JP5108642B2 - ユースケースシナリオ作成支援システム、ユースケースシナリオ作成支援方法、およびユースケースシナリオ作成支援プログラム - Google Patents

ユースケースシナリオ作成支援システム、ユースケースシナリオ作成支援方法、およびユースケースシナリオ作成支援プログラム Download PDF

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本発明は、ユースケースシナリオ作成支援システム、ユースケースシナリオ作成支援方法、およびユースケースシナリオ作成支援プログラムに関し、具体的には、オブジェクト指向ソフトウェア開発の設計工程における、システムの機能を記述するユースケースシナリオおよびユースケースシナリオの記述から設計されるコンポーネントの作成支援技術に関し、特に類似ユースケースおよびコンポーネントの検索等に配慮した作成支援の技術に関する。
オブジェクト指向システム開発のユースケース設計においては、生産性向上のため、類似する機能を持つ2つのユースケースを1つに共通化することが行われる。こうした共通化を行うことにより、ユースケースの設計書の記述量が減少し、システム全体として少ない作業量で設計を行うことができる。ユースケースの共通化を行う際、ユースケースの仕様を構成するユースケースシナリオ記述の文字列を比較し、2つの異なるユースケースにおいて記述が類似する場合、その2つのユースケースは共通化候補となる。年金システム等の大規模システム開発の場合には、この共通化候補を検索するための作業を人間により実施した場合、膨大な作業時間を要することになる。
このような問題点を解決する方法として、機械的にユースケースシナリオ記述およびユースケース間の類似度を計測し、システムの中から類似するユースケースを検索することが実施されている。この際に、ユースケースシナリオ記述の類似度の機械的な計測には、単純な文字列マッチングを行う方法が一般的である。また、高度な計測の方法としては、特許文献1に示すような、機械的にユースケースシナリオ記述およびユースケースの距離を計算し、システムの設計全体としての適切度を数値化する方法が提案されている。この方法では、ユースケースシナリオ記述中の動詞およびキーワードを用いて、異なる2つのユースケースのユースケースシナリオ記述内に共通的に表れる前記動詞およびキーワードの数を検出し、ユースケースシナリオ記述間の距離を計測する。次に、ユースケースシナリオ記述間の距離の数値を用いて、2つのユースケース間の距離を数値化する。
特開平10−301770号公報
従来技術を用いた共通化候補ユースケース抽出方法は、以下に示す4つの問題点がある。
まず第一に、類似したユースケースシナリオ記述であっても異なる設計者により異なる表記で記述されるために、単純な文字列マッチングや、動詞、キーワードに基づいてユースケースシナリオ間の類似度を求めても、類似しないものであると判断される可能性が残されている。例として、「被保険者は事務所に給付を請求する」というユースケースシナリオがあった場合、同じ内容のユースケースシナリオの記述でも、設計者が異なると「被保険者は事務所に給付の請求を行う」や「事務所に年金給付を請求する」などと異なる記述がされる場合がある。このような場合、従来では、これらユースケースシナリオ同士は類似したユースケースシナリオ記述とはみなされなくなってしまう。
第二に、意味が異なるユースケースシナリオ記述同士であっても、動詞およびキーワードのみを用いた類似度の計測では、誤って類似していると判断される可能性が残されている。例として、「<システム>は<顧客テーブル>の<氏名項目>を<更新する>」と「<システム>は<顧客テーブル>を用いて<氏名項目>を<更新する>」という2つのユースケースシナリオ記述について考える。ここで、ユースケースシナリオ記述中の括弧で囲まれた部分は、動詞およびキーワードである。従来は、前記2つのユースケースシナリオ記述は、意味が異なっているにもかかわらず、誤って類似したユースケースシナリオ記述であるとみなされてしまう。
第三に、共通化候補となる類似したユースケースを検索する際に、従来の方法では多数の文字列操作を行うため、検索時間が長くなってしまう状況がある。特に、年金システムのような大規模システムの場合、多数のユースケースシナリオ記述が設計されるため、従来の方法による文字列マッチングや動詞およびキーワード抽出といった文字列操作を実施すると、多大な検索時間を要することとなる。設計を行っている中で、頻繁に類似するユースケースの検索を行うため、設計作業効率化の観点においても、検索時間の短縮は重要な課題である。
第四に、使用者によるユースケースの類似度合いの判断において、該当ユースケースを用いるシステムの適用対象、例えば対象年金制度等の年金業務に関する情報が利用者に提示されない状況がある。ユースケース同士が類似しているかどうかの判断については、最終的には人間による判断を要するが、従来の方法により提示されるユースケースの類似度の数値やユースケースシナリオ記述のみでは判断材料としては十分でなく、適用業務に関する情報が必要となってくる。
更には、上述のようなユースケースシナリオの設計(基本設計工程)を経た後に、ユースケースシナリオの記述に基づくコンポーネントの設計(詳細設計工程)が実行されるが、ここでも、ユースケースシナリオ同様にコンポーネントの共通化を図る必要があった。このコンポーネントの共通化に際しては、設計後のコンポーネントの設計情報に基づいた共通コンポーネントの検索が行われる。そのため、コンポーネントの共通化を図ろうとして、設計済みのコンポーネントについて手戻りなど無駄な工程が生じることになりやすい。
また、コンポーネント間で共通化の候補となるものを抽出し、共通化実施の可否を判断する作業は所定の経験を有する有識者により実施されているが、大規模なシステム開発の現場(例:コンポーネント数が数千の規模)でこうした有識者による共通化候補の抽出や共通化実施可否の判断を行うことは時間的にもコスト的にも困難であった。
そこで、本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、ユースケースシナリオやコンポーネントの作成支援を行い、共通化候補となる類似ユースケースやコンポーネントを精度良好に検索可能とする技術の提供を目的とする。
本発明のユースケースシナリオ作成支援システムは、ユースケースシナリオの作成支援を行うコンピュータシステムであって、ユースケースシナリオの構成要素たる、処理の実行主体であるアクター名、前記アクターが実行する処理の対象情報、および前記アクターが実行する処理内容に応じた動詞の各情報の選択肢を定めた選択肢テーブルと、ユースケースシナリオのパターン毎に、該当ユースケースシナリオを成す文字列における前記アクター名、対象情報、および動詞の組合せ情報を定めたユースケースシナリオ記述テーブルと、前記ユースケースシナリオ記述テーブルから、各ユースケースシナリオパターンの前記組合せ情報を読み出し、前記組合せ情報に定められたアクター名、対象情報、および動詞のそれぞれについての選択肢を前記選択肢テーブルから読み出し、ユースケースシナリオパターン毎に文字列中におけるアクター名、対象情報、および動詞の選択を前記選択肢の範囲で受付ける入力画面のデータを生成して出力インターフェイスに表示する、画面出力手段と、前記入力画面を通じて、ユースケースシナリオの選択指示と当該ユースケースシナリオにおけるアクター名、対象情報、および動詞の選択指示を受け付けて、当該選択指示により前記文字列中で特定されるアクター名、対象情報、および動詞の組合せからなるユースケースシナリオの情報を、既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルに格納する、シナリオ取得手段と、を備える。
また、前記ユースケースシナリオ作成支援システムは、前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルから、ユースケースシナリオの情報と、このユースケースシナリオが属するユースケースとは異なる他ユースケースのユースケースシナリオとを読み出し、ここで読み出したユースケースシナリオ間でユースケースシナリオパターン、アクター名、対象情報、および動詞の各情報の一致を判定し、前記各情報が全て一致したユースケースシナリオ群が一定数以上であれば、前記ユースケースと前記他ユースケースとが類似するユースケース群であるとして、当該ユースケース群の情報を出力インターフェイスに表示する、類似ケース特定手段を備えるとしてもよい。
また、前記ユースケースシナリオ作成支援システムの、前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルにおいて、各ユースケースシナリオが含むユースケースシナリオパターン、アクター名、対象情報、および動詞の各情報は、各情報を一意に特定可能なIDであり、前記類似ケース特定手段は、前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルから読み出したユースケースシナリオ間でユースケースシナリオパターン、アクター名、対象情報、および動詞の各情報の一致を判定するに際し、各情報のIDの一致を判定するものである、としてもよい。
また、前記ユースケースシナリオ作成支援システムにおいて、前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルは、ユースケースシナリオ毎に該当ユースケースの適用対象業務の情報を格納するものであり、前記類似ケース特定手段は、前記ユースケース群の情報と共に、該当ユースケースの適用対象業務の情報を前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルから読み出して出力インターフェイスに表示するものである、としてもよい。なお、該当ユースケースの適用対象業務の情報としては、例えば、対象年金制度、対象年金種別、の年金業務に関する情報を想定できる。
また、前記ユースケースシナリオ作成支援システムにおいて、所定の記憶装置から読み出すか入力インターフェイスから取得されたユースケースシナリオについて、その文字列が含むアクター名、対象情報、および動詞と、これらアクター名、対象情報、および動詞の前記文字列中での順列とに関し、前記ユースケースシナリオ記述テーブル中の各ユースケースシナリオパターンと照合し、前記ユースケースシナリオ記述テーブルが含むどのユースケースシナリオパターンとも一致しない場合、当該ユースケースシナリオの文字列が含むアクター名、対象情報、および動詞と、これらアクター名、対象情報、および動詞の前記文字列中での順列の情報とを含む、新たなユースケースシナリオパターンを前記ユースケースシナリオ記述テーブルに登録する、ユースケースシナリオ分析手段を備えるとしてもよい。
なお、前記ユースケースシナリオ記述テーブルは、ユースケースシナリオパターンとして、(1)「アクター」は「対象情報1」を「動詞」、(2)「アクター」は「対象情報1」に「対象情報2」を「動詞」、(3)「アクター」は「対象情報1」と「対象情報2」を「動詞」、(4)「アクター」は「対象情報1」から「対象情報2」を「動詞」、(5)「アクター」は「対象情報1」を入力として「対象情報2」を「動詞」、の5種類のパターンを備えていると想定する。
また、前記ユースケースシナリオ作成支援システムが、ユースケースシナリオから設計された既存のコンポーネントの情報を格納した既存コンポーネント情報テーブルと、ユースケースと当該ユースケースに属するユースケースシナリオと当該ユースケースシナリオのコンポーネントとの対応関係を定めたユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブルと、を記憶する記憶装置と、所定ユースケースシナリオについてのコンポーネントの指定を入力インターフェイスで受け付けて、ここで指定を受け付けた指定コンポーネントの情報と、前記既存コンポーネント情報テーブルに格納されている既存コンポーネントの情報とを照合して、前記指定コンポーネントが含む所定文字列と同じ文字列を含んでいる既存コンポーネントを特定し、ここで特定した既存コンポーネントのリストを出力インターフェイスに表示し、前記リストの既存コンポーネント中からの共通コンポーネントの指定を入力インターフェイスで受け付けて、前記ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブルにおける前記所定ユースケースシナリオに対応付けて前記共通コンポーネントの情報を設定する、類似コンポーネント特定手段を備えるとしてもよい。
また、前記ユースケースシナリオ作成支援システムにおいて、前記類似コンポーネント特定手段は、前記類似ケース特定手段が前記各情報が全て一致したユースケースシナリオ群が一定数以上であると判定出来なかったユースケースAと他ユースケースBとのセットについて検知し、ユースケースAに属するユースケースシナリオについてのコンポーネントaおよび他ユースケースBに属するユースケースシナリオについてのコンポーネントbの指定を入力インターフェイスで受け付けて、ここで指定を受け付けた指定コンポーネントaの情報と指定コンポーネントbの情報とを照合して、前記指定コンポーネントaおよびbの間で同じ所定文字列を含んでいるコンポーネントのセットを特定し、ここで特定したコンポーネントセットのリストを出力インターフェイスに表示し、前記リストのコンポーネントセットからの共通コンポーネントの指定を入力インターフェイスで受け付けて、前記ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブルにおける前記ユースケースAおよびユースケースBのユースケースシナリオに対応付けて前記共通コンポーネントの情報を設定する、としてもよい。
また、本発明のユースケースシナリオ作成支援方法は、ユースケースシナリオの作成支援を行うコンピュータが、ユースケースシナリオの構成要素たる、処理の実行主体であるアクター名、前記アクターが実行する処理の対象情報、および前記アクターが実行する処理内容に応じた動詞の各情報の選択肢を定めた選択肢テーブルと、ユースケースシナリオのパターン毎に、該当ユースケースシナリオを成す文字列における前記アクター名、対象情報、および動詞の組合せ情報を定めたユースケースシナリオ記述テーブルとを記憶装置に備えて、前記ユースケースシナリオ記述テーブルから、各ユースケースシナリオパターンの前記組合せ情報を読み出し、前記組合せ情報に定められたアクター名、対象情報、および動詞のそれぞれについての選択肢を前記選択肢テーブルから読み出し、ユースケースシナリオパターン毎に文字列中におけるアクター名、対象情報、および動詞の選択を前記選択肢の範囲で受付ける入力画面のデータを生成して出力インターフェイスに表示する、画面出力処理と、前記入力画面を通じて、ユースケースシナリオの選択指示と当該ユースケースシナリオにおけるアクター名、対象情報、および動詞の選択指示を受け付けて、当該選択指示により前記文字列中で特定されるアクター名、対象情報、および動詞の組合せからなるユースケースシナリオの情報を、既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルに格納する、シナリオ取得処理と、を実行することを特徴とする。
また、本発明のユースケースシナリオ作成支援プログラムは、ユースケースシナリオの作成支援を行うべく、ユースケースシナリオの構成要素たる、処理の実行主体であるアクター名、前記アクターが実行する処理の対象情報、および前記アクターが実行する処理内容に応じた動詞の各情報の選択肢を定めた選択肢テーブルと、ユースケースシナリオのパターン毎に、該当ユースケースシナリオを成す文字列における前記アクター名、対象情報、および動詞の組合せ情報を定めたユースケースシナリオ記述テーブルとを記憶装置に備えるコンピュータに、前記ユースケースシナリオ記述テーブルから、各ユースケースシナリオパターンの前記組合せ情報を読み出し、前記組合せ情報に定められたアクター名、対象情報、および動詞のそれぞれについての選択肢を前記選択肢テーブルから読み出し、ユースケースシナリオパターン毎に文字列中におけるアクター名、対象情報、および動詞の選択を前記選択肢の範囲で受付ける入力画面のデータを生成して出力インターフェイスに表示するステップと、前記入力画面を通じて、ユースケースシナリオの選択指示と当該ユースケースシナリオにおけるアクター名、対象情報、および動詞の選択指示を受け付けて、当該選択指示により前記文字列中で特定されるアクター名、対象情報、および動詞の組合せからなるユースケースシナリオの情報を、既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルに格納するステップと、を実行させるプログラムである。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明の実施の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、ユースケースシナリオやコンポーネントの作成支援を行い、共通化候補となる類似ユースケースやコンポーネントが精度良好に検索可能となる。
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態におけるユースケースシナリオ作成支援システムシステム100の構成図である。本実施形態におけるユースケースシナリオ作成支援システム100(以下、システム100)は、 ユースケースシナリオの作成支援を行うコンピュータシステムである。こうした前記システム100は、ユースケースシナリオ作成支援方法を実行する機能を実現すべく不揮発性メモリなどの記憶装置101に格納されたプログラム102をメモリ103に読み出し、演算装置たるCPU104により実行する。また、前記システム100は、コンピュータ装置が一般に備えている各種ボタン類、キーボードなどの入力インターフェイス105や、LEDやディスプレイなどの出力インターフェイス106、ならびに、利用者が使用する操作端末200など外部装置との通信を担う通信装置107などを有している。
続いて、前記システム100が例えばプログラム102に基づき構成・保持する機能部につき説明を行う。なお、前記システムは、既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126、ユースケースシナリオ記述テーブル127、選択肢テーブル128を記憶装置101に備えるか、ネットワーク140を介して利用可能(前記各テーブルがネットワーク上の装置内にある)であるとする。
前記システム100は、ユースケースシナリオ記述テーブル127から、各ユースケースシナリオパターンの組合せ情報を読み出し、前記組合せ情報に定められたアクター名、対象情報、および動詞のそれぞれについての選択肢を前記選択肢テーブル128から読み出し、ユースケースシナリオパターン毎に文字列中におけるアクター名、対象情報、および動詞の選択を前記選択肢の範囲で受付ける入力画面のデータを生成して出力インターフェイス106に表示する、画面出力手段110を備える。
また、前記システム100は、前記入力画面を通じて、ユースケースシナリオの選択指示と当該ユースケースシナリオにおけるアクター名、対象情報、および動詞の選択指示を受け付けて、当該選択指示により前記文字列中で特定されるアクター名、対象情報、および動詞の組合せからなるユースケースシナリオの情報を、既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126に格納する、シナリオ取得手段111を備える。
また、前記システム100は、前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126から、ユースケースシナリオの情報と、このユースケースシナリオが属するユースケースとは異なる他ユースケースのユースケースシナリオとを読み出し、ここで読み出したユースケースシナリオ間でユースケースシナリオパターン、アクター名、対象情報、および動詞の各情報の一致を判定し、前記各情報が全て一致したユースケースシナリオ群が一定数以上であれば、前記ユースケースと前記他ユースケースとが類似するユースケース群であるとして、当該ユースケース群の情報を出力インターフェイス106に表示する、類似ケース特定手段112を備える。
なお、前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126において、各ユースケースシナリオが含むユースケースシナリオパターン、アクター名、対象情報、および動詞の各情報は、各情報を一意に特定可能なIDであるとすれば好適である。この場合、前記類似ケース特定手段112は、前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126から読み出したユースケースシナリオ間でユースケースシナリオパターン、アクター名、対象情報、および動詞の各情報の一致を判定するに際し、各情報のIDの一致を判定することとなる。
また、前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126は、ユースケースシナリオ毎に該当ユースケースの適用対象業務の情報を格納するものであるとしてもよい。この場合、前記類似ケース特定手段112は、前記ユースケース群の情報と共に、該当ユースケースの適用対象業務の情報を前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126から読み出して出力インターフェイス106に表示するものとすれば好適である。なお、該当ユースケースの適用対象業務の情報としては、例えば、対象年金制度、対象年金種別、の年金業務に関する情報を想定できる。
また、前記システム100は、所定の記憶装置から読み出すか入力インターフェイス105から取得されたユースケースシナリオについて、その文字列が含むアクター名、対象情報、および動詞と、これらアクター名、対象情報、および動詞の前記文字列中での順列とに関し、前記ユースケースシナリオ記述テーブル127中の各ユースケースシナリオパターンと照合し、前記ユースケースシナリオ記述テーブル127が含むどのユースケースシナリオパターンとも一致しない場合、当該ユースケースシナリオの文字列が含むアクター名、対象情報、および動詞と、これらアクター名、対象情報、および動詞の前記文字列中での順列の情報とを含む、新たなユースケースシナリオパターンを前記ユースケースシナリオ記述テーブル127に登録する、ユースケースシナリオ分析手段113を備えるとしてもよい。
なお、前記ユースケースシナリオ記述テーブル127は、ユースケースシナリオパターンとして、(1)「アクター」は「対象情報1」を「動詞」、(2)「アクター」は「対象情報1」に「対象情報2」を「動詞」、(3)「アクター」は「対象情報1」と「対象情報2」を「動詞」、(4)「アクター」は「対象情報1」から「対象情報2」を「動詞」、(5)「アクター」は「対象情報1」を入力として「対象情報2」を「動詞」、の5種類のパターンを備えていると想定する。
なお、これまで示した前記システム100における各機能部110〜113は、ハードウェアとして実現してもよいし、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶装置に格納したプログラムとして実現するとしてもよい。この場合、システム100を構成する各装置のCPUがプログラム実行に合わせて記憶装置より該当プログラムをメモリに読み出して、これを実行することとなる。
−−−テーブル構造例−−−
次に、本実施形態におけるシステム100が利用するテーブルの構造について説明する。図2は、本実施形態における(a)既存ユースケース情報テーブル125、(b)既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126、(c)ユースケースシナリオ記述テーブル127、(d)選択肢テーブル128の各データ構成例を示す図である。
前記既存ユースケース情報テーブル125は、ユースケースシナリオから構成されるユースケースの情報を格納するテーブルであり、システム100に登録されたユースケース情報を識別するためのユースケースIDをキーとしてレコードが生成されている。前記ユースケースIDは、システム100におけるすべてのユースケースに関して一意に設定される。こうした既存ユースケース情報テーブル125は、ユースケースIDをキーとして、システム名、ユースケース名、ユースケース概要、年金制度及び年金種別の各情報を対応付けしたレコードの集合体となっている。なお、「システム名」は、ユースケースが登録されているシステム名を示し、「ユースケース名」には、ユースケースの名称を文字列で格納し、「ユースケース概要」は、ユースケースが行う処理の概要を示し、「年金制度」は、ユースケースが処理対象とする年金制度を示し、「年金種別」は、ユースケースが処理対象とする年金種別を示す。
また、前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126は、文字列中で特定されるアクター名、対象情報、および動詞の組合せからなるユースケースシナリオの情報を格納するテーブルである。この既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126は、例えば、ユースケースシナリオ記述が属するユースケースを識別する情報であるユースケースID(既存ユースケース情報テーブル125のものと関係づけ)をキーとして、ユースケースシナリオID(ユースケースシナリオ記述に対して一意に設定)、ユースケースシナリオ順位(ユースケースシナリオ記述の、ユースケース内での順番。設計書においては、ユースケースシナリオ順位の順番に従って、ユースケースシナリオ記述が記載されていることを表す)、ユースケースシナリオパターンID、アクター名ID、情報名ID1、情報名ID2、情報名ID3及び動詞IDが、対応付けされたレコードの集合体となっている。
なお、前記ユースケースシナリオパターンIDは、ユースケースシナリオ記述の文章記述のパターンを識別する情報を示し、アクター名IDは、ユースケースシナリオ記述のアクター名を識別する情報を示し、情報名ID1は、ユースケースシナリオ記述の中に記載する1番目の対象情報の情報名を識別するIDを示し、情報名ID2は、ユースケースシナリオ記述の中に記載する2番目の対象情報の情報名を識別するIDを示し、情報名ID3は、ユースケースシナリオ記述の中に記載する3番目の対象情報の情報名を識別するIDを示し、動詞IDは、ユースケースシナリオ記述に記載する動詞を識別するIDを示す。ここで、「情報名2」には、ユースケースシナリオ記述中に記載が必要となる情報名が1つの場合は情報を格納しない。同様に、「情報名3」は、ユースケースシナリオ記述中に記載が必要となる情報名が1つまたは2つの場合は情報を格納しない。
また、上述のように前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126において、各ユースケースシナリオが含むユースケースシナリオパターン、アクター名、対象情報、および動詞の各情報は、各情報を一意に特定可能なIDとなっている。
また、既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126は、ユースケースシナリオ毎に該当ユースケースの適用対象業務の情報を格納すると好適であるが、本実施形態の例では、この適用対象業務の情報を、前記既存ユースケース情報テーブル125において、「年金制度」、「年金種別」として格納している。前記既存ユースケース情報テーブル125は、前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126とユースケースIDをキーに結びつけられるリレーショナルデータベースであるから、両者は一体のテーブルとみなすこともできる。
また、前記ユースケースシナリオ記述テーブル127は、ユースケースシナリオのパターン毎に、該当ユースケースシナリオを成す文字列における前記アクター名、対象情報、および動詞の組合せ情報を定めたテーブルである。このユースケースシナリオ記述テーブル127は、ユースケースシナリオ記述のパターンを識別するユースケースシナリオパターンID(すべてのユースケースシナリオのパターンに対して一意に設定されている)をキーにして、シナリオ文字列を対応付けしたレコードの集合体となっている。前記シナリオ文字列は、アクター名、情報名及び動詞の情報を含むものであり、これら情報は、それぞれ選択肢テーブル128を構成するアクター名テーブル128a、情報名テーブル128b及び動詞テーブル128cの情報を用いて置き換え可能なように、例えば、"<アクター>"のように前記文字列中で表現されている。
また、前記選択肢テーブル128は、ユースケースシナリオの構成要素たる、処理の実行主体であるアクター名、前記アクターが実行する処理の対象情報、および前記アクターが実行する処理内容に応じた動詞の各情報の選択肢を定めたテーブルである。この選択肢テーブル128は、本実施形態において、アクター名テーブル128a、情報名テーブル128b、動詞テーブル128cから構成されている。
前記アクター名テーブル128aは、ユースケースシナリオ記述で使用されるアクター名を識別するアクターID(すべてのアクター名に対して一意に設定)をキーとして、アクター名が対応付けしたレコードの集合体となっている。
また、前記情報名テーブル128bは、ユースケースシナリオ記述で使用される情報名(対象情報)を識別する情報名ID(すべての情報名に対して一意に設定)をキーとして、情報名が対応付けしたレコードの集合体となっている。
また、前記動詞テーブル128cは、ユースケースシナリオ記述で使用される動詞を識別する動詞ID(すべての動詞に対して一意に設定)をキーとして、動詞を対応付けしたレコードの集合体となっている。
−−−処理フロー例1−−−
以下、本実施形態におけるユースケースシナリオ作成支援方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明するユースケースシナリオ作成支援方法に対応する各種動作は、前記システム100がメモリに読み出して実行するプログラムによって実現される。そしてこのプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図3は、本実施形態のユースケースシナリオ作成支援方法の処理手順例1を示すフロー図であり、図6は、本実施形態の入力画面例を示す図、また図7は、本実施形態の検索結果画面例を示す図である。ここでは、ある利用者がネットワーク140を介してシステム100に接続された操作端末200を用いてユースケースシナリオ作成する際に、システム100が作成支援を行う処理について説明する。この場合、前記システム100の画面出力手段110は、例えば、ユースケースの選択用画面データ(システム100の記憶装置101に格納)を前記操作端末200に送信し、ユースケースの選択指示を受付ける(s100)。前記選択用画面は、例えば、ユースケースの適用対象(保険制度、年金種別)を選択可能なインターフェイスが含まれることが想定される。
前記画面出力手段110は、前記選択用画面を介して操作端末200から得たユースケースの選択指示(ユースケースの適用対象の情報を含む)に基づき、前記既存ユースケース情報テーブル125において前記適用対象に該当するユースケースを特定する(s101)。そして前記画面出力手段110は、ここで特定したユースケースに対応付けされたユースケースシナリオパターンを、前記ユースケースシナリオ記述テーブル127から、読取る(s102)。また、ここで読み取った各ユースケースシナリオパターンの組合せ情報を同じく前記ユースケースシナリオ記述テーブル127から読み出し、前記組合せ情報に定められたアクター名、対象情報、および動詞のそれぞれについての選択肢を前記選択肢テーブル128から読み出す(s103)。
前記画面出力手段110は、図6の入力画面600に示すように、複数のユースケースシナリオパターン毎に文字列中におけるアクター名、対象情報、および動詞の選択を前記選択肢の範囲で受付ける入力画面のデータを生成して操作端末200に送信する(s104)。この入力画面600は、例えば、操作端末200において、前記ユースケースシナリオパターンの中から利用者所望のシナリオパターンを選択し、またアクター名、対象情報、および動詞の選択肢の中から選択するインターフェイスとなっている。こうした選択用のインターフェイスとしては、例えばプルダウンやラジオボタンを想定できる。
図6の例では、利用者が、シナリオパターン「パターン3」、アクター名「システム」、情報名1「請求書番号」、情報名2「住民票番号」、動詞「突合する」を選択しているから、作成されるユースケースシナリオとしては、「システムは請求書番号と住民票番号を突合する」となる。
前記システム100のシナリオ取得手段111は、前記入力画面600を通じ操作端末200から、ユースケースシナリオパターンの選択指示:「パターン3」と当該ユースケースシナリオパターンにおけるアクター名:「システム」、対象情報:情報名1「請求書番号」、情報名2「住民票番号」、および動詞:「突合する」の選択指示を受け付けて、当該選択指示により前記文字列中で特定されるアクター名、対象情報、および動詞の組合せからなるユースケースシナリオ:「システムは請求書番号と住民票番号を突合する」の情報を取得し、既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126に格納する(s105)。
−−−処理フロー例2−−−
図4は、本実施形態のユースケースシナリオ作成支援方法の処理手順例2を示すフロー図であり、図7は本実施形態の検索結果画面例を示す図である。次に、類似ユースケースの検索処理について説明する。この場合、前記システム100の類似ケース特定手段112は、まず、前記既存ユースケース情報テーブル125から、例えば、登録順などに従ってユースケースを1つ取り出す(s200)。ここで取り出したユースケースを、ユースケース(A)とする。また更に、前記類似ケース特定手段112は、前記既存ユースケース情報テーブル125の中から、前記ユースケース(A)とは異なる他のユースケースを1つ取り出す(s201)。これをユースケース(B)とする。
次に前記類似ケース特定手段112は、既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126から、ユースケース(A)のユースケースシナリオをユースケースシナリオ順位の順番に従って1つ取り出す(s202)。これをユースケースシナリオ(a)とする。また、前記類似ケース特定手段112は、既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126から、ユースケース(B)のユースケースシナリオをユースケースシナリオ順位の順番に従って1つ取り出す(s203)。これをユースケースシナリオ(b)とする。
前記類似ケース特定手段112は、前記ユースケースシナリオ(a)、(b)について、ユースケースシナリオパターンID、アクター名ID、情報名ID1、情報名ID2、情報名ID3及び動詞IDがすべて等しいか照合する(s204)。こうしたユースケースシナリオ(a)との照合処理を、ユースケース(B)のユースケースシナリオのすべてについて処理した場合(s205:Yes)、処理をステップs206に移す。他方、ユースケース(B)のユースケースシナリオに関して未処理のものが存在する場合(s205:No)、処理をステップs203に戻す。
前記ステップs203からs205における、ユースケースシナリオ(a)に対するユースケース(B)の全てのユースケースシナリオの照合処理にて、前記各IDらが一致するユースケースシナリオがユースケース(B)に存在した場合、前記ユースケースシナリオ(a)とユースケース(B)の所定ユースケースシナリオとの類似値を1とする(s206)。他方、照合処理にて、前記各IDらが一致するユースケースシナリオがユースケース(B)に存在しなかった場合、ユースケースシナリオ(a)とユースケース(B)との類似値を0とする。
前記ユースケースシナリオ(a)以外の、ユースケース(A)のユースケースシナリオについてもすべて前記照合処理をした場合(s207:Yes)、処理をステップs208に処理を移す。一方、未処理のユースケースシナリオが前記ユースケース(A)について残されている場合(s207:No)、処理をステップs202に戻す。
前記類似ケース特定手段112は、ユースケースシナリオ同士の照合で一致するものがあった前記ユースケース(A)とユースケース(B)の類似値を、以下の計算式を用いて計算する(s208)。
(ユースケース(A)の全ユースケースシナリオの類似値の合計)×2÷(ユースケース(A)とユースケース(B)のユースケースシナリオ数の和)=類似値
類似ケース特定手段112は、こうした計算式で算定された類似値のデータを、該当ユースケースのセット毎に記憶装置101にて格納しておく。
類似ケース特定手段112は、既存ユースケース情報テーブル125におけるすべてのユースケースの組み合わせについて処理を実施した場合(s209:Yes)、ステップs210に処理を移す。他方、未処理のユースケースの組み合わせが残されている場合(s209:No)、処理をステップs200に戻す。
次に類似ケース特定手段112は、前記類似値を記憶装置101からメモリ103に読み出して、類似値が高い順に所定数だけ、ユースケース群(互いに類似すると判定したユースケースの組)を特定し、このユースケース群の情報を前記操作端末200に送信する(s210)。類似ユースケース検索結果の表示は、図7の検索結果画面700に例示するように、ユースケース群を構成する各ユースケースの情報欄701において、アクター名、ユースID、ユースケース名、ユースケース概要、年金制度、年金種別の各情報、およびユースケースシナリオが表示され、更には、類似値欄702にて該当ユースケース群の類似値が表示される。
操作端末200では前記検索結果画面700をシステム100から受信して、ディスプレイ装置などの出力インターフェイスに表示し、利用者の閲覧に供することとなる。
−−−処理フロー例3−−−
図5は、本実施形態のユースケースシナリオ作成支援方法の処理手順例3を示すフロー図である。次に、ユースケースシナリオパターンの新規登録処理について説明する。この場合、前記システム100のユースケースシナリオ分析手段113は、まず、既存ユースケース情報テーブル125の中から、当該パターン解析を実施していないユースケースを1つ取り出す(s300)。そしてユースケースシナリオ分析手段113は、前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126から、前記ステップs300で取り出したユースケースのユースケースシナリオを、ユースケースシナリオ順位の順番に従って1つ取り出す(s301)。
また、ユースケースシナリオ分析手段113は、前記ステップs301で取り出したユースケースシナリオに対し、検索位置を1文字目に設定する(s302)。そして、ユースケースシナリオの検索位置から、アクター名テーブル128aのアクター名と一致するものを検索する(s303)。そして、前記検索位置を、前記ステップs303で一致したユースケースシナリオ中のアクター名の1文字後に設定する(s304)。
続いて前記ユースケースシナリオ分析手段113は、ユースケースシナリオの検索位置以降の文字列を対象として、情報名テーブル128bの中で一致するものを検索する(s305)。この検索の結果、一致した情報名が複数あった場合には、ユースケースシナリオの中で一致した位置が最も前である情報名を一致したものとみなす(s306)。
更にユースケースシナリオ分析手段113は、前記検索位置を前記ステップs306で一致したユースケースシナリオ中の情報名の1文字後に設定する(s307)。このユースケースシナリオの検索位置以降に、前記情報名テーブル128bの情報名に一致する文字列が存在する場合(s308:Yes)には、前記ステップs306に処理を戻す。他方、前記検索位置以降に、前記情報名テーブル128bの情報名に一致する文字列が存在しない場合(s308:No)には、前記ステップs309に処理を移す。
次に、前記ユースケースシナリオ分析手段113は、ユースケースシナリオの検索位置以降の文字列を対象として、動詞テーブル128cの中で一致するものを検索する(s309)。前記ユースケースシナリオ分析手段113は、ステップs301からs309の一連の処理によって、ユースケースシナリオ内のアクター名、情報名、動詞を特定する。 次に、ユースケースシナリオ分析手段113は、前記ユースケースシナリオ内のアクター名(例えば、「システムが」)に対して「<アクター>」、情報名(例えば、「住民票番号」)に対して文字列中の順番により「<情報名1>」または「<情報名2>」または「<情報名3>」、動詞(例えば、「突合する」)に対し「<動詞>」にそれぞれ置き換えを行う(s310)。これによりユースケースシナリオ分析手段113は、ユースケースシナリオを、「<アクター>は<情報名1>を<動詞>」といったパターン文字列に変換するのである。 続いて前記ユースケースシナリオ分析手段113は、前記ステップs310でパターン化したユースケースシナリオの情報を、前記ユースケースシナリオ記述テーブル127の中の各ユースケースシナリオパターン(のシナリオ文字列)と比較し、前記ユースケースシナリオ記述テーブル127中に無ければ、新規のシナリオパターン(のシナリオ文字列)として、前記ユースケースシナリオ記述テーブル127に格納する(s311)。
また、ユースケースシナリオ分析手段113は、前記ステップs300で取り出したユースケースの中で、未処理のユースケースシナリオが存在する場合(s312:Yes)、処理を前記ステップs301に戻す。他方、未処理のユースケースシナリオが存在しない場合(s312:No)、処理をステップs313に移す。
前記ユースケースシナリオ分析手段113は、前記既存ユースケース情報テーブル125の中で、ユースケースシナリオ分析手段113による処理を行っていないユースケースが存在する場合(s313:Yes)、処理をステップs300に戻す。他方、ユースケースシナリオ分析手段113による処理を行っていないユースケースが存在しない場合(s313:No)、処理を終了する。
本実施形態によれば、ユースケースシナリオの記述が、システム側が予め用意した選択肢(シナリオパターン、アクター名、対象情報、動詞)から構成されるため、設計者毎に記述が不揃いになることがなくなり、類似ユースケースの正確な検索が効率的に実行可能となる。特に年金システムのような大規模なシステムにおいては、多くの設計者が設計を行って多数のユースケースシナリオが作成される環境であるため、前記の効果は大きい。
また、類似したユースケースの検索に際して、ユースケース間で照合する情報がIDや番号のみとすることも可能であり(アクター名、対象情報、動詞等をID化)、従来の方法による文字列マッチングの処理が発生せず、より高速な検索が可能となる。特に、年金システムのような大規模システムにおいては、ユースケースシナリオ記述およびユースケースの数が膨大となるため、前記の効果が大きい。
また、類似したユースケースの情報を画面表示する際、例えば、ユースケースを用いたシステムの適用対象である年金業務に関係する設計情報を表示することで、人間による共通化候補の判断がより容易になる。特に、年金システムのような、複雑な法律に基づいた業務仕様を扱うシステムにおいては、ユースケースの共通化を検討する際に、ユースケースシナリオ記述文以外の情報を総合的に勘案する必要があるため、前記の効果が大きい。
−−−他の実施例におけるシステム構成−−−
続いて、ユースケースシナリオから設計されるコンポーネントの共通化をシステム100が支援する処理について説明する。図8は、他の実施形態におけるユースケースシナリオ作成支援システムの全体構成図である。ここでシステム100は、上記各手段110〜113を同様に備えているが、機能として同じなのでここでは説明を省略する。この実施例におけるシステム100が新たに備えるのは以下の記憶装置ならびに手段となる。
この実施例における前記システム100は、ユースケースシナリオから設計された既存のコンポーネントの情報を格納した既存コンポーネント情報テーブル129と、ユースケースと当該ユースケースに属するユースケースシナリオと当該ユースケースシナリオのコンポーネントとの対応関係を定めたユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブル131と、を記憶する記憶装置101を備える。
この場合、前記システム100は、所定ユースケースシナリオについてのコンポーネントの指定を入力インターフェイス105で受け付けて、ここで指定を受け付けた指定コンポーネントの情報と、前記既存コンポーネント情報テーブル129に格納されている既存コンポーネントの情報とを照合して、前記指定コンポーネントが含む所定文字列と同じ文字列を含んでいる既存コンポーネントを特定し、ここで特定した既存コンポーネントのリストを出力インターフェイス106に表示し、前記リストの既存コンポーネント中からの共通コンポーネントの指定を入力インターフェイス105で受け付けて、前記ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブル131における前記所定ユースケースシナリオに対応付けて前記共通コンポーネントの情報を設定する、類似コンポーネント特定手段114を備える。
また、前記類似コンポーネント特定手段114は、前記類似ケース特定手段112が前記各情報が全て一致したユースケースシナリオ群が一定数以上であると判定出来なかったユースケースAと他ユースケースBとのセットについて検知し、ユースケースAに属するユースケースシナリオについてのコンポーネントaおよび他ユースケースBに属するユースケースシナリオについてのコンポーネントbの指定を入力インターフェイス105で受け付けて、ここで指定を受け付けた指定コンポーネントaの情報と指定コンポーネントbの情報とを照合して、前記指定コンポーネントaおよびbの間で同じ所定文字列を含んでいるコンポーネントのセットを特定し、ここで特定したコンポーネントセットのリストを出力インターフェイス106に表示し、前記リストのコンポーネントセットからの共通コンポーネントの指定を入力インターフェイス105で受け付けて、前記ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブル131における前記ユースケースAおよびユースケースBのユースケースシナリオに対応付けて前記共通コンポーネントの情報を設定する、としてもよい。
なお、ここで示した前記システム100における類似コンポーネント特定手段114は、前記手段110〜113と同様に、ハードウェアとして実現してもよいし、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶装置に格納したプログラムとして実現するとしてもよい。この場合、システム100を構成する各装置のCPUがプログラム実行に合わせて記憶装置より該当プログラムをメモリに読み出して、これを実行することとなる。
−−−他の実施例におけるテーブル構造例−−−
ここでは他の実施例におけるシステム100が、上記テーブル125〜128の他に、記憶装置101に備えるテーブルのデータ構造例について説明する。図9は、本実施形態における(a)既存コンポーネント情報テーブル129、(b)コンポーネントパターンテーブル130、(c)ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブル131の各データ構成例を示す図である。
ここで前記既存コンポーネント情報テーブル129は、ユースケースシナリオから設計された既存のコンポーネントの情報を格納するテーブルであり、システム100に登録されたコンポーネント情報を識別するためのコンポーネントIDをキーとしてレコードが生成されている。前記コンポーネントIDは、システム100におけるすべてのコンポーネントに関して一意に設定される。こうした既存コンポーネント情報テーブル129は、コンポーネントIDをキーとして、コンポーネント名、コンポーネントパターンID、情報名ID、動詞IDの各情報を対応付けしたレコードの集合体となっている。
また、前記コンポーネントパターンテーブル130は、前記既存コンポーネント情報テーブル129と前記コンポーネントパターンIDをキーにして一体となっていてもよいが(請求項中の構成)、本実施形態ではコンポーネントパターンIDをキーに互いに結びつくリレーショナルデータベースとした。このコンポーネントパターンテーブル130は、コンポーネントにおける文字列の構成パターンの情報を格納するテーブルであり、コンポーネントパターンIDをキーにして、コンポーネントを構成する文字列、例えば「<情報名1>を<動詞>」、「<情報名1>に<情報名2>を<動詞>」、「<情報名1>と<情報名2>を<動詞>」、といった文字列パターンの情報を対応付けしたレコードの集合体となっている。
また、前記ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブル131は、ユースケースと当該ユースケースに属するユースケースシナリオと当該ユースケースシナリオのコンポーネントとの対応関係を定めたテーブルである。システム100に登録されたユースケース情報を識別するためのユースケースIDをキーとしてレコードが生成されている。こうしたユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブル131は、ユースケースIDをキーとして、該当ユースケースに属するユースケースシナリオのID、および前記ユースケースシナリオに対応付けされたコンポーネントのIDの各情報を対応付けしたレコードの集合体となっている。
−−−他の実施例における処理フロー例1−−−
続いて、この実施例におけるユースケースシナリオ作成支援方法の処理手順例を示す。図10は他の実施形態のユースケースシナリオ作成支援方法の処理手順例1を示すフロー図である。この場合、前記システム100の画面出力手段110は、例えば、ユースケースの選択用画面データ(システム100の記憶装置101に格納)を前記操作端末200に送信し、ユースケースの選択指示を受付ける(s1000)。前記選択用画面としては、例えば、図12の入力画面1200を想定でき、ユースケースの適用対象(保険制度、年金種別)を選択可能なインターフェイスが含まれることが想定される。図12の例では、ユースケースとして「年金分割情報の送受信を指示する」がプルダウンメニューにて利用者から選択された状況を示している。
前記画面出力手段110は、前記選択用画面を介して操作端末200から得たユースケースの選択指示(ユースケースの適用対象の情報を含む)に基づき、前記既存ユースケース情報テーブル125において前記適用対象に該当するユースケースを特定する(s1001)。そして前記画面出力手段110は、ここで特定したユースケースに対応付けされたユースケースシナリオパターンを、前記ユースケースシナリオ記述テーブル127から、読取る(s1002)。また、ここで読み取った各ユースケースシナリオパターンの組合せ情報を同じく前記ユースケースシナリオ記述テーブル127から読み出し、前記組合せ情報に定められたアクター名、対象情報、および動詞のそれぞれについての選択肢を前記選択肢テーブル128から読み出す(s1003)。
前記画面出力手段110は、図12の入力画面1200に示すように、複数のユースケースシナリオパターン毎に文字列中におけるアクター名、情報名、および動詞の選択を前記選択肢の範囲で受付ける入力画面のデータを生成して操作端末200に送信する(s1004)。この入力画面1200は、例えば、操作端末200において、前記ユースケースシナリオパターンの中から利用者所望のシナリオパターン(図中:パターン1〜5)を選択し、またアクター名、情報名、および動詞の選択肢の中から選択するインターフェイスとなっている。こうした選択用のインターフェイスとしては、例えばプルダウンやラジオボタンを想定できる。
図12の例では、利用者が、ユースケースシナリオ:「新規追加」、シナリオパターン:「パターン1」、アクター名「システム」、情報名1「年金給付処理結果情報」、動詞「編集する」を選択しているから、作成されるユースケースシナリオとしては、既存のユースケースシナリオではなく新規のものであり、その内容は「システムは年金給付処理結果情報を編集する」となる。
続いて、前記システム100のシナリオ取得手段111は、前記入力画面1200を通じ操作端末200から、ユースケースシナリオパターンの選択指示:「パターン1」と当該ユースケースシナリオパターンにおけるアクター名:「システム」、対象情報:情報名1「年金給付処理結果情報」、および動詞:「編集する」の選択指示を受け付けて、当該選択指示により前記文字列中で特定されるアクター名、情報名、および動詞の組合せからなるユースケースシナリオ:「システムは年金給付処理結果情報を編集する」の情報を取得し、既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル126に格納する(s1005)。
次に、前記システム100の類似コンポーネント特定手段114は、上記ステップs105までで、所定ユースケースシナリオ:「システムは年金給付処理結果情報を編集する」の情報を取得しているから、このユースケースシナリオについてのコンポーネントの指定を前記入力画面1200(入力インターフェイス105)で受け付ける(s1006)。図12の入力画面1200の例では、ユースケースシナリオの情報から、「年金給付処理結果情報を編集する」とのコンポーネントのデータをシステム側で抽出し、これを表示欄1250で表示している。利用者はこの表示欄1250におけるコンポーネントの情報を認識し、変更が必要と判断すれば「コンポーネント情報変更/表示」ボタン1251を押下して、コンポーネントのデータの編集作業を実行する。一方、システム側では、前記「コンポーネント情報変更/表示」ボタン1251の押下を感知して、前記表示欄1250での編集作業を受付けるとすればよい(つまり、ボタン1251の押下時にのみ表示欄1250でのテキストデータ等の書き込みや削除、移動といった編集作業を受付ける)。
他方、「年金給付処理結果情報を編集する」とのコンポーネントのデータを利用者が受け入れる場合、決定ボタン1252を利用者が押下する。すると前記類似コンポーネント特定手段114は、このボタン押下をもって、ユースケースシナリオについてのコンポーネントの指定を受け付けたとする。
続いて、前記類似コンポーネント特定手段114は、前記ステップs1006で指定を受け付けた指定コンポーネントの情報と、前記既存コンポーネント情報テーブル129に格納されている既存コンポーネントの情報とを照合して、前記指定コンポーネントが含む所定文字列と同じ文字列を含んでいる既存コンポーネントを特定する(s1007)。上記の例であれば、前記類似コンポーネント特定手段114は、「年金給付処理結果情報を編集する」とのコンポーネントの情報と、既存コンポーネント情報テーブル129に格納されている既存コンポーネントの情報とを照合し、情報名として「年金給付処理結果情報」、動詞として「編集する」、の情報を含む既存コンポーネントを特定することとなる。
こうして前記類似コンポーネント特定手段114が特定した既存コンポーネントの情報を表示した画面例として、図13の検索結果画面例1300を示す。この画面例であれば、前記類似コンポーネント特定手段114が、コンポーネントID“CPS00000001”の既存コンポーネントと、コンポーネントID“CPS00000002”の既存コンポーネントの2つを特定した状況である。こうして、前記類似コンポーネント特定手段114は、前記ステップs1007で特定した既存コンポーネントのリスト1310を前記検索結果画面例1300(出力インターフェイス106)に表示する。
また前記類似コンポーネント特定手段114は、前記リスト1310の既存コンポーネント中からの共通コンポーネントの指定を入力インターフェイス105で受け付ける(s1008)。この例では、「年金給付処理結果情報を編集する」との既存コンポーネント“CPS00000001”が特定されており、これは前記入力画面1200の表示欄1250におけるコンポーネントと同じ内容であるから、前記利用者は、ラジオボタン1330のうち、前記既存コンポーネント“CPS00000001”に対応するものをチェックし、決定ボタン1312を押下することとなる。勿論、前記リスト1310に含まれる既存コンポーネントが、前記入力画面1200の表示欄1250におけるコンポーネントと同じ内容とは判断できず、修正等が必要な場合、利用者はコンポーネント情報変更/表示ボタン1311を押下する。この時、前記類似コンポーネント特定手段114は、例えば、前記リスト1310でのコンポーネント名欄1320での編集作業を受付けるとすればよい。
前記類似コンポーネント特定手段114は、前記ラジオボタン1330のチェックおよび決定ボタン1312の押下を受けて、前記既存コンポーネント“CPS00000001”を共通コンポーネントとし、前記ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブル131における前記所定ユースケースシナリオに対応付けて前記共通コンポーネントの情報を設定する(s1009)。前記所定ユースケースシナリオのIDを“UC00000004”とすれば、前記類似コンポーネント特定手段114は、前記ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブル131において、この“UC00000004”のユースケースIDに、ユースケースシナリオID“UCS00000001”、および共通コンポーネントたるコンポーネントID“CPS00000001”を対応付けて設定する。
なお、前記類似コンポーネント特定手段114は、前記類似ケース特定手段112が前記各情報が全て一致したユースケースシナリオ群が一定数以上であると判定出来なかったユースケースAと他ユースケースBとのセットについて検知するとしてもよい。この場合前記類似コンポーネント特定手段114は、ユースケースAに属するユースケースシナリオについてのコンポーネントaおよび他ユースケースBに属するユースケースシナリオについてのコンポーネントbの指定を入力インターフェイス105で受け付ける(前記ステップs1006と同様)。
そして類似コンポーネント特定手段114は、ここで指定を受け付けた指定コンポーネントaの情報と指定コンポーネントbの情報とを照合して、前記指定コンポーネントaおよびbの間で同じ所定文字列を含んでいるコンポーネントのセットを特定する。例えば、上記同様に「年金給付処理結果情報」、「編集する」といった文字列を共通に含むコンポーネントのセットを特定する。
次に、類似コンポーネント特定手段114は、ここで特定したコンポーネントセットのリストを出力インターフェイス106に表示し、前記リストのコンポーネントセットからの共通コンポーネントの指定を入力インターフェイス105で受け付ける(前記ステップs1008と同様)。前記類似コンポーネント特定手段114は、前記ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブル131における前記ユースケースAおよびユースケースBのユースケースシナリオに対応付けて前記共通コンポーネントの情報を設定することとなる。つまり、前記類似ケース特定手段112が前記各情報が全て一致したユースケースシナリオ群が一定数以上であると判定出来なかったユースケースAと他ユースケースBとの間(換言すれば、ユースケース同士の共通化は出来なかった間柄)でも、共通化できるコンポーネントの候補(前記リスト)を利用者に提示し、共通コンポーネントの特定および設定がなされるのである。
−−−他の実施例における処理フロー例2−−−
ここでは、共通コンポーネントの特定処理の詳細について説明する。図11は他の実施形態のユースケースシナリオ作成支援方法の処理手順例2を示すフロー図である。この場合、前記システム100の類似コンポーネント特定手段114は、前記ステップs1006と同様に、前記操作端末200を介してコンポーネントの指定を受付けて特定するる(s400)。ここで特定したコンポーネントをコンポーネント“A”とする。
次に前記類似コンポーネント特定手段114は、既存コンポーネント情報テーブル129の中から前記コンポーネント“A”とは異なる他のコンポーネントを1つ取り出す(s401)。また、類似コンポーネント特定手段114は、前記コンポーネント“A”、“B”について、コンポーネントパターンID、情報名ID1、情報名ID2、情報名ID3、および動詞IDがそれぞれ等しいか両者のデータを照合する(s402)。
前記照合の結果、前記コンポーネント“A”、“B”の間で情報名IDが一致した場合、前記類似コンポーネント特定手段114は、情報名IDの照合結果を「1」としてメモリ103に格納し、前記情報名IDが一致しなかった場合、情報名IDの照合結果を「0」としてメモリ103に格納する(s403)。
また、前記照合の結果、前記コンポーネント“A”、“B”の間で動詞IDが一致した場合、前記類似コンポーネント特定手段114は、動詞IDの照合結果を「1」としてメモリ103に格納し、前記動詞IDが一致しなかった場合、動詞IDの照合結果を「0」としてメモリ103に格納する(s404)。
前記ステップs401〜s404を実行した後、前記類似コンポーネント特定手段114は、既存コンポーネント情報テーブル129における全てのコンポーネントの組合せについて処理を実施したか確認し、全てのコンポーネントの組合せについて処理を実施できるまで処理をループさせる(s405:No→s401)。
他方、前記既存コンポーネント情報テーブル129における全てのコンポーネントの組合せについて処理を実施した場合(s405:Yes)、前記類似コンポーネント特定手段114は、情報名IDおよび動詞IDの照合結果を前記メモリ103から読み出して、いずれかの照合結果が「1」であったコンポーネント群を特定する。そして、情報名IDおよび動詞IDの照合結果でソートしたコンポーネント群の情報を、前記ステップs1008と同様に前記操作端末200に送信する(s406)。
類似コンポーネント特定手段114は、前記操作端末200から得た共通化コンポーネントの選択指示(コンポーネントの適用対象の情報含む)に基づき、共通化コンポーネントの紐付き先ユースケース(上記例では“A”、“B”)及びユースケースシナリオ記述について、ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブル131を更新することとなる(s407)。
上記の他の実施例によれば、ユースケースシナリオの設計(基本設計工程)を経た後に実行される、ユースケースシナリオの記述に基づくコンポーネントの設計(詳細設計工程)に際して、ユースケースシナリオ同様にコンポーネントの共通化を、効率的かつ低コストで図ることが可能となる。このコンポーネントの共通化に際しては、設計前のコンポーネントの設計情報に基づいた共通コンポーネントの検索が行われるため、コンポーネントの共通化を図ろうとして、設計済みのコンポーネントについて手戻りなど無駄な工程が生じることもなくなる。
また、コンポーネント間で共通化の候補となるものを抽出し、共通化実施の可否を判断する作業について有識者等の負担を低減することができ、大規模なシステム開発の現場(例:コンポーネント数が数千の規模)であっても共通化候補の迅速な抽出等を効率的に行うことが容易となる。
したがって、ユースケースシナリオやコンポーネントの作成支援を行い、共通化候補となる類似ユースケースやコンポーネントが精度良好に検索可能となる。
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本実施形態におけるユースケースシナリオ作成支援システムの全体構成図である。 本実施形態における(a)既存ユースケース情報テーブル、(b)既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル、(c)ユースケースシナリオ記述テーブル、(d)選択肢テーブルの各データ構成例を示す図である。 本実施形態のユースケースシナリオ作成支援方法の処理手順例1を示すフロー図である。 本実施形態のユースケースシナリオ作成支援方法の処理手順例2を示すフロー図である。 本実施形態のユースケースシナリオ作成支援方法の処理手順例3を示すフロー図である。 本実施形態の入力画面例を示す図である。 本実施形態の検索結果画面例を示す図である。 他の実施形態におけるユースケースシナリオ作成支援システムの全体構成図である。 本実施形態における(a)既存コンポーネント情報テーブル、(b)コンポーネントパターンテーブル、(c)ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブルの各データ構成例を示す図である。 他の実施形態のユースケースシナリオ作成支援方法の処理手順例1を示すフロー図である。 他の実施形態のユースケースシナリオ作成支援方法の処理手順例2を示すフロー図である。 他の実施形態の入力画面例を示す図である。 他の実施形態の検索結果画面例を示す図である。
符号の説明
100 ユースケースシナリオ作成支援システム
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 CPU
105 入力インターフェイス
106 出力インターフェイス
107 通信装置
110 画面出力手段
111 シナリオ取得手段
112 類似ケース特定手段
113 ユースケースシナリオ分析手段
114 類似コンポーネント特定手段
125 既存ユースケース情報テーブル
126 既存ユースケースシナリオ記述情報テーブル
127 ユースケースシナリオ記述テーブル
128 選択肢テーブル(アクター名テーブル、情報名テーブル、動詞テーブル)
129 既存コンポーネント情報テーブル
130 コンポーネントパターンテーブル
131 ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブル
140 ネットワーク
200 操作端末

Claims (9)

  1. ユースケースシナリオの作成支援を行うコンピュータシステムであって、
    ユースケースシナリオの構成要素たる、処理の実行主体であるアクター名、前記アクターが実行する処理の対象情報、および前記アクターが実行する処理内容に応じた動詞の各情報の選択肢を定めた選択肢テーブルと、
    ユースケースシナリオのパターン毎に、該当ユースケースシナリオを成す文字列における前記アクター名、対象情報、および動詞の組合せ情報を定めたユースケースシナリオ記述テーブルと、
    前記ユースケースシナリオ記述テーブルから、各ユースケースシナリオパターンの前記組合せ情報を読み出し、前記組合せ情報に定められたアクター名、対象情報、および動詞のそれぞれについての選択肢を前記選択肢テーブルから読み出し、ユースケースシナリオパターン毎に文字列中におけるアクター名、対象情報、および動詞の選択を前記選択肢の範囲で受付ける入力画面のデータを生成して出力インターフェイスに表示する、画面出力手段と、
    前記入力画面を通じて、ユースケースシナリオの選択指示と当該ユースケースシナリオにおけるアクター名、対象情報、および動詞の選択指示を受け付けて、当該選択指示により前記文字列中で特定されるアクター名、対象情報、および動詞の組合せからなるユースケースシナリオの情報を、既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルに格納する、シナリオ取得手段と、
    を備えることを特徴とするユースケースシナリオ作成支援システム。
  2. 前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルから、ユースケースシナリオの情報と、このユースケースシナリオが属するユースケースとは異なる他ユースケースのユースケースシナリオとを読み出し、ここで読み出したユースケースシナリオ間でユースケースシナリオパターン、アクター名、対象情報、および動詞の各情報の一致を判定し、前記各情報が全て一致したユースケースシナリオ群が一定数以上であれば、前記ユースケースと前記他ユースケースとが類似するユースケース群であるとして、当該ユースケース群の情報を出力インターフェイスに表示する、類似ケース特定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のユースケースシナリオ作成支援システム。
  3. 前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルにおいて、各ユースケースシナリオが含むユースケースシナリオパターン、アクター名、対象情報、および動詞の各情報は、各情報を一意に特定可能なIDであり、
    前記類似ケース特定手段は、前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルから読み出したユースケースシナリオ間でユースケースシナリオパターン、アクター名、対象情報、および動詞の各情報の一致を判定するに際し、各情報のIDの一致を判定するものである、
    ことを特徴とする請求項2に記載のユースケースシナリオ作成支援システム。
  4. 前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルは、ユースケースシナリオ毎に該当ユースケースの適用対象業務の情報を格納するものであり、
    前記類似ケース特定手段は、前記ユースケース群の情報と共に、該当ユースケースの適用対象業務の情報を前記既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルから読み出して出力インターフェイスに表示するものである、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のユースケースシナリオ作成支援システム。
  5. 所定の記憶装置から読み出すか入力インターフェイスから取得されたユースケースシナリオについて、その文字列が含むアクター名、対象情報、および動詞と、これらアクター名、対象情報、および動詞の前記文字列中での順列とに関し、前記ユースケースシナリオ記述テーブル中の各ユースケースシナリオパターンと照合し、前記ユースケースシナリオ記述テーブルが含むどのユースケースシナリオパターンとも一致しない場合、当該ユースケースシナリオの文字列が含むアクター名、対象情報、および動詞と、これらアクター名、対象情報、および動詞の前記文字列中での順列の情報とを含む、新たなユースケースシナリオパターンを前記ユースケースシナリオ記述テーブルに登録する、ユースケースシナリオ分析手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のユースケースシナリオ作成支援システム。
  6. ユースケースシナリオから設計された既存のコンポーネントの情報を格納した既存コンポーネント情報テーブルと、ユースケースと当該ユースケースに属するユースケースシナリオと当該ユースケースシナリオのコンポーネントとの対応関係を定めたユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブルと、を記憶する記憶装置と、
    所定ユースケースシナリオについてのコンポーネントの指定を入力インターフェイスで受け付けて、ここで指定を受け付けた指定コンポーネントの情報と、前記既存コンポーネント情報テーブルに格納されている既存コンポーネントの情報とを照合して、前記指定コンポーネントが含む所定文字列と同じ文字列を含んでいる既存コンポーネントを特定し、ここで特定した既存コンポーネントのリストを出力インターフェイスに表示し、前記リストの既存コンポーネント中からの共通コンポーネントの指定を入力インターフェイスで受け付けて、前記ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブルにおける前記所定ユースケースシナリオに対応付けて前記共通コンポーネントの情報を設定する、類似コンポーネント特定手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のユースケースシナリオ作成支援システム。
  7. 前記類似コンポーネント特定手段は、前記類似ケース特定手段が前記各情報が全て一致したユースケースシナリオ群が一定数以上であると判定出来なかったユースケースAと他ユースケースBとのセットについて検知し、ユースケースAに属するユースケースシナリオについてのコンポーネントaおよび他ユースケースBに属するユースケースシナリオについてのコンポーネントbの指定を入力インターフェイスで受け付けて、ここで指定を受け付けた指定コンポーネントaの情報と指定コンポーネントbの情報とを照合して、前記指定コンポーネントaおよびbの間で同じ所定文字列を含んでいるコンポーネントのセットを特定し、ここで特定したコンポーネントセットのリストを出力インターフェイスに表示し、前記リストのコンポーネントセットからの共通コンポーネントの指定を入力インターフェイスで受け付けて、前記ユースケース・コンポーネント紐付き情報テーブルにおける前記ユースケースAおよびユースケースBのユースケースシナリオに対応付けて前記共通コンポーネントの情報を設定する、ことを特徴とする請求項6に記載のユースケースシナリオ作成支援システム。
  8. ユースケースシナリオの作成支援を行うコンピュータが、
    ユースケースシナリオの構成要素たる、処理の実行主体であるアクター名、前記アクターが実行する処理の対象情報、および前記アクターが実行する処理内容に応じた動詞の各情報の選択肢を定めた選択肢テーブルと、
    ユースケースシナリオのパターン毎に、該当ユースケースシナリオを成す文字列における前記アクター名、対象情報、および動詞の組合せ情報を定めたユースケースシナリオ記述テーブルとを記憶装置に備えて、
    前記ユースケースシナリオ記述テーブルから、各ユースケースシナリオパターンの前記組合せ情報を読み出し、前記組合せ情報に定められたアクター名、対象情報、および動詞のそれぞれについての選択肢を前記選択肢テーブルから読み出し、ユースケースシナリオパターン毎に文字列中におけるアクター名、対象情報、および動詞の選択を前記選択肢の範囲で受付ける入力画面のデータを生成して出力インターフェイスに表示する、画面出力処理と、
    前記入力画面を通じて、ユースケースシナリオの選択指示と当該ユースケースシナリオにおけるアクター名、対象情報、および動詞の選択指示を受け付けて、当該選択指示により前記文字列中で特定されるアクター名、対象情報、および動詞の組合せからなるユースケースシナリオの情報を、既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルに格納する、シナリオ取得処理と、
    を実行することを特徴とするユースケースシナリオ作成支援方法。
  9. ユースケースシナリオの作成支援を行うべく、ユースケースシナリオの構成要素たる、処理の実行主体であるアクター名、前記アクターが実行する処理の対象情報、および前記アクターが実行する処理内容に応じた動詞の各情報の選択肢を定めた選択肢テーブルと、ユースケースシナリオのパターン毎に、該当ユースケースシナリオを成す文字列における前記アクター名、対象情報、および動詞の組合せ情報を定めたユースケースシナリオ記述テーブルとを記憶装置に備えるコンピュータに、
    前記ユースケースシナリオ記述テーブルから、各ユースケースシナリオパターンの前記組合せ情報を読み出し、前記組合せ情報に定められたアクター名、対象情報、および動詞のそれぞれについての選択肢を前記選択肢テーブルから読み出し、ユースケースシナリオパターン毎に文字列中におけるアクター名、対象情報、および動詞の選択を前記選択肢の範囲で受付ける入力画面のデータを生成して出力インターフェイスに表示するステップと、
    前記入力画面を通じて、ユースケースシナリオの選択指示と当該ユースケースシナリオにおけるアクター名、対象情報、および動詞の選択指示を受け付けて、当該選択指示により前記文字列中で特定されるアクター名、対象情報、および動詞の組合せからなるユースケースシナリオの情報を、既存ユースケースシナリオ記述情報テーブルに格納するステップと、
    を実行させるユースケースシナリオ作成支援プログラム。
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