JP2009217506A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像処理装置は、複数の顔画像が含まれる対象画像において、各顔画像に対応する複数の顔領域を検出する顔領域検出部と、各顔領域の大きさを取得する顔領域サイズ取得部と、複数の顔領域のうち少なくとも一部の補正対象顔領域に対して、前記補正対象顔領域の大きさに基づいて所定の補正を実行する顔領域補正部と、を備えている。
【選択図】図1
Description
A.第1の実施例:
B.第2の実施例:
C.第3の実施例:
D.第4の実施例:
E.変形例:
A1.装置構成:
図1は、本発明の第1実施例における画像処理装置としてのプリンタ100の構成を概略的に示す説明図である。本実施例のプリンタ100は、メモリカードMC等から取得した画像データに基づき画像を印刷する、いわゆるダイレクトプリントに対応したカラーインクジェットプリンタである。プリンタ100は、プリンタ100の各部を制御するCPU110と、例えばROMやRAMによって構成された内部メモリ120と、ボタンやタッチパネルにより構成された操作部140と、液晶ディスプレイにより構成された表示部150と、プリンタエンジン160と、カードインターフェース(カードI/F)170と、を備えている。プリンタ100は、さらに、他の機器(例えばデジタルスチルカメラやパーソナルコンピュータ)とのデータ通信を行うためのインターフェースを備えているとしてもよい。プリンタ100の各構成要素は、バスを介して互いに接続されている。
図2は、図1に示す表示部150に表示される画像選択用ユーザインタフェースの一例を示す説明図である。この画像選択用ユーザインタフェース(以下、「画像選択用UI」とも呼ぶ)500は、表示部150(図1)に表示されたユーザインタフェース用画像として構成されている。具体的には、画像表示用UI500は、画像表示欄IAと、画像切り替え用の2つのボタンB1,B2と、小顔化処理実行用ボタンB10と、印刷処理実行用ボタンB50と、キャンセルボタンB2とを備えている。この画像表示用UI500は、ユーザが操作部140(図1)を介した所定の操作を行うことによって表示部150に現れる。
図11は、上述したステップS150において実行される小領域画像の変形処理を概念的に示す説明図である。図11では、分割点Dを黒丸で示している。また、説明を簡略化するために、4つの小領域について、左側に分割点Dの位置移動前の状態を、右側に分割点Dの位置移動後の状態を、それぞれ示している。図11の例では、中央の分割点Daが分割点Da’の位置に移動され、その他の分割点Dの位置は移動されない。これにより、例えば、分割点Dの移動前の分割点Da,Db,Dc,Ddを頂点とする矩形の小領域(以下「変形前注目小領域BSA」とも呼ぶ)の画像は、分割点Da’,Db,Dc,Ddを頂点とする矩形の小領域(以下「変形後注目小領域ASA」とも呼ぶ)の画像に変形される。
図13は、第2の実施例における手動モードでの小顔化処理の手順を示すフローチャートである。第2の実施例のプリンタは、小顔化処理の手順において、ステップS107を加えた点と、ステップS130に代えてステップS130aを実行する点とが、第1の実施例のプリンタ100(図1)と異なる。第2の実施例のプリンタでは、小顔化処理の実行モードとして、上述した第1の実施例のように、基準顔領域を自動的に選択して小顔化を行う自動モードに加えて、基準顔領域をユーザが手動で指定することができる手動モードが用意されている点において、第1の実施例のプリンタ100と異なる。その他の構成については、第1の実施例と同じである。
図18は、第3の実施例における小顔化処理の手順を示すフローチャートである。第3の実施例のプリンタは、対象画像内に含まれる全ての顔領域について一律同じ縮小率となるように小顔化を行う点において、第1の実施例のプリンタ100(図1)と異なり、他の構成は同じである。
図19は、第4の実施例におけるプリンタの構成を概略的に示す説明図である。第4の実施例のプリンタ100aは、内部メモリ120に格納されたプログラムやデータが、図1に示した第1実施例のプリンタ100(図1)とは異なっている。具体的には、プリンタ100aの内部メモリ120には、顔形状補正処理部200(図1)の代わりに肌色補正処理部202(図19)が格納されている。肌色補正処理部202は、補正領域分割部260及び分割領域変形部270がない点と、肌色平均算出部280,補正量決定部290及び肌色補正部300を備えている点とにおいて、第1の実施例の顔形状補正処理部200(図1)と異なり、他の構成は同じである。また、内部メモリ120には、分割点配置パターンテーブル410及び分割点移動テーブル420(図1参照)の代わりに、基準肌色データ430が格納されている。この基準肌色データ430は、好ましい肌色を表わす画素値(R,G,B)である。かかる基準肌色データ430は、実験等により予め設定されている。なお、基準肌色データ430は、設定後においてユーザによって変更可能とすることもできる。第4実施例のプリンタ100aのその他の構成は、第1実施例のプリンタ100と同様である。
E.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上述した第1の実施例では、補正対象顔領域を、検出された顔領域のうち相対的サイズが80%よりも大きい領域として決定していたが、80%に限らず、任意のサイズよりも大きい領域として決定することもできる。このとき、相対的サイズが50%よりも大きい顔領域を補正対象顔領域とすることが好ましい。相対的サイズが50%以下の顔領域については、子供の顔領域や遠く離れた位置にいる大人の顔領域である可能性が高い。したがって、このような顔領域を補正対象顔領域から除くことで、小顔化処理によって不自然な画像が生成されることを抑制することができる。なお、第4の実施例においても、任意のサイズよりも大きい顔領域を補正対象顔領域として決定することもできる。また、第2の実施例では、相対的サイズが80%よりも大きく120%以下の範囲の顔領域を補正対象顔領域としていたが、この範囲についても任意の範囲として設定することもできる。
上述した第1の実施例及び第4の実施例では、検出された顔領域のうち、最も大きい顔領域を基準顔領域として決定していたが、最も大きい顔領域に代えて、最も小さい顔領域や2番目に大きい顔領域など、任意の基準で基準顔領域を決定することもできる。例えば、小顔化処理において最も小さい顔領域を基準顔領域とした場合には、最も小さい顔領域Fd1の小顔化度合いが0.90となり、顔領域Fd2の小顔化度合いが0.84となり、最も大きい顔領域Fd3の小顔化度合いが0.81となるように、分割点移動テーブル420(図1)を設定することもできる。かかるケースでは、第1の実施例とは異なり、全ての顔領域Fd1〜Fd3が補正対象顔領域となり、各顔領域の小顔化処理後の相対的サイズ(比較のため顔領域Fd1の顔サイズを100%とした場合の大きさの割合を意味するものとする)は以下のようになる。すなわち、顔領域Fd1については81%となり、顔領域Fd2については76%となり、顔領域Fd3については72%となる。この例及び第1の実施例の小顔化処理後の顔サイズ(図10(B))からも分かるように、比較的小さい顔領域を基準顔領域とすることで、各顔領域をよりスリムに変形することができる。
上述した各実施例では、補正領域は、補正対象顔領域よりも大きい領域であったが、補正対象顔領域と同じ領域或いは補正対象顔領域よりも小さい領域とすることもできる。なお、補正対象顔領域として補正領域と同じ領域の場合には、ステップS135,S135aを省略することができる。また、上述した各実施例では、補正対象顔領域と補正領域とは、いずれも矩形の領域であったが、これに代えて、補正対象顔領域と補正領域とのうち少なくとも一方を、円形や三角形など任意の形状の領域として設定することもできる。
上述した第1ないし第3の実施例では、各補正対象顔領域の相対的サイズに基づき、使用する分割点移動テーブル420を決定していたが、これに代えて、各補正対象顔領域の大きさ(例えば、図4(B)におけるW1+H1の値)に基づき、分割点移動テーブルを決定するようにしてもよい。この場合、分割点移動テーブルとして、予め想定される顔領域のサイズごとにテーブルを用意しておくこともできる。そして、この分割点移動テーブルでは、第1の実施例と同様に、より大きな顔領域がより大きな小顔化度合いとなるように設定することで、顔領域間のサイズの差を縮小することができる。
上述した第1ないし第3の実施例では、相対的サイズが同じ顔領域については同じ縮小率で変形(スリム)するものとしたが、これに代えて、異なる縮小率で変形することができるように構成することもできる。例えば、予めプリンタ100において、縮小率が異なる複数の変形レベルを用意しておき、ユーザが変形レベルを指定すると、それに応じた縮小率で変形するようにすることもできる。具体的には、変形レベルとして「大」「中」「小」の3種類を設定しておく。そして、この3種類のレベルからユーザが指定できるようなユーザインタフェースを、画像表示用UI500,500aや、基準顔領域指定UI510に設ける。また、分割点移動テーブル420として、各変形レベルに応じて、それぞれ相対的サイズ毎のテーブルを用意するようにする。この場合、同じ相対的サイズ用のテーブルであっても、設定されている移動量は変形レベルごとに異なることとなる。例えば、相対的サイズ100%用のテーブルt100における分割点D11における移動量(H,V)として、変形レベル「大」では(9,19)が設定され、また、変形レベル「中」では(7,14)が、変形レベル「小」では(5,11)が、それぞれ設定することができる。このようにすることで、各顔領域の変形(小顔化)の度合いをユーザが指定することが可能となる。
上述した第1ないし第3の実施例では、各顔領域は、よりスリムに変形される、或いは、そのまま(第1の実施例における顔領域Fd3)であったが、これらに代えて、少なくとも一部の顔領域を大きく変形することもできる。例えば、第1の実施例において、顔領域Fd3を若干大きくなるように変形することで、他の顔領域Fd1,Fd2との大きさの差をより小さくすることができ、各顔領域間のバランスを良くすることができる。なお、本変形例及び上述した各実施例からも理解できるように、本発明の画像処理装置では、補正対象領域に対して実行可能な画像処理として、任意の画像処理を採用することができる。
上述した第4の実施例では、第1の実施例と同様に、基準顔領域を自動的に抽出して補正対象顔領域を決定していたが、これに代えて、第2の実施例のようにユーザ指定の顔領域を基準顔領域として補正対象顔領域を決定する、或いは、第3の実施例のように全ての顔領域を補正対象顔領域とすることもできる。
上述した各実施例では、対象画像について、小顔化処理や肌色補正処理を実行するまでであったが、さらに、これら処理の結果得られた画像についてプリンタエンジン160を用いて印刷を実行したり、内部メモリ120に格納したりすることもできる。
各実施例では、画像処理装置としてのプリンタ100,100aによる小顔化処理(図3,図13,図18)や顔の肌色補正処理(図21)を説明したが、処理の一部又は全部がパーソナルコンピュータやデジタルスチルカメラなどにおいて実行されるものとしてもよい。また、プリンタ100,100aはインクジェットプリンタに限らず、他の方式のプリンタ、例えばレーザプリンタや昇華型プリンタであるとしてもよい。
上述した実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
110…CPU
120…内部メモリ
140…操作部
150…表示部
160…プリンタエンジン
170…カードインターフェース
172…カードスロット
MC…メモリカード
200…顔形状補正処理部
202…肌色補正処理部
210…顔領域検出部
220…顔領域サイズ取得部
230…基準顔領域決定部
240…分割点移動テーブル決定部
250…補正領域設定部
260…補正領域分割部
270…分割領域変形部
280…肌色平均算出部
290…補正量決定部
300…肌色補正部
310…表示処理部
320…印刷処理部
410…分割点配置パターンテーブル
420…分割点移動テーブル
430…基準肌色データ
500,500a,600…画像選択用ユーザインタフェース
510…基準顔領域指定ユーザインタフェース
D…分割点
t85〜t120…テーブル
FA…顔領域
IA…画像表示欄
TA…補正領域
TI…対象画像
Claims (9)
- 画像処理装置であって、
複数の顔画像が含まれる対象画像において、各顔画像に対応する複数の顔領域を検出する顔領域検出部と、
各顔領域の大きさを取得する顔領域サイズ取得部と、
前記複数の顔領域のうち少なくとも一部の補正対象顔領域に対して、前記補正対象顔領域の大きさに基づいて所定の補正を実行する顔領域補正部と、
を備える、画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記所定の補正は、前記補正対象顔領域の大きさを変更する補正である、画像処理装置。 - 請求項2に記載の画像処理装置において、
前記所定の補正は、前記補正対象顔領域をより小さく変形する補正である、画像処理装置。 - 請求項2または請求項3に記載の画像処理装置であって、さらに、
前記所定の補正を実行する際の補正量を、前記補正対象顔領域の大きさに基づき決定する補正量決定部を備え、
前記補正量決定部は、前記複数の顔領域のうち少なくとも2つの顔領域の大きさの差が前記所定の補正の実行前に比べて前記所定の補正の実行後においてより小さくなるように、前記補正量を決定する、画像処理装置。 - 請求項4に記載の画像処理装置において、
前記補正量決定部は、前記補正量を決定する際に、
(i)前記補正対象顔領域のうち前記所定の補正における基準となる基準顔領域について、予め定められた補正量を前記補正量として決定し、
(ii)前記補正対象顔領域のうち前記基準顔領域を除く他の顔領域について、その顔領域の前記基準顔領域に対する相対的な大きさに基づき前記補正量を決定する、画像処理装置。 - 請求項5に記載の画像処理装置において、
前記基準顔領域は、前記他の顔領域よりも大きく、
前記顔領域補正部は、前記基準顔領域に対する前記他の顔領域の相対的な大きさが50%未満である場合に、前記他の顔領域について前記所定の補正を実行しない、画像処理装置。 - 請求項5または請求項6に記載の画像処理装置であって、さらに、
前記複数の顔領域から前記基準顔領域を選択することをユーザに許容するユーザインタフェースを備える、画像処理装置。 - 画像処理方法であって、
(a)複数の顔画像が含まれる対象画像において、各顔画像に対応する複数の顔領域を検出する工程と、
(b)各顔領域の大きさを取得する工程と、
(c)前記複数の顔領域のうち少なくとも一部の補正対象顔領域に対して、前記補正対象顔領域の大きさに基づいて所定の補正を実行する工程と、
を備える、画像処理方法。 - 画像処理のためのコンピュータプログラムであって、
複数の顔画像が含まれる対象画像において、各顔画像に対応する複数の顔領域を検出する機能と、
各顔領域の大きさを取得する機能と、
前記複数の顔領域のうち少なくとも一部の補正対象顔領域に対して、前記補正対象顔領域の大きさに基づいて所定の補正を実行する機能と、
をコンピュータに実現させる、コンピュータプログラム。
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