JP5109694B2 - 痔核結紮具およびこれを含む結紮用キット - Google Patents

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Description

本発明は、Oリングとともに用いられて痔核を結紮する痔核結紮具、およびこれを含む結紮用キットに関する。
この種の技術に関し、下記特許文献1には、筒状体に挿入された内視鏡の鉗子孔から陰圧により痔核を吸引した状態から、筒状体の先端部に装着しておいたOリングを、シリンジ等より注入した流体によって脱離させることで痔核を結紮する結紮具が記載されている。
また下記特許文献2および3には、Oリングを先端に装着したハウジングとプランジャーとで痔核を吸引した状態から、ハウジングの外部に装着した親指プッシャを先端側に押し出すことでOリングを脱離させて痔核を結紮する結紮具が記載されている。
これらの結紮具は、漏斗状の肛門鏡とともに用いられる。すなわち医師などの術者は、一方の手で保持した肛門鏡の細径先端部を患者の肛門に挿入し、他方の手で結紮具を操作する。
特開2000−254131号公報 特開2004−167257号公報 米国特許第5741273号明細書
しかしながら特許文献1に記載の結紮具は、痔核を吸引するための陰圧を生じる内視鏡と、Oリングを脱離させるためのシリンジとが個別に設けられていることから、肛門鏡と組み合わせて用いた場合に術者が片手でこれを操作するのは困難である。
これに対し特許文献2,3に記載の結紮具は、ハウジングとプランジャーが親指プッシャの内部で一体に設けられており、プランジャーを引き出して痔核を吸引する操作(以下、痔核の吸引操作を「第一操作」という場合がある。)と、親指プッシャを押し出してOリングを脱離させる操作(以下、Oリングの脱離操作を「第二操作」という場合がある。)をいずれも片手で行うことができるとされている。
しかし特許文献2,3に記載の結紮具の場合、第一操作でプランジャーを引き出す際に術者が過って親指プッシャに触れると、痔核が吸引される前にOリングがハウジングから脱離してしまってこれを結紮することができない。すなわちかかる結紮具は、その保持位置などの操作態様がきわめて限定されていて誤操作の恐れが高く、操作に熟練を要するという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、術者が片手で操作して痔核を結紮することができ、かつ誤操作の恐れが低い痔核結紮具、およびこれを含む結紮用キットを提供するものである。
本発明の痔核結紮具は、痔核を結紮するためのOリングが先端部外周に装着される主シリンダーと、
前記主シリンダーの内部に気密かつ摺動可能に設けられて、前記主シリンダーに対して後端側に引き出されることで、前記主シリンダーの先端側内部に前記痔核を吸引する副シリンダーと、
前記副シリンダーの内部に充填された作動流体と、
前記副シリンダーの内部に気密かつ摺動可能に設けられて、前記副シリンダーに対して先端側に押し込まれることで前記作動流体を加圧し、加圧された前記作動流体によって前記Oリングを前記主シリンダーの先端側に押し出してこれを前記主シリンダーより脱離させるプランジャーと、
を備えるものである。
また本発明の痔核結紮具はより具体的な態様として、前記副シリンダーと一端が連通して前記作動流体を流通させる配管部と、
前記主シリンダーの先端部外周に摺動可能に設けられて、前記配管部の他端をシールするとともに、加圧された前記作動流体からの押圧力によって前記Oリングを前記主シリンダーの先端側に押し出すスライド部と、
前記スライド部の先端側の可動域を規制する先端規制部材と、
前記スライド部の後端側の可動域を規制する後端規制部材と、をさらに備えることとしてもよい。
また本発明の痔核結紮具はより具体的な態様として、前記スライド部の先端が、前記先端側の可動死点位置において前記主シリンダーの先端に対し面一または後方に位置することとしてもよい。
また本発明の痔核結紮具はより具体的な態様として、後端側に引き出された前記副シリンダーと、前記主シリンダーとの相対位置を固定する固定部材をさらに備えることとしてもよい。
また本発明の痔核結紮具はより具体的な態様として、前記主シリンダーが透明な材料からなることとしてもよい。
また本発明の痔核結紮具はより具体的な態様として、前記主シリンダーの先端部が、前記副シリンダーの摺動方向に延在するとともに、
前記副シリンダーおよび前記プランジャーがともに透明な材料からなることとしてもよい。
または前記主シリンダーの先端部が、前記副シリンダーの摺動方向に対して交差する方向に延在することとしてもよい。
また本発明の結紮用キットは、上記記載の痔核結紮具と、
前記主シリンダーの先端部外周に装着される前記Oリングと、
(a)前記主シリンダーの先端部外径よりも大きな内径を有する筒状体、(b)前記筒状体が摺動可能に挿通される少なくとも一つの孔が設けられた基板、および(c)前記孔より露出させた前記筒状体の上端部に対して基端部が装着され、先端部が前記基端部よりも細径に形成されたテーパー状の拡張用具、を備えるOリング装着用具と、
を含む。
なお本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等であってもよい。
また本発明で云う気密とは、流体の出入りが厳密に制限されることを必ずしも意味するものではなく、各種の構成要素の操作によって本発明の目的が達成される程度の気密度であればよい。
また本発明で云う作動流体は、流動する物質であればよく、例えば、液体、気体、粉体、ゲル、これらの組み合わせ、の何れでもよい。
本発明の痔核結紮具では、主シリンダーの内部に副シリンダーが設けられ、さらに副シリンダーの内部にプランジャーが設けられている。このため、主シリンダーの内部に痔核を吸引する第一操作にあたっては、術者は副シリンダーとプランジャーを主シリンダーから片手で一体に引き出しておこなうことができる。また主シリンダーからOリングを脱離させて痔核を結紮する第二操作にあたっても、術者はプランジャーを副シリンダーに対して片手で押し込むだけでこれをおこなうことができる。このように本発明の痔核結紮具は術者が片手で操作できるため、肛門鏡を一方の手で保持しながらでも他方の手で痔核の結紮を行うことができる。
また本発明の痔核結紮具は、第一操作では主シリンダーとプランジャーとが相対的に離れる方向に移動し、第二操作では主シリンダーとプランジャーとが相対的に近づく方向に移動する。すなわちOリングを脱離させるプランジャーの移動方向は、Oリングを装着している主シリンダーに対して、第一操作と第二操作とで反対方向となる。このため本発明の痔核結紮具によれば、術者が第一操作の際に過ってOリングを脱離させてしまう誤操作が防止される。
また本発明の結紮用キットによれば、上記効果を奏する痔核結紮具に対して、術者がOリングを容易に装着することが可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態にかかる痔核結紮具10を副シリンダー14およびプランジャー16の摺動方向に切った断面図(縦断面図)である。
図2は、本実施形態の痔核結紮具10のうち、図1の円IIで示す先端部60の拡大図である。
図3(a)は本実施形態の痔核結紮具10の斜視図、同図(b)はその内部構造を示す斜視図である。
図4(a)は第一操作後の痔核結紮具10を示す斜視図であり、同図(b)は第二操作後の痔核結紮具10を示す斜視図である。
図5(a)は第二操作開始時点における痔核結紮具10の先端部60およびこれに吸引された痔核100を示す縦断面図であり、同図(b)は第二操作終了時点における痔核結紮具10および痔核100を示す縦断面図である。
図6は痔核結紮具10を肛門鏡110にセットした様子を示す使用状態図である。
はじめに、本実施形態の痔核結紮具10の概要について説明する。
痔核結紮具10は、痔核100(図5を参照)を結紮するためのOリング50が先端部外周に装着される主シリンダー12を備えている。
また痔核結紮具10は、主シリンダー12の内部に気密かつ摺動可能に設けられて、主シリンダー12に対して後端側に引き出されることで、主シリンダー12の先端側内部に痔核100を吸引する副シリンダー14を備えている。そして副シリンダー14の内部には作動流体Fが充填されている。
また痔核結紮具10は、副シリンダー14の内部に気密かつ摺動可能に設けられて、副シリンダー14に対して先端側に押し込まれることで作動流体Fを加圧し、加圧された作動流体FによってOリング50を主シリンダー12の先端側に押し出してこれを主シリンダー12より脱離させるプランジャー16を備えている。
次に、本実施形態の痔核結紮具10について詳細に説明する。
主シリンダー12は筒状をなし、後端側に副シリンダー14が挿入されている。主シリンダー12の先端部60は、Oリング50が周囲に装着される吸引筒17と、その外部に設けられるカバー筒18とで二重構造をなしている。
副シリンダー14は、これに挿入されたプランジャー16に対するシリンダーとしての機能と、主シリンダー12に対して自ら摺動するプランジャーとしての機能とをあわせもつ。
主シリンダー12と副シリンダー14とはシールリング38で気密にシールされている。また副シリンダー14とプランジャー16とはシールリング39で気密にシールされている。
副シリンダー14の後端部(図1,2における右方)には、術者が指を掛けるための保持部48が径方向に突出して形成されている。
これにより、痔核100を吸引する第一操作において、術者は、主シリンダー12を指(例えば人差指と中指の2本、または親指と人差指と中指の3本など)で挟み持った状態で、同一の手の他の指(例えば親指と薬指、または薬指など)を保持部48に掛けることで副シリンダー14を主シリンダー12より容易に引き出すことができる。そして吸引筒17の内部には負圧が形成されその先端側(図1,2における左方)より痔核100が内部に吸引される。
なお本実施形態において、前方とはOリング50が装着される痔核結紮具10の先端側を意味し、後方とは主シリンダー12に対して副シリンダー14やプランジャー16が設けられる後端側を意味するものとする。
プランジャー16の後端部には、Oリング50を脱離させる第二操作において術者がプランジャー16を副シリンダー14に対して先端側に押し込むためのフランジ部49が形成されている。
本実施形態の痔核結紮具10は、副シリンダー14と一端が連通して作動流体Fを流通させる配管部32を備えている。
したがってプランジャー16を押し込むことで副シリンダー14の内圧が向上すると、充填された作動流体Fは配管部32を通じて先端側に押し出される。
副シリンダー14の前端面34には流通孔36が設けられ、配管部32の一端(後端側)が取り付けられて副シリンダー14と連通している。配管部32の他端(先端側)は、図2に示すように主シリンダー12の先端部60に設けられた流通孔28に取り付けられている。なお本実施形態の配管部32は螺旋状に巻回されて伸縮自在に構成されて主シリンダー12に収容されている。したがって副シリンダー14が主シリンダー12(吸引筒17)に対して摺動した場合にもこれに対応して伸張または短縮変形する。
なお、配管部32を螺旋状とすることにより、配管部32内部の作動流体Fの容量が大きくなるため、プランジャー16を押し込んでから作動流体Fが先端側に押し出されるまでの"遊び"を大きくすることができる。
以下、本実施形態の痔核結紮具10において、加圧された作動流体Fを用いて具体的にOリング50を押し出してこれを脱離させる方法について説明する。
本実施形態の主シリンダー12は、先端部外周にスライド部20が摺動可能に設けられて、配管部32の他端(先端側)をシールしている。そしてスライド部20は、加圧された作動流体Fからの押圧力によってOリング50を主シリンダー12の先端側に押し出す。
本実施形態のスライド部20は、カバー筒18と吸引筒17との間に摺動可能に装着された気密部材22と、気密部材22によって後端面が前方(先端側)に押し出されるスリーブ21とを組み合わせて構成されている。ただしスリーブ21と気密部材22は一体に構成されてもよい。
具体的には、気密部材22はシリコーンゴムなどの軟質樹脂材料からなるシールリング、スリーブ21はプラスチックなどの硬質樹脂材料からなる筒状体から構成されている。
スリーブ21および気密部材22は、カバー筒18と吸引筒17との間に形成される空間部27を前後摺動可能である。配管部32の他端(先端側)は空間部27と連通しているが、カバー筒18の内面、気密部材22および吸引筒17の外面で囲まれる閉空間によって、配管部32の内部にある作動流体Fはシールされている。
そして図5に矢印で示すように、加圧された作動流体Fが気密部材22を前方に押圧することで、気密部材22とスリーブ21とは一体に前方に摺動し、スリーブ21の前端面によってOリング50を押し出す。
また本実施形態の痔核結紮具10は、スライド部20の先端側の可動域を規制する先端規制部材24と、スライド部20の後端側の可動域を規制する後端規制部材26とを備えている。
空間部27の先端側に設けられる先端規制部材24は環状をなし、先端規制部材24の内径はスリーブ21の最大径よりも小さく形成されている。先端規制部材24は主シリンダー12のカバー筒18に対して先端側より装着されている。そして作動流体Fに押し出されたスリーブ21は、先端規制部材24と当接することにより先端側の可動死点位置に至る(図5(b)を参照)。
一方、空間部27の後端側に設けられる後端規制部材26は、吸引筒17またはカバー筒18から空間部27に突出して形成されている。本実施形態の場合、後端規制部材26はカバー筒18の内面より内側に突出して設けられている。そしてプランジャー16を副シリンダー14より引き出して作動流体Fを減圧することにより、気密部材22は吸引されて空間部27を後方に摺動する。そして気密部材22は、後端規制部材26と当接することにより後端側の可動死点位置に至る(図2および図5(a)を参照)。
なお本実施形態の場合、スライド部20の先端、すなわちスリーブ21の前端面は、先端側の可動死点位置において主シリンダー12の先端に対し面一または後方に位置する。
これにより、Oリング50を押し出して吸引筒17の先端よりこれを脱離させたスリーブ21は主シリンダー12より突出しない。したがってスリーブ21は、痔核100やその周囲の患部に接触することがない。
痔核結紮具10は、後端側に引き出された副シリンダー14と、主シリンダー12との相対位置を固定する固定部材44を備えている。
固定部材44の具体的な形状や配置位置は特に限定されるものではない。本実施形態の場合、主シリンダー12の外周に形成した突起部45と、副シリンダー14に形成した掛合部46とをラッチさせることで、主シリンダー12と副シリンダー14とを相対的に固定する。
突起部45または掛合部46は副シリンダー14の摺動方向に複数個を並べて設け、ラッチ位置を多段階としてもよい。本実施形態の場合、副シリンダー14の保持部48より側方に突出して形成したクリップ部47の内側に、複数個の掛合部46が並べて設けられている。これにより、主シリンダー12に対する副シリンダー14の引き出し長さを変化させて痔核100の吸引量を任意に変えた場合にも、掛合部46のいずれかを選択して突起部45とラッチさせることができる。
本実施形態の痔核結紮具10は、主シリンダー12が透明な材料からなる。例えばガラスのほか、ポリカーボネート樹脂やポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、またはこれらのポリマーアロイなどの透明樹脂材料を用いることができる。
また本実施形態の痔核結紮具10は、副シリンダー14およびプランジャー16もまた透明な材料からなる。具体的な材料としては、主シリンダー12と同様のものを例示することができる。
そして本実施形態では、主シリンダー12の先端部60が副シリンダー14の摺動方向に延在している。すなわち痔核結紮具10は、先端がまっすぐな、いわゆる直線型をなしている。
以下、本実施形態の痔核結紮具10を用いて痔核100を結紮する方法について説明する。
本方法は、主シリンダー12の先端部外周に装着されたOリング50によって痔核100を結紮する方法であって、
主シリンダー12の内部に気密かつ摺動可能に設けられた副シリンダー14、および副シリンダー14の内部に気密かつ摺動可能に設けられたプランジャー16を、主シリンダー12に対して後端側にともに引き出して、主シリンダー12の先端側内部に痔核100を吸引する第一工程と、
副シリンダー14の内部に充填された作動流体Fを、プランジャー16を副シリンダー14に対して先端側に押し込んで加圧し、加圧された作動流体FによってOリング50を主シリンダー12の先端側に押し出してこれを主シリンダー12より脱離させ、脱離したOリング50により痔核100を結紮する第二工程と、
を含む。
図6に示すように、本実施形態の痔核結紮具10は肛門鏡110と組み合わせて用いられる。肛門鏡110は一般に、先端が細径の漏斗部112と、漏斗部112の内腔にセットされるスコープスペーサー(不図示)と、漏斗部112の太径の後端部に設けられた把持部114とからなる。漏斗部112には、把持部114の反対側にあたる上方にスリットが設けられている。
術者は把持部114を一方の手(利き手でない手)で保持し、スコープスペーサーがセットされた漏斗部112を先端側から患者の肛門に挿入する。そしてスコープスペーサーを抜去後、痔核100を目視により発見すると、漏斗部112に痔核結紮具10をセットし、スリットを利用して痔核結紮具10の向きを調節することで先端部60を痔核100に向ける。
痔核結紮具10は、図2および図3に示す初期状態として、プランジャー16を副シリンダー14に対して所定長さだけ引き出して、気密部材22を後端規制部材26まで後退させた状態で、吸引筒17の先端部外周にOリング50を先端側より装着する。Oリング50を装着することにより、スリーブ21は後方に押されて気密部材22と当接する。これにより、スリーブ21と気密部材22とからなるスライド部20は後端側の可動死点位置にセットされる。
Oリング50を装着するにあたっては、例えば円錐状の拡張用具76(図9,図10を参照)を用いるとよい。拡張用具76を用いたOリング50の具体的な装着方法については後述する。
かかる初期状態の痔核結紮具10を、上記のように図6に示す肛門鏡110を組み合わせて、患者の痔核100に押し当てる。
そして第一操作(第一工程)として、図4(a)に示すように副シリンダー14とプランジャー16を主シリンダー12に対して後端側に引き出すことにより、痔核100を吸引筒17の内部に吸引する。この状態で、突起部45と掛合部46とをラッチさせることで、副シリンダー14は主シリンダー12に対して固定される。痔核100が吸引筒17の内部に吸引された状態を図5(a)に示す。
つぎに第二操作(第二工程)として、図4(b)に示すようにプランジャー16を副シリンダー14に対して先端側に押し込む。これにより、副シリンダー14の内部で加圧された作動流体Fによって先端側に押し出される気密部材22およびスリーブ21に押されて、Oリング50は吸引筒17より脱離する。
脱離した痔核100がOリング50により結紮される様子を図5(b)に示す。
Oリング50は自身の弾性復元力により、同図にて矢印で示すように縮径し、吸引筒17に吸引されている痔核100を結紮する。
上記本実施形態の痔核結紮具10の作用効果について説明する。
本実施形態の痔核結紮具10では、第一操作において、副シリンダー14が主シリンダー12に対して後端側に引き出されることで、主シリンダー12の先端側内部に痔核100が吸引される。つぎに第二操作において、プランジャー16が副シリンダー14に対して先端側に押し込まれることで、Oリング50は主シリンダー12の先端側に押し出される。すなわち、Oリング50を脱離させるプランジャー16は、Oリング50が装着される主シリンダー12に対して、第一操作においては相対的に後退し、第二操作においては相対的に前進する。したがってプランジャー16と主シリンダー12との相対的な移動方向は第一操作と第二操作とで正反対である。このため第一操作において、術者が過ってプランジャー16を主シリンダー12に対して前進させてしまうことはなく、言い換えると痔核100が吸引される前にOリング50を脱離させてしまうという誤操作の発生が防止される。
これに対し上記特許文献2,3に記載の結紮具の場合、第一操作においては親指プッシャとハウジングとを相対的に固定した状態でプランジャーを後方に引き出し、第二操作においてはハウジングとプランジャーとを相対的に固定した状態で親指プッシャを押し出す。すなわちOリングを脱離させる親指プッシャは、第一操作においても第二操作においてもプランジャーに対して相対的に前進する。すなわち親指プッシャとプランジャーとの相対的な移動方向は第一操作と第二操作とで同一である。また親指プッシャは、ハウジングおよびプランジャーよりも外側に設けられている。このため、第一操作においてプランジャーを後方に引き出す際に、術者がハウジングではなく過って外側の親指プッシャに指を掛けると、痔核が吸引される前に第二操作が行われてOリングが容易に脱離してしまうという問題が生じる。
以上のように本実施形態の痔核結紮具10によれば、術者が触れやすい外側の主シリンダー12と、Oリング50を脱離させるためのプランジャー16との相対的な移動方向を第一操作と第二操作とで正反対としている。このため、術者による誤操作が防止されるという利点がある。
また本実施形態の痔核結紮具10は、副シリンダー14と一端が連通して作動流体Fを流通させる配管部32と、主シリンダー12の先端部外周に摺動可能に設けられて、配管部32の他端をシールするとともに、加圧された作動流体Fからの押圧力によってOリング50を主シリンダー12の先端側に押し出すスライド部20と、スライド部20の後端側の可動域を規制する後端規制部材26とをさらに備えている。
これにより、プランジャー16を副シリンダー14に対して後方に引き出した場合には、副シリンダー14内部の作動流体Fは減圧され、配管部32をシールするスライド部20は後端側の可動死点位置まで吸引される。この状態からさらにプランジャー16を副シリンダー14に対して後方に引き出した場合、スライド部20は後端規制部材26によって移動が規制され、作動流体Fは副シリンダー14の内部で膨張してさらに減圧される。すると副シリンダー14は主シリンダー12の先端側から大気圧による押圧をうけてプランジャー16とともに後退する。
このため、第一操作において副シリンダー14を主シリンダー12に対して後端側に引き出すにあたり、術者が副シリンダー14ではなくプランジャー16を後端側へ引いたとしても、痔核結紮具10の誤操作とはならない。プランジャー16に追随して副シリンダー14が所望の方向に後退するために第一操作が行われ、またプランジャー16を後端側へ引いたとしてもOリング50が脱離することはないからである。
このように本実施形態の痔核結紮具10は、術者の保持位置や操作位置が制約されることなく、第一操作および第二操作を行って痔核100を好適に結紮することができるものといえる。
また本実施形態の痔核結紮具10は、スライド部20の先端側の可動域を規制する先端規制部材24をさらに備えている。これにより、スライド部20が受ける作動流体Fの押圧力の大小によらず、スライド部20はOリング50を先端側へ押し出した後、所定位置で停止される。
これに対し上記特許文献2,3に記載の結紮具では、親指プッシャを押し出してOリングを脱離させる第二操作において、勢い余った親指プッシャの先端はハウジングを超えて突出する。そして突出した親指プッシャが痔核またはその周囲の患部に押し当てられると、患者に痛みを与える恐れがある。
すなわち本実施形態の痔核結紮具10では、先端規制部材24がスライド部20のストッパーとなるため、スライド部20が痔核100またはその周囲の患部に接触する恐れを低減している。
また本実施形態の痔核結紮具10は、スライド部20の先端が、先端側の可動死点位置において主シリンダー12の先端に対し面一または後方に位置する。したがってOリング50を押し出したスライド部20が主シリンダー12より先端側に突出することがなく、これが痔核100またはその周囲の患部に接触することがない。
また本実施形態の痔核結紮具10は、後端側に引き出された副シリンダー14と、主シリンダー12との相対位置を固定する固定部材44をさらに備えている。
これにより、第二操作においてプランジャー16を押し込む際に、プランジャー16とともに副シリンダー14が先端側に移動してしまうことが防止される。このため、吸引された痔核100が第二操作の際に過って主シリンダー12から吐出されることがない。
また本実施形態では、主シリンダー12が透明な材料からなる。これにより、肛門鏡110で拡大された患者の肛門に痔核結紮具10を挿入して痔核100を主シリンダー12に吸引する際に、術者は主シリンダー12を通じて痔核結紮具10を視認することができる。
また本実施形態の痔核結紮具10は、主シリンダー12の先端部60が、副シリンダー14の摺動方向に延在するとともに、副シリンダー14およびプランジャー16がともに透明な材料からなる。
すなわち本実施形態の痔核結紮具10は、先端がまっすぐな、いわゆる直線型である。このため、主シリンダー12に吸引して結紮する痔核100と副シリンダー14とプランジャー16とが一直線上に並ぶこととなる。しかしこの場合も、術者は副シリンダー14およびプランジャー16を通じて痔核100を視認することができる。
そして本実施形態の場合、プランジャー16を通じての視認性を高めるため、プランジャー16は中空の透明樹脂材料により形成されている。
<第二実施形態>
図7は本実施形態にかかる痔核結紮具10を示す縦断面図である。また図8は本実施形態の痔核結紮具10を肛門鏡110にセットした様子を示す使用状態図である。
本実施形態の痔核結紮具10は、主シリンダー12の先端部60が、副シリンダー14の摺動方向に対して交差する方向に延在している点で第一実施形態と相違する。すなわち本実施形態の痔核結紮具10は、主シリンダー12の先端部60が屈曲した、いわゆる屈曲型である。
かかる構成により、患者の肛門への肛門鏡110の挿入方向と副シリンダー14の摺動方向とを一致させた場合に、主シリンダー12(吸引筒17)の先端部60はこれらと異なる方向を向くことになる。したがって術者が痔核100を目視で捉える際に、痔核100と副シリンダー14やプランジャー16とは一直線上には並ぶことがない。したがって本実施形態は痔核100の視認性が良好である。そして主シリンダー12が透明材料である限り、副シリンダー14やプランジャー16については透明材料で作製する必要はない。
屈曲型の痔核結紮具10の場合でも、配管部32は螺旋状に巻回されて見かけ長さが伸縮自在であるため、図示のように副シリンダー14の前端面34と主シリンダー12の先端部60とを接続した状態で副シリンダー14の摺動に追随して伸縮可能である。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば上記第一または第二実施形態においては、スライド部20、先端規制部材24および後端規制部材26を設けず、加圧された作動流体Fの噴射圧によってOリング50を主シリンダー12の先端側に押し出すこととしてもよい。かかる場合、空間部27の高さ、すなわちカバー筒18の内面と吸引筒17の外面とのクリアランスを、Oリング50の厚みと同等とし、空間部27の内部にOリング50を装着するとよい。かかる状態で、加圧された作動流体Fが空間部27に流入することで、空気鉄砲のごとくOリング50を前方に射出して痔核100を結紮することができる。
また配管部32は、上記実施形態のように螺旋状に巻回して伸縮自在とする態様に代えて、流通孔28から後端側に伸びて副シリンダー14の前端面34を貫通するリジッドな貫通パイプとしてもよい。かかる貫通パイプは、第一操作における副シリンダー14のストロークよりも深く副シリンダー14の内部に挿通されており、第一操作において副シリンダー14を主シリンダー12に対して後端側に引き出しても副シリンダー14の流通孔36から抜け落ちることはないものとする。これにより、吸引筒17を含む主シリンダー12の内面と副シリンダー14の前端面34で囲まれる空間は、吸引筒17の先端開口部を除いて気密に構成され、副シリンダー14の操作によって痔核100を吸引筒17の内部に吸引することができる。また第二操作においてはプランジャー16を副シリンダー14に押し込むことにより、加圧された作動流体Fは上記貫通パイプで連通された副シリンダー14から空間部27に向けて押し出され、上記本実施形態のようにスライド部20を前方に摺動させてOリング50を脱離させることができる。
また空間部27の内部には、先端規制部材24とスリーブ21との間にリング状のバネを装着してもよい。これにより、スリーブ21には後端側への付勢力が作用するため、Oリング50を脱離させる第二操作においては、作動流体Fを所定以上の圧力に加圧してはじめてスリーブ21が前方にスライドすることになる。したがって痔核結紮具10を痔核100に押し当てる際に、および痔核100を主シリンダー12に吸引する第一操作において、術者が過ってプランジャー16を押し込んだ場合もOリング50が押し出されて脱離してしまう誤操作を防止することができ、本発明の上記効果をさらに享受することができる。
<Oリングの装着方法および結紮用セットについて>
図9各図は、本発明の実施の形態にかかる結紮用セットに含まれるOリング装着用具70の構成品を示す図である。Oリング装着用具70は、痔核結紮具10の先端にOリング50を装着するために用いられる治具であり、痔核結紮具10およびOリング50とともに結紮用セットを構成する。
図9(a)は、主シリンダー12(吸引筒17)の先端部外径よりも大きな内径を有する筒状体74を示す。同図(b)は、筒状体74が摺動可能に挿通される少なくとも一つの孔72が設けられた基板71を示す。同図(c)は、孔72より露出させた筒状体74の上端部74aに対して拡張用具76の基端部76bが装着される様子を示す。拡張用具76は、その先端部76aが基端部76bよりも細径に形成されたテーパー状をなしている。
基板71の下面側(図9(b)における下方)には、四隅に凸部73が形成されている。
筒状体74の下端側にはフランジ75が孔72よりも大径に形成されている。そして筒状体74の上端部74aを孔72に対して下面側から挿通することで、上端部74aは孔72から露出する。
また筒状体74の中間部には、その内壁面上に内リブ78が突出して設けられている。内リブ78は主シリンダー12(吸引筒17)の先端部外径よりも小径に形成されている。
拡張用具76の基端部76bには、凹部77が設けられて筒状体74の上端部74aを嵌め込んで装着することができる。
なお筒状体74は、上記のようにその内壁面上に内リブ78を突出形成する態様のほか、中間部に段差を設けてこれよりも下方を小径、すなわち肉厚に形成してもよい。
図10各図は、本実施形態のOリング装着用具70にOリング50をセットする様子を示す図である。同図(a)は、基板71に下面側から挿通された筒状体74の上端部74aに対して拡張用具76の凹部77を装着し、さらに拡張用具76の細径の先端部76aから基端部76bに向けてOリング50を拡張しながらスライド下降させている状態を示している。
また同図(b)は、拡張用具76の基端部76bから筒状体74の上端部74aにOリング50を移しかえた後に拡張用具76を取り外した状態を示している。
基板71に設けられた孔72の内径は、筒状体74の上端部74aの外径よりも大きく、上端部74aに装着されたOリング50の外径よりも小さい。
したがって、上端部74aにOリング50が装着された筒状体74は、その自重によって基板71から下面側に脱離することはない。
本実施形態のように複数の孔72が設けられた基板71については、それぞれ筒状体74を下面側から挿通し、その上端部74aに対して拡張用具76を用いてOリング50を装着しておくとよい。
一方、吸引筒17(図2を参照)の先端部外径は、筒状体74の内径よりも小さく、内リブ78の内径よりも大きい。したがって図10(b)の状態から、痔核結紮具10の吸引筒17の先端を用いて筒状体74を上面側から下方に押し込むことにより、筒状体74は基板71から下面側に離脱し、Oリング50は上端部74aから吸引筒17に移しかえられることとなる。
なお、カバー筒18(図2を参照)の内径は、筒状体74に装着されたOリング50の外径よりも大きいことから、吸引筒17にOリング50を装着するに際してカバー筒18が干渉することはない。
また、吸引筒17の押し込みによって筒状体74が基板71から離脱できるよう、基板71の下面に設けられた凸部73の高さは、筒状体74の高さよりも大きくしておくとよい。
吸引筒17の先端部外周に移しかえられたOリング50は、上述のように第二操作によって脱離されて痔核100を結紮する。
次に術者は、基板71に挿通された他の筒状体74に対して吸引筒17を上面側から押し込むことにより、当該筒状体74に装着されているOリング50を吸引筒17に装着することができる。
このように本実施形態の結紮用セットによれば、予め複数のOリング50を基板71にセットしておくことにより、術者が片手で肛門鏡110を保持し、他方の手で痔核結紮具10を保持した状態から、吸引筒17の先端に対してワンタッチで容易にOリング50を装着することができる。
本発明の第一実施形態にかかる痔核結紮具を示す縦断面図である。 本実施形態の痔核結紮具の先端部の拡大図である。 (a)は本実施形態の痔核結紮具の斜視図、(b)はその内部構造を示す斜視図である。 (a)は第一操作後の痔核結紮具を示す斜視図であり、(b)は第二操作後の痔核結紮具を示す斜視図である。 (a)は第二操作開始時点における痔核結紮具の先端部およびこれに吸引された痔核を示す縦断面図であり、(b)は第二操作終了時点における痔核結紮具および痔核を示す縦断面図である。 第一実施形態の痔核結紮具を肛門鏡にセットした様子を示す使用状態図である。 第二実施形態にかかる痔核結紮具を示す縦断面図である。 第二実施形態の痔核結紮具を肛門鏡にセットした様子を示す使用状態図である。 (a)から(c)は、本実施形態のOリング装着用具が備える筒状体、基板および拡張用具を示す図である。 (a),(b)は、本実施形態のOリング装着用具にOリングをセットする様子を示す図である。
符号の説明
10 痔核結紮具
12 主シリンダー
14 副シリンダー
16 プランジャー
17 吸引筒
18 カバー筒
20 スライド部
21 スリーブ
22 気密部材
24 先端規制部材
26 後端規制部材
27 空間部
32 配管部
44 固定部材
45 突起部
46 掛合部
48 保持部
49 フランジ部
50 Oリング
70 Oリング装着用具
71 基板
72 孔
74 筒状体
76 拡張用具
100 痔核
110 肛門鏡

Claims (8)

  1. 痔核を結紮するためのOリングが先端部外周に装着される主シリンダーと、
    前記主シリンダーの内部に気密かつ摺動可能に設けられて、前記主シリンダーに対して後端側に引き出されることで、前記主シリンダーの先端側内部に前記痔核を吸引する副シリンダーと、
    前記副シリンダーの内部に充填された作動流体と、
    前記副シリンダーの内部に気密かつ摺動可能に設けられて、前記副シリンダーに対して先端側に押し込まれることで前記作動流体を加圧し、加圧された前記作動流体によって前記Oリングを前記主シリンダーの先端側に押し出してこれを前記主シリンダーより脱離させるプランジャーと、
    を備える痔核結紮具。
  2. 前記副シリンダーと一端が連通して前記作動流体を流通させる配管部と、
    前記主シリンダーの先端部外周に摺動可能に設けられて、前記配管部の他端をシールするとともに、加圧された前記作動流体からの押圧力によって前記Oリングを前記主シリンダーの先端側に押し出すスライド部と、
    前記スライド部の先端側の可動域を規制する先端規制部材と、
    前記スライド部の後端側の可動域を規制する後端規制部材と、をさらに備える請求項1に記載の痔核結紮具。
  3. 前記スライド部の先端が、前記先端側の可動死点位置において前記主シリンダーの先端に対し面一または後方に位置することを特徴とする請求項2に記載の痔核結紮具。
  4. 後端側に引き出された前記副シリンダーと、前記主シリンダーとの相対位置を固定する固定部材をさらに備える請求項1から3のいずれかに記載の痔核結紮具。
  5. 前記主シリンダーが透明な材料からなる請求項1から4のいずれかに記載の痔核結紮具。
  6. 前記主シリンダーの先端部が、前記副シリンダーの摺動方向に延在するとともに、
    前記副シリンダーおよび前記プランジャーがともに透明な材料からなる請求項5に記載の痔核結紮具。
  7. 前記主シリンダーの先端部が、前記副シリンダーの摺動方向に対して交差する方向に延在する請求項5に記載の痔核結紮具。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の痔核結紮具と、
    前記主シリンダーの先端部外周に装着される前記Oリングと、
    (a)前記主シリンダーの先端部外径よりも大きな内径を有する筒状体、(b)前記筒状体が摺動可能に挿通される少なくとも一つの孔が設けられた基板、および(c)前記孔より露出させた前記筒状体の上端部に対して基端部が装着され、先端部が前記基端部よりも細径に形成されたテーパー状の拡張用具、を備えるOリング装着用具と、
    を含む結紮用キット。
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