JP2009246791A - 携帯機器並びにこの携帯機器の開閉装置 - Google Patents

携帯機器並びにこの携帯機器の開閉装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 部品点数が少なくて開閉操作をより簡単に行える携帯機器を提供する。
【解決手段】 上面に操作部13を設けた第1筐体11と上面にディスプレイ部14を設けた第2筐体12とからなり、第1筐体11と第2筐体12とを互いに重ね合わせた閉成状態から、スライド機構2を介して第2筐体12を第1筐体11に対して縦方向に相対的にスライドさせることによって当該第2筐体12を縦方向に向けた状態で操作部13をフル操作可能に露出させる第1開成状態と、回転機構3を介して第2筐体12を第1筐体11に対して水平方向へ回転させることによって当該第2筐体を横向きにさせた状態で操作部13をフル操作可能に露出させる第2開成状態とを作り出し、これら2つのどちらかの開成操作が選択されたときには、他方の開閉操作が規制されるように構成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、上面に操作部を有する第1筐体に対して上面にディスプレイ部を設けた第2筐体を簡単な操作で縦方向へスライドさせたり水平方向へ回転させたりして、ディスプレイ部を縦長と横長に用いることのできる携帯機器並びにこの携帯機器に用いて好適な開閉装置に関するものである。
携帯機器の一種である例えば携帯電話機において、キーボード等の操作部を上面に設けた第1筐体と、LCDなどのディスプレイ部を上面に設けた第2筐体とを有し、これらの第1筐体と第2筐体とが重なり合って第2筐体で第1筐体の上面を覆う閉成状態と、第2筐体を第1筐体に対して縦方向にスライドさせて第1筐体の上面を露出させる開成状態とを作り出す、開閉装置付きのものが市場に出回っている。
近年、携帯電話機は、通話機能の他にインターネット等の通信回線を利用した機能、デジタルカメラ機能、録音再生機能、テレビ受信機能、ゲーム機能等の多種多様な機能を備えたものが出回っており、単なる電話機の域を超えてそれは携帯機器と称することができる。このため、例えば、ディスプレイ部に特にテレビの動画を表示させてその動画を観る場合には、第2筐体を第1筐体に対して縦長にするよりは横長にして用いた方が適している。
ところで、従来の携帯電話機には、第1筐体と第2筐体とを互いに縦方向に回転させることによって開成操作を行うものもあり、この種の携帯電話機の中には、第2筐体を第1筐体に対して横長にも回転操作させ得る携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。特許文献1及び2に記載されている携帯電話機は、キーボード等の操作部を上面に設けた第1筐体と、ディスプレイ部等を下面に設けた第2筐体と、この第2筐体を開閉及び回転可能に支持する第3筐体とを備えている。この携帯電話機では、閉成状態のときには、第1筐体と第2筐体とが重なり合って第1筐体の上面と第2筐体の下面とが密接されて閉塞された状態である。この閉成状態から携帯電話機を使用する場合には、第1筐体に対して第2筐体を第3筐体を介して縦方向に回転させることによって、ディスプレイ部が外部に露出されるのでディスプレイ部を使用し得る状態(縦長の開成状態)になる。このとき、ディスプレイ部は、第1筐体に対して縦長になっている。ディスプレイ部を横長に使用する場合には、その縦長の第2筐体を第3筐体に対して90度回転させることで、ディスプレイ部が横長の状態(横長の開成状態)になり、ディスプレイ部を横長に使用することができる。
特開2006−211576号公報 特開2007−189541号公報 特願2007−321389号
しかしながら、特許文献1及び2に記載されている携帯電話機は、ディスプレイ部を有する第2筐体を縦長と横長の両方で使用し得るが、ディスプレイ部を横長に使用する場合に、第1筐体に対して第2筐体を第3筐体を介して縦方向に回転させてから、さらに、第2筐体を第3筐体に対して90度回転させなければならず、開成操作が面倒であった。また、ディスプレイ部を横長に使用した後に閉じる場合には、第2筐体を第3筐体に対して90度回転させてから、第1筐体に対して第2筐体を第3筐体を介して縦方向に回転させなければならず、閉じる場合にも閉成操作が面倒であった。さらに、第1筐体と第2筐体の他に第3筐体を必要とし、部品点数が多く、その分、携帯電話機の厚さが増すという問題があった。
そこで、本出願人は先にこのような問題を解決する、部品点数が少なくて開閉操作を簡単に行える携帯機器を出願した(特許文献3参照)。この携帯機器は、閉成状態から、第2筐体を第1筐体に対して縦方向に相対的にスライドさせることによって第2筐体(ディスプレイ部)を縦向きにさせた縦長の開成状態と、第2筐体を第1筐体に対して水平方向へ回転させつつ横方向へスライドさせることによって第2筐体(ディスプレイ部)を横向きにさせた横長の開成状態とを作り出すことができるものである。このように、ディスプレイ部を横長に使用する場合、第2筐体を第1筐体に対して水平方向へ回転させつつ横方向へスライドさせるだけの簡単な操作で行えるが、さらに簡単な操作で開閉操作を行えるものが望まれた。
本発明の目的は、部品点数が少なくて開閉操作をより簡単に行える携帯機器並びにこの携帯機器に用いる開閉装置を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明に係る携帯機器は、上面に操作部を設けた第1筐体と上面にディスプレイ部を設けた第2筐体とからなり、前記第1筐体と前記第2筐体とを互いに重ね合わせた閉成状態から、前記第2筐体を前記第1筐体に対して縦方向に相対的にスライドさせることによって当該第2筐体を縦向きにさせた状態で前記第1筐体の前記操作部をフル操作可能に露出させる第1開成状態と、前記第2筐体を前記第1筐体に対して水平方向へ回転させることによって当該第2筐体を横向きにさせた状態で前記第1筐体の前記操作部をフル操作可能に露出させる第2開成状態とを作り出し、これら2つのどちらかの開成操作が選択されたときには、他方の開閉操作が規制されるように構成したことを特徴とする。
この発明によれば、上面に操作部を設けた第1筐体と上面にディスプレイ部を設けた第2筐体とを互いに重ね合わせた閉成状態から、第2筐体を第1筐体に対してスライド機構を介して縦方向にスライドさせて第1開成状態としたり、回転機構を介して水平方向へ回転させて第2開成状態としたりすることができる。このとき、スライド機構と回転機構とのいずれか一方の機構の動作中においては他方の機構の動作が規制手段によって規制されているので、操作性が向上する。特に閉成状態から第2開成状態にする場合には、第2筐体を第1筐体に対して回転させるだけの簡単な動作で行える。従って、部品点数を少なくした上で開閉操作時の操作性をより大幅に向上させることができる。
前記の目的を達成するための本発明に係る携帯機器の開閉装置は、上面に操作部を設けた第1筐体と上面にディスプレイ部を設けた第2筐体とを有する携帯機器において、前記第1筐体と前記第2筐体とを互いに重ね合わせた閉成状態から、相対的に縦方向へスライドさせて前記第1筐体の上面をフル操作可能に露出させる第1開成状態にするスライド機構と、前記第1筐体と前記第2筐体とを互いに重ね合わせた閉成状態から相対的に水平方向へ回転させて前記第1筐体の上面をフル操作可能に露出させる第2開成状態にする回転機構と、前記スライド機構と前記回転機構とのいずれか一方の機構の動作中においては他方の機構の動作を規制する規制手段とを設けたことを特徴とする。
この発明によれば、上面に操作部を設けた第1筐体と上面にディスプレイ部を設けた第2筐体とを互いに重ね合わせた閉成状態から、第2筐体を第1筐体に対してスライド機構を介して縦方向にスライドさせたり、回転機構を介して水平方向へ回転させたりすることができる。このとき、スライド機構と回転機構とのいずれか一方の機構の動作中においては他方の機構の動作が規制手段によって規制されているので、操作性が向上する。特に閉成状態から第2開成状態にする場合には、第2筐体を第1筐体に対して回転させるだけの簡単な動作で行える。従って、部品点数を少なくした上で開閉操作時の操作性をより大幅に向上させることができる。
本発明に係る携帯機器の開閉装置において、前記スライド機構は、前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか一方の筐体に取り付けられるスライドベース部材と、このスライドベース部材にスライド可能に係合されると共に、前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか他方の筐体に取り付けられるスライダー部材と、前記スライドベース部材と前記スライダー部材とにそれぞれ接続されて前記スライドベース部材と前記スライダー部材とを所定のスライド位置からそれぞれ閉成方向又は開成方向にスライド付勢するスライド付勢手段とを備えることが好ましい。
また、本発明に係る携帯機器の開閉装置において、前記回転機構は、前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか一方の筐体に取り付けられる回転ベース部材と、この回転ベース部材に回転可能に係合されると共に、前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか他方の筐体に取り付けられる回転部材と、前記回転ベース部材と前記回転部材とにそれぞれ接続されて前記回転ベース部材と前記回転部材とを所定の回転位置からそれぞれ閉成方向又は開成方向に回転付勢する回転付勢手段とを備えることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器の開閉装置において、前記回転ベース部材と前記回転部材とのいずれか一方の部材に設けられた2つのガイド長孔と、これらガイド長孔にそれぞれ係合されてこれら長孔に沿ってそれぞれ移動することで前記第2筐体が前記第1筐体に対して水平方向へ回転すると共に、前記回転ベース部材と前記回転部材とのいずれか他方の部材に設けられた2つの回転案内部材と、これら回転案内部材がそれぞれ係合されてこれら回転案内部材の移動を連動させると共に前記他方の部材に設けられたリンクアームとを備えることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器の開閉装置において、前記2つのガイド長孔は、一方のガイド長孔の内側に他方のガイド長孔が位置される同軸の円弧状に形成され、前記リンクアームは、前記他方の部材に回動可能に設けられていることが好ましい。また、本発明に係る携帯機器の開閉装置において、前記第1筐体と前記第2筐体とが、前記第2開成状態のとき、平面視略T字状になることが好ましい。
また、本発明に係る携帯機器の開閉装置において、前記規制手段は、前記第1筐体に取り付けられるベース部材と、このベース部材に前記回転機構又は前記スライド機構を介して回転可能又はスライド可能に係合される係合部材と、この係合部材に前記スライド機構又は前記回転機構を介してスライド可能又は回転可能に係合されると共に前記第2筐体に取り付けられる取付部材と、前記係合部材に設けられ、規制係合突部を有する規制係合部材と、前記ベース部材及び前記取付のいずれか一方の部材に設けられ、前記規制係合突部と係合すると共に前記回転機構の動作を規制する第1規制係合部及び前記スライド機構の動作を規制する第2規制係合部を有する規制係合部とを備え、前記取付部材が前記ベース部材に対して前記スライド機構を介してスライドしたとき、前記規制係合突部が前記第1規制係合部と係合して前記回転機構の動作が規制されると共に、前記取付部材が前記ベース部材に対して前記回転機構を介して回転したとき、前記規制係合突部が前記第2規制係合部と係合して前記スライド機構の動作が規制されるように構成することが好ましい。
以上説明したように、上面に操作部を設けた第1筐体と上面にディスプレイ部を設けた第2筐体とを互いに重ね合わせた閉成状態から、第2筐体を第1筐体に対してスライド機構を介して縦方向にスライドさせることによって第2筐体を縦方向に向けた状態で第1筐体のキーボード部をフル操作可能な第1開成状態としたり、回転機構を介して水平方向へ回転させることによって当該第2筐体を横方向に向けたままで第1筐体のキーボード部をフル操作可能な第2開成状態としたりすることができ、かつ、これらの開成状態において、第1筐体の上面の操作部をフル操作できるので、部品点数が少なくて開閉操作をより簡単に行える携帯機器並びに携帯機器の開閉装置が得られる。
以下、本発明に係る携帯機器の一例を添付図面に基づいて詳述する。
図1〜図4は本発明を実施した携帯機器の一例を示す図である。図5及び図6は本発明に係る開閉装置の一例を示す図である。本発明に係る携帯機器は、図1〜図4に示したように、上面に操作部13を設けた第1筐体11と、上面にディスプレイ部14を設けた第2筐体12とからなり、第1筐体11と第2筐体12とを互いに重ね合わせた閉成状態(図1(a)及び図2(a)参照。)から、スライド機構2を介して第2筐体12を第1筐体11に対して縦方向に相対的にスライドさせて第1筐体11の操作部13をフル操作可能に露出する第1開成状態(図1(b)及び図2(c)参照。)と、回転機構3を介して第2筐体12を第1筐体11に対して水平方向へ回転させて第1筐体11の操作部13をフル操作可能に露出する第2開成状態(図1(d)及び図3(b)参照。)とを作り出し、これら2つのどちらかの開成操作が選択されたときには、他方の開閉操作が規制されるように構成したことに特徴がある。
本発明に係る携帯機器10としては、特に限定されず、例えば、携帯電話機、PDA、ノート型のパソコン、ザウルス(商標)等の携帯端末機、電卓、ポケットコンピュータ、携帯ゲーム機等が挙げられる。なお、本発明において携帯機器10としては、その他、灰皿、ケース蓋等も含まれる。すなわち、2つの筐体を互いに開閉させるものであればよい。したがって、以下に携帯機器10の一例として携帯電話機に実施した場合について説明するが、このものに限定されない。
第1筐体11及び第2筐体12は、それぞれ平面略矩形状に形成されている。第1筐体11の上面には、例えば、キーボード部等の操作部13が設けられている。第1筐体11の上面の上方には、ベース部材7が取り付けられる窪んだベース部材取付凹部15が設けられている。ベース部材取付凹部15には、リンクアーム35の移動を許容する略扇状に窪んだ許容凹部16がさらに設けられている。第2筐体12の上面には、例えば、LCDなどのディスプレイ部14が設けられている。これらの第1筐体11と第2筐体12とが互いに重ね合わされた状態で本発明に係る開閉装置1を介して連結されて携帯機器10が構成されている。すなわち、携帯機器10は、第1筐体11の上面に第2筐体12の下面が互いに重ね合わされてキーボード部等の操作部13が閉塞されていると共に、第1筐体11の上面から第2筐体12が縦方向にスライドされるか、又は水平方向へ回転されることでキーボード部等の操作部13がフル操作可能に露出されるようになっている。
本発明に係る開閉装置1は、図2〜図6に示したように、第1筐体11と第2筐体12とを互いに重ね合わせた閉成状態から、相対的に縦方向へスライドさせて第1筐体11の上面の操作部13をフル操作可能に露出させる第1開成状態にするスライド機構2と、第1筐体11と第2筐体12とを互いに重ね合わせた閉成状態から相対的に水平方向へ回転させて第1筐体11の上面の操作部13をフル操作可能に露出させる第2開成状態にする回転機構3と、スライド機構2と回転機構3とのいずれか一方の機構の動作中においては他方の機構の動作を規制する規制手段4とを設けたことに特徴がある。
スライド機構2は、第1筐体11及び第2筐体12のいずれか一方の筐体、例えば、第1筐体11に取り付けられるスライドベース部材(図示例では係合部材5)と、この係合部材5に対してスライド可能に係合され、第1筐体11及び第2筐体12のいずれか他方の筐体、例えば、第2筐体12に取り付けられる取付部材であるスライダー部材6と、このスライダー部材6と係合部材5とにそれぞれ接続されてスライダー部材6と係合部材5とを所定のスライド位置からそれぞれ閉成方向又は開成方向にスライド付勢するスライド付勢手段8とを備え、閉成状態と第1開成状態とを形成するものである。
係合部材5は、スライドベース部材であり、特に図4及び図7に示したように、例えば、第1筐体11の幅方向に長い平面略矩形平板状に形成されている基板部51と、この基板部51の両側部に設けられた略コの字状の係合部52とからなる。係合部52は、別部材を取り付けて形成してもよいし、基板部51の両側部をコの字状に折り曲げて基板部51と一体的に形成してもよい。係合部材5は、例えばステンレス製の金属プレートをプレス加工することにより形成される。
基板部51の幅は、第1筐体11の幅より小さな寸法で形成されている。基板部51の下端部近傍には、スライド付勢手段8を取り付けるスイングピン85を取り付けるためのスイングピン第1取付孔55が設けられている。また、基板部51の下端部近傍であって他方の角部近傍と幅方向の略中央部の2箇所には、回転案内部材取付孔56がそれぞれ設けられている。また、基板部51の下端部近傍であって幅方向の略中央部には、ロックレバー部材41を回動可能に支持する支持ピン48を取り付けるための支持ピン取付孔51aが設けられている。また、基板部51の下端部近傍であって一方(図示例では右側)の角部近傍には、ロックレバー部材41を付勢するレバー部材付勢手段46を取り付ける取付ピン49を取り付けるための取付ピン取付孔51bが設けられている。
また、係合部52には、スライダー部材6とのスライドが円滑に行われるように、断面略コの字形状を呈した滑り促進部材57が設けられていることが好ましい。この滑り促進部材57は、特に限定されないが、例えば、摩擦係数が小さい樹脂等で形成されている。滑り促進部材57には、係合部52の係合凹部52aに係合する係合凸部57aが設けられており、係合部材5に対してスライダー部材6がスライドしたときに、係合部52から滑り促進部材57が抜け出ないようになっている。
スライダー部材6は、第2筐体12の下面に例えばビス等により取り付けられる。スライダー部材6は、図2〜図6及び図8に示したように、例えば、略矩形平板状に形成されている。スライダー部材6の下面の両側部近傍には、係合部材5の係合部52(実質的には滑り促進部材57)にスライド係合するスライド係合部61がそれぞれ設けられている。スライド係合部61は、特にその形状は限定されないが、例えば、Lの字状に形成されている。
スライダー部材6のスライド係合部61が係合部材5の係合部52とスライド係合することで、係合部材5に対してスライダー部材6がスライドする、すなわち、第1筐体11と第2筐体12とが互いにその縦方向(前後方向)の直線上にスライドするようになっている。このスライドの移動範囲を規制するように、スライダー部材6や第1筐体11、第2筐体12、例えば、スライダー部材6の前端部にはストッパー部62が設けられている。また、スライダー部材6の後端部や第1筐体11、第2筐体12に後方側へのスライドの移動範囲を規制するストッパー(図示せず)を設けるようにしてもよい。ストッパーとしては、特に限定されないが、例えば、ゴムやスプリングなどの弾性部材とすると緩衝作用が働くので好ましい。これにより、係合部材5(第1筐体11)及びスライダー部材6(第2筐体12)が閉成状態(図1(a)、図2(a)及び図6(a)参照。)から第1開成状態(図1(b)、図2(c)及び図6(c)参照。)までの間で縦方向に相対的にスライド移動するようになっており、この閉成状態と第1開成状態との間の中間の状態がスライド中間状態である(図2(b)及び図6(b)参照。)。なお、係合部材5を第1筐体11に取り付け、スライダー部材6を第2筐体12に取り付けたが、係合部材5を第2筐体12に取り付け、スライダー部材6を第1筐体11に取り付けるようにしてもよい。
また、スライダー部材6の4隅近傍には、例えばビス等により第2筐体12に取り付けるための取付孔6aがそれぞれ設けられている。また、スライダー部材6の他方の側部近傍であってスライド中間状態のときに第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に延び、係合部材5のスイングピン第1取付孔55を含む直線上に位置される箇所には、スライド付勢手段8を取り付けるスイングピン85を取り付けるためのスイングピン第2取付孔65が設けられている。なお、スライド中間状態のときに第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に延びる直線上にスイングピン第1取付孔55とスイングピン第2取付孔65とを配置したが、これに限定されるものではなく、スライド中間状態のときにスイングピン第1取付孔55とスイングピン第2取付孔65とが第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に延びる直線上に位置されていなくてもよい。
スライド付勢手段8は、係合部材5に対してスライダー部材6を所定の開閉位置例えばスライド中間状態から閉成方向又は開成方向にスライド付勢するものである。スライド付勢手段8としては、特に限定されず、コイル状のコンプレッションスプリング等でもよいが、例えば、第1扁平スプリング81等であることが好ましい。第1扁平スプリング81は、1本の線材を同一平面上で規則的又は不規則的に重なり合うことなく折り曲げたものであり、第1筐体11又は第2筐体12の幅方向に付勢力を有するものである。第1扁平スプリング81の両端部には、スイングピン85に回動可能に装着される装着部81aがそれぞれ設けられている。この装着部81aは、例えば、線材を略円形状に折り曲げて形成されている。
第1扁平スプリング81の長さは、閉成状態又は開成状態にある係合部材5に取り付けられたスイングピン85とスライダー部材6に取り付けられたスイングピン85との間の長さと略同じ寸法で形成されていてもよいが、その長さを超えた寸法、例えば、若干超えた寸法で形成されていることが好ましい。これにより、第1扁平スプリング81は、閉成状態及び第1開成状態のときには付勢力に抗してたわみ、この付勢力によって閉成状態又は第1開成状態が保持されるようになっている。
このスライド機構2と第1筐体11又は第2筐体12との間、例えば、スライド機構2と第1筐体11との間に回転機構3が設けられている。回転機構3は、第1筐体11と第2筐体12とのいずれか一方の筐体、例えば、第1筐体11に取り付けられる回転ベース部材(ベース部材7)と、このベース部材7に回転可能に係合されると共に、第1筐体11と第2筐体12とのいずれか他方の筐体、例えば、第2筐体12に取り付けられる回転部材(図示例では係合部材5)と、ベース部材7と係合部材5とにそれぞれ接続されてベース部材7と係合部材5とを所定の回転位置からそれぞれ閉成方向又は開成方向に回転付勢する回転付勢手段9とを備え、閉成状態と第2開成状態とを形成するものである。なお、回転機構3をスライド機構2と第2筐体12との間に設けるようにしてもよい。すなわち、ベース部材7と係合部材5とを回転機構3により回転可能に係合すると共に係合部材5とスライダー部材6とをスライド機構2によりスライド可能に係合するようにしてもよいし、又は、ベース部材7と係合部材5とをスライド機構2によりスライド可能に係合すると共に係合部材5と取付部材(スライダー部材6)とを回転機構3により回転可能に係合するようにしてもよい。
ベース部材7は、第1筐体11の上面の上方に窪んだベース部材取付凹部15に例えばビス等で取り付けられる。ベース部材7は、例えば、略矩形平板状に形成されている。ベース部材7は、例えばステンレス製の金属プレートをプレス加工することにより形成される。
ベース部材7には、例えばビス等により第1筐体11に取り付けるための取付孔7aが設けられている。ベース部材7の前端部の近傍には、ベース部材7の上面に回転付勢手段9(第2扁平スプリング91)の一方の端部が取り付けられるスプリング取付部98を取り付けるためのスプリング取付孔7bが設けられている。ベース部材7の一方の側部の下端部の角部近傍には、ベース部材7の下面に設けられるリンクアーム35を回転可能に支持するアーム支持部材36を取り付けるためのアーム取付孔7cが設けられている。また、ベース部材7の一方の側部の上端部の角部近傍から他方の側部の下端部近傍までには、略円弧状の第1ガイド長孔31が設けられている。この第1ガイド長孔31の円弧の内側には、略同軸の円弧状の第2ガイド長孔32が設けられている。これら第1ガイド長孔31及び第2ガイド長孔32には、係合部材5に取り付けられる第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34が挿通された状態でそれぞれ係合される。
第1回転案内部材33は、例えば、第1ガイド長孔31に挿通されて係合され得る略円柱状に形成されている。第1回転案内部材33には、第1ガイド長孔31からの抜け出を防止するフランジ状の頭部である抜け出防止部33aが設けられている。第1回転案内部材33の抜け出防止部33aと反対側の端部は、直径が小さな取付部33bとして形成されている。取付部33bは、係合部材5の回転案内部材取付孔56と略同じ直径か又は若干小さな直径で形成されている。この取付部33bから第1回転案内部材33を第1ガイド長孔31に挿通し、さらに取付部33bを回転案内部材取付孔56に圧入したり、挿通して突出した部分をカシメたり等することによって、第1回転案内部材33が第1ガイド長孔31に係合した状態で係合部材5に取り付けられる。
第2回転案内部材34は、第1回転案内部材33と略同じ形状に形成されている。すなわち、第2回転案内部材34は、例えば、第2ガイド長孔32に挿通されて係合され得る略円柱状に形成され、フランジ状の頭部である抜け出防止部34a及び取付部34bを有している。取付部34bから第2回転案内部材34を第2ガイド長孔32に挿通し、さらに取付部34bを回転案内部材取付孔56に圧入したり、挿通して突出した部分をカシメたり等することによって、第2回転案内部材34が第2ガイド長孔32に係合した状態で係合部材5に取り付けられる。第2回転案内部材34のベース部材7と係合部材5との間の外周には、例えば複数のワッシャー39が設けられている。
これら第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34が、抜け出ることなく第1ガイド長孔31及び第2ガイド長孔32にそれぞれ係合して、ベース部材7(第1筐体11)に対して係合部材5(第2筐体12)が閉成状態(図1(a)、図2(a)及び図6(a)参照。)から図面上右回りに水平方向へ略90°回転して第2開成状態(図1(d)、図3(b)及び図6(e)参照。)になると共に、第2開成状態から図面上左回りに水平方向へ回転して閉成状態に戻るようになっている。すなわち、第2筐体12は、第1筐体11に重なり合った閉成状態から第1筐体11に対して横長状態で第1筐体11の上面を露出させる第2開成状態までの間で第1筐体11に対してこの上面に沿って水平方向へ回転するようになっている。この閉成状態と第2開成状態との間の中間の状態が回転中間状態である(図1(c)、図3(a)及び図6(d)参照。)。
第1ガイド長孔31及び第2ガイド長孔32の形状、並びに第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34の係合部材5への取付位置は、第1筐体11と第2筐体12とが重なり合った閉成状態のときに、第1回転案内部材33が第1ガイド長孔31の一方の端部に位置されると共に第2回転案内部材34が第2ガイド長孔32の一方の端部に位置され、この閉成状態から第1筐体11に対して第2筐体12を回転させると、第1回転案内部材33が第1ガイド長孔31の他方の端部方向に移動すると共に第2回転案内部材34が第2ガイド長孔32の他方の端部方向に移動し、回転中間状態のときに、図6(d)に示したように、第1回転案内部材33が第1ガイド長孔31の略中央部に位置されると共に第2回転案内部材34が第2ガイド長孔32の略中央部に位置され、そして、第1回転案内部材33が第1ガイド長孔31の他方の端部に位置されると共に第2回転案内部材34が第2ガイド長孔32の他方の端部に位置されて、第2開成状態になるように構成されている。この第2開成状態は、第2筐体12が第1筐体11に対して横長状態、すなわち、第2筐体12は第1筐体11に対して第1筐体11の長手方向と略直交する方向に第2筐体12の長手方向が位置される状態であり、このとき、第2筐体12は第1筐体11の上方に位置されていると共に、第2筐体12の長手方向の略中央部が第1筐体11の幅の略中央部に位置されるように、第1筐体11と第2筐体12とが平面視略T字状になるようになっている。なお、回転中間状態のときに第1回転案内部材33が第1ガイド長孔31の略中央部に位置されると共に第2回転案内部材34が第2ガイド長孔32の略中央部に位置されるようにしたが、これに限定されるものではなく、回転中間状態のときに第1回転案内部材33が第1ガイド長孔31の略中央部及び第2回転案内部材34が第2ガイド長孔32の略中央部にそれぞれ位置されていなくてもよい。
回転付勢手段9は、ベース部材7に対して係合部材5を所定の回転位置例えば回転中間状態から閉成方向又は開成方向に回転付勢するものである。回転付勢手段9としては、特に限定されず、コイル状のコンプレッションスプリング等でもよいが、例えば、第2扁平スプリング91等であることが好ましい。第2扁平スプリング91は、1本の線材を同一平面上で規則的又は不規則的に重なり合うことなく折り曲げたものであり、第1回転案内部材33を第1ガイド長孔31のいずれか一方の端部に位置されるような付勢力を有するものである。第2扁平スプリング91は、例えば、ベース部材7の上面に位置されている。第2扁平スプリング91の一端部には、ベース部材7のスプリング取付部98に回動可能に装着される装着部(図示せず)が設けられていると共に、その他端部は、第1回転案内部材33の外周に回動可能に装着される装着部91bが設けられている。装着部91bは、例えば、線材を略円形状に折り曲げて形成されている。第2扁平スプリング91の他端部である装着部91bは、ベース部材7と係合部材5との間の第1回転案内部材33の外周に装着され、この装着部91bの上下の第1回転案内部材33の外周には、それぞれワッシャー38が設けられている。
第2扁平スプリング91の長さは、閉成状態又は第2開成状態にあるベース部材7に取り付けられたスプリング取付部98と第1ガイド長孔31の両端部との間の長さと略同じ寸法で形成されていてもよいが、その長さより長い寸法、例えば、若干長い寸法で形成されていることが好ましい。これにより、第2扁平スプリング91は、閉成状態及び第2開成状態のときには付勢力に抗して撓み、この付勢力によって閉成状態又は第2開成状態が保持されるようになっている。
また、ベース部材7の下面には、リンクアーム35が回転可能に設けられている。リンクアーム35は、例えば、細長平板状に形成形成されている。リンクアーム35の一端部近傍には、アーム支持部材36が挿通される挿通孔35aが設けられている。アーム支持部材36は、挿通孔35aに挿通され得る略円柱状に形成され、挿通孔35aからの抜け出を防止するフランジ状の頭部である抜け出防止部36aを有している。また、アーム支持部材36の抜け出防止部36aと反対側の端部は、直径が小さな取付部36bとして形成されている。取付部36bは、リンクアーム35の挿通孔35aと略同じ直径か又は若干小さな直径で形成されている。この取付部36bからアーム支持部材36を挿通孔35aに挿通した後に、取付部36bをベース部材7のアーム取付孔7cに圧入したり、挿通して突出した部分をカシメたり等することによって、リンクアーム35がベース部材7の下面にその下面に沿って回動可能に取り付けられる。
また、リンクアーム35には、長手方向に延びるリンク長孔35bが設けられている。リンク長孔35bは、第1ガイド長孔31を超えた寸法で形成されている。リンク長孔35bの幅は、第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34がそれぞれ挿通されると共にそれらの抜け出防止部33a、34aの直径より狭い寸法で形成されている。このリンク長孔35bに第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34がそれぞれ挿通されて係合され、第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34がリンクアーム35によって連動するようになっている。これにより、ベース部材7(第1筐体11)に対して係合部材5(第2筐体12)を回転(第1筐体11の上面に沿って水平方向へ回転)させたとき、第1回転案内部材33と第2回転案内部材34とがリンクアーム35を介して連動して第1ガイド長孔31及び第2ガイド長孔32内を移動する。
規制手段4は、閉成状態のとき、スライド機構2と回転機構3とのいずれか一方の機構による動作が可能であり、一方の機構による動作中においては他方の機構による動作を規制するものである。規制手段4としては、その構造は特に限定されず、例えば、係合部材5に設けられ、規制係合突部42を有する規制係合部材であるロックレバー部材41と、ベース部材7及びスライダー部材6のいずれか一方の部材、例えば、スライダー部材6に設けられ、規制係合突部42と係合すると共に回転機構3の動作を規制する第1規制係合部44及びスライド機構2の動作を規制する第2規制係合部45を有する規制係合部43とを備えている。なお、規制係合部をベース部材に設けるようにしてもよい。
ロックレバー部材41は、係合部材5の裏面(下面)に支持ピン48を介して回動可能に支持されるもので、支持ピン48が貫通する貫通孔41cが設けられている。ロックレバー部材41は、後述する規制係合凸部47と係合する係合凹部41a及びアーム部41bを有し、このアーム部41bの先端部に規制係合突部42が設けられている。規制係合突部42は、係合部材5に設けられた規制係合長孔54を貫通して規制係合部43と係合し得る長さに形成されている。規制係合長孔54は、規制係合突部42と規制係合部43との係合が行われる範囲で規制係合突部42の移動を規制するもので、例えば、支持ピン取付孔51aを中心に円弧状に形成されている。これにより、ロックレバー部材41は、規制係合突部42が規制係合部43に係合した状態で、規制係合長孔54の一方の端部(第1端部54aということがある。)から他方の端部(第2端部54bということがある。)までの間で移動できるように係合部材5に回動可能に取り付けられている。
規制係合部43は、規制係合突部42と係合してスライド機構2及び回転機構3のいずれか一方の動作を規制するものである。規制係合部43は、回転機構3の動作を規制する第1規制係合部44とスライド機構2の動作を規制するする第2規制係合部45とからなる。第1規制係合部44は、例えば、規制係合長孔54の第1端部54aと対向すると共にスライド係合部61の近傍にその長手方向に延びた直線凹状の長溝で形成されている。この第1規制係合部44は、閉成状態のときに規制係合突部42が規制係合部43の基端部43aに位置されると共に、係合部材5に対してスライダー部材6がスライド可能な長さで形成されている。第2規制係合部45は、例えば、閉成状態のときに規制係合長孔54と対向するような略円弧凹状の溝で形成されている。この第2規制係合部45に規制係合突部42が係合する、すなわち、規制係合突部42を規制係合長孔54の第1端部54aから第2端部54b方向に位置されるようにロックレバー部材41がレバー部材付勢手段46によって付勢されている。
レバー部材付勢手段46は、コイル状のコンプレッションスプリングやその他の付勢部材であってもよいが、例えば、公知のスプリングの線材を略U字状に折り曲げてなるUスプリング46a等であることが好ましい。Uスプリング46aの一端部がロックレバー部材41に当接した状態で係合していると共に他端部が係合部材5の裏面に取付ピン49を介して取り付けられている。なお、Uスプリング46aの一端部は、ロックレバー部材41に取り付けるようにしてもよい。また、係合部材5の裏面には、Uスプリング46aの他端部側を支持するスプリング支持部58を設けてもよい。Uスプリング46aの付勢力により、規制係合突部42が第2端部54bに位置されるようにロックレバー部材41が付勢されている。ロックレバー部材41は、閉成状態のとき、Uスプリング46aの付勢力に抗して規制係合突部42が第1端部54aすなわち規制係合部43の基端部43aに位置されるように、規制係合凸部47と係合している。
規制係合凸部47は、ベース部材7の上面の下端部近傍の規制係合凸部取付孔7dに突出した状態で取り付けられている。規制係合凸部47は、閉成状態のときにロックレバー部材41の係合凹部41aと係合して、規制係合突部42が規制係合部43の基端部43aに位置されるようになっている(特に図2(a)参照。)。また、規制係合凸部47は、閉成状態からベース部材7に対して係合部材5が水平方向へ回転したときには、ロックレバー部材41の係合凹部41aと離間してその係合が解除されると共に、ロックレバー部材41がUスプリング46aの付勢力により回転して規制係合突部42が規制係合長孔54の第2端部54bすなわち第2規制係合部45と係合するようになっている。
これにより、閉成状態のときには、規制係合突部42が規制係合部43の基端部43aに位置されて、回転機構3による動作とスライド機構2による動作とのいずれか一方の動作を行え、閉成状態からスライド機構2を介して係合部材5に対してスライダー部材6が縦方向へスライドしたときには、規制係合突部42が第1規制係合部44内を後端部方向に移動して回転機構3による動作が規制されると共に、閉成状態から回転機構3を介してベース部材7に対して係合部材5が水平方向へ回転したときには、規制係合凸部47とロックレバー部材41との係合が解除されて規制係合突部42が第2規制係合部45と係合してスライド機構2による動作が規制されるように構成されている。
次に本発明に係る開閉装置1及び携帯機器10の作用を説明する。
携帯機器10が使用されていない状態では、通常、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合った閉成状態である(図1(a)及び図2(a)参照。)。このとき、第1扁平スプリング81はその付勢力に抗して撓んで第1筐体11に対して第2筐体12をスライド中間状態から閉成状態へと付勢していると共に、第2扁平スプリング91はその付勢力に抗して撓んで第1筐体11に対して第2筐体12を第2中立状態から閉成状態へと付勢しているので、第1筐体11と第2筐体12とは互いにほぼ完全に重なり合った閉成状態に保持されている。なお、この閉成状態をより確実に保持するために、ロック機構を設けるようにしてもよい。
また、閉成状態のとき、規制係合凸部47がロックレバー部材41に係合して規制係合突部42がUスプリング46aの付勢力に抗して規制係合長孔54の第2端部54bに位置されていると共に規制係合部43の基端部43aに位置されているので(図2(a)参照。)、回転機構3による動作とスライド機構2による動作とのいずれか一方の動作を行える状態である。よって、閉成状態のとき、第1筐体11及び第2筐体12は、スライド機構2と回転機構3とのいずれか一方の機構により動作を行える状態である。
この携帯機器10をディスプレイ部14を縦長にして使う場合には、例えば、第1筐体11を一方の手で持って固定した状態で、もう一方の手で第2筐体12を縦方向(その長手方向)の開成方向に押してスライドさせる。もちろんこの操作を片方の手だけで行うこともできる。すると、係合部材5に対してスライダー部材6が縦方向にスライドして、第1扁平スプリング81のそれぞれの両端部間の長さがスライド幅に応じて徐々に短くなる、すなわち、第1筐体11に対して第2筐体12を縦方向にスライドさせると、第1扁平スプリング81が荷重を受けてさらに撓むことになる。
そして、第1扁平スプリング81の両端部間の長さが最小になった状態がスライド中間状態であり、このスライド中間状態を過ぎると、第1扁平スプリング81の両端部の位置が前後に入れ替わると共に、第1扁平スプリング81の付勢力により係合部材5に対してスライダー部材6が開成方向に付勢される。これにより、第1筐体11と第2筐体12とが互いに開成方向に自動的にスライド移動して、第1筐体11の上面に設けたキーボード部等の操作部13がフル操作可能に露出する第1開成状態となり、その状態に保持される(図1(b)及び図2(c)参照。)。なお、この第1開成状態をより確実に保持するために、ロック機構を設けるようにしてもよい。よって、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合っている閉成状態からディスプレイ部14が縦長となる第1開成状態にスライド移動させるときには、その中間状態から半自動(セミオート)で開成動作を行えることになる。
また、閉成状態からスライド機構2を介して第1筐体11に対して第2筐体12をスライドさせると、規制係合突部42が第1規制係合部44内を基端部43aから後端部方向に移動して第1規制係合部44と係合するために、回転機構3による動作が規制されるので、スライド動作中(又は第1開成状態)においては回転機構3による回転動作が行われることがない。よって、第1筐体11及び第2筐体12のスライド機構2によるスライド動作を回転動作が行われることなくスムーズに行うことができる。
次に、第1筐体11に対して完全に縦長に開いた第1開成状態の第2筐体12を閉成状態に戻すには、例えば、第1筐体11を一方の手で持って固定した状態で第2筐体12をもう一方に手で押して縦方向の閉成方向にスライドさせる。もちろんこの操作は片方の手のみで行うことは可能である。すると、第1扁平スプリング81は付勢力に抗してさらに撓んでいき、スライド中間状態を過ぎると、第1扁平スプリング81の先端部が互いに離間する方向に付勢されるので、第1筐体11に対して第2筐体12が閉成方向に自動的にスライド移動して閉成状態となる。よって、第1筐体11と第2筐体12とを第1開成状態から閉成状態にスライド移動させるときには、スライド中間状態から半自動(セミオート)でスライド動作を行えることになる。尚、このセミオートによるスライド動作は、開成方向又は閉成方向の一方向のみであってもよい。また、第1開成状態から閉成状態へ移行すると、規制係合突部42が第1規制係合部44内を後端部側から基端部43a方向に移動する。そして、閉成状態になると、規制係合突部42が規制係合部43の基端部43aに位置されるので、スライド機構2及び回転機構3のいずれか一方の機構により動作を行える状態となる。
また、ディスプレイ部14を横長にして携帯機器10を使う場合には、例えば、第1筐体11を一方の手で持って固定した状態で、もう一方の手で第2筐体12を例えば右回りの水平方向へ回転させる。もちろんこの操作を片方の手だけで行うこともできる。すると、ベース部材7に対して係合部材5(スライダー部材6を含む)が水平方向へ回転して、第1回転案内部材33が第1ガイド長孔31の一端部から他端部に向かって移動すると共に、第2回転案内部材34が第2ガイド長孔32の一端部から他端部に向かって移動して、第2扁平スプリング91の両端部間の長さが開成動作に応じて徐々に短くなる、すなわち、第1筐体11に対して第2筐体12を水平方向へ回転させると、第2扁平スプリング91が荷重を受けてさらにその付勢力に抗して撓むことになる。
そして、図1(c)及び図3(a)に示したように、第1回転案内部材33が第1ガイド長孔31の略中央部に至ると共に第2回転案内部材34が第2ガイド長孔32の略中央部に至ると、第2扁平スプリング91の両端部間の長さが最小になって、回転中間状態となる。この回転中間状態を過ぎると、第2扁平スプリング91の付勢力により係合部材5に対してスライダー部材6が開成方向に付勢される。これにより、第1筐体11と第2筐体12とが互いに開成方向に自動的に水平方向へ回転して、第1回転案内部材33が第1ガイド長孔31の他端部に移動すると共に第2回転案内部材34が第2ガイド長孔32の他端部に移動して、第1筐体11の上面に設けたキーボード部等の操作部13がフル操作可能に露出すると共に第2筐体12(ディスプレイ部14)が横長になる第2開成状態となり、その状態に保持される(図1(d)及び図3(b)参照。)。従って、ディスプレイ部14を横長にして携帯機器10を使う場合には、第1筐体11に対して第2筐体12を水平方向へ回転させるだけの極めて簡単な操作で行えることになる。なお、この第2開成状態をより確実に保持するために、ロック機構を設けるようにしてもよい。よって、第1筐体11と第2筐体12とが互いに重なり合っている閉成状態から第2開成状態に水平方向へ回転させるときには、その回転中間状態から半自動(セミオート)で開成動作を行えることになる。
また、ベース部材7(第1筐体11)に対して係合部材5(第2筐体12)を閉成状態から第2開成状態へと回転させるとき、第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34がリンクアーム35によって連動して第1ガイド長孔31及び第2ガイド長孔32を移動するので、ベース部材7(第1筐体11)に対する係合部材5(第2筐体12)の回転を確実に行うことができる。すなわち、ベース部材7に対して係合部材5を回転させると、その回転に伴って第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34が第1ガイド長孔31及び第2ガイド長孔32を移動する。このとき、第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34がリンクアーム35に係合していないと、一方の回転案内部材の移動と他方の回転部材の移動との間にずれが生じてベース部材7に対して係合部材5が設定と異なる回転をしてその回転が止まったりスムーズに回転しなくなることが考えられる。特に第1回転案内部材33は第2扁平スプリング91の付勢力に抗して移動するので、第1回転案内部材33の移動と第2回転案内部材34の移動との間にずれが生じることも考えられる。これに対して、第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34がリンクアーム35のリンク長孔35bにそれぞれ係合された連結状態であると、ベース部材7に対して係合部材5が回転するとき、リンクアーム35がアーム支持部材36を軸に回転しつつこのリンクアーム35の回転に伴って第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34が連動して第1ガイド長孔31及び第2ガイド長孔32を移動するので、ベース部材7(第1筐体11)に対する係合部材5(第2筐体12)の回転を確実にスムーズに行うことができる。
また、回転中間状態から第2開成状態へは、第2扁平スプリング91の付勢力により自動的に回転するが、この回転は、第2扁平スプリング91の装着部91bが装着された第1回転案内部材33が第2扁平スプリング91によって付勢されることで行われる。このため、第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34が連動していないと、第1回転案内部材33が先行して移動して第2回転案内部材34の移動が遅れて設定と異なる回転をしてその回転が止まったりスムーズに回転しなくなることが考えられるが、第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34がリンクアーム35によって連結されているので、第1回転案内部材33が先行して移動することもなく、ベース部材7(第1筐体11)に対する係合部材5(第2筐体12)の回転を確実にスムーズに行うことができる。
また、閉成状態から第1筐体11に対して第2筐体12を水平方向へ回転させると、ロックレバー部材41が規制係合凸部47から離れてその係合が解除されると共に、ロックレバー部材41が、Uスプリング46aの付勢力により支持ピン48を軸に回転して、規制係合突部42が規制係合長孔54内を第1端部54aから第2端部54bへと移動する。この移動により、規制係合突部42は基端部43aから第2規制係合部45と移動して係合するので、スライド機構2によるスライド動作が規制される。よって、第1筐体11及び第2筐体12の回転機構3による回転動作をスライド動作することなくスムーズに行える。
次に、第1筐体11に対して完全に横長に開いた第2開成状態の第2筐体12を閉成状態に戻すには、例えば、第1筐体11を一方の手で持って固定した状態で第2筐体12をもう一方に手で押して閉成方向に水平方向へ回転させる。もちろんこの操作は片方の手のみで行うことは可能である。すると、第2扁平スプリング91はその付勢力に抗して撓み、回転中間状態を過ぎると、第1筐体11に対し第2筐体12が第2扁平スプリング91の付勢力によって閉成方向に自動的に水平方向へ回転して閉成状態となる。よって、第1筐体11と第2筐体12とを第2開成状態から閉成状態に水平方向へ回転させるときには、回転中間状態から半自動(セミオート)で閉成動作を行えることになる。従って、第2開成状態から閉成状態に戻す場合には、第1筐体11に対して第2筐体12を水平方向へ回転させるだけの極めて簡単な操作で行えることになる。なお、第1筐体11に対して第2筐体12を回転させる際のセミオートによる動作は、開成方向又は閉成方向の一方向のみであってもよい。
また、第2開成状態から閉成状態になるとき、はじめはロックレバー部材41と規制係合凸部47とは離れて係合していないが、閉成状態になる前にロックレバー部材41が規制係合凸部47に接触して閉成動作に応じてロックレバー部材41がUスプリング46aの付勢力により抗して支持ピン48を軸に回転して、規制係合突部42が規制係合長孔54内を第2端部54bから第1端部54aへと移動する。閉成状態になると、規制係合突部42が規制係合長孔54の第1端部54aに移動すると共に規制係合部43の基端部43aに移動するので、閉成状態ではスライド機構2及び回転機構3のいずれか一方の機構により動作を行える状態となる。
また、ベース部材7(第1筐体11)に対して係合部材5(第2筐体12)を第2開成状態から閉成状態へと回転させるとき、閉成状態から第2開成状態へと回転させるときと同様に、第1回転案内部材33及び第2回転案内部材34がリンクアーム35によって連動して第1ガイド長孔31及び第2ガイド長孔32を移動するので、ベース部材7(第1筐体11)に対する係合部材5(第2筐体12)の回転を確実にスムーズに行うことができる。
したがって、本発明に係る開閉装置1及び携帯機器10は、閉成状態と第1開成状態との間の開閉動作、及び閉成状態と第2開成状態との間の開閉動作を1つの動作で行えると共に、スライド機構2と回転機構3とのいずれか一方の機構の動作中においては他方の機構の動作が規制手段4によって規制されるので、部品点数を少なくした上で操作性をより大幅に向上させることができ、かつ、回転動作を確実にスムーズに行うことができる。また、第1筐体11に対して第2筐体12を縦長と横長の両方で使用できるために、第3筐体を必要とすることがないので、携帯機器10の薄型化を図れる。さらに、ベース部材7(第1筐体11)に対する係合部材5(第2筐体12)の回転を確実にスムーズに行うことができる。
また、第2開成状態のとき、第2筐体12は、第1筐体11に対して横長状態であって第1筐体11の上方に位置されていると共に、第2筐体12の長手方向の略中央部が第1筐体11の幅の略中央部に位置されて、第2筐体12は第1筐体11に対して左右略均等に配置されている、すなわち、第1筐体11と第2筐体12とが平面略T字状になっているので、ディスプレイ部14を見ながらキーボード部等の操作部13の操作がし易く、操作性がよい。
また、スライド付勢手段8及び回転付勢手段9として、第1扁平スプリング81及び第2扁平スプリング91をそれぞれ用いることで、扁平スプリング81,91の厚さは線材の直径と同じであるので、扁平スプリング81、91の厚さを薄くすることができることから、携帯機器10の薄型化を図ることが可能となる。
本発明は以上のように構成したことで、上面に操作部を設けた第1筐体と上面にディスプレイ部を設けた第2筐体とを互いに重ね合わせた閉成状態から、第2筐体を第1筐体に対してスライド機構を介して縦方向にスライドさせたり、回転機構を介して水平方向へ回転させたりすることができ、かつ、これらの状態において、第1筐体の上面の操作部を操作できるので、部品点数を少なくした上で操作性をより大幅に向上させることができることから、携帯機器の中でもくに携帯電話機、PDA、ポケットパソコン等に最適なものである。
本発明に係る携帯機器の一例としての携帯電話機を示す斜視図で、(a)は閉成状態を示す図、(b)は第1開成状態を示す図、(c)は回転中間状態を示す図、(d)は第2開成状態を示す図である。 本発明に係る開閉装置を備えた携帯機器の一例としての携帯電話機を示す平面図で、(a)は閉成状態を示す図、(b)はスライド中間状態を示す図、(c)は第1開成状態を示す図である。 本発明に係る開閉装置を備えた携帯機器の一例としての携帯電話機を示す平面図で、(a)は回転中間状態を示す図、(b)は第2開成状態を示す図である。 本発明に係る開閉装置を備えた携帯機器の一例としての携帯電話機を示す分解斜視図である。 本発明に係る開閉装置の一例を示す斜視図である。 本発明に係る開閉装置の一例を示す裏面図で、(a)は閉成状態を示す図、(b)はスライド中間状態を示す図、(c)は第1開成状態を示す図、(d)は回転中間状態を示す図、(e)は第2開成状態を示す図である。 本発明に係る係合部材の一例を示す図で、(a)は斜視図、(b)は平面図である。 本発明に係るスライダー部材の一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 開閉装置
2 スライド機構
3 回転機構
4 規制手段
5 係合部材
6 スライダー部材(取付部材)
7 ベース部材
8 スライド付勢手段
9 回転付勢手段
10 携帯機器
11 第1筐体
12 第2筐体
13 操作部
14 ディスプレイ部
31 第1ガイド長孔
32 第2ガイド長孔
33 第1回転案内部材
34 第2回転案内部材
35 リンクアーム
35b リンク長孔
41 ロックレバー部材(規制係合部材)
42 規制係合突部
43 規制係合部
44 第1規制係合部
45 第2規制係合部
46 レバー部材付勢手段
47 規制係合凸部

Claims (8)

  1. 上面に操作部を設けた第1筐体と上面にディスプレイ部を設けた第2筐体とからなり、前記第1筐体と前記第2筐体とを互いに重ね合わせた閉成状態から、前記第2筐体を前記第1筐体に対して縦方向に相対的にスライドさせることによって当該第2筐体を縦向きにさせた状態で前記第1筐体の前記操作部をフル操作可能に露出させる第1開成状態と、前記第2筐体を前記第1筐体に対して水平方向へ回転させることによって当該第2筐体を横向きにさせた状態で前記第1筐体の前記操作部をフル操作可能に露出させる第2開成状態とを作り出し、これら2つのどちらかの開成操作が選択されたときには、他方の開閉操作が規制されるように構成したことを特徴とする、携帯機器。
  2. 上面に操作部を設けた第1筐体と上面にディスプレイ部を設けた第2筐体とを有する携帯機器において、前記第1筐体と前記第2筐体とを互いに重ね合わせた閉成状態から、相対的に縦方向へスライドさせて前記第1筐体の上面をフル操作可能に露出させる第1開成状態にするスライド機構と、前記第1筐体と前記第2筐体とを互いに重ね合わせた閉成状態から相対的に水平方向へ回転させて前記第1筐体の上面をフル操作可能に露出させる第2開成状態にする回転機構と、前記スライド機構と前記回転機構とのいずれか一方の機構の動作中においては他方の機構の動作を規制する規制手段とを設けたことを特徴とする、携帯機器の開閉装置。
  3. 前記スライド機構は、前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか一方の筐体に取り付けられるスライドベース部材と、このスライドベース部材にスライド可能に係合されると共に、前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか他方の筐体に取り付けられるスライダー部材と、前記スライドベース部材と前記スライダー部材とにそれぞれ接続されて前記スライドベース部材と前記スライダー部材とを所定のスライド位置からそれぞれ閉成方向又は開成方向にスライド付勢するスライド付勢手段とを備えたことを特徴とする、請求項2に記載の携帯機器の開閉装置。
  4. 前記回転機構は、前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか一方の筐体に取り付けられる回転ベース部材と、この回転ベース部材に回転可能に係合されると共に、前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか他方の筐体に取り付けられる回転部材と、前記回転ベース部材と前記回転部材とにそれぞれ接続されて前記回転ベース部材と前記回転部材とを所定の回転位置からそれぞれ閉成方向又は開成方向に回転付勢する回転付勢手段とを備えたことを特徴とする、請求項2又は3に記載の携帯機器の開閉装置。
  5. 前記回転ベース部材と前記回転部材とのいずれか一方の部材に設けられた2つのガイド長孔と、これらガイド長孔にそれぞれ係合されてこれら長孔に沿ってそれぞれ移動することで前記第2筐体が前記第1筐体に対して水平方向へ回転すると共に、前記回転ベース部材と前記回転部材とのいずれか他方の部材に設けられた2つの回転案内部材と、これら回転案内部材がそれぞれ係合されてこれら回転案内部材の移動を連動させると共に前記他方の部材に設けられたリンクアームとを備えたことを特徴とする、請求項4に記載の携帯機器の開閉装置。
  6. 前記2つのガイド長孔は、一方のガイド長孔の内側に他方のガイド長孔が位置される同軸の円弧状に形成され、前記リンクアームは、前記他方の部材に回動可能に設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の携帯機器の開閉装置。
  7. 前記第1筐体と前記第2筐体とが、前記第2開成状態のとき、平面視略T字状になることを特徴とする、請求項2乃至6のいずれか1項に記載の携帯機器の開閉装置。
  8. 前記規制手段は、前記第1筐体に取り付けられるベース部材と、このベース部材に前記回転機構又は前記スライド機構を介して回転可能又はスライド可能に係合される係合部材と、この係合部材に前記スライド機構又は前記回転機構を介してスライド可能又は回転可能に係合されると共に前記第2筐体に取り付けられる取付部材と、前記係合部材に設けられ、規制係合突部を有する規制係合部材と、前記ベース部材及び前記取付部材のいずれか一方の部材に設けられ、前記規制係合突部と係合すると共に前記回転機構の動作を規制する第1規制係合部及び前記スライド機構の動作を規制する第2規制係合部を有する規制係合部とを備え、前記取付部材が前記ベース部材に対して前記スライド機構を介してスライドしたとき、前記規制係合突部が前記第1規制係合部と係合して前記回転機構の動作が規制されると共に、前記取付部材が前記ベース部材に対して前記回転機構を介して回転したとき、前記規制係合突部が前記第2規制係合部と係合して前記スライド機構の動作が規制されるように構成したことを特徴とする、請求項2〜7のいずれか1項に記載の携帯機器の開閉装置。
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