JP5101867B2 - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5101867B2
JP5101867B2 JP2006305737A JP2006305737A JP5101867B2 JP 5101867 B2 JP5101867 B2 JP 5101867B2 JP 2006305737 A JP2006305737 A JP 2006305737A JP 2006305737 A JP2006305737 A JP 2006305737A JP 5101867 B2 JP5101867 B2 JP 5101867B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
focus detection
specimen
image
observation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006305737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008122612A (ja
Inventor
芳久 谷口
広 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2006305737A priority Critical patent/JP5101867B2/ja
Publication of JP2008122612A publication Critical patent/JP2008122612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5101867B2 publication Critical patent/JP5101867B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

本発明は、顕微鏡の技術に関し、特に、対物レンズの結像面と観察物である標本の表面との位置のずれを検出する焦点検出の技術に関する。
顕微鏡の対物レンズの結像面と観察物である標本の表面との位置のずれを検出する焦点検出の技術に関し、幾つかの提案がされている。
例えば特許文献1には、標本観察像への写り込みを防ぐために用いられる光である、赤外レーザ光等の、可視光とは波長の異なる光(AF光)を標本に照射したときに標本表面で反射した光に基づいてAF(オートフォーカス)動作を行うために、観察光(可視光)とAF光(赤外光)とのピント位置のズレ(色収差)を補正するための色収差補正レンズを備え、対物レンズを切り換える度に、対物レンズの観察光とAF光とのピントが合う位置へ色収差レンズを移動させることにより、低倍から高倍の各種の対物レンズにおいて観察光とAF光とを意識することなくAF動作を実現する技術が開示されている。
また、例えば特許文献2には、AF用の光学系を測定用の光学系と分離して設けることで、測定精度とAF感度とを向上させると共にAF用と測定用との照明光の波長の違いに起因して生じる色収差がAF感度に及ぼす影響を回避し、更に、AF用照明光を広帯域波長の光とすることにより、測定対象の状況(例えば、半導体ウエハにおけるレジストの膜厚ムラなどの干渉条件)によるAF感度の変動を低減させる技術が開示されている。
また、例えば特許文献3には、単一波長の光を標本に照射したときに標本表面で反射した光を分岐し、その一方の分岐光を更に2分割し、分割された光束に所定の光路差を与えた上で光軸をずらして結像させることにより、光束同士が干渉して標本観察像の輪郭像が得られるので、この輪郭像のコントラストの高さに基づいて焦点検出を行う技術が開示されている。
特開平11−249027号公報 特開2002−196223号公報 特開2005−338255号公報
上掲した特許文献1や特許文献2に開示の技術では、標本表面で反射したAF光を同時に反射した観察光と分離するためにダイクロイックミラーを用いている。しかし、例えばAF光が強い場合や標本表面の光反射率が高い場合には、AF光の一部がダイクロイックミラーを直進し、更にAF光を遮断するために備えられているIRカットフィルタ(赤外線除去フィルタ)をも通過して、標本観察像を撮像するCCD(電荷結合素子)カメラにまで届いてしまうことがある。CCD等の撮像素子は、一般的には赤外域でも感応するため、このような場合には、CCDカメラでの撮像画像にAF光の写り込みが発生してしまう。
また、上掲した特許文献2の技術では、AF用照明光として広帯域波長の光を用いるため、AF用光学系がAF用照明光の波長帯域幅の中で色収差分布を有していると、AF感度が鈍るという問題点を抱えていた。
一方、上掲した特許文献3の技術では、観察光として単一波長のものを使用しなければならないため、DUV(深紫外域)観察のような特定の用途にしか適用することが難しい。なお、特許文献3では、可視光である観察光を標本に照射し、標本表面で反射した光の分岐光を2分割する手前で単色光フィルタを挿入するという技術も開示されている。しかし、この技術では標本観察像の輪郭像の形成に用いることのできる光量が激減するため、表面の光反射率が低い標本では、焦点検出が困難になると考えられる。
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、汎用性の高い焦点検出装置を提供することである。
本発明の態様のひとつである焦点検出装置は、観察用の照明光を標本へ照射する観察照明用光源と、観察用照明光が照射されている標本からの光を、対物レンズを通した後に結像させて該標本の観察像を形成させる観察光学系と、観察光学系により形成された標本の観察像を撮像する撮像手段と、焦点検出用の光を標本へ照射する焦点検出用光源と、受光した光を電気信号に変換する光電変換器と、焦点検出用光が照射されている標本からの光を、対物レンズを通した後に光電変化器の受光面で結像させる焦点検出用光学系と、光電変換器から出力される電気信号に基づいて、対物レンズの結像面と標本との位置のずれを検出する焦点検出手段と、位置が一致したか否かの判定を、焦点検出手段の検出結果に基づいて行う合焦判定手段と、位置が一致していないとの判定結果を合焦判定手段が下した場合に、観察照明用光と焦点検出用光とを繰り返し交互に標本へ照射させると共に、該観察照明用光を標本へ照射させている期間にのみ撮像手段に観察像の撮像を行わせる制御手段と、を有することを特徴とするものであり、この特徴によって前述した課題を解決する。
なお、上述した本発明に係る焦点検出装置において、焦点検出用光の波長は、観察照明用光源が発する光の波長域に含まれているように構成することができる。
なお、このとき、観察照明用光源は可視光を発するように構成することもできる。
また、前述した本発明に係る焦点検出装置において、標本と対物レンズとの相対的な距離を変化させる照準駆動手段を更に有しており、制御手段が、照準制御手段を制御して、焦点検出手段により検出される位置のずれの量を減少させる合焦手段を更に有するように構成することもできる。
また、前述した本発明に係る焦点検出装置において、制御手段は、観察照明用光を標本へ照射させている期間毎に1フレーム分の観察像を撮像手段に撮像させる、ように構成することもできる。
また、前述した本発明に係る焦点検出装置において、御手段は、位置が一致したとの判定結果を合焦判定手段が下した場合には、焦点検出用光の標本への照射を止めて観察照明用光の標本への照射を継続させる、ように構成することもできる。
なお、このとき、制御手段は、観察照明用光と焦点検出用光とを交互に標本へ照射させているときには該観察照明用光を標本へ照射させている期間毎に1フレーム分の観察像を撮像手段に撮像させ、焦点検出用光の標本への照射を止めて観察照明用光の前記標本への照射を継続させているときには所定の時間間隔毎に1フレーム分の該観察像を該撮像手段に撮像させる、ように構成することができる。
また、前述した本発明に係る焦点検出装置において、光電変換器は、標本からの光を焦点検出用光学系が結像させるときの受光面上の結像位置に応じた電気信号を出力するように構成することもできる。
また、前述した本発明に係る焦点検出装置において、焦点検出用光学系が標本からの光を結像させる位置を該光の光軸方向に変化させる結像位置変化手段を更に有するように構成することもできる。
あるいは、前述した本発明に係る焦点検出装置において、焦点検出用光学系は、標本からの光より該標本の輪郭像を形成して光電変化器の受光面に結像させるように構成することもできる。
また、前述した本発明に係る焦点検出装置において、制御手段による観察照明用と焦点検出用との標本への交互照射における各々の照射時間を設定する設定手段を更に有するように構成することができる。
また、前述した本発明に係る焦点検出装置において、制御手段は、観察照明用光と焦点検出用光とを所定時間間隔で繰り返し交互に標本へ照射させるように構成することができる。
また、前述した本発明に係る焦点検出装置において、制御手段は、位置が一致していないとの判定結果を合焦判定手段が下した場合には、観察照明用光と焦点検出用光とを繰り返し交互に標本へ照射させると共に、焦点検出用光を標本へ照射させている期間にのみ合焦手段に照準駆動手段の制御をさせて、焦点検出手段により検出される前記位置のずれの量を減少させる、ように構成することもできる
本発明によれば、以上のようにすることにより、汎用性の高い焦点検出装置を提供できるようになるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず図1について説明する。同図は、本発明を実施する焦点検出装置を含む顕微鏡の構成の第一の例を示している。
図1において、コントロール部23がレーザ駆動部20を制御することによって駆動される例えばレーザダイオードである基準光源4が発する焦点検出用光は、赤外光ではなく、その波長が可視領域に設定されている単色光である。この基準光源4から放たれた焦点検出用光は、コリメーションレンズ5で平行光束にされた後、遮光板6で光束の半分を正確に遮光されて、半月形の断面を持つ光束となる。この光束は偏光ビームスプリッタ7で反射してリレーレンズ8で一旦集光された後にリレーレンズ9を通されて平行光束となり、λ/4波長板10を通過するときに45°偏光されてハーフミラー11で反射する。
ハーフミラー11で反射したこの光束は、レボルバ2に装備されている対物レンズ3a、3b、…のうち光路上に挿入されている対物レンズ3aに入射し、ステージ1上に載置されている標本Sに照射されてその表面で結像する。なお、対物レンズ3aは、可視領域の光に対して十分な色収差の補正がなされている。
標本Sの表面で反射した光束は、対物レンズ3aを通って平行光束に戻される。このときの光束の断面は、入射時とは光軸を挟んで反対側に半月形の形状を呈している。この光束は、ハーフミラー11で反射し、λ/4波長板10を通過するときに更に45°偏光され、レンズ9及び8を経て偏光ビームスプリッタ7を今度は直進する。そして、受光側ストッパ12で遮光されることなく結像光学系13に届き、受光素子14付近で結像する。
受光した光を電気信号に変換する光電変換器である受光素子14は、その受光面が結像光学系13の焦点面に一致するように予め正確に位置決めしておく。また、結像光学系13の焦点面は、対物レンズ3aの焦点面と共役になるように予め調整しておく。従って、標本Sの表面が対物レンズ3aの結像面に一致すると、標本Sの表面にはスポットが結像し、また受光素子14の受光面上にも極小のスポットが結像する。
ここで、標本Sの表面が対物レンズ3aの焦点面に対し例えばニアフォーカスの位置関係にある場合には、標本Sの表面からの戻り光は対物レンズ3aの下流で扇の骨の如く末広がりの不平行の光束となる。すると、受光素子14の受光面では、この戻り光がファー側に結像しようとして、受光素子14の受光面における半分の表面(「A部」とする)に半月状の広がりを以って到達する。
一方、標本Sの表面が対物レンズ3aの焦点面に対し例えばファーフォーカスの位置関係にある場合には、戻り光は結像光学系13のニア側に結像して、受光素子14の受光面におけるA部とは逆の半分の表面(「B部」とする)に半月状の広がりを以って到達する。
受光素子14は、その受光面に到達する戻り光のA部とB部とにおける強度に対応する電気信号を出力する。そこで、この電気信号を、増幅器21及びA/D変換器22を介してコントロール部23が検出して、この両者の強度差を求めると、対物レンズ3aの結像面と標本Sの表面との位置のずれを検出することができる。また、コントロール部23が焦準用モータ駆動部18を制御して焦準用モータ16を駆動してステージ1を上下動させ、標本Sと対物レンズ3aとの相対的な距離を変化させて、上述した戻り光のA部とB部とにおける強度差を減少するように標本Sの表面位置を移動させる。このときに、この強度差が極小になれば(すなわち、A部とB部との境界である、受光面の中央に極小の点を結ぶようになれば)、自動合焦が実現される。
一方、図1に示した顕微鏡では、上述した焦点検出装置の上部に、ランプハウス26、投光管27、及びCCDカメラ30等が配置されている。
ランプハウス26は観察用の照明光を出射する。ランプハウス26内部に設置されている照明光源26aは、システム制御部32による制御に従って可視光を発する。照明光源26aは、光束に点滅制御が可能である例えばLEDが望ましいが、ハロゲン灯などの電球にシャッタなどの遮光手段を組み合わせて用いてもよい。この可視光は、レンズ26bを通って観察照明用光束となり、投光管27に入る。
投光管27の詳しい溝造については説明を省くが、投光管27に入った観察照明用光束は、投光管27内に備えられているハーフミラー等のビームスプリッタ28によって光路を曲げられた後、ハーフミラー11を直進して対物レンズ3aに入射して標本Sの表面に照射される。
一方、この照射による標本Sからの反射光は、対物レンズ3aを通って平行光束とされた後、ハーフミラー11とビームスプリッタ28とを直進し、結像レンズ29で集光されて、標本観察像を結像する。結像レンズ29の集光面にはCCDカメラ30が配置されており、結像した標本観察像は、システム制御部32によって動作制御されているCCDカメラ30により撮像される。なお、本実施形態では、CCDカメラ30として、ごく一般的であるIRカットフィルタ31が内蔵されているものを使用しているが、IRカットフィルタ31は本発明の実施に必須のものではない。
以上のように、図1に示した顕微鏡では、焦点検出用光として用いている可視領域の単色光の波長が、可視光を用いている観察照明用光の波長域に含まれているので、対物レンズ3aの色収差が生じない。従って、この顕微鏡には色収差の補正のための機構を備えていない。
この他、コントロール部23は、不図示の切り替えスイッチに対するユーザによる操作を検出すると、この操作に応じてレボルバ用モータ駆動部17を制御してレボルバ用モータ15を駆動し、レボルバ2を回転させて、光軸上に挿入される対物レンズ3a、3b、…の切り替えを行う。なお、コントロール部23は、レボ穴位置検出部19から送られてくる検出情報に基づき、対物レンズ3a、3b、…のうち光軸上に挿入されているものがどれであるかを認識することができる。
更に、コントロール部23は、ジョグエンコーダ25に対するユーザによる操作によって発生するパルスの数の計数値をパルスカウンタ24から受け取ると、この計数値に応じて焦準用モータ駆動部18を制御して焦準用モータ16を駆動し、ステージ1を上下動させる。なお、コントロール部23で行われる各種の制御動作はシステム制御部32によって制御される。
なお、システム制御部32は、所定のプログラムを実行することによって各種の制御処理を行うMPU(演算処理装置)と、MPUが実行するプログラムが予め格納されているROMと、各種データの記憶保持やMPUがプログラムを実行する際に作業用記憶保持領域として用いるRAMと、図1の顕微鏡の各部とのデータ授受を管理するインタフェース部とを備えて構成されている。
次に、システム制御部32によるCCDカメラ30の動作制御について、図2A及び図2Bを用いて説明する。
図2Aは、CCDからの画像情報の読み出し様子の一般例を示しており、CCDから画像情報を読み出すための走査方式としてインタレース方式を採用した場合の例を示している。
図2Aにおいて、(a)は、CCDでの電荷蓄積の様子を表しており、横軸は時間経過を、縦軸は蓄積電荷量を、それぞれ示している。また、(b)は、蓄積電荷が読み出される様子を示しており、横軸は(a)と同一スケールの時間経過を、縦軸は読み出しの進捗を、それぞれ示している。
図2Aの(a)に示されている鋸歯状波形の1周期は、1フレームの画像の撮像に要する時間であり、例えば1/30秒である。また、(b)の波形に付した斜線の期間は、(a)の波形に斜線を付した周期で蓄積された電荷が読み出される期間を表している。
図2Aから分かるように、CCDに蓄積された電荷は、その蓄積の周期終了から遅れた時刻より、奇数フィールドと偶数フィールドとの2回に分けて読み出され、同図の例では、CCDへの電荷の蓄積が完了してから1.5周期後(1.5/30秒後)に完了する。
一方、図2Bは、本実施形態におけるシステム制御部32によって行われる制御動作の様子を示している。
図2Bにおいて、(a)は焦点検出用光源である基準光源4の点灯パルスの発生タイミングを表しており、横軸は時間経過を示している。なお、本実施形態では、基準光源4をパルス点灯させるようにしており、点灯パルスのパルス幅を変化させることで基準光源4の実質的な光量をコントロールすることができる。従って、例えば標本Sの表面の反射率の高低に応じて焦点検出用光の光量を調整することができる。
また、図2Bにおいて、(b)は、CCDでの電荷蓄積の様子を表しており、横軸は(a)と同一スケールの時間経過を、縦軸は蓄積電荷量を、それぞれ示している。また、(c)は、蓄積電荷が読み出される様子を示しており、横軸は(a)と同一スケールの時間経過を、縦軸は読み出しの進捗を、それぞれ示している。
この図2Bを参照すると分かるように、システム制御部32は、CCDカメラ30と基準光源4とを制御して、CCDカメラ30による1フレーム分の画像撮像動作(つまり、CCDへの電荷蓄積動作)と基準光源4の発光動作(つまり、自動合焦動作)とが繰り返し交互に行われるようにする。このようにすると、CCDカメラ30が1フレーム分の画像撮像動作を行っている期間は基準光源4が消灯しているので、CCDカメラ30が取得する標本観察像への焦点検出用光の写り込みが生じることはない。
なお、本実施形態においては、CCDカメラ30による1フレーム分の画像撮像動作と基準光源4の発光動作とを1/30秒間隔で行うようにする。この場合、画像の取得枚数は1秒当たり15枚となり、一般の動画像の取得枚数よりも少なくなるが、静止画像の取得を目的としている場合には何ら問題はない。
なお、システム制御部32は、観察照明用光源であるランプハウス26内の照明光源26aについても、CCDカメラ30による1フレーム分の画像撮像動作に同期させて点灯させる制御を行う。つまり、システム制御部32は、照明光源26aと基準光源4とを繰り返し交互に点灯させると共に、照明光源26aを点灯させている1期間毎に1フレーム分の観察像の撮像をCCDカメラ30に行わせ、一方、基準光源4を点灯させている期間には自動合焦のための焦点検出動作を行うのである。
ここで図3Aについて説明する。同図は、システム制御部32によって行われる顕微鏡制御処理の処理内容をフローチャートで示したものである。この処理は、システム制御部32内のROMに予め格納されている所定のプログラムをMPUが読み出して実行することによって実現される。なお、この処理は、不図示の操作部に対してユーザが行った、観察開始に対応する指示操作が検出されると開始される。
図3Aにおいて、S101からS106にかけての処理は、図1の顕微鏡に自動合焦動作を所定期間行わせるためのものである。
まず、S101では、コントロール部23に指示を与えて、焦点検出用光源である基準光源4を所定の光量で点灯(パルス点灯)させる処理が行われる。
S102では、コントロール部23に指示を与えて、このときにおける標本Sの表面からの戻り光についての、受光素子14の受光面におけるA部とB部とでの強度を示す情報(この情報を「焦点情報」と称することとする)を取得させる処理が行われる。
S103では、コントロール部23に指示を与えて、デフォーカス量(上記の戻り光についてのA部とB部とでの強度差を示す値)を焦点情報から算出させる処理が行われる。
S104では、コントロール部23に指示を与えて、標本Sの表面の像が合焦しているか否か、すなわち、標本Sの表面の位置が、光軸に挿入されている対物レンズ3aの結像面に一致しているか否かを判定させる処理が行われる。なお、この判定は、上述したデフォーカス量が極小値を呈しているか否かを以って行われる。ここで、合焦していると判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS113に処理を進め、合焦していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS105に処理を進める。
S105では、基準光源4を直近に点灯させてからの経過時間が所定時間(例えば1/30秒)に達したか否かを判定する処理が行われる。ここで、所定時間が経過したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS107に処理を進め、所定時間が経過していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)にはS106へと処理を進める。
S106では、コントロール部23に指示を与えて、標本Sが載置されているステージ1を、上方向若しくは下方向のうちデフォーカス量が極小となる方向に所定量移動させる処理が行われ、その後はS102へと処理を戻して上述した自動合焦のための処理を繰り返す。
S107からS112にかけての処理は、焦点検出用光源を消灯し、代わりに、標本Sの観察像の取得のために、観察照明用光源を所定期間点灯させて1フレーム分の画像に対応する電荷をCCDカメラ30のCCDに蓄積させるためのものである。
S107では、コントロール部23に指示を与えて、点灯中の基準光源4を消灯させる処理が行われる。
S108では、観察照明用光源であるランプハウス26内の照明光源26aを点灯させる処理が行われる。
S109では、CCDカメラ30を制御して露光を開始させ、標本Sの観察像に対応する電荷をCCDカメラ30内のCCDに蓄積させる処理が行われる。
S110では、S109の処理によってCCDカメラ30の露光が開始されてからの経過時間が所定時間(例えば1/30秒)に達したか否かを判定する処理が行われる。ここで、所定時間が経過したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS111に処理を進め、所定時間が経過していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には所定時間が経過するまでこのS110の判定処理を繰り返す。
S111では、CCDカメラ30を制御して、S109の処理によって開始された露光を完了させる処理が行われる。この結果、CCDには、1フレーム分の画像に対応する電荷が蓄積される。
S112では、点灯中の照明光源26aを消灯させる処理が行われ、その後はS101へと処理を戻して前述した自動合焦のための処理が改めて実行される。
ところで、S104の判定処理において合焦していると判定したときに実行されるS113からS117にかけての処理は、自動合焦が完了したので焦点検出用光源を消灯し、代わりに、標本Sの観察像の動画像の取得のために、観察照明用光源を点灯させて1フレーム分の画像に対応する電荷をCCDカメラ30のCCDに所定時間間隔で繰り返し蓄積させるためのものである。
S113では、コントロール部23に指示を与えて、点灯中の基準光源4を消灯させる処理が行われる。
S114では、観察照明用光源であるランプハウス26内の照明光源26aを点灯させる処理が行われる。なお、システム制御部32は、以降のS115からS117の処理が繰り返し実行されている間、照明光源26aの点灯状態を継続する。
S115では、CCDカメラ30を制御して露光を開始させ、標本Sの観察像に対応する電荷をCCDカメラ30内のCCDに蓄積させる処理が行われる。
S116では、S115の処理によってCCDカメラ30の露光が開始されてからの経過時間が所定時間(例えば1/30秒)に達したか否かを判定する処理が行われる。ここで、所定時間が経過したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS117に処理を進め、所定時間が経過していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には所定時間が経過するまでこのS116の判定処理を繰り返す。
S117では、CCDカメラ30を制御して、S115の処理によって開始された露光を完了させる処理が行われる。この結果、CCDには、1フレーム分の画像に対応する電荷が蓄積される。その後はS115へと処理を戻し、次のフレームの画像に対応する電荷をCCDに蓄積させる処理が行われる。
以上の処理が顕微鏡制御処理である。この処理をシステム制御部32が行うことで、照明光源26aと基準光源4とを交互に点灯させているときには、照明光源26aを点灯させている期間毎に1フレーム分の標本Sの観察像をCCDカメラ30に撮像させると共に、基準光源4を点灯させている期間には自動合焦のための焦点検出動作を行うことが可能となる。更に、照明光源26aを継続して点灯させているときには所定の間隔毎に1フレーム分の当該観察像をCCDカメラ30に撮像させることが可能となる。
次に図3Bについて説明する。同図は、システム制御部32によって行われる画像形成処理の処理内容をフローチャートで示したものである。この処理は、CCDカメラ30内のCCDに蓄積された電荷に対応する標本Sの観察像の形成をCCDカメラ30に行わせる処理である。
図3Bの処理は、システム制御部32内のROMに予め格納されている所定のプログラムをMPUが読み出して実行することによって実現されるものであり、図3Aに示した顕微鏡制御処理の実行が開始されると並行して開始される。
図3Bにおいて、まず、S121では、図3AのS111若しくはS117の処理が実行されて、1フレーム分の画像に対応する電荷のCCDカメラ30内のCCDへの蓄積が完了したか否かを判定する処理が行われる。ここで、電荷の蓄積が完了したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS122に処理を進め、電荷の蓄積が完了していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には電荷の蓄積が完了となるまでこのS121の判定処理を繰り返す。
S122では、現在時間が、予め設定されているCCDからの電荷の読み出しタイミングに達したか否かを判定する処理が行われる。ここで、当該読み出しタイミングに達したと判定したとき(判定結果がYesのとき)にはS123に処理を進め、当該読み出しタイミングに達していないと判定したとき(判定結果がNoのとき)には当該読み出しタイミングに達するまでこのS122の判定処理を繰り返す。
S123では、CCDカメラ30を制御して、インタレース方式でのCCDからの電荷読み出しにおける奇数フィールドの各電荷の読み出しを行わせる処理が実行され、続くS124では、CCDカメラ30を制御して、インタレース方式でのCCDからの電荷読み出しにおける偶数フィールドの各電荷の読み出しを行わせる処理が実行される。
S125では、CCDカメラ30を制御して、S123の処理で読み出された奇数フィールドの各電荷の量と、S124の処理で読み出された偶数フィールドの各電荷の量とに基づいた標本Sの観察像を1フレーム形成させて出力させる処理が行われる。その後はS121へと処理を戻して上述した処理が繰り返される。
以上の処理が画像形成処理である。
以上の図3A及び図3Bの処理をシステム制御部32が行うことにより、CCDカメラ30による1フレーム分の画像撮像動作(つまり、CCDへの電荷蓄積動作)と基準光源4の発光動作(つまり、自動合焦動作)とが交互に行われる。従って、CCDカメラ30が1フレーム分の画像撮像動作を行っている期間は基準光源4が消灯しているので、CCDカメラ30が取得する標本観察像への焦点検出用光の写り込みが生じることはない。
以上のように、図1に示した顕微鏡では、焦点検出用光を可視域のものとしても、焦点検出用光が標本Sの観察画像に写り込むことはない。また、観察用照明光と焦点検出用光とで対物レンズ3aの色収差に差異がないので、色収差の補正のための特段の機構が不要である。
なお、図1に示した顕微鏡の構成において、リレーレンズ9を光軸方向に所定量ずらした位置に固定しておくと、例えば標本Sが透明膜で覆われているものである場合に、焦点検出用光を当該透明膜の表面で合焦させることで、観察照明光が当該透明膜下の標本Sの表面に合焦して当該表面の観察像を得るという、フォーカスオフセット機能を提供することができ、有益である。
また、図1に示した顕微鏡における焦点検出装置を、図4に示すように構成してもよい。
図4に示した焦点検出装置は、リレーレンズ9を光軸方向に移動させるリレーレンズ用モータ41と、リレーレンズ用モータ41を駆動するリレーレンズ用モータ駆動部42と、リレーレンズ9の光軸方向の移動範囲を制限するリミット検出部43とが設けられている点において、図1におけるものと異なっている。なお、コントロール部23は、リレーレンズ用モータ駆動部42を制御可能であり、リミット検出部43による制限範囲内でリレーレンズ9の位置を任意に設定することができる。
リレーレンズ9は、その位置を光軸方向に移動させると、標本Sの表面で反射した光束を結像光学系13が結像させる位置を当該光軸方向に変化させることができる。従って、この図4の構成によれば、前述したフォーカスオフセット機能におけるオフセット量(焦点検出用光と観察照明光との標本Sにおける合焦位置のずれ量)の設定を変更することができる。
なお、図4におけるリレーレンズ9の位置を移動させる構成を、前掲した特許文献1では、色収差の補正機能とフォーカスオフセット機能におけるオフセット量の変更機能とで共用していた。これに対し、本実施形態では、前述したように、自動焦点検出用光として可視域のものを使用するので、観察用照明光と焦点検出用光との色収差に差異がない。従って、このリレーレンズ9の位置を移動させる構成を、専らフォーカスオフセット機能におけるオフセット量の変更機能のために利用することができる。つまり、本実施形態によれば、リミット検出部43による制限範囲内の全域をフォーカスオフセット機能におけるオフセット量の設定のために利用できるので、オフセット量の設定可能範囲が、従来のものよりも拡大するという効果が得られるのである。
このことは、例えれば、従来のものにおけるオフセット量の設定可能範囲が半導体ウエハなどの表面に形成された透明保護膜に対応できる程度であったのに対し、本実施形態によれば、透明な板ガラスの表面からの反射が支配的である場合に、当該板ガラスの底面に合焦させるような動作をも可能にするのである。
次に図5について説明する。同図は、本発明を実施する焦点検出装置を含む顕微鏡の構成の第二の例を示している。この構成例は、前掲した特許文献3に開示されている顕微鏡に本発明を適用したものである。
なお、図5において、図1に示した第一の例と同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付している。
図5において、焦点検出用光源である基準光源4から発せられて標本Sで反射して戻ってきた焦点検出用光の一部は、λ/4波長板10により直線偏光にされた後にビームスプリッタ7bで分岐させて取り出される。この取り出された分岐光は、更にハーフミラー51で分岐されて焦点検出用戻り光として輪郭抽出光学系50A及び50Bへと導かれる。なお、基準光源4が発する焦点検出用光は、その波長が可視領域に設定されている単色光とする。
輪郭抽出光学系50Aと50Bとは、同様の構成を有している。
上述した焦点検出用戻り光は、台形断面の複屈折光学素子52を通ると常光線Loと異常光線Leに分けられる。ここで、複屈折光学素子52の寸法形状を意図的に設定して構成しておくことにより、常光線Loと異常光線Leとが、出射位置において微少距離離れており、且つ(n+1/2)×λの光路差を有するようにすることができる。
結像レンズ53は、この常光線Lo及び異常光線Leを像面56上に所定の距離だけ離して結像させようとする。但し、結像レンズ53と像面56との間にはλ/4波長板54が配置されており、常光線Lo及び異常光線Leとして出射された偏光成分をそれぞれ円偏光に変換して可干渉性を与えている。なお、像面56は対物レンズ3aの焦点面に共役な面である。
ここで、検出器55がλ/4波長板54を挟んで結像レンズ53と反対側に配置されている。但し、輪郭抽出光学系50Aでは、検出器55の受光面が像面56よりもλ/4波長板54寄りとなるように配置されており、輪郭抽出光学系50Bでは、検出器55の受光面が像面56を挟んでλ/4波長板54とは反対側に配置されている。なお、この両者において、検出器55の受光面と像面56との距離は同一とする。
この構成において、標本Sの表面が対物レンズ3aの焦点面に一致している場合には、検出器208の受光面には、位相が互いに反転した同一の像が、受光面と像面56との位置関係に応じてわずかにずれて投影される。つまり、受光面には、標本Sの表面の輪郭像が形成される。
ここで、この受光面での受光光量の差をコントロール部23で求めれば、対物レンズ3aの結像面と標本Sの表面との位置のずれを検出することができる。また、コントロール部23がステージ駆動部16aを制御して、ステージ1を上下動させ、上述した受光光量の差が極小になるように標本Sの表面位置を移動させると、自動合焦が実現される。
以上のように構成されている図5の顕微鏡においても、システム制御部32が図3Aに示した顕微鏡制御処理及び図3Bに示した画像形成処理を行うことにより、図2Bに示した制御動作、すなわち、CCDカメラ30による1フレーム分の画像撮像動作(つまり、CCDへの電荷蓄積動作)と基準光源4の発光動作(つまり、自動合焦動作)とが交互に行われる。従って、CCDカメラ30が1フレーム分の画像撮像動作を行っている期間は基準光源4が消灯しているので、CCDカメラ30が取得する標本観察像への焦点検出用光の写り込みが生じることはない。しかも、図5の顕微鏡では、特許文献3におけるものとは異なり、ランプハウス26内の照明光源26aから発せられる観察照明用光は汎用的な可視光でよく、単一波長の光にする必要はない。
以上のように、図5に示した顕微鏡でも、自動焦点検出用光を可視域のものとしても、焦点検出用光が標本Sの観察画像に写り込むことはない。従って、観察用照明光と焦点検出用光とで対物レンズ3aの色収差の差異がないので、色収差の補正のための特段の機構が不要である。
なお、図1や図5に示した顕微鏡では、前述したように基準光源4をパルス点灯させているので、例えば標本Sの表面の反射率が高い場合には、基準光源4に与える点灯パルスのパルス幅を、図6Aに示すように、図2Bにおけるものよりも狭くする制御をシステム制御部32が行うことで、基準光源4の実質的な光量を減少させることができる。
ここで、例えば標本Sの表面の反射率が著しく高い場合には、基準光源4に与える点灯パルスのパルス幅を図6Aに示すように狭くしても、設定されているCCDカメラ30の露光時間(例えば1/30秒)の経過前にCCDでの蓄積電荷量が飽和してしまう。このような場合には、システム制御部32が、図6Bに示すように、CCDでの蓄積電荷量が飽和する時点で1フレーム分の画像撮像動作(つまり、CCDへの電荷蓄積動作)から基準光源4の発光動作(つまり、自動合焦動作)への切り替えの制御を行うようにし、自動合焦動作の動作時間の割合を、画像撮像動作よりも長くするようにしてもよい。
このためには、例えば、ユーザにより指示される、照明光源26aと基準光源4との交互点灯における各々の点灯時間の設定の入力を取得する入力部を顕微鏡に設けるようにし、システム制御部32は、取得した設定時間に応じて、図3AのS110の判定処理における判定条件となる所定時間を短く設定し、S105の判定処理における判定条件となる所定時間をその分だけ長く設定すればよい。
このようにすると、自動合焦動作の動作時間を長く取ることができるので、自動合焦動作を早期に完了させることができる。
以上のように、本発明に係る焦点検出装置は、図1や図5に示したものを始めとしても各種の顕微鏡に適用できるので、汎用性が高い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述した各実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良・変更が可能である。
例えば、図1及び図5に示した顕微鏡において、基準光源4の発する焦点検出光が赤外光であっても、焦点検出用光の標本Sの観察画像への写り込みは防止される。
また、例えば、図1及び図5に示した顕微鏡において、標本Sの表面の光反射率が著しく低い場合であっても、焦点検出用光の強度を観察照明光よりも極端に強くすることで、標本Sの観察画像には影響を与えずに焦点検出を行うことができる。
本発明を実施する焦点検出装置を含む顕微鏡の構成の第一の例を示す図である。 CCDからの画像情報の読み出し様子の一般例を示す図である。 システム制御部によって行われる制御動作の様子(その1)を示す図である。 顕微鏡制御処理の処理内容をフローチャートで示した図である。 画像形成処理の処理内容をフローチャートで示した図である。 図1における焦点検出装置の変形例を示す図である。 本発明を実施する焦点検出装置を含む顕微鏡の構成の第二の例を示す図である。 システム制御部によって行われる制御動作の様子(その2)を示す図である。 システム制御部によって行われる制御動作の様子(その3)を示す図である。
符号の説明
1 ステージ
2 レボルバ
3a、3b 対物レンズ
4 基準光源
5 コリメーションレンズ
6 遮光板
7 偏光ビームスプリッタ
8、9 リレーレンズ
10、54 λ/4波長板
11 ハーフミラー
12 受光側ストッパ
13 結像光学系
14 受光素子
15 レボルバ用モータ
16 焦準用モータ
16a ステージ駆動部
17 レボルバ用モータ駆動部
18 焦準用モータ駆動部
19 レボ穴位置検出部
20 レーザ駆動部
21 増幅器
22 A/D変換器
23 コントロール部
24 パルスカウンタ
25 ジョグエンコーダ
26 ランプハウス
26a 照明光源
26b レンズ
27 投光管
28 ビームスプリッタ
29 結像レンズ
30 CCDカメラ
31 IRカットフィルタ
41 リレーレンズ用モータ
42 リレーレンズ用モータ駆動部
43 リミット検出部
50A、50B 輪郭抽出光学系
51 ハーフミラー
52 複屈折光学素子
53 結像レンズ
55 検出器
56 像面
Le 異常光線
Lo 常光線
S 標本

Claims (13)

  1. 観察用の照明光を標本へ照射する観察照明用光源と、
    前記観察用照明光が照射されている前記標本からの光を、対物レンズを通した後に結像させて該標本の観察像を形成させる観察光学系と、
    前記観察光学系により形成された前記標本の観察像を撮像する撮像手段と、
    焦点検出用の光を前記標本へ照射する焦点検出用光源と、
    受光した光を電気信号に変換する光電変換器と、
    前記焦点検出用光が照射されている前記標本からの光を、前記対物レンズを通した後に前記光電変化器の受光面で結像させる焦点検出用光学系と、
    前記光電変換器から出力される電気信号に基づいて、前記対物レンズの結像面と前記標本との位置のずれを検出する焦点検出手段と、
    前記位置が一致したか否かの判定を、前記焦点検出手段の検出結果に基づいて行う合焦判定手段と、
    前記位置が一致していないとの判定結果を前記合焦判定手段が下した場合に、前記観察照明用光と前記焦点検出用光とを繰り返し交互に前記標本へ照射させると共に、該観察照明用光を前記標本へ照射させている期間にのみ前記撮像手段に前記観察像の撮像を行わせる制御手段と、
    を有することを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記焦点検出用光の波長は、前記観察照明用光源が発する光の波長域に含まれていることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記観察照明用光源は可視光を発することを特徴とする請求項2に記載の焦点検出装置。
  4. 前記標本と前記対物レンズとの相対的な距離を変化させる照準駆動手段を更に有しており、
    前記制御手段は、前記照準制御手段を制御して、前記焦点検出手段により検出される前記位置のずれの量を減少させる合焦手段を更に有することを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の焦点検出装置。
  5. 前記制御手段は、前記観察照明用光を前記標本へ照射させている期間毎に1フレーム分の前記観察像を前記撮像手段に撮像させることを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の焦点検出装置。
  6. 記制御手段は、前記位置が一致したとの判定結果を前記合焦判定手段が下した場合には、前記焦点検出用光の前記標本への照射を止めて前記観察照明用光の前記標本への照射を継続させる、
    ことを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の焦点検出装置。
  7. 前記制御手段は、前記観察照明用光と前記焦点検出用光とを交互に前記標本へ照射させているときには該観察照明用光を前記標本へ照射させている期間毎に1フレーム分の前記観察像を前記撮像手段に撮像させ、前記焦点検出用光の前記標本への照射を止めて前記観察照明用光の前記標本への照射を継続させているときには所定の時間間隔毎に1フレーム分の該観察像を該撮像手段に撮像させることを特徴とする請求項1からのうちのいずれか一項に記載の焦点検出装置。
  8. 前記光電変換器は、前記標本からの光を前記焦点検出用光学系が結像させるときの前記受光面上の結像位置に応じた電気信号を出力することを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の焦点検出装置。
  9. 前記焦点検出用光学系が前記標本からの光を結像させる位置を該光の光軸方向に変化させる結像位置変化手段を更に有することを特徴とする請求項1から8のうちのいずれか一項に記載の焦点検出装置。
  10. 前記焦点検出用光学系は、前記標本からの光より該標本の輪郭像を形成して前記光電変化器の受光面に結像させることを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の焦点検出装置。
  11. 前記制御手段による前記観察照明用光と前記焦点検出用光との前記標本への交互照射における各々の照射時間を設定する設定手段を更に有することを特徴とする請求項1から10のうちのいずれか一項に記載の焦点検出装置。
  12. 前記制御手段は、前記観察照明用光と前記焦点検出用光とを所定時間間隔で繰り返し交互に前記標本へ照射させることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  13. 前記制御手段は、前記位置が一致していないとの判定結果を前記合焦判定手段が下した場合には、前記観察照明用光と前記焦点検出用光とを繰り返し交互に前記標本へ照射させると共に、該焦点検出用光を前記標本へ照射させている期間にのみ前記合焦手段に前記照準駆動手段の制御をさせて、前記焦点検出手段により検出される前記位置のずれの量を減少させることを特徴とする請求項4に記載の焦点検出装置。
JP2006305737A 2006-11-10 2006-11-10 焦点検出装置 Expired - Fee Related JP5101867B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006305737A JP5101867B2 (ja) 2006-11-10 2006-11-10 焦点検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006305737A JP5101867B2 (ja) 2006-11-10 2006-11-10 焦点検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008122612A JP2008122612A (ja) 2008-05-29
JP5101867B2 true JP5101867B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=39507430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006305737A Expired - Fee Related JP5101867B2 (ja) 2006-11-10 2006-11-10 焦点検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5101867B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010005013A1 (ja) * 2008-07-09 2010-01-14 株式会社ニコン 測定装置
CN112326665B (zh) * 2020-09-28 2023-12-19 之江实验室 一种基于空间分步式移频照明的缺陷检测系统

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63138310A (ja) * 1986-12-01 1988-06-10 Nikon Corp 焦点検出装置
JP4135283B2 (ja) * 1999-11-30 2008-08-20 ソニー株式会社 検査装置
JP2003270524A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Nikon Corp 焦点検出装置およびこれを備えた顕微鏡、および、焦点検出方法
DE10319182B4 (de) * 2003-04-29 2008-06-12 Carl Zeiss Jena Gmbh Verfahren und Anordnung zur Bestimmung der Fokusposition bei der Abbildung einer Probe
JP2005140956A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Nikon Corp 焦点検出装置および蛍光顕微鏡
JP2006003653A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Olympus Corp 生体試料観察システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008122612A (ja) 2008-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5601539B2 (ja) 3次元方向ドリフト制御装置および顕微鏡装置
JP4599941B2 (ja) 自動焦点検出装置およびこれを備える顕微鏡システム
JP5053691B2 (ja) 標本スキャナ装置、該装置による標本位置検出方法
JP5024864B2 (ja) コンフォーカル顕微鏡、及びコンフォーカル画像の撮像方法
WO2016132451A1 (ja) 顕微鏡
JPH10161195A (ja) オートフォーカス方法及びオートフォーカス装置
JP5101867B2 (ja) 焦点検出装置
US20140132918A1 (en) Ophthalmologic apparatus and method
JP2012141233A (ja) 検出装置
JP2019109340A (ja) 画像取得装置及び画像取得方法
JP2005062515A (ja) 蛍光顕微鏡
JP2004102032A (ja) 走査型共焦点顕微鏡装置
JP2005140956A (ja) 焦点検出装置および蛍光顕微鏡
JP2012181341A (ja) 顕微鏡装置
EP3112918B1 (en) Observation device
JP2008122791A (ja) 顕微鏡用焦点検出装置と、これを具備する顕微鏡
JPH0580246A (ja) 自動合焦装置及びそれを備えた観察装置
JP5120814B2 (ja) パターン形成方法及びパターン形成装置
JP2012141452A (ja) 自動合焦機構および顕微鏡装置
JP2005274609A (ja) 自動合焦方法及びその装置
JP2002277729A (ja) 顕微鏡用オートフォーカス装置および方法
JP2007148084A (ja) 焦点検出装置
JP2010181782A (ja) オートフォーカス装置
JP2010233801A (ja) 眼底カメラ
JP2010181222A (ja) プローブ顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120501

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120927

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5101867

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371