JP5110706B2 - 絵本画像再生装置、絵本画像再生方法、絵本画像再生プログラム及び記録媒体 - Google Patents

絵本画像再生装置、絵本画像再生方法、絵本画像再生プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、絵本等の各ページの画像を電子情報として記憶し、コンピュータの画面上でページ毎に表示する電子絵本において、各ページの画像に対して様々な演出効果を自由に付加して再生可能とすることができる絵本画像再生装置及び絵本画像再生方法に関し、更には絵本画像再生をコンピュータに実行させるための絵本再生プログラム及び記録媒体に関する。
従来、例えば特許文献1に示されるように、絵本における背景用の画像及び動画用の画像を記録媒体にそれぞれ書き込み、この記録媒体から読み出した背景用画像及び動画用画像を合成してディスプレイ部上に絵本として表示するに際して、アニメーション機能や音声を付加することで、静止した絵だけでは得られない効果を与えるようにした電子絵本表示装置が提案されている。
特開平5−120400
すなわち、上記電子絵本表示装置によれば、絵本のページを表示するとともに、ページ内の文章を読み聞かせる音読やBGM、効果音を再生しながら、場面内の動物や風景等をアニメーション動作させるものである。
また、ページ内の画像の特定位置をポインティングデバイス等で指示することで、画面に変化が起きたり、効果音などを発したりするシークレット演出が施された電子絵本表示装置も存在する。
また、上述した電子絵本表示装置においては、画面に表示されたページをめくるための窓や、入力装置内のキーボタンの操作により、ページ画像に対応する朗読音などが終了した時点又は好きなタイミングで、ページめくりを手動により行っていた。
しかしながら、児童だけで電子絵本表示装置の画面を鑑賞する場合、子供が自分でページめくりの操作をする必要があり、パーソナルコンピュータに取り込まれた絵本ソフト(電子絵本表示装置)の操作に慣れていないと、ページめくりが上手く行えないという問題点があった。
また、大人が子供のそばに付き添って電子絵本表示装置の画面を鑑賞する場合でも、ページめくりをいちいち自身で操作するのは面倒であるという問題点があった。
本発明は、上記実情に鑑みて提案されたもので、電子絵本表示装置で表示されるページ画像に対して、朗読音等の演出効果が施された画像再生において、ページめくりがストーリーの展開に沿って自動的に行われるようにした絵本画像再生装置、絵本画像再生方法、絵本画像再生プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため本発明は、複数の画像を電子情報として記憶し、前記画像をページ画像として表示する絵本画像再生装置であって、
前記各ページ画像を記憶する画像記憶手段と、
前記ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定する演出領域設定手段と、
前記演出領域に対応する演出の種類を演出効果として選択する演出効果設定手段と、
前記演出効果を再生する演出再生手段と、
前記ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に、自動的にページ画像を次ページにめくる処理を行う自動ページめくり手段と
前記演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性を設定する属性設定手段を備え、
前記演出再生手段は、
前記ストーリー演出、シークレット演出、ストーリー演出及びシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に基づいて前記演出効果を再生し、
前記自動ページめくり手段は、前記両演出の属性で再生するに際して、自動ページめくりのために設定されたインターバル時間が経過していても、シークレット演出再生中はページ画像の自動ページめくりを待機する
ことを第1の特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1の絵本画像再生装置において、
前記自動ページめくり手段のオン・オフ設定を行う自動ページめくり切替手段を備え、
前記自動ページめくり切替手段により前記自動ページめくり手段がオフ設定であり、手動でページ画像のページめくりを行う、又は、演出効果の再生停止を指示するまで、
前記演出再生手段は、ページ画像内に設定された演出効果の演出再生完了後もページ画像内に設定された演出効果を繰り返し再生することを第2の特徴としている。
請求項3の発明は、複数の画像を電子情報として記憶し、前記画像をページ画像として表示する絵本画像再生装置であって、
前記各ページ画像を記憶する画像記憶手段と、
前記ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定する演出領域設定手段と、
前記演出領域に対応する演出の種類を演出効果として選択する演出効果設定手段と、
前記演出効果を再生する演出再生手段と、
前記ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に、自動的にページ画像を次ページにめくる処理を行う自動ページめくり手段と、
前記自動ページめくり手段のオン・オフ設定を行う自動ページめくり切替手段を備え、前記自動ページめくり切替手段により前記自動ページめくり手段がオフ設定であり、手動でページ画像のページめくりを行う、又は、演出効果の再生停止を指示するまで、前記演出再生手段は、ページ画像内に設定された演出効果の演出再生完了後もページ画像内に設定された演出効果を繰り返し再生すると共に、
前記演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性を設定する属性設定手段を備え、
前記演出再生手段は、
前記ストーリー演出、シークレット演出、ストーリー演出及びシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に基づいて前記演出効果を再生する一方、
前記自動ページめくり切替手段により前記自動ページめくり手段がオフ設定であり、ページ画像内に設定された演出効果の演出再生完了前まで、
前記シークレット演出の再生を禁止する
ことを第3の特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの絵本画像再生装置において、ページ画像内に設定された演出効果に対して、演出効果の種類ごとに演出再生のオン・オフ設定を行う演出再生切替手段を有することを第4の特徴としている。
本発明の絵本画像再生方法は、ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定し、該演出領域に施された演出効果を再生する方法であって、
前記ページ画像が表示された際、又は、前記演出領域が選択された際に前記演出効果を再生する演出再生ステップと、
前記ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に、自動的にページ画像を次ページにめくる処理を行う一方、前記演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性を設定し、ストーリー演出、シークレット演出、ストーリー演出及びシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に基づいて前記演出効果を再生するに際して、前記両演出の属性で再生する場合は、自動ページめくりのために設定されたインターバル時間が経過していても、シークレット演出再生中はページ画像の自動ページめくりを待機する自動めくりステップ
を具備したことを特徴としている。
本発明の絵本画像再生プログラムは、前記絵本画像再生方法の各ステップをコンピュータにより実行することを可能としたことを特徴としている。
本発明の記録媒体は、コンピュータに読み取り可能な前記絵本画像再生プログラムを格納したことを特徴としている。
本発明の第1の特徴を有する絵本画像再生装置によれば、自動ページめくり切替手段により自動ページめくり手段がオン設定である場合、ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に、自動的にページ画像を次ページにめくる処理が行われ、自動的に次のページ画像が表示されるので、ストーリー展開に応じて自動的にページめくりが行われる。
また、ページ画像内に設定された朗読等の演出効果の再生が完了した後、すぐにページがめくられてしまうのではなく、予め設定可能なインターバル時間が経過するのを待ってページがめくられるため、絵本を読む人の好みや使用目的に応じて、簡単な設定のみでページめくりのタイミングを変えることができる。
また、絵本画像再生装置によれば、両演出の属性で再生するに際して、自動ページめくりのために設定されたインターバル時間が経過していても、シークレット演出再生中は自動ページめくりを行わないようになるので、シークレット演出の再生途中で絵本ページがめくられて演出再生が中断し、子どもたちが興ざめするようなことを防ぐことができる。
本発明の第2の特徴を有する絵本画像再生装置によれば、自動ページめくり切替手段により自動ページめくり手段がオフ設定である場合、手動で画像ページのページめくりを行う、又は、演出効果の再生停止を指示するまで、ページ画像内に設定された演出効果を繰り返し再生するので、例えば朗読音のみを生の声で行う場合であっても、朗読している最中に勝手にページがめくられたりすることがなく、ページがめくられる前に他の演出が途切れたりすることで興ざめになることもない。
本発明の第3の特徴を有する絵本画像再生装置によれば、自動ページめくり切替手段により自動ページめくり手段がオフ設定である場合、ページ画像の演出再生完了前まで、 シークレット演出の再生を禁止するので、例えば絵本のストーリーに深く関わる朗読音が演出効果として再生されている途中で、ストーリーと関係のないシークレット演出による演出効果が再生されるのを防止することができる。
本発明の第4の特徴を有する絵本画像再生装置によれば、ページ画像内に設定された演出効果に対して、例えば、朗読音、BGM音、効果音、画像の変化を伴うアニメ演出等の演出効果の種類ごとに演出再生のオン・オフ設定を行う演出再生切替手段を設けることにより、演出効果の種類毎に自動再生を行うかどうかを選択することができる。
これによって、機械が再生するものをただ一方的に聞いたり見たりする使い方だけでなく、例えば音読演出のみをオフにした状態で生の声で朗読する、というような使い方が可能となる。絵本をこどもに読み聞かせる場合、できるだけ生の声が好ましいので、上記のような使い方は効果的である。
本発明の絵本画像再生方法によれば、前記各ステップを実行することにより、コンピュータに読み込まれた絵本等のページ画像の演出領域に設定された演出効果の再生を行う場合に、ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に自動的にページがめくられるので、絵本画像の鑑賞者はページめくり操作を行う必要が無く画面だけを注目していればよい。
本発明の絵本画像再生プログラム及び記録媒体によれば、前記絵本画像再生方法で示された各ステップをコンピュータに読み込んで、実行することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の絵本画像再生装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る絵本画像再生装置のハードウェア構成を示すブロック図である。絵本画像再生装置は、電子情報として記憶された絵本の各ページの画像に対して、朗読音等の各種の演出効果を設定した演出画像を作成し、作成した演出画像をページ毎に再生可能とする装置である。
絵本の各ページ画像については、絵本画像再生プログラムに予め記憶されている既存の画像データを使用する。また、絵本の各ページ画像について、絵本をスキャナ装置5からページ毎に取り込むことで電子情報として記憶したものを使用してもよい。あるいは、後述の記憶装置に記憶されている例えばディジタルカメラ等で撮影した既存の画像データを選択して取り込んでもよい。
絵本画像再生装置のハードウェアは、パーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置によって実現することができる。絵本画像再生装置は、CPU1、ROM2、RAM3、音源としてのソフトウェアや効果付与のためのDSP等から構成される音源装置4、画像を読み取るためのスキャナ装置5、キーボード及びマウス等のポインティングデバイスで構成される入力装置6、および液晶ディスプレイ等の表示装置7を備えて構成されている。表示装置7としては、液晶ディスプレイ等、パーソナルコンピュータの処理結果を表示するための周知の表示手段を使用することができる。また、パーソナルコンピュータには、記録媒体との間でデータの入出力を行うための外部記憶装置8が接続されると共に、音声等を入力して記憶するため、A/D変換器9を介してマイクロフォン10が接続されている。
コンピュータのROM2には、絵本画像再生を行うための絵本画像再生プログラムが外部記憶装置8に装着された記録媒体からインストールされ、若しくはインターネットを介して所定のURLよりダウンロードされている。
CPU1は、上記の手順によりインストール等された所定の制御プログラム(絵本画像再生プログラム)に従って各種処理(各ステップ)を実行し、装置全体を制御するものであり、画像記憶手段11、演出領域設定手段12、演出効果設定手段13、属性設定手段14、演出再生手段15を要部機能として備えることで、ページ毎に取り込む複数の画像を電子情報として記憶し、記憶した画像をページ毎に表示装置7に表示可能とする。
また、CPU1は、演出者記録手段17及び演出者選択手段18を備えることで、演出効果設定手段13による演出効果は設定された演出者毎に記憶し、演出再生手段15による演出効果の再生は選択された演出者毎に再生可能にすることで、例えば一冊の絵本データに対して複数の演出者を登録できるようなっている。そして、絵本データを再生するに際して、演出者のリストから演出者を選択し、この演出者が絵本データの各ページに施した演出を例えば絵本のストーリーに沿って順次再生するようにする。
RAM3は、CPU1での処理に使用される情報を一時記憶するものである。
音源装置4には、D/A変換器、アンプ、スピーカを含むサウンドシステム4aが接続される。
したがって、絵本画像再生装置は、パーソナルコンピュータに絵本画像再生プログラムをインストール又はダウンロードすることにより、パーソナルコンピュータのハードディスクにページ画像を読み込んで記憶する画像記憶手段11と、読み込まれたページ画像内に演出を施す領域を設定する演出領域設定手段12と、設定した演出領域に演出効果を対応させる演出効果設定手段13と、演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性を設定する属性設定手段14と、演出が施されたページ画像を再生する演出再生手段15を備える一方、画像を読み込む画像再生モードと、取り込まれた画像に対して好みの演出効果を付与する演出設定モード(編集モード)と、演出効果が付与された画像を再生する演出画像再生モード(鑑賞モード)を切り替えて表示装置7に表示するように構成されている。
すなわち、表示装置7では、画像再生モード(読取モード)において、読み取った画像が表示され、演出設定モード(編集モード)において、演出画像再生を行うに際しての画像再生画面が表示され、演出画像再生モード(鑑賞モード)において、演出が施された演出設定済画像が再生される。
画像記憶手段11は、画像再生モードにおいて、スキャナ装置5から読み取られた画像を各ページ画像として記憶するものである。スキャナ装置5から読み取る画像は、絵本の各ページや手書きの画像等であり、また、ディジタルカメラ等で撮影された電子情報による画像を直接画像記憶手段11に取り込んでもよい。更に、外部記憶装置8等から記録媒体によりインストールする演出画像再生プログラムに絵本画像として予め格納されている各画像を読み出して取り込むものであってもよい。
演出領域設定手段12は、演出設定モードにおいて、表示装置7に表示された各ページ画像又はページ画像の一部を入力装置6により演出領域として指定し、これを記憶しておくものである。
入力装置6のポインティングデバイスにおいては、X・Y方向の移動量が検出され、RAM3上のカーソルポイントレジスタのカーソル座標データに加算されることで、この座標データに基づいて表示装置7上でのカーソルの位置が決定される。そして、表示装置7に表示された各ページ画像において演出領域として指定された位置の座標データに対応した再生時期データが生成され、演出領域設定手段12に記憶される。
属性設定手段14は、演出領域で再生される演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性が設定されるようになっている。「ストーリー演出」は、絵本のストーリーに沿って演出が再生される属性であり、「シークレット演出」は、ページ画像内の任意の部分において予期しない画像変化や音発生を伴う演出で絵本のストーリー展開とは別に再生される属性である。
演出効果設定手段13は、演出設定モードにおいて、演出領域に対応する演出の種類を演出効果として選択し、これを記憶しておくものである。また、演出効果設定手段13では、属性設定手段14で設定された演出属性である「ストーリー演出」、「シークレット演出」に基づいて各演出効果の設定が行われる。
演出効果としては、音読(音声)、効果音(サウンド)、BGM等の音源データによる演出の他、画像の拡大・変形処理等の画像変化を伴う演出が考えられる。
演出領域に対する演出効果の選択は、各演出領域に対して行われるが、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域の座標データに対応した再生時期データによりページ画像内における各演出効果の再生順序が振り分けられるようになっている。また、各演出効果の選択は、演出種類の内容に対応したキーワードで検索し選択可能とすることで、必要な演出効果を容易に選択可能にしている。
演出再生手段15は、絵本画像の各ページ画像が表示された際、又は、ページ画像における演出領域が選択された際に、ストーリー演出、シークレット演出、ストーリー演出及びシークレット演出の両方の演出を再生する両演出の各属性に基づいて演出効果を再生する。
演出再生手段15は、演出設定モード及び演出画像再生モードにおいて、演出設定が行われた各ページ画像が表示された際に、前記再生時期データに対応したタイミングで演出効果を再生するものである。すなわち、ページ画像内に複数の演出領域が存在する場合は、演出領域設定手段12に記憶された演出領域の座標データを元にして振り分けられたあるいはその後に編集された再生時期データによって再生が行われる。
また、後述するシークレット演出の場合は、ページ画像内における演出領域が入力装置6を構成するマウス等のポインティングデバイスで選択された際に、演出効果設定手段13で指定された演出効果を再生するものである。
また、演出再生手段15は、絵本のページ画像を自動的に次のページにめくって表示するための自動ページめくり手段16を備えている。自動ページめくり手段16は、自動ページめくり切替手段(後述する自動ページめくり切替窓430及び自動ページめくり切替窓530に対応)により、自動的にページをめくる操作のオン・オフ設定が可能なようになっている。
この自動ページめくり手段16は、自動ページめくり切替手段によりオン設定されている場合、属性設定手段14で設定されたストーリー演出及びシークレット演出、ストーリー演出とシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に対応する演出再生モードで演出効果の再生を行うに際して、ページ画像に設定された全てのストーリー演出の演出効果の再生後、設定されたインターバル時間の経過後に次のページ画像の表示を行うようになっている。
自動ページめくり手段16が自動ページめくり切替手段によりオフ設定されている場合、手動でページ画像のページめくりを行う、又は、演出効果の再生停止を指示するまで、演出再生手段15は、ページ画像内に設定された演出効果の演出再生完了後もページ画像内に設定された演出効果を繰り返し再生するようになっている。
これにより、例えば、朗読音、BGM音、効果音が演出効果として設定されている場合、自動ページめくり手段16をオフ設定とし、朗読音のみを生の声で行いながら、他の演出効果について繰り返し自動的に再生させるようにして絵本を鑑賞することができる。
自動ページめくり手段16は、前記「両演出」の属性で再生するに際して、自動ページめくりのために設定されたインターバル時間が経過していても、シークレット演出再生中はページ画像の自動ページめくりを待機するようになっている。これにより、自動ページめくり手段16がオン設定であっても、シークレット演出再生中は自動ページめくりを行わないようになるので、シークレット演出の再生途中で絵本ページがめくられて演出再生が中断するようなことを防止することができる。
また、自動ページめくり切替手段により自動ページめくり手段16がオフ設定である場合、ページ画像の演出再生完了前まで、演出再生手段15は、シークレット演出の再生を禁止するようになっている。
したがって、例えば、絵本のストーリーに深く関わる朗読音が演出効果として再生されている途中で、ストーリーと関係のないシークレット演出による演出効果が再生されるのを防止することができる
演出効果設定手段13で設定された各演出効果は、演出効果の種類ごとに自動ページめくり手段16により自動再生を行うかどうかを選択できるように、オン・オフ設定を行う演出再生切替手段が設けられている。
演出再生切替手段を設けたことにより、ページ画像内に設定された種々の演出効果、例えば、朗読音、BGM音、効果音、画像の変化を伴うアニメ演出等の演出効果対して、種類ごとに演出再生のオン・オフ設定を行うことができるので、演出効果の種類毎に再生を行うかどうかを選択することができる。
演出者記録手段17は、演出効果設定手段13で設定された演出効果について、複数の演出者毎に区別して記録するものである。すなわち、演出効果設定手段13で演出効果を設定する場合には、先ず、演出者の設定が行われ、この演出者が各ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として指定して各演出効果を付与する作業が行われる。
演出者選択手段18は、ページ画像再生時において、演出再生手段15で再生するに際して、演出者記録手段17で設定された演出者の中から再生したい演出者を選択するものである。
パーソナルコンピュータ上で絵本画像再生プログラムを立ち上げると、図2のような初期画面300が表示される。
初期画面300には、中央に絵本画像の表紙301が表示されている。表紙301は、その下段のリスト302の中央に表示される絵本表紙に対応し、表紙301の両側に表示される「←」、「→」をクリックすることにより、リスト302が左右方向に移動して中央に位置する絵本が変化し、絵本を選択できるようになっている。また、絵本の表紙301の上部には、演出設定者窓303が表示され、この状態で絵本の再生が選択されると表紙301の絵本について、演出設定者窓303に表示された演出設定者による演出効果が再生される。
画面下方には、各種環境の設定を行う「環境設定」310、自動ページめくり等の絵本の再生に関する設定を行う「絵本の設定」311の各窓が表示される。画面左側には、「画像」320、「演出」321、「出力」323、「印刷」324の各窓が表示され、これらをクリックすることで各処理について実行するようになっている。
ページ画像を読み込む「画像」320は、ページ画像をスキャナ装置5から読み込む際に使用するものである。「演出」321は、ページ画像について演出を設定するものである。「出力」323は、ページ画像に設定された演出を再生して絵本再生を行うものである。「印刷」324は、表示されているページ画像において指定された範囲の画像等を印刷するものである。
初期画面300の「環境設定」310を選択すると、パーソナルコンピュータに接続される「周辺機器」「演出」「表示」に関して各種の設定を行う図3の設定画面330が表示される。「演出」の「演出者の設定」331をクリックすることで、演出者設定画面(図示せず)が表示されて、絵本の各ページ画像に対して演出効果を施す演出設定者について設定し管理できるようになっている。
したがって、演出設定者を複数記憶できるようにしたので、絵本の朗読音としての音読演出において、「おかあさん」「おとうさん」「おばあさん」「おじいさん」等の声を吹き込むことで、絵本再生時において子供に身近な複数の音声で絵本を読み聞かせることができる。
初期画面300の「絵本の設定」311を選択すると、図4の絵本設定画面340が表示さる。絵本設定画面340では、絵本のタイトル341、絵本の見開き方向342、絵本のページ数343、ページ画像表示の大きさ344、自動めくりの待ち時間345を設定するための各窓が表示される。
すなわち、自動めくりの待ち時間345に数字を入力し、OKボタン350を押下することで、自動めくりのための待ち時間であるインターバル時間を自由に設定することができる。インターバル時間とは、ページ画像における朗読等の全ての演出再生が終了してから、次ページのページ画像を表示するための動作を行う(ページめくりが開始する)までの時間である。ここでは、インターバル時間にはページめくりに要する時間を含めないようにしているが、逆にページめくりに要する時間を含めるようにしても構わない。
環境設定310から演出者の設定を行い、絵本の設定311から自動めくりのインターバル時間の設定を行った後に、各ページ画像について演出効果を設定する場合、初期画面300において「演出」321をクリックすることで、図5に示した演出設定画面400が表示される。画面の中央上部に表示されたページ展開部401の各アイコンをクリックすることで、演出設定画面400の中央に見開き状態で表示されたページ画像600の左ページ、右ページ、1ページ目の各ページを表示させ、演出効果を設定する。また、操作キー窓402として、設定した演出効果を再生して確認するための再生ボタン、再生を停止するための停止ボタン、再生途中で絵本ページの再生当初に戻すための巻きもどしボタンが設けられている。
演出設定画面400では、既に設定した演出効果を確認するための再生を行う場合に、ページ画像600を自動めくりするかどうかの選択を行う。
自動ページめくりの選択は、演出設定画面400にアイコン表示された自動ページめくり切替窓(自動めくり切替手段)430の押下によって自動ページめくりモードの選択が行われる。自動ページめくりが設定されていない場合は、ページ画像600の切替は、その都度ページ展開部401の各アイコンを手動により押下することによって行われる。
また、演出設定画面400においては、どの演出者の設定を行っているのかを解りやすくするため、演出を行った者に対応する画像が右上の演出実行者窓410に表示される。
演出設定画面400には、演出再生切替部(演出再生切替手段)440が表示され、この演出再生切替部440を押下することで、図7の演出再生状況設定画面700が開くようになっている。演出再生状況設定画面700では、音読(朗読音)、BGM、効果音、ページめくりの際に発するめくり音の各音量を音量バー710で調節可能にしている。音量バー700における音量最小位置は「音量なし」に該当するので、音量最小とすることで、音読(朗読音)、BGM、効果音の各演出について、演出オフ設定とすることができる。
したがって、音量バー710で設定を行うことにより、設定された各演出効果について演出を再生する場合に、演出効果の種類ごとに演出再生のオン・オフ設定が可能なようになっている。
また、演出再生状況設定画面700では、演出再生設定部720が表示され、「ストーリー演出の再生」721、「シークレット演出の再生」722の各ボックスのチェックのオン・オフを切り替えることで、「ストーリー演出」、「シークレット演出」それぞれについて、各演出領域において属性設定手段14で設定された属性に基づく演出の再生を、ここで一括して許可したり禁止したりすることができるようになっている。
演出設定画面400下側には、設定した各演出についての再生時期を示すタイムライン40が表示されている。タイムライン40の説明については後述する。
演出者の設定(選択)を行った後に、初期画面300において「出力」322をクリックすることで、図6に示した演出再生画面500が表示され、選択されている演出者が絵本の各ページ画像に施した各演出効果が順次再生される。
また、図5の演出設定画面400と同様に、画面の中央上部に表示されたページ展開部501の各アイコンをクリックすることで、左ページ、右ページ、絵本の1ページ目の各ページを表示するとともに、操作キー窓502として、再生ボタン、再生を停止するための停止ボタン、再生途中で絵本ページの再生当初に戻すための巻きもどしボタンが設けられている。
演出再生画面500では、絵本内容を鑑賞するための再生を行う場合に、ページ画像600を自動めくりするかどうかの選択を行う。
自動ページめくりの選択は、演出設定画面500にアイコン表示された自動ページめくり切替窓(自動めくり切替手段)530の押下によって行われる。自動ページめくりが設定されていない場合は、ページ画像600の切替は、ページ展開部501の各アイコンを手動により押下することによって行われる。
また、図5の演出設定画面400と同様に、図6の演出再生画面500においても、どの演出者のものを再生しているかを解りやすくするため、演出を行った者に対応する画像が右上の演出実行者窓510に表示される。
演出再生画面500には、演出設定画面400と同様に、演出再生切替部(演出再生切替手段)540が表示され、この演出再生切替部540を押下することで、図7の演出再生状況設定画面700が開き、演出設定画面400から行った設定と同じ操作ができるようになっている。すなわち、演出再生状況設定画面700では、音読(朗読音)、BGM、効果音、めくり音の音量を音量バー710で調節可能にしている。音量バー700における音量最小位置は「音量なし」に該当するので、音量最小とすることで、音読(朗読音)、BGM、効果音の各演出について、演出オフ設定とすることができる。
したがって、音量バー710で設定を行うことにより、設定された各演出効果について、演出再生時において、演出効果の種類ごとに演出再生のオン・オフ設定が可能なようになっている。
例えば、音読(朗読音)の音量のみを最小(音量なし)に設定しておけば、BGM、効果音、めくり音の演出効果を再生させながら、生の声の朗読を聞かせることができる。
また、演出再生状況設定画面700では、演出再生設定部720が表示され、「ストーリー演出の再生」721、「シークレット演出の再生」722の各ボックスにチェックを入れることで、「ストーリー演出」、「シークレット演出」それぞれについて、各演出領域において属性設定手段14で設定された属性に基づく演出の再生を、ここで一括して許可したり禁止したりすることができるようになっている。例えば、演出効果なしに手動めくりでページをめくりながら生の声で読み聞かせする場合には、「ストーリー演出の再生」721をオフにしておく。また、子どもが勝手にシークレット再生で遊び始めるのを禁止する場合には、「シークレット演出の再生」722をオフにしておけばよい。
また、演出再生状況設定窓700では、各種の演出効果の音量の有無及びその大きさについて設定することができるが、音読(朗読音)の音量を「音量なし」に設定した場合に、これに連動して自動ページめくり手段による自動めくりをオフにするようしてもよい。絵本の再生時において、朗読音が聞こえない態では、自動ページめくりのタイミングが不明であるので、自動ページめくりがオンとなっている必要がないためである。
次に、絵本画像再生装置を使用した具体的な演出画像の作成及び再生について、図8を参照しながら説明する。
絵本の各ページにおける演出画像の作成とは、絵本のストーリーに沿って演出する「ストーリー演出」と、ページ画像内の任意の部分において予期しない画像変化や音発生を伴う「シークレット演出」に分けられ、「ストーリー演出」及び「シークレット演出」における具体的な演出は、ページ画像内のキャラクター等に効果音を付与する「効果音演出」、ページ画像内のキャラクター等に動きを与える「アニメ演出」、ページ画像が表示される際に音楽が流れる「BGM演出」、ページ画像内に書かれた文章の朗読音を付与する「音読演出」等を各ページ画像に対して行うものである。
各ページ画像における演出は、上記した各演出が単独若しくは組み合わせて設定されている。
電子絵本を作成するに際しては、コンピュータ上で絵本画像再生プログラムを立ち上げ、演出者の設定が必要であるかどうかを判断する(ステップ100)。演出者が設定されていない場合は、演出者を選択する(ステップ100a)。演出者が既に設定されている場合は、プログラムを終了するかどうかを判断した後に、画像再生モード、演出設定モード、演出画像再生モードのモード選択において、画像作成モードを選択しておく(ステップ101)。なお、画像作成の段階では、どの演出者が作成した画像であるかを特定する必要がないので、前記演出者の設定は必要というわけではない。
続いて、紙を綴じて構成された絵本をページ毎にスキャナ装置5で読み取る(ステップ102)。読み取られた画像は表示装置7に表示され、必要により画面の回転、トリミング、色調補正等の補正処理を行って(ステップ103)、各ページ画像を電子情報として画像記憶手段11に記憶する。各ページ画像を繰り返して全て読み取ることで画像読み取りが完了する(ステップ104)。
画像記憶手段11に記憶された各ページ画像は、画像再生手段14により入力装置6のキーボードにおける「→」(次の頁に進む場合)「←」(前の頁に戻る場合)のキーをタッチすることで表示装置7においてページを1枚ずつめくって(本を読むような状態に表示して)再生可能になっている。また、図5の演出設定画面400のように、ページ展開部401の各アイコンで操作するようにしてもよい。
既存の絵本画像データを使用する場合には、画像作成モードによる画像を読み取る作業を省略することができる。
演出効果の設定を行う場合は、演出者の設定が必要であるかどうかを判断し(ステップ100)、演出者が設定されていない場合、又は、演出者の設定を変更する場合は、演出者を選択する(ステップ100a)。演出者が既に設定されている場合は、プログラムを終了するかどうかを判断した後に、モード選択において演出設定モードを選択し(ステップ101)、演出画像を作成したいページ画像を演出画像設定ページ20(図9)として表示装置7に表示させ、演出画像設定ページ20において、各ページ画像について演出領域を指定する演出領域設定、及び、演出領域に演出効果を付与する演出効果設定を行う(ステップ105)。
各ページ画像に対する演出設定が全て設定されることにより演出設定が終了する(ステップ106)。
次に、演出再生を行う場合は、演出者の設定が必要であるかどうかを判断し(ステップ100)、演出者が設定されていない場合、又は、演出者の設定を変更する場合は、設定された演出者の中から演出者を選択する(ステップ100a)。演出者が既に設定されている場合は、プログラムを終了するかどうかを判断した後に、モード選択において演出画像再生モードを選択し(ステップ101)、演出効果に対して属性設定手段14で設定された「ストーリー演出」のみを再生するストーリー属性モード、「シークレット演出」のみを再生するシークレット属性モード、「ストーリー演出」及び「シークレット演出」の両方の演出を再生する両演出モードのいずれのモードであるのか(属性選択ステップ)に基づいて(ステップ107)、表示装置7において演出画像の再生を行う(ステップ108)。
演出画像再生モードにおいて、絵本の各ページを自動的にめくって順次再生する「自動めくり」が選択されている否かを判断し(ステップ109)、「自動めくり」が選択されていない場合は、当該ページ画像に設定された演出効果の再生のみで終了し、「自動めくり」が選択されている場合は、ページ画像に設定されているストーリー演出の演出効果を全て再生した後、設定されたインターバル時間が経過しているかどうかを判断し(ステップ110)、経過している場合は自動的にページがめくられ、ページ画像に設定された演出効果が最終ページまで再生されるように(ステップ111)、自動的にページがめくられ再生を繰り返す(ステップ112)。
なお、図8のフローチャート図には示していないが、ページ再生の途中で再生停止操作を行ったときには、再生を終了してスタートへもどる。
各ページ画像における演出効果の再生は、演出領域の座標データを元にして振り分けられたあるいはその後に編集された再生時期データによって行われる。
また、「自動めくり」の場合、前ページの再生終了時からページめくりが開始されるまでのインターバル期間は、図4の自動めくりの待ち時間345に数字を入力することで自由に設定することができる。
演出画像設定ページ20では、図9に示すように、絵本ページ(左頁21及び右頁22)が見開き状態で表示され、「ストーリー演出」において左頁21及び右頁22に設定された演出効果をページ画面毎に再生するための操作キー窓30が絵本ページの上方に表示されている。操作キー窓30には、設定した演出効果を再生して確認するための再生ボタン31、再生を停止するための停止ボタン32、再生途中で絵本ページ(左頁21及び右頁22)の再生当初に戻すための巻き戻しボタン33、再生音量調節のための音量ボタン34が設けられている。
操作キー窓30の各ボタンについて、マウス(入力装置6)のボタン(ポインティングデバイスで表示されたカーソル先端部)を合わせてクリックすることで再生等が行われ、「ストーリー演出」において左頁21及び右頁22に設定された演出効果をページ画面毎に確認できるようになっている。
演出画像設定ページ20において、絵本のページ(左頁21及び右頁22)の下方位置には、上から「音読演出」41、「BGM演出」42、「アニメ演出」43、「効果音演出」44にそれぞれ対応する矩形部を有するタイムライン40が表示される。タイムライン40の最下段位置には、時間軸45が表示されている。
また、タイムライン40の左横に「ストーリー演出」を設定するための「ストーリー属性」と、「シークレット演出」を設定するための「シークレット属性」、「ストーリー演出」及び「シークレット演出」の両方の演出で再生される「ストーリー/シークレット属性」の切り替えを行うための切替窓47が表示されている。「ストーリー属性」、「シークレット属性」、「ストーリー/シークレット属性」の切り替えは、切替窓47をマウス(入力装置6)のボタンをクリックすることでクリック毎にモードの切り替えが行われるが、演出設定モードでの演出領域毎に切り替えの設定ができるようなっている。
また、タイムライン40の時間軸45の左端には、ページ再生時間を編集するための設定値増減用の再生時間編集ボタン48a,48bが設けられている。
次に、ページ画像に対して「音読演出」(ストーリー演出)、「BGM演出」(ストーリー演出)、「効果音演出」(シークレット演出)、「アニメ演出」(ストーリー演出+シークレット演出)の各演出効果を付与する場合について説明する。
先ず、絵本の見開きページ(左頁21及び右頁22)に記載されている全ての文章に対する「音読演出」を設定する。「音読演出」は、演出領域に対して朗読音を付与するものである。この場合、演出画像再生プログラムを立ち上げた後、演出設定モード(編集モード)を選択し、演出画像設定ページの切替窓47で「ストーリー属性」が選択されている。
演出画像設定ページ20で表示されているタイムライン40の音読窓41aにマウスボタン(ポインティングデバイスで表示された先端部)を合わせてクリックして設定画面とし、ページ画像内において音読演出を行いたい領域をマウスボタンでドラッグすることで任意面積の領域を矩形表示させる。
例えば、マウスボタンでドラッグして文章部分54を囲んで矩形表示された領域が「音読演出設定領域」57となる。「音読演出設定領域」57は、その大きさが編集画面上で確認できるように、その周囲に領域境界線57aが表示されている。この例では、領域境界線57aが表示されるようにしたが、四隅にマークが表示されたり、領域内を色分けする等、矩形領域の判別が可能な態様であればよい。
そして、「音読演出設定領域」57内でクリックを行うことで、図10に示されるような音読演出設定窓(ダイアログボックス等)200が開き、演出内容を設定する。すなわち、音読演出設定窓200の録音ボタン201をクリックすることで、文章部分54を読み上げる音声がマイクロフォン10から入力され、A/D変換器9を介して朗読時間に対応した長さの音読演出データとして記憶する。音読演出設定窓200においては、記憶した音声にパン変化処理(登場人物の位置と台詞の関係によりステレオ効果を演出)、音量変化処理(音量変化を演出)、エコー処理(山彦効果を演出)、リバーブ処理(風呂、洞窟、トンネル内での音を演出)、ピッチシフト処理(声の高さの変更)、タイムストレッチ処理(読む速さの変更)、メカナイズ処理(ロボット、宇宙人の声に演出)等を加えることで、変化に富んだ音読演出効果を付与して編集することができる。
また、既に録音されている音声データファイルの中から選択することで、記憶するようにしてもよい。
音読演出設定窓200を閉じると、演出時間(文章部分54を朗読する時間)に応じた時期データが自動的に作成され、演出画像設定ページ20のタイムライン40の音読部41に演出領域(「音読演出設定領域」57)に対応する長方形部41bが表示される。タイムライン40における長方形部41bの長さは演出時間に、左端位置は音読演出の再生開始時期にそれぞれ対応している。この再生開始時期は、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域(「音読演出設定領域」57)の再生時期データにより決められる。
すなわち、長方形部41aにおける左右方向の長さは各音読データの持続時間に該当し、両端位置はページ切替完了時間からの発音の開始と終了のタイミングを示している。長方形部41aの両端位置をドラッグ移動することで、発音タイミングを編集できるようになっている。また、長方形部41aの左右方向の長さ(時間領域)を伸縮させることで、タイムストレッチ処理を行うようにしてもよい。
同様にして、文章部分55,56をそれぞれ囲む「音読演出設定領域」57を作成し、それぞれの音読演出設定窓200で演出内容を設定した後に音読演出設定窓200を閉じることで、各再生時期データ及び全体の朗読時間より長い時間となるページ再生時間が順次更新され、タイムライン40に複数の長方形部41bが表示される。すなわち、複数の「音読演出設定領域」57を作成して更新される毎に、朗読時間の全体の長さに応じてページ再生時間が自動的に長く設定されるようになっている。
既に設定されている「音読演出設定領域」57における音読演出を編集する場合は、既存の「音読演出設定領域」57内でクリックを行うことで音読演出設定窓200が開き、各種の編集が可能となる。編集後に音読演出設定窓200を閉じると更新時期データが作成され、タイムラインの表示も更新される。
また、全体のページ再生時間を変更したい場合には、タイムライン40の設定値増減用の再生時間編集ボタン48aを押すことで長くすることができる。
タイムライン40に表示される各演出領域に対する複数の長方形部41bは、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域(「音読演出設定領域」57)の再生時期データにより音読演出の再生順序が振り分けられる。すなわち、左右頁で一つの時間軸45に対応させ、各頁において上下方向では上優先、左右方向では左優先となるように音読演出の再生位置が自動的に振り分けられる。そして、各長方形部41bの左端が演出時期の始期となり、右端が終期となる。
ページ画像における全ての文章部分に音読演出の設定を最初に行うことで、各演出領域の座標データ及び再生時期データに基づいて、ページ再生時間及び各演出領域の再生タイミングの初期値が決定される。
演出効果が設定されたページ画像が演出画像再生モードで再生される場合に表示装置7に表示される画面は、図11に示したページ画像再生画面70のようになる。音読演出の演出画像設定を行う際に演出画像設定ページ20に表示されていた各領域境界線57aは、絵本本来の画像を邪魔しないため、及びシークレット演出を秘密にしておくために非表示となる。
音読データの再生に際しては、各ページ画像が表示されている状態で、タイムライン40の音読部41で設定された発音タイミングで再生される。発音タイミングは、上述したように、演出領域の再生時期データにより演出効果の再生時期が振り分けられている。すなわち、ページ画像再生画面70においては、各音読演出設定領域57、57,57に対して文章部分55,文章部分54,文章部分56の順で再生される。
上記例では、演出画像設定ページ20においてタイムライン40の音読部41を表示して各演出についての再生時間や始期等を編集可能にしたが、タイムライン表示を採用しない簡易な仕様とすることもできる。
その場合、ページの表示切替完了時に、見開きページ内に存在する複数の音読演出領域の各座標データから領域開始点(例えば、文章が横書きの場合には、座標データの左上位置座標。文章が縦書きの場合には、右上位置座標)を検索し、これらの領域開始点についてページ先頭位置からページ末尾位置に向かって走査し、先頭の音読演出領域に登録された音読データから順次再生する。
例えば、ページ画像内に記載された文章が横書きの場合には、図12(a)に示すように、上から下へ横方向には左から右へ領域開始点を走査し左位置を優先して音読データを再生し、縦書きの場合には、図12(b)に示すように、右から左へ縦方向には上から下へ領域開始点を走査し右位置を優先して音読データを再生する。
次に、ページ画像に対して設定される演出が「BGM演出」(ストーリー演出)である場合について説明する。この場合、演出画像再生プログラムを立ち上げた後、演出設定モード(編集モード)を選択し、演出画像設定ページ20の切替窓47で「ストーリー属性」が選択されている。
「BGM演出」は、ストーリーを展開していく上で場面変化に対応するものであり、場面変化は文章部分54,55,56に対応していると考えられるので、例えば各演出領域に対してBGM演出を設定する。
演出画像設定ページ20で表示されているタイムライン40のBGM窓42aにマウスボタン(ポインティングデバイスで表示された先端部)を合わせてクリックして設定画面とし、音読演出を付与した領域内(左頁21の文章部55を囲む領域)をマウスボタンでクリックすることで「BGM演出設定領域」57とする。
「BGM演出設定領域」57は、編集画面上で確認できるように、その周囲に領域境界線57aが表示されている。
音読演出を付与した領域内(左頁21の文章部55を囲む領域)をマウスボタンでクリックすることで「BGM演出設定領域」57とすると、BGM設定画面90(図13)を表示させ、「BGM演出設定領域」又はページ画像全体に対応するBGMの選曲を行う。
BGM設定画面90では、BGMにより設定したい状況を示す「キーワード」91、雰囲気を示す「種類」92、楽曲を示す「BGM」93の窓が表示され、各窓に複数の選択枝が表示される。「キーワード」91の窓では、選択肢として設定したい状況に関連する季節・テンポ・気持ち等の語句をキーワードで表示し、「種類」92の窓では、「キーワード」91で選択された語句に対する下層の選択肢を表示し、「楽曲」93の窓では、「種類」で選択された語句に対する下層の選択肢を表示することで、キーワードを使用してBGM音の種別を選択し易くしている。
例えば、BGMで気持ちを表現したい場合、「キーワード」91で「気持ち」を選択すると、「種類」92の窓では「嬉しい」「悲しい」「静かな」等の語句が選択肢として表示され、「種類」で一つ若しくは複数の語句を選択することで、その雰囲気に応じたBGMを検索し、「BGM」93の窓に具体的な楽曲「テーマ〜」数曲が表示される。
各窓において演出効果を希望する選択肢上でクリックすることで選択肢が反転表示される。
BGM設定画面90には、各BGMを視聴するための視聴キー95と、音量設定のためのボリューム96が表示されている。
BGMとして使用する楽曲データは、楽器の生演奏や音読をマイクロフォン10で録音して記憶させたものでもよい。MIDI機器の演奏を、MIDI入力してMIDIデータとして記憶してもよい。また、画面上の楽器演奏編集ツールで曲データを作成して記憶してもよい。リズムパターン、スタイルパターン、コード進行、調、キー、テンポなどを設定することによって自動生成される楽曲データを記憶してもよい。
更に、MIDIやWaveファイル等の既存の音楽データを選択して記憶するものであってもよい。
BGM設定画面7を閉じると再生時期データが作成され、タイムライン40のBGM部42に演出時間(BGM演奏時間)に対応する長さの長方形部42bが表示される。タイムライン40における長方形部41bの左端の位置は、BGM演出の再生開始時期に対応している。
BGM演出データの再生は、タイムライン40上の発音タイミングによって順次BGM演出データが再生される。
また、「BGMによる演出」について、音読演出にリンクさせず絵本のページを開いている時(ページ画像全体)に同じ音楽が流れるように設定してもよい。
この場合、マウス等によるポインティングデバイス先端を長方形部42b上の右端又は左端に位置させて左右方向にドラッグすることで、長方形部42bの長さを変化させ、始期、終期及び演出時間の長さをページ画像全体に対応する幅に調整して変更することで対処してもよいし、ページ内の任意の領域を新たにBGM演出用に設定してもよい。
ページ画像全体に一つのBGMが選曲されている場合は、新たなページの切替処理や次に再生されるBGMが始まる前までは、現在のBGMを延々とループ再生してもよいし、ループさせないでフェードアウトさせてもよい。
次に、ページ画像に対して設定される演出が「効果音演出」(シークレット演出)である場合について説明する。この場合、演出画像再生プログラムを立ち上げた後、演出設定モード(編集モード)を選択し、演出画像設定ページ20の切替窓47で「シークレット属性」が選択されている。
演出画像設定ページ20の下方に表示されたタイムライン40の効果音窓44aにマウスボタン(ポインティングデバイスで表示されたカーソル先端部)を合わせてクリックして設定画面とし、ページ画像内においてシークレット演出を行いたい領域をマウスボタンでドラッグすることでページ画像内に任意面積の領域を矩形表示させる。
例えば、太陽の絵50を囲んで矩形表示された領域を「シークレット演出設定領域」51にする。
シークレット演出の演出画像設定を行う場合に矩形表示させた「シークレット演出設定領域」51は、ページ画像を表示して演出領域を設定するに際して(表示装置7において演出画像設定ページ20が表示されている場合)、演出設定領域が確認できるように、その周囲に領域境界線51aが表示されている。
矩形表示させた「シークレット演出設定領域」51内をマウスボタンでクリックすることで効果音設定画面60(図14)を表示させ、「シークレット演出設定領域」51に対応する演出パターンを設定する。
効果音設定画面60は、効果音の種類を示すキーワード61、効果音62、パン63の窓が表示され、各窓に複数の選択枝が表示される。キーワード61の窓では、選択肢として効果音の種類に関連する自然・動作・足音等の語句をキーワードで表示し、効果音62、パン63の窓では、キーワード61で選択された語句に対する下層の選択肢を表示することで、キーワードを使用して音の種別を選択し易くしている。
例えば、自然現象に関する音を演出したい場合、キーワード61で「自然」を選択すると、効果音62の窓では「波」「川」「雷」等の効果音が選択肢として表示され、パン63の窓では、左右のスピーカからの音の表現方法として、中央・左・右・左→右・右→左が選択肢として表示される。
各窓において演出効果を希望する選択肢上でクリックすることで選択肢が反転表示される(この例では「自然」「川のせせらぎ」「右」が選択されている)。
効果音設定画面60には各効果音を視聴するための視聴キー65と、音量設定のためのボリューム66が表示されている。
そして、この状態で効果音設定画面60を閉じると再生時期データが作成され、演出内容が設定された演出画像設定ページ20のタイムライン40の効果音部44に演出時間に対応する長さの長方形部44bが表示される。
「シークレット演出」の場合、ストーリーの展開とは無関係な演出であるため、予め定めたシークレット演出が再生可能な時期内におけるシークレット演出選択時に演出効果を再生するようになっている。
タイムライン40における長方形部44bの左右方向の長さは、効果音として付与されるデータの再生時間に対応する長さで表示されるが、マウス等によるポインティングデバイス先端を長方形部44b上の右端又は左端に位置させて左右方向にドラッグすることで、長方形部44bの長さを変化させ演出時間の長さを調整して変更し、演出タイミングを編集することができる。
演出効果音として使用する効果音は、自然の中での波や川の流れ等の生の音や声をマイクロフォン10で録音したものをA/D変換器9を介して記憶する。足音の「テクテク」や「ドスドス」を楽器編集ツールでリズム楽器を使用してデータ作成したものを記憶しておいてもよい。また、象の鳴き声をMIDI機器のトランペット演奏で再現したものをMIDI入力してMIDIデータとして記憶してもよい。更に、効果音Waveファイル等の既存の効果音データを記憶させておいてもよい。
上記手順によりシークレット演出が設定された場合、演出設定モードの選択時(演出画像設定ページ20)において、「シークレット演出設定領域」51中にマウスのカーソル(ポインティングデバイスの先端)が位置する場合に、クリック可能なことを示す指形図形25が表示される。
また、図11に示す演出画像再生モードの選択時の表示装置7に表示されるページ画像再生画面70においては、「シークレット演出設定領域」51以外の領域にマウスのカーソル(ポインティングデバイスの先端)が位置する場合は矢印図形26が表示されるのに対して(図11(a))、「シークレット演出設定領域」51中にマウスのカーソル(ポインティングデバイスの先端)が位置する場合に、クリック可能なことを示す指形図形25が表示されるので(図11(b))、演出画像再生モード(鑑賞モード)において「シークレット演出設定領域」であることを認識することができる。
また、ページ画像再生画面70においては、シークレット演出の演出画像設定を行う際(演出画像設定ページ20)に表示されていた領域境界線51aが非表示となり、ページ画像のどの部分にシークレット演出が施されているか直ぐに解らないようになっている。
そして、ページ画像再生画面70内で、マウスのカーソル(ポインティングデバイスの先端)がクリック可能なことを示す指形図形25で表示されている箇所でクリックして選択した場合、前記した効果音設定画面60で設定したシークレット演出が再生されるようになっている。
シークレット演出は、演出画像再生モードの選択時において、以下の操作を行った時に再生される。
すなわち、演出画像再生モードにおいて「自動めくり」が選択されている場合は、上述したインターバル時間(前ページの再生終了時からページがめくられて次ページが表示されるまでの期間)内に指形図形25が表示される演出領域50内をクリックしてシークレットの演出領域が選択された時にシークレット演出が再生される。
また、演出画像再生モードにおいて「自動めくり」が選択されていない場合は、ページ再生終了後に演出領域50内をクリックしてシークレットの演出領域が選択された時にシークレット演出が再生される。
絵本の各ページ画像を再生する場合、初期画面300で出力322を選択して演出再生画面500を表示させ、操作ボタン502の右側の再生開始ボタンの押下によってストーリー再生が開始され、再生時間が経過していく。見開きページ内の演出領域のうち、「ストーリー属性」または「ストーリー/シークレット属性」に設定されている演出が設定されている再生タイミングに応じて順次ストーリー再生される。
また、図7の演出再生設定部720の「シークレット演出の再生」722によるシークレット再生許可時に、見開きページ内の演出領域のうち、「シークレット属性」または「ストーリー/シークレット属性」に設定されている領域のいずれかをクリックするとその演出だけがシークレット再生される。
この時、自動ページめくり手段16による絵本のページ画像の自動めくり処理は、次のようになる。
すなわち、自動ページめくり切替手段(自動めくり切替窓430)により自動ページめくり手段がオン設定されている場合、自動ページめくり手段16は、見開き状態で表示されているページ画像に設定された全てのストーリー演出の演出効果の再生後、設定されたインターバル時間の経過後に次のページ画像の表示を行う。
ただし、自動ページめくり手段は、全てのストーリー演出の演出効果が再生後、自動ページめくりのために設定されたインターバル時間が経過していても、この時点で「シークレット演出」が再生中である場合は、自動ページめくりを行わないようにする。この場合、「シークレット演出」の再生が終了した時点から、インターバル時間の経過を待って自動ページめくりが行われる。
ストーリー再生中の場合において、自動ページめくり切替手段により自動ページめくり手段がオフ設定されている場合、ページめくりは、例えば図6の演出再生画面500のページ展開部501の右端のアイコンを押下することで1ページ毎に行われる。
例えば、演出再生画面500のページ画像において、ページ画像600内にアニメ演出と効果音演出で「ページ全体に雨が降るようなアニメーションによる効果」や「効果音としての雨音」が設定され、更に雨降りに相応しいBGM演出が設定されている場合、見開き表示されたページ画像内に設定されている全てのストーリー演出の演出効果の再生終了時間を経過した場合であっても、雨の演出効果を継続するために、前記した雨のアニメーションや雨音、あるいはBGMの再生を中断することなく繰り返して行われる。そして、ページ展開部501の右端のアイコンを押下して手動でページがめくられるか、操作部502の中央のアイコンで再生が停止された場合に、各演出が停止するようになっている。但し、手動でページがめくられた場合であっても、次のページでも同じBGMや効果音を継続して再生したいときもあるので、例えば図13や図14の設定の中に、「次のテーマを開始するまで再生を続ける」というスイッチを用意しておき、このスイッチがオンのときには、手動でページめくりしてもBGMや効果音演出の再生を停止せずに継続するのが好ましい。その場合、どこかでBGMや効果音を切りたいときには、次のテーマとして「無音」のテーマを切りたいタイミングに入れておけばよい。
この時に、図7の演出再生状況設定画面700の音量バー710の「音読演出」のみを「音量なし」に設定すれば、親の生の声で朗読しながら演出効果を再生する場合に、演出効果が繰り返して再生されるので、朗読が終わるまで演出効果の再生を繰り返して行うことができる。
また、この場合(自動ページめくり手段がオフ設定である場合)には、ページ画像の演出再生完了前まで、シークレット演出が選択された場合であってもその再生を禁止するので、「音読演出」で音量が設定され、絵本のストーリーに深く関わる朗読音が演出効果として再生されている途中で、ストーリーと関係のないシークレット演出による効果音等の演出効果が再生されることで朗読音が遮断されるのを防ぎ、ストーリーの内容が途切れることを防止することができる。
上述した自動ページめくり手段16によるページ画像めくりを行う場合のインターバル時間は、絵本の設定画面から数字を入力することで設定したが、自動ページめくりが選択されていない手動モードにおいて、ページ画像最後の音読が完了した時点から手動でページめくりが操作されるまでの時間を計測し、その時間の平均値を元にして自動めくり選択時のインターバル時間として設定するようにしてもよい。このようにインターバル時間を設定することにより、数値でなく人間の時間感覚そのままに自動ページめくりさせることができる。
上記した例では、演出画像設定ページ20で表示されたページ画像内で指定した演出領域(シークレット演出設定領域51)について演出効果を付与するようにしたが、ページ画像全体を演出領域として設定してもよい。ページ画像全体を演出領域としてシークレット演出が設定された場合には、ページ画像内のいずれの位置でもマウスのカーソル(ポインティングデバイスの先端)が指形図形25に表示されてクリック可能になる。
また、上記例では、演出領域として指定される領域を矩形としたが、円形、三角形等や、任意に指定した複数の座標で作られる閉じた図形であっても良く、その大きさについては小さいものであってもよい。
上述の例では「シークレット演出」として効果音演出を設定したが、演出画像設定ページ20において切替窓47でストーリー属性を選択し、「効果音演出」44をクリックし同様の手順で演出効果の設定を行えば、「ストーリー演出」としての効果音演出を設定することができる。
次に、ページ画像に対して設定される演出が「アニメ演出」(ストーリー演出)である場合について説明する。この場合、演出画像再生プログラムを立ち上げた後、演出設定モード(編集モード)を選択し、演出画像設定ページ20の切替窓47で「ストーリー属性」が選択されている。
演出画像設定ページ20で表示されているタイムライン40のアニメ窓43aにマウスボタン(ポインティングデバイスで表示された先端部)を合わせてクリックして設定画面とし、ページ画像内においてアニメ演出を行いたい領域をマウスボタンでドラッグすることで任意面積の領域を矩形表示させる。
例えば、イヌの絵52を囲んで矩形表示された領域を「アニメ演出設定領域」53とする。
アニメ演出の演出画像設定を行う場合に矩形表示させた「アニメ演出設定領域」53は、ページ画像を表示して演出領域を設定するに際して(演出画像設定ページ20が表示されている場合)、演出設定領域が確認できるように、その周囲に領域境界線53aが表示されている。
矩形表示させた「アニメ演出設定領域」53内をクリックすることでアニメ設定画面80(図15)を表示させ、「アニメ演出設定領域」53に対応する演出パターンを設定する。
アニメ設定画面80では、アニメ動作の種類を示す「スタイル」81、アニメ動作の変化を示す「パターン」82、「変化の大きさ」83、「変化時間」84の窓が表示され、各窓に複数の選択枝が表示される。「スタイル」81の窓では、選択肢としてアニメーションの動作の種類に関連する回転・ズーム・変形等の語句をキーワードで表示し、「パターン」82の窓では、「キーワード」で選択された語句に対する下層の選択肢である「縦に伸びる」「横に伸びる」「丸くなる」等を表示することで、キーワードの動作に対する種類を選択し易くしている。「変化の大きさ」83の窓では、選択肢として小さい・大きい等の変化の程度を示す文言が表示され、「変化時間」84の窓では、選択肢として短い・長い等の時間の長さを示す文言が表示される。
例えば、ページ画像内のアニメを変形させて演出したい場合、「スタイル」81で「変形」を選択すると、「パターン」82の窓では「横に伸びる」「縦に伸びる」「丸くなる」等の変形動作の種類が選択肢として表示される。
各窓において演出効果を希望する選択肢上でクリックすることで文章又は文言が反転表示され、アニメ設定画面80の各窓における選択は、アニメ設定画面80が閉じた時に確定される。
アニメ設定画面80を閉じると再生時期データが作成され、タイムライン40のアニメ部43に演出領域(「アニメ演出設定領域」53)に応じた演出時間(例えばアニメが動作する時間)に対応する長さの長方形部43bが表示される。タイムライン40における長方形部43bの左端の位置は、アニメ演出の再生開始時期に対応し、この再生開始時期は、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域(「アニメ演出設定領域」53)の再生時期データにより決められる。
タイムライン40の時間軸45における長方形43bの位置は、演出領域設定手段12に記憶されている各演出領域の座標データに基づいて作成された再生時期データにより、時間軸45における演出効果の再生位置が自動的に振り分けられる。そして、長方形部43bの左端が演出時期の始期となり、右端が終期となる。この長方形部43bの横幅方向の長さは、演出時間として予め設定された時間に対応する長さで表示されるが、マウス等によるポインティングデバイス先端を長方形部43b上の右端又は左端に位置させて左右方向にドラッグすることで、長方形部43bの長さを変化させ、始期、終期及び演出時間の長さを変更することで演出タイミングを編集することができる。
アニメ演出として使用するアニメ画像において、「アニメ演出設定領域」53から背景データを除いたキャラクター部を抽出したものを使用したい場合は、演出効果設定時において背景除去データを作成し、この背景除去データをアニメ画像として使用すれば、「アニメ演出設定領域」53に描かれたキャラクターをその場所で「スタイル」81及び「パターン」82に応じた動作を与えることができる。
アニメ画像によるアニメ演出を行う場合、アニメ画像が表示される中心位置に十字マークが表示され、この十字マークを基準にしてアニメ画像が回転する等の演出効果が与えられる。この十字マークの位置を画面上で自由に設定できるようにしてもよい。
また、アニメ画像について、絵本の各ページから読み取るのではなく、自分で作成して記憶しておいたオリジナルのキャラクター画像や、演出画像再生プログラムに予め格納された既存のアニメ画像を使用するものであってもよい。
アニメ演出の再生手法は、一般的なアニメ描写手法を用いる。例えば、絵本から背景画像を除去して抜き出した「イヌ」のアニメ画像を、ページ内のイヌが描写された位置で回転させたり、雨の場面では雨のラインを画面に多数描写したり、地震の場面ではページ全体を大きくぶれさせたり、集合写真の特定の顔だけズームしたりする。
アニメ演出効果は、演出領域のサイズや位置等に対応させてもよい。例えば、演出領域に対応させてズーム・パンニング・スクロール・スピン処理、モザイク処理・変形処理・波紋をつけた処理を行う。
また、演出画像設定ページ20では、絵本のページが見開き状態で表示され、その下方に「音読演出」「BGM演出」「アニメ演出」「効果音演出」に対応するタイムライン40が表示されているが、同じ演出設定領域に対するタイムラインにおける同じタイミング位置に、それぞれ「アニメ演出」「効果音演出」を設定することで、演出領域設定手段により設定された一つの演出領域に対して、2種類の演出効果を施すことができる。
例えば、「ストーリー演出」における一つの演出領域としての「アニメ演出設定領域」53に対して、アニメ演出及びそれに対応する効果音演出の2種類の演出(例えば、アニメ演出で「イヌが回転」及び、効果音演出で「イヌの吠える音を発生」)を同じタイミングで設定することにより、画像と音が同期した演出効果を実現することができる。
上述の例では「ストーリー演出」としてアニメ演出を設定したが、演出画像設定ページ20における切替窓47でシークレット属性を選択し、「効果音演出」44をクリックし同様の手順で演出効果の設定を行えば、「シークレット演出」としてのアニメ演出を設定することができる。
上記した各例では、表示装置7において、絵本のページの左右頁が見開き状態で表示され、一枚ずつめくるように再生するようにしたが、見開きではなく紙芝居のように一頁毎に表示されるような再生の仕方であってもよい。
上述した絵本画像再生装置及び絵本画像再生プログラムによれば、名作絵本や紙芝居など子供に見せたい絵本のページ画像をコンピュータに読み込むとともに、それに対して自分の感性で、登場するキャラクター等に動きの変化を与えるアニメ演出、効果音を発生させる効果音演出、BGM演出、音読演出を自由に設定することができ、また、子供自身が見つけて驚いたり喜んだりしそうな秘密の仕掛をシークレット演出として設定することで、各場面の情景や絵に対して変化を与え、決まりきった仕掛けや演出しかない従来の電子絵本では味わえない自分なりの絵本演出を自由に楽しむことができる。
絵本の文章に対して音読演出の設定を行う場合、子供の親の声を音読データとして記憶することができ、親がいない時や忙しくて構ってあげられない時でも、子供に対して親の声による愛情がこもった絵本の読み聞かせを行うことができる。
また、一つの演出領域に対して、アニメ演出及びそれに対応する効果音演出、アニメ演出及びそれに対応する音読演出等の複数の演出を設定することもでき、画像と音が同期した演出効果を実現することができる。例えば、音読で読み上げている文章を枠で囲ったり、ズームさせたり、文字の色を変化させたりして、絵本ページの文章や文節、単語等の文字画像の映像効果と音読とを関連付けることができ、声と文字の対応を子供に意識させることにより、文字の習得や国語力を養う効果も期待できる。
更に、ページ画像において演出を施す領域、シークレット演出対象物や種類、効果音やBGMの種類、音読の種類、演出タイミング等はいつでも自由に変更することができるので、一つの題材に対して繰り返して新鮮な絵本鑑賞を楽しむことができる。
また、コンピュータの画面上で実際の絵本のページをめくりながら、画像とストーリー、シークレット演出、効果音、音読、BGMを対応させて編集ができるので、誰にでも直感的で解りやすいユーザーインターフェースを提供することができる。
上述した絵本画像作成装置によれば、親が外出している時や、子供に構ってあげられない時に、子供が一人で大人が演出を施した絵本を見たい場合、演出効果として設定した朗読音の再生が終わってから自動でページがめくられるため、乳児や幼児であっても、子供だけで絵本読みを進行させることができる。
また、大人が子供のそばに付き添って絵本を鑑賞する場合でも、自動ページめくりを選択しておけば、音読再生が終わった後にいちいちページめくりの操作をする手間が省ける。
子供や大人が自分の好きなタイミングで絵本のページ画像をめくりたい場合は、自動ページめくりをオフにしておけばよい。
また、自動ページめくりのインターバル時間を自由に設定できるので、子供の年齢や性格、知能レベル、親の時間的な都合等に合わせて自動めくりのタイミングを自由に変更することができる。
更には、手動めくりにしておいて、子どもに生の声で音読してあげながら、一方でアニメや効果音、BGMはコンピュータに任せておけば、子どもも大人も絵本の読み聞かせが従来よりもより楽しくなるという効果がある。
本発明の一実施形態に係る演出画像再生装置の構成を示すブロック図である。 演出画像再生プログラムを立ち上げた際に表示装置に表示された初期画面の説明図である。 初期画面において「環境設定」を選択することで表示される設定画面の説明図である。 初期画面において「絵本の設定」を選択することで表示される絵本設定画面の説明図である。 初期画面において「演出」を選択して表示された演出設定画面の説明図である。 初期画面において「出力」を選択して表示された演出再生画面の説明図である。 演出設定画面又は演出再生画面において演出再生切替部を押下した際に表示される演出再生状況設定画面の説明図である。 本発明の演出画像再生プログラムによる動作手順を示すフローチャート図である。 表示装置に表示された演出画像設定ページの一例の画面を示す説明図である。 表示装置に表示された音読演出設定窓の一例の画面を示す説明図である。 (a)及び(b)は表示装置に表示されたページ画像再生画面の一例を示す説明図である。 (a)及び(b)は「音読演出」の設定に際して表示装置に表示された演出画像設定ページの一部を示す説明図である。 「BGM演出」の設定に際して表示装置に表示されたBGM設定画面を示す説明図である。 「シークレット演出」における「効果音演出」の設定に際して表示装置に表示された効果音設定画面を示す説明図である。 「アニメ演出」の設定に際して表示装置に表示されたアニメ設定画面を示す説明図である。
符号の説明
1…CPU、 2…ROM、 3…RAM、 4…音源装置、 5…スキャナ装置、 6…入力装置、 7…表示装置、 8…外部記録装置、 9…A/D変換器、 10…マイクロフォン、 11…画像記憶手段、 12…演出領域設定手段、 13…演出効果設定手段、 14…属性設定手段、 15…演出再生手段、 16…自動ページめくり手段、 17…演出者記録手段、 18…演出者選択手段、 20…演出画像設定ページ、 30…操作キー窓、 40…タイムライン、 45…時間軸、 47…切替窓、 51…シークレット演出設定領域、 51a…領域境界線、 53…アニメ演出設定領域、 53a…領域境界線、 57…音読演出設定領域、 57a…領域境界線、 60…効果音設定画面、 70…ページ画像再生画面、 80…アニメ設定画面、 90…BGM設定画面、 400…演出設定画面、 430…自動めくり切替窓(自動めくり切替手段)、 440…演出再生切替部(演出再生切替手段)、 500…演出再生画面、 510…演出実行者窓、 520…演出設定者切替部、 530…自動めくり切替窓(自動めくり切替手段)、 540…演出再生切替部(演出再生切替手段)、 600…ページ画像、 700…演出再生状況設定画面、 710…音量バー、 720…演出再生設定部。

Claims (7)

  1. 複数の画像を電子情報として記憶し、前記画像をページ画像として表示する絵本画像再生装置であって、
    前記各ページ画像を記憶する画像記憶手段と、
    前記ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定する演出領域設定手段と、
    前記演出領域に対応する演出の種類を演出効果として選択する演出効果設定手段と、
    前記演出効果を再生する演出再生手段と、
    前記ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に、自動的にページ画像を次ページにめくる処理を行う自動ページめくり手段と
    前記演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性を設定する属性設定手段を備え、
    前記演出再生手段は、
    前記ストーリー演出、シークレット演出、ストーリー演出及びシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に基づいて前記演出効果を再生し、
    前記自動ページめくり手段は、前記両演出の属性で再生するに際して、自動ページめくりのために設定されたインターバル時間が経過していても、シークレット演出再生中はページ画像の自動ページめくりを待機する
    ことを特徴とする絵本画像再生装置。
  2. 前記自動ページめくり手段のオン・オフ設定を行う自動ページめくり切替手段を備え、
    前記自動ページめくり切替手段により前記自動ページめくり手段がオフ設定であり、手動でページ画像のページめくりを行う、又は、演出効果の再生停止を指示するまで、
    前記演出再生手段は、ページ画像内に設定された演出効果の演出再生完了後もページ画像内に設定された演出効果を繰り返し再生する請求項1に記載の絵本画像再生装置。
  3. 複数の画像を電子情報として記憶し、前記画像をページ画像として表示する絵本画像再生装置であって、
    前記各ページ画像を記憶する画像記憶手段と、
    前記ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定する演出領域設定手段と、
    前記演出領域に対応する演出の種類を演出効果として選択する演出効果設定手段と、
    前記演出効果を再生する演出再生手段と、
    前記ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に、自動的にページ画像を次ページにめくる処理を行う自動ページめくり手段と
    前記自動ページめくり手段のオン・オフ設定を行う自動ページめくり切替手段を備え、前記自動ページめくり切替手段により前記自動ページめくり手段がオフ設定であり、手動でページ画像のページめくりを行う、又は、演出効果の再生停止を指示するまで、前記演出再生手段は、ページ画像内に設定された演出効果の演出再生完了後もページ画像内に設定された演出効果を繰り返し再生すると共に、
    前記演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性を設定する属性設定手段を備え、
    前記演出再生手段は、
    前記ストーリー演出、シークレット演出、ストーリー演出及びシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に基づいて前記演出効果を再生する一方、
    前記自動ページめくり切替手段により前記自動ページめくり手段がオフ設定であり、ページ画像内に設定された演出効果の演出再生完了前まで、
    前記シークレット演出の再生を禁止する
    ことを特徴とする絵本画像再生装置。
  4. ページ画像内に設定された演出効果に対して、演出効果の種類ごとに演出再生のオン・オフ設定を行う演出再生切替手段を有する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の絵本画像再生装置。
  5. ページ画像又はページ画像の一部を演出領域として設定し、該演出領域に施された演出効果を再生する方法であって、
    前記ページ画像が表示された際、又は、前記演出領域が選択された際に前記演出効果を再生する演出再生ステップと、
    前記ページ画像内に設定された全ての演出効果の演出再生完了時から設定したインターバル時間経過後に、自動的にページ画像を次ページにめくる処理を行う一方、前記演出効果に対して、ストーリー演出、シークレット演出のいずれかの属性を設定し、ストーリー演出、シークレット演出、ストーリー演出及びシークレット演出の両方の演出を再生する両演出に基づいて前記演出効果を再生するに際して、前記両演出の属性で再生する場合は、自動ページめくりのために設定されたインターバル時間が経過していても、シークレット演出再生中はページ画像の自動ページめくりを待機する自動めくりステップ
    を具備したことを特徴とする絵本画像再生方法。
  6. 請求項5に記載の絵本画像再生方法の各ステップをコンピュータにより実行することが可能な絵本画像再生プログラム。
  7. 請求項6に記載の絵本画像再生プログラムが格納されたことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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