JP5679437B2 - 匂い濃縮装置 - Google Patents

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Description

本発明は、匂い濃縮装置に関する。
匂いセンサの感度を高める手法として、濃縮管がある(非特許文献1参照)。従来の濃縮管は、濃縮材に匂いを吸着させて、蓄積した匂いを加熱して脱着させることによって匂いを濃縮する。
しかし、かかる濃縮装置は、匂いの濃縮に時間がかかるため、匂い成分を短時間で濃縮する技術が望まれている。
本発明は、前記した事情に鑑みて創作されたものであり、匂い成分を短時間で濃縮することが可能な匂い濃縮装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の匂い濃縮装置は、匂い成分を含有する気体が貯蔵される貯蔵部と、前記貯蔵部から排出された前記気体を冷却して前記匂い成分を凝縮する冷却部と、前記冷却部に設けられ、前記匂い成分の凝縮によって生成された液体が吸着する感応膜と、前記感応膜に吸着された前記液体を霧化又は気化する霧化又は気化部と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によると、冷却によって凝縮した匂い成分を霧化して濃縮するので、匂い成分を短時間で濃縮することができる。
前記霧化又は気化部は、前記感応膜に吸着された前記液体を霧化する弾性表面波素子又は超音波振動子であってもよく、前記感応膜に吸着された前記液体を加熱することによって気化するヒータであってもよい。
前記匂い成分は、低揮発性匂い成分であってもよい。
本発明によれば、匂い成分を短時間で濃縮することができる。
(a)は本発明の参考形態に係る匂い濃縮装置を示す模式図である。 図1のSAW素子を示す模式図である。 本発明の参考形態に係る匂い濃縮装置の動作例を説明するための図であり、周波数シフトの経時変化を示すグラフである。 (a)は冷却段階を示す模式図であり、(b)は霧化段階を示す模式図である。 本発明の参考形態に係る匂い濃縮装置の動作例を説明するための図であり、周波数シフトの経時変化を示すグラフである。 本発明の参考形態に係る匂い濃縮装置の動作例を説明するための図であり、濃縮時間と周波数シフトとの関係を示す分布図である。 本発明の実施形態に係る匂い濃縮装置を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る匂い濃縮装置の動作例を説明するための図であり、周波数シフトの経時変化を示すグラフである。
以下、本発明の参考形態及び実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同様の部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
参考形態
まず、本発明の参考形態に係る匂い濃縮装置について、図1及び図2を参照して説明する。図1(a)に示すように、本発明の参考形態に係る匂い濃縮装置1は、複数の貯蔵部11A,11Bと、電磁弁12と、濃縮器13と、表面弾性波(SAW:Surface Acoustic Wave)素子14と、ペルチェ素子15と、ファン16と、検出器17と、水晶振動子(QCM:Quarts Crystal Microbalance)センサ18と、流量計19と、ポンプ20と、コンピュータ30と、クロックシンセサイザ40と、制御部50と、駆動回路61と、発振回路62と、を備える。
貯蔵部11Aは、乾燥空気を貯蔵する気密容器(バッグ)であり、貯蔵部11Bは、匂い成分(香気成分ともいう)を含有する気体を貯蔵する気密容器(バッグ)である。これら貯蔵部11A,11Bは、パイプを介して電磁弁12と気体流通可能に接続されている。本参考形態では、匂い成分は、揮発性、好ましくは低揮発性の匂い成分であり、例えば、1−ブタノール等が好適に利用可能である。
電磁弁12は、貯蔵部11A,11Bと濃縮器13との間に設けられた三方弁であり、貯蔵部11Aと濃縮器13とを気体流通可能に接続する第一の状態と、貯蔵部11Bと濃縮器13とを気体流通可能に接続する第二の状態と、を切換可能である。
濃縮器13は、パイプを介して電磁弁12と気体流通可能に接続されており、貯蔵部11A又は貯蔵部11Bから排出された気体が一時的に貯留される気密容器である。
SAW素子14は、霧化又は気化部の一例であり、表面の液体に弾性表面波を伝搬することによって、液体中に縦波を生じさせ、液体を霧化する。本参考形態に係るSAW素子14は、濃縮器13内に設けられており、制御部50による制御によって、SAW素子14上の液体Lを霧化する(図4(b)参照)。本参考形態では、SAW素子14の一例として、共振周波数60.9[MHz])の素子が用いられる。
図2に示すように、SAW素子14は、一対の櫛型電極14a,14aと、櫛型電極14a,14aの背後に設けられたリフレクタ14b,14bと、櫛型電極14a,14a間に設けられた金電極14cと、をニオブ酸リチウム(LiNbO)基板の基板本体14d上に備えており、櫛型電極14a,14aに電圧が印加されると、金電極14c上の液体に図2の左右方向に振動する弾性表面波を伝搬する。かかる弾性表面波は、アコースティックストリーミング現象によって、表面の液体を霧化又は気化することができる。
図1に戻り、ペルチェ素子15は、冷却部の一例であり、貯蔵部11Bから排出された気体を冷却して匂い成分を凝縮し、液体に変える。本参考形態では、ペルチェ素子15は、濃縮器13内の気体を冷却してSAW素子14の下部にSAW素子14と一体的に設けられている。
ファン16は、冷却作用によって加熱したペルチェ素子15に送風してペルチェ素子15を排熱する。本参考形態では、ファン16は、ペルチェ素子15の下部にペルチェ素子15と一体的に設けられている。すなわち、SAW素子14、ペルチェ素子15及びファン16は、一体的に設けられて匂い濃縮素子を構成しており、ペルチェ素子15及びファン16は、濃縮器13外に設けられている。
検出器17は、パイプを介して濃縮器13に気体流通可能に接続されており、濃縮器13から排出された気体が一時的に貯留される気密容器である。なお、濃縮器13及び検出器17は、一体化された単一の容器であってもよく、この場合には、SAW素子14及び後記するQCMセンサ18は、前記した単一の容器内に収容される。
QCMセンサ18は、検出器17内に設けられたセンサであり、水晶振動子の電極表面に物質が吸着するとその質量に応じて共振周波数が変動する(下がる)性質を利用し極めて微量な質量変化を計測する質量センサである。QCMセンサ18は、検出器17内に設けられており、匂い成分の吸着によって変動した共振周波数を発振回路62を介して制御部50へ出力する。すなわち、匂い成分の濃度変化が、共振周波数の変化として発振回路62を介して制御部50へ出力される。本参考形態では、QCMセンサ18の一例として、共振周波数20[MHz]、AT−CUT、感応膜として信和加工株式会社製のsiponate DS−10を用いたセンサが用いられる。
流量計19は、検出器17から排出された気体の流量を検出して表示する。
ポンプ20は、パイプを介して検出器17と気体流通可能に接続されており、気体を吸引することによって、貯蔵部11A(又は貯蔵部11B)→濃縮器13→検出器17→ポンプ20という気体の流れを作り出す。本参考形態では、ポンプ20の一例として、KNF社製のN86KN.18が用いられる。
すなわち、貯蔵部11A,11B、濃縮器13、検出器17及びポンプ20は、パイプによって気体流通可能に接続されており、電磁弁12は、貯蔵部11A,11Bと濃縮器13との間に設けられており、流量計19は、検出器17とポンプ20との間に設けられている。本参考形態において、ユーザは、流量計19によって検出された流量が一定(例えば、200[ml/min])となるように、手動操作にてポンプ20の駆動状態を調整する。なお、流量計19及びポンプ20の配置は、図示した位置に限定されない。
コンピュータ30は、キーボード、マウス等からなる入力部と、ディスプレイ、スピーカ等からなる出力部と、入力部及び出力部を制御する制御部と、からなり、ユーザによる入力部の操作に応じて電磁弁12、SAW素子14、ペルチェ素子15及びファン16の駆動を制御するための信号を生成して制御部50へ出力する。
クロックシンセサイザ40は、SAW素子14に弾性表面波を発生するための特定の周波数の矩形波を生成し、制御部50へ出力する。
制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory、ROM(Read-Only Memory)、入出力回路等を内部に有するFPGA(Field Programmable Gate Array)であり、コンピュータ30との通信インタフェースであるUART(Universal Asynchronous Receiver-Transmitter)51と、AND部52と、周波数カウンタ53と、を備える。
制御部50は、コンピュータ30からの信号に基づいて、駆動回路61を介して電磁弁12、ペルチェ素子15及びファン16の駆動を制御するとともに、クロックシンセサイザ40によって生成された矩形波をSAW素子14へ出力することによって、SAW素子14の駆動を制御する。
また、制御部50の周波数カウンタ53は、QCMセンサ18から出力された共振周波数を発振回路62を介して取得し、取得された共振周波数をカウントし、UART51を介してコンピュータ30へ出力する。
<第一の動作例>
続いて、本発明の参考形態に係る匂い濃縮装置1の動作原理を確認するための動作例について、匂い成分を有する気体の代わりに水蒸気を含む空気を用いた場合を例にとり、図3及び図4を参照して説明する(適宜図1参照)。
まず、ユーザは、手動操作にてポンプ20の駆動を開始し、ポンプ20が駆動した状態で、コンピュータ30は、ユーザの操作に基づいて電磁弁12の切換信号を制御部50へ出力する。制御部50は、切換信号に基づいて電磁弁12を第一の状態とすることによって、乾燥空気を濃縮器13へ供給する(図3の時刻0〜29[s])。
続いて、コンピュータ30は、ユーザの操作に基づいてファン16の駆動開始信号及び電磁弁12の切換信号を制御部50へ出力する。制御部50は、駆動開始信号に基づいてファン16の駆動を開始するとともに、切換信号に基づいて電磁弁12を第二の状態とすることによって、乾燥空気に代えて、水蒸気を含む空気を濃縮器13へ供給する(図3の時刻29〜148[s])。
続いて、コンピュータ30は、ユーザの操作に基づいてペルチェ素子14の駆動開始信号を制御部50へ出力する。制御部50は、駆動開始信号に基づいてペルチェ素子14の駆動を開始することによって、貯蔵部11Bから排出されて濃縮器13に供給された、水蒸気を含む空気を冷却して凝集する(図3の時刻148〜176[s])。凝集によって生成された液体(ここでは、水)は、図4(a)に示すように、SAW素子14上に貯まる。
ここで、周波数シフトの絶対値が減少する理由について説明する。濃縮器13内の水蒸気がペルチェ素子14によって冷却されて凝縮すると、濃縮器13内の空気に含まれる水蒸気が減少し、水蒸気が減少した空気が検出器17へ供給されることとなる。よって、QCMセンサ18に吸着する水蒸気が減少するためにQCMセンサ18の共振周波数が大きくなり、周波数シフトの絶対値が減少したものと考えられる。
続いて、ユーザは、手動操作にてクロックシンセサイザ40の駆動を開始し、コンピュータ30は、ユーザの操作に基づいて矩形波の出力開始信号を制御部50へ出力する。制御部50は、出力開始信号に基づいて、クロックシンセサイザ40によって生成された矩形波をSAW素子14へ出力してSAW素子14を駆動することによって、凝集によって生成された液体Lを霧化する(図3の時刻176〜328[s])。霧化した匂い成分の液体Lは、図4(b)に示すように、水蒸気を含む空気に混じり、パイプを介して下流側の検出器17へ供給される。
ここで、周波数シフトの絶対値が増大する理由について説明する。SAW素子14上に凝集した水がSAW素子14によって霧化すると、濃縮器13内に水の霧が発生し、水蒸気に加えて水の霧を含む空気が検出器17へ供給されることとなる。よって、QCMセンサ18に水の霧が吸着するためにQCMセンサ18の共振周波数が小さくなり、周波数シフトの絶対値が増大したものと考えられる。
霧化の最中、コンピュータ30は、ペルチェ素子15の駆動停止信号を制御部50へ出力し、制御部50は、駆動停止信号に基づいてペルチェ素子15の駆動を停止する(図3の時刻214[s])。
ここで、周波数シフトの絶対値がさらに増大するのは、冷却停止によってSAW素子15上の水が霧化しやすくなったためであると考えられる。冷却停止後から約30[s]後に、周波数シフトの絶対値の最大値が得られ、かかる最大値は、水蒸気を含む空気を濃縮しなかった場合の周波数シフトの絶対値よりも大きい。
続いて、霧化の最中において、コンピュータ30は、電磁弁12の切換信号及びファン16の駆動停止信号を制御部50へ出力し、制御部50は、切換信号に基づいて電磁弁12を第一の状態とすることによって、乾燥空気を濃縮器13へ供給し(図3の時刻262〜328[s])、駆動停止信号に基づいてファン16の駆動を停止する(図3の時刻262[s])。
続いて、ユーザは、手動操作にてクロックシンセサイザ40の駆動を停止し(図3の時刻328[s])、SAW素子14による霧化が終了する。
<第二の動作例>
続いて、本発明の参考形態に係る匂い濃縮装置1の動作原理を確認するための動作例について、匂い成分を有する気体として1−ブタノールを用いた場合を例にとり、図5及び図6を参照して説明する(適宜図1参照)。ここで、濃縮時間は、ペルチェ素子15による冷却を開始してから、1−ブタノールの供給を停止して乾燥空気の供給を開始するまでの時間である。
本動作例では、乾燥空気の供給開始→1−ブタノールの供給開始→乾燥空気の供給開始→霧化開始及び冷却停止の順となるように、電磁弁12、SAW素子14、ペルチェ素子15、ファン16、ポンプ20及びクロックシンセサイザ40の駆動が制御される。図5は、ペルチェ素子15による濃縮時間を120[s]、180[s]、300[s]とした場合の周波数シフトの経時変化を示すグラフであり、図6は、濃縮時間と周波数シフトとの関係を示す分布図である。1−ブタノールの供給開始、ペルチェ素子15の駆動開始(濃縮開始)、SAW素子14の駆動開始(霧化開始)のタイミングは、図6の各プロットにおいて同一であり、SAW素子14は、ペルチェ素子15の駆動停止時に駆動開始される。
図5及び図6を参照すると、濃縮時間が長いほど、周波数シフトの絶対値が増大することがわかり、濃縮時間を変化させることで匂い成分の濃縮度合いを調整することが可能であることがわかる。
実施形態
続いて、本発明の実施形態に係る匂い濃縮装置について、前記した参考形態に係る匂い濃縮装置1との相違点を中心に説明する。図7に示すように、本発明の実施形態に係る匂い濃縮装置は、SAW素子14の金電極14c上に設けられた感応膜71を備える。
感応膜71は、例えば、QCMセンサ18にも用いられているリポポリマであり、金電極14cに結合されたジスルフィド結合を有するPDP基71aと、PDP基71aに結合されたPEG(PolyEthylene Glycol)71bと、PEG71bに結合されたリン脂質71cと、を備えており、リン脂質71cの先端部の二つの(CH16CHに、凝縮した匂い成分が吸着する。
<第三の動作例>
続いて、本発明の実施形態に係る匂い濃縮装置の動作例について、匂い成分を有する気体として1−ブタノールを用いた場合を例にとり、図8を参照して説明する(適宜図1参照)。
まず、ユーザは、手動操作にてポンプ20の駆動を開始し、ポンプ20が駆動した状態で、コンピュータ30は、ユーザの操作に基づいて電磁弁12の切換信号を制御部50へ出力する。制御部50は、切換信号に基づいて電磁弁12を第一の状態とすることによって、乾燥空気を濃縮器13へ供給する(図8の時刻0〜60[s])。
続いて、コンピュータ30は、ユーザの操作に基づいてファン16の駆動開始信号及び電磁弁12の切換信号を制御部50へ出力する。制御部50は、駆動開始信号に基づいてファン16の駆動を開始するとともに、切換信号に基づいて電磁弁12を第二の状態とすることによって、乾燥空気に代えて、1−ブタノールを濃縮器13へ供給する(図8の時刻60〜180[s])。
続いて、コンピュータ30は、ユーザの操作に基づいてペルチェ素子14の駆動開始信号を制御部50へ出力する。制御部50は、駆動開始信号に基づいてペルチェ素子14の駆動を開始することによって、貯蔵部11Bから排出されて濃縮器13に供給された、1−ブタノールを冷却して凝集する(図8の時刻180〜300[s])。凝集によって生成された液体(ここでは、1−ブタノール)は、SAW素子14上に貯まる。
続いて、ユーザは、手動操作にてクロックシンセサイザ40の駆動を開始し、コンピュータ30は、ユーザの操作に基づいて矩形波の出力開始信号、ペルチェ素子15の駆動停止信号及び電磁弁12の切換信号を制御部50へ出力する。制御部50は、出力開始信号に基づいて、クロックシンセサイザ40によって生成された矩形波をSAW素子14へ出力してSAW素子14を駆動することによって、凝集によって生成された液体を霧化し、駆動停止信号に基づいてペルチェ素子15の駆動を停止し、切換信号に基づいて電磁弁12を第一の状態とすることによって、1−ブタノールに代えて乾燥空気を濃縮器13へ供給する(図8の時刻300〜420[s])。
続いて、ユーザは、手動操作にてクロックシンセサイザ40の駆動を停止するとともに、コンピュータ30は、ファン16の駆動停止信号を制御部50へ出力し、制御部50は、駆動停止信号に基づいてファン16の駆動を停止し、SAW素子14による霧化が終了する(図8の時刻420〜600[s])。
図8を参照すると、感応膜71がある方が、感応膜71がないよりも周波数シフトの絶対値の最大値が大きくなることがわかる。
本発明の参考形態に係る匂い濃縮装置1は、冷却によって凝縮した匂い成分を霧化して濃縮するので、匂い成分を短時間で濃縮することができる。
また、本発明の実施形態に係る匂い濃縮装置は、凝縮した匂い成分が感応膜72に吸着するので、霧化の際に匂い成分をより効率的に濃縮することができる。
以上、本発明の参考形態及び実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。例えば、霧化又は気化部として、SAW素子14に代えて、表面の液体に超音波を伝搬することによって、液体中に振動を生じさせ、液体を霧化する超音波振動子を用いたり、表面の液体を加熱することによって、液体を気化するヒータを用いたりすることができる。ここで、ヒータとして、ペルチェ素子15に冷却時とは逆方向に電圧を印加することによって、当該ペルチェ素子15をヒータとして利用することもできる。また、冷却中のSAW素子14の共振周波数をセンサとしてのネットワークアナライザが検出して制御部50の周波数カウンタ53へ出力することによって、SAW素子14の共振周波数の周波数シフトの絶対値の大きさに基づいて匂いの濃縮度合いを検知することができるようになり、QCMセンサ18及び発振回路62を省略することができる。
1 匂い濃縮装置
11B 貯蔵部
14 SAW素子(霧化又は気化部)
15 ペルチェ素子(冷却部)
71 感応膜

Claims (4)

  1. 匂い成分を含有する気体が貯蔵される貯蔵部と、
    前記貯蔵部から排出された前記気体を冷却して前記匂い成分を凝縮する冷却部と、
    前記冷却部に設けられ、前記匂い成分の凝縮によって生成された液体が吸着する感応膜と、
    前記感応膜に吸着された前記液体を霧化又は気化する霧化又は気化部と、
    を備えることを特徴とする匂い濃縮装置。
  2. 前記霧化又は気化部は、前記感応膜に吸着された前記液体を霧化する弾性表面波素子又は超音波振動子である
    ことを特徴とする請求項1に記載の匂い濃縮装置。
  3. 前記霧化又は気化部は、前記感応膜に吸着された前記液体を加熱することによって気化するヒータである
    ことを特徴とする請求項1に記載の匂い濃縮装置。
  4. 前記匂い成分は、低揮発性匂い成分である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の匂い濃縮装置。
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