JP5101508B2 - 魚寄生虫制御のためのオキサゾール誘導体の使用 - Google Patents

魚寄生虫制御のためのオキサゾール誘導体の使用 Download PDF

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Description

本発明は、魚寄生虫、特に海シラミ(sea lice)制御のための、それぞれ遊離形態または塩の形態である次式の化合物
Figure 0005101508
[式中、
XおよびYは、互いに独立して、水素、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオ、シアノ−C〜C−アルキル、シアノ−C〜C−ハロアルキル、シアノ−C〜C−アルコキシ、シアノ−C〜C−ハロアルコキシ、シアノ−C〜C−アルキルチオ、シアノ−C〜C−ハロアルキルチオ、ハロゲン、アミノ、シアノまたはニトロであり;
Zは、水素、ハロゲン、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたはジ(C〜C−アルキル)アミノであり;
は、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオ、ハロゲンまたは非置換もしくは一置換もしくは二置換フェニルであり、前記置換基は、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオ、シアノ−C〜C−アルキル、シアノ−C〜C−ハロアルキル、シアノ−C〜C−アルコキシ、シアノ−C〜C−ハロアルコキシ、シアノ−C〜C−アルキルチオ、シアノ−C〜C−ハロアルキルチオ、C〜C−アルケニル、C〜C−ハロアルケニル、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−ハロアルケニルオキシ、C〜C−アルキニル、C〜C−ハロアルキニル、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−ハロアルキニルオキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−ハロシクロアルキル−C〜C−アルキル、OC(O)Rおよびハロゲンからなる群から選択され、mまたはフェニル上の置換基の数が互いに独立して1を超える場合、前記置換基は同じでも異なっていてもよく;
は、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニル、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキニル、C〜C−アルキニルオキシ、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルオキシ、C〜C−ハロシクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−ハロシクロアルキル−C〜C−アルキルオキシ、N(R)または非置換もしくは一置換から五置換フェニルであり、前記置換基は、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオ、ハロゲン、シアノおよびニトロからなる群から選択され;
は、水素またはC〜C−アルキルであり;
は、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−ハロシクロアルキル−C〜C−アルキル、非置換もしくは一置換から五置換フェニルまたは非置換もしくは一置換から五置換フェニル−C〜C−アルキルであり、置換基は、C〜C−アルキルを含む群からそれぞれ互い独立して選択され;
mは、0、1または2である。]
およびこれらの鏡像異性体の使用に関する。式Iの化合物は、単独でまたはワクチン成分と一緒に使用される。また本発明は、これら寄生虫の制御方法ならびにこれら化合物または鏡像異性体の対応する抗寄生虫組成物の調製のための使用に関する。
式Iの化合物は、主に作物保護の分野における害虫駆除に関して、例えばEP−0,432,661、EP−0,696,584、DE−19,523,388およびUS−6,413,912の文献において知られている。
式Iの化合物は、鏡像異性体の形態で存在する。鏡像異性体の調製および分離は、WO−00/58291において記載されている。したがって、これ以前およびこれ以後の式Iの化合物に対するいかなる参照も、これ以降それぞれの場合において特に言及しなくても、これらの純粋な鏡像異性体の形態も含んでいると理解される。
式Iの化合物は、塩例えば酸付加塩を形成することができる。これらは、一般的に鉱酸の強無機酸、例えば、硫酸、リン酸またはハロゲン酸を用いて、または適切な場合には例えばハロゲンで置換された一般的にC〜C−アルカンカルボン酸の強有機カルボン酸、例えば酢酸、必要な場合には不飽和のジカルボン酸など、例えばシュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマール酸もしくはフタール酸、一般的にヒドロキシカルボン酸、例えばアスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸もしくはクエン酸または安息香酸を用いて、または有機スルホン酸、一般的にC〜Cアルカンの有機スルホン酸または適切な場合には例えばハロゲンで置換されたアリールスルホン酸、例えばメタンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸を用いて形成される。広い意味で、少なくとも1つの酸基を有する式Iの化合物は、塩基を有する塩を形成することができる。適切な塩基を有する酸は、例えば金属塩、一般的にアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウムもしくはマグネシウムの塩、またはアンモニアを有する塩、またはモルホリン、ピペリジン、ピロリジン、モノ−、ジ−もしくはトリ−低級アルキルアミン、例えばエチル、ジエチル、またはジメチルプロピルアミン、またはモノ−、ジ−もしくはトリヒドロキシ−低級アルキルアミン、例えばモノ−、ジ−もしくはトリエタノールアミンなどの有機アミンである。さらに、適切な場合には、対応する内部塩を形成することもできる。遊離した形態が好ましい。式Iの化合物の塩の内で、水理化学的に利益のある塩が好ましい。これ以前およびこれ以降、式Iの化合物およびこれらの塩の遊離化合物は、適切な場合、類推によって式Iの化合物の対応する塩または遊離化合物も含むことが理解される。同様のことが、式Iおよびこの塩の純粋な鏡像異性体にも適用される。
別段の定義がない限り、これ以前およびこれ以降に使用される一般的用語は、これ以降に与えられる意味を有している。
ハロゲン−アルキルおよびハロゲン−アルコキシの置換基として考えられるハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素であり、フッ素および塩素が好ましい。
炭素含有基および化合物は、これに反対の定義がなければ、1個から4個(1個および4個を含む)、特に1個または2個の炭素原子を含むことが好ましい。
アルキル−基それ自体としておよびアルコキシ、ハロゲン−アルキルまたはハロゲン−アルコキシなど他の基および化合物の構造要素として−は、それぞれの場合において、基または問題の化合物中の炭素原子の特定の数、直鎖かまたは枝分かれしているかを十分に考慮して、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec.−ブチルまたはtert.−ブチルまたはこれらのそれぞれの異性体の1つである。アルキル基はC〜C−アルキル基、特にメチル基であることが好ましい。
シクロアルキル−基それ自体としておよびハロシクロアルキル、シクロアルコキシおよびシクロアルキルチオなど他の基および化合物の構造要素として−は、基または問題の化合物中の炭素原子の特定の数を十分に考慮して、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルである。
アルケニル−基それ自体としておよびアルケニルオキシなど他の基および化合物の構造要素として−は、基または問題の化合物中の炭素原子の特定の数および共役または遊離二重結合−直鎖かどうかを十分に考慮して、例えばアリル、2−ブテニル、3−ペンテニル、1−ヘキシニル、1−ヘプテニル、1,3−ヘキサジエニルまたは1,3−オクタジエニル、または枝分かれした、例えばイソプロペニル、イソブテニル、イソプレニル、tert.−ペンテニル、イソヘキセニル、イソヘプテニルまたはイソオクテニルである。
アルキニル−基それ自体としておよびアルキニルオキシなど他の基および化合物の構造要素として−は、基または問題の化合物中の炭素原子の特定の数および共役または遊離二重結合−直鎖かどうかを十分に考慮して、例えば、プロパルギル、2−ブチニル、3−ペンチニル、1−ヘキシニル、1−ヘプチニル、3−ヘキセン−1−イニルまたは1,5−ヘプタジエン−3−イニル、または枝分かれした例えば3−メチルブト−1−イニル、4−エチルペント−1−イニル、4−メチルヘキシ−2−イニルまたは2−メチルヘプト−3−イニルである。
ハロゲン置換基、すなわちハロゲン−アルキルおよびハロゲン−アルコキシは、部分的にハロゲン化されてもまたは過ハロゲン化されてもよい。ハロゲン−アルキル−基それ自体としておよびハロゲン−アルコキシなど他の基および化合物の構造要素として−の例は、フッ素、塩素および/または臭素によって一から三置換された、例えばCHFまたはCFなどのメチル;フッ素、塩素および/または臭素によって一から五置換された、例えばCHCHF、CHCF、CFCF、CFCCl、CFCHCl、CFCHF、CFCFCl、CFCHBr、CFCHClF、CFCHBrFまたはCClFCHClFなどのエチル;フッ素、塩素および/または臭素によって一から五置換された、例えばCHCHBrCHBr、CFCHFCF、CHCFCFまたはCH(CFなどのプロピルまたはイソプロピルである。
好ましい化合物は、
(1)XおよびYが、互いに独立して、塩素またはフッ素、好ましくはフッ素であり、Zが水素である、式Iの化合物;
(2)RがC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたは非置換もしくは一置換もしくは二置換フェニルであり、前記置換基はC〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオ、シアノ−C〜C−アルキル、シアノ−C〜C−ハロアルキル、シアノ−C〜C−アルコキシ、シアノ−C〜C−ハロアルコキシ、シアノ−C〜C−アルキルチオまたはシアノ−C〜C−ハロアルキルチオからなる群から選択され、mまたはフェニル上の置換基の数が互いに独立して1を超える場合、前記置換基は同じでも異なっていてもよく;
好ましくはC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたは一置換フェニルであり、前記置換基はC〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオまたはシアノ−C〜C−ハロアルコキシからなる群から選択され、mが1を超える場合、前記置換基は同じでも異なっていてもよく;
より好ましくはC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたは一置換フェニルであり、前記置換基はメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、シアノメチルまたはシアノジフルオロメチルからなる群から選択され、mが1を超える場合、前記置換基は同じでも異なっていてもよく;
最も好ましくは一置換フェニルであり、前記置換基はメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、シアノメチルまたはシアノジフルオロメチルからなる群から選択される、式Iの化合物;
(3)Rが、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニル、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−シクロアルキルまたはC〜C−シクロアルキルオキシであり;
好ましくはC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルキルまたはC〜C−シクロアルキルオキシであり;
より好ましくはC〜C−アルキルまたはC〜C−アルコキシである、式Iの化合物;
(4)Rが水素である、式Iの化合物;
(5)Rが、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−ハロシクロアルキル、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキルまたはC〜C−ハロシクロアルキル−C〜C−アルキルであり;
好ましくはC〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−シクロアルキルまたはC〜C−ハロシクロアルキルであり;
より好ましくはC〜C−アルキルまたはC〜C−ハロアルキルである、式Iの化合物;
(6)mが1または2である、式Iの化合物;
(7)XおよびYが、互いに独立して、塩素またはフッ素であり;
Zが水素であり;
が、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたは非置換もしくは一置換もしくは二置換フェニルであり、前記置換基は、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオ、シアノ−C〜C−アルキル、シアノ−C〜C−ハロアルキル、シアノ−C〜C−アルコキシ、シアノ−C〜C−ハロアルコキシ、シアノ−C〜C−アルキルチオまたはシアノ−C〜C−ハロアルキルチオからなる群から選択され、mまたはフェニル上の置換基の数が互いに独立して1を超える場合、前記置換基は同じでも異なっていてもよく;およびmが1または2である、式Iの化合物;
(8)XおよびYがフッ素であり;
Zが水素であり;
がC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたは一置換フェニルであり、前記置換基はC〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオまたはシアノ−C〜C−ハロアルコキシからなる群から選択され、mが1を超える場合、前記置換基は同じでも異なっていてもよく;および
mが1または2である、式Iの化合物;
(9)XおよびYがフッ素であり;
Zが水素であり;
がC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたは一置換フェニルであり、前記置換基はメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、シアノメチルまたはシアノジフルオロメチルからなる群から選択され、mが1を超える場合、前記置換基は同じでも異なっていてもよく;および
mが1または2である、式Iの化合物;
(10)XおよびYがフッ素であり;
Zが水素であり;
が一置換フェニルであり、前記置換基はメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、シアノメチルまたはシアノジフルオロメチルからなる群から選択され、および
mが1である、式Iの化合物である。
以下の式Iの化合物が、特に好ましい。
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(2−エトキシ−4−tert−ブチル−フェニル)−4,5−ジヒドロオキサゾール(エトキサゾール);
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−メチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメトキシビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−ジフルオロメトキシビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−シアノジフルオロメトキシビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルチオビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−{1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ}−ビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;および
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメトキシビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール。
特に好ましいのは、以下の化合物である。
2−(2,6−ジクロロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロ−オキサゾール;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロ−オキサゾール;および
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロ−オキサゾール。
集約的な養魚場は、寄生虫による魚の被害によってかなりの経済的損失を被っている。これら寄生虫に対する処置が知られている。しかしながら、在来の活性物質は、相対的に高い濃度において使用しなければならず、長期間の処置が必要である。したがって、これら活性物質は低投与処置という要件を完全に満たすことはできず、これが魚寄生虫制御特性、特に魚寄生甲殻類生物の制御特性を有するさらなる化合物を用意する必要性が存在する理由であり、この目的は化合物Iを使用する本発明により達成される。
本発明によれば、式Iの化合物は、魚寄生虫、特に魚寄生甲殻類生物の制御において使用するのに極めて適している。これらには、エルガシラス(Ergasilus)、ブロモロカス(Bromolochus)、コンドラカウシャス(Chondracaushus)、カリグス(Caligus(−>C.カルタス、C.エロンガタス))、レペオフテイルス(Lepeophtheirus(−>L.サルモニス))、エリスロホラ(Elythrophora)、ディチェレスチナム(Dichelestinum)、ランプログレンツ(Lamproglenz)、ハッシェキア(Hatschekia)、レゴスフィラス(Legosphilus)、シムホダス(Symphodus)、セウドロラサス(Ceudrolasus)、プシュードシクマス(Pseudocycmus)、レルナエア(Lernaea)、レルナエオセラ(Lernaeocera)、ペンネラ(Pennella)、アクタレス(Achthares)、バサニステス(Basanistes)、サルミンコラ(Salmincola)、ブラチエラ(Brachiella)、エピブラチエラ(Epibrachiella)、プソードトラチェリアステ(Pseudotracheliastes)属を有するコペポダエ(Copepodae、ケンミジンコ);およびエルガシリダエ(Ergasilidae)、ブロモロシダエ(Bromolochidae)、コンドラカンシダエ(Chondracanthidae)、カリジダエ(Calijidae)、ジケレシダエ(Dichelestiidae)、フリチシダエ(Philichthyidae)、プシュードシクニダエ(Pseudocycnidae)、レマエイダエ(Lemaeidae)、レウナエポチ(Lernaepotidae)、スフィリダエ(Sphyriidae)、セクロピダエ(Cecropidae)科、ならびにアルグリダエ(Argulidae)科およびアルガラス属(Argulus spp)を有するブランチウリアエ(Branchiuriae、コイシラミ);および同様にシリペジアエ(Cirripediae、蔓脚類)およびセラトトア・ガンジカウギ(Ceratothoa gandichaugii)が含まれる。
魚には、真水、海水およびかん水に生息する全ての年齢の食用魚、飼育魚および鑑賞魚または池の魚を含む。食用魚および飼育魚には、例えば、コイ、ウナギ、マス、ホワイトフィッシュ、サケ、ブリーム、モロコ、ラッド、ヒラメ、ガレイ、オヒョウ、ブリ科の魚(セリオラ・クインクエラジアタ(Seriola quinqueradiata))、日本ウナギ(アンギラ・ジャポニカ(Anguilla japonica))、タイ(パグラス・マジョール(Pagurus major))、シーバス(ジセントラルカス・ラブラックス(Dicentrarchus labrax))、ボラ(ムギラス・セファラス(Mugilus cephalus))、アジ、クロダイ(スパラス・アウラタス(Sparus auratus))、テラピア魚類、南米淡水イシモチ、シルダエ(Cichlidae species)種(ブチナマズ)などが含まれる。
本発明の組成物は、特にサケの処置に適している。本発明の範囲内の「サケ」という用語は、サルモニダエ(Salmonidae)科の全ての代表、亜科のサルモニニ(salmonini)、好ましくは以下の種:サーモン・サラ(Salmon salar、大西洋サケ);サーモン・トラッタ(Salmon trutta、ブラウントラウトまたはウミマス);サーモン・ガイルドネリ(Salmon gairdneri、ニジマス);および太平洋サケ(オンコルヒンカス(Oncorhynchus)):オー・ゴルブスカ(O.gorbuscha);オー・ケタ(O.keta);オー・ネクラ(O.nekra);オー・キサッチ(O.kisutch)、オー・シャウイッシャ(O.tshawytscha)およびオー・マソン(O.mason)を含み;同様にサルベリナス(Salvelinus)種およびサーモ・クラキイ(Salmo clarkii)種など、人工的に飼育した種も含むものと理解される。
本発明の好ましい対象は、大西洋サケおよび太平洋サケならびにウミマスである。
今日のサケおよびマスの養魚場において、幼魚はスモルト段階において真水のタンクから海水のケージに移される。後者は、立方形、長方形またはまた円形のケージであり、非常に細かな網の目のネットで覆われた金属枠を有している。これらのケージは、9/10が沈むまで海水に入れ、次いで頂部から接近できるように固定する。
別の変形形態において、魚はさまざまな形状の海水タンク中に保持される。このケージは、十分な酸素の供給を確実にするため、水の一定流量が通過するように海水入口部に係留される。海水タンク中の塩水の一定の流れも、酸素の供給と共に維持される。この人工環境において魚に餌が与えられ、必要な場合には、食用魚として市場に出すまで投薬し、またはさらなる飼育のために選別する。
これら養魚場において、極度に集約的なケージ保管が維持されている。魚の密度は、10〜25kg魚/mの大きさに達する。この純粋な単一種飼育における非常に高い魚の密度は、他のストレス要因と相まって、ケージに入れられた魚を、自由に生きている同種の魚よりも一般的に病気、流行病および寄生虫害にかかりやすくしている。健康な魚集団を維持するために、ケージに入れられた魚は定期的に殺菌剤で処理し、絶えず監視しなければならない。
しかしながら、商用サケ養魚場における重要な脅威は、流行病に加えて寄生虫、すなわち上で述べた魚寄生甲殻生物の代表による襲撃である。特に、コペポダエ(ケンミジンコ)綱の2つの代表レペオフテイルス(L.サーモニス)およびカリガス(C.エロンガタス)が収率の実質的な損失を起こす。これらの寄生虫は、一般に海シラミとして知られている。これらは容易に認識される。レペオフテイラスは、褐色の馬蹄型甲羅を有しており、カリガスも同様に褐色であるが、ずっと小型である。
これら海シラミは、ウロコ、上皮および粘膜を摂食するによって魚を傷つける。体内侵入が激しい場合は、これら寄生虫は基礎的真皮をも損傷させ、さらに、感染したサーモン・を冷水中で保持した場合、サケは通常これらの有害生物からもはや自分自身を守ることができない。その結果、たとえ海シラミを取り除いても、二次感染およびウォータロギングが生ずる。極端な場合には、これら寄生虫による体内侵入の結果生ずる重大な損傷が、紫外線照射によってさらなる組織損傷をもたらすかまたは浸透圧衝撃もしくは二次感染によって魚を死に至らせる。
一方では、海シラミは広範囲に蔓延して全ての養魚場に現れる。深刻な体内侵入は魚を殺す。海シラミの体内侵入による50%を超える死亡率が、ノルウェーの養魚場から報告されている。損傷の大きさは、年数と例えば水の塩分、平均水温などの環境要因に依存する。第1段階においては、海シラミの体内侵入は魚に付着した寄生虫の外見で分かり、その後、皮膚および組織に対して生じた損傷からより一層明確に分かる。最も深刻な損傷が、丁度真水から海水へと変化する段階の2年子のサケにおいて観察される。養魚場における特定の条件、年齢が異なるサケのグループを、重量が同じ種類のサケと一緒にしている場合、汚れたネットまたはケージを使用している場合、高塩濃度の場合、ネットおよびケージを通る流量がわずかで魚が非常に狭い空間で飼われている場合は、状況をさらに悪くする。
この寄生虫問題に直面している養魚場は、常に実質的な経済的損失を被り、追加費用の持出しとなる。一方、これら養魚場の魚は衰弱して海シラミによって損傷を受け、その結果成長増加率が低くなり、一方では二次汚染を高価な薬剤および労働集約的手段を用いて制御しなければならない。消費者は損傷した魚を拒否するので、魚はもはやしばしば売り物にならない。この寄生的体内侵入は、サーモン・養魚者の生活に脅威となる。
最悪の損傷は、わずかな寄生虫でも広範囲な組織損傷が生じるので、レペオフテイルスによって生じる。レペオフテイルスの生活環は、実質的に2つの自由遊泳幼虫段階(ナウプリアス(nauplius)段階およびコペポデイド(copepodid)段階)、4つのカリムス(chalimus)段階、1つの前成虫期段階および実際の成虫段階からなる。カリムスおよび成虫段階は、宿主依存性である。
最も危険な段階は、最大の損傷を生じる魚へ寄生する全ての段階、特に実際の成虫段階である。
海シラミを駆除するのに使用できる害虫駆除剤、例えば、海水中で300ppmの濃度が必要なTrichlorfon(ジメチル−2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホスホネート)、および1ppmの濃度から有効なDichlorvos(2,2−ジクロロエテニルジメチルホスフェート)が市販されている。しかしながら、これら化合物の欠点は、高濃度を使用しなければならないこと、および生態学的問題が付随することであり、この問題は高半減期のため、むしろより大きな結果をまねく。
驚くべきことに、式Iの化合物において、魚に対しては非常に低い毒性を有しながら、より効果的であり、特にその光分解および加水分解の分解性が既知の海シラミ制御剤に比べてより迅速であり、さらに魚上の海シラミの前成虫期段階および成虫段階の全ての段階に成功裏に使用することのできる物質が見出された。
式Iの化合物の有利な性質は、提唱する濃度において、例えば、ロブスター、カキ、甲殻類(海シラミを除く)などの他の海生動物、魚および海洋植物は損傷を被らないことである。式Iの化合物の分解生成物は、いかなる場合においても海洋動物相および海洋植物相に対して非有害性である。
魚は、例えば餌を経由する経口処理によって、または、例えば1つの飼育ますから別のますに魚を移すときに魚をある時間(数分から数時間)「薬槽」中に入れて保持する槽処理によって、処理される。特別な場合には、例えば注射などの非経口処置も行うことができる。例えばネットケージ、池全体、水槽、タンクまたはますなど、魚が飼われている魚の生息場所を、暫定的にまたは恒久的に処理することも可能である。
この活性物質は、用法に対して調整した配合物で投与される。経口投与のための配合物は、飼料添加物として飼料と均一に混合された、例えば粉末、顆粒、溶液、乳化濃縮液もしくは懸濁濃縮液、または外膜が例えば魚の飼料組成物からなることができ、活性物質を完全に覆っている丸薬の形態で投与される粉末、顆粒、溶液、乳化濃縮液または懸濁濃縮液である。槽での用途または生息場所の処理のための配合物は、粉末、顆粒、乳濁液、懸濁液、錠剤または活性物質それ自体である。使用者は、これら配合物を希釈してまたは希釈しない形態で使用することもできる。
これら配合物における活性物質は例えば特定の粒子径において、固体活性物質として純粋な形態で、また好ましくは、増量剤、一般的な溶媒もしくは固体担体または表面活性化合物(界面活性剤)など、従来の配合技術において使用されている補助剤の少なくとも1つと一緒に使用される。
配合物は、それ自体知られている方法によって、通常活性物質を固体または液体担体と混合、造粒および/または成型し、適切な場合には、乳化剤または分散剤、可溶化剤、着色剤、酸化防止剤および/または保存剤などのさらなる補助剤を加えて調製される。
実際には、例えば活性物質を容易に水に溶けるフィルムの基材中に含ませる、または適用期間にわたってそこから活性物質が拡散するフィルム中に含ませるなどの適用形態も使用することができる。
活性物質それ自体は、粉砕形態または上記配合物の1つの形態において、水溶性の包材中で、例えば密封された包材と一緒に使用できるポリビニルバッグ中で、使用することができる。この場合、使用者はもはや活性物質またはその配合物に曝されることはない。
槽処理のために、半固体の配合物を使用することも可能である。油性または脂肪性基材中に分散または溶解した活性物質が洗い出される。活性物質の放出は、補助剤の選択、活性物質の濃度および形態(表面形態)によって制御することができる。活性物質を含む固い脂肪の混合圧縮体または溶融体も使用に適している。
本発明の希釈組成物は、用途に適合する配合物の抗寄生虫活性の最適発達が達成されるように、式Iの活性物質を液体および/または固体の配合助剤と段階的な混合および/または粉砕によって接触させることによって、調製される。
配合段階は、混練、造粒(顆粒)および所望するならば圧縮(丸薬、錠剤)によって補完することができる。
配合助剤は、例えば、固体担体、溶媒および適切な場合には、海洋動物および海洋植物に対して非毒性の表面活性物質(界面活性剤)とすることができる。
以下の配合助剤が、本発明の組成物調製のために通常使用することができる。
固体担体は、例えば、カオリン、滑石、ベントナイト、塩化ナトリウム、リン酸カルシウム、炭水化物、セルロース粉末、綿実穀粉、ポリエチレングリコールエーテル、必要な場合にはゼラチン、可溶性セルロース誘導体などの結合剤、所望する場合にはイオン性または非イオン性分散剤などの表面活性物質であり;また、方解石、モンモリナイトまたはアタパルガイトなどの天然鉱物充填剤である。物理的性質を改善するために、高度に分散したケイ酸または高度に分散した吸収性ポリマーを加えることも可能である。適切な顆粒状吸収ポリマーは、例えば軽石、破砕レンガ、セピオライトまたはベントナイトなどの多孔性型であり;適切な非吸収性担体は、方解石または砂などの材料である。
加えて、例えば、ドロマイトまたは粉末化した植物残留物など、数多くの無機性および有機性の前顆粒化材料を使用することができる。活性物質を、ポリアクリル樹脂などの吸収性有機材料に加えて、この形態で適用することもできる。
適切な溶媒は、芳香族炭化水素であり、これは部分的に水素化されていてもよく、好ましくは部分が8〜12個の炭素原子を含む、例えばアルキルベンゼンまたはキシレン混合物、アルキル化ナフタレンまたはテトラヒドロナフタレンであり、パラフィンまたはシクロヘキサンなどの脂肪族または脂環式炭化水素、エタノール、プロパノールまたはブタノールなどのアルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールエーテルなどのグリコールおよびこれらのエーテルおよびエステル、エチレングリコールまたはエチレングリコールモノメチルエーテルもしくはエチレングリコールモノエチルエーテル、シクロヘキサンなどのケトン、イソホロンまたはジアセタノールアルコール、N−メチル−2−ピロリジン、ジメチルスルホキシドまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの強極性溶媒、水、ならびに植物油またはエポキシ化菜種油などエポキシ化植物性オイル、ヒマシ油、ココナツ油または大豆油、およびシリコーンオイルである。
配合物の種類に基づき、適切な表面活性化合物は、良好な乳化性、分散性および湿潤性を有する、非イオン性の陽イオンおよび/または陰イオン界面活性剤である。これ以降に示す界面活性剤は、例としてのみ引用するものであり、配合技術において従来使用され、本発明に適したさらに多くの界面活性剤が、関連する文献に記述されている。
適切な非イオン性界面活性剤は、脂肪族または脂環式アルコールのポリグリコールエーテル誘導体、または飽和もしくは不飽和脂肪酸、およびアルキルフェノールであることが好ましく、前記誘導体は3〜30のグリコールエーテル基および(脂肪族)炭化水素部分(moiety)中に8〜20個の炭素原子およびアルキルフェノールのアルキル部分中に6〜18個の炭素原子を含んでいる。さらに適切な非イオン性界面活性剤は、水溶性の、ポリエチレンオキシドとアルキル鎖中に1〜10個の炭素原子を含むポリプロピレングリコール、エチレンジアミノポリプロピレングリコールおよびアルキルポリプロピレングリコールとの付加重合体であり、この付加重合体は20〜250のエチレングリコールエーテル基および10〜100のプロピレングリコールエーテル基を含む。これら化合物は、通常プロピレングリコール単位当たり、1〜5のエチレングリコール単位を含む。非イオン性界面活性剤の具体例は、ノニルフェノールポリエトキシエタノール、ポリエトキシ化ヒマシ油、ポリプロピレンおよびポリエチレンオキシドの付加重合体、トリブチルフェノキシポリエトキシエタノール、ポリエチレングリコールおよびオクチルフェノキシポリエトキシエタノールであり、ポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸エステル、通常ポリオキシエチレンソルビタントリオレートもまた適切な非イオン性界面活性剤である。
陽イオン界面活性剤は、置換基として少なくとも1つのC〜C22アルキル遊離基を、さらなる置換基として、場合によってハロゲン化低級アルキル、ベンジルまたはヒドロキシ−低級アルキル遊離基を有する第4アンモニウム塩であることが好ましい。塩は、ハロゲン化物、例えば塩化ステアリルトリメチルアンモニウムまたは臭化ベンジルbis(2−クロロエチル)エチルアンモニウムなどの硫酸メチルまたは硫酸エチルの形態であることが好ましい。
適切な陰イオン界面活性剤は、水溶性石鹸ならびに水溶性合成表面活性化合物でよい。適切な石鹸は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩または高級脂肪酸(C10〜C22)の置換アンモニウム塩、例えばオレイン酸またはステアリン酸のナトリウムもしくはカリウム塩、または、特にココナツ油または獣脂油から得ることができる自然の脂肪酸混合物である。またさらに適切な石鹸は、脂肪酸メチルタリウム塩である。しかしながら、いわゆる合成界面活性剤、特に脂肪族アルコールスルホン酸塩、脂肪族アルコール硫酸塩、スルホン酸化ベンズイミダゾール誘導体またはアルキルアリールスルホン酸塩が、より頻繁に使用される。脂肪族アルコールのスルホン酸塩または硫酸塩は、通常にアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩または置換アンモニウム塩の形態であり、これらは通常C〜C22アルキル遊離基を含有し、アルキル遊離基はまたアシル遊離基のアルキル部分、例えばリグニンスルホン酸のナトリウムもしくはカルシウム塩、またはドデシルスルフェート、または天然の脂肪酸から得られる脂肪族アルコールスルフェートの混合物を含む。またこれら化合物は、硫酸化またはスルホン酸化脂肪族アルコール/エチレンオキシド付加体を含む。スルホン化ベンズイミダゾール誘導体は、2つのスルホン酸基および8〜22個の炭素原子を含む1つの脂肪酸遊離基を含むことが好ましい。アルキルアリールスルホン酸塩の具体例は、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸のナトリウム、カルシウムまたはトリエタノールアミン塩、またはナフタレンスルホン酸およびホルムアルデヒドの縮合体である。対応するリン酸塩、一般的に4〜14モルのエチレンオキシドを有するp−ノニルフェノール付加体のリン酸エステルの塩、またはホスホリピドも同様に適している。
水溶性顆粒または錠剤のための適切な結合剤は、例えば、澱粉、セルロースまたはタンパク質誘導体など、水またはアルコールに溶解する化学的に改質したポリマー性天然物質(例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルヒドロキシ−エチルセルロース、ゼラチンなどのタンパク質)、ならびに一般的にポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の合成ポリマーである。錠剤は、例えば、充填剤(例えば澱粉、微結晶性セルロース、砂糖、乳糖など)、潤滑剤および崩壊剤を含むこともできる。
本発明の組成物の寄生虫に対する槽での適用の制御は、例えば組成物を溶液、乳濁液、懸濁液、粉末または錠剤の形態でケージ内に置き、ここで組成物が、魚および水の流れによって急速に溶解し分散するようにすることで実施できる。濃縮溶液を、ケージに設置する前に大量の水で希釈することができる。
ケージ中で濃度に関する問題は通常起こらない。これは、ケージが開いているときはいつでも魚が餌を求めて動き回り、これによって急速な希釈が促進されるからである。
本発明の抗寄生虫組成物は、通常0.1〜99%、好ましくは0.1〜95%の活性物質、および少なくとも1〜99.9%、好ましくは5〜99.9%の固体または液体補助剤、0〜25%、好ましくは0.1〜20%の界面活性剤であることが好ましい組成物を含む(%=重量%)。時々は市販品として濃縮組成物が好ましいが、最終使用者は、例えば槽での用途の場合、通常水で希釈して活性化合物含有量が実質的に低い組成物を使用する。例えば、槽処理の場合、0.005〜2ppm、好ましくは0.01〜1ppm、特に0.05〜0.5ppmの濃度の活性物質成分が有利であることが分かっている。かかる組成物は、特別の効果を達成するために、安定剤、消泡剤、粘性調節剤、結合剤、粘着付与剤ならびに他の活性物質などの、さらなる補助剤を含むことができる。好ましい組成物は、特に以下のように構成される(%=重量%)。
乳化濃縮液:
活性物質:1〜90%、好ましくは5〜20%
界面活性剤:1〜30%、好ましくは10〜20%
溶媒:5〜98%、好ましくは70〜85%
懸濁濃縮液:
活性物質:5〜75%、好ましくは10〜50%
水:94〜24%、好ましくは88〜30%
界面活性剤:1〜40%、好ましくは2〜30%
水和性粉末:
活性物質:0.5〜90%、好ましくは1〜80%
界面活性剤:0.5〜20%、好ましくは1〜15%
固体担体:5〜99%、好ましくは15〜98%
顆粒:
活性物質:0.5〜30%、好ましくは3〜15%
固体担体:99.5〜70%、好ましくは97〜85%
適用中の活性物質の濃度は、方法、処理期間、また処理する魚の年齢および状態に依存する。短期間処理の場合、例えば0.3〜4時間の処理において、その濃度は水1リットル当たり活性物質が0.1〜10000μg、好ましくは0.5〜10μgである。池に適用する場合は、水1リットル当たり、例えば0.01〜50μgの活性物質を使用することが可能である。
飼料添加物としての用途のための配合物は、例えば以下のように構成される。
a)活性物質:1〜10重量%
大豆タンパク質:49〜90重量%
粉砕カルシウム粉末:0〜50重量%
b)活性物質:0.5〜10重量%
ベンジルアルコール:0.08〜1.4重量%
ヒドロキシプロピルメチルセルロース:0〜3.5重量%
水:100重量%まで
槽での用途のための調製配合物は、例えば以下の乳化濃縮液、溶液、顆粒または懸濁濃縮液である。
(配合物実施例)
(%=重量%)
Figure 0005101508
水で希釈することによって、必要とする任意の濃度の乳濁液をかかる濃縮液から生産することができる。
Figure 0005101508
これら溶液は、微小液滴の形態における用途に適している。
Figure 0005101508
活性物質をジクロロメタンに溶解し、この溶液を担体上に噴霧し、溶媒をその後真空下蒸留によって除去する。
実施例F4:乳化濃縮液
活性物質 10%
オクチルフェノールポリエチレングリコールエーテル(4〜5モルEO) 3%
ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3%
ヒマシ油 ポリグリコールエーテル(36モルEO) 4%
シクロヘキサノン 30%
キシレン混合物 50%
水で希釈することによって、必要とする任意の濃度の懸濁液をかかる濃縮液から生産することができる。
実施例F5:押出機用顆粒
活性物質 10%
リグニンスルホン酸ナトリウム 2%
カルボキシメチルセルロース 1%
カオリン 87%
活性物質を補助剤と混合し、混合物を粉砕し水で湿らせる。この混合物を押し出して顆粒とし、次いで空気の流れの中で乾燥する。
実施例F6:被覆した顆粒
活性物質 3%
ポリエチレングリコール(MG200) 3%
カオリン 94%
混合機中で、細かく粉砕した活性物質を、ポリエチレングリコールで湿らせたカオリンに均一に塗布する。非粉塵性の被覆した顆粒がこの方法により得られる。
実施例F7:懸濁濃縮液
活性物質 40%
エチレングリコール 10%
ノニルフェノールポリエチレングリコールエーテル(15モルEO) 6%
リグニンスルホン酸ナトリウム 10%
カルボキシメチルセルロース 1%
37%水性ホルムアルデヒド溶液 0.2%
75%水性懸濁液の形態におけるシリコーンオイル 0.8%
水 32%
細かく粉砕した活性物質を補助剤と均一に混合して懸濁濃縮液を作成しこれから水で希釈することによって任意の所望する濃度の懸濁液を得ることができる。
また本発明は、魚寄生虫、特に海シラミに対する治療薬、または好ましくは予防的治療に有用な魚に注射する組成物製造のための化学物質の使用に関する。特に関心があるのは、バクテリア性またはウイルス性疾患に対して積極的な免疫学的防御を示し、寄生虫、特に海シラミに対して予防的防御を与える組成物製造のために、ワクチン成分と混合した式Iの抗寄生虫的に活性な物質の使用である。1つの製品中にワクチンと予防的治療を一緒にすることは、バクテリア、ウイルスおよび/または寄生虫による疾患の防御をもたらす結果となる。かかる製品の利点は、バクテリア性およびウイルス性疾患に対する注射ワクチンの使用が、養魚産業において既に十分に確立しているので、魚に対してさらなるストレスを起こすことも養魚者に追加の仕事量を生ずることもないことである。
本発明による注射製剤として、式Iの化合物は通常純粋な形態では適用されず、好ましくは活性成分に加えて、成分が魚に対して有益な適用向上成分または配合付形剤を含む組成物または製剤の形態である。一般的に有益な成分は、ヒトおよび動物によって生理的に許容され、薬化学において知られている注射製剤のための配合付形剤である。
本発明により使用されるかかる注射組成物または製剤は、通常は0.1〜99重量%、特に0.1〜95重量%の、例えば式Iの化合物物質など海シラミに対して活性な物質、および0〜25重量%、特に0.1〜25重量%の非毒性界面活性剤および水を含む、99.9〜1重量%、特に99.9〜5重量%の液体で生理的に許容される付形剤を含む。
濃縮注射配合物として市販品を配合することは好ましいが、最終使用者は希釈配合物もまた使用する。
注射に適した配合物は、例えば水溶性塩など、水溶性形態の活性成分であり、広義には例えば活性成分の放出を遅らせる(持続放出の)適切な油性の注射可能な懸濁液などの活性物質の懸濁液、オイルなどの適切な親油性溶媒または媒体、例えばゴマ油、または例えばオレイン酸エチルなどの合成脂肪酸エステル、またはトリグリセリド、または例えばカルボキシメチルナトリウムセルロース、ソルビトールおよび/またはデキストランなどの増粘剤を含む水性の注射可能な懸濁液、および適切な場合には安定剤である。活性成分を持続的に放出するオイル含有配合物は、ここでおよびこれ以降蓄積製剤と呼び、これらは、特に予防薬投与において魚を長期間海シラミの感染から防御することができるので、本発明の好ましい実施形態に属する。
本発明による注射可能な組成物は、ワクチン成分を有しているかまたは有していない式Iの抗寄生虫的に活性な物質の溶液、懸濁液または乳濁液として配合することができる。
本発明の好ましい一実施形態は、組成物が式Iの化合物または式Iとワクチン成分を一緒にした化合物の組合せのいずれかを含む注射可能な組成物として配合されることを特徴とする、魚寄生虫を制御する組成物である。
(注射配合物の実施例)
実施例F8:活性成分、パミドロン酸二ナトリウム五水和物および水を含むアンプル。溶解後(濃度3mg/ml)、溶液は注射のために使用することができる。
活性成分 15.0mg
マンニトール 250mg
注射のための水 5ml
実施例F9:接種ガンにおいて使用するための注射溶液、それぞれが250mlを含む10アンプル中に25gの活性成分を含む。
活性成分 25.0g
塩化ナトリウム 22.5g
リン酸塩緩衝溶液(pH:7.4) 300.0g
脱塩水 2.500.0mlまで
実施例F10:活性成分を持続放出する注射可能な溶液
油性媒体(持続放出)
活性成分 0.1〜1.0g
ラッカセイ油 100mlまで
または
活性成分 0.1〜1.0g
ゴマ油 100mlまで
活性成分を、オイルの一部に、撹拌しながら必要に応じてゆっくり加熱して溶解する。次いで冷却後所望の容積とし、孔径が0.22μmの適切なメンブランフィルターを通して細菌ろ過する。
活性成分と塩化ナトリウムを1000mlの脱塩水中に溶解し、溶液を、ミクロフィルターを通してろ過する。ろ液をリン酸塩緩衝溶液と混合し、得られた混合液を、脱塩水を用いて2500mlの容積に希釈し、25mlのアンプルに詰める。各アンプルは1000mgの活性成分を含んでいる。
実施例F11:さらなる注射配合物
11a:水性懸濁液
活性成分(微粉化) 1〜5g
ポビドン 5g
塩化ナトリウム 0.9g
リン酸塩緩衝溶液 10g
ベンジルアルコール 2g
注射のための水 100mlまで
11b:可溶化体
活性成分 0.1〜0.5g
POE−660−ヒドロキシステアリン酸塩 15g
プロピレングリコール 65g
ベンジルアルコール 4g
注射のための水 100mlまで
11c:油性懸濁液
活性成分(微粉化) 1〜5g
中位連鎖のトリグリセリド(Miglyol812) 100mlまで
表1は、これら配合物に特に良く適用される、本発明による化合物の純粋な鏡像異性体のリストを示す。
Figure 0005101508
(生物学的実施例)
1.サケシラミに対する毒性(生体外試験)
a)サケシラミの収集および培養
段階および性別により分離され、連続的エアレーションの下10℃の海水タンク中に保存されている、養魚場で飼われている自然に感染した成魚および成魚前の大西洋サケから、幅広の鉗子を用いてサケシラミをやさしく取り除く。サケシラミの培養に使用される海水は、感染したサケが取られた養魚場からのものである。試験自体は、シラミを収集した後48時間にわたって行われる。
b)制御剤の接触作用を決定するための生体内試験
5,500および5000μg/lの活性物質をそれぞれ含む、海水(塩分33%、温度10℃)を充填した3個の500mlガラスビーカーの3試験セットそれぞれへ、5匹のメスおよび5匹のオスの成虫サケシラミを加える。次いでビーカーを培養器に移し、暗闇で、10℃において48時間保持する。サケシラミの生存を、露出を開始してから1、24および48時間について決定する。全てのシラミについて調べ、生存、瀕死の状態または死滅として記録する。
この試験の24時間後の生存率は、3つの化合物、すなわち2−(2,6−ジクロロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロ−オキサゾール、2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロ−オキサゾール、および2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロ−オキサゾールの全てを通して、最も低い濃度の5μg/lにおいても0パーセントである。
2.サケシラミに対する毒性(生体内試験)
5匹の自然に感染した大西洋サケをケージから取り、十分に通気している海水タンクに移す。これらを環境に順応させるためにそこに48時間留め、試験化合物を加える前の24時間は、餌を与えるのをひかえる。5匹のサケのグループを試験化合物の濃度1.0ppmにおいて処理し、5匹のサケの第2グループを濃度0.1ppmにおいて処理する。魚を、新鮮な海水(試験化合物を含まない。)に24時間留め、死滅したおよびまだ生存している寄生虫の数を数える。処理していない魚のグループも評価に含める。試験は3通り実施する。
サケに2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾールを用いた長期間の試験は、少なくとも3ヶ月にわたる0.1ppmにおける1回の処理においてさえも、100%の制御が達成されることを証明している。物質は海シラミに関しては非常に毒性であるが、魚には十分に許容される。

Claims (10)

  1. 魚の寄生虫を駆除するための組成物の調製における活性物質としての、それぞれ遊離形態または塩の形態である次式の化合物
    Figure 0005101508
    [式中、
    XおよびYは、互いに独立して、塩素またはフッ素であり;
    Zは、水素であり;
    は、 〜C −アルキル、C 〜C −アルコキシ、または非置換もしくは一置換もしくは二置換フェニルであり、前記置換基は、C −アルキル、C −ハロアルキル、C −アルコキシ、C −ハロアルコキシ、C −アルキルチオ、C −ハロアルキルチオ、シアノ−C −アルキル、シアノ−C −ハロアルキル、シアノ−C −アルコキシ、シアノ−C −ハロアルコキシ、シアノ−C −アルキルチオ、シアノ−C −ハロアルキルチオからなる群から選択され、mまたはフェニル上の置換基の数が互いに独立して1を超える場合、前記置換基は同じでも異なっていてもよく;
    mは、1または2である。]
    またはこれらの鏡像異性体の使用であって、
    前記寄生虫が、レペオフテイルス(Lepeophtheirus)またはカリグス(Caligus)属である使用
  2. XおよびYがフッ素であり;
    Zが水素であり;
    が、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたは一置換フェニルであり、前記置換基は、C〜C−アルキル、C〜C−ハロアルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−ハロアルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−ハロアルキルチオまたはシアノ−C〜C−ハロアルコキシからなる群から選択され、mが1を超える場合、前記置換基は同じでも異なっていてもよく;
    mが1または2である式Iの化合物の、請求項1に記載の使用。
  3. XおよびYがフッ素であり;
    Zが水素であり;
    が、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシまたは一置換フェニルであり、前記置換基は、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、シアノメチルまたはシアノジフルオロメチルからなる群から選択され、mが1を超える場合、前記置換基は同じでも異なっていてもよく;
    mが1または2である式Iの化合物の、請求項1に記載の使用。
  4. XおよびYがフッ素であり;
    Zが水素であり;
    が一置換フェニルであり、前記置換基は、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチオ、シアノメチルまたはシアノジフルオロメチルからなる群から選択され、mが1である式Iの化合物の、請求項1に記載の使用。
  5. 2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(2−エトキシ−4−tert−ブチル−フェニル)−4,5−ジヒドロオキサゾール(エトキサゾール);
    2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;
    2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−メチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;
    2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメトキシビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;
    2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−ジフルオロメトキシビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;
    2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−シアノジフルオロメトキシビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;
    2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルチオビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;
    2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−{1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ}−ビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール;および
    2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメトキシビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロオキサゾール
    からなる群から選択される、式Iの化合物の請求項1に記載の使用。
  6. 2−(2,6−ジクロロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロ−オキサゾール;
    2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロ−オキサゾール;および
    2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4’−トリフルオロメチルビフェニル−4−イル)−4,5−ジヒドロ−オキサゾール
    からなる群から選択される、式Iの化合物の請求項1に記載の使用。
  7. 前記魚が、サーモニダエ(Salmonidae)科である、請求項1からのいずれか一項に記載の式Iの化合物の請求項1に記載の使用。
  8. 前記魚が、サーモン・サラ(Salmon salar)、サーモン・トルッタ(Salmon trutta)、サーモン・ガイルドネリ(Salmon gairdneri)、オンコリンクス・ゴルブシャ(Oncorhynchus gorbuscha)、オンコリンクス・ケタ(Oncorhynchus keta)、オンコリンクス・ネクラ(Oncorhynchus nekra)、オンコリンクス・キスッチ(Oncorhynchus kisutch)、オンコリンクス・トシャウィシャ(Oncorhynchus tshawytscha)、オンコリンクス・マムソン(Oncorhynchus mamson)、サルベリナス(Salvelinus)種およびサーモ・クラルキ(Salmo clarkii)からなる群から選択される代表である、請求項に記載の使用。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載の式Iの少なくとも1つの活性物質の寄生虫駆除に有効な量、および魚が生理的に許容できる担体を含む、魚寄生虫駆除のための組成物。
  10. 式Iの化合物の単独またはワクチン成分と一緒にした式Iの化合物の組合せを活性物質として含む注射可能な配合物として配合されることを特徴とする、請求項に記載の組成物。
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