JP2004318204A - 画像処理装置、画像処理方法及び撮影装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び撮影装置 Download PDF

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Toshiaki Nakanishi
俊明 中西
Kyoko Sugizaki
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Abstract

【課題】撮影された人物画像を人物の頬を補正し、頬が細く見える写真を自動的に仕上げる。
【解決手段】補正領域設定部400が、被写体検出部300により検出された人物の顔の特徴点の情報に基づいて、人物の顔の輪郭を補正する補正領域A1,A2の位置や、補正度合いを設定し、顔補正部500が、設定された補正領域A1,A2内で、画像補正を行う。補正領域設定部400は、内部を補正度合いが異なる複数の小領域に分割したパターンの補正領域A1,A2を設定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、証明写真等の人物が撮影された画像に対して顔がほっそりするように画像補正を行う画像処理装置及び画像処理方法並びにこの画像処理装置を備える撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、写真スタジオ等では、肖像写真や証明写真のように被写体として人物を撮影する場合、被写体を照明するための照明機材を配置する位置や、撮影装置であるカメラ機材により被写体を撮影する方向等を調整することで、被写体の見栄えが良くなるように撮影を行っている。このような調整は、それぞれの写真スタジオにおいて培われた技術やノウハウに基づき行われる。このため、このような調整には、それぞれの写真スタジオ毎の特徴がある。そして、上述したような写真スタジオにおいて撮影された写真は、引き伸ばし機等により印画紙に印刷されて肖像写真や証明写真となる。
【0003】
上述したような写真スタジオにおいて被写体となる人物の多くは、見栄え良く写真に写りたいと望んでおり、他人が気づかないほどの僅かな違いにでも気にするものである。そこで、上述した写真スタジオでは、ネガフィルムやプリント紙に部分的な処理、いわゆるスポッティング処理を行うことで、目のクマや、眉毛、ほくろ、しわ、傷跡等を手直しすることで、それらを目立たなくし、見栄えのよい写真を提供している。
【0004】
ところで、上述したようなノウハウに頼らずに写真の見栄えを良くするために、撮影した写真を印画紙に直接印刷せずに、コンピュータ等により画像処理を行うことで、特に被写体が女性である場合に写真の見栄えをよくしようとしたものがある。また、このようにコンピュータ等により画像処理を行うことで、被写体となる人物の顔をほっそりと見せるようにしたものがある(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−209817号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の発明では、被写体となる人物の顔の画像に対して、両頬骨の位置等を指定しなければならず、誰でも簡単に顔がほっそりと見えるような画像を得るといった要望を満たすものではなかった。
【0007】
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、その目的は、撮影された人物画像を補正し、被写体となる人物が満足する出来栄えのよい写真に仕上げることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することにある。また、本発明の目的は、このような画像処理装置を備える撮影装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、人物の画像から顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、顔領域抽出手段により抽出された顔領域から人物の顔の特徴点を検出する検出手段と、検出手段により検出された特徴点の位置に基づき、人物の顔の輪郭を補正する補正領域を設定する設定領域設定手段と、補正領域設定手段により調整された補正領域内で、人物の顔の輪郭を補正する画像補正手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、上述した目的を達成するために、本発明に係る画像処理方法は、人物の画像から顔領域を抽出する顔領域抽出ステップと、抽出された顔領域から人物の顔の特徴点を検出する検出ステップと、検出された特徴点の位置に基づき、人物の顔の輪郭を補正する補正領域を調整する領域設定ステップと、調整された補正領域内で、人物の顔の輪郭を補正する画像補正ステップとを備えることを特徴とする。
【0010】
更に、上述した目的を達成するために、本発明に係る撮影装置は、人物を撮影する撮影手段と、撮影手段により撮影した人物の画像から顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、顔領域抽出手段により抽出された顔領域から人物の顔の特徴点を検出する検出手段と、検出手段により検出された特徴点の位置に基づき、人物の顔の輪郭を補正する補正領域を設定する設定領域設定手段と、補正領域設定手段により調整された補正領域内で、人物の顔の輪郭を補正する画像補正手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明においては、入力された人物画像に基づいて人物の顔の特徴点を検出し、特徴点の位置に基づき、人物の顔の輪郭を効果的に補正することができるように補正領域の補正度合いや補正位置を調整し、人物の顔の輪郭を補正することで、自動的に人物の輪郭をほっそりさせて見栄えのよい写真を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した画像処理装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。この画像処理装置は、撮影された人物画像から人物の顔の輪郭を検出して顔の形を分類し、分類された顔の形に基づいて人物画像における顔の輪郭の補正を行うものである。
【0013】
本発明を適用した画像処理装置は、図1に示すように、入力された人物画像データ420から被写体となる人物421の顔のうち、頭頂部の位置をTOH、眼の位置をHOE、鼻の位置をHON、口の位置をHOM、顎の位置をHOJ、顔の中心線をCOH、顔の幅の両端をLOR,LOLとして検出し、図2に示すように、画像補正を行う補正領域A1及び補正領域A2の位置及び補正度合いを調整する。これにより、本発明を適用した画像処理装置は、補正領域A1及び補正領域A2に対応する人物画像データ420を顔の幅方向に狭め、頬のラインOAを頬のラインOBに補正し、人物画像データ420の見栄えを良くすることができる。特に、本発明を適用した画像処理装置は、図3に示すように、例えば、人物画像データ420を顔の幅方向に狭める度合いが異なる複数の小領域に分割されたパターンの補正領域を有しており、このようなパターンの補正領域を用いることで、効果的な画像補正を行うことができる。
【0014】
ここで、本発明を適用した画像処理装置は、例えば証明写真装置等の写真ブースにおいて、画像処理により人物の顔の輪郭の補正を行う際に使用することができる。なお、以下では、下記に示す順に本発明について説明する。
A.写真ブース
B.画像処理装置
(1)肌色領域抽出部
(1−1)色変換工程
(1−2)ヒストグラム生成工程
(1−3)初期クラスタ生成工程
(1−4)初期領域抽出工程
(1−5)クラスタ統合工程
(1−6)領域分割工程
(1−7)領域抽出工程
(2)被写体検出部
(2−1)人物の頭頂部を検出
(2−2)人物の口を検出
(2−3)人物の眼を検出
(2−4)人物の顎を検出
(2−5)人物の顔の中心線を検出
(2−6)人物の鼻を検出
(2−7)人物の顔の両端を検出
(2−8)人物の頬を検出
(2−9)長方形領域の修正
(2−10)顔判定
(3)補正領域設定部
(3−1)人物の顔の長さと頬の幅とを算出
(3−2)顔の形状を分類
(3−3)顔の中心を算出
(3−4)基準位置を算出
(3−3)補正領域の位置を設定
(3−4)補正領域のパターンを設定
(4)顔補正部
(4−1)画像補整
先ず、本実施の形態における画像処理装置が設けられる写真ブースについて説明する。
【0015】
A.写真ブース
図4乃至図6に示すように、撮影装置1は、証明写真等を撮影するために用いられる写真ブースを構成するものであり、本体部を構成する筐体11を有する。
この筐体11は、背面部12に相対向して設けられる側壁13,14と、側壁13,14間を閉塞し天井を構成する天板15とを有し、背面部12と一対の側壁13,14と天板15とで構成される空間部に撮影室16が設けられている。
【0016】
被写体となる人物が撮影室16に入ったときに対向する背面部12には、その内部に、被写体となる人物を撮影するための撮影部17、撮影部17が撮影した画像を印刷する第1のプリンタ18及び第2のプリンタ19、撮影部17の出力である画像信号をアナログ信号からディジタル信号に変換する等の画像処理を行う画像処理回路、全体の動作を制御する制御回路等の様々な電気回路が組み込まれたメイン基板21等が内蔵されている。撮影部17は、CCD(Charge−Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor device)等の撮影素子を有する撮影装置17aと、撮影室16の被写体となる人物と向き合う面に設けられるハーフミラー17bと、ハーフミラー17bを透過した光を反射する反射板17cとを有する。ハーフミラー17bは、被写体となる人物を撮影するとき、ハーフミラー17bで被写体となる人物からの光を所定量反射させることで被写体となる人物が自分の顔を見ることができるようにすると共に、残りの光を透過し、撮影装置17aに被写体となる人物からの光を取り込むことができるようにする。ハーフミラー17bを透過した光は、反射板17cで反射されて撮影装置17aへと導かれ、これによって、撮影装置17aは、被写体となる人物を撮影する。撮影装置17aからの出力は、メイン基板21の画像処理回路に出力され、ディジタル処理がなされ、これを第1のプリンタ18若しくは第2のプリンタ19に出力する。
【0017】
第1のプリンタ18は、通常使用するメインプリンタであり、第2のプリンタ19は、第1のプリンタ18が故障したとき等に使用される補助プリンタである。ディジタル信号に変換された画像データは、第1のプリンタ18若しくは第2のプリンタ19に出力され、第1のプリンタ18若しくは第2のプリンタ19で印画紙に印刷される。その他に、筐体11を構成する背面部12には、電源スイッチ20a、金庫20b等が内蔵されている。
【0018】
側壁13,14は、このような背面部12と一体的に、互いに略平行となすように設けられている。背面部12を構成する外壁と共に側壁13,14は、鉄板等比較的比重の重い材料で形成することで、筐体11の下側を重くし、安定して設置面2に設置できるように形成されている。一方の側壁13は、他方の側壁14より短くなるように形成されている。筐体11は、長い側となる他方の側壁14が、壁に沿うように設置される。短い側となる一方の側壁13には、設置面2と接続する転倒防止部材22が取り付けられる。転倒防止部材22は、設置面2、一方の側壁13のそれぞれをねじ止め等することで、筐体11が一方の側壁13側から押されたときにも倒れないようにしている。そして、他方の側壁14は、一方の側壁13より長く形成することで、一方の側壁13側から力が加えられたときにも、筐体11を十分支持できるように形成されている。
【0019】
側壁13,14間に取り付けられる天板15は、撮影室16の天井を構成するものであり、長手方向の長さが長い側となる他方の側壁14と略同じ若しくは他方の側壁14よりやや長く形成されている。ここで、天板15は、ポリプロピレン等の樹脂材料で形成されている。すなわち、天板15は、側壁13,14に比べて比重の軽い材料で形成されている。筐体11は、側壁13,14を含む周面を鉄板等の比較的比重の重い材料で形成し、上方に位置する天板15を比重の比較的軽い材料で形成し、下側が重くなるように形成することで、安定して設置面2に設置できるようになっている。
【0020】
撮影室16は、以上のような背面部12と一体的に形成される一対の側壁13,14と天板15とで構成され、一方の側壁13の端部と他方の側壁14の端部との間が撮影室16の入り口23とされている。すなわち、被写体となる人物は、筐体11の前面側からと一方の側壁13側から撮影室16に入ることができる。筐体11は、底板が設けられておらず、従って、撮影室16の床は、設置面2となっており、撮影室の床は、設置面2と面一になっている。
【0021】
ここで撮影室16の詳細を説明すると、撮影室16には、長い側の他方の側壁14に回動支持された椅子24が設けられている。なお、椅子24の隣には、物置台25が設けられおり、被写体となる人物が鞄等を置くことができるようになっている。
【0022】
椅子24に座った人物と対向する第1の面16aは、撮影部17を構成する撮影装置17aの光軸と垂直となるように形成されており、この面の被写体となる人物の顔と対向する位置には、撮影部17を構成する略矩形のハーフミラー17bが設けられている。このハーフミラー17bは、椅子24に座った人物がハーフミラー17bで自分の顔を見ながら撮影を行うことができるようになっている。
【0023】
このハーフミラー17bが設けられた第1の面16aと左右に隣り合う第2及び第3の面16b,16cは、互いに向き合う方向に、第1の面16aに対して傾斜するように設けられている。これら第2及び第3の面16b,16cには、被写体となる人物を照らす照明器具26,27が設けられている。照明器具26,27は、発光体が内蔵されており、撮影時に点灯されることで、フラッシュ撮影を行うことができる。
【0024】
なお、更に、この撮影室16には、照明器具26,27他に、被写体を下側から照射する照明器具28が設けられている。この照明器具28は、第1の面16aであってハーフミラー17bの下側に撮影室16側に突出して形成された突出部28aの上側の面28bに設けられ、照射方向が斜め上方となるように設けられている。
【0025】
また、撮影室16には、被写体となる人物の正面側であって、一方の側壁13側に操作部を構成する料金投入部29が設けられている。料金投入部29は、コインを投球するコイン投入部29aと紙幣を投入する紙幣投入部29bとからなり、これら投入部29a,29bは、人が椅子24座ったとき、手で料金を投入し易い高さに設けられている。なお、ここででは、操作部として、料金投入部29が設けられているのみであるが、その他に、撮影を開始する撮影開始ボタン、撮影した画像を第1のプリンタ18若しくは第2のプリンタ19で印刷する前に確認する確認ボタン等を設けるようにしてもよく、この場合、これらのボタンも、被写体となる人物の正面側であって、一方の側壁13側に設けられる。
【0026】
また、撮影室16には、被写体となる人物が撮影室16に入ったかどうかを検出する被写体検出部32が設けられている。被写体検出部32は、天板15の椅子24の上に設けられ、被写体となる人物が撮影位置に居ることを検出することができるようになっている。被写体検出部32は、被写体となる人物を検出すると、この検出信号を、メイン基板21の制御回路に出力し、待機モードから写真撮影モードに切り換える。
【0027】
天板15の入り口23となる領域には、図示しないカーテンレールやフックが設けられており、このカーテンレールやフックには、遮光部材となるカーテン33が垂下されており、入り口23を開閉できるようになっている。このカーテン33は、遮光性のものであり、撮影時に外光が撮影室16内に入らないようにしている。このカーテン33は、図7に示すように、撮影室16へ出入りするときには簡単に移動させて容易に入ることができる。カーテン33をフックに固定したときには、正面入口のカーテン33にスリット33aを設けることにより入りやすくなる。カーテン33の撮影室16側の面であって、被写体の背後となる領域は、写真の背景となる領域である。このため、スリット33aは、写真の背景となる領域を除く領域に設けられている。
【0028】
なお、短い側の一方の側壁13には、外面側に、第1のプリンタ18若しくは第2のプリンタ19で印刷された写真が排出される写真排出口38が設けられている。
【0029】
次に、背面部12に内蔵されたメイン基板21等に組み込まれた制御回路について図8を参照して説明すると、この制御回路70は、装置の動作に必要なプログラムが記憶されるROM(Read−Only Memory)71と、装置の動作に必要なアプリケーションプログラム及び後述する画像抽出処理を行うプログラム等が記憶されるハードディスク等からなるプログラム記憶部72と、ROM71やプログラム記憶部72に保存されているプログラムがロードされるRAM(Random−Access Memory)73と、料金投入部29より投入された金額等を判断し課金処理を行う課金処理部74と、音声を出力する音声出力部75と、音声データを可聴音として出力するスピーカ76と、外部記憶装置が装着されるドライブ77と、全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)78とを備え、これらは、バス79を介して接続されている。また、このバス79には、撮影部17を構成する撮影装置17a、照明器具26,27,28、撮影室16に被写体となる人物が入ったかどうかを検出する被写体検出部32、椅子24が待機位置にあることを検出する検出部59等が接続されている。
【0030】
ドライブ77には、記録可能な追記型若しくは書換え型の光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク、ICカード等のリムーバル記録媒体80を装着することができる。これら、リムーバル記録媒体80には、例えば撮影部17で撮影した被写体となる人物の画像データが保存される。この画像データは、リムーバル記録媒体80を用いるほか、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続された送受信部を介して上記他の情報処理装置に送信するようにしてもよい。更に、このドライブ77は、ROM型の光ディスク等のリムーバル記録媒体80を装着し、本装置1を動作させるのに必要なアプリケーションプログラムをプログラム記憶部72にインストールするのに用いるようにしてもよい。勿論、プログラム記憶部72等にインストールするプログラムは、上記送受信部を介してダウンロードしてインストールするようにしてもよい。
【0031】
以上のように構成された撮影装置1では、被写体となる人物を撮影し、撮影して得られた人物画像データを後述する画像処理部100により自動的に処理した後、印画紙に印刷することで写真を得ることができる。
【0032】
B.画像処理
次に、上述の撮影装置1に設けられる画像処理装置について説明する。この画像処理装置は、上述したように撮影装置1に備えられるものであり、撮影されて出力された人物の画像データ(以下では、人物画像データと記述する。)から人物の顔の特徴点を検出して補正領域を調整し、調整された補正領域における人物画像データの補正を行い、補正後の人物画像データを出力するものである。具体的に、画像処理装置は、上述の制御回路70内のプログラム記憶部72に記憶されたプログラムによって、入力された人物画像データから人物の顔の特徴点を検出して補正領域を設定し、設定された補正領域における人物画像データの補正を行う処理を実行するものである。勿論、この本発明は、プログラムの他、ハードウェアで実現するようにしてもよい。
【0033】
図9に示すように、画像処理装置100は、上述の撮影部17により人物が撮影されて出力されたカラーの人物画像データ(以下では、カラー画像データという。)が入力され、デジタルデータとして出力する画像入力部101と、カラー画像データが入力されて肌色領域を検出する肌色領域抽出部200と、検出された肌色領域から被写体の顔の特徴点を検出する被写体検出部300と、検出された特徴点の位置情報に基づき補正領域を設定する補正領域設定部400と、設定された補正領域内における被写体の顔の輪郭を補正する顔補正部500とを備える。
【0034】
肌色領域抽出部200は、図10に示すように、画像入力部101から入力されたカラー画像データの各画素値を色空間上の座標値に変換する色変換部である表色系変換部212と、この色空間上に変換された座標値の出現頻度を表すヒストグラムを生成するヒストグラム生成部213と、このヒストグラムにおける出現頻度の極大点及びその近傍の画素を初期クラスタとして抽出する初期クラスタ抽出部214と、初期クラスタ抽出部214にて抽出された初期クラスタ及び画像入力部101から供給されるカラー画像データから上記初期クラスタを含む閉領域を抽出する初期領域抽出部215と、この初期領域内に複数の初期クラスタが抽出されている場合に初期クラスタを1つのクラスタとして統合するクラスタ統合部216と、この初期領域内の画素の分布状態に応じてこの初期領域を複数の領域に分割する領域分割部217と、人間の肌の色に対応するクラスタに属する画素が含まれる領域を抽出する領域抽出部218とを備え、抽出した肌色領域データを被写体検出部300に供給する。
【0035】
被写体検出部300は、図11に示すように、画像入力部101及び肌色領域抽出部200から、カラー画像データ及び肌色領域が入力され、人物の頭頂部の位置を検出する頭頂部検出部311と、カラー画像データ及び肌色領域が入力され、人物の口の位置を検出する口検出部312と、カラー画像データ、肌色領域、頭頂部及び口のデータが入力され、人物の眼の位置を検出する眼検出部313と、眼及び口のデータが入力され、人物の顎の位置を検出する顎検出部314と、カラー画像データ、口及び眼のデータが入力され、人物の顔の中心線を検出する中心線検出部315と、カラー画像データと眼及び口のデータとが入力され、人物の鼻の位置を検出する鼻検出部316と、カラー画像データ及び肌色領域が入力され、顔の幅方向の両端部を検出する端部検出部317と、カラー画像データ及び肌色領域、口及び眼のデータが入力され、人物の頬を検出する頬検出部318と、頭頂部、眼、口、鼻及び顔の中心線のデータが入力され、顔領域を修正する領域修正部319と、カラー画像データ、肌色領域、眼、口、鼻及び顔の中心線のデータと領域修正部319から修正データとが入力され、抽出された肌色領域Vが人物の顔であるか否かを判定する判定部320とを備え、顔と判定された肌色領域と頭頂部、口、眼、顎、頬及び顔の中心線のデータとを被写体の顔の特徴点情報として補正領域設定部400に供給する。
【0036】
補正領域設定部400は、図12に示すように、画像入力部101及び被写体検出部300からカラー画像データ及び特徴点情報が入力され、人物の顔の長さ及び幅を算出する顔形状算出部411と、顔形状算出部411から入力された算出結果に基づき人物の顔の長さ及び幅から顔の形を分類する顔分類部412と、顔の中心Mを算出する顔中心算出部413と、人物の顔の輪郭を補正する補正領域の位置を設定する基準となる位置Nを算出する基準位置算出部414と、基準位置Nに応じて補正領域の位置を設定する領域位置設定部415と、分類された顔の形に基づいて人物の顔の輪郭を補正する補正領域のパターンを設定するパターン設定部416とを備え、補正領域の位置とパターンを調整したデータを補正領域情報として顔補正部500に供給する。
【0037】
顔補正部500は、図13に示すように、画像入力部101及び補正領域設定部400からそれぞれ補正領域情報及びカラー画像データが入力され、画像補正を行う画像補正部511とを備え、補正領域情報に基づき補正領域内の人物の顔の輪郭を補正してカラー画像データを出力する。
【0038】
以下、画像処理装置の各部位について詳細に説明する。
【0039】
(1)肌色領域抽出部
肌色領域抽出部200においては、先ず、入力されたカラー画像データの表色系を変換して色空間上の座標値に変換する(色変換工程)。次に、この色空間上の座標値の出現頻度を示すヒストグラムを生成する(ヒストグラム生成工程)。
そして、このヒストグラムにおける出現頻度の極大点及びその極大点近傍の画素を初期クラスタとして抽出し、この初期クラスタの色空間上の分布を示すクラスタマップCを生成する(初期クラスタ抽出工程)。各初期クラスタには、これらを識別するクラスタ番号nが設定される。次いで、クラスタマップC上の各初期クラスタを再び、元のカラー画像データ上の座標値に変換した領域マップRを形成する。領域マップR上の各画素は、座標値と共にクラスタ番号nを有する。この領域マップR上で同一の初期クラスタに属する画素、すなわち、同一のクラスタ番号nを有する画素の密度分布が所定の閾値以上である長方形の閉領域を初期領域として抽出する(初期領域抽出工程)。次に、任意の2つの初期クラスタを選択し、この2つの初期クラスタが、クラスタマップC上において近接し、且つ領域マップR上において近接する長方形領域に属するものである場合、この2つの初期クラスタを統合する(クラスタ統合工程)。初期クラスタを統合した統合クラスタに基づいて領域マップRを更新し、この更新した領域マップに基づいて長方形領域も再設定する。次に、再設定した長方形領域内における同一のクラスタ番号nを有する画素の密度分布を算出し、この密度分布に基づいて必要に応じて長方形領域を分割する(領域分割工程)。こうして、入力カラー画像データにおいて、同一の色を有する複数の長方形領域が設定される。これらの長方形領域から、特定の色、ここでは、肌色を有する長方形領域を抽出する。以下、各工程について説明する。
【0040】
(1−1)色変換工程
図12に示すように、色変換工程では、表色系変換部212により、画像入力部101で得られたカラー画像データを所望の領域を抽出するために適した表色系に変換する。過検出を極力軽減するためには、変換後の表色系は、その表色系による色空間において、抽出すべき領域の色ができるだけ狭い範囲に分布するようなものを選択することが好ましい。これは、抽出すべき領域の性質に依存するが、例えば本実施の形態のように、人物の顔の領域を抽出対象とする場合に効果的な表色系の1つとして、下記式(1)に示すr−g表色系が知られている。
【0041】
【数1】
Figure 2004318204
【0042】
ここで、R、G、Bはr−g表色系の各座標値を表している。したがって、画像入力部101の出力画像がRGB表色系で表されている場合、表色系変換部212では各画素毎に上記式(1)の演算が行なわれ、座標値(r,g)の値が算出される。こうして表色系が変換された変換データは、ヒストグラム生成部213に供給される。
【0043】
なお、以下の説明では、このr−g表色系を領域抽出に用いる場合を例に説明する。また、特に入力カラー画像データ上の位置(座標)(x,y)における値を表す場合には、{r(x,y),g(x,y)}と表現する。
【0044】
(1−2)ヒストグラム生成工程
ヒストグラム生成工程では、ヒストグラム生成部213により、表色系変換部212によって表色系が変換された変換データ{r(x,y),g(x,y)}の色空間上における出現頻度を示す2次元ヒストグラムを生成する。ヒストグラムの生成は、抽出すべき領域の色が十分に含まれる色の範囲に対してのみ行なわれる。このような色の範囲は、例えば、r及びgの各値に対する下限値及び上限値を定めることで下記式(2)のように表すことができる。
【0045】
【数2】
Figure 2004318204
【0046】
ここで、rmin及びrmaxは、夫々rの下限値及び上限値、gmin及びgmaxは、夫々gの下限値及び上限値を示す。
【0047】
画像上の位置(x,y)における{r(x,y),g(x,y)}が上記式(2)の条件を満足する場合、先ず、これらの値が下記式(3)によって量子化され、ヒストグラム上の座標(ir,ig)に変換される。
【0048】
【数3】
Figure 2004318204
【0049】
ここで、rstep及びgstepは、それぞれr及びgに対する量子化ステップであり、intは括弧内の数値の小数点以下を切り捨てる演算を示す。
【0050】
次に、算出された座標値に対応するヒストグラムの値を下記式(4)によってインクリメントすることで、座標値の出現頻度を示す2次元ヒストグラムHが生成される。
【0051】
【数4】
Figure 2004318204
【0052】
図14は、簡単のため、本来2次元であるヒストグラムを1次元としたヒストグラムと抽出された初期クラスタとの関係を模式的に示すものである。図14に示すように、出現頻度は、カラー画像データ上の例えば肌色等の各色領域の大きさに応じて大きさが異なる複数個の極大値を有する。
【0053】
生成されたヒストグラムHは、例えばノイズを除去し、誤検出を防止するために必要に応じてローパスフィルタによって平滑化された後、初期クラスタ抽出部214に供給される。
【0054】
なお、上述した表色系変換部212では、r−g表色系に変換するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、L表色系に変換するようにしてもよい。L表色系では、図15に示すように、肌色領域が、a平面内においてθ≒50度、aが5〜25、bが5〜25の範囲に肌色領域が分布する。ここで、L表色系は、Lが明度を表し、aが色の方向を示す表色系であり、+aは赤、−aは緑、+bは黄、−bは青の方向を示している。
【0055】
(1−3)初期クラスタ生成工程
初期クラスタ生成工程では、初期クラスタ抽出部214により、ヒストグラム生成部213によって生成された各座標値の出現頻度を示す2次元ヒストグラムHから、分布が集中している色の座標の集合を初期クラスタとして抽出する。具体的には、上述したr−g表色系の座標値における出現頻度の極大値及びその近傍に存在する画素群を1つの初期クラスタとして抽出する。すなわち、各極大点を、構成要素が1つの初期クラスタと見なし、これらを始点として、隣接する座標を併合することで初期クラスタの成長を行う。初期クラスタの成長は、既に生成されているクラスタマップをCとすると、このクラスタマップC上の各座標を走査し、新たに併合すべき座標を検出することにより行われる。
【0056】
例えば、図14においては、極大点1乃至3に対し、この極大点1乃至3を始点としてこの極大点1乃至3近傍の座標の画素群が併合され、夫々初期クラスタ271乃至271として抽出される。ここで、図14に示すヒストグラムにおける出現頻度H(ir,ig)の極大値を始点とし、この始点に隣接する座標の画素から、出現頻度H(ir,ig)が閾値Tに至る座標(閾値T以下になる前の座標)の画素まで順次併合するが、その際、座標(ir,ig)がいずれのクラスタにも併合されておらず、その出現頻度が閾値Tよりも大きく、更にその隣接座標(ir+dr,ig+dg)のいずれかにおいて、既にいずれかの初期クラスタに併合されたものがあり、その隣接座標における出現頻度が、自らの出現頻度よりも大きい場合に、座標(ir,ig)を既に併合されている隣接座標と同一の初期クラスタに併合すべき座標として検出する。このように、出現頻度の閾値Tを設けることにより、出現頻度が小さい座標領域における座標を有する画素の抽出を防止する。初期クラスタは、2次元ヒストグラムHの極大点の個数に応じて1つ以上の初期クラスタが抽出されるが、各初期クラスタには固有の番号が割り当てられ、識別される。こうして抽出された複数の初期クラスタは2次元配列であるクラスタマップC(ir,ig)上に多値画像として下記式(5)のように示される。
【0057】
【数5】
Figure 2004318204
【0058】
すなわち、上記式(5)は、色の座標(ir,ig)が初期クラスタnに含まれていることを示す。図16(a)及び図16(b)は、それぞれ入力画像及びクラスタマップCを示す模式図である。図16(a)に示すように、入力カラー画像データ201における例えば(x1,y1)、(x2,y2)等の各画素値は、表色系変換部212にて色座標(ir1,ig1)、(ir2,ig2)に変換され、その出現頻度から2次元ヒストグラムが生成されて、この2次元ヒストグラムに基づいて抽出された初期クラスタが図16(b)に示す横軸にir、縦軸にigを取った2次元配列であるクラスタマップC上に初期クラスタ272,273として示される。抽出された初期クラスタは図16(b)に示すクラスタマップCとして、初期領域抽出部215及びクラスタ統合部216に供給される。
【0059】
(1−4)初期領域抽出工程
初期領域抽出部215では、初期クラスタ抽出部214において得られた、例えば図16(b)に示す初期クラスタ272,273等の初期クラスタに含まれる色を有する画素のうち、同一初期クラスタに属する画素がカラー画像データ上で集中する長方形の領域を初期領域のデータとして抽出する。図16(c)は、領域マップRを示す模式図である。初期クラスタ抽出部214で成長され生成された各初期クラスタから抽出された画素は、図16(c)に示す2次元配列である領域マップR(x,y)上にクラスタを識別するnを有する多値画像として表現される。ここで、図16(a)に示す入力カラー画像データの位置(x1,y1),(x2,y2)における画素が、図16(b)に示す初期クラスタ272,273に含まれるものであり、初期クラスタ272,273のクラスタ番号nを1,2としたとき、領域マップRにおける座標(x1,y1),(x2,y2)は、そのクラスタ番号1,2を有するものとなる。すなわち、画像上の位置(x,y)の画素の色がクラスタnに含まれている場合、下記式(6)のように示される。
【0060】
【数6】
Figure 2004318204
【0061】
そして、図17に示す領域マップRにおいて、抽出画素276の分布が集中する領域を囲む長方形領域277を算出する。各初期クラスタに対応して得られた長方形領域は、図18に示すように、1つの対角線上で相対する2頂点の座標(srx,sty)、(edx,edy)で表現され、1次元配列である頂点リストV1に格納される。すなわち、クラスタnに対応して得られた長方形領域277の2つの頂点座標が(stx,sty)、(edx,edy)である場合、これらの座標は頂点座標V1(n)に下記式(7)のように格納される。
【0062】
【数7】
Figure 2004318204
【0063】
各初期クラスタに対応して得られた抽出画素及び長方形領域のデータは、それぞれ領域マップR及び頂点リストV1としてクラスタ統合部216に供給される。
【0064】
(1−5)クラスタ統合工程
クラスタ統合工程では、クラスタ統合部216により、初期クラスタ抽出部214で得られたクラスタマップC並びに初期領域抽出部215で得られた領域マップR及び頂点リストV1を使用して、本来1つの領域に含まれる色でありながら異なる初期クラスタとして抽出された複数の初期クラスタを統合する。
【0065】
すなわち、クラスタ統合部216は、初期クラスタ抽出部214で生成されたクラスタマップCが入力されると、先ず、任意の2つの初期クラスタm及び初期クラスタnの組み合わせを発生させる。そして、発生させた初期クラスタm,nとクラスタマップCとから初期クラスタmと初期クラスタnとの色差が算出される。また、初期クラスタm,n並びに初期領域抽出部215で生成された領域マップR及び頂点リストV1から、初期クラスタmと初期クラスタnとの重なり度が算出される。そして、初期クラスタm,n、領域マップR及び頂点リストV1、色差、並びに重なり度から、初期クラスタm,nを統合するか否かの判定が行われ、色差が小さく、初期クラスタm,nが画像上で大きく重なり合って分布している場合にこれらのクラスタを統合する。
【0066】
初期クラスタの統合に応じて、領域マップR及び頂点リストV1が修正され、修正されたデータは、それぞれ領域マップR2及び頂点リストV2として領域分割部217に供給される。また修正された領域マップR2は領域抽出部218にも供給される。
【0067】
(1−6)領域分割工程
領域分割工程では、領域分割部217により、クラスタ統合部216において修正された領域マップR2及び頂点リストV2のデータを用いて、同一のクラスタ、すなわち、初期クラスタ又は初期クラスタが統合された統合クラスタ(以下、単にクラスタという。)によって抽出された抽出画素の分布に応じて、頂点リストV2に格納されている頂点座標V2(n)が示す長方形領域を分割する。すなわち、クラスタ統合部216によって得られた新たな領域マップR2及び頂点リストV2(n)が入力されると、頂点リストV2(n)が示す長方形領域を水平又は垂直に2分割する主分割点が検出される。長方形領域が垂直に2分割された場合は、領域マップR2及び分割された2つの垂直分割長方形領域の頂点リストを使用して、各垂直分割長方形領域が水平に分割される。また、長方形領域が水平に2分割された場合は、領域マップR2及び分割された2つの水平分割長方形領域の頂点リストを使用して、各水平分割長方形領域が垂直に分割される。領域の分割には、例えば頂点リストV2で表される長方形領域内において、クラスタnによって抽出された画素の数を水平方向及び垂直方向に累積したそれぞれのヒストグラムHH及びHV使用し、このヒストグラムの最小点となる点を検出し、これが予め設定された閾値よりも小さい場合に分割する。そして、領域マップR2及びこのように分割された長方形領域の頂点リストを使用して、長方形領域を修正する。
【0068】
例えば、図19に示すように、画像上で同一のクラスタによって抽出された抽出画素が、このクラスタに対応して得られた長方形領域295において複数の領域296a,296bを構成している場合、各領域296a,296bを異なる領域とみなし、長方形領域295の分割を行う。この結果、1つの初期クラスタに属する長方形領域295内に、例えば領域296a,296b等の複数の画素の領域が対応することになり、各画素の領域296a,296bを取り囲む分割長方形領域297a,297bを算出することができる。
【0069】
分割長方形領域297a,297bは初期領域抽出部215と同様、図18に示すように1つの対角線上で相対する2つの頂点座標で表され、新たな頂点リストV3(n,m)に格納される。すなわち、クラスタnに対応するm番目の長方形領域が{(V3(n,m).stx,V3(n,m).sty),(V3(n,m).edx,V3(n,m).edy)}で表される場合、これらの座標は新たな頂点リストV3(n,m)に下記式(8)のように格納されるものとする。新たな頂点リストV3(n,m)は、領域抽出部218に供給される。
【0070】
【数8】
Figure 2004318204
【0071】
(1−7)領域抽出工程
領域抽出部218では、クラスタ統合部216において修正された領域マップR2と、領域分割部217において得られた新たな頂点リストV3を用いて、下記式(9)の条件を満たす画素の集合Snmを抽出する。
【0072】
【数9】
Figure 2004318204
【0073】
すなわち、同一のクラスタから抽出された画素であっても、領域分割部217にて長方形領域が分割された場合、例えば図19に示す長方形領域297a,297b等のような分割された長方形領域を1つの集合と見なして抽出する。ここで抽出された複数の領域は図示せぬ判別処理部に送られ、所望の領域か否かの判別が行なわれる。
【0074】
このように肌色領域抽出部200では、クラスタ統合部216により、1つの物体に対応する領域が類似した複数の色から構成されている場合、それらの色を統合して、1つの領域として扱うことができ、また、領域分割部217により、同一の色を持つ物体が複数存在する場合、それらを分離して扱うことが可能となる。また、クラスタを抽出し、これを統合し、更に画素密度分布によって抽出領域を分割することにより、肌色領域を極めて正確に抽出することができる。
【0075】
(2)被写体検出部
被写体検出部300では、肌色領域抽出部200によって抽出された各肌色領域を顔領域と仮定し、この肌色領域に対応する頂点座標V3(n)が示す長方形領域から、各検出部により特徴点が検出される。被写体検出部300は、図11に示すように、頭頂部検出部311により人物の頭頂部の位置を検出し、口検出部312により肌色領域内の赤みの強さに基づいて人物の口の位置を検出し、眼検出部313により頭頂部及び口の位置に基づいて検索範囲を設定して眼を検出し、顎検出部314により眼及び口の位置に基づいて顎の位置を検出し、中心線検出部315により、口の位置から口領域を設定し、この口領域内の赤み強度に基づいて顔の中心線を検出し、鼻検出部316により、口及び眼の位置から鼻領域を設定し、この鼻領域の明るさの変化に基づいて鼻の位置を検出し、端部検出部317により、肌色領域内において肌色から他の色に変化する境界から顔の両端部を検出し、頬検出部318により、頭頂部、眼及び口の位置に基づき肌色領域内において肌色から他の色に変化する境界から頬のラインを検出し、領域修正部319により、頭頂部、顎及び顔中心線の位置から、肌色領域抽出部200にて算出された頂点座標V3(n)を修正し、判定部320により、抽出された肌色領域Vが人物の顔であるか否かを判定する。以下、各検出部について更に詳細に説明する。
【0076】
(2−1)人物の頭頂部を検出
頭頂部検出部311は、肌色領域を顔として、人物の頭頂部を検出する。頭頂部の検出は、例えば人物以外の背景領域は単一色であること及び人物の上方、すなわち、垂直座標が小さい側には背景領域のみが存在し得ることを仮定し、背景色とは異なる色を有する画素の中で垂直座標が最も小さい位置を検出する。以下、頭頂部の位置における垂直方向の座標を頭頂部の高さという。
【0077】
具体的には、図20に示すように、画像入力部101から供給される入力カラー画像データ360において、注目する肌色領域361に対応する長方形領域362の図20中上方の領域、すなわち、長方形領域362よりも垂直座標が小さい領域であって、V3(n,m).stx≦水平座標(x座標)≦V3(n).edxの範囲に設定した頭頂部探索範囲363を図20中上方から走査し、各画素の値と背景領域364の背景色との差dを下記式(10)によって算出する。
【0078】
【数10】
Figure 2004318204
【0079】
ここで、R(x,y)、G(x,y)、B(x,y)はカラー画像データ上の座標(x,y)における画素のR、G、Bの値であり、Rbg、Gbg、Bbgは背景色のR、G、Bの値である。この背景色としては、現在の注目画素よりも上方、すなわち、垂直座標(y座標)が小さい領域における画素の平均値、例えばカラー画像データ360の最上端360aから10ライン目までの平均値を使用することができる。
【0080】
そして、上記式(10)の色の差dを算出し、この値が所定の閾値Tよりも大きい画素が出現した時点で、その垂直座標yを頭頂部の高さTOHとする。検出された頭頂部の高さTOHは眼検出部313、頬検出部318及び領域修正部319に供給される。
【0081】
なお、頭頂部の位置TOHは、人物の髪の上端としてもよいし、肌色領域の上端としてもよい。
【0082】
(2−2)人物の口を検出
次に、口検出部312は、肌色領域抽出部200により抽出された各肌色領域に対し、口の高さを検出する。先ず、頂点リストV3(n)によって表される長方形領域内において、肌色領域としては抽出されていない各画素(x,y)に対して、赤みの強さを示す下記式(11)の値rdsh(x,y)を算出する。
【0083】
【数11】
Figure 2004318204
【0084】
算出された値rdsh(x,y)は、図21に示すように水平方向(x軸方向)に累積されて、下記式(12)に示すヒストグラムHrdsh(y)が生成される。
【0085】
【数12】
Figure 2004318204
【0086】
ここで、V3(n)及びR(x,y)は、いずれも肌色領域抽出部200から送られたデータであって、夫々肌色領域nに対応する長方形領域の頂点座標、及び領域マップを示す。
【0087】
次に、ヒストグラムHrdsh(y)は、ノイズ等を除去するため、必要に応じて1次元ローパスフィルタによって平滑化された後、ヒストグラムHrdsh(y)の最大値における垂直座標yが口の高さHOMとして検出される。検出された口の高さHOMは、眼検出部313、顎検出部314、中心線検出部315、鼻検出部316、頬検出部318、領域修正部319及び判定部320に供給される。
【0088】
(2−3)人物の眼を検出
次に、眼検出部313は、肌色領域抽出部200で抽出された各肌色領域に対して眼の高さを検出する。先ず、頭頂部検出部311によって検出された頭頂部の高さTOHと口検出部312によって検出された口の高さHOMとから、垂直方向(y軸方向)の眼の探索範囲を例えば下記式(13)により算出する。
【0089】
【数13】
Figure 2004318204
【0090】
ここで、e1及びe2は予め設定された係数である。etop及びebtmは、夫々検索範囲の垂直座標における下限値及び上限値である。そして、これら垂直座標における下限値及び上限値に挟まれ、且つ注目する肌色領域に対応する長方形領域内に存在する画素に対して水平方向のエッジ(以下、水平エッジという。)の強度edge(x,y)を検出する。
【0091】
入力カラー画像データの各座標において算出された水平エッジの強度edge(x,y)は、水平方向(x軸方向)に累積されて、長方形領域内における垂直方向の水平エッジを示すヒストグラムHedge(y)が下記式(14)により算出される。
【0092】
【数14】
Figure 2004318204
【0093】
ここで、V3(n)は肌色領域抽出部200で得られた肌色領域nに対応する長方形領域の頂点座標である。図22は、生成されたヒストグラムHedge(y)を示す模式図である。ヒストグラムHedge(y)は、ノイズ等を除去するため、必要に応じて1次元ローパスフィルタによって平滑化された後、その最大値に対応する垂直座標yが眼の高さHOEとして検出される。
【0094】
また、上記式(13)によって算出されるebtmが、肌色領域を囲む長方形領域の頂点座標のV3(n).styより小さい場合、頭頂部の高さTOH又は口の高さHOMの検出が適切に行なわれていない可能性が高い。そこで、このような場合には、対応する長方形領域の頂点座標V3(n)に位置座標としては無効な値である例えば−1を格納して頂点リストVを修正することができる。
【0095】
検出された眼の高さHOEは、顎検出部314、中心線検出部315、鼻検出部316、領域修正部319及び判定部320に供給される。また、修正された頂点リストVは、顎検出部314、中心線検出部315、鼻検出部316、領域修正部319及び判定部320に供給される。
【0096】
(2−4)人物の顎を検出
顎検出部314では、眼検出部313において修正された頂点リストV3に無効ではない頂点座標を有する各肌色領域に対して、顎の高さを検出する。顎の高さの検出は、例えば図23に示すように、人物の顔380においては顎と口との間の距離381と、眼と口との間の距離382との比がほぼ一定であると仮定して、下記式(15)により推定することができる。
【0097】
【数15】
Figure 2004318204
【0098】
ここで、cは、予め設定された係数であり、HOJは顎の高さを示す。算出された顎の高さHOJは領域修正部319に供給される。
【0099】
(2−5)人物の顔の中心線を検出
次に、顔の中心線検出部315は、眼検出部313において修正された頂点リストV3に無効ではない頂点座標を有する各肌色領域に対して、顔を左右に分割する中心線の位置を検出する。
【0100】
ここでは、はじめに口検出部312で検出された口の高さHOMを中心として垂直方向の座標における口探索範囲を設定する。この探索範囲は、図24に示すように、例えば対応する長方形領域の垂直方向における幅から下記式(16)により算出することができる。
【0101】
【数16】
Figure 2004318204
【0102】
ここで、mは予め設定された係数であり、V3(n)は肌色領域nに対応する長方形領域の頂点座標である。上記式(16)により算出されたそれぞれmtop及びmbtmを、探索範囲のy座標の夫々下限値及び上限値とする。また、水平方向の探索範囲は、長方形領域の水平方向の幅とすることができる。すなわち、x座標の上限及び下限は、長方形領域の夫々左端V3(n).stx及び右端V3(n).edxとすることができる。図24は、肌色領域391に対応する長方形領域392における口の高さHOM及び検索範囲mtop、mbtmを示す模式図である。
【0103】
次に、設定された探索範囲に存在し、かつ肌色領域に含まれない画素に対して上記式(11)により赤みの強さを算出し、赤みの強さの値が閾値よりも大きくなる画素の水平座標の平均値を中心線の水平座標位置COHとして検出する。赤みの強さを算出する際に、肌色領域に属する画素を除くことにより、肌色領域に属する画素の影響を排除することができ、極めて高精度に顔の中心線を検出することができる。こうして、検出された顔中心線の位置COHは領域修正部319及び判定部320に供給される。
【0104】
また、顔の中心線は、肌色領域における肌色画素の分布の平均位置を検出し、これを通る直線を顔の中心線とすることもできる。
【0105】
(2−6)人物の鼻を検出
次に、鼻検出部316は、肌色領域抽出部200により抽出された各肌色領域に対し、鼻の位置を検出する。先ず、頂点リストV3(n)によって表される長方形領域内において、図25に示すように眼の位置と口の位置に基づき、眼及び口の中間に鼻領域AONを設定し、顔の高さ方向及び顔の幅方向の明るさの変化を算出する。鼻検出部316は、算出された結果に基づき、明るさの変化が大きい部分を鼻の位置HONとして検出する。検出された鼻の位置HONは、判定部320に供給される。
【0106】
なお、鼻検出部316は、顔の中心線COHを基準に鼻の位置HONを検出するようにしてもよい。
【0107】
(2−7)人物の顔の両端を検出
次に、端部検出部317は、画像入力部101から出力されたカラー画像データと、肌色領域抽出部200により抽出された各肌色領域とから顔の両端部を検出する。先ず、頂点リストV3(n)によって表される長方形領域内において、図26に示すように、水平方向に各画素(x,y)に対して、肌色の強さの値fc(x,y)を算出する。頬検出部318は、この値fc(x,y)を垂直方向にライン毎に算出し、肌色の領域とそれ以外の領域との境界を検出し、肌色領域の幅が最大となる顔の両端を、LOL,LORとして検出する。検出された顔の両端LOL,LORは、補正領域設定部400に供給される。
【0108】
(2−8)人物の頬を検出
頬検出部318は、画像入力部101から出力されたカラー画像データと、肌色領域抽出部200により抽出された各肌色領域とから頬のラインを検出する。
先ず、頂点リストV3(n)によって表される長方形領域内において、図26に示すように、水平方向に各画素(x,y)に対して、肌色の強さの値fc(x,y)を算出する。頬検出部318は、この値fc(x,y)を垂直方向にライン毎に算出し、肌色の領域とそれ以外の領域との境界を検出し、この境界線を頬のラインHOCとして検出する。検出された頬のラインHOCは、判定部320及び補正領域設定部400に供給される。
【0109】
(2−9)長方形領域の修正
領域修正部319は、眼検出部313において修正された頂点リストV3に無効ではない頂点座標を有する各肌色領域に対して、長方形領域を改めて算出し、頂点リストVの修正を行う。例えば、頭頂部検出部311で得られた頭頂部の高さTOH、顎検出部314で得られた顎の高さHOJ、及び中心線検出で得られた中心線の位置COHを使用して、図27に示すように、長方形領域393を設定することができる。すなわち、修正後の長方形領域393を示す2つの頂点座標{(stx、sty),(edx、edy)}は下記式(17)により算出することができる。
【0110】
【数17】
Figure 2004318204
【0111】
ここで、aspは人物の顔の幅に対する高さの比、すなわちアスペクト比を示す係数、適当な値が予め設定されているものとする。
【0112】
肌色領域nに対して新たに算出された頂点座標は、頂点リストVに上書きされ判定部320に供給される。
【0113】
(2−10)顔判定
判定部320は、領域修正部319において修正された頂点リストV3に無効ではない頂点座標を有する各肌色領域に対して、その肌色領域が顔領域であるか否かの判定を行う。顔領域の判定は、例えば人物の顔領域では眼の部分及び口の部分に水平エッジが多く分布すること、また唇の色が他の部分に比べて赤みが強いことを利用し、これらの条件が口検出部313で検出された口の高さHOM、及び眼検出部314で検出された眼の高さHOEにおいて成立しているか否かを検証することにより行うことができる。判定結果は、顔領域であるか否かを表す2値のフラグfaceflagとして出力される。また、判定部320は、各検出部により検出された顔の特徴点のデータを補正領域設定部400に特徴点情報として出力する。
【0114】
このように、被写体検出部300においては、抽出された肌色領域に対して、頭頂部及び口の位置を検出し、これらの位置から眼の検索範囲を設定して眼の位置を検出するため、極めて高精度に眼の位置を検出することができる。また、顎の位置は、眼と口の位置から算出することにより、顔と首との輝度及び色の差が小さく、高精度に検出することが難しい場合にも顎の位置の検出を正確に行うことができる。更に、顔の中心線は、口の赤みの強さに基づき検出されるため、極めて高精度に顔中心線を検出することができる。更にまた、鼻の位置は、眼と口の位置から算出することにより、鼻の周囲で輝度及び色の変化が小さく、高精度に検出することが難しい場合にも鼻の位置の検出を正確に行うことができる。更にまた、判定部320において、眼のパターンらしさ及び口のパターンらしさ等を判定し、この判定結果に基づき顔であるか否かの総合判定をするため、複数の顔が含まれている場合であっても、顔であるか否かの判定結果の信頼性が高い。
【0115】
また、被写体検出部300においては、判定部320により顔と判定される肌色領域が複数存在する場合に、複数の顔領域から、例えばその顔領域の位置に基づき1つの顔領域を選択する選択部(図示せず)を設けることもできる。これにより、例えば、複数の顔領域が存在する画像から1つの顔領域を抽出して、例えばトリミング処理を施すことができる。なお、複数の顔領域があると判定された場合には、判定部320に、顔領域を選択する機能をもたせるようにしてもよい。
【0116】
(3)補正領域設定部
補正領域設定部400では、被写体検出部300によって検出された特徴点情報に基づき、補正を行う領域の位置や、補正度合いを調整するパターンを設定する。補正領域設定部400は、図12に示すように、顔形状算出部411により顔の長さと頬の幅を算出し、顔分類部412により顔の形を分類し、顔中心算出部413により顔の中心を算出し、基準位置算出部414により補正領域の位置を設定する基準となる基準位置を算出し、領域位置設定部415により補正領域の位置を設定するパターン設定部416により補正領域のパターンを選択する。
ここで、補正度合いとは、後述する画像を補正する際に、画像を圧縮する割合であり、例えば8%の補正度合いであれば、画像を8%分だけ縮めることとなり、−4%の補正度合いであれば、画像を4%分だけ引き伸ばすこととなる。以下、補正領域設定部400の各部について更に詳細に説明する。
【0117】
(3−1)人物の顔の長さと頬の幅の算出
顔形状算出部411は、被写体検出部300から入力された頭頂部と顎とのデータから顔の長さL1を算出し、被写体検出部300から入力された口及び頬のデータから口の位置における頬の幅L2を算出する。次に、顔形状算出部411は、顔分類の基準となる係数αを、α=L1/L2として算出する。ここで、ほっそりとスリムに見えるバランスのとれた顔形状の場合は、係数αが2.0程度であることがわかった。そこで、この理想的な係数をα2とする。顔形状算出部411は、算出された顔の長さL1、頬の幅L2及び係数α、α2を顔分類部412に出力する。
【0118】
なお、顔の幅L2としては、眼の位置HOEの位置における顔の幅を基準としても、同様の係数αを得ることができる。また、顔の両端LOL,LORの間を顔の幅L2として用いてもよい。
【0119】
(3−2)顔の形状を分類
顔分類部412は、顔形状算出部411により算出された顔の長さL1、頬の幅L2及び係数α2、すなわちα=2である場合に基づいてL1とα2×L2とを比較し、図28(a)に示すようにα2×L2=L1である場合を「バランスのとれた顔」、図28(b)に示すようにα2×L2<L1である場合を「面長」、図28(c)に示すようにα2×L2>L1である場合を頬が張っている「四角」として分類し、分類結果を顔領域位置設定部415、領域パターン設定部416に出力する。
【0120】
(3−3)顔の中心を算出
顔中心算出部413は、図29に示すように、被写体検出部300から入力された肌色領域の重心を顔の中心位置Mとして算出し、基準位置算出部414に出力する。なお、顔中心算出部413は、顔の中心位置Mが顔の中心線COHと一致するようになっている。
【0121】
(3−4)基準位置を算出
基準位置算出部414は、図29に示すように、顎の位置HOJから顔の水平方向に伸びる線分と、顔の両端部LOL,LORから顔の垂直方向に伸びる線分とが交差する点を基準位置N1、N2として算出し、領域位置設定部415に出力する。
【0122】
(3−5)補正領域の位置を設定
領域位置設定部415は、図29に示すように、補正領域A1、A2の中心位置C1、C2を、それぞれ基準位置N1、N2から中心位置M方向に対して移動させ、頬のラインHOCと補正領域A1、A2の中心位置C1、C2が一致するように補正領域A1、A2の位置を設定する。
【0123】
なお、領域位置設定部415は、係数αが、係数α2に近づくように補正領域A1、A2の位置を設定するようにしてもよい。
【0124】
具体的に、領域位置設定部415は、係数αが1.7〜1.85程度である場合に、頬が張っていうる又はふっくらしていると判断されるため、補正度合いを8%程度と高めに設定するため、補正領域A1,A2の中心位置C1,C2を基準位置Nから顔の中心位置M側に移動させ、後述する画像補正後の係数αが、係数α2に近づくように、補正領域A1,A2の位置を設定する。
【0125】
また、領域位置設定部415は、係数αが2.2〜2.3程度である場合に、頬がほっそりしていると判断されるため、補正度合いを−4%程度とマイナス側に設定するため、補正領域A1,A2の中心位置C1,C2を基準位置Nから顔の中心位置Mとは反対側に移動させ、後述する画像補正後の係数αが、係数α2に近づくように、補正領域A1,A2の位置を設定する。
【0126】
このように、領域位置設定部415は、補正領域A1,A2を中心位置Mに近づけることで補正度合いを大きく、補正領域A1,A2が基準位置N1,N2から遠ざけることで補正度合いを小さくすることができる。
【0127】
(3−6)補正領域のパターンを設定
領域パターン設定部416は、図3に示すようなパターンの補正領域以外に、複数のパターンの補正領域を有しており、例えば、図30乃至図32に示すようなパターンの補正領域を有している。
【0128】
まず、図3に示すパターンについて説明する。このパターンは、補正領域の外形が人物の顔の頬のラインに合うように斜めに傾いた楕円形状とされており、その内部を曲率のことなる曲線により長軸半径方向に細長い複数の小領域に分割されている。このパターンでは、補正領域の中心部において最も補正度合いが大きい、すなわち画像補正の際に、画像を顔の幅方向に狭める度合いが大きくなるように、補正領域を小領域に分割している。また、このパターンでは、補正領域の中心部から人物の顔の中心に対応する方向に向かって、顔の幅方向に画像を狭める度合いが小さくなるようになっている。
【0129】
次に、図30に示すパターンについて説明する。このパターンは、補正領域の外形が人物の顔の頬のラインに合うように斜めに傾いた楕円形状とされており、その内部を半径の異なる楕円で所定の間隔で複数の小領域に分割されている。このパターンでは、補正領域の中心部において最も補正の度合いが大きい、すなわち画像補正の際に、画像を顔の幅方向に狭める度合いが大きくなるように、補正領域を小領域に分割している。また、このパターンでは、補正領域の中心部から人物の顔の中心及び外側に向かって、顔の幅方向に画像を狭める度合いが小さくなるようになっている。
【0130】
次に、図31に示すパターンについて説明する。このパターンは、補正領域の外形が人物の顔の頬のラインに合うように斜めに傾き、長軸半径方向に非対称とされた楕円形状又はタマゴ型とされており、その内部を半径の異なる楕円で所定の間隔で複数の小領域に分割されている。特にこのパターンは、補正領域の外形が、顔の顎方向に向かって丸みを帯びた形状であり、顔の上方に向かってほっそりとした形状のタマゴ型とされている。このパターンでは、補正領域の中心部において最も補正の度合いが大きい、すなわち画像補正の際に、画像を顔の幅方向に狭める度合いが大きくなるように、補正領域を小領域に分割している。また、このパターンでは、補正領域の中心部から人物の顔の中心及び外側に向かって、顔の幅方向に画像を狭める度合いが小さくなるようになっている。
【0131】
次に、図32に示すパターンについて説明する。このパターンは、補正領域の外形が人物の顔の頬のラインに合うように斜めに傾いた楕円形状とされており、その内部を半径の異なる楕円で所定の間隔で複数の小領域に分割されている。このパターンでは、補正領域の中心部において最も補正の度合いが0となるり、顔の中心に向かって補正の度合いが大きくなるように、補正領域を小領域に分割している。また、このパターンでは、補正領域の中心部から人物の顔の外側に向かって、顔の幅方向に画像を狭める度合いがマイナス、すなわち画像を顔の幅方向に広げるようになっている。
【0132】
なお、上述した補正領域のパターンは、図3並びに図30乃至図32において、補正領域A2についてのみ図示しているが、補正領域A1については、左右対称であるため、それぞれ説明を省略する。
【0133】
また、補正領域のパターンでは、それぞれ小領域の補正度合いが、2〜8%程度とされている。補正度合いは、画像を狭める量をあらわしており、2〜8%程度とすることで、違和感なく画像補正を行うことができ好適な範囲とされている。ここで、補正度合いの変化に対して被写体となる人物が感じる印象の調査結果を、図33に示す。図33では、顔の分類結果毎に、補正度合いがどの程度であると好ましいかを集計したものであり、それぞれの顔の形の人物の画像を4%、6%、8%の補正度合いでそれぞれ補正し、最も印象のよいものを被写体となる人物に選択させた結果である。グラフより、顔の形状が四角と分類された人物は、補正度合いが6〜8%であると、最も印象がよいと感じ、顔の形状がバランスのとれた顔と分類された人物は、補正度合いが6〜8%であると、最も印象がよいと感じているが、顔の形状が四角と分類された人物よりもその割合は少なくなる。また、グラフより、顔の形状が面長と分類された人物は、補正度合いが0〜4%であると、最も印象がよいと感じ、顔の形状が四角や丸顔と分類された人物よりも補正の度合いを小さくする又はマイナスにするほうが好ましい。
【0134】
上述したパターンでは、補正領域が楕円形状若しくはタマゴ型形状とされており、人物の顔の頬を効率的にカバーできるようになっている。特にタマゴ型形状のパターンでは、人物の顔がの形状が頬から顎にかけて一般的に窄まるため、これに対応して顎側を広くカバーするように顎側に広がる形状とされているため好適である。
【0135】
領域パターン設定部416は、上述したようなパターンの補正領域から、顔の形状や、頬のラインに基づき最も効果的なパターンの補正領域を設定する。ここで、最も効果的な場合とは、係数αが、係数α2に近づく場合である。
【0136】
このように、補正領域設定部400は、補正領域の位置やパターンを設定し、補正領域情報として顔補正部500に出力する。
【0137】
(4)顔補正部
顔補正部500では、画像入力部101から入力されたカラー画像データにおける、人物の顔の輪郭を補正領域内で画像補正部511により画像補正を行う。
【0138】
(4−1)画像補正
画像補正部511は、図2に示すように、補正領域設定部400により設定された補正領域において、人物の頬がほっそりと見えるように人物画像データの画像補正を行うことで、被写体となる人物にとって出来栄えのよい証明写真を得ることができる。
【0139】
具体的に、画像補正部511は、図3に示すようなパターンの補正領域である場合に、補正領域を分割する小領域毎に画像を顔の中心線側に所定の度合いで画像を狭める処理を行うことで、頬のラインOAを顔の中心方向の頬のラインOBに縮小する。すなわち、画像補正部511は、人物画像データの顔領域430において、頬の幅方向の両端側から顔の中心線COHに向けて画像を縮小し、人物画像データの頬部440において、頬の幅方向の両端側から顔の中心方向に向けて縮小率が顔の長さ方向に異なるように画像を縮小し、画像補整された人物画像データを出力する。
【0140】
このように顔補正部500は、補正領域設定部400により設定された補正領域において、頬の輪郭がほっそりと見えるように画像補正部511により画像補正を行い、人物の頬がほっそりとした見栄えのよいカラー画像データを出力することができる。
【0141】
以上のように構成された画像処理装置100は、撮影して出力された人物画像データから人物の頬がほっそりと見えるように画像補整を行い、被写体となる人物にとって見栄えのよい人物画像データを得ることができる。画像処理装置100は、顔補正部500から出力されたカラー画像データを第1のプリンタ18又は第2のプリンタ19に出力する。
【0142】
撮影装置1は、撮影された人物画像データを、所定の補正領域を設定することで頬がほっそりと見えるように画像補整を行うことで、被写体となる人物にとって見栄えのよい写真を得ることができる。特に、撮影装置1は、被写体となる人物が女性である場合、写真の見栄えが気になる頬のラインをほっそりと見えるように補正することができるため、被写体となる人物にとって満足できる写真を得ることができる。
【0143】
なお、撮影装置1は、被写体となる人物の顔の形を分類することで、効果的な画像補正を行っているが、顔の形を分類せずに、所定の位置、補正領域を設定することでも、所定の効果を得ることができる。この場合には、顔の形状を分類する手段を備える必要がなくなり、装置構成を簡素化することができる。
【0144】
また、撮影装置1は、補正領域のパターンを設定することで、効果的な画像補正を行っているが、補正領域のパターンを設定せずに、所定のパターンの補正領域を用いることでも、所定の効果を得ることができる。この場合には、補正領域のパターンを設定する手段を備える必要がなくなり、装置構成を簡素化することができる。
【0145】
更に、撮影装置1は、係数αに基づき補正度合いを一律に変化させた補正領域を用いて画像補正を行うようにしてもよい。具体的には、例えば図3に示すパターンの補正領域を用いて、係数αが1.8以下の場合に、補正度合いが0%〜10%、係数αが1.8〜2.2の場合に、補正度合いが0%〜4%、係数αが2.2以上の場合に、補正度合いが0%となるように小領域の補正度合いを変化させることで、効人物の顔の輪郭がほっそりと見えるように効果的に補正することができる。
【0146】
更にまた、撮影装置1は、補正度合いを2〜8%としたが、10〜20%とすることで、極端な画像補正を行うことができるため、アミューズメント用途にも用いることができる。
【0147】
以上のように、街角等に設置される証明写真用の写真ブースを例にとり説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば図34及び図35に示すような、簡易なプリントシステムや、プリンタ装置にも適用することもできる。この場合には、図示しない携帯型の撮像装置、いわゆるデジタルカメラ等により被写体を撮像し、撮像した画像をIC(integrated circuit)カード等の半導体記録媒体に記録することとなる。
【0148】
ここで、図34に示すプリントシステム600は、デジタルカメラ等により被写体を撮像し、撮像した画像が記録されたICカード612が挿入され、印刷の制御を行うコントローラ601と、画像を印刷するプリンタ装置613とから構成されており、コントローラ601の表示画面611に表示された画像を確認しながら印刷の制御を行うことができる。このプリントシステム600は、ICカード612等を挿入し、表示画面611に表示された画像を選択するだけで、コントローラ601内において上述のような画像補正を施すことができるようにされており、プリンタ装置602の排紙口613から見栄えのよい人物写真を出力することができる。
【0149】
次に、図35に示すプリンタ装置700は、デジタルカメラ等により被写体を撮像し、撮像した画像が記録されたICカード712が挿入され、この画像を印刷することができる。このプリンタ装置700は、ICカード712等を挿入し、表示画面711に表示された画像を選択するだけで、内部において上述のような画像補正を施すことができるようにされており、排紙口713から見栄えのよい人物写真を出力することができる。なお、このようなプリンタ装置700は、図示しないデジタルカメラと、所定の規格のケーブルにより接続したり、無線電波や、赤外線を用いた無線通信により画像データが入力されるように設計されていてもよい。
【0150】
また、本発明は、上述した図示しないデジタルカメラや、デジタルカメラが備えつけられた携帯型の無線電話装置やPDA(Personal Digital Assistant)装置にも適用することができる。この場合には、上述したような画像処理を行う画像処理装置100を各機器に内蔵するように構成すれば実現が容易である。
【0151】
なお、上述の例では、画像処理装置100についてハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではなく、任意の処理を、CPU78にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。この場合、コンピュータプログラムは、記録媒体に記録して提供することも可能であり、また、インターネットその他の伝送媒体を介して伝送することにより提供することも可能である。
【0152】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、被写体となる人物の画像データを頬がほっそりと見えるように画像補正を行う際に、補正領域を設定することで、人物の頬がほっそりとした印象をあたえる人物の画像データを自動的に作成し、効果的に見栄えのよい写真を常に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】証明写真における人物の配置を示す模式図である。
【図2】証明写真における人物の頬をほっそりと見えるように補正する状態を説明する模式図である。
【図3】証明写真における人物の顔の輪郭を補正する補正領域を説明するための模式図である。
【図4】本発明を適用した撮影装置を正面側から見た斜視図である。
【図5】上記撮影装置を背面側から見た斜視図である。
【図6】上記撮影装置の透視平面図である。
【図7】上記撮影装置を正面側から見た図であって、カーテンを閉めた状態を説明する図である。
【図8】上記撮影装置の制御回路を説明するブロック図である。
【図9】本発明の画像処理装置を示すブロック図である。
【図10】本発明の画像処理装置における肌色領域抽出部を示すブロック図である。
【図11】本発明の画像処理装置における被写体検出部を示すブロック図である。
【図12】本発明の画像処理装置における補正領域設定部を示すブロック図である。
【図13】本発明の画像処理装置における顔補正部を示すブロック図である。
【図14】横軸に座標をとり、縦軸に出現頻度をとって、出現頻度を示すヒストグラムとクラスタとの関係を模式的に示す図である。
【図15】L表色系における肌色領域の分布を説明するための色度図である。
【図16】(a)乃至(c)は、夫々入力画像、クラスタマップC及び領域マップRを示す模式図である。
【図17】肌色領域抽出部において作成された領域マップRを示す模式図である。
【図18】肌色領域抽出部において抽出される長方形領域を示す模式図である。
【図19】肌色領域抽出部の領域分割部にて分割される長方形領域を示す模式図である。
【図20】カラー画像における人物の頭頂部を検索する際の検索範囲を示す模式図である。
【図21】長方形領域の水平方向の赤み強度が累積されて生成されたヒストグラムHrdshと長方形領域との関係を示す模式図である。
【図22】人物の眼、口及び顎の位置の関係を示す模式図である。
【図23】エッジを構成する画素が水平方向に累積されて生成されたヒストグラムHedge(y)と肌色領域に対応する長方形領域との関係を示す模式図である。
【図24】肌色領域に対応する長方形領域における口の高さHOM及び検索範囲mtop、mbtmを示す模式図である。
【図25】鼻領域を特定し、この鼻領域から鼻の位置HONを検出する場合を説明する模式図である。
【図26】顔の両端部と、頬の幅方向のヒストグラムfc(x、y)から頬のラインHOCを示す模式図である。
【図27】修正後の長方形領域の頂点座標{(stx、sty),(edx、edy)}を示す模式図である。
【図28】証明写真における人物の顔の形の分類例を示す模式図である。
【図29】補正領域の位置を設定する際の、顔の中心位置及び基準位置を説明するための模式図である。
【図30】証明写真における人物の顔の輪郭を補正する略楕円形状の補正領域を説明するための模式図である。
【図31】証明写真における人物の顔の輪郭を補正する略タマゴ型形状の補正領域を説明するための模式図である。
【図32】証明写真における人物の顔の輪郭を補正する他のパターンの補正領域を説明するための模式図である。
【図33】補正度合いを変化させて画像補正を行い出力された写真が、人物に与える印象の統計を説明するためのグラフである。
【図34】本発明を適用した他の実施例として、コントローラ及びプリンタ装置からなるプリントシステムを説明するための図である。
【図35】本発明を適用した他の実施例として、プリンタ装置を説明するための図である。
【符号の説明】
1 撮影装置、2 設置面、11 筐体、12 背面部、13 一方の側壁、14 他方の側壁、15 天板、16 撮影室、16a 第1の面、16b 第2の面、16c 第3の面、17 撮影部、17a 撮影装置、17b ハーフミラー、17c 反射板、18 第1のプリンタ、19 第2のプリンタ、22 転動防止部材、23 入口、24 椅子、24a 取手、29 料金投入部、31 位置決め凹部、32 被写体検出部32 カーテン、33a スリット、34 第1の手摺り、35 第2の手摺り、36 第3の手摺り、40 回動支持機構、41 椅子取付部材、42 回動支持部、44 椅子支持部材、46 リンク部材、48 ガイド孔、49 係合突起、51 ダンパ、54 保持機構、56 保持部材、58 係止突部、59 検出部、60 押圧部、70 制御回路、100 画像抽出装置、101 画像入力部、200 肌色領域抽出部、212 表色系変換部、213 ヒストグラム生成部、214 初期クラスタ抽出部、215 初期領域抽出部、216 クラスタ統合部、217 領域分割部、218 領域抽出部、300 被写体検出部、311 頭頂部検出部、312 口検出部、313 眼検出部、314 顎検出部、315 中心線検出部、316 鼻検出部、317 端部検出部、318 頬検出部、319 領域修正部、320 判定部、400 顔補正部、411 顔形状計算部、412 顔分類部、413 中心位置算出部、414 基準位置算出部、415 領域位置設定部、416 領域パターン選択部、420 証明写真、421 人物、430 顔領域、440 頬部、500 顔補正部、511 画像処理部、600 プリントシステム、601 コントローラ、602 プリンタ装置、611 表示画面、612 ICカード、613 排紙口、700 プリンタ装置、701 本体部、711 表示画面、712 ICカード、713 排紙口

Claims (25)

  1. 人物の画像から顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、
    上記顔領域抽出手段により抽出された顔領域から上記人物の顔の特徴点を検出する検出手段と、
    上記検出手段により検出された特徴点の位置に基づき、上記人物の顔の輪郭を補正する補正領域を設定する補正領域設定手段と、
    上記補正領域設定手段により設定された補正領域内で、上記人物の顔の輪郭を補正する画像補正手段とを備える画像処理装置。
  2. 更に、上記検出手段により検出された特徴点に基づいて上記人物の顔の形を分類する顔分類手段を備え、
    上記補正領域設定手段は、上記顔分類手段により分類された上記人物の顔の形の種類に基づき、上記補正領域の中心位置を設定する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 上記検出手段は、上記人物の頭頂部、口並びに顎の位置及び頬を特徴点として検出し、
    上記顔分類手段は、上記検出手段により検出された上記人物の頭頂部から顎までの長さをL1とし、上記検出手段により検出された上記人物の口の位置における上記人物の頬の幅をL2とし、所定の係数をαとして、上記人物の顔の形を、少なくともα×L2=L1である場合、α×L2<L1である場合及びα×L2>L1である場合の3種類に分類する請求項2記載の画像処理装置。
  4. 上記補正領域設定手段は、上記人物の顔の輪郭を補正する度合いが段階的に異なる複数の領域に分割されたパターンの補正領域を設定する請求項1記載の画像処理装置。
  5. 上記補正領域設定手段は、略楕円形状の補正領域を設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 上記補正領域設定手段は、上記人物の顔の輪郭を補正する度合いが補正領域の中心位置において最も高くなるように、補正領域を設定する請求項1記載の画像処理装置。
  7. 更に、上記検出手段により検出された特徴点に基づいて上記人物の顔の形を分類する顔分類手段を備え、
    上記補正領域設定手段は、上記顔分類手段により分類された上記人物の顔の形の種類に基づき、上記人物の顔の輪郭を補正する度合いが段階的に異なる複数の小領域に分割されたパターンの補正領域を複数有し、当該複数の補正領域から最も補正に適したパターンの補正領域を設定する請求項1記載の画像処理装置。
  8. 上記検出手段は、上記人物の頭頂部、口並びに顎の位置及び頬を特徴点として検出し、
    上記顔分類手段は、上記検出手段により検出された上記人物の頭頂部から顎までの長さをL1とし、上記検出手段により検出された上記人物の口の位置における上記人物の頬の幅をL2とし、所定の係数をαとして、上記人物の顔の形を、少なくともα×L2=L1である場合、α×L2<L1である場合及びα×L2>L1である場合の3種類に分類する請求項7記載の画像処理装置。
  9. 人物の画像から顔領域を抽出する顔領域抽出ステップと、
    抽出された顔領域から上記人物の顔の特徴点を検出する検出ステップと、
    検出された特徴点の位置に基づき、上記人物の顔の輪郭を補正する補正領域を設定する補正領域設定ステップと、
    設定された補正領域内で、上記人物の顔の輪郭を補正する画像補正ステップとを有する画像処理方法。
  10. 更に、検出された特徴点に基づいて上記人物の顔の形を分類する顔分類ステップを有し、
    上記補正領域設定ステップでは、分類された上記人物の顔の形の種類に基づき、補正領域の中心位置を設定する請求項9記載の画像処理方法。
  11. 上記検出ステップでは、上記人物の頭頂部、口並びに顎の位置及び頬を特徴点として検出し、
    上記顔分類ステップでは、検出された上記人物の頭頂部から顎までの長さをL1とし、検出された上記人物の口の位置における上記人物の頬の幅をL2とし、所定の係数をαとして、上記人物の顔の形を、少なくともα×L2=L1である場合、α×L2<L1である場合及びα×L2>L1である場合の3種類に分類する請求項10記載の画像処理方法。
  12. 上記補正領域設定ステップでは、上記人物の顔の輪郭を補正する度合いが段階的に異なる複数の小領域に分割されたパターンの補正領域を設定する請求項9記載の画像処理方法。
  13. 上記補正領域設定ステップでは、略楕円形状の補正領域を設定する請求項9記載の画像処理方法。
  14. 上記補正領域設定ステップでは、上記人物の顔の輪郭を補正する度合いが補正領域の中心位置において最も高くなるように、補正領域を設定する請求項9記載の画像処理方法。
  15. 更に、検出された特徴点に基づいて上記人物の顔の形を分類する顔分類ステップを有し、
    上記補正領域設定ステップでは、分類された上記人物の顔の形の種類に基づき、上記人物の顔の輪郭を補正する度合いが段階的に異なる複数の領域に分割されたパターンの補正領域を複数有し、当該複数の補正領域から最も補正に適したパターンの補正領域を設定する請求項9記載の画像処理方法。
  16. 上記検出ステップでは、上記人物の頭頂部、口並びに顎の位置及び頬を特徴点として検出し、
    上記顔分類ステップでは、検出された上記人物の頭頂部から顎までの長さをL1とし、検出された上記人物の口の位置における上記人物の頬の幅をL2とし、所定の係数をαとして、上記人物の顔の形を、少なくともα×L2=L1である場合、α×L2<L1である場合及びα×L2>L1である場合の3種類に分類する請求項15記載の画像処理方法。
  17. 人物を撮影する撮影手段と、
    上記人物の画像から顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、
    上記顔領域抽出手段により抽出された顔領域から上記人物の顔の特徴点を検出する検出手段と、
    上記検出手段により検出された特徴点の位置に基づき、上記人物の顔の輪郭を補正する補正領域を設定する補正領域設定手段と、
    上記補正領域設定手段により設定された補正領域内で、上記人物の顔の輪郭を補正する画像補正手段とを備える撮影装置。
  18. 更に、上記検出手段により検出された特徴点に基づいて上記人物の顔の形を分類する顔分類手段を備え、
    上記補正領域設定手段は、上記顔分類手段により分類された上記人物の顔の形の種類に基づき、上記補正領域の中心位置を設定する請求項17記載の撮影装置。
  19. 上記検出手段は、上記人物の頭頂部、口並びに顎の位置及び頬を特徴点として検出し、
    上記顔分類手段は、上記検出手段により検出された上記人物の頭頂部から顎までの長さをL1とし、上記検出手段により検出された上記人物の口の位置における上記人物の頬の幅をL2とし、所定の係数をαとして、上記人物の顔の形を、少なくともα×L2=L1である場合、α×L2<L1である場合及びα×L2>L1である場合の3種類に分類する請求項18記載の撮影装置。
  20. 上記補正領域設定手段は、上記人物の顔の輪郭を補正する度合いが段階的に異なる複数の小領域に分割されたパターンの補正領域を設定する請求項17記載の撮影装置。
  21. 上記補正領域設定手段は、略楕円形状の補正領域を設定する請求項17記載の撮影装置。
  22. 上記補正領域設定手段は、上記人物の顔の輪郭を補正する度合いが補正領域の中心位置において最も高くなるように、補正領域を設定する請求項17記載の撮影装置。
  23. 更に、上記検出手段により検出された特徴点に基づいて上記人物の顔の形を分類する顔分類手段を備え、
    上記補正領域設定手段は、上記顔分類手段により分類された上記人物の顔の形の種類に基づき、上記人物の顔の輪郭を補正する度合いが段階的に異なる複数の領域に分割されたパターンの補正領域を複数有し、当該複数の補正領域から最も補正に適したパターンの補正領域を設定する請求項17記載の撮影装置。
  24. 上記検出手段は、上記人物の頭頂部、口並びに顎の位置及び頬を特徴点として検出し、
    上記顔分類手段は、上記検出手段により検出された上記人物の頭頂部から顎までの長さをL1とし、上記検出手段により検出された上記人物の口の位置における上記人物の頬の幅をL2とし、所定の係数をαとして、上記人物の顔の形を、少なくともα×L2=L1である場合、α×L2<L1である場合及びα×L2>L1である場合の3種類に分類する請求項23記載の撮影装置。
  25. 更に、上記画像補正手段により画像補正された上記人物の画像を印刷する印刷手段を備える請求項17記載の撮影装置。
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