JP5104130B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、ベルト層の外周側にベルト補強層を備えた空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、ロードノイズを低減しつつベルトエッジ部の耐久性を向上することを可能にした空気入りタイヤに関する。
近年、自動車の高級化・静寂化に伴い、ロードノイズの低減が要求されている。ロードノイズを低減する手法として、空気入りタイヤのトレッド部に埋設されたベルト層の外周側にタイヤ周方向に延長する繊維コードを含むベルト補強層を配置することが一般的に行われている。ベルト補強層を構成する繊維コードとしては、従来からナイロン繊維コード等の繊維コードが使用されているが、脂肪族ポリケトン(POK)に代表される高弾性繊維コードを用いることでロードノイズを更に低減できることが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかしながら、脂肪族ポリケトンに代表される高弾性繊維コードをベルト補強層に用いると、ベルトエッジ部の耐久性が悪化するという問題がある。そのため、高弾性繊維コードをベルト補強層に用いた場合、ロードノイズの低減と耐久性の向上とを両立することは困難である。
特開2001−334811号公報 特開2004−306636号公報 特開2006−103459号公報
本発明の目的は、ロードノイズを低減しつつベルトエッジ部の耐久性を向上することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、左右一対のビード部間に少なくとも1層のカーカス層を装架し、トレッド部におけるカーカス層の外周側に複数層のベルト層を配置し前記ベルト層の外周側に少なくとも1層の低弾性繊維コードからなるベルト補強層を前記ベルト層の全体及び/又は両端部を覆うように配置すると共に、前記低弾性繊維コードからなるベルト補強層の外周側に少なくとも1層の高弾性繊維コードからなるベルト補強層を前記ベルト層の全体及び/又は両端部を覆うように配置し、前記低弾性繊維コードからなるベルト補強層が前記ベルト層及び前記高弾性繊維コードからなるベルト補強層よりもタイヤ幅方向外側へ突き出した構造を有する空気入りタイヤであって、
前記低弾性繊維コードの弾性率を20cN/dtex〜80cN/dtexとし、前記高弾性繊維コードの弾性率を前記低弾性繊維コードの弾性率の4倍以上かつ200cN/dtex以上とし、
前記高弾性繊維コードからなるベルト補強層の端部と最大幅ベルト層の端部とのタイヤ幅方向の距離を5mm以下にする一方で、前記低弾性繊維コードからなるベルト補強層の最大幅ベルト層からのタイヤ幅方向の突き出し量を10mm以上とし、
前記低弾性繊維コードからなるベルト補強層は繊維コードを1本又は複数本含むストリップを該繊維コードがタイヤ周方向に対して実質的に平行になるように螺旋状に巻き付けた巻回構造を有し、最大幅ベルト層の端部位置からタイヤ幅方向外側に向かって前記繊維コードの巻き付け密度を徐々に減じながら突き出していることを特徴とするものである。
本発明者は、空気入りタイヤのベルト補強層について鋭意研究した結果、脂肪族ポリケトン(POK)に代表される高弾性繊維コードをベルト補強層に用いた場合、ベルト層の端部のタイヤ半径方向の動きを抑制してロードノイズの低減が可能になるが、その一方で、荷重によるタイヤの撓みによりベルト層の端部が動くことに対し、ベルト補強層を構成する繊維コードの剛性が高過ぎると、ベルト層の端部付近での剪断変形が大きくなり、エッジセパレーションが発生し易くなることを知見した。そこで、ナイロン繊維コードに代表される低弾性繊維コードからなるベルト補強層を高弾性繊維コードからなるベルト補強層とベルト層との間に配置すると共に、低弾性繊維コードからなるベルト補強層をベルト層及び高弾性繊維コードからなるベルト補強層よりもタイヤ幅方向外側へ突出させることにより、ベルト層の端部付近における剛性段差を緩和し、ベルトエッジ部の耐久性を向上することが可能になる。
本発明において、高弾性繊維コードからなるベルト補強層の端部と最大幅ベルト層の端部とのタイヤ幅方向の距離を5mm以下にする一方で、低弾性繊維コードからなるベルト補強層の最大幅ベルト層からのタイヤ幅方向の突き出し量を10mm以上とすることが必要である。高弾性繊維コードからなるベルト補強層の端部と最大幅ベルト層の端部とのタイヤ幅方向の距離を5mm以下にすることで、ロードノイズの低減効果を十分に確保することができる。また、低弾性繊維コードからなるベルト補強層の最大幅ベルト層からのタイヤ幅方向の突き出し量を10mm以上とすることで、ベルト層の端部付近での剛性段差を十分に緩和することができる。
また、本発明において、低弾性繊維コードの弾性率は20cN/dtex〜80cN/dtexとし、高弾性繊維コードの弾性率は低弾性繊維コードの弾性率の4倍以上かつ200cN/dtex以上とすることが必要である。特に、高弾性繊維コードは脂肪族ポリケトン繊維コードであることが好ましい。また、高弾性繊維コードは下記(1)式で表される構造を有し、かつ1.05≧(n+m)/n≧1.00の関係を満足する脂肪族ポリケトン繊維を含むコードであることが好ましい。
−(CH2 −CH2 −CO)n−(R−CO)m− ・・・(1)
ここで、Rは炭素数が3以上のアルキレン基である。
ベルト補強層は、繊維コードを1本又は複数本含むストリップを該繊維コードがタイヤ周方向に対して実質的に平行になるように螺旋状に巻き付けた巻回構造を有するものであることが好ましい。このようなベルト補強層を構成することでロードノイズの低減効果を十分に発揮することができる。
特に、低弾性繊維コードからなるベルト補強層は繊維コードを1本又は複数本含むストリップを該繊維コードがタイヤ周方向に対して実質的に平行になるように螺旋状に巻き付けた巻回構造を有し、最大幅ベルト層の端部位置からタイヤ幅方向外側に向かって繊維コードの巻き付け密度を徐々に減じながら突き出していることが必要である。或いは、低弾性繊維コードからなるベルト補強層は繊維コードを1本又は複数本含むストリップを該繊維コードがタイヤ周方向に対して実質的に平行になるように螺旋状に巻き付けた巻回構造を有し、最大幅ベルト層の端部位置からタイヤ幅方向外側に向かって繊維コードの単位長さ当たりの撚り数を徐々に増やしながら突き出していることが好ましい。これにより、耐久性の改善効果を更に高めることが可能になる。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものであり、図2は図1の空気入りタイヤのベルト部分を拡大して示すものである。図1において、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右一対のビード部3,3間には2層のカーカス層4が装架され、これらカーカス層4はビードコア5の外周側に配置されたビードフィラー6を包み込むようにしてビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側に折り返されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には2層のベルト層7A,7Bが埋設されている。これらベルト層7A,7Bは補強コードがタイヤ周方向に対して傾斜し、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。タイヤ径方向内側に位置するベルト層7Aは最大幅を有しており、タイヤ径方向外側に位置するベルト層7Bはベルト層7Aよりも幅が狭いものである。
ベルト層7A,7Bの外周側には補強コードがタイヤ周方向に配向する2層のベルト補強層8A,8Bが配置されている。より具体的には、低弾性繊維コードからなるベルト補強層8Aは、ベルト層7A,7Bの外周側で該ベルト層7A,7Bの全体を覆うように配置されている。低弾性繊維コードからなるベルト補強層8Aとしては、ベルト層7A,7Bの全体及び/又は両端部を覆う少なくとも1層を設けることができる。一方、高弾性繊維コードからなるベルト補強層8Bは、低弾性繊維コードからなるベルト補強層8Aの外周側でベルト層7A,7Bの両端部を覆うように配置されている。高弾性繊維コードからなるベルト補強層8Bとしては、ベルト層7A,7Bの全体及び/又は両端部を覆う少なくとも1層を設けることができる。
上記ベルト補強層8A,8Bは、繊維コードを1本又は複数本含むストリップを該繊維コードがタイヤ周方向に対して実質的に平行になるように螺旋状に巻き付けた巻回構造を有している。そして、低弾性繊維コードからなるベルト補強層8Aは、ベルト層7A,7B及び高弾性繊維コードからなるベルト補強層8Bよりもタイヤ幅方向外側へ突き出している。
ベルト補強層8Aを構成する低弾性繊維コードは、その弾性率が80cN/dtex以下、より好ましくは、20cN/dtex〜30cN/dtexの繊維コードである。ここで、低弾性繊維コードの弾性率が大き過ぎると耐久性の改善効果が低下することになる。低弾性繊維コードとしては、例えば、ナイロン繊維コード、ポリエステル繊維コード等が挙げられるが、特にナイロン繊維コードが好ましい。
ベルト補強層8Bを構成する高弾性繊維コードは、その弾性率が低弾性繊維コードの弾性率の4倍以上かつ200cN/dtex以上、より好ましくは、200cN/dtex〜300cN/dtexの繊維コードである。ここで、高弾性繊維コードの弾性率が小さ過ぎるとロードノイズの改善効果が低下することになる。高弾性繊維コードとしては、例えば、脂肪族ポリケトン繊維コード(POK)、ポリエステル繊維コード、リヨセル繊維コード、芳香族ポリアミド繊維と脂肪族ポリアミド繊維とを撚り合わせた複合繊維コード等が挙げられるが、特に脂肪族ポリケトン繊維コードが好ましい。
高弾性繊維コードは、下記(1)式で表される構造を有し、かつ1.05≧(n+m)/n≧1.00の関係を満足する脂肪族ポリケトン繊維を含むコードであると良い。高弾性繊維コードは上記脂肪族ポリケトン繊維と他の繊維とのハイブリッドコードであっても良い。
−(CH2 −CH2 −CO)n−(R−CO)m− ・・・(1)
ここで、Rは炭素数が3以上のアルキレン基である。
(1)式において、mの分率(エチレン以外のアルキレンユニット)が増えると、タイヤの走行成長が大きくなり、耐久性が低下する。これは、紡糸繊維の結晶構造がmユニットの増加により変化し、分子鎖間の二次結合力が低下するためと考えられる。また、該繊維の強度が低くなると撚りコードとした時に更に強度が低下するので、タイヤの破壊強度を確保するためにコードの使用量を多くする必要があり、軽量で経済性の高いタイヤの提供が困難となる。ここでより好ましくはm=0である実質的にエチレンと一酸化炭素だけからなる交互共重合ポリマーを用いるのが良い。このような繊維を製造するには湿式紡糸を用いるのが好適である。
上述した空気入りタイヤにおいては、高弾性繊維コードをベルト補強層8Bに用いているため、ベルト層7A,7Bの端部のタイヤ半径方向の動きを抑制してロードノイズを低減することができる。しかも、低弾性繊維コードからなるベルト補強層8Aを高弾性繊維コードからなるベルト補強層8Bとベルト層7A,7Bとの間に配置することで、ベルト層7A,7Bとベルト補強層8A,8Bとの積層体において剛性を段階的に変化させると共に、低弾性繊維コードからなるベルト補強層8Aをベルト層7A,7B及び高弾性繊維コードからなるベルト補強層8Bよりもタイヤ幅方向外側へ突出させることで、ベルト層7A,7Bの端部付近における剛性段差を緩和し、ベルトエッジ部の耐久性を向上することができる。
図2において、高弾性繊維コードからなるベルト補強層8Bの端部と最大幅ベルト層7Aの端部とのタイヤ幅方向の距離Dは5mm以下に設定されている。つまり、ベルト補強層8Bの端部は最大幅ベルト層7Aの端部よりもタイヤ幅方向外側にあっても良く、或いは、最大幅ベルト層7Aの端部よりもタイヤ幅方向内側にあっても良い。いずれにしても、ロードノイズを効果的に低減するために最外側のベルト層7Bの端部を覆う必要がある。距離Dを5mm以下にすることにより、ロードノイズの低減効果を確保することができる。
一方、低弾性繊維コードからなるベルト補強層8Aの最大幅ベルト層7Aからのタイヤ幅方向の突き出し量Wは10mm以上に設定されている。この突き出し量Wを10mm以上とすることにより、ベルト層7A,7Bの端部付近での剛性段差を十分に緩和することができる。突き出し量Wの上限値は50mmとするのが良い。
上述した実施形態において、ベルト補強層8A,8Bは、繊維コードを1本又は複数本含むストリップを該繊維コードがタイヤ周方向に対して実質的に平行になるように螺旋状に巻き付けた巻回構造を有し、その繊維コードの巻き付け密度及び単位長さ当たりの撚り数を一定にしたものである。
他の実施形態として、低弾性繊維コードからなるベルト補強層8Aは、繊維コードを1本又は複数本含むストリップを該繊維コードがタイヤ周方向に対して実質的に平行になるように螺旋状に巻き付けた巻回構造を有し、最大幅ベルト層7Aの端部位置からタイヤ幅方向外側に向かって繊維コードの巻き付け密度を徐々に減じながら突き出しているものとしても良い。このようにベルト補強層8Aの突き出し部分における繊維コードの巻き付け密度を徐々に減じて剛性を徐々に低下させることにより、トレッド部1からサイドウォール部2への急激な剛性変化を回避することができるので、耐久性の面で有利である。
更に他の実施形態として、低弾性繊維コードからなるベルト補強層8Aは、繊維コードを1本又は複数本含むストリップを該繊維コードがタイヤ周方向に対して実質的に平行になるように螺旋状に巻き付けた巻回構造を有し、最大幅ベルト層の端部位置からタイヤ幅方向外側に向かって繊維コードの単位長さ当たりの撚り数を徐々に増やしながら突き出しているものとしても良い。このようにベルト補強層8Aの突き出し部分における繊維コードの単位長さ当たりの撚り数を徐々に増やして剛性を徐々に低下させることにより、トレッド部1からサイドウォール部2への急激な剛性変化を回避することができるので、耐久性の面で有利である。
なお、ベルト補強層8Aの突き出し部分における繊維コードの単位長さ当たりの撚り数を徐々に増やす手法として、例えば、単位長さ当たりの撚り数を徐々に変化させた繊維コードを埋設したストリップを使用するか、或いは、単位長さ当たりの撚り数が異なる複数種類の繊維コードをそれぞれ埋設した複数種類のストリップを用意し、これらストリップを順次巻き付けることが可能である。
タイヤサイズ205/55R16で、左右一対のビード部間に2層のカーカス層を装架し、トレッド部におけるカーカス層の外周側に2層のベルト層を配置し、該ベルト層の外周側にベルト層の全体を覆うベルト補強層(第1層)を配置すると共に、該ベルト補強層(第1層)の外周側にベルト層の両端部を覆うベルト補強層(第2層)を配置し、これらベルト補強層の材質、幅、最大幅ベルト層からの突き出し量、突出部分における繊維コードの巻付密度(突出部分の巻付密度)、突出部分における繊維コードの単位長さ当たりの撚り数(突出部分の撚り数)を表1のように種々異ならせた従来例1〜6、実施例1及び参考例1〜3の空気入りタイヤを製作した。
ベルト補強層の材質について、ナイロン繊維コードは「66N」と表記し、脂肪族ポリケトン繊維は「POK」と表記した。また、突出部分の巻付密度及び撚り数について、突出部分で巻付密度又は撚り数を変化させた場合、その変化量を比で表した。
これら試験タイヤについて、下記の方法により、ロードノイズ及び耐久性を評価し、その結果を表1に併せて示した。
ロードノイズ:
試験タイヤをリムサイズ16×6.5Jのホイールに組み付けて排気量2000ccのセダンタイプの乗用車に装着し、内圧230kPa、2名乗車相当の荷重条件で、テストコースにて速度60km/hで走行した際のロードノイズを車内中央に設置したマイクロフォンで計測した。評価結果は、測定値の逆数を用い、従来例1(ベルト補強層の第1層及び第2層の突き出し量を共に小さくしたもの)を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどロードノイズが少ないことを意味する。
耐久性:
試験タイヤをリムサイズ16×6.5Jのホイールに組み付け、内圧330kPa、荷重7.4kN、速度81km/hの条件でドラム耐久試験を実施し、故障を生じるまでの走行距離を測定した。評価結果は、従来例2(ベルト補強層の第1層及び第2層の突き出し量を共に大きくしたもの)を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど耐久性が優れていることを意味する。
Figure 0005104130
この表1から明らかなように、実施例のタイヤは、従来例1,2との対比においてロードノイズの低減効果及び耐久性の改善効果が顕著に現れていた。一方、従来例3,4のタイヤは、ベルト補強層の第1層及び第2層に脂肪族ポリケトン繊維コードを用いているため耐久性の悪化が顕著に現れていた。また、従来例5,6のタイヤは、ベルト補強層の第1層及び第2層にナイロン繊維コードを用いているためロードノイズの低減効果が不十分であった。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線半断面図である。 図1の空気入りタイヤのベルト部分を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7A,7B ベルト層
8A,8B ベルト補強層

Claims (4)

  1. 左右一対のビード部間に少なくとも1層のカーカス層を装架し、トレッド部におけるカーカス層の外周側に複数層のベルト層を配置し前記ベルト層の外周側に少なくとも1層の低弾性繊維コードからなるベルト補強層を前記ベルト層の全体及び/又は両端部を覆うように配置すると共に、前記低弾性繊維コードからなるベルト補強層の外周側に少なくとも1層の高弾性繊維コードからなるベルト補強層を前記ベルト層の全体及び/又は両端部を覆うように配置し、前記低弾性繊維コードからなるベルト補強層が前記ベルト層及び前記高弾性繊維コードからなるベルト補強層よりもタイヤ幅方向外側へ突き出した構造を有する空気入りタイヤであって、
    前記低弾性繊維コードの弾性率を20cN/dtex〜80cN/dtexとし、前記高弾性繊維コードの弾性率を前記低弾性繊維コードの弾性率の4倍以上かつ200cN/dtex以上とし、
    前記高弾性繊維コードからなるベルト補強層の端部と最大幅ベルト層の端部とのタイヤ幅方向の距離を5mm以下にする一方で、前記低弾性繊維コードからなるベルト補強層の最大幅ベルト層からのタイヤ幅方向の突き出し量を10mm以上とし、
    前記低弾性繊維コードからなるベルト補強層は繊維コードを1本又は複数本含むストリップを該繊維コードがタイヤ周方向に対して実質的に平行になるように螺旋状に巻き付けた巻回構造を有し、最大幅ベルト層の端部位置からタイヤ幅方向外側に向かって前記繊維コードの巻き付け密度を徐々に減じながら突き出していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記高弾性繊維コードが脂肪族ポリケトン繊維コードであることを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記高弾性繊維コードが下記(1)式で表される構造を有し、かつ1.05≧(n+m)/n≧1.00の関係を満足する脂肪族ポリケトン繊維を含むコードであることを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤ。
    −(CH2 −CH2 −CO)n−(R−CO)m− ・・・(1)
    ここで、Rは炭素数が3以上のアルキレン基である。
  4. 前記高弾性繊維コードからなるベルト補強層は繊維コードを1本又は複数本含むストリップを該繊維コードがタイヤ周方向に対して実質的に平行になるように螺旋状に巻き付けた巻回構造を有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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