JP5100619B2 - ロキソプロフェン含有医薬製剤1 - Google Patents
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Description
アリルイソプロピルアセチル尿素及びブロムワレリル尿素は、催眠剤及び鎮静剤として、
アセトアミノフェン類は、鎮痛剤及び解熱剤として、
エテンザミドは、鎮痛剤及び解熱剤として、
極めて広範囲に使用されている薬剤である。
(1)カフェイン類、アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロムワレリル尿素、アセトアミノフェン類及びエテンザミドより選択される1種又は2種以上の薬剤と、
(2)ロキソプロフェン類
を組合わせた医薬組成物は知られていない。
鎮痛、抗炎症及び/又は解熱を目的とする予防又は治療剤として使用するために、同時に、別々に、若しくは、順次に投与する組合わせとして
(1)カフェイン類、アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロムワレリル尿素、アセトアミノフェン類及びエテンザミドより選択される1種又は2種以上の薬剤、及び
(2)ロキソプロフェン類
を有効成分として含有し、
本発明の新規な鎮痛剤、抗炎症剤及び/又は解熱剤は、
(1)カフェイン類、アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロムワレリル尿素、アセトアミノフェン類及びエテンザミドより選択される1種又は2種以上の薬剤、及び
(2)ロキソプロフェン類
を有効成分として含有し、
本発明の新規な、鎮痛、抗炎症及び/又は解熱を目的とする予防又は治療剤を製造するための使用は、
同時に、別々に、若しくは、順次に投与する組合わせとして
(1)カフェイン類、アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロムワレリル尿素、アセトアミノフェン類及びエテンザミドより選択される1種又は2種以上の薬剤、及び
(2)ロキソプロフェン類
を有効成分とする。
ロキソプロフェン類との組み合わせであり、さらに好適には、アセトアミノフェン類及びエテンザミドより選択される1種又は2種以上の薬剤、及び
ロキソプロフェン類との組み合わせであり、またさらに好適には、エテンザミドとロキソプロフェン類との組み合わせであり、
抗炎症剤として用いる場合には、ブロムワレリル尿素、カフェイン類及びエテンザミドより選択される1種又は2種以上の薬剤、及び
ロキソプロフェン類との組み合わせであり、さらに好適には、カフェイン類とロキソプロフェン類との組み合わせであり、
解熱剤として用いる場合には、好適には、アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロムワレリル尿素及びエテンザミドより選択される1種又は2種以上の薬剤、及び
ロキソプロフェン類との組み合わせである。
カフェイン類とは、一般に、強心利尿剤及び中枢神経興奮薬として使用できるカフェイン誘導体であれば、特に限定はないが、好適には、薬局方に収載されている、カフェイン又は無水カフェインである。なお、薬局方のカフェインは、1分子の結晶水を有することから、カフェイン類の水和物及び溶媒和物も含む。
「別々に」とは、異なった時間に別々に服用することをいい、例えば、1日目に1の薬剤、2日目に他の薬剤を服用するような場合をいう。
(1)カフェイン類、アリルイソプロピルアセチル尿素、ブロムワレリル尿素、アセトアミノフェン類及びエテンザミドより選択される1種又は2種以上の薬剤、及び
(2)ロキソプロフェン類
を有効成分として含有する、本発明の新規な医薬組成物等は、優れた、鎮痛、抗炎症及び/又は解熱作用を有し、且つ、毒性もないので、これらを目的とする予防剤及び治療剤として有用である。
賦形剤(例えば、乳糖、白糖、葡萄糖、マンニトール、ソルビトールのような糖誘導体;トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、α澱粉、デキストリンのような澱粉誘導体;結晶セルロースのようなセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルランのような有機系賦形剤:及び、軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘導体;燐酸水素カルシウムのような燐酸塩;炭酸カルシウムのような炭酸塩;硫酸カルシウムのような硫酸塩等の無機系賦形剤を挙げることができる。)、
滑沢剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーガム、ゲイ蝋のようなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウムのような硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリウム;DLロイシン;脂肪酸ナトリウム塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;及び、上記澱粉誘導体を挙げることができる。)、
結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、及び、前記賦形剤と同様の化合物を挙げることができる。)、
崩壊剤(例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロース誘導体;カルボキシメチルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学修飾されたデンプン・セルロース類を挙げることができる。)、
安定剤(メチルパラベン、プロピルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チメロサール;デヒドロ酢酸;及び、ソルビン酸を挙げることができる。)、
矯味矯臭剤(例えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料等を挙げることができる。)、
希釈剤等の添加剤を用いることができる。
ロキソプロフェンナトリウム・2水和物は、弊社のものを使用した。
(2)使用薬物
無水カフェインは、和光純薬製、アリルイソプロピルアセチル尿素は、金剛化学製、ブロムワレリル尿素は、吉田製薬製、アセトアミノフェンは、シグマ製、エテンザミドは、吉田製薬製を購入して使用した。
(3)使用動物及び飼育環境
ウィスター系今道雄性ラット5週齢(動繁研)、ddy系雄性マウス4週齢(日本SLC)を使用した。
(4)投与法
薬物は、易溶難溶に拘らず、0.5%トラガント溶液に溶解若しくは懸濁して用いた。
投与液量は単独の場合、マウスには0.1ml/10g、ラットには0.5ml/100gの割合とし、併用の場合は単独の1/2量を経口投与した。
(5)統計処理
結果は平均値±標準誤差で表示した。
[試験例1]
鎮痛作用(酢酸ライジング(Writhing法))
Kosterらの方法(Koster R., Anderson M. and De Beer E.: J. Fed. Proc. 18, 412 (1958) )に準じて実施した。
無水カフェインを、(A)、
アリルイソプロピルアセチル尿素を、(B)、
アセトアミノフェンを、(C)、
エテンザミドを、(D)、
ロキソプロフェンナトリウム・2水和物を、(E)と表すが、ロキソプロフェンナトリウム・2水和物以外の各配合薬については、効果が発現しない用量を予め調べて設定した。
[試験例2]
抗炎症作用(カラゲニン足浮腫法)
Winterらの方法(Winter C.A., Risley E.A. and Nuss G.W.: Proc. Soc. Exp. Biol. Med. 111, 544 (1965))を、以下のように一部改良して実施した。
(1−組成物投与群の個々の浮腫強度/対照群の平均浮腫強度)×100
より抑制率を算出し、このデータを用いて、表3に示すように、ID50値を算出した。
(1−薬物投与群の個々の浮腫強度/対照群の平均浮腫強度)×100
より抑制率を算出した。
無水カフェインを、(A)、
アリルイソプロピルアセチル尿素を、(B)、
ブロムワレリル尿素を、(B2)、
アセトアミノフェンを、(C)、
エテンザミドを、(D)、
ロキソプロフェンナトリウム・2水和物を、(E)と表すが、ロキソプロフェンナトリウム・2水和物以外の各配合薬については、効果が発現しない用量を予め調べて設定した。
[試験例3]
解熱作用(イースト発熱法)
Roszkowskiらの方法(RoszkowskiA.P., Rooks W.H., Tomolonis A.J. and Miller L.M.: J. Pharmacol. Exp. Ther. 179, 114 (1971) )を、以下のように一部改良して実施した。
無水カフェインを、(A)、
アリルイソプロピルアセチル尿素を、(B)、
ブロムワレリル尿素を、(B2)、
アセトアミノフェンを、(C)、
エテンザミドを、(D)、
ロキソプロフェンナトリウム・2水和物を、(E)と表すが、ロキソプロフェンナトリウム・2水和物以外の各配合薬については、効果が発現しない用量を予め調べて設定した。
[製剤例1](ハ−ドカプセル剤)
標準二分式ハ−ドゼラチンカプセルの各々に、以下の処方を充填することにより、単位カプセルを製造した。
無水カフェイン 80mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg
ステアリン酸マグネシウム 7mg
微結晶性セルロ−ス 60mg
デンプン 70mg
乳糖 13mg
計 350mg
[製剤例2](錠剤)
1錠当たり、以下の処方により、常法に従って、錠剤を製造した。
無水カフェイン 80mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg
ステアリン酸マグネシウム 7mg
微結晶性セルロ−ス 60mg
デンプン 70mg
乳糖 13mg
計 350mg
尚、所望により、剤皮を塗布した。
[製剤例3](錠剤)
1錠当たり、以下の処方により、常法に従って、錠剤を製造した。
アセトアミノフェン 165mg
ステアリン酸マグネシウム 7mg
微結晶性セルロ−ス 60mg
デンプン 70mg
乳糖 8mg
計 350mg
尚、所望により、剤皮を塗布した。
[製剤例4](錠剤)
1錠当たり、以下の処方により、常法に従って、錠剤を製造した。
アセトアミノフェン 125mg
ステアリン酸マグネシウム 6mg
微結晶性セルロ−ス 40mg
デンプン 60mg
乳糖 24mg
計 300mg
尚、所望により、剤皮を塗布した。
[製剤例5](錠剤)
1錠当たり、以下の処方により、常法に従って、錠剤を製造した。
エテンザミド 165mg
無水カフェイン 80mg
ステアリン酸マグネシウム 8mg
微結晶性セルロ−ス 20mg
デンプン 80mg
乳糖 7mg
計 400mg
尚、所望により、剤皮を塗布した。
[製剤例6](錠剤)
1錠当たり、以下の処方により、常法に従って、錠剤を製造した。
エテンザミド 125mg
無水カフェイン 80mg
ステアリン酸マグネシウム 8mg
微結晶性セルロ−ス 30mg
デンプン 80mg
乳糖 32mg
計 400mg
尚、所望により、剤皮を塗布した。
[製剤例7](錠剤)
1錠当たり、以下の処方により、常法に従って、錠剤を製造した。
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg
アセトアミノフェン 125mg
無水カフェイン 80mg
ステアリン酸マグネシウム 8mg
微結晶性セルロ−ス 32mg
デンプン 80mg
計 430mg
尚、所望により、剤皮を塗布した。
[製剤例8](錠剤)
1錠当たり、以下の処方により、常法に従って、錠剤を製造した。
エテンザミド 125mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg
無水カフェイン 80mg
ステアリン酸マグネシウム 8mg
微結晶性セルロ−ス 32mg
デンプン 80mg
計 430mg
尚、所望により、剤皮を塗布した。
[製剤例9](発泡錠)
1錠当たり、以下の処方により、常法に従って、発泡錠を製造した。
エテンザミド 125mg
無水カフェイン 80mg
β−シクロデキストリン 254mg
アスパルテーム 30mg
クエン酸 965mg
炭酸水素ナトリウム 813mg
乳糖 38mg
ステアリン酸マグネシウム 50mg
計 2400mg
[製剤例10](速溶錠又はチュアブル錠)
1錠当たり、以下の処方により、常法に従って、速溶錠又はチュアブル錠を製造した。
エテンザミド 125mg
無水カフェイン 80mg
β−シクロデキストリン 300mg
アスパルテーム 30mg
D−マンニトール 106mg
ステアリン酸マグネシウム 14mg
計 700mg
Claims (1)
- (1)鎮静成分がアリルイソプロピルアセチル尿素のみ及び
(2)鎮痛成分がロキソプロフェンナトリウム・2水和物のみ
を有効成分として含有する、ロキソプロフェンナトリウム・2水和物の鎮痛作用を増強するための製剤。
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