(遊技機の構成)
以下において、本発明の一実施形態に係る遊技機10の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る遊技機10を示す外観図である。
図1に示すように、遊技機10は、遊技場に遊技機10を設置するために設けられている外枠1と、外枠1の内側に開閉可能に設けられている内枠2と、内枠2の前面側に設けられている遊技盤3と、回転操作されることにより遊技盤3上の遊技領域に向けて遊技球を発射するように構成された発射ハンドル24と、遊技状態に応じて効果音や音声などを出力するスピーカ25L及び25Rと、遊技状態に応じて所定のパターンで点灯・消灯するランプ26L及び26Rとを備える。
また、遊技機10には、プリペイドカードなどが挿入されると、該プリペイドカードの残高に応じて、遊技球が貸し出されるように構成されたカードユニット20が併設されている。
遊技盤3上の遊技領域には、液晶表示装置4と、特別図柄表示装置5、始動口6と、普通図柄作動ゲート7と、大入賞口8と、アウト口9と、一般入賞口16とが設けられている。
液晶表示装置4上では、遊技を盛り上げるための演出内容の一部として、装飾図柄の変動表示が行われる。なお、装飾図柄の変動表示は、一般的に、特別図柄の変動表示に応じて行われる。また、液晶表示装置4は、後述する副制御回路40によって制御される。
特別図柄表示装置5上では、始動口6内に設けられた始動領域を遊技球が通過したことを条件として、特別図柄の変動表示が行われる。具体的には、特別図柄の変動表示は、始動領域を遊技球が通過したことを条件として抽出される大当り判定用乱数値や大当り図柄決定用乱数値などに基づいて行われる。
また、特別図柄表示装置5上には、特別図柄の変動表示が行われた後に、所定の特別図柄(以下、停止図柄)が停止表示される。なお、停止図柄とは、遊技状態が遊技者にとって有利な状態(以下、大当り状態)に移行されないことを示すハズレ図柄(本実施形態では、「−」)、遊技状態が遊技者にとって有利な状態(以下、大当り状態)に移行されることを示す大当り図柄(本実施形態では、「7」及び「3」)である。また、大当り図柄には、大当り状態に移行される確率が向上する高確率状態(以下、確変状態)に遊技状態が移行されることを示す確変大当り図柄(本実施形態では、「7」)と、高確率状態(確変状態)に遊技状態が移行されないことを示す通常大当り図柄(本実施形態では、「3」)とが含まれる。
なお、大当り判定用乱数値とは、遊技状態を大当り状態に移行させるか否かに係る判定(大当り判定)に用いられる乱数値である。また、大当り図柄決定用乱数値とは、大当り判定用乱数値と所定の大当り判定値とが一致した場合に、特別図柄の変動表示が行われた後に、特別図柄表示装置5上に停止表示される停止図柄(大当り図柄)を決定する際に用いられる乱数値である。
また、特別図柄表示装置5は、7セグメントのランプ等によって構成され、後述する主制御回路30によって制御される。
始動口6は、遊技球が入球し易い開放状態と遊技球が入球し難い閉鎖状態とに変化可能であり、始動口6内に設けられた始動領域を遊技球が通過したことを条件として、大当り判定用乱数値や大当り図柄決定用乱数値などが抽出されるように構成されている。また、始動口6は、始動口6に遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として払出されるように構成されている。
普通図柄作動ゲート7は、普通図柄作動ゲート7を遊技球が通過したことを条件として、普通当り判定用乱数値が抽出されるように構成されている。なお、普通当り判定用乱数値とは、始動口6を開放状態とするか否かに係る判定(普通当り判定)に用いられる乱数値である。
大入賞口8は、遊技球が入球し易い開放状態と遊技球が入球し難い閉鎖状態とに変化可能なものである。また、大入賞口8は、遊技状態が大当り状態に移行されると、閉鎖状態である大入賞口8が開放状態となってから、再び閉鎖状態となるまでを1ラウンドとして制御される(ラウンド制御)。なお、大当り状態においては、所定回数(本実施形態では、15回)を上限として、ラウンドが繰り返されるものとする。さらに、大入賞口8は、大入賞口8に遊技球が入球すると、所定数の遊技球が賞球として払出されるように構成されている。
アウト口9は、始動口6、大入賞口8及び一般入賞口16等のいずれにも入球しなかった遊技球を受け入れる。
一般入賞口16は、一般入賞口16に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が賞球として払い出されるように構成されている。
以下において、本発明の一実施形態に係る遊技機10の制御部について、図面を参照しながら説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る遊技機10の制御部を示すブロック図である。
図2に示すように、遊技機10の制御部は、主制御回路30と、副制御回路40と、払出・発射制御回路80とによって構成される。
主制御回路30は、I/O31と、メインCPU32と、メインROM33と、メインRAM34と、コマンド出力ポート35とによって構成される。
また、主制御回路30には、大入賞口8内に設けられた特定領域(Vゾーン)を通過した遊技球を検出するV・カウントスイッチ28Sと、大入賞口8内に設けられた一般領域を通過した遊技球を検出するカウントスイッチ29Sと、一般入賞口16に入球した遊技球を検出する一般入賞球スイッチ16Sと、普通図柄作動ゲート7内に設けられた普通始動領域を通過した遊技球を検出する通過球スイッチ7Sと、始動口6内に設けられた始動領域を通過した遊技球を検出する始動入賞球スイッチ6Sと、始動口6を開放状態(又は、閉鎖状態)とする始動口ソレノイド6aと、大入賞口8を開放状態(又は、閉鎖状態)とする大入賞口ソレノイド8aと、大入賞口8に入球した遊技球を特定領域と一般領域とに振り分けるシーソーを駆動するシーソーソレノイド8bと、上述した特別図柄表示装置5とが接続されている。
I/O31は、上述した各スイッチ及び上述した各ソレノイドとの間で、信号を入出力するためのインターフェースである。
メインCPU32は、後述する「システムタイマ割込処理」(図9(a)を参照)、及び、「メイン処理」(図9(b)を参照)における各処理を行う。なお、メインCPU32の動作の詳細については後述する(図9〜図12を参照)。
メインROM33には、後述する「システムタイマ割込処理」(図9(a)を参照)、及び、「メイン処理」(図9(b)を参照)における各処理を行うためのプログラムやテーブルなどが記憶されている。例えば、メインROM33には、変動表示パターンを選択する際に参照される変動表示パターン選択テーブル群(図5を参照)等が記憶されている。
メインRAM34には、DRAMなどによって構成され、始動記憶(大当り判定用乱数値や大当り図柄決定用乱数値を含む)等が記憶される。
コマンド出力ポート35は、メインCPU32によってセットされた各コマンドを副制御回路40に出力するためのポートである。
副制御回路40は、コマンド入力ポート41と、サブCPU42と、サブROM43と、サブRAM44と、画像制御回路45と、音声制御回路46と、ランプ制御回路47とによって構成される。
コマンド入力ポート41は、主制御回路30から出力された各コマンドをサブCPU42に入力するためのポートである。
サブCPU42は、主制御回路30から出力された各コマンド(メインCPU32によってセットされた各コマンド)に基づいて、画像制御回路45、音声制御回路46及びランプ制御回路47を制御する。例えば、サブCPU42は、後述する変動表示パターン指定コマンドが入力された場合には、入力された変動表示パターン指定コマンドに応じて、装飾図柄の変動表示を液晶表示装置4上において行う。また、サブCPU42は、後述する停止図柄指定コマンドが入力された場合には、入力された変動表示パターンに応じて、停止装飾図柄を選択するとともに、装飾図柄の変動表示を行った後に、選択した停止装飾図柄を停止表示する。
サブROM43は、画像制御回路45、音声制御回路46及びランプ制御回路47を制御するためのプログラムを記憶している。
サブRAM44は、DRAMなどによって構成され、主制御回路30から出力された各コマンドを記憶する。
画像制御回路45は、サブCPU42からの制御データに基づいて、遊技状態に応じた画像を液晶表示装置4上に表示する。例えば、画像制御回路45は、装飾図柄の変動表示を液晶表示装置4上で行う。
音声制御回路46は、サブCPU42からの制御データに基づいて、遊技状態に応じた音声や効果音等をスピーカ25L及び25Rから出力する。
ランプ制御回路47は、サブCPU42からの制御データに基づいて、遊技状態に応じた所定のパターンで、ランプ26L及び26Rを点灯・消灯する。
払出・発射制御回路80は、始動口6、大入賞口8及び一般入賞口16等に遊技球が入球したことに基づいて出力される主制御回路30からのコマンドに応じて、所定数の遊技球を賞球として払い出す払出装置81、及び、発射ハンドル24に対する回転操作に応じて、遊技盤3上の遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置82を制御する。
また、払出・発射制御回路80には、カードユニット20が接続され、該カードユニット20にプリペイドカードが挿入されると、払出・発射制御回路80は、該プリペイドカードの残高に応じた数を上限として、所定数の遊技球を貸し出すように払出装置81を制御する。
以下において、本発明の一実施形態に係る遊技機10の制御部の機能ブロックについて、図面を参照しながら説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る遊技機10の制御部の機能ブロックを示す図である。
図3に示すように、上述した主制御回路30には、始動記憶部34aと、当り判定部32aと、停止図柄決定部32bと、変動表示パターン選択部32cと、特別図柄変動表示実行部32dと、大入賞口制御部32eとが設けられている。
始動記憶部34aは、遊技盤上の始動口6内に設けられた始動領域を遊技球が通過したことが始動入賞球スイッチ6Sによって検出されてから、該始動入賞球スイッチ6Sによる検出結果に対応する特別図柄の変動表示が行われるまでの間、該始動入賞球スイッチ6Sによる検出結果(抽出された大当り判定用乱数値及び大当り図柄決定用乱数値等)を始動記憶として記憶するものである。なお、始動記憶部34aは、実際に行われている特別図柄の変動表示に対応するものも含めて、所定数(本実施形態では、5個)を上限として始動記憶を記憶する。
なお、本実施形態では、始動記憶部34aは、上述したメインRAM34に設けられているものとする。
当り判定部32aは、遊技状態を大当り状態に移行させるか否か(始動記憶に含まれる大当り判定用乱数値と所定の大当り判定値とが一致するか否か)を判定する。
このとき、当り判定部32aは、高確率フラグがオフである場合には、所定の大当り判定値の数が少ないテーブルを参照して、大当り判定用乱数値と所定の大当り判定値とが一致するか否かを判定し、高確率フラグがオンである場合には、所定の大当り判定値の数が多いテーブルを参照して、大当り判定用乱数値と所定の大当り判定値とが一致するか否かを判定するものとする。
停止図柄決定部32bは、特別図柄の変動表示が行われた後に、特別図柄表示装置5上に停止表示される停止図柄を、当り判定部32aによる判定結果に基づいて決定する。
具体的には、停止図柄決定部32bは、遊技状態を大当り状態に移行させると判定された場合には、始動記憶に含まれる大当り図柄決定用乱数値に基づいて、停止図柄(確変大当り図柄又は通常大当り図柄)を決定する。また、停止図柄決定部32bは、遊技状態を大当り状態に移行しないと判定された場合には、ハズレ図柄決定用乱数値を抽出するとともに、抽出したハズレ図柄決定用乱数値に基づいて停止図柄(ハズレ図柄)を決定する。
なお、停止図柄決定部32bは、決定した停止図柄に対応する停止図柄指定コマンドを副制御回路40に対して出力する。
変動表示パターン選択部32cは、変動表示パターン選択用乱数値を抽出するとともに、抽出した変動表示パターン選択用乱数値と、停止図柄決定部32bによって決定された停止図柄の種類とに基づいて、変動表示時間を特定する変動表示パターンを選択する。このとき、変動表示パターン選択部32cは、後述する変動表示パターン選択テーブル群(図5を参照)を参照して、変動表示パターンを選択するものとする。
なお、変動表示パターン選択部32cは、選択した変動表示パターンに対応する変動表示パターン指定コマンドを副制御回路40に対して出力する。
特別図柄変動表示実行部32dは、変動表示パターン選択部32cによって選択された変動表示パターンに対応する変動表示態様で、特別図柄の変動表示を特別図柄表示装置5において行う。
また、特別図柄変動表示実行部32dは、特別図図柄の変動表示において、一の特別図柄を他の特別図柄に切替える際に、特別図柄表示装置5を構成する単位表示部(セグメント)の少なくとも一部を点灯することによって、所定の経過図柄を表示する(図8を参照)。
さらに、特別図柄変動表示実行部32dは、特別図柄の変動表示が行われていない場合には、特別図柄表示装置5を構成する全ての単位表示部(セグメント)を消灯する。
なお、本実施形態において、特別図柄変動表示実行部32dは、所定の始動条件が満たされることによって(始動領域を遊技球が通過したことが始動入賞球スイッチ6Sによって検出されることによって)、識別図柄(特別図柄)の変動表示を識別図柄表示手段上において行う変動表示手段を構成する。
大入賞口制御部32eは、大当り判定用乱数値と所定の大当り判定値が一致した場合に(遊技状態を大当り状態に移行させると判定された場合に)、大入賞口8が開放状態(又は、閉鎖状態)となるように、大入賞口ソレノイド8aを制御する。具体的には、大入賞口制御部32eは、所定ラウンド数(本実施形態では、15ラウンド)を上限として、閉鎖状態である大入賞口8が開放状態となってから、再び閉鎖状態となるまでを1ラウンドとするラウンド制御を行う。
なお、本実施形態では、当り判定部32a、停止図柄決定部32b、変動表示パターン選択部32c、特別図柄変動表示実行部32d及び大入賞口制御部32eの機能は、上述したメインCPU32に備えられているものとする。
以下において、本発明の一実施形態に係る変動表示態様の種類について、図面を参照しながら説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る変動表示態様の種類を示す図である。なお、変動表示態様とは、上述したように、所定の特別図柄が順に表示される単位変動表示態様が繰返し行われるものである。
具体的には、図4に示すように、変動表示態様の種類は、変動表示態様A、変動表示態様B、変動表示態様C及び変動表示態様Dの4つである。
変動表示態様Aは、「7」→「−」→「3」→「−」が特別図柄として順に表示される単位変動表示態様が繰り返されるものである。
変動表示態様Bは、「7」→「3」→「−」が特別図柄として順に表示される単位変動表示態様が繰り返されるものである。なお、変動表示態様Bは、特別図柄の変動表示が行われることによって、遊技状態が大当り状態に移行される可能性があることを遊技者に報知するものである(大当り予告)。
変動表示態様Cは、「7」→「3」が特別図柄として順に表示される単位変動表示態様が繰り返されるものである。なお、変動表示態様Cは、特別図柄の変動表示が行われることによって、遊技状態が大当り状態に必ず移行されることを遊技者に報知するものである(大当り確定)。
変動表示態様Dは、「7」が特別図柄として表示される単位変動表示態様が繰り返されるものである。なお、変動表示態様Dは、特別図柄の変動表示が行われることによって、遊技状態が大当り状態に移行され、さらに、該大当り状態が終了した後に、遊技状態が確変状態に移行されることを遊技者に報知するものである(確変大当り確定)。
以下において、本発明の一実施形態に係る変動表示パターン選択テーブル群について、図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る変動表示パターン選択テーブル群を示す図である。
図5(a)に示す変動表示パターン選択テーブル(ハズレ時)は、大当り判定において、遊技状態を大当り状態に移行させないと判定された場合に(大当り判定用乱数値が所定の大当り判定値と一致しない場合に)参照されるテーブルである。具体的には、変動表示パターン選択テーブル(ハズレ時)では、変動表示パターンを選択する際に抽出される変動表示パターン選択用乱数値の範囲と、変動表示パターンと、変動表示時間と、変動表示態様とが関連付けられている。
例えば、変動表示パターン選択用乱数値として“5”が選択された場合には、変動表示時間が10秒で、変動表示態様が上述した変動表示態様Aである変動表示パターン1が変動表示パターンとして選択される。また、変動表示パターン選択用乱数値として“100”が選択された場合には、変動表示時間が30秒で、変動表示態様が上述した変動表示態様Aから変動表示態様Bに変更される変動表示パターン3が変動表示パターンとして選択される。
図5(b)に示す変動表示パターン選択テーブル(通常大当り時)は、大当り判定において、遊技状態を大当り状態に移行させると判定され(大当り判定用乱数値が所定の大当り判定値と一致し)、大当り図柄決定用乱数値に基づいて決定される停止図柄が通常大当り図柄である場合に参照されるテーブルである。なお、変動表示パターン選択テーブル(通常大当り時)の構成は、変動表示パターン選択テーブル(ハズレ時)の構成と同じであるため、その説明を省略する。
図5(c)に示す変動表示パターン選択テーブル(確変大当り時)は、大当り判定において、遊技状態を大当り状態に移行させると判定され(大当り判定用乱数値が所定の大当り判定値と一致し)、大当り図柄決定用乱数値に基づいて決定される停止図柄が確変大当り図柄である場合に参照されるテーブルである。なお、変動表示パターン選択テーブル(通常大当り時)の構成は、変動表示パターン選択テーブル(ハズレ時)の構成と同じであるため、その説明を省略する。
以下において、本発明の一実施形態に係る特別図柄と装飾図柄との対応関係について、図面を参照しながら説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る特別図柄と装飾図柄との対応関係を示す図である。
図6に示すように、大当り図柄決定用乱数値に基づいて決定される停止図柄が確変大当り図柄(本実施形態では、「7」)には、“111”、“333”、“555”、“777”又は“999”が停止装飾図柄として対応付けられている。なお、停止装飾図柄とは、装飾図柄の変動表示が行われた後に、液晶表示装置4上に停止表示される装飾図柄である。
また、大当り図柄決定用乱数値に基づいて決定される停止図柄が通常大当り図柄(本実施形態では、「3」)には、“000”、“222”、“444”、“666”又は“888”が停止装飾図柄として対応付けられている。
さらに、停止図柄がハズレ図柄(本実施形態では、「−」)には、大当り図柄(確変大当り図柄及び通常大当り図柄)に対応する停止装飾図柄以外(例えば、“143”)が対応付けられている。
以下において、上述した特別図柄表示装置5について、図面を参照しながら説明する。図7は、本発明の一実施形態に係る特別図柄表示装置5を示す図である。
図7に示すように、特別図柄表示装置5は、複数の単位表示部(本実施形態では、セグメントa1〜セグメントa7)によって構成される。また、特別図柄表示装置5は、セグメントa1〜セグメントa7を点灯することによって、上述した特別図柄(「7」、「3」及び「−」)を表示する。
なお、本実施形態において、特別図柄表示装置5は、複数の単位表示部(セグメント)によって構成され、単位表示部を点灯することによって識別図柄(特別図柄)を表示する識別図柄表示手段を構成する。
以下において、特別図柄の変動表示において、一の特別図柄(本実施形態では、「7」)を他の特別図柄(本実施形態では、「−」)に切替える際に、特別図柄表示装置5上に表示される表示内容について説明する。図8は、本発明の一実施形態に係る単位表示部(セグメント)の点灯パターンを示す図である。
図8に示すように、表示順序1では、セグメントa1、セグメントa2、セグメントa3及びセグメントa6が点灯されることによって、特別図柄「7」が特別図柄表示装置5上に表示される。
表示順序2〜表示順序10では、特別図柄表示装置5を構成するセグメントの少なくとも一部が必ず点灯されることによって、所定の経過図柄が特別図柄表示装置5上に表示される。
このとき、表示順序(n+1)で表示される所定の経過図柄は、表示順序(n)で表示される所定の経過図柄に対応するセグメントの少なくとも一部が点灯することによって表示されるものとする。
例えば、表示順序4で表示される所定の経過図柄は、表示順序3で表示される所定の経過図柄に対応するセグメントの少なくとも一部(セグメントa1〜セグメントa3及びセグメントa6)が点灯することによって表示されるものとする。
表示順序11では、セグメントa7が点灯されることによって、特別図柄「−」が特別図柄表示装置5上に表示される。
ここで、表示順序2で表示される所定の経過図柄は、特別図柄表示装置5を構成する全てのセグメントを点灯することによって表示される。すなわち、表示順序2で表示される所定の経過図柄は、表示順序1で表示される特別図柄「7」に対応するセグメント(セグメントa1、セグメントa2、セグメントa3及びセグメントa6)に加え、セグメントa4、セグメントa5及びセグメントa7を点灯することによって表示される。
また、表示順序10で表示される所定の経過図柄は、特別図柄表示装置5を構成する全てのセグメントを点灯することによって表示される。すなわち、表示順序10で表示される所定の経過図柄は、表示順序11で表示される特別図柄「−」に対応するセグメント(セグメントa7)に加えて、セグメントa1〜セグメントa6を点灯することによって表示される。
なお、表示手順2及び表示手順10で表示される所定の経過図柄は、特別図柄「7」に対応するセグメントの少なくとも一部(本実施形態では、全部)、特別図柄「−」に対応するセグメントの少なくとも一部(本実施形態では、全部)を点灯することによって表示される共通点灯図柄である。
(遊技機の動作)
以下において、本発明の一実施形態に係るメインCPU32の動作について、図面を参照しながら説明する。図9は、本発明の一実施形態に係るメインCPU32の動作を示すフロー図である。
まず、システムタイマ割込処理について、図面を参照しながら説明する。なお、システムタイマ割込処理とは、所定の周期(本実施形態では、2msec)毎にメイン処理に割り込む処理である。
図9(a)に示すように、ステップ100において、メインCPU32は、レジスタに格納されている情報を退避させる。
ステップ110において、メインCPU32は、大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数などの値を更新する。
ステップ120において、メインCPU32は、各スイッチ(始動入賞球スイッチ6S、通過球スイッチ7S、一般入賞球スイッチ16S、V・カウントスイッチ28S及びカウントスイッチ29S)からの信号がI/O31に入力されたか否か判定する。また、メインCPU32は、I/O31に入力された信号がある場合には、入力された信号に応じた処理を行う。
例えば、メインCPU32は、始動入賞球スイッチ6Sからの信号がI/O31に入力された場合には、大当り判定用乱数値及び大当り図柄決定用乱数値等を抽出するとともに、抽出された大当り判定用乱数値及び大当り図柄決定用乱数値等を始動記憶としてメインRAM34に記憶する。
ステップ130において、メインCPU32は、待ち時間タイマ(t)、大入賞口開放時間タイマ(t)等の値を更新する。
なお、待ち時間タイマ(t)とは、後述する特別図柄制御処理(図10を参照)の各処理において、メインCPU32が次の処理に移るまでの待ち時間がセットされるタイマである。また、大入賞口開放時間タイマ(t)とは、1ラウンド内において、大入賞口8が開放状態とされる最大時間(大入賞口開放時間)がセットされるタイマである。
なお、本実施形態では、上述した各タイマは、該タイマにセットされた時間をカウントダウンするように構成されているものとするが、これに限定されるものではなく、時間をカウントアップするように構成されていてもよい。
ステップ140において、メインCPU32は、賞球として払い出された遊技球の数、遊技状態が大当り状態に移行された回数などの遊技情報を、遊技場に設置されているホールコンピュータに出力する。
ステップ150において、メインCPU32は、始動口6が開放状態となるように始動口ソレノイド6aを制御するための信号、及び、大入賞口8が開放状態となるように大入賞口ソレノイド8aを制御するための信号を出力する。
ステップ160において、メインCPU32は、セットされたコマンド(例えば、変動表示パターン指定コマンド、停止図柄指定コマンド、図柄確定コマンド)を副制御回路40に出力する。
ステップ170において、メインCPU32は、玉切れや下皿満タンなどのエラーを報知するためのランプ等を制御する。
ステップ180において、メインCPU32は、遊技球が入球した入賞口の種類(始動口6、大入賞口8及び一般入賞口16)に応じて、所定数の遊技球を賞球として払い出すことを指示する払出コマンドを払出・発射制御回路80に出力する。
ステップ190において、メインCPU32は、ステップ100で退避した情報をレジスタに復帰させる。
次に、メイン処理について、図面を参照しながら説明する。図9(b)に示すように、ステップ10において、メインCPU32は、メインRAM34に記憶された各種設定を前回電源断となったときの設定に復帰する(又は、メインRAM34に記憶された各種設定を初期化する)。
ステップ20において、メインCPU32は、特別図柄制御処理を行う。具体的には、メインCPU32は、遊技状態を大当り状態に移行させるか否かの判定(大当り判定)、変動表示パターンの決定、大当り状態におけるラウンド制御等を行う。なお、特別図柄制御処理の詳細については後述する(図10を参照)。
ステップ30において、メインCPU32は、普通図柄制御処理を行う。具体的には、メインCPU32は、始動口6を開放状態とするか否かの判定(普通当り判定)、始動口6を開放状態とするための制御等を行う。
ステップ40において、メインCPU32は、変動表示パターンを決定するために用いられる変動表示パターン選択用乱数、ハズレ図柄を決定するために用いられるハズレ図柄決定用乱数等を更新する。
なお、メインCPU32は、上述のステップ20からステップ40までの処理を繰り返し行うものとする。
以下において、上述した特別図柄制御処理について、図面を参照しながら説明する。図10は、本発明の一実施形態に係る特別図柄制御処理を示すフロー図である。
図10に示すように、ステップ20−1において、メインCPU32は、制御状態フラグをロードする処理を実行する。なお、制御状態フラグとは、特別図柄ゲームにおける遊技の状態を示すフラグであり、メインCPU32は、この制御状態フラグに基づいて、ステップ20−2〜ステップ20−10における各処理を実行するか否か判別する。
ステップ20−2において、メインCPU32は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェック処理を示す値(00)であり、始動記憶の数が“1”以上である場合に、大当り判定用乱数値が大当り判定値と一致するか否か判定する(大当り判定)。また、メインCPU32は、大当り判定用乱数値が大当り判定値と一致する場合には、大当り図柄決定用乱数値に基づいて、停止図柄(大当り図柄)を決定するとともに、変動表示パターン選択用乱数値に基づいて、変動表示パターンを決定する。一方、メインCPU32は、大当り判定用乱数値が大当り判定値と一致しない場合には、ハズレ図柄決定用乱数値に基づいて、特別図柄の停止図柄(ハズレ図柄)を決定するとともに、変動表示パターン選択用乱数値に基づいて、変動表示パターンを決定する。
また、メインCPU32は、特別図柄変動時間管理処理を示す値(01)を制御状態フラグにセットするとともに、選択した変動表示パターンに対応する変動表示時間を待ち時間タイマ(t)にセットする。なお、特別図柄記憶チェック処理の詳細については後述する(図11を参照)。
ステップ20−3において、メインCPU32は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理処理を示す値(01)であり、変動表示時間がセットされた待ち時間タイマ(t)の値が“0”である場合に、特別図柄表示時間管理処理を示す値(02)を制御状態フラグにセットする。また、メインCPU32は、図柄確定コマンドをセットするとともに、確定後待ち時間(本実施形態では、1秒)を待ち時間タイマにセットする。なお、特別図柄変動時間管理処理の詳細については後述する(図12を参照)
ステップ20−4において、メインCPU32は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理処理を示す値(02)であり、確定後待ち時間がセットされた待ち時間タイマ(t)の値が“0”である場合に、以下の処理を行う。
すなわち、メインCPU32は、大当り判定において大当り判定用乱数値が大当り判定値と一致すると判定された場合には、大当り開始インターバル管理処理を示す値(03)を制御状態フラグにセットするとともに、大当り開始インターバルに対応する時間を待ち時間タイマ(t)にセットする。
一方、メインCPU32は、大当り判定において大当り判定用乱数値が大当り判定値と一致しないと判定された場合には、特別図柄ゲーム終了処理を示す値(08)を制御状態フラグにセットする。
ステップ20−5において、メインCPU32は、制御状態フラグが大当り開始インターバル管理処理を示す値(03)であり、大当り開始インターバルに対応する時間がセットされた待ち時間タイマ(t)の値が“0”である場合には、大入賞口8を開放状態とするように大入賞口ソレノイド8aを制御する。また、メインCPU32は、大入賞口開放中処理を示す値(04)を制御状態フラグにセットするとともに、1ラウンド内において大入賞口8が開放状態とされる最大時間(大入賞口開放時間)を大入賞口開放時間タイマ(t)にセットする。
ステップ20−6において、メインCPU32は、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04)である場合に、大入賞口開放時間がセットされた大入賞口開放時間タイマ(t)の値が“0”であるという条件、又は、大入賞口カウンタの値が所定値(例えば、“10”以上)となったという条件のうち、いずれかの条件が成立しているか否か判定する。
また、メインCPU32は、上述した条件のうち、いずれかの条件が成立している場合には、大入賞口8を閉鎖状態とするように大入賞口ソレノイド8aを制御する。さらに、メインCPU32は、大入賞口内残留球監視処理を示す値(05)を制御状態フラグにセットするとともに、大入賞口内残留球監視時間を待ち時間タイマ(t)にセットする。
ステップ20−7において、メインCPU32は、制御状態フラグが大入賞口内残留球監視処理を示す値(05)であり、大入賞口内残留球監視時間がセットされた待ち時間タイマ(t)の値が“0”である場合には、大入賞口8内に設けられた特定領域を遊技球が通過しなかったという条件、又は、大入賞口開放回数カウンタの値が所定値(例えば、“15”以上)であるという条件(ラウンド数が最終ラウンドであるという条件)のうち、いずれかの条件が成立しているか否か判定する。なお、大入賞口開放回数カウンタとは、大当り状態におけるラウンド数をカウントするためのカウンタである。
メインCPU32は、上述した条件のうち、いずれかの条件が成立している場合には、大当り終了インターバル管理処理を示す値(07)を制御状態フラグにセットするとともに、大当り終了インターバルに対応する時間を待ち時間タイマ(t)にセットする。一方、メインCPU32は、上述した条件のうち、いずれの条件も成立していない場合には、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(06)を制御状態フラグにセットするとともに、ラウンド間インターバルに対応する時間を待ち時間タイマ(t)にセットする。
ステップ20−8において、メインCPU32は、制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(06)であり、ラウンド間インターバルに対応する時間がセットされた待ち時間タイマ(t)の値が“0”である場合には、大入賞口開放回数カウンタの値に“1”を加算する。また、メインCPU32は、大入賞口開放中処理を示す値(04)を制御状態フラグにセットするとともに、大入賞口開放時間を大入賞口開放時間タイマ(t)にセットする。
ステップ20−9において、メインCPU32は、制御状態フラグが大当り終了インターバル管理処理を示す値(07)であり、大当り終了インターバルに対応する時間がセットされた待ち時間タイマ(t)の値が“0”である場合には、特別図柄ゲーム終了処理を示す値(08)を制御状態フラグにセットする。また、メインCPU32は、特別図柄表示装置5上に停止表示された停止図柄が確変大当り図柄である場合には、高確率フラグをオンにし、特別図柄表示装置5上に停止表示された停止図柄が通常大当り図柄である場合には、高確率フラグをオフにする。
ステップ20−10において、メインCPU32は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了処理を示す値(08)である場合に、始動記憶の数から1を減算するとともに、特別図柄記憶チェック処理を示す値(00)を制御状態フラグにセットする。
以下において、上述した特別図柄記憶チェック処理について、図面を参照しながら説明する。図11は、本発明の一実施形態に係る特別図柄記憶チェック処理を示すフロー図である。
図11に示すように、ステップ20−2−1において、メインCPU32は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェック処理を示す値(00)であるか否か判定する。また、メインCPU32は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェック処理を示す値(00)である場合には、ステップ20−2−2の処理に移り、制御状態フラグが特別図柄記憶チェック処理を示す値(00)でない場合には、特別図柄記憶チェック処理を終了する。
ステップ20−2−2において、メインCPU32は、メインRAM34に記憶されている始動記憶の数が“0”であるか否かを判定する。また、メインCPU32は、始動記憶の数が“0”である場合には、ステップ20−2−3の処理に移り、始動記憶の数が“1”以上である場合には、ステップ20−2−4の処理に移る。
ステップ20−2−3において、メインCPU32は、所定のデモンストレーション画像を液晶表示装置4上に表示するように指示するコマンド(デモ表示コマンド)をセットする。なお、所定のデモンストレーション画像とは、液晶表示装置4上で装飾図柄の変動表示が行われていないときに(一般に、特別図柄の変動表示も行われていないときに)、遊技者を飽きさせないようにするための画像である。
ステップ20−2−4において、メインCPU32は、特別図柄変動時間管理処理を示す値(01)を制御状態フラグにセットする。
ステップ20−2−5において、メインCPU32は、特別図柄の変動表示を行った後に、遊技状態を大当り状態に移行させるか否か判定する(大当り判定)。具体的には、メインCPU32は、始動記憶に含まれる大当り判定用乱数値と所定の大当り判定値とが一致するか否か判定する。このとき、メインCPU32は、上述したように、高確率フラグがオフである場合には、所定の大当り判定値が少ないテーブルを参照し、高確率フラグがオンである場合には、所定の大当り判定値が多いテーブルを参照することによって、大当り判定用乱数値と所定の大当り判定値とが一致するか否か判定する。
ステップ20−2−6において、メインCPU32は、大当り判定を行った結果、遊技状態を大当り状態に移行させると判定したか否か確認する。また、メインCPU32は、遊技状態を大当り状態に移行させると判定した場合には、ステップ20−2−8の処理に移り、遊技状態を大当り状態に移行させないと判定した場合には、ステップ20−2−7の処理に移る。
ステップ20−2−7において、メインCPU32は、ハズレ図柄決定用乱数値に基づいて、特別図柄表示装置5上で特別図柄の変動表示を行った後に、該特別図柄表示装置5上に停止表示させるハズレ図柄を決定する。また、メインCPU32は、決定したハズレ図柄に対応する停止図柄指定コマンドをセットする。
ステップ20−2−8において、メインCPU32は、始動記憶に含まれる大当り図柄決定用乱数値に基づいて、特別図柄表示装置5上で特別図柄の変動表示が行われた後に、該特別図柄表示装置5上に停止表示させる大当り図柄(通常大当り図柄又は確変大当り図柄)を決定する。また、メインCPU32は、決定した大当り図柄に対応する停止図柄指定コマンドをセットする。
ステップ20−2−9において、メインCPU32は、ステップ20−2−5で遊技状態を大当り状態に移行させると判定したか否か、決定した大当り図柄の種類(通常大当り図柄又は確変大当り図柄)、及び、抽出した変動表示パターン選択用乱数値に基づいて、変動表示パターンを選択するとともに、選択した変動表示パターンに対応する変動表示パターン指定コマンドをセットする。
ステップ20−2−10において、メインCPU32は、選択した変動表示パターンに対応する変動表示時間を待ち時間タイマ(t)にセットする。
ステップ20−2−11において、メインCPU32は、選択した変動表示パターンに対応する変動表示態様に係る表示データをセットする。なお、メインCPU32は、セットされた表示データに基づいて、選択した変動表示パターンに対応する変動表示態様で、特別図柄の変動表示を特別図柄表示装置5上で行う。
以下において、上述した特別図柄変動時間管理処理について、図面を参照しながら説明する。図12は、本発明の一実施形態に係る上述した特別図柄変動時間管理処理について、図面を参照しながら説明する。
図12に示すように、ステップ20−31において、メインCPU32は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理処理を示す値(01)であるか否かを判定する。また、メインCPU32は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理処理を示す値(01)である場合には、ステップ20−32の処理に移り、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理処理を示す値(01)でない場合には、特別図柄変動時間管理処理を終了する。
ステップ20−32において、メインCPU32は、選択した変動表示パターンに対応する変動表示態様で、特別図柄表示装置5上において特別図柄の変動表示を行う。
ステップ20−33において、メインCPU32は、変動表示時間がセットされた待ち時間タイマ(t)の値が“0”であるか否か判定する。また、メインCPU32は、待ち時間タイマ(t)の値が“0”である場合には、ステップ20−34の処理に移り、待ち時間タイマ(t)の値が“0”でない場合には、特別図柄変動時間管理処理を終了する。
ステップ20−34において、メインCPU32は、特別図柄表示時間管理処理を示す値(02)を制御状態フラグにセットする。
ステップ20−35において、メインCPU32は、図柄確定コマンドをセットするとともに、確定後待ち時間(本実施形態では、1秒)を待ち時間タイマ(t)にセットする。
なお、本実施形態において、特別図柄表示装置5は、複数のセグメントによって構成される7セグのランプであるが、これに限定されるものではなく、複数のドットによって構成されたドットマトリックス表示装置であってもよい。
(遊技機の作用、及び、効果)
本発明の一実施形態に係る遊技機10によれば、メインCPU32が、特別図柄(識別情報)の変動表示において、一の特別図柄「7」(第1の識別図柄)を他の特別図柄「−」(第2の識別図柄)に切替える場合に、特別図柄表示装置5(識別図柄表示手段)を構成するセグメントの少なくとも一部を点灯することによって表示される所定の経過図柄を経由して一の特別図柄「7」を他の特別図柄「−」に切替えることにより、遊技機10は、特別図柄表示装置5を構成するセグメントが全て消灯された状態が発生することを防止することができる。
従って、遊技機10は、特別図柄表示装置5を構成するセグメントが全て消灯された状態が発生することによって、特別図柄の変動表示が見にくいという印象、及び、エラーが発生したのではないかという不安感等を遊技者に与えることを防止することができる。
また、メインCPU32が、特別図柄の変動表示が行われていない場合には、特別図柄表示装置5を構成するセグメントを全て消灯し、特別図柄の変動表示が行われている場合には、特別図柄表示装置5を構成するセグメントの一部を必ず点灯することにより、遊技機10は、特別図柄の変動表示が行われているか否かを明確に報知することができる。
さらに、メインCPU32が、特別図柄の変動表示が行われていない場合には、特別図柄表示装置5を構成するセグメントを全て消灯することにより、遊技機10は、特別図柄を表示する際に消費される電力を低減することができる。
(変更例)
以下において、上述した実施形態の変更例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、上述した実施形態との相違点を主として説明する。
具体的には、上述した実施形態では、特別図柄の変動表示において、特別図柄「7」を特別図柄「−」に切替える際に表示される所定の経過図柄について説明したが、本変更例では、特別図柄「7」を特別図柄「3」に切替える際に表示される所定の経過図柄、特別図柄「3」を特別図柄「7」に切替える際に表示される所定の経過図柄、及び、特別図柄「3」を特別図柄「−」に切替える際に表示される所定の経過図柄について説明する。
図13(a)は、特別図柄「7」を特別図柄「3」に切替える際におけるセグメントの点灯パターンを示す図である。
図13(a)に示すように、表示順序1では、セグメントa1、セグメントa2、セグメントa3及びセグメントa6が点灯されることによって、特別図柄「7」が特別図柄表示装置5上に表示される。
表示順序2では、特別図柄表示装置5を構成するセグメントの少なくとも一部が必ず点灯されることによって、所定の経過図柄が特別図柄表示装置5上に表示される。
表示順序3では、セグメントa1、セグメントa2、セグメントa3、セグメントa4及びセグメントa7が点灯されることによって、特別図柄「3」が特別図柄表示装置5上に表示される。
ここで、表示手順2で表示される所定の経過図柄は、特別図柄「7」に対応するセグメントの少なくとも一部(セグメントa1、セグメントa2及びセグメントa3)、特別図柄「3」に対応するセグメントの少なくとも一部(セグメントa1、セグメントa2及びセグメントa3)を点灯することによって表示される共通点灯図柄である。
図13(b)は、特別図柄「3」を特別図柄「7」に切替える際におけるセグメントの点灯パターンを示す図である。
図13(b)に示すように、表示順序1では、セグメントa1、セグメントa2、セグメントa3、セグメントa4及びセグメントa7が点灯されることによって、特別図柄「3」が特別図柄表示装置5上に表示される。
表示順序2では、特別図柄表示装置5を構成するセグメントの少なくとも一部が必ず点灯されることによって、所定の経過図柄が特別図柄表示装置5上に表示される。
表示順序3では、セグメントa1、セグメントa2、セグメントa3及びセグメントa6が点灯されることによって、特別図柄「7」が特別図柄表示装置5上に表示される。
ここで、表示手順2で表示される所定の経過図柄は、特別図柄「3」に対応するセグメントの少なくとも一部(セグメントa1、セグメントa2及びセグメントa3)、特別図柄「7」に対応するセグメントの少なくとも一部(セグメントa1、セグメントa2及びセグメントa3)を点灯することによって表示される共通点灯図柄である。
図13(c)は、特別図柄「3」を特別図柄「−」に切替える際におけるセグメントの点灯パターンを示す図である。
図13(c)に示すように、表示順序1では、セグメントa1、セグメントa2、セグメントa3、セグメントa4及びセグメントa7が点灯されることによって、特別図柄「3」が特別図柄表示装置5上に表示される。
表示順序2では、特別図柄表示装置5を構成するセグメントの少なくとも一部が必ず点灯されることによって、所定の経過図柄が特別図柄表示装置5上に表示される。
表示順序3では、セグメントa7が点灯されることによって、特別図柄「−」が特別図柄表示装置5上に表示される。
ここで、表示手順2で表示される所定の経過図柄は、特別図柄「3」に対応するセグメントの少なくとも一部(セグメントa7)、特別図柄「−」に対応するセグメントの少なくとも一部(セグメントa7)を点灯することによって表示される共通点灯図柄である。
1・・・外枠、2・・・内枠、3・・・遊技盤、4・・・液晶表示装置、5・・・特別図柄表示装置、6・・・始動口、6a・・・始動口ソレノイド、6S・・・始動入賞球スイッチ、7・・・普通図柄作動ゲート、7S・・・通過球スイッチ、8・・・大入賞口、8a・・・大入賞口ソレノイド、8b・・・シーソーソレノイド、9・・・アウト口、10・・・遊技機、16・・・一般入賞口、16S・・・一般入賞球スイッチ、20・・・カードユニット、24・・・発射ハンドル、25・・・スピーカ25、26・・・ランプ26、28S・・・V・カウントスイッチ、29S・・・カウントスイッチ、30・・・主制御回路、31・・・I/O、32・・・メインCPU、32a・・・当り判定部、32b・・・停止図柄決定部、32c・・・変動表示パターン選択部、32d・・・特別図柄変動表示実行部、32e・・・大入賞口制御部、33・・・メインROM、34・・・メインRAM、34a・・・始動記憶部、35・・・コマンド出力ポート、40・・・副制御回路、41・・・コマンド入力ポート、42・・・サブCPU、43・・・サブROM、44・・・サブRAM、45・・・画像制御回路、46・・・音声制御回路、47・・・ランプ制御回路、80・・・払出・発射制御回路、81・・・払出装置、82・・・発射装置