JP4259790B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリオレフィンケトンの繊維コードをベルトカバー層に用いた空気入りラジアルタイヤに関し、更に詳しくは、有機繊維コードをベルト層に用いた場合の不都合を解消するようにした空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
タイヤの軽量化の手段として、スチールコードの替わりに高弾性の有機繊維コードをベルト層に用いることが提案されている。しかしながら、有機繊維ベルト層を形成した場合、スチールベルト層と比較してトレッド部の剛性が低くなるため、タイヤ特性が損なわれる傾向がある。その改善策として、ベルト層の外周側にベルトカバー層を設置することが考えられるが、従来のナイロン繊維では改善効果が不十分であった。そこで、アラミド並の物性とナイロン並の接着特性を有するポリオレフィンケトンの繊維コードをベルトカバー層に用いることが考えられるが、このような繊維コードの使用に際して、タイヤの重量増加を防ぎつつ、高速耐久性、乗り心地、ロードノイズ等のタイヤ性能についても十分な配慮が必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、タイヤの重量増加を防ぎつつ、高速耐久性と乗り心地とロードノイズとをバランス良く改善することを可能にした空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の空気入りラジアルタイヤは、左右一対のビード部間にカーカス層を装架し、トレッド部における前記カーカス層の外周側に引張り強度2.0GPa以上、弾性率70GPa以上の複数本の有機繊維コードを引き揃えた少なくとも1層の有機繊維ベルト層と複数本のスチールコードを引き揃えたスチールベルト層を含む複数層のベルト層を前記スチールベルト層がタイヤ内側に位置して前記有機繊維ベルト層がタイヤ外側に位置するように埋設した空気入りラジアルタイヤであって、前記ベルト層の外周側に、下記(1)式で表される構造を有するポリオレフィンケトンのフィラメントからなる繊維コードを用いたベルトカバー層を少なくともベルト層の両端部から突き出すように配置し、該ベルトカバー層を構成する繊維コードの強度が10g/D以上で、2.25g/D時の伸び率が1.6%〜3.5%であることを特徴とするものである。
【0005】
−(CH2 −CH2 −CO)n−(R−CO)m− ・・・(1)
ここで、1.05≧(n+m)/n≧1.00、
Rは炭素数が3以上のアルキレン基である。
【0006】
このように高弾性の有機繊維コードからなるベルト層を備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、特定の条件を満足するポリオレフィンケトンの繊維コードからなるベルトカバー層を用いることにより、タイヤの重量増加を防ぎつつ、高速耐久性と乗り心地とロードノイズとをバランス良く改善することができる。
【0007】
本発明において、タイヤの重量増加を増加させることなく、高速耐久性と乗り心地とロードノイズとを同時に改善するために、ベルトカバー層の繊維コードは500D〜1500Dのフィラメント束を1本以上撚り合わせたものであることが好ましい。
【0008】
本発明では、便宜上、繊維コードの太さとしてデニールを用いているが、このデニールは1D=1.111dtexの関係に基づいてデシテックスに変換することが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤを示し、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。左右一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架され、そのカーカス層4の端部がビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側に折り返されている。トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には2層のベルト層6a,6bが埋設されている。タイヤ内側に位置するベルト層6aは複数本のスチールコードを引き揃えたものであり、タイヤ外側に位置するベルト層6bは複数本の有機繊維コードを引き揃えたものである。これらベルト層6a,6bはコードがタイヤ周方向に対して傾斜し、かつ層間でコードが互いに交差するように配置されている。ベルト層6bを構成する有機繊維コードには、アラミド繊維に代表される引張り強度2.0GPa以上、弾性率70GPa以上の有機繊維コードが使用されている。
【0011】
但し、本発明では少なくとも1層の有機繊維ベルト層を備えていれば良く、必要に応じてベルト層の総数を増やすことも可能である。いずれの場合も、従来から使用されているベルト層のスチールコードを上記物性の有機繊維コードに置き換えることでタイヤの軽量化が可能になる。
【0012】
上記空気入りラジアルタイヤにおいて、ベルト層6a,6bの外周側には、ポリオレフィンケトンの繊維コードをタイヤ周方向に配向してなるベルトカバー層7が配置されている。このベルトカバー層7は少なくとも1本の繊維コードを引き揃えてゴム被覆してなるリボン材をタイヤ周方向に対して実質的に0°で連続的に巻回したジョイントレス構造とすることが望ましい。また、ベルトカバー層7は、ベルト層6a,6bを全幅にわたって覆うフルカバーと、ベルト層6a,6bの両端部だけを覆うエッジカバーとから構成すると良い。
【0013】
ベルトカバー層7はベルト層6a,6bを押さえ込む作用を持っているが、その作用を高めるために、ベルトカバー層7を少なくともベルト層6a,6bの幅方向両端部から外側へ突き出すように配置することが望ましい。
【0014】
ここで用いるポリオレフィンケトン繊維は、特開平1−124617号公報、特開平2−112413号公報、米国特許第5194210号公報、特開平9−324377号公報、特開2001−115007号公報、特開2001−131825号公報などで開示された溶融紡糸や湿式紡糸によって得ることができるが、下記(1)式で表される構造を有するポリオレフィンケトン繊維を用いることが必要である。
【0015】
−(CH2 −CH2 −CO)n−(R−CO)m− ・・・(1)
ここで、1.05≧(n+m)/n≧1.00、
Rは炭素数が3以上のアルキレン基である。
【0016】
(1)式において、mの分率(エチレン以外のアルキレンユニット)が増えると、タイヤの走行成長が大きくなり、耐久性が低下する。これは、紡糸繊維の結晶構造がmユニットの増加により変化し、分子鎖間の二次結合力が低下するためと考えられる。また、該繊維の強度が低くなると撚りコードとした時に更に強度が低下するので、タイヤの破壊強度を確保するためにコードの使用量を多くする必要があり、軽量で経済性の高いタイヤの提供が困難となる。ここでより好ましくはm=0である実質的にエチレンと一酸化炭素だけからなる交互共重合ポリマーを用いるのが良い。このような繊維を製造するには湿式紡糸を用いるのが好適である。
【0017】
更に、ポリオレフィンケトンの繊維コードとしては、引張り強度が10g/D以上で、2.25g/D時の伸び率が3.5%以下である繊維コードを用いることが必要である。引張り強度が10g/D未満であると繊維コードの打ち込み本数を増加させたり、コードの太さを太くする必要がある。ところが、打ち込み数が多過ぎるとコード間のゴムが実質的に存在しない状態となり、ベルトカバー層と周りのゴムと間での接着破壊が生じ易くなり耐久性が低下する。一方、コードが太くなるとベルトカバー層が厚くなり軽量性の確保が困難となる。また、2.25g/D時の伸び率が3.5%を超えると高速走行時のタイヤ径方向の成長が大きくなり高速耐久性が低下する。
【0018】
上記ポリオレフィンケトンの繊維コードは、500D〜1500Dのフィラメント束を1本以上撚り合わせたものであることが好ましい。フィラメント束の太さが500D未満であると高速耐久性が不十分になり、逆に1500Dを超えると剛性が上がり過ぎて乗り心地が悪化する。なお、コードの総デニール数は3000D以下にすると良い。
【0019】
また、ポリオレフィンケトンの繊維コードは、K=T√Dで表される撚り係数Kが1000〜3500の範囲であることが好ましい。ここでKは撚り係数、Tはコードの上撚り数(回/10cm)、Dはコードの総デニール数である。撚り係数Kが1000未満であると耐疲労性の確保が困難となるばかりでなく、破断伸びが低下して耐外傷性が悪化する。撚り係数Kが3500を超えるとモジュラスの低下が大きく高速耐久性の確保が困難となる。
【0020】
【実施例】
タイヤサイズ205/50R15とし、下記材料を用いて実施例1〜6及び比較例1〜4の空気入りラジアルタイヤをそれぞれ製作した。
【0021】
ベルトカバー層の材料:
66N:ナイロン66
強度7.4g/D、2.25g/D時の伸び率8.0%
POK1:ポリオレフィンケトン (n+m)/n=1.07、
強度10.5g/D、2.25g/D時の伸び率2.9%、
撚り係数1500
POK2:ポリオレフィンケトン (n+m)/n=1.00、
強度13.4g/D、2.25g/D時の伸び率2.1%、
撚り係数2000
POK3:ポリオレフィンケトン (n+m)/n=1.00、
強度14.4g/D、2.25g/D時の伸び率1.6%、
撚り係数1500
POK4:ポリオレフィンケトン (n+m)/n=1.00、
強度12.1g/D、2.25g/D時の伸び率3.5%、
撚り係数3500
ベルト層の材料:
スチールベルト層:スチールコードの引張り強度3.0GPa、
弾性率160GPa
有機繊維ベルト層:アラミドコードの引張り強度2.7GPa、
弾性率71GPa
比較例1:
内側ベルト層として幅190mmのスチールベルト層を使用し、外側ベルト層として幅180mmの有機繊維ベルト層を使用し、ベルト層全体を覆う幅190mmのベルトカバー層(フルカバー)に1260D/2の繊維コード66Nを用い、ベルト層の両端部を覆う幅30mmのベルトカバー層(エッジカバー)に1260D/2の繊維コード66Nを用いた。
【0022】
実施例1:
内側ベルト層として幅190mmのスチールベルト層を使用し、外側ベルト層として幅180mmの有機繊維ベルト層を使用し、ベルト層全体を覆う幅200mmの2層のベルトカバー層(フルカバー)に500D/1の繊維コードPOK3を用い、ベルト層の両端部を覆う幅30mm,35mmの2層のベルトカバー層(エッジカバー)に500D/1の繊維コードPOK3を用いた。
【0023】
実施例2:
内側ベルト層として幅190mmのスチールベルト層を使用し、外側ベルト層として幅180mmの有機繊維ベルト層を使用し、ベルト層全体を覆う幅200mmのベルトカバー層(フルカバー)に500D/2の繊維コードPOK3を用い、ベルト層の両端部を覆う幅35mmのベルトカバー層(エッジカバー)に500D/2の繊維コードPOK3を用いた。
【0024】
実施例3:
内側ベルト層として幅190mmのスチールベルト層を使用し、外側ベルト層として幅180mmの有機繊維ベルト層を使用し、ベルト層全体を覆う幅200mmのベルトカバー層(フルカバー)に1000D/2の繊維コードPOK3を用い、ベルト層の両端部を覆う幅20mmのベルトカバー層(エッジカバー)に1000D/2の繊維コードPOK3を用いた。
【0025】
比較例2:
内側ベルト層として幅190mmのスチールベルト層を使用し、外側ベルト層として幅180mmの有機繊維ベルト層を使用し、ベルト層全体を覆う幅190mmのベルトカバー層(フルカバー)に1000D/2の繊維コードPOK3を用い、ベルト層の両端部を覆う幅20mmのベルトカバー層(エッジカバー)に1000D/2の繊維コードPOK3を用いた。
【0026】
実施例4:
内側ベルト層として幅190mmのスチールベルト層を使用し、外側ベルト層として幅180mmの有機繊維ベルト層を使用し、ベルト層全体を覆う幅200mmのベルトカバー層(フルカバー)に1500D/2の繊維コードPOK3を用い、ベルト層の両端部を覆う幅20mmのベルトカバー層(エッジカバー)に1500D/2の繊維コードPOK3を用いた。
【0028】
実施例5:
内側ベルト層として幅190mmのスチールベルト層を使用し、外側ベルト層として幅180mmの有機繊維ベルト層を使用し、ベルト層全体を覆う幅200mmのベルトカバー層(フルカバー)に1000D/2の繊維コードPOK2を用い、ベルト層の両端部を覆う幅20mmのベルトカバー層(エッジカバー)に1000D/2の繊維コードPOK2を用いた。
【0029】
比較例3:
内側ベルト層として幅190mmのスチールベルト層を使用し、外側ベルト層として幅180mmの有機繊維ベルト層を使用し、ベルト層全体を覆う幅200mmのベルトカバー層(フルカバー)に500D/2の繊維コードPOK1を用い、ベルト層の両端部を覆う幅35mmのベルトカバー層(エッジカバー)に500D/2の繊維コードPOK1を用いた。
【0030】
実施例6:
内側ベルト層として幅190mmのスチールベルト層を使用し、外側ベルト層として幅180mmの有機繊維ベルト層を使用し、ベルト層全体を覆う幅200mmのベルトカバー層(フルカバー)に2000D/2の繊維コードPOK3を用い、ベルト層の両端部を覆う幅20mmのベルトカバー層(エッジカバー)に2000D/2の繊維コードPOK4を用いた。
【0033】
比較例4:
内側ベルト層として幅190mmのスチールベルト層を使用し、外側ベルト層として幅180mmのスチールベルト層を使用し、ベルト層全体を覆う幅190mmのベルトカバー層(フルカバー)に1260D/2の繊維コード66Nを用い、ベルト層の両端部を覆う幅30mmのベルトカバー層(エッジカバー)に1260D/2の繊維コード66Nを用いた。
【0034】
これら試験タイヤについて、ベルトカバー層の重量及びタイヤ重量を測定すると共に、下記の方法により、高速耐久性、乗り心地、ロードノイズを評価し、その結果を表1に示した。ベルトカバー層の重量及びタイヤ重量については、基準タイヤ(比較例1)を100とする指数で示した。
【0035】
高速耐久性:
試験内圧210kPa、速度81km/hの条件にて、JATMAで規定された空気圧条件に対応する荷重の88%で120分間ならし走行する。次いで3時間以上放冷した後、空気圧を再調整し、121km/hの速度から試験を開始し、30分毎に速度を8km/hづつ段階的に上昇させ、故障が発生するまで走行する。タイヤの故障が発生するまでの距離を、基準タイヤ(比較例1)の故障距離を100として指数で表した値を高速耐久性とする。この指数値が大きいほど高速耐久性が優れている。
【0036】
乗り心地:
実車乗り心地評価(フィーリング相対評価)を5名のドライバーにより行った。評価結果は、基準タイヤ(比較例1)との相対比較にて、以下の判定基準をもとに5点法で採点し、最高点と最低点を除いた3名の平均点で表した。判定基準は、3が基準と同等を意味し、3−が実用下限である。
【0037】
ロードノイズ:
運転席窓側の耳位置にマイクロフォンを設置し、粗い路面のテストコースを速度60km/hで定常走行した際の音圧を測定した。評価結果は、測定値の逆数を用い、基準タイヤ(比較例1)を100とする指数で示した。この指数値が大きいほどロードノイズが少ないことを意味する。
【0038】
【表1】
【0039】
この表1から次のことが判る。ベルトカバー層の総強力を合わせた比較例1と実施例1,2とを比較すると、実施例1,2では高速耐久性と乗り心地を維持しながら軽量化とロードノイズの低減が達成されている。実施例3はベルトカバー層に実施例2よりも太い繊維コードを使用することで最も好ましい結果が得られている。比較例2はベルトカバー層の突き出し効果がないため実施例3よりは結果が劣っている。実施例4は剛性がかなり高いため実施例3よりは結果が劣っている。更に、ベルトカバー層の構成を種々異ならせた実施例5,6においても目的に応じた改善効果が得られている。一方、比較例3はベルトカバー層に用いたポリオレフィンの繊維コードの強度が不十分であるため高速耐久性と乗り心地の低下が顕著である。比較例4は2層のスチールベルト層を使用しているためタイヤ重量が極めて大きいものである。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、左右一対のビード部間にカーカス層を装架し、トレッド部における前記カーカス層の外周側に引張り強度2.0GPa以上、弾性率70GPa以上の複数本の有機繊維コードを引き揃えた少なくとも1層の有機繊維ベルト層と複数本のスチールコードを引き揃えたスチールベルト層を含む複数層のベルト層を前記スチールベルト層がタイヤ内側に位置して前記有機繊維ベルト層がタイヤ外側に位置するように埋設した空気入りラジアルタイヤを構成し、ベルト層の外周側に、特定の条件を満足するポリオレフィンケトンの繊維コードを用いたベルトカバー層を少なくともベルト層の両端部から突き出すように配置したから、タイヤの重量増加を防ぎつつ、高速耐久性と乗り心地とロードノイズとをバランス良く改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる空気入りラジアルタイヤを示す半断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6a,6b ベルト層
7 ベルトカバー層
Claims (2)
- 左右一対のビード部間にカーカス層を装架し、トレッド部における前記カーカス層の外周側に引張り強度2.0GPa以上、弾性率70GPa以上の複数本の有機繊維コードを引き揃えた少なくとも1層の有機繊維ベルト層と複数本のスチールコードを引き揃えたスチールベルト層を含む複数層のベルト層を前記スチールベルト層がタイヤ内側に位置して前記有機繊維ベルト層がタイヤ外側に位置するように埋設した空気入りラジアルタイヤであって、前記ベルト層の外周側に、下記(1)式で表される構造を有するポリオレフィンケトンのフィラメントからなる繊維コードを用いたベルトカバー層を少なくともベルト層の両端部から突き出すように配置し、該ベルトカバー層を構成する繊維コードの強度が10g/D以上で、2.25g/D時の伸び率が1.6%〜3.5%である空気入りラジアルタイヤ。
−(CH2 −CH2 −CO)n−(R−CO)m− ・・・(1)
ここで、1.05≧(n+m)/n≧1.00、
Rは炭素数が3以上のアルキレン基である。 - 前記ベルトカバー層の繊維コードが500D〜1500Dのフィラメント束を1本以上撚り合わせたものである請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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