JP5100909B1 - 有機薄膜太陽電池およびその製造方法 - Google Patents

有機薄膜太陽電池およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5100909B1
JP5100909B1 JP2012165956A JP2012165956A JP5100909B1 JP 5100909 B1 JP5100909 B1 JP 5100909B1 JP 2012165956 A JP2012165956 A JP 2012165956A JP 2012165956 A JP2012165956 A JP 2012165956A JP 5100909 B1 JP5100909 B1 JP 5100909B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
organic thin
film solar
hole transport
transport layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012165956A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014027101A (ja
Inventor
伸吾 永井
幸志 室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oike and Co Ltd
Original Assignee
Oike and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oike and Co Ltd filed Critical Oike and Co Ltd
Priority to JP2012165956A priority Critical patent/JP5100909B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5100909B1 publication Critical patent/JP5100909B1/ja
Publication of JP2014027101A publication Critical patent/JP2014027101A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】 光電変換効率等の特性の向上が図れる有機薄膜太陽電池を提供する。
【解決手段】 透明基板上に、少なくとも、正極とホール輸送層と光電変換層と負極とを備えた有機薄膜太陽電池であって、前記ホール輸送層は、粒子状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/架橋したポリスチレンスルホン酸と液状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/ポリスチレンスルホン酸との混合物を用いて形成されたことを特徴とする有機薄膜太陽電池。
【選択図】 なし

Description

本発明は、有機薄膜太陽電池、および有機薄膜太陽電池の製造方法に関する。
近年、化石燃料に代わる新たなエネルギー源として、発電の際に二酸化炭素を全く排出しないクリーンなエネルギー源である太陽電池が注目されている。現在、市場で広く使用されている太陽電池は、主に、シリコン系太陽電池に代表されるいわゆる無機太陽電池である。
一方、有機半導体を用いた太陽電池、いわゆる有機太陽電池は、無機太陽電池に比べて、製造工程の容易であり、低コストで大面積化が可能であるという利点を有する。しかし、現在の有機太陽電池の発電効率や耐久性は、無機太陽電池に比べ低く、その改善が重要な課題となっている。
そして、現在は、発電効率の改善ほかの有機太陽電池の重要課題が解決できる技術が要望されており、その技術の研究開発は、世界規模で推進されている。また、発電層である光電変換層として共役系ポリマーとフラーレン誘導体との混合層を備えたバルクへテロ接合型の有機薄膜太陽電池は、近年特に注目されており、様々な研究機関で高効率な有機太陽電池を得るための技術開発がなされている。
有機薄膜太陽電池の実用化には、光を電気に効率良く変換することが必要である。そして、有機薄膜太陽電池の光電変換効率の向上を図る手段のひとつとしては、例えば、特許文献1に開示されているように、光電変換層の光の吸収率を向上させるため、透明基板、透明電極または対向電極の表面を微細な凹凸構造とすることにより、この凹凸によって入射光を散乱させ、光電変換層における光路長を長くする、いわゆる光閉じ込め効果を利用した有機薄膜太陽電池提案されている。
また、透明基板や電極の表面を凹凸構造した場合には、平滑な基板に比べて有機薄膜の欠陥を招きやすく漏れ電流を生じやすいとして、光電変換層の光の吸収率を向上させることによる光電変換効率の向上を図る他の手段としては、例えば、特許文献2に開示されているように、光透過性の基板上に形成された透明導電体層の表面を覆う有機半導体層と有機半導体層と接する光電変換層との界面に凹凸構造を有する光電変換素子が提案され、漏れ電流を抑えつつ光電変換効率が向上できるとされている。
特開2007−5620号公報 特開2009−88045号公報
しかしながら、上記の特許文献2に開示された技術は、有機半導体層と光電変換層との界面に凹凸構造を形成する方法が、例えば、ナノインプリント法等の手法により、有機半導体層であるホール輸送層に凹凸構造を形成するものであり、凹凸構造を形成するための特別な工程が必要であるという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するもので、凹凸構造を形成するための特別な工程が不要であり、光電変換効率等の特性の向上が図れる有機薄膜太陽電池を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の有機薄膜太陽電池は、透明基板上に、少なくとも、正極とホール輸送層と光電変換層と負極とを備えた有機薄膜太陽電池であって、前記ホール輸送層は、粒子状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/架橋したポリスチレンスルホン酸と液状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/ポリスチレンスルホン酸との混合物を用いて形成されたことを特徴とする。
そして、本発明の有機薄膜太陽電池の製造方法は、透明基板上に正極となる金属酸化物層を形成する第1工程と、前記正極の上にホール輸送層を形成する第2工程と、前記ホール輸送層の上に光電変換層を形成する第3工程と、前記光電変換層の上に負極となる金属層を形成する第4工程とを有し、前記第2工程において、前記ホール輸送層は、粒子状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/架橋したポリスチレンスルホン酸と液状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/ポリスチレンスルホン酸との混合物を用いて形成することを特徴とする。
本発明の有機薄膜太陽電池によれば、ホール輸送層は粒子状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/架橋したポリスチレンスルホン酸を含有することにより、ホール輸送層と光電変換層との界面に凹凸構造が形成され、光電変換層の光の吸収率が向上するとともにホール輸送層と光電変換層との密着性が向上し、光電変換効率の向上を図ることができ、有機薄膜太陽電池の特性の改善を図ることができる。
そして、本発明の有機薄膜太陽電池の製造方法によれば、凹凸構造を形成するための特別な工程が不要で、比較的簡易な方法で、ホール輸送層と光電変換層との界面に、凹凸構造を形成することができ、光電変換効率等の特性の向上が図れた有機薄膜太陽電池を安価に製造することができる。
以下、本発明の有機薄膜太陽電池の実施の形態について、詳細に説明する。
本実施の形態の有機薄膜太陽電池は、透明基板と、透明基板の一表面に形成された正極と、正極上に形成されたホール輸送層と、ホール輸送層上に形成され光を吸収して発電する光電変換層と、光電変換層上に形成された負極とをこの順で備えている。そして、ホール輸送層と光電変換層との界面に凹凸構造を形成して光電変換効率の向上を図るために、ホール輸送層は、粒子状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/架橋したポリスチレンスルホン酸(以下、粒子状PEDOT/PSSと略記することがある。)と液状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/ポリスチレンスルホン酸(以下、液状PEDOT/PSSと略記することがある。)との混合物を用いて形成された構成を備えている。
また、本実施の形態の有機薄膜太陽電池は、基板として透明基板を用いるとともに、正極を透明電極により構成してあり、透明基板の他表面を太陽光など外来光の入射面としている。以下、本実施の形態における有機薄膜太陽電池とその製造方法について、それぞれの構成毎に順に説明する。
透明基板としては、可視光に対して透明な樹脂基板を用いることができ、その厚みは12〜200μmの範囲にあることが好ましい。具体的な樹脂の種類としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)等のプラスチックが挙げられる。これらうち、有機薄膜太陽電池の製造工程において光電変換層を熱処理する際に、150℃程度の温度にさらされることから、耐熱性の低いプラスチックは好ましくなく、耐熱性に優れ、安価でかつ透明性と柔軟性も兼ね備えている等の観点から、特に、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナナフタレート(PEN)が好ましい。
透明基板の一表面に形成する正極は、透明導電膜により構成する。透明導電膜は、インジウムスズ酸化物(ITO)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)等の金属酸化物半導体の蒸着膜またはスパッタ膜などを用いることができ、特に、インジウムスズ酸化物(ITO)は比抵抗が小さく好ましい。太陽電池の電極としては、抵抗損失が少ないことが特に重要であるから、正極は2層以上積層しても良く、インジウムスズ酸化物(ITO)の透明導電膜と透明基板との間に、金属薄膜の細線パターンをグリッド状に設けた補助電極と組み合わせて正極を構成することも出来る。
そして、本実施の形態のように太陽光を、正極を透過させて光電変換層に入射させるためには、正極の光透過率を70%以上にすることが好ましい。さらに、正極は、シート抵抗を数百Ω/□以下とすることが好ましく、100Ω/□以下とすることが、特に好ましい。正極の膜厚は、光透過率、シート抵抗などの特性に応じて適宜設定すればよく、正極の材料により異なるが、割れや剥離の影響を少なくするためには、1μm以下とすることが好ましい。
正極上に形成され、正極と光電変換層との間に介在させるホール輸送層は、内部短絡に起因する光電変換層から正極への電子の漏れを抑制する電子ブロッキング効果や、正極との濡れ性を改善しホール移動効果を高める層として機能することが知られている。
そして、特に、本実施の形態の有機薄膜太陽電池においては、ホール輸送層と光電変換層との界面に凹凸構造を形成して光電変換効率の向上を図るために、粒子状PEDOT/PSSと液状PEDOT/PSSとの混合物を用いてホール輸送層を形成する。
本実施の形態おける粒子状PEDOT/PSSは、架橋したポリスチレンスルホン酸(PSS)をドーパントとして用いることにより作製することができる。例えば、次のようにして作製することができる。溶媒としての水中で、ポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン(PEDOT)の前駆体モノマーであるエチレンジオキシチオフェン(EDOT)と、ドーパントである架橋したポリスチレンスルホン酸(PSS)と、酸化剤としての第三硫酸鉄とペルオキソ二硫酸ナトリウムと、を混合し、またpH調整のために塩酸を加えて、反応させることにより、粒子状PEDOT/PSSが得られる。
なお、上記の架橋したポリスチレンスルホン酸(PSS)は、例えば、次のようにして得られる。まず、水中にスチレンモノマーと、架橋剤であるジビニルベンゼンモノマーと、界面活性剤であるドデシル硫酸ナトリウムと、重合開始剤であるペルオキソ二硫酸カリウムと、を加えて反応させる。そして、水に分散しているスチレンポリマーを得る。次に、これをスルホン化するために、水を除去しスチレンポリマーの粉体を得、これに溶媒を加えて分散させる。その後、濃硫酸と無水酢酸を加え、反応させることにより、ジビニルベンゼンで架橋したポリスチレンスルホン酸(PSS)が得られる。この時の得られる架橋したポリスチレンスルホン酸の架橋密度は0.1〜10%である。また、架橋剤であるジビニルベンゼンモノマーとしては、1,2−ジビニルベンゼン、1,3−ジビニルベンゼン、または、1,4−ジビニルベンゼンを用いることができる。
粒子状PEDOT/PSSと液状PEDOT/PSSとの混合物は、例えば、次のようにして作製することができる。市販のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/ポリスチレンスルホン酸溶液(例えば、ヘレウス社製Clevios PH1000)に、上記の粒子状PEDOT/PSSおよび溶剤を加えて混合して、粒子状PEDOT/PSSと液状PEDOT/PSSとの混合溶液とする。そして、この溶液を、本実施の形態における有機薄膜太陽電池のホール輸送層の形成に用いる。
なお、粒子状PEDOT/PSSと液状PEDOT/PSSとの混合物における粒子状PEDOT/PSSの混合比率は、液状PEDOT/PSSの固形分重量1に対する重量比で0.1〜5の範囲であることが好ましい。重量比で0.1より少ないと、ホール輸送層の表面に十分な凹凸が形成されないので好ましくない。また、重量比で5より多いと、粒子状PEDOT/PSSが凝集しやすくなり、ホール輸送層の欠陥が生じやすくなるため好ましくない。
なお、粒子状PEDOT/PSSと液状PEDOT/PSSとの混合物における粒子状PEDOT/PSSの粒径は、平均粒径で30〜500nmの範囲であることが好ましい。平均粒径が30nmより小さいと、塗膜の凹凸が形成されないので好ましくない。また、平均粒径が500nmより大きいと、凹凸が大きくなり過ぎ、光電変換層に欠陥が生じやすくなるため好ましくない。
ホール輸送層を形成する方法としては、上記の粒子状PEDOT/PSSと液状PEDOT/PSSとの混合溶液を用いて、スピンコート、ディップ、ドクターブレードなど種々の湿式塗布法で、正極の上にホール輸送層を形成することができる。
粒子状PEDOT/PSSと液状PEDOT/PSSとの混合溶液を用いてホール輸送層を形成することにより、ホール輸送層の表面には、表面粗さが、JIS B0601に規定される中心線平均粗さRaで1〜100nmの凹凸が形成される。この中心線平均粗さRaで1〜100nmの凹凸により、ホール輸送層と光電変換層との界面に凹凸構造が形成され、漏れ電流を抑えつつ光電変換層の光の吸収率が向上し、光電変換効率の向上を図ることができる。
なお、ホール輸送層の厚さについては、有機導電性化合物は比較的電気抵抗が大きいために500nm以下であることが好ましく、特に10〜200nm程度が好ましい。これより膜厚が大きいとホール輸送層自体の電気抵抗に由来する内部抵抗が大きくなる。また、これより膜厚が小さいと電子ブロッキング効果やホール移動効果を高める層として機能を果たせなくなる。
ホール輸送層上に形成され光を吸収して発電する光電変換層は、例えば、N型半導体としてフラーレン誘導体であるフェニルC61酪酸メチルエステル(PCBM)と、P型半導体として導電性高分子材料の一種であるポリ3−ヘキシルチオフェン(P3HT)との混合物からなる有機膜で形成される。混合比は、PCBMが50〜70wt%であることが好適である。N型半導体としてのフラーレン誘導体は、さらに高次なC70やC84を使用することもできるが、一般的なC61が価格面などから好適である。P型半導体としては、テトラベンゾポルフィリン等のポルフィリン化合物やフタロシアニン化合物を用いることもできる。
光電変換層は、スピンコート、ディップ、ドクターブレードなど種々の湿式塗布法で形成することができる。光電変換層の厚みとしては、太陽光を完全に吸収できる厚みが好ましいが、一方で厚い光電変換層は大きな電気抵抗を有するので、電気の取り出し効率が低下することが知られている。したがって、好ましい厚みの範囲は、100nm〜1000nmである。
そして、本実施の形態の有機薄膜太陽電池においては、光電変換層の上に負極を備えている。負極は、アルミニウムまたはアルミニウム合金を用いて金属膜として形成することが好ましい。アルミニウムの金属膜は真空蒸着法などで酸化珪素含有光電変換層上に堆積させて形成することができる。また、必要に応じて、アルミニウムの金属膜の上に銅や銀、金等のより比抵抗が小さい金属膜を積層することもできる。さらに、アルミニウムにこれらの金属を混合した合金の金属膜として負極を形成することもできる。
なお、本発明の有機薄膜太陽電池においては、透明基板上に正極、ホール輸送層、光電変換層、負極をこの順で備えた上記本実施の形態の有機薄膜太陽電池の構成に加えて、表面保護シート、封止層、裏面保護シートなどを備えた構成としても良い。
以下、本発明の有機薄膜太陽電池とその製造方法について、実施例に基づいて詳細に説明する。ただし、本発明は実施例に限定されるものではない。
はじめに、ホール輸送層の形成に用いる粒子状PEDOT/PSSは、次のようにして作製した。
まず、次のようにして、架橋したポリスチレンスルホン酸(PSS)を作製した。水中に、スチレンモノマー、ジビニルベンゼンモノマー、界面活性剤であるドデシル硫酸ナトリウム、重合開始剤であるペルオキソ二硫酸カリウム、を加えて、80℃で2時間反応させて、水に分散しているスチレンポリマーを得た。次に、これをスルホン化するために、エバポレーターで水分を除去してスチレンポリマーの粉体を得、これに溶媒としてジクロロメタンを加えて、これを分散させた。その後、この分散液に、濃硫酸3.3モル当量と無水酢酸3モル当量とを加え、50℃で5時間反応させて沈殿物を得た。得られた沈殿物を分離して、これに水を加えて水中に分散させた。このようにして、ジビニルベンゼンで架橋したポリスチレンスルホン酸(PSS)を得た。
続いて、粒子状PEDOT/PSSは、次のようにして作製した。溶媒としての水1700モル当量中で、ポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン(PEDOT)の前駆体モノマーであるエチレンジオキシチオフェン(EDOT)1モル当量に対し、ドーパントである上記の架橋したポリスチレンスルホン酸(PSS)2モル当量と、酸化剤としての第三硫酸鉄0.03モル当量とペルオキソ二硫酸ナトリウム0.9モル当量と、を混合し、また、pH調整のために塩酸3モル当量を加えて、18℃で23時間反応させた。23時間反応後、余分な残留金属イオンを取り除くために、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂を加えて2時間攪拌した。その後、得られた沈殿物を分離して、粒子状PEDOT/PSSを得た。得られた粒子状PEDOT/PSSの粒径は、50〜500nmの範囲であり、平均粒径で200nmであった。なお、粒径の測定は、大塚電子株式会社製粒径アナライザーFPAR−1000型を用い動的光散乱法にて行い、数平均粒径を平均粒径とした。
〈実施例1〉
実施例1の有機薄膜太陽電池は、以下のようにして作製した。まず、透明基板として、125μmのポリエチレンナナフタレート(PEN)準備し、このフィルム上に、表面抵抗(シート抵抗)が15Ω/□となるようにインジウムスズ酸化物(ITO)膜を積層し、縦横4cm×4cmのサイズに切り出した透明導電性フィルムを作製した。
次に、この透明導電性フィルムの3辺の端から約5mmの部分のインジウムスズ酸化物(ITO)膜を塩酸でエッチングして、絶縁性部分を作製した。この絶縁性部分が、後記におけるアルミニウムの負極の取り出し部分となる。また、エッチングされていない1辺の端から約5mmの部分のインジウムスズ酸化物(ITO)膜が、正極の取り出し部となる。
次に、上記の透明導電性フィルムのインジウムスズ酸化物(ITO)膜上に、正極の取り出し部となるITO膜の一部分を除いて縦横3cm×3cmの大きさで、ホール輸送層を形成した。ホール輸送層を形成する材料としては、粒子状PEDOT/PSSと液状PEDOT/PSSの混合溶液を用いた。
混合溶液は以下のようにして作製した。液状PEDOT/PSSであるポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/ポリスチレンスルホン酸溶液(ヘレウス社製Clevios PH1000)に、上記で作製した粒子状PEDOT/PSS、および溶剤としてエタノールを加えて混合して、粒子状PEDOT/PSSと液状PEDOT/PSSの混合溶液を作製した。この時、この混合溶液における粒子状PEDOT/PSSの混合比率は、液状PEDOT/PSSの固形分重量1に対する重量比で0.1とした。そして、この混合溶液を、乾燥後の厚みが約100nmとなるようにバーコーターで塗布し、約90℃のオーブン中で溶媒を蒸発させて、ホール輸送層を形成した。
次に、上記のホール輸送層の上に、光電変換層を形成した。光電変換層を形成する材料として、ポリ3−ヘキシルチオフェン(P3HT、シグマアルドリッチ社製 445703−1G)の重量1に対して、フェニルC61酪酸メチルエステル(PCBM、フロンティアカーボン社製 ナノスペクトラE100)を重量比で0.6の割合で添加し、キシレン溶媒に分散させた溶液を作製した。このP3HTとPCBMの混合溶液を用いて、乾燥後の厚さが約100nmとなるようにバーコーターで塗布し、乾燥させて光電変換層を形成した。
次に、正極の取り出し部となるITO膜の一部分をテープでマスキングし、真空蒸着装置により純度5Nのアルミニウムワイヤーを用いて、上記で形成した酸化珪素含有光電変換層の上に、約200nmの厚みでアルミニウムの蒸着し、負極を形成した。マスキングを取り外し、150℃のオーブンで、約5分間熱処理して、太陽電池セルのサイズが縦横3cm×3cmの実施例1の有機薄膜太陽電池を作製した。
〈実施例2〉
実施例2の有機薄膜太陽電池が、実施例1と異なる点は、ホール輸送層の形成に用いた材料のみであり、その他の条件および方法は、実施例1と全く同様にして、実施例2の有機薄膜太陽電池を作製した。ホール輸送層を形成する材料として、実施例1では、粒子状PEDOT/PSSの混合比率が液状PEDOT/PSSの固形分重量1に対する重量比で0.1の混合溶液を用いたが、実施例2では、粒子状PEDOT/PSSの混合比率が液状PEDOT/PSSの固形分重量1に対する重量比で1の混合溶液を用いた。
〈実施例3〉
実施例3の有機薄膜太陽電池が、実施例1と異なる点は、ホール輸送層の形成に用いた材料のみであり、その他の条件および方法は、実施例1と全く同様にして、実施例3の有機薄膜太陽電池を作製した。ホール輸送層を形成する材料として、実施例1では、粒子状PEDOT/PSSの混合比率が液状PEDOT/PSSの固形分重量1に対する重量比で0.1の混合溶液を用いたが、実施例3では、粒子状PEDOT/PSSの混合比率が液状PEDOT/PSSの固形分重量1に対する重量比で2の混合溶液を用いた。
〈実施例4〉
実施例4の有機薄膜太陽電池が、実施例1と異なる点は、ホール輸送層の形成に用いた材料のみであり、その他の条件および方法は、実施例1と全く同様にして、実施例4の有機薄膜太陽電池を作製した。ホール輸送層を形成する材料として、実施例1では、粒子状PEDOT/PSSの混合比率が液状PEDOT/PSSの固形分重量1に対する重量比で0.1の混合溶液を用いたが、実施例4では、粒子状PEDOT/PSSの混合比率が液状PEDOT/PSSの固形分重量1に対する重量比で5の混合溶液を用いた。
〈比較例1〉
比較例1の有機薄膜太陽電池が、実施例1と異なる点は、ホール輸送層の形成に用いた材料のみであり、その他の条件および方法は、実施例1と全く同様にして、比較例1の有機薄膜太陽電池を作製した。ホール輸送層を形成する材料として、実施例1では、粒子状PEDOT/PSSの混合比率が液状PEDOT/PSSの固形分重量1に対する重量比で0.1の混合溶液を用いたが、比較例1では、液状PEDOT/PSSであるポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/ポリスチレンスルホン酸溶液(ヘレウス社製Clevios PH1000)のみを用いた。
〈比較例2〉
比較例2の有機薄膜太陽電池が、実施例1と異なる点は、ホール輸送層の形成に用いた材料のみであり、その他の条件および方法は、実施例1と全く同様にして、比較例2の有機薄膜太陽電池を作製した。ホール輸送層を形成する材料として、実施例1では、粒子状PEDOT/PSSの混合比率が液状PEDOT/PSSの固形分重量1に対する重量比で0.1の混合溶液を用いたが、比較例2では、上記で作製した粒子状PEDOT/PSSのみをエタノールに分散させた分散液を用いた。
以上により作製した、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、比較例1、および比較例2の6種の有機薄膜太陽電池について、評価した。評価としては、太陽電池としての初期出力特性、および、ホール輸送層の平均表面粗さRaを評価した。評価結果を、その試料No.とともに、(表1)に示す。
なお、太陽電池としての初期出力特性は、試料である有機薄膜太陽電池の透明基板側に、40Wのハロゲンランプの光を照射し、テスターで解放電圧と最大電流をそれぞれ測定し、この解放電圧と最大電流の値から出力電力を求めた。
また、ホール輸送層の平均表面粗さRaは、島津製作所製走査型プローブ顕微鏡SPM-9600を用いて、走査スケール30μmで測定した値とした。
Figure 0005100909
(表1)の評価結果に示したように、実施例1〜実施例4の有機薄膜太陽電池は、ホール輸送層を、粒子状PEDOT/PSSと液状PEDOT/PSSとの混合物を用いて形成したので、ホール輸送層と光電変換層との界面に凹凸構造が形成され、光電変換層の光の吸収率が向上するとともにホール輸送層と光電変換層との密着性が向上し、初期出力特性が向上している。
一方、液状PEDOT/PSSのみを用いてホール輸送層を形成した比較例1の有機薄膜太陽電池は、ホール輸送層の平均表面粗さが1nm未満であり小さく、初期の出力電力が劣っている。これは、比較例1の有機薄膜太陽電池は、ホール輸送層と光電変換層との界面に凹凸構造が形成されないため、光電変換層の光吸収率の向上が図れず、また、ホール輸送層と光電変換層との密着性が悪いために、ホール輸送層と光電変換層との間に接触不良が生じ、これによって電流の取り出し効率が低下して出力電力が小さくなったものと考えられる。
また、粒子状PEDOT/PSSのみを用いてホール輸送層を形成した比較例2の有機薄膜太陽電池は、初期の出力電力が極端に劣っている。これは、これは、ホール輸送層を、粒子状PEDOT/PSSのみで形成したために、ホール輸送層の電気抵抗が大きくなり、このために、電流の取り出し効率が低下して出力電力が極端に小さくなったものと考えられる。
本発明に係る有機薄膜太陽電池は、光電変換効率等の特性が向上するとともに、長寿命化が可能な有機薄膜太陽電池であり、加えて、比較的簡易なプロセスにより製造することが可能であり、安価な太陽電池として産業上有用である。

Claims (6)

  1. 透明基板上に、少なくとも、正極とホール輸送層と光電変換層と負極とを備えた有機薄膜太陽電池であって、前記ホール輸送層は、粒子状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/架橋したポリスチレンスルホン酸と液状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/ポリスチレンスルホン酸の混合物を用いて形成されたことを特徴とする有機薄膜太陽電池。
  2. 前記粒子状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/架橋したポリスチレンスルホン酸の混合比率は、前記液状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/ポリスチレンスルホン酸の固形分重量1に対する重量比で0.1〜5の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜太陽電池。
  3. 前記粒子状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/架橋したポリスチレンスルホン酸の平均粒径は、30〜500nmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜太陽電池。
  4. 透明基板上に正極となる金属酸化物層を形成する第1工程と、前記正極の上にホール輸送層を形成する第2工程と、前記ホール輸送層の上に光電変換層を形成する第3工程と、前記光電変換層の上に負極となる金属層を形成する第4工程とを有し、前記第2工程において、前記ホール輸送層は、粒子状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/架橋したポリスチレンスルホン酸と液状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/ポリスチレンスルホン酸との混合物を用いて形成することを特徴とする有機薄膜太陽電池の製造方法。
  5. 前記粒子状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/架橋したポリスチレンスルホン酸の混合比率は、前記液状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/ポリスチレンスルホン酸の固形分重量1に対する重量比で0.1〜5の範囲であることを特徴とする請求項5に記載の有機薄膜太陽電池の製造方法。
  6. 前記粒子状のポリ(3,4−エチレンジオキシ)チオフェン/架橋したポリスチレンスルホン酸の平均粒径は、30〜500nmの範囲であることを特徴とする請求項5に記載の有機薄膜太陽電池の製造方法。

JP2012165956A 2012-07-26 2012-07-26 有機薄膜太陽電池およびその製造方法 Expired - Fee Related JP5100909B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012165956A JP5100909B1 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 有機薄膜太陽電池およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012165956A JP5100909B1 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 有機薄膜太陽電池およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5100909B1 true JP5100909B1 (ja) 2012-12-19
JP2014027101A JP2014027101A (ja) 2014-02-06

Family

ID=47528480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012165956A Expired - Fee Related JP5100909B1 (ja) 2012-07-26 2012-07-26 有機薄膜太陽電池およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5100909B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017111030A1 (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 三菱化学株式会社 光電変換素子及び太陽電池モジュール
JP7359112B2 (ja) * 2020-09-11 2023-10-11 トヨタ自動車株式会社 注意能力検査装置および注意能力検査方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004319130A (ja) * 2003-04-11 2004-11-11 Sony Corp 光電変換素子の製造方法、光電変換素子、電子装置の製造方法、電子装置、半導体微粒子層の形成方法および積層構造体
JP2007073717A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Dainippon Printing Co Ltd 有機薄膜太陽電池
JP2010205685A (ja) * 2009-03-06 2010-09-16 Univ Of Yamanashi 高導電性と高透明性を併有する有機薄膜とその製造法ならびにそれらを用いて形成された有機デバイス。
JP2011114004A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 有機太陽電池
JP2011124551A (ja) * 2009-11-12 2011-06-23 Toray Ind Inc 凹凸構造体の製造方法およびそれを用いた光起電力素子
WO2012029750A1 (ja) * 2010-09-02 2012-03-08 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法、表示装置及び照明装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004319130A (ja) * 2003-04-11 2004-11-11 Sony Corp 光電変換素子の製造方法、光電変換素子、電子装置の製造方法、電子装置、半導体微粒子層の形成方法および積層構造体
JP2007073717A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Dainippon Printing Co Ltd 有機薄膜太陽電池
JP2010205685A (ja) * 2009-03-06 2010-09-16 Univ Of Yamanashi 高導電性と高透明性を併有する有機薄膜とその製造法ならびにそれらを用いて形成された有機デバイス。
JP2011124551A (ja) * 2009-11-12 2011-06-23 Toray Ind Inc 凹凸構造体の製造方法およびそれを用いた光起電力素子
JP2011114004A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Panasonic Electric Works Co Ltd 有機太陽電池
WO2012029750A1 (ja) * 2010-09-02 2012-03-08 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法、表示装置及び照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014027101A (ja) 2014-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Li et al. Graphdiyne-doped P3CT-K as an efficient hole-transport layer for MAPbI3 perovskite solar cells
Leem et al. Efficient organic solar cells with solution‐processed silver nanowire electrodes
Li et al. Graphene oxide modified hole transport layer for CH3NH3PbI3 planar heterojunction solar cells
Jung et al. High-efficiency polymer solar cells with water-soluble and self-doped conducting polyaniline graft copolymer as hole transport layer
CN103035845B (zh) 高导电性有机(无机)/金属/无机(有机)多层结构透明导电薄膜的制备方法
JP2011513951A (ja) タンデム型光電池
KR20110051821A (ko) 유기태양전지의 P형 전도막으로 사용되는 NiO 전도막, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 광전변환효율이 향상된 유기태양전지
Jon et al. Flexible perovskite solar cells based on AgNW/ATO composite transparent electrodes
Kohlstädt et al. Inverted ITO-and PEDOT: PSS-free polymer solar cells with high power conversion efficiency
Lee et al. Transparent and flexible PEDOT: PSS electrodes passivated by thin IZTO film using plasma-damage free linear facing target sputtering for flexible organic solar cells
Liu et al. One-step solution-processed low surface roughness silver nanowire composite transparent electrode for efficient flexible indium tin oxide-free polymer solar cells
TW201121114A (en) Inverted organic solar cell and method for manufacturing the same
CN102263203A (zh) 一种有机太阳能电池及其制作方法
CN102931354B (zh) 复合透明电极、聚合物太阳能电池及它们的制备方法
JP5100909B1 (ja) 有機薄膜太陽電池およびその製造方法
JP2015532524A (ja) ポリマー太陽電池及びその製造方法
Chu et al. Fully solution processed, stable, and flexible bifacial polymer solar cells
Liu et al. All-solution-processed flexible semitransparent organic solar cells based on sprayed silver nanowire composites as top electrodes
CN108807696B (zh) 一种改善有机太阳能电池界面修饰的方法
TWI529990B (zh) Production method of trans - type large area organic solar cell
CN102231425B (zh) 一种聚合物太阳能电池及其制备方法
KR101081455B1 (ko) ZnO 나노 물질을 이용한 고효율의 유기 태양전지 제조 방법
JP6003071B2 (ja) タンデム型有機光電変換素子
CN103872249A (zh) 一种极性溶剂修饰的有机薄膜太阳能电池及其制备方法
KR20150047314A (ko) 불규칙한 나노구조 표면의 전극을 가지는 역상 폴리머 태양전지 및 그 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120925

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees