JP5106221B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5106221B2
JP5106221B2 JP2008108014A JP2008108014A JP5106221B2 JP 5106221 B2 JP5106221 B2 JP 5106221B2 JP 2008108014 A JP2008108014 A JP 2008108014A JP 2008108014 A JP2008108014 A JP 2008108014A JP 5106221 B2 JP5106221 B2 JP 5106221B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
pixel
pixels
signal
reference pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008108014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009055589A5 (ja
JP2009055589A (ja
Inventor
一 人 佐々木
村 裕 夫 竹
多 浩 大 本
池 辰 也 下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2008108014A priority Critical patent/JP5106221B2/ja
Priority to US12/179,976 priority patent/US8077234B2/en
Publication of JP2009055589A publication Critical patent/JP2009055589A/ja
Publication of JP2009055589A5 publication Critical patent/JP2009055589A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5106221B2 publication Critical patent/JP5106221B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Description

本発明は、ベイヤ配列の画素を備えた撮像装置に関する。
従来、CMOSイメージセンサを用いたカラーカメラではRGBの原色フィルタを市松状に配列させた、いわゆるベイヤ(Bayer)配列の色フィルタが用いられてきた。ベイヤ配列では、先ずG画素を市松状に配列させ、残りの部分にR画素とB画素とをそれぞれ市松状に配列させている。
これに対して、G画素の一つをW画素に置き換えることにより、光の透過率をよくしてS/N改善を図ったイメージセンサが最近発表されている(非特許文献1〜3参照)。
非特許文献1,2は、この色フィルタ配列において、W画素の画素位置に、以下の(1)〜(3)式に基づいてRGB画素値(RW、GW、BW)を生成して、RGB信号のS/Nの改善を図っている。
RW=W×Raverage/(Raverage+Gaverage+Baverage) …(1)
GW=W×Gaverage/(Raverage+Gaverage+Baverage) …(2)
BW=W×Baverage/(Raverage+Gaverage+Baverage) …(3)
ここで、Raverageは、W画素周辺の2つのR画素の平均から算出される。同様に、BaverageはW画素周辺2つのB画素の平均から算出され、GaverageはW画素周辺4つのG画素の平均から算出される。
Hiroto Honda, et al : A novel Bayer-like WRGB color filter array for CMOS Image Sensors, Proc. of SPIE-IS&T Electronic Imaging, SPIE Vol.6492, pp. 64921J-1-10, 2007. Hiroto Honda, et al : High Sensitivity Color CMOS Image Sensor with WRGB Color Filter Array and Color Separation Process using Edge Detection, 2007 International Image Sensor Workshop, June 7-10, 2007. Eastman Kodak News Release June 14,2007.
非特許文献1〜3では、W画素を有するイメージセンサを使用することを前提としており、センサのコストが高くなるおそれがある。また、既存のベイヤ配列のセンサを使用できないため、普及に時間がかかることが予想され、また、W画素を有するセンサの電気的特性についての検証も必要となる。特に、W画素とそれ以外の画素との感度差やフィルタ特性のばらつきなどの不具合が生じる可能性もある。
本発明は、既存のベイヤ配列のセンサを用いて、色信号のS/Nと画質を向上可能な撮像装置を提供するものである。
本発明の一態様によれば、レンズと、
画素ごとに設けられ、ベイヤ配列で配置される第1の色フィルタ、第2の色フィルタおよび第3の色フィルタと、
前記レンズを経由して前記第1〜第3の色フィルタを通過した光を光電変換して、前記第1の色フィルタに対応する第1の色信号と、前記第2の色フィルタに対応する第2の色信号と、前記第3の色フィルタに対応する第3の色信号とを生成するイメージセンサと、
前記第1〜第3の色信号に対して信号処理を行う信号処理部と、を備え、
前記第1の色フィルタは市松状に配置されて、前記第1の色フィルタに対応する画素のうち一つが基準画素として用いられ、
前記信号処理部は、
前記基準画素の周囲に位置する複数画素の前記第2の色信号の平均値と、前記基準画素の周囲に位置する複数画素の前記第1の色信号の平均値との比率に、前記基準画素の前記第1の色信号を乗じることにより、前記基準画素に対応する第4の色信号を生成する第1の色生成手段と、
前記基準画素の周囲に位置する複数画素の前記第3の色信号の平均値と、前記基準画素の周囲に位置する複数画素の前記第1の色信号の平均値との比率に、前記基準画素の前記第1の色信号を乗じることにより、前記基準画素に対応する第5の色信号を生成する第2の色生成手段と、
前記第1〜第5の色信号に基づいて、所定の画像処理を行ってカラー信号を生成する特性変換手段と、を有し、
前記第1の色生成手段は、前記基準画素を中心に含む縦横複数画素からなる画素ブロックごとに、前記画素ブロック内の複数画素の前記第2の色信号の平均値と、前記画素ブロック内の前記基準画素以外の複数画素の前記第1の色信号の平均値との比率を計算し、
前記第2の色生成手段は、前記基準画素を中心に含む縦横複数画素からなる画素ブロックごとに、前記画素ブロック内の複数画素の前記第3の色信号の平均値と、前記画素ブロック内の前記基準画素以外の複数画素の前記第1の色信号の平均値との比率を計算することを特徴とする撮像装置が提供される。
本発明によれば、既存のベイヤ配列のセンサを用いて、色信号のS/Nと画質を向上できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態による撮像装置の概略構成を示すブロック図である。図1の撮像装置は、レンズ1と、画素ごとに光電変換素子を有するCMOSイメージセンサ2と、センサ2の各光電変換素子の上に配置される色フィルタアレイ3と、信号処理回路4とを備えている。
信号処理回路4は、3×3画素からなる画素ブロック単位で画素値を並列出力する同時化回路11と、後に詳述する仮想画素演算回路(第1の色生成手段、第2の色生成手段)12と、カラー信号を生成する特性変換回路(特性変換手段)13とを有する。
被写体の光学像は、レンズ1を通過して、CMOSイメージセンサ2の撮像面に結像される。撮像面には、色フィルタアレイ3が設けられており、色フィルタアレイ3を通過した波長の光が光電変換素子で光電変換されてカラー情報が得られる。
CMOSイメージセンサ2から出力される信号は色フィルタアレイ3に対応したRGB色信号であり、通常は不図示のA/D変換器によりデジタル信号に変換された後に、信号処理回路4に入力される。
信号処理回路4に入力されるRGB色信号は点順次信号(シリアル信号)である。同時化回路11は、画素ブロックを構成する3×3画素分の色信号を同タイミングで並列出力する。仮想画素演算回路12は、R信号、G信号およびB信号から新たに仮想R信号と仮想B信号を生成して、特性変換回路13に供給する。
特性変換回路13は、仮想画素演算回路12で生成された仮想R信号および仮想B信号と、信号処理回路4に入力された色信号とを用いて、マトリックス演算、輪郭補正、ガンマ補正などの非直線処理を行い、カラー信号を例えばYUV信号またはRGB信号の形式で出力する。
次に、仮想画素演算回路12を詳細に説明する。図2は本実施形態による色フィルタアレイ3の色配置を示す図、図3は単板式カラーカメラで使われている各色信号の分光感度特性を示す図である。
イメージセンサ2から出力されるRGB各色信号の大きさは図3の色フィルタの波長特性とイメージセンサ2の分光感度特性との掛け算を波長ごとに積分した値になる。現在、多くの単板式カラーカメラで使われている各色信号の分光感度特性は図3に示すような曲線となっている。
ここで、各色特性は主として信頼性の観点から染料が限定されるため、シャープカットオフではなく、他の色特性の領域まで入り込んでいる。特に、図3に示すように、G色フィルタではこれが顕著であり、G成分に対応する本来の波長の他に、R成分とB成分がかなり入り込んでいる。一般に使用されているG色フィルタでも、実際の波長特性は、ブロードな特性になっており、G色フィルタに対応する画素にはRとB成分も含まれている。
一方、各画素には1つの色フィルタと、それに対応した信号配線しか設けられていないため、Gフィルタが配列された画素からはG信号しか得られない。ベイヤ配列では、R,Bの色フィルタはGフィルタに比べて半分の数しか設けられていないため、R信号とB信号はG信号に比べて信号量が少なくなる。
そこで、本実施形態では、ベイヤ配列の色フィルタアレイ3を用いた場合に、基準画素の色フィルタの色とは異なる色の色信号を類推して基準画素の位置に設定する。このようにして、類推された画素を仮想画素と呼ぶことにする。
このような本実施形態の処理は一般に、画像情報では隣接画素の相関が強いこと、多くの被写体では特定の波長成分だけが形成されることはなく、ある程度ブロードな波長特性を持っているという事実に基づいている。
図4は仮想B信号と仮想R信号の生成を説明する図であり、図4(a)はベイヤ配列の色フィルタアレイ3を示し、図4(b)は基準画素G22から仮想画素Bv22を生成する例を示し、図4(c)は基準画素G22から仮想画素Rv22を生成する例を示している。
先ず、図4(b)に示すように、基準画素G22から仮想画素BV22を生成する方法を説明する。基準画素G22の周囲には4つの画素G11、G13、G31、G33と2つの画素B21、B23が存在する。基準画素G22の位置のB信号、すなわち仮想画素BV22の色信号は、前述したように、隣接画素である2つのB画素B21、B23の色信号から大きくかけ離れていることはない。しかし色信号の大きさは正確にはわからない。
そこで、本実施形態では、基準画素G22の色信号の大きさを基準にして、2つの隣接画素のB信号B21、B23と周辺の4画素のG信号G11、G13、G31、G33を用いて、B成分とG成分の比率を算出して、基準画素位置にB成分を生成する。
より具体的には、以下の(4)式に示すように、隣接画素である2つのB信号B21、B23の平均値(B21+B23)/2と、4つのG信号G11、G13、G31、G33の平均値(G11+G13+G31+G33)/4との比率2(B21+B23)/(G11+G13+G31+G33)に、G22信号を乗じた値を仮想Bvとする。
Bv=G22×2(B21+B23)/(G11+G13+G31+G33) …(4)
同様にして、図4(c)に示すように、基準画素G22を用いて仮想Rvを算出する。G22の周囲には4つのG信号G11、G13、G31、G33と2つのR12、R32が存在する。そこで、基準画素であるG22の位置のR信号、すなわち仮想RvはG22信号の大きさを基準にして、周辺のR成分とG成分の比率を算出してG成分をR成分に置き換えることができる。この演算を行うと、基準画素G22の位置での仮想Rvは以下の(5)式で求められる。
Rv=G22×2(R12+R32)/(G11+G13+G31+G33) …(5)
上記(4)(5)式により、基準画素G22の位置での仮想Bv信号、仮想Rv信号が求められる。
その後、横方向に2画素ずらした新たな画素ブロックの基準画素G33の位置での仮想Bv信号、仮想Rv信号を算出する。図2に示すように、基準G33の周囲には4つの画素G22、G24、G42、G44と2つの画素R32、R34が存在する。そこで、基準画素G33の位置のR信号、すなわち仮想Rvは以下の(6)式で求められる。
Rv=G33×2(R32+R34)/(G22+G24+G42+G44) …(6)
同様にして、基準画素G33の位置での仮想Bv信号を算出する。基準画素G33の周囲には4つの画素G22、G24、G42、G44と2つの画素B23、B43が存在する。そこで、基準画素G33の位置のB信号、すなわち仮想Bvは以下の(7)式で求められる。
Bv=G33×2(B23+B43)/(G22+G24+G42+G44) …(7)
上記(6)(7)式により、基準G33の位置での仮想Rv信号、仮想Bv信号が求められる。
このようにして、R画素とB画素が存在しないG画素(基準画素)の画素位置に、G画素自身の画素値と、周囲のR、B画素の画素値とによって、仮想R信号、仮想B信号を算出することができる。
これにより、図5(a)と図5(b)に示すように、3×3画素からなる画素ブロック内にそれぞれつの仮想Rv画素とつの仮想Bv画素の色信号を算出することができる。
本実施形態によれば、画素ブロック内のR画素とB画素を各々2画素から画素に増やすことができ、R信号とB信号の色解像度とS/Nを大きく向上させることができる。
上述した仮想画素RvとBvは、通常の補間処理で生成した見かけの画素Baとは物理的な性質が大きく相違している。以下、この相違点を詳述する。
通常の補間処理にて、図4(a)の基準画素G22の位置にB画素情報Baを割り当てる場合、G22画素位置にはB画素が存在しないため、G22画素に隣接する2画素B21,B23を用いて、以下の(8)式により補間処理を行う。
Ba = (B21+B23)/2 …(8)
上記(8)式は単なる平均化処理であり、新たな画素情報を追加しているわけではない。このような補間処理にて追加された画素情報Baは、周囲のB信号B21、B23を平均化したにすぎず、B21信号とB23信号に含まれていたノイズも平均化され、決してS/Nは向上しない。
これに対して、本実施形態による仮想画素は、上記(4)〜(7)式に示すように、仮想Rv信号または仮想Bv信号を生成する画素位置の基準画素G22やG33の画素値をそのまま用いて画素値を計算している。また、周囲のR信号またはB信号を平均化するだけでなく、周囲のR信号またはB信号の平均値と周囲のG信号の平均値との比率を計算している。
すなわち、本実施形態では、上記比率と基準画素の画素値とを乗じることにより仮想画素Bv、Rvを算出している。これにより、本実施形態では、周囲の画素を平均化して仮想画素を求めるのではなく、新たな画素情報を創出している。
上記の手順により、新たな画素情報を創出できる理由は、明るさ情報がR信号、G信号、B信号から成り立っていることと、画像の多くが水平垂直に相関を持っていることとによる。すなわち、多くの被写体では明るさが変化するとR信号、G信号、B信号がほぼ比例して変化する。したがって、R、G、B信号の1つ、例えばG信号が大きくなれば残りのR信号、B信号も大きくなる場合がほとんどであり、これはすなわちG信号からR信号とB信号を生成できることに他ならない。
一方、多くの画像では、R信号、G信号、B信号が2次元の空間で、水平方向と垂直方向に各々強い相関を有している。PC等による特殊な人工的に作られたパターンを除くと、R信号、G信号、B信号がイメージセンサ2の画素ごとに大きく変化することはない。細かい変化は明暗の白黒情報であり、色情報が含まれることは少ない。
そこで、個々の画素から得られるRGB信号成分の比率とその周囲のRGB信号成分の比率とは大きく異なることは少ない。したがって、R/GやB/Gの比率は画素ごとに変化することは少なく、何画素かにまたがって緩やかに変化する。
G信号の大きさを基準にして、その周辺のB信号とG信号の比率を乗じると、G信号が有していた明るさの情報を維持したままで、B信号を創り出すことができる。すなわち、明るさの情報をG信号から得て、色情報は周辺のBとGの割合、各々の画素平均値から演算により得ている。同様に、G信号の大きさを基準にして、その周辺のR信号とG信号の比率をかけてやればR信号が創出される。これらの演算は仮想画素演算回路12により行われる。
図6は仮想画素演算回路12の内部構成の一例を示すブロック図である。図示のように、仮想画素演算回路12は、周辺B信号抽出回路21と、周辺R信号抽出回路22と、周辺G信号抽出回路23と、演算回路24とを有する。なお、以下の説明および図6では、基準画素をG22としている。
周辺B信号抽出回路21は、仮想R信号と仮想B信号を生成する対象となる基準画素G22の周囲の2画素B21、B23信号を抽出する。周辺R信号抽出回路22は、基準画素G22の周囲の2画素G21、G23信号を抽出する。周辺G信号抽出回路23は、基準画素G22の周囲の4画素G12、G13、G31、G33信号を抽出する。
演算回路24は、例えば(4)式に従って仮想Bv信号を生成する。同様にして、演算回路24は(5)式に従って仮想Rv信号も生成する。
図7は図1に示した同時化回路11と仮想画素演算回路12の詳細構成の一例を示すブロック図である。図示のように、同時化回路11は、1H遅延回路31と、2H遅延回路32と、1画素遅延回路33,34とを有する。仮想画素演算回路12は、周辺B信号抽出回路21と、周辺R信号抽出回路22と、周辺G信号抽出回路23と、演算回路24とを有する。周辺B信号抽出回路21は、B加算回路35と、1/2回路36とを有する。周辺R信号抽出回路22は、R加算回路37と、1/2回路38とを有する。周辺G信号抽出回路23は、G加算回路39と、1/4回路40とを有する。演算回路24は、B:G演算回路41と、R:G演算回路42と、Bv算出回路43と、Rv算出回路44とを有する。
同時化回路11は、イメージセンサ2から出力された信号を、3×3画素からなる画素ブロック単位で並列処理できるように、画素ブロック内の画素位置に応じて、1H遅延回路31と2H遅延回路32で1ラインか2ライン分遅延させ、その後に1画素遅延回路33,34にて、1画素か2画素分遅延させる。これにより、図4に示すように、基準画素G22を中心とした周囲8画素の信号を同時に処理することができる。
仮想画素演算回路12内の周辺B信号抽出回路21は、B加算回路35にて基準画素の周囲2画素のB信号を加算し、1/2回路36にてこれら2画素のB信号を平均化する。同様に、周辺R信号抽出回路22は、R加算回路37にて基準画素の周囲2画素のR信号を加算し、1/2回路38にてこれら2画素のR信号を平均化する。同様に、周辺G信号抽出回路23は、G加算回路39にて基準画素の周囲4画素のG信号を加算し、1/4回路40にてこれら4画素のG信号を平均化する。
仮想画素演算回路12内のB:G演算回路41は、基準画素の周囲2画素のB信号の平均値と周囲4画素のG信号の平均値との比率を計算する。R:G演算回路42は、基準画素の周囲2画素のG信号の平均値と周囲4画素のG信号の平均値との比率を計算する。Bv算出回路43は、B:G演算回路41で計算した比率に基準画素G22のG信号を乗じた値を仮想Bv信号として出力する。Rv算出回路44は、R:G演算回路42で計算した比率に基準画素G22のG信号を乗じた値を仮想Rv信号として出力する。
仮想Bv信号、Rv信号は、元のRGB信号とともに特性変換回路13に入力されて、カラー信号YUVまたはRGBが生成される。
一つの画素ブロックについての処理が終了すると、縦または横方向に2画素分シフトして、新たな3×3画素からなる画素ブロックを単位として、その中心の基準画素に対応する仮想Bv信号、Rv信号を計算する。
図8は仮想画素演算回路12の処理動作の一例を示すフローチャートである。まず、基準画素G22を中心に含む3×3画素からなる画素ブロックのRGB信号を抽出する(ステップS1)。次に、基準画素の周囲の2画素B21、B23信号を抽出する処理(ステップS2)と、基準画素の周囲の2画素R12、R32信号を抽出する処理(ステップS3)と、基準画素のG22信号を抽出する処理(ステップS4)と、基準画素の周囲の4画素G11、G13、G31、G33信号を抽出する処理(ステップS5)とを並行して行う。
次に、ステップS2で抽出したB21、B23信号を加算する処理(ステップS6)と、ステップS3で抽出したR21、R23信号を加算する処理(ステップS7)と、ステップS5で抽出したG11、G13、G31、G33信号を加算する処理(ステップS8)とを並行して行う。
次に、ステップS6の加算結果を1/2して平均化する処理(ステップS9)と、ステップS7の加算結果を1/2して平均化する処理(ステップS10)と、ステップS8の加算結果を1/4して平均化する処理(ステップS11)とをj並行して行う。
次に、基準画素の周囲2画素のB信号と周囲4画素のG信号との比率を計算する処理(ステップS12)と、基準画素の周囲2画素のR信号と周囲4画素のG信号との比率を計算する処理(ステップS13)とを並行して行う。
次に、ステップS12の演算結果にG22信号を乗じて仮想Bv信号を算出する処理(ステップS14)と、ステップS13の演算結果にG22信号を乗じて仮想Rv信号を算出する処理(ステップS15)とを並行して行う。
上記では仮想Rvと仮想Bvの一例を示したが、以下では仮想Rvと仮想Bvの一般式について説明する。
基準画素Ga,bが図2の偶数列にある場合、すなわち、基準画素Ga,bがG22、G24、…、G42、G44、…などの場合は、B画素は基準画素Ga,bの水平両隣のBa,b-1信号、Ba,b+1信号を用い、R画素は基準画素Ga,bの垂直両隣のRa-1,b信号とRa+1,b信号を用いることになる。したがって、偶数列の仮想Rvと仮想Bvは、以下の(9)式と(10)式で表される。
Bva,b=2Ga,b(Ba,b-1+Ba,b+1)
/(Ga-1,b-1+Ga-1,b+1+Ga+1,b-1+Ga+1,b+1) …(9)
Rva,b=2Ga,b(Ra,b-1+Ra,b+1)
/(Ga-1,b-1+Ga-1,b+1+Ga+1,b-1+Ga+1,b+1) …(10)
一方、基準画素Ga,bが図2の奇数列にある場合、すなわち、基準画素Ga,bがG11、G13、…、G31、G33、…などの場合は、B画素は基準画素Ga,bの垂直両隣のBa-1,b信号、Ba+1,b信号を用い、R画素は基準画素Ga,bの水平両隣のRa,b-1信号、Ra,b+1信号を用いることになる。したがって、奇数列の仮想Rvと仮想Bvは、以下の(11)式と(12)式で表される。
Bva,b=2Ga,b(Ba-1,b+Ba+1,b)
/(Ga-1,b-1+Ga-1,b+1+Ga+1,b-1+Ga+1,b+1) …(11)
Rva,b=2Ga,b(Ra,b-1+Ra,b+1)
/(Ga-1,b-1+Ga-1,b+1+Ga+1,b-1+Ga+1,b+1) …(12)
上記(9)〜(12)式に従って仮想Rvと仮想Bvを生成することにより、RとBの画素数が本来の画素数の3.5倍となり、色信号のS/Nは10.9dB向上する。
なお、上述した手法で仮想Rvと仮想Bvを生成すると、図9(a)に示すように仮想Bvに隣接するR画素(図示の空白領域)にはB画素成分は割り当てられず、図9(b)に示すように仮想Rvに隣接するB画素(図示の空白領域)にはR画素成分は割り当てられない。すべての画素にR画素成分またはB画素成分を割り当てるには、画素ブロックのサイズを3×3画素よりも大きく、例えば3×5画素まで広げればよい。
例えば、図10の太実線で示す3×5画素の画素ブロック内の中心であるR34画素についてB画素成分Bv34を生成する例を説明する。R34画素を中心とした水平5画素、垂直3画素の領域を見ると、ここにはR34画素の他にRが2画素、Bが4画素含まれている。そこでこれら6画素から比率を算出すると上式と同様に、R34画素位置での仮想Bv34画素は、以下の(13)式で表される。
Bv34=R34(B23+B25+B43+B45)/2(R32+R36)
…(13)
この(13)式では、画素ブロック内の4つのB画素の平均値と2つのR画素の平均値との比率に、基準画素であるR34画素値を乗じて、基準画素位置での仮想Bv34を生成している。
同様にして、B23画素を中心とした図10の破線で示す縦3×横5画素の画素ブロック内には、B23画素の他にBが2画素、Rが4画素含まれている。そこでこれら6画素から比率を算出すると上式と同様に、B23画素位置での仮想Rv23画素信号は、以下の(14)式で表される。
Rv23=B23(R12+R14+R32+R34)/2(B21+B25)
…(14)
上記では、縦3×横5画素の画素ブロックについて説明したが、図10の基準画素を中心とする縦5×横5画素の画素ブロック内の画素値を用いて、基準画素位置での仮想Rvまたは仮想Bvを生成してもよい。この場合、仮想Bv34を生成するのに用いるR画素が2画素から4画素に増えるため、B/Rの比率をS/N比を高くして得ることができる。
なお、3×5画素あるいは5×5画素の画素ブロックについて、上記(13)式や(14)式等を用いて仮想Rvと仮想Bvを生成すると、計算が煩雑になる可能性がある。これを避けるための簡易的な手法として、周囲画素からの加算平均で補間することも可能である。例えば、図10のR32画素位置での仮想Ba32は以下の(15)式または(16)式で補間することができる。仮想Rvについても同様である。
Ba32=(B21+B23+B41+B43)/4 …(15)
Ba32=(B31+B33+B22+B42)/4 …(16)
上記(13)式と(14)式の演算処理は、図1の同期化回路11と仮想画素演算回路12が行う。図11は上記(13)式と(14)式の演算を行う同期化回路11と仮想画素演算回路12の内部構成の一例を示すブロック図である。同期化回路11は、縦続接続された3つの1H遅延回路51〜53と、縦続接続された5つの1画素遅延回路54〜58とを有する。
仮想画素演算回路12は、仮想Rv画素を計算するためのR加算回路59、B加算回路60、2倍回路61、R:B演算回路62および乗算回路63と、仮想Bv画素を計算するためのB加算回路64、R加算回路65、2倍回路66、B:R演算回路67および乗算回路68と、特性変換回路13とを有する。
以下では、図10の仮想Rv23画素と仮想Bv34画素を生成する場合を例に取って、図11の回路の動作を説明する。1H遅延回路51はB21画素値を出力する。1H遅延回路52はG31画素値を出力する。1H遅延回路53はB41画素値を出力する。1画素遅延回路54は、上から順にR12,G22,R32,G42の各画素値を出力する。1画素遅延回路55は、上から順にG13,B23,G33,B43の各画素値を出力する。1画素遅延回路56は、上から順にR14,G24,R34,G44の各画素値を出力する。1画素遅延回路57は、上から順にB25,G35,B45の各画素値を出力する。1画素遅延回路58は、R36画素値を出力する。
R加算回路59は、(R12+R14+R32+R34)を計算する。B加算回路60は、(B21+B25)を計算する。2倍回路61は、2(B21+B25)を計算する。R:B演算回路62は、(R12+R14+R32+R34)/2(B21+B25)を計算する。乗算回路63は最終的に(14)式の計算を行ってRv23を生成する。
B加算回路64は、(B23+B25+B43+B45)を計算する。R加算回路65は、(R32+R36)を計算する。2倍回路66は、2(R32+R36)を計算する。B:R演算回路67は、(B23+B25+B43+B45)/2(R32+R36)を計算する。乗算回路68は、最終的に(13)式の計算を行ってBv34を生成する。
生成された仮想Rv23信号と仮想Bv23信号は、特性変換回路13に入力されて、カラー信号YUVまたはRGBが生成される。
上記では、仮想R信号と仮想B信号が基準のG画素の周囲にあれば、水平垂直のどちらの方向からでも平均化の演算を行う例を説明した。これに対して、水平方向だけ、あるいは垂直方向だけについて、平均化の演算を行うようにしてもよい。
図12は水平方向だけについて仮想画素の演算を行う例を示す図である。図12(a)はベイヤ配列、図12(b)は仮想Bv画素の生成を説明する図、図12(c)は仮想Rv画素の生成を説明する図である。図12の場合は、一つの画素ブロックの基準画素には、仮想Rv画素と仮想Bv画素のいずれか一つだけが生成される。すなわち、仮想Rv画素と仮想Bv画素は互いに異なる画素ブロックから生成される。したがって、図13に示すように、元のG画素の位置に、R信号とB信号が垂直方向に交互に設定されることになる。図13(a)は仮想Bv画素の生成後の画素配列を示す図、図13(b)は仮想Rv画素の生成後の画素配列を示す図である。
一方、図14は垂直方向だけについて仮想画素の演算を行う場合を示している。この場合も、一つの画素ブロックの基準画素には、仮想Rv画素と仮想Bv画素のいずれか一つだけが生成される。したがって、図15に示したように、R信号、B信号が水平方向に交互に設定されることになる。
図12〜図15の場合、一つの画素ブロックからは仮想Rv画素と仮想Bv画素のいずれか一方のみが生成される。すなわち仮想Rv画素を生成する画素ブロックと仮想Bv画素を生成する画素ブロックとは異なっている。この点でも、図4のように一つの画素ブロックから仮想Rv画素と仮想Bv画素を生成する方式とは異なっている。
図12〜図15の方式は、偽信号を考慮してデモザイキングを行う際にR信号とB信号を得やすいという特徴がある。すなわち、垂直方向と水平方向の相関をとる場合に、画素の関連が明確になっているので、デモザイキングの処理を簡易化できると共に、偽信号発生による妨害信号が出にくくなる。
自然画像ではあまり起こりえないが、場合によっては赤や青の単一波長に近い被写体を撮像する場合があり得る。このような被写体を撮像すると、赤信号や青信号に比べてG信号成分が極端に小さくなる。このときに上記の仮想画素演算によって赤信号や青信号を算出すると、かえってノイズの大きな信号になる場合がある。このような場合は、上記の演算処理を停止してS/N低下を抑制してもよい。すなわち、信号に閾値を設けておいて、G信号が一定レベル以下の小さなレベルになったときは上記演算処理を停止して、仮想Bv信号、Rv信号を生成しないようにしてもよい。あるいは、これと同様に、Rv信号、Bv信号が本来のR信号、B信号と比較して、S/Nが低下している場合には加算をしないという選択回路を設けることも可能である。
上述の演算では、基準のG画素の周囲8画素だけで仮想Bv信号とRv信号を生成したが、もっと広い範囲の画素情報を用いて仮想Bv信号とRv信号を生成してもよい。範囲を広げるほど、信号レベルが小さい場合に平均化の際のノイズの影響を低減できる。
上述の説明では、基準画素の周囲の画素の平均値を演算して、その演算結果に基づいて比率を求めているが、単なる平均値を演算する代わりに、重み付け加算やその他の種々の関数を利用して演算した結果を用いて比率を求めてもよい。
上記ではイメージセンサ2としてCMOSセンサ2を用いる例を説明したが、ベイヤ方式の色フィルタを有するCCDを用いた場合にも、同様の処理を行うことができる。
このように、本実施形態では、特定色の色フィルタが設けられていない画素位置に、その特定色の色情報を追加できるという大きな特徴がある。これによって、色解像度が向上し、色信号のS/Nを向上できる。
また、本実施形態では、W画素を備えた特殊なイメージセンサではなく、ベイヤ配列の通常のイメージセンサ2を用いるため、色特性もよく、色再現のよいカラー画像が得られる。
さらに、従来の単なる補間処理では、画素の平均化を行うだけであり、新たな画素を生成するわけではないが、本実施形態では、単に平均化を行うわけではなく、基準画素位置に他の色の新たな画素を生成できるという効果が得られる。
以下、本実施形態の効果を具体的に説明する。
(1)イメージセンサ2がWRGB配列だと、入力光のレベルがWで制限されて、標準状態のS/Nが低下するのに対し、本実施形態ではRGB配列を採用するため、W画素がない分、信号出力のバランスがよくなり、標準状態でもS/Nを改善できる。
(2)W画素を用いると、色フィルタで得られたR+G+Bは厳密にはWとならないので、演算してRGB信号が得られたとしても正しいRGB信号にはならない。これに対し、正しいG信号を基準にして、RB信号を算出することから、特性の正しいRGB信号が得られ、色再現性を向上できる。
(3)G信号については仮想Gを生成せずに直接取得するため、従来のベイヤ方式と同様に、精度のよいG成分が得られ、正しいG信号になる。そのため、正確な分光特性を持つG信号が得られ、色再現性が向上する。また、ベイヤ方式と同等の優れた色再現性が保たれる。
(4)R、Bの算出が等しくできる。
W画素の場合にはR信号は水平平均、B信号は垂直平均で得られるので、垂直方向、水平方向に相関がある場合に誤差が生じるおそれがあるが、仮想Rv信号と仮想Bv信号をそれぞれ水平方向の隣接R信号の平均と隣接B信号の平均から算出することで、誤差を低減できる。
同様に、仮想Rv信号と仮想Bv信号をそれぞれ垂直方向の隣接R信号の平均と隣接B信号の平均から算出することで、誤差を低減できる。
図16はW画素を含むセンサのB画素のピッチとその空間周波数を示す図、図17は本実施形態による仮想画素演算を行った後のB画素のピッチとその空間周波数を示す図である。
従来のベイヤ方式では図16(a)に示したように、B画素はピッチ2aで水平垂直に配置されているから、空間周波数は図16(b)に示したように、水平、垂直ともに1/2aの正方形の範囲で分布される。
これに対し、本実施形態によれば、図17(a)に示すように、B画素が実効的に増加し、G画素と同じように、斜め成分が増加する。B画素のピッチはaとなるから、空間周波数は図17(b)に示すように、水平、垂直ともに1/aの正方形の範囲で分布される。図17(b)の点線は図16(b)の空間周波数を示しており、空間周波数が広がっていることがわかる。これにより、本実施形態によれば、解像度の向上が図れる。
また、従来、ベイヤ方式の撮像装置では、色偽信号の発生が大きな問題となっていた。ベイヤ配列では、G画素がR、B画素の2倍の数だけ市松状に配置されているので、空間周波数は図17(b)と同様に広範囲であるのに対し、R、B信号は図16(b)に示すように範囲が狭く、しかも正方形で形が異なっていた。このため、R、B信号とG信号とで、特性が異なり、光学LPFの設計が難しくなる。光学LPFの設計をG信号にあわせると、R、Bの偽信号が大きく発生して画質を著しく低下する。また、R、B信号に合わせて光学LPFのカットオフ周波数を下げると、全体の解像度が低下して、鮮明な画像が得られなくなるという欠点があった。
これに対し、本実施形態によれば、RGBの各信号で、空間周波数の形が等しくなるために、サンプリングに伴う偽信号の発生も同等となる。そこで、光学LPFの設計が容易になり、偽信号をほとんど完全に除去でき、偽信号の発生が小さくなり、画質が著しく向上するという大きな効果がある。また、光学LPFのカットオフ周波数を高い方に設定できるため、カラー画像の解像度がよくなり、鮮明な画像が得られるという大きな特徴がある。
上述した(4)〜(7)式では、仮想Bv信号と仮想Rv信号を生成する際に、中心画素の周囲3×3画素からなる画素ブロック内の画素値を用いたが、画素ブロックのサイズを3×5画素または5×5画素に拡大することにより、比率計算のS/N比を改善することができる。しかしながら、画素ブロックのサイズを大きくすると、画像の変化が大きい場合には誤差が増大するという欠点がある。したがって、画素ブロックのサイズをどの程度に設定するかは、画像の内容に応じて選択できるようにしてもよい。
例えば、図18は基準画素G33の周囲に縦3×横5画素からなる画素ブロックを設定する例を示す図である。基準画素G33の位置での仮想画素Bv33とRv33は、以下の(17)式と(18)式で表される。
Bv33=G33(B21+B23+B25+B41+B43+B45)
/(G22+G24+G31+G35+G42+G44) …(17)
Rv33=3G33(R32+R34)
/(G22+G24+G31+G35+G42+G44) …(18)
上記(17)式では、画素ブロック内の6つのB画素の平均値と6つのG画素の平均値との比率に基準画素G33を乗じることにより、仮想Bv33画素を生成する。
上記(18)式では、画素ブロック内の2つのR画素の平均値と6つのG画素の平均値との比率に基準画素G33を乗じることにより、仮想Rv33画素を生成する。
仮想Bv33画素は、6画素分のBの平均値を用いて比率を算出するため、2画素分のRの平均値を用いる仮想Rv33画素よりも、B/Gの比率のS/N比が6dB程度よくなる。
Rv33画素についても、図19の太実線の画素ブロックに基づいて画素値を計算すれば、6画素分のRの平均値を用いて比率を算出できるため、(17)式の仮想Bv33と同様のS/N比を得ることができる。
例えば、図19の太実線で示す縦5×横3画素からなる画素ブロックに基づいて、基準画素G33の位置での仮想画素Bv33とRv33は以下の(19)式と(20)式で表される。
Bv33=3G33(B23+R43)
/(G13+G22+G24+G42+G44+G53) …(19)
Rv33=G33(R12+R14+R32+R34+R52+R54)
/(G13+G22+G24+G42+G44+G53) …(20)
このように、画素ブロックは縦3×横5画素でも、縦5×横3画素でもよく、基準画素が奇数列か偶数列かによって、画素ブロックのサイズを決定してもよい。例えば、基準画素が奇数列の場合は、縦方向の上下にB画素があるため、仮想Bv信号の算出には、縦3×横5画素の画素ブロックを用い、仮想Rv信号の算出には、横方向の左右にR画素があるため、縦5×横3画素の画素ブロックを用いることが考えられる。一方、基準画素が偶数列の場合は、縦方向の上下にR画素があるため、仮想Rv信号の算出には縦3×横5画素の画素ブロックを用い、仮想Bv信号の算出には、横方向の左右にB画素があるため、縦5×横3画素の画素ブロックを用いる。このようにすると、少ない画素数で効率よく仮想Rv信号と仮想Bv信号を生成することができる。
図20は上記(17)式と(18)式の演算を行う同期化回路11と仮想画素演算回路12の内部構成の一例を示す図である。図20の同期化回路11は、縦続接続された1H遅延回路71〜73と、縦続接続された1画素遅延回路74〜77を有する。仮想画素演算回路12は、R加算回路78と、G加算回路79と、B加算回路80と、B:G演算回路81と、乗算回路82と、3倍回路83と、R:G演算回路84と、乗算回路85とを有する。乗算回路82から(17)式の演算結果であるBv33信号が出力され、乗算回路85から(18)式の演算結果であるRv33信号が出力される。
図21は上記(19)式と(20)式の演算を行う同期化回路11と仮想画素演算回路12の内部構成の一例を示す図である。図21の同期化回路11は、縦続接続された1H遅延回路91〜94と、縦続接続された1画素遅延回路95,96とを有する。仮想画素演算回路12は、R加算回路97と、G加算回路98と、B加算回路99と、B:G演算回路100と、3倍回路101と、乗算回路102と、R:G演算回路103と、乗算回路104とを有する。乗算回路101から(19)式の演算結果であるBv33信号が出力され、乗算回路104から(20)式の演算結果であるRv33信号が出力される。
なお、仮想画素を生成するための同期化回路11と仮想画素演算回路12の内部構成は、図7、図11、図20および図21に図示したものに限定されない。
本発明の一実施形態による撮像装置の概略構成を示すブロック図。 本実施形態による色フィルタアレイ3の色配置を示す図。 単板式カラーカメラで使われている各色信号の分光感度特性を示す図。 (a)はベイヤ配列の色フィルタアレイ3を示し、(b)は基準画素G22から仮想画素Bv22を生成する例を示し、(c)は基準画素G22から仮想画素Rv22を生成する例を示す図。 (a)は仮想Bvのパターン配列を示す図、(b)は仮想Rvのパターン配列を示す図。 仮想画素演算回路12の内部構成の一例を示すブロック図。 図1に示した同時化回路11と仮想画素演算回路12の詳細構成の一例を示すブロック図。 仮想画素演算回路12の処理動作の一例を示すフローチャート。 (a)は仮想Bvを生成した例を示す図、(b)は仮想Rvを生成した例を示す図。 3×5画素からなる画素ブロックの一例を示す図。 (13)式と(14)式の演算を行う同期化回路11と仮想画素演算回路12の内部構成の一例を示すブロック図。 (a)〜(c)は水平方向だけについて仮想画素の演算を行う例を示す図。 (a)〜(c)は図11の処理結果を示す図。 (a)〜(c)は垂直方向だけについて仮想画素の演算を行う例を示す図。 (a)〜(c)は図13の処理結果を示す図。 W画素を含むセンサのB画素のピッチとその空間周波数を示す図。 本実施形態による仮想画素演算を行った後のB画素のピッチとその空間周波数を示す図。 基準画素G33の周囲に縦3×横5画素からなる画素ブロックを設定する例を示す図。 基準画素G33の周囲に縦5×横3画素からなる画素ブロックを設定する例を示す図。 (17)式と(18)式の演算を行う同期化回路11と仮想画素演算回路12の内部構成の一例を示す図。 (19)式と(20)式の演算を行う同期化回路11と仮想画素演算回路12の内部構成の一例を示す図。
符号の説明
1 レンズ
2 CMOSイメージセンサ
3 色フィルタアレイ
11 同時化回路
12 仮想画素演算回路
13 特性変換回路
14 信号処理回路
21 周辺B信号抽出回路
22 周辺R信号抽出回路
23 周辺G信号抽出回路
24 演算回路
31 1H遅延回路
32 2H遅延回路
33,34 1画素遅延回路

Claims (9)

  1. レンズと、
    画素ごとに設けられ、ベイヤ配列で配置される第1の色フィルタ、第2の色フィルタおよび第3の色フィルタと、
    前記レンズを経由して前記第1〜第3の色フィルタを通過した光を光電変換して、前記第1の色フィルタに対応する第1の色信号と、前記第2の色フィルタに対応する第2の色信号と、前記第3の色フィルタに対応する第3の色信号とを生成するイメージセンサと、
    前記第1〜第3の色信号に対して信号処理を行う信号処理部と、を備え、
    前記第1の色フィルタは市松状に配置されて、前記第1の色フィルタに対応する画素のうち一つが基準画素として用いられ、
    前記信号処理部は、
    前記基準画素の周囲に位置する複数画素の前記第2の色信号の平均値と、前記基準画素の周囲に位置する複数画素の前記第1の色信号の平均値との比率に、前記基準画素の前記第1の色信号を乗じることにより、前記基準画素に対応する第4の色信号を生成する第1の色生成手段と、
    前記基準画素の周囲に位置する複数画素の前記第3の色信号の平均値と、前記基準画素の周囲に位置する複数画素の前記第1の色信号の平均値との比率に、前記基準画素の前記第1の色信号を乗じることにより、前記基準画素に対応する第5の色信号を生成する第2の色生成手段と、
    前記第1〜第5の色信号に基づいて、所定の画像処理を行ってカラー信号を生成する特性変換手段と、を有し、
    前記第1の色生成手段は、前記基準画素を中心に含む縦横複数画素からなる画素ブロックごとに、前記画素ブロック内の複数画素の前記第2の色信号の平均値と、前記画素ブロック内の前記基準画素以外の複数画素の前記第1の色信号の平均値との比率を計算し、
    前記第2の色生成手段は、前記基準画素を中心に含む縦横複数画素からなる画素ブロックごとに、前記画素ブロック内の複数画素の前記第3の色信号の平均値と、前記画素ブロック内の前記基準画素以外の複数画素の前記第1の色信号の平均値との比率を計算することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の色生成手段は、前記基準画素の左右に隣接する2画素が前記第2の色信号である場合に前記第2の色信号の平均値と、前記基準画素に隣接する4画素の前記第1の色信号の平均値との比率を計算し、
    前記第2の色生成手段は、前記基準画素の左右に隣接する2画素が前記第3の色信号である場合に前記第3の色信号の平均値と、前記基準画素に隣接する4画素の前記第1の色信号の平均値との比率を計算することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の色生成手段は、前記基準画素の上下に隣接する2画素が前記第2の色信号である場合に前記第2の色信号の平均値と、前記基準画素に隣接する4画素の前記第1の色信号の平均値との比率を計算し、
    前記第2の色生成手段は、前記基準画素の上下に隣接する2画素が前記第3の色信号である場合に前記第3の色信号の平均値と、前記基準画素に隣接する4画素の前記第1の色信号の平均値との比率を計算することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の色生成手段と前記第2の色生成手段とは、互いに異なる前記基準画素を用いて前記比率を計算することを特徴とする請求項またはに記載の撮像装置。
  5. 前記第1の色生成手段と前記第2の色生成手段とは、縦または横方向に2画素ずらすか、ままたは縦横に1画素ずつずらして生成される前記画素ブロックごとに前記比率を計算することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の色生成手段は、前記画素ブロック内の前記基準画素が属する行または列に隣接する行または列内の計6画素の前記第2の色信号の平均値と、前記画素ブロック内の6画素の前記第1の色信号の平均値との比率を計算することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  7. 前記第1の色生成手段は、前記画素ブロック内の前記基準画素が属する行または列内において前記基準画素を挟んで両側に隣接する計2画素の前記第2の色信号の平均値と、前記画素ブロック内の6画素の前記第1の色信号の平均値との比率を計算することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  8. 前記第2の色生成手段は、前記画素ブロック内の前記基準画素が属する行または列に隣接する行または列内の計6画素の前記第3の色信号の平均値と、前記画素ブロック内の6画素の前記第1の色信号の平均値との比率を計算することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  9. 前記第2の色生成手段は、前記画素ブロック内の前記基準画素が属する行または列内において前記基準画素を挟んで両側に隣接する計2画素の前記第3の色信号の平均値と、前記画素ブロック内の6画素の前記第1の色信号の平均値との比率を計算することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
JP2008108014A 2007-07-27 2008-04-17 撮像装置 Expired - Fee Related JP5106221B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008108014A JP5106221B2 (ja) 2007-07-27 2008-04-17 撮像装置
US12/179,976 US8077234B2 (en) 2007-07-27 2008-07-25 Image pickup device and method for processing an interpolated color signal

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007196472 2007-07-27
JP2007196472 2007-07-27
JP2008108014A JP5106221B2 (ja) 2007-07-27 2008-04-17 撮像装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009055589A JP2009055589A (ja) 2009-03-12
JP2009055589A5 JP2009055589A5 (ja) 2011-06-02
JP5106221B2 true JP5106221B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=40506201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008108014A Expired - Fee Related JP5106221B2 (ja) 2007-07-27 2008-04-17 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5106221B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5096645B1 (ja) 2010-12-16 2012-12-12 パナソニック株式会社 画像生成装置、画像生成システム、方法、およびプログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2815497B2 (ja) * 1991-08-26 1998-10-27 三菱電機株式会社 カラービデオカメラ
JP2001197512A (ja) * 2000-01-14 2001-07-19 Mitsubishi Electric Corp 色成分生成装置およびこれを用いた多色画像撮像装置、並びに色成分生成方法
JP2005117540A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Sony Corp 画像処理装置および画像処理方法、並びに、プログラム
JP4583871B2 (ja) * 2004-10-18 2010-11-17 三菱電機株式会社 画素信号生成装置、撮像装置および画素信号生成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009055589A (ja) 2009-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5872406B2 (ja) カラー撮像素子
KR100976284B1 (ko) 촬상 장치
JP2931520B2 (ja) 単板式カラービデオカメラの色分離回路
US8131067B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer-readable media for attaining image processing
US7995840B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program for attaining image processing
US20150029367A1 (en) Color imaging apparatus
JP5040519B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
TWI504277B (zh) 影像感測裝置、影像感測器的操作方法、串音修正方法以及偽色誤差修正方法
JP5781998B2 (ja) カラー撮像素子
JP2007037104A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法、撮像装置、並びにコンピュータ・プログラム
JP2008289090A (ja) 撮像信号処理装置
JP2008070853A (ja) 画像配列データの補償方法
US8773556B2 (en) Signal processing device, imaging device, and signal processing method for color interpolation
US8077234B2 (en) Image pickup device and method for processing an interpolated color signal
JP5106221B2 (ja) 撮像装置
JP4962293B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
JP2007036765A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および撮像装置
JP5673186B2 (ja) 撮像装置及び撮像装置の補間処理方法
JP2006211631A (ja) 固体撮像装置および撮像装置
JP3576600B2 (ja) カラー撮像装置
KR100960176B1 (ko) 화상 신호 처리 장치, 화상 신호 처리 회로, 화상 신호 처리 방법 및 기록매체
JP5457687B2 (ja) カラーカメラおよびノイズ除去方法
JP4303525B2 (ja) 補間画素生成装置および方法
JP6225328B2 (ja) 欠陥画素の補正装置および補正方法
KR20090103669A (ko) 화상 처리 장치, 화상 처리 방법, 및 화상 처리를 달성하는프로그램

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110418

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5106221

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees