JP4806417B2 - 論理ブロック制御システム及び論理ブロック制御方法 - Google Patents
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Description
また、携帯端末のようなシステムに用いる回路での消費電力を抑える技術として、動作する必要がないフリップフロップ(以下、FFという。)などへのクロック供給を止めるゲーディドクロック技術が知られている。また、回路での消費電力を抑える技術として、電源とモジュールとの間に配置されたスイッチを必要に応じてオフ状態にし、リーク電流を削減する技術(以下、電源遮断技術という。)が知られている。
ここで、クロックスキューについて説明する。
クロック信号CLK1が立ち上がってからクロック信号CLK2が立ち上がるまでの時間(クロック信号CLK1とクロック信号CLK2との遅延差)をT1001、T1011とする。また、クロック信号CLK1が立ち上がってからレジスタ1002の入力が変化するまでの時間をT1002、T1012とする。
クロック信号CLKはデューティ比50%のクロック信号であり、クロック信号CLKがゲート回路2010、2020に入力される。
イネーブル信号EN1がハイレベルのとき、ゲート回路2010からクロック信号が出力される。これにより、PMOSトランジスタP2011、P2012は、ほぼ同じ時間だけオン状態になり、ほぼ同じだけNBTIの影響を受け、ほぼ同じだけ電流能力が低下する。
なお、ここでは、NチャネルMOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタという。)N2011、N2012、N2021、N2022では電流能力の低下は起こらないものとする。
クロック信号CLKの立ち上がりエッジE2010に対して、ノードN1、N4の信号は所定時間遅れて立ち上がる。ノードN2、N5の信号はノードN1、N4の信号が立ち上がってから所定時間遅れて立ち下がる。ノードN3、N6の信号はノードN2、N4の信号が立ち下がってから時間T2012、T2022遅れて立ち上がる。図15に示すように、PMOSトランジスタP2012はPMOSトランジスタP2022より電流能力の低下が大きいので、時間T2012は時間T2022より大きい。
なお、図15に一例を示すように、PMOSトランジスタなど経時劣化する素子を含む様々な回路間で経時劣化する素子の動作時間が異なることによって入力に対する出力の遅延量に差が生じる。
そこで、本発明は、論理ブロック内の素子の経時劣化に起因するクロックスキューなどによって論理ブロック間のデータの受け渡しの誤動作が起こることを防ぐことが可能な論理ブロック制御システム及び論理ブロック制御方法を提供することを目的とする。
上記の論理ブロック制御システムによれば、論理ブロック内の例えばPチャネルMOSトランジスタのオン時間が短いときには全ての論理ブロックを動作させるようにして、全ての論理ブロック内の例えばPチャネルMOSトランジスタを劣化させるようにしている。このため、例えばPチャネルMOSトランジスタの劣化が急激に進むオン時間が短いときでも、論理ブロック間の劣化度の差が大きくなることを回避でき、論理ブロック間のデータの受け渡しを正常に行うことが可能になる。
上記論理ブロック制御システムにおいて、各前記論理ブロックに対応して、制御信号が第1論理状態のときにクロック信号を通過させ、前記制御信号が第2論理状態のときにはクロック信号の通過を遮断するクロックゲート手段をさらに備え、前記制御手段は、前記決定手段により決定される前記論理ブロックに対応する前記クロックゲート手段に供給する前記制御信号を前記第2論理状態にすることによって当該論理ブロックの動作を停止させるようにしてもよい。
上記論理ブロック制御システムにおいて、各前記論理ブロックに対応して、制御信号が第1論理状態のときに前記論理ブロックを電源と電気的に接続し、前記制御信号が第2論理状態のときに当該論理ブロックを前記電源と電気的に遮断する電源遮断手段をさらに備え、前記制御手段は、前記決定手段により決定される前記論理ブロックに対応する前記電源遮断手段に供給する前記制御信号を前記第2論理状態にすることによって当該論理ブロックの動作を停止させるようにしてもよい。
本発明の論理ブロック制御システムは、論理演算処理を行う論理ブロックを複数有し、各前記論理ブロック間の配線状態をプログラマブルに設定変更可能なプログラマブル論理回路部と、各前記論理ブロックの動作時間に基づいて、複数の前記論理ブロックの中から、対象の処理を実行する上で動作を停止させることが可能な論理ブロックのブロック数分、動作を停止させる論理ブロックを決定する決定手段と、前記決定手段により決定される前記論理ブロックの動作を停止させ、前記対象の処理を実行可能となるように各前記論理ブロック間の配線状態の設定変更を行う制御手段と、を備える。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<全体構成>
本実施の形態のプログラマブル論理回路の構成について図1を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態のプログラマブル論理回路の構成図である。
プログラマブル論理回路部1は、複数の論理ブロック10(図1では4個のみ図示)と、各論理ブロック10間を接続する各論理ブロック10間でデータを受け渡すためのデータ配線30と、各論理ブロック10間のデータ配線30の接続をプログラムにより設定変更するための配線切替スイッチ20と、を備える。
プログラマブル論理回路部1は、さらに、動作量保持部60を備える。動作量保持部60は、不図示の発振回路によって発振されるクロック信号CLKをカウントすることによって、プログラマブル論理回路部1の動作量に対応する動作クロック数を保持する。動作量保持部60と制御回路50とは動作量転送線80aによって接続されており、動作量保持部60に保持されている動作クロック数が制御回路50によって読み出され、動作クロック数が制御回路50によってリセットされる。
なお、図1では、1つの論理ブロック10のみデータ配線30に接続されている様子を示しているが、全ての論理ブロックがデータ配線30に接続されている。
(記憶部3の記憶内容)
図1の記憶部3の記憶内容について図2を参照しつつ説明する。図2は図1の記憶部3の記憶内容を示す図である。
また、記憶部3は、論理ブロック10毎に、論理ブロック10の動作量に対応する動作クロック数を記憶する。図2ではフィールド「ブロック」の“論理ブロックa”、“論理ブロックb”、“論理ブロックc”、“論理ブロックd”が論理ブロック10を示す。
(論理ブロック10の構成)
図1の論理ブロック10の構成について図3を参照しつつ説明する。図3は図1の論理ブロック10の構成図である。
論理ブロック10は、入力端がクロック配線40及び制御信号線70に接続されたクロックゲート回路12を備える。制御信号線70の信号レベルがハイレベルのとき、クロックゲート回路12はクロック配線40を介して供給されるクロック信号を通過させて、出力端からクロック信号を出力する。一方、制御信号線70の信号レベルがローレベルのとき、クロックゲート回路12はクロック配線40を介して供給されるクロック信号を遮断し、出力端からローレベルの信号を出力する。このように、クロックゲート回路12によってクロック信号を遮断することにより、クロックゲート回路12の後段にある論理素子11などの動作が停止させられる。
(制御回路2、制御回路50の構成)
図1の制御回路2及び制御回路50の構成について図4を参照しつつ説明する。図4は図1の制御回路2及び制御回路50の構成図である。
「制御回路50の構成」
制御回路50は、動作クロック数転送部51と、制御信号生成部52とを備える。
また、制御信号生成部52は、停止ブロック決定部2dから動作を止めると指定された論理ブロック10以外の論理ブロック10に対応する制御信号線70の信号をハイレベルにする。これによって、クロックゲート回路12は供給されるクロック信号を通過させ、クロックゲート回路12からクロック信号が出力される。
「制御回路2の構成」
制御回路2は、停止可能ブロック数取得部2aと、動作クロック数取得部2bと、停止率算出部2c、停止ブロック決定部2dと、を備える。
動作クロック数取得部2bは、動作クロック数転送部51から入力される動作量に対応する動作クロック数を、記憶部3に記憶されている該当するブロック(全体、論理ブロックaなど)の動作クロック数に加算する。なお、動作クロック数を該当するブロックの動作クロック数に加算することを可能にするために、例えば、動作クロック数転送部51がいずれの動作量保持部14、60の動作クロック数であるかを示す情報を動作クロック数取得部2bへ出力する。
停止率算出部2cは、論理ブロック10の動作時間Trunを、記憶部3に記憶されているフィールド「ブロック」の当該論理ブロック10に対応する動作クロック数に上記の時間Tを乗算することによって算出する。
さらに、停止率算出部2cは、論理ブロック10の停止率を、算出した当該論理ブロック10の停止時間Tstopを算出した動作時間Tallで除算することによって算出する。
停止ブロック決定部2dは、複数の論理ブロック10の中から、停止率算出部2cによって算出された停止率が低い順番に停止可能ブロック数分の論理ブロック10を選ぶ。そして、停止ブロック決定部2dは、選んだ論理ブロック10を動作を停止させる論理ブロック(以下、停止ブロックという。)に決定し、停止ブロックを示す情報を制御回路50の制御信号生成部52へ出力する。
<動作>
図1から図4を参照して構成を示したプログラマブル論理回路の動作について図5を参照しつつ説明する。図5は図1のプログラマブル論理回路が行う論理ブロック制御処理のフローチャートである。
続いて、論理クロック数取得部2bは動作クロック数転送部51から入力される動作クロック数を基に記憶部3の内容を更新し、停止率算出部2cは各論理ブロック10の停止率を算出する(ステップS102)。
停止ブロック決定部2dは変数jの値が停止可能ブロック数N以上であるかを判定する(ステップS104)。
変数jの値が停止可能ブロック数N以上でなければ(S104:NO)、停止ブロック決定部2dは、停止ブロックとして、既に停止ブロックとして決定された論理ブロックを除いて、停止率が最も低い論理ブロックを停止ブロックに決定する(ステップS105)。
変数jの値が停止可能ブロック数N以上であれば(S104:YES)、制御信号生成部52は停止ブロックに決定された論理ブロック10に対応する制御信号線70の信号をローレベルにすることによって停止ブロックの動作を止める。また、制御信号生成部52は停止ブロックに決定された論理ブロック10を除く論理ブロック(以下、動作ブロックという。)10に対応する制御信号線70の信号をハイレベルにする。制御部50は、動作ブロックで対象の処理の実行を可能にするめに動作ブロック及び停止ブロックに基づいて論理ブロック間の配線状態を設定する(ステップS107)。
<具体例>
図1から図5を参照しつつ説明したプログラマブル論理回路の動作の具体例について図6を参照しつつ説明する。図6は図1のプログラマブル論理回路が行う論理ブロック制御処理の具体例を示す図ある。
時間T1〜時間T2では、制御部2は、論理ブロック10a〜10dの停止率が同じであるので、論理ブロック10b〜10dを停止ブロックに決定し、論理ブロック10aを動作ブロックに決定する(構成B)。
時間T3〜時間T4では、制御部2は、論理ブロック10aの停止率が最も低いので、論理ブロック10aを停止ブロックに決定する。また、制御部2は、論理ブロック10b〜10dの停止率が同じであるので、論理ブロック10b、10dを停止ブロックに決定し、論理ブロック10cを動作ブロックに決定する(構成C)。
時間T5〜時間T6では、制御部2は、論理ブロック10a、10cの停止率が最も低いので、論理ブロック10a、10cを停止ブロックに決定する。また、制御部2は、論理ブロック10b、10dの停止率が同じであるので、論理ブロック10bを停止ブロックに決定し、論理ブロック10dを動作ブロックに決定する(構成D)。
時間T7〜時間T8では、制御部2は、論理ブロック10a、10c、10dの停止率が最も低いので、論理ブロック10a、10c、10dを停止ブロックに決定し、論理ブロック10bを動作ブロックに決定する(構成E)。
論理ブロック間の論理ブロックの経時劣化に起因する最大のクロックスキューは、構成Bの処理が終わった後の論理ブロック10aとそれ以外の論理ブロックとの間のクロックスキューである。このため、構成Bの処理が終わった後の論理ブロック10aとそれ以外の論理ブロックとの間のクロックスキューに対処可能なスキューマージンを論理ブロック間にいれればよい。
<効果>
上述した本実施の形態によれば、各論理ブロックの停止時間に関連する停止率を基に、停止率が低い順に、停止ブロックを決定するようにしているため、論理ブロック10の動作量を論理ブロック間で均等にすることが可能になる。従って、論理ブロック間のクロックスキューの大きさを抑えることが可能になって、論理ブロックの経時劣化に起因するクロックスキューによる論理ブロック間のデータの受け渡しの誤りを防ぐことができる。
≪第2の実施の形態≫
以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態では、プログラマブル論理回路部1が備える論理ブロックの構成及び論理ブロックの動作を停止させる制御信号線70のレベルが第1の実施の形態と異なっており、その他の構成は第1の実施の形態と実質的に同じである。
<構成>
(制御回路50a、論理ブロック200の構成)
第2の実施の形態の制御回路50a及び論理ブロック200の構成について図7を参照しつつ説明する。図7は本実施の形態の制御回路50a及び論理ブロック200の構成図である。
「制御回路50aの構成」
制御回路50aは、動作クロック数転送部51と、制御信号生成部52aとを備える。
「論理ブロック200」
論理ブロック200は、論理演算処理を行うものであって、クロック信号に同期して動作するフリップフロップなどの論理素子210(図7では1個のみ図示)を複数含む。
動作量保持部230は、電源と電気的に接続されている期間、つまり、論理ブロック200が動作している期間、不図示の発振回路によって発振されるクロック信号をカウントし、論理ブロック200の動作量に対応する動作クロック数を保持する。
(電源遮断回路の構成)
図7の電源遮断回路220の構成について図8を参照しつつ説明する。図8は図7の電源遮断回路220の構成図である。
電源遮断回路220は、ソースが電源に接続され、ドレインがモジュール260に接続されたPMOSトランジスタP201と、ドレインがモジュール260に接続され、ソースがグランド板に接続されたNMOSトランジスタN201を備える。
制御信号線70の信号がローレベルのとき、モジュール260は電源に電気的に接続されて、モジュール260に電力供給が行われ、モジュール260は動作を行う。これに対して、制御信号線70の信号がハイレベルのとき、モジュール260は電源に電気的に遮断されて、モジュール260に電力供給が行われず、モジュール260は動作を停止する。
≪第3の実施の形態≫
以下、本発明の第3の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
また、第2の実施の形態は、第1の実施の形態の停止率と異なる後述する停止率を利用する。
なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と実質的に同じ構成要素には第1の実施の形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
<トランジスタの経時劣化の概要>
PMOSトランジスタの経時劣化の概要について図9を参照しつつ説明する。図9はPMOSトランジスタの経時劣化の概要を示す図である。
<構成>
(制御回路300の構成)
制御回路300は、停止可能ブロック数取得部2aと、動作クロック数取得部2bと、閾値比較部301と、停止率算出部302、停止ブロック決定部303とを備える。
第1閾値及び第2閾値について述べる。
例えば、一部の論理ブロックを停止させた場合に、論理ブロック間の劣化度の相違に起因する論理ブロック間のデータの受け渡しにエラーが生じる可能性があると推定される、プログラマブル論理回路の最大の動作量以上の動作量を第1閾値にする。
なお、第1閾値は第2閾値より小さい。
停止率算出部302は、F(Tall)と論理ブロック10のF(Tstop)とを算出し、当該論理ブロック10の停止率をF(Tstop)をF(Tall)で除算することによって算出する。
停止ブロック決定部303は、閾値比較部301の比較の結果、全体の動作量が第1閾値未満の場合には、停止ブロックをなしとし、全ての論理ブロック10を動作ブロックに決定する。
停止ブロック決定部303は、閾値比較部301の比較の結果、全体の動作量が第2閾値以上の場合、プログラマブル論理回路部1が備える複数の論理ブロックから、任意に停止可能ブロック数分の論理ブロック10を停止ブロックに決定する。
<動作>
図10を参照して説明したプログラマブル論理回路の動作について図11を参照しつつ説明する。図11は図10のプログラマブル論理回路が行う論理ブロック制御処理のフローチャートである。
全体の動作量が第1閾値未満であれば(S201:YES)、停止ブロック決定部302は、停止ブロックをなしに決定し、制御部50は全ての論理ブロックを動作させる(ステップS202)。
全体の動作量が第2閾値未満であれば(S203:YES)、ステップS204〜ステップS210で行われる。ステップS204〜ステップS210では、論理ブロックの停止率の算出の仕方を除き、図5のステップS101〜ステップS107と実質的に同じ処理が行われる。
停止ブロック決定部303は、動作を停止させる論理ブロックとして、プログラマブル論理回路1が備える複数の論理ブロックから、任意に、停止可能ブロック数N分の論理ブロックを選び、選んだ論理ブロックを停止ブロックに決定する(ステップS212)。
≪補足≫
なお、本発明は上記各実施の形態で説明した内容に限定されず、本発明の目的とそれに関連又は付随する目的を達成するためのいかなる形態においても実施可能であり、例えば、以下であってもよい。
(1)上記の実施の形態では、論理ブロックの停止時間を基に動作を停止させる論理ブロックを決定するようにしているが、論理ブロックの動作時間を基に動作を停止させる論理ブロックを決定するようにしてもよい。
(2)上記の第1及び第2の実施の形態においても、第3の実施の形態と同じく、プログラマブル論理回路部1の動作量が第1閾値以上で第2閾値未満の場合にだけ、停止時間に基づく停止率を利用した停止ブロックの決定処理を実行するようにしてもよい。
(3)上記実施の形態では各論理ブロックの停止率を利用して停止ブロックを決定するようにしているが、各論理ブロックの停止時間そのものを利用してもよく、各論理ブロックの停止回数を利用するようにしてもよい。
(4)上記実施の形態に、例えば、プログラム論理回路が動作している期間中、各論理ブロックの停止率を算出し、停止ブロックの停止率が全ての動作ブロックの停止率に対して所定の範囲にあるかを判断し、停止率が何れかの動作ブロックの停止率に対して所定の範囲内になかった停止ブロックを検出し、検出した停止ブロックを強制的に動作させる機能を付加してもよい。ここで、所定の範囲は、論理ブロック間の劣化度の差により論理ブロック間でデータの受け渡しができなくなる可能性があると推定される論理ブロック間の停止率の差を基に定められる設計事項である。例えば、所定の範囲は、動作している論理ブロックの停止率の90%以上である。
(5)上記の実施の形態では、プログラム論理回路部の全体の動作量や各論理ブロックの動作量を計測するために、不図示の発振回路が発振するクロック信号のクロック数をカウントするようにしているが、不図示の発振回路が発振するクロック信号を分周回路で分周し、分周したクロック信号をカウントするようにしてもよい。
(6)上記実施の形態では、プログラマブル論理回路部1が備える論理ブロックを夫々独立して論理ブロックの停止などの動作状態を制御しているが、複数の論理ブロックを複数のグループに分け、グループ単位で論理ブロックの停止などの動作状態を制御するようにしてもよい。この場合、論理ブロックの停止などの動作状態の制御に必要な配線資源や論理資源を節約することができる。
(7)上記実施の形態では、論理ブロックの停止制御などを行う制御機構を、プログラマブル論理回路部1の外部と内部の夫々に分割して設けた制御回路で実現しているが、外部のみに設けた制御回路又は内部のみに設けた制御回路で実現するようにしてもよい。さらに、上記制御機構の機能の一部を有する制御回路を論理ブロック内に設けるようにしてもよい。
(8)上記実施の形態では、制御回路を論理ブロックとは別に設けているが、論理ブロックの何れかを制御回路に利用するようにしてもよい。この場合、制御に適した論理粒度の論理ブロックを制御回路に用いれば、プログラマブル論理回路の小型化や低消費電力化を実現することができる。
(9)上記実施の形態に、各論理ブロックの停止状況を示すレジスタを設けてもよい。この場合、レジスタ値を利用することによって、動作開始後に、構成が追加変更される場合でも各論理ブロックの動作状況にあった制御を行うことができる。
(10)上記実施の形態では、実動作中に構成が切り替わるときに停止ブロックの選択処理を行うようにしているが、処理を行う構成及び当該構成の実行時間を利用して予め停止ブロックの選択処理を行ってもよい。
(11)上記実施の形態では、クロックゲート回路や電源遮断回路を論理ブロックの内部に設けた場合であるが、全ての論理ブロックにおいてクロックゲート回路や電源遮断回路を論理ブロックの外部に設けてもよく、一部の論理ブロックにおいてのみクロックゲート回路や電源遮断回路を論理ブロックの外部に設けてもよい。
(12)第2の実施の形態では、電源とモジュールの間を電気的に接続するか切断するかによって論理ブロックの動作状態を制御しているが、電源電圧のレベルを切り替えることによって論理ブロックの動作状態を制御するようにしてもよい。
(13)第2の実施の形態では、電源とモジュール260とを電気的に接続し或いは遮断するためのスイッチ手段(PMOSトランジスタP201)と、モジュール260とグランド板とを電気的に接続し或いは遮断するためのスイッチ手段(NMOSトランジスタN201)とを設けているが、電源とモジュール260とを電気的に接続し或いは遮断するスイッチ手段のみを設けるようにしてもよく、モジュール260とグランド板とを電気的に接続し或いは遮断するスイッチ手段のみを設けるようにしてもよい。
(14)上記実施の形態のプログラマブル論理回路を携帯電話機に適用する場合、無線基地局が送信するビーコン信号を間欠受信するタイミングで、動作を停止させる論理ブロックの決定処理を行うようにしてもよい。
(15)上記実施の形態において、動作量保持部がクロック信号をカウントすることによってプログラマブル論理回路部全体や論理ブロックの動作クロック数を保持するようにしているが、動作量保持部を不揮発性のメモリなどで構成するとともに、クロック信号をカウントする専用のカウンタ回路を設け、制御回路が動作している論理ブロックやプログラマブル論理回路部に対応する動作量保持部の値をカウンタ回路の出力に応じて1インクリメントするようにしてもよい。
2 制御回路
2a 停止可能ブロック数取得部
2b 動作クロック数取得部
2c 停止率算出部
2d 停止ブロック決定部
3 記憶部
10 論理ブロック
12 クロックゲート回路12
14 動作量保持部
50 制御回路
51 動作クロック数転送部
52 制御信号生成部
60 動作量保持部
Claims (8)
- 論理演算処理を行う論理ブロックを複数有し、各前記論理ブロック間の配線状態をプログラマブルに設定変更可能なプログラマブル論理回路部と、
各前記論理ブロックの停止時間に基づいて、複数の前記論理ブロックの中から、対象の処理を実行する上で動作を停止させることが可能な論理ブロックのブロック数分、動作を停止させる論理ブロックを決定する決定手段と、
前記決定手段により決定される前記論理ブロックの動作を停止させ、前記対象の処理を実行可能となるように各前記論理ブロック間の配線状態の設定変更を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする論理ブロック制御システム。 - 前記決定手段は、
前記プログラマブル論理回路部の動作時間が予め定められる開始時間を越えるまでは動作を停止させる論理ブロックの決定を行わずに前記論理ブロックの全てを動作させる論理ブロックに決定し、
前記動作時間が前記開始時間を超えると動作を停止させる論理ブロックの決定を開始する
ことを特徴とする請求項1記載の論理ブロック制御システム。 - 動作を停止している前記論理ブロックから、動作を停止している前記論理ブロックの停止時間に基づく値が動作している全ての前記論理ブロックの停止時間に基づく値に対して予め定められた範囲に含まれていない論理ブロックを検出する検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検出手段により検出される動作を停止している前記論理ブロックを動作させることを特徴とする請求項1記載の論理ブロック制御システム。 - 各前記論理ブロックに対応して、制御信号が第1論理状態のときにクロック信号を通過させ、前記制御信号が第2論理状態のときにはクロック信号の通過を遮断するクロックゲート手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記決定手段により決定される前記論理ブロックに対応する前記クロックゲート手段に供給する前記制御信号を前記第2論理状態にすることによって当該論理ブロックの動作を停止させることを特徴とする請求項1記載の論理ブロック制御システム。 - 各前記論理ブロックに対応して、制御信号が第1論理状態のときに前記論理ブロックを電源と電気的に接続し、前記制御信号が第2論理状態のときに当該論理ブロックを前記電源と電気的に遮断する電源遮断手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記決定手段により決定される前記論理ブロックに対応する前記電源遮断手段に供給する前記制御信号を前記第2論理状態にすることによって当該論理ブロックの動作を停止させることを特徴とする請求項1記載の論理ブロック制御システム。 - 論理演算処理を行う論理ブロックを複数有し、各前記論理ブロック間の配線状態をプログラマブルに設定変更可能なプログラマブル論理回路部と、
各前記論理ブロックの動作時間に基づいて、複数の前記論理ブロックの中から、対象の処理を実行する上で動作を停止させることが可能な論理ブロックのブロック数分、動作を停止させる論理ブロックを決定する決定手段と、
前記決定手段により決定される前記論理ブロックの動作を停止させ、前記対象の処理を実行可能となるように各前記論理ブロック間の配線状態の設定変更を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする論理ブロック制御システム。 - 論理演算処理を行う論理ブロックを複数有し、各前記論理ブロック間の配線状態をプログラマブルに設定変更可能なプログラマブル論理回路部において、各前記論理ブロックの動作を制御する論理ブロック制御方法であって、
各前記論理ブロックの停止時間に基づいて、複数の前記論理ブロックの中から、対象の処理を実行する上で動作を停止させることが可能な論理ブロックのブロック数分、動作を停止させる論理ブロックを決定する決定ステップと、
前記決定ステップにより決定される前記論理ブロックの動作を停止させ、前記対象の処理を実行可能となるように各前記論理ブロック間の配線状態の設定変更を行う制御ステップと、
を有することを特徴とする論理ブロック制御方法。 - 論理演算処理を行う論理ブロックを複数有し、各前記論理ブロック間の配線状態をプログラマブルに設定変更可能なプログラマブル論理回路部において、各前記論理ブロックの動作を制御する論理ブロック制御方法であって、
各前記論理ブロックの動作時間に基づいて、複数の前記論理ブロックの中から、対象の処理を実行する上で動作を停止させることが可能な論理ブロックのブロック数分、動作を停止させる論理ブロックを決定する決定ステップと、
前記決定ステップにより決定される前記論理ブロックの動作を停止させ、前記対象の処理を実行可能となるように各前記論理ブロック間の配線状態の設定変更を行う制御ステップと、
を有することを特徴とする論理ブロック制御方法。
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