JP5110128B2 - ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法 - Google Patents
ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5110128B2 JP5110128B2 JP2010167084A JP2010167084A JP5110128B2 JP 5110128 B2 JP5110128 B2 JP 5110128B2 JP 2010167084 A JP2010167084 A JP 2010167084A JP 2010167084 A JP2010167084 A JP 2010167084A JP 5110128 B2 JP5110128 B2 JP 5110128B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- lens group
- zoom lens
- refractive power
- end state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、小型で優れた光学性能を有するズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法を提供することを目的とする。
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とにより実質的に2個のレンズ群又は、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群とにより実質的に3個のレンズ群からなり、
広角端状態から望遠端状態まで変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を変化させ、
前記第1レンズ群は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ成分と、負の屈折力を有する第2レンズ成分と、正の屈折力を有する第3レンズ成分と、正の屈折力を有する第4レンズ成分とにより実質的に4個のレンズ成分からなり、
以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズを提供する。
1.49<(−f1)/fw<2.00
0.45<(−f1)/ft<0.82
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
ft:望遠端状態における前記ズームレンズの焦点距離
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とにより実質的に2個のレンズ群又は、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群とにより実質的に3個のレンズ群からなるズームレンズの製造方法であって、
前記第1レンズ群は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ成分と、負の屈折力を有する第2レンズ成分と、正の屈折力を有する第3レンズ成分と、正の屈折力を有する第4レンズ成分とにより実質的に4個のレンズ成分からなるようにし、
以下の条件式を満足するようにし、
広角端状態から望遠端状態まで変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を変化させるようにすることを特徴とするズームレンズの製造方法を提供する。
1.49<(−f1)/fw<2.00
0.45<(−f1)/ft<0.82
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
ft:望遠端状態における前記ズームレンズの焦点距離
本願のズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、広角端状態から望遠端状態まで変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を変化させ、前記第1レンズ群は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ成分と、負の屈折力を有する第2レンズ成分と、正の屈折力を有する第3レンズ成分と、正の屈折力を有する第4レンズ成分とを有することを特徴とする。
本願のズームレンズは、上記構成により、像面湾曲、歪曲収差、及び球面収差を良好に補正することができ、小型化を図ることができる。なお、レンズ成分とは、単レンズ、或いは2枚以上のレンズを接合してなる接合レンズをいう。
以上より、小型で優れた光学性能を有するズームレンズを実現することができる。
(1) 1.15<(−f1)/fw<2.00
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
本願のズームレンズの条件式(1)の対応値が上限値を上回ると、第1レンズ群の焦点距離が大きくなる。このため、広角端状態から望遠端状態への変倍時の第1レンズ群の移動量が大きくなり、ズームレンズ全長が大きくなってしまうため好ましくない。また、第1レンズ成分で発生する像面湾曲や歪曲収差を十分に補正することができなくなってしまうため好ましくない。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を1.93以下とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を1.85以下とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を1.78以下とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を1.70以下とすることがより好ましい。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の下限値を1.26以上とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の下限値を1.38以上とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の下限値を1.49以上とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の下限値を1.60以上とすることがより好ましい。
(2) 0.45<(−f1)/ft<0.90
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
ft:望遠端状態における前記ズームレンズの焦点距離
本願のズームレンズの条件式(2)の対応値が上限値を上回ると、第1レンズ群の焦点距離が大きくなる。このため、広角端状態から望遠端状態への変倍時の第1レンズ群の移動量が大きくなり、ズームレンズ全長が大きくなってしまうため好ましくない。また、第1レンズ成分で発生する像面湾曲を十分に補正することができなくなってしまうため好ましくない。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を0.82以下とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を0.74以下とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を0.66以下とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を0.59以下とすることがより好ましい。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の下限値を0.48以上とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の下限値を0.51以上とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の下限値を0.54以上とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の下限値を0.56以上とすることがより好ましい。
また、本願のズームレンズは、前記第1レンズ群における前記第1レンズ成分、前記第3レンズ成分、及び前記第4レンズ成分が、物体側に凸面を向けたメニスカス形状であることが望ましい。この構成により、第1レンズ群で発生する球面収差や像面湾曲をより良好に補正することができる。
また、本願のズームレンズは、前記第1レンズ群における前記第1レンズ成分が、非球面を備えていることが望ましい。この構成により、ズームレンズの小型化を図り、第1レンズ群で発生する非点収差や歪曲収差を緩和することができる。
(3) 0.15<|fw/ff|<0.45
ただし、
fw:広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
ff:前記合焦レンズ群の焦点距離
本願のズームレンズの条件式(3)の対応値が上限値を上回ると、広角端状態におけるズームレンズ全系の焦点距離に対して合焦レンズ群の焦点距離が小さくなり、合焦レンズ群の位置制御が困難になる。このため、合焦の精度を十分に確保することができなくなってしまうため好ましくない。また、合焦レンズ群で球面収差やコマ収差が発生してしまうため好ましくない。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の上限値を0.43以下とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の上限値を0.41以下とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の上限値を0.38以下とすることがより好ましい。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の下限値を0.17以上とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の下限値を0.19以上とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の下限値を0.21以上とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の下限値を0.23以上とすることがより好ましい。
(4) 0.15<|fγw|<0.60
ただし、
fγw:広角端状態における前記合焦レンズ群の像面移動係数
本願のズームレンズの条件式(4)の対応値が上限値を上回ると、合焦レンズ群の焦点距離が大きくなり、合焦時の合焦レンズ群の移動量が大きくなる。このため、ズームレンズ全長が大きくなり、またレンズ径も大きくなるため、ズームレンズ全体が大型化してしまうため好ましくない。また、合焦レンズ群で発生する球面収差やコマ収差を十分に補正することができなくなってしまうため好ましくない。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(4)の上限値を0.58以下とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(4)の上限値を0.55以下とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(4)の上限値を0.53以下とすることがより好ましい。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(4)の下限値を0.18以上とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(4)の下限値を0.22以上とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(4)の下限値を0.25以上とすることがより好ましい。
(5) −3.70<ff/fs<3.10
ただし、
ff:前記合焦レンズ群の焦点距離
fs:前記シフトレンズ群の焦点距離
本願のズームレンズの条件式(5)の対応値が上限値を上回ると、合焦レンズ群の焦点距離が大きくなり、合焦時の合焦レンズ群の移動量が大きくなる。このため、ズームレンズ全長が大きくなり、またレンズ径も大きくなるため、ズームレンズ全体が大型化してしまうため好ましくない。また、合焦レンズ群単体で発生する球面収差やコマ収差を十分に補正することができなくなってしまうため好ましくない。また、シフトレンズ群の焦点距離が小さくなり、シフトレンズ群の位置制御が困難になる。このため、像ぶれの補正の精度を十分に確保することができなくなってしまうため好ましくない。また、コマ収差や偏芯コマ収差を補正することが困難になってしまう。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(5)の上限値を2.68以下とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(5)の上限値を2.25以下とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(5)の上限値を1.83以下とすることがより好ましい。
なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(5)の下限値を−3.27以上とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(5)の下限値を−2.84以上とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(5)の下限値を−2.41以上とすることがより好ましい。
また本願のズームレンズの製造方法は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有するズームレンズの製造方法であって、前記第1レンズ群は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ成分と、負の屈折力を有する第2レンズ成分と、正の屈折力を有する第3レンズ成分と、正の屈折力を有する第4レンズ成分とを有するようにし、広角端状態から望遠端状態まで変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を変化させるようにすることを特徴とする。
斯かる本願のズームレンズの製造方法により、小型で優れた光学性能を有するズームレンズを製造することができる。
(第1実施例)
図1は、本願の第1実施例に係るズームレンズの構成を示す断面図である。
本実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とで構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14とからなる。なお、負メニスカスレンズL11は、像側レンズ面に非球面が形成された非球面レンズである。
第2a部分レンズ群G2aは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22との接合正レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23と、開口絞りSと、両凸形状の正レンズL24と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL25との接合正レンズとからなる。なお、負メニスカスレンズL21は、物体側レンズ面に非球面が形成された非球面レンズである。また、正メニスカスレンズL23は、物体側レンズ面に非球面が形成された非球面レンズである。
第2b部分レンズ群G2bは、物体側から順に、両凹形状の負レンズL26と両凸形状の正レンズL27との接合負レンズのみからなる。なお、両凸形状の正レンズL27は、像側レンズ面に非球面が形成された非球面レンズである。
また本実施例に係るズームレンズでは、第2a部分レンズ群G2aにおける負メニスカスレンズL21と正メニスカスレンズL22との接合正レンズを合焦レンズ群として像側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦が行われる。
また本実施例に係るズームレンズでは、第2a部分レンズ群G2aにおける正レンズL24と負メニスカスレンズL25との接合正レンズをシフトレンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動させることにより、像ぶれの補正が行われる。
表1において、fは焦点距離、BFはバックフォーカスを示す。
[面データ]において、面番号は物体側から数えたレンズ面の順番、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面の間隔、ndはd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率、νdはd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数をそれぞれ示している。また、物面は物体面、可変は可変の面間隔、(絞りS)は開口絞りS、(絞りFS)はフレアカット絞りFS、像面は像面Iをそれぞれ示している。なお、曲率半径r=∞は平面を示し、空気の屈折率nd=1.00000の記載は省略している。また、レンズ面が非球面である場合には面番号に*印を付して曲率半径rの欄には近軸曲率半径を示している。
S(y)=(y2/r)/{1+(1−κ×y2/r2)1/2}
+C4×y4+C6×y6+C8×y8+C10×y10
ここで、yを光軸に垂直な方向の高さ、S(y)を高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)、rを基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)、κを円錐定数、Cn(nは整数)をn次の非球面係数とする。なお、2次の非球面係数C2は0である。また、「E−n」(n:整数)は「×10-n」を示し、例えば「1.234E-05」は「1.234×10-5」を示す。
ここで、表1に掲載されている焦点距離fや曲率半径r、及びその他長さの単位は一般に「mm」が使われる。しかしながら光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるため、これに限られるものではない。
なお、以上に述べた表1の符号は、後述する各実施例の表においても同様に用いるものとする。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 18.4021 1.3000 1.851348 40.10
*2 9.4660 5.1881
3 106.6621 1.0000 1.882997 40.76
4 12.4920 1.7530
5 18.3528 1.7749 1.846660 23.78
6 28.9480 0.6457
7 17.1399 2.0751 1.808090 22.79
8 32.7787 可変
*9 15.0062 0.8000 1.834410 37.28
10 9.9310 1.7000 1.741000 52.67
11 36.5917 可変
*12 20.2806 1.2433 1.589130 61.25
13 519.9944 0.8000
14(絞りS) ∞ 1.0000
15 33.1718 2.0873 1.617200 54.01
16 -13.7000 1.0000 1.740769 27.78
17 -47.2996 1.8086
18 -12.0144 0.8000 1.834000 37.16
19 10.7146 3.3683 1.730766 40.50
*20 -14.3627 BF
像面 ∞
[非球面データ]
面番号 κ C4 C6 C8 C10
2 -0.8688 2.24260E-04 -1.18580E-07 2.08650E-09 0.00000E+00
9 1.5382 -4.34140E-05 1.85070E-08 -3.18730E-08 9.22250E-10
12 1.0000 6.95110E-05 8.09320E-07 -2.75250E-09 0.00000E+00
20 1.0000 7.53770E-05 6.63130E-07 0.00000E+00 0.00000E+00
[各種データ]
変倍比 2.825
W M T
f 10.3 17.3 29.1
FNO 3.57 4.27 5.80
2ω 79.56 51.30 31.64
Y 8.25 8.25 8.25
TL 74.59 69.93 76.27
BF 19.74 28.12 42.24
<無限遠物体合焦時の間隔データ>
W M T
f 10.30000 17.30000 29.10000
d8 22.27046 9.23047 1.45000
d11 4.2370 4.2370 4.2370
BF 19.73960 28.11827 42.24230
<近距離物体合焦時(撮影倍率-0.01倍時)の間隔データ>
W M T
d0 1008.7799 1711.7323 2893.5651
f 10.30000 17.30000 29.10000
d8 22.56436 9.39160 1.55387
d11 3.94313 4.07590 4.13316
BF 19.73960 28.11827 42.24230
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -16.653
2 9 19.933
2a 9 15.032
2b 18 -52.447
[条件式対応値]
(1) (−f1)/fw = 1.617
(2) (−f1)/ft = 0.572
(3) |fw/ff| =0.284
(4) |fγw| = 0.351
(5) ff/fs = 0.906
図3(a)、図3(b)、及び図3(c)はそれぞれ、本願の第1実施例に係るズームレンズの広角端状態、中間焦点距離状態、及び望遠端状態における近距離物体合焦時(撮影倍率-0.01倍時)の諸収差図である。
図4(a)、及び図4(b)はそれぞれ、本願の第1実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態におけるレンズシフト(±0.1mm)時の横収差図である。
各諸収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有しており、さらにレンズシフト時にも優れた結像性能を有していることがわかる。
図5は、本願の第2実施例に係るズームレンズの構成を示す断面図である。
本実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とで構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14とからなる。なお、負メニスカスレンズL11は、像側レンズ面に非球面が形成された非球面レンズである。
第2a部分レンズ群G2aは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22との接合正レンズと、開口絞りSと、両凸形状の正レンズL23と、両凸形状の正レンズL24と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL25との接合正レンズとからなる。なお、負メニスカスレンズL21は、物体側レンズ面に非球面が形成された非球面レンズである。
第2b部分レンズ群G2bは、物体側から順に、両凹形状の負レンズL26と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL27との接合負レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL28とからなる。なお、正メニスカスレンズL28は、像側レンズ面に非球面が形成された非球面レンズである。
また本実施例に係るズームレンズでは、第2a部分レンズ群G2aにおける負メニスカスレンズL21と正メニスカスレンズL22との接合正レンズを合焦レンズ群として像側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦が行われる。
また本実施例に係るズームレンズでは、第2a部分レンズ群G2aにおける正レンズL24と負メニスカスレンズL25との接合正レンズをシフトレンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動させることにより、像ぶれの補正が行われる。
以下の表2に、本実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 21.7269 1.3000 1.851348 40.10
*2 9.4719 5.7500
3 111.4840 1.0000 1.882997 40.76
4 14.9963 1.9500
5 22.3090 2.0000 1.846660 23.78
6 33.1016 0.2000
7 18.7069 2.0000 1.808090 22.79
8 43.2782 可変
*9 15.0616 0.8000 1.834410 37.28
10 9.5077 2.0000 1.729157 54.66
11 32.9673 可変
12(絞りS) ∞ 1.8500
13 34.6096 1.5500 1.487490 70.45
14 -34.6096 1.5000
15 27.5396 1.8500 1.617200 54.01
16 -19.7960 1.0000 1.755199 27.51
17 -77.6432 1.8000
18 -73.1879 0.8000 1.806100 40.94
19 14.1510 1.3000 1.677900 55.40
20 36.2665 1.1500
21 -64.5797 1.1500 1.730770 40.51
*22 -30.4612 BF
像面 ∞
[非球面データ]
面番号 κ C4 C6 C8 C10
2 0.4886 1.63540E-05 4.58660E-07 -4.87000E-09 3.86610E-11
9 1.0000 -2.12610E-05 -1.64030E-07 0.00000E+00 0.00000E+00
22 4.0626 8.23580E-05 4.98300E-07 -3.25370E-09 0.00000E+00
[各種データ]
変倍比 2.825
W M T
f 10.3 17.3 29.1
FNO 3.59 4.33 5.80
2ω 79.82 51.28 31.62
Y 8.22 8.22 8.22
TL 77.52 72.08 77.92
BF 18.51 26.86 40.93
<無限遠物体合焦時の間隔データ>
W M T
f 10.30001 17.29999 29.09994
d8 23.30172 9.51054 1.28187
d11 4.75728 4.75728 4.75728
BF 18.51046 26.85868 40.93132
<近距離物体合焦時(撮影倍率-0.01倍時)の間隔データ>
W M T
d0 1010.1167 1712.4939 2894.2034
f 10.30001 17.29999 29.09994
d8 23.59826 9.68431 1.39657
d11 4.46074 4.58351 4.64257
BF 18.51046 26.85868 40.93135
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -17.157
2 9 20.462
2a 9 16.311
2b 18 -40.208
[条件式対応値]
(1) (−f1)/fw = 1.666
(2) (−f1)/ft = 0.590
(3) |fw/ff| = 0.249
(4) |fγw| = 0.348
(5) ff/fs = 1.04
図7(a)、図7(b)、及び図7(c)はそれぞれ、本願の第2実施例に係るズームレンズの広角端状態、中間焦点距離状態、及び望遠端状態における近距離物体合焦時(撮影倍率-0.01倍時)の諸収差図である。
図8(a)、及び図8(b)はそれぞれ、本願の第2実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態におけるレンズシフト(±0.1mm)時の横収差図である。
各諸収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有しており、さらにレンズシフト時にも優れた結像性能を有していることがわかる。
図9は、本願の第3実施例に係るズームレンズの構成を示す断面図である。
本実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とで構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14とからなる。なお、負メニスカスレンズL11は、像側レンズ面に非球面が形成された非球面レンズである。
第2a部分レンズ群G2aは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22との接合正レンズと、開口絞りSと、両凸形状の正レンズL23と、両凸形状の正レンズL24と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL25との接合正レンズとからなる。なお、負メニスカスレンズL21は、物体側レンズ面に非球面が形成された非球面レンズである。
第2b部分レンズ群G2bは、物体側から順に、両凹形状の負レンズL26と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL27との接合負レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL28とからなる。なお、正メニスカスレンズL28は、像側レンズ面に非球面が形成された非球面レンズである。
また本実施例に係るズームレンズでは、第2a部分レンズ群G2aにおける負メニスカスレンズL21と正メニスカスレンズL22との接合正レンズを合焦レンズ群として像側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦が行われる。
また本実施例に係るズームレンズでは、第2a部分レンズ群G2aにおける正レンズL24と負メニスカスレンズL25との接合正レンズをシフトレンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動させることにより、像ぶれの補正が行われる。
以下の表3に、本実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 21.7269 1.3000 1.851348 40.10
*2 9.4719 5.7500
3 111.4840 1.0000 1.882997 40.76
4 14.9963 1.9500
5 22.2590 1.9000 1.846660 23.78
6 33.3223 0.2000
7 18.7069 2.1000 1.808090 22.79
8 42.8001 可変
*9 15.0616 0.8000 1.834410 37.28
10 9.5077 2.0000 1.729157 54.66
11 32.9673 可変
12(絞りS) ∞ 1.8500
13 34.6096 1.5500 1.487490 70.45
14 -34.6096 1.4500
15 27.0404 2.0000 1.583130 59.38
16 -17.0002 1.0000 1.688930 31.06
17 -70.6449 1.8000
18 -73.1879 0.8000 1.806100 40.94
19 14.1510 1.3000 1.677900 55.40
20 36.2665 1.1500
21 -64.5797 1.1500 1.730770 40.51
*22 -30.4612 BF
像面 ∞
[非球面データ]
面番号 κ C4 C6 C8 C10
2 0.4886 1.63540E-05 4.58660E-07 -4.89000E-09 3.86610E-11
9 1.0000 -2.17000E-05 -1.55000E-07 0.00000E+00 0.00000E+00
22 4.0626 8.23580E-05 4.98300E-07 -3.25370E-09 0.00000E+00
[各種データ]
変倍比 2.825
W M T
f 10.3 17.3 29.1
FNO 3.59 4.33 5.80
2ω 79.76 51.26 31.60
Y 8.22 8.22 8.22
TL 77.50 72.05 77.87
BF 18.37 26.70 40.75
<無限遠物体合焦時の間隔データ>
W M T
f 10.29998 17.29997 29.09996
d8 23.32950 9.54740 1.32415
d11 4.74745 4.74745 4.74745
BF 18.36848 26.70133 40.74813
<近距離物体合焦時(撮影倍率-0.01倍時)の間隔データ>
W M T
d0 1010.0819 1712.5230 2894.2416
f 10.29998 17.29997 29.09996
d8 23.62641 9.72135 1.43894
d11 4.45054 4.57350 4.63266
BF 18.36848 26.70133 40.74814
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -17.167
2 9 20.436
2a 9 16.330
2b 18 -40.208
[条件式対応値]
(1) (−f1)/fw = 1.667
(2) (−f1)/ft = 0.590
(3) |fw/ff| = 0.249
(4) |fγw| = 0.347
(5) ff/fs = 1.031
図11(a)、図11(b)、及び図11(c)はそれぞれ、本願の第3実施例に係るズームレンズの広角端状態、中間焦点距離状態、及び望遠端状態における近距離物体合焦時(撮影倍率-0.01倍時)の諸収差図である。
図12(a)、及び図12(b)はそれぞれ、本願の第3実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態におけるレンズシフト(±0.1mm)時の横収差図である。
各諸収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有しており、さらにレンズシフト時にも優れた結像性能を有していることがわかる。
図13は、本願の第4実施例に係るズームレンズの構成を示す断面図である。
本実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とで構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14とからなる。なお、負メニスカスレンズL11は、像側レンズ面に非球面が形成された非球面レンズである。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凹形状の負レンズL31と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL32との接合負レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL33とからなる。なお、正メニスカスレンズL33は、像側レンズ面に非球面が形成された非球面レンズである。
また本実施例に係るズームレンズでは、第2レンズ群G2における負メニスカスレンズL21と正メニスカスレンズL22との接合正レンズを合焦レンズ群として像側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦が行われる。
また本実施例に係るズームレンズでは、第2レンズ群G2における正レンズL24と負メニスカスレンズL25との接合正レンズをシフトレンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動させることにより、像ぶれの補正が行われる。
以下の表4に、本実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 21.1624 1.3000 1.851348 40.10
*2 9.1533 5.6715
3 183.3314 1.0000 1.882997 40.76
4 16.4545 1.9218
5 22.9775 2.0000 1.846660 23.78
6 38.6113 0.2000
7 19.9798 2.0000 1.808090 22.79
8 43.9471 可変
*9 18.8319 0.8000 1.834410 37.28
10 10.9539 2.0000 1.729157 54.66
11 58.3204 可変
12(絞りS) ∞ 1.8500
13 20.4401 1.7293 1.487490 70.40
14 -55.3404 1.5000
15 33.3970 1.8500 1.617200 54.01
16 -18.7603 1.0000 1.755199 27.51
17 -59.2931 0.6000
18(絞りFS) ∞ 可変
19 -83.0798 0.8000 1.806100 40.94
20 13.0017 1.3000 1.677900 55.40
21 24.8837 1.358
22 -266.4009 1.1500 1.730770 40.51
*23 -38.7140 BF
像面 ∞
[非球面データ]
面番号 κ C4 C6 C8 C10
2 0.6796 -4.72344E-06 1.65253E-07 -1.48790E-09 -9.66922E-13
9 1.0000 -1.27907E-05 -7.54124E-08 0.00000E+00 0.00000E+00
23 -6.2766 6.20471E-05 5.84177E-07 -2.35856E-09 0.00000E+00
[各種データ]
変倍比 2.825
W M T
f 10.3 17.3 29.1
FNO 3.63 4.35 5.83
2ω 80.24 51.18 31.56
Y 8.25 8.25 8.25
TL 77.62 71.79 77.44
BF 18.49 26.59 40.52
<無限遠物体合焦時の間隔データ>
W M T
f 10.30000 17.30000 29.10000
d8 23.68230 9.70150 1.44017
d11 4.45228 4.45228 4.45228
d18 0.96721 1.02197 0.99017
BF 18.49472 26.58717 40.52334
<近距離物体合焦時(撮影倍率-0.01倍時)の間隔データ>
W M T
d0 1010.3029 1712.6194 2894.2493
f 10.30000 17.30000 29.10000
d8 23.98397 9.87986 1.55763
d11 4.15062 4.27392 4.33481
d18 0.96721 1.02197 0.99017
BF 18.49472 26.58717 40.52334
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -17.3619
2 9 15.647
3 19 -34.1739
[条件式対応値]
(1) (−f1)/fw = 1.686
(2) (−f1)/ft = 0.597
(3) |fw/ff| =0.238
(4) |fγw| =0.342
(5) ff/fs = 1.023
図15(a)、図15(b)、及び図15(c)はそれぞれ、本願の第4実施例に係るズームレンズの広角端状態、中間焦点距離状態、及び望遠端状態における近距離物体合焦時(撮影倍率-0.01倍時)の諸収差図である。
図16(a)、及び図16(b)はそれぞれ、本願の第4実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態におけるレンズシフト(±0.1mm)時の横収差図である。
各諸収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有しており、さらにレンズシフト時にも優れた結像性能を有していることがわかる。
また、上記各実施例に係るズームレンズは、第2レンズ群中の一部のレンズ成分を合焦レンズ群として移動させる構成である。このため、合焦レンズ群のレンズ重量が小さく、これを駆動するモータ機構等を小型にすることができ、レンズ鏡筒の小型化を図ることができる。
なお、上記各実施例に係るズームレンズは、最も像側に配置されるレンズ成分の像側レンズ面から像面までの光軸上の距離(バックフォーカス)を最も小さい状態で10.0〜30.0mm程度とすることが好ましい。また、上記各実施例に係るズームレンズは、像高を5.0〜12.5mmとすることが好ましく、5.0〜9.5mmとすることがより好ましい。
なお、以下の内容は、本願のズームレンズの光学性能を損なわない範囲で適宜採用することが可能である。
本願のズームレンズの数値実施例として2群又は3群構成のものを示したが、本願はこれに限られず、その他の群構成(例えば、4群等)のズームレンズを構成することもできる。具体的には、本願のズームレンズの最も物体側や最も像面側にレンズ又はレンズ群を追加した構成でも構わない。なお、レンズ群とは、変倍時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。
また、本願のズームレンズにおいて、いずれかのレンズ群全体又はその一部を、シフトレンズ群として光軸に垂直な成分を含むように移動させ、又は光軸を含む面内方向へ回転移動(揺動)させることで、手ぶれによって生じる像ぶれを補正する構成とすることもできる。特に、本願のズームレンズでは第2レンズ群の少なくとも一部をシフトレンズ群とすることが好ましい。
また、本願のズームレンズを構成するレンズのレンズ面に、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。これにより、フレアやゴーストを軽減し、高コントラストの高い光学性能を達成することができる。
また、本願のズームレンズは、変倍比が2〜7倍程度である。
また、本願のズームレンズにおいて第1レンズ群は、正レンズ成分を2つ有し、負レンズ成分を2つ有することが好ましい。第2レンズ群は、正レンズ成分を2つ有し、負レンズ成分を1つ有することが好ましい。或いは、第2レンズ群は、正レンズ成分を3つ有し、負レンズ成分を1つ有することが好ましい。或いは、第2レンズ群は、正レンズ成分を4つ有し、負レンズ成分を1つ有することが好ましい。第3レンズ群は、正レンズ成分を1つ有し、負レンズ成分を1つ有することが好ましい。
図17は、本願のズームレンズを備えたカメラの構成を示す図である。
本カメラ1は、撮影レンズ2として上記第1実施例に係るズームレンズを備えたデジタル一眼レフカメラである。
本カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2で集光されて、クイックリターンミラー3を介して焦点板4に結像される。そして焦点板4に結像されたこの光は、ペンタプリズム5中で複数回反射されて接眼レンズ6へ導かれる。これにより撮影者は、被写体像を接眼レンズ6を介して正立像として観察することができる。
ここで、本カメラ1に撮影レンズ2として搭載した上記第1実施例に係るズームレンズは、その特徴的なレンズ構成により、小型で優れた光学性能を有している。これにより本カメラ1は、小型化を図りながら優れた光学性能を実現することができる。なお、上記第2〜第4実施例に係るズームレンズを撮影レンズ2として搭載したカメラを構成しても、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。また、クイックリターンミラー3を有しない構成のカメラに上記各実施例に係るズームレンズを搭載した場合でも、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。
本願のズームレンズの製造方法は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有するズームレンズの製造方法であって、以下のステップS1、S2を含むものである。
ステップS1:第1レンズ群は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ成分と、負の屈折力を有する第2レンズ成分と、正の屈折力を有する第3レンズ成分と、正の屈折力を有する第4レンズ成分とを有するようにし、第1レンズ群及び第2レンズ群を鏡筒内に物体側から順に配置する。
ステップS2:公知の移動機構を設ける等することで、広角端状態から望遠端状態まで変倍する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔を変化させるようにする。
斯かる本願のズームレンズの製造方法によれば、小型で優れた光学性能を有するズームレンズを製造することができる。
G2 第2レンズ群
G2a 第2a部分レンズ群
G2b 第2b部分レンズ群
G3 第3レンズ群
S 開口絞り
I 像面
W 広角端状態
M 中間焦点距離状態
T 望遠端状態
Claims (11)
- 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とにより実質的に2個のレンズ群又は、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群とにより実質的に3個のレンズ群からなり、
広角端状態から望遠端状態まで変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を変化させ、
前記第1レンズ群は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ成分と、負の屈折力を有する第2レンズ成分と、正の屈折力を有する第3レンズ成分と、正の屈折力を有する第4レンズ成分とにより実質的に4個のレンズ成分からなり、
以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
1.49<(−f1)/fw<2.00
0.45<(−f1)/ft<0.82
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
ft:望遠端状態における前記ズームレンズの焦点距離 - 前記第1レンズ群における前記第1レンズ成分、前記第3レンズ成分、及び前記第4レンズ成分は、メニスカス形状であることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
- 前記第1レンズ群における前記第1レンズ成分、前記第3レンズ成分、及び前記第4レンズ成分は、物体側に凸面を向けたメニスカス形状であることを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ。
- 前記第1レンズ群における前記第1レンズ成分は、非球面を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のズームレンズ。
- 光軸方向へ移動させて無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群を有し、
以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のズームレンズ。
0.15<|fw/ff|<0.45
ただし、
fw:広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
ff:前記合焦レンズ群の焦点距離 - 前記第2レンズ群の少なくとも一部を前記合焦レンズ群として光軸方向へ移動させることを特徴とする請求項5に記載のズームレンズ。
- 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のズームレンズ。
0.15<|fγw|<0.60
ただし、
fγw:広角端状態における前記合焦レンズ群の像面移動係数 - 前記第2レンズ群の少なくとも一部をシフトレンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のズームレンズ。
- 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項8に記載のズームレンズ。
−3.70<ff/fs<3.10
ただし、
ff:前記合焦レンズ群の焦点距離
fs:前記シフトレンズ群の焦点距離 - 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のズームレンズを備えたことを特徴とする光学装置。
- 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とにより実質的に2個のレンズ群又は、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群とにより実質的に3個のレンズ群からなるズームレンズの製造方法であって、
前記第1レンズ群は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ成分と、負の屈折力を有する第2レンズ成分と、正の屈折力を有する第3レンズ成分と、正の屈折力を有する第4レンズ成分とにより実質的に4個のレンズ成分からなるようにし、
以下の条件式を満足するようにし、
広角端状態から望遠端状態まで変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を変化させるようにすることを特徴とするズームレンズの製造方法。
1.49<(−f1)/fw<2.00
0.45<(−f1)/ft<0.82
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
ft:望遠端状態における前記ズームレンズの焦点距離
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010167084A JP5110128B2 (ja) | 2010-07-26 | 2010-07-26 | ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法 |
US13/189,684 US9097881B2 (en) | 2010-07-26 | 2011-07-25 | Zoom lens system, optical apparatus and method for manufacturing zoom lens system |
CN201610004528.5A CN105445917B (zh) | 2010-07-26 | 2011-07-26 | 变焦镜头系统和光学设备 |
CN201110214973.1A CN102346294B (zh) | 2010-07-26 | 2011-07-26 | 变焦镜头系统、光学设备和用于制造变焦镜头系统的方法 |
US14/750,788 US10095012B2 (en) | 2010-07-26 | 2015-06-25 | Zoom lens system, optical apparatus and method for manufacturing zoom lens system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010167084A JP5110128B2 (ja) | 2010-07-26 | 2010-07-26 | ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012027311A JP2012027311A (ja) | 2012-02-09 |
JP5110128B2 true JP5110128B2 (ja) | 2012-12-26 |
Family
ID=45780283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010167084A Active JP5110128B2 (ja) | 2010-07-26 | 2010-07-26 | ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5110128B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105612452B (zh) * | 2013-08-20 | 2019-09-24 | 株式会社尼康 | 可变焦距镜头、光学装置,和可变焦距镜头的调节方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0642018B2 (ja) * | 1984-10-11 | 1994-06-01 | キヤノン株式会社 | ズ−ムレンズ |
JPH02158708A (ja) * | 1988-12-13 | 1990-06-19 | Canon Inc | 広角ズームレンズ |
JPH05173071A (ja) * | 1991-12-25 | 1993-07-13 | Nikon Corp | 広角ズームレンズ |
JPH08304704A (ja) * | 1995-03-08 | 1996-11-22 | Nikon Corp | ズームレンズ |
JP3744042B2 (ja) * | 1995-12-19 | 2006-02-08 | 株式会社ニコン | ズームレンズ |
JP2002062477A (ja) * | 2000-08-18 | 2002-02-28 | Mamiya Op Co Ltd | 広角ズームレンズ |
-
2010
- 2010-07-26 JP JP2010167084A patent/JP5110128B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012027311A (ja) | 2012-02-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5273184B2 (ja) | ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法 | |
CN107621690B (zh) | 变焦光学系统 | |
JP5458830B2 (ja) | 光学系、撮像装置、光学系の製造方法 | |
JP7259905B2 (ja) | ズームレンズおよび光学機器 | |
JP2009080483A (ja) | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 | |
WO2010004806A1 (ja) | ズームレンズ、これを有する光学機器及びズームレンズの製造方法 | |
JP5648900B2 (ja) | 変倍光学系、及び、この変倍光学系を有する光学機器 | |
JP6221451B2 (ja) | ズームレンズ、光学機器及びズームレンズの製造方法 | |
JP5110127B2 (ja) | ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法 | |
JP2010117677A (ja) | ズームレンズ、光学機器、およびズームレンズの製造方法 | |
JP5839062B2 (ja) | ズームレンズ、光学装置 | |
JP2016157076A (ja) | ズームレンズ、光学機器及びズームレンズの製造方法 | |
JP5544845B2 (ja) | 光学系、撮像装置、光学系の製造方法 | |
JP5201460B2 (ja) | ズームレンズ、これを有する光学機器及び変倍方法 | |
JP6268792B2 (ja) | ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法 | |
JPWO2017057658A1 (ja) | ズームレンズ、光学機器及びズームレンズの製造方法 | |
JP5578412B2 (ja) | 撮影レンズ、この撮影レンズを有する光学機器、及び、撮影レンズの製造方法 | |
JP5549259B2 (ja) | 変倍光学系、光学装置、変倍光学系の製造方法 | |
JP5407365B2 (ja) | 変倍光学系、撮像装置、変倍光学系の製造方法 | |
JP5110128B2 (ja) | ズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法 | |
JP2010117532A (ja) | ズームレンズ、光学機器、およびズームレンズの製造方法 | |
JP5407364B2 (ja) | 変倍光学系、撮像装置、変倍光学系の製造方法 | |
JP6349801B2 (ja) | ズームレンズ、光学装置 | |
US20230375802A1 (en) | Optical system, optical apparatus and method for manufacturing the optical system | |
JP5201461B2 (ja) | ズームレンズ、これを有する光学機器及び変倍方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120305 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120626 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120822 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120911 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120924 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5110128 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |