JP5096089B2 - 画像信号処理装置、画像信号処理方法及び撮像装置 - Google Patents

画像信号処理装置、画像信号処理方法及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、像信号の諧調特性を変換する画像信号処理装置、画像信号処理方法及び撮像装置に関するものである。
従来、カメラの測光値等の被写界の輝度分布情報や、撮影画像の輝度分布情報をもとに、撮影画像の階調特性を変更する技術が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。また、画像の領域に応じて局所的に階調特性を変更するような画像処理が知られている(例えば、特許文献3参照)。また、特開2006−217277号公報には、主要被写体の輝度と大きさの情報に基づいてダイナミックレンジ圧縮に用いるパラメータを設定する技術が開示されている。また、特開2006−195651号公報には、局所的な階調変換、換言すると、ヒスグラム平滑化を行うカメラにおいて、顔領域に対する階調平滑化のクリッピング処理を変更することにより、階調特性を強化する技術が開示されている。
特開2003−234955号公報 特開2003−69821号公報 特開2005−318063号公報 特開2006−217277号公報 特開2006−195651号公報
しかしながら、上述した特許文献1、2に開示されている技術では、輝度差のかなり大きいシーンに対しては、階調変換による十分な効果を得ることができなかった。また、特許文献3に開示されている技術では、輝度差の大きなシーンにおける階調変換による効果は高いが、シーンによっては逆にコントラストがつきすぎてしまい不自然な画像になったり、不必要な部分が強調された画像になったりしてしまうことがあった。また、特許文献4には主要被写体領域を考慮することが開示されているものの具体的な開示がなく、特許文献5に関しては主要被写体領域のみ領域分割して処理を変更するので、主要被写体領域とその周辺の領域のつなぎ目が不自然になる、平滑化処理方法を領域ごとに変えるために主要被写体領域が複雑になり相当時間要する、シーンに応じて様々な平滑化処理方法を用意しなければならないなどの不都合があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、シーンや主要被写体に応じた最適な諧調特性の画像を得ることが可能であるとともに、処理の簡略化を図ることのできる画像信号処理装置、画像信号処理方法及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、画像信号中の主要被写体を検出する主要被写体検出手段と、前記主要被写体にかかわる主要被写体情報として、少なくとも前記主要被写体の前記画像信号中の大きさ、前記主要被写体の明るさ及び前記主要被写体の明るさと前記主要被写体の周囲の明るさとの差分の情報を取得する主要被写体情報取得手段と、前記画像信号の注目画素に対して、前記主要被写体情報に基づいて選択される階調変換特性曲線を用いて一律な階調変換処理を行うとともに、前記一律な階調変換処理後の前記画像信号の注目画素に対して注目画素の近傍領域の情報をもとに局所的な階調変換処理を行う画像処理手段と、を具備し、前記画像処理手段は、前記主要被写体情報として主要被写体の前記画像信号中の大きさが所定の閾値よりも小さく、前記主要被写体の明るさが周囲の明るさよりも暗く、前記主要被写体の明るさと前記主要被写体の周囲の明るさとの差分が所定の閾値よりも大きい場合、他の場合に比べて主要被写体の明るさをより増加させるような階調変換特性曲線により階調変換処理を行うことを特徴とする画像信号処理装置を提供する。
本発明によれば、シーンや主要被写体に応じた最適な階調特性の画像を得ることが可能であるとともに、処理の簡略化を図ることができるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る画像信号処理装置及び撮像装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示したブロック図である。本実施形態に係る撮像装置1は、例えば、デジタルカメラであり、撮像部2と画像処理装置(画像信号処理装置)3とを備えている。撮像部2は、レンズ10、シャッタ11、CCD12、CCD制御部13、レンズ駆動部14、及びストロボ15を備えている。
レンズ10には、ピント調節および焦点距離調節用の撮影レンズと、開口量を調節するための絞り10aが配置されている。この絞り10aの役割は、撮影制御部20からの制御指令に基づいて、撮像面へ照射する光の明るさと深度を調整することであるが、深度調整の必要性の少ない廉価な撮像装置においては、明るさ調節の目的のために、例えば、光量調節のためのNDフィルタで代用することも可能である。
レンズ10は、後述する撮影制御部20の制御によりレンズ駆動部14が作動することにより駆動される。これにより、撮影制御部20からの制御指令に基づいて、ピント合わせ、ズーム駆動等が行われる。ストロボ15は、撮影制御部20の制御により、被写体に光を照射可能となっている。
レンズ10の後方には、露光時間制御用のシャッタ11が配置されている。このシャッタ11は撮影制御部20によって駆動制御される。
シャッタ11はスルー画像撮影時には常に開いた状態とされる。このとき、CCD12の露光量制御はCCD12の有する電子シャッタ機能を用いて実現される。また、いわゆる静止画(以下「スチル撮影」という。)撮影時にはシャッタ11によりCCD12への露光量が制御される。
シャッタ11の後方には二次元撮像素子としてのCCD12が配置されており、レンズ10によって結像される被写体像を電気信号に光電変換する。なお、本実施形態では撮像素子としてCCDを用いているが、これに限らずCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の二次元撮像素子を使用できることはいうまでもない。
CCD制御部13はCCDインターフェイス21に接続されている。CCD制御部13は、CCDインターフェイス21を介して後述するシーケンスコントローラ(以下「ボディCPU」という。)からの制御信号を受信し、この制御信号に基づいてCCD12の電源のオン・オフ制御等を行い、撮像のタイミングを調整し、光電変換信号の増幅(ゲイン調整)等を行う。
CCD12により取得されたアナログ信号の画像信号は、CCDインターフェイス21によりデジタル信号に変換され、画像処理装置3に入力される。
画像処理装置3は、例えば、ASICであり、上述の撮影制御部20、CCDインターフェイス21、ボディCPU22、輝度算出部23、AF演算部24、第1画像処理部25、顔検出部(顔検出手段)26、第2画像処理部(画像処理手段)27、及び第3画像処理部28等を備えている。これら各部は、画像処理装置3内のデータバス30を介して相互に接続されている。
ボディCPU22は、撮像装置1が備える各部の制御を行う。
輝度算出部23は、画像信号を所定の分割エリアごとに平均して、輝度信号に変換し、被写体の輝度分布情報を算出する。
AF演算部24は、画像信号を所定の領域に分割し、領域毎にコントラスト情報を算出し、レンズ駆動部14の制御と同期して、所定領域のコントラストが最大となるように、レンズ10を駆動することにより、被写体に焦点を合わせる。
第1画像処理部25、第2画像処理部27、及び第3画像処理部28は、撮像部2により取得された画像信号に対してOB減算、色補正、階調変換、白黒・カラーモード処理、スルー画像処理といった各種の画像処理を行う。
顔検出部26は、画像信号を元に、顔検出に適したサイズの画像を作成し、例えば、特開2006−227995号公報に開示されているような公知の技術を用いて、処理対象画像中から顔の部品に類似する特徴量を持つ部分を探索して顔候補領域を抽出し、顔候補領域の種々の情報を用いて、顔か否かの判断を行い、顔領域の位置と大きさを検出する。
ここで、より具体的な顔検出方法は、例えば、P. Viola and M. Jones, “Rapid object detection using a boosted cascade of simple features,” Proc. of CVPR, 2001に開示されているような、Viola−Jonesの顔検出方法である。Viola−Jonesの顔検出方法は、Adaboostの学習によって選択された顔検出に最適な矩形フィルターを顔検出対象画像に照合させ、顔を検出する方法である。前記矩形フィルターをカスケード型に配することで処理を高速化している。また、上記検出処理時に各矩形フィルターとの照合結果を積算し規格化したものを評価値とし、上記処理により顔が検出された場合には、検出した顔の信頼度をあらわす指標として顔検出結果とともに出力する。本実施形態では、この指標を顔検出信頼性と記載し、検出した顔の確からしさを表す指標として、顔検出結果を使用するシーケンスで使用する。
また、上記データバス30には、上述した構成要素のほか、圧縮部31、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)制御部32、フラッシュメモリ制御部33、操作検出部34、記録媒体制御部35、ビデオ信号出力部36などが接続されている。
圧縮部31は後述するSDRAM41に記憶された画像データ等をJPEGで圧縮するためのブロックである。なお、画像圧縮はJPEGに限らず、他の圧縮方法も適用できる。フラッシュメモリ制御部33は、フラッシュメモリ42に接続されている。このフラッシュメモリ42には、撮像装置1における各処理を制御するための画像処理プログラムが記憶されており、ボディCPU22はこのフラッシュメモリ42に記憶されたプログラムに従って各部の制御を行う。なお、フラッシュメモリ42は、電気的に書換可能な不揮発性メモリである。SDRAM41は、SDRAM制御部32を介してデータバス30に接続されている。SDRAM41は、第1画像処理部25等によって画像処理された画像情報または圧縮部31によって圧縮された画像情報を一時的に記憶するためのメモリである。
撮影制御部20は、データバス30を介してボディCPU22等の各部と接続している。記録媒体制御部35は、記録媒体43に接続され、この記録媒体43への画像データ等の記録の制御を行う。記録媒体43は、xDピクチャーカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)、メモリスティック(登録商標)またはハードディスクドライブ(HD)等の書換可能な記録媒体で構成され、撮像装置本体に対して着脱可能とされている。
ビデオ信号出力部36は、表示モニタ制御部45を介して表示モニタ46に接続されている。ビデオ信号出力部36は、SDRAM41または記録媒体43に記憶された画像データを、表示モニタ46に表示するためのビデオ信号に変換するための回路である。表示モニタ46は、例えば、撮像装置本体の背面に配置されている液晶表示装置であるが、撮影者が観察できる位置であれば、背面に限らないし、また液晶に限らず他の表示装置でも構わない。
操作部47は、撮像装置1の撮影指示を示すレリーズを検出するスイッチや、モードダイヤル、パワースイッチ、コントロールダイヤル、再生ボタン、メニューボタン、十字キー、OK釦等を含み、操作検出部34を介してデータバス30に接続されている。
このような構成を備える撮像装置1において、ユーザによってパワースイッチ(図示略)がオンされると、以下に示す表示シーケンスがボディCPU22によって実行され、ボディCPU22からの制御により各部が作動する。以下、表示シーケンスの動作フローについて図2を参照して説明する。
〔表示シーケンス〕
まず、ユーザによって電源がオンされると、撮像部2によるスルー画像の撮影が行われ、画像信号が取得される(ステップSA1)。この画像信号は、CCDインターフェイス21によりデジタル信号に変換され、変換後の画像信号(以下「スルー画像信号」という。)が画像処理装置3内に入力される。
次に、スルー画像信号に対して第1画像処理部25、第2画像処理部27、第3画像処理部28により、色変換処理、強調処理、階調変換処理、圧縮、リサイズ等の処理が行われ(ステップSA2)、処理後のスルー画像信号が表示モニタ46に表示される(ステップSA3)。なお、スルー画像信号に対しても、後述する局所的な階調変換処理を実施すれば、よりスチル撮影に近い画像を得ることができる。
続いて、顔検出部26によりスルー画像信号が顔検出に適した画像に変換され、所定の領域毎に顔の特徴量とのマッチング比較が行われ、顔の位置と大きさが検出される(ステップSA4)。この結果、顔が検出された場合には、検出結果がモニタ表示される。
なお、顔検出に使用するスルー画信号は、上記もろもろの処理の途中で、顔検出に適した画像を格納しておき、使用する。
次に、顔検出の結果が前回の検出結果と変化したか否かを判断する(ステップSA5)。この結果、検出結果が変動していた場合、例えば、前回のスルー画像信号においては顔検出がされたのに、今回のスルー画像信号においては検出されなかった場合や、逆に、前回のスルー画像信号においては顔検出がされなかったのに今回のスルー画像信号において検出された場合や、顔の位置や大きさが変化した場合にはステップSA6に進む。
ステップSA6では、被写体の距離が前回のスルー画像信号のときと変動しているか否かを判定する。この距離の変動は、例えば、以前にオートフォーカスを行って取得したスルー画像信号における合焦エリアと今回得られたスルー画像信号の同エリアにおけるコントラストの差分を算出し、その差分が所定値以上であれば、被写体の距離が変動していると判断する。この結果、被写体の距離が変動していた場合には、ステップSA7に進む。
ステップSA7では、オートフォーカスを行う。具体的には、オートフォーカス用に撮影とレンズ駆動を複数回繰り返し、撮影により得られた信号を複数のエリアに分割(例えば、縦10分割、横15分割)し、エリア毎のコントラストを算出し、コントラスト値が最大となる位置にレンズ10を駆動することで、被写体への合焦動作を行う。
分割したエリアのうち、どのエリアのコントラストを重視して、レンズ駆動を行うかは、公知のアルゴリズムにより決定される。例えば、本実施形態では、直前の顔検出の結果を用いて、顔が検出された場合には、顔の位置情報、大きさ情報を元に顔に近いエリアを重視し、顔検出が検出されなかった場合には最も至近のエリアを重視する。そして、レンズ駆動終了後に、各撮影時のコントラスト情報とそのときのレンズ位置、最終駆動終了時のレンズ位置情報を元に、現在の撮影距離と焦点距離ならびに、各エリアの被写体距離を算出する。そして、この撮影距離、焦点距離、被写体距離を被写体距離分布情報として所定のメモリに記憶するとともに、重視したエリア並びにそのエリアのコントラスト値についてもメモリに記憶する。この処理が終了すると、ステップSA8に進む。
一方、上記ステップSA5において顔検出の結果が前回と今回とで変化していなかった場合(ステップSA5において「NO」)、或いは、ステップSA6において距離変動がなかった場合には(ステップSA6において「NO」)、ステップSA8に進む。
ステップSA8では、スルー画像信号を用いて、被写体の輝度分布を算出するとともに、上記顔検出結果を用いて、被写体エリア、被写体周辺エリアの輝度を算出する。続くステップSA9では、ステップSA8で得られた被写体の輝度分布情報をもとに、スルー画中のシャッタ速度、絞り、ISO感度を決定し、これらのAPEX値(av,tv,sv)をメモリに記憶し、次回のスルー画露出時に反映する。なお、顔輝度分布算出に使用するスルー画信号は、上記もろもろの処理の途中で、顔輝度分布算出に適した画像を格納しておき、使用する。
ステップSA10では、操作検出部34で撮影者によりレリーズボタンが押されたかどうかを判定し、レリーズボタンが押された場合には、ステップSA11に進み、スチル撮影を実施する。
そして、スチル撮影が終了した場合、或いは、ステップSA10においてレリーズボタンが押されていない場合には、ステップSA1に戻り、ユーザによって電源がオフされるまで上述の処理を繰り返し実行する。
なお、上記表示シーケンスにおいて、システム構成等の関係により、ステップSA3以降の処理に時間がかかるような場合には、上記ステップSA1からSA3の処理を他の処理と並行に行うこととしてもよい。
〔スチル撮影〕
次に、上記表示シーケンスのステップSA11において行われるスチル撮影について図3を参照して説明する。図3は、スチル撮影のシーケンスを示した図である。
まず、図3のステップSB1において、プリ撮影が実施される(ステップSB1)。撮像部2にて取得された画像信号は、CCDインターフェイス21においてデジタル化された後、撮像処理装置3内の各部へ転送される。
ステップSB2では、プリ撮影で得られた画像信号に対してOB処理等の第1画像処理を行い、続くステップSB3において顔検出を行い、ステップSB4において、顔検出の結果に基づくオートフォーカスを行う。顔検出処理、オートフォーカス処理については、上述した表示シーケンスにおけるステップSA4,ステップSA7と同様であるので、説明を省略する。
ステップSB5では、被写体の輝度分布を算出するとともに、オートフォーカスの結果並びに顔検出の結果を用いて、被写体エリア及び被写体周辺エリアの輝度を算出する。なお、この輝度分布算出処理についての詳細は後述する。
ステップSB6では、ステップSB4において求められた撮影距離、現在のレンズの焦点距離を用いて以下の(1)式により撮影倍率を計算する。
撮影倍率=焦点距離/撮影距離 (1)
ステップSB7では、ステップSB5にて得られた被写体の輝度分布情報をもとに露光条件を決定するための目標輝度を求め、この目標輝度に基づいて本撮影でのシャッタ速度、絞り、ISO感度を決定し、これらのAPEX値(av,tv,sv)を記憶する。
続いて、ステップSB8において、ストロボの発光の必要性の有無を判断する。例えば、逆光時や低輝度時には、ストロボの発光が必要であると判断する。この結果、ストロボ発光が必要でないと判断された場合には、ステップSB9において、絞り10a、シャッタ11、CCD12を制御し、ステップSB7にて決定した露光条件で、撮影を行う。撮像部2において取得された画像信号は、CCDインターフェイス21においてデジタル信号に変換され、画像処理装置3内の各部に転送される。
また、ステップSB8において、ストロボの発光が必要であると判断された場合には、ステップSB10においてストロボ発光と撮像を行うプリ露光を実施し、得られたCCD出力データを読み出して所定の処理を行う。続くステップSB11では、ステップSB10にて得られたCCD出力データを元にストロボ光照射時の被写体の輝度分布情報を作成し、その値に基づいてストロボ発光量を演算する。そして、ステップSB12において、絞り10a、シャッタ11、ストロボ15、CCD12等を制御して、ステップSB7にて決定された露光条件とステップSB11で得られた発光量で、ストロボ発光および撮影を行う。撮像部2にて得られた画像信号は、CCDインターフェイス21においてデジタル信号に変換され、画像処理装置3内の各部に転送される。
続くステップSB13では、第1画像処理部25にて、画像信号に対して公知のOB減算、ホワイトバランス補正等の第1画像処理が実施され、処理後の画像信号が第2画像処理部27に転送される。
ステップSB14では、第2画像処理部27において、第1画像処理部25から転送されてきた画像信号に対して階調変換処理等の第2画像処理が実施され、処理後の画像信号が第3画像処理部28に転送される。なお、ここで行われる第2画像処理の詳細については後述する。
ステップSB15では、第3画像処理部28において、第2画像処理部27から転送されてきた画像信号に対して色補正、ノイズ補正、YC変換、圧縮等の第3画像処理が実施される。続く、ステップSB16において、画像処理の終了した画像が記録媒体43に記録され、ステップSB17において、画像処理の終了した画像がビデオ信号出力部36等を介して表示モニタ46に表示される。なおここでは、階調変換後に、色補正、ノイズ補正、YC変換、圧縮等の種々の画像処理が行われているがこれらの実施順序は、処理の速度や画質性能に応じて入れ替え可能である。
〔輝度分布算出処理〕
次に、上記スチル撮影シーケンスのステップSB5において実行される輝度分布算出処理について図4を参照して詳しく説明する。図4は、輝度分布算出処理のシーケンスを示した図である。
まず、ステップSC1において、画像信号を図5に示すように複数の分割エリア(本実施形態では、縦30分割、横20分割)に分割し、分割エリア毎の輝度の平均値を算出する。本実施形態では、撮影された画像信号のグリーンの出力信号の分割エリア平均値をもとに、プリ撮影時の撮影条件を用いて演算し、APEX単位での各分割エリアの輝度信号に変換して扱う。
例えば、左上の分割エリア(i,j)=(1,1)のグリーンの出力信号をG11、輝度信号をbv11、プリ撮影時のシャッタ速度、絞り値、感度に相当するAPEX値をそれぞれTV、AV、SVとすると、輝度信号bv11は以下の式で表される。
bv11=AV+TV−SV+log2(G11/基準G値)
これを各分割エリアにおいてそれぞれ実施することで、撮像画像の輝度分布に相当する値が得られる。ここで、基準G値とは所定のAV、TV−SVで所定の光源で所定の輝度を撮影したときのグリーン出力平均値であり、あらかじめカメラごとに設定されている。
このようにして、各分割エリアの輝度平均値が得られると、続くステップSC2において、分割エリア毎の各輝度bvから最大輝度のものをmax輝度、最小輝度のものをmin輝度として輝度差Δbvを以下の式で算出する。
Δbv=max輝度−min輝度
続いて、ステップSC3では、顔検出がされたか否かを判定する。具体的には、スチル撮影の直前に得られたスルー画像信号で顔検出がされたか否かを判定する。この結果、顔検出がされていた場合には、ステップSC4に進む。
ステップSC4では、検出された顔位置と大きさに基づいて顔エリアを特定し、この顔エリアの輝度平均値を算出する。続くステップSC5では、ステップSC4において算出した顔エリアの輝度平均値を被写体輝度bv_oとする。例えば、図5に示されるように顔エリアが特定された場合、この顔エリアに属する7×7のエリアの輝度平均値が被写体輝度bv_oとなる。
続いて、ステップSC6では、ステップSC4で特定した顔エリアの情報に基づいて被写体周辺エリアの輝度を算出する。この被写体周辺エリアは、顔エリアを左右上下にそれぞれ4エリア拡張したエリアとする。例えば、図5に示されるように顔エリアが特定された場合には、この顔エリアを囲むように15×15の被写体周辺エリア(顔エリアを除く)が特定される。このようにして、被写体周辺エリアを特定すると、被写体周辺エリアの輝度平均値を算出し、これを被写体周辺輝度bv_nearとする。
次に、ステップSC7において、顔エリアの面積を求め、当該輝度分布算出処理を終了する。
他方、上記ステップSC3において、顔検出がされなかったと判定された場合には、ステップSC8に進み、被写体までの距離が計測可能か否かを判断する。換言すると、図3のステップSB4においてオートフォーカス可能であったかを判定する。この結果、オートフォーカス可能だった場合には、測距可能であると判断し、ステップSC9に進む。
ステップSC9では、測距時に重視したエリアである測距点を特定し、続くステップSC10にて測距点近辺の所定の大きさのエリアを測距エリアとして特定し、ステップSC11にて測距エリアに属するエリアの輝度平均値を算出し、ステップSC12にて測距エリアの輝度平均値を被写体輝度bv_o及び被写体周辺輝度bv_nearに設定し、当該輝度分布算出処理を終了する。
ここで、bv_near=bv_oとする理由は、測距点情報によって被写体の位置についてはわかるが、被写体の大きさについては正確な情報が得られないことから、処理上問題のない輝度に設定するためである。図6は、測距点および測距エリアの一例を示した図であり、測距エリアを8×8の分割エリアで構成している。
他方、ステップSC8において測距不可と判断した場合には、ステップSC13に進む。ステップSC13では、図7に示されるように撮影エリアの中央に所定の大きさの中央エリアを特定し、中央エリアの輝度平均値を算出する。本実施形態では、中央エリアを13×13の分割エリアで構成している。
ステップSC14では、中央エリアの輝度平均値を被写体輝度bv_o及び被写体周辺輝度bv_nearに設定し、当該輝度分布算出処理を終了する。
〔第2画像処理〕
次に、上述したように露光が調整されたスチル撮影にて得られた画像信号に対して第2画像処理部(画像処理手段)27が実施する第2画像処理について説明する。この処理は、図3のステップSB14において実行される処理である。ここでは、第2画像処理のうち、特に階調変換に関する処理に焦点を当てて主に説明する。
図8は、第2画像処理部27(図1参照)にて行われる第2画像処理のシーケンスを示した図である。
まず、ステップSD1において、撮影時にストロボ発光したか否かを判断する。この結果、発光していなかった場合にはステップSD2に進む。ステップSD2では、上述した輝度分布算出処理のステップSC2において取得した輝度差Δbvが4よりも大きいか否かを判定する。この結果、輝度差Δbvが4よりも大きければステップSD3に進む。
ステップSD3では、図3のステップSB6で得られた撮影倍率が1/10倍よりも大きいか否かを判定する。この結果、撮影倍率が1/10以下であった場合にはステップSD4に進み、図3の露出演算処理(ステップSB7)で得た撮影時の絞り値のFNoがF2よりも小さいか否かを判定する。この結果、FNoがF2よりも大きかった場合にはステップSD5に進み、顔検出がされたか否かを判定する。この結果、顔検出がされていた場合には、ステップSD6に進み、撮影領域の面積に対する顔エリアの面積(図4のステップSC7参照)の割合が30%よりも大きいか否かを判定する。この結果、30%を超えていなかった場合にはステップSD7に進む。
ステップSD7では、図9に示される階調変換特性曲線γ4〜γ7の中からいずれか一つを主被写体情報に基づいて選択する。図9において、横軸は階調変換の入力データ或いはCCDの出力に所定処理を施した入力データである。例えば、12bitのデータであれば、0から4096の値をとりうる。入力データは撮像面への照射光量に比例する。縦軸は階調変換の出力データであり、選択された階調変換特性曲線にしたがって出力される。本実施形態では、ここでbit長の変換も行われており、出力データは8bitデータとなるように変換曲線が設定されている。したがって、本実施形態においては、0から255の値を取りうる。
階調変換特性曲線の選択は、図3のステップSB7における露光演算において決定したスチル撮影時の露光条件(絞り、シャッタ、感度)のAPEX値(av,tv,sv)、図3のステップSB5の輝度分布算出で算出した被写体輝度bv_o、被写体周辺輝度bv_near、及び予め登録されている第1特性選択テーブルに基づいて行われる。
図10に第1特性選択テーブルの一例を示す。図10では、撮影領域の面積に対する顔の面積の割合が15%以上、または、bv_o≦bv_near+th3である場合において、bv_o<av+tv−sv+th1を満たす場合にγ4を、av+tv−sv+th1≦bv_o≦av+tv−sv+th2を満たす場合にγ5を、bv_o≧bv_near+av+tv−sv+th2を満たす場合にγ6を選択する。また、撮影領域の面積に対する顔の面積の割合が15%よりも小さく、かつ、bv_o<bv_near+th3である場合に、γ7を選択する。図10において、th1〜th3はそれぞれγ選択のスレッシュ値であり、本実施形態においてはth1=1.4、th2=−1.0、th3=−2である。なお、このスレッシュ値th1〜th3は任意に設定できる値である。
上述したような第1特性選択テーブルを用いることによる効果の例を以下にあげる。本実施の形態では基本の階調変換特性はγ5である。主要被写体の輝度と大きさと露光量との関係から撮影された画像をγ5で諧調変換を行い後続の処理である局所的な階調変換を行ったときの主要被写体の明るさが推定できるので、表示時において主要被写体が暗いと推定できる場合にはγ6を選択することで主要被写体の明るさを増加させ、後続の処理である局所的な階調変換処理による効果が得られる明るさレベルに調整するとともに、周囲輝度とのバランスをとる。また、逆に、主要被写体が明るくなりすぎる推定できる場合にはγ4を選択することで主要被写体の明るさを低減し、後続の処理である局所的な階調変換処理による効果が得られる明るさレベルに調整するとともに、周囲輝度とのバランスをとることができる。
局所的な階調変換でヒストグラム平滑化を行う場合に、初期画像が明るい方が安定した結果を得やすいため、γ4〜γ6は少し持ち上げ気味、つまり局所的な階調変換を行わない場合の階調曲線に比べて明るさが大きくなるような階調曲線となっている。また、主要被写体が小さく、かつ、暗く、主要被写体輝度と周囲輝度との輝度差が大きい場合には、局所的な階調変換処理を行う際に主要被写体と周囲とを含んでヒストグラム平滑化処理が行われてしまうことにより、主要被写体が更に暗くなってしまうことが予想される。このような場合には、主要被写体の明るさをより増加させるγ7を選択する。ここで、本実施形態ではγ7を選択することとしているが、このような条件では局所的な階調変換処理を行わないこととしてもよい。この場合、処理は簡略化されるが局所的な階調変換が行われないために、黒つぶれや白とびが発生しやすくなる。本実施形態によれば、より主要被写体の情報を失わず、黒つぶれや白とびの少ない画像を得ることができ、かつ、主要被写体の明るさを確保でき、自然な画像を得ることが可能となる。
このようにして、γ4〜γ7のいずれかの階調変換特性曲線が選択されると、図8のステップSD8において、選択した階調変換特性曲線を用いた一律な階調変換処理をスチル画像に実施する。γ4〜γ7の階調変換特性曲線は、例えば、ルックアップテーブルとしてSDRAM41(図1参照)に記憶されている。続くステップSD9では、局所的な階調変換処理を行い、ステップSD10では階調変換処理に応じた色の補正を行い、その後、当該第2画像処理を終了する。なお、ステップSD9で実施される局所的な階調変換処理の詳細は後述する。
一方、ステップSD1においてストロボ発光があった場合には、ステップSD11に進み、階調変換特性曲線として図9に示されるγ2を選択し、続くステップSD13において選択した階調変換特性曲線γ2を用いた一律な階調変換処理を実施し、ステップSD14において階調変換処理に応じた色の補正を行い、当該第2階調処理を終了する。
また、ステップSD2において「NO」、SD3において「YES」、ステップSD4において「YES」、ステップSD6において「YES」の場合には、ステップSD12に進み、図9に示される階調変換特性曲線γ1〜γ3の中から所定の条件に基づいていずれか一つを選択する。これら階調変換特性曲線γ1〜γ3はルックアップテーブルとしてSDRAM41(図1参照)に予め記憶されている。
ステップSD12における階調変換特性曲線の選択は、図4のステップSC2で算出された輝度差Δbvと予め登録されている第2特性選択テーブルとを用いて行われる。
図11にステップSD2での選択時における第2特性選択テーブルの一例を示す。図11では、輝度差Δbv≦bvth2のときにγ1を、bvth2<Δbv≦bvth1のときにγ2を、bvth1<Δbvのときにγ3を選択する。図11において、bvth1、bvth2はそれぞれγ選択のスレッシュ値であり、本実施形態においてはbvth1=3、bvth2=2である。なお、このスレッシュ値bvth1、bvth2は任意に設定できる値である。
このようにして、γ1〜γ3のいずれかの階調変換特性曲線が選択されると、ステップSD13において、選択した階調変換特性曲線を用いた一律な階調変換処理を実施し、ステップSD14において階調変換処理に応じた色の補正を行い、当該第2画像処理を終了する。
次に、図8のステップSD9において行われる局所的な階調変換処理について図12を参照して説明する。
まず、ステップSE1において、注目画素を中心とする局所領域、例えば16×16画素単位の局所領域を順次抽出する。ステップSE2において、各局所領域のヒストグラムを作成する。ステップSE3において、ヒストグラムを累積、正規化することで階調変換特性曲線を作成する。ステップSE4では、ステップSE3において作成された階調変換特性曲線に基づき、注目画素に対して階調変換処理を行う。ステップSE5において、全画素が完了したかを判断し、完了していない場合はステップSE1に戻り、次の注目画素が素に対して局所領域を抽出し、全ての画素について処理を繰り返す。完了した場合は当該局所的な階調変換処理を終了する。
上述のように、本実施形態に係る第2画像処理では、ストロボが非発光(ステップSD1において「NO」)、輝度差Δbvが大きい被写体(ステップSD2において「YES」)、撮影倍率が高すぎない場合、換言すると、マクロ撮影でない場合(ステップSD3において「NO」)、絞りが明るすぎない被写体、換言すると、背景ボケ量が大きくない被写体(ステップSD4において「NO」)、かつ、人の顔が被写体であって撮影領域に対する主要被写体の面積割合が大きい場合には(ステップSD5において「YES」かつ、ステップSD6において「NO」)、ステップSD8において、準備処理として画像の位置によらない一律の階調変換特性曲線(γ4〜γ7のいずれか)に従って一律の階調変換処理を行った後に、更に、ステップSD9において、撮影画面を局所領域に分割し、局所のヒストグラムが平滑化されるように再度、局所的な階調変換処理を行う。このように、局所的に階調を調整することで、輝度差の大きなシーンであっても極端に白とびとりしたり黒つぶれしたりすることのない自然な諧調の画像を得ることが可能となる。
一方、局所的な階調変換処理を行ってしまうと不都合が生ずる可能性のあるシーン、例えば、1)コントラストの少ない画像で局所のコントラストが若干不自然になり、ムラのように見える可能性がある画像、2)コントラストが強くなることによって、ボケ味が汚くなるおそれのある画像、3)人口光が照射されたような画像等のように、人口光照射による光量ムラが助長されるような画像、4)主要被写体が人の顔であるような場合において、極端なアップの画像等のように、顔のコントラストが不自然になる可能性がある画像、5)主要被写体があるようなシーンにおいて主要被写体が小さく、主要被写体とその周囲との輝度差が大きいような画像等においては、主要被写体と周囲の輝度差がより強調され、不自然な画像となることがある。このように、主要被写体が明るすぎたり、暗すぎたりした場合には局所的な階調変換の効果が十分に得られないことがある。
したがって、本実施形態では、このような局所的な階調変換処理に適していないシーンであるか否かをまずは判定し(図8のステップSD1〜SD6)、その結果、局所的な階調変換処理に適していないと判定された場合には、局所的な階調変換を行わず、一律な階調変換処理のみを行うこととしている(ステップSD11〜SD14)。これにより、局所的な階調変換による不都合を解消でき、良好な画像を得ることが可能となる。
ここで、上記局所的な階調変換処理に適していない具体的なシーンとしては、例えば、以下のようなシーンがあげられる。
一面の壁など輝度変化の少ない被写体を含む画像のように輝度差の少ないフラットなシーン、マクロ撮影時の背景等のように絞りが明るいシーン、ストロボを発光させて撮影したシーン、アップのポートレートシーン、空などを背にして逆光で主要被写体(例えば、人物)を撮影し、かつ、主要被写体が小さいようなシーン、主要被写体が極端に暗かったり明るかったりするような輝度差の大きいシーン。
また、一律な階調変換処理のみを行う場合においても、シーンに応じて採用する階調変換特性曲線を変化させることにより、シーンに適した階調変換処理を実施することが可能となる。
一方、一律な階調変換処理と局所的な階調変換処理とを行う場合には(ステップSD8〜SD10)、一律な階調変換処理に用いられる階調変換特性曲線をシーンに応じて変更することで、周辺との輝度差を減らし、主要被写体の明るさを中間レベル近辺にすることが可能となる。これにより、局所的な階調変換処理の効果を更に高めることができ、主要被写体が適正な明るさでかつ自然な画像を得ることが可能となる。
このように、シーンに応じて一律な階調変換処理のみを行うのか、或いは、一律な階調変換処理と局所的な階調変換処理との両方を行うのかを選択することにより、シーンに応じた適切な階調変換処理を実行することが可能となる。
更に、一律な階調変換処理で採用する階調変換特性曲線を撮影シーンの輝度差、主要被写体と周囲の輝度関係に応じて変更することで、より最適な階調を得ることが可能となる。
以上、説明してきたように、本実施形態に係る撮像装置によれば、局所的な階調変換処理の問題点を考慮し、一律な階調変換処理でも良好な画像が得られるシーンにおいては一律な階調変換処理を行い、また、局所的な階調変換処理で良好な画像が得られるシーンにおいては一律な階調変換処理を行った後に、局所的な階調変換処理を行っている。更に、本実施形態では、各階調変換処理を行う際に、シーンに応じた階調変換特性曲線を選択するので、各シーンに応じた良好な階調の画像を得ることが可能となる。
なお、本実施形態では、ストロボ発光情報、被写体輝度情報、顔検出結果、オートフォーカスに関する情報(主要被写体情報)を用いて、シーン判定を行うこととしたが、シーン判定はこれらのいずれか一つのみを用いてもよく、またこれに限られることなく、例えば公知の露出モードやシーンモード選択可能な撮像装置においては、モード情報を用いることとしてもよい。この場合には、例えば、ボケ量が多いことが予想されるマクロモードやポートレートモード、フラットな部分の多い画像が予想される夜景モードやドキュメントモードにおいては、局所的な階調変換を用いず、また、輝度差の大きいモード、例えば、ビーチ・アンド・スノウ(Beach and Snow)モード、記念撮影モードでは局所的な階調変換処理を用いることとしてもよい。このようにモードに応じて局所的な階調変換処理を行うか否かを決めることで、より撮影者の意図に即した画像を得ることが可能となる。
また、本実施形態では、撮像素子のプリ撮影の結果に基づいた被写体輝度分布を用いて階調変換処理を行うこととしたが、これに代えて、本撮影の被写体輝度分布を用いることとしてもよい。この場合、撮影に要する時間は増加するが、より精度のよいデータが得られることとなる。
また、例えば、一眼レフデジタルカメラ等に応用する場合には撮像素子とは別個に用意された、公知の被写体輝度測定用センサ等の出力を上記被写体輝度分布に代えて用いることとしてもよい。
また、上記ストロボ発光情報、被写体輝度情報、顔検出結果、オートフォーカスに関しては、本実施形態に記載されている以外のアルゴリズム等に基づくことも可能である。例えば、顔検出として公知の肌色検出に用顔検出等を行っても良い。
また、本実施形態では、上述した第2画像処理をスチル撮影時にのみ実施しているが、同様にスルー画撮影時の画像に応用しても良い。この場合、撮影者が撮影前に効果を確認できるという効果が得られる。
また、これらの処理を全てハードウエアで構成するようにしても良い。このような構成とすれば処理速度が速くなり、使用感が向上する。また、本実施形態では、階調変換処理を実施後にYC変換等を行っているが、例えば、それらの順番を入れ替えることも可能である。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について、図を用いて説明する。
上述した第1の実施形態に係る撮像装置1においては、局所的な階調変換処理の問題点を考慮し、撮影シーンに応じて一律な階調変換処理のみを行うか、或いは、一律な階調変換処理と局所的な階調変換処理との両方を行うかを選択するものであった。これに対し、本実施形態では、同一画像に対して一律な階調変換処理のみを行う第1階調変換処理(第1階調変換手段)と、一律な階調変換処理および局所的な階調変換処理の両方を実行する第2階調変換処理(第2階調変換手段)との両方をそれぞれ個別に実施し、処理後の画像を所定の比率でブレンド(合成)処理することとしている。また、撮影シーンに応じて、ブレンドの比率を局所的に変更することにより、より幅広いシーンに対して局所的な階調変換処理を効果的に行うことができる構成とされている。
以下、本実施形態に係る撮像装置について、第1の実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図13は、本実施形態に係る第2画像処理の手順を示したフローチャートである。
まず、ステップSF1では、処理前の画像をコピーして第1画像及び第2画像を作成し、メモリに格納する(画像複製手段)。ステップSF2では、第1画像に対して第1階調変換処理を実施する。具体的には、第1画像に対して一律な階調変換処理を実行する。ステップSF3では、第2画像に対して第2階調変換処理を実行する。具体的には、第2画像に対して一律的な階調変換処理を実施し、更に、この画像に対して局所的な階調変換処理を実施する。ステップSF4では、処理後の第1画像と第2画像とのブレンド量(合成比率)とブレンドエリア(合成エリア)を算出する。
ステップSF5では、ステップSF4で求めたブレンド量及びブレンドエリアの情報を用いて処理後の第1画像と第2画像とをブレンドすることで、最終的な階調変換画像を作成し、その後、当該第2画像処理を終了する。
具体的には、ステップSF5では、例えば、ステップSF4において求められたブレンド量がα%であるとすると、このα%と以下の式を用いて各画素値(i,j)を算出する。今、処理済の第1画像のある位置(i,j)にある画素をk1(i,j)、処理済の第2画像のある位置(i,j)にある画素をk2(i,j)とすると、最終画像の画素k(i,j)は以下の式で得られる。
k(i,j)=(1−α(i,j)/100)k1(i,j)+(α(i,j)/100)k2(i,j)
次に、図13のステップSF2で行われる第1階調変換処理について図14を参照して説明する。
第1階調変換処理では、まず、ステップSG1において、標準的な階調変換特性曲線、本実施形態では、図9に示される階調変換特性γ2を選択し、ステップSG2において選択した階調変換特性γ2を用いて第1画像に対して一律な階調変換処理を実行し、ステップSG3において階調に応じた色補正処理を行い、ステップSG4において変換した画像を処理済の第1画像としてメモリに格納する。なお、上記標準的な階調変換特性曲線に代えて、例えば、図8のステップSD12で行ったように、第2特性選択テーブルにしたがってγ1〜γ3の中からいずれか一つを選択することとしてもよい。また、図17の第3特性選択テーブルにしたがってγ1〜γ3を例えば図16のγ8〜10のように、全体に若干コントラストが低めの階調曲線に設定するようにしてもよい。この場合、後続のステップにおいて局所的な階調変換処理が実行された画像とブレンドされた場合にコントラストが少し強くなってしまうのを相殺するため、より効果的になる。
次に、図13のステップSF3で行われる第2階調変換処理について図15を参照して説明する。
第2階調変換処理では、ステップSH1において一律的な階調変換処理に用いる階調変換特性曲線を選択する。具体的には、図3のステップSB7における露光演算において決定したスチル撮影時の露光条件(絞り、シャッタ、感度)のAPEX値(av,tv,sv)、図3のステップSB5の輝度分布算出で算出した被写体輝度bv_o、及び予め登録されている第3特性選択テーブルに基づいて、図16に示される階調変換特性曲線γ8〜γ10のいずれかを選択する。
図17に第3特性選択テーブルの一例を示す。図17では、被写体輝度bv_o<av+tv−sv+th4を満たす場合にγ8を、av+tv−sv+th4≦bv_o≦av+tv−sv+th5を満たす場合にγ9を、bv_o>av+tv−sv+th5を満たす場合にγ10を選択する。図17において、th4,th5はそれぞれγ選択のスレッシュ値である。なお、このスレッシュ値th4、th5は任意に設定できる値である。
図16に示される階調変換特性曲線γ8〜γ10は、主要被写体が画面上で暗い場合には若干明るく修正される階調曲線になっている。
このようにして、γ8〜γ10のいずれかの階調変換特性曲線が選択されると、続くステップSH2において、ステップSH1で選択したいずれかの階調変換特性曲線を補正するための係数aを予め登録されている係数作成テーブルに基づいて決定する。図18に係数作成テーブルの一例を示す。
ここでは、主要被写体の大きさに基づいて図18に示される関数f1〜f3のいずれかを選択し、主要被写体と周囲の輝度差Δbvとから係数aを演算する。例えば主被写体の面積が撮影領域の面積の50%以上の場合にはf3、主被写体の面積が撮影領域の面積の30%以下の場合にはf1、それ以外の場合にはf2を選択する。
係数aは、被写体の面積が大きいほど小さな値に設定されているとともに、周囲に対する主要被写体の輝度が高いほど大きな値に設定されている。これにより、主要被写体と周囲の輝度差が大きく、かつ、被写体が小さいほどaが大きくなり、明るさを増加させるような特徴を持つ階調変換特性曲線に補正することが可能となる。
このようにして、主要被写体の大きさおよび周囲と主要被写体との輝度差に基づいて係数aを決定すると、ステップSH3において、この係数aとステップSH1にて選択した階調変換特性曲線f(x)(γ8〜γ10のいずれか)を用いて第2画像に対して一律な階調変換処理を実施する。例えば、入力値をx、ステップSH1にて選択した階調変換特性曲線をf(x)、変換後の出力yとすると、y=f(x)となるような階調変換処理を第2画像に行う。
顔検出が実施されている場合には被写体の大きさと明るさが精度よく検出されるので、きめ細かな制御ができ、より自然な絵を得ることが可能となる。
ステップSH3では顔検出があるか否かを判定し、顔があると判定された場合には、ステップSH4において撮影領域の面積に対する顔の面積の割合が1%よりも大きく、30%未満か否かを判定する。この結果、この条件を満たしていた場合には、ステップSH5において、顔エリアの大きさに合わせて予め登録されている局所領域の大きさを変更する。具体的には、局所領域の大きさがデフォルトとしてm画素×m画素(m=撮影エリア横画素数×0.05)に設定されている場合、顔検出の結果に基づいて以下の式に基づいて局所領域の大きさを決定する。
m=顔の横の大きさの画素数×0.8
このようにして、局所領域の大きさを変更するとステップSH6に進む。
一方、顔が検出されなかった場合、或いは、顔の面積がステップSH4の条件を満たしていなかった場合には、局所領域の設定を変更することなく、つまりデフォルトのまま、ステップSH6に移行する。
ステップSH6では、局所的な階調変換処理を行い、ステップSH7では階調に応じた色補正処理を行い、その後、処理済みの第2画像をメモリに格納する。
次に、図13のステップSF4で行われるブレンド量及びブレンド率の算出処理について図19及び図20を参照して説明する。
この処理では、スチル撮影時の顔検出結果、被写体の輝度分布情報、オートフォーカスの結果、及びストロボ発光情報等を用いて、シーンに応じた最適なブレンド領域とブレンド量を算出する処理である。
まず、ステップSJ1において、撮影時にストロボ発光したかどうかを判断する。この結果、発光していない場合はステップSJ2に進み、図3の輝度分布算出処理で得た輝度差Δbvが4よりも大きいか否かを判定する。この結果、Δbvが4以上の場合にはステップSJ3に進む。
ステップSJ3では、図3の撮影倍率算出処理で得た撮影倍率が1/10未満であるか否かを判定する。この結果、撮影倍率≦1/10の場合にはステップSJ4に進む。ステップSJ4では、図3の露出演算処理で得た撮影時の絞り値のFNoがF2よりも明るいか否かを判定し、明るくなければステップSJ5に進む。ステップSJ5では、顔検出がされたか否かを判定し、顔検出されていればステップSJ6へ、されていなければステップSJ7に進む。ステップSJ6では、撮影領域の面積に対する顔部分の面積の割合が1%よりも大きく30%未満であるかを判定し、この条件を満たす場合にはステップSJ7に進み、全エリアのブレンド率を一律40%に設定し、当該処理を終了する。
一方、ステップSJ3及びステップSJ4のいずれかにおいて条件を満たしていた場合、換言すると、マクロ撮影や、撮影FNoが明るい場合のように、ボケ量が多いと推定されるようなシーンの画像の場合には、ステップSJ8に進み、オートフォーカスの結果に基づいて、撮影エリアの被写体距離分布情報を算出する。オートフォーカスでは撮影エリア横15分割縦10分割の各分割エリアの被写体距離を算出し、被写体距離分布情報として格納する。次に、全てのエリアにおける距離情報をAPEXの単位にするために、以下の式に基づいて、距離に関するAPEX量dvを計算する。横i番目縦j番目のAFエリアの距離をm(i,j)、このAPEX変換値をdv(i,j)とすると、dv(i,j)は以下の式にて得られる。
dv(i,j)=log2(m(i,j)
これにより、例えば、図21のような画像については、図22に示されるようなデータが得られる。
ステップSJ9では、オートフォーカスで最終駆動終了時のレンズ位置情報をもとに算出した合焦撮影距離dv_lensについて以下の式を用いて同様に換算する。
dv_lens=log2(L
ここで、Lは撮影距離である。
ステップSJ10では、ステップSJ8,SJ9の情報を元にボケエリアを抽出する。ボケエリアの判定は以下の式を用いる。以下の条件を満たすエリアは全てボケエリアとなる。
|dv(i,j)−dv_lens|>0.5
例えば、図20に示されるようなシーンの画像撮影時において、合焦撮影距離dv_lens=−2.2であった場合には、図22においてメッシュが施されていないエリアがボケエリアとなる。
続くステップSJ11では、被写体エリアとして上記のボケエリア以外のエリアを設定する。例えば、図22のメッシュエリアが被写体エリアとして設定される。
ステップSJ12では、被写体周辺エリアを抽出する。被写体周辺エリアはAFエリアのエリア分割において被写体エリアに接しているエリアを周囲エリアとして設定する。そして、ステップSJ13では、ステップSJ11,SJ12で選択したエリア以外のエリアをボケエリアとして設定する。
このようにして、被写体エリア、被写体周辺エリア、それ以外のエリア(ボケエリア)が設定されると、各エリアのブレンド率をそれぞれ設定する。本実施形態では、
被写体エリアのブレンド率α1=30%
被写体周辺エリアのブレンド率α2=15%
被写体以外のエリアのブレンド率α3=0%
に設定する。
これにより、例えば、図21に示されるシーンであれば図24のようにブレンド率が画像の各局所においてそれぞれ設定される。ここで、上述のように周囲エリアを用いている理由はブレンド率が急激に変化すると画像が不自然になるためである。ここでは、AFエリアのエリア分割において、被写体エリアに接しているエリアのみを周囲エリアとしているが、コントラストの急激な変動を避けるために複数の周囲エリアを用意し、段階的にブレンド率を変更したり、所定の関数にしたがって変化するようにしたりしてもよい。また、被写体エリアとして上記のボケエリア以外のエリアを設定することも可能である。例えば、図23に示されるメッシュエリアを被写体エリアとしてもよい。
図19に戻り、主要被写体が人の顔であるような画像で、かつ、顔の大きさが所定範囲内であるような画像の場合には(ステップSJ5、SJ6において「YES」)、図20のステップSJ17に進む。ステップSJ17では、顔検出の結果に基づいて顔エリアの領域を被写体領域に設定する。図25では、例えば、被写体領域が3×4の場合を示している。ステップSJ18では、被写体周辺エリアを抽出する。被写体周辺エリアは、AFエリアのエリア分割において被写体エリアに接しているエリア、並びにそのエリアに接しているエリアとされる。図25の画像の場合、被写体周辺エリアは図26に示されるように設定される。
ステップSJ19では、ステップSJ17,18で設定されたエリア以外のエリアをボケエリアとして設定する。ステップSJ20では被写体エリアのブレンド率α1を40%に設定し、ステップSJ21では被写体エリアのブレンド率α2を20%に設定し、ステップSJ22では被写体エリアのブレンド率α3を10%に設定し、当該処理を終了する。これによりたとえば図27のように、画像の局所によってブレンド率が変化するように設定される。
また、被写体輝度差が少ない場合(図19のステップSJ2において「YES」)の場合、並びに、輝度差Δdvが4よりも小さかった場合には、ステップSJ23に進み、全エリアのブレンド率αを10%に設定し、当該処理を終了する。
以上説明してきたように、本実施形態に係る撮像装置によれば、同一画像を複製することにより第1画像及び第2画像を作成し、第1画像に対して一律な階調変換処理を行う第1階調変換処理を実行するとともに、第2画像に対して一律な階調変換処理及び局所的な階調変換処理2を実行する。この場合において、各階調変換処理が実施された第1画像及び第2画像は、画像のシーンに応じた比率でブレンド処理されるので、撮影シーンに応じた最適なブレンド比率の画像を得ることが可能となる。
さらに、撮影シーンや主要被写体情報に基づいてブレンドの比率を局所的に変更することにより、より幅広いシーンに対して、局所的な階調変換処理を効果的に行うことが可能となる。例えば、背景がボケているような画像や、主要被写体が人の顔である場合であっても、局所的な階調変換処理の効果を得ることができる。
また、局所的な階調変換処理を実施する処理エリアの大きさをシーンに応じて変更することにより、よりシーンに適合した処理が可能となる。例えば、主要被写体が人で、顔の周辺の輝度差が大きく、一律なエリアでの局所的な階調平滑化では効果が少ないような画面であっても効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の全体概略構成を示した図である。 表示シーケンスを示した図である。 スチル撮影のシーケンスを示した図である。 輝度分布算出処理のシーケンスを示した図である。 被写体が顔である場合の顔エリアおよび被写体周辺エリアを説明するための図である。 被写体が顔以外であり、測距可能であった場合の測距エリアおよび被写体周辺エリアを説明するための図である。 被写体が顔以外であり、測距不可能であった場合の中央エリアおよび被写体周辺エリアを説明するための図である。 第2画像処理のシーケンスを示した図である。 階調変換特性曲線の一例を示した図である。 第1特性選択テーブルの一例を示した図である。 第2特性選択テーブルの一例を示した図である。 局所的な階調変換処理のシーケンスを示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る第2画像処理のシーケンスを示した図である。 本発明の第2実施形態に係る第1階調変換処理のシーケンスを示した図である。 本発明の第2実施形態に係る第2階調変換処理のシーケンスを示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る階調変換特性曲線の一例を示した図である。 第3特性選択テーブルの一例を示した図である。 係数作成テーブルの一例を示した図である。 ブレンド量及びブレンド率の算出処理のシーケンスを示した図である。 ブレンド量及びブレンド率の算出処理のシーケンスを示した図である。 顔検出がされない場合の画像の一例を示した図である。 図21に示されたシーンにおけるAPEX変換値を示した図である。 図21に示されたシーンにおける中央エリアと撮影エリアとを示した図である。 図21に示されたシーンにおけるブレンド率を示した図である。 主要被写体が人物である場合の画像の一例を示した図である。 図25に示されたシーンにおける顔エリアと周囲エリアとを示した図である。 図25に示されたシーンにおけるブレンド率を示した図である。
符号の説明
1 撮像装置
2 撮像部
3 画像処理装置
10 レンズ
11 シャッタ
12 CCD
13 CCD制御部
14 レンズ駆動部
15 ストロボ
20 撮影制御部
21 CCDインターフェイス
22 システムコントローラ
23 輝度算出部
24 AF演算部
25 第1画像処理部
26 顔検出部
27 第2画像処理部
28 第3画像処理部
30 データバス
41 SDRAM
42 フラッシュメモリ
43 記録媒体
47 操作部
46 表示モニタ

Claims (9)

  1. 画像信号中の主要被写体を検出する主要被写体検出手段と、
    前記主要被写体にかかわる主要被写体情報として、少なくとも前記主要被写体の前記画像信号中の大きさ、前記主要被写体の明るさ及び前記主要被写体の明るさと前記主要被写体の周囲の明るさとの差分の情報を取得する主要被写体情報取得手段と、
    前記画像信号の注目画素に対して、前記主要被写体情報に基づいて選択される階調変換特性曲線を用いて一律な階調変換処理を行うとともに、前記一律な階調変換処理後の前記画像信号の注目画素に対して注目画素の近傍領域の情報をもとに局所的な階調変換処理を行う画像処理手段と、
    を具備し、
    前記画像処理手段は、前記主要被写体情報として主要被写体の前記画像信号中の大きさが所定の閾値よりも小さく、前記主要被写体の明るさが周囲の明るさよりも暗く、前記主要被写体の明るさと前記主要被写体の周囲の明るさとの差分が所定の閾値よりも大きい場合、他の場合に比べて主要被写体の明るさをより増加させるような階調変換特性曲線により階調変換処理を行うことを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 前記主要被写体検出手段は顔検出手段を含む請求項1に記載の画像信号処理装置。
  3. 前記主要被写体情報は露光の目標とする明るさレベルと主要被写体の明るさレベルとの差分を含む請求項1又は請求項2に記載の画像信号処理装置。
  4. 画像信号中の主要被写体を検出する主要被写体検出手段と、
    前記主要被写体にかかわる主要被写体情報を取得する主要被写体情報取得手段と、
    前記画像信号の注目画素に対して、前記主要被写体情報に基づいて選択される階調変換特性曲線を用いて一律な階調変換処理を行うとともに、前記一律な階調変換処理後の前記画像信号の注目画素に対して注目画素の近傍領域の情報をもとに局所的な階調変換処理を行う画像処理手段と、
    を具備し、
    前記画像処理手段は、
    前記被写体の前記画像信号中の大きさが所定の閾値よりも大きい場合には、前記画像信号の注目画素に対して、所定の階調変換特性曲線を用いた一律な階調変換処理を実行した後、該画像信号の注目画素に対して注目画素の近傍領域の情報をもとに局所的な階調変換処理を行なわず、前記被写体の前記画像信号中の大きさが所定の閾値よりも小さい場合には、前記画像信号の注目画素に対して、前記主要被写体情報に基づいて選択されるとともに前記所定の階調変換特性曲線とは異なる階調変換特性曲線を用いて一律な階調変換処理を行うとともに、処理後の該画像信号の注目画素に対して注目画素の近傍領域の情報をもとに局所的な階調変換処理を行うことを特徴とする画像信号処理装置。
  5. 前記画像処理手段は、
    前記画像信号を複製することにより第1画像と第2画像とを作成する画像複製手段と、
    前記第1画像に対して一律な階調変換処理を実行する第一階調処理手段と、
    前記第2画像に対して一律な階調変換処理及び局所的な階調変換処理を実行する第二階調処理手段と、
    階調変換処理後の第1画像と階調変換処理後の第2画像とを合成する合成手段と
    を備え、
    前記第1画像と前記第2画像との合成比率及び合成対象エリアの少なくともいずれか一方が、前記画像信号の撮影時のストロボ発光の有無、撮影倍率、絞り値、及び前記主要被写体の前記画像信号中の大きさの少なくとも一つに基づいて決定される請求項1から請求項のいずれかに記載の画像信号処理装置。
  6. 前記主要被写体情報は、被写体までの距離及び撮影倍率の少なくともいずれか一方を含んでいる請求項に記載の画像信号処理装置。
  7. 請求項1から請求項のいずれかに記載の画像信号処理装置を備える撮像装置。
  8. 画像信号中の主要被写体を検出する主要被写体検出ステップと、
    前記主要被写体にかかわる主要被写体情報として、少なくとも前記主要被写体の前記画像信号中の大きさ、前記主要被写体の明るさ及び前記主要被写体の明るさと前記主要被写体の周囲の明るさとの差分の情報を取得する主要被写体情報取得ステップと、
    前記画像信号の注目画素に対して、前記主要被写体情報に基づいて選択される階調変換特性曲線を用いて一律な階調変換処理を行うとともに、前記一律な階調変換処理後の前記画像信号の注目画素に対して注目画素の近傍領域の情報をもとに局所的な階調変換処理を行う画像処理ステップと、
    を具備し、
    前記画像処理ステップは、前記主要被写体情報として主要被写体の前記画像信号中の大きさが所定の閾値よりも小さく、前記主要被写体の明るさが周囲の明るさよりも暗く、前記主要被写体の明るさと前記主要被写体の周囲の明るさとの差分が所定の閾値よりも大きい場合、他の場合に比べて主要被写体の明るさをより増加させるような階調変換特性曲線により階調変換処理を行うことを特徴とする画像信号処理方法。
  9. 画像信号中の主要被写体を検出する主要被写体検出ステップと、
    前記主要被写体にかかわる主要被写体情報を取得する主要被写体情報取得ステップと、
    前記画像信号の注目画素に対して、前記主要被写体情報に基づいて選択される階調変換特性曲線を用いて一律な階調変換処理を行うとともに、前記一律な階調変換処理後の前記画像信号の注目画素に対して注目画素の近傍領域の情報をもとに局所的な階調変換処理を行う画像処理ステップと、
    を具備し、
    前記画像処理ステップは、
    前記被写体の前記画像信号中の大きさが所定の閾値よりも大きい場合には、前記画像信号の注目画素に対して、所定の階調変換特性曲線を用いた一律な階調変換処理を実行した後、該画像信号の注目画素に対して注目画素の近傍領域の情報をもとに局所的な階調変換処理を行なわず、前記被写体の前記画像信号中の大きさが所定の閾値よりも小さい場合には、前記画像信号の注目画素に対して、前記主要被写体情報に基づいて選択されるとともに前記所定の階調変換特性曲線とは異なる階調変換特性曲線を用いて一律な階調変換処理を行うとともに、処理後の該画像信号の注目画素に対して注目画素の近傍領域の情報をもとに局所的な階調変換処理を行うことを特徴とする画像信号処理方法。
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