JP4850423B2 - 窒化物半導体装置 - Google Patents

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本発明は、能動層に窒化物半導体を用いた窒化物半導体装置に関し、特に高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)や電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)のような、半導体装置にショットキ接触する制御電極を有し、インバーターやコンバーターなどのスイッチング装置に応用されるノーマリーオフ型の電界効果トランジスタ等に関する。
図6は、従来のIII−V族窒化物半導体からなる半導体装置の断面図を示している。図6に示す半導体装置は、いわゆるHEMT構造を示しており、サファイア基板からなる基板101上には、窒化ガリウム(GaN)からなるバッファ層102、窒化ガリウムからなるチャネル層103、n型窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなるキャリア供給層104、ノンドープの窒化アルミニウムガリウムからなるショットキ層105が順次積層した構造となっており、チャネル層103とキャリア供給層104とからなるヘテロ接合界面近傍に、ポテンシャル井戸からなる電子移動度が極めて大きい2次元電子ガス層が形成されている。ショットキ層105には凹部105aを形成し、この凹部105a内にショットキ接触するゲート電極106(制御電極)を形成している。このような構造の半導体装置では、ゲート電極106に印加する電圧を制御することにより、ソース電極107aとドレイン電極107bとの間を流れるキャリア(2次元電子ガス)を制御している。また凹部105aを備えることにより、ピンチオフ電圧を浅くしている。即ち、ゲート電極106に印加する制御電圧が0Vのとき、ゲート電極106直下のチャネルにはキャリアが存在せず、ゲート電極106直下以外のチャネルにキャリアが存在しているノーマリーオフ型となっている。
図7は、別の従来例のIII−V族窒化物半導体からなる半導体装置の断面図を示している。図7に示す半導体装置は、図6で説明した凹部105bの代わりに、ショットキ層105上にp型不純物をドープしたp型窒化ガリウム層105bを形成し、p型窒化ガリウム層105b上にゲート電極106を形成している。このような構造の半導体装置では、p型窒化ガリウム
層105bとノンドープの窒化アルミニウムガリウムからなるショットキ層105との間で形成されるビルトインポテンシャルを利用することにより、ピンチオフ電圧を浅くし、ノーマリーオフ型となっている(たとえば非特許文献1等)。
X.Hu、G.Simin、J.Yang、M.Asif Khan、R.Gaska and M.S.Shur、「Enhancement mode AlGaN/GaN HFET with selectively grown pn junction gate」、ELECTRONICS LETTERS、Vol.36、No.8、2000、p753-754
図6に示すショットキ層105に凹部105aを形成し、この凹部105a内にゲート電極106を形成する従来の窒化物半導体装置では、ショットキ層105をドライエッチングすることで凹部105aを形成するため、その表面にダメージを与えてしまう。即ち、ゲート電極106がショットキ接触するショットキ層105の表面にダメージを与えてしまうことになる。その結果、ショットキ障壁高さが小さくなり、完全なノーマリーオフ型の動作が実現できないという問題があった。
また、図7に示すショットキ層105上にp型窒化ガリウム層105bを備える構造では、窒化ガリウム層にp型不純物を高濃度にドープすることが困難であり、その活性化率も低いため、高濃度のp型窒化ガリウム層105bを形成することができず、良好なpn接合を形成できなかった。その結果、ビルトインポテンシャルが小さくなり、完全なノーマリーオフ型の動作が実現できないという問題があった。
本発明は、完全なノーマリーオフ型動作を実現することができる、窒化物半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る発明は、基板上に積層したガリウム、アルミニウム、ホウ素及びインジウムからなる群のうち少なくとも1つからなるIII族元素と、窒素、リン及び砒素からなる群のうちの少なくとも窒素を含むV族元素で構成されたIII−V族窒化物半導体層からなる第1の窒化物半導体層と、該第1の窒化物半導体層の上に積層した前記III−V族窒化物半導体層からなり、アルミニウムを含まない第2の窒化物半導体層と、該第2の窒化物半導体層にショットキ接触する制御電極とを備え、前記第2の窒化物半導体層は、微結晶構造からなる窒化物半導体装置において、前記制御電極に印加する制御電圧が0Vのとき、前記制御電極直下の前記第1の窒化物半導体層からなるチャネルにキャリアが存在せず、前記制御電極直下以外の前記チャネルにキャリアが存在していることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の窒化物半導体装置において、前記基板と前記第1の窒化物半導体層との間に、前記第1の窒化物半導体層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持つ、前記III−V族窒化物半導体層からなる第3の窒化物半導体層を備え、前記制御電極に印加する制御電圧が0Vのとき、前記制御電極直下の前記第3の窒化物半導体層と前記第1の窒化物半導体層との間に形成されるチャネルにキャリアが存在せず、前記制御電極直下以外の前記チャネルにキャリアが存在していることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2いずれかに記載の窒化物半導体装置において、前記第2の窒化物半導体層にショットキ接触する前記制御電極と、前記第1の窒化物半導体層にオーミック接触するソース電極及びドレイン電極とを備え、前記第1の窒化物半導体層からなるチャネル、あるいは前記第3の窒化物半導体層と前記第1の窒化物半導体層との間に形成されるチャネルを流れる電流を前記制御電極に印加する電圧により制御することを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3いずれかに記載の窒化物半導体装置において、前記第2の窒化物半導体層上にオーミック接触する電極を備え、該電極は、成膜状態の前記第2の窒化物半導体層に接触していることを特徴とするものである。
本発明による窒化物半導体装置は、少なくともアルミニウムを含まず、エピタキシャル成長温度を通常の温度より低く設定して微結晶構造とした絶縁性の高い窒化物半導体層に制御電極を接触させる構造とすることにより、制御電極と窒化物半導体層との間で形成されるショットキ障壁の高さを、従来の窒化物半導体層との接触に比べて高くすることができる。その結果、本発明の制御電極をFETあるいはHEMT等のゲート電極とし、ソース−ゲート電極間の電位差が0Vとなるように制御電圧を印加した場合、ゲート電極直下のチャネルにキャリアが存在せず、ゲート電極直下以外の領域であるゲート−ソース電極間、ゲート−ドレイン電極間のチャネルにはキャリアが存在する構造を形成することができ、ノーマリーオフ型の動作を実現する窒化物半導体装置を提供することが可能となる。
本発明の制御電極は、絶縁性の高い微結晶構造からなる窒化物半導体層上に設けられるため、リーク電流を少なくすることができる。本発明の制御電極をFETあるいはHEMT等のゲート電極とした場合、ゲートリーク電流が減少する。さらにチャネルでの衝突イオン化が抑制されることにより、高耐圧化を実現できる。またゲート−ドレイン電極の間に絶縁性の高い微結晶構造からなる窒化物半導体層が設けられている構造とするため、ゲート−ドレイン電極の間の表面準位にトラップされる電子の抑制若しくは表面準位密度の低減により電流コラプス現象が抑制され、高周波特性も改善される。
本発明によれば、アルミニウムを含まず、不純物イオンの注入等の加工を施さない成膜後の、微結晶構造のままの窒化物半導体層上にオーミック電極を形成することにより、窒化物半導体の微結晶粒界にオーミック電極を構成する金属が侵入し、コンタクト抵抗率の低い(10-6Ω・cm2台)オーミック電極を備えた半導体装置を得ることができる。
以下、本発明の窒化物半導体装置について、詳細に説明する。
まず本発明の窒化物半導体装置について、III−V族窒化物半導体装置であるHEMTを例にとり、詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例である。図1に示すように炭化珪素(SiC)からなる基板11上に、厚さ100nm程度の窒化アルミニウム(AlN)からなるバッファ層12、後述するキャリア供給層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持ち、厚さ2μmのノンドープ窒化ガリウム(GaN)からなるチャネル層13、チャネル層13との界面にキャリアとなる2次元電子ガス層を形成する厚さ15nmのノンドープ窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなるキャリア供給層14、厚さ10nmの微結晶構造のノンドープ窒化ガリウム(GaN)からなるショットキ層15を積層形成している。ショットキ層15上には、ニッケル(Ni)/金(Au)の積層体等からなるゲート電極16を形成し、ショットキ層15との間にショットキ接触を形成している。更にショットキ層15の一部が除去され、キャリア供給層14にオーミック接触するチタン(Ti)/アルミニウム(Al)からなるソース電極17a、ドレイン電極17bを形成している。
微結晶構造からなるショットキ層15は、MOCVD(有機金属化学的気相堆積)法、MBE(電子ビームエピタキシャル)法等によりキャリア供給層14の成膜温度より500℃程度低い温度で成膜することにより、絶縁性の高い半導体層が形成される。図1に示した第1の実施例のショットキ層15は、MOCVD法により550℃で成膜されており、シート抵抗が109Ω/□以上の高抵抗となっている。なお、チャネル層13、キャリア供給層14等のショットキ層15以外の半導体層は、成膜温度1080℃でエピタキシャル成長している。
図2は、上記の窒化物半導体装置についてゲート−ソース電極間の電流−電圧特性を示したグラフである。このグラフにおいて横軸はゲート−ソース電極間電圧Vgs(V)を、縦軸はゲート−ソース間の順方向電流Forward Current、逆方向電流Reverse Current(A)を示している(実線)。比較のため、ショットキ層15をキャリア供給層14と同じ温度、成膜条件で成膜させたノンドープ窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなる半導体層上に同じ構造のゲート電極を形成した場合の電流−電圧特性を示している(破線)。両者を比較した場合、本実施例に係る窒化物半導体装置のターンオン電圧が、比較例に比べて2.0V程度高くなっていることがわかる。
図3、図4は、それぞれ本発明及び上述の比較例のHEMTのドレイン電流−電圧特性を示している。ドレインのスイープ電圧が0V〜20Vであり、ゲート電圧は0Vから+3Vまで、−2Vから+2Vまでステップ1Vで変化させた。図3をみると明らかなように、本発明の窒化物半導体装置がノーマリーオフ型で動作していることが確認できた。またゲート電圧が、測定周期10ms、パルス幅300μsecで印加されたパルスI−V特性により、本発明の窒化物半導体装置が比較例に較べて大幅に電流コラプスが抑制されていることも確認できた。このように本発明では、特性の優れた窒化物半導体装置を提供できることが確認できた。
次に、この優れた特性が、微結晶構造のショットキ層15の効果であることを確認するため、次のような実験を行った。まず、n−GaN層(Siドープ2×1017cm-3)上にノンドープの微結晶構造のGaN層(第1の実施例のショットキ層15に相当)を成長させた単純な構造の窒化物半導体基板を用いし、ショットキ電極の大きさが140μm ×140μmのショットキバリヤダイオード(SBD) を作製し、C−V測定による1/C2−Vプロットからショットキ障壁高さ(φb)を求めた。その結果、微結晶構造のGaN層を備えたSBDのショットキ障壁高さは、φb=1.5eVとなり、微結晶構造のGaN層のないSBDに比べて0.85eV程度高いことを確認した。この結果から、ショットキ障壁の高さによりターンオン電圧が高くなることが説明できる。また、ショットキ障壁が高くなり、ノーマリーオフ型の動作を実現したものと考えられる。
またショットキ層15は、絶縁特性が優れているため、2桁以上ゲート電流(ゲートリーク電流)が低減していることが確認された。このゲートリーク電流の低減に伴い、チャネルでの衝突イオン化が抑制でき、その結果、オフ耐圧が従来の100Vから170Vに改善された。窒化物半導体HEMTのオフ耐圧は熱暴走ではなく、衝突イオン化が起因しており、ショットキ電極からチャネルに流れ込むトンネル電流に大きく支配されていることが報告されている(International Conference on Nitride Semiconductor,Nara,2003, Tu-P2.067)。
図5は、本発明の第2の実施例であるIII−V族窒化物半導体装置であるHEMTの断面図を示している。図1に示す第1の実施例と同様、炭化珪素(SiC)からなる基板11上に、厚さ100nm程度の窒化アルミニウム(AlN)からなるバッファ層12、厚さ2μmのノンドープ窒化ガリウム(GaN)からなるチャネル層13、チャネル層13との界面にキャリアとなる2次元電子ガス層を形成する、厚さ15nmのn型窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなるキャリア供給層14、厚さ10nmの微結晶構造のノンドープ窒化ガリウム(GaN)からなるショットキ層15を積層形成する。ショットキ層15上には、チタン(Ti)/アルミニウム(Al)/チタン(Ti)/金(Au)の積層体等からなるソース電極17a及びドレイン電極17b(オーミック電極)が形成されており、キャリア供給層14にオーミック接触が形成されている。本実施例では、オーミック接触が形成されるショットキ層15は、成膜後に不純物イオンの注入やエッチングなどの特別な加工を施さず、成膜後の微結晶構造がそのまま保持されている点が、上述の実施例1と異なる点である。ショットキ層15上には、ニッケル(Ni)/金(Au)の積層体等からなるゲート電極16を形成し、ショットキ層15との間にショットキ接合を形成している。
オーミック電極が形成されるショットキ層15は、微結晶構造となっているため、微結晶粒界にオーミック電極を構成する金属が侵入し、コンタクト抵抗率の低い(10-6Ω・cm-2台)オーミック電極を得ることができる。このようにショットキ層15の一部を除去することなくソース電極17a、ドレイン電極17bを形成することができるので、プレーナー構造となり製造工程の歩留まりや信頼性が向上する。
本実施例の窒化物半導体装置においても、実施例1で説明したと同様に、ノーマリーオフ型で動作していることが確認できた。また、大幅に電流コラプスが抑制されていることが確認できた。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでなく種々変更可能である。例えば、制御電極の種類、ショットキ層やキャリア供給層の厚さ及び不純物濃度は、制御電極直下のチャネルにキャリアが存在せず、制御電極直下以外のチャネルにキャリアが存在するように適宜選択、設定することができる。
また、HEMT構造の窒化物半導体の代わりに、不純物が添加された窒化物半導体層を能動層(チャネル層)とし、その上に上述のショットキ層15が形成された構造のFET構造とすることができる。また、窒化物半導体層は、GaN/AlGaN系に限定されるものでなく、制御電極が形成される第2の窒化物半導体層(上記実施例ではショットキ層15に相当)は、GaN、InNあるいはこれらの混晶化合物を含み、かつアルミニウムを含まない層で構成することができる。また第1の窒化物半導体層(上記実施例ではキャリア供給層14に相当)は、GaN、InN、AlNあるいはこれらの混晶半導体を含み、かつ少なくともアルミニウムを含む層で形成することができる。実施例において使用した炭化珪素(SiC)基板の代わりにサファイア基板を用いてもかまわない。その場合は、バッファ層12として窒化ガリウム(GaN)を用いる方が好ましい。また炭化珪素(SiC)基板の代わりにシリコン(Si)基板を用いてもかまわない。
また第1の窒化物半導体層あるいは第2の窒化物半導体層とオーミック接触する電極の組成は、使用する窒化物半導体層の種類等に応じて、適宜選択すればよい。
なお第2の窒化物半導体層について微結晶構造と説明したが、これは微結晶粒の集合体あるいはそれらの再配列化した構造であり、成長温度、成長時の雰囲気ガス組成、成長させる基板の種類などによって、結晶粒の大きさや配列等は変わるものであり、所望のショットキ特性や絶縁特性等が得られる範囲で、成長温度を制御することによって得られるものである。第2の窒化物半導体層の成長温度は、第1の窒化物半導体層の成長温度より400℃程度以上低い温度に設定すると、HEMTあるいはFETの制御電極を形成する場合に好適である。
本発明の第1の実施例である窒化物半導体装置の断面図である。 本発明の効果を説明する電流−電圧特性を示す図である。 本発明の効果を説明するドレイン電流−電圧特性を示す図である。 従来の窒化物半導体装置のドレイン電流−電圧特性を示す図である。 本発明の第2の実施例である窒化物半導体装置の断面図である。 従来のこの種の窒化物半導体装置の断面図である。 第2の従来例の窒化物半導体装置の断面図である。
符号の説明
11、101;基板、12、102;バッファ層、13、103;チャネル層、
14、104;キャリア供給層、15、105;ショットキ層、
16、106;ゲート電極、17a、107a;ソース電極、
17b、107b:ドレイン電極

Claims (4)

  1. 基板上に積層したガリウム、アルミニウム、ホウ素及びインジウムからなる群のうち少なくとも1つからなるIII族元素と、窒素、リン及び砒素からなる群のうちの少なくとも窒素を含むV族元素で構成されたIII−V族窒化物半導体層からなる第1の窒化物半導体層と、該第1の窒化物半導体層の上に積層した前記III−V族窒化物半導体層からなり、アルミニウムを含まない第2の窒化物半導体層と、該第2の窒化物半導体層にショットキ接触する制御電極とを備え、前記第2の窒化物半導体層は、微結晶構造からなる窒化物半導体装置において、前記制御電極に印加する制御電圧が0Vのとき、前記制御電極直下の前記第1の窒化物半導体層からなるチャネルにキャリアが存在せず、前記制御電極直下以外の前記チャネルにキャリアが存在していることを特徴とする窒化物半導体装置。
  2. 請求項1に記載の窒化物半導体装置において、
    前記基板と前記第1の窒化物半導体層との間に、前記第1の窒化物半導体層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持つ、前記III−V族窒化物半導体層からなる第3の窒化物半導体層を備え、前記制御電極に印加する制御電圧が0Vのとき、前記制御電極直下の前記第3の窒化物半導体層と前記第1の窒化物半導体層との間に形成されるチャネルにキャリアが存在せず、前記制御電極直下以外の前記チャネルにキャリアが存在していることを特徴とする窒化物半導体装置。
  3. 請求項1又は2いずれかに記載の窒化物半導体装置において、
    前記第2の窒化物半導体層にショットキ接触する前記制御電極と、前記第1の窒化物半導体層にオーミック接触するソース電極及びドレイン電極とを備え、前記第1の窒化物半導体層からなるチャネル、あるいは前記第3の窒化物半導体層と前記第1の窒化物半導体層との間に形成されるチャネルを流れる電流を前記制御電極に印加する電圧により制御することを特徴とする窒化物半導体装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載の窒化物半導体装置において、
    前記第2の窒化物半導体層上にオーミック接触する電極を備え、該電極は、成膜状態の前記第2の窒化物半導体層に接触していることを特徴とする窒化物半導体装置。
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