JP5110706B2 - 絵本画像再生装置、絵本画像再生方法、絵本画像再生プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
また、ページ内の画像の特定位置をポインティングデバイス等で指示することで、画面に変化が起きたり、効果音などを発したりするシークレット演出が施された電子絵本表示装置も存在する。
また、大人が子供のそばに付き添って電子絵本表示装置の画面を鑑賞する場合でも、ページめくりをいちいち自身で操作するのは面倒であるという問題点があった。
前記各ページ画像を記憶する画像記憶手段と、
前記ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定する演出領域設定手段と、
前記演出領域に対応する演出の種類を演出効果として選択する演出効果設定手段と、
前記演出効果を再生する演出再生手段と、
前記ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に、自動的にページ画像を次ページにめくる処理を行う自動ページめくり手段と、
前記演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性を設定する属性設定手段を備え、
前記演出再生手段は、
前記ストーリー演出、シークレット演出、ストーリー演出及びシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に基づいて前記演出効果を再生し、
前記自動ページめくり手段は、前記両演出の属性で再生するに際して、自動ページめくりのために設定されたインターバル時間が経過していても、シークレット演出再生中はページ画像の自動ページめくりを待機する
ことを第1の特徴としている。
前記自動ページめくり手段のオン・オフ設定を行う自動ページめくり切替手段を備え、
前記自動ページめくり切替手段により前記自動ページめくり手段がオフ設定であり、手動でページ画像のページめくりを行う、又は、演出効果の再生停止を指示するまで、
前記演出再生手段は、ページ画像内に設定された演出効果の演出再生完了後もページ画像内に設定された演出効果を繰り返し再生することを第2の特徴としている。
前記各ページ画像を記憶する画像記憶手段と、
前記ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定する演出領域設定手段と、
前記演出領域に対応する演出の種類を演出効果として選択する演出効果設定手段と、
前記演出効果を再生する演出再生手段と、
前記ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に、自動的にページ画像を次ページにめくる処理を行う自動ページめくり手段と、
前記自動ページめくり手段のオン・オフ設定を行う自動ページめくり切替手段を備え、前記自動ページめくり切替手段により前記自動ページめくり手段がオフ設定であり、手動でページ画像のページめくりを行う、又は、演出効果の再生停止を指示するまで、前記演出再生手段は、ページ画像内に設定された演出効果の演出再生完了後もページ画像内に設定された演出効果を繰り返し再生すると共に、
前記演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性を設定する属性設定手段を備え、
前記演出再生手段は、
前記ストーリー演出、シークレット演出、ストーリー演出及びシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に基づいて前記演出効果を再生する一方、
前記自動ページめくり切替手段により前記自動ページめくり手段がオフ設定であり、ページ画像内に設定された演出効果の演出再生完了前まで、
前記シークレット演出の再生を禁止する
ことを第3の特徴としている。
前記ページ画像が表示された際、又は、前記演出領域が選択された際に前記演出効果を再生する演出再生ステップと、
前記ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に、自動的にページ画像を次ページにめくる処理を行う一方、前記演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性を設定し、ストーリー演出、シークレット演出、ストーリー演出及びシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に基づいて前記演出効果を再生するに際して、前記両演出の属性で再生する場合は、自動ページめくりのために設定されたインターバル時間が経過していても、シークレット演出再生中はページ画像の自動ページめくりを待機する自動めくりステップ
を具備したことを特徴としている。
また、ページ画像内に設定された朗読等の演出効果の再生が完了した後、すぐにページがめくられてしまうのではなく、予め設定可能なインターバル時間が経過するのを待ってページがめくられるため、絵本を読む人の好みや使用目的に応じて、簡単な設定のみでページめくりのタイミングを変えることができる。
これによって、機械が再生するものをただ一方的に聞いたり見たりする使い方だけでなく、例えば音読演出のみをオフにした状態で生の声で朗読する、というような使い方が可能となる。絵本をこどもに読み聞かせる場合、できるだけ生の声が好ましいので、上記のような使い方は効果的である。
図1は、本発明の一実施形態に係る絵本画像再生装置のハードウェア構成を示すブロック図である。絵本画像再生装置は、電子情報として記憶された絵本の各ページの画像に対して、朗読音等の各種の演出効果を設定した演出画像を作成し、作成した演出画像をページ毎に再生可能とする装置である。
絵本の各ページ画像については、絵本画像再生プログラムに予め記憶されている既存の画像データを使用する。また、絵本の各ページ画像について、絵本をスキャナ装置5からページ毎に取り込むことで電子情報として記憶したものを使用してもよい。あるいは、後述の記憶装置に記憶されている例えばディジタルカメラ等で撮影した既存の画像データを選択して取り込んでもよい。
CPU1は、上記の手順によりインストール等された所定の制御プログラム(絵本画像再生プログラム)に従って各種処理(各ステップ)を実行し、装置全体を制御するものであり、画像記憶手段11、演出領域設定手段12、演出効果設定手段13、属性設定手段14、演出再生手段15を要部機能として備えることで、ページ毎に取り込む複数の画像を電子情報として記憶し、記憶した画像をページ毎に表示装置7に表示可能とする。
音源装置4には、D/A変換器、アンプ、スピーカを含むサウンドシステム4aが接続される。
すなわち、表示装置7では、画像再生モード(読取モード)において、読み取った画像が表示され、演出設定モード(編集モード)において、演出画像再生を行うに際しての画像再生画面が表示され、演出画像再生モード(鑑賞モード)において、演出が施された演出設定済画像が再生される。
入力装置6のポインティングデバイスにおいては、X・Y方向の移動量が検出され、RAM3上のカーソルポイントレジスタのカーソル座標データに加算されることで、この座標データに基づいて表示装置7上でのカーソルの位置が決定される。そして、表示装置7に表示された各ページ画像において演出領域として指定された位置の座標データに対応した再生時期データが生成され、演出領域設定手段12に記憶される。
演出効果としては、音読(音声)、効果音(サウンド)、BGM等の音源データによる演出の他、画像の拡大・変形処理等の画像変化を伴う演出が考えられる。
演出領域に対する演出効果の選択は、各演出領域に対して行われるが、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域の座標データに対応した再生時期データによりページ画像内における各演出効果の再生順序が振り分けられるようになっている。また、各演出効果の選択は、演出種類の内容に対応したキーワードで検索し選択可能とすることで、必要な演出効果を容易に選択可能にしている。
演出再生手段15は、演出設定モード及び演出画像再生モードにおいて、演出設定が行われた各ページ画像が表示された際に、前記再生時期データに対応したタイミングで演出効果を再生するものである。すなわち、ページ画像内に複数の演出領域が存在する場合は、演出領域設定手段12に記憶された演出領域の座標データを元にして振り分けられたあるいはその後に編集された再生時期データによって再生が行われる。
また、後述するシークレット演出の場合は、ページ画像内における演出領域が入力装置6を構成するマウス等のポインティングデバイスで選択された際に、演出効果設定手段13で指定された演出効果を再生するものである。
この自動ページめくり手段16は、自動ページめくり切替手段によりオン設定されている場合、属性設定手段14で設定されたストーリー演出及びシークレット演出、ストーリー演出とシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に対応する演出再生モードで演出効果の再生を行うに際して、ページ画像に設定された全てのストーリー演出の演出効果の再生後、設定されたインターバル時間の経過後に次のページ画像の表示を行うようになっている。
これにより、例えば、朗読音、BGM音、効果音が演出効果として設定されている場合、自動ページめくり手段16をオフ設定とし、朗読音のみを生の声で行いながら、他の演出効果について繰り返し自動的に再生させるようにして絵本を鑑賞することができる。
したがって、例えば、絵本のストーリーに深く関わる朗読音が演出効果として再生されている途中で、ストーリーと関係のないシークレット演出による演出効果が再生されるのを防止することができる
演出再生切替手段を設けたことにより、ページ画像内に設定された種々の演出効果、例えば、朗読音、BGM音、効果音、画像の変化を伴うアニメ演出等の演出効果対して、種類ごとに演出再生のオン・オフ設定を行うことができるので、演出効果の種類毎に再生を行うかどうかを選択することができる。
初期画面300には、中央に絵本画像の表紙301が表示されている。表紙301は、その下段のリスト302の中央に表示される絵本表紙に対応し、表紙301の両側に表示される「←」、「→」をクリックすることにより、リスト302が左右方向に移動して中央に位置する絵本が変化し、絵本を選択できるようになっている。また、絵本の表紙301の上部には、演出設定者窓303が表示され、この状態で絵本の再生が選択されると表紙301の絵本について、演出設定者窓303に表示された演出設定者による演出効果が再生される。
画面下方には、各種環境の設定を行う「環境設定」310、自動ページめくり等の絵本の再生に関する設定を行う「絵本の設定」311の各窓が表示される。画面左側には、「画像」320、「演出」321、「出力」323、「印刷」324の各窓が表示され、これらをクリックすることで各処理について実行するようになっている。
ページ画像を読み込む「画像」320は、ページ画像をスキャナ装置5から読み込む際に使用するものである。「演出」321は、ページ画像について演出を設定するものである。「出力」323は、ページ画像に設定された演出を再生して絵本再生を行うものである。「印刷」324は、表示されているページ画像において指定された範囲の画像等を印刷するものである。
したがって、演出設定者を複数記憶できるようにしたので、絵本の朗読音としての音読演出において、「おかあさん」「おとうさん」「おばあさん」「おじいさん」等の声を吹き込むことで、絵本再生時において子供に身近な複数の音声で絵本を読み聞かせることができる。
すなわち、自動めくりの待ち時間345に数字を入力し、OKボタン350を押下することで、自動めくりのための待ち時間であるインターバル時間を自由に設定することができる。インターバル時間とは、ページ画像における朗読等の全ての演出再生が終了してから、次ページのページ画像を表示するための動作を行う(ページめくりが開始する)までの時間である。ここでは、インターバル時間にはページめくりに要する時間を含めないようにしているが、逆にページめくりに要する時間を含めるようにしても構わない。
自動ページめくりの選択は、演出設定画面400にアイコン表示された自動ページめくり切替窓(自動めくり切替手段)430の押下によって自動ページめくりモードの選択が行われる。自動ページめくりが設定されていない場合は、ページ画像600の切替は、その都度ページ展開部401の各アイコンを手動により押下することによって行われる。
また、演出設定画面400においては、どの演出者の設定を行っているのかを解りやすくするため、演出を行った者に対応する画像が右上の演出実行者窓410に表示される。
したがって、音量バー710で設定を行うことにより、設定された各演出効果について演出を再生する場合に、演出効果の種類ごとに演出再生のオン・オフ設定が可能なようになっている。
また、演出再生状況設定画面700では、演出再生設定部720が表示され、「ストーリー演出の再生」721、「シークレット演出の再生」722の各ボックスのチェックのオン・オフを切り替えることで、「ストーリー演出」、「シークレット演出」それぞれについて、各演出領域において属性設定手段14で設定された属性に基づく演出の再生を、ここで一括して許可したり禁止したりすることができるようになっている。
演出設定画面400下側には、設定した各演出についての再生時期を示すタイムライン40が表示されている。タイムライン40の説明については後述する。
また、図5の演出設定画面400と同様に、画面の中央上部に表示されたページ展開部501の各アイコンをクリックすることで、左ページ、右ページ、絵本の1ページ目の各ページを表示するとともに、操作キー窓502として、再生ボタン、再生を停止するための停止ボタン、再生途中で絵本ページの再生当初に戻すための巻きもどしボタンが設けられている。
自動ページめくりの選択は、演出設定画面500にアイコン表示された自動ページめくり切替窓(自動めくり切替手段)530の押下によって行われる。自動ページめくりが設定されていない場合は、ページ画像600の切替は、ページ展開部501の各アイコンを手動により押下することによって行われる。
また、図5の演出設定画面400と同様に、図6の演出再生画面500においても、どの演出者のものを再生しているかを解りやすくするため、演出を行った者に対応する画像が右上の演出実行者窓510に表示される。
したがって、音量バー710で設定を行うことにより、設定された各演出効果について、演出再生時において、演出効果の種類ごとに演出再生のオン・オフ設定が可能なようになっている。
例えば、音読(朗読音)の音量のみを最小(音量なし)に設定しておけば、BGM、効果音、めくり音の演出効果を再生させながら、生の声の朗読を聞かせることができる。
また、演出再生状況設定画面700では、演出再生設定部720が表示され、「ストーリー演出の再生」721、「シークレット演出の再生」722の各ボックスにチェックを入れることで、「ストーリー演出」、「シークレット演出」それぞれについて、各演出領域において属性設定手段14で設定された属性に基づく演出の再生を、ここで一括して許可したり禁止したりすることができるようになっている。例えば、演出効果なしに手動めくりでページをめくりながら生の声で読み聞かせする場合には、「ストーリー演出の再生」721をオフにしておく。また、子どもが勝手にシークレット再生で遊び始めるのを禁止する場合には、「シークレット演出の再生」722をオフにしておけばよい。
また、演出再生状況設定窓700では、各種の演出効果の音量の有無及びその大きさについて設定することができるが、音読(朗読音)の音量を「音量なし」に設定した場合に、これに連動して自動ページめくり手段による自動めくりをオフにするようしてもよい。絵本の再生時において、朗読音が聞こえない態では、自動ページめくりのタイミングが不明であるので、自動ページめくりがオンとなっている必要がないためである。
絵本の各ページにおける演出画像の作成とは、絵本のストーリーに沿って演出する「ストーリー演出」と、ページ画像内の任意の部分において予期しない画像変化や音発生を伴う「シークレット演出」に分けられ、「ストーリー演出」及び「シークレット演出」における具体的な演出は、ページ画像内のキャラクター等に効果音を付与する「効果音演出」、ページ画像内のキャラクター等に動きを与える「アニメ演出」、ページ画像が表示される際に音楽が流れる「BGM演出」、ページ画像内に書かれた文章の朗読音を付与する「音読演出」等を各ページ画像に対して行うものである。
各ページ画像における演出は、上記した各演出が単独若しくは組み合わせて設定されている。
続いて、紙を綴じて構成された絵本をページ毎にスキャナ装置5で読み取る(ステップ102)。読み取られた画像は表示装置7に表示され、必要により画面の回転、トリミング、色調補正等の補正処理を行って(ステップ103)、各ページ画像を電子情報として画像記憶手段11に記憶する。各ページ画像を繰り返して全て読み取ることで画像読み取りが完了する(ステップ104)。
既存の絵本画像データを使用する場合には、画像作成モードによる画像を読み取る作業を省略することができる。
各ページ画像に対する演出設定が全て設定されることにより演出設定が終了する(ステップ106)。
なお、図8のフローチャート図には示していないが、ページ再生の途中で再生停止操作を行ったときには、再生を終了してスタートへもどる。
各ページ画像における演出効果の再生は、演出領域の座標データを元にして振り分けられたあるいはその後に編集された再生時期データによって行われる。
また、「自動めくり」の場合、前ページの再生終了時からページめくりが開始されるまでのインターバル期間は、図4の自動めくりの待ち時間345に数字を入力することで自由に設定することができる。
操作キー窓30の各ボタンについて、マウス(入力装置6)のボタン(ポインティングデバイスで表示されたカーソル先端部)を合わせてクリックすることで再生等が行われ、「ストーリー演出」において左頁21及び右頁22に設定された演出効果をページ画面毎に確認できるようになっている。
また、タイムライン40の時間軸45の左端には、ページ再生時間を編集するための設定値増減用の再生時間編集ボタン48a,48bが設けられている。
先ず、絵本の見開きページ(左頁21及び右頁22)に記載されている全ての文章に対する「音読演出」を設定する。「音読演出」は、演出領域に対して朗読音を付与するものである。この場合、演出画像再生プログラムを立ち上げた後、演出設定モード(編集モード)を選択し、演出画像設定ページの切替窓47で「ストーリー属性」が選択されている。
演出画像設定ページ20で表示されているタイムライン40の音読窓41aにマウスボタン(ポインティングデバイスで表示された先端部)を合わせてクリックして設定画面とし、ページ画像内において音読演出を行いたい領域をマウスボタンでドラッグすることで任意面積の領域を矩形表示させる。
例えば、マウスボタンでドラッグして文章部分54を囲んで矩形表示された領域が「音読演出設定領域」57となる。「音読演出設定領域」57は、その大きさが編集画面上で確認できるように、その周囲に領域境界線57aが表示されている。この例では、領域境界線57aが表示されるようにしたが、四隅にマークが表示されたり、領域内を色分けする等、矩形領域の判別が可能な態様であればよい。
そして、「音読演出設定領域」57内でクリックを行うことで、図10に示されるような音読演出設定窓(ダイアログボックス等)200が開き、演出内容を設定する。すなわち、音読演出設定窓200の録音ボタン201をクリックすることで、文章部分54を読み上げる音声がマイクロフォン10から入力され、A/D変換器9を介して朗読時間に対応した長さの音読演出データとして記憶する。音読演出設定窓200においては、記憶した音声にパン変化処理(登場人物の位置と台詞の関係によりステレオ効果を演出)、音量変化処理(音量変化を演出)、エコー処理(山彦効果を演出)、リバーブ処理(風呂、洞窟、トンネル内での音を演出)、ピッチシフト処理(声の高さの変更)、タイムストレッチ処理(読む速さの変更)、メカナイズ処理(ロボット、宇宙人の声に演出)等を加えることで、変化に富んだ音読演出効果を付与して編集することができる。
また、既に録音されている音声データファイルの中から選択することで、記憶するようにしてもよい。
すなわち、長方形部41aにおける左右方向の長さは各音読データの持続時間に該当し、両端位置はページ切替完了時間からの発音の開始と終了のタイミングを示している。長方形部41aの両端位置をドラッグ移動することで、発音タイミングを編集できるようになっている。また、長方形部41aの左右方向の長さ(時間領域)を伸縮させることで、タイムストレッチ処理を行うようにしてもよい。
同様にして、文章部分55,56をそれぞれ囲む「音読演出設定領域」57を作成し、それぞれの音読演出設定窓200で演出内容を設定した後に音読演出設定窓200を閉じることで、各再生時期データ及び全体の朗読時間より長い時間となるページ再生時間が順次更新され、タイムライン40に複数の長方形部41bが表示される。すなわち、複数の「音読演出設定領域」57を作成して更新される毎に、朗読時間の全体の長さに応じてページ再生時間が自動的に長く設定されるようになっている。
また、全体のページ再生時間を変更したい場合には、タイムライン40の設定値増減用の再生時間編集ボタン48aを押すことで長くすることができる。
演出効果が設定されたページ画像が演出画像再生モードで再生される場合に表示装置7に表示される画面は、図11に示したページ画像再生画面70のようになる。音読演出の演出画像設定を行う際に演出画像設定ページ20に表示されていた各領域境界線57aは、絵本本来の画像を邪魔しないため、及びシークレット演出を秘密にしておくために非表示となる。
音読データの再生に際しては、各ページ画像が表示されている状態で、タイムライン40の音読部41で設定された発音タイミングで再生される。発音タイミングは、上述したように、演出領域の再生時期データにより演出効果の再生時期が振り分けられている。すなわち、ページ画像再生画面70においては、各音読演出設定領域57、57,57に対して文章部分55,文章部分54,文章部分56の順で再生される。
その場合、ページの表示切替完了時に、見開きページ内に存在する複数の音読演出領域の各座標データから領域開始点(例えば、文章が横書きの場合には、座標データの左上位置座標。文章が縦書きの場合には、右上位置座標)を検索し、これらの領域開始点についてページ先頭位置からページ末尾位置に向かって走査し、先頭の音読演出領域に登録された音読データから順次再生する。
例えば、ページ画像内に記載された文章が横書きの場合には、図12(a)に示すように、上から下へ横方向には左から右へ領域開始点を走査し左位置を優先して音読データを再生し、縦書きの場合には、図12(b)に示すように、右から左へ縦方向には上から下へ領域開始点を走査し右位置を優先して音読データを再生する。
「BGM演出」は、ストーリーを展開していく上で場面変化に対応するものであり、場面変化は文章部分54,55,56に対応していると考えられるので、例えば各演出領域に対してBGM演出を設定する。
演出画像設定ページ20で表示されているタイムライン40のBGM窓42aにマウスボタン(ポインティングデバイスで表示された先端部)を合わせてクリックして設定画面とし、音読演出を付与した領域内(左頁21の文章部55を囲む領域)をマウスボタンでクリックすることで「BGM演出設定領域」57とする。
「BGM演出設定領域」57は、編集画面上で確認できるように、その周囲に領域境界線57aが表示されている。
BGM設定画面90では、BGMにより設定したい状況を示す「キーワード」91、雰囲気を示す「種類」92、楽曲を示す「BGM」93の窓が表示され、各窓に複数の選択枝が表示される。「キーワード」91の窓では、選択肢として設定したい状況に関連する季節・テンポ・気持ち等の語句をキーワードで表示し、「種類」92の窓では、「キーワード」91で選択された語句に対する下層の選択肢を表示し、「楽曲」93の窓では、「種類」で選択された語句に対する下層の選択肢を表示することで、キーワードを使用してBGM音の種別を選択し易くしている。
例えば、BGMで気持ちを表現したい場合、「キーワード」91で「気持ち」を選択すると、「種類」92の窓では「嬉しい」「悲しい」「静かな」等の語句が選択肢として表示され、「種類」で一つ若しくは複数の語句を選択することで、その雰囲気に応じたBGMを検索し、「BGM」93の窓に具体的な楽曲「テーマ〜」数曲が表示される。
BGM設定画面90には、各BGMを視聴するための視聴キー95と、音量設定のためのボリューム96が表示されている。
更に、MIDIやWaveファイル等の既存の音楽データを選択して記憶するものであってもよい。
BGM演出データの再生は、タイムライン40上の発音タイミングによって順次BGM演出データが再生される。
この場合、マウス等によるポインティングデバイス先端を長方形部42b上の右端又は左端に位置させて左右方向にドラッグすることで、長方形部42bの長さを変化させ、始期、終期及び演出時間の長さをページ画像全体に対応する幅に調整して変更することで対処してもよいし、ページ内の任意の領域を新たにBGM演出用に設定してもよい。
ページ画像全体に一つのBGMが選曲されている場合は、新たなページの切替処理や次に再生されるBGMが始まる前までは、現在のBGMを延々とループ再生してもよいし、ループさせないでフェードアウトさせてもよい。
演出画像設定ページ20の下方に表示されたタイムライン40の効果音窓44aにマウスボタン(ポインティングデバイスで表示されたカーソル先端部)を合わせてクリックして設定画面とし、ページ画像内においてシークレット演出を行いたい領域をマウスボタンでドラッグすることでページ画像内に任意面積の領域を矩形表示させる。
例えば、太陽の絵50を囲んで矩形表示された領域を「シークレット演出設定領域」51にする。
効果音設定画面60は、効果音の種類を示すキーワード61、効果音62、パン63の窓が表示され、各窓に複数の選択枝が表示される。キーワード61の窓では、選択肢として効果音の種類に関連する自然・動作・足音等の語句をキーワードで表示し、効果音62、パン63の窓では、キーワード61で選択された語句に対する下層の選択肢を表示することで、キーワードを使用して音の種別を選択し易くしている。
例えば、自然現象に関する音を演出したい場合、キーワード61で「自然」を選択すると、効果音62の窓では「波」「川」「雷」等の効果音が選択肢として表示され、パン63の窓では、左右のスピーカからの音の表現方法として、中央・左・右・左→右・右→左が選択肢として表示される。
効果音設定画面60には各効果音を視聴するための視聴キー65と、音量設定のためのボリューム66が表示されている。
そして、この状態で効果音設定画面60を閉じると再生時期データが作成され、演出内容が設定された演出画像設定ページ20のタイムライン40の効果音部44に演出時間に対応する長さの長方形部44bが表示される。
タイムライン40における長方形部44bの左右方向の長さは、効果音として付与されるデータの再生時間に対応する長さで表示されるが、マウス等によるポインティングデバイス先端を長方形部44b上の右端又は左端に位置させて左右方向にドラッグすることで、長方形部44bの長さを変化させ演出時間の長さを調整して変更し、演出タイミングを編集することができる。
また、図11に示す演出画像再生モードの選択時の表示装置7に表示されるページ画像再生画面70においては、「シークレット演出設定領域」51以外の領域にマウスのカーソル(ポインティングデバイスの先端)が位置する場合は矢印図形26が表示されるのに対して(図11(a))、「シークレット演出設定領域」51中にマウスのカーソル(ポインティングデバイスの先端)が位置する場合に、クリック可能なことを示す指形図形25が表示されるので(図11(b))、演出画像再生モード(鑑賞モード)において「シークレット演出設定領域」であることを認識することができる。
そして、ページ画像再生画面70内で、マウスのカーソル(ポインティングデバイスの先端)がクリック可能なことを示す指形図形25で表示されている箇所でクリックして選択した場合、前記した効果音設定画面60で設定したシークレット演出が再生されるようになっている。
すなわち、演出画像再生モードにおいて「自動めくり」が選択されている場合は、上述したインターバル時間(前ページの再生終了時からページがめくられて次ページが表示されるまでの期間)内に指形図形25が表示される演出領域50内をクリックしてシークレットの演出領域が選択された時にシークレット演出が再生される。
また、演出画像再生モードにおいて「自動めくり」が選択されていない場合は、ページ再生終了後に演出領域50内をクリックしてシークレットの演出領域が選択された時にシークレット演出が再生される。
また、図7の演出再生設定部720の「シークレット演出の再生」722によるシークレット再生許可時に、見開きページ内の演出領域のうち、「シークレット属性」または「ストーリー/シークレット属性」に設定されている領域のいずれかをクリックするとその演出だけがシークレット再生される。
この時、自動ページめくり手段16による絵本のページ画像の自動めくり処理は、次のようになる。
すなわち、自動ページめくり切替手段(自動めくり切替窓430)により自動ページめくり手段がオン設定されている場合、自動ページめくり手段16は、見開き状態で表示されているページ画像に設定された全てのストーリー演出の演出効果の再生後、設定されたインターバル時間の経過後に次のページ画像の表示を行う。
ただし、自動ページめくり手段は、全てのストーリー演出の演出効果が再生後、自動ページめくりのために設定されたインターバル時間が経過していても、この時点で「シークレット演出」が再生中である場合は、自動ページめくりを行わないようにする。この場合、「シークレット演出」の再生が終了した時点から、インターバル時間の経過を待って自動ページめくりが行われる。
例えば、演出再生画面500のページ画像において、ページ画像600内にアニメ演出と効果音演出で「ページ全体に雨が降るようなアニメーションによる効果」や「効果音としての雨音」が設定され、更に雨降りに相応しいBGM演出が設定されている場合、見開き表示されたページ画像内に設定されている全てのストーリー演出の演出効果の再生終了時間を経過した場合であっても、雨の演出効果を継続するために、前記した雨のアニメーションや雨音、あるいはBGMの再生を中断することなく繰り返して行われる。そして、ページ展開部501の右端のアイコンを押下して手動でページがめくられるか、操作部502の中央のアイコンで再生が停止された場合に、各演出が停止するようになっている。但し、手動でページがめくられた場合であっても、次のページでも同じBGMや効果音を継続して再生したいときもあるので、例えば図13や図14の設定の中に、「次のテーマを開始するまで再生を続ける」というスイッチを用意しておき、このスイッチがオンのときには、手動でページめくりしてもBGMや効果音演出の再生を停止せずに継続するのが好ましい。その場合、どこかでBGMや効果音を切りたいときには、次のテーマとして「無音」のテーマを切りたいタイミングに入れておけばよい。
この時に、図7の演出再生状況設定画面700の音量バー710の「音読演出」のみを「音量なし」に設定すれば、親の生の声で朗読しながら演出効果を再生する場合に、演出効果が繰り返して再生されるので、朗読が終わるまで演出効果の再生を繰り返して行うことができる。
また、上記例では、演出領域として指定される領域を矩形としたが、円形、三角形等や、任意に指定した複数の座標で作られる閉じた図形であっても良く、その大きさについては小さいものであってもよい。
例えば、イヌの絵52を囲んで矩形表示された領域を「アニメ演出設定領域」53とする。
アニメ設定画面80では、アニメ動作の種類を示す「スタイル」81、アニメ動作の変化を示す「パターン」82、「変化の大きさ」83、「変化時間」84の窓が表示され、各窓に複数の選択枝が表示される。「スタイル」81の窓では、選択肢としてアニメーションの動作の種類に関連する回転・ズーム・変形等の語句をキーワードで表示し、「パターン」82の窓では、「キーワード」で選択された語句に対する下層の選択肢である「縦に伸びる」「横に伸びる」「丸くなる」等を表示することで、キーワードの動作に対する種類を選択し易くしている。「変化の大きさ」83の窓では、選択肢として小さい・大きい等の変化の程度を示す文言が表示され、「変化時間」84の窓では、選択肢として短い・長い等の時間の長さを示す文言が表示される。
例えば、ページ画像内のアニメを変形させて演出したい場合、「スタイル」81で「変形」を選択すると、「パターン」82の窓では「横に伸びる」「縦に伸びる」「丸くなる」等の変形動作の種類が選択肢として表示される。
アニメ設定画面80を閉じると再生時期データが作成され、タイムライン40のアニメ部43に演出領域(「アニメ演出設定領域」53)に応じた演出時間(例えばアニメが動作する時間)に対応する長さの長方形部43bが表示される。タイムライン40における長方形部43bの左端の位置は、アニメ演出の再生開始時期に対応し、この再生開始時期は、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域(「アニメ演出設定領域」53)の再生時期データにより決められる。
アニメ画像によるアニメ演出を行う場合、アニメ画像が表示される中心位置に十字マークが表示され、この十字マークを基準にしてアニメ画像が回転する等の演出効果が与えられる。この十字マークの位置を画面上で自由に設定できるようにしてもよい。
また、アニメ画像について、絵本の各ページから読み取るのではなく、自分で作成して記憶しておいたオリジナルのキャラクター画像や、演出画像再生プログラムに予め格納された既存のアニメ画像を使用するものであってもよい。
例えば、「ストーリー演出」における一つの演出領域としての「アニメ演出設定領域」53に対して、アニメ演出及びそれに対応する効果音演出の2種類の演出(例えば、アニメ演出で「イヌが回転」及び、効果音演出で「イヌの吠える音を発生」)を同じタイミングで設定することにより、画像と音が同期した演出効果を実現することができる。
また、大人が子供のそばに付き添って絵本を鑑賞する場合でも、自動ページめくりを選択しておけば、音読再生が終わった後にいちいちページめくりの操作をする手間が省ける。
子供や大人が自分の好きなタイミングで絵本のページ画像をめくりたい場合は、自動ページめくりをオフにしておけばよい。
また、自動ページめくりのインターバル時間を自由に設定できるので、子供の年齢や性格、知能レベル、親の時間的な都合等に合わせて自動めくりのタイミングを自由に変更することができる。
更には、手動めくりにしておいて、子どもに生の声で音読してあげながら、一方でアニメや効果音、BGMはコンピュータに任せておけば、子どもも大人も絵本の読み聞かせが従来よりもより楽しくなるという効果がある。
Claims (7)
- 複数の画像を電子情報として記憶し、前記画像をページ画像として表示する絵本画像再生装置であって、
前記各ページ画像を記憶する画像記憶手段と、
前記ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定する演出領域設定手段と、
前記演出領域に対応する演出の種類を演出効果として選択する演出効果設定手段と、
前記演出効果を再生する演出再生手段と、
前記ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に、自動的にページ画像を次ページにめくる処理を行う自動ページめくり手段と、
前記演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性を設定する属性設定手段を備え、
前記演出再生手段は、
前記ストーリー演出、シークレット演出、ストーリー演出及びシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に基づいて前記演出効果を再生し、
前記自動ページめくり手段は、前記両演出の属性で再生するに際して、自動ページめくりのために設定されたインターバル時間が経過していても、シークレット演出再生中はページ画像の自動ページめくりを待機する
ことを特徴とする絵本画像再生装置。 - 前記自動ページめくり手段のオン・オフ設定を行う自動ページめくり切替手段を備え、
前記自動ページめくり切替手段により前記自動ページめくり手段がオフ設定であり、手動でページ画像のページめくりを行う、又は、演出効果の再生停止を指示するまで、
前記演出再生手段は、ページ画像内に設定された演出効果の演出再生完了後もページ画像内に設定された演出効果を繰り返し再生する請求項1に記載の絵本画像再生装置。 - 複数の画像を電子情報として記憶し、前記画像をページ画像として表示する絵本画像再生装置であって、
前記各ページ画像を記憶する画像記憶手段と、
前記ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定する演出領域設定手段と、
前記演出領域に対応する演出の種類を演出効果として選択する演出効果設定手段と、
前記演出効果を再生する演出再生手段と、
前記ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に、自動的にページ画像を次ページにめくる処理を行う自動ページめくり手段と、
前記自動ページめくり手段のオン・オフ設定を行う自動ページめくり切替手段を備え、前記自動ページめくり切替手段により前記自動ページめくり手段がオフ設定であり、手動でページ画像のページめくりを行う、又は、演出効果の再生停止を指示するまで、前記演出再生手段は、ページ画像内に設定された演出効果の演出再生完了後もページ画像内に設定された演出効果を繰り返し再生すると共に、
前記演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性を設定する属性設定手段を備え、
前記演出再生手段は、
前記ストーリー演出、シークレット演出、ストーリー演出及びシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に基づいて前記演出効果を再生する一方、
前記自動ページめくり切替手段により前記自動ページめくり手段がオフ設定であり、ページ画像内に設定された演出効果の演出再生完了前まで、
前記シークレット演出の再生を禁止する
ことを特徴とする絵本画像再生装置。 - ページ画像内に設定された演出効果に対して、演出効果の種類ごとに演出再生のオン・オフ設定を行う演出再生切替手段を有する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の絵本画像再生装置。
- ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定し、該演出領域に施された演出効果を再生する方法であって、
前記ページ画像が表示された際、又は、前記演出領域が選択された際に前記演出効果を再生する演出再生ステップと、
前記ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に、自動的にページ画像を次ページにめくる処理を行う一方、前記演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性を設定し、ストーリー演出、シークレット演出、ストーリー演出及びシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に基づいて前記演出効果を再生するに際して、前記両演出の属性で再生する場合は、自動ページめくりのために設定されたインターバル時間が経過していても、シークレット演出再生中はページ画像の自動ページめくりを待機する自動めくりステップ
を具備したことを特徴とする絵本画像再生方法。 - 請求項5に記載の絵本画像再生方法の各ステップをコンピュータにより実行することが可能な絵本画像再生プログラム。
- 請求項6に記載の絵本画像再生プログラムが格納されたことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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