JP5096762B2 - 遠心式ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、遠心式ポンプ(渦巻ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプ)に関し、特にポンプケーシングとインペラ入口との間のシール部にかじりが発生しない遠心式ポンプに関するものである。
ポンプケーシングとインペラを備えた遠心式ポンプにおいて、ポンプケーシングとインペラ入口のシール部に接触によるかじりが発するのを防止するため、従来下記のような対策がとられていた。
(1)ポンプケーシングとインペラ入口のクリアランスを広げる。
(2)ポンプケーシングとインペラ入口の接触部の両材料間に硬度差(API 610(American Petroleum Institute,Centrifugal Pumps for Petroleum,Heavy Duty Chemical,and Gas Industry Services)によればHB50以上を規定している)をつける。
上記硬度差は、硬度の異なった材料の組み合わせにより、又はいずれか一方の表面を高硬度材による表面改質を行うことにより、更にはいずれか一方の材料に熱処理を実施して行われていた。また、上記クリアランスを広げることはポンプ効率が低下するという問題がある。
近年、大型の遠心式ポンプのシール部に高耐食性材料として同材で二相系ステンレス鋼を使用する需要が増加している。この場合シール部は下記の理由により同材質となるためクリアランスを広げ性能を犠牲にせざるを得ない。
(a)異種材料の組み合わせは、適正な硬度差を保てる高耐食性材料が少なく、高価で且つ少量では入手が困難であるため同材を使用せざるを得ない場合が多い。高耐食性を保つため化学成分範囲が定められるため異材でも高耐食性材料間の硬度は少なく、高耐食性材料間の硬度差を保つことが難しい場合が多い。
(b)表面改質のための高硬度材料は、高耐食性の二相系ステンレス鋼と同等な耐食性を有する材料がない。また、遠心式ポンプの大型化に伴い高硬度材料による硬化処理の施工割れ等が発生し、改質処理が困難である。
(c)熱処理による硬化は、400−500℃の熱処理により実施できるが、高耐食性の二相系ステンレス鋼が著しく脆化し、部品としてポンプへの取り付けが困難になり、本来の目的である耐食性も低下するという問題がある。
実開平6−18694号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、ポンプケーシングとインペラ入口の間にかじりが発生することなく、製作が容易で且つ安価にできるシール部を備えた遠心式ポンプを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、ポンプケーシングとインペラを備え、該ポンプケーシングと該インペラ入口との間にシール部を具備する遠心式ポンプにおいて、前記シール部における前記インペラ側の部材と前記ポンプケーシング側の部材とのいずれかの対向面に相手面材質より軟質のCr,Moを含むNi合金を溶射法或いは溶接法により所定厚さに肉盛し、相対面との硬度差をHB(ブリネル硬さ)=50以上とし、前記インペラ側の部材と前記ポンプケーシング側の部材は、同材の二相系ステンレス鋼で形成されており、前記Ni合金を肉盛した部材は、PREN値が40以上の二相系ステンレス鋼からなり、前記Ni合金は、Cr+Mo≧30%のNi合金であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の遠心式ポンプにおいて、前記インペラ側の部材は、インペラリングであり、前記ポンプケーシング側の部材は、ケーシングリングであり、前記Ni合金の肉盛は、前記インペラリング又はケーシングリングのいずれか一方の相対面に形成することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、シール部のインペラ側の部材又はポンプケーシング側の部材のいずれかの対向面に相手面材質より軟質のCr,Moを含む高耐食Ni合金を溶射法或いは溶接法により所定厚さに肉盛し、相対面との度差をHB(ブリネル硬さ)=50以上とするので、シール部にかじりが発生することなく、良好なシール特性を維持できる。また、軟質のCr,Moを含む高耐食Ni合金を肉盛するので、施工時に肉盛部に割れが発生することなく、大型の遠心式ポンプ(渦巻ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプ)に適用できる。
また、請求項に記載の発明によれば、高耐食Ni合金の肉盛は、溶射或いは溶接法で形成するので、溶接肉盛り後の熱処理を必要としない。また、軟質材の肉盛のため溶接後の溶体化処理(高温保持後水冷)により耐食性を回復できる。また、高価な材料の使用量を少なくすることで、安価にシール部を製作できる。
請求項に記載の発明によれば、Cr,Moを含む高耐食Ni合金の肉盛はインペラリング又はケーシングリングのいずれか一方の相対面に形成するので、インペラリング又はケーシングリングにCr,Moを含む高耐食Ni合金の肉盛を溶射或いは溶接で設けた後、インペラリング又はケーシングリングをインペラ又はケーシングに装着するので加工が容易となる。また、取り扱いが容易なリング状部品への軟質材の肉盛のため入熱が多く溶射或いは溶接後に耐食性が劣化した場合も980−1150℃での高温保持後に水冷する熱処理により耐食性を回復できる。
また、請求項に記載の発明によれば、インペラリング及びケーシングリングは高耐食性の二相系ステンレス鋼からなるので、溶接によりCr,Moを含む高耐食Ni合金を肉盛してもインペラリング又はケーシングリングの耐食性が劣化しない。



以下、本願発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1及び図2は本発明に係る遠心式ポンプの一例である両吸込渦巻ポンプの構成例を示す図である。図1は正断面図(図2のB−B断面)、図2は側面図(図1のA矢視図)である。図示するようにポンプケーシング10はその正断面が吸込ケーシング部11の中央部に吐出ケーシング部12が配置され、吸込ケーシング部11の吸込口11aと、吐出ケーシング部12の吐出口12aは互いに反対向きとなっている。ポンプケーシング10の中央部に主軸14が固定されたインペラ13が配置されている。主軸14はその両端部が軸受15、15で回転自在に支持され、主軸14の一端に電動機等の駆動装置(図示せず)が連結されている。また、ポンプケーシング10とインペラ入口13a外周の間にはシール部17が配置されている。
上記構成の両吸込渦巻ポンプにおいて、図示しない駆動装置により主軸14と伴にインペラ13を回転すると、インペラ13の回転により、吸込ケーシング部11の吸込口11aから吸い込まれた液は吸込ケーシング部11内を矢印Cに示すように流れ、インペラ入口13aからインペラ13内に流れ込み、吐出ケーシング部12内を矢印Eに示すように流れ、吸込口11aとは反対側に配置された吸込ケーシング部12の吐出口12aから吐出される。
図3はシール部17の構成を示す図(図1のF部分の拡大図)である。シール部17はインペラ13のインペラ入口13a外周に設けられたインペラリング31と、ポンプケーシング10のインペラリング31に対向する内周面に設けられたケーシングリング32と該ケーシングリング32のインペラリング31に対向する面(相対面)に設けられた肉盛部33から構成されている。インペラリング31とケーシングリング32はそれぞれ高耐食性の2相ステンレス鋼材からなる。
肉盛部33は軟質のCr、Moを含む高耐食Ni合金からなり、粉体プラズマアーク溶接法により、ケーシングリング32のインペラリング31に対向する面(相対面)に該インペラリング31より硬度差をHB50以上となるようにしている。肉盛厚さは母材との希釈を避けるため2層盛で肉盛厚さを2.5mmとした。なお、ここでは粉体プラズマアーク溶接法を使用したが、他の溶接方法、例えばMIG(Metal Inert Gas)溶接法、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接法を使用してもよい。
上記ケーシングリング32の母材である2相ステンレス鋼は、1)耐食性の観点より40以上のPREN値(孔食指標:PREN値=Cr%+3.3Mo%+16N%、例えばASTMA890で耐食性の目安とされている。)と、2)肉盛材料の硬度より0.2%以上のNを有することが望ましい。図4は25Cr%−7Ni%−16%の2相ステンレス鋼についてのNの含有率(%)とHBの関係を示す図である。図示するように、Nが0.2%以上になるとHBが250以上となる。
肉盛部33の高耐食Ni合金は、1)耐食性の観点より、6%塩化第二鉄中での臨界隙間腐食発生試験で臨界隙間腐食発生温度(CCT)は、Cr27%,Mo3%=35%、Cr21.5%,Mo9%=37.8℃,Cr15.5%,Mo16%=42℃,Cr12.5%,Mo20%=40℃で実環境での使用温度を考えるとCr+Mo≧30%,Cr≧12%,Mo≧2.5%、2)靭性の観点より金属間化合物の析出しないオーステナイト組織の範囲であるMo≦25%、Cr≦50%が望ましい。プラズマアーク溶接を行い1000℃で溶体化処理後を行った後の肉盛材料の硬さ及び組成を図5に示す。
上記のようにシール部17はケーシングリング32のインペラリング31に対向する面(相対面)に設けられた肉盛部33を備えた構成であるので、シール部17にかじりが発生することなく、良好なシール特性を維持できる。また、軟質のCr,Moを含む高耐食Ni合金をプラズマアーク溶接で肉盛するので、施工時に肉盛部に割れが発生することなく、大型の遠心式ポンプ(ここでは渦巻ポンプ)に適用できる。
また、高耐食Ni合金の肉盛は、プラズマアーク溶接法で形成するので、溶接肉盛り後の熱処理を必要としない。また、軟質材の肉盛のため溶接後の溶体化処理(高温保持後水冷)により耐食性を回復できる。また、高価な材料である軟質のCr,Moを含む高耐食Ni合金の使用量を少なくすることで、安価にシール部17を製作できる。また、インペラリング31及びケーシングリング32は2相ステンレス鋼材からなるので、プラズマアーク溶接によりCr,Moを含む高耐食Ni合金を肉盛してもケーシングリング32の耐食性が劣化しない。
なお、上記例ではケーシングリング32のインペラリング31に対向する面に軟質のCr、Moを含む高耐食Ni合金からなる肉盛部33を形成したが、インペラリング31のケーシングリング32に対向する面にプラズマアーク溶接法で肉盛部を形成してもよい。また、インペラリング31又はケーシングリング32にプラズマアーク溶接によりCr,Moを含む高耐食Ni合金の肉盛部33を形成した後、インペラリング31又はケーシングリング32に装着するので、施工が容易となる。
また、上記例では2相ステンレス鋼材からなるケーシングリング32及びインペラリング31を設けている両吸込渦巻ポンプを例に説明したが、ケーシングリング32及びインペラリング31を設けることなく、例えばインペラ入口13a外周に対向するポンプケーシング10内周面、又はポンプケーシング10のインペラ入口13a外周に対向する面に相手面の材質より軟質のCr,Moを含む高耐食Ni合金を肉盛することで、相対面の材質との間に硬度差をHB50以上としてもよい。
図6は本発明に係る遠心式ポンプの一例である斜流ポンプの側面構成を示す図である。図示するように、本斜流ポンプは吸込ベル20及び吐出しボウル21から構成されるポンプケーシングを備え、吐出しボウル21の吐出口に吐出管22が接続されている。23はポンプ羽根車(インペラ)であり、該ポンプ羽根車23は主軸24の先端にハブ25を介して固定され、該ポンプ羽根車23はその先端がポンプケーシングを構成する吸込ベル20の後端内周面に接近して位置する。吸込ベル20内周面とポンプ羽根車23の外周面の間にシール部17が設けられている。
図7はシール部17の構成を示す図(図6のA部分の拡大図)である。図示するように、シール部17はポンプ羽根車23の外先端に取付けられたインペラリング31と吸込ベル20の内周面にインペラリング31と対向して取付けられたケーシングリング32を備えている。ケーシングリング32のインペラリング31に対向する面(相対面)に肉盛部33が構成されている。インペラリング31とケーシングリング32はそれぞれ高耐食性の2相ステンレス鋼材からなる。
肉盛部33は図1乃至図3に示す構成の両吸込渦巻ポンプと同様、軟質のCr、Moを含む高耐食Ni合金からなり、粉体プラズマアーク溶接により、ケーシングリング32のインペラリング31に対向する面(相対面)に、該インペラリング31より硬度差をHB50以上となるようにしている。肉盛部33の厚さは母材との希釈を避けるため2層盛で肉盛厚さを2.5mmとしている。なお、ここでは粉体プラズマアーク溶接法を使用したが、他の溶接方法、例えばMIG(Metal Inert Gas)溶接法、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接法を使用してもよい。
上記ケーシングリング32の母材である2相ステンレス鋼材は、上記と同様、1)耐食性の観点より40以上のPREN値と、2)肉盛材料の硬度より0.2%以上のNを有することが望ましい。また、肉盛部33の高耐食Ni合金は、1)耐食性の観点より、Cr+Mo≧30%,Cr≧12%,Mo≧2.5%、2)靭性の観点よりオーステナイト組織の範囲であるMo≦25%、Cr≦50%が望ましい。
上記のようにシール部17のケーシングリング32のインペラリング31に対向する面(相対面)に肉盛部33が構成されているので、シール部17にかじりが発生することなく、良好なシール特性を維持できる。また、軟質のCr,Moを含む高耐食Ni合金をプラズマアーク溶接で肉盛するので、施工時に肉盛部に割れが発生することなく、大型の遠心式ポンプ(ここでは斜流ポンプ)に適用できる。
また、高耐食Ni合金の肉盛は、プラズマアーク溶接法で形成するので、溶接肉盛り後の熱処理を必要としない。また、軟質材の肉盛のため溶接後の溶体化処理(高温保持後水冷)により耐食性を回復できる。また、高価な材料である軟質のCr,Moを含む高耐食Ni合金の使用量を少なくすることで、安価にシール部17を製作できる。また、インペラリング31及びケーシングリング32は2相ステンレス鋼材からなるので、プラズマアーク溶接によりCr,Moを含む高耐食Ni合金を肉盛してもケーシングリング32の耐食性が劣化しない。
なお、軟質のCr、Moを含む高耐食Ni合金からなる肉盛部33は、インペラリング31のケーシングリング32に対向する面にプラズマアーク溶接法で形成してもよい。
図8は本発明に係る遠心式ポンプの一例である軸流ポンプの側断面構成を示す図である。図示するように、本軸流ポンプはポンプケーシング27を具備し、その先端に吸込ケーシング26が接続され、後端に吐出ケーシング28が接続されている。29はポンプ羽根車(インペラ)であり、該ポンプ羽根車29は主軸24の先端にハブ30を介して固定され、該ポンプ羽根車29はその先端がポンプケーシング27の内周面近傍に位置する。ポンプケーシング27の内周面とポンプ羽根車29の外周面の間にシール部17が設けられている。

図9はシール部17の構成を示す図(図8のA部分の拡大図)である。図示するように、シール部17はポンプ羽根車23の外周先端に取付けられたインペラリング31とポンプケーシング27の内周面にインペラリング31と対向して取付けられたケーシングリング32を備えている。ケーシングリング32のインペラリング31に対向する面(相対面)に肉盛部33が形成されている。インペラリング31とケーシングリング32はそれぞれ高耐食性の2相ステンレス鋼材からなる。
肉盛部33は図1乃至図3に示す構成の両吸込渦巻ポンプと同様、軟質のCr、Moを含む高耐食Ni合金からなり、粉体プラズマアーク溶接により、ケーシングリング32のインペラリング31に対向する面(相対面)に該インペラリング31より硬度差をHB50以上となるようにしている。肉盛部33の厚さは母材との希釈を避けるため2層盛で肉盛厚さを2.5mmとしている。なお、ここでは粉体プラズマアーク溶接法を使用したが、他の溶接方法、例えばMIG(Metal Inert Gas)溶接法、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接法を使用してもよい。
上記ケーシングリング32の母材である2相ステンレス鋼は、上記と同様、1)耐食性の観点より40以上のPREN値と、2)肉盛材料の硬度より0.2%以上のNを有することが望ましい。また、肉盛部33の高耐食Ni合金は、1)耐食性の観点より、Cr+Mo≧30%,Cr≧12%,Mo≧2.5%、2)靭性の観点よりオーステナイト組織の範囲であるMo≦25%、Cr≦50%が望ましい。
上記のようにシール部17のケーシングリング32のインペラリング31に対向する面(相対面)に肉盛部33が構成されているので、シール部17にかじりが発生することなく、良好なシール特性を維持できる。また、軟質のCr,Moを含む高耐食Ni合金をプラズマアーク溶接で肉盛するので、施工時に肉盛部に割れが発生することなく、大型の遠心式ポンプ(ここでは軸流ポンプ)に適用できる。
また、高耐食Ni合金の肉盛は、プラズマアーク溶接法で形成するので、溶接肉盛り後の熱処理を必要としない。また、軟質材の肉盛のため溶接後の溶体化処理(高温保持後水冷)により耐食性を回復できる。また、高価な材料である軟質のCr,Moを含む高耐食Ni合金の使用量を少なくすることで、安価にシール部17を製作できる。また、インペラリング31及びケーシングリング32は2相ステンレス鋼材からなるので、プラズマアーク溶接によりCr,Moを含む高耐食Ni合金を肉盛してもケーシングリング32の耐食性が劣化しない。
なお、軟質のCr、Moを含む高耐食Ni合金からなる肉盛部33は、インペラリング31のケーシングリング32に対向する面にプラズマアーク溶接法で形成してもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
本発明に係る両吸込渦巻ポンプの構成例を示す正断面図(図2のB−B断面)である。 本発明に係る両吸込渦巻ポンプの構成例を示す側面図(図1のA矢視図)である。 本発明に係る両吸込渦巻ポンプのシール部の構成を示す図(図1のF部分の拡大)である。 Fe基25Cr−7Ni−3Mo含有合金(二相ステンレス鋼)についてのNの含有率とHBの関係を示す図である。 肉盛部のプラズマアーク溶接後1000℃溶体化処理後の肉盛材料の硬さ及び組成を示す図である。 本発明に係る斜流ポンプの構成例を示す側断面図である。 本発明に係る斜流ポンプのシール部の構成を示す図(図6のA部分の拡大)である。 本発明に係る軸流ポンプの構成例を示す側断面図である。 本発明に係る軸流ポンプのシール部の構成を示す図(図8のA部分の拡大)である。
符号の説明
10 ポンプケーシング
11 吸込ケーシング部
12 吐出ケーシング部
13 インペラ
14 主軸
15 軸受
16 軸封部
17 シール部
20 吸込ベル
21 吐出しボウル
22 吐出管
23 ポンプ羽根車(インペラ)
24 主軸
25 ハブ
26 吸込ケーシング
27 ポンプケーシング
28 吐出ケーシング
29 ポンプ羽根車(インペラ)
30 ハブ
31 インペラリング
32 ケーシングリング
33 肉盛部

Claims (2)

  1. ポンプケーシングとインペラを備え、該ポンプケーシングと該インペラ入口との間にシール部を具備する遠心式ポンプにおいて、
    前記シール部における前記インペラ側の部材と前記ポンプケーシング側の部材とのいずれかの対向面に相手面材質より軟質のCr,Moを含むNi合金を溶射法或いは溶接法により所定厚さに肉盛し、相対面との硬度差をHB(ブリネル硬さ)=50以上とし、
    前記インペラ側の部材と前記ポンプケーシング側の部材は、同材の二相系ステンレス鋼で形成されており、前記Ni合金を肉盛した部材は、PREN値が40以上の二相系ステンレス鋼からなり、
    前記Ni合金は、Cr+Mo≧30%のNi合金である
    ことを特徴とする遠心式ポンプ。
  2. 請求項1に記載の遠心式ポンプにおいて、
    前記インペラ側の部材は、インペラリングであり、前記ポンプケーシング側の部材は、ケーシングリングであり、
    前記Ni合金の肉盛は、前記インペラリング又はケーシングリングのいずれか一方の相対面に形成することを特徴とする遠心式ポンプ。
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