JP5100317B2 - 光走査装置、画像形成装置、スラスト方向力相殺方法 - Google Patents

光走査装置、画像形成装置、スラスト方向力相殺方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5100317B2
JP5100317B2 JP2007291544A JP2007291544A JP5100317B2 JP 5100317 B2 JP5100317 B2 JP 5100317B2 JP 2007291544 A JP2007291544 A JP 2007291544A JP 2007291544 A JP2007291544 A JP 2007291544A JP 5100317 B2 JP5100317 B2 JP 5100317B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflecting surfaces
light beam
optical
scanning device
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007291544A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008191646A (ja
Inventor
貴志 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to US12/023,674 priority Critical patent/US8027076B2/en
Publication of JP2008191646A publication Critical patent/JP2008191646A/ja
Priority to US13/217,785 priority patent/US8218217B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5100317B2 publication Critical patent/JP5100317B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/435Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/47Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light
    • B41J2/471Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material using the combination of scanning and modulation of light using dot sequential main scanning by means of a light deflector, e.g. a rotating polygonal mirror
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/08Mirrors
    • G02B5/09Multifaceted or polygonal mirrors, e.g. polygonal scanning mirrors; Fresnel mirrors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/113Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using oscillating or rotating mirrors
    • H04N1/1135Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using oscillating or rotating mirrors for the main-scan only

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Description

本発明は、回転偏向器により入射光を反射偏向させる光走査技術に関するものであり、特に、当該回転偏向器における反射面にて受ける空気抵抗により生ずるスラスト方向力の影響を低減させる技術に関するものである。
従来、光源からの光束を回転偏向器を用いて複数の感光体それぞれの感光面に対して走査させ、感光体に静電潜像等の画像形成を行う技術が知られる。
上記従来技術では、複数の感光体に対する光ビームの走査を行う回転偏向器における複数の反射面が、回転軸に対して同じ方向に傾斜している。(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−2846号公報
上記従来技術では、回転偏向器における複数の反射面が回転軸に対して同方向に傾いているため、回転偏向器が回転する際の空気抵抗の影響で、回転軸方向(スラスト方向)のいずれか一方の側に向く偏ったスラスト方向力が発生してしまう。
このような従来の光走査技術では、異なる印字速度に対応するために回転偏向器を複数通りの回転速度で駆動する場合があり、当該回転速度の変動によって軸方向にかかる力が変化してしまう。このようなスラスト方向力の変動は、回転偏向器の軸方向における位置の変動を生じさせ、ひいては光学特性の変動の原因となるおそれがある。
また、このように回転偏向器の回転軸方向における位置が変動する状況においては、当該位置変動が生じた場合でも回転偏向器の反射面の有効反射領域内に光束を入射させるために、回転偏向器の軸方向における反射有効範囲を広く確保する(回転偏向器の回転軸方向におけるサイズを大きくする)必要がある。
このような回転偏向器の反射有効範囲の拡大は、回転偏向器の回転時における風損を増大させ、モータ負荷や騒音を増大させる。
上述のような回転偏向器の回転軸方向における位置変動は、スラスト方向の力に対応可能な軸受け等を採用することにより抑制することができるが、装置が高価になってしまうという問題がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、回転偏向器により入射光を反射偏向させる光走査技術において、当該回転偏向器における反射面にて受ける空気抵抗により生ずるスラスト方向力に起因する悪影響を低減させる技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様に係る光走査装置は、回転方向に複数配列された反射面によって入射光束を反射偏向させることにより、該入射光束を所定方向に走査させる回転偏向器を備え、前記回転偏向器は、少なくとも第1組〜第4組の反射面であって、各組において一対の反射面の中央部は前記回転偏向器の回転軸を挟んで位置する少なくとも第1組〜第4組の反射面を備え、前記各組において、各反射面は前記回転軸に対して同じ角度で傾斜し、前記第1組の各反射面の傾斜角度はθ1、前記第2組の各反射面の傾斜角度はθ2、前記第3組の各反射面の傾斜角度はθ3、前記第4組の各反射面の傾斜角度はθ4であり、θ1〜θ4はそれぞれ異なる値であり、かつθ1=−θ3、θ2=−θ4、|θ1|=|θ3|>|θ2|=|θ4|であり、前記第1組の各反射面は、前記第3組の各反射面とは前記回転軸に対して逆方向に傾斜し、前記第3組の各反射面で受ける空気抵抗により生じる前記回転偏向器の軸方向である第1のスラスト方向への力を、当該第1組の各反射面で受ける空気抵抗により生じる前記第1のスラスト方向とは反対方向の第2のスラスト方向への力により相殺するとともに、前記第4組の各反射面とは逆方向に傾斜する前記第2組の各反射面は、前記第4組の各反射面が空気抵抗を受けることにより生じる前記回転偏向器の軸方向への力を、当該第2組の各反射面で受ける空気抵抗により生じる前記軸方向において前記力とは反対方向の力により相殺することを特徴とするものである。
また、本発明の一態様に係る画像形成装置は、上述のような構成の光走査装置と、前記光走査装置によって走査される光束により静電潜像が形成される感光体と、前記感光体上に形成された静電潜像を顕像化させる現像部とを備えてなることを特徴とするものである。
上述した課題を解決するため、本発明の一態様に係るスラスト方向力相殺方法は、回転方向に複数配列された反射面によって入射光束を反射偏向させることにより、該入射光束を所定方向に走査させる回転偏向器であって、少なくとも第1組〜第4組の反射面であって、各組において一対の反射面の中央部は前記回転偏向器の回転軸を挟んで位置する少なくとも第1組〜第4組の反射面、を備え、前記各組において、各反射面は、前記回転軸に対して同じ角度で傾斜し、前記第1組の各反射面の傾斜角度はθ1、前記第2組の各反射面の傾斜角度はθ2、前記第3組の各反射面の傾斜角度はθ3、前記第4組の各反射面の傾斜角度はθ4であり、θ1〜θ4はそれぞれ異なる値であり、かつθ1=−θ3、θ2=−θ4、|θ1|=|θ3|>|θ2|=|θ4|である回転偏向器によるスラスト方向力相殺方法であって、前記第3組の各反射面で受ける空気抵抗により生じる前記回転偏向器の軸方向である第1のスラスト方向への力を、前記第3組の各反射面とは前記回転軸に対して逆方向に傾斜する前記第1組の各反射面で受ける空気抵抗により生じる前記第1のスラスト方向とは反対方向の第2のスラスト方向への力により相殺するとともに、前記第4組の各反射面が空気抵抗を受けることにより生じる前記回転偏向器の軸方向の力を、前記第4組の各反射面とは逆方向に傾斜する前記第2組の各反射面で受ける空気抵抗により生じる前記軸方向において前記力とは反対方向の力により相殺することを特徴とするものである。
以上に詳述したように本発明によれば、回転偏向器により入射光を反射偏向させる光走査技術において、当該回転偏向器における反射面にて受ける空気抵抗により生ずるスラスト方向力に起因する悪影響を低減させる技術を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による光走査装置を備える画像形成装置の構成例を示す図である。なお、ここでは、本実施の形態による画像形成装置がカラープリンタ装置である例を示すが、これに限られるものではなく、例えばフルカラー複写装置やファクシミリ装置等であってもよいことは言うまでもない。
本実施の形態による画像形成装置1は、画像信号に対応する走査光を生成する光走査装置3と、光走査装置3による走査光により感光体上に形成される静電潜像をトナーにより可視化し、形成されたトナー像を用紙Pに転写して出力する画像形成部5とを有している。
用紙Pは、用紙保持部7にて保持されている。用紙保持部7は、所定の枚数までのシート状の用紙Pを保持可能であり、画像形成部5にてトナー像が形成されるタイミングに合わせて、用紙Pを画像形成部5に給紙する。
用紙保持部7と画像形成部5との間には、用紙保持部7から画像形成部5に向けて用紙Pを搬送するための搬送路9が設けられている。搬送路9は、画像形成部5において用紙Pにトナー像を転写する転写位置を経由し、用紙Pに転写されたトナー像を用紙Pに定着する定着装置11まで用紙Pを案内する。
画像形成部5は、例えば絶縁性の所定の厚さのフィルムを無端ベルト状に形成してなる転写ベルト13を有する。なお、転写ベルト13の材料としては、絶縁フィルムに限られるものではなく、薄い金属シートの表面を樹脂等で保護したものを利用することもできる。
転写ベルト13は、駆動ローラ15および従動ローラ19に巻き架けられており、これらのローラにより所定の張力が与えられている。転写ベルト13は、駆動ローラ15が回転駆動されることにより、駆動ローラ15の軸線に平行な任意の位置が矢印A方向に移動される。換言すると、転写ベルト13のベルト面は、駆動ローラ15の外周面が移動される速度で、一方向に循環する。
転写ベルト13のベルト面が所定の張力が与えられた状態で実質的に平面状に移動される区間には、第1、第2、第3および第4の画像形成ユニット21、22、23および24が所定の間隔で配列されている。
第1の画像形成ユニット21、第2の画像形成ユニット22、第3の画像形成ユニット23および第4の画像形成ユニット24は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)およびK(ブラック)の色のトナーを収容した現像装置21A、22A、23Aおよび24Aと、各現像装置が現像すべき静電像を保持する感光体ドラム21B、22B、23B および24Bとから構成されている。
各画像形成ユニット21〜24における感光体ドラムの表面(外周面)には、画像形成ユニット内にセットされる現像装置が現像すべき色の画像に対応する静電潜像が、光走査装置3からの走査光によって形成される。このようにして感光体上に形成された静電潜像は、対応する現像装置から供給されるトナーにより顕像化される。
第1の画像形成ユニット21から第4の画像形成ユニット24は、それぞれが転写ベルト13を介在させた状態で転写ローラ31から転写ローラ34と対向している。これら転写ローラ31から転写ローラ34は、転写ベルト13の感光体と対向しない側の面を、各感光体ドラムに対して押し付け、転写ベルト13上に保持されて搬送される用紙Pに感光体ドラム上のトナー像を転写させる。
現像装置21A、22A、23Aおよび24Aと、感光体ドラム21B、22B、23Bおよび24Bと、転写ローラ31,32,33および34と、転写ベルト13とが上述したように配列された画像形成装置1においては、図示しない画像信号供給部により供給される画像信号が、色成分毎に光走査装置3に供給されることで生成される画像光が、対応する色のトナーを保持した現像装置と一体の感光体ドラムの表面に露光される。
このとき、個々の画像形成ユニット21〜24においては、順次転写されるトナー像が用紙P上で互いに重なるように、所定のタイミングで感光体ドラム上に静電潜像を形成し、対応する現像装置により現像する。
それぞれの画像形成ユニット21〜24の感光体ドラム21B、22B、23Bおよび24Bに形成されたトナー像は、それぞれの感光体ドラム21B、22B、23Bおよび24Bに対応する1次転写装置31〜34により、転写ベルト13上の用紙Pに転写される。このとき、転写ベルト13が所定の速度で用紙Pを移動させることにより、転写ベルト13上の用紙PにY、M、CおよびKのトナー像が順に積層される。
なお本実施の形態では、図1に示すように、転写ローラ31〜34がローラ体である例を示しているが、これに限られるものではなく、例えばスコロトロン等の電圧発生装置を転写手段として採用することも可能である。
搬送路9中の所定の位置には、用紙保持部7から転写位置に向けて案内される用紙Pを一時的に停止させるレジストローラ61が設けられている。レジストローラ(registration roller)61は、少なくとも一方のローラが所定方向に回転するもので、他方のローラは、図示しない圧接機構を介して一方のローラに所定の圧力で押し付けられている。
搬送路9にて、用紙保持部7から転写位置に向けて案内される用紙Pは、停止状態のレジストローラ61のニップ部に付き当てられることにより、斜行補正される。
図2は、本実施の形態における光走査装置3の詳細について説明するための平面図である。図3は、本実施の形態による画像形成装置1における光走査装置3周辺の構成について説明するための側面図である。
光走査装置3は、光源からの光束を、複数の感光体ドラム21B、22B、23Bおよび24Bそれぞれの感光面に対して主走査方向に走査する役割を有しており、光走査装置3により走査される光束により感光体ドラム21B、22B、23Bおよび24Bの感光面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム上に形成された静電潜像は、現像装置21A、22A、23Aおよび24Aにより、各感光体ドラムに対応する色の現像剤で顕像化される。
ポリゴンミラー(回転偏向器)35は、複数の感光体ドラムそれぞれに対応するようにポリゴンミラー35の回転方向に複数配列された反射面35Y、35M、35Cおよび35Kによって入射光束を反射偏向させることにより、入射光束を主走査方向(所定方向)に走査させる。また、ポリゴンミラー35の複数の反射面35Y、35M、35Cおよび35Kの、ポリゴンミラー35の回転軸35pに対する傾斜角度は、各反射面が対応付けられている感光体に応じた角度に設定されている。ここで、反射面35Y、35M、35Cおよび35Kは、回転軸35pを回転中心軸として一体的に回転可能に支持されている。なお、ここでは、ポリゴンミラー35における全ての反射面が、回転軸35pに対して傾斜している構成を例示したが、これに限られるものではなく、これら複数の反射面の内の少なくとも一面が回転軸35pに対して傾斜している構成であれば本発明を適用可能である。
偏向前光学系70は、主走査方向と直交する副走査方向(ポリゴンミラーの回転軸方向)において互いに異なる位置に配置されるとともに、それぞれが独立に点滅可能な4つのLDからなるLDアレイ71と、LDアレイ71からの発散光を収束光、平行光もしくは緩い拡散光とする有限レンズ(またはコリメータレンズ)72と、図示しないアパーチャと、光束をポリゴンミラー35近傍で集光させるシリンダレンズ74Aおよび74Bとを備えている。
偏向前光学系70は、このような構成により、LDアレイ71からの光を主走査方向に長い断面形状の光束となるように整形してポリゴンミラー35に向けて導くとともに、ポリゴンミラー35の反射面近傍で副走査方向に光束を集光させる。
偏向後光学系37は、プラスチック等の樹脂材料からなる複数の光学素子により構成されている。具体的には、偏向後光学系37は、連続的にパワーが変化するようなパワー分布の自由曲面を有するfθ1レンズ37Aと、それぞれの感光体ドラムに対応して設けられたfθ2レンズ37Y,37M、37Cおよび37Kと、カバーガラス38Y,38M、38Cおよび38Kとを有している。
このような構成により、偏向後光学系は、ポリゴンミラー35における複数の反射面35Y〜35Kそれぞれにより反射偏向される光束を、それぞれ異なる光路で、各反射面に対応する感光体ドラム21B、22B、23Bおよび24Bの感光面に導く。
具体的には、各反射面35Y、35M、35Cおよび35Kによって反射された光束は、第一の折り返しミラー33Y、33M、33Cおよび33Kに導かれ、更に対応する感光体ドラムに到達するよう、第二の折り返しミラー34Y、34M、34Cおよび34Kにより折り返される。このようにして折り返された光束は、fθ2レンズ37Y、37M、37Cおよび37Kを通過した後に、カバーガラス38Y、38M、38Cおよび38Kを通過して、各感光体ドラムに導かれる。この際、各光束と、各折り返しミラー等の光学素子とが干渉しないように配置することが重要である。
また、本実施の形態では、ポリゴンミラー35の反射面が8面であるため、ポリゴンミラーに入射される光束が1本の場合、ポリゴンミラー35が1回転することで4色の色情報を2ライン分各感光体に書き込むことができる。ここではLDアレイ71が4本の光束を出射する、いわゆる「マルチビーム光学系」を採用しているため、ポリゴンミラー35が1回転することで4色の色情報を8ライン分、各感光体に書き込むことができる。
fθ1レンズ37Aおよびfθ2レンズ37Y、37M、37Cおよび37Kは、主走査方向と副走査方向の二方向において独立に曲率が変化している。ここでのfθ1レンズ37Aは、共有光学素子に相当するものである。fθ1レンズ37Aおよびfθ2レンズ37Y、37M、37Cおよび37Kそれぞれのパワー分布は、ポリゴンミラー35にて反射偏向され複数の感光体ドラム21B、22B、23Bおよび24Bそれぞれに導かれるべき光束に対して、該光束の入射位置に応じて、偏向後光学系37により感光面に導かれる光束が該感光面上において所定の光学特性(例えば、光束のビーム径、走査線の曲がり方の度合、走査範囲に対する光束の位置などについての所定条件を満たす特性)となるようなパワーを与えるパワー分布に設定されている。このように、共有光学素子は、ポリゴンミラー35における複数の反射面それぞれにより反射偏向される光束すべてに作用する滑らかなレンズ面を有している。
このように、従来感光体毎に独立に設けられていた光学素子の一部を共有光学素子にまとめて、複数の感光体に導かれるべき全ての光束に対して該共有光学素子によってパワーを与えることで、副走査方向における光学部品の配置スペースの削減に寄与することができる。また、配置すべき光学部品の点数を削減することができるため、各光学部品の配置誤差等に起因する光学特性の劣化を回避することができるとともに、低コスト化にも寄与することができる。
また、感光体毎に独立に設けられていた光学素子の一部を共有光学素子にまとめることで、ポリゴンミラーの各反射面の傾斜角度を小さい角度に設定することが可能となり、光学系の副走査方向における配置スペースを小さくすることができる。また、ポリゴンミラーの反射面の傾斜角度が大きい場合に増大してしまう非対称型の波面収差の発生を抑制することができ、ひいては結像特性の改善も実現することができる。さらに、このような構成の光走査装置を画像形成装置に適用することにより、画像形成装置のコンパクト化および画像形成処理における画質の安定化に寄与することが可能となる。
なお、ここでの「所定の光学特性」とは、感光体の感光面上に静電潜像を形成する上で望ましい光学特性を意味している。また、偏向前光学系からのポリゴンミラーへの入射光束を反射面近傍で集光させる(ポリゴンミラーの反射面上と感光体の感光面上とで副走査方向において共役な関係にする)構成とすることにより、ポリゴンミラーの各反射面の傾斜に起因する副走査方向におけるビーム位置のずれを抑制している(面倒れ補正)。
ポリゴンミラー35は、ポリゴンモータ36の軸に固定されたロータ上の座面に固定されている。このポリゴンモータ36は、偏向走査のために、所定の速度(回転数)で回転駆動される。ポリゴンミラー35に設けられる反射面の数や回転数は、出力要求(すなわち、画像形成装置1に求められる解像度や印字速度など)に応じて規定される。
図4は、本発明の第1の実施の形態におけるポリゴンミラーの平面形状と各反射面を側面から見た形状を示す図である。
同図において、基準面Aの側が、ポリゴンモータ36の台座部に設置される面を示している。図4では、ポリゴンミラー35の面aと面eがそれぞれポリゴンミラー35の回転軸に対してθ1の傾きに設定され、面dと面hがそれぞれθ2の傾きに設定され、面cと面gがθ3の傾きに設定され、面bと面fがθ4の傾きに設定されていることを示している。
更に、本実施の形態においては、ポリゴンミラー面のポリゴンモータ回転中心軸35p(ポリゴンミラーの穴中心軸)に対する傾き角絶対値はθ1とθ3が最大で等しく、両者の傾き角の符号は反対になっている(すなわち、θ1=−θ3の関係)。ここで、傾き角θの値の符合が「−(マイナス)」であることは、基準面Aから離れるに従い、面が回転軸(ポリゴンミラーの穴部中心軸)35pに近づいてゆく方向に傾いていることを示している。
つまり、本実施の形態では、ポリゴンミラーの回転軸に対して傾斜している反射面を含むポリゴンミラーにおいて、複数の反射面の内に、回転軸に対する傾斜角度が最大の反射面a、eと、回転軸からの角度の絶対値が反射面aと同じで傾き方向が逆である反射面c、gが存在するような構成となっている(傾き角の絶対値が最大の一対の面の傾斜角度が±θ1に設定されている)。この場合、反射面a、eおよび反射面c、gの内のいずれか一方が、他方の面にて受ける空気抵抗により生ずるスラスト方向力を相殺あるいは低減するための受風面としての役割を有する。また、傾き角の絶対値が最大の一対の面の傾斜角度が±θ1に設定することにより、ポリゴンミラーの反射面の傾斜角度が大きい場合に増大してしまう非対称型の波面収差の発生を抑制することができ、ひいては結像特性の改善も実現することができる。
なお、本実施の形態では、ポリゴンミラーの回転軸に対して一方の側に傾斜している反射面にて受ける空気抵抗により生ずるスラスト方向力を、回転軸に対して他方の側に傾斜している反射面にて受ける空気抵抗により生ずるスラスト方向力によってほぼ完全に相殺する例を挙げたが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、ポリゴンミラーの回転軸に対して一方の側に傾斜している複数の反射面の内の一部の反射面により生ずるスラスト方向力のみを相殺できればよい場合には(多少のスラスト方向力の偏りは許容できるような場合)、当該一部の反射面により生ずるスラスト方向力を相殺できるだけの反対方向のスラスト方向力を生じさせるような反射面(回転軸に対して、当該一部の反射面とは逆方向に傾斜している受風面)を設ければよい。ここでは、この受風面を構成する反射面が、光束を反射偏向させる役割とともに、スラスト方向力相殺部としての役割も有している。
また、ある反射面にて空気抵抗を受けることにより生ずる第1のスラスト方向力を相殺するための第2のスラスト方向力は、必ずしも上記反射面と同数の同じ絶対値の傾斜角度の反射面により生成する必要は無い。すなわち、受風面としての役割を有する反射面にて受ける空気抵抗により、結果として第1のスラスト方向力の少なくとも一部を相殺する第2のスラスト方向力を発生させることができればよい。例えば、ある傾斜角度の反射面により発生する第1のスラスト方向力を、当該反射面とは逆方向に傾斜し、且つ当該反射面よりも傾斜角度の緩い複数の反射面により発生する第2のスラスト方向力により相殺あるいは低減させる構成とすることもできる。このように、第2のスラスト方向力を、例えば相殺あるいは低減すべき第1のスラスト方向力を発生させる反射面の面数よりも多い(もしくは少ない)面数の反射面により生成することもできる。
なお、ポリゴンミラーにおける複数の反射面の内の一部の反射面のみを逆方向に傾斜する対とする場合、回転軸に対する傾斜角が最も大きい面同士を対とすることが好ましい。一般に、回転軸に対する傾斜角が最も大きい面は、ポリゴンミラーの回転時に最も大きいスラスト方向力を発生させるため、当該スラスト方向力を相殺あるいは低減させることにより、回転時のポリゴンミラーに加わるスラスト方向力の絶対値を低減させることができる。
このように、本実施の形態による光走査装置は、ポリゴンミラー35の回転方向に配列され、ポリゴンミラー35の回転軸35pに対して傾斜する反射面の内の少なくとも1つの面(例えば反射面a)で受ける空気抵抗により生ずる第1のスラスト方向力の少なくとも一部を、該第1のスラスト方向力を発生させる面とは回転軸35pに対して逆方向に傾斜する面(例えば反射面c)で受ける空気抵抗により生ずる第2のスラスト方向力により相殺させる(スラスト方向力相殺方法)構成となっている。
このような構成のポリゴンミラーを採用することで、ポリゴンミラーが回転する際に、反射面にて受ける空気抵抗の影響により偏ったスラスト方向力が発生してポリゴンミラーが軸方向に移動することを抑制し、異なる印字速度に対応するためにポリゴンモータを何通りかの回転速度で回転させる場合でも、軸方向にかかる力の変化を少なく抑えることができる。これにより、ポリゴンミラーの回転軸方向における位置が変動し、光学特性が変化してしまうといった問題を回避することができる。
また、図4において、更にθ2=−θ4に設定し、反射面dおよびhにて受ける空気抵抗により生ずるスラスト方向力を、反射面b、fおよびd、hにて受ける空気抵抗により生ずるスラスト方向力によって相殺することにより、ポリゴンミラー35に偏ったスラスト方向力が加わることを回避し、ポリゴンミラーの回転に伴う回転軸方向での位置変動を抑制することができる。すなわち、高価または複雑な支持機構を用いずとも、ポリゴンミラーの回転軸方向における位置を、その回転運動に拘らず安定的に保持させることが可能となる。
また、本実施の形態の構成によれば、光走査装置としての光学特性を安定させることができるとともに、ポリゴンミラーの軸方向での位置が変動することを見込んでポリゴンミラーの回転軸方向における反射面の反射有効範囲を広く設定する必要が無く、ポリゴンミラーの回転軸方向におけるサイズを小さくすることができる。これにより、ポリゴンミラー回転時における風損を抑え、モータ負荷および騒音の増大を抑えることができる。
また、回転開始時や停止時にも、軸方向にかかる力の変化を抑えることができるため、軸方向の力を支える軸受けを設けたり、磁力を用いて支持機構の剛性を高めたりする必要がなく、装置の低コスト化に寄与することができる。
また、本実施の形態では、回転軸に対する角度の差が最大になるθ1の角度を持つ反射面aおよび反射面eと、θ3の角度を持つ反射面cおよび反射面gとは互いに隣接しないように配置されており、ポリゴンミラーが回転した際に、軸方向の風の流れが大きく変化することを防ぐことにより、風損および騒音を防いでいる。すなわち、複数の反射面a〜hは、隣接する反射面間における回転軸35pに対する傾斜角度の角度差が、複数の反射面a〜hの組み合わせから生じ得る最大の角度差(θ1−θ3)よりも小さくなるような組み合わせで配列されている。
上述したようなポリゴンミラー35は、DCブラスレスモータ等からなるポリゴンモータ36上に配置され、板ばねやウエーブワッシャ等を用いてDCブラスレスモータのロータと一体に形成される座面に固定されている。
図5は、本発明の第1の実施の形態による光走査装置における光路を示す平面図である。図6は、本発明の第1の実施の形態による光走査装置における光路を副走査方向に拡大した縦断面図である。図7は、レンズ面の形状を定義する際の座標系の一例を示す図である。図8は、レンズ面の形状定義式の一例を示す図である。また、図9は、本発明の第1の実施の形態による光走査装置における光学配置データを示す表である。図10は、本発明の第1の実施の形態による光走査装置における近軸特性データを示す表である。図11は、本発明の第1の実施の形態による光走査装置における偏芯、傾きデータを示す表である。図12は、本発明の第1の実施の形態による光走査装置におけるレンズ形状等を表す係数データを示す表である。
図9〜図12には、本実施の形態にかかる光走査装置の諸元が記載されている。
本実施の形態による光走査装置における各光学素子のレンズ面形状は、レンズ面の形状を図7に示すような座標系で表現する場合、例えば、図8に示すような形状定義式で表現される。同図に示す定義式において、本実施例では、ay=1,az=1としている。また、図7におけるORは光軸を示している。
図9は、本実施の形態において、ポリゴンミラー35の内接円直径が40.0mmであることを示している。また、主走査方向をY方向、副走査方向をZ方向、光軸方向をX方向(偏向前は+、偏向後は−)とするとき、ポリゴンミラー35の回転中心位置がポリゴンミラー35の反射面の局所座標系で、X方向(偏向前光学系の光軸の光が進む方向)に17.5mm 、Y方向(偏向前光学系の光軸の光が進む方向とポリゴンミラー回転軸方向に垂直な方向)に9.8mmに位置することを示している。
また、図9では、ポリゴンミラーの回転中心からの傾き角度θ1〜θ4が示されている。同図から、ポリゴンミラーの反射面の傾き角が±θ1と±θ2に設定されていることが分かる。更に、有限焦点レンズ72は、結像位置までの距離が、有限レンズの感光体側の主点位置から814.3mmに設定されている。
また図9では、各光学素子の各面(入射面および出射面)での光軸上での曲率や間隔(TH)、および各光学素子の屈折率などを示している。同図では、隣接する光学素子間での距離(TH)を、レーザビームLY( 表1ではRAY1と表記)、LM(表1ではRAY2と表記)、LC(表1ではRAY4と表記)およびLK(表1ではRAY3と表記)で共通する部分と、レーザビームLY(RAY1)、LM(RAY2)、LC(RAY4)およびLK(RAY3)によって異なる部分とを区別して表記している。
図10は、第1の実施の形態におけるfθ1レンズ37Aと、fθ2レンズ37Y、37M、37Cおよび37Kの近軸パワーを示す図である。
図11は、各光学素子における局所座標系での偏芯および傾き角を示す図である。本実施の形態における各光学素子は、図11に示される偏芯および傾きの状態で配置される。ここで、図5、図6、図9および図11において、使用されている面Noは共通しているものとする。
図5、図6、図9および図11における面Noとは、LDアレイ71から出射された光が、各光学素子の面を通過する順番を示すものである。ここで、面No1は有限レンズ72の像側主点位置を示し、面No2がシリンダレンズ74Aの入射面(LDアレイ71側)を示している。
図9において、面No1の欄では、距離THは33.3であり、屈折率Nは1である。これは、有限レンズ72の感光体側の主点位置を出射した光は屈折率1の媒体(空気中)を33.3mm伝播して面No2の面に到達することを示している。
また、同図に示す表の面No2の欄では、面No2の面は副走査方向における曲率が0.02078であること、面No3の面までの伝播距離が5.0mmであること、屈折率が1.511である(すなわち、この媒体がガラスからなる)ことが示されている。具体的に、面No2は、シリンダレンズ74Aの入射面側を示しており、シリンダレンズ74Aはガラス製で厚みが5.0mmであり、シリンダレンズ74Aの出射面は曲率の無い平面であることがわかる。
面No3の面を出射した光束は、空気中を62.7mmだけ伝播すると、シリンダレンズ74Bの入射面(面No4)に入射する。シリンダレンズ74Bに入射した光束は、厚さ5.0mmで屈折率1.511のガラス中を伝播すると、副走査方向に0.08957の曲率を有する出射面(面No5)に到達する。面No5の面を出射した光束は、屈折率1の空気中を24.0mm伝播すると、図示しないポリゴンカバーガラスの入射面(面No6)に到達する。図9から、このポリゴンカバーガラスは、屈折率1.511のガラス製であり、厚みが1.9mmであることが分かる。
ポリゴンカバーガラスを通過した光束は、20mm伝播すると偏向面であるポリゴンミラー35の反射面に到達する。
続いて、面No9の面以降での光束の伝播の様子を図5、図6、図9および図12を用いて説明する。
偏向面であるポリゴンミラー35の反射面35Y、35M、35Cおよび35Kにて反射偏向された光束は空気中を6.8mm伝播すると、厚み1.9mmであるガラス製のポリゴンカバーガラスに到達する。面No10はポリゴンカバーガラスの入射面を示し、面No11は出射面を示している。ポリゴンカバーガラスを通過した光束は、空気中を25.1mm伝播するとfθ1レンズ37Aに到達する。面No12はfθ1レンズ37Aの入射面を示し、面No13はfθ1レンズ37Aの出射面を示している。図9に示すように、このfθ1レンズ37Aは屈折率が1.503のプラスチック製であり、厚みは9.8mmであることがわかる。ここで、fθ1レンズ37Aの入射面のレンズ面形状係数は図12の係数テーブル1に示され、fθ1レンズ37Aの出射面のレンズ面形状係数は図12の係数テーブル2に示される。
上述のようにして導かれた光束は、それぞれの感光体ドラム(21B、22B、23B、24B)に対応する距離(275.5mm、275.4mm、275.1mm、274.6mm)だけ空気中を伝播した後、fθ2レンズ37Y、37M、37Cおよび37Kに到達する。面No14はfθ2レンズの入射面を示し、面No15はfθ2レンズの出射面を示している。図9から、fθ2レンズは、屈折率1.503のプラスチック製であり、厚さが4.5mmであることがわかる。
ここで、fθ2レンズの入射面のレンズ面形状係数は図12の係数テーブル3に示され、fθ2レンズ37Y、37M、37Cおよび37Kの出射面のレンズ面形状係数は図12の係数テーブル4に示される。
そして、fθ2レンズを通過した光束は、空気中を27.2mmだけ伝播すると、厚さ1.9mmのカバーガラス(38Y、38M、38C、38K)に到達する。カバーガラスの入射面は面No17で示され、出射面は面No18で示される。
そして、カバーガラスを通過した各光束は、空気中を所定の距離(RAY1:38mm、RAY2:38mm、RAY3:38.3mm、RAY4:38.6mm)だけ伝播し、各感光体ドラムの表面に到達する。
図6は、本発明の第1の実施の形態による光走査装置を副走査方向に拡大した縦断面図が示されている。より具体的には、感光体の感光面(像面)側のカバーガラスを除き、折り返しミラーによる光路の折り返しを展開した状態で、振り角中心時の光路を実線で、振り角最大、最小の光線を点線と2点鎖線で示している。図6において、感光面側のレンズの幾何図形は、感光面側のレンズの光軸の位置を示している。また、左側の太い2点鎖線は、fθレンズ37Aの副走査方向物点側焦点位置を示している。偏向後光学系では、fθ1レンズ37Aには、1枚のレンズに全ての光線が通り、fθ2レンズ37Y、37M、37Cおよび37Kには、それぞれのポリゴンミラー反射面の傾斜角度(光線LY(RAY1):θ3、LM(RAY2):θ2、LC(RAY4):θ1、LK(RAY3):θ4)に対応する光線が通る。
図6からもわかるように、副走査方向(上下方向)における両端に位置する光線(ポリゴンミラーの回転中心軸からの傾き角の絶対値が最大となるθ1とθ3に対応する光線LY、LC)の隣の光線との間隔は、内側の光線(ポリゴンミラーの回転中心軸からの傾き角の絶対値が最大でないθ2とθ4に対応する光線LM、LK)同士の間隔に比べ、大きくなっている。
光線間距離は、光線の下流に進むに従い大きくなっていくため、隣り合うビーム間隔の大きい光線(ポリゴンミラーの回転中心軸からの傾き角の絶対値が最大となるθ1とθ3に対応する光線LY、LC)は、光線の上流側で他の光線と分離することができる。
また、図3においては、光線LCと光線LYが副走査方向における両端に位置する光線であり、光線LYは一番上流側、LCは最も上流目から3番目の位置で他の光線から分離されている。このようにすることにより、後述の図20に示す構成のように副走査方向における両端に位置する光線の内の一方が光線LKである場合に対し、光線LCの2番目の折り返しミラー34Cと一番外側を通るLKとが干渉するのを防ぐことができる。
従って、4つの走査線を提供する走査光学系において、偏向後光学系で副走査方向において両端に位置する光線を分離する位置が、光路の一番上流側(ポリゴンミラー側)と一番上流側から3番目に位置する構成を採用することにより、実装スペースを低減させることができる。また、光線と折り返しミラーとの干渉を回避するために折り返しミラーに対して面取り加工を施す必要もない。
図13は、本発明の第1の実施の形態による光走査装置における迷光と光線の主走査方向での位置との関係を示すグラフである。
図13において、書き込み光線の主走査方向での位置を横軸に、fθ2レンズの出射面で反射した迷光がfθ2レンズの入射面で再度反射し、感光面に達した際の主走査方向での位置を縦軸にプロットしたグラフを示す。点線は、有効領域の境界を示している。
図13から、(1)有効領域内では書き込み光線の位置がプラス側に移動するにつれ、迷光は単調に増加していること、また、(2)その最大値および最小値が有効領域の外側にあること、がわかる。
上記(1)からは、書き込み光が移動するに従って迷光の位置も動くことがわかる。一般に、最も感光面に近いレンズ内部で発生する迷光を遮光部材でさえぎることは難しいため、書き込み光線が移動している際に迷光が動かずにエネルギーが蓄積されて画像に表れてしまうのを防ぐために本実施の形態の構成は有効であることがわかる。
また、上記(2)からは、書き込み光線よりも、迷光の方が、有効領域のより外側に位置していることがわかる。さらに、書き込み光が感光体ドラム上の有効領域の両端に到達した際には、迷光は主走査方向の有効領域外に位置していることがわかる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、上述の第1の実施の形態の変形例である。以下、本実施の形態において、第1の実施の形態にてすでに説明した部分と同様な機能を有する部分には同一符号を付し、説明は割愛する。
第2の実施の形態においては、第1の実施の形態と比較し、ポリゴンミラー35における回転軸に対する傾き角の絶対値が一番大きな反射面についてはθ1=−θ3の関係となっているが、θ2≠−θ4である場合を示している。また、本実施の形態による光走査装置におけるレンズ系は、第1の実施の形態と同等の構成となっている。
図14は、本発明の第2の実施の形態による光走査装置における光路を示す平面図である。図15は、本発明の第2の実施の形態による光走査装置における光路を副走査方向に拡大した縦断面図である。図16は、本発明の第2の実施の形態による光走査装置における光学配置データを示す表である。図17は、本発明の第2の実施の形態による光走査装置における近軸特性データを示す表である。図18は、本発明の第2の実施の形態による光走査装置における偏芯、傾きデータを示す表である。図19は、本発明の第2の実施の形態による光走査装置におけるレンズ形状を表す係数データを示す表である。
ここで、図16は第1の実施の形態の図9に対応し、図17は第1の実施の形態の図10に対応し、図18は第1の実施の形態の図11に対応し、図19は第1の実施の形態の図12に対応している。また、図14は第1の実施の形態の図5、図15は第1の実施の形態の図6に対応している。
図15では、振り角中心時の光路を実線で、振り角最大、最小の光線を点線と2点鎖線で示している。図15において、感光面側のレンズの幾何図形は、光軸の位置を示している。左側の太い2点鎖線は、fθ1レンズ37Aの副走査方向物点側焦点位置を示す。
図15からもわかるように、隣接する光線間の間隔は、図7における上側に位置する光線間の方が、大きくなっている。
図20は、本発明の第2の実施の形態による光走査装置にて走査される光線の光路を上方から見た平面図である。図21は、本発明の第2の実施の形態による光走査装置を備える画像形成装置にて走査される光線の光路を側面から見た側面図である。
図21では、折り返しミラーを使い、4つの感光体ドラムに光線を導く構成を示している。本実施の形態では、図21において上側に位置する光線から上流側で順に分離している。即ち、ポリゴンミラー35にて反射偏向された各光線は、光線LY、光線LM、光線LC、光線LKの順に分離され、第一の折り返しミラー33Y、33M、33C、33Kに到達する。続いて、各光線LY、LM、LCおよびLKは、第二の折り返しミラー34Y、34M、34Cおよび34Kに到達し、それぞれの感光体ドラムに対応するfθ2レンズ37Y、37M、37Cおよび37Kを通り、カバーガラス38Y、38M、38Cおよび38Kを通過して各感光体ドラムに導かれる。
この構成では、光線LCの2番目の折り返しミラーと一番外側を通る光線LKとが干渉するのを防ぐために、光線LCの2番目の折り返しミラーには光線LKに近い側に面取りを施している。
図22は、本発明の第2の実施の形態による光走査装置における迷光と走査光の主走査方向位置との関係を示すグラフである。
図22において、書き込み光線の主走査方向での位置を横軸に、fθ2レンズの出射面で反射した迷光がfθ2レンズの入射面で再度反射し、像面に達した際の主走査方向での位置を縦軸にプロットしたグラフを示す。点線は、有効領域の境界を示している。
図22から、第1の実施の形態に示される図13と同様に、(1)有効領域内では書き込み光線の位置がプラス側に移動するにつれ、迷光は単調に増加していること、また、(2)その最大値および最小値が有効領域の外側にあること、がわかる。
上記(1)からは、書き込み光が移動するに従って迷光の位置も動くことがわかる。一般に、最も感光面に近いレンズ内部で発生する迷光を遮光部材でさえぎることは難しいため、書き込み光線が移動している際に迷光が動かずにエネルギーが蓄積されて画像に表れてしまうのを防ぐために本実施の形態の構成は有効であることがわかる。
また、上記(2)からは、書き込み光線よりも、迷光の方が、有効領域のより外側に位置していることがわかる。さらに、書き込み光が感光体ドラム上の有効領の両端に到達した際には、迷光は主走査方向の有効領域外に位置していることがわかる。
本実施の形態による光走査装置において上記機能を実現するために、上述の最も感光面側に位置するレンズは、主走査方向における端部側ほど厚さが厚くなる形状となっている。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態は、上述の第1の実施の形態の変形例である。以下、本実施の形態において、第1の実施の形態にてすでに説明した部分と同様な機能を有する部分には同一符号を付し、説明は割愛する。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態と同様な構成のポリゴンミラー35および走査光学系を用い、更に4つのfθ2レンズ37Y、37M、37C、37Kの出射面側に、回折素子面を付加して光学特性の最適化を行っている。
図23は、本発明の第3の実施の形態による光走査装置における光路を示す平面図である。図24は、本発明の第3の実施の形態による光走査装置における光路を副走査方向に拡大した縦断面図である。図25は、本発明の第3の実施の形態による光走査装置における光学配置データを示す表である。図26は、本発明の第3の実施の形態による光走査装置における近軸特性データを示す表である。図27は、本発明の第3の実施の形態による光走査装置における偏芯、傾きデータを示す表である。図28は、本発明の第3の実施の形態による光走査装置におけるレンズ形状を表す係数データを示す表である。
ここで、図25は第1の実施の形態の図9に対応し、図26は第1の実施の形態の図10に対応し、図27は第1の実施の形態の図11に対応し、図28は第1の実施の形態の図12に対応している。さらに、図23は第1の実施の形態の図5、図24は第1の実施の形態の図6に対応している。
図23に示す構成は、第1の実施の形態における図5に示した構成と殆ど同一となっているが、第3の実施の形態と第1の実施の形態とは、fθ2レンズ37Y、37M、37Cおよび37Kの出射面側に回折素子面を設けている点で異なっている。
上述のように回折素子面を設けたことにより、fθ2レンズ37Y、37M、37Cおよび37Kの光学係数が変化する。なお、第3の実施の形態による光走査装置での装置全体としての光学諸係数および特性は、図26〜図28に示されるような値になっている。
図24からもわかるように、副走査方向(上下方向)における両端に位置する光線(ポリゴンミラーの回転中心軸からの傾き角の絶対値が最大となるθ1とθ3に対応する光線)の隣接する光線との間隔は、ポリゴンミラーの回転中心軸からの傾き角の絶対値が最大でないθ2とθ4に対応する光線間での間隔に比べ、大きくなっている。この点は、第1の実施の形態と同様である。
また、各光線間での間隔は、光線の進行方向下流側に進むに従って大きくなってゆくため、ポリゴンミラーの回転中心軸からの傾き角の絶対値が最大となるθ1とθ3に対応する光線は、光線の上流側で他の光線から分離することができる。
従って、fθ2レンズ37Y、37M、37Cおよび37Kの出射面に回折素子面を設けた場合でも、各光線を、第1の実施の形態における図2および図3と同様の光路で各感光体ドラムに導くことができる。
即ち、LCとLYが副走査方向における両端に位置する光線であり、光線LYは一番上流側、光線LCは最も上流目から3番目に他の光線から分離されている。このようにすることにより、光線LKを片方の端の光線とする図21のような構成に比して、光線LCの2番目の折り返しミラー34Cと副走査方向において最も外側を通る光線LKとが干渉するのを防ぐことができる。
従って、本実施の形態のように、fθ2レンズの出射面に回折素子面を設ける構成においても、4つの走査線を生成する走査光学系において、偏向後光学系で副走査方向において両端に位置する光線を分離する位置が、光路の一番上流側(ポリゴンミラー側)と一番上流側から3番目に位置する構成を採用することにより、実装スペースを低減させることができる。また、光線と折り返しミラーとの干渉を回避するために折り返しミラーに対して面取り加工を施す必要もない。
なお、回折格子面の光路差関数は、ΣCLM*YL*zMで表される。
ここでのfθ2レンズは、偏向後光学系を構成する複数の光学素子の内、ポリゴンミラー35にて反射偏向される各光束が主走査方向と直交する副走査方向における互いに異なる入射位置に入射されるプラスチックレンズ(光束毎に個別の光学素子を使用するか、全ての光束に共通の光学素子を使用するかは問わない。)となっている。なお、fθ2レンズに対して入射する各光束は、副走査方向において互いに異なる入射位置で入射していればよく、複数の光束の内のいずれか1つが偏向後光学系の光軸上を通って入射される構成であってもよい。このように、各光源からの光束が副走査方向において異なる位置に入射する光学素子に回折格子を形成することにより、温度変化に応じた各光束間での相対的な間隔調整および角度調整が可能となる。
また、回折格子を形成すべき光学素子は、偏向後光学系を構成する複数の光学素子の内、光源からの光束が主走査方向と直交する副走査方向において偏向後光学系の光軸の光路とは異なる入射位置に入射される光学素子である構成とすることもできる。基本的に、光軸上を通って入射する光束に対しては、光路を曲げる機能を付与することができないため、回折格子による温度変化に応じた色収差の補正を行うためには、少なくとも光軸とは異なる位置に光束を入射させることが望ましい。
また、fθ2レンズの出射面に形成されている回折格子は、副走査方向においてパワーを有するものであり、これによって「縦色収差」および「横色収差」の発生を抑制することができる。ここで、「横色収差」とは、倍率色収差に相当し、「縦色収差」とは、光軸方向に生じる色収差(すなわち、波長により焦点もしくは軸上像点の位置が異なること)に相当する。
なお、fθ2レンズに形成される回折格子は、常に副走査方向においてパワーを有するものである必要はなく、主走査方向にのみパワーを有するものであってもよい。このように、fθ2レンズに形成される回折格子を、主走査方向にのみパワーを有する回折格子とした場合、「縦色収差」の発生を抑制する(温度が変化した際のデフォーカス変動を低減させる)ことができる。また、波長変動によるfθ特性のfの変動を抑制することも可能となる。
もちろん、製造コストおよび工数を考慮し、fθ2レンズに形成される回折格子を、主走査方向および副走査方向の両方においてパワーを付与する構成としてもよい。
また、回折格子面が形成されている光学素子を、入射面および出射面が曲面に形成されているfθ2レンズとすることにより、温度変化に応じてビーム位置やデフォーカスを補正しつつ(温度補償)、像面での波面収差を改善することができるようになる。
なお、ここでは、感光体毎に設けられたfθ2レンズそれぞれの出射面に回折格子面を形成する例を挙げたが、これに限られるものではなく、複数の感光体で共有されるfθ2レンズ(共有光学素子)においても同様に回折素子面を設ける構成とすることができることは言うまでもない。また、ここではfθ2レンズに回折格子面を形成する例を述べたが、これに限られるものではなく、例えば、fθ1レンズなどの光走査装置を構成する複数の光学素子の内の上記条件を満たす任意の光学素子の任意の面に対して形成することも可能である。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態は、上述の第1の実施の形態の変形例である。以下、本実施の形態において、第1の実施の形態にてすでに説明した部分と同様な機能を有する部分には同一符号を付し、説明は割愛する。
第4の実施の形態は、第1の実施の形態による光走査装置におけるfθ1レンズの出射面側に、回折素子面を付加して最適化を行ったものである。
図29は、本発明の第4の実施の形態による光走査装置における光路を示す平面図である。図30は、本発明の第4の実施の形態による光走査装置における光路を副走査方向に拡大した縦断面図である。図31は、本発明の第4の実施の形態による光走査装置における光学配置データを示す表である。図32は、本発明の第4の実施の形態による光走査装置における近軸特性データを示す表である。図33は、本発明の第4の実施の形態による光走査装置における偏芯、傾きデータを示す表である。図34は、本発明の第4の実施の形態による光走査装置におけるレンズ形状を表す係数データを示す表である。
ここで、図31は第1の実施の形態の図9に対応し、図32は第1の実施の形態の図10に対応し、図33は第1の実施の形態の図11に対応し、図34は第1の実施の形態の図12に対応している。また、図29は第1の実施の形態の図5、図30は第1の実施の形態の図6に対応している。
図29に示す構成は、第1の実施の形態における図5に示した構成と殆ど同一となっているが、第4の実施の形態と第1の実施の形態とは、fθ1レンズの出射面側に回折素子面を設けている点で異なっている。
本実施の形態のように回折素子を設けることにより、fθ2レンズ37Y、37M、37Cおよび37Kの光学係数が変化する。なお、第4の実施の形態による光走査装置での装置全体としての光学諸係数および特性は図31〜図34に示されるような値になっている。
図30からもわかるように、副走査方向(上下方向)における両端に位置する光線(ポリゴンミラーの回転中心軸からの傾き角の絶対値が最大となるθ1とθ3に対応する光線)の隣の光線との間隔は、ポリゴンミラーの回転中心軸からの傾き角の絶対値が最大でないθ2とθ4に対応する光線間での間隔に比べ、大きくなっている。この点は、第1の実施の形態と同様である。
また、各光線間での間隔は、光線の進行方向下流側に進むに従って大きくなってゆくため、ポリゴンミラーの回転中心軸からの傾き角の絶対値が最大となるθ1とθ3に対応する光線は、光線の上流側で他の光線から分離することができる。
従って、fθ1レンズ37Aの出射面に回折素子面を設けた場合でも、各光線を、第1の実施の形態における図2および図3と同様の光路で各感光体ドラムに導くことができる。
即ち、LCとLYが副走査方向における両端に位置する光線であり、光線LYは一番上流側、光線LCは最も上流目から3番目に他の光線から分離されている。このようにすることにより、光線LKを片方の端の光線とする図21のような構成に比して、光線LCの2番目の折り返しミラー34Cと副走査方向において最も外側を通る光線LKとが干渉するのを防ぐことができる。
従って、本実施の形態のように、fθ1レンズの出射面に回折素子面を設ける場合においても、偏向後光学系で副走査方向における両端に位置する光線を分離する位置が、光路の一番上流側(ポリゴンミラー側)と一番上流側から3番目に位置する構成を採用することにより、実装スペースを低減させることができる。また、光線と折り返しミラーとの干渉を回避するための折り返しミラーに対して面取り加工を施す必要もない。
図9〜図28に示すように、上述のいずれの実施の形態においても、複数の感光体に導くべき複数の光線を通し、主走査方向および副走査方向において正のパワーを持つとともに、副走査方向におけるパワーの方が大きい共有光学素子と、ポリゴンミラーにおける複数の反射面それぞれにて反射偏向される各光束に作用する副走査方向に正のパワーを持つレンズと、を含む偏向後光学系を構成している。このような偏向後光学系において、当該偏向後光学系を構成する両方のレンズを、主走査方向における位置および副走査方向における位置に応じて主走査方向および副走査方向における曲率をそれぞれ独立に変化させることにより、走査光学系に必要なfθ特性、面倒れ補正特性および結像特性を実現している。
また、上述の各実施の形態では、偏向後光学系において全ての光線を通す光学素子が、1枚である例を挙げたが、これに限られるものではない。例えば、当該光学素子を複数枚のレンズから構成し、当該複数枚のレンズに対してパワーをもたせるような場合には、光学系全体として合成したパワーが前述の関係にあればよい。この場合は、主走査および副走査方向における位置により、曲率を変化させない構成を採用することもできる。
また、ポリゴンミラーにおけるそれぞれの反射面にて反射偏向された光を、各反射面に対応する光線に作用する副走査方向に正のパワーを持つレンズに入射させる場合に、当該レンズ中央部に主走査方向における負のパワーを付与することにより、レンズ中央部での厚さが厚くなるのを防ぐことができる。また、レンズ端に近づくにつれてパワーを大きくしてゆく構成とすることにより、fθ特性と結像特性の性能を出すようにしている
ポリゴンミラーにおける回転軸に対する傾斜角が互いに異なる各反射面にて反射偏向される光線に作用する副走査方向に正のパワーを持つレンズは、当該レンズ中央部が、主走査方向において負のパワーを有する構成となっている。これにより、レンズ中央部での厚さが厚くなるのを防ぐことができる。
なお、上述の各実施の形態では、ポリゴンミラーの回転軸に対して傾斜する反射面の内の少なくとも1つの面で受ける空気抵抗により生ずる第1のスラスト方向力の少なくとも一部を、該第1のスラスト方向力を発生させる面とは回転軸に対して逆方向に傾斜する面で受ける空気抵抗により生ずる第2のスラスト方向力により相殺させる(第2のスラスト方向力を第1のスラスト方向力によって低減させることも含む)構成を示したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、ポリゴンミラーの回転に伴って上記第2のスラスト方向力を発生させるようなプロペラをポリゴンミラーの回転軸端部に設けるようにすることもできる。
また、本発明の一実施の形態によれば、回転方向に複数配列された反射面によって入射光束を反射偏向させることにより、該入射光束を所定方向に走査させる回転偏向器であって、前記複数の反射面の内の少なくとも一面が前記回転偏向器の回転軸に対して傾斜している前記回転偏向器と、前記回転偏向器における前記複数の反射面と一体的に回転可能に支持され、前記回転軸に対して傾斜する反射面の内の少なくとも1つの面で受ける空気抵抗により生ずるスラスト方向の力とは反対方向の力を空気抵抗により発生させるためのスラスト方向力相殺手段と、を備えてなる光走査装置を提供することができる。
上述のような構成の光走査装置において、前記スラスト方向力相殺手段は、前記回転偏向器の回転軸に対して傾斜する反射面の内の少なくとも1つの面により、該回転偏向器の回転時に空気抵抗によるスラスト方向力を発生させる構成とすることが望ましい。
上述のような構成の光走査装置において、前記回転偏向器は、前記回転軸に対する傾斜角度が互いに異なる複数の反射面を有し、前記スラスト方向力相殺手段は、前記複数の反射面の内、前記回転軸に対する傾斜角度が最も大きい面により、該回転偏向器の回転時に空気抵抗によるスラスト方向力を発生させる構成とすることができる。
上述のような構成の光走査装置において、前記スラスト方向力相殺手段は、前記回転軸に対して、前記複数の反射面の内の前記回転軸に対する傾斜角度が最も大きい反射面とは逆方向に該反射面と同じ角度だけ傾斜している面により、該回転偏向器の回転時に空気抵抗によるスラスト方向力を発生させる構成とすることが好ましい。
上述のような構成の光走査装置において、前記複数の反射面は、隣接する反射面間における前記回転軸に対する傾斜角度の角度差が、前記複数の反射面の組み合わせから生じ得る最大の角度差よりも小さくなるような組み合わせで配列されている構成とすることができる。
上述のような構成の光走査装置において、前記光走査装置は、光源からの光束を複数の感光体それぞれの感光面に対して主走査方向に走査するものであり、光源からの光を所定の断面形状の光束となるように整形して前記回転偏向器に向けて導くとともに、該回転偏向器の反射面近傍で副走査方向に光束を集光させる偏向前光学系と、複数の光学素子から構成され、前記回転偏向器における複数の反射面それぞれにより反射偏向される光束を、各反射面に対応する感光体の感光面に導く偏向後光学系とを備え、前記偏向後光学系は、前記回転偏向器にて反射偏向され前記複数の感光体それぞれに導かれるべき光束に対して、該光束の入射位置に応じて、前記偏向後光学系により前記感光面に導かれる光束が該感光面上において所定の光学特性となるようなパワーを与える共有光学素子を含む構成とすることが望ましい。
上述のような構成の光走査装置において、所定の光学特性は、光束のビーム径、走査線の曲がり方の度合および走査範囲に対する光束の位置のうち少なくともいずれかであることが好ましい。
上述のような構成の光走査装置において、前記偏向後光学系を構成する複数の光学素子の内、前記複数の感光体それぞれに導かれるべき光束が前記主走査方向と直交する副走査方向における互いに異なる入射位置に入射される少なくとも1つの光学素子においては、該光学素子における前記光束の入射面および出射面のうち少なくともいずれかに回折格子が形成されている構成とすることができる。
上述のような構成の光走査装置において、前記偏向後光学系を構成する複数の光学素子の内、前記光源からの光束が前記主走査方向と直交する副走査方向において前記偏向前光学系の光軸の光路とは異なる入射位置に入射される少なくとも1つの光学素子においては、該光学素子における前記光束の入射面および出射面のうち少なくともいずれかに回折格子が形成されていることが望ましい。
また、本発明の一実施の形態によれば、上述のような構成の光走査装置と、前記光走査装置によって走査される光束により静電潜像が形成される感光体と、前記感光体上に形成された静電潜像を顕像化させる現像部とを備えてなる画像形成装置を提供することができる。
また、本発明の一実施の形態によれば、回転方向に複数配列された反射面によって入射光束を反射偏向させることにより、該入射光束を所定方向に走査させる回転偏向器であって、回転方向に複数配列された反射面であって、該複数の反射面の内の少なくとも一面が回転軸に対して傾斜している複数の反射面と、前記複数の反射面と一体的に回転可能に支持され、前記回転偏向器の回転軸に対して、前記回転軸に対して傾斜する反射面の内の少なくとも1つの面とは逆方向に傾斜している受風面を有するスラスト方向力相殺部と、を備えてなる回転偏向器を提供することができる。
本発明を特定の態様により詳細に説明したが、本発明の精神および範囲を逸脱しないかぎり、様々な変更および改質がなされ得ることは、当業者には自明であろう。
本発明の第1の実施の形態による光走査装置を備える画像形成装置の構成例を示す図である。 本実施の形態における光走査装置3の詳細について説明するための平面図である。 本実施の形態による画像形成装置1における光走査装置3周辺の構成について説明するための側面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるポリゴンミラーの平面形状と各反射面を側面から見た形状を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による光走査装置における光路を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態による光走査装置における光路を副走査方向に拡大した縦断面図である。 レンズ面の形状を定義する際の座標系の一例を示す図である。 レンズ面の形状定義式の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態による光走査装置における光学配置データを示す表である。 本発明の第1の実施の形態による光走査装置における近軸特性データを示す表である。 本発明の第1の実施の形態による光走査装置における偏芯、傾きデータを示す表である。 本発明の第1の実施の形態による光走査装置におけるレンズ形状等を表す係数データを示す表である。 本発明の第1の実施の形態による光走査装置における迷光と光線の主走査方向での位置との関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態による光走査装置における光路を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態による光走査装置における光路を副走査方向に拡大した縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態による光走査装置における光学配置データを示す表である。 本発明の第2の実施の形態による光走査装置における近軸特性データを示す表である。 本発明の第2の実施の形態による光走査装置における偏芯、傾きデータを示す表である。 本発明の第2の実施の形態による光走査装置におけるレンズ形状を表す係数データを示す表である。 本発明の第2の実施の形態による光走査装置にて走査される光線の光路を上方から見た平面図である。 本発明の第2の実施の形態による光走査装置を備える画像形成装置にて走査される光線の光路を側面から見た側面図である。 本発明の第2の実施の形態による光走査装置における迷光と走査光の主走査方向位置との関係を示すグラフである。 本発明の第3の実施の形態による光走査装置における光路を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態による光走査装置における光路を副走査方向に拡大した縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態による光走査装置における光学配置データを示す表である。 本発明の第3の実施の形態による光走査装置におけるう近軸特性データを示す表である。 本発明の第3の実施の形態による光走査装置における偏芯、傾きデータを示す表である。 本発明の第3の実施の形態による光走査装置におけるレンズ形状を表す係数データを示す表である。 本発明の第4の実施の形態による光走査装置における光路を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態による光走査装置における光路を副走査方向に拡大した縦断面図である。 本発明の第4の実施の形態による光走査装置における光学配置データを示す表である。 本発明の第4の実施の形態による光走査装置における近軸特性データを示す表である。 本発明の第4の実施の形態による光走査装置における偏芯、傾きデータを示す表である。 本発明の第4の実施の形態による光走査装置におけるレンズ形状を表す係数データを示す表である。
符号の説明
1 画像形成装置、13 転写ベルト、3 光走査装置、35 ポリゴンミラー、35p 回転軸、37A fθ1レンズ、37Y〜37C fθ2レンズ、31〜34 転写ローラ、21〜24 画像形成ユニット、21A〜24A 現像装置、21B〜24B 感光体ドラム。

Claims (15)

  1. 回転方向に複数配列された反射面によって入射光束を反射偏向させることにより、該入射光束を所定方向に走査させる回転偏向器を備え、
    前記回転偏向器は、少なくとも第1組〜第4組の反射面であって、各組において一対の反射面の中央部は前記回転偏向器の回転軸を挟んで位置する少なくとも第1組〜第4組の反射面を備え、前記各組において、各反射面は前記回転軸に対して同じ角度で傾斜し、前記第1組の各反射面の傾斜角度はθ1、前記第2組の各反射面の傾斜角度はθ2、前記第3組の各反射面の傾斜角度はθ3、前記第4組の各反射面の傾斜角度はθ4であり、θ1〜θ4はそれぞれ異なる値であり、かつθ1=−θ3、θ2=−θ4、|θ1|=|θ3|>|θ2|=|θ4|であり、
    前記第1組の各反射面は、前記第3組の各反射面とは前記回転軸に対して逆方向に傾斜し、前記第3組の各反射面で受ける空気抵抗により生じる前記回転偏向器の軸方向である第1のスラスト方向への力を、当該第1組の各反射面で受ける空気抵抗により生じる前記第1のスラスト方向とは反対方向の第2のスラスト方向への力により相殺するとともに、前記第4組の各反射面とは逆方向に傾斜する前記第2組の各反射面は、前記第4組の各反射面が空気抵抗を受けることにより生じる前記回転偏向器の軸方向への力を、当該第2組の各反射面で受ける空気抵抗により生じる前記軸方向において前記力とは反対方向の力により相殺する光走査装置。
  2. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記第1組および前記第3組の反射面は、直接隣接はせずに前記第2組または前記第4組の反射面を挟んで隣接し、前記第1組〜第4組の各反射面は、隣接する反射面間における傾斜角度の角度差が、前記第1組〜第4組の反射面の組み合わせから生じ得る最大の角度差よりも小さくなるような組み合わせで配列されている光走査装置。
  3. 請求項2に記載の光走査装置と、
    前記第1組〜第4組の反射面に対応する第1〜第4感光体であって、前記第3感光体、前記第2感光体、前記第1感光体、前記第4感光体の順に前記回転偏向器に近接する位置にあり、それぞれ前記第1組〜第4組の反射面によって走査される光束により静電潜像が形成される第1〜第4感光体と、
    前記第1〜第4感光体上に形成される静電潜像を顕像化させる第1〜第4現像部とを備え、
    前記光走査装置は、光源からの光束を前記第1〜第4感光体に対して主走査方向に走査し、かつ
    光源からの光を所定の断面形状の光束となるように整形して前記回転偏向器に向けて導くとともに、該回転偏向器の反射面近傍で副走査方向に光束を集光させる偏向前光学系と、
    複数の光学素子から構成され、前記第1組〜第4組の反射面それぞれにより反射偏向される光束を、前記第1組〜第4組の反射面にそれぞれ対応する前記第1〜第4感光体に導く偏向後光学系とを備え、
    前記偏向後光学系は、それぞれ前記第1組〜第4組の反射面に対応し、前記第1組〜第4組の反射面によって走査される光束を前記第1〜第4感光体側に反射する第1〜第4折り返しミラーであって、前記第3折り返しミラー、前記第2折り返しミラー、前記第1折り返しミラー、前記第4折り返しミラーの順に前記回転偏向器に近接する位置にあるとともに、前記第1折り返しミラー、前記第4折り返しミラー、前記第2折り返しミラーの順に、前記回転偏向器の軸方向において、前記第3折り返しミラーから離隔する位置にある第1〜第4折り返しミラーを備える画像形成装置。
  4. 請求項2に記載の光走査装置と、
    前記第1組〜第4組の反射面に対応する第1〜第4感光体であって、前記第3感光体、前記第2感光体、前記第4感光体、前記第1感光体の順に前記回転偏向器に近接する位置にあり、それぞれ前記第1組〜第4組の反射面によって走査される光束により静電潜像が形成される第1〜第4感光体と、
    前記第1〜第4感光体上に形成される静電潜像を顕像化させる第1〜第4現像部とを備え、
    前記光走査装置は、光源からの光束を前記第1〜第4感光体に対して主走査方向に走査し、かつ
    光源からの光を所定の断面形状の光束となるように整形して前記回転偏向器に向けて導くとともに、該回転偏向器の反射面近傍で副走査方向に光束を集光させる偏向前光学系と、
    複数の光学素子から構成され、前記第1組〜第4組の反射面それぞれにより反射偏向される光束を、前記第1組〜第4組の反射面にそれぞれ対応する前記第1〜第4感光体に導く偏向後光学系とを備え、
    前記偏向後光学系は、それぞれ前記第1組〜第4組の反射面に対応し、前記第1組〜第4組の反射面によって走査される光束を前記第1〜第4感光体側に反射する第1〜第4折り返しミラーであって、前記第3折り返しミラー、前記第2折り返しミラー、前記第4折り返しミラー、前記第1折り返しミラーの順に前記回転偏向器に近接する位置にあるとともに、前記第1折り返しミラー、前記第4折り返しミラー、前記第2折り返しミラーの順に、前記回転偏向器の軸方向において、前記第3折り返しミラーから離隔する位置にある第1〜第4折り返しミラーを備える画像形成装置。
  5. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記回転偏向器の反斜面は、8面のみであり、前記第1組の各反射面の中心線を結ぶ線と前記第3組の各反射面の中心線を結ぶ線とは直交するとともに、前記第2組の各反射面の中心線を結ぶ線と前記第4組の各反射面の中心線を結ぶ線とは直交する光走査装置。
  6. 請求項1に記載の光走査装置において、
    前記光走査装置は、光源からの光束を複数の感光体それぞれの感光面に対して主走査方向に走査するものであり、
    光源からの光を所定の断面形状の光束となるように整形して前記回転偏向器に向けて導くとともに、該回転偏向器の反射面近傍で副走査方向に光束を集光させる偏向前光学系と、
    複数の光学素子から構成され、前記回転偏向器における複数の反射面それぞれにより反射偏向される光束を、各反射面に対応する感光体の感光面に導く偏向後光学系とを備え、
    前記偏向後光学系は、前記回転偏向器にて反射偏向され前記複数の感光体それぞれに導かれるべき光束に対して、該光束の入射位置に応じて、前記偏向後光学系により前記感光面に導かれる光束が該感光面上において所定の光学特性となるようなパワーを与える共有光学素子を含む光走査装置。
  7. 請求項6に記載の光走査装置において、
    所定の光学特性は、光束のビーム径、走査線の曲がり方の度合および走査範囲に対する光束の位置のうち少なくともいずれかである光走査装置。
  8. 請求項6に記載の光走査装置において、
    前記偏向後光学系を構成する複数の光学素子の内、前記複数の感光体それぞれに導かれるべき光束が前記主走査方向と直交する副走査方向における互いに異なる入射位置に入射される少なくとも1つの光学素子においては、該光学素子における前記光束の入射面および出射面のうち少なくともいずれかに回折格子が形成されている光走査装置。
  9. 請求項6に記載の光走査装置において、
    前記偏向後光学系を構成する複数の光学素子の内、前記光源からの光束が前記主走査方向と直交する副走査方向において前記偏向前光学系の光軸の光路とは異なる入射位置に入射される少なくとも1つの光学素子においては、該光学素子における前記光束の入射面および出射面のうち少なくともいずれかに回折格子が形成されている光走査装置。
  10. 請求項1、請求項2、および請求項5乃至請求項9の内いずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置によって走査される光束により静電潜像が形成される感光体と、
    前記感光体上に形成された静電潜像を顕像化させる現像部と
    を備えてなる画像形成装置。
  11. 回転方向に複数配列された反射面によって入射光束を反射偏向させることにより、該入射光束を所定方向に走査させる回転偏向器であって、少なくとも第1組〜第4組の反射面であって、各組において一対の反射面の中央部は前記回転偏向器の回転軸を挟んで位置する少なくとも第1組〜第4組の反射面を備え、前記各組において、各反射面は、前記回転軸に対して同じ角度で傾斜し、前記第1組の各反射面の傾斜角度はθ1、前記第2組の各反射面の傾斜角度はθ2、前記第3組の各反射面の傾斜角度はθ3、前記第4組の各反射面の傾斜角度はθ4であり、θ1〜θ4はそれぞれ異なる値であり、かつθ1=−θ3、θ2=−θ4、|θ1|=|θ3|>|θ2|=|θ4|である回転偏向器によるスラスト方向力相殺方法であって、
    前記第3組の各反射面で受ける空気抵抗により生じる前記回転偏向器の軸方向である第1のスラスト方向への力を、前記第3組の各反射面とは前記回転軸に対して逆方向に傾斜する前記第1組の各反射面で受ける空気抵抗により生じる前記第1のスラスト方向とは反対方向の第2のスラスト方向への力により相殺するとともに、前記第4組の各反射面が空気抵抗を受けることにより生じる前記回転偏向器の軸方向の力を、前記第4組の各反射面とは逆方向に傾斜する前記第2組の各反射面で受ける空気抵抗により生じる前記軸方向において前記力とは反対方向の力により相殺するスラスト方向力相殺方法。
  12. 請求項11に記載のスラスト方向力相殺方法において、
    前記第1組および前記第3組の反射面は、互いに隣接はせずに前記第2組または前記第4組の反射面を挟んで隣接し、前記第1組〜第4組の各反射面は、隣接する反射面間における傾斜角度の角度差が、前記第1組〜第4組の反射面の組み合わせから生じ得る最大の角度差よりも小さくなるような組み合わせで配列されているスラスト方向力相殺方法。
  13. 請求項11に記載のスラスト方向力相殺方法において、
    前記第1組〜第4組の反射面に対応する第1〜第4感光体であって、前記第3感光体、前記第2感光体、前記第1感光体、前記第4感光体の順に前記回転偏向器に近接する位置にあり、それぞれ前記第1組〜第4組の反射面によって走査される光束により静電潜像が形成される第1〜第4感光体と、前記第1〜第4感光体上に形成される静電潜像を顕像化させる第1〜第4現像部と、を備える画像形成装置に前記光走査装置は組み込まれ、
    前記光走査装置は、光源からの光束を前記第1〜第4感光体に対して主走査方向に走査し、かつ
    光源からの光を所定の断面形状の光束となるように整形して前記回転偏向器に向けて導くとともに、該回転偏向器の反射面近傍で副走査方向に光束を集光させる偏向前光学系と、
    複数の光学素子から構成され、前記第1組〜第4組の反射面それぞれにより反射偏向される光束を、前記第1組〜第4組の反射面にそれぞれ対応する前記第1〜第4感光体に導く偏向後光学系とを備え、
    前記偏向後光学系は、それぞれ前記第1組〜第4組の反射面に対応し、前記第1組〜第4組の反射面によって走査される光束を前記第1〜第4感光体側に反射する第1〜第4折り返しミラーであって、前記第3折り返しミラー、前記第2折り返しミラー、前記第1折り返しミラー、前記第4折り返しミラーの順に前記回転偏向器に近接する位置にあるとともに、前記第1折り返しミラー、前記第4折り返しミラー、前記第2折り返しミラーの順に、前記回転偏向器の軸方向において、前記第3折り返しミラーから離隔する位置にある第1〜第4折り返しミラーを備えるスラスト方向力相殺方法。
  14. 請求項11に記載のスラスト方向力相殺方法において、
    前記第1組〜第4組の反射面に対応する第1〜第4感光体であって、前記第3感光体、前記第2感光体、前記第4感光体、前記第1感光体の順に前記回転偏向器に近接する位置にあり、それぞれ前記第1組〜第4組の反射面によって走査される光束により静電潜像が形成される第1〜第4感光体と、前記第1〜第4感光体上に形成される静電潜像を顕像化させる第1〜第4現像部と、を備える画像形成装置に前記光走査装置は組み込まれ、
    前記光走査装置は、光源からの光束を前記第1〜第4感光体に対して主走査方向に走査し、かつ
    光源からの光を所定の断面形状の光束となるように整形して前記回転偏向器に向けて導くとともに、該回転偏向器の反射面近傍で副走査方向に光束を集光させる偏向前光学系と、
    複数の光学素子から構成され、前記第1組〜第4組の反射面それぞれにより反射偏向される光束を、前記第1組〜第4組の反射面にそれぞれ対応する前記第1〜第4感光体に導く偏向後光学系とを備え、
    前記偏向後光学系は、それぞれ前記第1組〜第4組の反射面に対応し、前記第1組〜第4組の反射面によって走査される光束を前記第1〜第4感光体側に反射する第1〜第4折り返しミラーであって、前記第3折り返しミラー、前記第2折り返しミラー、前記第4折り返しミラー、前記第1折り返しミラーの順に前記回転偏向器に近接する位置にあるとともに、前記第1折り返しミラー、前記第4折り返しミラー、前記第2折り返しミラーの順に、前記回転偏向器の軸方向において、前記第3折り返しミラーから離隔する位置にある第1〜第4折り返しミラーを備えるスラスト方向力相殺方法。
  15. 請求項11に記載のスラスト方向力相殺方法において、
    前記回転偏向器の反斜面は、8面のみであり、前記第1組の各反射面の中心線を結ぶ線と前記第3組の各反射面の中心線を結ぶ線とは直交するとともに、前記第2組の各反射面の中心線を結ぶ線と前記第4組の各反射面の中心線を結ぶ線とは直交するスラスト方向力相殺方法。
JP2007291544A 2007-01-31 2007-11-09 光走査装置、画像形成装置、スラスト方向力相殺方法 Expired - Fee Related JP5100317B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/023,674 US8027076B2 (en) 2007-01-31 2008-01-31 Light scanning device and thrust-direction force canceling method
US13/217,785 US8218217B2 (en) 2007-01-31 2011-08-25 Light scanning device and thrust-direction force canceling method

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US88750207P 2007-01-31 2007-01-31
US60/887,502 2007-01-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008191646A JP2008191646A (ja) 2008-08-21
JP5100317B2 true JP5100317B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=39751757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007291544A Expired - Fee Related JP5100317B2 (ja) 2007-01-31 2007-11-09 光走査装置、画像形成装置、スラスト方向力相殺方法

Country Status (2)

Country Link
US (2) US8027076B2 (ja)
JP (1) JP5100317B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5026141B2 (ja) * 2007-05-02 2012-09-12 株式会社リコー 画像形成装置及び画像形成方法
US9625173B2 (en) 2013-03-15 2017-04-18 Honeywell International Inc. Terminal assembly for an electronic device
US9835778B1 (en) * 2013-09-13 2017-12-05 Lockheed Martin Corporation Apparatus and method for a diamond substrate for a multi-layered dielectric diffraction grating
US9648698B2 (en) * 2015-05-20 2017-05-09 Facebook, Inc. Method and system for generating light pattern using polygons
JP7136601B2 (ja) * 2018-06-25 2022-09-13 川崎重工業株式会社 導光装置及びレーザ加工装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60238808A (ja) * 1984-05-11 1985-11-27 Touken:Kk スキヤナミラ−
JPS61217876A (ja) * 1985-03-22 1986-09-27 Tokyo Optical Co Ltd 光学的読取装置
US4795224A (en) * 1986-10-06 1989-01-03 Katsuchika Goto Optical scanning pattern generator
JPS6392914A (ja) * 1986-10-07 1988-04-23 Canon Inc 画像記録装置
JP2000002846A (ja) 1998-06-15 2000-01-07 Hitachi Ltd 画像形成装置
US6292285B1 (en) * 1999-12-20 2001-09-18 Xerox Corporation Single rotating polygon mirror with v-shaped facets for a multiple beam ROS
JP2003280314A (ja) 2002-03-22 2003-10-02 Canon Inc 画像形成装置
JP4327672B2 (ja) * 2004-07-14 2009-09-09 住友重機械工業株式会社 移動体位置制御装置及びこの制御装置を用いたステージ装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20120050836A1 (en) 2012-03-01
US20080285101A1 (en) 2008-11-20
US8027076B2 (en) 2011-09-27
JP2008191646A (ja) 2008-08-21
US8218217B2 (en) 2012-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4842747B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置およびカラー画像形成装置
JP4663355B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP4739996B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5037837B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2007010797A (ja) 光走査装置および画像形成装置
US20070002417A1 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
JP2008281945A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4634881B2 (ja) 光走査装置・画像形成装置
US10761450B2 (en) Optical scanning apparatus and image forming apparatus
US20100014892A1 (en) Optical scanning apparatus and image forming apparatus using same
JP5100317B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置、スラスト方向力相殺方法
JP2009023102A (ja) 光書込装置および画像形成装置
JP2007316207A (ja) 光走査装置、およびそれを用いる画像形成装置
JP5089864B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP5294734B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置
US8314824B2 (en) Optical scanning apparatus and image forming apparatus using the same
JP5168753B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置、並びにレンズ
US7880947B2 (en) Illuminated position adjusting method in optical scanning apparatus
JP4250572B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP4526331B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP4715418B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US20050259307A1 (en) Optical scanning apparatus and image forming apparatus using the same
JP5100504B2 (ja) 光走査装置、光走査方法
JP4744117B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2004226864A (ja) 光走査装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090803

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100301

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110816

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120605

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120828

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120925

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5100317

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees