JP5839062B2 - ズームレンズ、光学装置 - Google Patents

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本発明は、デジタルカメラ、ビデオカメラ、銀塩フィルム用カメラ等の撮像装置に好適なズームレンズ、光学装置、ズームレンズの製造方法に関する。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置に用いられる撮像素子は高画素化が進んでいる。そして、高画素の撮像素子を備えた撮像装置に用いられる撮影レンズには、高い光学性能を有することが求められている。
斯かる背景の下、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、隣り合うレンズ群どうしの間隔を変化させることによって広角端状態から望遠端状態への変倍を行うズームレンズが提案されている。また、斯かるズームレンズにおいては、第2レンズ群中の一部のレンズを光軸に対して直交する方向へ移動させることによって防振を行うものも提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
国際公開第2012/086153号
しかしながら、上述のような従来のズームレンズは、防振時と非防振時の両方において色収差を十分に補正することが困難であった。
そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、防振時と非防振時の両方において色収差を良好に補正し、高い光学性能を備えたズームレンズ、該ズームレンズを有する光学装置、及び該ズームレンズの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とにより、実質的に4つのレンズ群からなり
倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、及び前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
変倍時に、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群及び前記第3レンズ群が光軸に沿って移動し、前記第4レンズ群の位置が固定であり、
前記第2レンズ群が、物体側から順に、前側レンズ群と、開口絞りと、後側レンズ群とを有し、
前記前側レンズ群と前記後側レンズ群が少なくとも1つの負レンズをそれぞれ有し、
前記後側レンズ群中の少なくとも一部のレンズが光軸と直交する方向の成分を含むように移動し、
以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズを提供する。
1.00 < m12/fw < 2.00
ただし、
m12:前記第1レンズ群中の最も像側のレンズ面から前記第2レンズ群中の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離の広角端状態から望遠端状態までの変化量
fw :広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
また本発明は、
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とにより、実質的に4つのレンズ群からなり
変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、及び前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
前記第2レンズ群が、物体側から順に、前側レンズ群と、開口絞りと、後側レンズ群とを有し、
前記前側レンズ群と前記後側レンズ群が少なくとも1つの負レンズをそれぞれ有し、
前記後側レンズ群中の少なくとも一部のレンズが防振レンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動し、
前記防振レンズ群は少なくとも1つの負レンズを有し、
以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズを提供する。
1.00 < m12/fw < 2.00
ただし、
m12:前記第1レンズ群中の最も像側のレンズ面から前記第2レンズ群中の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離の広角端状態から望遠端状態までの変化量
fw :広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
また本発明は、
前記ズームレンズを有することを特徴とする光学装置を提供する。
本発明によれば、防振時と非防振時の両方において色収差を良好に補正し、高い光学性能を備えたズームレンズ、該ズームレンズを有する光学装置、及び該ズームレンズの製造方法を提供することができる。
図1(a)、及び図1(b)はそれぞれ、本願の第1実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。 図2(a)、及び図2(b)はそれぞれ、本願の第1実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。 図3(a)、及び図3(b)はそれぞれ、本願の第1実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に防振を行った際のコマ収差図である。 図4(a)、及び図4(b)はそれぞれ、本願の第2実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。 図5(a)、及び図5(b)はそれぞれ、本願の第2実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。 図6(a)、及び図6(b)はそれぞれ、本願の第2実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に防振を行った際のコマ収差図である。 図7(a)、及び図7(b)はそれぞれ、本願の第3実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。 図8(a)、及び図8(b)はそれぞれ、本願の第3実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。 図9(a)、及び図9(b)はそれぞれ、本願の第3実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に防振を行った際のコマ収差図である。 図10(a)、及び図10(b)はそれぞれ、本願の第4実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。 図11(a)、及び図11(b)はそれぞれ、本願の第4実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。 図12(a)、及び図12(b)はそれぞれ、本願の第4実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に防振を行った際のコマ収差図である。 図13(a)、及び図13(b)はそれぞれ、本願の第5実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。 図14(a)、及び図14(b)はそれぞれ、本願の第5実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。 図15(a)、及び図15(b)はそれぞれ、本願の第5実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に防振を行った際のコマ収差図である。 図16(a)、及び図16(b)はそれぞれ、本願の第6実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。 図17(a)、及び図17(b)はそれぞれ、本願の第6実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。 図18(a)、及び図18(b)はそれぞれ、本願の第6実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に防振を行った際のコマ収差図である。 図19(a)、及び図19(b)はそれぞれ、本願の第7実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。 図20(a)、及び図20(b)はそれぞれ、本願の第7実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。 図21(a)、及び図21(b)はそれぞれ、本願の第7実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に防振を行った際のコマ収差図である。 図22は、本願のズームレンズを備えたカメラの構成を示す図である。 図23は、本願のズームレンズの製造方法の概略を示す図である。
以下、本願のズームレンズ、光学装置及びズームレンズの製造方法について説明する。
本願のズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを有し、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、及び前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群が、物体側から順に、前側レンズ群と、開口絞りと、後側レンズ群とを有し、前記前側レンズ群と前記後側レンズ群が少なくとも1つの負レンズをそれぞれ有し、前記後側レンズ群中の少なくとも一部のレンズが光軸と直交する方向の成分を含むように移動することを特徴とする。ここで、前側レンズ群とは、第2レンズ群内において開口絞りより物体側に配置された光学要素からなるレンズ群をいう。また、後側レンズ群とは、第2レンズ群内において開口絞りより像側に配置された光学要素からなるレンズ群をいう。
上記のように本願のズームレンズは、後側レンズ群中の少なくとも一部のレンズが防振レンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動する。これにより、手ぶれや振動等に起因する像ぶれの補正、即ち防振を行うことができる。
上記のように本願のズームレンズは、第2レンズ群が、物体側から順に、前側レンズ群と、開口絞りと、後側レンズ群とを有し、前側レンズ群と後側レンズ群が少なくとも1つの負レンズをそれぞれ有している。この構成により、非防振時の軸上色収差と倍率色収差の補正と、防振時の軸上色収差と倍率色収差の補正とを両立することができる。
以上の構成により、防振時と非防振時の両方において色収差を良好に補正し、高い光学性能を備えたズームレンズを実現することができる。
また、本願のズームレンズは、前記前側レンズ群が正の屈折力を有することが望ましい。この構成により、前記第2レンズ群に正の屈折力を持たせることができる。
また、本願のズームレンズは、前記後側レンズ群が正の屈折力を有することが望ましい。この構成により、前記第2レンズ群に正の屈折力を持たせることができる。
また、本願のズームレンズは、前記第2レンズ群が、物体側から順に、正の屈折力を有する前側レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を有する後側レンズ群とを有することが望ましい。この構成により、開口絞りを中心として第2レンズ群内で屈折力を前後に分担させて対称性を保ちやすく、球面収差とコマ収差の補正バランスをとり良好に補正することができる。
また、本願のズームレンズは、第2レンズ群における前側レンズ群と後側レンズ群に正レンズと負レンズとを少なくとも1枚ずつ有することが望ましい。この構成により、単レンズで構成するよりも色収差補正の自由度を確保できるので、前側レンズ群と後側レンズ群とを構成する各々のレンズの屈折率とアッベ数を適切に設定することができる。また、後側レンズ群が正レンズと負レンズとを少なくとも1枚ずつ有することによって、防振レンズ群の屈折力を大きくしながら、非防振時の軸上色収差と倍率色収差の補正と、防振時の軸上色収差と倍率色収差の補正とをより好ましく両立することができる。
また、本願のズームレンズは、前側レンズ群と後側レンズ群とが1枚の正レンズと1枚の負レンズとから構成されることが望ましい。また、前側レンズ群と後側レンズ群とがそれぞれ1枚の接合レンズから構成されることが望ましい。さらに、第2レンズ群が、物体側から順に、正レンズ、負レンズ、開口絞り、負レンズ、正レンズを配置する、又は、物体側から順に、負レンズ、正レンズ、開口絞り、正レンズ、負レンズを配置することが対称性の観点から望ましい。
また、本願のズームレンズは、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
(1) 1.00 < |f2i|/fw < 4.00
ただし、
f2i:前記後側レンズ群の焦点距離
fw :広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
条件式(1)は、第2レンズ群における後側レンズ群の焦点距離を規定する条件式である。本願のズームレンズは、条件式(1)を満足することにより、コマ収差や球面収差を良好に補正することができる。
本願のズームレンズの条件式(1)の対応値が下限値を下回ると、後側レンズ群の偏心敏感度が増大する、即ち製造誤差等により後側レンズ群に偏芯が生じた場合に諸収差が発生しやすくなってしまう。これにより、コマ収差の悪化を招いてしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の下限値を1.50とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の下限値を2.00とすることがより好ましい。
一方、本願のズームレンズの条件式(1)の対応値が上限値を上回ると、後側レンズ群中の少なくとも一部のレンズである防振レンズ群の防振時の移動量が増大する。このため、本願のズームレンズの外径の小型化や全長の短縮化を図ることが困難になってしまう。また、後側レンズ群の屈折力が小さくなる。そこで、第2レンズ群の屈折力を確保するために前側レンズ群の屈折力を大きくすれば、球面収差やコマ収差の悪化を招いてしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を3.50とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を3.20とすることがより好ましい。
また、本願のズームレンズは、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
(2) 0.50 < |f2i|/f2 < 5.00
ただし、
f2i:前記後側レンズ群の焦点距離
f2 :前記第2レンズ群の焦点距離
条件式(2)は、第2レンズ群における後側レンズ群の焦点距離を規定する条件式である。本願のズームレンズは、条件式(2)を満足することにより、コマ収差や球面収差を良好に補正することができる。
本願のズームレンズの条件式(2)の対応値が下限値を下回ると、後側レンズ群の屈折力が大きくなるとともに前側レンズ群の屈折力が小さくなり、球面収差とコマ収差の悪化を招いてしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の下限値を1.00とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の下限値を1.50とすることがより好ましい。
一方、本願のズームレンズの条件式(2)の対応値が上限値を上回ると、後側レンズ群の屈折力が小さくなるとともに前側レンズ群の屈折力が大きくなり、コマ収差の悪化を招いてしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を4.00とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を3.00とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を2.50とすることがより好ましい。
また、本願のズームレンズは、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
(3) 1.00 < m12/fw < 2.00
ただし、
m12:前記第1レンズ群中の最も像側のレンズ面から前記第2レンズ群中の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離の広角端状態から望遠端状態までの変化量
fw :広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
条件式(3)は、広角端状態から望遠端状態への変倍時の第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔の変化量を規定する条件式である。本願のズームレンズは、条件式(3)を満足することにより、本願のズームレンズの全長の増大を防止しながら、球面収差、コマ収差、色収差及び像面湾曲を良好に補正することができる。
本願のズームレンズの条件式(3)の対応値が下限値を下回ると、各レンズ群の屈折力が増大する、又は各レンズ群の変倍時の移動量が増大する。このため、偏心敏感度の増大や本願のズームレンズの全長の増大を招いてしまう。また、光学性能の悪化、具体的には球面収差、コマ収差及び色収差の悪化を招いてしまう。特に、第3レンズ群の屈折力が増大することにより、像面湾曲の悪化を招いてしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の下限値を1.20とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の下限値を1.40とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の下限値を1.45とすることがより好ましい。
一方、本願のズームレンズの条件式(3)の対応値が上限値を上回ると、本願のズームレンズの全長が増大してしまう。このため、本願のズームレンズの全長の短縮化や外径の小型化を図ることが困難になってしまう。特に、望遠端状態で、第2レンズ群より像側に配置されたレンズ群(第3レンズ群又は第4レンズ群)と開口絞りとの距離が増大するため、上記レンズ群(第3レンズ群又は第4レンズ群)の偏芯像面湾曲の敏感度がそれぞれ増大してしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の上限値を1.80とすることがより好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(3)の上限値を1.65とすることがより好ましい。
また、本願のズームレンズは、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群及び前記第3レンズが光軸に沿って移動し、前記第4レンズ群の位置が固定であることが望ましい。この構成により、第4レンズ群を変倍時固定として偏芯コマ収差の敏感度を低減することができる。
また、本願のズームレンズは、前記前側レンズ群が、少なくとも2つのレンズを有し、少なくとも1つの非球面を有することが望ましい。少なくとも2つのレンズ、特に正レンズと負レンズとを組み合わせることにより、色収差を良好に補正することができる。また、少なくとも2つのレンズを有し、かつ、少なくとも1つの非球面を有することにより、球面収差とコマ収差を良好に補正することができる。さらに、前記前側レンズ群は、2枚のレンズからなる構成とすることにより、最小枚数の構成とすることができる。
本願の光学装置は、上述した構成のズームレンズを有することを特徴としている。これにより、防振時と非防振時の両方において色収差を良好に補正し、高い光学性能を備えた光学装置を実現することができる。
本願のズームレンズの製造方法は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを有するズームレンズの製造方法であって、前記第2レンズ群が、物体側から順に、前側レンズ群と、開口絞りと、後側レンズ群とを有するようにし、前記前側レンズ群と前記後側レンズ群が少なくとも1つの負レンズをそれぞれ有するようにし、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、及び前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するようにし、前記後側レンズ群中の少なくとも一部のレンズが光軸と直交する方向の成分を含むように移動するようにすることを特徴としている。これにより、防振時と非防振時の両方において色収差を良好に補正し、高い光学性能を備えたズームレンズを製造することができる。
以下、本願の数値実施例に係るズームレンズを添付図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1(a)、及び図1(b)はそれぞれ、本願の第1実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。なお、図1及び後述する図4、7、10、13、16、19中の矢印は、広角端状態から望遠端状態への変倍時の各レンズ群の移動軌跡を示している。
本実施例に係るズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。なお、負メニスカスレンズL12は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、正の屈折力を有する前側レンズ群G2Fと、開口絞りSと、正の屈折力を有する後側レンズ群G2Rとから構成されている。
前側レンズ群G2Fは、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22との接合レンズからなる。なお、正レンズL21は物体側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
後側レンズ群G2Rは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL23と両凸形状の正レンズL24との接合レンズからなる。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31からなる。なお、負メニスカスレンズL31は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第4レンズ群G4は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL41からなる。なお、正メニスカスレンズL41は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
以上の構成の下、本実施例に係るズームレンズでは、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が増加し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が増加するように、第1レンズ群G1が光軸に沿って移動し、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3が光軸に沿って物体側へ移動する。なお、第4レンズ群G4の位置は変倍時に固定である。また、第2レンズ群G2の前側レンズ群G2Fと開口絞りSと後側レンズ群G2Rとは変倍時に一体で移動する。
本実施例に係るズームレンズでは、第3レンズ群G3を光軸に沿って像側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
また、本実施例に係るズームレンズは、第2レンズ群G2における後側レンズ群G2Rを防振レンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動させることにより防振を行う。
以下の表1に、本実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
表1において、fは焦点距離、BFはバックフォーカス(最も像側のレンズ面と像面Iとの光軸上の距離)を示す。
[面データ]において、面番号は物体側から数えた光学面の順番、rは曲率半径、dは面間隔(第n面(nは整数)と第n+1面との間隔)、ndはd線(波長587.6nm)に対する屈折率、νdはd線(波長587.6nm)に対するアッベ数をそれぞれ示している。また、物面は物体面、可変は可変の面間隔、絞りSは開口絞りS、像面は像面Iをそれぞれ示している。なお、曲率半径r=∞は平面を示している。非球面は面番号に*を付して曲率半径rの欄に近軸曲率半径の値を示している。空気の屈折率nd=1.000の記載は省略している。
[非球面データ]には、[面データ]に示した非球面について、その形状を次式で表した場合の非球面係数及び円錐定数を示す。
x=(h/r)/[1+{1−κ(h/r)1/2
+A4h+A6h+A8h+A10h10+A12h12
ここで、hを光軸に垂直な方向の高さ、xを高さhにおける非球面の頂点の接平面から当該非球面までの光軸方向に沿った距離(サグ量)、κを円錐定数、A4,A6,A8,A10,A12を非球面係数、rを基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)とする。なお、「E−n」(nは整数)は「×10−n」を示し、例えば「1.234E-05」は「1.234×10−5」を示す。2次の非球面係数A2は0であり、記載を省略している。
[各種データ]において、FNOはFナンバー、2ωは画角(単位は「°」)、Yは像高、TLは本実施例に係るズームレンズの全長(第1面から像面Iまでの光軸上の距離)、dnは第n面と第n+1面との可変の間隔をそれぞれ示す。なお、Wは広角端状態、Mは中間焦点距離状態、Tは望遠端状態をそれぞれ示す。Dは物体から第1面までの距離を示す。
[レンズ群データ]には、各レンズ群の始面と焦点距離を示す。
[防振データ]において、Zは防振レンズ群である後側レンズ群G2Rのシフト量即ち光軸に直交する方向への移動量、θは本実施例に係るズームレンズの回転ぶれの角度(傾き角度、単位は「°」)、Kは防振係数をそれぞれ示す。
[条件式対応値]には、本実施例に係るズームレンズの各条件式の対応値を示す。
ここで、表1に掲載されている焦点距離f、曲率半径r及びその他の長さの単位は一般に「mm」が使われる。しかしながら光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるため、これに限られるものではない。
なお、以上に述べた表1の符号は、後述する各実施例の表においても同様に用いるものとする。
(表1)第1実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞

1 72.401 0.800 1.603 65.440
2 8.933 3.247
*3 81.430 1.000 1.623 58.163
*4 14.381 0.217
5 11.610 2.300 2.001 25.455
6 16.466 可変

*7 17.188 2.688 1.623 58.163
8 -8.884 0.800 1.603 38.028
9 -46.602 1.500
10(絞りS) ∞ 2.989
11 18.062 0.800 1.583 46.422
12 6.945 3.024 1.498 82.570
13 -30.319 可変

*14 95.105 0.800 1.623 58.163
*15 11.725 可変

*16 -30.246 2.900 1.583 59.460
*17 -11.506 BF

像面 ∞

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8 A10
3 1.000E+00 -1.341E-04 4.946E-06 -2.851E-08 0.000E+00
4 1.000E+00 -1.733E-04 4.608E-06 -2.877E-09 -4.422E-10
7 1.000E+00 -6.445E-05 -1.030E-06 3.176E-08 1.259E-11
14 1.000E+00 5.106E-04 -1.420E-05 -1.448E-07 1.178E-08
15 1.000E+00 7.701E-04 -1.866E-05 1.925E-07 0.000E+00
16 1.000E+00 1.161E-04 1.252E-06 -3.371E-08 1.439E-10
17 1.000E+00 1.152E-04 1.558E-06 -2.620E-08 8.016E-11

[各種データ]
変倍比 2.83

W T
f 10.3 29.1
FNO 3.56 5.66
2ω 77.0° 31.4°
Y 8.19 8.19

(無限遠物体合焦時)
W M T
f 10.300 18.383 29.100
d6 17.948 7.230 2.253
d13 1.600 6.325 11.865
d15 5.138 7.347 10.568
BF 13.299 13.299 13.299
TL 47.750 43.966 47.750

(近距離物体合焦時)
W M T
D 200.000 200.000 200.000
d6 17.948 7.230 2.253
d13 2.070 7.693 15.083
d15 4.668 5.979 7.349
BF 13.299 13.299 13.299
TL 47.750 43.966 47.750

[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -14.141
2 7 13.652
3 14 -21.559
4 16 30.130

[防振データ]
W M T
f 10.300 18.383 29.100
Z 0.142 0.148 0.171
θ 0.624 0.500 0.500
K 0.789 1.087 1.485

[条件式対応値]
(1) |f2i|/fw = 2.718
(2) |f2i|/f2 = 2.051
(3) m12/fw = 1.524
図2(a)、及び図2(b)はそれぞれ、本願の第1実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
図3(a)、及び図3(b)はそれぞれ、本願の第1実施例に係るズームレンズの広角端状態における無限遠物体合焦時に0.624°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に0.500°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図である。
各収差図において、FNOはFナンバー、Yは像高をそれぞれ示す。dはd線(波長587.6nm)、gはg線(波長435.8nm)における収差をそれぞれ示し、d、gの記載のないものはd線における収差を示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。コマ収差図は、各像高Yにおけるコマ収差を示す。なお、後述する各実施例の収差図においても、本実施例と同様の符号を用いる。
各収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差が良好に補正され高い光学性能を有しており、さらに防振時にも高い光学性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
図4(a)、及び図4(b)はそれぞれ、本願の第2実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。
本実施例に係るズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。なお、負メニスカスレンズL12は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、正の屈折力を有する前側レンズ群G2Fと、開口絞りSと、正の屈折力を有する後側レンズ群G2Rとから構成されている。
前側レンズ群G2Fは、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22との接合レンズからなる。なお、正レンズL21は物体側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
後側レンズ群G2Rは、物体側から順に、両凸形状の正レンズL23と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL24との接合レンズからなる。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31からなる。なお、負メニスカスレンズL31は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第4レンズ群G4は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL41からなる。なお、正メニスカスレンズL41は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
以上の構成の下、本実施例に係るズームレンズでは、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が増加し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が増加するように、第1レンズ群G1が光軸に沿って移動し、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3が光軸に沿って物体側へ移動する。なお、第4レンズ群G4の位置は変倍時に固定である。また、第2レンズ群G2の前側レンズ群G2Fと開口絞りSと後側レンズ群G2Rとは変倍時に一体で移動する。
本実施例に係るズームレンズでは、第3レンズ群G3を光軸に沿って像側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
また、本実施例に係るズームレンズは、第2レンズ群G2における後側レンズ群G2Rを防振レンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動させることにより防振を行う。
以下の表2に、本実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表2)第2実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞

1 78.484 0.800 1.603 65.440
2 9.640 3.089
*3 240.283 1.000 1.623 58.163
*4 14.940 0.286
5 11.133 2.300 2.001 25.455
6 15.568 可変

*7 17.287 2.475 1.619 63.854
8 -11.064 0.800 1.648 33.723
9 -29.967 1.500
10(絞りS) ∞ 3.054
11 41.552 2.920 1.498 82.570
12 -7.477 0.800 1.583 46.422
13 -18.335 可変

*14 63.143 0.800 1.623 58.163
*15 11.500 可変

*16 -29.401 2.900 1.583 59.460
*17 -11.497 BF

像面 ∞

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8 A10
3 1.000E+00 4.841E-06 3.023E-06 -1.926E-08 0.000E+00
4 1.000E+00 -3.973E-06 3.373E-06 -2.350E-09 -2.653E-10
7 1.000E+00 -7.145E-05 -2.026E-07 1.193E-08 1.831E-10
14 1.000E+00 5.024E-04 -1.733E-05 4.606E-07 -1.011E-08
15 1.000E+00 7.291E-04 -1.452E-05 1.487E-07 0.000E+00
16 1.000E+00 1.438E-04 1.228E-06 -4.055E-08 1.768E-10
17 1.000E+00 1.467E-04 1.368E-06 -2.735E-08 5.125E-11

[各種データ]
変倍比 2.83

W T
f 10.3 29.1
FNO 3.56 5.66
2ω 77.0° 31.4°
Y 8.19 8.19

(無限遠物体合焦時)
W M T
f 10.300 18.720 29.100
d6 18.251 7.166 2.405
d13 1.600 6.619 12.046
d15 5.176 7.408 10.576
BF 13.299 13.299 13.299
TL 47.750 43.916 47.750

(近距離物体合焦時)
W M T
D 200.000 200.000 200.000
d6 18.251 7.166 2.405
d13 2.100 8.132 15.490
d15 4.676 5.895 7.133
BF 13.299 13.299 13.299
TL 47.750 43.916 47.750

[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -14.400
2 7 13.831
3 14 -22.718
4 16 30.553

[防振データ]
W M T
f 10.300 18.720 29.100
Z 0.168 0.174 0.198
θ 0.624 0.500 0.500
K 0.668 0.941 1.281

[条件式対応値]
(1) |f2i|/fw = 3.042
(2) |f2i|/f2 = 2.265
(3) m12/fw = 1.538
図5(a)、及び図5(b)はそれぞれ、本願の第2実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
図6(a)、及び図6(b)はそれぞれ、本願の第2実施例に係るズームレンズの広角端状態における無限遠物体合焦時に0.624°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に0.500°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図である。
各収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差が良好に補正され高い光学性能を有しており、さらに防振時にも高い光学性能を有していることがわかる。
(第3実施例)
図7(a)、及び図7(b)はそれぞれ、本願の第3実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。
本実施例に係るズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。なお、負メニスカスレンズL12は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、正の屈折力を有する前側レンズ群G2Fと、開口絞りSと、正の屈折力を有する後側レンズ群G2Rとから構成されている。
前側レンズ群G2Fは、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22とからなる。なお、正レンズL21は物体側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
後側レンズ群G2Rは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL23と両凸形状の正レンズL24との接合レンズからなる。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31からなる。なお、負メニスカスレンズL31は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第4レンズ群G4は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL41からなる。なお、正メニスカスレンズL41は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
以上の構成の下、本実施例に係るズームレンズでは、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が増加し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が増加するように、第1レンズ群G1が光軸に沿って移動し、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3が光軸に沿って物体側へ移動する。なお、第4レンズ群G4の位置は変倍時に固定である。また、第2レンズ群G2の前側レンズ群G2Fと開口絞りSと後側レンズ群G2Rとは変倍時に一体で移動する。
本実施例に係るズームレンズでは、第3レンズ群G3を光軸に沿って像側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
また、本実施例に係るズームレンズは、第2レンズ群G2における後側レンズ群G2Rを防振レンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動させることにより防振を行う。
以下の表3に、本実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表3)第3実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞

1 81.550 0.800 1.603 65.440
2 9.681 3.069
*3 328.483 1.000 1.623 58.163
*4 14.895 0.345
5 11.373 2.200 2.001 25.455
6 16.225 可変

*7 17.158 2.493 1.619 63.854
8 -13.864 0.157
9 -13.612 0.800 1.648 33.723
10 -40.184 1.500
11(絞りS) ∞ 2.911
12 17.888 0.800 1.583 46.422
13 6.850 3.050 1.498 82.570
14 -29.219 可変

*15 62.039 0.800 1.623 58.163
*16 11.500 可変

*17 -26.508 2.900 1.583 59.460
*18 -11.123 BF

像面 ∞

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8 A10
3 1.000E+00 -1.154E-06 3.285E-06 -2.143E-08 0.000E+00
4 1.000E+00 -3.977E-06 3.056E-06 9.547E-09 -4.065E-10
7 1.000E+00 -5.971E-05 -1.038E-06 6.985E-08 -1.544E-09
15 1.000E+00 5.899E-04 -2.242E-05 3.797E-07 -1.428E-09
16 1.000E+00 8.486E-04 -2.240E-05 2.918E-07 0.000E+00
17 1.000E+00 9.517E-05 3.227E-06 -6.273E-08 2.917E-10
18 1.000E+00 9.730E-05 2.655E-06 -3.199E-08 6.854E-11

[各種データ]
変倍比 2.83

W T
f 10.3 29.1
FNO 3.56 5.66
2ω 77.0° 31.4°
Y 8.19 8.19

(無限遠物体合焦時)
W M T
f 10.300 18.663 29.100
d6 18.137 7.139 2.319
d14 1.600 6.535 12.018
d16 5.189 7.498 10.589
BF 13.299 13.299 13.299
TL 47.750 43.997 47.750

(近距離物体合焦時)
W M T
D 200.000 200.000 200.000
d6 18.137 7.139 2.319
d14 2.100 8.032 15.454
d16 4.689 6.001 7.152
BF 13.299 13.299 13.299
TL 47.750 43.997 47.750

[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -14.356
2 7 13.818
3 15 -22.812
4 17 30.732

[防振データ]
W M T
f 10.300 18.663 29.100
Z 0.139 0.146 0.168
θ 0.624 0.500 0.500
K 0.804 1.118 1.511

[条件式対応値]
(1) |f2i|/fw = 2.664
(2) |f2i|/f2 = 1.986
(3) m12/fw = 1.536
図8(a)、及び図8(b)はそれぞれ、本願の第3実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
図9(a)、及び図9(b)はそれぞれ、本願の第3実施例に係るズームレンズの広角端状態における無限遠物体合焦時に0.624°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に0.500°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図である。
各収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差が良好に補正され高い光学性能を有しており、さらに防振時にも高い光学性能を有していることがわかる。
(第4実施例)
図10(a)、及び図10(b)はそれぞれ、本願の第4実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。
本実施例に係るズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。なお、負メニスカスレンズL12は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、正の屈折力を有する前側レンズ群G2Fと、開口絞りSと、正の屈折力を有する後側レンズ群G2Rとから構成されている。
前側レンズ群G2Fは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と両凸形状の正レンズL22との接合レンズからなる。なお、負メニスカスレンズL21は物体側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
後側レンズ群G2Rは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL23と両凸形状の正レンズL24との接合レンズからなる。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31からなる。なお、負メニスカスレンズL31は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第4レンズ群G4は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL41からなる。なお、正メニスカスレンズL41は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
以上の構成の下、本実施例に係るズームレンズでは、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が増加し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が増加するように、第1レンズ群G1が光軸に沿って移動し、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3が光軸に沿って物体側へ移動する。なお、第4レンズ群G4の位置は変倍時に固定である。また、第2レンズ群G2の前側レンズ群G2Fと開口絞りSと後側レンズ群G2Rとは変倍時に一体で移動する。
本実施例に係るズームレンズでは、第3レンズ群G3を光軸に沿って像側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
また、本実施例に係るズームレンズは、第2レンズ群G2における後側レンズ群G2Rを防振レンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動させることにより防振を行う。
以下の表4に、本実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表4)第4実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞

1 106.318 0.800 1.603 65.440
2 10.056 2.861
*3 143.575 1.000 1.623 58.163
*4 14.071 0.423
5 11.120 2.300 2.001 25.455
6 15.538 可変

*7 13.167 0.800 1.689 31.160
8 10.273 2.367 1.498 82.570
9 -30.189 1.500
10(絞りS) ∞ 2.779
11 18.410 0.800 1.583 46.422
12 7.012 3.193 1.498 82.570
13 -30.652 可変

*14 63.684 0.800 1.623 58.163
*15 11.500 可変

*16 -27.536 2.900 1.583 59.460
*17 -11.202 BF

像面 ∞

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8 A10
3 1.000E+00 -8.371E-07 3.721E-06 -2.590E-08 0.000E+00
4 1.000E+00 -4.169E-06 3.663E-06 6.939E-09 -4.421E-10
7 1.000E+00 -7.051E-05 -5.833E-07 3.934E-08 -8.656E-10
14 1.000E+00 5.363E-04 -1.981E-05 3.911E-07 -5.635E-09
15 1.000E+00 7.643E-04 -1.714E-05 1.457E-07 0.000E+00
16 1.000E+00 7.120E-05 3.106E-06 -5.397E-08 2.399E-10
17 1.000E+00 9.425E-05 2.054E-06 -2.025E-08 1.922E-11

[各種データ]
変倍比 2.83

W T
f 10.3 29.1
FNO 3.56 5.66
2ω 77.0° 31.4°
Y 8.19 8.19

(無限遠物体合焦時)
W M T
f 10.300 18.719 29.100
d6 18.449 7.402 2.629
d13 1.600 6.578 12.020
d15 5.178 7.477 10.578
BF 13.299 13.299 13.299
TL 47.750 43.980 47.750

(近距離物体合焦時)
W M T
D 200.000 200.000 200.000
d6 18.449 7.402 2.629
d13 2.100 8.086 15.463
d15 4.678 5.969 7.136
BF 13.299 13.299 13.299
TL 47.750 43.980 47.750

[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -14.399
2 7 13.808
3 14 -22.674
4 16 30.395

[防振データ]
W M T
f 10.300 18.719 29.100
Z 0.145 0.152 0.175
θ 0.624 0.500 0.500
K 0.775 1.077 1.452

[条件式対応値]
(1) |f2i|/fw = 2.771
(2) |f2i|/f2 = 2.067
(3) m12/fw = 1.536
図11(a)、及び図11(b)はそれぞれ、本願の第4実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
図12(a)、及び図12(b)はそれぞれ、本願の第4実施例に係るズームレンズの広角端状態における無限遠物体合焦時に0.624°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に0.500°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図である。
各収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差が良好に補正され高い光学性能を有しており、さらに防振時にも高い光学性能を有していることがわかる。
(第5実施例)
図13(a)、及び図13(b)はそれぞれ、本願の第5実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。
本実施例に係るズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。なお、負メニスカスレンズL12は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、正の屈折力を有する前側レンズ群G2Fと、開口絞りSと、正の屈折力を有する後側レンズ群G2Rとから構成されている。
前側レンズ群G2Fは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と両凸形状の正レンズL22との接合レンズからなる。なお、負メニスカスレンズL21は物体側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
後側レンズ群G2Rは、物体側から順に、両凸形状の正レンズL23と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL24との接合レンズからなる。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31からなる。なお、負メニスカスレンズL31は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第4レンズ群G4は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL41からなる。なお、正メニスカスレンズL41は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
以上の構成の下、本実施例に係るズームレンズでは、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が増加し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が増加するように、第1レンズ群G1が光軸に沿って移動し、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3が光軸に沿って物体側へ移動する。なお、第4レンズ群G4の位置は変倍時に固定である。また、第2レンズ群G2の前側レンズ群G2Fと開口絞りSと後側レンズ群G2Rとは変倍時に一体で移動する。
本実施例に係るズームレンズでは、第3レンズ群G3を光軸に沿って像側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
また、本実施例に係るズームレンズは、第2レンズ群G2における後側レンズ群G2Rを防振レンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動させることにより防振を行う。
以下の表5に、本実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表5)第5実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞

1 88.142 0.800 1.603 65.440
2 9.905 2.982
*3 210.317 1.000 1.623 58.163
*4 14.471 0.351
5 11.109 2.232 2.001 25.455
6 15.535 可変

*7 12.853 0.800 1.689 31.160
8 9.651 2.483 1.498 82.570
9 -25.272 1.500
10(絞りS) ∞ 2.982
11 38.663 2.959 1.498 82.570
12 -7.387 0.800 1.583 46.422
13 -18.053 可変

*14 62.590 0.800 1.623 58.163
*15 11.500 可変

*16 -30.304 2.900 1.583 59.460
*17 -11.634 BF

像面 ∞

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8 A10
3 1.000E+00 5.701E-06 3.172E-06 -2.105E-08 0.000E+00
4 1.000E+00 -3.719E-06 3.592E-06 -2.523E-09 -2.835E-10
7 1.000E+00 -8.356E-05 -4.804E-08 3.953E-08 -1.452E-09
14 1.000E+00 5.370E-04 -1.971E-05 5.561E-07 -1.276E-08
15 1.000E+00 7.313E-04 -1.349E-05 7.835E-08 0.000E+00
16 1.000E+00 9.440E-05 2.643E-06 -5.709E-08 2.373E-10
17 1.000E+00 1.188E-04 1.670E-06 -2.423E-08 -1.067E-11

[各種データ]
変倍比 2.83

W T
f 10.3 29.1
FNO 3.56 5.66
2ω 77.0° 31.4°
Y 8.19 8.19

(無限遠物体合焦時)
W M T
f 10.300 18.707 29.100
d6 18.352 7.209 2.442
d13 1.600 6.675 12.110
d15 5.209 7.356 10.609
BF 13.299 13.299 13.298
TL 47.750 43.831 47.750

(近距離物体合焦時)
W M T
D 200.000 200.000 200.000
d6 18.352 7.209 2.442
d13 2.100 8.191 15.553
d15 4.709 5.841 7.165
BF 13.299 13.299 13.298
TL 47.750 43.831 47.750

[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -14.390
2 7 13.895
3 14 -22.764
4 16 30.631

[防振データ]
W M T
f 10.300 18.707 29.100
Z 0.161 0.167 0.190
θ 0.624 0.500 0.500
K 0.696 0.980 1.336

[条件式対応値]
(1) |f2i|/fw = 2.932
(2) |f2i|/f2 = 2.174
(3) m12/fw = 1.545
図14(a)、及び図14(b)はそれぞれ、本願の第5実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
図15(a)、及び図15(b)はそれぞれ、本願の第5実施例に係るズームレンズの広角端状態における無限遠物体合焦時に0.624°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に0.500°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図である。
各収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差が良好に補正され高い光学性能を有しており、さらに防振時にも高い光学性能を有していることがわかる。
(第6実施例)
図16(a)、及び図16(b)はそれぞれ、本願の第6実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。
本実施例に係るズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。なお、負メニスカスレンズL12は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、正の屈折力を有する前側レンズ群G2Fと、開口絞りSと、正の屈折力を有する後側レンズ群G2Rとから構成されている。
前側レンズ群G2Fは、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22との接合レンズからなる。なお、正レンズL21は物体側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
後側レンズ群G2Rは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL23と両凸形状の正レンズL24との接合レンズと、両凸形状の正レンズL25とからなる。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31からなる。なお、負メニスカスレンズL31は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第4レンズ群G4は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL41からなる。なお、正メニスカスレンズL41は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
以上の構成の下、本実施例に係るズームレンズでは、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が増加し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が増加するように、第1レンズ群G1が光軸に沿って移動し、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3が光軸に沿って物体側へ移動する。なお、第4レンズ群G4の位置は変倍時に固定である。また、第2レンズ群G2の前側レンズ群G2Fと開口絞りSと後側レンズ群G2Rとは変倍時に一体で移動する。
本実施例に係るズームレンズでは、第3レンズ群G3を光軸に沿って像側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
また、本実施例に係るズームレンズは、後側レンズ群G2Rにおける負メニスカスレンズL23と正レンズL24との接合レンズを防振レンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動させることにより防振を行う。
以下の表6に、本実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表6)第6実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞

1 45.595 0.800 1.603 65.440
2 9.305 3.897
*3 105.000 1.000 1.623 58.163
*4 14.940 0.100
5 12.251 2.300 2.001 25.455
6 17.488 可変

*7 17.546 2.764 1.623 58.163
8 -11.264 0.800 1.603 38.028
9 -98.822 1.500
10(絞りS) ∞ 1.387
11 19.920 0.800 1.583 46.422
12 7.418 2.957 1.498 82.570
13 -30.797 0.418
14 69.148 1.200 1.498 82.570
15 -235.478 可変

*16 84.505 0.800 1.623 58.163
*17 11.200 可変

*18 -48.331 2.762 1.583 59.460
*19 -13.370 BF

像面 ∞

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8 A10
3 1.000E+00 -1.989E-04 4.989E-06 -2.793E-08 0.000E+00
4 1.000E+00 -2.392E-04 5.104E-06 -1.433E-08 -2.533E-10
7 1.000E+00 -6.515E-05 -2.091E-07 -5.039E-09 5.126E-10
16 1.000E+00 2.128E-04 3.675E-06 -3.902E-07 6.158E-09
17 1.000E+00 3.722E-04 1.473E-06 -2.115E-07 0.000E+00
18 1.000E+00 2.156E-05 2.295E-06 -5.042E-08 2.351E-10
19 1.000E+00 5.297E-05 1.731E-06 -3.031E-08 5.877E-11

[各種データ]
変倍比 2.83

W T
f 10.3 29.1
FNO 3.56 5.66
2ω 77.0° 31.4°
Y 8.19 8.19

(無限遠物体合焦時)
W M T
f 10.300 20.160 29.100
d6 19.196 6.353 2.334
d15 1.600 6.308 9.827
d17 4.618 8.326 12.191
BF 13.300 13.297 13.299
TL 48.900 44.472 47.837

(近距離物体合焦時)
W M T
D 200.000 200.000 200.000
d6 19.196 6.353 2.334
d15 2.058 7.811 12.661
d17 4.161 6.823 9.357
BF 13.300 13.296 13.299
TL 48.900 44.472 47.837

[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -15.508
2 7 13.604
3 16 -20.824
4 18 30.800

[防振データ]
W M T
f 10.300 20.160 29.100
Z 0.145 0.162 0.184
θ 0.624 0.500 0.500
K 0.771 1.089 1.383

[条件式対応値]
(1) |f2i|/fw = 2.313
(2) |f2i|/f2 = 1.751
(3) m12/fw = 1.637
図17(a)、及び図17(b)はそれぞれ、本願の第6実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
図18(a)、及び図18(b)はそれぞれ、本願の第6実施例に係るズームレンズの広角端状態における無限遠物体合焦時に0.624°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に0.500°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図である。
各収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差が良好に補正され高い光学性能を有しており、さらに防振時にも高い光学性能を有していることがわかる。
(第7実施例)
図19(a)、及び図19(b)はそれぞれ、本願の第7実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における断面図である。
本実施例に係るズームレンズは、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。なお、負メニスカスレンズL12は物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、正の屈折力を有する前側レンズ群G2Fと、開口絞りSと、正の屈折力を有する後側レンズ群G2Rとから構成されている。
前側レンズ群G2Fは、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22との接合レンズからなる。なお、正レンズL21は物体側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
後側レンズ群G2Rは、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL23と両凸形状の正レンズL24との接合レンズからなる。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31からなる。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL41と、両凸形状の正レンズL42とからなる。なお、正メニスカスレンズL41と正レンズL42はそれぞれ、物体側及び像側のレンズ面を非球面形状としたガラスモールド非球面レンズである。
以上の構成の下、本実施例に係るズームレンズでは、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が増加し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が増加するように、第1レンズ群G1が光軸に沿って移動し、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3が光軸に沿って物体側へ移動する。なお、第4レンズ群G4の位置は変倍時に固定である。また、第2レンズ群G2の前側レンズ群G2Fと開口絞りSと後側レンズ群G2Rとは変倍時に一体で移動する。
本実施例に係るズームレンズでは、第3レンズ群G3を光軸に沿って像側へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
また、本実施例に係るズームレンズは、第2レンズ群G2における後側レンズ群G2Rを防振レンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動させることにより防振を行う。
以下の表7に、本実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表7)第7実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞

1 49.983 0.800 1.603 65.440
2 9.505 3.797
*3 105.000 1.000 1.623 58.163
*4 15.558 0.100
5 12.387 2.300 2.001 25.455
6 17.350 可変

*7 17.524 2.569 1.623 58.163
8 -10.281 0.800 1.603 38.028
9 -57.158 1.500
10(絞りS) ∞ 2.772
11 18.079 0.800 1.583 46.422
12 6.987 3.000 1.498 82.570
13 -30.422 可変

14 67.175 0.800 1.623 58.163
15 11.200 可変

*16 -36.612 2.616 1.583 59.460
*17 -12.977 0.300
*18 1000.000 1.115 1.583 59.460
*19 -210.703 BF

像面 ∞

[非球面データ]
面番号 κ A4 A6 A8 A10
3 1.000E+00 -1.815E-04 4.949E-06 -2.802E-08 0.000E+00
4 1.000E+00 -2.152E-04 4.869E-06 -9.757E-09 -2.834E-10
7 1.000E+00 -5.840E-05 -1.272E-06 8.962E-08 -2.229E-09
16 1.000E+00 2.682E-06 4.729E-06 -1.432E-07 1.899E-09
17 1.000E+00 1.508E-04 2.729E-06 -7.215E-08 0.000E+00
18 1.000E+00 7.330E-05 1.194E-06 -2.778E-08 2.807E-11
19 1.000E+00 7.834E-05 1.005E-06 -1.240E-08 -1.054E-10

[各種データ]
変倍比 2.83

W T
f 10.3 29.1
FNO 3.56 5.66
2ω 77.0° 31.4°
Y 8.19 8.19

(無限遠物体合焦時)
W M T
f 10.300 20.356 29.100
d6 19.255 6.343 2.342
d13 1.600 6.867 10.960
d15 3.777 7.568 10.723
BF 13.299 13.299 13.299
TL 48.900 45.046 48.293

(近距離物体合焦時)
W M T
D 200.000 200.000 200.000
d6 19.255 6.343 2.342
d13 2.102 8.572 14.245
d15 3.275 5.863 7.438
BF 13.299 13.299 13.299
TL 48.900 45.046 48.293

[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -15.658
2 7 14.031
3 14 -21.707
4 16 29.815

[防振データ]
W M T
f 10.300 20.356 29.100
Z 0.144 0.157 0.176
θ 0.624 0.500 0.500
K 0.779 1.134 1.441

[条件式対応値]
(1) |f2i|/fw = 2.718
(2) |f2i|/f2 = 1.996
(3) m12/fw = 1.642
図20(a)、及び図20(b)はそれぞれ、本願の第7実施例に係るズームレンズの広角端状態、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
図21(a)、及び図21(b)はそれぞれ、本願の第7実施例に係るズームレンズの広角端状態における無限遠物体合焦時に0.624°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に0.500°の回転ぶれに対して防振を行った際のコマ収差図である。
各収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差が良好に補正され高い光学性能を有しており、さらに防振時にも高い光学性能を有していることがわかる。
上記各実施例によれば、全長が短く小型軽量で、防振時と非防振時の両方において色収差を良好に補正し、高い光学性能を備えたズームレンズを実現することができる。なお、上記各実施例は本願発明の一具体例を示しているものであり、本願発明はこれらに限定されるものではない。以下の内容は、本願のズームレンズの光学性能を損なわない範囲で適宜採用することが可能である。
本願のズームレンズの数値実施例として4群構成のものを示したが、本願はこれに限られず、その他の群構成(例えば、5群等)のズームレンズを構成することもできる。具体的には、本願のズームレンズの最も物体側や最も像側にレンズ又はレンズ群を追加した構成でも構わない。
また、本願のズームレンズは、無限遠物体から近距離物体への合焦を行うために、レンズ群の一部、1つのレンズ群全体、或いは複数のレンズ群を合焦レンズ群として光軸方向へ移動させる構成としてもよい。特に、第3レンズ群の少なくとも一部を合焦レンズ群とすることが好ましい。斯かる合焦レンズ群は、オートフォーカスに適用することも可能であり、オートフォーカス用のモータ、例えば超音波モータ等による駆動にも適している。
また、本願のズームレンズにおいて、いずれかのレンズ群全体又はその一部を、防振レンズ群として光軸に対して垂直な方向の成分を含むように移動させ、又は光軸を含む面内方向へ回転移動(揺動)させることにより、防振を行う構成とすることもできる。特に、本願のズームレンズでは第2レンズ群の少なくとも一部を防振レンズ群とすることが好ましい。
また、本願のズームレンズを構成するレンズのレンズ面は、球面又は平面としてもよく、或いは非球面としてもよい。レンズ面が球面又は平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、レンズ加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を防ぐことができるため好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないため好ましい。レンズ面が非球面の場合、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に成型したガラスモールド非球面、又はガラス表面に設けた樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれでもよい。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしてもよい。
また、本願のズームレンズにおいて開口絞りは第2レンズ群中に配置されることが好ましく、開口絞りとして部材を設けずにレンズ枠でその役割を代用する構成としてもよい。
また、本願のズームレンズを構成するレンズのレンズ面に、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。これにより、フレアやゴーストを軽減し、高コントラストの高い光学性能を達成することができる。
次に、本願のズームレンズを備えたカメラを図22に基づいて説明する。
図22は、本願のズームレンズを備えたカメラの構成を示す図である。
図22に示すようにカメラ1は、撮影レンズ2として上記第1実施例に係るズームレンズを備えたレンズ交換式の所謂ミラーレスカメラである。
本カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2で集光されて、不図示のOLPF(Optical low pass filter:光学ローパスフィルタ)を介して撮像部3の撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像部3に設けられた光電変換素子によって被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、カメラ1に設けられたEVF(Electronic view finder:電子ビューファインダ)4に表示される。これにより撮影者は、EVF4を介して被写体を観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、撮像部3で生成された被写体の画像が不図示のメモリに記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。
ここで、本カメラ1に撮影レンズ2として搭載した上記第1実施例に係るズームレンズは、防振時と非防振時の両方において色収差を良好に補正し、高い光学性能を備えたズームレンズである。したがって本カメラ1は、防振時と非防振時の両方において色収差を良好に補正し、高い光学性能を実現することができる。なお、上記第2〜第7実施例に係るズームレンズを撮影レンズ2として搭載したカメラを構成しても、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。また、クイックリターンミラーを有し、ファインダ光学系によって被写体を観察する一眼レフタイプのカメラに上記各実施例に係るズームレンズを搭載した場合でも、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。
最後に、本願のズームレンズの製造方法の概略を図23に基づいて説明する。
図23に示す本願のズームレンズの製造方法は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを有するズームレンズの製造方法であって、以下のステップS1〜S4を含むものである。
ステップS1:第2レンズ群が、物体側から順に、前側レンズ群と、開口絞りと、後側レンズ群とを有するようにする。
ステップS2:前側レンズ群と後側レンズ群が少なくとも1つの負レンズをそれぞれ有するようにし、第1〜第4レンズ群をレンズ鏡筒内に物体側から順に配置する。
ステップS3:レンズ鏡筒に公知の移動機構を設ける等することで、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔、及び第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が変化するようにする。
ステップS4:レンズ鏡筒に公知の移動機構を設ける等することで、後側レンズ群中の少なくとも一部のレンズが光軸と直交する方向の成分を含むように移動するようにする。
斯かる本願のズームレンズの製造方法によれば、防振時と非防振時の両方において色収差を良好に補正し、高い光学性能を備えたズームレンズを製造することができる。
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G2F 前側レンズ群
G2R 後側レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
S 開口絞り
I 像面

Claims (13)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とにより、実質的に4つのレンズ群からなり
    倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、及び前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
    変倍時に、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群及び前記第3レンズ群が光軸に沿って移動し、前記第4レンズ群の位置が固定であり、
    前記第2レンズ群が、物体側から順に、前側レンズ群と、開口絞りと、後側レンズ群とを有し、
    前記前側レンズ群と前記後側レンズ群が少なくとも1つの負レンズをそれぞれ有し、
    前記後側レンズ群中の少なくとも一部のレンズが光軸と直交する方向の成分を含むように移動し、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    1.00 < m12/fw < 2.00
    ただし、
    m12:前記第1レンズ群中の最も像側のレンズ面から前記第2レンズ群中の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離の広角端状態から望遠端状態までの変化量
    fw :広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
  2. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とにより、実質的に4つのレンズ群からなり
    倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔、及び前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
    前記第2レンズ群が、物体側から順に、前側レンズ群と、開口絞りと、後側レンズ群とを有し、
    前記前側レンズ群と前記後側レンズ群が少なくとも1つの負レンズをそれぞれ有し、
    前記後側レンズ群中の少なくとも一部のレンズが防振レンズ群として光軸と直交する方向の成分を含むように移動し、
    前記防振レンズ群は少なくとも1つの負レンズを有し、
    以下の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
    1.00 < m12/fw < 2.00
    ただし、
    m12:前記第1レンズ群中の最も像側のレンズ面から前記第2レンズ群中の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離の広角端状態から望遠端状態までの変化量
    fw :広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
  3. 前記前側レンズ群が正の屈折力を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のズームレンズ。
  4. 前記後側レンズ群が正の屈折力を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  5. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    1.00 < |f2i|/fw < 4.00
    ただし、
    f2i:前記後側レンズ群の焦点距離
    fw :広角端状態における前記ズームレンズの焦点距離
  6. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載のズームレンズ。
    0.50 < |f2i|/f2 < 5.00
    ただし、
    f2i:前記後側レンズ群の焦点距離
    f2 :前記第2レンズ群の焦点距離
  7. 倍時に、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群及び前記第3レンズが光軸に沿って移動し、前記第4レンズ群の位置が固定であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  8. 前記前側レンズ群が、少なくとも2つのレンズを有し、少なくとも1つの非球面を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  9. 広角端状態から望遠端状態への変倍時に、前記第1レンズ群は、一旦像側に向かって移動した後、物体側に向かって移動することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  10. 合焦の際、前記第3レンズ群が光軸に沿って移動することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  11. 前記前側レンズ群と前記後側レンズ群との光軸上の間隔は変化しないことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  12. 前記前側レンズ群と前記後側レンズ群との少なくとも一方は、接合レンズからなることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のズームレンズを有することを特徴とする光学装置。
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