JP5095284B2 - インクジェット記録装置及びその記録ヘッド保護機構 - Google Patents

インクジェット記録装置及びその記録ヘッド保護機構 Download PDF

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Description

本発明は、ラインヘッド式のインクジェット記録装置及びその記録ヘッドの保護機構に関する。
インクジェット記録装置は、記録媒体(以下、用紙という。)の搬送面に対向させたノズル面を有する記録ヘッドを備え、使用時にこのノズル面に配置されたノズルから画像信号に従ってインクを吐出して、用紙に画像を形成する記録装置である。
インクジェット記録装置では、記録ヘッドが用紙の幅方向、即ち、主走査方向に移動するものがあるが、近年、高速で画像形成をするために、多数のノズルを用紙の幅方向に並べたラインヘッド式のインクジェット記録装置が提案されている。
ところで、インクジェット記録装置には、非使用時にノズルを他物との接触から保護すると共に、インクが乾燥するために生じるノズルの目詰りを防止するために、ヘッド保護機構が設けられる。
ラインヘッド式のインクジェット記録装置では、記録ヘッドの主走査方向及び副走査方向の位置が固定されているので、例えば特許文献1に開示されているように、箱状のキャップ部材と、このキャップ部材をノズルの先端開口を閉塞するキャップ位置と、ノズルからのインクの吐出を妨げない退避位置とにわたって往復させるキャップ駆動手段を備えるヘッド保護機構が設けられる。
従来のキャップ駆動手段は、キャップ部材をインク吐出方向に進退(近接又は離間させる方向に移動)させる第1の移動装置、例えば特許文献1の上下移動駆動部と、キャップ部材を副走査方向、即ち、用紙搬送方向に移動させる第2の移動装置、例えば特許文献1の水平移動駆動部を備え、キャップ部材はキャップ位置と退避位置の間を平行移動、即ち、キャップ部材の方向を変えることなく移動している。
記録ヘッドと退避位置におけるキャップ部材とは、これらのインク吐出方向への投影が重ならないように配置されるので、従来技術によれば、キャップ部材の移動領域は記録ヘッドの副走査方向への長さとキャップ部材の副走査方向への長さを加えた大きなものとなり、インクジェット記録装置が大型になる、という問題がある。
特開2005−88423号公報
本発明は、これらの従来技術の問題を解決し、従来に比べて小型化を実現するインクジェット記録装置及びその記録ヘッド保護機構を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、本発明に係るインクジェット記録装置(以下、本第1発明という。)は、ノズルが配置されるノズル面及びこれと交差する一側面を有する記録ヘッドと、非使用時にキャップ面が前記ノズル面を覆ってノズルを閉塞するキャップ位置から前記記録ヘッドの一側方に設定された退避位置までの間を往復移動可能に設けられるキャップ部材及び該キャップ部材をキャップ位置と退避位置の間で往復させるキャップ駆動手段を有する記録ヘッド保護機構とを備えるインクジェット記録装置において、前記キャップ駆動手段が、前記キャップ部材をインク吐出方向に往復させる第1駆動手段と、前記キャップ部材を前記インク吐出方向に対して直交する用紙搬送方向に往復させる第2駆動手段と、前記キャップ部材を主走査方向に向く軸心周りに往復回転させる第3駆動手段と、を有し、前記キャップ部材を構成するキャップ面が、前記キャップ位置では前記ノズル面に平行になり、前記退避位置では前記一側面に略平行に沿うように前記キャップ部材を、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段と前記第3駆動手段とに基づいて、移動させる、との技術的手段を採用する。又、本発明では、前記第1駆動手段は、前記キャップ部材を主走査方向に貫通する軸部材を介して該軸部材を中心に前記キャップ部材を回転可能に支持する可動フレームの主走査方向の両側方に配置され、当該可動フレームのインク吐出方向への移動を案内する1対のガイド部材と、前記可動フレームを、インク吐出方向への移動を案内する前記ガイド部材に沿って往復させる第1駆動部とより構成される。又、本発明では、前記第2駆動手段は、前記キャップ部材を主走査方向に貫通する軸部材を介して該軸部材を中心に前記キャップ部材を回転可能に支持する可動フレームの主走査方向の両側方に配置され、当該可動フレームの用紙搬送方向への移動を案内する1対のガイド部材と、前記可動フレームを、用紙搬送方向への移動を案内する前記ガイド部材に沿って往復させる第2駆動部とより構成される。又、本発明では、前記キャップ部材がキャップ位置における用紙搬送方向の一方側の端部を中心に回転可能に設けられる。又、本発明では、前記キャップ部材のインク吐出方向及び副走査方向の移動を案内するガイド部材が設けられる。
又、本発明に係るインクジェット記録装置の記録ヘッド保護機構(以下、本第2発明という。)は、上記目的を達成するため、キャップ面が記録ヘッドのノズル面を覆うキャップ位置と、ノズル面の面方向の一側方でノズル面からのインクの吐出を妨げない退避位置とにわたって移動するキャップ部材と、該キャップ部材をキャップ位置と退避位置とにわたって往復させるキャップ駆動手段を備えるインクジェット記録装置の記録ヘッド保護機構において、前記キャップ駆動手段が、前記キャップ部材をインク吐出方向に往復させる第1駆動手段と、前記キャップ部材を前記インク吐出方向に対して直交する用紙搬送方向に往復させる第2駆動手段と、前記キャップ部材を主走査方向に向く軸心周りに往復回転させる第3駆動手段と、を有し、前記キャップ部材を構成するキャップ面が、前記キャップ位置では前記ノズル面に平行になり、前記退避位置では前記一側面に略平行に沿うように前記キャップ部材を、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段と前記第3駆動手段とに基づいて、移動させることを特徴とする、との技術的手段を採用する。又、本発明では、前記キャップ部材がキャップ位置における前記用紙搬送方向の一方の端部を中心に回転可能に設けられる。又、本発明では、前記キャップ部材のインク吐出方向及び副走査方向の移動を案内するガイド部材が設けられる。
本発明、即ち、本第1発明及び本第2発明によれば、退避位置に移動したキャップ部材は、そのキャップ面が前記記録ヘッドの一側面に略平行に沿っているので、退避位置に位置するキャップ部材の用紙搬送方向の寸法は、キャップ部材の板厚分になり、従来技術の、キャップ位置におけるキャップ部材の用紙搬送方向への長さ以上の長さに比べれば各段に小さくなる。
その結果、前記記録ヘッドの用紙搬送方向の一側方に設定される退避位置におけるキャップ部材の占有空間の用紙搬送方向への寸法を従来に比べて各段に小さくして、インクジェット記録装置及びその記録ヘッド保護機構を各段に小型にできる。
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。
図面において、図1は本発明の一実施例に係るインクジェット記録装置を模式的に示す側面図であり、図2は該インクジェット記録装置を模式的に示す平面図であり、図3はキャップ部材がキャップ位置に位置する時の該インクジェット記録装置を模式的に示す側面図であり、図4はキャップ部材をノズル面からインク吐出方向に離隔した位置に位置させた時の該インクジェット記録装置を模式的に示す側面図であり、図5はキャップ部材を図4の位置から用紙搬送方向に、ノズル面の直下から退避位置方向に平行移動した位置に位置させた時の該インクジェット記録装置を模式的に示す側面図であり、図6はキャップ部材を退避位置に位置させた時の該インクジェット記録装置を模式的に示す側面図であり、図7はキャップ部材が閉蓋位置に位置する非使用時における本発明の他の実施例に係るインクジェット記録装置の平面図であり、図8はキャップ部材が退避位置に位置する使用時における本発明の他の実施例に係るインクジェット記録装置の平面図である。
図1と図2に示すように、このインクジェット記録装置は、ラインヘッド式の記録ヘッド1と、記録ヘッド保護機構2を備え、この記録ヘッド保護機構2は、キャップ部材3(図2においては記録ヘッド1に隠れるので省略する。)と、キャップ駆動手段4を備えている。
前記記録ヘッド1はインクを用紙に向けて吐出するノズルが配置されるノズル面5と、このノズル面5と例えば副走査方向、即ち、インク吐出方向に対して直交する、用紙の搬送方向(以下、用紙搬送方向という。)の一方で直角に交差する一側面6を有している。
前記キャップ部材3は箱状(上面が開放された高さ方向が薄い箱状である)に形成され、当該キャップ部材を構成するキャップ面40が前記ノズル面5に平行になる状態で該ノズル面5を全面的に覆うキャップ位置と、前記記録ヘッド1の用紙搬送方向の一方、例えば用紙搬送方向で前記一側面6に平行に沿う退避位置との間を往復する。
前記キャップ駆動手段4は、前記キャップ部材3を主走査方向に貫通する軸部材7を介して、該軸部材7を中心に前記キャップ部材3を回転可能に支持する可動フレーム8を有している。
この軸部材7をキャップ部材3のどの位置に貫通させるかは特に限定されないが、この実施例では、キャップ部材3が移動中に記録ヘッド1に干渉し難くなるように、キャップ位置におけるキャップ部材3の用紙搬送方向の一方側、即ち、搬送方向側の端部を軸部材7が貫通するようにしている。
又、前記キャップ駆動手段4には、この可動フレーム8の主走査方向の両側方に配置され、この可動フレーム8の移動を案内する1対のガイド部材9が設けられ、各ガイド部材9には、可動フレーム8のインク吐出方向への移動を案内する第1レール10及び第2レール11と、可動フレーム8の用紙搬送方向への移動を案内する第3レール12及び第4レール13が設けられる。
前記第2レール11は第1レール10の用紙搬送方向における搬送方向側に配置され、第4レール13の両端は第1レール10及び第2レール11のインク吐出方向側の端部に接続され、前記第3レール12は、第4レール13のインク吐出方向におけるヘッド側で第1レール10及び第2レール11に接続されている。
更に、前記キャップ駆動手段4は、これら可動フレーム8、軸部材7及びキャップ部材3をインク吐出方向に往復させる第1駆動手段14と、可動フレーム8、軸部材7及びキャップ部材3を用紙搬送方向に往復させる第2駆動手段15と、可動フレーム8、軸部材7及び前記キャップ部材3を軸部材7の周りに、即ち、主走査方向に向く軸心周りに往復回転させる第3駆動手段16と、これら第1駆動手段14、第2駆動手段15及び第3駆動手段16を制御する制御部を備える。
図1及び図2に示すように、前記第1駆動手段14は、第1モータ17と、この第1モータ17に直結された第1クラッチ18と、前記第1モータ17で第1クラッチ18を介して駆動され、一方のガイド部材9の第1レール10、第3レール12及び第3レール11内を移動する第1ギヤ19とを少なくとも有する第1駆動部を備え、これら第1モータ17、第1クラッチ18及び第1ギヤ19は前記可動フレーム8に支持させる。
又、前記第1駆動手段14は、一方のガイド部材9の第1レール10内に敷設された第1ラック20と、同じガイド部材9の第2レール11内に敷設された第2ラック21を備える。
なお、図2に示すように、他方のガイド部材9にも第1ラック20及び第2ラック21が設けられ、このガイド部材9の第1レール10、第3レール12及び第3レール11内を移動し、前記可動フレーム8に回転自在に支持される第1ギヤ19が設けられる。
又、図1において、第1モータ17は第1クラッチ18に重なっている。
図1に示すように、前記第2駆動手段15は、第2モータ22と、この第2モータ22に直結された第2クラッチ23と、前記第2モータ22で第1クラッチ23を介して駆動され、前記一方のガイド部材9の第1レール10、第4レール13及び第3レール11内を移動する第2ギヤ24を少なくとも有する第2駆動部をと、第4レール13内に敷設され、前記第2ギヤ24を噛合わせる第3ラック25を備え、前記第2モータ22、第2クラッチ23及び第2ギヤ24は前記可動フレーム8に支持させる。
なお、第2ギヤ24は第1ラック20及び第2ラック21と噛合わないように第1ギヤ19よりも小径に形成されている。
更に、図2においては、第2モータ22、第2クラッチ23及び第2ギヤ24は、稼動フレーム8を挟んで、それぞれ第1モータ17、第1クラッチ18及び第1ギヤ19に重なるので省略する。
加えて、図2においては、キャップ部材3は記録ヘッド1に重なるので省略する。
加えて、図示はしないが、他方のガイド部材9にも、第3ラック25が設けられ、このガイド部材9の第1レール10、第4レール13及び第2レール11内を移動し、前記可動フレーム8に回転自在に支持される第2ギヤ24が設けられる。
図1と図2に示すように、前記第3駆動手段16は、前記可動フレーム8に支持させた第3モータ26と、このモータ26に直結された駆動ギヤ27と、前記軸部材7の一端に固定され、この駆動ギヤ27に噛合わせた従動ギヤ28を備える。
なお、図1において、第3モータ26と駆動ギヤ27は重なっている。
さて、図3に示すように、初期状態(ノズル面5をキャップ部材3におけるキャップ面で閉塞している状態)では、前記キャップ部材3をキャップ位置に位置させ、ノズルの先端開口をキャップ部材3で閉塞するようにしている。
又、初期状態では、第1ギヤ19は第1レール10のヘッド側端部に位置し、図には示さないが、第1ラック20のヘッド側端部に噛合っている。
第2ギヤ24は、第3レール12よりもヘッド側に位置させているが、第1レール10と第2レールの接続点、又は第1レール10の第3レール12と第4レール13の間に位置させてもよい。
初期状態において、このインクジェット記録装置の電源が投入され、使用状態が開始されると、この電源投入により、前記制御部が始動し、前記キャップ駆動手段4を制御して、以下のように前記キャップ部材3をキャップ位置から退避位置に移動させる。
即ち、先ず、第1駆動手段14の第1モータ17を逆転させることにより、第1ギヤ19と、これを支持する可動フレーム8と、この可動フレーム8に軸部材7を介して支持されているキャップ部材3をインク吐出方向に移動させる。
図1と図4に示すように、これにより、前記キャップ部材3がキャップ位置からインク吐出方向にノズル面5から所定の間隔だけ離れると共に、第1駆動手段14の第1ギヤ19をガイド部材9の第3レール12の高さに、第2駆動手段15の第2ギヤ24をガイド部材9の第4レール13の高さにそれぞれ移動させ、第2ギヤ24を第3ラック25(図4では省略する。)に噛合させる。
この後、第2駆動手段15の第2モータ22を逆転させて、前記キャップ部材3を用紙搬送方向に移動させることにより、図5に示すように、第1ギヤ19及び第2ギヤ24をガイド部材9の第2レール11まで移動させ、第1ギヤ19を第2ラック21(図5では省略する。)の端部に噛合わせる。
更にこの後、第1モータ17を正転させながら、第3駆動手段16の第3モータ26を逆転させることにより、第1駆動手段14でキャップ部材3の用紙搬送方向の搬送先側縁及び軸部材7を前記記録ヘッド1の一側面6に沿って、該記録ヘッド1のインク吐出方向におけるヘッド側方向に移動させると共に、第3駆動手段16で前記キャップ部材3を記録ヘッド1のノズル面5に平行な角度から一側面6に平行な角度まで回転させる。なお、この際、第3レール12と記録ヘッドのノズル面5との間隔が狭く、第1モータ17を正転と第3モータ26の逆転を同時に行い、つまりキャップ部材3のインク吐出方向と反対側への移動と図2において反時計回りの回転を同時に行うことで、キャップ部材3に接触する恐れが生じる場合がある。この場合には、まず第3モータ26の逆転を行って、キャップ部材3をある程度図2において反時計回りの回転を行ってから、第1モータ17が正転を開始するようにしてもよい。
これにより、前記キャップ部材3は、図6に示すように、キャップ面40が前記記録ヘッド1の一側面6に平行に沿い、その用紙側に位置する端縁がノズル面以上にヘッド側に位置する退避位置に移動する。この際、図示略の用紙搬送手段である用紙搬送ベルトユニットが不図示の昇降機構によって待機位置から記録ヘッド1のノズル面5と僅かな間隔を保持する位置まで上昇して画像形成に備える。
使用中に電源が切られて、非使用状態に切替ると、前記制御部はキャップ駆動手段4を制御して、キャップ部材3を退避位置からキャップ位置に復帰させる。この際、用紙搬送ベルトユニットが記録ヘッド1のノズル面と僅かな間隔を保持する位置からキャップ部材が記録ヘッド1のノズル面5と用紙搬送ベルトユニットの間を移動するのに十分な間隔を保持する待機位置まで昇降機構によって移動させられる。 即ち、先ず、第1モータ17を逆転させて退避位置に位置する前記キャップ部材2のインク吐出方向におけるヘッド側の端縁及び軸部材7を、前記記録ヘッド1の一側面6に沿ってインク吐出方向に、該端縁がノズル面5から所定の距離だけ離隔するまで移動させると共に、第3モータ26を正転させて前記キャップ部材3を前記記録ヘッド1の一側面6に平行な角度からノズル面5に平行な角度まで回転させる。
これにより、図5に示すように、第1ギヤ19が第3レール12の高さに、第2ギヤ24が第4レール13の高さに移動し、第2ギヤ24が第4レール13の第3ラック25端部に噛合う。
この後、第2モータ22を正転させて、図4に示すように、前記キャップ部材3を、用紙搬送方向と反対方向に、該キャップ部材3とノズル面5が記録ヘッド1の上方から見て重なるまで移動させる。
更にこの後、第1駆動手段14の第1モータ17を正転させて、前記キャップ部材3をキャップ位置までインク吐出方向と反対方向に移動させ、図3に示すように、前記キャップ部材3がキャップ位置に位置する初期状態に復帰する。
ところで、従来技術では、キャップ部材3を回転させることなく、インク吐出方向に見て記録ヘッド1と重ならない退避位置まで用紙搬送方向に移動させるので、退避位置におけるキャップ部材3の用紙搬送方向への寸法はキャップ位置におけるキャップ部材3の用紙搬送方向への寸法と同じである。
これに対して、このインクジェット記録装置によれば、前記キャップ部材3は退避位置ではそのキャップ面が記録ヘッド1の一側面6に略平行に沿うようになっているので、退避位置におけるキャップ部材3の用紙搬送方向への寸法は該キャップ部材3の、キャップ面に対して垂直方向の高さ分となり、従来技術のそれに比べると各段に小さくなるため、キャップ保護機構2及びインクジェット記録装置全体を用紙搬送方向に小型にすることができる。
又、このようにキャップ保護機構2及びインクジェット記録装置を小型にすることにより、キャップ保護機構2及びインクジェット記録装置を軽量にすることができる。
図7及び図8に示すように、本発明の他の実施例に係るインクジェット記録装置は、用紙搬送方向に並べられる複数のヘッドユニット30を備える。
ここでは、2ユニットで構成されたヘッドユニット30を示しているが、ユニット数は特に限定されず、例えば黒色ヘッドユニット、マゼンタヘッドユニット、黄色ヘッドユニット、青色ヘッドユニットなどインク色が異なる複数のヘッドユニット30が設けられたり、複数の同じインク色のヘッドユニット、例えば複数の黒色ヘッドユニット30が設けられたりする。
各ヘッドユニット30は、複数(ここでは3個)の記録ヘッド31、32、33を有し、これら記録ヘッド31、32、33は、特に限定されないが、用紙搬送方向に2列に分けて、主走査方向の記録領域が互いに連続するように配置される。
例えば、用紙搬送方向1列目(以下、単に1列目という。)には2個の記録ヘッド31、32をこれらの印刷領域が用紙搬送方向2列目(以下、単に2列目という。)の記録ヘッド33の記録領域と主走査方向に連続するように離して配置され、1列目に両記録ヘッド31、32の記録領域を補間する第3の記録ヘッド33が配置される。
図8に示すように、1列目の2個の記録ヘッド31、32に対して設けられるヘッド保護機構34は、各記録ヘッド31、33に対応させた2枚のキャップ部材3(図7では記録ヘッド31、32に重なるので省略する。)とこれらに共通するキャップ駆動手段35を備える。
このヘッド保護機構34及びキャップ駆動手段35はキャップ駆動手段35の軸部材7が各記録ヘッド31、32に対応する2枚のキャップ部材3を貫通していることを除けば、前記本発明の一実施例におけるヘッド保護機構2及びキャップ駆動手段4と同様に構成されているので、図7及び図8において示される前記本発明の一実施例におけるヘッド保護機構2の各部分に対応する部分には同じ符号と名称を付している。
2列目の記録ヘッド33に対しては前記本発明の一実施例におけるヘッド保護機構2が設けられる。
図7及び図8に示すように、各記録ヘッド31、32、33の用紙搬送方向側に設けられる退避位置におけるキャップ部材3の用紙搬送方向の寸法をキャップ部材3の高さ分まで小さくすることができる。
これにより、用紙搬送方向への1列目の記録ヘッド31、32と2列目の記録ヘッド33の間隔を記録ヘッド31、32、33の用紙搬送方向への寸法よりも狭くして、ヘッドユニット30を小型にできる上、用紙搬送方向へのヘッドユニット30間の間隔も同様に狭くすることができるので、インクジェット記録装置を小型にすることができ、又、小型にすることにより軽量にすることができる。
本発明は、非使用時にノズル面をキャップ部材で閉塞してノズルを保護すると共に、インクの乾燥を防止するヘッド保護機構を備えるラインヘッド方式のインクジェット記録装置、及びそのヘッド保護機構に広く適用される。
本発明の一実施例に係るインクジェット記録装置を模式的に示す側面図である。 インクジェット記録装置を模式的に示す平面図である。 キャップ部材がキャップ位置に位置する時のインクジェット記録装置を模式的に示す側面図である。 キャップ部材をノズル面からインク吐出方向に離隔した位置に位置させた時の側面図である。 キャップ部材を用紙搬送方向に、ノズル面の直下から退避位置方向に平行移動した位置に位置させた時の側面図である。 キャップ部材を退避位置に位置させた時の側面図である。 キャップ部材が閉蓋位置に位置する非使用時におけるインクジェット記録装置の平面図である。 キャップ部材が退避位置に位置する使用時におけるインクジェット記録装置の平面図である。
符号の説明
1 記録ヘッド
2 ヘッド保護機構
3 キャップ部材
4 キャップ駆動手段
5 ノズル面
6 一側面
7 軸部材
14 第1駆動手段
15 第2駆動手段
16 第3駆動手段
31 記録ヘッド
32 記録ヘッド
33 記録ヘッド
34 ヘッド保護機構
35 キャップ駆動手段

Claims (8)

  1. ノズルが配置されるノズル面及びこれと交差する一側面を有する記録ヘッドと、非使用時にキャップ面が前記ノズル面を覆ってノズルを閉塞するキャップ位置から前記記録ヘッドの一側方に設定された退避位置までの間を往復移動可能に設けられるキャップ部材及び該キャップ部材をキャップ位置と退避位置の間で往復させるキャップ駆動手段を有する記録ヘッド保護機構とを備えるインクジェット記録装置において、
    前記キャップ駆動手段が、
    前記キャップ部材をインク吐出方向に往復させる第1駆動手段と、
    前記キャップ部材を前記インク吐出方向に対して直交する用紙搬送方向に往復させる第2駆動手段と、
    前記キャップ部材を主走査方向に向く軸心周りに往復回転させる第3駆動手段と、
    を有し、
    前記キャップ部材を構成するキャップ面が、前記キャップ位置では前記ノズル面に平行になり、前記退避位置では前記一側面に略平行に沿うように前記キャップ部材を、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段と前記第3駆動手段とに基づいて、移動させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第1駆動手段は、
    前記キャップ部材を主走査方向に貫通する軸部材を介して該軸部材を中心に前記キャップ部材を回転可能に支持する可動フレームの主走査方向の両側方に配置され、当該可動フレームのインク吐出方向への移動を案内する1対のガイド部材と、
    前記可動フレームを、インク吐出方向への移動を案内する前記ガイド部材に沿って往復させる第1駆動部とより構成される請求項記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第2駆動手段は、
    前記キャップ部材を主走査方向に貫通する軸部材を介して該軸部材を中心に前記キャップ部材を回転可能に支持する可動フレームの主走査方向の両側方に配置され、当該可動フレームの用紙搬送方向への移動を案内する1対のガイド部材と、
    前記可動フレームを、用紙搬送方向への移動を案内する前記ガイド部材に沿って往復させる第2駆動部とより構成される請求項に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記キャップ部材がキャップ位置における用紙搬送方向の一方側の端部を中心に回転可能に設けられる請求項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記キャップ部材のインク吐出方向及び副走査方向の移動を案内するガイド部材が設けられる請求項又はに記載のインクジェット記録装置。
  6. キャップ面が記録ヘッドのノズル面を覆うキャップ位置と、ノズル面の面方向の一側方でノズル面からのインクの吐出を妨げない退避位置とにわたって移動するキャップ部材と、該キャップ部材をキャップ位置と退避位置とにわたって往復させるキャップ駆動手段を備えるインクジェット記録装置の記録ヘッド保護機構において、
    前記キャップ駆動手段が、
    前記キャップ部材をインク吐出方向に往復させる第1駆動手段と、
    前記キャップ部材を前記インク吐出方向に対して直交する用紙搬送方向に往復させる第2駆動手段と、
    前記キャップ部材を主走査方向に向く軸心周りに往復回転させる第3駆動手段と、
    を有し、
    前記キャップ部材を構成するキャップ面が、前記キャップ位置では前記ノズル面に平行になり、前記退避位置では前記一側面に略平行に沿うように前記キャップ部材を、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段と前記第3駆動手段とに基づいて、移動させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 前記キャップ部材がキャップ位置における前記用紙搬送方向の一方の端部を中心に回転可能に設けられる請求項に記載の記録ヘッド保護機構。
  8. 前記キャップ部材のインク吐出方向及び副走査方向の移動を案内するガイド部材が設けられる請求項又はに記載の記録ヘッド保護機構
JP2007182346A 2007-07-11 2007-07-11 インクジェット記録装置及びその記録ヘッド保護機構 Expired - Fee Related JP5095284B2 (ja)

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