JP5110955B2 - コルゲート管用差込み継手 - Google Patents

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Description

本発明は、蛇腹状のコルゲート管をガス配管等に接続するための差込み継手に関し、特には、コルゲート管の接続を確認し易いコルゲート管用差込み継手に関する。
図18は、建物のガス配管の例を模式的に示す図である。
この配管例においては、建物100の外にガスメータ110が設置されており、ガスメータ110から建物100側に向かって延び出したガス配管(鋼管)103の途中に接続部(チー)103aが設けられている。この接続部103aには、コルゲート管用差込み継手101を介してコルゲート管Tの端部が接続されている。コルゲート管Tの反対側の端部は、ガスコンセント105に繋がっている。このガスコンセント105には、例えばゴム管106を通じてガスストーブ等のガス機器107が接続されている。
従来のコルゲート管用差込み継手としては、本出願人らにより出願された特許文献1に係るものがある。
同文献記載の差込み継手は、コルゲート管が挿入される筒状の継手本体と、その内部に配置されたパッキンと、コルゲート管の径方向に縮径してコルゲート管外周の環状凹部に係合するリテーナ等を備えている。この差込み継手では、コルゲート管を継手本体内の奥まで挿入した後、手前に引き上げるだけで同管を継手本体内に固定できるので、ペンチやスパナ等の工具を用いることなく容易に接続できるという利点がある。
特開2002−54776号公報
特許文献1記載の従来のコルゲート管用差込み継手は、簡単な作業でコルゲート管の接続を行うことができ、実用上問題はない。しかし、コルゲート管の接続作業が正常に行われたことを作業者が確認し易くする等の更なる改善の余地が残されている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、コルゲート管の接続を確認し易いコルゲート管用差込み継手を提供することにある。
上記目的を達成するための、本発明のベースとなるコルゲート管用差込み継手は、 外周に環状の凹凸が形成されたコルゲート管が挿入される内孔を有する筒状の継手本体と、 前記継手本体の内孔内に配置され、前記コルゲート管の外周面に密着する気密パッキンと、 前記内孔内に配置された、拡縮径可能であって縮径時に前記コルゲート管の環状凹部に係合する爪を有するリテーナと、 前記継手本体の内孔入口側に取り付けられた、前記リテーナが前記継手本体から抜け出すのを防止すると共に、前記リテーナを縮径させるリテーナ押さえと、 を備えるコルゲート管用差込み継手であって、 さらに 前記コルゲート管が前記内孔の奥まで入ったことを作業者に知らせるインジケータ部材と、 前記コルゲート管を前記内孔内に挿入した際に、同コルゲート管によって動かされ内孔奥へと移動して前記インジケータ部材を駆動するインジケータドライバと、 を備える。
本発明のコルゲート管用差込み継手によれば、コルゲート管を継手本体内に挿入していくと、継手本体内に配置されたインジケータドライバによってインジケータ部材が動かされるので、作業者はこれを視覚的・触覚的に確認することでコルゲート管が奥まで挿入されたことを確認することができる。なお、インジケータドライバを用いることなくコルゲート管でインジケータ部材を直接動かす構成も考えられるが、この構成では、コルゲート管の形状が大きくばらついていたりするとインジケータ部材が正確に動かされない可能性もある。これに対して本発明の構成によれば、インジケータ部材がインジケータドライバを介して駆動されるものであるため、インジケータ部材がより確実に動かされるという利点がある。
具体的な一態様として、前記インジケータ部材及び前記インジケータドライバが、前記リテーナと前記気密パッキンとの間に配置されていることが好ましい。これにより、インジケータ部材まわりの気密シールを別途に考慮する必要がない。
前記インジケータ部材の一態様としては、前記継手本体の周壁を貫通して径方向外側に延びるピン部を有し、前記コルゲート管を前記内孔内に挿入すると、前記インジケータドライバが前記インジケータ部材を径方向外側に動かして前記ピン部が前記継手本体の外周面から突出するものとすることができる。
本発明のコルゲート管用差込み継手は、また、前記インジケータドライバと前記気密パッキンとが互いに連結されており、前記コルゲート管を前記内孔内に挿入すると、前記インジケータドライバと前記気密パッキンとが共に奥へと移動するものとすることができる。
この場合、前記インジケータドライバが、前記内孔の奥へと延び出した複数の脚部を有するものであって、各脚部の先端が前記気密パッキンの外周面に形成された溝に係止されることで、前記インジケータ部材と前記気密パッキンとが互いに連結される構成としてもよいし、あるいは、前記インジケータドライバと前記気密パッキンとが、接着又は一体成形により連結される構成としてもよい。
インジケータドライバと気密パッキンとを連動させることにより、同パッキンの奥方向への移動に連動させてインジケータを動かすことができる。
本発明のコルゲート管用差込み継手は、また、前記コルゲート管を内孔の奥まで挿入した後、手前に引くことで、前記リテーナが前記リテーナ押さえ側に動かされて記リテーナが縮径する構成であって、前記継手本体の内周面の前記リテーナよりやや奥には段部が形成されており、前記インジケータドライバが縮拡径可能に構成されると共に、前記コルゲート管を挿入する前の初期状態では該インジケータドライバは該段部よりも奥にやや縮径した状態で配置されており、前記コルゲート管を前記内孔の奥まで挿入した後、手前に引くと、前記インジケータドライバも奥に移動した後に手前に移動し、前記段部を超えるところまで移動した段階で拡径して、接続後、奥へと戻らなくなるものとすることができる。
本発明のコルゲート管用差込み継手は、継手内にコルゲート管を奥まで挿入し、その後、手前に引くことでコルゲート管が固定されるタイプとすることもできる。この場合、コルゲート管の固定を確実に行うためには、コルゲート管を継手本体の奥までしっかりと挿入した後に手前に引くことが重要である。本発明によれば、インジケータ部材が動いたのを確認した後にコルゲート管を手前に引くことで、コルゲート管を正常に固定することができる。
本発明のコルゲート管用差込み継手は、また、インジケータドライバがリテーナをリテーナ押さえに向けて直接又は間接的に押し付ける役目を果たすことも好ましい。間接的とは、他の部材(例えば耐火パッキン)を介してリテーナを押すような場合である。この場合、インジケータドライバが施工完了状態で奥に戻るということは、リテーナの縮径が解除され、コルゲート管の固定に緩みが生じうることを意味する。これに対して、本発明のように、接続後はインジケータドライバが奥へと戻らないようになっていれば、仮に接続後にコルゲート管が継手本体内に押し込まれたとしても、リテーナの爪が拡径することはなく、コルゲート管の固定が緩むことはない。
インジケータドライバが上記のように所定位置まで引いた段階で拡径するものである場合、さらに、インジケータ部材を径方向外側に押し出したままの状態に維持するように構成することもできる。
インジケータドライバは、具体的には、縮拡径しない略環状の部材からなるものであってもよく、この場合、差込み継手はさらに、該インジケータドライバの手前に配置された縮拡径する縮拡径リングを備え、該縮拡径リングは、前記コルゲート管を挿入する前の初期状態ではやや縮径した状態で前記内孔内に配置されており、前記コルゲート管を前記内孔の奥まで挿入した後、手前に引くと、前記縮拡径リングも手前に引かれて移動し、所定位置まで移動した段階で前記継手本体の内周面の環状の溝に拡径して係止され、施工完了状態では奥へと戻らなくなるものとすることができる。
この形態の場合、例えば、インジケータドライバの底面と気密パッキンの上面とを接着等により接合することで両部品を連結することができる。インジケータドライバに脚部(爪)を設けてその爪によりインジケータドライバと気密パッキンとを連結する構成と比べて爪を設ける必要がないのでインジケータドライバの形状を簡単にすることができる。また、インジケータドライバが拡縮径しないものであっても、追加した縮拡径リングが、接続後、奥に戻らないようになっているので、リテーナがリテーナ押さえから離れて爪が再拡径することもなく、コルゲート管の固定に緩みが生じることもない。
本発明のコルゲート管用差込み継手は、また、前記コルゲート管が前記内孔の奥に達するまでは、前記インジケータドライバの奥への移動を阻止し、前記コルゲート管が前記気密パッキンを貫通して前記内孔の奥に達した段階で、前記インジケータドライバの奥への移動を可能とするストッパをさらに備えるものとすることができる。
このような構成によれば、コルゲート管が内孔の奥まで挿入されない限り、インジケータドライバが奥へ行くことはなく、インジケータ部材が動かされないので、コルゲート管が奥まで挿入されていないのにインジケータ部材が突出するといった誤動作が生じることもない。
ストッパの具体的な一態様としては、前記コルゲート管よりも大径の略環状のベース部と、該ベース部の内周部から、径方向内側に張り出した、前記コルゲート管の先端が当接する複数の受け爪と、前記ベース部から手前に延び出したスペーサ部と、を有するものであって、前記コルゲート管を挿入する前の初期状態では、前記スペーサ部が前記継手本体の内孔奥の段部端面と前記気密パッキンとの間に挟まれた状態で、前記ストッパが前記内孔の最奥部よりやや手前に配置されており、前記コルゲート管を挿入すると、該コルゲート管によって前記受け爪が奥に押され、各受け爪が内側に回動しつつ前記ストッパ全体が縮径し、この縮径により前記スペーサ部が前記段部端面から外れ、前記ストッパが内孔の最奥部に押されて移動することで、前記インジケータドライバの奥への移動が可能となるものとすることができる。なお、この場合、ストッパは樹脂成形品であってもよい。
本発明のコルゲート管用差込み継手は、また、前記リテーナと前記気密パッキンとの間に環状の耐火パッキンを備えており、前記インジケータドライバが前記耐火パッキンの外周域に配置されているものであってもよい。
本発明によれば、上述したようにコルゲート管の接続が確認し易いコルゲート管用差込み継手を提供することができる。
発明を実施するための形態
以下、本発明のコルゲート管用差込み継手の一形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態のコルゲート管用差込み継手を示す断面図であり、コルゲート管が内孔の奥付近まで挿入された状態を示している。図2は、図1の状態からコルゲート管をさらに奥に押し込んだ状態を示している。図3は、コルゲート管を引き戻して同管が継手本体内に固定された施工完了状態を示している。各図において(B)は(A)の一部拡大図である。
なお、以下の説明では、特に断らない限り、「奥」とは図の下側(コルゲート管の先端側)を指し、「手前」とは図の上側(コルゲート管の元側、内孔の入口側)を指す。
図1に示すように、本実施形態のコルゲート管用差込み継手1は、コルゲート管Tが挿入される内孔を有するボディ5を備えており、その内部に後述する種々の部品が収容されている。コルゲート管Tは、従来より市販されているものであり、外周に環状の凹凸が形成された蛇腹状のフレキシブル管2a(金属製)と、それを覆う被覆チューブ2b(樹脂製)とを有している。コルゲート管Tの先端側は、被覆チューブ2bが剥ぎ取られ内側のフレキシブル管2aが露出した状態となっている。
ボディ5は、略円筒状の継手本体10と、該継手本体10の入口に取り付けられたリテーナ押さえ50とからなる。
継手本体10及びリテーナ押さえ50はいずれも一例として銅合金製である。ボディ5の内部には、手前から順に、リテーナ40、耐火パッキン35、インジケータドライバ70、インジケータ部材78、気密パッキン31、及び、ストッパ60が収容されている。なお、各部品の詳細については他の図面を参照して後述する。
継手本体10は、図4に示すように全体として略円筒状であり、外径が相対的に大きい本体部10Aと、その下端側に形成された、外径が相対的に小さい接続部10Bと、を有する。接続部10Bは、下方に向かってすぼまっており、その外周には雄ネジが切られている。この雄ネジを、チー(図18参照)にねじ込むことで、継手本体10がガス配管に接続される。
本体部10A内の最奥部には、内径がやや小さいストッパ収容部11Aが形成されている。ストッパ収容部11Aは、施工完了状態(図3参照)でストッパ60が収容される部分である。ストッパ収容部11Aの手前には、同収容部11Aよりも径が大きいパッキン収容部11Bが形成されている。パッキン収容部11Bは気密パッキン31が収容される部分であり、気密パッキン31(図1参照)の厚みよりもやや長い領域にわたって形成されている。
パッキン収容部11Bの奥寄りの部位には環状の溝(拡大リング溝)13が形成されており、部分的に大径となっている。この拡大リング溝13が形成されていることにより、後述するように、気密パッキン31の内孔(図1参照)にコルゲート管Tを通す際に同パッキン31がこの溝13のところで膨らむことができ、コルゲート管Tを押込む力が小さくて済むようになっている。
図4に示すように、パッキン収容部11Bの上(手前)には、同収容部11Bよりも径がやや大きいリテーナ収容部11Cが形成されている。リテーナ収容部11Cの周壁のやや下寄りの位置の2箇所には、同周壁を横方向に貫通するインジケータ孔11Chが形成されている。インジケータ孔11Chは周方向に180°間隔で配置されている。インジケータ孔11Chの径方向内側には環状の溝11Cdが形成されている。この環状の溝11Cdは、インジケータ部材78のベース部78A(詳細後述)を嵌め込むための溝である。
なお、溝11Cdの下側の、リテーナ収容部11Cの一部11のCa内径は、溝11Cdの上側の同収容部11Cの内径よりもやや小さい。
図4に示すように、リテーナ収容部11Cの入口付近には、メネジ11Eが切られている。このメネジ11Eには、後述するリテーナ押さえ50のオネジ53Eが螺合する。
ストッパ収容部11Aとその手前のパッキン収容部11Bとの境界は、径方向に平らな段部端面12aとなっている。同様に、パッキン収容部11Bとその手前のリテーナ収容部11Cとの境界も、径方向に平らな段部端面12bとなっている。
次に、リテーナ押さえ50について説明する。
図1に示すように、リテーナ押さえ50は、手前側が相対的に外径の大きい大径部51であり、奥側が相対的に外径の小さい筒状挿入部53である。筒状挿入部53は、継手本体10の内孔内に挿入される。筒状挿入部53の外周下端部には、継手本体10内のメネジ11Eに螺合するオネジ53Eが切られている。
図1に示すように、リテーナ押さえ50の筒状挿入部53の外周と継手本体10の内周との間には、OリングR1が介装されており、これによりこの連結部の水密シール性が確保されている。
リテーナ押さえ50の大径部51の内側には水密パッキン55が嵌め込まれている。水密パッキン55は弾性体からなると共に、環状のヒレ部55aを有し、コルゲート管Tが挿入された際に、このヒレ部55aがコルゲート管Tの外周に密着してリテーナ押さえ50の内周との間を水密シールする(図1〜図3参照)。
図1に示すように、リテーナ押さえ50の周壁には、同壁を横方向に貫通する貫通孔51hが形成されており、この孔51h内には、通気部材59(一例として「サンマップ(商品名)」、日東電工社製)が密に嵌め込まれている。通気部材59は、高分子ポリエチレン等製の微小多孔質材から形成され、気体は通すが固体や液体は通さない性質を有する。
リテーナ押さえ50の内周下端部には、手前に向かってすぼまる内周テーパ面57が形成されている。内周テーパ面57は、後述するリテーナ40の外周テーパ面47aに押し当たる環状のテーパ面である。
次に、リテーナ40について図5を参照して説明する。
図5(A)はリテーナ単体の平面図であり、図5(B)は一部断面正面図であり、図5(C)は(B)のA部を拡大して示す拡大断面図である。
リテーナ40は、全体として略環状に形成されており、図5(B)に示すように、上部に形成された環状の支持部42と、この支持部42の下端に一体的に設けられた複数(この例では6つ)の爪43と、を有する。環状支持部42の外径は、リテーナ押さえ50の筒状挿入部53(図1参照)の内径よりもやや小さい。
各爪43は、図5(A)に示すように、環状支持部42の周方向に等間隔に配置されている。各爪43は、図5(C)に示すように、環状支持部42と一体に形成された肉厚な基部47と、該基部47の下部に埋め込まれた真鍮等製(一例)の爪部材45と、を有している。環状支持部42と基部47との接続部分は弾性的に変形可能であり、これにより、各爪43が、その付け根付近を支点として径方向に縮拡径可能となっている。
各爪部材45の先端45aは、径方向内側にせり出ている。リテーナ40が自然な形状のとき(外力が加わっていない状態をいう)、先端45aがなす円C45(図5(A)参照)の径は、コルゲート管Tの外径とほぼ同じかやや大きい程度である。
図5(C)に示すように、基部47の外周部のおよそ上半分の領域には、上側に向かってすぼまる外周テーパ面47aが形成されている。外周テーパ面47aは、リテーナ押さえ50の内周テーパ面57に押し当たって略面接触する面である(図1参照)。外周テーパ面47aの下端には縦方向のストレート面47bが続いて形成されている。ストレート面47bの下端には、下側に向かってすぼまる下端テーパ面45bが続いて形成されている。
次に、気密パッキン31及び耐火パッキン35について説明する。図6は気密パッキン31の縦断面図である。
気密パッキン31は、図6に示すように、比較的厚みのある円筒状の部材であり、一例としてNBR(ニトリルゴム)製である。気密パッキン31は内孔31hを有しており、内孔31hの内径はコルゲート管Tの外径よりもやや小さい。内孔31hの入口付近(上部開口付近)は、コルゲート管Tを挿入し易くするため、面取りされている(C面31c)。気密パッキン31の外周部上寄りの部位には、インジケータドライバ70の脚部75(詳細下記)が係止される環状の溝31dが形成されている。
内孔31hの下寄りの部位には、コルゲート管Tの先端近傍の環状凹部2c(図1参照)に係合する、環状の突起31aが形成されている。この環状突起31aは、その断面が横向きの台形であり、径方向内側にせり出ている。
気密パッキン31は後述するように継手本体10内で上下に摺動移動する部材である。この摺動を滑らかにするため、又は、気密パッキン内孔31hへのコルゲート管Tの挿入を滑らかにするため、気密パッキン31の内周及び外周(少なくとも一方でも可)にシリコンオイル等の潤滑材を塗布してもよい。
耐火パッキン35は、図1に示すように、気密パッキン31よりも薄い環状の部材であり、気密パッキン31の上面に接して配置されている。耐火パッキン35は、一例としてNBRに膨張黒鉛を混成した材料からなる。火災等でパッキン35が高温となると、同パッキン35が膨張変形し、コルゲート管Tの外周と継手本体10の内周との間をシールする。
次に、インジケータドライバ70及びインジケータ部材78について説明する。
図7は、インジケータドライバ70の外観斜視図であり、図8は同インジケータドライバの縦断面図である。図9はインジケータ部材の平面図及び縦断面図である。
インジケータドライバ70は一例として金属製であり、図7に示すように、コルゲート管Tの外周を取り囲む環状の周壁73を有している。周壁73の一部には割り73cが入っていて、縮拡径可能となっている。周壁73の上端には、図8に示すように径方向外側にせり出した鍔部77が形成されている。この鍔部77は、後述するように、インジケータ部材78のテーパ面78s(図9参照)と摺動する部分である。摺動がスムーズとなるように、この例では、鍔部77の下面外周部分がR部77aとされている。
周壁73の下端からは、複数(一例として8つ)の脚部75が下向きに延び出している。脚部75は周方向に等間隔に形成されている。各脚部75は、周壁部73から下向きに伸び出した脚片75bと、その下端から径方向内側にせり出した爪75aとを有している。
なお、インジケータドライバ70は樹脂製であってもよい。また、脚部75の数は8本に限定されるものでなく適宜変更可能である。
インジケータ部材78は、図9(A)に示すとおり、継手本体の内周に沿うようにカーブした円弧状のベース部78Aと、同ベース部78Aの横方向ほぼ中央から径方向外側に延び出した断面円形のピン部78Bと、を有している。インジケータ部材78の材質は防水性を有するものであれば特に限定されるものではないが、一例としてゴム又はプラスチックとすることができる。
図9(B)に示すように、ベース部78Aの断面形状は、上下に互いに平行な上面78a及び底面78bと、左右に互いに平行な内周面78c及び外周面78dとを有すると共に、内周面78cと上面78aとの間に下方に向かってすぼまるテーパ面78sが形成されたものである。ベース部78Aの高さ寸法は継手本体10の環状の溝11Cd(図4参照)の高さ寸法よりやや小さい。溝11Cd内にベース部78Aを嵌め込む構成とすることで、インジケータ部材78がピン部78Bの軸線周りに回転するのを防止することができる。
ピン部78Bの長さは、例えば、コルゲート管Tを挿入する前の初期状態(図1参照)においてピン部78Bの先端面が継手本体10の外周面とほぼ同一面となり、コルゲート管Tを挿入して径方向外側に押し出された状態(図3参照)で継手本体10の外周面から数ミリ程度飛び出るように設定されている。なお、ピン部78Bをインジケータ孔11Chに挿入しやすいように、ピン部78Bの先端の外周部分は僅かに面取りされている。
次に、ストッパ60について説明する。
図10は、ストッパ60の外観斜視図である。図11(A)は図10のA−A切断線における断面図であり、図11(B)は平面図である。
ストッパ60は一例として樹脂製であり、図10に示すように、略環状のベース部63を有している。ベース部63の内側には、径方向内側に延び出した複数(一例として8つ)の受け爪65が一体に形成されている。各受け爪65は周方向に略等間隔に配置されている。隣接する受け爪65の間は径方向内側から外側に向かって延びるスリット66となっており、図11(B)に示すようにスリット66の奥(径方向外側部分)はなだらかなR状となっている。
受け爪65は、図11(A)に示すように、コルゲート管T(図2参照)の先端が当接する、径方向内側に延び出した略水平な受け面65aを有している。受け面65aの内周部からは、縦方向下向きに延び出した内周面65bが続いて形成されている。内周面65bの下端部からは、径方向外側下向きに延び出した傾斜面65cが続いて形成されている。なお、この傾斜面65cは、後述するように受け爪65が矢印Xb方向に回動し、ストッパ60がストッパ収容部11A(図2参照)内に収まった際に、同収容部11Aの奥の段部端面12fと略平行となる面である。
再び図11(A)の説明に戻り、傾斜面65cの外周部からは、略水平な底面65c′が続いて形成され、さらにその外周部からは径方向外側上向きに延び出した傾斜面65dが続いて形成されている。傾斜面65dの外周部からは上向きに延び出すと共に、上下方向ほぼ中央に段部63bを有する外周面63aが続いて形成されている。
次いで、ベース部63の上面に形成されたスペーサ部61について説明する。
スペーサ部61は、図10に示すように、ベース部63上面の外周部付近において各受け爪65に一対一対応するように8つ形成されている。図11(B)に示すように、立上り部61aの内周付け根部分には、強度を確保するための肉盛りがされておりテーパ面65sとなっている。
図11(A)に示すように、スペーサ部61は、ベース部63から立ち上がった立上り部61aと、その上端から径方向外向きに張り出したフランジ部61fと、を有している。このフランジ部61fは、気密パッキン31の下端面に当接する部分であり、図11(B)に示すように面積が比較的大きい略扇状に形成されている。
上記のように構成されたストッパ60は、受け爪65の受け面65aを下向きに押すことで、受け爪65及びスペーサ部61が矢印Xb方向に回動しつつ、ストッパ全体として縮径する。具体的には、受け爪65は、その付け根付近を回動中心として下方に回動する。スペーサ部61も、その付け根付近を回動中心として、径方向内側に倒れ込むように回動する。全受け爪65及びスペーサ部61がXb方向に回動する結果、ストッパ全体が縮径する。
次に、以上のような部品から構成された本実施形態のコルゲート管用差込み継手1の動作について図1〜図3を参照して説明する。
図1に示す状態では、コルゲート管Tが挿入され水密パッキン55のヒレ部55aが折れ曲がりながら同コルゲート管Tの外周部に密着している。コルゲート管Tの先端部は、ストッパ60の受け爪65の受け面65aに略接している。
この状態では、ストッパ60は、ストッパ収容部11Aには収まっておらず、ベース部63の段部63bが、ストッパ収容部11A入口の段部端面12aに係止された状態となっている。この状態では、ストッパ60はほぼ自然な形状(図10参照)である。
ストッパ60の手前には気密パッキン31及び耐火パッキン35が順に配置されている。ストッパ60のフランジ部61fと気密パッキン31の下面、及び、気密パッキン31の上面と耐火パッキン35の下面は、それぞれ互いに接している。
インジケータドライバ70は、耐火パッキン35の外周全体を取り囲むように配置されている。インジケータドライバ70の脚部75は、気密パッキン31側に向かって奥へと延び出し、脚部先端の爪75aが気密パッキン31の外周の環状溝31dに係止されている。これにより、気密パッキン31とインジケータドライバ70とが互いに連結され、一緒に動くこととなる。また、インジケータドライバ70の内側に配置された耐火パッキン35も、気密パッキン31及びインジケータドライバ70と共に動くようになっている。特に限定されるものではないが、この例では、インジケータドライバ70の鍔部77の上面と、耐火パッキン35の上面とはほぼ同じ高さである。
継手本体10のインジケータ孔11Ch(2箇所)には、それぞれ、インジケータ部材78のピン部78Bが嵌め込まれている。ピン部78B先端は、継手本体10の外周面とほぼ同一面となるところに位置している。ベース部78Aの内周面78c(図9参照)は、インジケータドライバ70の周壁73の外周面に略接している。インジケータドライバ70の上端の鍔部77は、インジケータ部材78のテーパ面78sよりもやや上方に位置している。
次いで、リテーナ40について見ると、爪43の外周の外周テーパ面47aと、リテーナ押さえ50の内周テーパ面57との間には隙間があいている。
コルゲート管Tを接続するには、まず、図1に示すように継手1内にコルゲート管Tを挿入する。この際、コルゲート管Tの先端は、リテーナ押さえ50内の水密パッキン55、リテーナ押さえ50の筒状挿入部53、リテーナ40、耐火パッキン35(インジケータドライバ70)、及び気密パッキン31を順に通って、最奥部のストッパ60に到る。
コルゲート管Tを挿入していく際、コルゲート管T外周の環状凸部が気密パッキン31の内孔内に押し込まれながら摺動する。この摺動により、気密パッキン31には押し込み方向の力が加わることとなるが、ストッパ60のスペーサ部61により移動が阻止されているので、気密パッキン31が奥に押されて移動することはない。
図1(B)に示すように、コルゲート管Tの先端近傍の環状凸部2dが、気密パッキン31の環状突起31aを超えるためには、比較的大きな力でコルゲート管Tを押し込む必要がある。しかしながら、本実施形態においては、継手本体10内の対応箇所(突起31aの裏)に拡大リング溝13が形成されており、コルゲート管Tの環状凸部2dが気密パッキン31の環状突起31aを超える際、気密パッキン31の奥側が同溝13内で拡大することができる。したがって、環状凸部2dは比較的容易に環状突起31aを超えることができるため、コルゲート管Tを押込む力が小さくて済む。気密パッキン31の環状突起31aは、その後、環状凸部2dの手前の環状凹部2cに嵌り込む。
次いで、図2(A)、(B)に示すように、コルゲート管Tをさらに少し押し込むと、コルゲート管Tの先端によってストッパ60の各受け爪65が奥に押されて、矢印Xb方向に回動し始める。この回動は、受け爪65の付け根付近を回動中心として行われ、受け爪65は内孔奥へと徐々に押し込まれていく。一方、気密パッキン31と段部端面12aとの間に挟まれていたスペーサ部61も、その付け根付近を回動中心として、径方向内側へと倒れ込むように矢印Xb方向に回動していく。
このような回動により、ストッパ60全体が縮径し、スペーサ部61が継手本体10内の段部端面12aから外れ、ストッパ60をストッパ収容部11A内に押込み可能となる。コルゲート管Tを押し込むための力は、気密パッキン31を介してストッパ60の上面に伝わり、これにより、ストッパ60が奥へと押されてストッパ収容部11A内に押し込まれる(図2(B)参照)。
図1から図2にかけての状態では、インジケータドライバ70が気密パッキン31の動きに合わせて奥へと移動する際、同ドライバ70の外周部から外側にせり出した鍔部77がインジケータ部材78のテーパ面78s上を摺動し、この摺動により、インジケータ部材78全体が径方向外側に動かされ、同部材78のピン部78Bの先端が、継手本体10の外周面から飛び出る。図2(B)に示すように、コルゲート管Tが内孔の奥まで挿入された段階では、インジケータドライバ70の鍔部77がインジケータ部材78のテーパ面78sを超えて内周面78cに略当接し、インジケータ部材78が径方向内側に戻ることを防止する。
次いで、図3に示すように、コルゲート管Tを手前に引き上げる。これにより、同管Tと一緒に気密パッキン31が手前に移動し、また、気密パッキン31上に配置されていた耐火パッキン35、及び、気密パッキン31に係止されていたインジケータドライバ70も一緒に手前に移動する。
図3の状態では、気密パッキン31が、同パッキンの下面が継手本体10の内周の環状の溝13より高い位置となる程度まで手前に移動している。つまり、気密パッキン31の環状突起31aの裏側(パッキン外周面における、突起31aとほぼ同じ高さ付近を意図する)には環状の溝13が存在しておらず、パッキン外周面が継手本体の内周面に密に接した状態となっている。よって、図1の状態と比較して、気密パッキン31が拡径しにくくなっている。このような構成によれば、気密パッキン31による気密シール性を十分に維持することができる。
図2から図3の状態にかけて、インジケータドライバ70がある程度の位置まで引き上げられると、図3(B)に示すように、インジケータドライバ70の脚部75が継手本体10の内周の段部端面12bを超えたところでパッキン収容部11Bから外れて径方向外側に復元し、その手前の内周面である収容部11Cに係合する。これらの収容部11B、11Cの境界は段部端面12bとなっているので、脚部75が一旦収容部11Cに係合した後は、コルゲート管Tを奥に押し込んでインジケータドライバ70を奥に移動させようとしても脚部75先端が段部端面12bにぶつかり、インジケータドライバ70は奥へと戻ることはない。なお、図1、図2の状態では、脚部75は継手本体10内のパッキン収容部11Bに掛かっているので、奥への移動(図1→図2)に支障はない。
図3(B)では、脚部75の先端(下端)と段部端面12bとの間に数ミリ程度の隙間が空いているが、これは脚部75を、段部端面12bを超えたところで確実に拡径させるためのものである。この隙間があることによって、実際には、インジケータドライバ70を数ミリ程度奥へと押し戻すことは可能であるが、仮に押し戻したとしても、リテーナ40が拡径してコルゲート管Tの外周の環状凹部から外れる訳ではなく、コルゲート管Tの固定が緩むことはない。
図2から図3の状態にかけて、コルゲート管Tを引き上げていくと、耐火パッキン35も一緒に引き上げられ、耐火パッキン35がリテーナ40をリテーナ押さえ50に向けて押し付けていく。これにより、同リテーナ40の外周テーパ面47aと、リテーナ押さえ50の内周テーパ面57とが徐々に係合し、リテーナ40の各爪43が次第にすぼまっていく。
図3に示すように、最終的に、リテーナの外周テーパ面47aがリテーナ押さえの内周テーパ面57に略面接触した段階で、各爪43が完全にすぼまり、コルゲート管T外周の所定の環状凹部に係合し、コルゲート管Tが継手本体10内で固定される(施工完了状態)。
以上説明したように、本実施形態のコルゲート管用差込み継手1は、継手内にコルゲート管Tを奥まで挿入し(図2参照)、その後、手前に引くことでコルゲート管Tが固定されるタイプのものである(図3参照)。このようなタイプの場合、コルゲート管Tの固定を確実に行うためには、コルゲート管Tを継手本体10内の奥までしっかりと挿入した後に手前に引くことが重要である。
これに対して、本実施形態の構成によれば、コルゲート管Tを継手本体10内に挿入していくと、継手本体10内に配置されたインジケータドライバ70及びインジケータ部材78の作用により、インジケータ部材78のピン部78Bが継手本体10の外周面から徐々に突出するようになっている。したがって、作業者はこれを視覚的・触覚的に確認することでコルゲート管Tが奥までしっかりと挿入されたことを確認することができる。この確認をしたうえでコルゲート管Tを手前に引くことにより、上述したような動作によってリテーナ40の爪43がすぼまりコルゲート管Tが適正な位置に正常に固定される。
こうした仕組みを備えていない差込み継手では、コルゲート管Tが内孔の奥まで十分挿入されていなくても、作業者が奥まで挿入されたと誤認してしまって次の工程(コルゲート管Tを手前に引く工程)に移る可能性があったが、本実施形態の構成によれば、そうした誤操作の発生を防止することができる。
また、図2、図3を参照して説明したように、コルゲート管Tを引き上げ、リテーナ40がリテーナ押さえ50に押し当って縮径した施工完了状態では、インジケータドライバ70の脚部75が、継手本体10内のパッキン収容部11Bから外れて手前の収容部11Cに係止され、元の位置には戻らないようになっている。インジケータドライバ70が再び内孔の奥に戻るということは、気密パッキン31及び耐火パッキン31も一緒に奥に戻り、リテーナ40がリテーナ押さえ50から離れてリテーナ40が再び拡径してコルゲート管Tの固定に緩みが生じうることを意味する。これに対して本実施形態によれば、前述の通り、接続後(施工完了状態、図3参照)はインジケータドライバ70が奥へと戻らないため、仮に接続後にコルゲート管Tが継手本体内に押し込まれたとしても、リテーナ40が拡径することはなく、コルゲート管Tの固定に緩みが生じることはない。
また、図2のようにインジケータドライバ70が内孔の奥まで挿入されると、同ガイドの70の鍔部77がインジケータ部材78の内周面78cに押し当たって同部材78が径方向内側の元の位置に戻るのを防止する。インジケータ部材78が一旦は突出するものの、その後、作業者が不意に触れたりすることで元の位置に戻る構成では、不意にインジケータ部材78が元の位置に戻ってしまうことにより、コルゲート管が奥まで挿入されたのかどうかが作業の途中で分からなくなる可能性がある。一方、本実施形態の構成によればそのようなことなく、コルゲート管が奥まで挿入されたことの確認を確実に行うことができる。
また、本実施形態の差込み継手1は内孔の奥にストッパ60を備えており、このストッパ60の作用により、コルゲート管Tを内孔の奥まで挿入しない限り、インジケータドライバ70は奥へ行かず、インジケータ部材78も継手本体10から突出することはない。ストッパ60が設けられていないで、気密パッキン31が自由に奥へ移動できるような場合、たとえコルゲート管Tが気密パッキン31を通過していなくても気密パッキン31及びそれに連結されたインジケータドライバ70が奥へと移動し、その結果、インジケータ部材78が突出することもあるが、本実施形態のようにコルゲート管Tが奥まで挿入されない限り気密パッキン31の移動を阻止するストッパ60が設けられていれば、そのようなインジケータ部材78の誤動作を防止することができる。
また、この差込み継手1では、図1、図2に示したように、コルゲート管Tを挿入した際に気密パッキン31がコルゲート管Tと一緒になって動くものであるところ、本実施形態の構成によれば、気密パッキン31の環状突起31aがコルゲート管Tの先端付近の環状凹部2cに嵌り込んでいるので、気密パッキン31がコルゲート管Tに良好に追従する。また、気密パッキン31の環状突起31aがこのようにしっかりとコルゲート管Tの環状凹部2cに嵌り込んでいる場合、気密パッキン31による気密シール性が向上するという利点もある。
(第2の実施形態)
次に、図12〜図17を参照して第2の実施形態のコルゲート管用差込み継手について説明する。
図12〜14は、第2の実施形態のコルゲート管用差込み継手の断面図であり、接続作業の各段階を示している。図15は、この差込み継手に用いられている継手本体の断面図である。図16は、この差込み継手に用いられているインジケータドライバの外観斜視図である。図17は、インジケータドライバの手前に配置された縮拡径リングの外観斜視図である。
図12に示すように、このコルゲート管用差込み継手1′は、第1の実施形態の差込み継手1のインジケータドライバ70の形状を変更してインジケータドライバ70′としたものである。また、この変更に合わせて、インジケータドライバ70′の手前に縮拡径可能な縮拡径リング85を追加すると共に、継手本体10の内周の形状を少し変更している(詳細下記)。その他の部品は第1の実施形態の同じであるので、重複する説明は省略する。
このコルゲート管用差込み継手1′の主たる特徴部は、インジケータドライバ70′を縮拡径不能な環状部材とすると共に、接着等で気密パッキン31´に固定した点にある。
インジケータドライバ70′は図16に示すように比較的単純な形状をしており、コルゲート管Tより大径な環状の平たいベース部72′と、その外周部から上向きに立ち上がった周壁73′と、該周壁73′の上端から径方向外側に少し張り出したフランジ部77′と、を有している。このインジケータドライバ70′は一例として金属製である。
次に、本実施形態における継手本体10′について説明する。
図15に示すように、この継手本体10′は、第1の実施形態同様、内孔の最奥部にストッパ収容部11Aが設けられ、その手前に同収容部11Aよりも径がやや大きいパッキン収容部11Bが形成され、さらにその手前にリテーナ収容部11Cが形成されている。但し、リテーナ収容部11Cの細部の形状が若干変更されている。
すなわち、図15に示すように、この継手本体10′では、第1の実施形態では存在していたパッキン収容部11Bとリテーナ収容部11Cとの境界の段部端面12bがなくなり(図4参照)、パッキン収容部11Bの直ぐ上に、インジケータ部材78(図12参照)を嵌め込むための環状の溝11Cdが設けられている。
この環状の溝11Cdのところには、第1の実施形態同様、インジケータ部材78のピン部78Bを挿入するためのインジケータ孔11Chが2箇所に形成されている。
この環状の溝11Cdの直ぐ上には(リテーナ収容部11Cの最奥部付近)、径方向内側に張り出したフランジ部11Fが形成されている。フランジ部11Fの上面は段部端面12hとなっている。フランジ部11Fから少し離れた手前のところには、比較的浅い溝11Cd′が追加されており、これにより、この溝11Cd′の下部のところが段部端面12gとなっている。
次に、縮拡径リング85について説明する。
縮拡径リング85は、図17に示すように、全体としてほぼ環状に形成されると共に、一部に割り85cが入れられることで縮拡径可能となっている。縮拡径リング85は、より具体的には、外周部分に位置する略環状のベース部83と、そのベース部83の内側から径方向内側に伸び出した略T字形の複数の受け部87と、を有している。受け部87の上面は、リテーナ40の爪43の下端テーパ面45b(図5参照)に押し当てられる部分である(図14(B)参照)。受け部87は、ベース部83から径方向内側に延びる支持部87aと、その先端から周方向両側に伸び出した円弧部87bと、からなる。
このように、複数の受け部87を有する構成とすることで、縮拡径リング85の幅L85を十分確保しつつ(これにより、リテーナ40をリテーナ押さえ50に向けて良好に押し付けることができる)、リング85の縮拡径し易さを維持することができる。
次に、以上のような部品から構成された本実施形態のコルゲート管用差込み継手1′の動作について図12〜図14を参照して説明する。
図12に示すように、本実施形態ではインジケータドライバ70′のベース部72′の下面と気密パッキン31´の上面とが、例えば接着又は一体成形により互いに固定され、インジケータドライバ70′と気密パッキン31´とが一緒に動くようになっている。第1の実施形態同様、インジケータ部材70′の上端部の鍔部77′は、インジケータ部材78のテーパ面78sよりもやや上方に位置している。
縮拡径リング85は、インジケータドライバ70′の手前に配置されており、継手本体10′内のフランジ部11F手前のリテーナ収容部11Cのところに、やや縮径した状態で嵌め込まれている。その他、ストッパ60、気密パッキン31´、耐火パッキン35、インジケータ部材78、及びリテーナ40については、第1の実施形態と同様である。
次いで、図13に示すように、コルゲート管Tを図12の状態から少し押し込むと、コルゲート管Tによってストッパ60の受け爪65が押されて、第1の実施形態同様、内孔の奥側へと回動しストッパ60全体が縮径してストッパ収容部11A内へと移動可能となる。これにより、コルゲート管Tの挿入に合わせてストッパ60がストッパ収容部11A内へと徐々に押し込まれていく。
ストッパ60が奥に移動することで、気密パッキン31´が奥へと移動可能となる。第1の実施形態同様、コルゲート管Tの挿入に合わせて気密パッキン31´も奥へと押し込まれる。ここで、気密パッキン31´には、本実施形態のインジケータドライバ70′が固定されているので、気密パッキン31´と一緒にインジケータドライバ70′も奥へと引かれて移動する。
上記のようにインジケータドライバ70′が奥へと移動することにより、第1の実施形態同様、インジケータドライバ70′鍔部77′が、インジケータ部材78のテーパ面78s上を摺動し、この摺動により、インジケータ部材78全体が径方向外側に押されて移動し、同部材78のピン部78Bの先端が、継手本体10′の外周面から飛び出る。
次いで、図14に示すように、コルゲート管Tの施工を完了するためにコルゲート管Tを手前に引き上げる。すると、気密パッキン31′、その手前のインジケータドライバ70′、及び同ガイド70′内の耐火パッキン35が一緒に手前に移動する。図13から図14の状態にかけて、これらの部品をある程度のところまで手前に引き上げると、インジケータドライバ70′の鍔部77′上面(及び、耐火パッキン35の上面)が縮拡径リング85の下面に当接して、同リング85を手前に押し上げる。
これにより縮拡径リング85は、リテーナ40をリテーナ押さえ50に向けて押し込みながら、徐々に手前に移動する。そして、同リテーナ40の外周テーパ面47aと、リテーナ押さえ50の内周テーパ面57とが図3に示すように略面接触した段階で、各爪43が完全にすぼまり、コルゲート管T外周の所定の環状凹部に係合し、コルゲート管Tが継手本体10内で固定される(施工完了状態)。
なお、縮拡径リング85は、継手本体10′内の溝11Cd′のところまで移動した段階で、リテーナ収容部11Cから外れて復元し拡径する。ここで、溝11Cd′とリテーナ収容部11Cとの境界は段部となっているので、縮拡径リング85が一旦溝11Cd′に係合した後は、同リング85を奥に移動させようとしても奥に戻ることはない。このような構成により、第1の実施形態同様、施工完了後のリテーナ40の再拡径が阻止される。
以上説明した本実施形態の構成によれば、図13に示すようにコルゲート管Tを内孔の奥まで挿入したときに、インジケータドライバ70′及びインジケータ部材78の作用により、インジケータ部材78のピン部78Bが継手本体10′の外周面から突出するようになっているため、作業者はこれを視覚的・触覚的に確認することでコルゲート管Tが奥までしっかりと挿入されたことを確認することができる。特に、本実施形態の構成の場合、インジケータドライバ70′を接着又は一体成形により気密パッキン31´に固定するものであるので、第1の実施形態のインジケータドライバ70(図7参照)とのような爪75を設ける必要がないので、インジケータドライバ70′の形状を簡単にすることができる。また、この場合であっても、追加した縮拡径リング85の作用により、リテーナ40がリテーナ押さえ50から離れることが防止され、再拡径しないようになっているので、コルゲート管Tの固定に緩みが生じることもない。
(第3の実施形態)
本発明はコルゲート管用差込み継手に限らず、ガス栓等にも適用することが可能である。ここで、ガス栓とは、ガスの配管同士を相互接続すると共に、その接続状態を切り替える栓体を備えたものである。以下、ガス栓の一例について説明する。
ガス栓は、例えば真鍮等で構成された筒状の本体を備えている。この本体の両端部がそれぞれ接続部となっており、一方の接続部にはガスの元管(又は、そこから引き出された配管)が接続され、反対側の接続部には、ガス機器に繋がるコルゲート管が接続される。この本体の長さ方向ほぼ中央には、本体内部のガス流路を開閉する栓体が取り付けられている。
栓体は、一例として、ガス流路を横切るように配置された柱状部材であり、ガス流路に連通する横孔を有している。また、栓体は、作業者によって操作されるハンドルに接続されている。ハンドルを操作して栓体を回し、同栓体の横孔をガス流路の方向に一致させることで、ガス流路が開放状態となり、ガスの元管とガス機器とが相互接続される。一方、栓体を回し、同栓体の横穴がガス流路に連通しない状態とすることで、ガス流路が閉塞状態なり、ガスの元管とガス機器との接続が遮断される。
このようなガス栓において、その筒状の本体の一端及び/又は両端に、上記実施形態で説明したような本発明に係る差込み継手を一体的に組み込むことができる。この場合、本体端部の筒状の部分が上記実施形態にいう継手本体10、10′(図4、図15参照)ということになる。その内部に配置される部品(気密パッキン31、リテーナ40、インジケータドライバ70、インジケータ部材78、及び、ストッパ60等)は、上記実施形態と同様の配置とすることができる。このように本発明をガス栓に適用した場合においても、上記実施形態同様の作用効果を得ることができる。
第1の実施形態のコルゲート管用差込み継手の断面図であり、コルゲート管を継手本体の内孔の奥付近まで挿入した状態を示している。 図1の状態からコルゲート管をさらに奥に挿入した状態を示している。 図2の状態からコルゲート管を引き上げ、コルゲート管が継手内に接続された状態(施工完了状態)を示している。 継手本体の断面図である。 図5(A)はリテーナ単体の平面図であり、図5(B)は一部断面正面図であり、図5(C)は(B)のA部を拡大して示す拡大断面図である。 気密パッキンの縦断面図である。 インジケータドライバの外観斜視図である。 インジケータドライバの縦断面図である。 インジケータ部材の平面図及び縦断面図である。 ストッパの外観斜視図である。 図11(A)は図10のA−A切断線における断面図であり、図11(B)は平面図である。 第2の実施形態のコルゲート管用差込み継手の断面図である(ほぼ初期状態)。 第2の実施形態のコルゲート管用差込み継手の断面図である。 第2の実施形態のコルゲート管用差込み継手の断面図である(施工完了状態)。 継手本体の断面図である。 インジケータドライバの外観斜視図である。 インジケータドライバの手前に配置された拡縮リングの外観斜視図である。 ガス配管及び本発明に関連する差込み継手の用途を説明するための模式図である。
符号の説明
1・・・差込み継手、2a・・・フレキシブル管、2b・・・被覆チューブ、2c・・・環状凹部
5・・・ボディ、10、10′・・・継手本体、10A・・・本体部、10B・・・接続部
11A・・・ストッパ収容部、11B・・・パッキン収容部、11C・・・リテーナ収容部、11Cd、Cd′・・・溝、11E・・・メネジ、11F・・・フランジ部
12a、12b、12g・・・段部端面、13・・・拡大リング溝
31、31′・・・気密パッキン、31a・・・環状突起、31c・・・C面、31d・・・溝、31h・・・内孔、35・・・耐火パッキン
40・・・リテーナ、42・・・支持部、43・・・爪、45・・・爪部材、45b・・・テーパ面、47・・・基部、47a・・・外周テーパ面
50・・・リテーナ押さえ、51・・・大径部、51a・・・パッキン溝、53・・・筒状挿入部、53E・・・オネジ、53h・・・貫通孔、55・・・水密パッキン、57・・・内周テーパ面、59・・・通気部材
60・・・ストッパ、61・・・スペーサ部、61a・・・立上り部、61f・・・フランジ部、63・・・ベース部、65・・・受け爪、65a・・・受け面、66・・・スリット
70、70′・・・インジケータドライバ、72′・・・ベース部、73′・・・周壁
75・・・脚部、75a・・・爪、75b・・・脚片、77、77′・・・鍔部、78インジケータ部材、78A・・・ベース部、78B・・・ピン部
83・・・ベース部、85・・・縮拡径リング、85c・・・割り、87・・・受け部、87a・・・支持部、87b・・・円弧部
R1・・・Oリング、T・・・コルゲート管

Claims (1)

  1. 外周に環状の凹凸が形成されたコルゲート管が挿入される内孔を有する筒状の継手本体と、
    前記継手本体の内孔内に配置され、前記コルゲート管の外周面に密着する気密パッキンと、
    前記内孔内に配置された、拡縮径可能であって縮径時に前記コルゲート管の環状凹部に係合する爪を有するリテーナと、
    前記継手本体の内孔入口側に取り付けられた、前記リテーナが前記継手本体から抜け出すのを防止すると共に、前記リテーナを縮径させるリテーナ押さえと、
    を備えるコルゲート管用差込み継手であって、
    さらに、
    前記コルゲート管が前記内孔の奥まで入ったことを作業者に知らせるインジケータ部材と、
    前記コルゲート管を前記内孔内に挿入した際に、同コルゲート管によって動かされ内孔奥へと移動して前記インジケータ部材を駆動するインジケータドライバと、
    を備え、
    前記インジケータドライバが、前記内孔の奥へと延び出した複数の脚部を有するものであって、
    各脚部の先端が前記気密パッキンの外周面に形成された溝に係止されることで、前記インジケータドライバと前記気密パッキンとが互いに連結されており、
    前記コルゲート管を前記内孔内に挿入すると、前記インジケータドライバと前記気密パッキンとが共に奥へと移動することを特徴とするコルゲート管用差込み継手。
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