JP5094848B2 - 半導体集積回路、半導体集積回路の制御方法及び端末システム - Google Patents

半導体集積回路、半導体集積回路の制御方法及び端末システム Download PDF

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Description

本発明は、複数の論理ブロック間の経時劣化に起因するクロックスキューの増大を抑制する技術に関する。
現在、LSI(Large Scale Integration)設計において多く用いられている同期設計方式では、制御用のクロック信号が例えば状態を保持するレジスタに同じタイミングで供給される。実際のLSIでは、クロック供給回路の構成の相違によって、クロック発生源からレジスタまでの間でクロック信号に生じる遅延量がレジスタ間において異なる。なお、レジスタなどの素子間における遅延量の差はクロックスキューと呼ばれる。
一定以上のクロックスキューが発生すると、例えば、レジスタ間のデータの受け渡しに誤りが生じ、LSIが動作不良を起こすことがある。このため、一般に、一定以上のクロックスキューが発生する場合には設計時にレジスタ間のクロックスキューを相殺する遅延素子を挿入し、クロックスキューに起因するLSIの動作不良を回避している。
また、論理ブロック間を接続する配線とは独立した論理ブロックにクロック信号を供給するクロック配線と論理ブロックへのクロック信号の供給と遮断とを動的に切り替えるクロック制御手段とをLSIが備えることによって、クロックスキューの発生を防ぐ技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、LSIに含まれるトランジスタ、特に、PチャネルMOSトランジスタは、NBTI(Negative Bias TemperatureInstability)やHCI(Hot Carrier Injection)などによって経時劣化する。LSIに電力消費量を抑制するゲーティドクロック技術或いは電源遮断技術などを適用した場合には、LSIを使用し続けるとトランジスタ間で動作時間が異なり、NBTIやHCIなどの現象のためトランジスタ間で劣化度に差が生じる。この劣化度の差はクロックスキューの発生原因になるが、上記の技術ではトランジスタの経時劣化が考慮されていない。このため、トランジスタの経時劣化に起因するクロックスキューによるLSIの動作不良を回避することができていない。
トランジスタの経時劣化に起因するクロックスキューを抑制する技術として、フリップフロップの動作の停止制御を、制御用のクロック信号をハイレベルに固定することによって行う場合と、制御用のクロック信号をローレベルに固定することによって行う場合との何れかを適宜選択して行うことによって、トランジスタ間の経時劣化を等しくする技術が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−174358号公報(第10頁、第1図) 特開2006−211494号公報(第18頁、第1図)
しかしながら、上記のトランジスタの経時劣化に起因するクロックスキューを抑制する技術は、LSIによる電力消費量の抑制を可能にする電源遮断技術などに対しては適用できない。
一方では、LSIなどの半導体集積回路を搭載する携帯電話機などの携帯端末は、通常、蓄電池から電力供給を受けて動作するので、携帯端末の動作時間の観点から電力消費量を抑えることが望まれる。このため、半導体集積回路にゲーティドクロック技術或いは電源遮断技術などを適用することは望ましい。
そこで、本発明は、半導体集積回路の電力消費量の抑制を可能にする各種技術を適用でき、且つ、経時劣化に起因するクロックスキューを緩和する半導体集積回路、半導体集積回路の制御方法及び端末システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の半導体集積回路は、動作及び停止に係る複数の状態を切り替え可能な論理ブロックを複数有する半導体集積回路において、電源手段の動作に係る動作情報を取得する動作取得手段と、前記動作取得手段によって取得される動作情報が電力消費量の抑制が不要な所定の動作を示す場合に、各前記論理ブロックの過去の状態に係る動作停止情報に基づいて前記論理ブロックを制御する状態を決定する状態決定手段と、前記論理ブロックの状態を前記状態決定手段によって決定された状態に制御する状態制御手段と、を備える。
また、本発明の半導体集積回路の制御方法は、動作及び停止に係る複数の状態を切り替え可能な論理ブロックを複数有する半導体集積回路において行われる半導体集積回路の制御方法において、電源手段の動作に係る動作情報を取得する動作取得ステップと、前記動作取得ステップにおいて取得される動作情報が電力消費量の抑制が不要な所定の動作を示す場合に、各前記論理ブロックの過去の状態に係る動作停止情報に基づいて前記論理ブロックを制御する状態を決定する状態決定ステップと、前記論理ブロックの状態を前記状態決定ステップにおいて決定された状態に制御する状態制御ステップと、を有する。
さらに、本発明の端末システムは、電源手段と、動作及び停止に係る複数の状態を切り替え可能な論理ブロックを複数有する半導体集積回路とを有する端末システムにおいて、前記半導体集積回路は、電源手段の動作に係る動作情報を取得する動作取得手段と、前記動作取得手段によって取得される動作情報が電力消費量の抑制が不要な所定の動作を示す場合に、各前記論理ブロックの過去の状態に係る動作停止情報に基づいて前記論理ブロックを制御する状態を決定する状態決定手段と、前記論理ブロックの状態を前記状態決定手段によって決定された状態に制御する状態制御手段と、を備える。
上記半導体集積回路、半導体集積回路の制御方法及び端末システムの夫々によれば、半導体集積回路に電力供給を行う電源手段が電力消費量の抑制が不要な動作をしている場合に、各論理ブロックの過去の状態に応じて論理ブロックを制御する状態を動作する状態又は停止する状態に決定し、決定した状態に論理ブロックが制御される。このため、電力消費量を抑える必要のない期間で論理ブロックの劣化度の差を論理ブロック間で小さくすることができ、論理ブロック間のクロックスキューを緩和することができる。
上記の半導体集積回路において、前記所定の動作は前記電源手段の充電動作であるようにしてもよい。
電源手段が充電動作をしている場合には、例えば商用電源から電力供給を受けていることが想定される。このため、動作時間の観点からは電力消費量を抑制する必要がない期間にクロックスキューの緩和を達成できる。
上記の半導体集積回路において、前記状態決定手段は、更に、前記動作停止情報が電源手段の放電動作を示す場合には、対象の処理を実行する上で動作する必要がある論理ブロックのみ動作する状態に決定するようにしてもよい。
電源手段が放電動作をしている場合には、動作時間の観点から半導体集積回路は電力消費量を抑えた動作をすることが望まれる。
これによれば、電源手段が放電動作をしている場合には、半導体集積回路が対象の処理を実行する上で必要な論理ブロックのみ動作させるので、上記の要望にかなったものになる。
上記の半導体集積回路において、前記論理ブロックの動作停止情報は、当該論理ブロックが過去に停止する状態にあった停止率であり、前記状態決定手段は、前記論理ブロックを制御する状態の決定を複数の前記論理ブロックの停止率に基づいて行うようにしてもよい。
これによれば、論理ブロックが動作を停止する状態にあるトータルの期間、言い換えると、論理ブロックが動作する状態にあるトータルの期間を論理ブロック間で近づけることが可能になって、論理ブロック間のクロックスキューを緩和することができる。
上記の半導体集積回路において、前記状態決定手段は、複数の前記論理ブロックの停止率の中から最小の停止率を特定し、前記論理ブロックのうち前記最小の停止率より所定の方法に従って定められる値以上値が大きい停止率の前記論理ブロックのみ制御する状態を動作する状態に決定するようにしてもよい。
これによれば、論理ブロックが動作を停止する状態にあるトータルの期間、言い換えると、論理ブロックが動作する状態にあるトータルの期間を論理ブロック間で近づけることが可能になって、論理ブロック間のクロックスキューを緩和することができる。
上記の半導体集積回路において、前記動作及び停止に係る複数の状態には、劣化度が異なる複数の状態があり、前記状態決定手段は、複数の前記論理ブロックの夫々の劣化度を当該論理ブロックの前記動作停止情報に基づいて特定し、特定した各前記論理ブロックの劣化度に基づいて劣化度が大きいほど劣化する度合いが小さい状態に制御されるように各前記論理ブロックを制御する状態の決定を行うようにしてもよい。
これによれば、論理ブロックの劣化度を論理ブロック間で近づけることが可能になって、論理ブロック間のクロックスキューを緩和することができる。
≪第1の実施の形態≫
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<構成>
本実施の形態の半導体集積回路の構成について図1を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態の半導体集積回路の構成図である。但し、半導体集積回路として、FPGA(FieldProgrammable Gate Array)や再構成可能ロジック等のプログラムにより機能を変更することが可能なプログラマブル論理回路を挙げることができる。
図1において、半導体集積回路1は、論理ブロック10a〜10dと、各論理ブロック10a〜10d間でデータを受け渡すためのデータ配線30と、各論理ブロック10a〜10d間のデータ配線30の結線状態をプログラムによって設定変更するための配線切替スイッチ20とを備える。
半導体集積回路1は、更に、各論理ブロック10a〜10dにクロック信号を供給するための不図示のクロック生成回路と各論理ブロック10a〜10dとを接続するためのクロック配線40を備える。
半導体集積回路1は、更に、制御部50を備えると共に、制御部50が論理ブロック10a〜10dの動作及び停止に係る複数の状態の切り替え制御に用いる状態制御線80a〜80dと、半導体集積回路1の構成の切り替え制御に用いる構成制御線90a〜90dとを備える。但し、本実施の形態では、論理ブロック10a〜10dの動作及び停止に係る状態(以下、「動作停止状態」と言う。)として、論理ブロック10a〜10dが動作する状態(以下、「動作状態」と言う。)と、論理ブロック10a〜10dが動作を停止する状態(以下、「停止状態」と言う。)との2つの状態がある。
制御部50は、半導体集積回路1の構成の決定処理を行うと共に、論理ブロック10a〜10dを制御する動作停止状態(動作状態、停止状態)の決定処理を行う。また、制御部50は、半導体集積回路1が対象の処理を実現するための論理ブロック10a〜10d間の結線状態にすべく配線切替スイッチ20の切り替え制御を行う。
半導体集積回路1は、更に、電源動作検出部60を備える。電源動作検出部60は、電源手段(例えば、バッテリ)の動作(放電動作、充電動作)を検出し、検出した電源手段の動作を通知するための電源動作通知信号を制御部50へ出力する。
半導体集積回路1は、更に、動作量保持部70を備える。
動作量保持部70は、不図示の発振回路によって発振されたクロック信号CLKの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの数(クロック数)を計測する。
動作量保持部70は、半導体集積回路1の動作クロック数、並びに、論理ブロック10a〜10dの動作クロック数及び動作停止状態を格納するための、図2に一例を示す格納テーブルを記憶する。なお、動作量保持部70に保持されている動作クロック数は、半導体集積回路1及び論理ブロック10a〜10dの夫々が動作している期間(例えば、現時点の構成が構成aであり、構成aの直前の構成が構成bである場合、構成bが終了するまでにおける動作している期間)におけるクロック信号CLKのクロック数である。
但し、図2において、フィールド「ブロック」の“全体”が半導体集積回路1全体を示し、“ブロックA”,“ブロックB”、“ブロックC”及び“ブロックD”が夫々論理ブロック10a,10b,10c及び10dを示す。例えば、現時点の半導体集積回路1の構成が構成aであり、構成aの直前の半導体集積回路1の構成が構成bであるとすると、フィールド「動作クロック数」には構成bが終了した時点の動作クロック数が格納され、フィールド「動作停止状態」には構成aにおける各論理ブロック10a〜10dの動作停止状態(動作状態、停止状態)が格納される。
(論理ブロックの構成)
図1の論理ブロック10aの構成について図3を参照しつつ説明する。図3は図1の論理ブロック10aの構成図である。但し、図3では、構成制御線90aの図示を省略している。また、図3では論理素子11を1個のみ図示しているが、論理ブロック10aは1以上の論理素子11を備える。なお、論理ブロック10b〜10dは、本発明に関連する部分に関する限りにおいて、論理ブロック10aと実質的に同じ構成をしている。
論理ブロック10aは、論理演算処理を行うものであって、論理素子11と、クロックゲート回路12と、インバータ回路13a,13bとを備える。
論理素子11は、制御端子に入力されるクロック信号に同期して動作するフリップフロップなどである。
インバータ回路13a,13bは、入力信号の信号レベルを反転した信号を出力信号として出力する。なお、インバータ回路13a,13bは、例えば、PチャネルMOSトランジスタ(以下、「PMOSトランジスタ」と言う。)とNチャネルMOSトランジスタ(以下、「NMOSトランジスタ」と言う。)とを含むCMOS型のインバータ回路である。なお、クロックゲート回路12と論理素子11との間に設けられるインバータ回路13a、13bの個数は2個に限られるものではない。
クロックゲート回路12は、NAND回路によって構成され、2つの入力端子には夫々クロック配線40と状態制御線80aとが接続されている。状態制御線80aの制御信号の信号レベルがハイレベルのとき、クロックゲート回路12からの出力信号は、クロック配線40からクロックゲート回路12に供給されるクロック信号の信号レベルが反転したクロック信号になる。一方、状態制御線80aの制御信号の信号レベルがローレベルのとき、クロックゲート回路12からの出力信号はハイレベルに固定されたクロック信号になる。
クロックゲート回路12から出力されるクロック信号は、インバータ回路13a,13bを通過し、インバータ回路13bから出力されるクロック信号が論理素子11の制御端子に入力される。
上記の構成の論理ブロック10aでは、制御部50が状態制御線80aの制御信号の信号レベルをハイレベルにすることによって、論理素子11の制御端子にはハイレベルとローレベルとを交互に繰り返すクロック信号が入力されることになる。この結果、論理素子11は動作し、論理ブロック10aは動作状態になる。
これに対して、制御部50が状態制御線80aの制御信号の信号レベルをローレベルにすることによって、論理素子11の制御端子にはハイレベルに固定されたクロック信号が入力されることになる。この結果、論理素子11は動作することなく、論理ブロック10aは停止状態になる。
なお、論理ブロック10b〜10dについても同様である。
(制御部の構成)
図1の制御部50の構成について図4を参照しつつ説明する。図4は図1の制御部50の構成図である。なお、図4では、論理ブロック10aのクロックゲート回路12のみ図示し、他の論理ブロック10b〜10dのクロックゲート回路の図示は省略している。
制御部50は、電源動作判定部51と、放電動作処理部52と、充電動作処理部53と、状態制御部54とを備える。
電源動作判定部51は、半導体集積回路1が構成を切り替えるタイミングで、電源動作検出部60から入力される電源動作通知信号に基づいて電源手段の動作が充電動作か放電動作かを判定する。そして、電源動作判定部51は、電源手段の動作が放電動作であると判定した場合には放電動作処理部52に対して放電動作処理指令信号を出力し、電源手段の動作が充電動作であると判定した場合には充電動作処理部53に対して充電動作処理指令信号を出力する。
放電動作処理部52は、電源動作判定部51から放電動作処理指令信号を受けて、動作量保持部70に記憶されている図2の格納テーブルにおいて、半導体集積回路1全体に対応する動作クロック数及びフィールド「動作停止状態」に“動作状態”が格納されている論理ブロックに対応する動作クロック数の夫々に動作量保持部70が計測しているクロック数を加算する。これによって、図2の格納テーブルのフィールド「動作クロック数」には、半導体集積回路1の構成が例えば構成bから構成aに切り替わる場合には、構成bの終了時点での半導体集積回路1及び論理ブロック10a〜10dの夫々の動作クロック数が格納されることになる。そして、放電動作処理部52は、動作量保持部70が計測しているクロック数を“0”にリセットする。
また、放電動作処理部52は、論理ブロック10a〜10dのうち、半導体集積回路1がこれから行う処理を実行する上で動作が必要な論理ブロックのみ動作させる論理ブロックに決定し、それ以外の論理ブロックを動作を停止させる論理ブロックに決定する。そして、放電動作処理部52は、動作させる論理ブロックと動作を停止させる論理ブロックとの情報を含む第1状態通知信号を状態制御部54へ出力する。これとともに、放電動作処理部52は、図2の格納テーブルにおいて、動作させる論理ブロックに決定した論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“動作状態”を格納し、動作を停止させる論理ブロックに決定した論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“停止状態”を格納する。
充電動作処理部53は、電源動作判定部51から充電動作処理指令信号を受けて、動作量保持部70に記憶されている図2の格納テーブルにおいて、半導体集積回路1全体に対応する動作クロック数及びフィールド「動作停止状態」に“動作状態”が格納されている論理ブロックに対応する動作クロック数の夫々に動作量保持部70が計測しているクロック数を加算する。そして、充電動作処理部53は、動作量保持部70が計測しているクロック数を“0”にリセットする。
また、充電動作処理部53は、論理ブロック10a〜10dのうち、半導体集積回路1がこれから行う処理を実行する上で動作が必要な論理ブロックを動作させる論理ブロックに決定する。さらに、充電動作処理部53は、動作させる論理ブロックに決定された論理ブロック以外の各論理ブロックを、上記の加算処理後の図2の格納テーブルの動作クロック数に基づいて、動作させる論理ブロック及び動作を停止させる論理ブロックの何れかに決定する。そして、充電動作処理部53は、動作させる論理ブロックと動作を停止させる論理ブロックとの情報を含む第2状態通知信号を状態制御部54へ出力する。これとともに、充電動作処理部53は、図2の格納テーブルにおいて、動作させる論理ブロックに決定した論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“動作状態”を格納し、動作を停止させる論理ブロックに決定した論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“停止状態”を格納する。
状態制御部54は、放電動作処理部52から入力される第1状態通知信号に含まれる動作させる論理ブロックに対応する状態制御線の制御信号の信号レベルをハイレベルにし、それ以外の論理ブロックに対応する状態制御線の制御信号の信号レベルをローレベルにする。また、状態制御部54は、充電動作処理部53から入力される第2状態通知信号に含まれる動作させる論理ブロックに対応する状態制御線の制御信号の信号レベルをハイレベルにし、それ以外の論理ブロックに対応する状態制御線の制御信号の信号レベルをローレベルにする。
<動作>
図1から図4を参照して構成を説明した半導体集積回路1の動作について図5を参照しつつ説明する。図5は図1の半導体集積回路1が行う論理ブロック制御処理の手順を示すフローチャートである。
電源動作判定部51は、半導体集積回路1が構成を切り替えるタイミングにおいて、電源動作検出部60から入力される電源動作通知信号に基づいて電源手段の動作が放電動作か充電動作かを判定する(ステップS101)。
電源動作判定部51によって電源手段の動作が放電動作であると判定された場合には(S101:放電)、放電動作処理部52及び状態制御部54は、図6に処理手順を示す放電動作ブロック制御処理を実行する(ステップS102)。一方、電源動作判定部51によって電源手段の動作が充電動作であると判定された場合には(S101:充電)、充電動作処理部53及び状態制御部54は、図7に処理手順を示す充電動作ブロック制御処理を実行する(ステップS103)。
(放電動作ブロック制御処理)
図5の放電動作ブロック制御処理(ステップS102)について図6を参照しつつ説明する。図6は図5の放電動作ブロック制御処理(ステップS102)の手順を示すフローチャートである。
放電動作処理部52は、図2の格納テーブルにおいて、半導体集積回路1全体に対応する動作クロック数及びフィールド「動作停止状態」に“動作状態”が格納されている論理ブロックに対応する動作クロック数の夫々に動作量保持部70が計測しているクロック数を加算し、格納テーブルの格納内容の更新を行う。そして、放電動作処理部52は、動作量保持部70が計測しているクロック数を“0”にリセットする(ステップS131)。
放電動作処理部52は、半導体集積回路1がこれから行う処理(対象の処理)を実行する上で動作が必要な論理ブロックのみ動作させる論理ブロックに決定し、それ以外の論理ブロックを動作を停止させる論理ブロックに決定する(ステップS132)。
状態制御部54は、ステップS132において動作させる論理ブロックに決定された論理ブロックに対応する状態制御線の制御信号の信号レベルをハイレベルにし、動作を停止させる論理ブロックに決定された論理ブロックに対応する状態制御線の制御信号の信号レベルをローレベルにする(ステップS133)。
放電動作処理部52は、図2の格納テーブルにおいて、ステップS132において動作させる論理ブロックに決定された論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“動作状態”を格納し、動作を停止させる論理ブロックに決定された論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“停止状態”を格納する(ステップS134)。そして、制御部50は図5の処理に戻る。
(充電動作ブロック制御処理)
図5の充電動作ブロック制御処理(ステップS103)について図7を参照しつつ説明する。図7は図5の充電動作ブロック制御処理(ステップS103)の手順を示すフローチャートである。
充電動作処理部53は、図2の格納テーブルにおいて、半導体集積回路1全体に対応する動作クロック数及びフィールド「動作停止状態」に“動作状態”が格納されている論理ブロックに対応する動作クロック数の夫々に動作量保持部70が計測しているクロック数を加算し、格納テーブルの格納内容の更新を行う。そして、充電動作処理部53は、動作量保持部70が計測しているクロック数を“0”にリセットする(ステップS151)。
充電動作処理部53は、動作クロック数の加算後の格納テーブルの動作クロック数を参照して、論理ブロック10a〜10dの夫々について、半導体集積回路1全体の動作クロック数から論理ブロックの動作クロック数を減算し、減算値を半導体集積回路1全体の動作クロック数で除算し、除算値を当該論理ブロックの停止率とする(ステップS152)。続いて、充電動作処理部53は、論理ブロック10a〜10dの停止率の中から最小の停止率を特定し、特定した最小の停止率に予め定められた値を加算し、加算値を動作閾値とする(ステップS153)。
充電動作処理部53は、半導体集積回路1がこれから行う処理(対象の処理)を実行する上で動作が必要な論理ブロックを動作させる論理ブロック(以下、「動作ブロック」と言う。)に決定する(ステップS154)。
充電動作処理部53は、動作ブロック以外の論理ブロックの全てを後述するステップS156からステップS159の処理対象にしたか否かを判定する(ステップS155)。
充電動作処理部53は、動作ブロック以外の論理ブロックの全てを処理対象にしていないと判定すると(S155:NO)、処理対象にしていない論理ブロックの1つに注目する(ステップS156)。そして、充電動作処理部53は、注目している論理ブロックの停止率が動作閾値以上であるか否かを判定する(ステップS157)。
充電動作処理部53は、注目している論理ブロックの停止率が動作閾値以上であると判定すると(S157:YES)、注目している論理ブロックを動作させる論理ブロック(以下、「変更動作ブロック」と言う。)に決定し(ステップS158)、ステップS155の処理へ移行する。一方、充電動作処理部53は、注目している論理ブロックの停止率が動作閾値以上でないと判定すると(S157:NO)、注目している論理ブロックを動作を停止させる論理ブロック(以下、「停止ブロック」と言う。)に決定し(ステップS159)、ステップS155の処理へ移行する。
充電動作処理部53によって動作ブロック以外の論理ブロックの全てを処理対象にしたと判定されると(S155:YES)、状態制御部54は、ステップS154において動作ブロックに決定された論理ブロック及びステップS158において変更動作ブロックに決定された論理ブロックに対応する状態制御線の制御信号をハイレベルにする。これとともに、状態制御部54は、ステップS159において停止ブロックに決定された論理ブロックに対応する状態制御線の制御信号の信号レベルをローレベルにする(ステップS160)。
充電動作処理部53は、図2の格納テーブルにおいて、動作ブロック及び変更動作ブロックの何れかに決定された論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“動作状態”を格納し、停止ブロックに決定された論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“停止状態”を格納する(ステップS161)。そして、制御部50は図5の処理に戻る。
<具体例>
図1から図7を参照して説明した半導体集積回路1の動作の具体例について図8を参照しつつ説明する。図8(a)及び図8(b)は図1の半導体集積回路1が行う論理ブロックの制御処理の具体例を説明するための図である。
本具体例では、半導体集積回路1は、対象となる処理を実行する上で動作させる必要がある論理ブロックが論理ブロック10a〜10dである構成A、動作させる必要がある論理ブロックが論理ブロック10aのみである構成B、動作させる必要がある論理ブロックが論理ブロック10a〜10dである構成C、動作させる必要がある論理ブロックが論理ブロック10cのみである構成Dの順番で動作するものとする。
また、半導体集積回路1が構成A及び構成Bで動作する期間は電源手段が放電動作を行っており、半導体集積回路1が構成C及び構成Dで動作する期間は電源手段が充電動作を行っているとする。
時間T1〜T2では、電源動作判定部51は電源手段の動作が放電動作であると判定する。放電動作処理部52は論理ブック10a〜10dの全てを動作させる論理ブロックに決定し、状態制御部54は論理ブロック10a〜10dが動作するように制御信号の生成を行う(構成A)。
時間T2〜T3では、電源動作判定部51は電源手段の動作が放電動作であると判定する。放電動作処理部52は論理ブック10aを動作させる論理ブロックに決定し、論理ブロック10b〜10dを動作を停止させる論理ブロックに決定する。状態制御部54は論理ブロック10aが動作するように、論理ブロック10b〜10dが動作を停止するように制御信号の生成を行う(構成B)。なお、時間T2〜T3では、電源手段の動作が放電動作なので、論理ブロック10b〜10dの中から停止率に基づいて動作させる論理ブロックを決定するための処理は行われない。
時間T3〜T4では、電源動作判定部51は電源手段の動作が充電動作であると判定する。充電動作処理部53は論理ブック10a〜10dの全てを動作させる論理ブロックに決定し、状態制御部54は論理ブロック10a〜10dが動作するように制御信号の生成を行う(構成C)。なお、半導体集積回路1が構成Cから構成Dに切り替わるとき、論理ブロック10b〜10dの停止率は、論理ブロック10a〜10dの停止率のうち最小の停止率に予め定められた値を加算した加算値(動作閾値)以上であるとし、論理ブロック10aの停止率は動作閾値未満であるとする。
時間T4〜T5では、電源動作判定部51は電源手段の動作が充電動作であると判定する。充電動作処理部53は論理ブック10cを動作させる論理ブロック(動作ブロック)に決定する。充電動作処理部53は、動作ブロック10c以外の論理ブロック10a,10b,10dのうち、停止率に基づいて、論理ブロック10b,10dを動作させる論理ブロック(変更動作ブロック)に決定し、論理ブロック10aを動作を停止させる論理ブロック(停止ブロック)に決定する。状態制御部54は論理ブロック10c及び論理ブロック10b,10dが動作するように、論理ブロック10aが動作を停止するように制御信号の生成を行う(構成D)。
上述した本実施の形態の半導体集積回路1によれば、電源手段が放電動作をしている場合には、半導体集積回路1は対象の処理を実行する上で動作が必要な論理ブロックのみ動作するように論理ブロックの動作状態と停止状態との切り替え制御を行う。このため、電源手段の動作が放電動作の場合には半導体集積回路1における消費電力量が抑制される。
また、半導体集積回路1が電力消費量の抑制が不要である電源手段が充電動作をしている場合には、半導体集積回路1は論理ブロック10a〜10dの停止率、言い換えると、動作率が論理ブロック間で近づくように、論理ブロックの動作状態と停止状態との切り替え制御を行う。これによって、論理ブロック間のクロックスキューを小さくすることができ、論理ブロックの経時劣化に起因するクロックスキューによる論理ブロック間のデータの受け渡しの誤りを防ぐことができる。また、より小さいクロックスキューに基づいた半導体集積回路1の設計を行うなうことが可能なため、論理ブロック間などに挿入する遅延素子の数を少なくすることができ、半導体集積回路1の消費電力量の抑制及び半導体集積回路1の面積の増大の抑制が可能になる。
≪第2の実施の形態≫
以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
但し、第1の実施の形態は論理ブロックの動作を停止させるためにクロックの供給を止めるゲーディドクロック技術を用いているが、本実施の形態は論理ブロックの動作を停止させるために電力供給を止める電源遮断技術を用いる。
なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と実質的に同じ構成要素には第1の実施の形態と同じ符号を付し、第1の実施の形態の説明が適用できるためその説明を省略する。
<構成>
本実施の形態の半導体集積回路の構成について図9を参照しつつ説明する。図9は本実施の形態の半導体集積回路の構成図である。
半導体集積回路1aは、第1の実施の形態の半導体集積回路1と論理ブロックのみ異なるものであり、その他の構成は半導体集積回路1の対応する構成と実質的に同じである。
(論理ブロックの構成)
半導体集積回路1aには論理ブロック200a〜200dが備えられており、論理ブロック200a〜200dは本発明に関連する部分に関する限り実質的に同じ構成をしている。
論理ブロック200aは、論理演算処理を行うものであって、論理素子11と、インバータ回路211〜213と、電源遮断回路220とを備える。
インバータ回路211〜213は、入力信号の信号レベルを反転した信号を出力信号として出力する。インバータ回路211の入力端子にクロック配線40が接続され、インバータ回路211の入力端子に入力されるクロック信号はインバータ回路211〜213を通過し、インバータ回路213から出力されるクロック信号が論理素子11の制御端子に入力される。なお、インバータ回路211〜213の個数は3個に限られるものではない。
電源遮断回路220は、状態制御線80aの制御信号の信号レベルがハイレベルのときに論理素子11及びインバータ回路211〜213を電源に接続することによって論理素子11及びインバータ回路211〜213に電力供給が行われるように動作する。これに対して、電源遮断回路220は、状態制御線80aの制御信号の信号レベルがローレベルのときに論理素子11及びインバータ回路211〜213を電源から遮断することによって論理素子11及びインバータ回路211〜213に電力供給が行われないように動作する。
上記の構成の論理ブロック200aでは、制御部50が状態制御線80aの制御信号の信号レベルをハイレベルにすることによって、論理素子11及びインバータ回路211〜213に電力供給が行われる。この結果、論理素子11及びインバータ回路211〜213は動作し、論理ブロック200aは動作状態になる。これに対して、制御部50が状態制御線80aの制御信号の信号レベルをローレベルにすることによって、論理素子11及びインバータ回路211〜213に電力供給が行われなくなる。この結果、論理素子11及びインバータ回路211〜213は動作せず、論理ブロック200aは停止状態になる。
なお、論理ブロック200b〜200dについても同様である。
[電源遮断回路の構成]
図9の電源遮断回路220の構成について図10を参照しつつ説明する。図10は図9の電源遮断回路220の構成図である。但し、モジュール260は図9の論理素子11やインバータ回路211〜213である。
電源遮断回路220は、インバータ回路221と、ソース電極が電源に接続され、ドレイン電極がモジュール260に接続されたPMOSトランジスタ222と、ドレイン電極がモジュール260に接続され、ソース電極がグランド板に接続されたNMOSトランジスタ223とを備える。
インバータ回路221の入力端子及びNMOSトランジスタ223のゲート電極は状態制御線80aに接続され、PMOSトランジスタ222のゲート電極はインバータ回路221の出力端子に接続されている。
状態制御線80aの制御信号の信号レベルがハイレベルのとき、PMOSトランジスタ222のゲート電極にはローレベルの信号が印加され、NMOSトランジスタ223のゲート電極にはハイレベルの信号が印加される。これによって、PMOSトランジスタ222及びNMOSトランジスタ223の双方がオン状態になって、モジュール260は電源に接続され、電源からモジュール260に電力供給が行われる。
これに対して、状態制御線80aの制御信号の信号レベルがローレベルのとき、PMOSトランジスタ222のゲート電極にはハイレベルの信号が印加され、NMOSトランジスタ223のゲート電極にはローレベルの信号が印加される。これによって、PMOSトランジスタ222及びNMOSトランジスタ223の双方がオフ状態になって、モジュール260は電源から遮断され、電源からモジュール260へ電力供給が行われなくなる。
≪第3の実施の形態≫
以下、本発明の第3の実施の形態に係る半導体集積回路について図面を参照しつつ説明する。
但し、第1の実施の形態は論理ブロックの動作を停止させるために論理素子などにクロックの供給を止めるゲーディドクロック技術を用い、第2の実施の形態は論理ブロックの動作を停止させるために電力供給を止める電源遮断技術を用いている。これに対して、本実施の形態は論理ブロックの動作を停止させるためにゲーティドクロック技術及び電源遮断技術の双方を用いる。
なお、第3の実施の形態では、第1の実施の形態と実質的に同じ構成要素には第1の実施の形態と同じ符号を付し、第1の実施の形態の説明が適用できるためその説明を省略する。
<構成>
本実施の形態の半導体集積回路の構成について図11を参照しつつ説明する。図11は本実施の形態の半導体集積回路の構成図である。
半導体集積回路1bは、論理ブロック300a〜300dと制御部50bと電源動作検出部60と劣化度保持部320とクロック配線40と状態制御線81a〜83aとを備える。なお、論理ブロック300a〜300dは本発明に関連する部分に関する限り実質的に同じ構成をしている。
(論理ブロックの構成)
論理ブロック300aは、論理演算処理を行うものであって、論理素子11と、クロックゲート回路310と、インバータ回路13a,13bと、電源遮断回路220bとを備える。
電源遮断回路220bは、図10に構成を示した電源遮断回路220と同じ構成をしており、状態制御線83aの制御信号の信号レベルがハイレベルのときに、論理素子11、クロックゲート回路310及びインバータ回路13a,13bを電源に接続することによって論理素子11、クロックゲート回路310及びインバータ回路13a,13bに電力供給が行われるように動作する。これに対して、電源遮断回路220bは、状態制御線83aの制御信号がローレベルのときに論理素子11、クロックゲート回路310及びインバータ回路13a,13bを電源から遮断することによって論理素子11、クロックゲート回路310及びインバータ回路13a,13bに電力供給が行われないように動作する。
クロックゲート回路310は、図12に示すように、NAND回路311とインバータ回路312とNOR回路313とを備える。NAND回路311の2つの入力端子には夫々クロック配線40と状態制御線81aとが接続され、NAND回路311の出力端子はインバータ回路312の入力端子に接続される。NOR回路313の2つの入力端子にはインバータ回路312の出力端子と状態制御線82aとが接続され、その出力端子はインバータ回路13aの入力端子に接続される。
状態制御線81aの制御信号の信号レベルがハイレベル、且つ、状態制御線82aの制御信号の信号レベルがローレベルのとき、クロックゲート回路310からの出力信号は、クロック配線40からクロックゲート回路310に供給されるクロック信号の信号レベルが反転したクロック信号になる。また、状態制御線81aの制御信号の信号レベルがローレベル、且つ、状態制御線82aの制御信号の信号レベルがローレベルのとき、クロックゲート回路310からの出力信号はハイレベルに固定されたクロック信号になる。さらに、状態制御線81aの制御信号の信号レベルがローレベル又はハイレベル、且つ、状態制御線82aの制御信号の信号レベルがハイレベルのとき、クロックゲート回路310からの出力信号はローレベルに固定されたクロック信号になる。
上記の構成の論理ブロック300aでは、制御部50bが状態制御線81aの制御信号の信号レベルをハイレベル、状態制御線82aの制御信号の信号レベルをローレベル、且つ、状態制御線83aの制御信号の信号レベルをハイレベルにすることによって、論理ブロック300aは動作状態になる。
また、制御部50bが状態制御線81aの制御信号の信号レベルをローレベル、状態制御線82aの制御信号の信号レベルをローレベル、且つ、状態制御線83aの制御信号の信号レベルをハイレベルにすることによって、論理素子11の制御端子にはハイレベルに固定されたクロック信号が入力されることになる。この結果、論理素子11は動作することなく、論理ブロック300aは停止状態になる。なお、以下において、この停止状態を「ハイレベル固定停止状態」と言う。
さらに、制御部50bが状態制御線81aの制御信号の信号レベルをローレベル又はハイレベル、状態制御線82aの制御信号の信号レベルをハイレベル、且つ、状態制御線83aの制御信号の信号レベルをハイレベルにすることによって、論理素子11の制御端子にはローレベルに固定されたクロック信号が入力されることになる。この結果、論理素子11は動作することなく、論理ブロック300aは停止状態になる。なお、以下において、この停止状態を「ローレベル固定停止状態」と言う。但し、論理ブロック300aをローレベル固定停止状態にする場合、制御部50b又は状態制御部54bが「状態制御線82aの制御信号の信号レベルをハイレベル、且つ、状態制御線83aの制御信号の信号レベルをハイレベルにする」と記載する。
さらに、制御部50bが状態制御線81aの制御信号の信号レベルをローレベル又はハイレベル、状態制御線82aの制御信号の信号レベルをローレベル又はハイレベル、且つ、状態制御線83aの信号レベルをローレベルにすることによって、クロックゲート回路310、インバータ回路13a,13b及び論理素子11に電力供給が行われなくなる。この結果、クロックゲート回路310、インバータ回路13a,13b及び論理素子11は動作せず、論理ブロック300aは停止状態になる。なお、以下において、この停止状態を「電源遮断停止状態」と言う。但し、論理ブロック300aを電源遮断停止状態にする場合、制御部50b又は状態制御部54bが「状態制御線83aの制御信号の信号レベルをローレベルにする」と記載する。
なお、論理ブロック300b〜300dについても同様である。
本実施の形態では、論理ブロック300a〜300dは、各動作停止状態(動作状態、ハイレベル固定停止状態、ローレベル固定停止状態、電源遮断停止状態)において、図13に示す劣化特性に従って劣化するものと仮定する。そして、論理ブロック300a〜300dは、ハイレベル固定停止状態、動作状態、ローレベル固定停止状態、電源遮断停止状態の順番で劣化が進みやすいものと仮定する。
なお、図13中の矢印aはハイレベル固定停止状態にある論理ブロックの劣化特性を指し、矢印bは動作状態にある論理ブロックの劣化特性を指す。また、矢印cはローレベル固定停止状態にある論理ブロックの劣化特性を指し、矢印dは電源遮断停止状態にある論理ブロックの劣化特性を指す。
(劣化度保持部の構成)
劣化度保持部320は、不図示の発振回路によって発振されたクロック信号CLKの立ち上がりエッジの数(クロック数)を計測する。
劣化度保持部320は、論理ブロック300a〜300dの劣化度及び動作停止状態を格納するための、図14に一例を示す格納テーブルを記憶する。但し、“ブロックA”,“ブロックB”、“ブロックC”及び“ブロックD”が夫々論理ブロック300a,300b,300c及び300dを示す。例えば、現時点の半導体集積回路1bの構成が構成aであり、構成aの直前の半導体集積回路1bの構成が構成bであるとすると、フィールド「劣化度」には構成bが終了した時点の劣化度が格納され、フィールド「動作停止状態」には構成aにおける各論理ブロック300a〜300dの動作停止状態(動作状態、ハイレベル固定停止状態、ローレベル固定停止状態、電源遮断停止状態)が格納される。
また、劣化度保持部320は、図13に示した、動作状態、ハイレベル固定停止状態、ローレベル固定停止状態及び電源遮断停止状態の夫々の劣化特性を記憶している。
(制御部の構成)
制御部50bは、電源動作判定部51と放電動作処理部52bと充電動作処理部53bと状態制御部54bとを備える。
放電動作処理部52bは、電源動作判定部51から放電動作処理指令信号を受けて、論理ブロック300a〜300dの夫々について、劣化度保持部320に記憶されている図14の格納テーブルのフィールド「劣化度」の格納内容を次のようにして更新し、劣化度保持部320が計測しているクロック数を“0”にリセットする。
図15に示すように、放電動作処理部52bは、対象の論理ブロックのフィールド「動作停止状態」に格納されている動作停止状態(動作状態、ハイレベル固定停止状態、ローレベル固定停止状態、電源遮断停止状態)に対応する劣化特性を劣化度保持部320から読み出す。そして、放電動作処理部52bは、対象の論理ブロックのフィールド「劣化度」から劣化度を読み出し、読み出した劣化度が劣化特性の曲線上に位置するように、読み出した劣化特性を時間軸方向に平行に移動する。そして、放電動作処理部52bは、劣化度保持部320が保持しているクロック数にクロック信号CLKの周期を乗算し、前回の構成の切り替わりから今回の構成の切り替わりまでの時間(以下、「処理時間」という。)を算出する。続いて、放電動作処理部52bは、移動後の劣化特性の曲線上を処理時間進めた位置の劣化度を新たな劣化度とし、対象の論理ブロックのフィールド「劣化度」に格納する。
更に、放電動作処理部52bは、論理ブロック300a〜300dのうち、半導体集積回路1bがこれから行う処理を実行する上で動作が必要な論理ブロックのみ動作させる論理ブロック(動作状態にする論理ブロック)に決定し、それ以外の論理ブロックを電源遮断を行うことによって動作を停止させる論理ブロック(電源遮断停止状態にする論理ブロック)に決定する。そして、放電動作処理部52bは、各論理ブロックの動作停止状態の情報を含む第1状態通知信号を状態制御部54bへ出力する。これとともに、放電動作処理部52bは、図14の格納テーブルにおいて、動作状態にする論理ブロックに決定した論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“動作状態”を格納し、電源遮断停止状態にする論理ブロックに決定した論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“電源遮断停止状態”を格納する。
充電動作処理部53bは、電源動作判定部51から充電動作処理指令信号を受けて、論理ブロック300a〜300dの夫々について、図15を参照して説明した処理内容と実質的に同じ処理内容を実行して、劣化度保持部320に記憶されている図14の格納テーブルのフィールド「劣化度」の格納内容を更新する。そして、充電動作処理部53bは、劣化度保持部320が計測しているクロック数を“0”にリセットする。
また、充電動作処理部53bは、論理ブロック300a〜300dのうち、半導体集積回路1bがこれから行う処理を実行する上で動作が必要な論理ブロックを動作させる論理ブロック(動作状態にする論理ブロック)に決定する。さらに、充電動作処理部53bは、動作状態にする論理ブロックに決定された論理ブロック以外の各論理ブロックを、上記の更新後の図14の格納テーブルの劣化度に基づいて、動作状態にする論理ブロック、電源遮断停止状態にする論理ブロック、ハイレベル固定停止状態にする論理ブロック及びローレベル固定停止状態にする論理ブロックの何れかに決定する。そして、充電動作処理部53bは、各論理ブロックの動作停止状態の情報を含む第2状態通知信号を状態制御部54bへ出力する。これとともに、充電動作処理部53bは、図14の格納テーブルにおいて、動作状態にする論理ブロックに決定した論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“動作状態”を格納し、電源遮断停止状態にする論理ブロックに決定した論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“電源遮断停止状態”を格納する。また、充電動作処理部53bは、ローレベル固定停止状態にする論理ブロックに決定した論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“ローレベル固定停止状態”を格納し、ハイレベル固定停止状態にする論理ブロックに決定した論理ブロックに対応するフィールド「動作停止状態」に“ハイレベル固定停止状態”を格納する。
状態制御部54bは、第1状態通知信号に基づいて、また、第2状態通知信号に基づいて、状態制御線81a〜83aの各制御信号の信号レベルを制御する。
但し、論理ブロックを動作状態にする場合、状態制御部54bは、動作状態にする論理ブロックに対応する状態制御線81aの制御信号の信号レベルをハイレベル、状態制御線82aの制御信号の信号レベルをローレベル、且つ、状態制御線83aの制御信号の信号レベルをハイレベルにする。
また、論理ブロックをハイレベル固定停止状態にする場合、状態制御部54bは、ハイレベル固定停止状態にする論理ブロックに対応する状態制御線81aの制御信号の信号レベルをローレベル、状態制御線82aの制御信号の信号レベルをローレベル、且つ、状態制御線83aの制御信号の信号レベルをハイレベルにする。
さらに、論理ブロックをローレベル固定停止状態にする場合、状態制御部54bは、ローレベル固定停止状態にする論理ブロックに対応する状態制御線82aの制御信号の信号レベルをハイレベル、且つ、状態制御線83aの制御信号の信号レベルをハイレベルにする。
さらに、論理ブロックを電源遮断停止状態にする場合、状態制御部54bは、電源遮断停止状態にする論理ブロックに対応する状態制御線83aの制御信号の信号レベルをローレベルにする。
<動作>
図11から図15を参照して構成を示した半導体集積回路1bの動作について図16を参照しつつ説明する。図16は図11の半導体集積回路1bが行う論理ブロック制御処理の手順を示すフローチャートである。
電源動作判定部51は、半導体集積回路1bが構成を切り替えるタイミングにおいて、電源動作検出部60から入力される電源動作通知信号に基づいて電源手段の動作が放電動作か充電動作かを判定する(ステップS301)。
電源動作判定部51によって電源手段の動作が放電動作であると判定された場合には(S301:放電)、放電動作処理部52b及び状態制御部54bは、図17に処理手順を示す放電動作ブロック制御処理を実行する(ステップS302)。一方、電源動作判定部51によって電源手段の動作が充電動作であると判定された場合には(S301:充電)、充電動作処理部53b及び状態制御部54bは、図18及び図19に処理手順を示す充電動作ブロック制御処理を実行する(ステップS303)。
(放電動作ブロック制御処理)
図16の放電動作ブロック制御処理(ステップS302)について図17を参照しつつ説明する。図17は図16の放電動作ブロック制御処理(ステップS302)の手順を示すフローチャートである。
放電動作処理部52bは、図14の格納テーブルにおいて、各論理ブロック300a〜300dの劣化度の算出及び更新を行い、劣化度保持部320が計測しているクロック数を“0”にリセットする(ステップS331)。
放電動作処理部52bは、半導体集積回路1bがこれから行う処理(対象の処理)を実行する上で動作が必要な論理ブロックのみ動作させる論理ブロック(動作状態にする論理ブロック)に決定し、それ以外の論理ブロックを電源遮断することによって動作を停止させる論理ブロック(電源遮断停止状態にする論理ブロック)に決定する(ステップS332)。
状態制御部54bは、各論理ブロック300a〜300dがステップS332において決定された動作停止状態(動作状態、電源遮断停止状態)になるように、状態制御線81a〜83aの各制御信号の信号レベルを制御する(ステップS333)。これによって、各論理ブロック300a〜300dは、ステップS332において決定された動作停止状態になる。
放電動作処理部52bは、図14の格納テーブルにおいて、各論理ブロック300a〜300dのフィールド「動作停止状態」の格納内容をステップS332において決定した動作停止状態(動作状態、電源遮断停止状態)に更新する(ステップS334)。そして、制御部50bは図16の処理に戻る。
(充電動作ブロック制御処理)
図16の充電動作ブロック制御処理(ステップS303)について図18及び図19を参照しつつ説明する。図18及び図19は図16の充電動作ブロック制御処理(ステップS303)の手順を示すフローチャートである。
充電動作処理部53bは、図14の格納テーブルにおいて、各論理ブロック300a〜300dの劣化度の算出及び更新を行い、劣化度保持部320が計測しているクロック数を“0”にリセットする(ステップS351)。
充電動作処理部53bは、論理ブロック300a〜300dの更新後の劣化度のうち最大の劣化度を特定し、特定した最大の劣化度に対して予め定められた第1係数、第2係数及び第3係数を乗算することによって第1閾値、第2閾値及び第3閾値を算出する(ステップS352)。なお、第1係数、第2係数及び第3係数は0以上1以下の値である。そして、第1係数の値が最も大きく、第2係数の値が2番目に大きく、第3係数の値が最も小さい。
充電動作処理部53bは、半導体集積回路1bがこれから行う処理(対象の処理)を実行する上で動作が必要な論理ブロックを動作させる論理ブロック(動作状態にする論理ブロック)に決定する(ステップS353)。なお、ステップS353において、動作させる論理ブロックに決定された論理ブロックを「動作ブロック」と言う。
充電動作処理部53bは、動作ブロック以外の論理ブロックの全てをステップS355〜ステップS362の処理対象にしたかを判定する(ステップS354)。
充電動作処理部53bは、動作ブロック以外の全てを処理対象にしていないと判定すると(S354:NO)、処理対象にしていない論理ブロックの1つに注目する(ステップS355)。そして、充電動作処理部53bは、注目している論理ブロックの劣化度が第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップS356)。
充電動作処理部53bは、注目している論理ブロックの劣化度が第1閾値以上であると判定すると(S356:YES)、注目している論理ブロックを最も劣化が進みにくい電源遮断停止状態にする論理ブロックに決定し(ステップS357)、ステップS354の処理へ移行する。一方、充電動作処理部53bは、注目している論理ブロックの劣化度が第1閾値以上でないと判定すると(S356:NO)、注目している論理ブロックの劣化度が第2閾値以上であるか否かを判定する(ステップS358)。
充電動作処理部53bは、注目している論理ブロックの劣化度が第2閾値以上であると判定すると(S358:YES)、注目している論理ブロックを2番目に劣化が進みにくいローレベル固定停止状態にする論理ブロックに決定し(ステップS359)、ステップS354の処理へ移行する。一方、充電動作処理部53bは、注目している論理ブロックの劣化度が第2閾値以上でないと判定すると(S358:NO)、注目している論理ブロックの劣化度が第3閾値以上であるか否かを判定する(ステップS360)。
充電動作処理部53bは、注目している論理ブロックの劣化度が第3閾値以上であると判定すると(S360:YES)、注目している論理ブロックを3番目に劣化が進みにくい動作状態にする論理ブロックに決定し(ステップS361)、ステップS354の処理へ移行する。一方、充電動作処理部53bは、注目している論理ブロックの劣化度が第3閾値以上でないと判定すると(S360:NO)、注目している論理ブロックを最も劣化が進みやすいハイレベル固定停止状態にする論理ブロックに決定し(ステップS362)、ステップS354の処理へ移行する。
充電動作処理部53bによって動作ブロック以外の論理ブロックの全てを処理対象にしたと判定されると(S354:YES)、状態制御部54bは、各論理ブロック300a〜300dがステップS353からステップS362の処理によって決定された動作停止状態(動作状態、電源遮断停止状態、ローレベル固定状態、ハイレベル固定停止状態)になるように、状態制御線81a〜83aの各制御信号の信号レベルを制御する(ステップS363)。これによって、各論理ブロック300a〜300dは、ステップS353からステップS362の処理によって決定された動作停止状態になる。
充電動作処理部53bは、図14の格納テーブルにおいて、各論理ブロック300a〜300dのフィールド「動作停止状態」の格納内容をステップS353からステップS362の処理によって決定された動作停止状態(動作状態、電源遮断停止状態、ローレベル固定停止状態、ハイレベル固定停止状態)に更新する(ステップS364)。そして、制御部50bは図16の処理に戻る。
上述した本実施の形態の半導体集積回路1bによれば、第1及び第2の実施の形態の半導体集積回路1,1aよる論理ブロックの劣化度の調整より精度の高い調整が期待できる。
≪第4の実施の形態≫
以下、第4の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、第1の実施の形態で説明した半導体集積回路1を携帯電話機に搭載するものである。
本実施の形態の携帯電話機400は、図20(a)に示すように、商用電源から電力供給を受けることなく自機に取り付けられた蓄電池のみから電力供給を受けて動作する場合、動作時間の観点から低消費電力の動作を行うことが好ましい。なお、この場合、携帯電話機400に取り付けられた蓄電池(上記の電源手段に対応)の動作は放電動作である。
また、携帯電話機400は、図20(b)に示すように、コンセント420に接続された充電スタンド410に取り付けられて商用電源から電力供給を受けながら或いは直接コンセント420に接続されて商用電源から電力供給を受けながら動作する場合、動作時間の観点からは特に低消費電力の動作を行う必要なない。なお、この場合、携帯電話機400に取り付けられた蓄電池の動作は充電動作である。
<構成>
図20の携帯電話機400は、図21に示すように、CPU(Central Processing Unit)401と、アンテナ402と、通信部403と、表示部404と、操作部405と、記憶部406と、音声処理部407と、マイク407aと、スピーカ407bとを備え、携帯電話機400には蓄電池408が取り付けられている。
CPU401は、携帯電話機400の全体の制御を行うものであって、第1の実施の形態で説明した半導体集積回路1を備える。但し、電源動作検出部60は、携帯電話機400が充電スタンド410に取り付けられ或いはコンセント420に直接接続されている場合に、蓄電池408の動作が充電動作であると検出し、それ以外の場合に蓄電池408の動作が放電動作であると検出する。なお、半導体集積回路1の構成及び動作は第1の実施の形態において説明した通りである。
通信部403は、音声通信及びデータ通信用の通信部であって、アンテナ402を介して他の機器と信号の送受信を行う。通信部403は、アンテナ402で受信された受信信号をCPU401へ出力し、CPU401から入力される送信信号をアンテナ402から送信する。
表示部404は、液晶ディスプレイなどにより構成されており、CPU401から入力される表示データの表示を行う。操作部405は、各種キーから構成されており、押下されたキーの押下信号をCPU401へ出力する。記憶部406には、携帯電話機400を制御するための各種制御プログラムや各種アプリケーションソフトが格納されている。
マイク407aはマイク周辺の音を集めて音声処理部407へ出力し、音声処理部407はマイク407bから入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU401へ出力する。音声処理部407はCPU401から入力されるデジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ407bへ出力し、スピーカ407bは音声処理部407から入力されるアナログ信号を音に変換して出力する。
携帯電話機400は、電波状況に応じた通信動作、複数の通信方式の夫々に応じた通信動作、異なる規格でエンコードされたコンテンツを表示する表示動作など、半導体集積回路1が使用する論理ブロックの数が異なる複数の動作を行う。
例えば、携帯電話機400は、4個の論理ブロックの動作が必要な第1の通信方式に応じた通信動作を行い、1個の論理ブロックの動作が必要な第2の通信方式に応じた通信動作を行う。この場合、携帯電話機400が備える半導体集積回路1は、図8を参照して説明したように、論理ブロック10a〜10dの動作及び停止の制御を行う。
≪補足≫
本発明は上記各実施の形態で説明した内容に限定されず、本発明の目的とそれに関連又は付随する目的を達成するためのいかなる形態においても実施可能であり、例えば、以下であってもよい。
(1)第1から第3の実施の形態の半導体集積回路1はプログラマブル論理回路としたが、これに限られるものではなく、例えば、複数の論理ブロックを有し、1以上の論理ブロックの単位で動作及び停止の制御が可能な半導体集積回路であってもよい。
(2)第1から第3の実施の形態では、論理ブロック単位で動作及び停止の制御を行っているが、これに限られるものではなく、例えば、2以上の論理ブロックを単位として動作及び停止の制御を行うようにしてもよい。また、動作及び停止の制御を行うための単位とする論理ブロックの数が異なっていてもよく、当該数は1以上であってもよい。この場合、論理ブロックの停止などの動作状態の制御に必要な配線資源や論理資源を節約することができる。
(3)第1から第3の実施の形態では、論理ブロック単位で動作及び停止の制御を行っているが、これに限られるものではなく、1以上の論理素子の単位で動作及び停止の制御を行うようにしてもよい。
(4)第1及び第3の実施の形態では、クロックゲート回路12,310を論理ブロックの内部に設けた場合であるが、全ての論理ブロックにおいてクロックゲート回路を論理ブロックの外部に設けてもよく、一部の論理ブロックにおいてのみクロックゲート回路を論理ブロックの外部に設けてもよい。
第2及び第3の実施の形態では、電源遮断回路220,220bを論理ブロックの内部に設けた場合であるが、全ての論理ブロックにおいて電源遮断回路を論理ブロックの外部に設けてもよく、一部の論理ブロックにおいてのみ電源遮断回路を論理ブロックの外部に設けてもよい。
(5)第1から第3の実施の形態では、制御部50,50bを論理ブロックとは別に設けているが、論理ブロックの何れかを制御部に利用するようにしてもよく、論理ブロックのある領域を制御部に利用するようにしてもよい。なお、制御部に利用する論理ブロックは動作を停止しないようにすればよく、また、制御部に利用する論理ブロックのある領域を動作を停止しないようにすれば良い。この場合、制御に適した論理粒度の論理ブロックを制御部に用いれば、半導体集積回路の小型化や低消費電力化を実現することができる。
また、論理ブロックを備える半導体集積回路とは別の半導体集積回路に制御部50,50bを搭載するようにしてもよい。
(6)第1から第3の実施の形態では、論理ブロックを4個としているが、論理ブロックの数は4個に限られるものではない。
(7)第1の実施の形態の半導体集積回路では、論理素子11の動作を停止させるために、ハイレベルに固定されたクロック信号を論理素子11の制御端子に入力されるようにしているが、これに限られるものではなく、ローレベルに固定されたクロック信号を論理素子の制御端子に供給することによって当該論理素子の動作を停止させるようにしてもよい。
(8)第1の実施の形態では、クロックゲート回路12としてNAND回路を用いているが、これに限られるものではなく、例えばNOR回路を用いてもよく、クロックゲート回路の構成は特に決まった構成にしなければならないと言うものではない。
同様に、第3の実施の形態では、クロックゲート回路310として図12に示す回路構成のクロックゲート回路を用いているが、クロックゲート回路310の回路構成は図12に示すものに限られるものではない。
(9)第2及び第3の実施の形態の電源遮断回路220,220bでは、電源とモジュール260との間及びモジュール260とグランド板との間の双方にスイッチ手段を設けているが、これに限られるものではなく、例えば、電源とモジュール260との間のみスイッチ手段を設けてもよく、また、モジュール260とグランド板との間のみスイッチ手段を設けてもよい。
また、電源遮断回路220,220bを構成するスイッチ手段として、NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタを使用する必要は必ずしもなく、別のスイッチ手段を用いてもよい。なお、用いるスイッチ手段はリーク電流の少ないスイッチ手段であることが好ましい。
(10)第1から第3の実施の形態において、半導体集積回路1,1a,1bが対象の処理を実行する上で動作させる必要がある論理ブロック以外の論理ブロックのうち動作させる論理ブロックに関して、クロック信号に関連する部分のみ動作させるようにしてもよい。
(11)第3の実施の形態では、電源手段が充電動作している場合に、制御部50bは、動作ブロック(半導体集積回路1bが対象の処理を実行する上で動作させることが必要な論理ブロック)以外の論理ブロックの動作停止状態を、ローレベル固定停止状態、動作状態、ハイレベル固定停止状態及び電源遮断停止状態の何れかになるように制御しているが、これに限られるものではない。例えば、電源手段が充電動作している場合に、制御部は、動作ブロック以外の論理ブロックの動作停止状態を、上記の任意の3つの動作停止状態の何れかになるように制御してもよく、上記の任意の2つの動作停止状態の何れかになるように制御してもよい。
(12)第3の実施の形態では、電源手段が放電動作している場合に、制御部50bは、動作ブロック(半導体集積回路1bが対象の処理を実行する上で動作させることが必要な論理ブロック)以外の論理ブロックの動作停止状態を電源遮断停止状態になるように制御しているが、これに限られるものではない。制御部は、動作ブロック以外の論理ブロックの動作停止状態をローレベル固定停止状態になるように制御してもよく、ハイレベル固定停止状態になるように制御してもよい。
(13)第1から第3の実施の形態では、電源手段が放電動作を行っているか、充電動作を行っているかによって論理ブロックの動作及び停止の制御の内容を切り替えるようにしているが、これに限られるものではなく、例えば、次のようなものであってもよい。
例えば、電源手段がリフレッシュに関係しない放電動作を行っているか、リフレッシュのための放電動作を行っているかによって論理ブロックの動作及び停止の制御の内容を切り替えるようにしてもよい。この場合、リフレッシュに関係しない放電動作では、図6或いは図17のフローチャートと実質的に同じ処理を行い、リフレッシュのための放電動作では、図7或いは図18及び図19のフローチャートと実質的に同じ処理を行うようにすればよい。
又は、電源手段がリフレッシュに関係しない放電動作を行っているか、リフレッシュのための放電動作を行っているか、充電動作を行っているかによって論理ブロックの動作及び停止の制御の内容を切り替えるようにしてもよい。この場合、リフレッシュに関係しない放電動作では、図6或いは図17のフローチャートと実質的に同じ処理を行い、リフレッシュのための放電動作及び充電動作では、図7或いは図18及び図19のフローチャートと実質的に同じ処理を行うようにすればよい。
(14)第1から第3の実施の形態では、電力消費量の抑制が不要な電源手段の動作は充電動作としているが、これに限られるものではなく、電力消費量の抑制が不要な電源手段の動作として、例えば、リフレッシュのための放電動作を挙げることができる。
(15)第1及び第2の実施の形態では、制御部50は最小の停止率に予め定められた値を加算して得られた加算値を動作閾値としているが、これに限られるものではなく、例えば次のようなものであってもよい。制御部は最小の停止率に予め定められた係数を乗算して得られた値を動作閾値としてもよい。また、制御部は、最大のクロック遅延量に対する最小のデータ遅延量の率より停止率の差に起因する遅延劣化率の差が小さくなるように定められた値を最小の停止率に加算して得られた加算値を動作閾値としてもよい。
(16)第1及び第2の実施の形態では、電源手段が充電動作している場合に、制御部50は動作ブロック(半導体集積回路1,1aがこれから行う処理を実行する上で動作させることが必要な論理ブロック)以外の論理ブロックの動作停止状態を決定するために各論理ブロックの停止率を用いているが、これに限られるものではなく、例えば、次のようなものであってもよい。
制御部は動作ブロック以外の論理ブロックの動作停止状態を決定するために停止時間そのものを用いるようにしてもよい。なお、論理ブロックの停止時間は半導体集積回路全体の動作クロック数から当該論理ブロックの動作クロック数を減算することによって得られた減算値にクロック信号CLKの周期を乗算することによって算出される。
制御部は動作ブロック以外の論理ブロックの動作停止状態を決定するために各論理ブロックの動作率を用いるようにしてもよく、動作時間そのものを用いるようにしてもよい。動作率又は動作時間を用いる場合には、例えば、制御部は動作率又は動作時間が最大の動作率又は最大の動作時間より所定の方法によって定められる値より小さい論理ブロックのみ動作させる論理ブロックに決定するようにすればよい。なお、論理ブロックの動作率は当該論理ブロックの動作クロック数を半導体集積回路全体の動作クロック数で除算することによって算出される。また、論理ブロックの動作時間は当該論理ブロックの動作クロック数にクロック信号CLKの周期を乗算することによって算出される。
また、制御部は動作ブロック以外の論理ブロックの動作停止状態を決定するために各論理ブロックの動作回数を用いるようにしてもよく、停止回数を用いるようにしてもよい。この場合には、動作量保持部の回路規模を小さくすることができる。
更に、論理ブロック10a〜10d毎に、時間を変数とするその遅延変動量を表す関数Fを用意する。制御部は、F(Tstop)/F(Tall)を算出し、各論理ブロック10a〜10dのF(Tstop)/F(Tall)が近づくように各論理ブロック10a〜10dの動作及び停止の制御を行うようにしてもよい。なお、Tstopは、対応する論理ブロックが停止している時間、Tallは半導体集積回路が動作している時間である。
また、遅延変動量を表す関数Fをクロックゲート回路12,310以降の構成も考慮して定めるようにすれば、クロックスキューをより小さくなるように制御することができる。
(17)第1〜第3の実施の形態では、制御部50,50bが論理ブロックの状態を制御するために専用の状態制御線を用いているが、これに限られるものではない。例えば、制御部は、半導体集積回路1,1a、1bの構成の制御用の構成制御線を用いて、各論理ブロックの動作停止状態を決定した動作停止状態になるような構成情報に基づく内部論理とすることで、各論理ブロックの動作停止状態を制御するようにしてもよい。
(18)第1から第3の実施の形態では、半導体集積回路1,1a,1bの構成が切り替わるタイミングでのみ論理ブロックを制御する状態の決定を行うようにしているが、これに限られるものではなく、例えば、論理ブロックを制御する状態の決定を所定時間周期で行うようにしてもよく、また、予め決定しておくようにしてもよい。
(19)第3の実施の形態では、ハイレベル固定停止状態、動作状態、ローレベル固定停止状態、電源遮断停止状態の順番で劣化が進みやすいものと仮定しているが、これに限られるものではなく、実際の製品において論理ブロック毎に劣化が進みやすい順番を決定するようにしてもよい。
(20)第3の実施の形態では、制御部50bは各論理ブロックの劣化度を劣化特性を時間軸方向に平行に移動するなどして算出しているが、これに限られるものではない。例えば、動作状態、ローレベル固定停止状態、ハイレベル固定停止状態及び電源遮断停止状態の夫々の劣化特性に対応する関数を用意しておき、制御部は関数を利用して各論理ブロックの劣化度を算出するようにしてもよい。
(21)第1及び第2の実施の形態の制御部50は、ステップS132又はS154において、半導体集積回路1,1aがこれから行う処理を実行する上で必要な論理ブロックの数を決定し、停止率が大きい順番に決定した数分の論理ブロックを動作させる論理ブロックに決定するようにしてもよい。
また、第3の実施の形態の制御部50bは、ステップS332又はS353において、半導体集積回路1,1aがこれから行う処理を実行する上で必要な論理ブロックの数を決定し、劣化度に基づいて決定した数分の論理ブロックを動作させる論理ブロックに決定するようにしてもよい。
(22)第4の実施の形態の携帯電話機400は第1の実施の形態の半導体集積回路1を搭載するものとしたが、これに限られるものではなく、第2又は第3の実施の形態の半導体集積回路1a,1bを搭載するようにしてもよく、半導体集積回路1,1a、1bを変形した半導体集積回路を搭載するようにしてもよい。
(23)第4の実施の形態では、半導体集積回路を搭載する対象として、携帯電話機を例に挙げて説明したが、これに限られるものではなく、半導体集積回路を搭載する対象は、例えば、PDA(PersonalDigital Assistant)などの携帯端末であってもよい。また、半導体集積回路を搭載する対象は、テレビ、DVDプレイヤー及びカーナビゲーションシステムなどの映像表示装置であってもよく、DVDレコーダ、ビデオカメラ、デジタルスチールカメラ、セキュリティカメラなどの映像記録装置であってもよい。更に、半導体集積回路を搭載する対象は、通信装置内の通信システムであってもよく、セキュリティ処理システムであってもよい。
(24)第1から第3の実施の形態の半導体集積回路1,1a,1bは、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてよい。各回路を個別に1チップとしてもよいし、全ての回路又は一部の回路を含むように1チップ化されてもよい。
ここでは、LSIとして記載したが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
本発明は、半導体集積回路が備える論理ブロックの動作制御に利用することができる。
第1の実施の形態に係る半導体集積回路の全体の構成図。 図1の動作量保持部の保持内容の一例を示す図。 図1の論理ブロックの構成図。 図1の制御部の構成図。 図1の半導体集積回路が行う論理ブロック制御処理の手順を示すフローチャート。 図5の放電動作ブロック制御処理の手順を示すフローチャート。 図5の充電動作ブロック制御処理の手順を示すフローチャート。 図1の半導体集積回路が行う論理ブロックの制御処理の具体例を説明するための図。 第2の実施の形態に係る半導体集積回路の構成図。 図9の電源遮断回路の構成図。 第3の実施の形態の半導体集積回路の構成図。 図11のクロックゲート回路の構成図。 図11の論理ブロックの各状態における劣化特性の概要を示す図。 図11の劣化度保持部の保持内容の一例を示す図。 図11の放電動作処理部及び充電動作処理部が行う論理ブロックの劣化度の算出方法を説明するための図。 図11の半導体集積回路が行う論理ブロック制御処理の手順を示すフローチャート。 図16の放電動作ブロック制御処理の手順を示すフローチャート。 図16の充電動作ブロック制御処理の手順を示すフローチャート。 図16の充電動作ブロック制御処理の手順を示すフローチャート。 第4の実施の形態の携帯電話機の動作を説明するための斜視図。 図20の携帯電話機の構成図。
1 半導体集積回路
10a〜10d 論理ブロック
11 論理素子
12 クロックゲート回路
13a,13b インバータ回路
50 制御部
51 電源動作判定部
52 放電動作処理部
53 充電動作処理部
54 状態制御部
60 電源動作検出部
70 動作量保持部

Claims (8)

  1. 動作及び停止に係る複数の状態を切り替え可能な論理ブロックを複数有する半導体集積回路において、
    電源手段の動作に係る動作情報を取得する動作取得手段と、
    前記動作取得手段によって取得される動作情報が電力消費量の抑制が不要な所定の動作を示す場合に、各前記論理ブロックの過去の状態に係る動作停止情報に基づいて前記論理ブロックを制御する状態を決定する状態決定手段と、
    前記論理ブロックの状態を前記状態決定手段によって決定された状態に制御する状態制御手段と、
    を備えることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記所定の動作は前記電源手段の充電動作である
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記状態決定手段は、更に、前記動作停止情報が電源手段の放電動作を示す場合には、対象の処理を実行する上で動作する必要がある論理ブロックのみ動作する状態に決定する
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路。
  4. 前記論理ブロックの動作停止情報は、当該論理ブロックが過去に停止する状態にあった停止率であり、
    前記状態決定手段は、前記論理ブロックを制御する状態の決定を複数の前記論理ブロックの停止率に基づいて行う
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  5. 前記状態決定手段は、複数の前記論理ブロックの停止率の中から最小の停止率を特定し、前記論理ブロックのうち前記最小の停止率より所定の方法に従って定められる値以上値が大きい停止率の前記論理ブロックのみ制御する状態を動作する状態に決定する
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体集積回路。
  6. 前記動作及び停止に係る複数の状態には、劣化度が異なる複数の状態があり、
    前記状態決定手段は、複数の前記論理ブロックの夫々の劣化度を当該論理ブロックの前記動作停止情報に基づいて特定し、特定した各前記論理ブロックの劣化度に基づいて劣化度が大きいほど劣化する度合いが小さい状態に制御されるように各前記論理ブロックを制御する状態の決定を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  7. 動作及び停止に係る複数の状態を切り替え可能な論理ブロックを複数有する半導体集積回路において行われる半導体集積回路の制御方法において、
    電源手段の動作に係る動作情報を取得する動作取得ステップと、
    前記動作取得ステップにおいて取得される動作情報が電力消費量の抑制が不要な所定の動作を示す場合に、各前記論理ブロックの過去の状態に係る動作停止情報に基づいて前記論理ブロックを制御する状態を決定する状態決定ステップと、
    前記論理ブロックの状態を前記状態決定ステップにおいて決定された状態に制御する状態制御ステップと、
    を有することを特徴とする半導体集積回路の制御方法。
  8. 電源手段と、動作及び停止に係る複数の状態を切り替え可能な論理ブロックを複数有する半導体集積回路とを有する端末システムにおいて、
    前記半導体集積回路は、
    電源手段の動作に係る動作情報を取得する動作取得手段と、
    前記動作取得手段によって取得される動作情報が電力消費量の抑制が不要な所定の動作を示す場合に、各前記論理ブロックの過去の状態に係る動作停止情報に基づいて前記論理ブロックを制御する状態を決定する状態決定手段と、
    前記論理ブロックの状態を前記状態決定手段によって決定された状態に制御する状態制御手段と、
    を備えることを特徴とする端末システム。
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