JP5100501B2 - エンジン用密閉型油圧タペット - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの弁頭間隙をゼロにすべく、動弁装置の、相互に作動力の授受を行う二部材間に介装されるエンジン用密閉型油圧タペットの改良に関する。
かゝる内燃機関の動弁装置は、下記特許文献1に開示されているように既に知られている。
特開平10−54213号公報
従来のかゝるエンジン用密閉型油圧タペットでは、シリンダ及びピストン間の油室に、油のリーク分を常に補充するためのオイルポンプを必要し、またオイルポンプから油圧タペットに油を誘導する長い油路をも必要としている。したがって、オイルポンプを持たない小型なエンジンには適用できなかった。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、オイルポンプに頼ることなく、また長い油路を形成することなく、弁頭間隙をゼロにし得るようにしたエンジン用密閉型油圧タペットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンの弁頭間隙をゼロにすべく、動弁装置の、相互に動弁力の授受を行う二部材間に介装されるエンジン用密閉型油圧タペットであって、軸方向一端に閉塞した第1端壁、他端に軸孔付きの第2端壁を有するシリンダと、このシリンダの内周面に摺動自在に嵌合して、該シリンダ内を前記第1端壁側の第1油室と前記第2端壁側の第2油室とに仕切るピストンと、このピストンに固設されて前記軸孔を摺動自在且つ液密に貫通するピストンロッドと、弁ばねのセット荷重より小さいセット荷重で前記ピストンを第2油室側に付勢するばねと、前記第2油室から前記第1油室への一方向のみの油の流れを許容する一方向弁と、前記シリンダ内に占める前記ピストンロッドの体積の変化を吸収する体積変化吸収手段と、前記ピストンの前記第1油室側への緩慢な移動を許容すべく前記第1及び第2室間を連通する絞り通路とを有していて、前記シリンダ及びピストンロッドを前記二部材間に介装したものにおいて、前記ピストンと前記第2端壁との間で前記シリンダの内周面に、前記ピストンロッドが緩く貫通する環状の隔壁を突設して、該隔壁と前記ピストン間に前記第2油室を、また該隔壁と前記第2端壁間にシール部材収容室をそれぞれ画成し、前記シール部材収容室には、前記体積変化吸収手段を兼ねる環状の弾性シール部材を収容し、その弾性シール部材の、前記隔壁側の端部には、その内周側において前記ピストンロッドの外周面に摺動可能に密接する内側リップを、またその外周側において前記シリンダの内周面に密接する外側リップをそれぞれ形成し、これら内、外側リップにそれぞれ隣接するように、前記弾性シール部材の内周面と前記ピストンロッドの外周面間、並びに前記弾性シール部材の外周面と前記シリンダの内周面間にはそれぞれ空隙を設け、これら空隙は、前記シリンダ内に占める前記ピストンロッドの体積の変化を吸収すべく、前記弾性シール部材が圧縮変形することを許容することを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記一方向弁を、前記ピストンに設けられて前記第1油室に開放される弁室と、この弁室を第1油室に連通する弁孔と、前記弁室に設けられ、前記第1油室の昇圧時には前記弁孔を閉じ、前記第2油室の昇圧時には前記弁孔を開く弁体とで構成したことを第2の特徴とする。
さらに本発明は、第1の特徴に加えて、前記絞り通路を、前記シリンダ及び前記ピストン間の摺動間隙で構成したことを第3の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、油圧タペットを密閉型に構成して、オイルポンプを用いることなく、ピストン及びピストンロッドの昇降を可能にし、機関弁の弁頭間隙をゼロにすることができ、エンジンの作動騒音の低減に寄与し得る。また特にピストンと第2端壁との間でシリンダの内周面に、ピストンロッドが緩く貫通する環状の隔壁を突設して、該隔壁とピストン間に第2油室を、また該隔壁と第2端壁間にシール部材収容室をそれぞれ画成し、シール部材収容室には、シリンダ内に占めるピストンロッドの体積の変化を吸収する体積変化吸収手段を兼ねる環状の弾性シール部材を収容し、その弾性シール部材の、隔壁側の端部には、その内周側においてピストンロッドの外周面に摺動可能に密接する内側リップを、またその外周側においてシリンダの内周面に密接する外側リップをそれぞれ形成し、これら内、外側リップにそれぞれ隣接するように、弾性シール部材の内周面とピストンロッドの外周面間、並びに弾性シール部材の外周面とシリンダの内周面間にはそれぞれ空隙を設け、これら空隙は、弾性シール部材が圧縮変形することを許容するので、シリンダに特別な体積変化吸収手段を設ける必要がなくなり、油圧タペットのコンパクト化に寄与することができる。
本発明の第2の特徴によれば、一方向弁を全てピストンに収めることができ、したがって、シリンダに一方向弁のための油路を形成する必要がなく、油圧タペットのコンパクト化に寄与し得る。
本発明第3の特徴によれば、シリンダ及びピストンにオリフィスを形成する必要がなく、油圧タペットのコンパクト化に寄与し得る。
本発明の実施の形態を、図面に示す本発明の好適な実施例に基づき以下に説明する。
図1は本発明の実施例に係る密閉型油圧タペットを備える汎用エンジンの要部縦断正面図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図2に対応する作用説明図、図6は図2に対応する別の作用説明図である。
先ず、図1において、汎用エンジンEのエンジン本体1は、クランクケース2と、このクランクケース2の一側部から斜め上方に延出するシリンダブロック3と、このシリンダブロック3の上端に接合されるシリンダヘッド4とで構成される。クランクケース2では、クランク軸6が収容、支持され、シリンダブロック3のシリンダボア3aに嵌装されるピストン7に上記クランク軸6がコンロッド8を介して連接される。このコンロッド8の大端部にはオイルディッパ9が付設される。このオイルディッパ9は、クランク軸6の回転時、クランクケース2内の底部に貯留する潤滑オイルを飛散させるもので、そのとき発生する油沫によりエンジンE内の各部を潤滑するようになっている。したがって、このエンジンEはオイルポンプを備えていない。
シリンダヘッド4には、シリンダボア3aに連なる燃焼室10と、この燃焼室10に内端を開口する吸気ポート11及び排気ポート(図示せず)とが形成されると共に、これら吸気ポート11及び排気ポートを開閉する吸気弁12及び排気弁(図示せず)が設けられる。以下、吸気弁12及び排気弁を総称して機関弁12と呼ぶことにする。
機関弁12には、これを閉弁方向に付勢する弁ばね15がそれぞれ装着される。これら弁ばね15との協働で機関弁を開閉駆動する動弁装置16がクランクケース2からシリンダヘッド4に亙り配設される。符号17は点火プラグである。
機関弁12は、前記弁ばね15と協働する動弁装置16によって開閉される。この動弁装置16は、クランクケース2に収容、支持されてクランク軸6の下方に配置されるカム軸20を備えており、これらクランク軸6及びカム軸20間には、クランク軸6の回転を2分の1に減速して伝達する歯車式の調時伝動装置21が設けられる。
一方、シリンダヘッド4には、ロッカアーム22が支点部材23を介して揺動自在に支持され、このロッカアーム22は、一端部を機関弁12の弁頭に当接させると共に、他端部をプッシュロッド24に当接させるように配置される。プッシュロッド24は、シリンダブロック3及びシリンダヘッド4に亙りシリンダボア3aの下側に隣接して形成されるガイド孔25に配置され、このプッシュロッド24と、前記カム軸20のカム20aとの間に、本発明の密閉型油圧タペットT(以下、単に油圧タペットという。)が介装される。
したがって、カム軸20の回転により、カム20aが油圧タペットTをリフトさせれば、そのリフト力は吸気プッシュロッド24を介してロッカアーム22に伝達して、これを機関弁12の開弁方向に揺動させ、カム20aの油圧タペットTに対するリフト力が解放されると、弁ばね15の反発力が機関弁12を閉じると共に、吸気ロッカアーム22を先刻と反対方向に揺動し、吸気プッシュロッド24を介して油圧タペットTをカム20aのベース面に押しつけることになり、この繰り返しにより機関弁12は開閉される。
ところで、エンジン本体1はアルミ合金製、プッシュロッド24は、アルミ合金より熱膨張係数が小さい鉄製である。したがって、それらの素材の熱膨張係数の差により、エンジンEが高温となる通常運転時には、弁頭間隙、即ち機関弁12及びロッカアーム22間の間隙が増加傾向になり、これとは反対に、エンジンEが運転停止後、冷えるに従い、動弁間隙は減少傾向となる。
このように、エンジンEの温度が変化しても、常に弁頭間隙をゼロにするよう、油圧タペットTは次のように構成される。
図2及び図3において、油圧タペットTは、軸方向一端に閉塞したフランジ状の第1端壁30a、他端に軸孔31付きの第2端壁30bを有するシリンダ30と、このシリンダ30の内周面に摺動自在に嵌合して、シリンダ30内を前記第1端壁30a側の第1油室33と前記第2端壁30b側の第2油室34とに仕切るピストン32と、このピストン32に固設されて前記軸孔31を摺動自在且つ液密に貫通するピストンロッド36と、前記弁ばね15のセット荷重より小さいセット荷重でピストン32を第2油室34側に付勢するばね37と、第2油室34から第1油室33への一方向のみの油の流れを許容する一方向弁38と、前記軸孔31をシールすべくシリンダ30に装着される環状の弾性シール部材40と、ピストン32の第1油室33側への緩慢な移動を許容すべく第1及び第2室33,34間を連通する絞り通路39とで構成される。
環状の前記弾性シール部材40は、ピストンロッド36を囲繞し、且つシリンダ30の第2端壁30bと、シリンダ30の内周面の中間部から突出した環状の隔壁3cとの間に挟まれるようにしてシリンダ30に装着される。即ち、その隔壁30cとピストン32間には第2油室34が、また隔壁30cと第2端壁30b間にはシール部材収容室Cがそれぞれ画成されていて、そのシール部材収容室Cに、本発明の体積変化吸収手段を兼ねる環状の弾性シール部材40が収容されている。
そして、この弾性シール部材40の、隔壁3c側の端部には、内周側にピストンロッド36の外周面に密接する内側リップ40aが、また外周側にシリンダ30の内周面に密接する外側リップ40bが形成されており、これらリップ40a,40bに隣接するように、弾性シール部材40の内周面とピストンロッド36の外周面、弾性シール部材40の外周面とシリンダ30の内周面の各間には空隙42,42が設けられる。これら空隙42,42は、シリンダ30内に占めるピストンロッド36の体積の変化を吸収すべく、弾性シール部材40が圧縮変形することを許容する。
而して、シリンダ30はガイド孔25に摺動自在に嵌合され、そのシリンダの第1端壁30aにカム20aが摺接し、ピストンロッド36の外端に形成された係合凹部44にプッシュロッド24の端部が係合される。こうして、シリンダ30及びピストンロッド36は、カム20a及びプッシュロッド24間に介装される。
前記一方向弁38は、ピストン32に設けられる弁室46と、この弁室46を第1油室33に連通する弁孔47と、弁室46に設けられ、第1油室33の昇圧時には弁孔47を閉じ、第2油室34の昇圧時には弁孔47を開く弁体48とで構成され、弁室46は、複数の通孔49,49…(図4参照)を介して第2油室34に開放されている。ピストンロッド36の基部には、前記弁孔47を第2油室34に連通する横孔43が設けられる。
また前記絞り通路39は、図2に明示するように、シリンダ30及びピストン32間の摺動間隙(例えば,20μm)で構成される。その代替手段として、ピストン32に設けるオリフィスにより第1及び第2油室33,34間を連通することもできる。
次に、この実施例の作用について説明する。
始動後のエンジンEが時間の経過と共に昇温していくと、カム20aが、そのベース円部で油圧タペットTのシリンダ30の第1端壁30aを支承することで、機関弁12が弁ばね15の付勢力をもって閉じたときに、アルミ合金製のエンジン本体1と、鉄製のプッシュロッド24との熱膨張係数の差により、機関弁12の弁頭間隙、即ち機関弁12及びロッカアーム22間に間隙が発生し、その結果、油圧タペットTは無負荷状態となる。そうなると、図2に示すように、油圧タペットTでは、ばね37がそのセット荷重により、ピストン32を第2油室34側に押し上げ、このピストン32の上昇に伴ない第2油室34が昇圧すると同時に第1油室33が減圧するので、一方向弁38が開いて、第2油室34の油が一方向弁38を通過して第1油室33へと流動し、油圧タペットTは全体として伸長する。その結果、ピストン32と一体のピストンロッド36がプッシュロッド24を押し上げるので、ロッカアーム22は、弁頭間隙をゼロにするように、即ち機関弁12の弁頭に当接するように揺動する。
こうして弁頭間隙がゼロになった状態で、次にカム20aの回転が進み、そのノーズ部がシリンダ30をリフトすると、そのリフト力がシリンダ30及びピストンロッド36間に軸方向の圧縮荷重として作用し、図5に示すように、ピストン32が第1油室33側に押圧されることで、第1油室33が昇圧すると同時に第2油室34が減圧するので、一方向弁38が直ちに閉じて、第1油室33から第2油室34への油の流動を止める。その結果、ピストン32は油圧ロック状態となり、油圧タペットTは軸方向に縮むことがないから、カム20aのリフト力は、油圧タペットTからプッシュロッド24、ロッカアーム22へと確実に伝達して、機関弁12を的確に開くことができる。
次に、エンジンEが運転停止後、放熱により温度低下していくと、アルミ合金製のエンジン本体1と、鉄製のプッシュロッド24との熱膨張係数の差により、弁ばね15の荷重に抗して機関弁12を押し下げようとする開弁現象が発生するが、この場合、同時に、油圧タペットTにはカム20a及びプッシュロッド24から圧縮荷重を受けることになり、この状態が長時間続くことになる。すると、図6に示すように、ピストン32はばね37の荷重に抗して第1油室33側に押圧され続けるため、第1油室33は高圧となり、第1油室33の油が絞り通路39、即ちシリンダ30及びピストン32間の摺動間隙39を通して第2油室34に徐々に移動していき、油圧タペットTは収縮し、これに伴ない前記熱膨張係数の差による機関弁12の開弁現象がなくなると、ピストン32の移動は停止する。これにより弁頭間隙のゼロ状態を維持しながら、機関弁12の閉弁状態を確保することができ、次のエンジン始動に対応することができる。尚、上記絞り通路39は、第1及び第2油室33,34間に瞬間的に圧力差が発生したときは、大なる絞り抵抗を発揮して、第1及び第2油室33,34間での油の移動を実質上阻止するので、エンジンEの運転中の油圧タペットTの瞬間的な油圧ロック状態には影響を与えない。
ところで、油圧タペットTの上記作用において、ピストンロッド36がピストン32と共にシリンダ30内を昇降するとき、シリンダ30内に占めるピストンロッド36の体積が変化するが、その体積変化は、シリンダ30の内周面及びピストンロッド36の外周面に密接してシリンダ30の軸孔31をシールする弾性シール部材40の弾性変形により吸収される。したがって、この弾性シール部材40は、シリンダ30内に占める前記ピストンロッド36の体積の変化を吸収する体積変化吸収手段40に対応する。
かくして、油圧タペットTを密閉型に構成して、オイルポンプを用いることなく、ピストン32及びピストンロッド36の昇降を可能にし、機関弁12の弁頭間隙をゼロにすることができ、エンジンEの作動騒音の低減に寄与し得る。
また、一方向弁38は、ピストン32に設けられて第1油室33に開放される弁室46と、この弁室46を第1油室33に連通する弁孔47と、弁室46に設けられ、第1油室33の昇圧時には弁孔47を閉じ、第2油室34の昇圧時には弁孔47を開く弁体48とで構成されるので、一方向弁38を全てピストン32に収めることができ、したがって、シリンダ30に一方向弁38のための油路を形成する必要がなく、油圧タペットTのコンパクト化に寄与し得る。
さらに、絞り通路39は、シリンダ30及びピストン32間の摺動間隙39で構成されるので、シリンダ30及びピストン32にオリフィスを形成する必要がなく、油圧タペットTのコンパクト化に寄与し得る。
さらにまた、体積変化吸収手段40として、シリンダ30の内周面及びピストンロッド36の外周面に密接して軸孔31をシールする弾性シール部材40をシリンダ30に装着し、この弾性シール部材40の弾性変形により、シリンダ30内に占めるピストンロッド36の体積の変化を吸収するようにしたので、シリンダ30に特別な体積変化吸収手段を設ける必要がなく、油圧タペットTのコンパクト化に寄与し得る。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、本発明の密閉型油圧タペットTは、各種形式の動弁装置にも適用可能である。例えば、オーバヘッドカムシャフト型の動弁装置においては、ロッカアームの揺動端と弁頭との間に介装することもでき、また特許文献1に開示されるように、ロッカアームの支点部に設置することもできる。
本発明の実施例に係る密閉型油圧タペットを備える汎用エンジンの要部縦断正面図。 図1の2−2線拡大断面図。 図2の3−3線断面図。 図2の4−4線断面図。 図2に対応する作用説明図。 図2に対応する別の作用説明図。
C・・・・・・シール部材収容室
E・・・・・・内燃機関
T・・・・・・密閉型油圧タペット
16・・・・・動弁装置
20a,24・・・動弁装置の二部材(カム、プッシュロッド)
30・・・・・シリンダ
30a・・・・第1端壁
30b・・・・第2端壁
30c・・・・隔壁
31・・・・・軸孔
32・・・・・ピストン
33・・・・・第1油室
34・・・・・第2油室
35・・・・・ピストンロッド
37・・・・・ばね
38・・・・・一方向弁
39・・・・・絞り通路(摺動間隙)
40・・・・・体積変化吸収手段(弾性シール部材)
40a・・・・内側リップ
40b・・・・外側リップ
42・・・・・空隙
46・・・・・弁室
47・・・・・弁孔
48・・・・・弁体

Claims (3)

  1. エンジン(E)の弁頭間隙をゼロにすべく、動弁装置(16)の、相互に動弁力の授受を行う二部材(20a,24)間に介装されるエンジン用密閉型油圧タペットであって、 軸方向一端に閉塞した第1端壁(30a)、他端に軸孔(31)付きの第2端壁(30b)を有するシリンダ(30)と、このシリンダ(30)の内周面に摺動自在に嵌合して、該シリンダ(30)内を前記第1端壁(30a)側の第1油室(33)と前記第2端壁(30b)側の第2油室(34)とに仕切るピストン(32)と、このピストン(32)に固設されて前記軸孔(31)を摺動自在且つ液密に貫通するピストンロッド(36)と、弁ばね(15)のセット荷重より小さいセット荷重で前記ピストン(32)を第2油室(34)側に付勢するばね(37)と、前記第2油室(34)から前記第1油室(33)への一方向のみの油の流れを許容する一方向弁(38)と、前記シリンダ(30)内に占める前記ピストンロッド(36)の体積の変化を吸収する体積変化吸収手段(40)と、前記ピストン(32)の前記第1油室(33)側への緩慢な移動を許容すべく前記第1及び第2室(33,34)間を連通する絞り通路(39)とを有していて、前記シリンダ(30)及びピストンロッド(36)を前記二部材(20a,24)間に介装したものにおいて、
    前記ピストン(32)と前記第2端壁(30b)との間で前記シリンダ(30)の内周面に、前記ピストンロッド(36)が緩く貫通する環状の隔壁(30c)を突設して、該隔壁(30c)と前記ピストン(32)間に前記第2油室(34)を、また該隔壁(30c)と前記第2端壁(30b)間にシール部材収容室(C)をそれぞれ画成し、
    前記シール部材収容室(C)には、前記体積変化吸収手段(40)を兼ねる環状の弾性シール部材(40)を収容し、
    その弾性シール部材(40)の、前記隔壁(30c)側の端部には、その内周側において前記ピストンロッド(36)の外周面に摺動可能に密接する内側リップ(40a)を、またその外周側において前記シリンダ(30)の内周面に密接する外側リップ(40b)をそれぞれ形成し、
    これら内、外側リップ(40a,40b)にそれぞれ隣接するように、前記弾性シール部材(40)の内周面と前記ピストンロッド(36)の外周面間、並びに前記弾性シール部材(40)の外周面と前記シリンダ(30)の内周面間にはそれぞれ空隙(42,42)を設け、
    これら空隙(42,42)は、前記シリンダ(30)内に占める前記ピストンロッド(36)の体積の変化を吸収すべく、前記弾性シール部材(40)が圧縮変形することを許容することを特徴とするエンジン用密閉型油圧タペット。
  2. 請求項1記載のエンジン用密閉型油圧タペットにおいて、
    前記一方向弁(38)を、前記ピストン(32)に設けられて前記第1油室(33)に開放される弁室(46)と、この弁室(46)を第1油室(33)に連通する弁孔(47)と、前記弁室(46)に設けられ、前記第1油室(33)の昇圧時には前記弁孔(47)を閉じ、前記第2油室(33)の昇圧時には前記弁孔(47)を開く弁体(48)とで構成したことを特徴とするエンジン用密閉型油圧タペット。
  3. 請求項1記載のエンジン用密閉型油圧タペットにおいて、
    前記絞り通路(39)を、前記シリンダ(30)及び前記ピストン(32)間の摺動間隙(39)で構成したことを特徴とするエンジン用密閉型油圧タペット。
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