JP2004251300A - 油圧式オートテンショナ - Google Patents

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Abstract

【課題】オートテンショナの組立ての容易化を図ることである。
【解決手段】作動油が充填されたシリンダ1のスリーブ3内にシリンダ内部を圧力室5とリザーバ室6とに仕切り、その両室を連通させる通路11およびチェックバルブ12が設けられたプランジャ4を摺動自在に組込む。プランジャ4の上面に形成されたロッド挿入孔10内にプッシュロッド9の下端部を挿入し、そのプッシュロッド9の上部をシリンダ1の上部開口を密封するオイルシール8をスライド自在に貫通させる。シリンダ1の内部にプランジャ4をプッシュロッド9の下端に押し付けるプランジャスプリング13と、プッシュロッド9に外方向への突出性を付与する張力調整ばね15とを組込む。プランジャスプリング13の自然状態における長さをスリーブ3の底面から開口端までの軸方向長さより短くして、スリーブ3内に対するプランジャ4の挿入時にプランジャスプリング13が影響を与えないようにしてオートテンショナの組立ての容易化を図る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関のカム軸駆動用ベルト等のベルトやチェーンの張力を一定に保持する油圧式オートテンショナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関におけるカム軸駆動用のベルト伝動装置においては、機関運転時の機関本体の熱膨張によるプーリ心間距離の変化やトルク変動等によってベルトの張力が変化するため、ベルトに接触させたテンションローラに油圧式オートテンショナの調整力を付与してベルトの張力を一定に保つようにしている。
【0003】
この種の油圧式オートテンショナとして、油圧ダンパと張力調整ばねの弾性力とによってベルトの張力変化を吸収するようにした気液二相構造の油圧式オートテンショナが従来から知られている(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−35546号公報
【0005】
上記特許文献に記載されたオートテンショナにおいては、本願のオートテンショナを示す図1(I)を援用して説明すると、作動油が充填されたシリンダ1をアルミ合金から成るシリンダ本体2と、そのシリンダ本体2内に挿入された鋼製の底付きのスリーブ3とで形成し、前記スリーブ3内にプランジャ4を摺動自在に組込んでシリンダ1の内部を圧力室5とリザーバ室6とに仕切り、前記シリンダ1の上部開口に前記作動油の油面間に空気溜り7を形成するオイルシール8を取付け、そのオイルシール8をスライド自在に貫通するプッシュロッド9の下端部をプランジャ4の上面に形成されたロッド挿入孔10内に挿入している。
【0006】
また、プランジャ4に形成されたロッド挿入孔10の内周面とロッド9の下端部外周面間に圧力室5とリザーバ室6とを連通する通路11を形成し、その通路11に圧力室5内の圧力がリザーバ室6内の圧力より高くなると通路11を閉じるチェックバルブ12を設けている。
【0007】
さらに、圧力室5内にプランジャスプリング13を組込んでプランジャ4をプッシュロッド9の下端に押し付けると共に、プッシュロッド9にはリザーバ室6内に位置する部分にシリンダ1の内周面に沿って揺動可能なウェアリング14を嵌合し、そのウェアリング14の下方に張力調整ばね15を組込んでウェアリング14をプッシュロッド9に形成された段部16に押し付けてプッシュロッド9に外方向への突出性を付与している。なお、17はセパレータを示す。
【0008】
上記油圧式オートテンショナにおいては、ベルトからプッシュロッド9に押込み力が付与されたときチェックバルブ12によって通路11を閉じ、圧力室5内の作動油によって上記押込み力を緩衝するようにしている。また、ベルトに弛みが生じると、張力調整ばね15の押圧力によりプッシュロッド9を外方向に移動させてベルトの弛みを吸収するようにしている。
【0009】
上記気液二相構造の油圧式オートテンショナにおいては、オイルシール8がシリンダ1内部への空気の侵入を防止し、シリンダ1内部から外部への空気の漏洩を阻止する特性を有しているため、使用時の温度上昇によって圧力室5およびリザーバ室6内を大気圧以上の圧力状態に保持することができる。このため、プランジャが圧力室5の容積を拡大する方向への移動時において、圧力室5の負圧のレベルが小さく、圧力室5においてキャビテーションの発生をほぼ完全に防止することができるという特徴を有している。
【0010】
また、プランジャ4のロッド挿入孔10とプッシュロッド9の下端部間に形成された通路11は十字溝等の溝状とするとすることができるため、プランジャ4を鍛造によって形成することができ、上記プランジャ4を切削によって形成する油圧式オートテンショナに比較してコストの低減化を図ることができるという特徴も有している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の気液二相構造の油圧式オートテンショナにおいては、図2に示すように、プランジャスプリング13の自然状態における軸方向長さがスリーブ3の底面から開口端までの軸方向長さより長いため、プッシュロッド9の下端部にプランジャ4を接続し、そのプランジャ4をスリーブ3内に挿入するオートテンショナの組立て時に、スリーブ3内に先に組込まれたプランジャスプリング13やシリンダ1内に予め充填された作動油の影響を受けてプランジャ4に傾きを生じることが多い。このため、スリーブ3内にプランジャ4をスムーズに挿入することができず、オートテンショナの組立てに手間がかかるという不都合があった。また、スリーブ3の開口端に対する引っ掛かりによってスリーブ3の開口端が変形したり、カジリによってバリが発生するという不都合もあった。
【0012】
この発明の課題は、気液二相構造のオートテンショナの組立ての容易化を図ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、シリンダのスリーブ内に組込まれた摺動可能なプランジャを前記スリーブ内に組込まれたプランジャスプリングによってプッシュロッドの下端に押し付けるようにした油圧式のオートテンショナにおいて、前記プランジャスプリングの軸方向長さをスリーブの開口部にプランジャの下部が挿入される状態でそのプランジャの下面に当接することのない長さとした構成を採用したのである。
【0014】
上記のように構成すれば、プランジャスプリングがスリーブに対するプランジャの挿入に影響を与えることがなく、スリーブ内にプランジャをスムーズに挿入することができ、オートテンショナの組立ての容易化を図ることができる。また、プランジャの挿入がスムーズであるため、スリーブの開口端が変形したり、カジリによってバリが発生するのを防止することができる。
【0015】
ここで、スリーブ内に対するプランジャの挿入時、スリーブ内にプランジャの一部が挿入された状態でプランジャが漬かることのない量の作動油をスリーブ内に予め充填しておき、プランジャの挿入後にシリンダ内に作動油を充填して、作動油を2回に分けて注入する方法を採用すると、作動油がプランジャの初期挿入に影響を与えることがなくなるため、スリーブ内に対してプランジャをよりスムーズに挿入することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。油圧式オートテンショナの構成は先に述べた通りであるため説明を省略する。図1(II)は、油圧式オートテンショナの組立て途中の状態を示し、スリーブ3内に挿入されたプランジャスプリング13の自然状態での軸方向長さLは、スリーブ3の底面から開口端までの長さL より短くなり、スリーブ3内にプランジャ4の下部が挿入される状態でそのプランジャ13の下面にプランジャスプリング13が当接することのない長さとされている。
【0017】
オートテンショナの組立てに際しては、プッシュロッド9にウェアリング14、張力調整ばね15およびセパレータ17を順次嵌め合わせると共に、プッシュロッド9の上部にオイルシール8を嵌合し、プッシュロッド9の下端部をプランジャ4のロッド挿入孔10に挿入して、各部品を予め組立て、組立品Aを形成する。
【0018】
一方、スリーブ3内にはプランジャスプリング13を入れておくと共に、作動油を充填しておく。作動油の充填量は、プランジャ4の下端部がスリーブ3内に挿入された状態でプランジャ4の下端部がその作動油に漬かることのない量としておく。
【0019】
スリーブ3内に対する作動油の充填後、シリンダ1の上側から内部にプランジャ4を先にして前記組立品Aを挿入し、プッシュロッド9の押し込みによってスリーブ3内にプランジャ4を挿入する。
【0020】
このとき、スリーブ3内に予め組込まれたプランジャスプリング13の軸方向長さはスリーブ3の底面から開口端までの軸方向長さより短く、また、作動油の充填量はプランジャ4の下端部がスリーブ3内に挿入された状態でその下端が作動油に漬かることのない量であるため、プランジャスプリング13や作動油がプランジャ4の挿入に影響を与えることがない。
【0021】
このため、スリーブ3内に対してプランジャ4をスムーズに挿入することができる。プランジャ4の挿入後、オイルシール8とシリンダ1の上部開口間から内部に残りの作動油を充填し、オイルシール8をシリンダ1の上部開口内に押し込み、止め輪18の取付けによってオイルシール8を抜け止めすることによってオートテンショナの組立てが完了する。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、スリーブ内に組込まれてプランジャをプッシュロッドの下端に押し付けるリターンスプリングの自然状態での長さをスリーブの開口部にプランジャの下部が挿入される状態でそのプランジャの下面に当接することのない長さとしたので、プランジャスプリングの影響を受けることなくスリーブ内にプランジャをスムーズに挿入することができ、オートテンショナの組立ての容易化を図ることができる。
【0023】
また、スリーブ内にプランジャをスムーズに挿入することができるため、スリーブの開口端での引っ掛かりによるスリーブの変形やカジリによるバリの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(I)はこの発明に係るオートテンショナの実施の形態を示す縦断正面図、(II)は組立て途中の状態を示す縦断正面図
【図2】従来のオートテンショナの組立て途中の状態を示す縦断正面図
【符号の説明】
1 シリンダ
2 シリンダ本体
3 スリーブ
4 プランジャ
5 圧力室
6 リザーバ室
8 オイルシール
9 プッシュロッド
10 ロッド挿入孔
11 通路
12 チェックバルブ
13 プランジャスプリング
15 張力調整ばね

Claims (1)

  1. 作動油が充填されたシリンダをシリンダ本体と、そのシリンダ本体内に挿入された底付きのスリーブとで形成し、前記スリーブ内に摺動可能に組込まれてシリンダ内部を圧力室とリザーバ室とに仕切るプランジャを鍛造品とし、前記シリンダの上部開口を密封するオイルシールをスライド自在に貫通するプッシュロッドの下端部を前記プランジャの上面に形成されたロッド挿入孔内に挿入し、そのプッシュロッドの下端部外周とロッド挿入孔の内周面間に前記圧力室とリザーバ室とを連通する通路を形成し、その通路に圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなると通路を閉じるチェックバルブを設け、前記シリンダ内には、プランジャをプッシュロッドの下端に押し付けるプランジャスプリングと、プッシュロッドに外方向への突出性を付与する張力調整ばねとを組込んだ油圧式オートテンショナにおいて、前記スリーブの底面で支持されるプランジャスプリングの自然状態における軸方向長さを前記スリーブの開口部にプランジャの下部が挿入される状態でそのプランジャの下面に当接することのない長さとしたことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
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