次に、図面に基づいて、この発明を実施するための最良の実施の形態の熱拡散率測定装置について説明する。
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
図1乃至図15は、この発明の最良の実施の形態の熱拡散率測定装置を示すものである。
まず、全体の構成について説明すると、この実施の形態の熱拡散率測定装置では、図1乃至図3に示すように、装置本体10の基台11が、平板状の主盤部材12を有すると共に、この主盤部材12の四隅から、下方に向けて一体に延設される四本の脚部材13…によって下方から、水平となるように支持されている。
この主盤部材12の略中央部には、開口部12aが形成されていて、この開口周縁に平行配置されたX方向レール部材12b,12bによって、装置本体10に設けられる台座部15のスライドボード16が、X方向に摺動自在にスライドガイドされている。
また、このスライドボード16の上面側には、Y方向レール部材17が、長手方向を前記X方向レール部材12b,12bの延設方向と直交させて、一体に設けられていて、このY方向レール部材17に沿って、スライダ部材18が、水平方向の一方向であるY方向に、摺動自在に、スライドガイドされている。
そして、このスライダ部材18には、前記台座部15を構成する台座ブロック部材15aが、一体に設けられている。
この台座ブロック部材15aの上面側には、被測定物を載置する載置面14が、形成されて、X、Y両水平方向にスライド移動可能となるように構成されている。
また、前記主盤部材12の下面側には、駆動手段としてのX方向駆動ステッピングモータ19が、モータベース20によって、固定されている。
このX方向駆動ステッピングモータ19の回転駆動軸には、スクリュウシャフト21が接続されている。
更に、前記主盤部材12の下面側には、このスクリュウシャフト21の一端部を、回動自在に支持する支持片部材23が設けられている。
そして、このスクリュウシャフト21には、前記スライドボード16の下面側に、前記開口部12aを介して固着されるX方向移動片22が、螺合されている。
このため、前記X方向駆動ステッピングモータ19の回転駆動軸の正,逆方向の回転駆動によって、このX方向移動片22が、前記支持片部材23と、このX方向駆動ステッピングモータ19との間で、軸延設方向に沿って、所望の位置まで移動可能に構成されている。
また、前記スライドボード16の上面側には、駆動手段としてのY方向駆動ステッピングモータ24が、モータベース25によって固定されている。
このY方向駆動ステッピングモータ24の回転駆動軸には、スクリュウシャフト26が接続されている。
更に、このスライドボード16の上面側には、スクリュウシャフト26の一端部を、回動自在に支持する支持片部材27が設けられている。
そして、このスクリュウシャフト26には、前記台座ブロック部材15aの下面側に、固着されるY方向移動片28が、螺合されている。
このため、前記Y方向駆動ステッピングモータ24の回転駆動軸の正,逆方向の回転駆動によって、このY方向移動片28が、前記支持片部材27と、このY方向駆動ステッピングモータ24との間で、軸延設方向に沿って、所望の位置まで、移動可能に構成されている。
また、前記装置本体10の主盤部材12の上面部には、支柱部材29が、立設されている。
この支柱部材29の前記台座部15側側面には、上下方向に沿って延設されるレール部としてのZ方向レール部材30が、設けられている。
このZ方向レール部材30には、上下方向移動体31が、このZ方向レール部材30に沿って、スライド移動可能に装着されている。
この上下方向移動体31には、制御部を構成する回路基板32を内部に設けたカバー部材33が装着される背面板部材34と、この背面板部材34から、前記台座部15方向に向けて延設される一対の側面板部材35,35と、これらの側面板部材35,35間に設けられて、前記Z方向レール部材30に、スライド摺接される摺接部36と、雌ネジ部37が形成される底面部15aとを有して、主に構成されている。
また、前記主盤部材12の下面側には、この上下方向移動体31を、所望の上下方向位置まで移動させる駆動手段としてのZ方向駆動ステッピングモータ39が、回動駆動軸39aを上下方向に向けて、固定されている。
このZ方向駆動ステッピングモータ39の回動駆動軸39aは、前記主盤部材12に開口形成される開口部12aに挿通されると共に、連結部材41を介して、前記支柱部材29から突設される上,下枠体42,43に回動自在に支持されたスクリュウシャフト40の下端に連結されている。
そして、このスクリュウシャフト40には、前記上下方向移動体31の雌ネジ部37に螺合されていて、前記Z方向駆動ステッピングモータ39の回動駆動により、この上下方向移動体31を前記Z方向レール部材30に沿わせて、上下方向の所望の位置まで、移動可能に構成されている。
この実施の形態では、前記スクリュウシャフト40のネジ山のピッチが、1mm/1回転に設定されていて、前記Z方向駆動ステッピングモータ39の回動駆動は、出力制御信号が1パルス出力される度に、1/1000回転するように構成されている。
このため、出力制御信号が、1パルス出力される度に、前記上下方向移動体31は、上,下何れかの方向へ、1μm移動するように構成されている。
そして、この上下方向移動体31には、前記側面板部材35,35間には、長手方向を、Y方向に沿わせて、回動自在となるように枢着される水平軸44が設けられている。
この水平軸44の上側には、下面側が、軸中心の位置と一致するように、平板状の測定アーム部45が固着されていて、この水平軸44を介して、先端側が上下方向に、揺動自在となるように、支持されている。
この測定アーム部45の先端下面側には、この測定アーム部45に軸方向を直交させて、上下方向に貫通することにより、当接部47を下端に設けた当接ピン部材46が、前記載置面に対向して位置している。
この当接部47は、前記上下方向移動体31の上下方向に伴って、移動することにより、前記被測定物8を前記載置面14との間に挟持するように構成されている。
また、前記上下方向移動体31の前記側面板部材35の一内側面と、前記測定アーム部45との間で、前記水平軸44が、枢着される部分には、この測定アーム部45の水平軸44を回動中心とした揺動に応じて、容量を可変するコンデンサとしてのバランスコンデンサ50が設けられている。
このバランスコンデンサ50は、図4及び図5に示すように、主に、一対の基板としてのプリント基板51,52が、一定間隔の隙間を置いて平行に配設されて構成されている。 このうち、前記測定アーム部45側に固着されて、この測定アーム部45と共に回動する一方の基板としての前記プリント基板51には、図4に示すように、前記水平軸44を挿通する軸孔51aが、開口形成されると共に、この軸孔51aの周囲の周上に位置するように、複数の短冊状の金属プレート53…及び54…が、銅箔の上に、エッチングを施して金メッキ処理を行うことにより、一定間隔を置いて、交互に形成されている。
このうち、一つ置きに隣接配置される前記金属プレート53…同士は、配線55によって、結線されている。
また、一つ置きに隣接配置される前記金属プレート54…同士は、配線56によって結線されている。
そして、これらの金属プレート53…又は、金属プレート54…は、図示省略の配線によって、前記回路基板32の回路に接続されている。
また、図5に示すように、前記側面板部材35の一内側面で、前記水平軸44が、枢着される部分に固着されるプリント基板52には、前記水平軸44を挿通する軸開口部52aが略中央に開口形成されている。
この軸開口部52aの周囲の周上には、複数の短冊状の金属プレート57…が、金属蒸着膜を蒸着等することにより、一定間隔を置いて形成されている。
また、これらの隣接配置される金属プレート57,57同士は、このプリント基板52の裏面側で、配線58…によって、結線されている。
そして、これらの金属プレート57…は、図示省略の配線によって、前記回路基板32の回路に接続されている。
この回路基板32の回路には、図7中(b)に示すように、交流ブリッジ回路としてのコンデンサブリッジ回路60が設けられていて、これらの金属プレート53…と金属プレート57…の対又は、金属プレート54…と金属プレート57…との対によって構成されるコンデンサの容量を、C1,C2として、抵抗61,62の抵抗値をR1,R2とすると、平衡条件は、R1×C1=R2×C2となる。
比較例として示す図7中(a)の交流ブリッジ回路70では、コンデンサ73,74の容量を、C1,C2として、抵抗71,72の抵抗値をR1,R2とすると、平衡条件は、R1×C1=R2×C2となる。
このことから、この実施の形態では、前記固定された金属プレート57…に対向する金属プレート53…,54…は、前記測定アーム部45の揺動に応じた移動方向である周上に、前後に一定の間隔を置いて、位置させることにより、図13中(c)に示すように、金属プレート53…と金属プレート57…の対又は、金属プレート54…と金属プレート57…との対の重複面積が、同一となる位置で、平衡状態となる(ここで、R1=R2)。
このため、図13中(c)に示す各プリント基板51,52の位置関係で、前記測定アーム部45が、水平状態となり、正弦波で表される計測値が0となるように、この実施の形態では、設定されている。
また、この回路基板32は、図6に示すように、パーソナルコンピュータ80のcpu等によって構成される制御部81に、通信線83及びI/Oポート82aを介して接続されている。
このパーソナルコンピュータ80には、マウス84及びキーボード85等からなる入力手段86と、液晶表示装置等のモニタ出力部87とが接続されている。
また、このパーソナルコンピュータ80の制御部81には、前記I/Oポート82a,82bを介して、入出力されるパルスをカウントするパルスカウンタ88と、カウンタ初期値、予め、予備計測等により、設定されている降下開始位置及び前記載置面の上下方向の高さ位置データを初期値データとして用いて、記憶、設定する初期値データ設定部89と、前記I/Oポート82aを介して、入力されるバランスコンデンサ50の容量値と比較するための閾値を、予め設定する閾値設定部90とが、設けられている。
この実施の形態では、図13(b)に示される回動角度と、図13(c)に示される前記測定アーム部45が、水平位置となる回動角度との間で得られる前記バランスコンデンサ50の正弦波出力領域内に、前記閾値が、設定されている。
更に、この制御部81には、前記Z方向駆動ステッピングモータ39,X方向駆動ステッピングモータ19及びY方向駆動ステッピングモータ24に接続されて、生成されたパルス出力信号を、制御信号として、送出することにより、各Z方向駆動ステッピングモータ39,X方向駆動ステッピングモータ19及びY方向駆動ステッピングモータ24の回転駆動を制御して、所望の回転角度となるように構成されるモータ出力制御部91が設けられている。
このモータ出力制御部91には、前記閾値を用いて、比較されたバランスコンデンサ50の容量値が、閾値に到達するまでは、上下方向移動体31を降下させると共に、前記閾値に到達した場合に、前記上下方向移動体31のZ方向駆動ステッピングモータ39の回転駆動を停止させる制御を行う為、前記Z方向駆動ステッピングモータ39に制御信号を生成して送出するZ方向パルス出力制御部92が、設けられている。
また、このモータ出力制御部91には、前記X方向駆動ステッピングモータ19及びY方向駆動ステッピングモータ24の回転駆動を制御して、所望の回転角度となるように、制御信号を生成して送出するX方向パルス出力制御部93及びY方向パルス出力制御部94が、設けられている。
この実施の形態のX方向パルス出力制御部93及びY方向パルス出力制御部94では、前記当接ピン部材46の当接部47が、前記載置面14の上面に載置された被測定物8の複数の箇所の測定点で、厚さ方向の寸法の測定及び、熱拡散率又は、熱伝導率の測定を行えるように、前記上下方向移動体31が上方に移動した状態で、水平方向であるX,Y方向に、前記台座部15と共に、前記載置面14を移動させて、停止させるように構成されている。
更に、この制御部80には、このZ方向パルス出力制御部92から送出される制御信号を用いて、前記上下方向移動体31が、停止した高さ位置から、前記被測定物8の厚さ方向の寸法を算出する厚さ方向寸法算出部95が設けられている。
そして、この制御部80には、この厚さ方向寸法算出部95によって、算出された厚さ方向の寸法の数値データを前記モニタ出力部87に出力することにより、画面上に視認可能に表示させる表示出力制御部96が設けられている。
また、この実施の形態では、前記測定アーム部45の先端に設けられた当接ピン部材46の当接部47下端には、前記制御部80に接続される温度波センサ7が設けられていて、点接触で、前記載置面14に載置された被測定物8に当接するように構成されている。
また、前記載置面14には、交流ヒータ6が内蔵されて設けられていて、前記制御部80に接続されることにより、通電制御が行われるように構成されている。
そして、前記制御部80内には、前記バランスコンデンサ50の容量の変化により測定された測定値が、平衡状態に到達した状態、若しくは、前記Z方向駆動ステッピングモータ39に対して送出される前記上下方向移動体31の降下を停止させるパルス出力信号によって、熱拡散率又は、熱伝導率の測定が開始される。
すなわち、Z方向駆動ステッピングモータ39が停止すると、前記制御部81では、前記交流ヒータ6に、通電が開始される制御が行われるように構成されている。
また、この制御部81内には、熱拡散率算出部97が設けられている。
この熱拡散率算出部97では、前記温度波センサ7にて、測定された温度波が用いられて、前記交流ヒータ6で発生する交流発熱の温度波形と、この温度波センサ7により測定される温度波形との位相差Δθが求められ、この位相差Δθと交流ヒータ6へ通電される交流電流との関係式としての前記数式1から、被測定物8の厚さ方向の熱拡散率α(m2/s)が求められるように構成されている。
そして、この熱拡散率算出部97で算出された前記熱拡散率αは、前記表示出力制御部96によって、前記モニタ出力部87に出力表示されるように構成されている。
また、この制御部81内には、熱伝導率算出部98が設けられている。
この熱伝導率算出部98では、前記交流ヒータ6で発生する発熱により、前記被測定物8の載置面14側一側面が、所定の温度まで昇温して、恒温状態となるまで、一定時間経過した後、前記温度波センサ7により測定される温度と、前記厚さ方向寸法算出部95で算出された被測定物8の厚さ方向の寸法dとが用いられて、熱伝導率が算出されるように、構成されている。
そして、この熱伝導率算出部98で算出された前記熱伝導率は、前記表示出力制御部96によって、前記モニタ出力部87に出力表示されるように構成されている。
次に、この実施の形態の厚み測定装置の作用効果について、主に、図8に示すフローチャートに沿って説明する。
この実施の形態では、まず、厚み測定装置の装置本体10の載置面14の上に、被測定物8を載置していない状態で、較正を開始する。
この較正では、Step1で、予備計測として、較正が開始されると、前記パーソナルコンピュータ80の制御部81では、前記モータ出力制御部91のZ方向パルス出力制御部92から、前記Z方向駆動ステッピングモータ39を、回転駆動させる出力パルス信号が出力される。
前記Z方向駆動ステッピングモータ39では、この出力パルス信号によって、回動駆動することにより、前記スクリュウシャフト40を回転させて、上下方向移動体31を前記Z方向レール部材30に沿わせて、下方向に、移動させる。
この際、前記上下方向移動体31と共に、下方に移動する測定アーム45の先端に位置する当接ピン部材46は、当接部47が前記載置面14に当接されて、この測定アーム45を、前記水平軸44を中心に、水平となるまで揺動させて、停止される。
Step2では、この状態で、パルスカウンタ88が、リセットされて、基準となる載置面14の高さ位置のパルス数が、初期データaとして、前記初期データ設定部89に設定登録される。
この際、後述する前記バランスコンデンサ50を用いて、前記測定アーム45が、水平となるように調整してもよい。
Step3では、前記Z方向駆動ステッピングモータ39を、出力パルス信号による回動駆動で、前記スクリュウシャフト40を回転させて、上下方向移動体31を前記Z方向レール部材30に沿わせて、上方向に、移動させるとともに、被測定物8を、前記載置面14の上に載置して、測定を開始する。
この上方向への移動では、移動距離に伴った待避パルス数bが、前記パルスカウンタ88によって計測される。
比較として示す図13中(a)若しくは図13中(c)に示すように、前記測定アーム45の前端部が、下方に向けて傾斜して、前記各金属プレート57…の回動方向前後に、前記各金属プレート53,54…が、各々位置している状態若しくは、前記測定アーム45が水平にある状態では、前記バランスコンデンサ50の容量は、各金属プレート53,54と金属プレート57とにより構成される両方のコンデンサ間で、差分0となり、略均衡している為、図13中(a)中右側に示すように、測定値としての正弦波の出力値は、バランスしていて、0となる。
また、図9及び図13中(b)に示すように、前記各金属プレート57…に重複して、前記各金属プレート53…が、各々これらの金属プレート57…に正対している状態では、前記各金属プレート54…は、前記金属プレート57…から外れた位置に存在して、バランスコンデンサ50の容量から計測される計測値は、最も相対差の大きな状態となっている。
この状態では、図13中(b)右側実線に示すように、正弦波の出力値も、最大となる状態、例えば、前記測定アーム45の前端部が、下方に向けて、約10°の傾斜角度で傾斜している状態を、傾きの初期状態として測定を開始する。
前記Step3では、測定開始と共に、前記Z方向駆動ステッピングモータ39の出力パルス信号による回動駆動で、前記スクリュウシャフト40が回転されて、上下方向移動体31が、前記Z方向レール部材30に沿って、下方向に移動を開始する。
Step4では、容量値から計測された、この正弦波の出力値に略比例する計測値が、予め設定された閾値よりも大きいときには、Step5に進み、通常回転駆動出力を、前記モータ出力制御部91のZ方向パルス出力制御部92からパルス出力として、前記Z方向駆動ステッピングモータ39に出力し続ける。
このため、前記上下方向移動体31は、下方への通常の速度での移動を継続し、前記上下方向移動体31の移動と共に、移動距離に応じたパルス数が、前記パルスカウンタ88によって計測される。
そして、図10に示すように、前記載置面14の上に載置された被測定物8の上面側に、前記当接部47が当接されて、前記測定アーム45の前端部が、反力により図10中白抜き矢印で示す様に、上方に向けて揺動を開始する。
この測定アーム45の揺動によって、図13中(b)右側実線に示す位置から、正弦波の出力値も、徐減して、二点鎖線で示す閾値を下回る出力値まで、前記バランスコンデンサ50のバランス位置に、近接する。
例えば、前記測定アーム45の前端部が、下方に向けて傾斜する角度が、約5度未満となり、水平位置に近接すると、Step6では、前記バランスコンデンサ50の計測値が、閾値を下回り、Step7に進む。
Step7では、低速回転駆動出力を、前記モータ出力制御部91のZ方向パルス出力制御部92からパルス出力として、前記Z方向駆動ステッピングモータ39に出力する。
このため、この実施の形態では、前記測定アーム45が、水平状態となる寸前で、前記Z方向駆動ステッピングモータ39が、低速回転により回転駆動を開始するので、水平状態を超えて、前記測定アーム45が、上方へ揺動する虞が少ない。
前記上下方向移動体31は、下方への低速での移動を継続し、前記上下方向移動体31の移動と共に、移動距離に応じたパルス数cが、前記パルスカウンタ88によって計測される。
そして、前記測定アーム45が、図11に示すように、水平状態となると、図13中(c)に示すように、前記バランスコンデンサ50の各金属プレート57…の回動方向前後に、前記各金属プレート53,54…が、各々略等距離で位置している状態となる。
このように、測定アーム45が、水平にある状態では、前記バランスコンデンサ50の計測値は、各金属プレート53,54と金属プレート57とにより構成される両方のコンデンサ間で、差分0となり、略均衡している為、図13中(c)中右側に示すように、正弦波の出力値は、バランスしていて、0となり、実線で示すように波形が出現しない。
Step8では、このように、バランスコンデンサ50の計測値が、バランスして、差分0となると、Step9では、駆動停止出力が行われて、前記Z方向駆動ステッピングモータ39が停止される。
Step10では、図12に示すように、前記測定アーム45が、水平状態を超えて、上方へ揺動すると、図13(d)に示すように、前記バランスコンデンサ50の一方の金属プレート54が、前記金属プレート57に重複して正対すると共に、他方の金属プレート53は、前記金属プレート57の正面位置から外れる。
このため、図13(d)中右側に示すように、正弦波は、逆波形を出力して、バランスコンデンサ50の容量のバランス状態は、角度が増す毎に、差分を大きくする状態となる。
Step10では、計測値が、逆波形を出力して、バランスを崩す状態となると、Step11に進み、前記モータ出力制御部91のZ方向パルス出力制御部92からパルス出力により、前記Z方向駆動ステッピングモータ39を低速逆回動駆動させる。
この際、前記上下方向移動体31の移動と共に、移動距離に応じたパルス数dが、前記パルスカウンタ88によって計測される。
このように、このZ方向駆動ステッピングモータ39の低速逆回動駆動により、前記スクリュウシャフト40が、逆回転されて、上下方向移動体31が、前記Z方向レール部材30に沿わせて、上方向に移動される。
従って、図11に示すように、前記測定アーム部45が水平状態となるように、前記上下方向移動体31の上下方向位置が調整される。
Step12では、前記Step9で、前記Z方向駆動ステッピングモータ39の回転駆動が停止するまで、前記Step3〜Step11を繰り返すと共に、前記Z方向駆動ステッピングモータ39の回転駆動が停止すると、Step13に進み、制御部81内の厚さ方向寸法算出部95によって、計測されたパルス値から被測定物8の厚さが算出される。 ここで、この実施の形態では、厚みdが、下記数式にて算出される。
厚みd(μm)=(水平停止位置の高さの上下方向の絶対ピッチ値−載置面の高さの上下方向の絶対ピッチ値)×1μm
=((上方への復元調整に伴うパルス数d+下方への移動に伴うパルス数c−(待避パルス数b+初期データa))×1mm/1回転(ピッチ)×1/1000(1パルス当たりの回転数)
算出された厚みデータは、Step14で、モニタ出力部87に出力されて、視認できる状態でモニタ画面に表示されて、Step15で、処理を終了する。
このように、この実施の形態では、前記被測定物8を前記載置面14の上面に載置して、前記上下方向移動体31を、前記Z方向駆動ステッピングモータ39の回転駆動によって、降下させると、前記測定アーム部45の先端に設けられた当接部47が、前記被測定物8に当接して、この被測定物8を前記載置面14との間に挟持しながら、前記測定アーム部45を、反力で上方に揺動させる。
この被測定物8への前記当接部47への当接で、前記水平軸44が枢着された部分に設けられた前記バランスコンデンサ50の容量が、この測定アーム部45の揺動に応じて、可変されて、差分0でバランスする領域に、計測値が到達すると、前記制御部81が、前記Z方向駆動ステッピングモータ39に、前記上下方向移動体31の降下を停止させる制御信号を送出する。
例えば、前記測定アーム部45が、水平状態で、前記当接部47が、前記被測定物8の表面に垂直に当接する状態で停止するように、前記バランスコンデンサ50の前記バランス位置を水平に設定しておくことにより、前記被測定物8の厚さ方向寸法に拘わらず、常に、一定の圧力で、前記当接部47を、垂直に当接させることが出来る。
又、バネ等の付勢手段を用いて、前記被測定物8の表面を前記当接部47が押圧する方向に、前記測定アーム部45を付勢したり、或いは、カウンタバランサを用いることにより、前記当接部47を常に、所望の圧力(予圧)で、前記被測定物8の表面に当接させることができる。
例えば、被測定物に合わせて、予圧を任意の値に変更して設定することもできる。このため、前記被測定物8が、柔軟性を有するものである場合には、予圧を低く設定して、当接部47を被測定物8の表面に食い込ませること無く、当接させることができる。
また、熱拡散率及び熱伝導率を測定する場合には、容易に常に一定の予圧で、この被測定物8の表面に、前記当接部47を垂直に当接させることが出来る。
このため、各測定を行う際、統一条件として、前記温度波センサ7が設けられる当接部47が、被測定物8の表面に当接される予圧を一定に、設定出来、測定及び比較を行う際の精度を向上させることができる。
更に、前記厚さ方向寸法算出部95では、前記制御部81から送出された制御信号としてのパルス値が用いられて、前記上下方向移動体31が停止した高さ位置から、前記被測定物8の厚さ方向の寸法が算出される。
この実施の形態では、駆動手段として、Z方向駆動ステッピングモータ39が用いられて、予め、予備計測として、前記載置面14に、被測定物8を載置せずに、上下方向の高さ位置のパルス数データを初期値データとして、測定して初期データ設定部89に登録する。
次に、前記載置面14に、被測定物8を載置して、測定を開始して、前記当接部47が、垂直に、この被測定物8の表面に当設して、前記測定アーム部45が、水平停止位置に至った際のパルス数データが測定される。
そして、前記厚さ方向寸法算出部95により、この初期データ設定部89に登録された初期データaと、上下方向移動体31の移動に伴うZ方向パルス出力制御部92から出力される前記各パルス出力値b〜dが用いられて、容易に、前記被計測物8の厚さ方向寸法を算出することができる。
また、この実施の形態では、前記コンデンサとしてバランスコンデンサ50が用いられているので、前記揺動移動側のプリント基板51の対向面に設けられた金属プレート53…,54…が、前記測定アーム部45の揺動に応じて、前記水平軸44を中心として、周上を回動移動すると、前記固定側のプリント基板52に設けられた一方の金属プレート57…に対して、各々近接及び離反が同時に行われる。
このため、この実施の形態では、図7(b)に示すような前記コンデンサブリッジ回路60を用いて、他方の一対の金属プレート53,54を、前後に一定の間隔を置いて、逆極性となるように、前記制御部81に接続することにより、容量値の差分の変化量を2倍相当まで増大させて、計測値の感度を向上させることが出来、良好な測定精度を得られる。
更に、バランスコンデンサ50が、前記他方の一対の金属プレート53,54の中間位置に、前記一方の金属プレート57が、位置して電荷量がバランスされた位置を、前記上下方向移動体31が停止する位置とすることにより、これらの各一対の前後の金属板53,54と前記一方の金属板57とによって形成されるコンデンサは、外乱要因によって、同時に同じ影響を受けるため、容量の変化は、略等しく発生するが、バランス位置が、大きく変化する虞が無く、常に、良好な測定精度が得られる。
このため、差分となる正弦波の大きさを測定に用いることにより、測定値が安定して、コンデンサ容量値の大,小を比較して用いる場合や、或いは、ロータリエンコーダ等、他の角度センサを用いた計測方法に比して、測定精度を良好なものとすることができる。
しかも、この実施の形態では、前記バランスコンデンサ50が、図4及び図5に示すように、前記プリント基板51の複数の短冊状の金属プレート53…が、前記配線55により結線されて、金属プレート53…群が、前記軸孔51aを中心とする周上に、略扇形を呈するように形成されると共に、これらの各金属プレート53…と交互となるように、複数の短冊状の金属プレート54…が、配線56により結線されて、前記金属プレート54群が、前記軸孔51aを中心とする周上に、略扇形を呈するように形成される。
また、対向するプリント基板51の対向面には、図5に示すように、前記配線58により結線された金属プレート57…群が、前記軸孔52aを中心とする周上に、略扇形を呈するように形成されている。
このため、1枚の金属プレート57の相対移動方向の前後に、1対の金属プレート53,54を設けたコンデンサに比して、コンデンサ容量を、この金属プレート57の枚数倍、容易に増大させることができる。
また、外乱による影響も、単体のコンデンサに比して、抑制することが出来る。
しかも、短冊状の金属プレート53,54は、幅狭形状とすると共に、各金属プレート53,54間の間隔を狭く、略扇形に配列することにより、回動角度が小さくても、容量変化が、大きくなるように構成出来、差分によりバランス位置を設定する際の角度精度を良好なものとすることができる。
更に、この実施の形態では、前記パーソナルコンピュータ80の制御部81に設けられたモータ出力制御部91では、前記X,Y方向駆動ステッピングモータ19,24に、X,Y方向パルス出力制御部93,94から駆動出力パルス信号を送出する。
前記X方向駆動ステッピングモータ19は、これらの駆動出力パルス信号を受けて、前記スクリュウシャフト21を正逆方向に回転駆動して、X方向に移動するX方向移動片22と共に、前記スライドボード16を、前記X方向レール部材12b,12bに沿って、所望の位置まで移動させる。
また、このスライドボード16の上面側に設けられたY方向駆動ステッピングモータ24の回転駆動軸の正,逆方向の回転駆動によって、前記スクリュウシャフト26に螺合されたY方向移動片28が、Y方向に移動すると、このY方向移動片28に一体に設けられた前記台座部15が、Y方向レール部材17に沿って、前記スライダ部材18を摺動させながら、所望の位置まで、移動される。
このため、前記台座部15を任意のX,Y方向位置まで、水平方向に移動させることが可能となり、図9に示すような上下方向移動体31が、上方に待避した状態で、前記載置面14上に前記被測定物8を載置したまま、前記被測定物8を移動させて、測定を繰り返すことにより、複数点で、前記被測定物8の厚さ方向寸法を測定することができる。
このため、更に、熱拡散率・熱伝導率の測定を行う際の被測定物8の厚さ方向寸法dを、複数点で測定して、平均値を採用する等、正確に測定することが出来、熱拡散率等の測定の精度を向上させることができる。
そして、この実施の形態では、前記測定アーム部45の先端に設けられた当接ピン部材46の当接部47に、前記温度波センサ7を設けて、前記載置面14に設けられた交流ヒータ6に、前記コンデンサの容量変化が生じた場合、若しくは、前記Z方向駆動ステッピングモータ39に対して、送出される前記上下方向移動体31の降下を停止させる制御信号によって、通電が開始されて、熱拡散率又は、熱伝導率の測定が開始される。
前記被測定物8の一側面には、前記垂直に万遍なく、しかも、略当圧力で、前記当接部47が当接されている。
このため、この載置面14に設けらた前記交流ヒータ6が発生させる交流発熱が、この被測定物8の他側面側である表面側に位置する温度波センサ7に向けて、厚み方向に伝播されると、この交流発熱の鉛直成分が、最も短い距離である厚み方向の鉛直寸法を伝って、測定される。
このため、交流発熱の温度波形と、前記温度波センサ7により測定される温度波形との位相差Δθが、正確に求められる。
従って、この位相差Δθと前記計測された被測定物8の厚さ方向の寸法dから、熱拡散率α(m2/s)を、高精度で求めることが出来る。
図14乃至図17は、この発明の実施の形態の具体的な実施例1の厚み測定装置を用いた熱拡散率・熱伝導率測定装置を示すものである、
なお、前記実施の形態と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
まず、この実施例1の熱拡散率・熱伝導率測定装置の制御部を中心として、説明すると、この実施例1では、図1中に示される制御部の一部を構成する回路基板32が、前記装置本体10に設けられていると共に、この回路基板32には、図14,図15に示すような電子回路100が実装されている。
また、この電子回路100と、前記パーソナルコンピュータ80の制御部81との間には、論理回路99aを有する制御部の一つとしてのFPGA(Field Programmable Gate Array)装置99が、介装されて接続されている。
このうち、電子回路100は、図14に示すように、3.3Vの電圧を有する同期回路101から発信されたパルス出力は、アンプ102で、15Vまで昇圧される。
そして、このアンプ102は、ドライバ回路103を介して、前記バランスコンデンサ50のプリント基板52側の各金属プレート57…に接続されている。
このドライバ回路103は、並列にNOTゲートを5個接続することにより、電力を約5倍、前記プリント基板52側に供給可能としている。
このプリント基板51に対向するプリント基板52には、前記金属プレート53,54が形成されている対向面の裏面側に、増幅アンプ104が実装されている。
この増幅アンプ104は、前記測定アーム部45の揺動と共に、このプリント基板52毎、揺動して、前記金属プレート53,54に対して、相対距離を不変とするように構成されている。
そして、この増幅アンプ104は、前記プリント基板51の金属プレート53,54と各々接続される可変抵抗部105に接続されている。
この可変抵抗部105は、抵抗値を、可変ボリュームによって、調整することにより、前記金属プレート52と、各金属プレート53,54との間に形成されるコンデンサ容量の中立位置が調整可能となるように構成されている。
更に、この増幅アンプ104は、整流回路106を介して、比較回路110に接続されている。
この比較回路110は、2つの比較部111,112を有していて、入力される基準電圧を、可変抵抗を用いてボリューム調整可能な可変抵抗部107,108が、各々これらの比較部111,112に接続されていることによって、第1閾値及び第2閾値が、個別に設定可能とされている。
これらの第1閾値及び第2閾値が、前記実施の形態の図13(b)に示される回動角度と、図13(c)に示される前記測定アーム部45が、水平位置となる回動角度との間にで、得られる前記バランスコンデンサ50の正弦波出力領域内に設定されていて、第2閾値が、第1閾値に比して、水平状態に近接した回動角度の出力値で、バランスすることにより、出力値が0となる直前に設定されている。
そして、これらの2つの比較部111,112の出力値は、接続されるラッチ回路としてのIC部113,114に出力されて、出力値が、ラッチ(保持)されるように構成されている。
このIC部113,114は、前記同期回路101から出力されたパルス信号(10μs)のパルスが、アンプ115により、5Vに昇圧された後、マルチバイブレータ116によって、生成された5μs間隔の検波信号が用いられて、前記比較部111,112の出力値である正弦波形の頭頂部近傍略中央部の最も、出力値の大きい部分が切り出されるように構成されている。
このうち、IC部113からの出力信号は、パワーMOS117を介して、前記パーソナルコンピュータ80との間に介在されるFPGA装置99内の論理回路99aに設けられた入力端子(A)119に接続されている。
そして、前記第1閾値を上回る比較信号が、前記比較回路111に入力している場合には、この入力端子(A)119に、論理値1を出力し続けると共に、前記第1閾値を下回る比較信号が、前記比較回路111に入力している場合には、論理値0を出力し続けるように構成されている。
また、IC部114からの出力信号は、パワーMOS118を介して、前記パーソナルコンピュータ80との間に介在されるFPGA装置99内の論理回路99aに設けられた入力端子(B)120に接続されている。
そして、前記第2閾値を上回る比較信号が、前記比較回路112に入力している場合には、この入力端子(B)120に、論理値1を出力し続けると共に、前記第2閾値を下回る比較信号が、前記比較回路112に入力している場合には、論理値0を出力し続けるように構成されている。
また、このFPGA装置99の論理回路99aには、これらの論理値0又は1に対応して、前記Z軸方向駆動ステッピングモータ39の入力端子117,118に対して、駆動出力信号としての通常回転駆動出力信号、低速回転駆動出力信号、又は、停止信号を出力するモータ出力制御部91が設けられている。
例えば、この実施例1では、前記入力端子(A)117,入力端子(B)118に、各々論理値1,1が入力している場合には、前記Z軸方向駆動ステッピングモータ39の入力端子117,118に対して、駆動出力信号としての通常回転駆動出力信号が出力される。
また、前記入力端子(A)117,入力端子(B)118に、各々論理値0,1が入力している場合には、前記Z軸方向駆動ステッピングモータ39の入力端子117,118に対して、駆動出力信号としての低速回転駆動出力信号が出力される。
更に、前記入力端子(A)117,入力端子(B)118に、各々論理値0,0が入力している場合には、前記Z軸方向駆動ステッピングモータ39の入力端子117,118に対して、駆動停止信号が出力されるように構成されている。
次に、この実施例1の厚み測定装置の作用効果について、図16に示すフローチャートに沿って、説明する。
この実施例1では、前記実施の形態の作用効果に加えて、更に、Step101で、計測を開始すると、Step102では、予備計測により、較正が行われ、パルスカウンタ88がリセットされる。
そして、Step103で、被計測物8の測定が開始されると、Step104では、前記正弦波の出力値に略比例する計測値が、予め設定された第1閾値及び第2閾値の双方よりも大きいときには、前記入力端子(A)117,入力端子(B)118に、各々論理値1,1が入力している場合であるので、Step105に進み、通常回転駆動出力を、前記モータ出力制御部91のZ方向パルス出力制御部92からパルス出力として、前記Z方向駆動ステッピングモータ39に出力し続ける。
このため、例えば、前記当接部47が、前記被計測物8の表面に当接した直後に、第1閾値の値を設定することにより、通常の比較的早い速度で、前記上下方向移動体31を降下させることができて、測定時間を短縮できる。
また、Step106では、前記バランスコンデンサ50の容量値が、第1閾値を下回り、第2閾値に到達するまでは、前記入力端子(A)117,入力端子(B)118に、各々論理値0,1が入力している場合であるので、Step107に進み、低速回転駆動出力が、前記モータ出力制御部91のZ方向パルス出力制御部92からパルス出力として、前記Z方向駆動ステッピングモータ39に出力される。
このため、この実施例では、前記測定アーム45が、水平状態となる寸前まで、前記Z方向駆動ステッピングモータ39が、1ステップ毎、低速回転して、徐々に水平状態に近接するので、水平状態を超えて、前記測定アーム45が、上方へ揺動する虞がない。
Step108では、第2閾値を、計測値が下回る場合には、測定アーム45が、水平になった状態であるので、前記入力端子(A)117,入力端子(B)118に、各々論理値0,0が入力されて、前記モータ出力制御部91のZ方向パルス出力制御部92から、前記駆動停止出力が行われる。
この実施例では、前記論理回路99aが、FPGA装置99内に形成されていて、ソフトウエアプログラムによる制御に比して、応答性が良好であるので、この駆動停止信号の出力が直ちに行われて、前記Z方向駆動ステッピングモータ39が、停止される。
このため、前記実施の形態の図13(d)に示すように、バランス状態を超えて、前記測定アーム45が、上方に揺動する虞がないので、フィードバックにより、水平状態に復帰させる時間を削減して、この点においても、測定時間を短縮することができる。
Step110〜Step113では、前記Step12〜Step15と略同様に、前記Z方向駆動ステッピングモータ39の回転駆動が停止するまで、前記Step103〜Step109を繰り返すと共に、前記Z方向駆動ステッピングモータ39の回転駆動が停止すると、Step111に進み、制御部81内の厚さ方向寸法算出部95によって、計測されたパルス値から被測定物8の厚さが算出される。
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態と同一乃至均等であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
即ち、前記実施の形態では、閾値を1つ、実施例1では、第1閾値及び第2閾値を設けたものを例示して説明してきたが、特にこれに限らず、コンデンサの容量を検出することにより、制御部で、該容量が所定の容量になるまで、前記上下方向移動体31を降下させて、前記測定アーム部45が、水平状態で、停止させる制御信号を送出するものであるならば、どのような値の閾値を、コンデンサ容量若しくは、前記バランスコンデンサ50によって計測される差分0のバランス状態を判断出来る閾値等、閾値の種類及び値の調整可能の有無、閾値の数量等が、特に限定されるものではない。