JPH10301770A - ユースケース評価方法、ユースケース評価装置及び記録媒体 - Google Patents

ユースケース評価方法、ユースケース評価装置及び記録媒体

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JPH10301770A
JPH10301770A JP10498597A JP10498597A JPH10301770A JP H10301770 A JPH10301770 A JP H10301770A JP 10498597 A JP10498597 A JP 10498597A JP 10498597 A JP10498597 A JP 10498597A JP H10301770 A JPH10301770 A JP H10301770A
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JP
Japan
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use case
steps
distance
use cases
calculating
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Application number
JP10498597A
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Inventor
Kenichi Horikawa
健一 堀川
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来においては、ユースケースの各ステップ
を人手でカード, 表等に整理して評価を行なっていたた
め、分析に手間及び時間を要する、大規模システムには
向かない、評価結果の客観性に問題がある等の難点があ
った。しかしこれらの難点は基本的にはユースケースの
評価を人手で行なっていることに全て起因しているとい
っても過言ではない。 【解決手段】 各ユースケースを構成する各2ステップ
間の距離を求め (ステップS17)、この結果に従って各2
ユースケース間の距離を求め (ステップS18)、この結果
から全体の適切度を求める (ステップS19)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はユースケース評価方
法に関し、より具体的には、OOSE (オブジェクト指向ソ
フトウェア工学) においてユースケースモデルを設定し
てソフトウェアプログラムを設計するような場合のユー
スケース全体の評価方法, そのための装置及び評価方法
の手順をソフトウェアプログラム化したデータを記録し
た記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ユースケースとは、あるシステムを想定
した場合に、それが有する機能のある一部分を実行する
ための特定の手順であり、更に細分化されたステップで
構成される。個々のステップは、動作主体を表す名詞と
動作主体による動作を表す動詞とを含む文章として記述
される。このようなユースケースは、に従って種々のソ
フトウェアプログラムの設計が行なわれる。
【0003】従来のユースケースの評価手法について以
下に具体的に説明する。いまたとえば、銀行のATM(Auto
matic Teller's Machine:現金自動取引機) を利用する
場合のソフトウェアプログラムの設計に際して、「通帳
による預け入れ」, 「通帳による引出し」, 「通帳記
入」をそれぞれユースケースA,B,Cとして考える。
そして、これらのユースケースに関して以下のような文
章で要求が記述される。但し、通帳がATM に装入されて
預け入れ, 引き出しまたは通帳記入のいずれかが選択さ
れた時点以降が対象となる。
【0004】ユースケースA:「通帳による預け入れ」 ・ステップA1:利用者が現金を投入することが可能であ
ることを示す。 ・ステップA2:投入された金額を調べる。 ・ステップA3:利用者に金額を示す。 ・ステップA4:システム上の利用者の預金残高を更新す
る。 ・ステップA5:通帳に取引記録を記録する。 ・ステップA6:通帳に預け入れを記録する。 ・ステップA7:通帳を返す。
【0005】ユースケースB:「通帳による引き出し」 ・ステップB1:利用者の認証を行なう。 ・ステップB2:利用者に引き出し金額を尋ねる。 ・ステップB3:システム上の利用者の預金残高を調べ、
引き出しが可能か否かを阪南する。 ・ステップB4:引き出しの確認を行なう。 ・ステップB5:システム上の利用者の預金残高を更新す
る。 ・ステップB6:通帳に取引記録を記録する。 ・ステップB7:通帳に引き出しを記録する。 ・ステップB8:通帳を返す。
【0006】ユースケースC:「残高照会」 ・ステップC1:利用者の認証を行なう。 ・ステップC2:システム上の利用者の預金残高を表示す
る。 ・ステップC3:通帳に取引記録を記録する。 ・ステップC4:通帳を返す。
【0007】各ステップA1, A2, …, B1, B2, …, C1,
C2, …等の文章相互を比較することにより、以下のよう
な分析が可能である。但し、これらは分析結果の一部で
ある。
【0008】・ステップA4とB5とは (現時点では) 一致
している。 ・ステップA3とB4とは「確認を行なう」という点で近
い。 ・ステップA5とB6とC3とは「取引記録の記録」という点
で近い。 ・ステップA5とB6とC3とA6とB7とは「記録」という点で
近い。 ・ステップB1とC1とは (現時点では) 一致している。 ・ステップA5, A6, A7の系列とステップB6, B7, B8の系
列とは類似している。 ・3ユースケース間の関係では、ユースケースA:「通
帳による預け入れ」とユースケースB:「通帳による引
き出し」とが相互に最も近く、ユースケースB:「通帳
による引き出し」とユースケースC:「通帳記入」とが
次に近い。
【0009】以上のような分析が行なわれ、その結果に
従って改良が行なわれる。改良は以下のような2段階に
大きく分けられる。
【0010】第1は、「整理」である。即ち、共通する
ステップの系列を可能であれば一つのユースケースとし
てまとめることである。第2は、「記述の追加」であ
る。即ち、ステップの記述を追加することである。
【0011】このように複数のユースケースに関して分
析,整理及び追加が必要に応じて反復されることによ
り、ユースケースが最適化され、その結果に基づいてプ
ログラムが設計されることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来において
は、ユースケースの各ステップを人手でカード, 表等に
整理して評価を行なっていたため、分析に手間及び時間
を要する、大規模システムには向かない、評価結果の客
観性に問題がある等の難点があった。しかしこれらの難
点は基本的にはユースケースの評価を人手で行なってい
ることに全て起因しているといっても過言ではない。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、前述の「分析」及び「整理」に相当する部
分を自動化することにより、分析に要する手間及び時間
を削減し、大規模システムにも容易に適用可能にし、更
に評価に客観性を持たせることを可能としたユースケー
ス評価方法、そのための装置及び評価方法をソフトウェ
アプログラム化したデータを記録した記録媒体の提供を
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は端的には、ステ
ップ間の距離及びユースケース間の距離を求め、この結
果から相互に近いユースケースのクラスタリング及び相
互に近いステップのクラスタリングを行ない、整理の前
後における記述全体の評価値の変化を調べることによ
り、ユースケース評価方法を自動化するユースケース評
価方装置を実現する。
【0015】本発明に係るユースケース評価方法は、動
作主体を表す名詞と動作主体による動作を表す動詞とを
含む文章で構成される複数のステップで一連の手順であ
るユースケースを記述し、複数のユースケースで全体の
機能を表す場合のユースケースの記述の適切度を評価す
るユースケース評価方法であって、各ステップの名詞及
び動詞をキーワードとして抽出するステップと、抽出さ
れたキーワードの数に基づいて各2ステップ間の距離を
第1の計算式に従って計算するステップと、各2ユース
ケースそれぞれに含まれるステップ相互間の距離に基づ
いて各2ユースケース間の距離を第2の計算式に従って
計算するステップと、各ユースケース間の距離に基づい
てユースケース全体の記述の適切度を第3の計算式に従
って計算するステップとを含むことを特徴とする。
【0016】このような本発明のユースケース評価方法
では、各2ステップ間の距離が求められ、更に各2ユー
スケース間の距離が求められ、この結果からユースケー
ス全体の記述の適切度が求められる。
【0017】また本発明に係るユースケース評価方法
は、上述の第1の計算式が、 disStep(x, y) =1− (and(x, y) ×2) / (w(x)+w
(y)) 但し、disStep(x, y) : ステップx,y間の距離 and(x, y):ステップx,yに共通に含まれる単語数 w(x):ステップx内の名詞及び動詞の数 w(y):ステップy内の名詞及び動詞の数 であることを特徴とする。
【0018】更に本発明に係るユースケース評価方法
は、前述の第2の計算式が、 disUC(X, Y)=(X,Yの各要素から相手のユースケー
ス内の最も近いステップに対するdisStep(x, y) の和)
/(ユースケースXに含まれるステップ数+ユースケー
スYに含まれるステップ数) 但し、disUC(X, Y) : ユースケースX,Y間の距離 であることを特徴とする。
【0019】また更に本発明に係るユースケース評価方
法は、前述の第3の計算式が、 ユースケース全体の評価値=(ユースケース間の距離の
総和×2)÷(ユースケース数×(ユースケース数−
1)) であることを特徴とする。
【0020】このように本発明のユースケース評価方法
において第1,第2及び第3の計算式を定義することに
より、各2ステップ間の距離,各2ユースケース間の距
離及びユースケース全体の記述の適切度が最適に評価さ
れる。
【0021】本発明に係るユースケース評価装置は、動
作主体を表す名詞と動作主体による動作を表す動詞とを
含む文章で構成される複数のステップで一連の手順であ
るユースケースを記述し、複数のユースケースで全体の
機能を表す場合のユースケースの記述の適切度を評価す
るユースケース評価装置であって、外部からユースケー
スが入力されるユースケース入力手段と、このユースケ
ース入力手段により入力されたユースケースの各ステッ
プの名詞及び動詞をキーワードとして抽出するキーワー
ド抽出手段と、ユースケース入力手段から入力された各
ユースケースを特定する情報と、各ユースケースのステ
ップを特定する情報と、各ステップを特定する情報に対
応して各ステップの記述内容と、キーワード抽出手段に
より抽出されたキーワードとを記憶する記憶手段と、記
憶手段に記憶されている各ステップに含まれるキーワー
ドの数に基づいて各2ステップ間の距離を計算する第1
の計算手段と、この第1の計算手段により計算された各
2ユースケースそれぞれに含まれるステップ相互間の距
離に基づいて各2ユースケース間の距離を計算する第2
の計算手段と、この第2の計算手段により計算された各
ユースケース間の距離に基づいてユースケース全体の記
述の適切度を計算する第3の計算手段とを備えたことを
特徴とする。
【0022】このような本発明のユースケース評価装置
では、入力されたユースケースの各ステップからキーワ
ードが自動的に抽出されて各2ステップ間の距離が求め
られ、更に各2ユースケース間の距離が求められ、この
結果からユースケース全体の記述の適切度が求められ
る。
【0023】また本発明に係るユースケース評価装置
は、上述の第1の計算手段により実行される計算が下記
計算式 disStep(x, y) =1− (and(x, y) ×2) / (w(x)+w
(y)) 但し、disStep(x, y) : ステップx,y間の距離 and(x, y):ステップx,yに共通に含まれる単語数 w(x):ステップx内の名詞及び動詞の数 w(y):ステップy内の名詞及び動詞の数 に基づくことを特徴とする。
【0024】更に本発明に係るユースケース評価装置
は、上述の第2の計算手段により実行される計算が下記
計算式 disUC(X, Y)=(X,Yの各要素から相手のユースケー
ス内の最も近いステップに対するdisStep(x, y) の和)
/(ユースケースXに含まれるステップ数+ユースケー
スYに含まれるステップ数) 但し、disUC(X, Y) : ユースケースX,Y間の距離 に基づくことを特徴とする。
【0025】また更に本発明に係るユースケース評価装
置は、上述の第3の計算手段により実行される計算が下
記計算式 ユースケース全体の評価値=(ユースケース間の距離の
総和×2)÷(ユースケース数×(ユースケース数−
1)) に基づくことを特徴とする。
【0026】このように本発明のユースケース評価装置
において第1,第2及び第3の計算手段により実行され
る計算を定義することにより、各2ステップ間の距離,
各2ユースケース間の距離及びユースケース全体の記述
の適切度が最適に評価される。
【0027】本発明に係る記録媒体は、動作主体を表す
名詞と動作主体による動作を表す動詞とをキーワードと
して含む文章で構成される複数のステップで一連の手順
であるユースケースを記述し、複数のユースケースで全
体の機能を表す場合のユースケースの記述の適切度を評
価するコンピュータプログラムを記録した記録媒体であ
って、ユースケースを特定する情報を入力するプログラ
ムステップと、入力されたユースケースを構成する各ス
テップを特定する情報及び記述内容を入力するプログラ
ムステップと、入力されたステップの記述内容に含まれ
るキーワードを抽出するプログラムステップと、ユース
ケース及びステップを特定する情報, ステップの記述内
容及び各ステップのキーワード数を記憶するプログラム
ステップと、各ステップから抽出されたキーワードの数
に従って各2ステップ間の距離を計算するプログラムス
テップと、計算された各2ステップ間の距離に従って各
2ユースケース間の距離を計算するプログラムステップ
と、計算された各2ユースケース間の距離に従って全体
の適切度を計算するプログラムステップとを含むコンピ
ュータプログラムを記録したことを特徴とする。
【0028】このような本発明の記録媒体では、その記
録内容であるコンピュータプログラムがコンピュータシ
ステムに読み取られた場合には、各プログラムステップ
の内容に従って、入力されたユースケースの各ステップ
からキーワードが自動的に抽出されて各2ステップ間の
距離が求められ、更に各2ユースケース間の距離が求め
られ、この結果からユースケース全体の記述の適切度が
求められる。
【0029】また本発明に係る記録媒体は、上述の各2
ステップ間の距離を計算するプログラムステップが下記
計算式 disStep(x, y) =1− (and(x, y) ×2) / (w(x)+w
(y)) 但し、disStep(x, y) : ステップx,y間の距離 and(x, y):ステップx,yに共通に含まれる単語数 w(x):ステップx内の名詞及び動詞の数 w(y):ステップy内の名詞及び動詞の数 に従って実行されることを特徴とする。
【0030】更に本発明に係る記録媒体は、上述の各2
ユースケース間の距離を計算するプログラムステップが
下記計算式 disUC(X, Y)=(X,Yの各要素から相手のユースケー
ス内の最も近いステップに対するdisStep(x, y) の和)
/(ユースケースXに含まれるステップ数+ユースケー
スYに含まれるステップ数) 但し、disUC(X, Y) : ユースケースX,Y間の距離 に従って実行されることを特徴とする。
【0031】また更に本発明に係る記録媒体は、全体の
適切度を計算するプログラムステップが下記計算式 ユースケース全体の評価値=(ユースケース間の距離の
総和×2)÷(ユースケース数×(ユースケース数−
1)) に従って実行されることを特徴とする。
【0032】このように本発明の記録媒体において各2
ステップ間の距離を計算するプログラムステップ,各2
ユースケース間の距離を計算するプログラムステップ及
び全体の適切度を計算するプログラムステップを定義す
ることにより、各2ステップ間の距離,各2ユースケー
ス間の距離及びユースケース全体の記述の適切度が最適
に評価される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。なお、以下に説明する実
施の形態においては、前述の3ユースケース、即ち「通
帳による預け入れ」, 「通帳による引出し」, 「通帳記
入」の各ユースケースを例としてステップ間の距離及び
ユースケース間の距離を求め、その結果からユースケー
ス全体の評価を行なう手順を示す。但し、その際の計算
手法に関してはあくまでも一例であって、他の計算手法
を用いることも、またそれぞれの目的に応じた計算手法
を採用することも可能である。
【0034】まず、基本的な実現手法として、ユースケ
ースの記述に際して使用される語彙を語彙リストによっ
て規定する。利用者は、主たる名詞及び動詞をキーワー
ドとしてマークを付しつつ各ステップの文を記述する。
この際に使用する名詞及び動詞は語彙リストに既に登録
されている名詞及び動詞から選択する。なお、語彙リス
トには過去においてステップの記述に使用された名詞及
び動詞が登録されているため、ある程度以上に語彙が登
録された場合には自動的にマークを付すことも可能であ
る。但し、必要な名詞または動詞が登録されていない場
合には新規に登録する。これにより、語彙リストに登録
済みの名詞及び動詞は順次的に増加する。
【0035】キーワードとしての名詞及び動詞に対する
マークであるが、前述のユースケースA,B,Cに関し
ては実際には以下のようにして付される。但し、名詞を
〔〕で、動詞を()でそれぞれマークするものとする。
【0036】ユースケースA:「通帳による預け入れ」 ・ステップA1:〔利用者〕が〔現金〕を〔投入すること
が可能であること〕を(示す)。 ・ステップA2:〔投入された金額〕を(調べる)。 ・ステップA3:〔利用者〕に〔金額〕を(示す)。 ・ステップA4:〔システム上〕の〔利用者〕の〔預金残
高〕を(更新する)。 ・ステップA5:〔通帳〕に〔取引記録〕を(記録す
る)。 ・ステップA6:〔通帳〕に〔預け入れ〕を(記録す
る)。 ・ステップA7:〔通帳〕を(返す)。
【0037】ユースケースB:「通帳による引き出し」 ・ステップB1:〔利用者〕の〔認証〕を(行なう)。 ・ステップB2:〔利用者〕に〔引き出し金額〕を(尋ね
る)。 ・ステップB3:〔システム上〕の〔利用者〕の〔預金残
高〕を(調べ)、〔引き出しが可能か〕を(判断す
る)。 ・ステップB4:〔引き出し〕の〔確認〕を(行なう)。 ・ステップB5:〔システム上〕の〔利用者〕の〔預金残
高〕を(更新する)。 ・ステップB6:〔通帳〕に〔取引記録〕を(記録す
る)。 ・ステップB7:〔通帳〕に〔引き出し〕を(記録す
る)。 ・ステップB8:〔通帳〕を(返す)。
【0038】ユースケースC:「残高照会」 ・ステップC1:〔利用者〕の〔認証〕を(行なう)。 ・ステップC2:〔システム上〕の〔利用者〕の〔預金残
高〕を(表示する)。 ・ステップC3:〔通帳〕に〔取引記録〕を(記録す
る)。 ・ステップC4:〔通帳〕を(返す)。
【0039】上述のようにして各ステップの名詞及び動
詞を抽出した結果から、2ステップx,y間の距離disS
tep(x, y) を一例として下記式(1) により定義する。但
し、この式(1) によればステップ間の距離は”0”と”
1”との間の値をとる。
【0040】 disStep(x, y) =1− (and(x, y) ×2) / (w(x)+w(y)) …(1)
【0041】但し、and(x, y):ステップx,yに共通に
含まれる単語数 w(x):ステップx内の名詞及び動詞の数 w(y):ステップy内の名詞及び動詞の数
【0042】一例として、式(1) に従って前述のステッ
プA1とB1との間の距離disStep(A1,B1) を求めると下記
式(2) のようになる。なお、全てのステップに関する計
算結果は表1乃至表4に示されている。なお、これらの
表1乃至表4は本来は1枚の表であるが4分割して示し
てあり、表1が左上に、表2が左下に、表3が右上に、
表4が右下にそれぞれ位置する。
【0043】 disStep(A1, B1) =1− (1×2) / (4+3) =5/7 …(2)
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】次に、2ユースケースX,Y間の距離disU
C(X, Y) は上述の式(1) により求まる各ステップ間の距
離を用いて一例として下記式(3) により定義する。但
し、この式(3) によればユースケース間の距離は”0”
と”1”との間の値をとる。
【0049】 disUC(X, Y) =X,Yの各要素から相手のユースケース内の最も近いステップに対す るdisStep(x, y) の和) ÷(ユースケースXに含まれるステップ数+ユースケースYに含まれ るステップ数) …(3)
【0050】式(3) による計算結果は以下のようにな
る。 ・disUC(A, B) = 0.355 ・disUC(A, C) = 0.353 ・disUC(B, C) = 0.269
【0051】即ち、ユースケースA:「通帳による預け
入れ」とユースケースB:「通帳による引き出し」とが
相互に最も近く、ユースケースB:「通帳による引き出
し」とユースケースC:「通帳記入」とが次に近いこと
になる。この結果は、前述の従来技術において説明した
結果と一致している。
【0052】全体の評価、即ちユースケースの記述の適
切度の評価は一例としてユースケース間の距離を用いて
下記式(4) により定義する。
【0053】 ユースケース全体の評価値 =(ユースケース間の距離の総和×2) ÷(ユースケース数×(ユースケース数−1)) …(4)
【0054】前述のユースケースA,B,C全体の評価
値は式(4) から下記式(5) により求められる。
【0055】 ユースケースA,B,C全体の評価値 =((0.355 +0.353 +0.269)×2) / (3×(3−1)) =0.326 …(5)
【0056】ところで、上述のようにして得られた結果
に対して更に以下のような分析が行なわれる。 ・相互間の距離が近いステップ → まとめられないか
検討する ・相互間の距離が近いステップがほぼ同一順序で出現
→ まとめられないか検討する ・相互間の距離が近いユースケース → まとめられな
いか検討する ・全体の評価値 → 整理の後に再評価する
【0057】上述の分析結果に従って「整理」を行なう
場合、即ち共通するステップの系列を一つのユースケー
スとしてまとめる場合について以下に説明する。ここで
は、新たに「通帳の返却」というユースケースDを追加
して各ユースケースA,B,Cを整理し、ユースケース
Dを一つの単語として見做して計算を行なう。各ユース
ケースA,B,C,Dは以下のようになる。
【0058】ユースケースA:「通帳による預け入れ」 ・ステップA1:利用者が現金を投入することが可能であ
ることを示す。 ・ステップA2:投入された金額を調べる。 ・ステップA3:利用者に金額を示す。 ・ステップA4:システム上の利用者の預金残高を更新す
る。 ・ステップD:通帳の返却。
【0059】ユースケースB:「通帳による引き出し」 ・ステップB1:利用者の認証を行なう。 ・ステップB2:利用者に引き出し金額を尋ねる。 ・ステップB3:システム上の利用者の預金残高を調べ、
引き出しが可能かを判断する。 ・ステップB4:引き出しの確認を行なう。 ・ステップB5:システム上の利用者の預金残高を更新す
る。 ・ステップD:通帳の返却。
【0060】ユースケースC:「残高照会」 ・ステップC1:利用者の認証を行なう。 ・ステップC2:システム上の利用者の預金残高を表示す
る。 ・ステップD:通帳の返却。
【0061】ユースケースD:「通帳の返却」 ・ステップD1:通帳に取引記録を記録する。 ・ステップD2:預け入れまたは引き出しがあれば通帳に
記録する。 ・ステップD3:通帳を返す。
【0062】以上のような整理を行なった後の各ステッ
プ間の距離disStep(x, y) を式(1)に従って求めた結果
を表5乃至表8に示す。なお、これらの表5乃至表8は
本来は1枚の表であるが4分割して示してあり、表5が
左上に、表6が左下に、表7が右上に、表8が右下にそ
れぞれ位置する。
【0063】
【表5】
【0064】
【表6】
【0065】
【表7】
【0066】
【表8】
【0067】この表2から各ユースケース間の距離disU
C(X, Y) を式(3) に従って求めた結果は以下のようにな
る。 ・disUC(A, B) = 0.431 (整理以前は 0.355) ・disUC(A, C) = 0.360 (整理以前は 0.353) ・disUC(A, D) = 1.000 ・disUC(B, C) = 0.361 (整理以前は 0.269) ・disUC(B, D) = 0.756 ・disUC(C, D) = 1.000
【0068】更に前述の式(4) に従って全体の評価値を
計算するとその結果は0.651 になり、整理以前の評価値
0.326 に比して大きく向上している。なお、新規にユー
スケースを作成した場合には、そのユースケースを含む
場合と除外した場合との双方に関する計算結果を求めて
おくことが望ましい。ちなみに、上述の例では、ユース
ケースDを計算から除外した場合の計算結果は0.384 に
なる。
【0069】図1に本発明のユースケース評価装置とし
てコンピュータシステムの模式的外観図の一例を示す。
図1において、コンピュータシステム10は、 CPU, ROM,
RAM, ハードディスクドライブ(HDD) 等を内蔵した本体
11と、 CRTディスプレイ等の表示装置12と、キーボード
13と、マウス14等とで構成されている。
【0070】なお、本体11にはフレキシブルディスクド
ライブ15と、コンピュータプログラムが記録された記録
媒体としてのコンパクトディスクを利用したROM(CD-RO
M) 160 の読み取り装置であるCD-ROMドライブ16とが内
蔵されている。
【0071】図2は上述の図1に示されているようなコ
ンピュータシステム10の内部構成例を示すブロック図で
ある。本体11には前述の如く、CPU 110, HDD 111, ROM
112,RAM 113及びフレキシブルディスクドライブ(FDD)1
5,CD-ROMドライブ(CDD)16 が内蔵されている他、表示装
置12の表示制御を行なうためのビデオ回路115 と、キー
ボード13及びマウス14のインタフェイス回路(I/0)114等
が備えられており、これらはバス17で相互に接続されて
いる。
【0072】図3は上述のようなコンピュータシステム
10が本発明のユースケース評価装置として機能する場合
の機能構成例を示す機能ブロック図である。
【0073】ユースケース入力部51はオペレータがユー
スケースの各ステップをキーボード13を打鍵操作して入
力するとそれを文字コードとして取り込み、その結果は
制御部50を介して CRTディスプレイ12に表示される。
【0074】キーワード抽出部52は、上述のようにして
CRTディスプレイ12に表示されたユースケースの各ステ
ップに関して、語彙リスト55に登録されている語彙をキ
ーワードとして抽出し、前述のように名詞は「〔〕」
で、動詞は「()」でそれぞれマークする。なお、この
キーワード抽出部52による名詞及び動詞に対するマーク
の結果はオペレータによってチェックする必要があるこ
とは言うまでもなく、その際にマーク結果が不適当な場
合、または語彙リスト55に未登録の名詞及び動詞をマー
クする必要がある場合にはオペレータがマウス14の操作
によりキーワードとなるべき部分を指定する。オペレー
タによって指定された名詞及び動詞はキーワード抽出部
52によって新たな語彙として語彙リスト55に登録され
る。
【0075】記憶部53は上述のようにしてユースケース
入力部51から入力された各ユースケースを特定する情報
と、各ユースケースのステップを特定する情報と、各ス
テップを特定する情報に対応して各ステップの記述内容
と、それぞれのステップに関してキーワード抽出部52に
より抽出されたキーワードとを記憶する。
【0076】計算部54は上述の記憶部53に記憶されてい
る情報に基づいて、前述の式(1) ,(3) 及び(4) の計算
を行なう。この計算部54による計算結果は制御部50によ
り CRTディスプレイ12に表示される。
【0077】なお、上述の各機能の内のユースケース入
力部51, キーワード抽出部52, 計算部54は具体的にはCP
U 110 により実現され、記憶部53及び語彙リスト55はHD
D 111 とRAM 113 とにより実現される。また、全体の制
御はコンピュータプログラム記録媒体としてのCD-ROM 1
60に記録されているコンピュータプログラムに従って制
御部50により実行される。
【0078】次に、上述のような構成の本発明のユース
ケース評価装置としてのコンピュータシステム10により
本発明のユースケース評価方法を実行する手順につい
て、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0079】まず、図5の模式図に示されているような
画面が CRTディスプレイ12に表示されるので、オペレー
タがキーボード13を打鍵操作してユースケースを入力す
る (ステップS11)。たとえば、前述の例であれば、ユー
スケース番号として”A”を、ユースケース名として”
通帳による預け入れ”のように、ユースケースを特定す
る情報”A”とその具体的な名称”通帳による預け入
れ”とを入力する。
【0080】次に、図6の模式図に示されているような
画面が CRTディスプレイ12に表示されるので、オペレー
タはステップS11 で入力したユースケースの各ステップ
の記述内容を入力する (ステップS12)。たとえば、前述
の例であれば、ステップ番号として”A1”を、ステップ
の記述内容としては”利用者が現金を投入することが可
能であることを示す”のように、ステップを特定する情
報”A1”とその具体的な記述内容”利用者が現金を投入
することが可能であることを示す。”とを入力する。
【0081】このようにして一つのステップが入力され
ると、キーワード抽出部52によりキーワードが抽出され
る (ステップS13)。その結果、前述の例であれば、図7
の模式図に示されているような、”〔利用者〕が〔現
金〕を〔投入することが可能であること〕を(示
す)。”というようにマークが付された画面が表示され
る。
【0082】この図7の画面をオペレータがチェックし
て不適切であればマウス14の操作により修正し、または
新規にキーワードとして採用する語彙にマークを付して
登録操作を行なえば、語彙リスト55に登録され、次から
はその語彙が自動的にマークされるようになる。
【0083】図7に示されているようにキーワードが適
切に付された後にオペレータが適宜の操作を行なうこと
により、そのユースケースを特定する情報(たとえばユ
ースケース番号)とそのステップの名称、各ステップを
特定する情報(たとえばステップ番号)とそのステップ
の記述内容と抽出されたキーワードとが記憶部53に記憶
される (ステップS14)。
【0084】一つのユースケースに関して全てのステッ
プが入力されるまでは上述の処理が反復され (ステップ
S15)、全てのステップが入力されるとステップS11 へ処
理が戻されて次のユースケースの入力が反復される (ス
テップS16)。そして、全てのユースケースに関してステ
ップの入力が終了した時点において、オペレータが適宜
の操作を行なうと、記憶部53に記憶されている情報に基
づいて計算部54が前述の式(1), (3) 及び(4) の計算を
行なう。
【0085】図8は記憶部53の記憶内容を示す模式図で
ある。このように、記憶部53には各ステップのキーワー
ド数が記憶されているので、計算部54はこれらを使用し
てまず各2ステップ間の距離を前述の式(1) に従って計
算し (ステップS17)、この結果を使用して次に各2ユー
スケース間の距離を前述の式(3) に従って計算し (ステ
ップS18)、この結果を使用して更に全体の適切度を前述
の式(4) に従って計算する (ステップS19)。そして、式
(4) により計算された最終的な結果は CRTディスプレイ
12に表示される (ステップS20)。
【0086】なお前述の如く、上述のようにして求めら
れた結果に関しては改良を行なうことも勿論可能である
ことは言うまでもない。
【0087】図9は本発明のコンピュータプログラムの
記録媒体であるCD-ROM 160の記録内容を示す模式図であ
る。このCD-ROM 160には、本発明のユースケース評価装
置のためのコンピュータプログラムの各プログラムステ
ップ、即ちユースケースを入力するステップPS11, ユー
スケースの各ステップを入力するステップPS12, キーワ
ードを抽出するステップPS13, ユースケース及びステッ
プを特定する情報, ステップの記述内容及び各ステップ
のキーワード数を記憶するステップPS14, 一つのユース
ケースに関するステップの入力終了を判断するステップ
PS15, 全てのユースケースの入力終了を判断するステッ
プPS16, 各2ステップ間の距離を計算するステップPS1
7, 各2ユースケース間の距離を計算するステップPS18,
全体の適切度を計算するステップPS19及び計算結果を
出力するステップPS20が少なくとも記録されている。
【0088】このようなCD-ROM 160が前述の図1に示さ
れているCD-ROMドライブ(CDD)16 に装入されることによ
り、その記録内容が読み取られて一旦図2に示されてい
るHDD 111 またはRAM 113 に記憶され、この記憶内容に
従ってCPU 110 が制御部50,ユースケース入力部51, キ
ーワード抽出部52, 計算部54として機能し、またHDD111
及びRAM 113 を記憶部53,語彙リスト55として機能さ
せることにより前述のような本発明のユースケース評価
装置としてコンピュータシステム10を動作させる。
【0089】なお、本実施の形態においてはコンピュー
タプログラムの記録媒体としてCD-ROM 160を利用してい
るがこれに限定されるものではなく、たとえばフレキシ
ブルディスクを記録媒体として使用して図1及び図2に
示されているFDD 15に読み取らせることも勿論可能であ
る。更に、対応する読み取り装置を備えることにより、
他にたとえば ROMカード, 磁気テープ等を記録媒体とし
て使用することも勿論可能である。
【0090】
【発明の効果】以上に詳述したように本発明のユースケ
ース評価方法によれば、各2ステップ間の距離が求めら
れ、更に各2ユースケース間の距離が求められ、この結
果からユースケース全体の記述の適切度が求められるた
め、自動化が容易になる。
【0091】また本発明のユースケース評価方法によれ
ば、第1,第2及び第3の計算式をそれぞれ前述のよう
に定義することにより、各2ステップ間の距離,各2ユ
ースケース間の距離及びユースケース全体の記述の適切
度が最適に評価される。
【0092】また、本発明のユースケース評価装置によ
れば、入力されたユースケースの各ステップからキーワ
ードが自動的に抽出されて各2ステップ間の距離が求め
られ、更に各2ユースケース間の距離が求められ、この
結果からユースケース全体の記述の適切度が自動的に求
められるため、従来のようなユースケースの各ステップ
を人手でカード, 表等に整理して評価を行なっていた場
合とは異なり、分析が自動化され、また大規模システム
にも容易に適用可能であ、更に評価結果が客観的になる
等の効果を奏する。
【0093】また本発明のユースケース評価装置によれ
ば、第1,第2及び第3の計算手段により実行される計
算を前述のように定義することにより、各2ステップ間
の距離,各2ユースケース間の距離及びユースケース全
体の記述の適切度が最適に評価される。
【0094】更に本発明の記録媒体によれば、その記録
内容であるコンピュータプログラムがコンピュータシス
テムに読み取られた場合には、各プログラムステップの
内容に従って、入力されたユースケースの各ステップか
らキーワードが自動的に抽出されて各2ステップ間の距
離が求められ、更に各2ユースケース間の距離が求めら
れ、この結果からユースケース全体の記述の適切度が求
められるため、従来のようなユースケースの各ステップ
を人手でカード, 表等に整理して評価を行なっていた場
合とは異なり、分析が自動化され、また大規模システム
にも容易に適用可能であり、更に評価結果が客観的にな
る等の効果を奏する。
【0095】また本発明の記録媒体によれば、各2ステ
ップ間の距離を計算するプログラムステップ,各2ユー
スケース間の距離を計算するプログラムステップ及び全
体の適切度を計算するプログラムステップを前述のよう
に定義することにより、各2ステップ間の距離,各2ユ
ースケース間の距離及びユースケース全体の記述の適切
度が最適に評価される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のユースケース評価装置としてコンピュ
ータシステムの外観を示す模式図である。
【図2】本発明のユースケース評価装置としてコンピュ
ータシステムの内部構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明のユースケース評価装置としてコンピュ
ータシステムの機能構成例を示す機能ブロック図であ
る。
【図4】本発明のユースケース評価装置としてのコンピ
ュータシステムにより本発明のユースケース評価方法を
実行する手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明のユースケース評価装置の表示画面の表
示例を示す模式図である。
【図6】本発明のユースケース評価装置の表示画面の表
示例を示す模式図である。
【図7】本発明のユースケース評価装置の表示画面の表
示例を示す模式図である。
【図8】本発明のユースケース評価装置の記憶部の記憶
内容を示す模式図である。
【図9】本発明のコンピュータプログラムの記録媒体で
あるCD-ROMの記録内容を示す模式図である。
【符号の説明】
12 CRTディスプレイ 13 キーボード 14 マウス 16 CD-ROMドライブ 50 制御部 51 ユースケース入力部 52 キーワード抽出部 53 記憶部 54 計算部 55 語彙リスト 110 CPU 111 HDD(ハードディスクドライブ) 113 RAM

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作主体を表す名詞と前記動作主体によ
    る動作を表す動詞とを含む文章で構成される複数のステ
    ップで一連の手順であるユースケースを記述し、複数の
    ユースケースで全体の機能を表す場合のユースケースの
    記述の適切度を評価するユースケース評価方法におい
    て、 前記各ステップの名詞及び動詞をキーワードとして抽出
    するステップと、 抽出されたキーワードの数に基づいて各2ステップ間の
    距離を第1の計算式に従って計算するステップと、 各2ユースケースそれぞれに含まれるステップ相互間の
    距離に基づいて各2ユースケース間の距離を第2の計算
    式に従って計算するステップと、 各ユースケース間の距離に基づいてユースケース全体の
    記述の適切度を第3の計算式に従って計算するステップ
    とを含むことを特徴とするユースケース評価方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の計算式は、 disStep(x, y) =1− (and(x, y) ×2) / (w(x)+w
    (y)) 但し、disStep(x, y) : ステップx,y間の距離 and(x, y):ステップx,yに共通に含まれる単語数 w(x):ステップx内の名詞及び動詞の数 w(y):ステップy内の名詞及び動詞の数 であることを特徴とする請求項1に記載のユースケース
    評価方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の計算式は、 disUC(X, Y)=(X,Yの各要素から相手のユースケー
    ス内の最も近いステップに対するdisStep(x, y) の和)
    /(ユースケースXに含まれるステップ数+ユースケー
    スYに含まれるステップ数) 但し、disUC(X, Y) : ユースケースX,Y間の距離 であることを特徴とする請求項1に記載のユースケース
    評価方法。
  4. 【請求項4】 前記第3の計算式は、 ユースケース全体の評価値=(ユースケース間の距離の
    総和×2)÷(ユースケース数×(ユースケース数−
    1)) であることを特徴とする請求項1に記載のユースケース
    評価方法。
  5. 【請求項5】 動作主体を表す名詞と前記動作主体によ
    る動作を表す動詞とを含む文章で構成される複数のステ
    ップで一連の手順であるユースケースを記述し、複数の
    ユースケースで全体の機能を表す場合のユースケースの
    記述の適切度を評価するユースケース評価装置におい
    て、 外部からユースケースが入力されるユースケース入力手
    段と、 該ユースケース入力手段により入力されたユースケース
    の各ステップの名詞及び動詞をキーワードとして抽出す
    るキーワード抽出手段と、 前記ユースケース入力手段から入力された各ユースケー
    スを特定する情報と、各ユースケースのステップを特定
    する情報と、各ステップを特定する情報に対応して各ス
    テップの記述内容と、前記キーワード抽出手段により抽
    出されたキーワードとを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている各ステップに含まれるキ
    ーワードの数に基づいて各2ステップ間の距離を計算す
    る第1の計算手段と、 該第1の計算手段により計算された各2ユースケースそ
    れぞれに含まれるステップ相互間の距離に基づいて各2
    ユースケース間の距離を計算する第2の計算手段と、 該第2の計算手段により計算された各ユースケース間の
    距離に基づいてユースケース全体の記述の適切度を計算
    する第3の計算手段とを備えたことを特徴とするユース
    ケース評価装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の計算手段により実行される計
    算は下記計算式 disStep(x, y) =1− (and(x, y) ×2) / (w(x)+w
    (y)) 但し、disStep(x, y) : ステップx,y間の距離 and(x, y):ステップx,yに共通に含まれる単語数 w(x):ステップx内の名詞及び動詞の数 w(y):ステップy内の名詞及び動詞の数 に基づくことを特徴とする請求項5に記載のユースケー
    ス評価装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の計算手段により実行される計
    算は下記計算式 disUC(X, Y)=(X,Yの各要素から相手のユースケー
    ス内の最も近いステップに対するdisStep(x, y) の和)
    /(ユースケースXに含まれるステップ数+ユースケー
    スYに含まれるステップ数) 但し、disUC(X, Y) : ユースケースX,Y間の距離 に基づくことを特徴とする請求項5に記載のユースケー
    ス評価装置。
  8. 【請求項8】 前記第3の計算手段により実行される計
    算は下記計算式 ユースケース全体の評価値=(ユースケース間の距離の
    総和×2)÷(ユースケース数×(ユースケース数−
    1)) に基づくことを特徴とする請求項5に記載のユースケー
    ス評価装置。
  9. 【請求項9】 動作主体を表す名詞と前記動作主体によ
    る動作を表す動詞とをキーワードとして含む文章で構成
    される複数のステップで一連の手順であるユースケース
    を記述し、複数のユースケースで全体の機能を表す場合
    のユースケースの記述の適切度を評価するコンピュータ
    プログラムを記録した記録媒体であって、 ユースケースを特定する情報を入力するプログラムステ
    ップと、 入力されたユースケースを構成する各ステップを特定す
    る情報及び記述内容を入力するプログラムステップと、 入力されたステップの記述内容に含まれるキーワードを
    抽出するプログラムステップと、 ユースケース及びステップを特定する情報, ステップの
    記述内容及び各ステップのキーワード数を記憶するプロ
    グラムステップと、 各ステップから抽出されたキーワードの数に従って各2
    ステップ間の距離を計算するプログラムステップと、 計算された各2ステップ間の距離に従って各2ユースケ
    ース間の距離を計算するプログラムステップと、 計算された各2ユースケース間の距離に従って全体の適
    切度を計算するプログラムステップと を含むコンピュータプログラムを記録したことを特徴と
    する記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記各2ステップ間の距離を計算する
    プログラムステップは下記計算式 disStep(x, y) =1− (and(x, y) ×2) / (w(x)+w
    (y)) 但し、disStep(x, y) : ステップx,y間の距離 and(x, y):ステップx,yに共通に含まれる単語数 w(x):ステップx内の名詞及び動詞の数 w(y):ステップy内の名詞及び動詞の数 に従って実行されることを特徴とする請求項9に記載の
    記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記各2ユースケース間の距離を計算
    するプログラムステップは下記計算式 disUC(X, Y)=(X,Yの各要素から相手のユースケー
    ス内の最も近いステップに対するdisStep(x, y) の和)
    /(ユースケースXに含まれるステップ数+ユースケー
    スYに含まれるステップ数) 但し、disUC(X, Y) : ユースケースX,Y間の距離 に従って実行されることを特徴とする請求項9に記載の
    記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記全体の適切度を計算するプログラ
    ムステップは下記計算式 ユースケース全体の評価値=(ユースケース間の距離の
    総和×2)÷(ユースケース数×(ユースケース数−
    1)) に従って実行されることを特徴とする請求項9に記載の
    記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009151742A (ja) * 2007-11-29 2009-07-09 Hitachi Ltd ユースケースシナリオ作成支援システム、ユースケースシナリオ作成支援方法、およびユースケースシナリオ作成支援プログラム
JP2011248893A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Fujitsu Ltd コンピュータ装置により使用される方法、システム及び記憶媒体
JP2013182284A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> シナリオ分析装置及びシナリオ分析プログラム

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