JP5109694B2 - 痔核結紮具およびこれを含む結紮用キット - Google Patents
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Description
また下記特許文献2および3には、Oリングを先端に装着したハウジングとプランジャーとで痔核を吸引した状態から、ハウジングの外部に装着した親指プッシャを先端側に押し出すことでOリングを脱離させて痔核を結紮する結紮具が記載されている。
これに対し特許文献2,3に記載の結紮具は、ハウジングとプランジャーが親指プッシャの内部で一体に設けられており、プランジャーを引き出して痔核を吸引する操作(以下、痔核の吸引操作を「第一操作」という場合がある。)と、親指プッシャを押し出してOリングを脱離させる操作(以下、Oリングの脱離操作を「第二操作」という場合がある。)をいずれも片手で行うことができるとされている。
前記主シリンダーの内部に気密かつ摺動可能に設けられて、前記主シリンダーに対して後端側に引き出されることで、前記主シリンダーの先端側内部に前記痔核を吸引する副シリンダーと、
前記副シリンダーの内部に充填された作動流体と、
前記副シリンダーの内部に気密かつ摺動可能に設けられて、前記副シリンダーに対して先端側に押し込まれることで前記作動流体を加圧し、加圧された前記作動流体によって前記Oリングを前記主シリンダーの先端側に押し出してこれを前記主シリンダーより脱離させるプランジャーと、
を備えるものである。
前記主シリンダーの先端部外周に摺動可能に設けられて、前記配管部の他端をシールするとともに、加圧された前記作動流体からの押圧力によって前記Oリングを前記主シリンダーの先端側に押し出すスライド部と、
前記スライド部の先端側の可動域を規制する先端規制部材と、
前記スライド部の後端側の可動域を規制する後端規制部材と、をさらに備えることとしてもよい。
前記副シリンダーおよび前記プランジャーがともに透明な材料からなることとしてもよい。
または前記主シリンダーの先端部が、前記副シリンダーの摺動方向に対して交差する方向に延在することとしてもよい。
前記主シリンダーの先端部外周に装着される前記Oリングと、
(a)前記主シリンダーの先端部外径よりも大きな内径を有する筒状体、(b)前記筒状体が摺動可能に挿通される少なくとも一つの孔が設けられた基板、および(c)前記孔より露出させた前記筒状体の上端部に対して基端部が装着され、先端部が前記基端部よりも細径に形成されたテーパー状の拡張用具、を備えるOリング装着用具と、
を含む。
また本発明で云う気密とは、流体の出入りが厳密に制限されることを必ずしも意味するものではなく、各種の構成要素の操作によって本発明の目的が達成される程度の気密度であればよい。
また本発明で云う作動流体は、流動する物質であればよく、例えば、液体、気体、粉体、ゲル、これらの組み合わせ、の何れでもよい。
図1は、本発明の第一実施形態にかかる痔核結紮具10を副シリンダー14およびプランジャー16の摺動方向に切った断面図(縦断面図)である。
図2は、本実施形態の痔核結紮具10のうち、図1の円IIで示す先端部60の拡大図である。
図3(a)は本実施形態の痔核結紮具10の斜視図、同図(b)はその内部構造を示す斜視図である。
図4(a)は第一操作後の痔核結紮具10を示す斜視図であり、同図(b)は第二操作後の痔核結紮具10を示す斜視図である。
図5(a)は第二操作開始時点における痔核結紮具10の先端部60およびこれに吸引された痔核100を示す縦断面図であり、同図(b)は第二操作終了時点における痔核結紮具10および痔核100を示す縦断面図である。
図6は痔核結紮具10を肛門鏡110にセットした様子を示す使用状態図である。
痔核結紮具10は、痔核100(図5を参照)を結紮するためのOリング50が先端部外周に装着される主シリンダー12を備えている。
また痔核結紮具10は、主シリンダー12の内部に気密かつ摺動可能に設けられて、主シリンダー12に対して後端側に引き出されることで、主シリンダー12の先端側内部に痔核100を吸引する副シリンダー14を備えている。そして副シリンダー14の内部には作動流体Fが充填されている。
また痔核結紮具10は、副シリンダー14の内部に気密かつ摺動可能に設けられて、副シリンダー14に対して先端側に押し込まれることで作動流体Fを加圧し、加圧された作動流体FによってOリング50を主シリンダー12の先端側に押し出してこれを主シリンダー12より脱離させるプランジャー16を備えている。
主シリンダー12は筒状をなし、後端側に副シリンダー14が挿入されている。主シリンダー12の先端部60は、Oリング50が周囲に装着される吸引筒17と、その外部に設けられるカバー筒18とで二重構造をなしている。
主シリンダー12と副シリンダー14とはシールリング38で気密にシールされている。また副シリンダー14とプランジャー16とはシールリング39で気密にシールされている。
副シリンダー14の後端部(図1,2における右方)には、術者が指を掛けるための保持部48が径方向に突出して形成されている。
これにより、痔核100を吸引する第一操作において、術者は、主シリンダー12を指(例えば人差指と中指の2本、または親指と人差指と中指の3本など)で挟み持った状態で、同一の手の他の指(例えば親指と薬指、または薬指など)を保持部48に掛けることで副シリンダー14を主シリンダー12より容易に引き出すことができる。そして吸引筒17の内部には負圧が形成されその先端側(図1,2における左方)より痔核100が内部に吸引される。
したがってプランジャー16を押し込むことで副シリンダー14の内圧が向上すると、充填された作動流体Fは配管部32を通じて先端側に押し出される。
なお、配管部32を螺旋状とすることにより、配管部32内部の作動流体Fの容量が大きくなるため、プランジャー16を押し込んでから作動流体Fが先端側に押し出されるまでの"遊び"を大きくすることができる。
本実施形態の主シリンダー12は、先端部外周にスライド部20が摺動可能に設けられて、配管部32の他端(先端側)をシールしている。そしてスライド部20は、加圧された作動流体Fからの押圧力によってOリング50を主シリンダー12の先端側に押し出す。
具体的には、気密部材22はシリコーンゴムなどの軟質樹脂材料からなるシールリング、スリーブ21はプラスチックなどの硬質樹脂材料からなる筒状体から構成されている。
そして図5に矢印で示すように、加圧された作動流体Fが気密部材22を前方に押圧することで、気密部材22とスリーブ21とは一体に前方に摺動し、スリーブ21の前端面によってOリング50を押し出す。
空間部27の先端側に設けられる先端規制部材24は環状をなし、先端規制部材24の内径はスリーブ21の最大径よりも小さく形成されている。先端規制部材24は主シリンダー12のカバー筒18に対して先端側より装着されている。そして作動流体Fに押し出されたスリーブ21は、先端規制部材24と当接することにより先端側の可動死点位置に至る(図5(b)を参照)。
一方、空間部27の後端側に設けられる後端規制部材26は、吸引筒17またはカバー筒18から空間部27に突出して形成されている。本実施形態の場合、後端規制部材26はカバー筒18の内面より内側に突出して設けられている。そしてプランジャー16を副シリンダー14より引き出して作動流体Fを減圧することにより、気密部材22は吸引されて空間部27を後方に摺動する。そして気密部材22は、後端規制部材26と当接することにより後端側の可動死点位置に至る(図2および図5(a)を参照)。
これにより、Oリング50を押し出して吸引筒17の先端よりこれを脱離させたスリーブ21は主シリンダー12より突出しない。したがってスリーブ21は、痔核100やその周囲の患部に接触することがない。
固定部材44の具体的な形状や配置位置は特に限定されるものではない。本実施形態の場合、主シリンダー12の外周に形成した突起部45と、副シリンダー14に形成した掛合部46とをラッチさせることで、主シリンダー12と副シリンダー14とを相対的に固定する。
突起部45または掛合部46は副シリンダー14の摺動方向に複数個を並べて設け、ラッチ位置を多段階としてもよい。本実施形態の場合、副シリンダー14の保持部48より側方に突出して形成したクリップ部47の内側に、複数個の掛合部46が並べて設けられている。これにより、主シリンダー12に対する副シリンダー14の引き出し長さを変化させて痔核100の吸引量を任意に変えた場合にも、掛合部46のいずれかを選択して突起部45とラッチさせることができる。
そして本実施形態では、主シリンダー12の先端部60が副シリンダー14の摺動方向に延在している。すなわち痔核結紮具10は、先端がまっすぐな、いわゆる直線型をなしている。
主シリンダー12の内部に気密かつ摺動可能に設けられた副シリンダー14、および副シリンダー14の内部に気密かつ摺動可能に設けられたプランジャー16を、主シリンダー12に対して後端側にともに引き出して、主シリンダー12の先端側内部に痔核100を吸引する第一工程と、
副シリンダー14の内部に充填された作動流体Fを、プランジャー16を副シリンダー14に対して先端側に押し込んで加圧し、加圧された作動流体FによってOリング50を主シリンダー12の先端側に押し出してこれを主シリンダー12より脱離させ、脱離したOリング50により痔核100を結紮する第二工程と、
を含む。
術者は把持部114を一方の手(利き手でない手)で保持し、スコープスペーサーがセットされた漏斗部112を先端側から患者の肛門に挿入する。そしてスコープスペーサーを抜去後、痔核100を目視により発見すると、漏斗部112に痔核結紮具10をセットし、スリットを利用して痔核結紮具10の向きを調節することで先端部60を痔核100に向ける。
Oリング50を装着するにあたっては、例えば円錐状の拡張用具76(図9,図10を参照)を用いるとよい。拡張用具76を用いたOリング50の具体的な装着方法については後述する。
そして第一操作(第一工程)として、図4(a)に示すように副シリンダー14とプランジャー16を主シリンダー12に対して後端側に引き出すことにより、痔核100を吸引筒17の内部に吸引する。この状態で、突起部45と掛合部46とをラッチさせることで、副シリンダー14は主シリンダー12に対して固定される。痔核100が吸引筒17の内部に吸引された状態を図5(a)に示す。
脱離した痔核100がOリング50により結紮される様子を図5(b)に示す。
Oリング50は自身の弾性復元力により、同図にて矢印で示すように縮径し、吸引筒17に吸引されている痔核100を結紮する。
本実施形態の痔核結紮具10では、第一操作において、副シリンダー14が主シリンダー12に対して後端側に引き出されることで、主シリンダー12の先端側内部に痔核100が吸引される。つぎに第二操作において、プランジャー16が副シリンダー14に対して先端側に押し込まれることで、Oリング50は主シリンダー12の先端側に押し出される。すなわち、Oリング50を脱離させるプランジャー16は、Oリング50が装着される主シリンダー12に対して、第一操作においては相対的に後退し、第二操作においては相対的に前進する。したがってプランジャー16と主シリンダー12との相対的な移動方向は第一操作と第二操作とで正反対である。このため第一操作において、術者が過ってプランジャー16を主シリンダー12に対して前進させてしまうことはなく、言い換えると痔核100が吸引される前にOリング50を脱離させてしまうという誤操作の発生が防止される。
これに対し上記特許文献2,3に記載の結紮具の場合、第一操作においては親指プッシャとハウジングとを相対的に固定した状態でプランジャーを後方に引き出し、第二操作においてはハウジングとプランジャーとを相対的に固定した状態で親指プッシャを押し出す。すなわちOリングを脱離させる親指プッシャは、第一操作においても第二操作においてもプランジャーに対して相対的に前進する。すなわち親指プッシャとプランジャーとの相対的な移動方向は第一操作と第二操作とで同一である。また親指プッシャは、ハウジングおよびプランジャーよりも外側に設けられている。このため、第一操作においてプランジャーを後方に引き出す際に、術者がハウジングではなく過って外側の親指プッシャに指を掛けると、痔核が吸引される前に第二操作が行われてOリングが容易に脱離してしまうという問題が生じる。
以上のように本実施形態の痔核結紮具10によれば、術者が触れやすい外側の主シリンダー12と、Oリング50を脱離させるためのプランジャー16との相対的な移動方向を第一操作と第二操作とで正反対としている。このため、術者による誤操作が防止されるという利点がある。
これにより、プランジャー16を副シリンダー14に対して後方に引き出した場合には、副シリンダー14内部の作動流体Fは減圧され、配管部32をシールするスライド部20は後端側の可動死点位置まで吸引される。この状態からさらにプランジャー16を副シリンダー14に対して後方に引き出した場合、スライド部20は後端規制部材26によって移動が規制され、作動流体Fは副シリンダー14の内部で膨張してさらに減圧される。すると副シリンダー14は主シリンダー12の先端側から大気圧による押圧をうけてプランジャー16とともに後退する。
このため、第一操作において副シリンダー14を主シリンダー12に対して後端側に引き出すにあたり、術者が副シリンダー14ではなくプランジャー16を後端側へ引いたとしても、痔核結紮具10の誤操作とはならない。プランジャー16に追随して副シリンダー14が所望の方向に後退するために第一操作が行われ、またプランジャー16を後端側へ引いたとしてもOリング50が脱離することはないからである。
このように本実施形態の痔核結紮具10は、術者の保持位置や操作位置が制約されることなく、第一操作および第二操作を行って痔核100を好適に結紮することができるものといえる。
これに対し上記特許文献2,3に記載の結紮具では、親指プッシャを押し出してOリングを脱離させる第二操作において、勢い余った親指プッシャの先端はハウジングを超えて突出する。そして突出した親指プッシャが痔核またはその周囲の患部に押し当てられると、患者に痛みを与える恐れがある。
すなわち本実施形態の痔核結紮具10では、先端規制部材24がスライド部20のストッパーとなるため、スライド部20が痔核100またはその周囲の患部に接触する恐れを低減している。
これにより、第二操作においてプランジャー16を押し込む際に、プランジャー16とともに副シリンダー14が先端側に移動してしまうことが防止される。このため、吸引された痔核100が第二操作の際に過って主シリンダー12から吐出されることがない。
すなわち本実施形態の痔核結紮具10は、先端がまっすぐな、いわゆる直線型である。このため、主シリンダー12に吸引して結紮する痔核100と副シリンダー14とプランジャー16とが一直線上に並ぶこととなる。しかしこの場合も、術者は副シリンダー14およびプランジャー16を通じて痔核100を視認することができる。
そして本実施形態の場合、プランジャー16を通じての視認性を高めるため、プランジャー16は中空の透明樹脂材料により形成されている。
図7は本実施形態にかかる痔核結紮具10を示す縦断面図である。また図8は本実施形態の痔核結紮具10を肛門鏡110にセットした様子を示す使用状態図である。
かかる構成により、患者の肛門への肛門鏡110の挿入方向と副シリンダー14の摺動方向とを一致させた場合に、主シリンダー12(吸引筒17)の先端部60はこれらと異なる方向を向くことになる。したがって術者が痔核100を目視で捉える際に、痔核100と副シリンダー14やプランジャー16とは一直線上には並ぶことがない。したがって本実施形態は痔核100の視認性が良好である。そして主シリンダー12が透明材料である限り、副シリンダー14やプランジャー16については透明材料で作製する必要はない。
屈曲型の痔核結紮具10の場合でも、配管部32は螺旋状に巻回されて見かけ長さが伸縮自在であるため、図示のように副シリンダー14の前端面34と主シリンダー12の先端部60とを接続した状態で副シリンダー14の摺動に追随して伸縮可能である。
例えば上記第一または第二実施形態においては、スライド部20、先端規制部材24および後端規制部材26を設けず、加圧された作動流体Fの噴射圧によってOリング50を主シリンダー12の先端側に押し出すこととしてもよい。かかる場合、空間部27の高さ、すなわちカバー筒18の内面と吸引筒17の外面とのクリアランスを、Oリング50の厚みと同等とし、空間部27の内部にOリング50を装着するとよい。かかる状態で、加圧された作動流体Fが空間部27に流入することで、空気鉄砲のごとくOリング50を前方に射出して痔核100を結紮することができる。
図9各図は、本発明の実施の形態にかかる結紮用セットに含まれるOリング装着用具70の構成品を示す図である。Oリング装着用具70は、痔核結紮具10の先端にOリング50を装着するために用いられる治具であり、痔核結紮具10およびOリング50とともに結紮用セットを構成する。
筒状体74の下端側にはフランジ75が孔72よりも大径に形成されている。そして筒状体74の上端部74aを孔72に対して下面側から挿通することで、上端部74aは孔72から露出する。
また筒状体74の中間部には、その内壁面上に内リブ78が突出して設けられている。内リブ78は主シリンダー12(吸引筒17)の先端部外径よりも小径に形成されている。
拡張用具76の基端部76bには、凹部77が設けられて筒状体74の上端部74aを嵌め込んで装着することができる。
なお筒状体74は、上記のようにその内壁面上に内リブ78を突出形成する態様のほか、中間部に段差を設けてこれよりも下方を小径、すなわち肉厚に形成してもよい。
また同図(b)は、拡張用具76の基端部76bから筒状体74の上端部74aにOリング50を移しかえた後に拡張用具76を取り外した状態を示している。
したがって、上端部74aにOリング50が装着された筒状体74は、その自重によって基板71から下面側に脱離することはない。
また、吸引筒17の押し込みによって筒状体74が基板71から離脱できるよう、基板71の下面に設けられた凸部73の高さは、筒状体74の高さよりも大きくしておくとよい。
次に術者は、基板71に挿通された他の筒状体74に対して吸引筒17を上面側から押し込むことにより、当該筒状体74に装着されているOリング50を吸引筒17に装着することができる。
12 主シリンダー
14 副シリンダー
16 プランジャー
17 吸引筒
18 カバー筒
20 スライド部
21 スリーブ
22 気密部材
24 先端規制部材
26 後端規制部材
27 空間部
32 配管部
44 固定部材
45 突起部
46 掛合部
48 保持部
49 フランジ部
50 Oリング
70 Oリング装着用具
71 基板
72 孔
74 筒状体
76 拡張用具
100 痔核
110 肛門鏡
Claims (8)
- 痔核を結紮するためのOリングが先端部外周に装着される主シリンダーと、
前記主シリンダーの内部に気密かつ摺動可能に設けられて、前記主シリンダーに対して後端側に引き出されることで、前記主シリンダーの先端側内部に前記痔核を吸引する副シリンダーと、
前記副シリンダーの内部に充填された作動流体と、
前記副シリンダーの内部に気密かつ摺動可能に設けられて、前記副シリンダーに対して先端側に押し込まれることで前記作動流体を加圧し、加圧された前記作動流体によって前記Oリングを前記主シリンダーの先端側に押し出してこれを前記主シリンダーより脱離させるプランジャーと、
を備える痔核結紮具。 - 前記副シリンダーと一端が連通して前記作動流体を流通させる配管部と、
前記主シリンダーの先端部外周に摺動可能に設けられて、前記配管部の他端をシールするとともに、加圧された前記作動流体からの押圧力によって前記Oリングを前記主シリンダーの先端側に押し出すスライド部と、
前記スライド部の先端側の可動域を規制する先端規制部材と、
前記スライド部の後端側の可動域を規制する後端規制部材と、をさらに備える請求項1に記載の痔核結紮具。 - 前記スライド部の先端が、前記先端側の可動死点位置において前記主シリンダーの先端に対し面一または後方に位置することを特徴とする請求項2に記載の痔核結紮具。
- 後端側に引き出された前記副シリンダーと、前記主シリンダーとの相対位置を固定する固定部材をさらに備える請求項1から3のいずれかに記載の痔核結紮具。
- 前記主シリンダーが透明な材料からなる請求項1から4のいずれかに記載の痔核結紮具。
- 前記主シリンダーの先端部が、前記副シリンダーの摺動方向に延在するとともに、
前記副シリンダーおよび前記プランジャーがともに透明な材料からなる請求項5に記載の痔核結紮具。 - 前記主シリンダーの先端部が、前記副シリンダーの摺動方向に対して交差する方向に延在する請求項5に記載の痔核結紮具。
- 請求項1から7のいずれかに記載の痔核結紮具と、
前記主シリンダーの先端部外周に装着される前記Oリングと、
(a)前記主シリンダーの先端部外径よりも大きな内径を有する筒状体、(b)前記筒状体が摺動可能に挿通される少なくとも一つの孔が設けられた基板、および(c)前記孔より露出させた前記筒状体の上端部に対して基端部が装着され、先端部が前記基端部よりも細径に形成されたテーパー状の拡張用具、を備えるOリング装着用具と、
を含む結紮用キット。
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