JP5100002B2 - 窒化物半導体装置 - Google Patents

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本発明は、能動層に窒化物半導体を用いた窒化物半導体装置に関し、特に高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)や電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)のような、半導体装置にショットキ接触する制御電極を有し、インバーターやコンバーターなどのスイッチング装置に応用されるノーマリーオフ型の電界効果トランジスタなどの窒化物半導体装置に関する。
図7は、従来のIII−V族窒化物半導体からなる半導体装置の断面図を示している。図7に示す半導体装置は、いわゆるHEMT構造を示しており、サファイア基板からなる基板11上には、低温で成長した窒化ガリウム(GaN)からなるバッファ層12、窒化ガリウムからなるチャネル層13、ノンドープの窒化アルミニウムガリウムからなるショットキ層14が順次積層した構造となっており、チャネル層13とショットキ層14とからなるヘテロ接合界面近傍に、ポテンシャル井戸からなる電子移動度が極めて大きい2次元電子ガス層15が形成されている。ショットキ層14には凹部20を形成し、この凹部20内にショットキ層14とショットキ接触するゲート電極18(制御電極)を形成している。このような構造の半導体装置では、ゲート電極18に印加する電圧を制御することにより、ソース電極17aとドレイン電極17bとの間を流れるキャリア(2次元電子ガス)を制御している。また凹部20を備えることにより、ピンチオフ電圧を浅くしている。即ち、ゲート電極18に印加する制御電圧が0Vのとき、ゲート電極18直下のチャネルにはキャリアが存在せず、ゲート電極18直下以外のチャネルにキャリアが存在しているノーマリーオフ型となっている。
図8は、別の従来のIII−V族窒化物半導体からなる半導体装置の断面図を示している。図8に示す半導体装置は、図7で説明したショットキ層14に凹部20を形成せず、インジウムを含む組成としてチャネル層13と格子整合させ、さらにアルミニウムの組成を0.1に下げて2次元電子ガス層15のシートキャリア濃度を低減させることでピンチオフ電圧を浅くし、ノーマリーオフ型としている。この種の半導体装置は、例えば非特許文献1に開示されている。
林、外3名、「Sapphire基板上AlInGaN/GaN HEMTの特性評価」、2005年(平成17年)秋季第66回応用物理学会学術講演会講演予稿集第3分冊、応用物理学会、平成17年9月7日、p.1258
図7に示す、ショットキ層14に凹部20を形成し、この凹部20内にゲート電極18を形成する従来の窒化物半導体装置では、ショットキ層14をドライエッチングすることで凹部20を形成する。そのため、完全なノーマリーオフ型の動作をさせるには凹部20を深くしなければならず、その結果チャネル抵抗が増加し、オン抵抗が大きくなるという問題があった。
図8に示す別の従来の窒化物半導体装置では、ショットキ層14をインジウムを含む組成としてチャネル層13と格子整合させることでピエゾ分極を無くし、さらにアルミニウムの組成を0.1に下げて2次元電子ガス層15のシートキャリア濃度を低減させるために、完全なノーマリーオフ型となってもチャネル抵抗が大きいため、オン抵抗が大きいという問題があった。
本発明は、完全なノーマリーオフ型動作を実現し、さらにオン抵抗の増加を抑制することができる窒化物半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願請求項1に係る発明は、基板上に積層したガリウム、アルミニウム、ホウ素及びインジウムからなる群のうち少なくとも1つからなるIII族元素と、窒素、リン及び砒素からなる群のうちの少なくとも窒素を含むV族元素で構成されたIII−V族窒化物半導体層からなり、表面の一部に凹部を形成した第1の窒化物半導体層と、前記III−V族窒化物半導体層からなり、少なくとも前記第1の窒化物半導体層の凹部上に積層したアルミニウムを含まない第2の窒化物半導体層と、前記凹部の直上に位置し、前記第2の窒化物半導体層にショットキ接触する制御電極とを備え、前記第2の窒化物半導体層は、前記第1の窒化物半導体層より成膜温度の低い膜であって、絶縁性を有する微結晶構造からなる窒化物半導体装置において、前記制御電極に印加する制御電圧が0Vのとき、前記制御電極直下の前記第1の窒化物半導体層からなるチャネルにキャリアが存在せず、前記制御電極直下以外の前記チャネルにキャリアが存在していることを特徴とするものである。
本願請求項2に係る発明は、本願請求項1記載の窒化物半導体装置において、前記基板と前記第1の窒化物半導体層との間に、前記第1の窒化物半導体層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持つ、前記III−V族窒化物半導体層からなる第3の窒化物半導体層を備え、前記制御電極に印加する制御電圧が0Vのとき、前記制御電極直下の前記第3の窒化物半導体層と前記第1の窒化物半導体層との間に形成されるチャネルにキャリアが存在せず、前記制御電極直下以外の前記チャネルにキャリアが存在していることを特徴とするものである。
本願請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2いずれか記載の窒化物半導体装置において、前記凹部が形成されている領域以外の前記第1の窒化物半導体層上であって、少なくともオーミック接触する電極の形成領域に積層した前記第2の窒化物半導体層と、該第2の窒化物半導体層上にオーミック接触する電極を備え、該電極は、成膜状態の前記第2の窒化物半導体層に接触していることを特徴とするものである。
本願請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3いずれか記載の窒化物半導体装置において、前記凹部上に積層した前記第2の窒化物半導体層にショットキ接触する前記制御電極と、前記第1の窒化物半導体層又は前記凹部が形成されている領域以外の前記第1の窒化物半導体層上であって、少なくともオーミック接触する電極の形成領域に積層した前記第2の窒化物半導体層にオーミック接触するソース電極及びドレイン電極とを備え、前記第1の窒化物半導体層からなるチャネル、あるいは前記第3の窒化物半導体層と前記第1の窒化物半導体層との間に形成されるチャネルを流れる電流を前記制御電極に印加する制御電圧により制御することを特徴とするものである。
本発明による窒化物半導体装置は、凹部を形成した後、少なくともアルミニウムを含まず、エピタキシャル成長温度を通常の温度より低く設定して微結晶構造とした絶縁性の高い窒化物半導体層を少なくとも凹部上に積層後、この窒化物半導体層上に制御電極を接触させる構造とする。
制御電極と低温で積層した窒化物半導体層との間で形成されるショットキ障壁の高さは、通常の成膜温度で積層した窒化物半導体層との接触に比べて高くすることができるため、凹部の深さを従来よりも浅くすることが可能となる。
本発明の制御電極をFETあるいはHEMT等のゲート電極とし、ソース−ゲート電極間の電位差が0Vとなるように制御電圧を印加した場合、凹部が浅いため従来よりも低いオン抵抗動作が可能となる。
このように、チャネル抵抗の増加を抑制したノーマリーオフ型動作の窒化物半導体装置を提供することが可能となる。
また本発明の制御電極は、絶縁性の高い微結晶構造からなる窒化物半導体層上に設けられるため、リーク電流を少なくすることができる。本発明の制御電極をFETあるいはHEMT等のゲート電極とした場合、ゲートリーク電流が減少する。さらにチャネルでの衝突イオン化が抑制されることにより、高耐圧化を実現できる。
さらにゲート−ドレイン電極の間にも絶縁性の高い微結晶構造からなる窒化物半導体層が設けられている構造とすれば、ゲート−ドレイン電極の間の表面準位にトラップされる電子の抑制若しくは表面準位密度の低減により電流コラプス現象が抑制され、高周波特性も改善される。
さらにまたアルミニウムを含まず、不純物イオンの注入等の加工を施さない成膜後の、微結晶構造のままの窒化物半導体層上にオーミック電極を形成する場合、窒化物半導体の微結晶粒界にオーミック電極を構成する金属が侵入し、コンタクト抵抗率の低い(10-6Ωcm2台)オーミック電極を備えた半導体装置を得ることができる。
以下、本発明の窒化物半導体装置について、詳細に説明する。
まず本発明の窒化物半導体装置について、III−V族窒化物半導体装置であるHEMTを例にとり、詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例の窒化物半導体装置の断面図であり、図2はその製造工程図である。サファイアからなる基板11上に、厚さ30nm程度の低温成長した窒化ガリウムからなるバッファ層12を積層し、その後通常の成膜温度で後述するショットキ層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持ち、厚さ2μmのノンドープ窒化ガリウムからなるチャネル層13(第3の窒化物半導体層)、チャネル層13との界面にキャリアとなる2次元電子ガス層15を形成する厚さ25nmのノンドープ窒化アルミニウムガリウムからなるショットキ層14(第1の窒化物半導体層)を順次積層した基板を用意する(図2(a))。その後、酸化シリコンからなる絶縁膜19を堆積し、通常のフォトリソグラフ法並びにウエットまたはドライエッチング法によりゲート電極を形成する部分を開口する(図2(b))。塩素系のドライエッチングにより絶縁膜19の開口部分のショットキ層14を10nmエッチングし、凹部20を形成する(図2(c))。窒素雰囲気中で700℃20分のアニールにより開口部分のショットキ層14表面のダメージを回復させた後、厚さ10nmの微結晶構造の低温成長窒化ガリウムからなるキャップ層16(第2の窒化物半導体層)を凹部20内に選択再成長させ、その後、絶縁膜19を除去する(図2(d))。
ショットキ層14にオーミック接触するソース電極17a、ドレイン電極17bは、チタン(Ti)/アルミニウム(Al)/チタン(Ti)/金(Au)からなる積層体を作成後に800℃30秒のRTA処理で形成し、最後にキャップ層16上にニッケル(Ni)/金(Au)の積層体等からなるゲート電極18を形成し、ショットキ層14との間にショットキ接触を形成して、窒化物半導体装置を完成する(図2(e))。
微結晶構造からなるキャップ層16は、MOCVD(有機金属化学的気相堆積)法によりショットキ層14の成膜温度より550℃程度低い温度で成膜することにより、絶縁性の高い半導体層が形成される。図1に示した第1の実施例のキャップ層16は、MOCVD法により500℃で成膜されており、シート抵抗が109Ω/□以上の高抵抗となっている。なお、チャネル層13、ショットキ層14等のキャップ層16以外の半導体層は、成膜温度1130℃でエピタキシャル成長している。
図3は、上記の窒化物半導体装置についてゲート−ソース電極間の電流−電圧特性を示したグラフである。このグラフにおいて横軸はゲート−ソース電極間電圧Vgs(V)を、縦軸はゲート−ソース間の順方向電流Forward Current(A)、逆方向電流Reverse Current(A)を示している(実線)。比較のため、キャップ層16をショットキ層14と同じ温度、成膜条件で成膜させたノンドープ窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなる半導体層上に同じ構造のゲート電極を形成した場合の電流−電圧特性を示している(破線)。両者を比較した場合、本実施例に係る窒化物半導体装置のターンオン電圧が、比較例に比べて2.0V程度高くなっていることがわかる。また、逆方向電流が大幅に低減していることがわかる。
図4、図5は、それぞれ本発明および上述の比較例のHEMTのドレイン電流−電圧特性を示している。ドレインのスイープ電圧が0V〜20Vであり、図4ではゲート電圧を0Vから+3Vまで、図5ではゲート電圧を−2Vから+2Vまでステップ1Vで変化させた。図4を見ると明らかなように、本発明の窒化物半導体装置がノーマリーオフ型で動作していることが確認できた。このように本発明では、特性の優れた窒化物半導体装置を提供できることが確認できた。
次に、この優れた特性が、微結晶構造のキャップ層16の効果であることを確認するため、次のような実験を行った。まず、n−GaN層(Siドープ、不純物濃度2×1017cm-3)上にノンドープの微結晶構造のGaN層(第1の実施例のキャップ層16に相当)を成長させた構造の窒化物半導体基板とノンドープの微結晶構造のGaN層のない窒化物半導体基板とを用い、ショットキ電極の大きさが140μm×140μmのショットキバリヤダイオード(SBD)を作成し、C−V測定による1/C2−Vプロットからショットキ障壁高さ(φb)を求めた。その結果、微結晶構造のGaN層を備えたSBDのショットキ障壁高さは、φb=1.5eVとなり、微結晶構造のGaN層のないSBDに比べて0.85eV程度高いことを確認した。この結果から、ショットキ障壁の高さによりターンオン電圧が高くなることが説明できる。また、ショットキ障壁が高くなったことにより、ノーマリーオフ型の動作を実現したものと考えられる。
またキャップ層16は、絶縁特性が優れているため、2桁以上ゲートリーク電流が低減していることが確認された。この低減に伴い、チャネルでの衝突イオン化が抑制でき、その結果、オフ耐圧が従来の100Vから170Vに改善された。なお、窒化物半導体HEMTのオフ耐圧は熱暴走ではなく、衝突イオン化が起因しており、ショットキ電極からチャネルに流れ込むトンネル電流に大きく支配されていることが報告されている(International Conference on Nitride Semiconductor,Nara,2003,Tu−P2.067)。
図6は、本発明の第2の実施例であるIII−V族窒化物半導体装置であるHEMTの断面図を示している。図2に示す第1の実施例と同様、サファイアからなる基板11上に、厚さ30nm程度の低温成長した窒化ガリウムからなるバッファ層12を積層形成し、その後通常の成膜温度で、後述するショットキ層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持ち、厚さ2μmのノンドープ窒化ガリウムからなるチャネル層13(第3の窒化物半導体層)、チャネル層13との界面にキャリアとなる2次元電子ガス層を形成する厚さ25nmのノンドープ窒化アルミニウムガリウムからなるショットキ層14(第1の窒化物半導体層)を順次積層した基板を用意する。
その後、酸化シリコンからなる絶縁膜19を堆積し、通常のフォトリソグラフ法並びにウエットまたはドライエッチング法によりゲート電極を形成する部分を開口する。塩素系のドライエッチングにより絶縁膜19の開口部分のショットキ層14を10nmエッチングする。その後本実施例では、酸化シリコンからなる絶縁膜19をすべて除去する。窒素雰囲気中で700℃20分のアニールにより開口部分のショットキ層14表面のダメージを回復させた後、厚さ10nmの微結晶構造の低温成長窒化ガリウムからなるキャップ層16(第2の窒化物半導体層)を全面に堆積する。
キャップ層16にオーミック接触するソース電極17a、ドレイン電極17bは、チタン(Ti)/アルミニウム(Al)/チタン(Ti)/金(Au)からなる積層体を作成後に800℃30秒のRTA処理で形成し、凹部20上のLT−GaN層上には、ニッケル(Ni)/金(Au)の積層体等からなるゲート電極18を形成し、ショットキ層14との間にショットキ接触を形成する。
本実施例では、厚さ10nmの微結晶構造の低温成長窒化ガリウムからなるキャップ層16を全面に堆積しており、オーミック接触が形成されるこのキャップ層16は、成膜後に不純物イオンの注入やエッチングなどの特別な加工を施さず、成膜後の微結晶構造がそのまま保持されている点が、上述の第1の実施例と異なる点である。キャップ層16上には、ニッケル(Ni)/金(Au)の積層体等からなるゲート電極18を形成し、キャップ層16との間にショットキ接合を形成している。
オーミック電極が形成されるキャップ層16は、微結晶構造となっているため、微結晶粒界にオーミック電極を構成する金属が侵入し、コンタクト抵抗率の低い(10-6Ω・cm-2台の)オーミック電極を得ることができる。このようにキャップ層16の一部を除去することなくソース電極17a、ドレイン電極17bを形成することができるので、プレーナー構造となり製造工程の歩留りや信頼性が向上する。
本実施例の窒化物半導体装置においても、第1の実施例で説明したものと同様に、ノーマリーオフ型で動作していることが確認できた。またゲート電圧が、測定周期10ms、パルス幅300μsで印加されたパルスI−V特性により、本発明の窒化物半導体装置が比較例に比べて大幅に電流コラプスが抑制されていることも確認できた。またキャップ層16は、絶縁特性が優れているため、2桁以上ゲートリーク電流が低減していることが確認された。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく種々変更可能である。例えば、制御電極の種類、ショットキ層の厚さ及び不純物濃度は、制御電極直下のチャネルにキャリアが存在せず、制御電極直下以外のチャネルにキャリアが存在するように適宜選択、設定することができる。
また、HEMT構造の窒化物半導体装置の代わりに、基板上にバッファ層を形成し、その上に不純物が添加された窒化物半導体層を能動層(チャネル層、第1の窒化物半導体層に相当)として凹部20を形成し、少なくとも凹部20上に上述のキャップ層16(第2の窒化物半導体層に相当)が形成された構造のFET構造とすることができる。また、窒化物半導体層は、GaN/AlGaN系に限定されるものでなく、制御電極が形成される第2の窒化物半導体層(上記実施例ではキャップ層16に相当)は、GaN、InNあるいはこれらの混晶化合物を含み、かつアルミニウムを含まない層で形成することができる。また第1の窒化物半導体層(上記実施例ではショットキ層14に相当)は、GaN、InN、AlNあるいはこれらの混晶化合物を含み、かつ少なくともアルミニウムを含む層で形成することができる。実施例において使用したサファイア基板の代わりに炭化珪素(SiC)基板を用いてもかまわない。その場合は、バッファ層12として窒化アルミニウム(AlN)を用いる方が好ましい。またサファイア基板の代わりにシリコン(Si)基板を用いてもかまわない。
また第1の窒化物半導体層あるいは第2の窒化物半導体層とオーミック接触する電極の組成は、使用する窒化物半導体層の種類等に応じて、適宜選択すればよい。
なお第2の窒化物半導体層について微結晶構造と説明したが、これは微結晶粒の集合体あるいはそれらの再配列化した構造であり、成長温度、成長時の雰囲気ガス組成、成長させる基板の種類などによって、結晶粒の大きさや配列等は変わるものであり、所望のショットキ特性や絶縁特性等が得られる範囲で、成長温度を制御することによって得られるものである。第2の窒化物半導体層の成長温度は、第1の窒化物半導体層の成長温度より400℃程度以上低い温度に設定すると、HEMTあるいはFETの制御電極を形成する場合に好適である。
本発明に係る第1の実施例である窒化物半導体装置の断面図である。 本発明に係る第1の実施例である窒化物半導体装置の製造工程図である。 本発明の効果を説明する電流−電圧特性を示す図である。 本発明の効果を説明するドレイン電流−電圧特性を示す図である。 従来の窒化物半導体装置のドレイン電流−電圧特性を示す図である。 本発明に係る第2の実施例である窒化物半導体装置の断面図である。 従来の窒化物半導体装置の断面図である。 従来の別の窒化物半導体装置の断面図である。
符号の説明
11:基板、12:バッファ層、13:チャネル層、14:ショットキ層、15:2次元電子ガス層、16:キャップ層、17a:ソース電極、17b:ドレイン電極、18:ゲート電極、19:絶縁膜、20:凹部

Claims (4)

  1. 基板上に積層したガリウム、アルミニウム、ホウ素及びインジウムからなる群のうち少なくとも1つからなるIII族元素と、窒素、リン及び砒素からなる群のうちの少なくとも窒素を含むV族元素で構成されたIII−V族窒化物半導体層からなり、表面の一部に凹部を形成した第1の窒化物半導体層と、前記III−V族窒化物半導体層からなり、少なくとも前記第1の窒化物半導体層の凹部上に積層したアルミニウムを含まない第2の窒化物半導体層と、前記凹部の直上に位置し、前記第2の窒化物半導体層にショットキ接触する制御電極とを備え、前記第2の窒化物半導体層は、前記第1の窒化物半導体層より成膜温度の低い膜であって、絶縁性を有する微結晶構造からなる窒化物半導体装置において、
    前記制御電極に印加する制御電圧が0Vのとき、前記制御電極直下の前記第1の窒化物半導体層からなるチャネルにキャリアが存在せず、前記制御電極直下以外の前記チャネルにキャリアが存在していることを特徴とする窒化物半導体装置。
  2. 前記基板と前記第1の窒化物半導体層との間に、前記第1の窒化物半導体層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持つ、前記III−V族窒化物半導体層からなる第3の窒化物半導体層を備え、前記制御電極に印加する制御電圧が0Vのとき、前記制御電極直下の前記第3の窒化物半導体層と前記第1の窒化物半導体層との間に形成されるチャネルにキャリアが存在せず、前記制御電極直下以外の前記チャネルにキャリアが存在していることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体装置。
  3. 前記凹部が形成されている領域以外の前記第1の窒化物半導体層上であって、少なくともオーミック接触する電極の形成領域に積層した前記第2の窒化物半導体層と、該第2の窒化物半導体層上にオーミック接触する電極を備え、該電極は、成膜状態の前記第2の窒化物半導体層に接触していることを特徴とする請求項1または請求項2いずれか記載の窒化物半導体装置。
  4. 前記凹部上に積層した前記第2の窒化物半導体層にショットキ接触する前記制御電極と、前記第1の窒化物半導体層又は前記凹部が形成されている領域以外の前記第1の窒化物半導体層上であって、少なくともオーミック接触する電極の形成領域に積層した前記第2の窒化物半導体層にオーミック接触するソース電極及びドレイン電極とを備え、前記第1の窒化物半導体層からなるチャネル、あるいは前記第3の窒化物半導体層と前記第1の窒化物半導体層との間に形成されるチャネルを流れる電流を前記制御電極に印加する制御電圧により制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載の窒化物半導体装置。
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