JP5102688B2 - 携帯機器の開閉装置並びに携帯機器 - Google Patents

携帯機器の開閉装置並びに携帯機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5102688B2
JP5102688B2 JP2008112687A JP2008112687A JP5102688B2 JP 5102688 B2 JP5102688 B2 JP 5102688B2 JP 2008112687 A JP2008112687 A JP 2008112687A JP 2008112687 A JP2008112687 A JP 2008112687A JP 5102688 B2 JP5102688 B2 JP 5102688B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
rotation support
attached
support shaft
members
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008112687A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009267614A (ja
JP2009267614A5 (ja
Inventor
秀夫 加藤
Original Assignee
加藤電機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 加藤電機株式会社 filed Critical 加藤電機株式会社
Priority to JP2008112687A priority Critical patent/JP5102688B2/ja
Priority to TW98112410A priority patent/TW201004278A/zh
Priority to CN2009101392095A priority patent/CN101567922B/zh
Publication of JP2009267614A publication Critical patent/JP2009267614A/ja
Publication of JP2009267614A5 publication Critical patent/JP2009267614A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5102688B2 publication Critical patent/JP5102688B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、携帯機器を構成する第1筐体と第2筐体とを互いに重ね合わせた状態で相対的に直線方向に開閉可能にスライドさせる際に用いられて好適な携帯機器の開閉装置並びにこの開閉装置を備えた携帯機器に関するものである。
携帯機器である携帯電話機等において、キーボード等を上面に設けた第1筐体と、ディスプレイ等を上面に設けた第2筐体とを有し、これらの第1筐体と第2筐体とが完全に重なり合って第2筐体で第1筐体の上面を覆う閉成状態と、第2筐体を第1筐体に対して長手方向へスライドさせて第1筐体の上面を露出させる開成状態とを作り出す、スライド機構付きのものが市場に出回っている。このような携帯機器としては、下記する特許文献1に記載されたものが公知である。
特許文献1に記載されている携帯機器は、半自動でスライド操作を行えるセミオート機能を有する開閉装置を備えている。この開閉装置は、第1筐体の上面に取り付けられるベース部材と、このベース部材にスライド可能に係合されたスライダー部材と、ベース部材とスライダー部材との間に設けられ、一端部がベース部材に連結されると共に他端部がスライダー部材に連結され、かつ、4つのリンク部材が互いに回動可能にひし形に連結されてなるリンク機構と、このリンク機構に設けられ、スライダー部材をベース部材に対して所定の位置から閉成方向又は開成方向へスライド付勢させる引張りコイルスプリングとで構成されており、スライダー部材がベース部材に対して所定の位置から閉成方向又は開成方向へスライド付勢されるので、第1筐体と第2筐体とが所定の位置から自動的にすなわちセミオートで開閉できるものである。
特表2007−503752号公報(特に段落0180〜0200、図26〜図29)
この特許文献1に記載された開閉装置は、スライド機構の動作がスムーズに行かないきらいがある。また、ベース部材とスライダー部材との間にリンク機構を設け、このリンク機構に設けられた引張りコイルスプリングによって、第1筐体と第2筐体とを所定の位置から自動的に開閉できるように構成してあるが、引張りコイルスプリングがリンク機構のリンク部材に直接取り付けられているので、この面からもリンク部材に対して引張りコイルスプリングが回転し難くベース部材に対するスライダー部材のスライドをスムーズに行えないという問題があった。また、2つのリンク部材を1つの引張りコイルスプリングで互いに近づく方向に付勢して第1筐体と第2筐体とを所定の位置から自動的に開閉するためには、引張りコイルスプリングの径を大きくしなければその開閉を行い得る弾力を持たすことができないので、開閉装置の厚さが厚くなって、大型化するという問題もあった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ベース部材に対するスライダー部材のスライドをスムーズに行える上に小型化を図れる携帯機器の開閉装置並びにこの開閉装置を備えた携帯機器を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明に係る携帯機器の開閉装置は、携帯機器を構成する第1筐体及び第2筐体のいずれか一方の筐体に取り付けられるベース部材と、このベース部材に対しスライド機構を介してスライド可能に係合され、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方の筐体に取り付けられるスライダー部材と、このスライダー部材と前記ベース部材との間に設けられ、前記ベース部材に対して前記スライダー部材を所定の開閉位置から閉成方向又は開成方向にスライド付勢するリンク機構とを備えた携帯機器の開閉装置であって、
前記スライド機構を、前記ベース部材又は前記スライダー部材のいずれか一方の両側部に設けた断面略U字形状を呈した係合部に取り付けられた溝付きの複数の回転ローラと、前記ベース部材又は前記スライダー部材のいずれか他方の両側部に設けられたレール部とで構成すると共に、
前記リンク機構、その各一端部側を前記ベース部材に回動可能に取り付けられた2つの第1リンク部材と、この第1リンク部材の各他端部側にそれぞれの一端部側を互いに回動可能に取り付けられると共に他端部側を前記スライダー部材に回動可能に取り付けられた2つの第2リンク部材と、前記2つの第1リンク部材にそれぞれ回動可能に設けられた第1スプリング取付部材と、前記2つの第2リンク部材にそれぞれ回動可能に設けられた第2スプリング取付部材と、前記2つの第1スプリング取付部材に両端部がそれぞれ取り付けられ、前記2つの第1リンク部材を互いに近づく方向に付勢する複数並列された第1付勢部材と、前記2つの第2スプリング取付部材に両端部がそれぞれ取り付けられ、前記2つの第2リンク部材を互いに近づく方向に付勢する複数並列された第2付勢部材とで構成したことを特徴とする。
この発明によれば、リンク機構が、ベース部材に回動可能に取り付けられる2つの第1リンク部材と、この第1リンク部材にそれぞれ互いに回動可能に取り付けられると共にスライダー部材に回動可能に取り付けられる2つの第2リンク部材と、2つの第1リンク部材にそれぞれ回動可能に設けられた第1スプリング取付部材と、2つの第2リンク部材にそれぞれ回動可能に設けられた第2スプリング取付部材と、2つの第1スプリング取付部材に両端部がそれぞれ取り付けられ、2つの第1リンク部材を互いに近づく方向に付勢する複数並列された第1付勢部材と、2つの第2スプリング取付部材に両端部がそれぞれ取り付けられ、2つの第2リンク部材を互いに近づく方向に付勢する複数並列された第2付勢部材とで構成されたことで、第1リンク部材及び第2リンク部材には、第1付勢部材及び第2付勢部材が第1スプリング取付部材及び第2スプリング取付部材を介して回動可能に設けられているために、ベース部材に対してスライダー部材がスライドしたときに、第1リンク部材及び第2リンク部材に対して第1スプリング取付部材及び第2スプリング取付部材が容易に回転するので、ベース部材に対するスライダー部材のスライドをスムーズに行える。また、第1付勢部材及び第2付勢部材は、それぞれ複数並列されているために、1つの付勢部材と同じ付勢力を得る場合には、厚さを薄くすることができるので、開閉装置の厚さを薄くでき、小型化を図れる。
本発明に係る携帯機器の開閉装置において、スライド機構は、ベース部材又はスライダー部材のいずれか一方の両側部に設けた断面略U字形状を呈した係合部に取り付けられた溝付きの複数の回転ローラと、ベース部材又はスライダー部材のいずれか他方の両側部に設けられたレール部と、係合部の回転ローラの間に設けられたスペーサとで構成されている。
さらに、本願発明に係る携帯機器の開閉装置において、前記第1付勢部材及び前記第2付勢部材は、引張りコイルスプリングであることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器の開閉装置において、前記第1スプリング取付部材及び前記第2スプリング取付部材には、前記第1付勢部材及び前記第2付勢部材をそれぞれ個別に着脱可能に取り付ける鉤状のスプリング取付部が設けられていることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器の開閉装置において、前記第1スプリング取付部材及び前記第2スプリング取付部材には、前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材に回動可能に支持される回動支持部が設けられ、この回動支持部には、拡径された抜け止め部が設けられ、前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材には、前記回動支持部が回動可能に係合する回動係合部が設けられ、この回動係合部には、前記抜け止め部より大きな径の挿入部が設けられ、この挿入部から前記抜け止め部を挿入して前記回動支持部を前記回動係合部に移動させることによって、前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材に前記第1スプリング取付部材及び前記第2スプリング取付部材が回動可能に取り付けられることが好ましい。

また、本発明に係る携帯機器の開閉装置において、前記2つの第1リンク部材は、第1回動支持シャフトによって互いに回動可能に連結され、この第1回動支持シャフトには、拡径された抜け止め部が設けられ、前記ベース部材には、前記第1回動支持シャフトが回動可能に係合する第1係合部が設けられ、この第1係合部には、前記抜け止め部より大きな径の挿入部が設けられ、この挿入部から前記抜け止め部を挿入して前記第1回動支持シャフトを前記第1係合部に移動させることによって、前記ベース部材に前記第1リンク部材が回動可能に取り付けられ、前記2つの第2リンク部材は、第2回動支持シャフトによって互いに回動可能に連結され、この第2回動支持シャフトには、拡径された抜け止め部が設けられ、前記スライダー部材には、前記第2回動支持シャフトが回動可能に係合する第2係合部が設けられ、この第2係合部には、前記抜け止め部より大きな径の挿入部が設けられ、この挿入部から前記抜け止め部を挿入して前記第2回動支持シャフトを前記第2係合部に移動させることによって、前記スライダー部材に前記第リンク部材が回動可能に取り付けられることが好ましい。
また、本発明に係る携帯機器は、前記の本発明に係る携帯機器の開閉装置を備えたことを特徴とする。この発明によれば、前述と同様に、リンク機構が、ベース部材に回動可能に取り付けられる2つの第1リンク部材と、この第1リンク部材にそれぞれ互いに回動可能に取り付けられると共にスライダー部材に回動可能に取り付けられる2つの第2リンク部材と、2つの第1リンク部材にそれぞれ回動可能に設けられた第1スプリング取付部材及び2つの第2リンク部材にそれぞれ回動可能に設けられた第2スプリング取付部材と、2つの第1スプリング取付部材に両端部がそれぞれ取り付けられ、2つの第1リンク部材を互いに近づく方向に付勢する複数並列された第1付勢部材及び2つの第2スプリング取付部材に両端部がそれぞれ取り付けられ、2つの第2リンク部材を互いに近づく方向に付勢する複数並列された第2付勢部材とで構成されたことで、ベース部材に対するスライダー部材のスライドをスムーズに行える上に小型化を図れる。
以上説明したように本発明に係る携帯機器の開閉装置並びに携帯機器によればスライド機構を上述したように構成し、さらにリンク機構を、ベース部材に回動可能に取り付けられる2つの第1リンク部材と、この第1リンク部材にそれぞれ互いに回動可能に取り付けられると共にスライダー部材に回動可能に取り付けられる2つの第2リンク部材と、2つの第1リンク部材にそれぞれ回動可能に設けられた第1スプリング取付部材と、2つの第2リンク部材にそれぞれ回動可能に設けられた第2スプリング取付部材と、2つの第1スプリング取付部材に両端部がそれぞれ取り付けられ、2つの第1リンク部材を互いに近づく方向に付勢する複数並列された第1付勢部材と、2つの第2スプリング取付部材に両端部がそれぞれ取り付けられ、2つの第2リンク部材を互いに近づく方向に付勢する複数並列された第2付勢部材とで構成したことで、ベース部材に対するスライダー部材のスライドをスムーズに行える上に小型化を図ることができる。
以下、本発明に係る携帯機器の開閉装置及び携帯機器の一例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る携帯機器の一例を示す図である。図2〜図4は本発明に係る携帯機器の開閉装置の一例を示す図である。本発明に係る携帯機器の開閉装置は、図1及び図2に示すように、携帯機器10を構成する第1筐体11と第2筐体12とを互いに重ね合わせた状態で相対的に直線方向へスライドさせて閉成状態と開成状態とを形成するもので、第1筐体11及び第2筐体12のいずれか一方の筐体、例えば、第1筐体11に取り付けられるベース部材2と、このベース部材2に対しスライド可能に係合され、第1筐体11及び第2筐体12のいずれか他方の筐体、例えば、第2筐体12に取り付けられるスライダー部材3と、このスライダー部材3とベース部材2との間に設けられ、これらスライダー部材3とベース部材2とを連結すると共にベース部材2に対してスライダー部材3を所定の開閉位置から閉成方向又は開成方向にスライド付勢するリンク機構4とを備えて、第1筐体11と第2筐体12とを互いに重ね合わせた状態で相対的に直線方向へスライドさせて閉成状態と開成状態とをセミオート式に構成するものである。
携帯機器10としては、特に限定されず、例えば、携帯電話機、PDA、ノート型のパソコン、ザウルス(商標)等の携帯端末機、電卓、ポケットコンピュータ、携帯ゲーム機等が挙げられ、携帯電話機等であることが好ましい。なお、本発明において携帯機器としては、その他、灰皿、ケース蓋等も含まれる。すなわち、2つの筐体を互いにスライドさせるものであれば良い。したがって、以下に携帯機器の一例として携帯電話機に実施した場合について説明するが、このものに限定されない。
第1筐体11は、例えば、キーボード部等の操作部13を上面に設けてある。第2筐体12は、例えば、LCDなどのディスプレイ部14等を上面に設けてある。第1筐体11及び第2筐体12は、平面略矩形状にそれぞれ形成されている。なお、第1筐体11及び第2筐体12は、図2において想像線で記載してある。これらの第1筐体11と第2筐体12とが互いに重ね合わされた閉成状態で開閉装置1を介して連結されて携帯機器10が構成されている。すなわち、この携帯機器10は、第1筐体11の上面に第2筐体12の下面が互いに重ね合わされて操作部13を閉塞すると共に、第1筐体11の上面から第2筐体12がスライド移動して操作部13を露出させることができるようになっている。
ベース部材2は、第1筐体11の上面の長手方向の一側部に例えばビス等により取り付けられる。ベース部材2は、図2〜図4及び図10に示すように、例えば、第1筐体11の長手方向に伸びる幅の狭い平面略矩形平板状に形成されている基板部21と、この基板部21の両側部に設けられた断面略U字形状を呈した係合部22とからなる。係合部22は、別部材を取り付けて形成してもよいし、基板部21の両側部を断面略コの字状に折り曲げて基板部21と一体的に形成してもよい。ベース部材2は、例えばステンレス製の金属プレートをプレス加工することにより形成される。
基板部21は、第1筐体11の長手方向の幅より小さな寸法で形成されている。基板部21の前後方向(短手方向)の略中央部であって一方の側部近傍には、第1回動支持シャフト51を回動可能に取り付けるための第1係合部としての第1係合孔23が設けられている。この第1係合孔23は、ベース部材2(第1筐体11)の幅方向の中央部側に延び、この延出端部が第1係合孔23より径が大きな円形状の挿入部24として形成されている。すなわち、第1係合孔23及び挿入部24は、略楕円状の一端部(中央部側の端部)を拡径した形状に形成されている。この第1係合孔23及び挿入部24を含むこれら近傍の略楕円状の部分21aがスライダー部材3側に突出している。基板部21の前端部及び後端部の略中央部には、略三角形状に切り欠かれたスライド範囲規制部28a、28bがそれぞれ設けられている。また、基板部21には、ベース部材2を例えばビス等により第1筐体11に取り付けるための貫通孔29が例えば4つ設けられている。
また、係合部22には、スライダー部材3とのスライドが円滑に行われるように、スライド円滑部材が設けられている。スライド円滑部材としては、摩擦係数が小さい樹脂等の断面略U字形状を呈した滑り促進部材等であってもよいし、例えば、図9に示すように、係合部22に取り付けられた回動支持ピン25に回動可能に設けられている溝26a付きの回転ローラ26でもよい。この回転ローラ26は、例えば、3つ係合部22に設けられているが、回転ローラ26の個数は3つに限定されず、3つ以外の個数でもよい。また、3つの回転ローラ26の間の2箇所には、係合部22のコの字状の間隔を保持するスペーサ27がスペーサ支持ピン27aを介してそれぞれ設けられている。図10中、符号22aは回動支持ピン25を取り付けるための取付孔を示し、符号22bはスペーサ支持ピン27aを取り付けるための取付孔を示す。
スライダー部材3は、第2筐体12の下面であってその上方近傍から下方近傍にかけて例えばビス等により取り付けられる。スライダー部材3は、図2〜図4及び図11に示すように、例えば、第2筐体12の下面を覆う略矩形状に形成されている。スライダー部材3の長手方向の略中央部であって他方の側部近傍には、第2回動支持シャフト61を回動可能に取り付けるための第2係合部としての第2係合孔33が設けられている。この第2係合孔33は、スライダー部材3の幅方向の中央部側に延び、この延出端部が第2係合孔33より径が大きな円形状の挿入部34として形成されている。すなわち、第2係合孔33及び挿入部34は、略楕円状の一端部(中央部側の端部)を拡径した形状に形成されている。この第2係合孔33及び挿入部34を含むこれら近傍の略楕円状の部分3aがベース部材2側に突出している。スライダー部材3の前端部及び後端部の略中央部には、ベース部材2のスライド範囲規制部28a、28bに当接してベース部材2に対するスライダー部材3のスライド範囲を規制するスライド範囲規制突部38a、38bを取り付けるための取付孔3cが設けられている。また、スライダー部材3には、スライダー部材3を例えばビス等により第2筐体12に取り付けるための貫通孔39が例えば8つ設けられている。
スライダー部材3の両側部は、ベース部材2の係合部22(実質的には回転ローラ26)にスライド係合するレール部32として形成されている。レール部32は、特にその形状は限定されないが、例えば、スライダー部材3の両側部を略クランク状に折り曲げて形成してもよい。スライダー部材3は、例えばステンレス製の金属プレートをプレス加工することにより形成される。
スライダー部材3のレール部32がベース部材2の係合部22とそれぞれスライド係合して、ベース部材2及びスライダー部材3(第1筐体11及び第2筐体12)が互いに第1筐体11又は第2筐体12の上下方向の直線上にスライドするようになっており、レール部32と係合部22とでスライド機構Aを構成している。尚、レール部32と係合部22は、上記とは逆にベース部材2とスライダー部材3の側に設けられてもよい。これらベース部材2とスライダー部材3とがスライド係合することにより、ベース部材2とスライダー部材3とが略細長の矩形筒状に形成される。
レール部32が係合部22(回転ローラ26)に係合されている状態、すなわち、ベース部材2及びスライダー部材3がスライド係合している状態で、スライド範囲規制突部38aがスライド範囲規制部28aに当接する閉成状態(図1(a)及び図2(a)参照。)からスライド範囲規制突部38bがスライド範囲規制部28bに当接する開成状態(図1(c)及び図2(c)参照。)までの間でスライド移動するようになっており、この閉成状態と開成状態との間の中間の状態が中立状態である(図1(b)及び図2(b)参照。)。なお、ベース部材2を第1筐体11に取り付け、スライダー部材3を第2筐体12に取り付けたが、ベース部材2を第2筐体12に取り付け、スライダー部材3を第1筐体11に取り付けるようにしてもよい。また、スライド範囲を規制する手段として、スライド範囲規制部28a、28b及びスライド範囲規制突部38a、38bを用いたが、これに限定されず、他の手段でスライド範囲を規制するようにしてもよい。
リンク機構4は、図2〜図4に示すように、ベース部材2とスライダー部材3との間に設けられ、ベース部材2とスライダー部材3とを連結すると共に、ベース部材2に対してスライダー部材3を所定の開閉位置から閉成方向又は開成方向にスライド付勢するものである。リンク機構4としては、ベース部材2に回動可能に取り付けられる2つの第1リンク部材41a、41bと、この第1リンク部材41a、41bにそれぞれ互いに回動可能に取り付けられると共にスライダー部材3に回動可能に取り付けられる2つの第2リンク部材42a、42bと、2つの第1リンク部材41a、41bにそれぞれ回動可能に設けられた第1スプリング取付部材43及び2つの第2リンク部材42a、42bにそれぞれ回動可能に設けられた第2スプリング取付部材44と、2つの第1スプリング取付部材43に両端部がそれぞれ取り付けられ、2つの第1リンク部材41a、41bを互いに近づく方向に付勢する複数並列された第1付勢部材45及び2つの第2スプリング取付部材44に両端部がそれぞれ取り付けられ、2つの第2リンク部材42a、42bを互いに近づく方向に付勢する複数並列された第2付勢部材46とで構成されている。
2つの第1リンク部材41a、41bは、図12に示すように、例えば、細長の平板状に形成されている。この2つの第1リンク部材41a、41bの一端部近傍には、2つの第1リンク部材41a、41bを互いに回動可能に支持する第1回動支持シャフト51が取り付けられる円形の第1回動支持孔41c、41dがそれぞれ設けられている。これら2つの第1回動支持孔41c、41dの直径は異なり、一方が他方より大きな直径に形成されている。
第1回動支持シャフト51は、図13に示すように、直径が一番大きな大径部52が軸方向の略中央部に形成された略円柱状に形成されている。第1回動支持シャフト51の大径部52より一方の端部側には、大径部52より直径が小さな第1支持部53と、この第1支持部53より直径が小さな第2支持部54とが設けられている。第1支持部53の直径は、例えば、直径が大きな第1回動支持孔41c(第1A回動支持孔41cということがある。)の直径より若干小さな直径で形成されている。第1支持部53の軸方向の長さは、第1A回動支持孔41cを有する第1リンク部材41aの厚さより厚い寸法で形成されている。第2支持部54の直径は、例えば、直径が小さな第1回動支持孔41d(第1B回動支持孔41dということがある。)の直径より略同じか若干小さな直径で形成されている。これにより、第1回動支持シャフト51の第1支持部53を一方の第1リンク部材41aの第1A回動支持孔41cに挿入した後、この第2支持部54を他方の第1リンク部材41bの第1B回動支持孔41dに挿入し、この第2支持部54の先端部をかしめることにより、2つの第1リンク部材41a、41bは第1回動支持シャフト51を介して互いに回動可能に連結される。
また、第1回動支持シャフト51の大径部52より他方の端部側には、ベース部材2の第1係合孔23より若干直径が小さな装着部55が設けられている。装着部55の軸方向の長さは、ベース部材2の厚さより厚い寸法で形成されている。装着部55の端部には、挿入部24より直径が小さくかつ第1係合孔23より直径が大きな直径の円板状の抜け止め部56が設けられている。これにより、抜け止め部56を挿入部24に挿入して第1回動支持シャフト51を第1係合孔23へスライドすることにより、特に図4に示すように、第1回動支持シャフト51をベース部材2の第1係合孔23に容易に回動可能に取り付けることができる。すなわち、第1リンク部材41a、41bをベース部材2に容易に回動可能に取り付けることができる。
また、2つの第1リンク部材41a、41bの他端部近傍には、図12に示すように、第3回動支持シャフト71が挿入される連結孔41eと第1スプリング取付部材43が回動可能に取り付けられる回動係合部41fがそれぞれ設けられている。連結孔41eは、第1リンク部材41a、41bの他端部近傍に設けられていると共に、回動係合部41fは、第1リンク部材41a、41bの他端部近傍より若干中央部側に設けられている。回動係合部41fは、連結孔41eより直径が小さく形成され、これら回動係合部41fと連結孔41eとが回動係合部41fの直径の幅で連通されている。すなわち、連結孔41eは、回動係合部41fの挿入部としても機能している。
2つの第2リンク部材42a、42bは、例えば、第1リンク部材41a、41bと同じものが用いられ、細長の平板状に形成されている。この2つの第2リンク部材42a、42bの一端部近傍には、2つの第2リンク部材42a、42bを互いに回動可能に支持する第2回動支持シャフト61が取り付けられる円形の第2回動支持孔42c、42dがそれぞれ設けられている。これら2つの第2回動支持孔42c、42dの直径は異なり、一方が他方より大きな直径に形成されている。
第2回動支持シャフト61は、図13に示すように、直径が一番大きな大径部62が軸方向の略中央部に形成された略円柱状に形成されている。第2回動支持シャフト61の大径部62より一方の端部側には、大径部62より直径が小さな第1支持部63と、この第1支持部63より直径が小さな第2支持部64とが設けられている。第1支持部63の直径は、例えば、直径が大きな第2回動支持孔42c(第2A回動支持孔42cということがある。)の直径より若干小さな直径で形成されている。第1支持部63の軸方向の長さは、第2A回動支持孔42cを有する第2リンク部材42a、42bの厚さより長い寸法で形成されている。第2支持部64の直径は、例えば、直径が小さな第2回動支持孔42d(第2B回動支持孔42dということがある。)の直径より略同じか若干小さな直径で形成されている。これにより、第2回動支持シャフト61の第1支持部63を一方の第2リンク部材42aの第2A回動支持孔42cに挿入した後、この第2支持部64を他方の第2リンク部材42bの第2B回動支持孔42dに挿入し、この第2支持部64の先端部をかしめることにより、2つの第2リンク部材42a、42bは第2回動支持シャフト61を介して互いに回動可能に連結される。

また、第2回動支持シャフト61の大径部62より他方の端部側には、スライダー部材3の第2係合孔33より若干直径が小さな装着部65が設けられている。装着部65の軸方向の長さは、スライダー部材3の厚さより厚い寸法で形成されている。装着部65の端部には、挿入部34より直径が小さくかつ第2係合孔33より直径が大きな直径の円板状の抜け止め部66が設けられている。これにより、抜け止め部66を挿入部34に挿入して第2回動支持シャフト61を第2係合孔33へスライドすることにより、特に図5に示すように、第2回動支持シャフト61をスライダー部材3の第2係合孔33に回動可能に容易に取り付けることができる。すなわち、第2リンク部材42a、42bをスライダー部材3に容易に回動可能に取り付けることができる。
また、2つの第2リンク部材42a、42bの他端部近傍には、図12に示すように、第3回動支持シャフト71が挿入される連結孔42eと第2スプリング取付部材44が回動可能に取り付けられる回動係合部42fがそれぞれ設けられている。連結孔42eは、第2リンク部材42a、42bの他端部近傍に設けられていると共に、回動係合部42fは、第2リンク部材42a、42bの他端部近傍より若干中央部側に設けられている。回動係合部42fは、連結孔42eより直径が小さく形成され、これら回動係合部42fと連結孔42eとが回動係合部42fの直径の幅で連通されている。すなわち、連結孔42eは、回動係合部42fの挿入部としても機能している。
この第2リンク部材42a、42bの連結孔42eと第1リンク部材41a、41bの連結孔41eとが第3回動支持シャフト71によって互いに回動可能に連結されている。第3回動支持シャフト71は、例えば、連結孔41e、42eの直径より若干小さな直径に形成されている。第3回動支持シャフト71の軸方向の長さは、第1リンク部材41a、41bと第2リンク部材42a、42bとを重ね合わせたときの厚さより厚い寸法、例えば若干厚い寸法で形成されている。第3回動支持シャフト71の一端部には、連結孔41e、42eの直径より大きな直径の抜け止め部71aが設けられている。また、第3回動支持シャフト71の他端部には、直径が小さい取付部71bが設けられている。
この取付部71bから第1リンク部材41a、41bの連結孔41eと第2リンク部材42a、42bの連結孔42eとに第3回動支持シャフト71を挿入して、連結孔41e、42eから突出した取付部71bの外周にワッシャー72を取り付けた後に、取付部71bをかしめることにより、特に図6及び図7に示すように、第1リンク部材41a、41bと第2リンク部材42a、42bとが第3回動支持シャフト71を介して互いに回動可能に連結されるようになっている。よって、2つの第1リンク部材41a、41bと2つの第2リンク部材42a、42bとの合計4つのリンク部材が連結されて略ひし形のリンク機構4が構成される。この4つのリンク部材(2つの第1リンク部材41a、41b及び2つの第2リンク部材42a、42b)は、対向する第1リンク部材41a、41bと第2リンク部材42a、42bとが略同一平面上に位置されるように互い違いに配置されていることが好ましい。このリンク機構4によってベース部材2とスライダー部材3とが連結されている。
第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44は、異なるものでも同じものでもよく、例えば、同じもので、図6〜図8に示すように、平板状に形成されている。第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44の一端部は、半円状に形成され、この一端部には、回動支持部が設けられている。回動支持部は、第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44に一体的に設けてもよいが、例えば、別部材である第4回動支持シャフト47を設けてもよい。第4回動支持シャフト47を取り付ける場合には、第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44の一端部には取付孔43a、44aが設けられている。
第4回動支持シャフト47は、図15に示すように、連結孔41e、42eより直径が大きな大径部47aを有し、この大径部47aの一方の端部には、第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44の取付孔43a、44aに挿入されて端部をかしめることで第4回動支持シャフト47を第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44に取り付けるための取付部47bが設けられている。第4回動支持シャフト47の大径部47aの他方の端部には、回動係合部41f、42fより若干直径が小さな装着部47cが設けられている。装着部47cの軸方向の長さは、第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44の厚さより厚い寸法で形成されている。装着部47cの端部には、連結孔41e、42eより直径が小さくかつ回動係合部41f、42fより直径が大きな直径の円板状の抜け止め部47dが設けられている。これにより、抜け止め部47dを連結孔41e、42eに挿入して第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44を回動係合部41f、42fへスライドすることにより、図6及び図7に示すように、第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44を第1リンク部材41a、41b及び第2リンク部材42a、42bに回動可能に容易に取り付けることができる。このとき、第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44は、第1リンク部材41a、41b及び第2リンク部材42a、42bがそれぞれ互いに重なり合う側の面側の第1リンク部材41a、41b及び第2リンク部材42a、42bに取り付けられていることが好ましい。
第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44の他端部には、図6〜図8に示すように、スプリング取付部48が複数設けられている。スプリング取付部48は、付勢手段である、例えば、第1付勢部材45及び第2付勢部材46を個別に着脱可能に取り付けるもので、例えば、第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44の他端部に装着する第1付勢部材45及び第2付勢部材46の数、例えば3つそれぞれ設けられている。スプリング取付部48の個数は、3つに限定されず、2つ又は4つ以上であってもよい。スプリング取付部48は、第1付勢部材45及び第2付勢部材46の着脱を容易に行えるならばどのように形成してもよく、例えば、コの字状等の鉤状に形成されている。
第1付勢部材45及び第2付勢部材46は、引張る方向に付勢力を有する付勢手段で、ベース部材2に対してスライダー部材3を所定の開閉位置例えば中立状態から閉成方向又は開成方向にスライド付勢するもの、すなわち、2つの第3回動支持シャフト71が近づく方向に付勢させるものである。第1付勢部材45及び第2付勢部材46としては、特に限定されないが、例えば、引張りコイルスプリング49等であることが好ましい。引張りコイルスプリング49の両端部には、スプリング取付部48に着脱可能に取り付けるための取付部49aがそれぞれ設けられている。この取付部49aは、例えば、線材を略円形状や略円弧状等に折り曲げて形成されている。
引張りコイルスプリング49は、第1スプリング取付部材43間に3つ取り付けられていると共に、第2スプリング取付部材44間に3つの合計6つ取り付けられている。これら引張りコイルスプリング49は、閉成状態又は開成状態にある第1スプリング取付部材43のスプリング取付部48間及び第2スプリング取付部材44のスプリング取付部48間の長さと略同じ寸法で形成されていてもよいが、その長さより短い寸法、例えば、若干短い寸法で形成されていることが好ましい。これにより、引張りコイルスプリング49は、閉成状態及び開成状態のときには付勢力に抗して伸びており、この付勢力によって閉成状態又は開成状態が保持されるようになっている。
次に本発明に係る開閉装置1及び携帯機器10の作用を説明する。
携帯機器10が使用されていない状態では、通常、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態である(図1(a)及び図2(a)参照。)。このとき、引張りコイルスプリング49は、その付勢力に抗して伸びて2つの第3回動支持シャフト71を互いに近づく方向に付勢すると共に、第1回動支持シャフト51と第2回動支持シャフト61とを離れる方向に付勢しているために、第2筐体12が第1筐体11と重なり合う方向に付勢され、かつ、ベース部材2のスライド範囲規制部28aにスライダー部材3のスライド範囲規制突部38aが当接しているので、第1筐体11と第2筐体12とは互いにほぼ完全に重なり合った閉成状態に保持されている。なお、この閉成状態をより確実に保持するために、ロック機構を設けるようにしてもよい。
この携帯機器10の第1筐体11に設置したキーボード部等の操作部13を操作する場合には、例えば、第1筐体11を一方の手で持って固定した状態で、もう一方の手で第2筐体12をその長手方向の開成方向にスライドさせる。もちろんこの操作を片方の手だけで行うこともできる。このとき、引張りコイルスプリング49の付勢力に抗して2つの第1リンク部材41a、41b及び2つの第2リンク部材42a、42bはそれぞれ互いに離れる方向(開く方向)に第1回動支持シャフト51及び第2回動支持シャフト61を軸に回転する。すなわち、2つの第3回動支持シャフト71が互いに離れる方向に移動すると共に、第2回動支持シャフト61が第1回動支持シャフト51と近づく方向に移動して、6つの引張りコイルスプリング49のそれぞれの両端部間の長さがスライド幅に応じて徐々に長くなる。
このように、第1筐体11に対して第2筐体12をスライドさせると、引張りコイルスプリング49が付勢力に抗して徐々に伸び、そして、図1(b)及び図2(b)に示したように、引張りコイルスプリング49の両端部間の長さが最大になった状態が中立状態(図示例では中間状態)である。このとき、2つの第1リンク部材41a、41b及び2つの第2リンク部材42a、42bは第1回動支持シャフト51及び第2回動支持シャフト61を軸に最大に開いた状態であり、かつ、第1回動支持シャフト51と第2回動支持シャフト61とが最も近づいた状態である。この中立状態を過ぎると、第1回動支持シャフト51と第2回動支持シャフト61との位置が前後に入れ替わり、引張りコイルスプリング49の付勢力によって2つの第1リンク部材41a、41b及び2つの第2リンク部材42a、42bがそれぞれ互いに近づく方向(閉じる方向)に移動すると共に2つの第3回動支持シャフト71が互いに近づく方向に移動し、かつ、第2回動支持シャフト61が第1回動支持シャフト51と離れる方向に移動する、すなわち、ベース部材2に対してスライダー部材3が開成方向に自動的にスライド移動する。そして、スライダー部材3のスライド範囲規制突部38bがベース部材2のスライド範囲規制部28bに当接してその移動が停止することにより、第1筐体11と第2筐体12とが全開成状態になり、その状態に保持される(図1(c)及び図2(c)参照。)。これにより、第1筐体11の上面に設けたキーボード部等の操作部13が露出するので、キーボード操作等が可能となる。なお、この開成状態をより確実に保持するために、ロック機構を設けるようにしてもよい。よって、第1筐体11と第2筐体12が互いに重なり合っている閉成状態から開成状態にスライド移動させるときには、その中間状態から半自動(セミオート)でスライド動作を行えることになる。
次に、第1筐体11に対して完全に開いた開成状態の第2筐体12を閉成状態に戻すには、例えば、第1筐体11を一方の手で持って固定した状態で第2筐体12をもう一方の手で押して閉成方向にスライドさせる。もちろんこの操作は片方の手のみで行うことは可能である。すると、引張りコイルスプリング49は最初はその付勢力に抗してさらに伸びると共に2つの第1リンク部材41a、41b及び2つの第2リンク部材42a、42bがそれぞれ互いに第1回動支持シャフト51及び第2回動支持シャフト61を軸に回転して開いて行き、中立状態を過ぎると、2つの第1リンク部材41a、41b及び2つの第2リンク部材42a、42bがそれぞれ引張りコイルスプリング49の付勢力により閉じる方向に回転して、第3回動支持シャフト71が互いに近づく方向に移動すると共に第1回動支持シャフト51と第2回動支持シャフト61とが互いに離間する方向に移動するので、第1筐体11に対し第2筐体12が閉成方向に自動的にスライド移動して閉成状態となる(図1(a)及び図2(a)参照。)。よって、第1筐体11と第2筐体12を開成状態から閉成状態にスライド移動させるときには、中立状態から半自動(セミオート)でスライド動作を行えることになる。尚、このセミオートによるスライド動作は、開成方向又は閉成方向の一方向のみであってもよい。
このようにセミオートによるスライド動作は、ベース部材2とスライダー部材3とをリンク機構4で連結しこのリンク機構4の引張りコイルスプリング49の付勢力によって行われるので、確実にセミオートによるスライド動作を行える。すなわち、例えば、コンプレッションスプリングを用いてスライド動作させる場合には、コンプレッションスプリングがその付勢力によって撓むことによる付勢力を利用するために、スライドストロークが長くなるほど、コンプレッションスプリングが厚み方向へ振れることが考えられるが、引張りコイルスプリング49を用いることにより、引張りコイルスプリング49はスライド動作中においても略直線状で伸縮して常に引張り力しか作用しないので、コンプレッションスプリングに比して振れが少なく、引張りコイルスプリング49の付勢力によって確実にセミオートによるスライド動作を行える。
また、引張りコイルスプリング49の両端部は、第1リンク部材41a、41b及び第2リンク部材42a、42bにそれぞれ回動可能に取り付けられている第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44に取り付けられているために、スライド動作するときに第1リンク部材41a、41b及び第2リンク部材42a、42bが回転してもこの回転に応じて第1リンク部材41a、41b及び第2リンク部材42a、42bに対して第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44が回転するので、ベース部材2に対するスライダー部材3のスライドをスムーズに行える。また、引張りコイルスプリング49を複数例えば3つ並列してセミオートによるスライド動作を行うために、1つの引張りコイルスプリングを用いる場合に比して厚さを薄くすることができ、小型化を図れる。また、複数の引張りコイルスプリング49を用いるために、スプリングの個数・配置箇所の変更や付勢力の異なるスプリングの変更を行うことができ、スプリングの調整を容易に行える。また、引張りコイルスプリング49は、第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44のコ字状等の鉤状に形成されているスプリング取付部48に着脱可能に取り付けられているので、引張りコイルスプリング49の着脱が容易であり、スプリングの個数・配置箇所の変更や付勢力の異なるスプリングの変更を簡単に行うことができ、スプリングの調整を一層容易に行える。
したがって、本発明に係る開閉装置1及び携帯機器10は、ベース部材2に対するスライダー部材3のスライドをスムーズに行える上に小型化を図れ、かつ、スプリングの調整を容易に行えるものである。
また、リンク機構4のベース部材2及びスライダー部材3への取付を簡単に行うことができる。すなわち、例えば、ベース部材2の上面から第1回動支持シャフト51の抜け止め部56をベース部材2の挿入部24に挿入して貫通させた後、この第1回動支持シャフト51を第1係合孔23へスライドすることにより、第1回動支持シャフト51がベース部材2の第1係合孔23に回動可能に取り付けられる。次に、このリンク機構4の第2回動支持シャフト61の抜け止め部66をスライダー部材3の下面からスライダー部材3の挿入部34に挿入して貫通させた後、この第2回動支持シャフト61を第2係合孔33へスライドすることにより、第2回動支持シャフト61がスライダー部材3の第2係合孔33に回動可能に取り付けられる。従って、リンク機構4のベース部材2及びスライダー部材3への取付を簡単に行うことができる。
また、リンク機構4は、4つのリンク部材のうちの2つの対向するリンク部材(第1リンク部材41aと第2リンク部材42bと)が略同一平面上に位置されると共に残りの2つの対向するリンク部材(第1リンク部材41bと第2リンク部材42aと)が略同一平面上に位置される略ひし形に形成され、かつ、第1スプリング取付部材43及び第2スプリング取付部材44が、第1リンク部材41a、41b及び第2リンク部材42a、42bがそれぞれ互いに重なり合う側の面側の第1リンク部材41a、41b及び第2リンク部材42a、42bに取り付けられ、しかも、これら第1リンク部材41a、41b及び第2リンク部材42a、42bには、3つの引張りコイルスプリング49がそれぞれ並列されているので、厚さを一層薄くすることができ、小型化を一層図れることになる。
以上説明したように本発明に係る携帯機器の開閉装置は、リンク機構が、ベース部材に回動可能に取り付けられる2つの第1リンク部材と、この第1リンク部材にそれぞれ互いに回動可能に取り付けられると共にスライダー部材に回動可能に取り付けられる2つの第2リンク部材と、2つの第1リンク部材にそれぞれ回動可能に設けられた第1スプリング取付部材と、2つの第2リンク部材にそれぞれ回動可能に設けられた第2スプリング取付部材と、2つの第1スプリング取付部材に両端部がそれぞれ取り付けられ、2つの第1リンク部材を互いに近づく方向に付勢する複数並列された第1付勢部材と、2つの第2スプリング取付部材に両端部がそれぞれ取り付けられ、2つの第2リンク部材を互いに近づく方向に付勢する複数並列された第2付勢部材とで構成されたことで、ベース部材に対するスライダー部材のスライドをスムーズに行える上に小型化を図ることができることから、携帯端末の中でもとくに携帯電話機等として好適に用いられるものである。
本発明に係る携帯機器の一例を示す平面図で、(a)は閉成状態を示す図、(b)は中立状態を示す図、(c)は開成状態を示す図である。 本発明に係る携帯機器の開閉装置の一例を示す裏面図で、(a)は閉成状態を示す図、(b)は中立状態を示す図、(c)は開成状態を示す図である。 本発明に係る携帯機器の開閉装置の一例を示す斜視図である。 本発明に係る携帯機器の開閉装置の一例を示す図で、(a)は裏面図、(b)は(a)中のB−B線の方向から見たスライド機構の拡大断面図である。 本発明に係るスライダー部材と第2リンク部材との連結状態の一例を示す斜視図である。 本発明に係る第1リンク部材と第2リンク部材との連結状態及びスプリング取付部材の取付状態の一例を示す斜視図である。 本発明に係る第1リンク部材と第2リンク部材との連結状態及びスプリング取付部材の取付状態の一例を示す斜視図である。 本発明に係るスプリング取付部材の一例を示す斜視図である。 本発明に係るスライド円滑部材の一例を示す斜視図である。 本発明に係るベース部材の一例を示す斜視図である。 本発明に係るスライダー部材の一例を示す斜視図である。 本発明に係るリンク部材の一例を示す斜視図で、(a)は第1のリンク部材の一例を示す図、(b)は第2のリンク部材の一例を示す図である。 本発明に係る第1回動支持シャフト及び第2回動支持シャフトの一例を示す図で、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 本発明に係る第3回動支持シャフトの一例を示す図で、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 本発明に係る第4回動支持シャフトの一例を示す図で、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
符号の説明
A スライド機構
1 開閉装置
2 ベース部材
3 スライダー部材
4 リンク機構
10 携帯機器
11 第1筐体
12 第2筐体
23 第1係合孔(第1係合部)
24 挿入部
33 第1係合孔(第1係合部)
34 挿入部
41a、41b 第1リンク部材
42a、42b 第2リンク部材
43 第1スプリング取付部材
44 第2スプリング取付部材
45 第1付勢部材
46 第2付勢部材
48 スプリング取付部
49 引張りコイルスプリング
51 第1回動支持シャフト
61 第2回動支持シャフト
71 第3回動支持シャフト

Claims (7)

  1. 携帯機器を構成する第1筐体及び第2筐体のいずれか一方の筐体に取り付けられるベース部材と、このベース部材に対しスライド機構を介してスライド可能に係合され、前記第1筐体及び前記第2筐体のいずれか他方の筐体に取り付けられるスライダー部材と、このスライダー部材と前記ベース部材との間に設けられ、前記ベース部材に対して前記スライダー部材を所定の開閉位置から閉成方向又は開成方向にスライド付勢するリンク機構とを備えた携帯機器の開閉装置であって、
    前記スライド機構を、前記ベース部材又は前記スライダー部材のいずれか一方の両側部に設けた断面略U字形状を呈した係合部に取り付けられた溝付きの複数の回転ローラと、前記ベース部材又は前記スライダー部材のいずれか他方の両側部に設けられたレール部とで構成すると共に、
    前記リンク機構を、その各一端部側を前記ベース部材に回動可能に取り付けられた2つの第1リンク部材と、この第1リンク部材の各他端部側にそれぞれの一端部側を互いに回動可能に取り付けられると共に他端部側を前記スライダー部材に回動可能に取り付けられた2つの第2リンク部材と、前記2つの第1リンク部材にそれぞれ回動可能に設けられた第1スプリング取付部材と、前記2つの第2リンク部材にそれぞれ回動可能に設けられた第2スプリング取付部材と、前記2つの第1スプリング取付部材に両端部がそれぞれ取り付けられ、前記2つの第1リンク部材を互いに近づく方向に付勢する複数並列された第1付勢部材と、前記2つの第2スプリング取付部材に両端部がそれぞれ取り付けられ、前記2つの第2リンク部材を互いに近づく方向に付勢する複数並列された第2付勢部材とで構成したことを特徴とする、携帯機器の開閉装置。
  2. 前記スライド機構は、前記ベース部材又は前記スライダー部材のいずれか一方の両側部に設けた断面略U字形状を呈した係合部に取り付けられた溝付きの複数の回転ローラと、前記ベース部材又はスライダー部材のいずれか他方の両側部に設けられたレール部と、前記係合部の前記回転ローラの間に設けられたスペーサと、で構成されていることを特徴とする、請求項に記載の携帯機器の開閉装置。
  3. 前記第1付勢部材及び前記第2付勢部材は、引張りコイルスプリングであることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか1項に記載の携帯機器の開閉装置。
  4. 前記第1スプリング取付部材及び前記第2スプリング取付部材には、前記第1付勢部材及び前記第2付勢部材をそれぞれ個別に着脱可能に取り付ける鉤状のスプリング取付部が設けられていることを特徴とする、請求項1乃至のいずれか1項に記載の携帯機器の開閉装置。
  5. 前記第1スプリング取付部材及び前記第2スプリング取付部材には、前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材に回動可能に支持される回動支持部が設けられ、この回動支持部には、拡径された抜け止め部が設けられ、前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材には、前記回動支持部が回動可能に係合する回動係合部が設けられ、この回動係合部には、前記抜け止め部より大きな径の挿入部が設けられ、この挿入部から前記抜け止め部を挿入して前記回動支持部を前記回動係合部に移動させることによって、前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材に前記第1スプリング取付部材及び前記第2スプリング取付部材が回動可能に取り付けられることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の携帯機器の開閉装置。
  6. 前記2つの第1リンク部材は、第1回動支持シャフトによって互いに回動可能に連結され、この第1回動支持シャフトには、拡径された抜け止め部が設けられ、前記ベース部材には、前記第1回動支持シャフトが回動可能に係合する第1係合部が設けられ、この第1係合部には、前記抜け止め部より大きな径の挿入部が設けられ、この挿入部から前記抜け止め部を挿入して前記第1回動支持シャフトを前記第1係合部に移動させることによって、前記ベース部材に前記第1リンク部材が回動可能に取り付けられ、
    前記2つの第2リンク部材は、第2回動支持シャフトによって互いに回動可能に連結され、この第2回動支持シャフトには、拡径された抜け止め部が設けられ、前記スライダー部材には、前記第2回動支持シャフトが回動可能に係合する第2係合部が設けられ、この第2係合部には、前記抜け止め部より大きな径の挿入部が設けられ、この挿入部から前記抜け止め部を挿入して前記第2回動支持シャフトを前記第2係合部に移動させることによって、前記スライダー部材に前記第2リンク部材が回動可能に取り付けられることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の携帯機器の開閉装置。
  7. 前記請求項1〜のいずれか1項に記載の携帯機器の開閉装置を備えたことを特徴とする、携帯機器。
JP2008112687A 2008-04-23 2008-04-23 携帯機器の開閉装置並びに携帯機器 Expired - Fee Related JP5102688B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008112687A JP5102688B2 (ja) 2008-04-23 2008-04-23 携帯機器の開閉装置並びに携帯機器
TW98112410A TW201004278A (en) 2008-04-23 2009-04-14 Opening/closing device of portable apparatus and portable apparatus
CN2009101392095A CN101567922B (zh) 2008-04-23 2009-04-23 便携设备的开闭装置以及便携设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008112687A JP5102688B2 (ja) 2008-04-23 2008-04-23 携帯機器の開閉装置並びに携帯機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009267614A JP2009267614A (ja) 2009-11-12
JP2009267614A5 JP2009267614A5 (ja) 2011-06-16
JP5102688B2 true JP5102688B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=41283867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008112687A Expired - Fee Related JP5102688B2 (ja) 2008-04-23 2008-04-23 携帯機器の開閉装置並びに携帯機器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5102688B2 (ja)
CN (1) CN101567922B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011160399A (ja) 2010-01-06 2011-08-18 Sony Ericsson Mobile Communications Ab スライド回転装置、スライド回転方法、及び携帯端末装置
JP4896234B2 (ja) 2010-01-06 2012-03-14 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー 携帯端末装置、フレキシブル基板の設置方法、閉操作矯正方法、及びフレキシブル基板の損傷防止方法
JP2011205503A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Katoh Electrical Machinery Co Ltd 小型電子機器の開閉装置並びに小型電子機器
JP5420486B2 (ja) * 2010-07-09 2014-02-19 三菱製鋼株式会社 開閉装置
CN111191467A (zh) * 2018-10-28 2020-05-22 北京汇仁合税务师事务所有限公司 一种手握式便携翻译机

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004235897A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Kato Electrical Mach Co Ltd 携帯電話機並びにスライド機構
EP1661257A1 (en) * 2003-08-25 2006-05-31 M2SYS Co., Ltd. A sliding opening and closing device and a portable terminal having the same
JP2005210649A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Kato Electrical Mach Co Ltd 携帯端末のスライド機構
WO2006031078A1 (en) * 2004-09-15 2006-03-23 M2Sys Co., Ltd A sliding mechanism for opening and closing of cellular phone
JP2006108881A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Kato Electrical Mach Co Ltd 携帯機器のスライド機構及び携帯電話機
JP2007104144A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Kato Electrical Mach Co Ltd 開閉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009267614A (ja) 2009-11-12
CN101567922B (zh) 2012-02-22
CN101567922A (zh) 2009-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5085343B2 (ja) 携帯機器のスライド機構及び携帯機器
US8363391B2 (en) Portable terminal
JP5102688B2 (ja) 携帯機器の開閉装置並びに携帯機器
US7463913B2 (en) Slide mechanism of portable device and portable telephone
EP1793568A1 (en) Sliding mechanism of portable communication terminals
JP2005210649A (ja) 携帯端末のスライド機構
JP5153554B2 (ja) 携帯情報機器の開閉装置並びに携帯情報機器
JP2006081107A (ja) 携帯機器のスライド機構及び携帯電話機
JP4790696B2 (ja) 相対移動付勢装置並びに相対移動付勢装置を用いた電子機器
JP4405501B2 (ja) スライド式携帯機器
JP4738161B2 (ja) 携帯機器のスライド機構及び携帯電話機
JP2008275136A (ja) スライド機構用付勢部材、携帯機器のスライド機構及び携帯機器
TWI384834B (zh) Mobile machine sliding mechanism and action machine
JP4738193B2 (ja) 携帯機器のスライド機構及び携帯電話機
CN101459703A (zh) 便携设备及该便携设备的开闭装置
JP2009246791A (ja) 携帯機器並びにこの携帯機器の開閉装置
JP5257199B2 (ja) 携帯機器
KR100957175B1 (ko) 휴대 단말기용 슬라이드식 덮개 개폐장치
JP4871931B2 (ja) スライド式携帯端末
JP5124060B2 (ja) スライド回転ヒンジ
JP2008205606A (ja) スライド式携帯端末
JP2008148248A (ja) スライド式携帯機器
KR20110078094A (ko) 슬라이딩형 휴대용 단말기
KR100886947B1 (ko) 휴대 단말기용 탄성 링크 모듈 및 그를 이용한 슬라이드식 덮개 개폐장치
JP2008283592A (ja) 携帯機器のスライド機構及び携帯機器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110421

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120928

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees