JP5102678B2 - 上ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、取鍋やタンディッシュから流出する溶融金属の流量を制御するスライディングノズル装置の上ノズルに関し、より詳しくは、取鍋やタンディッシュの羽口レンガに嵌合させて設置する上ノズルに関する。
図4(a)は、従来の上ノズルを羽口レンガに設置した状態を示す断面図であり、同図(b)は、同図(a)のテーパー部を拡大した拡大図である。同図に示すように、取鍋やタンディッシュの底側の羽口レンガ110に下方から嵌合させて設置する上ノズル100は、羽口レンガ110内孔側のテーパー部111とほぼ同じ角度のテーパー部101を備えた円錐台形であり、モルタルなどの目地を設置するため、羽口レンガ110との間に2〜8mm程度の空間102がほぼ一定に確保できるよう設計されている。
しかし、実際には、上ノズルを羽口レンガに嵌合させる際に使用するモルタルの硬さや、上ノズルの寸法等によって、上ノズル100と羽口レンガ110の間のモルタル厚さは一定とならず、とくに、モルタル厚さが厚い場合には、何度も使用するにつれて焼き締められ、上ノズルが徐々に内孔112に入り込み、ついには、上ノズル100と上プレート120間の目地が開き、地金差しから漏鋼が生じる恐れがある。
これは、上ノズルに対して下方の上プレートから押し付ける力が働いており、モルタルの厚みが減少すると、上ノズルが上方に移動するからである。すなわち、図4(c)に示すように、上ノズルのテーパー部101と羽口レンガのテーパー部111との間のモルタル130の厚さが破線まで減少した場合、モルタル130が減少した厚みは、上ノズルのテーパー部101(羽口レンガのテーパー部111)に直交する方法に沿った距離Aであるが、上ノズル100は内孔の軸に沿って上方に移動するため、減少したモルタルの厚み(距離A)に比べて、上ノズルが上方に移動して入り込む距離Bは大幅に長くなる。また、厚み減少後のモルタル130が厚み(距離A’)と上ノズルが入り込み可能な距離B’との関係も同様である。
このような上ノズルの入り込みを防止する方法としては、例えば、入り込み防止のピンを備えた鉄皮で上ノズルの外周を覆い、モルタルや断熱キャスタブルなどの目地を鉄皮と上ノズルの間に設置する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−138241号公報
従来、上ノズルを羽口レンガに嵌合させるセット作業では、上ノズルの周囲にモルタルを設置し、羽口レンガに嵌合させることで、上ノズルと羽口レンガの間にモルタルを設置していた。しかし、特許文献1では、鉄皮の内側にピンが形成されていることから、鉄皮と上ノズルの間に目地を設置することが困難であるなど、セット作業への負担が大きかった。
そこで本発明では、セット作業の負担を増加させることなく、羽口レンガ内への入り込みを防止することが可能な上ノズルを提供することを目的とする。
本発明に係る上ノズルの第1の態様は、スライディングノズル装置の上ノズルであって、羽口レンガと嵌合するテーパー部にのみ円周状の段差部が複数形成され、前記各段差部から下方の各テーパー部及び前記各段差部は、その全体が、羽口レンガと嵌合した状態を基準として下方に向けて拡径するように形成されており、かつ、各段差部を起点とする各下方のテーパー部の羽口レンガとの間隙が、前記各段差部において最も狭いことを特徴とする。
また、本発明に係る上ノズルの第2の態様は、上記第1の態様において、前記段差部が螺旋状に形成されているものである
そして、前記テーパー部は、羽口レンガと嵌合した状態と基準として、下方に向けて拡径するように形成されていることが望ましい。
本発明の上ノズルでは、羽口レンガに嵌合するテーパー部に複数の段差部を形成しているため、段差部における目地厚さが極めて薄くなり、繰り返し使用によって目地が焼き締められるなどして目地厚が減少しても、上ノズルが羽口レンガに入り込むことが可能な距離が極めて短くなり、繰り返し使用時の上ノズルの入り込みを防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す本発明を実施するための形態は、本発明の具体的態様の一例であり、当該形態に限定されるものではない。
図1(a)は、本発明に係る上ノズルを縦方向に切断した断面図の一例であり、同図(b)は、同図(a)の上ノズルの右側テーパー部近傍を拡大した図であり、同図(c)は、同図(a)の上ノズルの上下を逆転させて右側テーパー部近傍を拡大した図である。また、図2(a)は、図1の上ノズルを羽口レンガに設置した状態を示す断面図であり、図2(b)は、同図(a)の上ノズルの右側テーパー部近傍を拡大した図である。
図1(a)に示すように上ノズル10は、テーパー部11と、垂直部12とからなり、テーパー部11には、段差部13が形成されている。
ここで段差部13は、上ノズルを羽口レンガに嵌合させた際に、羽口レンガのテーパー部との距離が、段差部13以外のテーパー部との距離に比べて狭くなるように設けられた突起状の部分であり、図1(a)に点線で示すように、複数のリングを成すように形成されている。
またテーパー部11は、図1(b)に示すように、傾斜が上ノズルの内孔側(内側)に傾くことなく、言い換えれば図中のθが90°を超えないように、下方に向けて拡径するように形成されている。ここで、下方とは図2に示すように羽口レンガと嵌合した状態と基準とする。
通常、上ノズルは、上下の向きを逆さまにした金枠に、混練した配合土を詰めて成形している。したがって、テーパー部11が上述のような形状であれば、図1(c)に示すように、段差部13を成形したテーパー部11の素地を金枠から抜き出す際に、段差部13が引っ掛かるなどの問題がなく、従来からの上ノズル成形作業で段差部13を形成することができる。
このようにテーパー部11に段差部13を形成した本発明に係る上ノズル10は、図2に示すように羽口レンガ20と嵌合させると、羽口レンガのテーパー部21との距離が段差部13で最も短くなる。なお、上ノズル10と羽口レンガ20との間には、図2(c)に示すように目地としてモルタル15が設置されている。
このように本発明では、羽口レンガのテーパー部21との距離が段差部13で短くなることで、繰り返し使用時の羽口レンガへの入り込みを防止することができる。すなわち、繰り返し使用時に、羽口レンガのテーパー部21に接していたモルタル15の厚さが減少するとき、モルタル15が厚いほど減少する距離が長く、この距離が長いと先に図4(c)で説明したように、上ノズルが羽口レンガに入り込むことが可能な距離が長くなる。この点、本発明においては、図2(c)に点線で示すように、段差部13先端と羽口レンガのテーパー部21との距離A”は、段差部のない従来の上ノズルの場合における距離A’に比べて小さく、繰り返し使用で目地が焼き締められるなどして目地の厚さが減少しても、上ノズルが入り込むことが可能な距離B”は、従来の距離B’に比べて大幅に短くなる。
このように上ノズルの入り込みを防止する点からは、段差部13先端と羽口レンガのテーパー部21との距離A”は短い方が良く、具体的には1mm以下となるように段差部13を形成することが望ましい。一方で、段差部13は、羽口レンガのテーパー部21と直接接しない方が望ましい。これは、羽口レンガと上ノズルとの間の空間が分断されないことによって、上ノズルを嵌合させる際に目地が可塑変形して逃げる空間が広く確保され、上ノズルの周囲にモルタルを張り付けて羽口レンガに嵌合させるといった従来と同様のセット作業で上ノズルを羽口レンガに容易に嵌合させることができるからである。
そして、本発明に係る上ノズル10は、段差部13付近のテーパー部11で目地を羽口レンガ20に押し付けて嵌合する。このため、テーパー部全体を羽口レンガ内孔に押し当てていた従来の上ノズルに比べて、羽口レンガに押し付ける面積が小さく、従来に比べて高い圧力で上ノズルを羽口レンガに嵌合させることができる。従って、嵌合をより確実に行うことができる。
なお、テーパー部の形状は、複数のリング状に段差部を設けた図1に示す形状に限られるものではない。例えば、図3(a)に点線で示すように、段差部13を螺旋状に設けてもよい。また、図3(b)に示すように、段差部13を階段状に形成することも可能である。ただし、同図(c)に示すように、別途に突起14を設けて段差部13としたものは、本発明の範囲外である。
本発明に係る上ノズルの形状の一例を示す縦断面図である。 本発明に係る上ノズルを羽口レンガに設置した状態の一例を示す断面図である。 本発明に係る上ノズルの形状の一例を示す縦断面図である。 従来の上ノズルを羽口レンガに設置した状態を示す断面図である。
符号の説明
10,100…上ノズル、11,101…上ノズルのテーパー部、12…垂直部、13…段差部、14…突起、20,110…羽口レンガ、21,111…羽口レンガのテーパー部、102…空間、112…羽口レンガの内孔、120…上プレート、15,130…モルタル。

Claims (2)

  1. スライディングノズル装置の上ノズルであって、羽口レンガと嵌合するテーパー部にのみ円周状の段差部が複数形成され、前記各段差部から下方の各テーパー部及び前記各段差部は、その全体が、羽口レンガと嵌合した状態を基準として下方に向けて拡径するように形成されており、かつ、各段差部を起点とする各下方のテーパー部の羽口レンガとの間隙が、前記各段差部において最も狭いことを特徴とする、上ノズル。
  2. 前記段差部が螺旋状に形成されている請求項1に記載の上ノズル。
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