JP5103203B2 - 増幅装置及びこれを用いた音声処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動利得制御機能を備えた増幅装置、及び、これを用いた音声処理装置に関するものである。
図10及び図11は、いずれも自動利得制御機能を備えた増幅装置の一従来例を示すブロック図である。
図10の増幅装置は、入力電圧Viを増幅して出力電圧Voを生成する可変ゲインアンプ110と、可変ゲインアンプ110の出力電圧Voをデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換回路120と、アナログ/デジタル変換回路120で得られたデジタル信号に基づいて可変ゲインアンプ110のゲイン制御を行うデジタル自動利得制御回路130と、を有して成る。
また、図11の増幅装置は、入力電圧Viを増幅して出力電圧Voを生成する可変ゲインアンプ210と、可変ゲインアンプ210の出力電圧Voが所望の振幅レベルに収まっているか否かを検出する検波回路220と、検波回路220の検出結果に基づいて可変ゲインアンプ210のゲイン制御を行うアナログ自動利得制御回路230と、を有して成る構成とされている。
なお、上記に関連する従来技術としては、特許文献1〜3などを挙げることができる。
特開平9−289426号公報 特開平8−18457号公報 特開平7−94981号公報
確かに、上記従来の増幅装置であれば、可変ゲインアンプ110、210のゲインを自動的に可変制御することができるので、入力電圧Viの振幅レベルに依ることなく、常に所望の振幅レベルを有する出力電圧Voを生成することが可能となる。
しかしながら、図10の増幅装置では、ΔΣ方式や逐次比較方式のアナログ/デジタル変換回路120が必要となるため、回路規模が増大するという問題があった。
また、図11の増幅装置は、2次定数によって自動利得制御の諸特性を決定する構成であるため、アナログ自動利得制御回路230の外付け部品として、コンデンサ2個と抵抗1個が必要であり、コストアップや基板面積の増大が招かれていた。
本発明は、上記の問題点に鑑み、簡易な回路でありながら、適切な自動利得制御を実現することが可能な増幅装置及びこれを用いた音声処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る増幅装置は、入力電圧を増幅して出力電圧を生成する可変ゲインアンプと、前記出力電圧の包絡線をデジタル信号として検出する検波回路と、前記デジタル信号に基づいて前記可変ゲインアンプのゲイン制御を行うデジタル自動利得制御回路と、を有して成る構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成る増幅装置にて、前記検波回路は、複数のステップ電圧を生成するステップ電圧生成部と、前記ステップ電圧のいずれか一を比較電圧として選択するセレクタと、前記出力電圧と前記比較電圧とを比較する第1コンパレータと、第1コンパレータの比較結果に応じて前記セレクタの切替制御を行い、その切替状態に応じて前記デジタル信号を生成するロジック部と、を有して成る構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成る増幅装置において、前記ロジック部は、前記出力電圧が前記比較電圧よりも高いときには、前記比較電圧を一段階上げるように前記セレクタの切替制御を行い、前記出力電圧が前記比較電圧よりも低いときには、その状態が所定期間に亘って継続したときに、前記比較電圧を一段階下げるように前記セレクタの切替制御を行う構成(第3の構成)にするとよい。
或いは、前記ロジック部は、前記出力電圧が前記比較電圧よりも低いときには、前記比較電圧を一段階下げるように前記セレクタの切替制御を行い、前記出力電圧が前記比較電圧よりも高いときには、その状態が所定期間に亘って継続したときに、前記比較電圧を一段階上げるように前記セレクタの切替制御を行う構成(第4の構成)としてもよい。
また、上記第3または第4の構成から成る増幅装置において、前記検波回路は、前記出力電圧とバイアス電圧とを比較する第2コンパレータを有して成り、前記ロジック部は、第2コンパレータの比較結果に応じて前記出力電圧のゼロクロスポイントを示すタイミング信号を生成し、前記デジタル自動利得制御回路は、前記タイミング信号に基づいて前記出力電圧のゼロクロスポイントで前記可変ゲインアンプのゲインを切り替える構成(第5の構成)にするとよい。
また、上記第5の構成から成る増幅装置において、前記検波回路は、前記出力電圧と上限電圧とを比較する第3コンパレータと、前記出力電圧と下限電圧とを比較する第4コンパレータと、を有して成り、前記ロジック部は、第3、第4コンパレータの比較結果に応じて前記出力電圧のスケールオーバーを示すアラーム信号を生成し、前記デジタル自動利得制御回路は、前記アラーム信号に基づいて前記出力電圧のスケールオーバーを認識したときには、前記タイミング信号に依らず、即時に前記可変ゲインアンプのゲインを低下させる構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第6の構成から成る増幅装置において、前記ステップ電圧生成部は、前記ステップ電圧の最高値が前記上限電圧に設定されており、第1コンパレータは、第3コンパレータとして兼用される構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第1〜第7いずれかの構成から成る増幅装置において、前記デジタル自動利得制御回路は、外部パラメータの入力を受け付けるインターフェイス部と、前記デジタル信号と前記外部パラメータを用いて演算処理を行う演算部と、前記演算部で得られた演算結果をデコードして前記可変ゲインアンプのゲイン制御信号を生成するデコーダと、を有して成る構成(第8の構成)にするとよい。
また、上記第8の構成から成る増幅装置にて、前記演算部で行われる演算処理は、前記出力電圧の振幅レベルに応じた定電流を生成する定電流源と、一端が前記定電流源の出力端に接続された第1コンデンサと、一端が前記定電流源の出力端に接続された抵抗と、一端が前記抵抗の他端に接続された第2コンデンサと、を有して成る2次定数回路の動作をモデル化したものである構成(第9の構成)にするとよい。
また、本発明に係る音声処理装置は、音声信号の増幅手段として、上記第1〜第9いずれかの構成から成る増幅装置を有する構成(第10の構成)とされている。
本発明によれば、簡易な回路でありながら、適切な自動利得制御を実現することが可能となる。
図1は、本発明に係る増幅装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明に係る増幅装置は、可変ゲインアンプ10と、検波回路20と、デジタル自動利得制御回路30(以下、デジタルAGC[Auto Gain Controller]30と呼ぶ)と、を有して成り、例えば、音声信号の増幅手段として用いられる。
可変ゲインアンプ10は、入力電圧Vi(例えば音声信号)を増幅して出力電圧Voを生成する手段であり、図1の例では、オペアンプ11と、可変抵抗12、13と、を有して成る。オペアンプ11の非反転入力端(+)は、入力電圧Viの印加端に接続されている。可変抵抗12、13の一端は、オペアンプ11の出力端に接続されている。可変抵抗12、13の他端は、バイアス電圧VB(無入力時の出力電圧Voに相当)の印加端に接続されている。可変抵抗12の中間タップは、オペアンプ11の反転入力端(−)に接続されている。可変抵抗13の中間タップは、出力電圧Voの引出端に接続されている。なお、可変抵抗12、13の構成及び動作については、後ほど詳細に説明する。
検波回路20は、出力電圧Voの包絡線をデジタル信号ENVとして検出する手段である。なお、検波回路20の構成及び動作については、後ほど詳細に説明する。
デジタルAGC30は、デジタル信号ENVに基づいて可変ゲインアンプ10のゲイン制御(図1の例では、可変抵抗12、13の抵抗値制御)を行う手段である。なお、デジタルAGC30の構成及び動作については、後ほど詳細に説明する。
次に、検波回路20の構成及び動作について詳細な説明を行う。
図2は、検波回路20の一構成例を示す回路図である。
図2に示すように、本構成例の検波回路20は、ステップ電圧生成部21と、セレクタ22と、抵抗23、24と、バッファ25と、コンパレータ26〜28と、ロジック部29と、を有して成る。
ステップ電圧生成部21は、複数のステップ電圧(図2の例では、出力電圧Voの包絡線検出用のステップ電圧V1〜V10と、出力電圧Voのフルスケールオーバー検出用のステップ電圧VH(出力電圧Voの上限電圧VHに相当))を生成する手段であり、例えば、電源電圧VDDとバイアス電圧VB(=VDD/2)との間を抵抗分割する抵抗ラダーを用いることができる(VB<V1<…<V10<VH<VDD)。
セレクタ22は、ロジック部29から入力される切替制御信号SWCに応じて、ステップ電圧V1〜V10、及び、ステップ電圧VHのいずれか一を比較電圧Vthとして選択する手段である。
抵抗23、24は、電源端と接地端との間に直列接続され、その接続ノードからバイアス電圧VBが引き出される抵抗分割回路を形成している。
バッファ25は、バイアス電圧VBをステップ電圧生成部21及びコンパレータ27に供給する手段である。
コンパレータ26は、出力電圧Voと比較電圧Vthとを比較する手段である。なお、ステップ電圧生成部21は、ステップ電圧の最高値が出力電圧Voの上限電圧VHに設定されており、コンパレータ26は、出力電圧Voとステップ電圧V1〜V10とを比較して出力電圧Voの包絡線を検出する手段としてだけでなく、出力電圧Voとその上限電圧VHとを比較して出力電圧Voのフルスケールオーバー(ハイサイド)を検出する手段としても兼用されている。このような構成であれば、回路規模を不要に増大せずに済む。
コンパレータ27は、出力電圧Voとバイアス電圧VBとを比較して出力電圧Voのゼロクロスポイントを検出する手段である。
コンパレータ28は、出力電圧Voと下限電圧VL(<VB)とを比較して出力電圧Voのフルスケールオーバー(ローサイド)を検出する手段である。
ロジック部29は、コンパレータ26の比較結果に応じてセレクタ22の切替制御を行い、その切替状態に応じて、出力電圧Voの包絡線に相当するデジタル信号ENVを生成する手段として機能する。
図3は、比較電圧Vthの可変制御(セレクタ22の切替制御)を説明するための図である。本図に示すように、ロジック部29は、出力電圧Voが比較電圧Vthよりも高いときには、比較電圧Vthを一段階上げるようにセレクタ22の切替制御を行い、出力電圧Voが比較電圧Vthよりも低いときには、その状態が所定期間T(例えば20[kHz]の入力電圧Viに追従し得る最長の期間)に亘って継続したときに、比較電圧Vthを一段階下げるようにセレクタ22の切替制御を行う。このように、ロジック部29は、比較電圧Vthの可変制御を行うことにより、セレクタ22の切替状態(切替制御信号SWC)に基づいて、出力電圧Voの包絡線に相当するデジタル信号ENVを生成する。
デジタルAGC30は、デジタル信号ENVに基づいて、可変ゲインアンプ10のゲイン制御を行う。具体的に述べると、出力電圧Voが所望の電圧範囲(図3のハッチング部分を参照、例えば、ステップ電圧V7〜ステップ電圧V8を超えている場合には、可変ゲインアンプ10のゲインを下げるようにアタック動作を行い、逆に、出力電圧Voが所望の電圧範囲に達していない場合には、可変ゲインアンプ10のゲインを上げるようにリカバリ動作を行う。このような構成とすることにより、出力電圧Voを所望の電圧範囲内に収めることが可能となる。
また、ロジック部29は、コンパレータ27の比較結果に応じて出力電圧Voのゼロクロスポイント(図3の丸印を参照)を示すタイミング信号TMGを生成する手段としても機能する。デジタルAGC30は、タイミング信号TMGに基づいて、出力電圧Voのゼロクロスポイントで可変ゲインアンプ10のゲインを切り替える。このような構成とすることにより、出力電圧Voの歪みを回避することが可能となる。
また、ロジック部29は、コンパレータ26、28の比較結果に応じて出力電圧Voのフルスケールオーバーを示すアラーム信号OVRを生成する手段としても機能する。デジタルAGC30は、アラーム信号OVRに基づいて、出力電圧Voのフルスケールオーバーを認識したときには、先述のタイミング信号TMGに依らず、即時に可変ゲインアンプ10のゲインを低下させる。このような構成とすることにより、出力電圧Voのフルスケールオーバーを速やかに解消することができる。
上記したように、本構成例の検波回路20は、抵抗、スイッチ、コンパレータを主たる構成要素として形成されているため、ΔΣ方式や逐次比較方式のアナログ/デジタル変換回路と比べて、極めて簡易に所望のデジタル信号ENVを得ることができる。
次に、デジタルAGC30の構成及び動作について詳細な説明を行う。
図4は、デジタルAGC30の一構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、本構成例のデジタルAGC30は、先出の図11で示したアナログ自動利得制御回路230(2次定数回路)をデジタル信号処理によって実現するものであり、インターフェイス部31と、演算部32と、デコーダ33と、を有して成る。
インターフェイス部31は、外部パラメータ(図4の例では、パラメータA1、A2、B1)の入力を受け付ける手段である。
演算部32は、検波回路20から入力されるデジタル信号ENVと、インターフェイス部31から入力される外部パラメータ(A1、A2、B1)とを用いて、所定の演算処理を行う手段である。なお、演算部32には、上記信号のほかにも、タイミング信号TMGやアラーム信号OVRが入力されている。なお、演算部32で行われる演算処理については、後ほど詳細に説明する。
デコーダ33は、演算部32で得られた演算結果をデコードして、可変ゲインアンプ10のゲイン制御信号CTRLを生成する手段である。
次に、演算部32で行われる演算処理について詳細に説明する。
本構成例のデジタルAGC30では、図5や図9で示すように、出力電圧Voの振幅レベルに応じた定電流i1を生成する定電流源I1と、一端が定電流源I1の出力端に接続されたコンデンサC1と、一端が定電流源I1の出力端に接続された抵抗R1と、一端が抵抗R1の他端に接続されたコンデンサC2と、を有して成る2次定数回路の動作をモデル化するように、演算部32での演算処理が実施される。
まず、リカバリ動作時の演算処理について、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5は、リカバリ動作時の計算モデルを説明するための図であり、図6は、リカバリ動作時における電圧信号V1の挙動を示す図である。
図5に示すように、演算部32には、外部パラメータA1、A2として、コンデンサC1、C2の容量値の逆数(A1=1/C1、A2=1/C2)が入力されており、外部パラメータB1として、抵抗R1の抵抗値の逆数(B1=1/R1)が入力されている。
リカバリ動作時、定電流源I1は、定電流i1を引き込むように動作するため、コンデンサC1の放電が行われる。このとき、コンデンサC1、C2の各一端に現れる電圧信号V1、V2、及び、コンデンサC2の一端から抵抗R1を介してコンデンサC1の一端に向けて流れる電流i2は、それぞれ、下記(1)式〜(3)式で表される。
V1=Σ{(−i1+i2)・A1} … (1)
V2=Σ{(−i2)・A2} … (2)
i2=(V2−V1)・B1 … (3)
演算部32は、上記(1)〜(3)式に基づいて電圧信号V1に相当するデジタルデータを算出し、これを所定のゲイン切替タイミングでデコーダ33に送出する。デコーダ33は、演算部32から入力されるデジタルデータに基づき、電圧信号V1が高ければゲインを下げ、逆に、電圧信号V1が低ければゲインを上げるように、ゲイン制御信号CTRLを生成する。
なお、リカバリ動作時には、図6に示すように、コンデンサC1の放電に伴って電圧信号V1が低下していくため、可変ゲインアンプ10のゲインは、所定のゲイン切替タイミングで上げられることになる。なお、電圧信号V1の低下速度は、外部パラメータA1、A2、B1を用いて適宜調整することが可能である(図6の破線を参照)。
アタック動作中、電圧信号V2は電圧信号V1に追従して上昇するが、アタック動作の継続時間が短い場合には、電圧信号V2が電圧信号V1に近付く前にリカバリ動作への移行が生じて、電圧信号V1が低下に転じる。このとき、上記(3)式で算出される電流i2は負の値となり、かつ、電圧信号V1、V2の差が大きいことから、その電流値は大きくなる。その結果、コンデンサC1の放電速度が上昇し、電圧信号V1が急速に低下するため、可変ゲインアンプ10のゲインが素早く高められて、リカバリが迅速に行われる。
一方、アタック動作の継続時間が長い場合には、リカバリ動作への移行が生じた時点で電圧信号V2が電圧信号V1の近傍まで上昇しているため、電流i2は小さくなり、ゆっくりとリカバリが行われる。
次に、アタック動作時の演算処理について、図7及び図8を参照しながら説明する。
図7は、アタック動作時の計算モデルを説明するための図であり、図8は、アタック動作時における電圧信号V1の挙動を示す図である。
図7に示すように、アタック動作時、定電流源I1は、定電流i1を供給するように動作するため、コンデンサC1の充電が行われる。なお、アタック動作時には、コンデンサC2が充放電を繰り返すケースがあるため、本図の例ではそのモデル化を省略している。このとき、コンデンサC1の一端に現れる電圧信号V1は、下記(4)式で表される。
V1=Σ{i1・A1} … (4)
演算部32は、上記(4)式に基づいて電圧信号V1に相当するデジタルデータを算出し、これを所定のゲイン切替タイミングでデコーダ33に送出する。デコーダ33は、演算部32から入力されるデジタルデータに基づいてゲイン制御信号CTRLを生成する。
なお、アタック動作時には、図8に示すように、コンデンサC1の充電に伴って電圧信号V1が上昇していくため、可変ゲインアンプ10のゲインは、所定のゲイン切替タイミングで下げられることになる。なお、電圧信号V1の上昇速度は、外部パラメータA1を用いて適宜調整することが可能である(図8の破線を参照)。
基本的には出力電圧Voのゼロクロスポイントでゲイン切替が行われるが、出力電圧Voのフルスケールオーバーが生じたときには、出力電圧Voのゼロクロスポイントを待つことなく、即時にゲイン低下が実行される。
上記で説明した通り、本実施形態の増幅装置は、入力電圧Viを増幅して出力電圧Voを生成する可変ゲインアンプ10と、出力電圧Voの包絡線をデジタル信号ENVとして検出する検波回路20と、デジタル信号ENVに基づいて可変ゲインアンプ10のゲイン制御を行うデジタルAGC30と、を有して成り、従来の2次定数回路をデジタル信号処理で実現する構成とされている。このような構成であれば、自動利得制御の諸特性を決定するパラメータを外部からコマンド入力等で設定することができるので、外付け部品(コンデンサ2個、抵抗1個)が不要となり、回路規模縮小に貢献することが可能となる。
また、2次定数回路をモデル化した本構成であれば、外部パラメータA1、A2、B1を適宜調整することにより、自動利得制御の諸特性を任意に設定することが可能となる。
次に、可変抵抗12、13の構成及び動作について詳細に説明する。
図9は、可変抵抗12、13の一構成例を示す回路図である。
図9に示したように、可変抵抗12は、オペアンプ11の出力端とバイアス電圧VBの印加端との間に直列接続された抵抗ラダー12aと、ゲイン制御信号CTRLに応じて抵抗ラダー12aで生成される複数の分圧電圧のいずれか一をオペアンプ11の反転入力端(−)に選択出力するセレクタ12bと、を有して成る。同様に、可変抵抗13は、オペアンプ11の出力端とバイアス電圧VBの印加端との間に直列接続された抵抗ラダー13aと、ゲイン制御信号CTRLに応じて抵抗ラダー13aで生成される複数の分圧電圧のいずれか一を出力電圧Voとして選択出力するセレクタ13bと、を有して成る。
可変抵抗12は、可変ゲインアンプ10のゲインを上げるときに用いられ、可変抵抗13は、可変ゲインアンプ10のゲインを下げるときに用いられる。なお、可変抵抗12、13のうち、いずれか一方を省略しても構わない。
また、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、バイアス電圧VBよりも高電位側での包絡線検波(上側フルスケール検波を含む)と、ゼロクロス検波と、下側フルスケール検波と、を組み合わせて実施する構成(バイアス電圧VBよりも高電位側でのみ、数ステップのレベル検波を行い、バイアス電圧VBよりも低電位側では、下側フルスケール検波のみを行う構成)を例示して説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、上記とは逆に、バイアス電圧VBよりも低電位側での包絡線検波(下側フルスケール検波)と、ゼロクロス検波と、上側フルスケール検波と、を組み合わせて実施する構成(バイアス電圧VBよりも低電位側でのみ、数ステップのレベル検波を行い、バイアス電圧VBよりも高電位側では、上側フルスケール検波のみを行う構成)としても構わない。或いは、バイアス電圧VBよりも高電位側での包絡線検波(上側フルスケール検波を含む)と、ゼロクロス検波と、バイアス電圧VBよりも低電位側での包絡線検波(下側フルスケール検波)と、を組み合わせて実施する構成(バイアス電圧VBよりも高電位側、低電位側の双方で、各々、数ステップのレベル検波を行う構成)としても構わない。
本発明は、自動利得制御機能を備えた増幅装置の小規模化を実現する上で有用な技術であり、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、或いは、ボイスレコーダの音声記録手段として用いられる音声処理装置に好適な技術である。
は、本発明に係る増幅装置の概略構成を示すブロック図である。 は、検波回路20の一構成例を示す回路図である。 は、比較電圧Vthの可変制御を説明するための図である。 は、デジタルAGC30の一構成例を示すブロック図である。 は、リカバリ動作時の計算モデルを説明するための図である。 は、リカバリ動作時における電圧信号V1の挙動を示す図である。 は、アタック動作時の計算モデルを説明するための図である。 は、アタック動作時における電圧信号V1の挙動を示す図である。 は、可変抵抗12、13の一構成例を示す回路図である。 は、自動利得制御機能を備えた増幅装置の一従来例を示す図である。 は、自動利得制御機能を備えた増幅装置の別の一従来例を示す図である。
符号の説明
10 可変ゲインアンプ
11 オペアンプ
12、13 可変抵抗
12a、13a 抵抗ラダー
12b、13b セレクタ
20 検波回路
21 ステップ電圧生成部(抵抗ラダー)
22 セレクタ
23、24 抵抗
25 バッファ
26、27、28 コンパレータ
29 ロジック部
30 デジタル自動利得制御回路(デジタルAGC)
31 インターフェイス部
32 演算部
33 デコーダ

Claims (12)

  1. 入力電圧を増幅して出力電圧を生成する可変ゲインアンプと、前記出力電圧の包絡線をデジタル信号として検出する検波回路と、前記デジタル信号に基づいて前記可変ゲインアンプのゲイン制御を行うデジタル自動利得制御回路と、を有して成り、
    前記検波回路は、複数のステップ電圧を生成するステップ電圧生成部と、前記ステップ電圧のいずれか一を比較電圧として選択するセレクタと、前記出力電圧と前記比較電圧とを比較する第1コンパレータと、第1コンパレータの比較結果に応じて前記セレクタの切替制御を行い、その切替状態に応じて前記デジタル信号を生成するロジック部と、を有して成り、
    前記ロジック部は、前記出力電圧が前記比較電圧よりも高いときには、前記比較電圧を一段階上げるように前記セレクタの切替制御を行い、前記出力電圧が前記比較電圧よりも低いときには、その状態が所定期間に亘って継続したときに、前記比較電圧を一段階下げるように前記セレクタの切替制御を行うことを特徴とする増幅装置。
  2. 入力電圧を増幅して出力電圧を生成する可変ゲインアンプと、前記出力電圧の包絡線をデジタル信号として検出する検波回路と、前記デジタル信号に基づいて前記可変ゲインアンプのゲイン制御を行うデジタル自動利得制御回路と、を有して成り、
    前記検波回路は、複数のステップ電圧を生成するステップ電圧生成部と、前記ステップ電圧のいずれか一を比較電圧として選択するセレクタと、前記出力電圧と前記比較電圧とを比較する第1コンパレータと、第1コンパレータの比較結果に応じて前記セレクタの切替制御を行い、その切替状態に応じて前記デジタル信号を生成するロジック部と、を有して成り、
    前記ロジック部は、前記出力電圧が前記比較電圧よりも低いときには、前記比較電圧を一段階下げるように前記セレクタの切替制御を行い、前記出力電圧が前記比較電圧よりも高いときには、その状態が所定期間に亘って継続したときに、前記比較電圧を一段階上げるように前記セレクタの切替制御を行うことを特徴とする増幅装置。
  3. 前記検波回路は、前記出力電圧とバイアス電圧とを比較する第2コンパレータを有して成り、前記ロジック部は、第2コンパレータの比較結果に応じて前記出力電圧のゼロクロスポイントを示すタイミング信号を生成し、前記デジタル自動利得制御回路は、前記タイミング信号に基づいて前記出力電圧のゼロクロスポイントで前記可変ゲインアンプのゲインを切り替えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の増幅装置。
  4. 前記検波回路は、前記出力電圧と上限電圧とを比較する第3コンパレータと、前記出力電圧と下限電圧とを比較する第4コンパレータと、を有して成り、前記ロジック部は、第3、第4コンパレータの比較結果に応じて前記出力電圧のスケールオーバーを示すアラーム信号を生成し、前記デジタル自動利得制御回路は、前記アラーム信号に基づいて前記出力電圧のスケールオーバーを認識したときには、前記タイミング信号に依らず、即時に前記可変ゲインアンプのゲインを低下させることを特徴とする請求項3に記載の増幅装置。
  5. 前記ステップ電圧生成部は、前記ステップ電圧の最高値が前記上限電圧に設定されており、第1コンパレータは、第3コンパレータとして兼用されることを特徴とする請求項4に記載の増幅装置。
  6. 前記デジタル自動利得制御回路は、外部パラメータの入力を受け付けるインターフェイス部と、前記デジタル信号と前記外部パラメータを用いて演算処理を行う演算部と、前記演算部で得られた演算結果をデコードして前記可変ゲインアンプのゲイン制御信号を生成するデコーダと、を有して成ることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の増幅装置。
  7. 前記演算部で行われる演算処理は、前記出力電圧の振幅レベルに応じた定電流を生成する定電流源と、一端が前記定電流源の出力端に接続された第1コンデンサと、一端が前記定電流源の出力端に接続された抵抗と、一端が前記抵抗の他端に接続された第2コンデンサと、を有して成る2次定数回路の動作をモデル化したものであることを特徴とする請求項6に記載の増幅装置。
  8. 音声信号の増幅手段として、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の増幅装置を有することを特徴とする音声処理装置。
  9. 入力電圧を増幅して出力電圧を生成する可変ゲインアンプと、前記出力電圧の包絡線をデジタル信号として検出する検波回路と、前記デジタル信号に基づいて前記可変ゲインアンプのゲイン制御を行うデジタル自動利得制御回路と、を有して成り、
    前記デジタル自動利得制御回路は、外部パラメータの入力を受け付けるインターフェイス部と、前記デジタル信号と前記外部パラメータを用いて演算処理を行う演算部と、前記演算部で得られた演算結果をデコードして前記可変ゲインアンプのゲイン制御信号を生成するデコーダと、を有して成ることを特徴とする増幅装置。
  10. 入力電圧を増幅して出力電圧を生成する可変ゲインアンプと、前記出力電圧の包絡線をデジタル信号として検出する検波回路と、前記デジタル信号に基づいて前記可変ゲインアンプのゲイン制御を行うデジタル自動利得制御回路と、を有して成り、
    前記検波回路は、複数のステップ電圧を生成するステップ電圧生成部と、前記ステップ電圧のいずれか一を比較電圧として選択するセレクタと、前記出力電圧と前記比較電圧とを比較する第1コンパレータと、第1コンパレータの比較結果に応じて前記セレクタの切替制御を行い、その切替状態に応じて前記デジタル信号を生成するロジック部と、を有して成り、
    前記デジタル自動利得制御回路は、外部パラメータの入力を受け付けるインターフェイス部と、前記デジタル信号と前記外部パラメータを用いて演算処理を行う演算部と、前記演算部で得られた演算結果をデコードして前記可変ゲインアンプのゲイン制御信号を生成するデコーダと、を有して成ることを特徴とする増幅装置。
  11. 音声信号の増幅手段として、入力電圧を増幅して出力電圧を生成する可変ゲインアンプと、前記出力電圧の包絡線をデジタル信号として検出する検波回路と、前記デジタル信号に基づいて前記可変ゲインアンプのゲイン制御を行うデジタル自動利得制御回路と、を備えた増幅装置を有して成ることを特徴とする音声処理装置。
  12. 音声信号の増幅手段として、入力電圧を増幅して出力電圧を生成する可変ゲインアンプと、前記出力電圧の包絡線をデジタル信号として検出する検波回路と、前記デジタル信号に基づいて前記可変ゲインアンプのゲイン制御を行うデジタル自動利得制御回路と、を備えた増幅装置を有して成る音声処理装置であって、
    前記検波回路は、複数のステップ電圧を生成するステップ電圧生成部と、前記ステップ電圧のいずれか一を比較電圧として選択するセレクタと、前記出力電圧と前記比較電圧とを比較する第1コンパレータと、第1コンパレータの比較結果に応じて前記セレクタの切替制御を行い、その切替状態に応じて前記デジタル信号を生成するロジック部と、を有して成ることを特徴とする音声処理装置。
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