JP2023520888A - 気化器デバイス - Google Patents

Abstract

気化器デバイスには、第１のリザーバと第２のリザーバとを含む少なくとも１つの気化器カートリッジに連結するように構成された気化器本体が含まれていてよい。気化器デバイスには、第１のリザーバ内の第１の気化可能な材料中に存在する第１のエアロゾル成分を少なくとも気化させることによりエアロゾルの第１の部分を発生させるように構成された第１のエアロゾル発生機構が含まれていてよい。気化器デバイスには、第２の気化可能な材料中に存在する第１のエアロゾル成分を第２の温度で気化させることによりエアロゾルの第２の部分を発生させるように構成された第２のエアロゾル発生機構が含まれていてもよい。エアロゾルの第１の部分とエアロゾルの第２の部分とは、マウスピースを介して気化器デバイスのユーザに送出され得る。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、２０２０年４月１日に出願された「VAPORIZER DEVICE」と題する米国仮特許出願第６３／００３，６３１号の優先権を主張し、その開示内容全体を参照することにより本明細書に組み込むものである。

技術分野
本明細書で説明する主題は、概して気化器、より具体的には気化可能な材料内の様々な成分の気化に関する。

背景
気化器デバイスは、吸入可能なエアロゾルまたは蒸気を発生させるために用いられてよい。エアロゾルは、例えば１つ以上の活性成分（例えばニコチン）、香味料（例えば風味付けされた蒸気を生成するための成分）、溶剤（例えばプロピレングリコール、グリセリン）および／またはこれらに類するもの等の複数の成分の組合せを含む気化可能な材料を気化させることにより発生させられてもよい。気化可能な材料は、例えば液体、ゲル、固体および／またはこれらに類するものを含む気化器デバイスに適合した任意の形態であってもよい。

概要
本主題の様々な態様は、気化可能な材料の気化に関連する課題に取り組むものである。本主題の各態様は、エアロゾルを発生させるための装置、方法およびシステムに関し、これは、第１の気化可能な材料の少なくとも第１の成分を、第２の気化可能な材料の第２の成分とは別個に気化させることを含む。特に、気化可能な材料の成分が異なるレベルの熱許容を示す場合、気化可能な材料を気化させることに関する課題は、本明細書に記載された特徴または当業者により理解されるのと類似／同等のアプローチのうちの１つ以上を含めることにより処理されるであろう。

本開示の文脈から、「気化」という用語は、任意には１つ以上のエアロゾル成分を、このエアロゾル成分が気体になり、１つ以上の気相のエアロゾル成分の少なくとも一部が再凝縮されて吸入可能な空気流内の粒子を形成するのに十分な状態を示す温度に十分に加熱することによるエアロゾルの生成を示すために使用される、ということが理解されるであろう。気化という用語は、本開示では、気相への移行が必須の中間ステップではないプロセスを介したエアロゾル粒子の生成を示すためにも使用される。例えば、圧電振動装置等の機械式の気化器は、このような装置が一般に、１つ以上のエアロゾル成分を、１つ以上のエアロゾル成分が気体になるのに十分な温度以上に加熱する必要がないにもかかわらず、本明細書では１つ以上のエアロゾル成分の気化に関して説明されている。

１つの態様において、気化器デバイスには、第１のリザーバと第２のリザーバとが含まれている。第１のリザーバは、第１の気化可能な材料を含むまたは含むように構成されており、第２のリザーバは、第２の気化可能な材料を含むまたは含むように構成されている。気化器デバイスには、少なくとも１つの第１のエアロゾル成分（例えば１つ以上の化合物または混合物）を含むエアロゾルの第１の部分を生成するように構成された第１のエアロゾル発生機構であって、エアロゾルの第１の部分は、第１の気化可能な材料が少なくとも１つの第１のエアロゾル成分の第１の気化温度未満の第１の温度である間に形成される、第１のエアロゾル発生機構と、第２の気化可能な材料の第２のエアロゾル成分（例えば１つ以上の化合物または混合物）を気化させてエアロゾルの第２の部分を発生させるように構成された第２のエアロゾル発生機構も含まれている。第１のエアロゾル発生機構は、任意には、第１の気化可能な材料を、少なくとも１つの第１のエアロゾル成分の気化温度を上回る第１の温度に加熱せずに、少なくとも１つの第１のエアロゾル成分を含むエアロゾルの第１の部分を生成するように構成され得る。第２のエアロゾル発生機構は、任意には、第２の気化可能な材料を少なくとも、第２のエアロゾル成分の気化温度を上回る第２の温度に加熱することを含むあらゆる方法で、第２のエアロゾル成分を気化させるように構成され得る。

別の態様において、気化器デバイスには、第１のリザーバと第２のリザーバとが含まれている。第１のリザーバには、少なくとも１つの第１のエアロゾル成分を含む第１の気化可能な材料が含まれており、第２のリザーバには、少なくとも１つの第２のエアロゾル成分を含む第２の気化可能な材料が含まれている。デバイスには、少なくとも１つの第１のエアロゾル成分を気化させ、エアロゾルの第１の部分を発生させるように構成された第１のエアロゾル発生機構と、第２の気化可能な材料の少なくとも１つの第２のエアロゾル成分を気化させ、エアロゾルの第２の部分を発生させるように構成された第２のエアロゾル発生機構も含まれている。第１のエアロゾル発生機構は、第１の気化可能な材料および／または第１のエアロゾル成分に著しい量の熱を供給することなく第１のエアロゾル成分を発生させるように構成されている。第２のエアロゾル発生機構は、少なくとも１つの第２のエアロゾル成分の気化温度の近くまたはそれを上回っていてもよい第２の温度で気化させて、エアロゾルの第２の部分を発生させるように構成されている。

いくつかの変化形では、以下の特徴のうちの１つ以上が、任意には、あらゆる実行可能な組合せに含まれていてよい。

気化器デバイスには、気化器デバイス本体が含まれていてもよく、気化器デバイス本体は、再使用可能に、したがって気化器デバイスの特定の部分を含む少なくとも１つの分離可能なカートリッジと結合可能であるように構成されている。いくつかの任意の変化形において、少なくとも１つの分離可能なカートリッジには、第１および第２のリザーバと、第１および第２のエアロゾル発生機構それぞれの少なくとも一部とが含まれていてもよい。追加的または択一的に、少なくとも１つの分離可能なカートリッジには、第１のリザーバと、第２のリザーバと、マウスピースと、気化器デバイス本体とカートリッジとが連結されている際に気化器デバイス本体内のバッテリまたはその他の電源から電力を受け取るための電気接続部とのうちの１つ以上が含まれていてよい。

気化器デバイスには、任意にはさらに、気化器本体内の空気入口を通る空気流に対応した圧力変化を検出するように構成された圧力センサと、少なくとも第１のエアロゾル発生機構および／または第２のエアロゾル発生機構を作動させることにより圧力変化に応答するように構成された制御装置とが含まれていてもよい。

いくつかの変化形において、制御装置はさらに、第１のエアロゾル発生機構に関連する振動の振幅、周波数、および／または動作周期を少なくとも調整することにより、第１の気化可能な材料の第１の気化率を制御するように構成されていてもよい。

いくつかの変化形において、制御装置はさらに、第２のエアロゾル発生機構に関連する出力レベル、電力供給の動作周期、および／または目標温度を少なくとも調整することにより、第２の気化可能な材料の第２の気化率を制御するように構成されていてもよい。

いくつかの変化形において、第１の温度は周囲温度であってもよい。

いくつかの変化形において、第１の温度は第２の温度よりも低くてもよい。

いくつかの変化形において、第２のエアロゾル発生機構には、加熱部材が含まれていてもよい。加熱部材は、第２の気化可能な材料を気化させるために、第２の気化可能な材料を第２の温度に加熱するための熱を発生させるように構成されていてもよい。

第１の機構は、任意には、少なくとも１つの第１のエアロゾル成分が後続の再凝縮のために気相に変換されることを必要とせずにエアロゾル粒子または液滴を生成する機械式のエアロゾル発生器または１つ以上の機械的なプロセスを用いるエアロゾル発生器であってよい。

いくつかの変化形において、第１のエアロゾル発生機構には、超音波振動を発生させるように構成された圧電アクチュエータが含まれていてもよい。超音波振動は、メッシュスクリーンを振動させて第１の気化可能な材料の第１の温度を変化させる熱を発生させずに第１の気化可能な材料を気化させることができる。

いくつかの変化形において、圧電アクチュエータは、第１の気化器カートリッジに含まれていてもよい。

いくつかの変化形において、第１のエアロゾル発生機構には、超音波振動を発生させるように構成された機械的なホーンが含まれていてもよい。超音波振動は、メッシュスクリーンを振動させて第１の気化可能な材料の第１の温度を変化させる熱を発生させずに第１の気化可能な材料を気化させることができる。

いくつかの変化形において、機械的なホーンは気化器本体に含まれていてもよい。

いくつかの変化形において、気化器本体は、第１のリザーバと第２のリザーバとを含む第１の気化器カートリッジに連結するように構成されていてもよい。

いくつかの変化形において、気化器本体は、第１のリザーバを含む第１の気化器カートリッジと、第２のリザーバを含む第２の気化器カートリッジとに連結するように構成されていてもよい。

いくつかの変化形において、気化器デバイスは、ユーザに第１のエアロゾルと第２のエアロゾルとを送出するように構成されたマウスピースをさらに含んでもよく、マウスピースはエアロゾル出口を有しており、エアロゾル出口を介して第１のエアロゾルと第２のエアロゾルとがマウスピースから流出する。

いくつかの変化形において、第１のエアロゾルは、マウスピースに設けられた第１の入口を介してマウスピースに流入することができ、第２のエアロゾルは、マウスピースの第２の入口を介してマウスピースに流入することができ、これにより第１のエアロゾルと第２のエアロゾルとが任意の混合なしにマウスピースに流入する。

いくつかの変化形において、第１のエアロゾルと第２のエアロゾルとは、マウスピースに流入する前に混合され得る。

いくつかの変化形において、マウスピースは、第１のエアロゾルと第２のエアロゾルとを組み合わせるように構成された１つ以上の特徴を有する混合室と流体接続してもよい。

いくつかの変化形において、前記１つ以上の特徴には、非直線的な流路および／または障害物が含まれていてもよい。

別の態様において、当該方法は、第１の気化可能な材料の第１の温度を変化させる熱を発生させずに少なくとも１つの第１のエアロゾル成分を気化させるように構成された第１のエアロゾル発生機構を作動させ、第１のリザーバ内に含まれた第１の気化可能な材料中に存在する少なくとも１つの第１のエアロゾル成分を気化させるステップであて、該第１のエアロゾル発生機構が、第１の気化可能な材料の第１の温度を変化させる熱を発生させずに少なくとも１つの第１のエアロゾル成分を気化させるように構成されるステップと、第２の気化可能な材料を第２の温度で気化させるように構成された第２の機構を作動させ、第２のリザーバ内に含まれた第２の気化可能な材料を気化させるステップであって、第２の機構が第２の気化可能な材料を第２の温度で気化させるように構成されるステップと、第１の気化可能な材料が気化することにより発生した第１のエアロゾルと、第２の気化可能な材料が気化することにより発生した第２のエアロゾルとをユーザに送出するステップと、を含んでいる。

いくつかの変化形では、以下の特徴のうちの１つ以上が、任意には、あらゆる実行可能な組合せに含まれていてよい。当該方法はさらに、気化器本体内の空気入口を通る空気流に対応した圧力変化を検出するステップと、検出した圧力変化に応じて第１の機構および／または第２の機構を作動させるステップとを含んでいてもよい。

いくつかの変化形において、当該方法はさらに、第１の機構に関連する振動の振幅、周波数、および／または動作周期を少なくとも調整することにより、第１の気化可能な材料の第１の気化率を制御するステップを含んでいてもよい。

いくつかの変化形において、当該方法はさらに、第２の機構に関連する出力レベル、電力供給の動作周期、および／または目標温度を少なくとも調整することにより、第２の気化可能な材料の第２の気化率を制御するステップを含んでいてもよい。

いくつかの変化形において、第１の温度は周囲温度であってもよい。

いくつかの変化形において、第１の温度は第２の温度よりも低くてもよい。

いくつかの変化形において、第１の機構には、超音波振動を発生させるように構成された圧電アクチュエータおよび／または機械的なホーンが含まれていてもよい。超音波振動は、第１の気化可能な材料の第１の温度を変化させる熱を発生させずに第１の気化可能な材料を気化させるように構成されていてもよい。

いくつかの変化形において、超音波振動は、複数の開口を有するメッシュスクリーンを少なくとも振動させることにより、第１の気化可能な材料を気化させることができる。

いくつかの変化形において、第２の機構には、加熱部材が含まれていてもよい。加熱部材は、第２の気化可能な材料を気化させるために、第２の気化可能な材料を第２の温度に加熱するための熱を発生させるように構成されていてもよい。

いくつかの変化形において、当該方法はさらに、第１のリザーバと第２のリザーバとを含む気化器カートリッジを気化器デバイスの気化器本体に連結するステップを含んでもよい。

いくつかの変化形において、当該方法はさらに、第１のリザーバを含む第１の気化器カートリッジと、第２のリザーバを含む第２の気化器カートリッジとを気化器デバイスの気化器本体に連結するステップを含んでいてよい。

いくつかの変化形において、エアロゾルの第１の部分とエアロゾルの第２の部分とは、マウスピースを介して送出され得る。

いくつかの変化形において、第１のエアロゾルはマウスピース内の第１の入口を介してマウスピースに流入することができ、第２のエアロゾルはマウスピースの第２の入口を介してマウスピースに流入することができ、これにより、エアロゾルの第１の部分とエアロゾルの第２の部分とが任意の混合なしにマウスピースに流入する。

いくつかの変化形において、エアロゾルの第１の部分とエアロゾルの第２の部分とは、マウスピースに流入する前に混合室内で混合され得る。混合室はマウスピースに流体接続してもよい。混合室は、第１のエアロゾルと第２のエアロゾルとを組み合わせるように構成された１つ以上の特徴を有してもよい。

本明細書に記載した主題の１つ以上の変化形の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載されている。本明細書に記載した主題のその他の特徴および利点は、説明および図面ならびに特許請求の範囲から明らかになる。

本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、本明細書に記載した主題の特定の態様を説明と共に示しており、開示された実施形態に関連する原理のいくつかを説明する助けとなるものである。
気化器デバイスの一例を示す平面図である。 いくつかの例示的な実施形態による気化器デバイスの一例を示すブロック図である。 いくつかの例示的な実施形態によるメッシュスクリーンの一例を示す平面図である。 いくつかの例示的な実施形態による、メッシュスクリーンを含むリザーバの一例を示す斜視図である。 いくつかの例示的な実施形態による気化器デバイスの別の例を示すブロック図である。 いくつかの例示的な実施形態による気化器デバイスのさらに別の例を示すブロック図である。 いくつかの例示的な実施形態による気化器デバイスのさらに別の例を示すブロック図である。 いくつかの例示的な実施形態による、複数のリザーバを備えた気化器デバイスにおいてエアロゾルを混合するための機構の例を概略的に示すフロー図である。 いくつかの例示的な実施形態による、気化器デバイスのマウスピースの例示的な構成を示す図である。 いくつかの例示的な実施形態による、気化器デバイスのマウスピースの追加的な例示的な構成を示す図である。 いくつかの例示的な実施形態によるコンピューティングシステムの一例を示すブロック図である。 いくつかの例示的な実施形態による、エアロゾルの供給プロセスの一例を示すフローチャートである。

便宜上、同様の参照符号は、同様の構造、特徴または部材を表す。

詳細な説明
気化器デバイスは、複数の成分を含む気化可能な材料を内蔵するカートリッジを含んでいてよい。別の形式の気化器デバイスは、分離可能なカートリッジを使用しないため、様々なコンポーネントが単一のデバイス本体内に含まれている。このような気化器は、任意には、１つまたは複数の気化可能な材料のための１つまたは複数の補充可能なまたは補充不能な室またはリザーバを有していてよい。従来の気化器デバイスは、例えば、気化可能な材料を加熱することにより、気化可能な材料の少なくとも１つの成分を気化させることができ、これにより、少なくとも１つのエアロゾル成分が十分に高い濃度の気相に変換され、次いで、放出された少なくとも１つのエアロゾル成分のいくつかまたは場合により全てが再凝縮されてエアロゾル粒子を形成する。このようなアプローチでは、気化可能な材料に含まれている全ての成分が、異なる化学的特性を有しているにもかかわらず、同じ高温に晒されることになる。例えば、気化可能な材料は、油性の成分に加えて水性の成分をも含んでもよい。従来の気化器デバイスでは、油性の成分と水性の成分との化学的特性が異なっており、例えば油性の成分が、水性の成分よりも高温に強い（または弱い）場合でも、油性の成分と水性の成分とがまとめて加熱され、ひいては同じ温度に晒される場合がある。

異なる成分の組合せをまとめて気化させると、様々な課題や欠点が生じ得る。例えば、異なる成分は、加熱および／または冷却に対してそれぞれ異なって反応し得る。特に、いくつかの成分を熱に晒すと、その他の成分は安定し続けることができるのに対し、分解を生ぜしめる場合がある。したがって、気化可能な材料内の全ての成分を同じ温度に晒すことは、結果的に得られるエアロゾルの風味を損なう恐れがある。追加的に、複数の成分をまとめて気化させることは、気化器デバイスのユーザが各成分の気化率を制御することを妨げる場合がある。

したがって、気化可能な材料の少なくとも第１の成分（第１のエアロゾル成分とも呼ばれる）を、気化可能な材料の第２の成分（第２のエアロゾル成分とも呼ばれる）とは別個に気化させるように構成され得る気化器デバイスが必要とされている。このようなアプローチは、例えば、気化器デバイスにより発生させられるエアロゾルの様々な物理的特性（例えば液滴サイズおよび／またはこれに類するもの）を制御する能力を含む様々な利点をもたらすことができる。例えば、気化可能な材料は、複数の成分を含んでよく、各成分は、本明細書では第１の気化可能な材料および第２の気化可能な材料というように、別個の気化可能な材料と呼ばれる。本主題のいくつかの実施形態では、第１の気化可能な材料は、第２の気化可能な材料とは別個に気化させられてよく、これにより、第１の気化可能な材料を、第２の気化可能な材料とは異なる温度に晒すことができる。例えば、第１の気化可能な材料内に存在する少なくとも１つの第１のエアロゾル成分は、第１の気化可能な材料を実質的に加熱することなしに第１のエアロゾルを発生させる第１の機構により、例えば圧電式のまたはその他の機械式の液滴形成機構により気化させられてよい。第２の気化可能な材料は、第２の機構により気化させられてもよい。この第２の機構は、第２の気化可能な材料を加熱することにより、例えば、第２の気化可能な材料内に存在する少なくとも１つの第２のエアロゾル成分の気化温度またはこれを上回る温度に第２の気化可能な材料を上昇させる熱を供給することにより、第２のエアロゾルを発生させる。このようにして形成されたエアロゾルの第１の部分は、第１の液滴サイズ（またはサイズ分布）の少なくとも１つの第１のエアロゾル成分を含んでもよいのに対し、形成されたエアロゾルの第２の部分は、第２の液滴サイズ（またはサイズ分布）の少なくとも１つの第２のエアロゾル成分を含んでもよい。したがって、気化器デバイスは、少なくとも１つの第１のエアロゾル成分と、少なくとも１つの第２のエアロゾル成分とを、異なる量で、異なる気化率で、かつ／または気化器デバイスのユーザの気道の異なる領域に送出することができるようになっていてよい。

図１には、気化器デバイス１００の一例の平面図が示されている。図１を参照すると、気化器デバイス１００は、気化器本体１０１とカートリッジ１０３とを含んでもよい。図１に示すように、気化器カートリッジ１０３は、マウスピース１０５を含んでもよい。カートリッジ１０３の端部１０７は、気化器本体１０１の収容ポート１０９に挿入され得る。カートリッジ１０３は、気化可能な材料１１１を含んでもよく、気化可能な材料１１１は、例えば活性成分（例えばニコチンおよび／またはこれに類するもの）、香味料（例えば風味付けされた蒸気を生成するための成分）、溶剤（例えばプロピレングリコール、グリセリンおよび／またはこれらに類するもの）等の１つ以上の成分を含んでいる。

図２Ａには、いくつかの例示的な実施形態による気化器デバイス２００の例示的なコンポーネントを示すブロック図が示されている。図２Ａを参照すると、気化器デバイス２００は、気化器本体２０１を含んでもよく、気化器本体２０１は、気化可能な材料１１１を含むカートリッジ１０３に連結するように構成されてもよい。本主題のいくつかの実施形態において、図２Ａに示す気化器デバイス２００は、第１の気化可能な材料２１１を保持する第１のリザーバ２０３と、第２の気化可能な材料２２７を保持する第２のリザーバ２０５とを含んでもよい。第１の気化可能な材料２１１は、気化可能な材料１１１のうちの少なくとも第１の成分を含んでもよいのに対し、第２の気化可能な材料２２７は、気化可能な材料１１１のうちの第２の成分を含んでもよい。気化可能な材料１１１内の全ての成分をまとめて気化させることに代えて、気化器デバイス２００は、第１の気化可能な材料２１１と第２の気化可能な材料２２７とを、それぞれ個別に気化させるように構成され得る。その結果生じた蒸気は、組み合わせられてまたは組み合わせられることなしに、リザーバ２０３および２０５に連結されたマウスピース２０７を介して、吸入可能なエアロゾルとして送出され得る。

上述したように、第１のリザーバ２０３は第１の気化可能な材料２１１を含んでもよく、第２のリザーバ２０５は第２の気化可能な材料２２７を含んでもよい。第１の気化可能な材料２１１と第２の気化可能な材料２２７とは、それぞれ、液体、固体、ゲルおよび／またはこれらに類するものの形態であってもよい。本主題のいくつかの実施形態において、第１のリザーバ２０３は、内容物室２０９を有してもよい。内容物室２０９は、第１の気化可能な材料２１１（例えば香味料）と、複数の開口を有するメッシュスクリーン２１３と、空気入口２１５と、出口２１７と、蒸気－空気室２１９と、弾性パウチ２２１とを含む。弾性パウチ２２１は、第１の気化可能な材料２１１とは異なり、かつ、弾性パウチ２２１から分離されてもよい液体２２３（例えば、水、不揮発性油および／またはこれらに類するもの）を含む。いくつかの例示的な実施形態において、メッシュスクリーン２１３は、圧電式の振動メッシュであってもよい。例えば、メッシュスクリーン２１３は、適当な励振周波数の電気信号が供給されると振動する圧電結晶を有してもよい圧電変換器および／または圧電アクチュエータに連結され得る。弾性パウチ２２１は、第１のリザーバ２０３の周壁内に形成され得、これにより、弾性パウチ２２１は、第１の気化可能な材料２１１が内容物室２０９から漏出することを防ぐことができるようになっている。弾性パウチ２２１は、弾性材料から形成され得、メッシュスクリーン２１３とは反対の側に配置され得る。いくつかの例示的な実施形態において、気化器本体２０１には、機械部材２４１（例えば超音波ホーン）が含まれてもよく、機械部材２４１は、第１の気化可能な材料２１１を気化させるために第１のリザーバ２０３に連結され得る。

図２Ｂには、いくつかの例示的な実施形態によるメッシュスクリーン２１３の一例を示す平面図が示されている。図２Ｂに示すように、メッシュスクリーン２１３の表面は、複数の開口２５９を有してもよく、開口２５９を介して、気化可能な材料等の材料が霧化され得る。

図２Ｃには、いくつかの例示的な実施形態による、メッシュスクリーン２１３を含むリザーバ２０３の一例の斜視図が示されている。図２Ｃに示すように、第１のリザーバ２０３は、内容物室２０９、第１の気化可能な材料２１１、およびメッシュスクリーン２１３を含んでもよい。いくつかの例示的な実施形態において、メッシュスクリーン２１３は、第１のリザーバ２０３内に実装されてもよくかつ／または組み込まれてもよく、これにより、メッシュスクリーン２１３は、第１のリザーバ２０３の少なくとも一部、例えば内容物室２０９の１つ以上の面（例えば底面、上面、側面）等を形成し得る。

いくつかの例示的な実施形態では、制御装置２５０が圧電アクチュエータ２６１を作動させてメッシュスクリーン２１３を振動させ、これにより、第１の気化可能な材料２１１の一部が、メッシュスクリーン２１３の開口２５９を通って気化しかつ／または霧化し、第１のエアロゾル（例えばエアロゾル液滴）を生成してもよい。例えば、メッシュスクリーン２１３の交番振動は、メッシュスクリーン２１３の近くの第１の気化可能な材料２１１内に交番圧力を形成し得る。その結果生じた圧力は、開口２５９を介して第１の気化可能な材料２１１を押圧し、第１のエアロゾルを発生させることができる。いくつかの例示的な実施形態では、メッシュスクリーン２１３を振動させて第１の気化可能な材料２１１を気化させるために、それぞれ異なる機構が使用され得る。例えば、圧電アクチュエータ２６１の代わりに、制御装置２５０は、機械部材２４１を作動させてもよい。この機械部材２４１は、第１の気化可能な材料２１１を気化させて第１のエアロゾル２６３を生成するために、メッシュスクリーン２１３を振動させてもよい。

機械部材２４１は、少なくとも圧電アクチュエータ２６１の代わりに使用され得る。なぜならば、圧電アクチュエータ２６１がカートリッジ１０３の一部として実装され得るのに対して、機械部材２４１は気化器本体１０１の一部として実装され得るからである。カートリッジ１０３に圧電アクチュエータ２６１が含まれていると、カートリッジ１０３に関連してコストと環境への影響とが増大する恐れがあり、このことは、カートリッジ１０３が使い捨てされるように構成されていると望ましくない場合がある。対照的に、気化器本体１０１に機械部材２４１が含まれていると、少なくともより費用対効果が高くなり得る。なぜならば、気化器本体１０１は繰り返し使用されるように構成された耐久コンポーネントであり得るからである。気化器本体１０１に機械部材２４１が含まれることは、また、環境に対してより優しくなり得る。なぜならば、気化器カートリッジ１０３とは異なり、気化器本体１０１は再使用可能であり、廃棄される頻度が気化器カートリッジ１０３よりも大幅に低いからである。

いくつかの例示的な実施形態では、第２のリザーバ２０５は、１つ以上の内容物室２２５を含んでもよく、内容物室２２５は、第２の気化可能な材料２２７（例えばニコチン）を含んでおり、第２の気化可能な材料２２７は、第１のリザーバ２０３内の第１の気化可能な材料２１１と異なってもよい。第２のリザーバ２０５は、空気入口２２９、出口２３１、および蒸気－空気室２３３を含んでもよい。第２のリザーバ２０５は、少なくとも部分的に芯２３７の周りに配置された加熱部材２３５（例えばコイル、対流ヒータ）を含んでいてもよく、芯２３７は、１つ以上の内容物室２２５内に保管された第２の気化可能な材料２２７の少なくとも一部を、毛管作用を介して引き出すように構成されている。いくつかの例示的な実施形態において、加熱部材２３５は、ほぼ摂氏１２０度～摂氏５００度の温度範囲を上回って作動し得る。加熱部材２３５は、１つ以上の端子２３９を有してもよい。いくつかの例示的な実施形態において、気化器本体２０１は、１つ以上の電気接触パッド２４３、空気入口２４５、空気出口２４７、圧力センサ２４９、電源（例えばバッテリ）、および１つ以上の制御装置２５０を含んでもよい。いくつかの例示的な実施形態において、マウスピース２０７は、１つ以上の入口２５１および２５３、混合室２５５，および出口２５７を有してもよい。

図３には、いくつかの例示的な実施形態による気化器デバイス２００の別の例を示すブロック図が示されている。本主題のいくつかの実施形態において、カートリッジ１０３等のカートリッジには、複数のリザーバ、例えば第１の気化可能な材料２１１を含む第１のリザーバ２０３と、第２の気化可能な材料２２７を含む第２のリザーバ２０５とが含まれていてもよい。図３に示す気化器デバイス２００の例では、第１のリザーバ２０３は気化器本体２０１に連結され得、これにより、機械部材２４１の一部が弾性パウチ２２１に位置合わせされて入り込み、弾性パウチ２２１を第１の気化可能な材料２１１内へ伸長させることができるようになっている。機械部材２４１の部分が弾性パウチ２２１を伸長させることができるとはいえ、弾性パウチ２２１は非穿刺状態に保たれてもよく、同時に液体２２３および第１の気化可能な材料２１１の漏出を防止する。いくつかの例示的な実施形態では、機械部材２４１は、液体２２３を第１の気化可能な材料２１１の方に移動させることができる超音波振動を発生させてもよい。この移動エネルギは、第１の気化可能な材料２１１および／またはメッシュスクリーン２１３を振動させることができ、これにより、第１の気化可能な材料２１１の一部が、メッシュスクリーン２１３の開口を介して気化しかつ／または霧化し、第１のリザーバ２０３の蒸気－空気室２１９内に第１のエアロゾルを生成することになる。いくつかの例示的な実施形態において、第１の気化可能な材料２１１の一部が気化させられる間、第１の気化可能な材料２１１は、周囲温度以上になってもよい。いくつかの例示的な実施形態では、蒸気－空気室２１９内の第１のエアロゾルは、マウスピース２０７の入口２５３に接続され得る出口２１７から流出してもよい。

いくつかの例示的な実施形態では、第２のリザーバ２０５は気化器本体２０１に連結され得、これにより、端子２３９はそれぞれ、電気コンタクト２４３のうちの１つに接続され得る。ユーザがマウスピース２０７の出口２５７を介して空気を吸い込むと、圧力センサ２４９が空気入口２４５を通る空気流に基づく圧力変化を検出し得る。圧力変化が検出されると、制御装置２５０が電気コンタクト２４３と機械部材２４１とを作動させ得る。電気コンタクト２４３は、加熱部材２３５にエネルギを与え、芯２３７に吸収された第２の気化可能な材料２２７を加熱し得る。

いくつかの例示的な実施形態では、制御装置２５０は、第１のエアロゾルおよび第２の蒸気をそれぞれ発生させるように第１の気化可能な材料２１１および第２の気化可能な材料２２７がそれぞれ気化させられる気化率を（例えばユーザ、アルゴリズム、アプリケーション等により）制御するように構成可能であってもよい。第１の気化可能な材料２１１および第２の気化可能な材料２２７のそれぞれの気化率は、異なってもよく、同一であってもよい。さらに、第１の気化可能な材料２１１および第２の気化可能な材料２２７それぞれの気化率は、所定の周期に基づき変化し得る。例えば、第１の気化可能な材料２１１の気化率は、１０秒毎に設定され得るのに対して、第２の気化可能な材料２２７の気化率は、５秒毎に設定され得る。追加的かつ／または択一的に、第１の気化可能な材料２１１の気化率は、５ミリ秒の継続時間に設定され得るのに対して、第２の気化可能な材料２２７の気化率は、１０ミリ秒の継続時間に設定され得る。

さらに、第１の気化可能な材料２１１および第２の気化可能な材料２２７のそれぞれの気化率は、空気入口２１５，２４５および／または４０１における空気流量に基づいてもよい。例えば、空気入口２１５，２４５および／または４０１においてより強力にまたはより長く継続する空気流は、第１の気化可能な材料２１１、第２の気化可能な材料２２７およびこれらに類するもののそれぞれの、より長い気化継続時間を生ぜしめることができる。いくつかの例示的な実施形態では、ユーザおよび／または制御装置２５０が、機械部材２４１および／または圧電アクチュエータ２６１の１つ以上の関数パラメータを変更して、第１の気化可能な材料２１１の気化率を制御することができる。例えば、ユーザおよび／または制御装置２５０は、振動振幅（例えばＡＣ信号の振幅）、振動周波数（例えばＡＣ信号の周波数）および／または機械部材２４１の動作周期を変更し得る。追加的または択一的に、ユーザおよび／または制御装置２５０は、機械部材２４１に対する入力信号の１つ以上のパラメータ（例えば周波数、振幅および／またはこれらに類するもの）を変更して、第１の気化可能な材料２１１の気化率に影響を及ぼし得る、第１の気化可能な材料２１１の振動を制御することができる。

いくつかの例示的な実施形態において、ユーザおよび／または制御装置２５０は、加熱部材２３５の１つ以上の関数パラメータを変更して、第２の気化可能な材料２２７の気化率を制御することができる。例えば、ユーザおよび／または制御装置２５０は、加熱部材２３５に供給される出力レベルを変更すること、加熱部材２３５の目標温度を変更すること、および／または加熱部材２３５への電力供給の動作周期を変更することができる。

いくつかの例示的な実施形態において、気化器本体２０１および／またはリザーバ２０５は、蒸気－空気室２３３内に第２のエアロゾルを発生させる第２の気化可能な材料２２７を加熱するために利用可能な加熱メッシュ、加熱プレート、加熱チューブ、およびこれらに類するものを含んでもよい。周囲空気は、空気入口２４５から蒸気－空気室２３３に流入し、蒸気－空気室２３３内の第２のエアロゾルを押し退け、出口２３１を介して流出し、マウスピース２０７の入口２５１に流入する。いくつかの例示的な実施形態では、圧力変化が検出されると、制御装置２５０は機械部材２４１も作動させることができ、機械部材２４１は、若干の第１の気化可能な材料２１１をメッシュスクリーン２１３の方に押し退けて第１の気化可能な材料２１１の一部を気化させる超音波周波数を発生させてもよい。

いくつかの例示的な実施形態において、空気入口２１５を介して流入する周囲空気は、蒸気－空気室２１９内の第１のエアロゾルを押し退け、出口２１７を介して流出し、マウスピース２０７の入口２５３に流入する。いくつかの例示的な実施形態では、空気入口２１５からの最小限の空気流を伴わずにまたは伴って、機械部材２４１により発生させられる圧電振動が、蒸気－空気室２１９内の第１のエアロゾルを、出口２１７を介して流出させることができる。第１のリザーバ２０３および第２のリザーバ２０５からの蒸気は、入口２５１および２５３を介してマウスピース２０７に流入し、混合室２５５内で組み合わせられてから、出口２５７を介してマウスピース２０７から流出することができる。

図４には、いくつかの例示的な実施形態による気化器デバイス２００のさらに別の例を示すブロック図が示されている。図４に示す気化器デバイス２００の例では、第２のリザーバ２０５は、空気入口４０１を有してもよい。空気入口２４５、第１のリザーバ２０３と第２のリザーバ２０５との間に配置された通路４０３を介して、マウスピース２０７、周囲空気に直通してもよい。通路４０３内の周囲空気は、空気入口４０５を介してマウスピース２０７に流入することができるのに対し、第１のリザーバ２０３および第２のリザーバ２０５からの蒸気は、それぞれ入口２５３および２５１を介してマウスピース２０７に流入することができる。

図５には、いくつかの例示的な実施形態による気化器デバイス２００のさらに別の例を示すブロック図が示されている。いくつかの例示的な実施形態において、機械部材２４１および第１のリザーバ２０３は、空気入口２１５が第２のリザーバ２０５の出口５０１に接続され得るように構成され得る。蒸気－空気室２３３内の第２のエアロゾルは、第２のリザーバ２０５の出口５０１を介して流出し、空気入口２１５を介して第１のリザーバ２０３に流入し、第１のリザーバ２０３の蒸気－空気室２１９内で第１のエアロゾルと組み合わせられ、第１のリザーバ２０３の出口２１７を介して流出し、マウスピース２０７の入口５０３に流入することができる。いくつかの例示的な実施形態において、第１のリザーバ２０３および第２のリザーバ２０５からの蒸気は、蒸気－空気室２１９内で組み合わせられてから、マウスピース２０７の入口５０３に流入することができる。いくつかの例示的な実施形態において、第１のリザーバ２０３および第２のリザーバ２０５の構成は逆であってもよく、この場合、周囲空気は、空気入口２１５から第１のリザーバ２０３に流入し、第１のエアロゾルを第２のリザーバ２０５の室２３３内へ押し退けることができる。次いで、組み合わせられた第１のエアロゾルと第２のエアロゾルとがマウスピース２０７に流入することができる。

図６には、いくつかの例示的な実施形態による、気化器デバイス２００においてエアロゾルを混合するための機構の例を概略的に示すフロー図６００および６５０が示されている。概略フロー図６００において、第１のリザーバ２０３から第１の気化可能な材料２１１が気化することにより発生する第１のエアロゾルと、第２のリザーバ２０５から第２の気化可能な材料２２７が気化することにより発生する第２のエアロゾルとは、マウスピース２０７に案内され得る。混合室が存在しないため、第１のエアロゾルと第２のエアロゾルとは、マウスピース２０７に案内される前に任意の混合にさらされていない。

択一的に概略フロー図６５０において、第１のリザーバ２０３から第１の気化可能な材料２１１が気化することにより発生する第１のエアロゾルと、第２のリザーバ２０５から第２の気化可能な材料２２７が気化することにより発生する第２のエアロゾルとは、混合室２５５に案内され得、これにより、第１のエアロゾルと第２のエアロゾルとが、マウスピース２０７に流入する前に組み合わせられる。いくつかの例示的な実施形態において、混合室２５５は独立部材であってもよく、気化器デバイス２００のマウスピース２０７の部品として実装されてもよい。

図７Ａには、いくつかの例示的な実施形態による、気化器デバイス２００のマウスピース２０７の１つの例示的な構成が示されている。図７００に示すように、マウスピース２０７は混合室２５５を有してもよく、混合室２５５は、複数の障害物７０１を含んでもよい。いくつかの実施形態では、障害物７０１は、入口２５１および２５３を介して混合室２５５に流入し得る第１および第２の蒸気の流量および／または流路を変化させることができ、これにより、第１および第２の蒸気は、混合室２５５内で共に組み合わせられた後に、出口２５７を介してマウスピース２０７から流出する。図７１０に示すマウスピース２０７に含まれる混合室２５５は、障害物７０１に比べて寸法および向きが異なってもよい複数の障害物７０３を含んでもよい。障害物７０３は、混合室２５５内の第１および第２の蒸気の流量および／または流路を変化させることができ、これにより、第１および第２の蒸気は、混合室２５５内で共に組み合わせられた後にマウスピース２０７から流出する。

図７Ｂには、いくつかの例示的な実施形態による、気化器デバイス２００のマウスピース２０７の追加的な例示的な構成が示されている。いくつかの実施形態において、混合室２５５は、非直線的な流路７２１を含んでもよく、非直線的な流路７２１は、入口２５１および２５３を介して混合室２５５に流入する第１および第２の蒸気の流量および／または流路を変化させることができる。非直線的な流路７２１は、混合室２５５内で第１および第２の蒸気の混合および／または組合せを生ぜしめることができ、その後、混合された／組み合わせられたエアロゾルが、出口２５７を介してマウスピース２０７から流出する。図７３０が示すマウスピース２０７も、非直線的な流路７２１と１つ以上の障害物７３１とを含んでもよい混合室２５５を含んでいる。いくつかの実施形態では、非直線的な流路７２１および１つ以上の障害物７３１は、第１および第２の蒸気の流量および／または流路を変化させることができ、これにより、第１および第２の蒸気は、混合室２５５内で共に組み合わせられた後に出口２５７を介してマウスピース２０７から流出することができる。図７４０が示すマウスピース２０７は、より長い非直線的な流路７４１を含んでもよい混合室２５５を含んでいる。いくつかの実施形態では、非直線的な流路７４１は、第１および第２の蒸気の流量および／または流路を変化させることができ、これにより、第１および第２の蒸気は、混合室２５５内で共に組み合わせられた後に出口２５７を介してマウスピース２０７から流出することができる。

図９には、いくつかの例示的な実施形態による、エアロゾルの供給プロセス９００の一例を示すフローチャートが示されている。図１～９を参照すると、プロセス９００は気化器デバイス２００により行うことができる。

９０２において、第１の機構を作動させ、第１の気化可能な材料を加熱することなしに第１の気化可能な材料を気化させる。例えば、いくつかの例示的な実施形態において、気化器デバイス２００は、第１の気化可能な材料２１１を保持する第１のリザーバ２０３を含んでもよく、第１の気化可能な材料２１１は、第１の気化可能な材料２１１を加熱せずに第１の気化可能な材料２１１の温度を変化させる第１の機構により気化させられてもよい。第１の機構は、第１の気化可能な材料２１１を気化させて第１のエアロゾルを発生させるためにメッシュスクリーン２１３を振動させることができる圧電アクチュエータ２６１を含み得る。択一的かつ／または追加的に、第１の機構は、機械部材２４１を含み得る。この機械部材２４１は、第１の気化可能な材料２１１を気化させて第１のエアロゾルを生成するために、メッシュスクリーン２１３を振動させるように構成される。上述したように、圧電アクチュエータ２６１はカートリッジ１０３内に含まれてもよいのに対して、機械部材２４１は気化器本体１０１内に含まれてもよい。

９０４において、第２の機構を作動させ、少なくとも第２の気化可能な材料を加熱することにより第２の気化可能な材料を気化させる。いくつかの例示的な実施形態では、気化器デバイス２００は第２の気化可能な材料２２７を保持する第２のリザーバ２０５をさらに含んでもよく、第２の気化可能な材料２２７は第２の機構により気化させられてもよい。第２の機構は、加熱部材２３５を含んでもよく、加熱部材２３５は、第２のエアロゾルを発生させるために、芯２３７により吸収された第２の気化可能な材料２２７を加熱するように構成され得る。

９０６において、第１の気化可能な材料が気化することにより発生した第１のエアロゾルと、第２の気化可能な材料が気化することにより発生した第２のエアロゾルとが、ユーザに送出される。いくつかの例示的な実施形態において、第１のリザーバ２０３から第１の気化可能な材料２１１が気化することにより発生した第１のエアロゾルと、第２のリザーバ２０５から第２の気化可能な材料２２７が気化することにより発生した第２のエアロゾルとは、マウスピース２０７に案内されて、気化器デバイス２００のユーザに送出され得る。気化器デバイス２００は、混合室２５５を含んでもよく、この場合、第１のエアロゾルと第２のエアロゾルとは、混合されてからユーザに送出される。択一的に、混合室２５５が存在しない場合、第１のエアロゾルと第２のエアロゾルとは、任意の混合にさらされることなくマウスピース２０７に案内され、ユーザに送出される。

図８には、本主題のいくつかの実施形態と一致するコンピューティングシステム８００を示すブロック図が示されている。コンピューティングシステム８００には、例えば気化器デバイス２００の制御装置２５０および／またはその中の任意のコンポーネントが実装され得る。

図８に示すように、コンピューティングシステム８００は、プロセッサ８１０、メモリ８２０、記憶装置８３０および入力／出力装置８４０を含んでもよい。プロセッサ８１０、メモリ８２０、記憶装置８３０、および入力／出力装置８４０は、システムバス８５０を介して互いに接続されてもよい。プロセッサ８１０は、実行の命令をコンピューティングシステム８００内で処理することができる。このように実行される命令は、例えば制御装置２５０の１つ以上のコンポーネントが実行し得る。いくつかの例示的な実施形態では、プロセッサ８１０は、シングルスレッド型プロセッサであってもよい。択一的に、プロセッサ８１０は、マルチスレッド型プロセッサであってもよい。プロセッサ８１０は、メモリ８２０および／または記憶装置８３０に記憶された命令を処理し、入力／出力装置８４０を介して提供されるユーザインタフェースにグラフィック情報を表示させることができる。

メモリ８２０は、揮発性または不揮発性等のコンピュータ可読媒体であり、コンピューティングシステム８００内の情報を記憶する。メモリ８２０は、例えば構成オブジェクトデータベースを表すデータ構造を記憶することができる。記憶装置８３０は、コンピューティングシステム８００用の永続的な記憶機構を提供することができる。記憶装置８３０は、フロッピーディスク装置、ハードディスク装置、ソリッドステートディスク装置、フラッシュドライブ装置、光学ディスク装置、またはテープ装置、またはその他の適切な永続的な記憶手段であってもよい。入力／出力装置８４０は、コンピューティングシステム８００用の入力／出力操作手段を提供する。いくつかの例示的な実施形態において、入力／出力装置８４０には、キーボードおよび／またはポインティングデバイスが含まれる。様々な実施形態において、入力／出力装置８４０には、グラフィカルユーザインタフェースを表示するためのディスプレイユニットが含まれる。

いくつかの例示的な実施形態において、入力／出力装置８４０は、ネットワークデバイス用の入力／出力操作手段を提供することができる。例えば、入力／出力装置８４０には、１つ以上の有線ネットワークおよび／または無線ネットワーク（例えばローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）、インターネット）と通信するためのイーサネットポートまたはその他のネットワーキングポートが含まれていてよい。

いくつかの例示的な実施形態において、コンピューティングシステム８００は、ローカルコントローラ、リモートコントローラおよび／または点検モジュールの実装に使用され得る様々な対話式コンピュータソフトウェアアプリケーションを実行するために使用され得る。択一的に、コンピューティングシステム８００は、任意の形式のソフトウェアアプリケーションを実行するために使用され得る。これらのアプリケーションは、様々な機能、例えば報告機能（例えばスプレッドシートドキュメント、ワードプロセッシングドキュメント、および／またはその他の任意の対象の生成、管理、編集等）、計算機能、通信機能等を実行するために使用され得る。アプリケーションは、様々なアドイン機能（例えば製造過程および／または別の形式のプログラム用）を有してもよく、独立した計算製品および／または機能であってもよい。アプリケーション内で起動すると、機能は、入力／出力装置８４０を介して提供されるユーザインタフェースを生成するために使用され得る。ユーザインタフェースは、コンピューティングシステム８００により（例えばコンピュータスクリーンモニタ等に）生成されて、ユーザに提供され得る。

本明細書に記載した主題の１つ以上の態様または特徴は、デジタル電子回路、集積回路、特別に設計されたＡＳＩＣ、フィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および／またはこれらの組合せにおいて実現され得る。これらの様々な態様または特徴は、データおよび命令を記憶システムから受信しかつデータおよび命令を記憶システムに送信するように接続された、専用または汎用であり得る少なくとも１つのプログラム可能なプロセッサ、少なくとも１つの入力装置、および少なくとも１つの出力装置を含むプログラム可能なシステムにおいて実行可能かつ／または解釈可能な１つ以上のコンピュータプログラムにおける実装を含んでもよい。プログラム可能なシステムまたはコンピューティングシステムには、クライアントおよびサーバが含まれてもよい。クライアントとサーバとは、一般に互いから離れており、典型的には通信ネットワークを介して相互に作用する。クライアントとサーバとの関係は、それぞれのコンピュータ上で作動しかつ互いにクライアント－サーバ関係を有する各コンピュータプログラムにより生ぜしめられる。

プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、アプリケーション、コンポーネント、またはコードと呼ばれることもあるこれらのコンピュータプログラムは、プログラム可能なプロセッサに対する機械命令を含んでおり、高水準手続き型プログラミング言語および／またはオブジェクト指向プログラミング言語、および／またはアセンブリ／機械言語で実装され得る。本明細書で使用するような、「機械可読媒体」という用語は、機械命令および／またはデータを、機械命令を機械可読信号として受信する機械可読媒体を含むプログラム可能なプロセッサに供給するために使用される任意のコンピュータプログラム製品、機械および／または装置、例えば磁気ディスク、光ディスク、メモリ、およびプログラマブルロジックデバイス（ＰＬＤ）等を指す。「機械可読信号」という用語は、機械命令および／またはデータをプログラム可能なプロセッサに供給するために使用される任意の信号を指す。機械可読媒体は、このような機械命令を非一時的に、例えば非一時的なソリッドステートメモリまたは磁気ハードドライブまたは任意の同等の記憶媒体のように記憶することができる。択一的または追加的に、機械可読媒体は、このような機械命令を一時的に、例えば１つ以上の物理プロセッサコアに関連するプロセッサキャッシュまたはその他のランダムアクセスメモリのように記憶することができる。

ユーザとの相互作用をもたらすために、本明細書に記載した主題の１つ以上の態様または特徴は、ユーザに情報を表示するための例えばブラウン管（ＣＲＴ）または液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）または発光ダイオード（ＬＥＤ）モニタ等のディスプレイ装置、キーボード、およびユーザがコンピュータに入力することができる例えばマウスまたはトラックボール等のポインティングデバイスを有するコンピュータに実装され得る。別の種類の装置も同様に、ユーザとの相互作用をもたらすために使用され得る。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形式の感覚フィードバック、例えば視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバック等であってもよく、ユーザからの入力は、音響入力、音声入力または触覚入力を含む任意の形式で受信され得る。その他の可能な入力装置には、タッチスクリーンまたはシングルポイントもしくはマルチポイントの抵抗型もしくは容量型のトラックパッド等の別の接触感知装置、音声認識ハードウェアおよびソフトウェア、光学スキャナ、光学ポインタ、デジタルイメージキャプチャ装置および関連する解釈ソフトウェア等が含まれる。

上記の説明および請求項において、「少なくとも１つの」または「１つ以上の」といった言い回しが、部材または特徴の連言的な列挙に続いて現れることがある。「および／または」という用語も、２つ以上の部材または特徴の列挙中に現れることがある。このような言い回しは、使用される文脈がその他の点で暗示的または明示的に矛盾しない限り、列挙された部材または特徴のいずれかを個別に意味するか、または列挙された別の部材または特徴のいずれかとの組合せにおいて列挙された部材または特徴のいずれかを意味することを意図している。例えば、「ＡおよびＢのうちの少なくとも１つ」、「ＡおよびＢのうちの１つ以上」および「Ａおよび／またはＢ」という言い回しはそれぞれ、「Ａだけ、Ｂだけ、またはＡとＢの両方」を意味することを意図している。３つ以上の項目を含む列挙についても、同様の解釈を意図している。例えば、「Ａ、ＢおよびＣのうちの少なくとも１つ」、「Ａ、ＢおよびＣのうちの１つ以上」、「Ａ、Ｂおよび／またはＣ」という言い回しはそれぞれ、「Ａだけ、Ｂだけ、Ｃだけ、ＡとＢの両方、ＡとＣの両方、ＢとＣの両方、またはＡとＢとＣの全て」を意味することを意図している。前記および請求項における「基づく」という用語の使用は、「少なくとも部分的に基づく」ということを意味することを意図しており、列挙されていない特徴または部材も許容され得る。

本明細書に記載した主題は、所望の構成に応じたシステム、装置、方法および／または物品において実施され得る。上述の説明に記載した実施形態は、本明細書に記載した主題と一致する全ての実施形態を表すものではない。それどころか、それらは単に、記載した主題に関する各態様と一致するいくつかの例であるに過ぎない。上でいくつかの変化形を詳細に説明したが、別の変更または追加も可能である。特に、本明細書に記載の特徴および／または変化形に加え、さらなる特徴および／または変化形が提供されてもよい。例えば、上述した実施形態は、開示した特徴の様々な組合せおよび副次的な組合せおよび／または上で開示したいくつかのさらなる特徴の組合せおよび副次的な組合せに振り向けられてもよい。追加的に、添付の図面に示されかつ／または本明細書に記載された論理フローは、所望の結果を達成するために必ずしも、示された特定の順序または連続した順序を必要としない。別の実施形態は、以下の請求項の範囲内であり得る。

本明細書は多くの細目を含んでいるが、これらは請求し得るものの範囲または請求し得るものの制限として解釈されるべきではなく、むしろ特定の態様または実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。本明細書において別個の態様の文脈で説明された特定の各特徴は、単一の態様において組み合わせられて実装されていてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴が、複数の態様または実施形態において別個にまたは任意の適切な副次的な組合せで実装されていてもよい。さらに、各特徴は上で特定の組合せにおいて作用するものとして説明され、最初にこのようなものとして請求された場合でも、請求した組合せのうちの１つ以上の特徴は、いくつかのケースでは組合せから削除され得、請求した組合せは、副次的な組合せまたは副次的な組合せの変化形に振り向けられてもよい。同様に、動作は図面に特定の順序で示されているが、このことは、所望の結果を達成するためにこのような動作が図示の特定の順序または連続した順序で行われること、または図示の全ての動作が行われることを要すると理解されるべきではない。少数の例および態様のみが開示されている。説明した例および態様ならびに別の態様に対する変化、変更および向上は、開示され得るものに基づき実施されてもよい。

Claims (33)

1. 気化器デバイスであって、
   少なくとも１つの第１のエアロゾル成分を含む第１の気化可能な材料を含むまたは含むように構成された第１のリザーバと、
   前記少なくとも１つの第１のエアロゾル成分を含むエアロゾルの第１の部分を生成するように構成された第１のエアロゾル発生機構であって、前記エアロゾルの前記第１の部分は、前記第１の気化可能な材料が前記少なくとも１つの第１のエアロゾル成分の第１の気化温度未満の第１の温度である間に形成される、第１のエアロゾル発生機構と、
   少なくとも１つの第２のエアロゾル成分を含む第２の気化可能な材料を含むまたは含むように構成された第２のリザーバと、
   前記第２の気化可能な材料の前記第２のエアロゾル成分を気化させ、前記エアロゾルの第２の部分を発生させるように構成された第２のエアロゾル発生機構と
   を備える、気化器デバイス。
2. 気化器デバイスであって、
   少なくとも１つの第１のエアロゾル成分を含む第１の気化可能な材料を含むように構成された第１のリザーバと、
   前記少なくとも１つの第１のエアロゾル成分を気化させ、エアロゾルの第１の部分を発生させるように構成された第１のエアロゾル発生機構であって、該第１のエアロゾル発生機構は、前記第１の気化可能な材料および／または前記第１のエアロゾル成分に著しい量の熱を供給することなしに前記第１のエアロゾル成分を発生させるように構成されている、第１のエアロゾル発生機構と、
   少なくとも１つの第２のエアロゾル成分を含む第２の気化可能な材料を含むように構成された第２のリザーバと、
   前記第２の気化可能な材料の少なくとも１つの第２のエアロゾル成分を気化させ、前記エアロゾルの第２の部分を発生させるように構成された第２のエアロゾル発生機構であって、該第２のエアロゾル発生機構は、前記少なくとも１つの第２のエアロゾル成分の気化温度付近または該気化温度を上回る第２の温度において、前記少なくとも１つの第２のエアロゾル成分を気化させて前記エアロゾルの前記第２の部分を発生させるように構成されている、第２のエアロゾル発生機構と
   を備える、気化器デバイス。
3. 前記気化器デバイスは、再使用可能に、かつ、少なくとも１つの分離可能なカートリッジに結合可能に構成された気化器デバイス本体を備える、請求項１または２記載の気化器デバイス。
4. 前記少なくとも１つの分離可能なカートリッジは、前記第１および第２のリザーバと、前記第１および第２のエアロゾル発生機構それぞれの少なくとも一部とを備える、請求項３記載の気化器デバイス。
5. 前記少なくとも１つの分離可能なカートリッジは、前記第１のリザーバと、前記第２のリザーバと、マウスピースと、前記気化器デバイス本体とカートリッジとが連結されている際に前記気化器デバイス本体内のバッテリまたはその他の電源から電力を受け取るための電気接続部とのうちの１つ以上が含まれている、請求項３および４のいずれかに記載の気化器デバイス。
6. 空気入口を通る空気流に対応した圧力変化を検出するように構成された圧力センサと、
   少なくとも前記第１のエアロゾル発生機構および／または前記第２のエアロゾル発生機構を作動させることにより前記圧力変化に応答するように構成された制御装置と
   をさらに備える、請求項１から５までのいずれか１項記載の気化器デバイス。
7. 前記制御装置は、前記第１のエアロゾル発生機構に関連する振動の振幅、周波数、および／または動作周期を少なくとも調整することにより、前記第１のエアロゾル成分の第１の気化率を制御するようにさらに構成されている、請求項６記載の気化器デバイス。
8. 前記制御装置は、前記第２のエアロゾル発生機構に関連する出力レベル、電力供給の動作周期、および／または目標温度を少なくとも調整することにより、前記第２のエアロゾル成分の第２の気化率を制御するようにさらに構成されている、請求項６から７までのいずれか１項記載の気化器デバイス。
9. 前記第１の温度は周囲温度である、請求項１から８までのいずれか１項記載の気化器デバイス。
10. 前記第１の温度は前記第２の温度よりも低い、請求項１から９までのいずれか１項記載の気化器デバイス。
11. 前記第２のエアロゾル発生機構は加熱部材を含み、該加熱部材は、前記第２のエアロゾル成分を気化させるために、該第２のエアロゾル成分を前記第２の温度に加熱するための熱を発生させるように構成されている、請求項１から１０までのいずれか１項記載の気化器デバイス。
12. 前記第１のエアロゾル発生機構は、超音波振動を発生させるように構成された圧電アクチュエータを含み、前記超音波振動は、メッシュスクリーンを振動させて前記第１のエアロゾル成分の前記第１の温度を変化させる熱を発生させずに前記第１のエアロゾル成分を気化させる、請求項１から１１までのいずれか１項記載の気化器デバイス。
13. 前記圧電アクチュエータは、第１の気化器カートリッジに含まれている、請求項１２記載の気化器デバイス。
14. 前記第１のエアロゾル発生機構は、超音波振動を発生させるように構成された機械的なホーンを含み、前記超音波振動は、メッシュスクリーンを振動させて前記第１のエアロゾル成分の前記第１の温度を変化させる熱を発生させずに前記第１のエアロゾル成分を気化させる、請求項１から１３までのいずれか１項記載の気化器デバイス。
15. 前記機械的なホーンは、前記気化器デバイスの気化器本体に含まれている、請求項１４記載の気化器デバイス。
16. 前記エアロゾルの前記第１の部分と前記第２のエアロゾルの前記部分とをユーザに送出するように構成されたマウスピースをさらに備え、該マウスピースはエアロゾル出口を有し、該エアロゾル出口を介して前記エアロゾルの前記第１の部分と前記エアロゾルの前記第２の部分とが前記マウスピースから流出する、請求項１から１５までのいずれか１項記載の気化器デバイス。
17. 前記エアロゾルの前記第１の部分は前記マウスピース内の第１の入口を介して前記マウスピースに流入し、前記第２のエアロゾルは前記マウスピースの第２の入口を介して前記マウスピースに流入し、これにより、前記エアロゾルの前記第１の部分と前記エアロゾルの前記第２の部分とが、任意の混合なしに前記マウスピースに流入する、請求項１６記載の気化器デバイス。
18. 前記エアロゾルの前記第１の部分と前記エアロゾルの前記第２の部分とが前記マウスピースに流入する前に混合される、請求項１６から１７までのいずれか１項記載の気化器デバイス。
19. 前記マウスピースは、前記エアロゾルの前記第１の部分と前記エアロゾルの前記第２の部分とを組み合わせるように構成された１つ以上の特徴を有する混合室と流体接続している、請求項１８記載の気化器デバイス。
20. 前記１つ以上の特徴は、非直線的な流路および／または障害物を含む、請求項１７記載の気化器デバイス。
21. 第１のリザーバ内に含まれる第１の気化可能な材料を気化させるために第１の機構を作動させるステップであって、該第１の機構が、前記第１の気化可能な材料の第１の温度を変化させる熱を発生させずに前記第１の気化可能な材料を気化させるように構成されるステップと、
    第２のリザーバ内に含まれる第２の気化可能な材料を気化させるために第２の機構を作動させるステップであって、該第２の機構が、前記第２の気化可能な材料を第２の温度で気化させるように構成されるステップと、
    前記第１の気化可能な材料が気化することにより発生した第１のエアロゾルと、前記第２の気化可能な材料が気化することにより発生した第２のエアロゾルとをユーザに送出するステップと
    を含む方法であって、
    請求項２１記載の当該方法は、
    気化器本体内の空気入口を通る空気流に対応した圧力変化を検出するステップと、
    検出した前記圧力変化に応じて前記第１の機構および／または前記第２の機構を作動させるステップと
    をさらに含む、方法。
22. 前記第１の機構に関連する振動の振幅、周波数、および／または動作周期を少なくとも調整することにより、前記第１の気化可能な材料の第１の気化率を制御するステップをさらに含む、請求項２１から２２までのいずれか１項記載の方法。
23. 前記第２の機構に関連する出力レベル、電力供給の動作周期、および／または目標温度を少なくとも調整することにより、前記第２の気化可能な材料の第２の気化率を制御するステップをさらに含む、請求項２１から２３までのいずれか１項記載の方法。
24. 前記第１の温度は周囲温度である、請求項２１から２４までのいずれか１項記載の方法。
25. 前記第１の温度は前記第２の温度よりも低い、請求項２１から２５までのいずれか１項記載の方法。
26. 前記第１の機構は、超音波振動を発生させるように構成された圧電アクチュエータおよび／または機械的なホーンを含み、前記超音波振動は、前記第１の気化可能な材料の前記第１の温度を変化させる熱を発生させずに前記第１の気化可能な材料を気化させるように構成されている、請求項２１から２６までのいずれか１項記載の方法。
27. 前記超音波振動は、複数の開口を有するメッシュスクリーンを少なくとも振動させることにより、前記第１の気化可能な材料を気化させる、請求項２７記載の方法。
28. 前記第２の機構は加熱部材を含み、該加熱部材は、前記第２の気化可能な材料を気化させるために、該第２の気化可能な材料を前記第２の温度に加熱するための熱を発生させるように構成されている、請求項２１から２８までのいずれか１項記載の方法。
29. 前記第１のリザーバと前記第２のリザーバとを含む気化器カートリッジを気化器デバイスの気化器本体に連結するステップをさらに含む、請求項２１から２９までのいずれか１項記載の方法。
30. 前記第１のリザーバを含む第１の気化器カートリッジと、前記第２のリザーバを含む第２の気化器カートリッジとを気化器デバイスの気化器本体に連結するステップをさらに含む、請求項２１から３０までのいずれか１項記載の方法。
31. 前記第１のエアロゾルと前記第２のエアロゾルとがマウスピースを介して送出される、請求項２１から３１までのいずれか１項記載の方法。
32. 前記第１のエアロゾルは前記マウスピース内の第１の入口を介して前記マウスピースに流入し、前記第２のエアロゾルは前記マウスピースの第２の入口を介して前記マウスピースに流入し、これにより、前記第１のエアロゾルと前記第２のエアロゾルとが任意の混合なしに前記マウスピースに流入する、請求項３２記載の方法。
33. 前記第１のエアロゾルと前記第２のエアロゾルとが前記マウスピースに流入する前に混合室内で混合され、該混合室は前記マウスピースに流体接続しており、前記混合室が、前記第１のエアロゾルと前記第２のエアロゾルとを組み合わせるように構成された１つ以上の特徴を有する、請求項３２から３３までのいずれか１項記載の方法。

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