JP5099297B2 - インクジェット記録用マゼンタインク - Google Patents

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本発明は、インクジェット記録用マゼンタインクに関する。
インクジェット記録方法を用いてフルカラー画像を形成するためにはマゼンタインクが必要となるが、そのインクに用いる一般的なマゼンタ染料の例としては、インクに比較的良好な噴射安定性や発色性を付与できるモノアゾキサンテン系染料であるC.I.アシッドレッド 14や、インクに比較的良好な噴射安定性を付与できるジスアゾ系染料であるC.I.ダイレクトレッド227(特許文献1)等が知られている。
ところで、近年では、インクジェット記録用インクに対する要求特性として、良好な噴射安定性や発色性を示すだけでは足らず、高レベルの耐光性やオゾン等の活性ガスに対する耐性が求められるようになっており、C.I.アシッドレッド 14やC.I.ダイレクトレッド227についても例外ではない。
特開2000−95983公報
しかしながら、上述のマゼンタ染料であるC.I.アシッドレッド 14やC.I.ダイレクトレッド227は、耐光性と耐オゾン性とが充分とは言えず、これらの染料を含むインクジェット記録用マゼンタインクを用いて作成したインクジェット記録画像は、通常の保存状態でも画質の劣化が無視できないレベルになっていた。
このように、一般的なインクジェット記録用マゼンタインクに用いられるマゼンタ染料のうち、C.I.アシッドレッド 14のように、発色性が比較的良好なもの、即ち幅広い配合色を得るのに適した色相でかつ鮮やかなものは、耐光性レベルと耐オゾン性レベルとが比較的低い傾向がある。
一方、英国特許第1,566,985号明細書に開示された1−アルキル−3−アルキル又はアリール−4−シアノ−ピラゾール−5−イルアゾ色素等のように、耐光性と耐活性ガス性とが比較的良好なマゼンタ染料も知られているが、その製造に重金属シアニドを使用するため廃物処理に問題があるだけでなく、幅広い配合色を出すには不充分な色相であり、鮮明性にも欠け、また、インクジェット記録装置に使用されている様々な部材との接触において問題を生じ易いという問題がある。そのため、耐光性と耐活性ガス性とが比較的良好なマゼンタ染料を用いたインクジェット記録用マゼンタインクを装着したインクジェットプリンタは、長期間使用時における噴射安定性の点で問題がある。
本発明は、インクジェット記録用マゼンタインクに対し、保存安定性に優れ長期間の使用においても充分な噴射安定性を保ち、鮮やかな発色性を有し、それを用いた記録物に良好な耐光性と耐オゾン性とを付与できるようにすることを目的とする。
本発明者等は、発色性と噴射安定性には乏しいものの、耐光性と耐オゾン性とに優れている特定のピラゾリルアゾピリジン(もしくはピラゾリルアゾピラジン)系染料と、それとは逆に、耐光性と耐オゾン性とには乏しいものの、発色性と噴射安定性には優れている特定のキサンテン構造を有するC.I.アシッドレッド52とを、インクジェット記録用マゼンタインクのマゼンタ染料として併用することにより、両者の良好な性質が損なわれることなく、しかもそれぞれの特性が相加平均的な中間レベルとなるのではなく、予想外にもそれぞれの良好な特性が維持されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、少なくとも着色剤、水及び水溶性有機溶剤を含有するインクジェット記録用マゼンタインクにおいて、該着色剤が、一般式(1)
Figure 0005099297


(一般式(1)中、Rは、水素原子、置換されてもよいアルキル基又は置換されてもよいアリール基を表す。Rは、水素原子、ハロゲン原子又はシアノ基を表す。Rは、水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいアリール基又は置換されてもよいヘテロ環基を表す。R、R、R及びRは、それぞれ独立的に水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいアリール基、置換されてもよいヘテロ環基、置換されてもよいスルホニル基又は置換されてもよいアシル基を表す。ただし、RとRが共に水素原子であることはなく、RとRが共に水素原子であることはない。A及びAは、いずれもが置換されていてもよい炭素原子であるか、あるいはこれらの一方が置換されていてもよい炭素原子であり、他方が窒素原子である。)
で表される染料(1)と、染料(2)としてC.I.アシッドレッド52とを含有していることを特徴とするインクジェット記録用マゼンタインクを提供する。
本発明のインクジェット記録用マゼンタインクは、特定のピラゾリルアゾピリジン(もしくはピラゾリルアゾピラジン)系染料と、特定のキサンテン構造を有するC.I.アシッドレッド52とを、インクジェット記録用マゼンタインクのマゼンタ染料として併用しているので、得られるインクジェット記録物に、良好な発色性、噴射安定性、耐光性及び耐オゾン性を付与することができる。
本発明のインクジェット記録用マゼンタインクは、水、水溶性有機溶剤及び着色剤として上述の一般式(1)で表される染料(1)と染料(2)としてC.I.アシッドレッド52とを含有することを特徴する。以下に、それぞれの染料自体の特性と、それらの併用の効果について説明する。
一般式(1)で表される染料(1)は、優れた耐光性及び耐オゾン性を有する。しかし、その一方で発色性や鮮やかさに劣るという弱点を持っている。このため、インクジェット記録用マゼンタインクのマゼンタ染料として染料(1)を単独で使用した場合、充分な色再現範囲を確保することが困難であり、高彩色画像を形成することも困難となる。また、染料(1)は、インクジェット記録装置に使用されているいくつかの部材との接触により、問題を起こす可能性がある。例えば、インクジェットヘッドを構成する金属パーツ、圧電素子、撥水膜及びそれらを接着する接着剤等を攻撃する可能性が高く、撥水膜の撥水性低下、インク流路内の腐食、ノズルへの異物付着等といった問題を引き起こす可能性がある。このような各種材料に対する攻撃性の強さは、連続噴射安定性の低下だけでなく長期間の噴射安定性の低下も引き起こしかねない。さらに染料(1)をインクジェット記録用マゼンタインク中に比較的多量に含有させた場合には、インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドに至るインク流路内において、気泡を発生する頻度が高くなることが懸念され、この点からも、噴射安定性の低下が懸念される。
他方、染料(2)のC.I.アシッドレッド52は、染料(1)と異なり、耐光性及び耐オゾン性に乏しいが、優れた鮮明性と発色性を有する。また、染料(2)のC.I.アシッドレッド52は、インクジェット記録装置に使用されている各種部材に対する攻撃性が低く、むしろ、一部の部材(例えば、ゴムキャップ及びワイパゴム等のゴム部材)に対しては、インクジェット記録用マゼンタインクの攻撃性を軽減させる働きを示す。
一般に、特性の異なる2種類の染料を併用した場合、両者の良好な性質が損なわれることや、損なわれないとしてもそれぞれの特性が、それらの相加平均的な中間レベルとなることが考えられるが、染料(1)と染料(2)のC.I.アシッドレッド52とを併用した場合には、予想外にもそれぞれの良好な特性が維持されるという効果が得られる。
本発明のインクジェット記録用マゼンタインクは、染料(1)と染料(2)とを、重量比で、好ましくは7:3〜9:1、より好ましくは8:2〜9:1の比率で含有する。この範囲内にすることで、それぞれの染料の優れた特性をバランス良く充分に発揮させることができる。
また、インクジェット記録用マゼンタインク中の染料(1)と染料(2)との合計含有量としては、インクの性能及び要求特性により適宜決められるが、インクジェット記録用マゼンタインク全量に対して、好ましくは1〜5重量%、より好ましくは2〜4重量%である。なお、本発明の効果を損なわない範囲で染料(1)と染料(2)のC.I.アシッドレッド52に加えて、他の染料も併用することができる。
次に、染料(1)の一般式中の置換基R〜R、A〜Aについて説明する。
前述したように、Rは、水素原子、置換されてもよいアルキル基又は置換されてもよいアリール基を表す。Rは、水素原子、ハロゲン原子又はシアノ基を表す。Rは、水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいアリール基又は置換されてもよいヘテロ環基を表す。R、R、R及びRは、それぞれ独立的に水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいアリール基、置換されてもよいヘテロ環基、置換されてもよいスルホニル基又は置換されてもよいアシル基を表す。ただし、RとRが共に水素原子であることはなく、RとRが共に水素原子であることはない。A及びAは、いずれもが置換されていてもよい炭素原子であるか、あるいはこれらの一方が置換されていてもよい炭素原子であり、他方が窒素原子である。
一般式(1)におけるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等が挙げられる。
一般式(1)において、置換されてもよいアルキル基におけるアルキル基としては、炭素原子数1〜6のアルキル基が好ましく、また、置換基の例としては、ヒドロキシル基、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基等)、シアノ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、イオン性親水性基(カルボン酸塩、スルホン酸塩等)が挙げられる。置換されてもよいアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−ブチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、シアノエチル基、トリフルオロメチル基、3−スルホプロピル基及び4−スルホブチル基等が挙げられる。
一般式(1)において、置換されてもよいアリール基におけるアリール基としては、置換基の炭素原子を除いた炭素原子数が6〜12のアリール基が好ましい。置換基の例としては、アルキル基(メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、n−オクチル基等)、アルコキシ基(前述参照)、ハロゲン原子(前述参照)、アルキルアミノ基(メチルアミノ基、ジメチルアミノ基等)、アミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホアミド基、水酸基、エステル基(メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等)及びイオン性親水性基(前述参照)が挙げられる。置換されてもよいアリール基の具体例には、フェニル基、ナフチル基、p−トリル基、p−オクチルフェニル基、メシチル基、p−メトキシフェニル基、o−クロロフェニル基及びm−(3−スルホプロピルアミノ)フェニル基等が挙げられる。
一般式(1)において、置換されてもよいヘテロ環基におけるヘテロ環基としては、5員又は6員環のヘテロ環基が好ましい。置換基の例としては、アミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホアミド基、水酸基、エステル基(前述参照)、イオン性親水性基(前述参照)が挙げられる。置換されてもよいへテロ環基の具体例には、2−ピリジル基、2−チエニル基、2−チアゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、2−フリル基、6−スルホベンゾチアゾリル基及び6−スルホン酸塩ベンゾチアゾリル基等)が挙げられる。
一般式(1)において、置換されてもよいスルホニル基の置換基としては、アルキル基(前述参照)及びアリール基(前述参照)等が挙げられる。置換されてもよいスルホニル基の具体例としては、メチルスルホニル基及びフェニルスルホニル基等が挙げられる。
一般式(1)において、置換されてもよいアシル基のアシル基としては、置換基の炭素原子を除いた炭素原子数が1〜12のアシル基が好ましく挙げられる。置換基の例としては、イオン性親水性基(前述参照)が挙げられる。置換されてもよいアシル基の具体例としては、アセチル基、ベンゾイル基、クロロアセチル基が挙げられる。
一般式(1)において、A及びAは、既に述べたように、いずれもが置換されていてもよい炭素原子であるか、あるいはこれらの一方が置換されていてもよい炭素原子であり、他方が窒素原子である。AとAが共に炭素原子である場合がより優れた性能を発揮できる点で好ましい。AとAの炭素原子に結合する置換基としては、炭素原子数1〜3のアルキル基、カルボキシル基、カルバモイル基及びシアノ基等が挙げられる。
なお、一般式(1)において、RとRとは共に水素原子となることはなく、またRとRも共に水素原子となることはない。また、スルホン酸基もしくはカルボキシル基の置換数が多くなると染料(1)の水溶性が向上する傾向があるので、必要に応じてそれらの置換数を調整することが好ましい。
染料(1)の好ましい態様としては、一般式(1)において、Rがアルキル基、Rがシアノ基、Rが水素原子又は置換されてもよいヘテロ環基、Rが水素原子、置換されてもよいヘテロ環基又は置換されているアリール基、R及びRが置換されているヘテロ環基又は置換されているアリール基、Rが水素原子であり、Aが置換されている炭素原子、Aが置換されてもよい炭素原子である態様が挙げられる。
染料(1)のより好ましい態様としては、一般式(1)において、Rがtert−ブチル基、Rがシアノ基、Rが水素原子又はスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されてもよいベンゾチアゾリル基(好ましくはベンゾチアゾール−2−イル基)、Rが水素原子、スルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されてもよいベンゾチアゾリル基(好ましくはベンゾチアゾール−2−イル基)又はスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されているトリアルキルフェニル基(好ましくはメシチル基)、R及びRはそれぞれ独立的にスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されてもよいモノもしくはトリアルキルフェニル基(好ましくはp−オクチルフェニル基もしくはメシチル基)又はスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されているベンゾチアゾリル基(好ましくはベンゾチアゾール−2−イル基)、Rが水素原子であり、Aがアルキル基(好ましくはメチル基)で置換されている炭素原子、Aがシアノ基で置換されてもよい炭素原子である態様である。
染料(1)の好ましい具体例としては以下の化学式(1−A)〜(1−E)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0005099297

化学式(1−A)で表される化合物は、一般式(1)において、Rがtert−ブチル基、Rがシアノ基、Rがベンゾチアゾール−2−イル基、Rが水素原子、R及びRがp−オクチルフェニル基、Rが水素原子であり、Aがメチル基で置換されている炭素原子、Aがシアノ基で置換されている炭素原子である態様である。








Figure 0005099297

化学式(1−B)で表される化合物は、一般式(1)において、Rがtert−ブチル基、Rがシアノ基、R及びRがベンゾチアゾール−2−イル基、R及びRがメシチル基、Rが水素原子であり、Aがメチル基で置換されている炭素原子、Aが炭素原子である態様である。
Figure 0005099297

化学式(1−C)で表される化合物は、一般式(1)において、Rがtert−ブチル基、Rがシアノ基、R及びRが6−スルホナトリウム塩ベンゾチアゾール−2−イル基、R及びRが3−スルホナトリウム塩−メシチル基、Rが水素原子であり、Aがメチル基で置換されている炭素原子、Aが炭素原子である態様である。
Figure 0005099297
化学式(1−D)で表される化合物は、一般式(1)において、Rがtert−ブチル基、Rがシアノ基、R及びRが水素原子、R及びRがメシチル基、Rが水素原子であり、Aがメチル基で置換されている炭素原子、Aが炭素原子である態様である。
Figure 0005099297

化学式(1−E)で表される化合物は、一般式(1)において、Rがtert−ブチル基、Rがシアノ基、R及びRが6−スルホカリウム塩ベンゾチアゾール−2−イル基、R及びRが3−スルホカリウム塩−メシチル基、Rが水素原子であり、Aがメチル基で置換されている炭素原子、Aが炭素原子である態様である。
一般式(1)で表される染料(1)は、以下に説明する工程(a)〜(c)に従って製造できる。
工程(a)
化学式(1a)で表されるアミノピラゾールと、ジアゾ化剤とを反応させてジアゾニウム塩を形成する。ジアゾ化剤としては、亜硝酸ナトリウムの希塩酸水溶液を好ましく使用することができる。亜硝酸イソペンチルやニトロシル硫酸等も使用できる。
Figure 0005099297

化学式(1a)における置換基RとRとは、染料(1)で説明したとおりである。なお、化学式(1a)アミノピラゾールは、米国特許第3,336,285号明細書、ヘテロサイクルズ(Heterocycles),20,519(1983)、特公平6−19036号公報等に記載されている方法によって合成できる。
工程(b)
次に、工程(a)で形成されたジアゾニウム塩を化学式(1b)で表されるカップリング剤と反応させ、化学式(1c)で表される化合物を形成する。
Figure 0005099297






Figure 0005099297

化学式(1b)及び(1c)における置換基R〜Rは、染料(1)で説明したとおりである。なお、化学式(1c)のピリジン系のカップリング剤は、特開昭51−83631号公報、特開昭49−74718号公報、特公昭52−46230号公報等に記載されている方法で合成できる。
工程(c)
次に、塩基の存在下で、工程(b)で形成された化合物をアルキル化剤、アリール化剤又はヘテリル化剤と反応させることにより、一般式(1)で表される染料(1)が得られる。この工程で使用する塩基としては、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基;炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム等の無機塩基等を使用することができる。アルキル化剤は“R−X”で表される化合物である。ここで、Rは置換されていてもよいアルキル基である。Xはハロゲン原子又はOSOR'であり、R'はアルキル基又はフェニル基等のアリール基である。また、アリール化剤は“Ar−X”で表される化合物である。ここで、Arは、電子吸引性基が置換されたフェニル基(ハメットのσp値の合計が0.2以上の置換基で置換されていることが好ましい)である。ヘテリル化剤は“Het−X”で表される化合物である。ここで、Hetは、ヘテロ環、例えば、2−ピリジル基、2−チエニル基、2−チアゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、トリアジル基及び2−フリル基等が好ましく挙げられる。
なお、染料(2)のC.I.アシッドレッド 52は、市販の染料を使用することができる。ここで、染料(2)の.I.アシッドレッド52とは、例えば一般式(2)で表される染料である。










Figure 0005099297

次に、本発明のインクジェット記録用マゼンタインクを構成する水及び水溶性有機溶剤について説明する。
本発明で使用する水としては、塩類の少ないイオン交換水が好ましい。インクジェット記録用マゼンタインク中における水の含有量は、他の成分の残部という位置づけであるから、他の成分の含有量に依存するが、通常、10〜90重量%、好ましくは40〜80重量%である。
本発明で使用する水溶性有機溶剤には、主としてインクジェットヘッドのノズル先端部におけるインクの乾燥を防止するための湿潤剤と、主として紙面上での乾燥速度を速くするための浸透剤とが含まれる。
インクの乾燥防止のための湿潤剤としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の低級アルコール;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール等のアルキレングリコール;グリセリン;2−ピロリドン;N−メチル−2−ピロリドン;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。中でも、アルキレングリコール、グリセリン等の多価アルコールが好適である。
インクジェット記録用マゼンタインク中における、インクの乾燥防止のための湿潤剤の配合量は、一般には0〜95重量%、好ましくは10〜80重量%、より好ましくは10〜50重量%である。
一方、紙面上での乾燥速度を速くするための浸透剤としては、例えば、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコールプロピルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールプロピルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコールプロピルエーテル等のグリコール系エーテルが挙げられる。
インクジェット記録用マゼンタインク中における、乾燥速度を速くするための浸透剤の配合量は、一般には0〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%である。なお、配合量が過剰であると、インクの紙への浸透性が高くなりすぎて滲みの原因となってしまうことがある点に留意する。
本発明のインクジェット記録用マゼンタインクは、更に必要に応じて、ポリビニルアルコール、セルロース及び水溶性樹脂等の粘度調整剤;表面張力調整剤;防黴剤等の従来公知の添加剤を含有していてもよい。
本発明のインクジェット記録用マゼンタインクは、上述の染料(1)及び染料(2)のC.I.アシッドレッド52を含む着色剤と、水と、水溶性有機溶剤と、その他の必要に応じて各種添加剤とを、常法に従って均一に混合することにより調製することができる。
実施例1〜7及び比較例1〜6
表1に示すインク組成成分を、均一に混合することによりインクジェット記録用マゼンタインクを調製した。ここで、染料(1−A)〜(1−E)はそれぞれ化学式(1−A)〜(1−E)で表される化合物に該当する。
得られたインクジェット記録用マゼンタインクについて、(a)噴射安定性評価、(b)発色性評価、(c)耐オゾン性評価、(d)耐光性評価及び(e)総合評価を次のように行った。
まず、インクジェット記録用マゼンタインクを所望のインクカートリッジに充填し、インクジェットプリンタ搭載デジタル複合機(ブラザー工業(株)製;DCP−110C)に装着し印字評価を行った。(b)発色性評価、(c)耐オゾン性評価及び(d)耐光性評価のためのサンプルとしては、光沢紙(ブラザー工業(株)製;写真光沢紙(型番;BP60GLA))にマゼンタインクのグラデーションサンプルをプリントし、初期OD値1.0のパッチを使用した。
(a)噴射安定性評価
1億ドット(約3万枚)の連続印字評価を行い、以下の基準に従って評価した。得られた結果を表1に示す。
噴射安定性評価基準
◎…連続印字中において不吐出、吐出曲がり全くなし。
○…連続印字中において、不吐出もしくは吐出曲がりが僅かにあり。不吐出もしくは吐出曲がりは共に5回以内のパージによって回復する。
×…連続印字中において不吐出、吐出曲がり多数有り。不吐出、吐出曲がり共に短時間で回復せず。
(b)発色性評価
上述のグラデーションサンプルを、目視にてマゼンタ色が充分に表現されているか否かを以下の評価基準に基づき評価した。得られた結果を表1に示す。
発色性評価基準
○…マゼンタ色を充分表現できている
×…マゼンタ色の表現が不足している
(c)耐オゾン性評価
上述のグラデーションサンプルを用いて、耐オゾン性試験を行った。耐オゾン性試験は、スガ試験機(株)製オゾンウェザーメーターOMS−Hを用いて、オゾン濃度1ppm、槽内温度24℃、湿度60%RHで40時間放置して行った。試験前にOD値1.0を示すマゼンタ色カラーパッチについて、耐オゾン性試験前後におけるOD値を測定した。OD値はGretag Macbeth社製Spectrolino(光源:D65;視野:2°;StatusA)により測定した。次の数式Iにより、試験前のOD値1.0のパッチについて、耐オゾン性OD値減少率として求めた。得られた耐オゾン性OD値減少率を以下の評価基準に基づき評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 0005099297


耐オゾン性評価基準
◎…耐オゾン性OD値減少率が20%未満
○…耐オゾン性OD値減少率が20%以上30%未満
△…耐オゾン性OD値減少率が30%以上40%未満
×…耐オゾン性OD値減少率が40%以上
(d)耐光性評価
上述のグラデーションサンプルを用いて、耐光性試験を行った。耐光性試験は、スガ試験機(株)製強エネルギーキセノンウェザーメーターSC750―WNを用いて行った。光源にキセノンランプ光を用いて、室温25℃、湿度50%RH、照度93000Luxで100時間照射させた。試験前にOD値1.0を示すマゼンタ色カラーパッチについて、耐光性試験後におけるOD値を測定した。OD値はGretag Macbeth社製Spectrolino(光源:D65;視野:2°;StatusA)により測定した。次数式IIにより、試験前のOD値1.0のパッチについて、耐光性OD値減少率として求めた。得られた耐光性OD値減少率を以下の評価基準に基づき評価した。得られた結果を表1に示す。
Figure 0005099297

耐光性評価基準
◎…耐光性OD値減少率が20%未満
○…耐光性OD値減少率が20%以上30%未満
△…耐光性OD値減少率が30%以上40%未満
×…耐光性OD値減少率が40%以上
(e)総合評価
各インクにおいて、上記の結果から以下の評価基準により総合評価を行った。得られた結果を表1に示す。
総合評価基準
G…すべての評価結果が◎又は○である
NG…評価結果のいずれかに△又は×がある









































Figure 0005099297


表1の結果から、各実施例及び比較例について得られた知見は以下のとおりである。
実施例1(染料合計含有量3%):部材に対して問題なく使用することができ、かつ発色が良好な染料(2)を染料全体に対して5%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、かつ発色も良好であった。耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−B)を染料全体に対して95%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であった。
実施例2(染料合計含有量3%):部材に対して問題なく使用することができ、かつ発色が良好な染料(2)を染料全体に対して10%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、かつ発色も良好であった。耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−A)を染料全体に対して90%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であった。
実施例3(染料合計含有量3%):部材に対して問題なく使用することができ、かつ発色が良好な染料(2)を染料全体に対して20%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、かつ発色も良好であった。耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−B)を染料全体に対して80%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であった。
実施例4(染料合計含有量3%):部材に対して問題なく使用することができ、かつ発色が良好な染料(2)を染料全体に対して30%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、かつ発色も良好であった。耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−C)を染料全体に対して70%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であった。
実施例5(染料合計含有量3%):部材に対して問題なく使用することができ、かつ発色が良好な染料(2)を染料全体に対して40%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、かつ発色も良好であった。耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−B)を染料全体に対して60%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であったが、染料(1−B)の含有割合が多少少ないため実施例1〜4、6及び7に比べて耐オゾン性及び耐光性が多少悪かった。
実施例6(染料合計含有量2%):部材に対して問題なく使用することができ、かつ発色が良好な染料(2)を染料全体に対して20%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、かつ発色も良好であった。耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−D)を染料全体に対して80%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であった。
実施例7(染料合計含有量4%):部材に対して問題なく使用することができ、かつ発色が良好な染料(2)を染料全体に対して20%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、かつ発色も良好であった。耐オゾン性及び耐光性の良好な染料(1−E)を染料全体に対して80%含有しているため、耐オゾン性及び耐光性は良好であった。
比較例1(染料合計含有量3%):使用染料が染料(1−A)のみであるため、耐オゾン性及び耐光性は良好であるが噴射安定性には問題があった。また、発色も不充分であった。
比較例2(染料合計含有量3%):部材に対して問題なく使用することができ、かつ発色が良好なC.I.アシッドレッド14を染料全体に対して20%含有しているため、インクを安定に噴射することができ、かつ発色も良好であった。しかし、C.I.アシッドレッド14は耐オゾン性及び耐光性が悪いため、染料(1−C)と混合しても耐オゾン性及び耐光性は不充分であった。
比較例3(染料合計含有量3%):部材に対して問題なく使用することができるC.I.ダイレクトレッド227を染料全体に対して20%含有しているため、インクを安定に噴射することができた。しかし、発色が悪いC.I.ダイレクトレッド227を染料全体に対して20%含有しているため発色が不充分であった。また、C.I.ダイレクトレッド227は耐オゾン性及び耐光性が悪いため、染料(1−D)と混合しても耐オゾン性及び耐光性は不充分であった。
比較例4(染料合計含有量3%):使用染料が染料(2)のみであるため、インクを安定に噴射できることができ発色も良好であった。しかし、染料(2)は耐オゾン性及び耐光性が悪いため、耐オゾン性及び耐光性は不充分であった。
比較例5(染料合計含有量3%):使用染料がC.I.アシッドレッド14のみであるため、インクを安定に噴射できることができ発色も良好であった。しかし、C.I.アシッドレッド14は耐オゾン性及び耐光性が悪いため、耐オゾン性及び耐光性は不充分であった。
比較例6(染料合計含有量3%):使用染料がC.I.ダイレクトレッド227のみであるため、インクを安定に噴射できることができた。しかし、C.I.ダイレクトレッド227は発色及び耐オゾン性及び耐光性が悪いため、発色性及び耐オゾン性及び耐光性は不充分であった。
本発明によれば、インクジェット記録用マゼンタインクに対し、保存安定性に優れ長期間の使用においても充分な噴射安定性を保ち、鮮やかな発色性を有し、それを用いた記録物に良好な耐光性と耐オゾン性とを付与できる。


Claims (11)

  1. 少なくとも着色剤、水及び水溶性有機溶剤を含有するインクジェット記録用マゼンタインクにおいて、該着色剤が、一般式(1)
    Figure 0005099297
    (一般式(1)中、Rは、水素原子、置換されてもよいアルキル基又は置換されてもよいアリール基を表す。Rは、水素原子、ハロゲン原子又はシアノ基を表す。Rは、水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいアリール基又は置換されてもよいヘテロ環基を表す。R、R、R及びRは、それぞれ独立的に水素原子、置換されてもよいアルキル基、置換されてもよいアリール基、置換されてもよいヘテロ環基、置換されてもよいスルホニル基又は置換されてもよいアシル基を表す。ただし、RとRが共に水素原子であることはなく、RとRが共に水素原子であることはない。A及びAは、いずれもが置換されていてもよい炭素原子であるか、あるいはこれらの一方が置換されていてもよい炭素原子であり、他方が窒素原子である。)
    で表される染料(1)と、染料(2)としてC.I.アシッドレッド52とを、重量比で7:3〜9:1の比率で含有し、且つインクジェット記録用マゼンタインク全量に対して合計で1〜5重量%含有していることを特徴とするインクジェット記録用マゼンタインク。
  2. 一般式(1)において、Rがアルキル基、Rがシアノ基、Rが水素原子又は置換されてもよいヘテロ環基、Rが水素原子、置換されてもよいヘテロ環基又は置換されているアリール基、R及びRが置換されているヘテロ環基又は置換されているアリール基であり、Rが水素原子であり、Aが置換されている炭素原子であり、Aが置換されてもよい炭素原子である請求項1記載のインクジェット記録用マゼンタインク。
  3. 一般式(1)において、Rがtert−ブチル基であり、Rが水素原子又はスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されてもよいベンゾチアゾリル基であり、Rが水素原子、スルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されてもよいベンゾチアゾリル基又はスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されているトリアルキルフェニル基であり、R及びRはそれぞれ独立的にスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されてもよいモノもしくはトリアルキルフェニル基又はスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されているベンゾチアゾリル基であり、Aがアルキル基で置換されている炭素原子であり、Aがシアノ基で置換されてもよい炭素原子である請求項記載のインクジェット記録用マゼンタインク。
  4. 一般式(1)において、Rが水素原子又はスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されてもよいベンゾチアゾール−2−イル基であり、Rが水素原子、スルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されてもよいベンゾチアゾール−2−イル基又はスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されているトリメチルフェニル基であり、R及びRはそれぞれ独立的にスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されてもよいp−オクチルフェニル基もしくはメシチル基又はスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩基で置換されているベンゾチアゾール−2−イル基であり、Aがメチル基で置換されている炭素原子であり、Aがシアノ基で置換されてもよい炭素原子である請求項記載のインクジェット記録用マゼンタインク。
  5. 一般式(1)において、Rがベンゾチアゾール−2−イル基であり、Rが水素原子であり、R及びRがp−オクチルフェニル基であり、Aがシアノ基で置換されている炭素原子である請求項記載のインクジェット記録用マゼンタインク。
  6. 一般式(1)において、R及びRがベンゾチアゾール−2−イル基であり、R及びRがメシチル基であり、Aが炭素原子である請求項記載のインクジェット記録用マゼンタインク。
  7. 一般式(1)において、R及びRが6−スルホナトリウム塩ベンゾチアゾール−2−イル基であり、R及びRが3−スルホナトリウム塩メシチル基であり、Aが炭素原子である請求項記載のインクジェット記録用マゼンタインク。
  8. 一般式(1)において、R及びRが水素原子であり、R及びRがメシチル基であり、Aが炭素原子である請求項記載のインクジェット記録用マゼンタインク。
  9. 一般式(1)において、R及びRが6−スルホカリウム塩ベンゾチアゾール−2−イル基であり、R及びRが3−スルホカリウム塩−メシチル基であり、Aが炭素原子である請求項記載のインクジェット記録用マゼンタインク。
  10. 少なくとも着色剤、水及び水溶性有機溶剤を含有するインクジェット記録用マゼンタインクにおいて、該着色剤が、一般式(1)
    Figure 0005099297
    (一般式(1)中、R はtert−ブチル基であり、R はシアノ基であり、R 及びR は水素原子であり、R 及びR はメシチル基であり、R は水素原子であり、A は窒素原子であり、A は炭素原子である。)
    で表される染料(1)と、染料(2)としてC.I.アシッドレッド52とを含有していることを特徴とするインクジェット記録用マゼンタインク。
  11. 少なくとも着色剤、水及び水溶性有機溶剤を含有するインクジェット記録用マゼンタインクにおいて、該着色剤が、一般式(1)
    Figure 0005099297
    (一般式(1)中、R はtert−ブチル基であり、R はシアノ基であり、R 及びR は6−スルホカリウム塩ベンゾチアゾール−2−イル基であり、R 及びR は3−スルホカリウム塩−メシチル基であり、R は水素原子であり、A は窒素原子であり、A は炭素原子である。)
    で表される染料(1)と、染料(2)としてC.I.アシッドレッド52とを含有していることを特徴とするインクジェット記録用マゼンタインク。
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