JP4551270B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよびカメラ - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよびカメラ Download PDF

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Description

本発明は、画像データの補正を行う画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよびカメラに関するものである。
従来から、撮像素子により被写界を撮像して画像データを取得し、取得した画像データに含まれる被写体、たとえば顔を認識する技術がある。この技術を用いて、認識された被写体に基づいて、自動露出制御、合焦、ストロボ制御などを行う技術がある。特許文献1には、顔画像を認識して、合焦、またはストロボ制御を行うことが記載されている。
特開2003−92700号公報
上記従来技術には、被写体を認識して、自動露出制御、合焦、ストロボ制御などの撮影動作を行うことは開示されている。しかしこの技術は、被写体を認識した結果を、カメラの撮影動作に利用するのみである。
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、被写体を認識した結果を、撮影された画像データの補正に利用した画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよびカメラを提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するために、被写界を撮像して得られた画像データを処理する画像処理装置において、画像データから、被写界に含まれる複数の被写体を検出する被写体検出手段と、複数の被写体ごとに評価を行い、評価に従って、画像データに対する補正の基準となる被写体を決定する基準被写体決定手段と、基準となる被写体に基づいて画像データの補正量を決定する補正量決定手段と、補正量に基づいて、画像データに対する補正を行う補正手段とを含むこととしたものである。この補正手段は、たとえば画像データの階調を補正することができる。階調としては、明るさの階調や色の階調がある。
本発明によれば、被写体を認識し、画像データの補正を行う際に、複数の被写体を認識した場合、被写体の評価値、すなわち重要度によって基準とする被写体を選択して、画像データの補正を行う。このため、補正の必要がないにもかかわらず、補正を行うことや過剰に補正を行うことを防ぐことができる。
本発明は、また上述の課題を解決するために、画像処理装置において、画像データから、被写界に含まれる被写体を検出する被写体検出手段と、被写体の評価を行い、評価に従って、画像データの補正量を決定する補正量決定手段と、補正量に基づいて、画像データに対する補正を行う補正手段とを含むこととしたものである。
これによれば、被写体を認識して画像補正を行う際に、被写体の重要度に応じて補正量を調整し、補正を行うことができる。
なお、被写体は顔を含む領域であることが好ましい。また評価は、被写体の大きさ、被写体に含まれる顔の大きさ、被写体の明るさ、および被写体に含まれる顔の明るさのうち、少なくとも1つに関する評価値とすることができる。
本発明によれば、被写体を認識して、認識結果に基づいて画像データの補正を行う際に、複数の被写体が検出された場合や、補正する必要のない被写体などが検出された場合に、その被写体の評価を面積や明るさなどから決定する。決定された重要度に応じて、補正の基準となる被写体を決定することや、画像データの補正量を決定することを行う。このため、補正の必要のない被写体に補正を行うことや、過剰に補正を行うことなどを避けることができ、適切に画像データの補正を行うことができる。
次に添付図面を参照して、本発明による画像処理装置をデジタルスチルカメラに適用した実施例を詳細に説明する。本実施例では、デジタルスチルカメラによって被写界を撮像し、撮像されたデータを用いて、被写界に含まれる被写体(顔)を認識する。この際に、状況によっては、複数の被写体が検出される場合がある。
そのときは、被写体の大きさや被写体の明るさによって、各々の被写体の重要度を決定し、重要度が高い被写体を基準に、画像補正(たとえば明るさ補正)の量を決定して、補正を行う。重要度の最も高い被写体が適正となるような補正(階調補正による明るさ補正)などを行う。その結果、補正を行いたい被写体を正しく選択することが可能となり、補正を行わなくて良い場合には、補正を行わないことや、過剰に補正することを防ぐことができ、適切に画像補正を行うことが可能となる。
実施例の画像処理装置は、被写界を撮像して得られた画像データを処理するものであり、画像データから、被写界に含まれる複数の被写体を検出する被写体検出手段と、複数の被写体ごとに評価を行い、評価に従って、画像データに対する補正の基準となる被写体を決定する基準被写体決定手段と、基準となる被写体の重要度に基づいて画像データの補正量を決定する補正量決定手段と、補正量に基づいて、画像データに対する補正を行う補正手段とを含む。
被写体検出手段は被写体として、この構成例では顔を検出する。基準被写体決定手段は、検出された複数の顔の大きさ、すなわち顔の面積と、顔の明るさとを評価の対象として、面積に関する評価値と、明るさに関する評価値の積を最終的な評価値とする。最終的な評価値に基づいて、複数の顔の中から補正の基準となる顔を選択する。補正手段は、最終的な評価値を考慮して画像データの明るさを、階調変換により補正する。
なお、評価の方法はこれに限られるものではなく、顔のみから評価する方法以外に、顔と胴体を含めた人物全体を被写体として評価してもよい。また、面積に関する評価値と、明るさに関する評価値の積を評価値とする方法以外に、面積と明るさのいずれか一方のみで評価してもよい。また面積に関する評価値と、明るさに関する評価値の和を最終的な評価値としてもよい。
さらに、評価値として、本実施例では、顔の大きさとして顔の面積を採用したが、顔の面積に限られるものではなく、顔の縦または横の長さを評価値としてもよい。顔の面積と、顔の縦または横の長さとは、相関関係があるからである。
評価の結果、最終的に選択される被写体は、本実施例では1つであるが、本発明では、選択される被写体の数は、1つに限られるものではなく、複数でもよい。複数選択した場合の補正量の決定方法は、たとえば、複数の被写体の評価値(重要度)の平均値から補正量を決定することができる。また、被写体は、人物に限られるものではなく、人物以外に車又は建物等を被写体として、その評価を行うこととしてもよい。
図1は、本発明による撮像装置の一実施例であるデジタルスチルカメラ10のブロック図である。被写体からの入射光はレンズ12により集光される。レンズ12により集光された光束は、絞り部14により、光束の大きさが制限される。レンズ12を移動させて合焦したり、絞り部14を駆動するために、駆動部16を設ける。
レンズ12と絞り部14を通過した入射光は、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)を含む撮像素子20により光電変換されて、信号20aとしてアナログ信号処理部22に出力される。アナログ信号処理部22は、CDS(Correlated Double Sampling)等の信号処理を行い、信号20aに含まれる雑音を低減し、信号22aとしてAD変換回路24に出力する。AD変換回路24は、信号22aをデジタル信号に変換して、画像信号(画像データ)24aとしてメモリ30に出力する。画像信号24aは、メモリ30に記憶される。
メモリ30に記憶された画像信号24aの処理は、予備撮影と本撮影のときで処理が異なる。予備撮影とは、操作部32のシャッタが半押しされたときであり、本撮影のための測光および測距が行われて、レンズ12および絞り部14の設定が行われ、その後、シャッタが全押しされたときに本撮影が行われる。
予備撮影で得られた画像信号24aは、システム制御部34によって読み出され、公知の方法で測光のための処理がなされる。測光の結果、たとえば逆光状態と判断された場合、システム制御部34は、ストロボ48を発光させる。
システム制御部34は、制御プログラムに基づいて、これらの処理、および電子カメラ10全体の制御を行う。システム制御部34は、これらの処理および所定の制御を実行するCPU(Central Processing Unit: 中央処理装置、図示しない)と、制御プログラムや制御パラメータ等を格納するROM(Read Only Memory、図示しない)と、作業用のメモリであるRAM(Random Access Memory、図示しない)とを有する。
システム制御部34は撮影時に、駆動部16を介して、レンズ12、絞り部14、および撮像素子20を制御する。駆動部16は、レンズ12、絞り部14、撮像素子20へ制御信号およびタイミング信号を供給する。またシステム制御部34は、ストロボ48を制御する。
本撮影で得られた画像信号24aは、画像認識部32により読み出される。画像認識部32は、画像信号24aから、被写界に含まれる被写体を検出し、複数の被写体がある場合は、複数の被写体ごとに評価を行う。画像認識部32は、顔の面積と、顔の明るさとを重要度の評価の対象として、面積の評価値と明るさの評価値の積を評価値とする。この評価値に基づいて、画像信号24aに対する補正の基準となる被写体を決定し、さらに、決定された基準となる被写体の重要度に基づいて画像信号24aの補正量を決定する。
システム制御部34は、決定された補正量に基づいて画像信号24aに対する補正を行う。この補正処理は、いわゆる階調変換カーブ(ガンマ補正カーブ)を、決定された補正量に従って、さらに変更することにより行われる。これらの処理の詳細は後述する。
なお、本実施例では、本撮影のときに得られた画像データに基づいて、基準となる被写体を決定することや、補正量を決定することを行ったが、本発明は、これに限られるものではなく、予備撮影のときに得られた画像データに基づいて、これらの決定を行ってもよい。
本撮影で得られた画像信号24aは、デジタル信号処理部36によっても読み出される。デジタル信号処理部36は、画像処理パラメータに従って画像信号24aに対して、オートホワイトバランス処理等の画像処理を行う。本実施例では、オートホワイトバランス処理を行った後に、上記の階調変換を行う。これらの処理が行われた画像36aは、メモリ30に記憶される。
メモリ30に記憶された画像36aは、メモリ30から読み出されて、カードインターフェース(カードI/F)38aを介してメモリカード38bに記憶される。メモリ30から読み出された画像36aは、画像合成部40aを介して液晶表示部(LCD: Liquid Crystal Display)40bまたはファインダ(EVF: Electric View Finder、電子ビューファインダ)40cにも表示される。画像合成部40aは、画像36aと、液晶表示部40bまたはファインダ40cに表示すべき種々の情報(カメラの動作状態や、被写界の明るさなど)表示とを合成するためのものである。
レンズ12、絞り部14、駆動部16、撮像素子20が画像撮像手段を構成する。画像認識部32は被写体検出手段と基準被写体決定手段と補正量決定手段である。システム制御部34が補正手段である。なお、被写体検出手段、基準被写体決定手段、補正量決定手段、補正手段の機能は、プログラムによって実行することができる。
図1を参照しながら、デジタルスチルカメラ10の動作の概要について説明する。操作者はファインダ40c、または表示部40bから被写体を覗き、図示しない操作部のシャッタを半押しすると、システム制御部34は、シャッタが半押しされたことを示す信号を検出して、撮像素子20に被写体からの入射光を信号20aに変換させる。信号20aは、駆動部16から発生されるクロックにより順次取り出され、アナログ信号処理部22により、信号20aに含まれる雑音を低減する等の処理が行われる。アナログ信号処理部22が出力する信号22aはAD変換回路24により、デジタル信号である画像信号24aに変換され、画像信号24aはメモリ30に送られる。
システム制御部34は、メモリ30から画像信号24aを読み出して、画像信号24aに基づいて測光を行う。また画像信号24aに基づいて、逆光補正を行うかどうかを決定する。これらの結果として、露出値を決定し、またストロボ48を発光させるかどうかも決定する。システム制御部34は決定に従って、駆動部16を介してレンズ12と絞り部14を駆動し、本撮影に備える。
操作者が、シャッタを全押しすると、システム制御部34は、シャッタが全押しされたということを示す信号を検出して、撮像素子20に被写体からの入射光を信号20aに変換させる。このとき必要であればストロボ48が発光する。予備撮影と同様にして、信号20aは画像信号24aに変換され、画像信号24aはメモリ30に送られる。
画像信号24aは、画像認識部32により読み出される。画像認識部32は、被写体を検出し、被写体の重要度の評価を行う。この評価値に基づいて、補正の基準となる被写体を決定し、さらに、この基準となる被写体の重要度から画像信号24aの補正量を決定する。システム制御部34は、画像信号24aに対する補正を行う。
画像信号24aは、またデジタル信号処理部36に入力され、ホワイトバランス処理、上記の補正処理等の処理が行われた後、処理済の画像信号36aは、メモリ30に記憶される。画像信号36aは、操作部の指示により表示部40bに表示されることもある。
次に、画像認識部32およびシステム制御部34が行う被写体の検出、評価、画像信号24aに対する補正について、図を参照して述べる。本実施例の場合、被写体は顔であり、顔の検出が行われる。画像認識部32は、最初に画像信号24aから顔画像を検出する。なお、顔画像の検出については、特許文献1等に記載の公知の方法で行う。たとえば、以下のように行う。
撮像素子20により撮影された被写体の画像信号24aを、メモリ30に記憶する。その画像信号24aを、ある所定の単位(1フレーム、または数バイト等の単位)で画像認識部32に取り込む。次に、画像信号を、予め画像認識部32内に記憶しておいた顔の特徴を表す各種のデータ(顔の輪郭、目、鼻、口、耳等のテンプレートデータ等)と比較する。この比較の方法は各種アルゴリズムに基づいて行われる。その結果、たとえば、特徴を表すデータと所定以上の一致度を有する画像信号24aの部分を顔画像と判断する。
図2(a), (b)に、認識された顔画像の例を示す。図2(a)は、被写界42aに複数の人物44a, 44b, 44c, 44dがいる場合である。画像認識部32は、複数の顔画像46a, 46b, 46c, 46dを検出する。図2(a)には、被写体ではない、他の物体、たとえば風景50も示す。図2(b)は、被写界42bに一人の人物44eがいる場合である。画像認識部32は、顔画像46eを検出する。
図3(a)に、認識された顔画像の別の例を示す。図3(a)は、被写界42cに一人の人物44fが小さく撮影されている場合である。画像認識部32は、顔画像46fを検出する。比較のために、図3(b)に、図2(b)を再掲する。図3(b)は、被写界42bに一人の人物44eが大きく撮影されている場合である。
画像認識部32は、顔画像46a〜46fを検出した後に、顔画像46a〜46fを囲む検出枠45a〜45fを設定してもよい。図2(a), (b)、図3(a), (b)に、検出枠45a〜45fを示す。検出枠45a〜45fは、顔画像46a〜46fの面積を後述するように評価するときに、顔画像46a〜46fの面積を直接求める代わりに、検出枠45a〜45fの面積を算出して、顔画像46a〜46fの重要度を決定してもよい。顔画像46a〜46fの面積の大小関係と、検出枠45a〜45fの大小関係は同じと考えられるからである。
なお、人物以外が検出対象の場合、テンプレートデータとして、検出対象(たとえば、建物、車等)に合わせたデータを用意すればよい。
顔画像を認識した後、画像認識部32は、複数の顔がある場合、複数の顔ごとに評価を行う。画像認識部32は、顔の面積と、顔の明るさとを評価の対象として、複数の顔ごとに面積と明るさを求める。顔の明るさとしては、たとえば顔に含まれる画素の明るさの平均値を採用する。面積と明るさから、それぞれ評価値(重要度)を求める。面積から求めた重要度と、明るさから求めた重要度の積を、それぞれの顔の重要度とする。
顔の面積、および顔の明るさと重要度との関係の一例を図4に示す。図4(a), (b)は、それぞれ、顔の面積と重要度との関係、および顔の明るさと重要度との関係を示す。図の横軸は、顔の面積、および顔の明るさ、縦軸は重要度であり、その最大値は、たとえば1.0であり、最小値は、たとえば0.0である。
顔の面積と重要度との関係に関しては、面積が大きいほど重要度が高いと考えられるため、図4(a)のようなグラフを採用する。ある値54aより小さい場合は、重要度は「0」とする。ある値54bより大きい場合は、重要度は「1」とする。値54aより小さい場合に、一律に重要度を「0」とする理由は、面積がある程度以下の被写体は、撮影者にとっては、関心が低いものであり、一律に重要度を「0」とすることが、撮影者の意図もしくは希望に沿うと考えられるからである。値54bより大きい場合に、一律に重要度を「1」とする理由は、面積がある程度以上の被写体は、撮影者にとっては、同程度に関心が高いものであり、一律に重要度を「1」とすることが、撮影者の意図もしくは希望に沿うと考えられるからである。
顔の明るさと重要度との関係に関しては、明るさが低すぎても、また高すぎても重要度は低いと考えられるため、図4(b)のようなグラフを採用する。ある値56aより小さい場合、および、ある値56bより大きい場合は、重要度は「0」とする。一律に重要度を「0」とする理由は、明るさが低すぎても、また高すぎても、撮影者にとっては、関心が低いあるいは、好ましくないものであり、一律に重要度を「0」とすることが、撮影者の意図もしくは希望に沿うと考えられるからである
図4(a), (b)により、面積に関する重要度、および明るさに関する重要度を、それぞれの顔画像46a〜46fについて求める。さらに、その積を顔ごとに求める。
被写体(顔)が複数ある場合は、それぞれの顔についての重要度の中で、もっとも大きい重要度を有する顔を、画像信号24aに対する補正の基準とする。図2(a)の場合、顔画像46bがもっとも面積が大きい。そして、明るさに関する重要度との積も、顔画像46a, 46b, 46c, 46dの中でもっとも大きいとする。その場合、顔画像46bの重要度がもっとも大きいため、顔画像46bが補正の基準となる顔である。なお、決定された顔画像46bが有する重要度は、後述するように補正量の決定に使用する。
一方、図2(b)、図3(a)のように、顔が1つしかない場合は、顔画像46e, 46fを補正の基準となる顔とする。そして、顔画像46e, 46fについて、図4(a), (b)により、面積に関する重要度、および明るさに関する重要度を求め、さらに、これらの重要度の積を求める。顔画像46e, 46fが有する重要度は、補正量の決定に使用する。
次に、補正量の決定について説明する。補正量の決定に使用する重要度が、以上のようにして求まると、図5に示す重要度と補正量の関係から画像信号24aの補正量を決定する。図5の横軸は、重要度であり、縦軸は補正量であり、0%から100%の間の値を取る。
画像認識部32は、図5の関係から補正量を決定し、決定した補正量をシステム制御部34に出力する。補正量は、重要度が大きいほど、大きくする。ある値52aより小さい場合は、重要度は「0」とする。ある値52bより大きい場合は、重要度は「1」とする。
システム制御部34は補正量を入力されて、画像信号24aに対する補正を行う。この補正処理は、階調変換カーブに従って画像信号24aを変更して、画像信号36aを得る。補正は、本実施例では、補正量0%に相当する階調変換カーブと、補正量100%に相当する目標値である階調変換カーブとの間で、決定された補正量に従って行われる。図6に、補正量0%に相当する階調変換カーブ58aと、補正量100%に相当する目標値である階調変換カーブ58bを示す。階調変換カーブは、いわゆるガンマ補正カーブに相当するものである。
なお、本発明の補正は、階調変換カーブに関する補正に限られるものではなく、他の補正、たとえば、色変換処理(色の鮮やかさの処理)、空間周波数処理(画像のシャープさの処理)等に関する補正に用いてもよい。
上記のようにして補正量が決定されたときに、補正量が0%であったときは、階調変換カーブ58aが使用され、補正量が100%であったときは、階調変換カーブ58bが使用され、補正量が0%と100%との間にあるときは、階調変換カーブ58aと階調変換カーブ58bとの間の階調変換カーブ(図示せず)が使用される。たとえば、補正量が0%、100%、その他のときに、入力データ60a(画像信号24a)に対して、出力データ60b, 60d, 60c(画像信号36a)がそれぞれ得られる。
次に、画像認識部32およびシステム制御部34が行う被写体の検出、評価、画像信号24aに対する補正の処理ステップについて、図7により述べる。画像認識部32は、画像信号24aをメモリ30から入力される(ステップS1)。画像認識部32は、画像信号24aから被写体を検出する(ステップS2)。次に、画像認識部32は、被写体がいくつ検出されたかを判断する(ステップS3)。
検出数nが0のときは、画像補正は行わないため、ステップS7に進み、画像信号24aを変換しないで、画像信号36aとしてメモリ30に出力する(ステップS7)。
一方、検出数nが1より大きいときはステップS4に進み、各被写体についてその大きさと明るさから重要度を算出する。算出された2つの重要度の積をその被写体の重要度とする(ステップS4)。算出された重要度から、もっとも大きい重要度を有する被写体を基準被写体とする。基準被写体の有する重要度から画像信号24aの補正量を決定する(ステップS5)。システム制御部34は、補正量を入力されて、階調変換カーブを決定し、決定後の階調変換カーブにより画像信号24aを変換する(ステップS6)。変換して得られた画像信号36aをメモリ30に出力する(ステップS7)。
また、検出数nが1のときはステップS8に進み、1つの被写体について、その大きさと明るさから重要度を算出する。算出された2つの重要度の積をその被写体の重要度とする(ステップS8)。画像認識部32は、被写体の有する重要度から画像信号24aの補正量を決定する(ステップS9)。その後、既述のステップS6を行う。
本実施例によれば、複数の被写体が検出された場合、その被写体の評価を面積や明るさなどから決定する。決定された重要度に応じて、補正の基準となる被写体を決定することや、画像データの補正量を決定する。このため、補正の必要のない被写体に補正を行うことや、過剰に補正を行うことなどを避けることができ、適切に画像データの補正を行うことができる。
なお、上記の実施例では、メモリ30に蓄積するときに画像データに対して補正を行ったが、本発明は、メモリ30に蓄積するときに限られるものではなく、再生時、たとえばディスプレイに表示するとき、または、プリンタにプリントアウトするときに、表示またはプリントアウトされるデータに対して補正することもできる。このときは、これらに適した補正を行うことが好ましい。たとえば、階調変換カーブとして、それぞれディスプレイ表示またはプリンタ出力に適した階調変換カーブを用いることが好ましい。
また、上記の実施例では、画面全体の画像データに対して、一律に同一の補正量を適用したが、本発明はこれに限られるものではなく、画面内の異なるものに対して、異なる補正量を設定することとしてもよい。たとえば、人物と背景では補正量を変える、または人物同士の間で、人物の重要度に応じて補正量を変えることとしてもよい。
本発明による撮像装置の一実施例であるデジタルスチルカメラのブロック図である。 本発明による被写体の認識結果の一例を示す説明図である。。 本発明による被写体の認識結果の一例を示す説明図である。。 顔の面積と重要度との関係、および顔の明るさと重要度との関係を示すグラフである。 重要度と補正量の関係を示すグラフである。 所定の階調変換カーブの例を示すグラフである 画像認識部およびシステム制御部が行う被写体の検出、評価、画像信号に対する補正の処理ステップを示すフローチャートである。
符号の説明
10 デジタルスチルカメラ
12 レンズ
14 絞り部
16 駆動部
20 撮像素子
30 メモリ
32 画像認識部
34 システム制御部
36 デジタル信号処理部
44a〜44f 人物
45a〜45f 検出枠
46a〜46f 顔画像
48 ストロボ

Claims (8)

  1. 被写界を撮像して得られた画像データを処理する画像処理装置において、該装置は、
    前記画像データから、前記被写界に含まれる複数の被写体を検出する被写体検出手段と、
    該複数の被写体ごとに該被写体に含まれる顔画像の大きさおよび明るさについて評価を行い、該評価から重要度を求め、該重要度に従って、前記画像データに対する補正の基準となる該被写体を決定する基準被写体決定手段と、
    該基準となる被写体に含まれる顔画像の前記重要度に基づいて前記画像データの補正量を決定する補正量決定手段と、
    該補正量に応じた所定の階調変換カーブを使用し、該補正量に基づいて、該画像データに対する補正を行う補正手段とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画面処理装置において、前記基準被写体決定手段は、前記被写体に含まれる顔画像の大きさについての評価値と前記被写体に含まれる顔画像の明るさについての評価値との積を顔画像の前記重要度とすることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画面処理装置において、前記顔画像の大きさについての評価値は、顔画像の面積に対して比例的に増加する値であることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2に記載の画面処理装置において、前記顔画像の明るさについての評価値は、顔画像の明るさに対し比例して増加し、第1の所定の明るさで一定となり、さらに明るい第2の所定の明るさから比例して減少する連続した値であることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1に記載の画像処理装置において、前記補正手段は、前記画像データの階調を補正することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1からまでのいずれかに記載の画像処理装置と、前記被写界を撮像して前記画像データを取得し該取得した画像データを出力する画像撮像手段とを有することを特徴とするカメラ。
  7. 被写界を撮像して得られた画像データを処理する画像処理方法において、該方法は、
    前記画像データから、前記被写界に含まれる複数の被写体を検出する工程と、
    該複数の被写体ごとに該被写体に含まれる顔画像の大きさおよび明るさについて評価を行い、該評価から重要度を求め、該重要度に従って、前記画像データに対する補正の基準となる該被写体を決定する工程と、
    該基準となる被写体に含まれる顔画像の前記重要度に基づいて前記画像データの補正量を決定する工程と、
    該補正量に応じた所定の階調変換カーブを使用し、該補正量に基づいて、該画像データに対する補正を行う工程とを含むことを特徴とする画像処理方法。
  8. 被写界を撮像して得られた画像データを処理するためにコンピュータを、
    前記画像データから、前記被写界に含まれる複数の被写体を検出する手段、
    該複数の被写体ごとに該被写体に含まれる顔画像の大きさおよび明るさについて評価を行い、該評価から重要度を求め、該重要度に従って、前記画像データに対する補正の基準となる該被写体を決定する手段、
    該基準となる被写体に含まれる顔画像の前記重要度に基づいて前記画像データの補正量を決定する手段、
    該補正量に応じた所定の階調変換カーブを使用し、該補正量に基づいて、該画像データに対する補正を行う手段として機能させるための画像処理プログラム。
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