JP3142201U - 注射器 - Google Patents

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悟 半澤
弘之 築茂
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株式会社 京埼工業
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Abstract

【課題】ピストンを注射針保持体へ連結する際の薬液等の飛び出し又は漏出を抑制することができ、使用後の片付け、廃棄処理が容易となる注射器を提供する。
【解決手段】筒体11の先端側に、注射針15を保持しかつ管路14bの後端部に係合受け部14cを形成した針保持体14を設け、ピストン12には、上記針保持体14の係合受け部14cに係合連結するための係合部17を設け、上記ピストン12の復動によって注射針15及び針保持体14を筒体11内へ引き込む注射器で、上記ピストン12の係合部17の先端側に、該ピストン12と針保持体14の連結の際に管路14bを塞ぐための突部18を設ける。また、ピストン12の先端部に、内部空間Hを形成した弾性部材のガスケット20を設ける共に、軸部12bには軸部流路22を形成し、ピストン12の連結時に、係合受け部14cに残留する薬液等をガスケット内部空間Hへ導くようにする。
【選択図】図1

Description

本考案は、特に医療用に用いられ、使用後の注射針を注射筒内へ収納して廃棄することができる注射器の内部構造に関する。
従来から、薬液等を注入する注射器の使用後の片付け、廃棄処理等の作業を安全に行うため、注射針を注射筒内へ収納する構造が採用されており、この注射器としては、下記特許文献1,2等に示されるように各種の構造のものが存在する。
図6には、従来の注射器の構成が示されており、この注射器は、筒体1内をピストン2が往復動する構成において、注射針3を保持する保持部4が上記筒体1内の先端部から後方へ移動可能に取り付けられ、この注射針保持部4に例えば係合穴部(受け部)5が形成される。一方、ピストン2の先端部に、例えば先端側が球面となる係合突起6が形成されており、この係合突起6を上記注射針保持部4の係合穴部5に嵌め入れることにより、ピストン2を注射針保持部4に連結・結合し、このピストン2が戻される際に、注射針3と共にその保持部4を筒体内へ引き込み、収納することができるようになっている。
特許第3435573号公報 特開2005−117467号公報
しかしながら、上記の注射針を筒体内へ収納する注射器では、注射終了後、ピストン2を注射針保持部4に連結する際に、ある程度、強い力でピストン2を押す必要があり、このときに、注射針3内の薬液等が飛び出したり、漏出したりするという問題がある。
即ち、人体等から注射針3を離した後、上述した注射針保持部4側の係合穴部5にピストン2側の係合突起6が嵌入されるように、ピストン2を押し込むことになるが、このときの係合突起6の嵌入圧力によって、注射針3内の薬液等が勢いよく押し出されることになる。従って、使用後の注射器の片付けや廃棄処理では、薬液等の飛び出し又は漏出を考慮した作業が煩雑となっていた。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ピストンを注射針保持体へ連結する際の薬液等の飛び出し又は漏出を抑制することができ、使用後の片付け、廃棄処理が容易となる注射器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る考案は、注射針を保持する保持体であって、この注射針内へ連通する管路の後方に係合受け部を形成した針保持体(ルアー)と、この針保持体が内部へ引き込み可能となる状態で該針保持体を先端部に取り付けた筒体と、この筒体内を往動して流体を先端側へ送る部材であって、上記針保持体の係合受け部に係合連結するための係合部を先端に有するピストン(押し子)と、を有し、上記係合部と係合受け部の係合により上記ピストンを上記針保持体に連結させ、該ピストンの復動によって上記注射針及び針保持体を筒体内へ引き込む注射器において、上記ピストンの係合部の先端側に、該ピストンと上記針保持体の連結の際に該針保持体の管路を塞ぐ突部(突起)を設けたことを特徴とする。
請求項2に係る考案は、上記筒体内壁との間の気密を確保するために上記ピストンの軸部先端側に取り付けられ、弾性部材を用いて内部空間を形成したガスケットを設け、上記係合部が係合受け部に係合するとき、該ガスケットは、その弾性変形により上記針保持体内に残留する流体を内部空間へ導くようにしたことを特徴とする請求項1記載の注射器。
請求項3に係る考案は、上記ガスケットの前側開口が密着する上記ピストン軸部の後方に、上記係合部が係合受け部に係合する際に変形したガスケットとピストン軸部との間から、針保持体内流体がガスケット空間内へ円滑に導かれるための流路(流体通路)を形成したことを特徴とする。
上記の構成によれば、ピストンの係合部が針保持体の係合受け部に係合・連結する際には、係合部先端側の突部が針保持体の管路を塞ぐので、このピストン係合部の連結時に発生する流体圧力が注射針側に与えられず、注射針からの流体(薬液等)の飛び出し又は漏出が抑制される。
また、請求項2の構成では、ピストン係合部の連結時に、ガスケットの弾性変形により針保持体(係合受け部)内に残留する流体がガスケット内部空間に導かれ、請求項3の構成では、流体が軸部に形成した流路を介してガスケット内部空間に導かれるので、注射針からの流体の飛び出し又は漏出が抑制されると共に、針保持体の係合受け部に対するピストン係合部の連結が円滑に行われる。
本考案の注射器は、ピストンを注射針保持体へ連結する際の薬液等の飛び出し又は漏出が抑制され、使用後の注射器の片付け、廃棄処理が容易となるという効果がある。
また、請求項2及び3の構成によれば、薬液等の飛び出し又は漏出を抑制するためのピストンの注射針保持体への連結が円滑に行われるという効果がある。
図1乃至図5には、本考案の実施例に係る注射器の構成が示されており、図1は、注射筒とピストンを分離した状態の断面図で、図2は、針保持体(ルアーとも呼ばれる)、ガスケット及びピストン(押し子とも呼ばれる)の斜視図、図3は、先端部分の拡大図である。図示されるように、注射器は、円筒状の筒体11と、この筒体11内を往復動するピストン12を有し、この筒体11の先端部内周に、針保持体14が嵌合配置される。
実施例では、筒体11の先端部11aの内周に先端側が細くなる段差部(テーパ面等でもよい)が形成され、一方の針保持体14には上記段差部に嵌合する外周面が設けられており、この針保持体14は、筒体11の先端部11aの内周段差部に係止され、前側への移動はできないが、筒体11内の先端部11aから後側への移動が可能になるように構成される。
上記針保持体14の先端側には、注射針15を取付け・保持するための保持部14aが設けられており、実施例の保持部14aは、注射針15を滑らせて嵌合・固定するスリップ式となっている(なお、螺子式としてもよい)。また、この針保持体14の管路14bの後方(針保持体14の後端部)に、円板状凹部からなり後端口の径が小さくなる係合受け部14cが形成されている。
一方、ピストン12は、4枚の細長い板を十文字状に組んだ支柱部12aを有し、この先端側に、廃棄時に支柱部12aを途中で折って短くするための切込み部50が形成される。また、ピストン12の先端側の軸部12bには、上記係合受け部14cに係合し係止する係合部17が設けられ、この係合部17は、円板状で側面がテーパ面又は円弧状に形成されており、その外周直径を上記係合受け部14cの後端口の直径よりも少し大きくすることで、係合受け部14cに係止できるようにする。この係合部17と係合受け部14cの係合によって、針保持体14を筒体11内へ引き込むことができるようになる。
そして、上記係合部17の先端側に、図2(C),図3(A)等に示されるように、上記針保持体14の管路14bに嵌合し、これを塞ぐための円柱状の突部18が設けられており、この突部18は、ピストン12の往動で筒体11内の薬液等の全量が送り出され、上記係合部17が係合受け部14cの後端面に当接した時点で管路14bを完全に塞ぐ蓋の役目をする。
更に、上記係合部17と支柱部12aの間に、ピストン12側と筒体11の内壁との間の気密を確保するためのガスケット20が設けられており、このガスケット20は、弾性ゴム等の弾性部材から内部空間(空洞)Hを有するように形成され、図3(A)の拡大図で分かるように、後側開口部20bが円板部12cと12dの間の隙間に取り付けられ、前側開口部(の内周)20aが軸部12b(の外周)に密着するように配置される。このガスケット20の内部空間は、ピストン12が針保持体14に連結するとき、上記係合受け部14c内に残留する流体を、変形したガスケット20の前側開口部20aを介して外部へ、即ちガスケット20の内部空間Hへ排出させるために設けられる。
また、この軸部12bの外周面には、上記ガスケット20の前側開口部20aの内周が密着する位置の途中から円板部12c側までの部分的な位置に、軸部流路22が形成される。
図5(A)には、上記軸部12bの構成、図5(B)には、該軸部12bの下部横断面が示されており、この軸部流路22は、軸部12bの横断面において、例えば十文字領域が残るように、軸部壁面を切り込んで形成される。この軸部流路22は、ガスケット20の前側開口部20aから押し出される薬液等をガスケット20の内部空間Hに良好に導く役目をする。
実施例は以上の構成からなり、図4(A)に示されるように、注射器の筒体11内にはピストン12の先端のガスケット20から内部へ挿入され、このガスケット20が筒体11内面に密着する状態で、ピストン12を往復動作させることができる。この筒体11内へ薬液等を入れ、ピストン12を押すと、図3(A)の状態となり、この状態で、薬液等のほぼ全量が注射針15から人体等へ注入されるが、このときには、ピストン12の最先端の突部18が針保持体14の管路14bを塞いだ状態となる。
そして、図3(A)の状態から、ピストン12を更に強く押すと、図3(B)のように、係合部17が係合受け部14cに係合して嵌まり込むことになる。このときには、上述のように、突部18が管路14bを塞いでいるので、係合受け部14c内に残留する薬液等は管路14b側へ流れることはないが、この係合時には薬液等に圧力が加えられており、この流体圧力により薬液等は、弾性変形したガスケット20の内部空間Hへ押し出される。即ち、図3(B)に示されるように、ガスケット20は、ピストン12の押し込みと流体圧力によって変形し、このときガスケット20の前側開口部20aと軸部12bとの間に瞬間的にできた隙間から、軸部流路22を介して、係合受け部14c内の薬液等がガスケット20の内部空間Hへ排出される。
このようにして、ピストン12の針保持体14に対する連結動作では、突部18が管路14bを塞ぐので、係合・連結時の圧力が管路14b内の薬液等に与えられることはなく、薬液等が注射針15から飛び出すことが防止される。実施例では、ピストン連結時に、上記突部18が前側へ進む分だけ、薬液等が注射針15側へ移動するが、これは僅かな量となる。
次いで、図3(B)の状態から、ピストン12を引き、図4(B)の状態まで復動させることにより、注射針15を筒体11内へ収納・回収することができ、ここで、ピストン12を切込み部50で折れば、安全に廃棄ができるようになる。
上記実施例では、突起18を円柱状としたが、針保持体14の管路14bを塞ぐことができるものであれば、どのような形状のものでもよいし、また軸部12bに形成した4箇所の軸部流路22についても、軸部12bの側面を切り込んだ流路であれば、どのような形状のものでもよいし、配置箇所も4箇所に限らず、2,3箇所等としてもよい。
実施例の注射器の構成を示し、図(A)は筒体側の断面図、図(B)はピストン側の一部断面図である。 実施例の注射器の構成を示し、図(A)は針保持体の斜視図、図(B)はガスケットの斜視図、図(C)はピストンの斜視図である。 実施例の注射器の先端側の構成を拡大したもので、図(A)は、ピストンを往動させ薬液等を排出したときの断面図、図(B)は廃棄のためにピストン係合部を針保持体係合受け部に係合させたときの断面図である。 実施例の注射器の全体構成を示し、図(A)はピストン先端部を筒体に入れたときの断面図、図(B)はピストンにより注射針及び針保持体を筒体内へ引き込んだときの断面図である。 実施例の突部及び軸部流路の構成を示し、図(A)は側面図、図(B)は図(A)の軸部を下側で横方向に切断したときの断面図である。 従来の注射器の構成を示す断面図である。
符号の説明
11…筒体、 12…ピストン、
12a…支柱部、 12b…軸部、
14…針保持体、 14a…注射針保持部、
14b…管路、 14c…係合受け部、
15…注射針、 17…係合部、
18…突部、 20…ガスケット、
22…軸部流路、 H…内部空間。

Claims (3)

  1. 注射針を保持する保持体であって、この注射針内へ連通する管路の後方に係合受け部を形成した針保持体と、
    この針保持体が内部へ引き込み可能となる状態で該針保持体を先端部に取り付けた筒体と、
    この筒体内を往動して流体を先端側へ送る部材であって、上記針保持体の係合受け部に係合連結するための係合部を先端に有するピストンと、を有し、
    上記係合部と係合受け部の係合により上記ピストンを上記針保持体に連結させ、該ピストンの復動によって上記注射針及び針保持体を筒体内へ引き込む注射器において、
    上記ピストンの係合部の先端側に、該ピストンと上記針保持体の連結の際に該針保持体の管路を塞ぐ突部を設けたことを特徴とする注射器。
  2. 上記筒体内壁との間の気密を確保するために上記ピストンの軸部先端側に取り付けられ、弾性部材を用いて内部空間を形成したガスケットを設け、上記係合部が係合受け部に係合するとき、該ガスケットは、その弾性変形により上記針保持体内に残留する流体を内部空間へ導くようにしたことを特徴とする請求項1記載の注射器。
  3. 上記ガスケットの前側開口が密着する上記ピストン軸部の後方に、上記係合部が係合受け部に係合する際に変形したガスケットとピストン軸部との間から、針保持体内流体がガスケット空間内へ円滑に導かれるための流路を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の注射器。
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