JP5105535B2 - 匂いセンサ用感応膜および匂いセンサ素子 - Google Patents

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Description

本発明は、匂いセンサに用いる匂いセンサ用感応膜および匂いセンサ素子に関する。
近年、匂いセンサ素子が、食品や飲料・化粧品・環境計測などの多くの分野で必要とされている。例えば、食品や香料などの品質管理においては、通常、いわゆる“鼻の利く専門家”により匂いの評価や異常を検査するための官能検査が実施される。しかし、専門家による官能検査は鼻の疲労などにより安定した検査結果を得ることが難しい。また、官能検査の専門家を育成するのには長い年月を要するので、検査の必要に応じて専門家を確保することは困難である。このような理由から、安定した検査結果を得ることができる匂いセンシングシステムに用いる匂いセンサの必要性が増してきている。
この匂いセンサとして、例えば、QCMと呼ばれる圧電振動子ガスセンサが知られている(非特許文献1参照)。このQCMは、厚さ50〜200μm程度の薄い水晶板の表裏に銀・金などの金属薄膜電極を形成し、電極上にガス感応膜を塗布した構造を有する。そして、この感応膜に匂い分子が吸着すると、水晶板に加わる質量が増大する。これによって、水晶板の表裏に設けた電極によって水晶板に印加された電圧による圧電効果によって振動すると質量負荷効果により水晶板の振動周波数が変化する。このような圧電振動子の発振周波数の変化に基づいて感応膜へのガス分子の吸着を検知し、また、発振周波数の変化量によって、吸着したガス分子の量をも検知することができる。
この圧電振動子ガスセンサは、応答・回復速度が速いので測定時間を短縮することができる。また、圧電振動子ガスセンサを用いる他の利点として、人間の感覚とセンサ出力との相関が高いこと、簡便な測定回路で安定に動作すること、信号処理用デジタルLSIとの整合性が良いこと、といった点が挙げられる。しかし、従来の圧電振動子ガスセンサでは感度を上げることが極めて困難である。
一方、匂いセンサの感応膜に関しては、単分子膜や自己組織化膜を使用する方法が試みられている。チオール基またはジスルフィド基をもった感応膜分子を溶解した溶液に、金膜を表面に形成した基材を浸漬することで、金とチオール基またはジスルフィド基が選択的に且つ高密度に結合することから感応膜分子が表面で同一方向に配向した感応膜を形成することができる。高密度にしかも分子を配向して形成できることから周囲のガスと接触する側に、感応性を発揮する部位を揃えさせることなどが可能で優れた吸着特性を得ることができる。
ところで、匂いセンサ用感応膜としては、脂質やポリマからなる感応膜がよく使用される。それに対して、我々は両者が結合したlipopolymerを新たな感応膜材料として提案した(非特許文献2、非特許文献3参照)。自己組織化膜(SAM:Self Assembled Monolayer)を形成するlipopolymerを感応膜材料として用いた感応膜は、薄い膜厚にもかかわらず、高感度なセンサを簡便に再現性よく作ることができる。また、Lipopolymerを用いることで、脂質やポリマと異なる性質の膜が実現できるので、多様な性質を持つセンサを準備してセンサアレイを構成することができる。
B. Wyszynski, P. Somboon, T. Nakamoto, Pegylated lipids as coatings for QCM odor-sensors, Sens. Actuators B 121 (2007) 538-544. B. Wyszynski, P. Somboon, T. Nakamoto, Study of PEG tether length of pegylated-lipid sensing films in QCM odor sensors, IEEJ Transactions on Sensors and Micromachines 127 (2007) 165-169. B. Wyszynski, P. Somboon, T. Nakamoto, Chemisorbed PEGylated lipopolymers as sensing film supports for QCM odor sensors, Sens. Actuators B, in press. B.Wysynski, T.Nakamoto, Self-assembled lipopolymers with chemisorbed spacer molecules enhancing sensitivity of lipid-derivative QCMs for odor sensors, IEEJ Sensor Symp., C4-2. (2007)
しかし、このlipopolymerを感応膜材料として用いた感応膜について、さらなる感度の向上を図ることができれば、高性能化、さらには、匂い検知の高精度化等の多くの利点があるため、更なる改良が必要であった。
そこで、本発明の課題は、匂いのガス分子に対して高感度な匂いセンサ用感応膜およびその匂いセンサ用感応膜を用いた匂いセンサ素子を提供することにある。
本発明者らは、匂いセンサ用感応膜の感度を向上させるために鋭意研究の結果、lipopolymerで形成した自己組織化膜:SAM(Self Assembled Monolayer)の部分に分子の長さが異なるスペーサSAM分子を導入し、両者を同時に成膜することにより多孔質の匂い感応層を得ることを考えた。さらに、この匂い感応層の上に物理吸着層を設けて感度向上を図る。スペーサSAM分子を導入することにより、単一のlipopolymer SAMからなる匂い感応層に比較して約1桁感度が向上することがわかった。また、この感応膜は、簡便で特殊な装置を必要としないで成膜できるものである。
すなわち、前記知見に基づき、前記課題を解決するため、請求項1に係る発明の匂いセンサ用感応膜は、固体基材の表面に接合可能な固体結合性基を末端に有する匂い感応分子と、前記固体結合性基を末端に有し、前記匂い感応分子よりも分子長が短いスペーサ分子とが、前記固体基材の表面に前記固体結合性基を介して結合し、前記匂い感応分子は、前記スペーサ分子の間に間隔を置いて分散して配設されて形成された匂い感応層と、前記匂い感応層の上部に配設された物理吸着層とを有することを特徴とする。
この匂いセンサ用感応膜では、匂い感応分子が、スペーサ分子の間に間隔を置いて分散して配設されて形成された匂い感応層と、匂い感応層の上部に配設された物理吸着層とを有することによって、スペーサ分子によって、匂い感応層に、匂い感応分子による匂いのガス分子の捕捉・吸着が行われる、広い表面積が形成され、感度の向上を得ることができる。
請求項2に係る発明は、前記匂いセンサ用感応膜において、前記匂い感応分子が、前記固体結合性基、ポリマーと脂質とが共有結合したリポポリマーの順に結合した分子であることを特徴とする。
この匂いセンサ用感応膜では、匂い感応分子が、前記固体結合性基、ポリマーと脂質とが共有結合したリポポリマーの順に結合した分子であることによって、スペーサ分子よりも分子長が長いため、匂い感応層に、匂い感応分子による匂いのガス分子の捕捉・吸着が行われる、広い表面積が形成され、感度の向上を得ることができる。
請求項3に係る発明は、前記匂いセンサ用感応膜において、前記スペーサ分子が、前記固体結合性基、脂質の順に結合した分子であることを特徴とする。
この匂いセンサ用感応膜では、スペーサ分子が、固体結合性基、脂質の順に結合した分子であることによって、匂い感応層に、匂い感応分子による匂いのガス分子の捕捉・吸着が行われる、広い表面積が形成され、感度の向上を得ることができる。
請求項4に係る発明は、前記匂いセンサ用感応膜において、前記脂質は、リン脂質およびスフィンゴ脂質からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。
この匂いセンサ用感応膜では、匂い感応分子の匂いのガス分子を捕捉・吸着するリポポリマーを構成する脂質として、リン脂質およびスフィンゴ脂質からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
請求項5に係る発明は、前記匂いセンサ用感応膜において、前記ポリマーが、ポリエチレングリコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリメタクリルアミドおよびポリヒドロキシエチルアクリレートからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。
この匂いセンサ用感応膜では、匂い感応分子を構成するポリマーとして、ポリエチレングリコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリメタクリルアミドおよびポリヒドロキシエチルアクリレートからなる群より選ばれる少なくとも1種が、分子長をスペーサ分子よりも長くして、匂い感応分子による匂いのガス分子の捕捉・吸着が行われる、広い表面積を形成することができる。
請求項6に係る発明は、前記匂いセンサ用感応膜において、前記固体結合性基が、チオール基またはジスルフィド基であることを特徴とする。
この匂いセンサ用感応膜では、チオール基またはジスルフィド基が、匂い感応分子およびスペーサ分子を固体基材の表面に接合する固体結合性基として好ましい。
請求項7に係る発明は、前記匂いセンサ用感応膜において、前記物理吸着層が、両親媒性であることを特徴とする。
この匂いセンサ用感応膜では、物理吸着層が、両親媒性であることによって、良好な剥離しない層を形成することができる
請求項8の匂いセンサ素子は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の匂いセンサ用感応膜と、前記固体基材として、表面に、前記固体結合性基を介して結合したスペーサ分子と、前記スペーサ分子の間に間隔を置いて分散して結合した前記匂い感応分子とを備える電極層を、圧電基板の両面または片面に有することを有することを特徴とする。
この匂いセンサ素子では、匂いセンサ用感応膜と、前記固体基材として、表面に、前記固体結合性基を介して結合したスペーサ分子と、前記スペーサ分子の間に間隔を置いて分散して結合した前記匂い感応分子とを備える電極層を、圧電基板の両面または片面に有する構成によって、高感度な匂いセンサ素子を実現することができる。
本発明の匂いセンサ用感応膜は、匂い感応分子が、スペーサ分子の間に間隔を置いて分散して配設されて形成された匂い感応層と、匂い感応層の上部に配設された物理吸着層とを有することによって、スペーサ分子によって隙間をあけて匂い感応分子が分散して配置され。そのため、匂い感応層に、匂い感応分子による匂いのガス分子の捕捉・吸着が行われる、広い表面積が形成され、感度の向上を得ることができる。
本発明の匂いセンサ素子は、匂いセンサ用感応膜と、前記固体基材として、表面に、前記固体結合性基を介して結合したスペーサ分子と、前記スペーサ分子の間に間隔を置いて分散して結合した前記匂い感応分子とを備える電極層を、圧電基板の両面または片面に有する構成によって、高感度を得ることができる。
以下、本発明の匂いセンサ用感応膜について詳細に説明する。
図1は、本発明の匂いセンサ用感応膜1およびその匂いセンサ用感応膜1を備える匂いセンサ素子OSの構造の概略を示す模式的概念図である。
匂いセンサ用感応膜1は、スペーサ分子4と、匂い感応分子5とで構成される匂い感応層6と、物理吸着層7とを有するものである。
匂い感応層6は、匂い感応分子5が、匂い感応分子5よりも分子長が短いスペーサ分子4とが、圧電振動子8(固体基材)の電極層A 3A(表層)に、それぞれの分子が末端に有する固体結合性基4a,ポリマー5bを介して結合し、匂い感応分子5は、スペーサ分子4の間に間隔を置いて分散して配設されて形成されている。
匂い感応分子5は、固体結合性基5a、ポリマー5bと、脂質5cとの順で結合した構造を有する分子である。ポリマー5bと、脂質5cとでリポポリマー5dを構成する。
固体結合性基5aは、匂い感応分子5の末端に有し、圧電振動子8(固体基材)の電極層A 3A(表層)と結合して、匂い感応分子5を圧電振動子8(固体基材)の電極層A 3A(表層)に接合させて固定する役割を有するものである。この固体結合性基5aとして、例えば、チオール基、ジスルフィド基等が挙げられる。これらの中でも、チオール基およびジスルフィド基が、匂い感応分子およびスペーサ分子を、固体基材の表面に強固に接合することができるため、好ましい。
ポリマー5bは、匂い感応分子5を圧電振動子8(固体基材)の電極層A 3A(表層)に接合する役割を有する末端固体結合性基5aと、匂いのガス分子を捕捉・吸着する役割を有する脂質5cの間に設けられ、匂い感応分子5の分子長を長くして匂い感応膜6の中で隙間を確保する役割を有するものである。このポリマー5bによって、スペーサ分子4よりも分子長の長い匂い感応分子5を形成し、分子長の長い匂い感応分子5と、分子長が短いスペーサ分子とによって、匂い感応層6に、匂い感応分子による匂いのガス分子の捕捉・吸着が行われる、空間が多く形成される。このポリマー5bとして、ポリエチレングリコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリメタクリルアミドおよびポリヒドロキシエチルアクリレートからなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。これらのポリマーは、匂い感応分子5の分子長を適当なものにするために、その鎖長が選択される。例えば、ポリエチレングリコールは、繰り返し構造単位:(CHCHO)のn(整数)を適切に選択することによって、匂い感応分子の分子長を決定することができる。このnとして、特に制限されないが、通常、20〜120程度である。
脂質5cは、匂い感応分子5における匂いのガス分子の捕捉・吸着を行う役割を有する部位である。この脂質5cとして、例えば、エタノールアミン、セリン、コリン、イノシトール等のリン脂質(DSPE:Phospholipid)、スフィンゴ脂質等が挙げられる。匂い感応分子の匂いのガス分子を捕捉・吸着する特性に優れる点で、リン脂質およびスフィンゴ脂質からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、リン脂質およびスフィンゴ脂質は、1種単独で用いてもよいし、2種を組み合わせて用いても良い。
スペーサ分子4は、固体結合性基4a、脂質4cの順に結合した分子であり、匂い官能分子5に比べて、ポリマー5bの鎖長の分だけ、匂い感応分子5より分子長が短い分子である。この分子長が短いスペーサ分子4によって、匂い感応層6に、匂い感応分子5による匂いのガス分子の捕捉・吸着が行われる空間が形成され、匂いセンサ用感応膜1の感度の向上を図ることができる。
固体結合性基4aは、スペーサ分子4の末端に有し、圧電振動子8(固体基材)の電極層A 3A(表層)と結合して、スペーサ分子4を圧電振動子8(固体基材)の電極層A 3(表層)に接合させて固定する役割を有するものである。この固体結合性基4aとして、匂い感応分子5の固体結合性基と同様に、例えば、チオール基、ジスルフィド基等が挙げられる。これらの中でも、チオール基およびジスルフィド基は、スペーサ分子4を、固体基材の表面に共有結合することができるため、好ましい。
脂質4cは、スペーサ分子4の先端に配置される部位である。この脂質4cは、匂い感応分子5における脂質5cと同様に、匂いのガス分子の捕捉・吸着を行う役割を有するものであることが好ましい。これによって、この脂質4cによっても、匂い感応分子の匂いのガス分子を捕捉・吸着することができ、匂いセンサ用感応膜の感度向上に寄与することができる。この脂質4cとして、匂い感応分子5と同様に、エタノールアミン、セリン、コリン、イノシトール等のリン脂質(DSPE:Phospholipid)、スフィンゴ脂質等が挙げられる。匂い感応分子の匂いのガス分子を捕捉・吸着する特性に優れる点で、リン脂質およびスフィンゴ脂質からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、リン脂質およびスフィンゴ脂質は、1種単独で用いてもよいし、2種を組み合わせて用いても良い。
これらの匂い感応分子5と、スペーサ分子4とで構成される匂い感応層6において、匂い感応分子5と、スペーサ分子4とは、末端に有する固体結合性基4a,5aによって、圧電振動子8(固体基材)の電極層A 3A(表層)に接合させて固定することによって、単分子膜を形成する。そして、匂い感応層6において、分子長の長い匂い感応分子5と、分子長が短いスペーサ分子4とによって、匂い感応層6に、匂い感応分子5による匂いのガス分子の捕捉・吸着が行われる、空間Sが多く形成される。この空間Sに導入された匂い検知の対象となる気体中に含まれる匂いのガス分子が、匂い感応分子5の脂質5cおよびスペーサ分子4の脂質4cに捕捉・吸着される。
この匂い感応層6において、匂い感応分子5は、スペーサ分子4の間に間隔を置いて分散して配設されている。これによって、空間Sが形成される。この匂い感応層6において、匂い官能分子5と、スペーサ分子4のモル比は1:100程度が好ましい。この匂い官能分子5と、スペーサ分子4の個数の割合は、匂い感応層6の形成において、匂い感応分子5と、スペーサ分子4とそれぞれ形成する化合物を含む溶液に、固体基材を浸漬して、匂い感応分子5と、スペーサ分子4とを含む自己組織化膜として匂い感応層6を形成する際に、溶液中の匂い感応分子5と、スペーサ分子4との含有割合によって調整することができる。また、この匂い感応層6の膜厚は、通常、数nm程度である。この匂い感応層6の膜厚は、匂い感応分子5のポリマー5bの鎖長によって、調整することができる。
前記の匂い感応分子5およびスペーサ分子4について、下記の(a)および(b)の具体例を示す。また、リポポリマーについて、(c)の具体例を示す。下記において、PDPは固体結合性基を示し、PEGはポリマー5bを示し、DSPEは脂質を示し、Phospholipidはリン脂質を示す。
Figure 0005105535
また、物理吸着層7は、匂い感応層6の上部に配設され、感度をさらに増強する役割を有するものである。この物理吸着層7として、匂い感応層6の匂い感応分子のリポポリマー5dに対して、他のリポポリマーから形成されたものであってもよい。他のリポポリマーとしては、例えば、前記の(c)に示すリポポリマー等が挙げられる。この物理吸着層7は、良好な剥離しない層を形成できることから、両親媒性であることが好ましい。
この物理吸着層7の構造は下地(匂い感応層6)の影響を受けるので、スペーサ分子4の導入でできた空間Sを反映して多孔性の膜を形成することが可能である。
この物理吸着層7の膜厚は、後記の圧電振動子8の特性が劣化しない程度であれば、下地より厚くても良い。
本発明において、匂いセンサ用感応膜1を形成する方法は、このような構造を有する膜を形成できる方法であれば、いずれの方法にしたがって行ってもよく、特に限定されない。例えば、匂い感応分子5と、スペーサ分子4とを含む溶液に、固体基材8を浸漬して、匂い感応分子5と、スペーサ分子4とを含む自己組織化膜として匂い感応層6を形成した後、さらに、物理吸着層7を形成する化合物を含む溶液に浸漬して、自己組織化膜として物理吸着層7を形成することによって、匂いセンサ用感応膜1を形成することができる。
また、図1において、匂いセンサ素子OSは、前記構成の匂いセンサ用感応膜1と、圧電振動子(固体基材)8とを備えるものである。
匂いセンサ用感応膜1については、前述のとおりであるので説明を省略する。
圧電振動子(固体基材)8は、表側に電極層A 3A、裏側に電極層B 3Bとを備える圧電基板2で構成される。
圧電基板2は、電極層A 3Aと、電極層B 3Bとを発振回路に接続することによって、所定の振動数で発振する特性を有するものである。この圧電基板2の材料として、例えば、水晶、圧電セラミック、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ランガサイト(LaGaSiO14)、ランガテイト(LaTa0.5Ga5.5SiO14)などを用いることができる。この圧電基板の厚さは、発振周波数に応じて調整される。
電極層A 3Aと、電極層B 3Bとは、金で形成される。
この匂いセンサ素子OSの圧電振動子8において、両側の電極層A 3Aと電極層B 3Bを発振回路に接続すると、所定の発振周波数の出力が得られる。そして、匂いセンサ用感応膜1の空間Sに匂いのガス分子を含む気体が導入されると、匂い感応分子5の脂質5cおよびスペーサ分子4の脂質4cに匂いのガス分子が捕捉・吸着される。匂い感応分子5の脂質5cおよびスペーサ分子4の脂質4cに匂いのガス分子が捕捉・吸着されると、圧電振動子8に加わる質量が増大する。これによって、圧電基板2の表裏に設けたA 3Aと電極層B 3Bによって印加された電圧によって、所定の発振周波数で振動している圧電基板2の発振周波数が変化する。このような圧電振動子8の発振周波数の変化に基づいて匂いセンサ用感応膜1へのガス分子の吸着を検知し、また、発振周波数の変化量によって、吸着したガス分子の量をも検知することができる。匂いセンサ素子OSでは、その発振周波数の変化および変化量を、圧電振動子8に設ける周波数カウンタ(図示せず)によって計測し、匂いのガス分子の吸着量を求めることができる。
この匂いセンサ素子OSは、応答・回復速度が速いので匂い成分の測定時間を短縮することができる。また、匂いセンサ素子OSにおいて、圧電振動子8は、人間の感覚とセンサ出力との相関が高いこと、簡便な測定回路で安定に動作すること、信号処理用デジタルLSIとの整合性が良いこと、といった利点がある。
本発明の匂いセンサ用感応膜1は、図1に示す態様に限定されず、匂いセンサ用感応膜を利用する匂いセンサ素子の構造、形態、使用箇所の形状等に応じて、各種の変更が可能である。また、図1に示す匂いセンサ素子OSは、圧電振動子ガスセンサを念頭においたものであるが、本発明の匂いセンサ用官能膜1は、弾性表面波(SAW)ガスセンサにも同様に適用可能である。例えば、圧電性結晶球(例えば、水晶球)の表面に形成された金薄膜に、固体結合性基4a,5aを解して、スペーサ分子4と、匂い感応分子5を接合して匂い感応膜6を形成して、Ball型 SAW型匂いセンサ素子を構成することができる。また、通常のSAW型匂いセンサ素子等をも構成することができる。
以下、本発明の実施例および比較例によって、本発明をより詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
(実施例)
下記に示す(a)匂い感応分子および(b)スペーサ分子で構成される匂い感応層6と、(c)リポポリマーで構成される物理吸着層7とを備える、図1に示す構造の匂いセンサ用感応膜1を、圧電振動子8(電極層A 3Aおよび電極層B 3B:ともに厚さ
の金で形成、圧電基板:発振周波数20MHz、水晶AT−CUT板)の電極層A 3Aの上に形成して、匂いセンサ素子OSを作製した。このとき、(c)リポポリマーにおいて、n=22,45,57,114の場合、それぞれLD1K、LD2K、LD3K、LD5Kと表記する。
Figure 0005105535
次に、匂いセンサ用感応膜の作成は、下記のようにして行った。
まず、圧電振動子8を、24時間エタノール溶液に浸漬した。その後、前記の(a)匂い感応分子、(b)のスペーサ分子の混合物を含むエタノール溶液に浸漬した。エタノール溶液として、(a)匂い感応分子と(b)のスペーサ分子の構成比(モル比)は1:100(Sup #2)及び1:1000(Sup #3)のエタノール溶液を準備した。この混合溶液に、圧電振動子8を4時間浸漬して匂い感応層6を形成した。その後、(c)のリポポリマー(LD1K, LD2K,LD3K,LD5Kのいずれか)を用いて物理吸着層7を、匂い感応層6の上部に形成した。この物理吸着層の場合も、(c)リポポリマーを含むエタノール溶液(0.2mM)に、匂い感応層6を形成した圧電振動子8を浸漬することで行なった。浸漬時間は約200時間である。
これらの匂い感応層6の形成、物理吸着層7の形成の2段階の工程の間に、エタノール.によるリンス、乾燥とネットワークアナライザによる振動子特性の測定を行なった。また、比較のために(b)スペーサ分子がなく(a)匂い感応分子のみからなる匂い感応層5(Sup #1)上に、LD1K、LD2K、LD3K、LD5Kのいずれかを物理吸着させた匂いセンサ用感応膜を圧電振動子8の上に形成した匂いセンサ素子OSを製作した。
作製した匂いセンサ素子OSを、図2に示す匂い測定装置21の匂いセンサ24として実装して、表1に示す各匂いサンプルを測定した。
図2に示す匂い測定装置21は、高速開閉電磁弁方式の匂い調合機22と、複数の匂いセンサ24が配置された匂いセンサアレイ23と、匂いセンサアレイ23内の匂いサンプルを含む気体を排気するためのポンプ25とを有する。さらに、各匂いセンサ24の電極層に電圧を印加して匂いセンサ24を発振させる発振器26と、匂いのガス分子を捕捉・吸着した各匂いセンサ24の発振周波数の変化量を測定するマルチチャンネル周波数カウンタ27と、マルチチャンネル周波数カウンタ27による各匂いセンサ24の発振周波数の変化量を測定した結果であるセンサ信号28が入力され、そのセンサ信号28に基づいて匂いセンサ24に検知された匂いを解析するとともに、匂い調合機22に制御信号を出力するコントローラ29とを備える。
この匂い測定装置21において、匂い調合機22は、任意の混合比の匂いを調合できる装置である。ここでは、単一成分の匂い濃度調整にのみ用いた。調合した匂いを、流量2L/minで匂いセンサアレイ23に通した。この匂いセンサアレイ23の匂いセンサ24として、前記に作製した匂いセンサ素子を実装した。このとき、測定した匂いサンプルを表1に示す、匂いサンプルは、アルコール、エステル、酸、アルデヒドの合計12種類の単一成分臭であった。
Figure 0005105535
図3(a)および(b)に、物理吸着層7がなく、匂い感応層6のみを形成した匂いセンサ素子のセンサ応答について、n−ブタノール(濃度:約100ppm)を匂いサンプルとした用いた場合を(a)、酪酸(濃度:約100ppm)を匂いサンプルとした場合を(b)に、それぞれ示す。センサ応答は匂い感応膜6の形成時の発振周波数に対する周波数の変化量を規格化して示しているので、Hz/KHzという単位になっている。図3よりスペーサ分子を導入した匂い感応膜の感度が向上し、匂い感応分子/スペーサ分子の割合=1/100の時の感度が最も高いことがわかる。
次に物理吸着層7を匂い感応層6の上部に設けた匂いセンサ用感応膜1を形成した匂いセンサ素子OSを、表2に示す構成で用意した。この匂いセンサ素子OSにおける匂い感応層5と物理吸着層7の形成に伴う共振周波数変化を測定した結果を表2に示す。
Figure 0005105535
次に、物理吸着層7がLD5Kである匂いセンサ用感応膜1を有する匂いセンサ素子OSについて、各匂いサンプルの濃度とセンサ応答の関係を図4(a)、(b)および図5(a)、(b)に示す。(a)は、アルコールであるn−ブタノールを匂いサンプルとして用いた場合、(b)は、エステルであるブチルアセテート(酢酸ブチル)を匂いサンプルとして用いた場合、図5(a)は、酸である酪酸を匂いサンプルとして用いた場合、図5(b)は、アルデヒドであるn−ブタナールを匂いサンプルとして用いた場合を示す。これらの匂いサンプルについて、スペーサ分子なし+物理吸着層(LD5K)ありの匂い感応層6を有する匂いセンサ用感応膜1を備える匂いセンサ素子(Sup♯1+LD5K)、およびスペーサ分子あり+物理吸着層(LD5K)ありの匂い感応層6を有する匂いセンサ用感応膜1を備える匂いセンサ素子(Sup♯2+LD5K)を、それぞれ用いて、センサ応答を測定した結果を図4(a)、(b)および図5(a)、(b)に示す。これらの図4(a)、(b)および図5(a)、(b)に示すように、スペーサ分子を配設した匂い感応層6を有する匂いセンサ用感応膜1を備える匂いセンサ素子OSが、スペーサ分子4を配設していない匂い感応層6を有する匂いセンサ用感応膜1を備える匂いセンサ素子OSに比べて、高い感度を示し、感度の向上が見られた。
さらに、表1に示す12種類の単一臭に対して、センサ応答を測定したデータに基づいて、主成分分析した結果を図6に示す。図6(a)はスペーサ分子4を配設していない匂い感応層6を有する匂いセンサ用感応膜1を備える匂いセンサ素子を用いた場合の結果を示し、図6(b)は、スペーサ分子4を配設した匂い感応層6を有する匂いセンサ用感応膜1を備える匂いセンサ素子OS(Sup #2およびSup #3)の場合である。
図6(a)では、4種類のセンサ(物理吸着層:LD1K、LD2K、LD3K、LD5K)、図6(b)では、8種類のセンサ(匂い感応層:Sup #2、Sup #3、物理吸着層:LD1K、LD2K、LD3K、LD5Kの組み合わせ)を用いた場合についての結果を示した。
図6(a)および図6(b)に示す結果から、それぞれの匂いセンサ素子では、12種類のサンプルをパターン分離することが可能であるが、図6(b)に示すとおり、ペーサ分子を配設した匂い感応層6を有する匂いセンサ用感応膜1を備える本発明の匂いセンサ素子が、パターン分離に優れていることがわかる。
本発明の匂いセンサ用感応膜およびその匂い感応膜を備える匂いセンサ素子の構造の概略を示す模式的概念図である。 匂い測定装置の構成を示す模式概念図である。 (a)は、n−ブタノール(濃度:約100ppm)を匂いサンプルとした用いた場合の匂いセンサ素子のセンサ応答の測定結果を示す図、(b)は、酪酸(濃度:約100ppm)を匂いサンプルとした場合の匂いセンサ素子のセンサ応答の測定結果を示す図である。 (a)および(b)は、匂いサンプルの濃度とセンサ応答の関係を示す図である。 (a)および(b)は、匂いサンプルの濃度とセンサ応答の関係を示す図である。 (a)は、スペーサ分子を備えていない匂いセンサ素子による匂いサンプルの主成分分析結果示す図、(b)は、スペーサ分子を備える匂いセンサ素子による匂いサンプルの主成分分析結果示す図である。
符号の説明
1 匂いセンサ用感応膜
2 圧電基板
3A 電極層A(表層)
3B 電極層B
4 スペーサ分子
4a 固体結合性基
4c 脂質
5 匂い感応分子
5a 固体結合性基
5b ポリマー
5c 脂質
5d リポポリマー
6 匂い感応層
7 物理吸着層
8 圧電振動子(固体基材)
OS 匂いセンサ素子
21 匂い測定装置
22 匂い調合機
23 匂いセンサアレイ
24 匂いセンサ
25 ポンプ
26 発振器
27 マルチチャンネル周波数カウンタ
28 センサ信号
29 コントローラ

Claims (8)

  1. 固体基材の表面に接合可能な固体結合性基を末端に有する匂い感応分子と、前記固体結合性基を末端に有し、前記匂い感応分子よりも分子長が短いスペーサ分子とが、前記固体基材の表面に前記固体結合性基を介して結合し、前記匂い感応分子は、前記スペーサ分子の間に間隔を置いて分散して配設されて形成された匂い感応層と、
    前記匂い感応層の上部に配設された物理吸着層とを有することを特徴とする匂いセンサ用感応膜。
  2. 前記匂い感応分子が、前記固体結合性基、ポリマーと脂質とが共有結合したリポポリマーの順に結合した分子であることを特徴とする請求項1に記載の匂いセンサ用感応膜。
  3. 前記スペーサ分子が、前記固体結合性基、脂質の順に結合した分子であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の匂いセンサ用感応膜。
  4. 前記脂質は、リン脂質およびスフィンゴ脂質からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の匂いセンサ用感応膜。
  5. 前記ポリマーが、ポリエチレングリコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリメタクリルアミドおよびポリヒドロキシエチルアクリレートからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の匂いセンサ用感応膜。
  6. 前記固体結合性基が、チオール基またはジスルフィド基であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の匂いセンサ用感応膜。
  7. 前記物理吸着層が、両親媒性であることを特徴とする請求項〜請求項6のいずれか1項に記載の匂いセンサ用感応膜。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の匂いセンサ用感応膜と、
    前記固体基材として、
    表面に、前記固体結合性基を介して結合したスペーサ分子と、前記スペーサ分子の間に間隔を置いて分散して結合した前記匂い感応分子とを備える電極層を、圧電基板の両面または片面に有することを有することを特徴とする匂いセンサ素子。
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