JP4303525B2 - 補間画素生成装置および方法 - Google Patents

補間画素生成装置および方法 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
この発明は,補間画素生成装置および方法ならびに相関方向検出装置および方法に関する。
【0002】
【発明の背景】
ディジタル・カメラには,撮像装置として3板CCDをもつものと単板CCDをもつものとがある。
【0003】
3板CCDは,赤色の光成分を透過するフィルタがすべてのフォトダイオードの受光面上に形成されたR用CCDと緑色の光成分を透過するフィルタがすべてのフォトダイオードに形成されたG用のCCDと青色の光成分を透過するフィルタがすべてのフォトダイオードに形成されたB用のフォトダイオードが形成されたB用のCCDから構成される。3板CCDにおいては,1つの画素に対応するフォトダイオードは,画素の赤色成分,緑色成分および青色成分を表す画像データを得るために3つあることになる。
【0004】
これに対して,単板CCDにおいては,3板CCDと異なり,1つの画素に対応するフォトダイオードは一つであり,画素の赤色成分,緑色成分または青色成分を表す画像データが得られる。画素の赤色成分,緑色成分および青色成分のうち,一色の色成分を表す画像データを得ることができるが,その一色以外の二色の色成分を表す画像データを得ることはできない。このために,たとえば,それらの二色の色成分を表わす画像データを得るために補間処理が行われる。
【0005】
補間処理の一例として,方向相関の判別を行い,相関があると判別された方向に応じてフィルタ処理が行われるものがある(特許文献1参照)。相関方向に応じてフィルタ処理が行われるので,偽信号の発生を未然に防止できる。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−298669号公報
【0007】
同色の画像データを用いて相関方向の判別を行うと,同色の画像データを与えるフォトダイオード間の距離が遠くなることがあるので,比較的正確な方向判別を行うことができないことがある。異なる色の画像データを用いて相関方向の判別を行うと,誤判別により偽色が発生することがある。
【0008】
【発明の開示】
この発明は,比較的正確な方向判別を行うことができ,かつ偽色の発生を未然に防止することを目的とする。
【0009】
第1の発明は,三原色のいずれかの色の光成分を透過するカラー・フィルタが受光面上に形成されている多数の光電変換素子を含む固体電子撮像素子から出力されるシリアルな三原色画像データを入力して補間画素を表すデータを生成する補間画素生成装置において,相関性の高い方向を検出すべき着目画素に対応する着目光電変換素子に隣接した光電変換素子を含む複数の光電変換素子からなる第1の光電変換素子群にもとづいて得られる第1の三原色画像データと,上記第1の光電変換素子群に隣接し,かつ受光面上に形成されているカラー・フィルタの透過色成分の割合が上記第1の光電変換素子群を構成する複数の光電変換素子と等しい複数の光電変換素子からなる第2の光電変換素子群にもとづいて得られる第2の三原色画像データと,にもとづいて,上記着目画素の相関性の高い方向を検出する検出手段,上記検出手段によって検出された方向に応じて,上記着目画素を補間すべき画素を表わすデータを生成するフィルタを決定するフィルタ決定手段,および上記フィルタ決定手段によって決定されたフィルタを用いて上記着目画素に対応する補間画素を表わすデータを生成する補間画素生成手段を備えていることを特徴とする。
【0010】
第1の発明は,上記補間画素生成装置に適した方法も提供している。すなわち,この方法は,三原色のいずれかの色の光成分を透過するカラー・フィルタが受光面上に形成されている多数の光電変換素子を含む固体電子撮像素子から出力されるシリアルな三原色画像データを入力して補間画素を表すデータを生成する補間画素生成装置において,相関性の高い方向を検出すべき着目画素に対応する着目光電変換素子に隣接した光電変換素子を含む複数の光電変換素子からなる第1の光電変換素子群にもとづいて得られる第1の三原色画像データと,上記第1の光電変換素子群に隣接し,かつ受光面上に形成されているカラー・フィルタの透過色成分の割合が上記第1の光電変換素子群を構成する複数の光電変換素子と等しい複数の光電変換素子からなる第2の光電変換素子群にもとづいて得られる第2の三原色画像データと,にもとづいて,上記着目画素の相関性の高い方向を検出し,検出されたエッジ方向性に応じて,上記着目画素を補間すべき画素を生成するフィルタを決定し,決定されたフィルタを用いて上記着目画素に対応する補間画素を生成するものである。
【0011】
第1の発明によると,相関性の高い方向を検出すべき着目画素に対応する着目光電変換素子に隣接した光電変換素子を含む複数の光電変換素子からなる第1の光電変換素子群にもとづいて得られる第1の三原色画像データと,上記第1の光電変換素子群に隣接し,かつ受光面上に形成されているカラー・フィルタの透過色成分の割合が上記第1の光電変換素子群を構成する複数の光電変換素子と等しい複数の光電変換素子からなる第2の光電変換素子群にもとづいて得られる第2の三原色画像データとが得られる。得られた第1の画像データにもとづいて着目画素の相関性の高い方向が検出される。検出された方向に応じて,補間すべき画素を生成するフィルタが決定される。決定されたフィルタを用いて補間画素が生成される。
【0012】
第1の光電変換素子群と第2の光電変換素子群とは,距離が比較的離れていない。比較的正確に着目画素の相関性の高い方向が分かり,方向に応じた適切なフィルタを用いて補間画素を生成できる。また,第1の光電変換素子群を構成する複数の光電変換素子と第2の光電変換素子群を構成する複数の光電変換素子とは受光面上に形成されているカラー・フィルタの割合が同じなので,着目画素の相関性の方向の誤判別を未然に防止できる。偽色の発生を未然に防止できる。
【0013】
上記第1の光電変換素子群に上記着目光電変換素子自体が含まれていてもよいし,含まれていなくともよい。
【0014】
上記第1の光電変換素子の方向および上記第2の光電変換素子群の方向は,たとえば,検出すべき相関性の高い方向の垂直方向である。
【0015】
上記第1の光電変換素子群は,たとえば,共通の光電変換素子を有する第1の複数の光電変換素子群からなり,上記第2の光電変換素子群は,たとえば,共通の光電変換素子を有する第2の複数の光電変換素子群からなる。この場合,上記第1の複数の光電変換素子群と上記第2の複数の光電変換素子群とが上記着目光電変換素子を中心として,対象位置に配置されているものとなろう。
【0016】
第2の発明による相関方向検出装置は,三原色のいずれかの色の光成分を透過するカラー・フィルタが受光面上に形成されている多数の光電変換素子を含む固体電子撮像素子から出力されるシリアルな三原色画像データを入力する入力手段,上記入力手段に入力した三原色画像データのうち,相関性の高い方向を検出すべき着目画素に対応する着目光電変換素子に隣接した光電変換素子を含む複数の光電変換素子からなる第1の光電変換素子群にもとづいて得られる第1の三原色画像データのレベルを算出する第1の算出手段,上記入力手段に入力した三原色画像データのうち,上記第1の光電変換素子群に隣接し,かつ受光面上に形成されているカラー・フィルタの透過色成分の割合が上記第1の光電変換素子群を構成する複数の光電変換素子と等しい複数の光電変換素子からなる第2の光電変換素子群にもとづいて得られる第2の三原色画像データのレベルを算出する第2の算出手段,および上記第1の算出手段によって算出されたレベルと上記第2の算出手段によって算出されたレベルとにもとづいて,上記着目画素の相関性の高い方向を検出する検出手段を備えていることを特徴とする。
【0017】
第2の発明は,上記相関方向検出装置に適した方法も提供している。すなわち,この方法は,三原色のいずれかの色の光成分を透過するカラー・フィルタが受光面上に形成されている多数の光電変換素子を含む固体電子撮像素子から出力されるシリアルな三原色画像データを入力し,入力した三原色画像データのうち,相関方向を検出すべき着目画素に対応する着目光電変換素子に隣接した光電変換素子を含む複数の光電変換素子からなる第1の光電変換素子群にもとづいて得られる第1の三原色画像データの第1のレベルを算出し,入力した三原色画像データのうち,上記第1の光電変換素子群に隣接し,かつ受光面上に形成されているカラー・フィルタの透過色成分の割合が上記第1の光電変換素子群を構成する複数の光電変換素子と等しい複数の光電変換素子からなる第2の光電変換素子群にもとづいて得られる第2の三原色画像データの第2のレベルを算出し,算出された第1のレベルと第2のレベルとにもとづいて,上記着目画素の相関性の高い方向を検出するものである。
【0018】
第2の発明においても,第1の光電変換素子群と第2の光電変換素子群とは,距離が比較的離れていない。比較的正確に着目画素の相関性の高い方向が分かる。したがって,方向に応じた適切なフィルタを用いて補間画素を生成できる。また,第1の光電変換素子群を構成する複数の光電変換素子と第2の光電変換素子群を構成する複数の光電変換素子とは受光面上に形成されているカラー・フィルタの割合が同じなので,着目画素の相関方向の誤判別を未然に防止できる。
【0019】
【実施例の説明】
図1は,この発明の実施例を示すもので,CCDの受光面の一部を示している。
【0020】
CCDには,水平方向および垂直方向に多数のフォトダイオード(光電変換素子)PDが設けられている。この実施例によるCCDは,いわゆるハニカム配列のものであり,奇数列には偶数行にフォトダイオードPDが配置され,偶数列には奇数行にフォトダイオードPDが配置されている。もっとも,奇数列には奇数行にフォトダイオードPDが配置され,偶数列には偶数行にフォトダイオードPDが配置されてもよい。
【0021】
フォトダイオードPDの受光面上には,赤色の光成分を透過する特性をもつ赤色フィルタ,緑色の光成分を透過する特性をもつ緑色フィルタまたは青色の光成分を透過する特性をもつ青色フィルタが形成されている。
【0022】
図1においては,赤色フィルタが符号「R」で,緑色フィルタが符号「G」で,青色フィルタが符号「B」で,それぞれ示されている。また,CCDにおけるフォトダイオードPDの位置が符号「R」,「G」または「B」に添え字が付されて示されている。この実施例によるCCDは,赤色フィルタ,緑色フィルタまたは青色フィルタが列ごとに交互にフォトダイオードPD上に形成されている。
【0023】
この実施例においては,右斜め方向,左斜め方向,垂直方向および水平方向のうち,画像を構成する特定の画素(着目画素)の相関方向を検出し,検出された相関方向性に応じた特性をもつフィルタを用いて,画素補間を行うものである。右斜め方向の評価値,左斜め方向の評価値,垂直方向の評価値および水平方向の評価値がそれぞれ後述のように算出される。算出された評価値を用いて着目画素の方向性が検出される。
【0024】
着目画素に対応するフォトダイオード(着目フォトダイオードという)B2,2がハッチングで示されている。
【0025】
図2から図4は,CCDの受光面の一部を示すもので,着目画素としてフォトダイオードB2,2に対応する画素が取り上げられている。フォトダイオードPDの識別符号として,フォトダイオードPDに形成されているカラー・フィルタの符号を用いる。
【0026】
図2は,右斜め方向の評価値を算出する場合に利用されるフォトダイオードPDの組み合わせを示している。
【0027】
着目フォトダイオードB2,2を中心に左斜め方向に第1の中央フォトダイオード群(第1の光電変換素子群)S1が規定されている。第1の中央フォトダイオード群S1には,着目フォトダイオードB2,2のほかに,着目フォトダイオードB2,2の左上のフォトダイオードG1,1および着目フォトダイオードB2,2の右斜め下のフォトダイオードR3,3が含まれている。第1の中央フォトダイオード群S1を構成する3つのフォトダイオードに形成されているカラー・フィルタの割合は,赤色フィルタ,緑色フィルタおよび青色フィルタがそれぞれ1対1対1となる。
【0028】
第1の中央フォトダイオード群S1の左斜め下および右斜め上に,第1の中央フォトダイオード群S1に平行に,かつ隣接して,外部フォトダイオード群(第2の光電変換素子群)S2およびS3がそれぞれ規定されている。第1の外部フォトダイオード群S2は,第1の中央フォトダイオード群S1を構成するフォトダイオードG1,1,B2,2およびR3,3のそれぞれ左斜め下に位置するフォトダイオードR0,2,G1,3およびB2,4から構成されている。第1の外部フォトダイオード群S2を構成する3つのフォトダイオードに形成されているカラー・フィルタの割合は,第1の中央フォトダイオード群S1と同様に,1対1対1となる。第2のフォトダイオード群S3は,第1の中央フォトダイオード群S1を構成するフォトダイオードG1,1,B2,2およびR3,3のそれぞれ右斜め上に位置するフォトダイオードB2,0,R3,1およびG4,2から構成されている。第2の外部フォトダイオード群S3も,第2の外部フォトダイオード群S3を構成する3つのフォトダイオードに形成されているカラー・フィルタの割合は,第1の中央フォトダイオード群S1と同様に,1対1対1となる。
【0029】
第1の中央フォトダイオード群S1ならびに外部フォトダイオード群S2およびS3のそれぞれの方向は,着目画素の評価値を検出すべき方向(右斜め方向)に対して垂直方向である。
【0030】
右斜め方向評価値Vrは,式1にもとづいて得られる。
【0031】
Vr=|S3−S1|+|S1−S2|・・・式1
但し,S1=G1,1+B2,2+R3,3・・・式2
S2=R0,2+G1,3+B2,4・・・式3
S3=B2,0+R3,1+G4,2・・・式4
【0032】
式1から式4において,S1,S2およびS3は,それぞれ第1の中央フォトダイオード群S1,第1の外部フォトダイオード群S2および第2の外部フォトダイオード群S3に蓄積された信号電荷にもとづいて得られる画像データを加算したものである。また,それぞれのフォトダイオードに蓄積された信号電荷にもとづいて得られる画像データについてフォトダイオードの符号と同じ符号が用いられている。
【0033】
式1から式4にもとづいて得られる右斜め方向評価値Vrにもとづいて着目画素B2,2の右斜め方向の相関性が判断される。
【0034】
互いに隣接し,距離が近いフォトダイオード群にもとづいて得られる画像データによって右斜め方向の評価値Vrが算出されるので,算出される評価値Vrは比較的信頼性の高いものとなる。
【0035】
図3は,左斜め方向の評価値を算出する場合に利用されるフォトダイオードPDの組み合わせを示している。
【0036】
着目フォトダイオードB2,2を中心に右斜め方向に第2の中央フォトダイオード群(第1の光電変換素子群)S4が規定されている。第2の中央フォトダイオード群S4には,着目フォトダイオードB2,2のほかに,着目フォトダイオードB2,2の右上のフォトダイオードR3,1および着目フォトダイオードB2,2の左下のフォトダイオードG1,3が含まれている。第2の中央フォトダイオード群S4を構成する3つのフォトダイオードに形成されているカラー・フィルタの割合は,赤色フィルタ,緑色フィルタおよび青色フィルタがそれぞれ1対1対1となる。
【0037】
第2の中央フォトダイオード群S4の右斜め下および左斜め上に,第2の中央フォトダイオード群S4に平行に,かつ隣接して,第3および第4の外部フォトダイオード群(第2の変換素子群)S5およびS6が規定されている。第3のフォトダイオード群S5は,第2の中央フォトダイオード群S4を構成するフォトダイオードR3,1,B2,2およびG1,3のそれぞれ右斜め下に位置するフォトダイオードG4,2,R3,3およびB2,4から構成されている。第3の外部フォトダイオード群S5を構成する3つのフォトダイオードに形成されているカラー・フィルタの割合は,第2の中央フォトダイオード群S2と同様に,1対1対1となる。第4のフォトダイオード群S6は,第2の中央フォトダイオード群S2を構成するフォトダイオードR3,1,B2,2およびG1,3の左斜め上に位置するフォトダイオードB2,0,G1,1およびR0,2から構成されている。第4のフォトダイオード群S6も,第4のフォトダイオード群S6を構成する3つのフォトダイオードに形成されているカラー・フィルタの割合は,第2の中央フォトダイオード群S4と同様に,1対1対1となる。
【0038】
第2の中央フォトダイオード群S4ならびに外部フォトダイオード群S5およびS6のそれぞれの方向は,着目画素の評価値を検出すべき方向(左斜め方向)に対して垂直方向である。
【0039】
左斜め方向評価値Vlは,式5にもとづいて得られる。
【0040】
Vl=|S6−S4|+|S5−S4|・・・式5
但し,S4=G1,3+B2,2+R3,1・・・式6
S5=B2,4+R3,3+G4,2・・・式7
S6=R0,2+G1,1+B2,0・・・式8
【0041】
式5から式8において,S4,S5およびS6は,それぞれ第2の中央フォトダイオード群S4,第3の外部フォトダイオード群S5および第4の外部フォトダイオード群S6に蓄積された信号電荷にもとづいて得られる画像データを加算したものである。また,それぞれのフォトダイオードに蓄積された信号電荷にもとづいて得られる画像データについてフォトダイオードの符号と同じ符号が用いられている。
【0042】
式5から式8にもとづいて得られる左斜め方向評価値Vlにもとづいて着目画素B2,2の左斜め方向の相関性が判断される。
【0043】
互いに隣接し,距離が近いフォトダイオード群にもとづいて得られる画像データによって左斜め方向の評価値Vlが算出されるので,算出される評価値Vlは比較的信頼性の高いものとなる。
【0044】
図4は,垂直方向の評価値を算出する場合に利用されるフォトダイオードPDの組み合わせを示している。
【0045】
着目画素B2,2を含む上部フォトダイオード群S7と着目画素B2,2を含む下部フォトダイオード群S8とが規定されている。上部フォトダイオード群S7は,着目フォトダイオードB2,2とこの着目フォトダイオードB2,2の上部に位置しているフォトダイオードB2,0とから構成されている。下部フォトダイオード群S8は,着目フォトダイオードB2,2とこの着目フォトダイオードB2,2の下部に位置しているフォトダイオードB2,4とから構成されている。
【0046】
上部フォトダイオード群S7および下部フォトダイオード群S8のそれぞれの方向は,評価値を算出すべき方向(垂直方向)と同じ方向である。
【0047】
垂直方向評価値Vvは,式9にもとづいて得られる。
【0048】
Vv=|2×B2,0−2×B2,2|+|2×B2,4−2×B2,2|・・・式9
式9において,B2,0,B2,2,B2,4は,対応する符号が付されたフォトダイオードに蓄積された信号電荷にもとづいて得られる画像データのレベルを示している。また,式9において,2倍しているのは後述するように,水平方向評価値の算出において得られる値とのレベル差を調整するものである。
【0049】
式9にもとづいて得られる評価値Vvにもとづいて着目画素B2,2の垂直方向の相関性が判断される。
【0050】
図5は,水平方向の評価値を算出する場合に利用されるフォトダイオードPDの組み合わせを示している。
【0051】
着目フォトダイオードB2,2の回りに第1のフォトダイオード群(第1の光電変換素子群)S9,第2のフォトダイオード群(第2の光電変換素子群)S10,第3のフォトダイオード群(第1の光電変換素子群)S11および第4のフォトダイオード群(第2の光電変換素子群)S12が規定されている。
【0052】
第1のフォトダイオード群S9は,着目フォトダイオードB2,2の左上に位置するフォトダイオードG1,1と,このフォトダイオードG1,1の左下に位置するフォトダイオードR0,2と,から構成されている。
【0053】
第2のフォトダイオード群S10は,着目フォトダイオードB2,2の右上に位置するフォトダイオードR3,1と,このフォトダイオードR3,1の右下に位置するフォトダイオードG4,2と,から構成されている。
【0054】
第3のフォトダイオード群S11は,着目フォトダイオードB2,2の左下に位置するフォトダイオードG1,3と,このフォトダイオードG1,3の左上に位置するフォトダイオードR0,2と,から構成されている。
【0055】
第4のフォトダイオード群S12は,着目フォトダイオードB2,2の右下にい値するフォトダイオードR3,3と,このフォトダイオードR3,3の右上に位置するフォトダイオードG4,2と,から構成されている。
【0056】
これらのフォトダイオード群S9からS12を構成するフォトダイオードに形成されているカラー・フィルタはRおよびGが1対1の割合となっている。
【0057】
第1のフォトダイオード群S9と第3のフォトダイオード群S11と(複数の第1の光電変換素子群)は,共通のフォトダイオードR0,2を含んでいる。また第2のフォトダイオードS10と第4のフォトダイオード群S12と(複数の第2の光電変換素子群)は,共通のフォトダイオードG4,2を含んでいる。
【0058】
第1のフォトダイオード群S9と第4のフォトダイオード群S12とは平行であり,かつ着目フォトダイオードB2,2を中心に対称の位置に配置されている。また,第2のフォトダイオード群S10と第3のフォトダイオード群S11とも平行であり,かつ着目フォトダイオードB2,2を中心に対称の位置に配置されている。
【0059】
水平方向評価値Vhは,式10にもとづいて得られる。
【0060】
Vh=|S9−S10|+|S11−S12|・・・式10
但し,S9=R0,2+G1,1・・・式11
S10=R3,1+G4,2・・・式12
S11=R0,2+G1,3・・・式13
S12=R3,3+G4,2・・・式14
【0061】
式10から式14において,S9,S10,S11およびS12は,それぞれ第1,第2,第3および第4のフォトダイオード群S1,S10,S11およびS12に蓄積された信号電荷にもとづいて得られる画像データを加算したものである。
【0062】
式10から式14にもとづいて得られる水平方向評価値Vhにもとづいて,着目画素B2,2の水平方向の相関性が判断される。
【0063】
フォトダイオード群S1〜S12を構成するフォトダイオードは,いずれも着目フォトダイオードB2,2に隣接している。
【0064】
図6は,画素補間処理を示すフローチャートである。
【0065】
まず,補間対象となる着目画素が指定される(ステップ1)。指定された着目画素について,上述したように,式1,式5,式9および式10にもとづいて評価値Vr,Vl,VvおよびVhがそれぞれ算出される(ステップ2)。算出された評価値にもとづいて,着目画素の相関性に適したフィルタが用いられて補間処理が行われる。
【0066】
垂直方向の方向評価値Vvから水平方向の方向評価値Vhが減算された値が所定のしきい値THより大きければ(ステップ3でYES),着目画素は水平方向の相関性が大きいと判断される。このために後述するように,水平補間フィルタを用いて補間画素が生成される(ステップ4)。
【0067】
水平方向の方向評価値Vhから垂直方向の方向評価値Vvが減算された値が所定のしきい値THより大きければ(ステップ5でYES),着目画素は垂直方向の相関性が大きいと判断される。このために後述するように,垂直補間フィルタを用いて補間画素が生成される(ステップ6)。
【0068】
右斜め方向の方向評価値Vrから左斜め方向の方向評価値Vlが減算された値が所定のしきい値THより大きければ(ステップ7でYES),着目画素は右斜め方向の相関性が大きいと判断される。このために後述するように,右斜め補間フィルタを用いて補間画素が生成される(ステップ8)。
【0069】
左斜め方向の方向評価値Vlから右斜め方向の方向評価値VRが減算された値が所定のしきい値THより大きければ(ステップ9でYES),着目画素は左斜め方向の相関性が大きいと判断される。このために後述するように,左斜め補間フィルタを用いて補間画素が生成される(ステップ10)。
【0070】
いずれの減算値も所定のしきい値より大きくならなければ(ステップ9でNO),補間処理は行われず,その着目画素に対応する画像データが出力される(ステップ11)。
【0071】
一駒分の画像データについての補間処理が終了するまで,着目画素を変更しながらステップ1からステップ11までの処理が繰り返される(ステップ12)。
【0072】
着目画素の相関性に応じて使用される補間フィルタは次の通りである。
【0073】
赤色成分の補間画素を生成する場合に利用されるフィルタ
水平補間フィルタFrh=(R3,1+R3,3+R0,2)/3・・・式15
垂直補間フィルタFrv=(R3,1+R3,3+R0,2)/3・・・式16
右斜め補間フィルタFrr=(2×R3,1+R0,4)/3・・・式17
左斜め補間フィルタFrl=(2×R3,3+R0,0)/3・・・式18
【0074】
緑色成分の補間画素を生成する場合に利用されるフィルタ
水平補間フィルタFgh=(G1,1+G1,3+G4,2)/3・・・式19
垂直補間フィルタFgv=(G1,1+G1,3+G4,2)/3・・・式20
右斜め補間フィルタFgr=(2×G1,3+G4,0)/3・・・式21
左斜め補間フィルタFgl=(2×G1,1+G4,4)/3・・・式22
【0075】
青色成分の補間画素を生成する場合に利用されるフィルタ
水平補間フィルタFbh=(4×B2,2+B-1,1+B-1,3+B5,1+B5,3)/8・・・式23
垂直補間フィルタFbv=(2×B2,2+B2,0+B2,4)/4・・・式24
右斜め補間フィルタFbr=(4×B2,2+B2,0+B2,4+B-1,3+B5,1)/8・・・式25
左斜め補間フィルタFbl=(4×B2,2+B2,0+B2,4+B-1,1+B5,3)/8・・・式26
【0076】
フォトダイオードPDが存在しない位置(虚画素)についての補間画素(着目画素B2,2の上の位置に生成される補間画素B2,1)の生成は,式27にもとづいて行われる。
【0077】
2,1=(B2,0+B1,1+B2,2+B3,1)/4・・・式27
【0078】
そのほかの位置および色成分の虚画素についての補間画素の生成も式27と同様にして行うことができるのはいうまでもない。
【0079】
図7は,上述した補間処理が行われるディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【0080】
図1に示すカラー・フィルタがフォトダイオードPD上に形成されているCCDから被写体像を表すRGBのシリアルの画像データが出力され,オフセット補正回路21においてオフセット補正が行われる。オフセット補正回路21から出力されたRGBのシリアルの画像データは,リニア・マトリクス回路22においてマトリクス補正が行われ本来の被写体の色となるように色補正が行われる。リニア・マトリクス回路22から出力されたRGBのシリアルの画像データはゲイン補正回路23においてゲイン補正され,かつガンマ補正回路24においてガンマ補正される。ガンマ補正回路24においてガンマ補正された画像データがRGB補間回路25に入力する。
【0081】
RGB補間回路25には,しきい値THが与えられており,上述した補間処理が行われる。RGB補間回路25の詳細は後述する。
【0082】
RGB補間回路25において補間処理が行われることにより,シリアルなRGB画像データからパラレルなRGB画像データが得られる。RGBのパラレル画像データは,RGB/YC変換回路26に入力し,輝度データYおよび色差データCが生成される。生成された輝度データYおよび色差データCは,ノイズ低減回路27においてノイズ低減処理が行われる。
【0083】
ノイズ低減処理が行われた輝度データYは,輪郭補正回路28において輪郭補正が行われる。また,ノイズ低減処理が行われた色差データCは,色差マトリクス29において色補正が行われる。輪郭補正回路28から出力された輝度データYおよび色差マトリクス回路29から出力された色差データCが表示装置に与えられることにより,被写体像が表示装置の表示画面上に表示される。また,輪郭補正回路28から出力された輝度データYおよび色差マトリクス回路29から出力された色差データCがメモリ・カードに与えられることにより,輝度データYおよび色差データCがメモリ・カードに記録される。
【0084】
図8は,RGB補間回路25の電気的構成を示すブロック図である。
【0085】
シリアルなRGB画像データがRGB補間回路25に与えられると,そのRGB画像データは遅延装置30に入力する。遅延装置30には,4つの1H遅延回路31,32,33および34が直列接続されている。1H遅延回路は,1水平走査ラインの間,遅延して出力するものである。遅延装置30からは,遅延していないシリアルなRGB画像データ,1H(1Hは1水平走査期間)遅延したシリアルなRGB画像データ,2H遅延したシリアルなRGB画像データ,3H遅延したシリアルなRGB画像データ4H遅延したシリアルなRGB画像データが出力される。したがって,遅延回路30からは,5ライン分のシリアルなRGB画像データが出力されることとなる。遅延回路30から出力した5ライン分のシリアルなRGB画像データは,適応型補間フィルタ処理回路60および方向評価値算出回路40に入力する。
【0086】
方向評価値算出回路40に入力した5ライン分のシリアルなRGB画像データは,加算器41に入力する。加算器41において加算処理が行われることにより,上述したように,フォトダイオード群S1からS12ごとの加算データS1からS12が得られる。
【0087】
加算データS1,S2およびS3は,右斜め評価値算出回路42に入力する。右斜め評価値算出回路42において右斜め方向評価値Vrが算出される。加算データS4,S5およびS6は,左斜め評価値算出回路43に入力する。左斜め方向評価値算出回路43において左斜め方向評価値Vlが算出される。上部フォトダイオード群S7および下部フォトダイオード群S8を構成するフォトダイオードにもとづいて得られる画像データ(着目画素がB2,2であれば,フォトダイオードB2,0,B2,2およびB2,4にもとづいて得られる画像データ)が,垂直方向評価値算出回路44に入力する。垂直方向評価値算出回路44において垂直方向評価値Vvが算出される。加算データS9,S10,S11およびS12は,水平評価値算出回路45に入力する。水平評価値算出回路45において水平方向評価値Vhが算出される。
【0088】
方向評価値算出回路40において算出された評価値を表すデータは,判別回路50に入力する。判別回路50には,しきい値THを示すデータが与えられている第1の比較器51,第2の比較器52,第3の比較器53および第4の比較器54が含まれている。
【0089】
第1の比較器51に,右斜め評価値Vrを表すデータおよび左斜め評価値Vlを表すデータが入力し,右斜め評価値Vrから左斜め評価値Vlを減算する処理が行われ,減算値としきい値THとの比較処理が行われる(図6ステップ7の処理)。
【0090】
第2の比較器52にも,右斜め評価値Vrを表すデータおよび左斜め評価値Vlを表すデータが入力し,左斜め評価値Vlから右斜め評価値Vrを減算する処理が行われ,減算値としきい値THとの比較処理が行われる(図6ステップ8の処理)。
【0091】
第3の比較器53および第4の比較器54には,垂直方向評価値Vvを表すデータおよび水平方向評価値Vhを表すデータが入力する。第3の比較器53において,垂直方向評価値Vvから水平方向評価値Vhを減算する処理が行われ,減算値としきい値THとの比較処理が行われる(図6ステップ3の処理)。また,第4の比較器54において水平方向評価値Vhから垂直方向評価値Vvを減算する処理が行われ,減算値としきい値THとの比較処理が行われる(図6ステップ4の処理)。
【0092】
第1の比較器51から第4の比較器54の比較結果を表すデータが比較器55に入力する。比較器55において,入力した比較結果を表すデータが比較され,判別結果を示すデータが生成される。生成された判別結果データは,適応型補間フィルタ処理回路60に与えられる。比較器55においては,図6ステップ3,5,7および9に示す処理と同様の優先順位で次のように処理が行われる。
【0093】
すなわち,垂直方向評価値Vvから水平方向評価値Vhを減算した第1の値がしきい値THより大きければ水平補間フィルタを使用して補間が行われるように判別結果データが生成される。第1の値がしきい値以下であった場合に,水平方向評価値Vhから垂直方向評価値Vvを減算した第2の値がしきい値THより大きければ垂直補間フィルタを用いて補間が行われるように判別結果データが生成される。第1の値および第2の値のいずれもしきい値TH以下であった場合に,右斜め評価値Vrから左斜め評価値Vlを減算した第3の値がしきい値THより大きければ右斜め補間フィルタを用いて補間が行われるように判別結果データが生成される。第1の値,第2の値および第3の値のいずれもがしきい値TH以下であった場合に,左斜め評価値Vlから右斜め評価値Vrを減算した第4の値がしきい値THより大きければ左斜め補間フィルタを用いて補間が行われるように判別結果データが生成される。第1の値,第2の値,第3の値および第4の値のいずれもがしきい値TH以下であった場合には,補間処理を行うことなく,その着目画素を表す画像データを出力するように判別結果データが生成される。
【0094】
適応型補間フィルタ処理回路60には,上述した式15から式26に対応したフィルタが含まれている(必要ならば式27に対応したフィルタも含まれている)。判別回路50から与えられる判別結果データにもとづいて,対応するフィルタを用いて補間処理が行われる(または補間処理を行うことなく着目画素を表す画像データを出力する処理が行われる)。適応型補間フィルタ60から補間処理されたパラレルのRGB画像データが出力され,上述のようにRGB/YC変換回路26に与えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CCDの受光面の一部を示している。
【図2】右斜め方向評価値を算出するときのフォトダイオードの組み合わせを示している。
【図3】左斜め方向評価値を算出するときのフォトダイオードの組み合わせを示している。
【図4】垂直方向評価値を算出するときのフォトダイオードの組み合わせを示している。
【図5】水平方向評価値を算出するときのフォトダイオードの組み合わせを示している。
【図6】画素補間処理を示すフローチャートである。
【図7】ディジタル・スチル・カメラの電気的構成の一部を示すブロック図である。
【図8】RGB補間回路の電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
25 RGB補間回路
30 遅延回路
40 方向評価値算出回路
50 判別回路
60 適応型補間フィルタ処理回路
PD フォトダイオード
S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8,S9,S10,S11,S12
フォトダイオード群

Claims (7)

  1. 三原色のいずれかの色の光成分を透過するカラー・フィルタが受光面上に形成されている多数の光電変換素子を含む固体電子撮像素子から出力されるシリアルな三原色画像データを入力して補間画素を表すデータを生成する補間画素生成装置において,
    相関性の高い方向を検出すべき着目画素に対応する着目光電変換素子に隣接した光電変換素子を含む複数の光電変換素子からなる第1の光電変換素子群にもとづいて得られる第1の三原色画像データと,上記第1の光電変換素子群に隣接しまたは一部重複し,かつ受光面上に形成されているカラー・フィルタの透過色成分の割合が上記第1の光電変換素子群を構成する複数の光電変換素子と等しい複数の光電変換素子からなる第2の光電変換素子群にもとづいて得られる第2の三原色画像データと,にもとづいて,上記着目画素の相関性の高い方向を検出する検出手段,
    上記検出手段によって検出された方向に応じて,上記着目画素を補間すべき画素を表わすデータを生成するフィルタを決定するフィルタ決定手段,および
    上記フィルタ決定手段によって決定されたフィルタを用いて上記着目画素に対応する補間画素を表わすデータを生成する補間画素生成手段,
    を備えた補間画素生成装置。
  2. 上記第1の光電変換素子群に上記着目光電変換素子が含まれている,請求項1に記載の補間画素生成装置。
  3. 上記第1の光電変換素子群の方向および上記第2の光電変換素子群の方向が,検出すべき方向の垂直方向である,請求項1に記載の補間画素生成装置。
  4. 上記第1の光電変換素子群が,共通の光電変換素子を有する第1の複数の光電変換素子群からなり,上記第2の光電変換素子群が,共通の光電変換素子を有する第2の複数の光電変換素子群からなり,
    上記第1の複数の光電変換素子群と上記第2の複数の光電変換素子群とが上記着目光電変換素子を中心として,対称位置に配置されているものである,
    請求項1に記載の補間画素生成装置。
  5. 三原色のいずれかの色の光成分を透過するカラー・フィルタが受光面上に形成されている多数の光電変換素子を含む固体電子撮像素子から出力されるシリアルな三原色画像データを入力する入力手段,
    上記入力手段に入力した三原色画像データのうち,相関性の高い方向を検出すべき着目画素に対応する着目光電変換素子に隣接した光電変換素子を含む複数の光電変換素子からなる第1の光電変換素子群にもとづいて得られる第1の三原色画像データのレベルを算出する第1の算出手段,
    上記入力手段に入力した三原色画像データのうち,上記第1の光電変換素子群に隣接しまたは一部重複し,かつ受光面上に形成されているカラー・フィルタの透過色成分の割合が上記第1の光電変換素子群を構成する複数の光電変換素子と等しい複数の光電変換素子からなる第2の光電変換素子群にもとづいて得られる第2の三原色画像データのレベルを算出する第2の算出手段,および
    上記第1の算出手段によって算出されたレベルと上記第2の算出手段によって算出されたレベルとにもとづいて,上記着目画素の相関性の高い方向を検出する検出手段,
    を備えた相関方向検出装置。
  6. 三原色のいずれかの色の光成分を透過するカラー・フィルタが受光面上に形成されている多数の光電変換素子を含む固体電子撮像素子から出力されるシリアルな三原色画像データを入力して補間画素を表すデータを生成する補間画素生成装置において,
    相関性の高い方向を検出すべき着目画素に対応する着目光電変換素子に隣接した光電変換素子を含む複数の光電変換素子からなる第1の光電変換素子群にもとづいて得られる第1の三原色画像データと,上記第1の光電変換素子群に隣接しまたは一部重複し,かつ受光面上に形成されているカラー・フィルタの透過色成分の割合が上記第1の光電変換素子群を構成する複数の光電変換素子と等しい複数の光電変換素子からなる第2の光電変換素子群にもとづいて得られる第2の三原色画像データと,にもとづいて,上記着目画素の相関性の高い方向を検出し,
    検出された方向に応じて,上記着目画素を補間すべき画素を生成するフィルタを決定し,
    決定されたフィルタを用いて上記着目画素に対応する補間画素を生成する,
    補間画素生成方法。
  7. 三原色のいずれかの色の光成分を透過するカラー・フィルタが受光面上に形成されている多数の光電変換素子を含む固体電子撮像素子から出力されるシリアルな三原色画像データを入力し,
    入力した三原色画像データのうち,相関性の高い方向を検出すべき着目画素に対応する着目光電変換素子に隣接した光電変換素子を含む複数の光電変換素子からなる第1の光電変換素子群にもとづいて得られる第1の三原色画像データの第1のレベルを算出し,
    入力した三原色画像データのうち,上記第1の光電変換素子群に隣接しまたは一部重複し,かつ受光面上に形成されているカラー・フィルタの透過色成分の割合が上記第1の光電変換素子群を構成する複数の光電変換素子と等しい複数の光電変換素子からなる第2の光電変換素子群にもとづいて得られる第2の三原色画像データの第2のレベルを算出し,
    算出された第1のレベルと第2のレベルとにもとづいて,上記着目画素の相関性の高い方向を検出する,
    相関方向検出方法。
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