JP5110872B2 - 磁気共鳴イメージング装置およびその運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は超電導磁石を用いた磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI装置と称する)に係わり、特に、超電導磁石の運転管理方法とその装置に関する。
被検者を均一な磁場空間に配置して、その核磁気共鳴(以下、NMRと称する)信号から医学的診断を行うMRI装置は、従来のCT装置やRI装置での検査と同じように医療機関で用いられる。特に、MRI装置を用いた検査は形態的な情報や、代謝などの機能的な情報を画像化する多様な検査であることから優れた病巣検出能力がある。このMRI装置において、優れた病巣検出能を有する画像を得るには、高い磁場強度とその偏差がPPMオーダーの均一な静磁場空間に被検者の検査部位を配置する必要がある。静磁場発生磁石としては、内部を撮像空間とする円筒型磁石と、特許文献1のように被検体を挟んで一対の平板型磁石を配置するオープン構造の磁石とが知られている。
オープン構造の磁石を超電導磁石で構成する場合、超電導磁石のクライオスタットを2つに分割して、被検者の配設空間の上下に配置し、分割されたクライオスタットは1ないし2本の支柱で支える構造が採用される。この結果、被検者の前後左右は開放的となり、被検体に与える圧迫感が円筒型磁石よりも少なく、好適な検査環境を実現することができる。
一方、オープン構造の超電導磁石は、超電導コイルを分割して支えるため、円筒型磁石と比較して、外部から力が加わった時に振動を生じやすい。振動による変位は、超電導コイルに熱的擾乱等を発生させ、極端な場合、クエンチに到る可能性がある。振動によるクエンチを防止するために、特許文献2には、超電導コイルの微少滑りを防止するためコイルにスペーサを介在させ、超電導コイルの摩擦発熱を低減する技術が開示されている。特許文献3には、超電導コイルを収めるクライオスタットの振動応答を小さくするため、荷重支持体の剛性を高める構造が、特許文献4には、クライオスタットに振動吸収用シートを介在させる構造がそれぞれ開示されている。
また、クエンチを検出するために、特許文献5には、クライオスタットに光学的な監視窓を設け、超電導コイルの温度上昇や常伝導転移をその色調変化や冷媒の気泡により検出する監視装置が開示されている。また、特許文献6には、クライオスタットに磁束検出用素子を取り付け、磁束の異常を電圧異常として検出する装置が開示されている。
特開2002−336216号公報 特開平08−107011号公報 特開平05−217740号公報 特開平07−307213号公報 特開平08−298207号公報 特開平05−211740号公報
また、オープン構造のクライオスタットを有する超電導磁石はその表面積が大きくなり、円筒型の超電導磁石比較して、外部からの熱進入量が増大する。クライオクーラーを組合せたとしても、停電やメンテナンス時は液体ヘリウムの気化を避けることが出来ない。そのため、クライオスタットには気化したヘリウムガスを大気中に放出させるための排気管と、その排気方向を一方向に制限する安全弁が備えられている。安全弁は、クライオスタット内圧が設定圧以上になった場合にのみ通過可能になる構造である。
しかしながら、ヘリウムガス圧が設定圧に近づき排気流速が低下すると、大気圧との圧力差に比例した量の空気が僅かながら逆流する。クライオスタットに入り込んだ水蒸気や空気は排気管内で冷却され固化するため、長い運転期間中に、固化した水蒸気や空気が排気管そのものを閉塞することがある。排気管が閉塞すると、クライオスタット内圧が設定圧以上になり、氷や固体空気の膜を押し破ってヘリウムガスが異常放出される。この異常放出時にクライオスタット内圧も急変して、クライオスタットや超電導コイルに振動エネルギーとして作用することがわかった。振動エネルギーは、クエンチを引き起こす可能性があるため、ヘリウムガスの異常放出を極力防止することが望まれる。しかしながら、クライオスタットの内部の固化物の状態は、外部から見ることが出来ないため、排気管の閉塞状況を把握するのは容易ではない。
超電導磁石の振動を抑制する構造としては、上記特許文献2〜4の技術があるが、これらは磁気浮上電車用の磁石構造であり、要求される磁場均一度、安定磁場の継続時間、冷媒補充の容易性の状況が異なるMRI装置用超電導磁石にそのまま応用することはできない。また、クエンチの監視のために光学的な監視窓を設ける特許文献5の技術は、監視窓がクライオスタットの剛性を低下させるため、オープン構造のクライオスタットに応用することはできない。
本発明の目的は、オープン構造のクライオスタットの排気管の閉塞を検出し、メンテナンスを行うことを可能にするMRI装置の運転方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では以下のような運転方法が提供される。すなわち、冷媒容器と、冷媒容器の内部空間に接続された排気管と、排気管のガス圧が予め定められた所定の圧力に達した場合に排気する排気弁とを含む超電導磁石を備えた磁気共鳴イメージング装置の運転方法であって、排気管のガス圧を検出する工程と、検出したガス圧と排気弁の所定の圧力とを比較し、比較結果に基づいて排気管の閉塞の有無を判定する工程とを有する。これにより、外部から見えない排気管の閉塞を検出することができる。
上記運転方法において、ガス圧の検出工程は、排気管のうち、その温度が水の融点よりも低く、空気の融点よりも高い位置で行い、判定工程は、検出したガス圧が、所定の圧力よりも高い場合には、ガス圧検出位置よりも排気弁に近い部分で排気管が閉塞していると判定し、検出したガス圧が、所定の圧力よりも低く、かつ、時間の経過に伴って減少している場合には、ガス圧検出位置よりも冷媒容器に近い位置で排気管が閉塞していると判定することができる。これにより、閉塞位置を判定することができる。
判定結果は報知する工程をさらに行うことができる。また、閉塞があると判定した場合には、判定した閉塞位置の閉塞を取り除く作業を実施することができる。
また、本発明によれば、以下のような磁気共鳴イメージング装置が提供される。すなわち、超電導磁石と、制御部とを備えた磁気共鳴イメージング装置であって、超電導磁石は、冷媒容器と、冷媒容器の内部空間に接続された排気管と、排気管のガス圧が予め定められた所定の圧力に達した場合に排気する排気弁と、排気管内のガス圧を検出する圧力検出部とを有する。制御部は、圧力検出部の検出したガス圧と、排気弁の所定の圧力とを比較し、比較結果に基づいて排気管の閉塞の有無を判定する。
上記圧力検出部は、排気管のうち、その温度が水の融点よりも低く、空気の融点よりも高い部分の圧力を検出する位置に取り付けることができる。このとき制御部は、検出したガス圧が、所定の圧力よりも高い場合には、ガス圧検出位置よりも排気弁に近い部分で排気管が閉塞していると判定し、検出したガス圧が、所定の圧力よりも低く、かつ、時間の経過に伴って減少している場合には、ガス圧検出位置よりも冷媒容器に近い位置で排気管が閉塞していると判定することができる。
上記制御部は、判定結果を表示装置に表示することが可能である。
また、本発明によれば、磁気共鳴イメージング装置のためのメンテナンス用プログラムが提供される。すなわち、冷媒容器と、冷媒容器の内部空間に接続された排気管と、排気管のガス圧が予め定められた所定の圧力に達した場合に排気する排気弁とを含む超電導磁石を備えた磁気共鳴イメージング装置のためのメンテナンス用プログラムである。このプログラムは、コンピュータを、排気管のガス圧データを取り込ませる手段と、ガス圧データと所定の圧力とを比較し、比較結果に基づいて前記排気管の閉塞の有無を判定する手段として機能させるプログラムである。
上記プログラムは、コンピュータを、検出したガス圧が、所定の圧力よりも高い場合には、ガス圧検出位置よりも排気弁に近い部分で排気管が閉塞していると判定する手段と、検出したガス圧が、所定の圧力よりも低く、かつ、時間の経過に伴って減少している場合には、ガス圧検出位置よりも冷媒容器に近い位置で排気管が閉塞していると判定する手段として機能させることができる。
また、本発明に依れば、遠隔監視装置が提供される。すなわち、超電導磁石を備えた磁気共鳴イメージング装置を遠隔監視する装置であって、磁気共鳴イメージング装置から、超電導磁石の冷媒容器に接続された排気管のガス圧の検出結果を受信する通信手段と、受信したガス圧を、所定の圧力とを比較し、比較結果に基づいて排気管の閉塞の有無を判定する制御手段とを有する遠隔監視装置である。
上記制御手段は、受信したガス圧が、所定の圧力よりも高い場合には、排気管のガス圧検出位置よりも排気弁に近い部分で排気管が閉塞していると判定し、検出したガス圧が、所定の圧力よりも低く、かつ、時間の経過に伴って減少している場合には、ガス圧検出位置よりも冷媒容器に近い位置で排気管が閉塞していると判定することができる。
上記制御部は、判定結果を表示装置に表示することができる。また、制御部は、通信手段から、判定結果を前記磁気共鳴イメージング装置に送信することもできる。
また、本発明によれば、メンテナンス方法が提供される。すなわち、超電導磁石を備えた磁気共鳴イメージング装置をメンテナンスする方法であって、磁気共鳴イメージング装置から、超電導磁石の冷媒容器に接続された排気管のガス圧の検出結果を受信する工程と、受信したガス圧を、所定の圧力とを比較し、比較結果に基づいて前記排気管の閉塞の有無を判定する工程とを有するメンテナンス方法である。
判定工程は、受信したガス圧が、所定の圧力よりも高い場合には、排気管のガス圧検出位置よりも排気弁に近い部分で排気管が閉塞していると判定し、検出したガス圧が、所定の圧力よりも低く、かつ、時間の経過に伴って減少している場合には、ガス圧検出位置よりも冷媒容器に近い位置で排気管が閉塞していると判定することができる。
判定結果を報知する工程をさらに行うことが可能である。また、判定結果が閉塞ありの場合には、回復処理のための作業員を磁気共鳴イメージング装置の設置場所に派遣するよう指示する工程をさらに行うことができる。
本発明によれば、超電導磁石の閉塞を早期に検出することができ、速やかな処置を講じて超電導磁石を正常な状態に復旧させることが可能である。これにより、振動エネルギーとして作用するクライオスタットの圧力異常を防ぎ、クエンチを防止して、安定な磁場を発生する運転管理ができる。これにより、優れた病巣検出能を有するMRI画像を得ることが可能となった。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態の超電導オープンMRI装置の運転方法について、図1から図4を用いて説明する。本実施形態の運転方法は、超電導磁石の冷媒の気化ガス圧が一定の圧力範囲になるように取り付けた安全弁の設定圧力と、ヘリウム容器の圧力センサーが示す実際の圧力とを比較することにより、超電導磁石が正常に運転しているか異常な状態になっているかどうか、および、その異常箇所を判別する。もし異常な状態と判断された場合は、速やかにその異常状態を取り除く復旧作業を実施する。
最初に、本実施形態のオープン超電導MRI装置の全体構成と動作の概要を図1に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のMRI装置の全体構成を示す図である。このオープン超電導MRI装置は、静磁場を発生する開放構造の超電導磁石101を備えている。超電導磁石101は、上クライオスタット103と下クライオスタット104とを有し、これらは被検者102が配置される撮影空間を挟んで配置されている。このため、撮影空間の前後左右は大きく開放された空間となっており、被検体102に与える圧迫感を低減することができる。
上クライオスタット103と下クライオスタット104は、支柱を兼ねた連結管105で接続されている。連結管105を介して、上下クライオスタット103、104内部の液体ヘリウムを満たされる空間が連結されている。上クライオスタット103に備えられた後述のサービスポート(排気供給管)108から液体ヘリウムを供給することにより、上下クライオスタット103,104に液体へリムを満たすことができる。
上クライオスタット103には、気化したヘリウムガスを再凝縮するクライオクーラー106が取付けられている。クライオクーラー106は、圧縮されたヘリウムガスを送る圧縮機ユニット107と接続されている。このように連結管105とクライオクーラー106を配することで、クライオスタットが複数(2つ)に分割された構造の超電導磁石101であっても、一個のクライオスタットの超電導磁石と同じように、気化したヘリウムガスを再凝縮して再利用する密閉型のクライオスタットを構成することができる。
上クライオスタット103の上部には、サービスポート108が取付けられている。サービスポート108は、液体ヘリウムの注入口、および、クライオクーラー106の故障などで凝縮できなくなったヘリウムガスを外部に放出する排気口等を有する。サービスポート108には、後述する超電導磁石の運転状態をモニターする圧力センサー216が組み込まれている。圧力センサー216には、クライオ制御ユニット110が接続されている。
また、本実施の形態のMRI装置は、被検者102を撮影空間まで移動するための患者テーブル111を備えている。
超電導磁石101の上下クライオスタット103,104の撮像空間側の面には、撮像空間の磁場均一度を補正するシムプレート112がそれぞれ取り付けられている。これにより撮影空間において、磁場強度0.7テスラ、磁場均一度3ppmの安定な静磁場を生じさせることができる。
シムプレート112の撮像空間側には、勾配磁場を発生する傾斜磁場コイル113がそれぞれ配置されている。この傾斜磁場コイル113は、超電導磁石101の開放的な構造を妨げることがないように平板構造のコイルが用いられている。傾斜磁場コイル113はそれぞれ、上下一対のコイルによって、互いに直交する3軸方向に磁場勾配を生じさせるx、y、zの3つコイル(図では区別されない)を積層した構造である。例えば、上zコイルと下zコイルに電流が印加されると、上zコイルは超電導磁石101の発生する磁束と同じ向きの磁束を発生し、下zコイルはそれとは180度向きの異なる磁束を発生する。この結果、被検者102の配設される撮影空間の垂直軸(z軸)の上から下に向けて磁束密度が徐々に少なくなる勾配磁場が作られる。同様に、xコイルおよびyコイルは、超電導磁石101の発生する磁束の磁束密度にそれぞれx軸、y軸に沿った勾配を付与する。傾斜磁場コイル113のxコイル、yコイル、zコイルには、それぞれ独立して所望の時間だけ電流を流すために傾斜磁場パワーアンプ114が接続されている。
傾斜磁場コイル113の撮像空間側にはそれぞれ高周波コイル115が配置されている。この高周波コイル115は、超電導磁石101の開放的な構造を妨げることがないように平板構造のコイルが採用されている。上下一対のコイル115には高周波パワーアンプ116が接続され、核スピンの共鳴周波数に対応した高周波電流が供給される。これにより、高周波コイル115は、被検体102の配設される撮影空間に核スピンを共鳴励起するのに必要な高周波磁界を発生する。本実施形態の場合では、例えば、0.7テスラの磁場強度で水素原子核が核磁気共鳴を起こす29.8メガヘルツの高周波磁場を発生する。前述の傾斜磁場と、この高周波磁場を組み合わせることにより、被検者102の特定部位の水素原子核スピンを選択的に共鳴励起し、三次元的な位置情報を付与することができる。
高周波コイル115の撮像空間側、すなわち被検者102の検査部位の近傍には、NMR信号を検出する検出コイル117が配置されている。この検出コイル117は前述の核スピンの共鳴運動により被検者102から生じる核磁気共鳴(NMR)信号を電気信号として検出する。
検出コイル117には、高周波増幅回路118が接続されている。電気信号に変換されたNMR信号は高周波増幅回路118によって、増幅された後、コンピュータ処理に適したデジタル信号に変換処理される。
上述の圧縮機ユニット107、クライオ制御ユニット110、傾斜磁場パワーアンプ114、高周波パワーアンプ116、高周波増幅回路118は、システム信号バスライン120によって、コンピュータ119に接続されている。このコンピュータ119は、内蔵するメモリー123に予め格納されたプログラムを読み込んで実行することによりパルスシーケンサーとして動作する。コンピュータ119は、パルスシーケンサーとして制御信号を出力し、これをシステム信号バスライン120を介して各ユニットに受け渡すことにより、各ユニットの動作を制御し、所望の撮像パルスシーケンスを実行させる。
一方で、コンピュータ119は、デジタル信号に変換されたNMR信号を診断に供するための画像等に変換処理してコンピュータ119内のメモリー123に保存し、ディスプレイ121に表示する。更に、コンピュータ119は、システム信号バスライン120を介して各ユニットの動作状態を常時あるいは一定の間隔をおいて監視し、その状態の記録を掌る。
また、コンピュータ119には、モデムやLANなどの通信制御装置122が接続され、通信制御装置122を経由して、遠隔地等の外部のコンピュータと通信を行う。この通信により、外部のコンピュータに、MRI装置の動作管理情報等を受け渡す。これにより、遠隔地等のコンピュータから、MRI装置の遠隔監視をすることが可能である。本発明では、クライオ制御ユニット110を介して超電導磁石101の運転状態をモニターするために、圧力センサー216の圧力値をディスプレイ121に表示し、かつ通信制御装置122を介して、他のコンピュータに出力することで装置の近傍や遠隔で超電導磁石101の状態をモニターすることができる。
つぎに、図2を用いて、超電導磁石101の構造とサービスポート108の構造についてさらに詳しく説明する。
超電導磁石101の上下クライオスタット103、104には、磁場を発生する上超電導コイル201と下超電導コイル202がそれぞれ収められている。上下超電導コイル201、202は、撮像空間203に静磁場を発生する。
図2では、それぞれ1個の超電導コイル201、202が収容された構成を示したが、磁場強度や磁場均一度の向上と漏洩磁場の強度を下げるために、複数の超電導コイルを組合せてそれぞれ収めることも可能である。また、上下クライオスタット103,104の撮影空間203に面する側にはそれぞれ、シムプレート112が配置されている。このシムプレート112内には複数のシムコイル(図では示してない)が組み込まれ、これらシムコイルに電流を流すことで、必要な補正磁場を発生する。さらに、シムプレート112内に複数の小鉄片(図では示してない)を組み込むことで上下超電導コイル201,202が発生する磁束分布を補正することも可能である。
上下超電導コイル201,202が発生する静磁場、および、シムプレート112が発生する補正磁場により、撮像空間203として、磁場強度0.7テスラ、磁場均一度3ppmを達成する直径40センチメートルの静磁場空間が形成される。
上下クライオスタット103、104は、内側から順に上下ヘリウム容器204,205、熱遮蔽板206、スパーインシュレーター207、真空容器208の4層構造である。上下超電導コイル201、202は、液体ヘリウムを蓄える上下ヘリウム容器204,205の中にそれぞれ配置されている。上ヘリウム容器204と下ヘリウム容器205に同時に液体ヘリウムが充たされるように、連結管105によって連結されている。また、連結管105には上下超電導コイルを接続する超電導リード線やセンサー回路が配置(図2では示してない)されている。
上下ヘリウム容器の外周に配置される熱遮蔽板206は、熱伝導の良好な銅板やアルミニューム板で、その厚さは例えば2ミリメートル程度である。スパーインシュレーター207は、アルミ蒸着で鏡面に仕上げたポリエチレンフィルム等であり、熱遮蔽板206の外側に隙間なく貼り付けられている(図2では一部のみ記載している)。スパーインシュレーター207は、上下ヘリウム容器への輻射熱侵入を防いでいる。スパーインシュレーター207の外側に配置される真空容器208は、15ミリメートル厚のステンレススチール製である。真空容器208と上下ヘリウム容器204、205との間隙、ならびに真空容器208と連結管105との間隙は、いずれも真空層になっており、熱遮蔽板206を含め、これらの容器は熱伝導率の低いガラス繊維強化プラスチック(FRP)で作られた複数の荷重支持体(図には記載してない)によって相互に固定されている。
上ヘリウム容器204の上部中央には、クライオクーラー挿入孔が設けられ、クライオクーラー106が挿入されている。本実施形態のクライオクーラー106は2段の冷却ステージ209、210を有しており、一段目の冷却ステージ209は50度ケルビン温度、二段目の冷却ステージ210は3.7度ケルビン温度まで冷却する能力を有している。一段目の冷却ステージ209は熱遮蔽板206に熱接触するようになっている。この熱接触の接触面間には、熱伝導の良好な材料、例えば、インジューム線211が噛合せられ、これにより良好な熱伝導を達成している。この熱接触で、室温(約300度ケルビン)の真空容器208とヘリウム容器204の中間に50度ケルビン温度の熱遮蔽板206が存在することになり、ヘリウム容器への輻射熱を下げている。二段目の冷却ステージ210は、クライオクーラー挿入孔208から直接上ヘリウム容器204内に挿入され、気化したヘリウムガスを再凝縮する。なお、ここではヘリウムガスに二段目の冷却ステージ210が直接接触する直接冷却法を用いているが、熱伝導の良好なインジューム材等を介して上ヘリウム容器204の一部を、ヘリウムガスが液化する4.2度ケルビン温度以下に冷却する間接冷却法を用いることも可能である。
次に、サービスポートの構造について図3を用いて説明する。上ヘリウム容器204の上部には、液体ヘリウムの注入と、上下ヘリウム容器204、205で気化したヘリウムガスの外部放出をするための機能を備えたサービスポート108が取り付けられている。サービスポート108は、液体ヘリウム温度に近い低温で熱伝導率の低いステンレススチールで構成され、かつ上ヘリウム容器204への熱進入を少なくするため、一部は真空で封じられた二重パイプ構造(図3では示してない)を用いている。サービスポート108には、上部から液体ヘリウム注入パイプ212が挿入され、側面には緊急排気パイプ222が接続されている。サービスポート108と液体ヘリウム注入パイプ212との接続部は、Oリング301とねじ304によって気密が保たれている。
液体ヘリウム注入パイプ212には、開閉する手動バルブ213が取り付けられ、手動バルブ213よりもサービスポート108寄りの位置で、液体ヘリウム放出パイプ221が分岐している。放出パイプ221には、一方向安全弁214が備えられている。液体ヘリウム注入パイプ212の先端部は、サービスポート108の基部の熱遮蔽板206の位置に達している。液体ヘリウム注入パイプ212の先端部には、ガラスウール等からなる複数のバッフル板303が取り付けられている。複数のバッフル板303は、注入パイプ212の外周のサービスポート108内の空間を複数の空間に区切ることにより、内部のガスが対流により移動する距離を小さく制限している。バッフル板303は、サービスポート108上部からの輻射熱進入を極力抑える作用をする。
手動バルブ213は、液体ヘリウム注入パイプ212から上ヘリウム容器204に液体ヘリウムを注入する際に開状態にされる。放出パイプ221は、手動バルブ213よりも上ヘリウム容器204側で注入パイプ212から分岐しており、上ヘリウム容器204の内部において、液体ヘリウムが気化することにより生じたヘリウムガスを外部に放出する。一方向性安全弁214は、内圧が大気圧に対して所定の圧力、ここでは1psi以上になった場合に開き、内部から外部へヘリウムガスを放出する。また、外部から内部へと放出パイプ221内を外気が逆流するのを防止する。よって、クライオクーラー106の冷却能力低下やクライオクーラー106が停電で停止した場合等により、気化したヘリウムガスで上ヘリウム容器204内の圧力が大気圧に対し1psi以上になった時には、一方向性安全弁214より外部に放出される。手動バルブ213や一方向性安全弁214とパイプ212,221との接続部は、シールテープ等によって気密が保たれている。
緊急排気パイプ222には、ラプチャーディスク215が備えられている。ラプチャーディスク215は、6psiで破れるように設計されている。よって、クエンチ時等、大量のヘリウムガスが発生した場合は、ラプチャーディスク215が破れて緊急排気がなされる。
本実施の形態では、超電導磁石101が正常に運転しているか異常な状態になっているかどうか、および、その異常箇所を判別するために、緊急排気パイプ222に圧力センサー216を取り付けている。圧力センサー216の取り付け位置は、サービスポートの温度分布に基づいて定められている。サービスポート108の温度分布は、図3に示したように、手動バルブ213、一方向性安全弁214およびラプチャーディスク215付近は室温(約300度ケルビン)、サービスポート108の上部で273度ケルビン(=0℃)であり、サービスポート108下部のバッフル板303の中段付近で100度ケルビン、注入パイプ212の先端付近で50度ケルビン、上ヘリウム容器204の接続部は液体ヘリウム温度すなわち4.2度ケルビンである。
圧力センサー216は、空気が固化する約100度ケルビン(酸素の融点−218℃、窒素の融点−210℃)と、水蒸気が固化する273度ケルビン(水の融点0℃)の中間の温度を取る中間部位217に取り付けられている。ここでは、バッフル板303の100度ケルビンと、サービスポート上部の273度ケルビンとの間の温度となる緊急排気パイプ222の位置217に、圧力センサー216を配置している。
なお、圧力センサー216には、表示部218(連成計)を組み合わせて配置し、ユーザーがその場で簡便に圧力値が目視でモニターできるように構成した。また、圧力センサー216の出力信号は、クライオ制御ユニット110内アンプ回路で適切な値の電気信号に増幅変換され、バスライン120を介して、コンピュータ119に取り込まれ、ディスプレイ121に表示される。ユーザーは、連成計218の表示値やコンピュータ119に読み込まれた圧力値と、一方向性バルブ213の設定圧力(1psi)とを比較するとともに、その圧力値の変化状態を判断することにより、正常に超電導磁石101が運転しているのか閉塞が生じているか、閉塞が生じている場合はその位置を判断できる。
以下、超電導磁石101の状態を判断する方法について具体的に説明する。
ヘリウム容器204内の圧力は、通常運転時は、大気圧に対し僅かに高い圧力に保たれるように、クライオクーラー106の冷却能力と、一方向性安全弁213の設定圧力が設定されている。具体的には、一方向性安全弁213は、ヘリウム容器204内の圧力が、大気圧に対して1psi以上の高くなった場合には、弁を開き排気する構造である。
しかしながら、一方向性安全弁214が弁を開き、ヘリウムガスを排気していく過程において、上ヘリウム容器204内の圧力が大気圧に近づき、弁が閉じる間際には、ヘリウムガスの流速(約毎秒2センチメートル以下)が下がるため、一方向性安全弁213が完全に閉じるまでの僅かな時間に、上ヘリウム容器204内の圧力と大気圧との圧力差に比例した僅かな大気が一方向性安全弁213を逆流することは避けられない。
また、サービスポート108やバルブのつなぎ目はOリング301やシールテープによって気密を保つ構造なので、ヘリウム容器内の圧力が大気圧よりも低くなった場合、ここからも極僅かではあるが気体が侵入することは避けられない。
一方向性安全弁214を逆流した大気の空気成分(窒素と酸素)、および、Oリング301や手動バルブ212や一方向性安全弁213の接続部から侵入した空気(窒素と酸素)は、ヘリウムガスより重いので、サービスポート108の下部に侵入する。サービスポート108は、図3に示した温度分布であるため、侵入した空気は、酸素の沸点−183℃および窒素の沸点−195℃の温度であるバッフル板303(約100度ケルビン温度)付近で液体に凝縮される。液体空気は、サービスポート108の壁面を伝ってさらに深部に入り込み、酸素の融点−218℃、窒素の融点−210℃である注入パイプ212の先端付近(約50度ケルビン温度)で霜状に固化し、固体物302となる。長い間の空気の侵入により固化物302は成長を続け、サービスポート108の底部を閉塞する。空気の固化物302による閉塞は、バッフル板303によって促進される。
また、侵入した空気は、液体や固体に変化すると、その体積が約700分の1に縮小する。冷却により空気を液化や固化させる速度は、同じ容積の空気が侵入する速度より速いので、ひとたびサービスポート108の下部が固化物302によって閉塞すると、サービスポート108の上部空間の圧力は低下傾向を示す。よって、圧力センサー216の示す圧力は、1psiよりも小さくなり、かつ、継続して低下するという挙動を示す。正常時も1psiよりも小さい値を示すが、圧力値の継続低下という挙動は示さないため、圧力値の継続低下によって閉塞が判別できる。
一方、一方向性安全弁214を逆流した大気に含まれる水蒸気は、注入パイプ212内をヘリウム容器204に向かって移動し、サービスポート108の上部の273度ケルビン(0℃)の温度分布の部分で、水の融点(0℃)に冷やされ、図4のように注入パイプ212内の壁面に霜状に付着する。一方向性安全弁214において大気の逆流が生じるたびに、大気に含まれる水蒸気が霜となって付着するため、霜は成長して氷塊401となって注入パイプ212を閉塞する。
注入パイプ212が閉塞すると、一方向性安全弁214と上ヘリウム容器204とが隔絶される。クライオクーラー106の冷却能力は、上ヘリウム容器内の圧力を大気圧よりも僅かに高く保つように設定され、通常時は、一方向性安全弁214で1psiに達したならば排気することにより、上ヘリウム容器204の圧力は大気圧以上1psi以下に維持されている。しかし、注入パイプ212が閉塞すると、一方向性安全弁214による排気ができなくなるため、上ヘリウム容器204内の圧力は上昇し、1psi以上になる。よって、圧力センサー216は、1psi以上の圧力を示す。
このように、圧力センサー216の圧力値は、空気の固体物302によるサービスポート108の閉塞(図3)の場合には、1psiよりも低く、かつ、継続低下の傾向を示し、水蒸気が固化した氷塊401によるヘリウム注入パイプ212の閉塞(図4)の場合には、1psi以上の値を示す。よって、圧力センサー216の値をモニターすることにより、異常(閉塞)の有無、および、閉塞位置(ヘリウム注入パイプ212か、サービスポート108の下部か)を判別することができる。
ユーザーは、圧力センサー216の表示部218(連成計)を視認することにより、その場で簡便に圧力値がモニターでき、1psiよりも低く、かつ、継続低下の傾向を示しているときには、空気固化物302によるサービスポート108の下部の閉塞と判断でき、1psi以上のときには、氷塊401によるヘリウム注入パイプ212の閉塞と判断できる。また、圧力センサー216の出力は、クライオ制御ユニット110で増幅され、コンピュータ119に取り込まれ、記録およびディスプレイ121に表示されるので、ディスプレイ121に圧力値の変化を示すグラフを表示させ、これを見て判断することもできる。
このように、本実施の形態では、ユーザーは連成計218の表示値やコンピュータ119に読み込まれた圧力値が、一方向性バルブ213の設定圧力(1psi)と比較し、その圧力値の変化状態を判断することにより、正常に超電導磁石101が運転している状態なのか、異常である場合はその閉塞位置を判断できる。
なお、圧力値が1psi以上のときには、氷塊401によるヘリウム注入パイプ212の閉塞と判断できるが、それを確認するために、クライオクーラー106を一時的に停止、あるいはその冷却能力を低下させる動作を行うことも可能である。これにより、ヘリウムガスの再凝縮サイクルを中断あるいは低下し、上クライオ容器204の内圧がさらに上昇する。これにより一方向性安全弁が動作して1psi以上にならなければ、ヘリウム注入パイプ212は閉塞していない、もしくは、閉塞が解消したことを確認できる。
上述のように、圧力センサー216の値により、閉塞があること、および、閉塞位置が判断された場合、閉塞状態を放置すると、クライオ容器204の圧力が上昇する。氷塊401による注入パイプ212の閉塞の場合には、ラプチャーディスク215の設定圧(6psi)でラプチャーディスク215が破れてヘリウムガスが噴出する。空気固化物302による閉塞の場合は、6psi以上の圧力で閉塞を突き破り、ラプチャーディスク215を破ってヘリウムガスが噴出する。このため、クライオ容器103,104が圧力急変に伴って振動を発生し、振動に伴い超電導コイルに熱的擾乱が発生し、その結果としてクエンチに至ることが懸念される。
そこで、閉塞があること、および、閉塞位置が判断された場合、できるだけ速やかに、サービスポート108の閉塞状態の回復作業を実施する。空気固化物302の除去方法を図5(a)を用いて簡単に説明する。まず、ヘリウム注入パイプ212を固定しているボルト304(図3)を取り外し、ヘリウム注入パイプ212の代わりに、中心に約20ミリメートル穴を開けた透明なアクリル板501を取り付ける。アクリル板501の穴を通して5ミリメートル径の銅管502を挿入して、銅管502に接続したフレキシブルホース503をヘリウムガスボンベ(図には記載してない)に接続し、室温のヘリウムガスを銅管502の先端から空気の固体塊に向けて放出する。これにより、溶融・気化した空気をヘリウムガスと共にアクリル板501の穴から外部に噴出させる。
この作業は、アクリル板501の上部よりフラッシュライト504でサービスポート108を照らしながら行う。ヘリウムガスの流量は、制御弁505で逐次調整し、空気の固化302の状態を確認しながら進める。作業の初期には空気の固化302に効率的に室温のヘリウムガスが噴出されるように、銅管502の先端は斜め下方を向いているものを使用するが、空気の固化塊の溶解が進み、中心付近が溶解した場合は、先端がU字型の銅管506に変更して、室温(約300度ケルビン)のヘリウムガスが上部クライオ容器204内に噴出されることを防ぐ。さらに、図5(b)に示したU字型の銅管506を用いることにより、サービスポート108の壁面に付着した固体空気が溶融し、あるいは気化してサービスポート108のさらに下部に落下しないよう、上向きのヘリウムガス流を作ることができる。このように室温のヘリウムガスで固体空気の排出を実施する。
一方、氷塊401によるヘリウム注入パイプ212の閉塞の場合は、ヘリウム注入パイプ212を取外して、溶解させる。完全に乾燥させる必要があることから、ドライヤーやヒートガンにより温風をパイプ212内に送り込む。その後、ヘリウム注入パイプ212内をヘリウムガスで置換して、サービスポート108に取り付ける。
(第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態は、超電導オープンMRI装置自体が、超電導磁石101の異常の有無および閉塞位置の判断を自動的に行い、その結果をユーザーに報知する。
MRI装置の構成は、図1に示した第一の実施の形態と同様であるので説明を省略する。本実施の形態では、コンピュータ119の内蔵メモリー123には、異常の自動判定のためのプログラムが予め格納されており、コンピュータ119内のCPUがこれを読み込んで実行することにより、図6のフローチャートに示したように動作し、異常の自動判定を行う。すなわち、コンピュータ119は、上ヘリウム容器204の圧力を一定タイミングで取り込んで、コンピュータ119のメモリー123に記録し、その値の経時的変化を解析して超電導磁石101の運転状態を把握し、異常状態を自動的に判定する。
以下、図6のフローに基づいて、異常の判定の動作を詳細に説明する。コンピュータ119は、MRI装置の電源投入の時、図6のフローのプログラムをスタート(ステップ601)させる。
まず、コンピュータ119は、圧力センサー216の出力データを取り込む間隔を定めるタイマーをセットする(ステップ602)。本実施形態のプログラムでは、サービスポート108の閉塞の進行速度とその緊急度合いより例えば6時間毎に取り込むように設定されている。タイマーの時間に合わせて逐次圧力センサー216の出力データを取り込み、これを記録する(ステップ603)。しかし、他のユニットの動作との干渉を避けるため、MRI撮像中は、圧力データの取り込みに待ち処理が盛り込まれ、撮像と圧力データの取り込みをタイムシェアーして、圧力計測を実行する。圧力データはコンピュータ119内のメモリー123に記録する。
コンピュータ119は、記録した圧力データの経時的変化を把握するため、グラフを作成する処理を行う(ステップ604)。圧力値と、グラフの経時的変化(所定の日数(例えば3日間)でグラフの傾き)の度合いより、超電導磁石の運転状況(異常の有無)を判定する(ステップ605)。
ステップ605において、現在の圧力値が一方向性安全弁214の設定圧(1psi)より低く、かつ、3日間でグラフの傾きが負(圧力値が減少)の傾向を示している場合(ステップ606)、図3に示したようにサービスポート108の下部で空気固化物302が閉塞の状態にあると判定し、それを警告する内容をディスプレイ121に表示する(ステップ607)。続けて、図5を用いて説明した回復処理作業を実施するようユーザーに促す表示をディスプレイ121に表示する(ステップ608)。再びステップ602のタイマー処理に戻る。
ステップ605において、現在の圧力値が、一方向性安全弁の214の設定圧(1psi)を超えている場合(ステップ609)、図4に示したように、注入パイプ212が氷塊401により閉塞の状態にあると判定し、それを警告する内容をディスプレイ121に表示する(ステップ610)。続けて、氷塊401を除去する回復処理作業を実施するようユーザーに促す表示をディスプレイ121に表示する(ステップ611)。再びステップ602のタイマー処理に戻る。
ステップ605において、正常の状態、すなわち、現在の圧力値が1psi以下であり、3日間におけるグラフの傾きが負ではない(正または維持されている)場合(ステップ612)、閉塞は生じていないと判断される。そこで、閉塞以外の異常(クライオクーラー106の異常)があるかどうかをステップ613以下で判定する。3日間におけるグラフの傾きが正である場合(ステップ613)、圧力値が増加傾向していることを意味し、クライオクーラー106によるヘリウムガスの再凝縮より液体ヘリウムの気化の量の方が多いことがわかる。この場合、クライオクーラー106の冷却能力が低下していると考えられるため、これを警告する内容をディスプレイ121に表示する(ステップ614)。続けて、クライオクーラー106のメンテナンスを行うようにユーザーに促す表示をディスプレイ121に表示する(ステップ615)。その後、ステップ602のタイマー処理に戻る。
また、ステップ613において、現在の圧力値が1psi以下であり、グラフの傾きが予め定めた値より小さく、維持されている場合、安定に推移していると判断されるため、クライオクーラー106の冷却能力が正常であると判断できる。よって、圧力計測を行うためステップ602のタイマー処理に戻る。
このように第二の実施形態によれば、超電導磁石101の異常の有無および閉塞位置の判断を自動的に行って、その結果をユーザーに報知することができる。また、異常の判断内容として、サービスポート108の閉塞のみならず、クライオクーラー106の冷却能力の低下を検出することができる。
(第三の実施形態)
第三の実施形態は、図7のように、超電導オープンMRI装置の超電導磁石101の異常の有無を、通信制御装置122を介して接続された遠隔監視装置700においてモニターする。
遠隔監視装置700は、通信制御装置701とコンピュータ702とディスプレイ703を含む。通信制御装置701は、通信回線を介して、MRI装置の通信制御装置122と接続されている。コンピュータ702は、内蔵するメモリー704に第二の実施形態で説明した図6のフローの動作を実現するためのプログラムが格納されている。
MRI装置のコンピュータ119は、圧力センサー216の出力データを通信制御装置122によって遠隔監視装置700に送信する。遠隔監視装置700のコンピュータ702は、このデータを通信制御装置701を介して受信し、内蔵するメモリー704に記録する。
コンピュータ702は、メモリー内のプログラムを読み込んで実行することにより、図6のフローの動作を実行し、閉塞有り、またはクライオクーラーの能力低下有りと判定した場合には、それを知らせる警報表示をディスプレイ703に行うとともに、回復作業を行うためにサービスマンをMRI装置の設置場所に派遣するよう促す表示をディスプレイ703に行う(ステップ607,608、ステップ610,611、ステップ614、615)。また、これらのステップおいて、コンピュータ702は、通信制御装置701、122を介して、コンピュータ119に警報を報告し、回復作業を行うサービスマンを派遣することを報告する。
このように、第三の実施形態では、MRI装置を遠隔監視して、超電導磁石101の異常の有無を判定し、回復作業を行うサービスマンを手配することができる。
第一の実施の形態のオープンMRI装置の全体構成を示すブロック図。 図1のMRI装置を構成する超電導磁石の断面の概略構成を示す説明図。 図2に示すサービスポートの閉塞状態を示す断面図。 図2に示すサービスポートの他の閉塞状態を示す断面図。 (a)図2に示したサービスポートの閉塞状態を復旧する作業の説明図、(b)復旧作業に用いるU字形の銅管を示す説明図。 第二の実施形態のコンピュータ119が実施するクライオスタットの圧力データ取得処理と、異常の有無の判断処理のフローを表すフローチャート。 第三の実施の形態のMRI装置の異常の有無判断を遠隔監視装置700で行う構成を示すブロック図。
符号の説明
101…超電導磁石、106…クライオクーラー、108…サービスポート、110…クライオ制御ユニット、119…コンピュータ、121…ディスプレイ、204…上ヘリウム容器、205…下ヘリウム容器、212…ヘリウム注入パイプ、213…手動バルブ、214…一方向性安全弁、215…ラプチャーディスク、216…圧力センサー、221…ヘリウム放出パイプ、222…緊急排気パイプ、303…バッフル板。

Claims (18)

  1. 冷媒容器と、前記冷媒容器の内部空間に接続されたサービスポートと、前記サービスポート上部に挿入された冷媒注入・放出パイプと、該冷媒注入・放出パイプに備えられた、ガス圧が予め定められた所定の圧力に達した場合に排気する排気弁とを含む超電導磁石を備えた磁気共鳴イメージング装置の運転方法であって、
    前記サービスポート上部の温度と、前記サービスポート下部の前記冷媒容器の接続部の温度との間の温度となる部位の、前記サービスポートのガス圧を検出する工程と、
    該検出したガス圧と前記排気弁の前記所定の圧力とを比較し、その大小関係に基づいて、前記サービスポート下部または前記冷媒注入・放出パイプに閉塞があるかどうか、閉塞がある場合には、閉塞しているのが前記サービスポート下部か前記冷媒注入・放出パイプかを判定する工程とを有することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置の運転方法。
  2. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置の運転方法において、前記ガス圧を検出する工程は、前記サービスポートのうち、その温度が水の融点よりも低く、空気の融点よりも高い部分のガス圧を検出し、
    前記判定する工程では、前記検出したガス圧が、前記所定の圧力よりも高い場合には、前記冷媒注入・放出パイプが閉塞していると判定し、前記検出したガス圧が、前記所定の圧力よりも低く、かつ、時間の経過に伴って減少している場合には、前記サービスポート下部が閉塞していると判定することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置の運転方法。
  3. 請求項1または2に記載の磁気共鳴イメージング装置の運転方法において、前記判定結果を報知する工程をさらに有することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置の運転方法。
  4. 請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置の運転方法において、前記判定する工程において前記閉塞があると判定された場合には、判定した閉塞位置の閉塞を取り除く作業を指示する工程をさらに有することを特徴と磁気共鳴イメージング装置の運転方法。
  5. 超電導磁石と、制御部とを備えた磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記超電導磁石は、冷媒容器と、前記冷媒容器の内部空間に接続されたサービスポートと、前記サービスポート上部に挿入された冷媒注入・放出パイプと、該冷媒注入・放出パイプに備えられた、該排気管のガス圧が予め定められた所定の圧力に達した場合に排気する排気弁と、前記サービスポート上部の温度と前記サービスポート下部の前記冷媒容器の接続部の温度との間の温度となる部位の、前記サービスポートのガス圧を検出する圧力検出部とを有し、
    前記制御部は、前記圧力検出部の検出したガス圧と、前記排気弁の前記所定の圧力とを比較し、その大小関係に基づいて前記サービスポート下部または前記冷媒注入・放出パイプに閉塞があるかどうか、閉塞がある場合には、閉塞しているのが前記サービスポート下部か前記冷媒注入・放出パイプかを判定することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置において、前記圧力検出部は、前記サービスポートのうち、その温度が水の融点よりも低く、空気の融点よりも高い部分で前記排気管内のガス圧を検出する位置に取り付けられ、
    前記制御部は、前記検出したガス圧が、前記所定の圧力よりも高い場合には、前記冷媒注入・放出パイプが閉塞していると判定し、前記検出したガス圧が、前記所定の圧力よりも低く、かつ、時間の経過に伴って減少している場合には、前記サービスポート下部が閉塞していると判定することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項5または6に記載の磁気共鳴イメージング装置において、前記制御部は、判定結果を表示装置に表示することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  8. 冷媒容器と、前記冷媒容器の内部空間に接続されたサービスポートと、前記サービスポート上部に挿入された冷媒注入・放出パイプと、該冷媒注入・放出パイプに備えられた、ガス圧が予め定められた所定の圧力に達した場合に排気する排気弁とを含む超電導磁石を備えた磁気共鳴イメージング装置のためのメンテナンス用プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記サービスポート上部の温度と、前記サービスポート下部の前記冷媒容器の接続部の温度との間の温度となる部位の、前記サービスポートのガス圧データを取り込ませる手段と、
    前記ガス圧データと前記所定の圧力とを比較し、その大小関係に基づいて前記サービスポート下部または前記冷媒注入・放出パイプに閉塞があるかどうか、閉塞がある場合には、閉塞しているのが前記サービスポート下部か前記冷媒注入・放出パイプかを判定する手段として機能させることを特徴とするメンテナンス用プログラム。
  9. 請求項8に記載のメンテナンス用プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    前記検出したガス圧が、前記所定の圧力よりも高い場合には、前記冷媒注入・放出パイプが閉塞していると判定する手段と、
    前記検出したガス圧が、前記所定の圧力よりも低く、かつ、時間の経過に伴って減少している場合には、前記サービスポート下部が閉塞していると判定する手段として機能させることを特徴とするメンテナンス用プログラム。
  10. 請求項8または9に記載のメンテナンス用プログラムにおいて、前記コンピュータを、前記判定結果を報知する手段として機能させることを特徴とするメンテナンス用プログラム。
  11. 超電導磁石を備えた磁気共鳴イメージング装置を遠隔監視する装置であって、
    記超電導磁石の冷媒容器に接続されたサービスポートのガス圧を、前記サービスポート上部の温度と前記サービスポート下部の前記冷媒容器の接続部の温度との間の温度となる部位で検出した結果を、前記磁気共鳴イメージング装置から受信する通信手段と、
    受信した前記ガス圧を、所定の圧力と比較し、その大小関係に基づいて前記サービスポート下部、または、前記サービスポート上部に挿入された冷媒注入・放出パイプに閉塞があるかどうか、閉塞がある場合には、閉塞しているのが前記サービスポート下部か前記冷媒注入・放出パイプかを判定する制御手段とを有することを特徴とする遠隔監視装置。
  12. 請求項11に記載の遠隔監視装置において、前記制御手段は、前記受信したガス圧が、前記所定の圧力よりも高い場合には、前記冷媒注入・放出パイプが閉塞していると判定し、前記検出したガス圧が、前記所定の圧力よりも低く、かつ、時間の経過に伴って減少している場合には、前記サービスポート下部が閉塞していると判定することを特徴とする遠隔監視装置。
  13. 請求項11または12に記載の遠隔監視装置において、前記制御部は、判定結果を表示装置に表示することを特徴とする遠隔監視装置。
  14. 請求項11ないし13のいずれか1項に記載の遠隔監視装置において、前記制御部は、前記通信手段から、判定結果を前記磁気共鳴イメージング装置に送信することを特徴とする遠隔監視装置。
  15. 超電導磁石を備えた磁気共鳴イメージング装置をメンテナンスする方法であって、
    記超電導磁石の冷媒容器に接続されたサービスポートのガス圧を、前記サービスポート上部の温度と前記サービスポート下部の前記冷媒容器の接続部の温度との間の温度となる部位で検出した結果を、前記磁気共鳴イメージング装置からを受信する工程と、
    受信した前記ガス圧を、所定の圧力と比較し、その大小関係に基づいて前記サービスポート下部、または、前記サービスポート上部に挿入された冷媒注入・放出パイプに閉塞があるかどうか、閉塞がある場合には、閉塞しているのが前記サービスポート下部か前記冷媒注入・放出パイプかを判定する工程とを有することを特徴とするメンテナンス方法。
  16. 請求項15に記載のメンテナンス方法において、前記判定する工程は、前記受信したガス圧が、前記所定の圧力よりも高い場合には、前記冷媒注入・放出パイプが閉塞していると判定し、前記検出したガス圧が、前記所定の圧力よりも低く、かつ、時間の経過に伴って減少している場合には、前記サービスポート下部の前記冷媒容器の接続部が閉塞していると判定することを特徴とするメンテナンス方法。
  17. 請求項15または16に記載のメンテナンス方法において、判定結果を報知する工程をさらに有することを特徴とするメンテナンス方法。
  18. 請求項15ないし17のいずれか1項に記載のメンテナンス方法において、前記判定結果が閉塞ありの場合には、回復処理のための作業員を前記磁気共鳴イメージング装置の設置場所へ派遣するよう指示する工程をさらに有することを特徴とするメンテナンス方法。
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