JP5093688B2 - 面光源装置および透過型表示装置 - Google Patents

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本発明は、単位レンズが複数配列された光制御シートを備える直下型の面光源装置および透過型表示装置に関する。
透過型の液晶ディスプレイ等を背面から照明する面光源として、各種方式の面光源装置が提案され、実用化されている。面光源装置は、光の収束方式により、主としてエッジライト型と直下型とに分類される。例えば直下型では、並列の冷陰極管を用いて透過型表示部の背面へ光を導入するようになっており、面光源、例えば冷陰極管と、透過型表示部、例えばLCD(Liquid Crystal Display)パネルとの間の距離を適切に設定し、その間に、光を拡散する拡散板や、光を収束させる光学シート等を複数組み合わせて使用することで、面光源装置および透過型表示装置が作製されていた。
そのような光学シートの例として、多数の三角プリズムを並べて配置することにより、光を収束するフィルムからなる光学シートが開示されている(特許文献1)。
特開昭63−318003号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている三角プリズムを有するフィルムからなる光学シートでは、光学シートの法線方向に出射される光による第1の輝度ピークの他に、光学シートの法線方向と60〜80度をなす方向に出射される光による第2の輝度ピークも存在する。このため、透過型表示部の一部に黒を表示させたい場合、すなわち透過型表示部の一部に光を入射させたくない場合であっても、透過型表示部の法線と60〜80度をなす方向から入射してくる光のために、透過型表示部の一部を完全に黒にすることができず、十分なコントラスト比を得ることができないという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、不要な角度における輝度ピークを低減でき、かつ、透過型表示部における明暗の斑を解消させ、正面輝度も高くすることのできる光制御シートを備える面光源装置および透過型表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、平行に配置された複数の棒状光源を含む面光源と、面光源の出光側に設けられ、出光側表面に平行に配置された多数の単位レンズを有する光制御シートと、を備え、光制御シートの各単位レンズは、出光側に突出する断面形状を有し、各単位レンズは、出光側表面近傍に形成された略透明層と、当該略透明層より面光源側に形成された散乱層とを有し、略透明層の厚さは、単位レンズの厚さの1/20以上かつ1/5以下であり、散乱層の厚さは、単位レンズの厚さの1/5以上かつ2/3以下であることを特徴とする面光源装置である。
本発明は、各単位レンズは、球状のフィラーを有し、フィラーは、透明部からなる外層部と、中空部からなる内層部とを有し、フィラーは、単位レンズ内において、当該透明部からなる外層部が略透明層に含まれるよう配置され、当該中空部からなる内層部が散乱層に含まれるよう配置されていることを特徴とする面光源装置である。
本発明は、各単位レンズは、球状のフィラーを有し、フィラーは、透明部からなる外層部と、拡散剤からなる内層部とを有し、フィラーは、単位レンズ内において、当該透明部からなる外層部が略透明層に含まれるよう配置され、当該拡散剤からなる内層部が散乱層に含まれるよう配置されていることを特徴とする面光源装置である。
本発明は、光制御シートは、多層押出しにより形成されていることを特徴とする面光源装置である。
本発明は、光制御シートの出光側に設けられ、出光側表面に平行に配置された多数の第2単位レンズを有する第2光制御シートを備えていることを特徴とする面光源装置である。
本発明は、第2光制御シートの第2単位レンズは、光制御シートの単位レンズと直交する方向に延び、各第2単位レンズは、出光側に突出する断面形状を有し、光制御シートの単位レンズから屈折して外方へ出光する光のうち、第2光制御シートの第2単位レンズが延びる方向に平行な方向に関し、第2光制御シートの法線に対して60度以上の角度を有する光は、その50%以上が第2単位レンズで全反射して光制御シート側へ戻ることを特徴とする面光源装置である。
本発明は、第2光制御シートの各第2単位レンズの断面形状は、幅:高さ=1.5〜2.5:1となっていることを特徴とする面光源装置である。
本発明は、第2光制御シートの各第2単位レンズの断面形状は、底角が45度以上となる三角形形状、または谷部を通る接線が第2光制御シートのシート面となす角が45度以上となる円弧形状を有することを特徴とする面光源装置である。
本発明は、第2光制御シートの第2単位レンズは、光制御シートの単位レンズと平行する方向に延び、各第2単位レンズは、入光側に突出する断面形状を有し、光制御シートの単位レンズから屈折して外方へ出光する光のうち、第2光制御シートの第2単位レンズに平行な方向に対して60度以上の角度を有する光は、その50%以上が第2単位レンズで全反射して第1光制御シート側へ戻ることを特徴とする面光源装置である。
本発明は、第2光制御シートの各第2単位レンズの断面形状は、底角が40度以下となる三角形形状、または谷部を通る接線が第2光制御シートのシート面となす角が40度以下となる円弧形状を有することを特徴とする面光源装置である。
本発明は、上記記載の面光源装置と、当該面光源装置によりその背面が照射される透過型表示部と、を備えることを特徴とする透過型表示装置である。
本発明によれば、面光源装置は、面光源の出光側に設けられ、出光側表面に平行に配置された多数の単位レンズを有する光制御シートを備え、光制御シートの各単位レンズは、出光側表面近傍に形成された略透明層と、この略透明層より面光源側に形成された散乱層とを有し、略透明層の厚さは、単位レンズの厚さの1/20以上かつ1/5以下であり、散乱層の厚さは、単位レンズの厚さの1/5以上かつ2/3以下である。このため、光制御シートに入射される光のうち、光制御シートの単位レンズと直交する方向に関し、光制御シートに対して所定の角度よりも小さい角度を有する光は、光制御シートの単位レンズから屈折して外方へ出光する一方、光制御シートに対して所定の角度よりも大きい角度を有する光は、略透明層において単位レンズの端部により複数回全反射されることにより、若しくは、散乱層において後方散乱されることにより、面光源側へ戻される。これによって、光制御シートに入射される光のうち、単位レンズの端部において全反射された後に、光制御シートの単位レンズから屈折して外方へ出光する光を削減することができる。このことにより、面光源装置の正面輝度を向上させるとともに、不要な角度における輝度のピークを低減することができる。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。ここで、図1乃至図9は、本発明の第1の実施の形態における面光源装置および透過型表示装置を示す図である。このうち図1は、本発明の第1の実施の形態における透過型表示装置の詳細を示す図であり、図2は、本発明の第1の実施の形態における透過型表示装置の概略を示す図である。図3は、本発明の第1の実施の形態における光制御シートを示す図である。図4(a)は、本発明の第1の実施の形態における第1光制御シートの断面を示す図であり、図4(b)は、本発明の第1の実施の形態における第2光制御シートの断面を示す図である。図5は、本発明の第1の実施の形態において、第1光制御シートの詳細を示す断面図であり、図6および図7(a)(b)(c)は、本発明の第1の実施の形態において、光制御シートにより反射または屈折される光を示す図である。図8は、本発明の第1の実施の形態における第2光制御シートの光学特性を示す図である。図9(a)は、本発明の第1の実施の形態の変形例を示す図であり、図9(b)は、本発明の第1の実施の形態の他の変形例を示す図である。
はじめに、図1および図2により、本発明の第1の実施の形態における面光源装置および透過型表示装置について説明する。なお図1および図2、並びに後に示す各図は、本発明における面光源装置および透過型表示装置を模式的に示した図であり、各構成要素の大きさ、個数、形状等は、理解を容易にするために適宜誇張されている。
ここで図1は、透過型表示装置20を示す斜視図であり、図2は、後述する発光管15a(棒状光源)の長手方向に対して垂直な平面における透過型表示装置20の断面を示す図である。図1および図2に示すように、透過型表示装置20は、透過型表示部、例えばLCD(Liquid Crystal Display)パネル17と、LCDパネル17に平行に配置され、LCDパネル17の背面に光を照射させる面光源装置10とを備えている。
このうちLCDパネル17は、透過型の液晶表示素子により形成されており、本実施の形態においては、対角32インチサイズ(740mm×420mm)、1280×768ドットの表示を行うことができる。LCDパネル17の水平方向は、後述する発光管15aの長手方向と平行な方向に一致し、LCDパネル17の垂直方向は、後述する発光管15aの長手方向と垂直な方向に一致する。
次に、図1および図2により面光源装置10について詳述する。図1および図2に示すように、面光源装置10は、互いに平行に配置された複数の発光管15a(棒状光源)を含む面光源15と、面光源15の出光側に設けられるとともに面光源15に平行に配置されたシート面13sを有する第1光制御シート13と、第1光制御シート13の出光側に設けられるとともに第1光制御シート13に平行に配置されたシート面14sを有する第2光制御シート14と、面光源15の出光側とは反対の側に設けられ、光を反射させる反射板16と、第2光制御シート14とLCDパネル17との間に設けられ、LCDパネル17の視野角を狭めることなく、LCDパネル17の背面に照射される光の輝度を高める偏光分離シート11と、を備えている。このうち、第1光制御シート13と、第2光制御シート14とにより、光制御シート12が構成されている。
また、面光源15の発光管15aは、面光源装置10の光源となる発光体であり、例えば冷陰極管からなっている。図1において、面光源15は平行に配置された6本の発光管15aからなる例を示したが、これに限られることはなく、例えば対角32インチサイズ(740mm×420mm)、1280×768ドットのLCDパネル17を備える透過型表示装置20においては、面光源15は平行に配置された8本の発光管15aを有していてもよく、この場合、発光管15aは略45mm間隔で配置されている。
また反射板16は、上述のように面光源15の出光側とは反対の側において、面光源15の発光管15a全体を覆うように設けられており、面光源15の発光管15aから出射される光のうち、面光源15の出光側とは反対の側に出射された光を拡散反射させて、面光源15の出光側に向かわせることができる。
さらに偏光分離シート11は、光制御シート12から出射される光をその偏光方向により透過または反射させるものである。このため、偏光分離シート11により、不要な方向に偏光している光を反射させ、光制御シート12および反射板16の側に戻して再利用することができ、これによって、LCDパネル17の背面に照射される光の輝度を高めることができる。本実施の形態においては、偏光分離シート11として住友スリーエム株式会社製のDBEFが使用されている。
また図3および図4に示すように、光制御シート12のうち第1光制御シート13は、
第1基材13bと、第1基材13b上に形成された多数の第1単位レンズ13aとを有し、第2光制御シート14は、第2基材14bと、第2基材14b上に形成された多数の第2単位レンズ14aとを有している。
ところで、図1乃至図3に示すように、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aは、面光源15の発光管15aと平行に延び、各第1単位レンズ13aは、第1光制御シート13の出光側に突出する円弧状の断面形状を有している。なお本実施の形態において、図3に示すように、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aが延びる方向はy軸方向となっており、第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aが延びる方向はx軸方向となっており、第1光制御シート13のシート面13sおよび第2制御シート14のシート面14sと垂直の方向はz軸方向となっている。
次に、図4(a)により、第1光制御シート13について詳述する。ここで図4(a)は、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aが延びる方向に垂直な平面(xz平面)における第1光制御シート13の断面を示す図である。図4(a)に示すように、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aは、第1単位レンズ13aの出光側表面13z近傍に形成された略透明層13cと、当該略透明層13cより面光源15側に形成された散乱層13dとを有している。このうち、図4(a)に示すように、略透明層13cの厚さtは、第1単位レンズ13aの厚さtの1/20以上かつ1/5以下、例えば1/6であり、散乱層13dの厚さtは、第1単位レンズ13aの厚さtの1/5以上かつ2/3以下、例えば1/3である。
このうち散乱層13dは、分散された複数の粒子18を含んでおり、また当該散乱層13dは、等方的な散乱特性を示すのではなく、略透明層13c側から散乱層13dへ入射された光を面光源15側へ強く散乱させる特性を示す。
また、図4(a)に示すように、各第1単位レンズ13aの断面形状の谷部を通る接線Xが第1光制御シート13のシート面13sとなす角θは、60〜75度、例えば65度となっており、また、各第1単位レンズ13aの断面形状は、幅a:高さb=2:1.1〜1.5、例えば2:1.2となっている。
このため、θがより小さく、かつbがより小さい場合、例えばθが50度であり、幅a:高さb=1:1である場合と比較して、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光し第2光制御シート14に入射される光(例えば後述するY)の輝度が、第1光制御シート13からの光の出射角度(第1光制御シート13の法線と、第1光制御シート13から出射される光の方向とがなす角度)によらず略均一となる。このことにより、光の輝度の斑が小さい均一な光を第1光制御シート13から出射させることができる。
次に、図4(b)により第2光制御シート14について説明する。第2光制御シート14の第2単位レンズ14aは、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aが延びる方向と直交する方向に延び(図3参照)、各第2単位レンズ14aは、第2光制御シート14の出光側に突出する円弧状の断面形状を有している。
ここで図4(b)は、第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aが延びる方向に垂直な平面(yz平面)における第2光制御シート14の断面を示す図である。図4(b)に示すように、各第2単位レンズ14aの断面形状の谷部を通る接線Xが第2光制御シート14のシート面14sとなす角θは、45度以上、例えば50度となっており、また、各第2単位レンズ14aの断面形状は、幅a:高さb=1.5〜2.5:1、例えば2:1となっている。これによって、後述するように、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光し第2光制御シート14に入射される光のうち、第2光制御シート14の第2単位レンズ14aが延びる方向に平行な方向に関し、第2光制御シート14の法線に対して60度以上の角度を有する光は、その50%以上が第2単位レンズ14aで全反射して第1光制御シート13の側へ戻される。
なお、本実施の形態においては、第1光制御シート13のうち第1単位レンズ13aの散乱層13dに含まれる粒子18以外の部分、および第2光制御シート14の材料として、熱可塑性樹脂が用いられており、具体的には、屈折率1.49の透明なポリメタクリル酸メチル(PMMA:Polymethylmethacrylate)樹脂が用いられている。PMMA樹脂を押し出しにより成形することで、第1光制御シート13および第2光制御シート14が作製されている。また第1光制御シート13においては、第1単位レンズ13a中に散乱層13dを形成するため、前記PMMA樹脂と、PMMA樹脂とは屈折率の異なる複数の粒子18の材料とを、例えば溶融状態で積層させながら押し出しを行ってもよい。
次に、図1乃至図8を参照して、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
図2に示すように、面光源15の発光管15aから出射された光は、直接に光制御シート12の第1光制御シート13に入射され、若しくは反射板16において反射された後に光制御シート12の第1光制御シート13に入射される。
図5は、光制御シート12の第1光制御シート13により反射または透過された光の経路を示す図である。第1光制御シート13に入射された光は、主に、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光し第2光制御シート14に入射される光、例えば図5に示されているYと、第1単位レンズ13aの端部において1回全反射された後に、第1単位レンズ13aの散乱層13dにおいて散乱され、面光源15側へ戻される光、例えば図5に示されているYと、第1単位レンズ13aの略透明層13bを通る間に第1単位レンズ13aの端部において複数回全反射され、面光源15側へ戻される光、例えば図5に示されているYとに分類される。なお、図5に示されているその他の光(Y’、Y’)については後述する。また図5において、光が第1光制御シート13のシート面13sに入射する際に、光が第1光制御シート13のシート面13sに対してなす角度をαで示しており、このうち、Yに対応する角度がα1、Yに対応する角度がα2、Yに対応する角度がα3である。
光がY、Y、Yのどれに分類されるかは、図5から明らかなように角度αに依存しており、またα1<α2<α3の関係が成立している。角度αとY、Y、Yの関係、すなわち角度α1、α2、α3がそれぞれとりうる値の範囲は、第1光制御シート13の屈折率に依存するが、本実施の形態ににおいては、例えばα1が25〜50度、α2が50〜80度、α3が80〜120度である。
上述のように、入射光が第1光制御シート13のシート面13sに対してなす角度αが25〜50度の場合、大部分の光は、比較的小さな出射角度(第1光制御シート13の法線と、第1光制御シート13から出射される光の方向とがなす角度)で、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光する(Y)。しかしながら一部の光は、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aの端部に到達する前に散乱層13dにより散乱され、比較大きな出射角度で第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光する(Y’、図5参照)。
なお、散乱層13dの厚さが第1単位レンズ13aの厚さの2/3より大きい場合は、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aの端部に到達する前に散乱層13dにより散乱され、比較大きな出射角度で第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光する光(Y’)が増加し、面光源装置10の正面輝度が低下する。このため、散乱層13dの厚さを第1単位レンズ13aの厚さの2/3以下としている。
また、入射光が第1光制御シート13のシート面13sに対してなす角度αが50〜80度の場合、大部分の光は、第1単位レンズ13aの端部において1回全反射された後に、第1単位レンズ13aの散乱層13dにおいて散乱され、面光源15側へ戻される(Y)。しかしながら一部の光は、第1単位レンズ13aの端部において1回全反射された後に散乱層13dにより散乱されて、比較大きな出射角度で第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光する(Y’、図5および図6参照)。
なお、略透明層13cの厚さが第1単位レンズ13aの厚さの1/5より大きい場合は、光が第1単位レンズ13aの端部において1回全反射された後に、光が、散乱層13dにおいて散乱されることなく、比較大きな出射角度で第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光する可能性がある。このため、略透明層13cの厚さを第1単位レンズ13aの厚さの1/5以下としている。
同様に、散乱層13dの厚さが第1単位レンズ13aの厚さの1/5より小さい場合も、光が第1単位レンズ13aの端部において1回全反射された後に、光が、散乱層13dにおいて散乱されることなく、比較大きな出射角度で第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光する可能性がある。このため、散乱層13dの厚さを第1単位レンズ13aの厚さの1/5以上としている。
また、入射光が第1光制御シート13のシート面13sに対してなす角度αが80〜120度の場合、光は、第1単位レンズ13aの略透明層13cを通る間に第1単位レンズ13aの端部において複数回全反射され、面光源15側へ戻される(Y)。
なお、略透明層13cの厚さが第1単位レンズ13aの厚さの1/20より小さい場合は、光が第1単位レンズ13aの端部において複数回全反射される間に、光が略透明層13cから散乱層13dへと入り、その後、光が、散乱層13dにより散乱されて、比較大きな出射角度で第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光する可能性がある。このため、略透明層13cの厚さを第1単位レンズ13aの厚さの1/20以上としている。
上述のように、本実施の形態において、入射光が第1光制御シート13のシート面13sに対してなす角度αが25〜50度の場合は、高い確率で、第1光制御シート13からの光の出射角度が小さい光が、第1光制御シート13から出射される(Y)。また、入射光が第1光制御シート13のシート面13sに対してなす角度αが50〜120度の場合は、高い確率で、第1光制御シート13から光を出射させることなく、光を面光源15側へ戻した後に再利用することができる(Y、Y)。このことにより、高い確率で、光の輝度の斑が小さい均一な光が第1光制御シート13から出射される。
しかしながら、一部の光は、比較大きな出射角度で第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出射される(Y’、Y’)。このような出射角度の大きい光は、LCDパネル17の視野角の範囲外にあるため、LCDパネル17に映像を表示させる上で不要な光である。従ってこのような出射角度の大きい光は、LCDパネル17に入射させることなく、第2光制御シート14において第1光制御シート13の側に戻した後に再利用されることが好ましい。以下、本実施の形態における第2光制御シート14の作用について説明する。
図7(a)(b)(c)は、第2光制御シート14に入射された光が、始めに第2単位レンズ14aの端部において1回全反射し、次に第2単位レンズ14aの他の端部において再び全反射した後、第2光制御シート14の第2基材14bから屈折して第1光制御シート13の側へ戻る様子を示す図である。ここで図7(a)は、第2光制御シート14において光が反射または屈折される様子をxz平面に投影して示す図であり、同様に図7(b)および図7(c)は、各々、第2光制御シート14において光が反射または屈折される様子をyx平面およびyz平面に投影して示している。なお図7(a)乃至図7(c)において、点Aは、光が第2光制御シート14に入射される位置であり、点Bは、第2単位レンズ14aの端部において光が1回目に全反射する位置を示す。また点Cは、第2単位レンズ14aの端部において光が2回目に全反射する位置を示し、点Dは、第2光制御シート14の第2基材14bから光が屈折して第1光制御シート13の側へ戻される位置を示す。以下、第2光制御シート14に入射された光が、図6に示すように第2光制御シート14により全反射されて第1光制御シート13の側へ戻される条件について説明する。
上述のように、各第2単位レンズ14aの断面形状の谷部を通る接線Xが第2光制御シート14のシート面14sとなす角θは50度となっており、また、各第2単位レンズ14aの断面形状は、幅(a):高さ(b)=2:1となっている。このため、本実施の形態において、第2光制御シート14は図8に示す光学特性を有している。
ここで、図8について説明する。図8における水平方向の軸φは、第2光制御シートの第2単位レンズが延びる方向に垂直な方向に関し、第2光制御シート14に入射される光が第2光制御シート14のシート面14sとなす角度を示す軸であり、この角度は、図7(c)においてφで示す角度に相当する。また図8における鉛直方向の軸ηは、第2光制御シートの第2単位レンズが延びる方向に平行な方向に関し、第2光制御シート14に入射される光が第2光制御シート14の法線となす角度を示す軸であり、この角度は、図7(a)においてηで示す角度に相当する。
図8において斜線で示されている領域21aは、第2光制御シート14に入射される光に関して、角度φと角度ηとの関係がこの斜線で示されている領域21aの範囲内である場合に、第2光制御シート14に入射される光が第2光制御シート14により全反射されて、第1光制御シート13の側に戻されることを意味している。同様に、図8においてドットで示されている領域21bは、第2光制御シート14に入射される光に関して、角度φと角度ηとの関係がこの斜線で示されている領域の範囲内である場合に、第2光制御シート14に入射される光が第2光制御シート14を透過して偏光分離シート11の側へ出射されることを意味している。
上述のように、各第2単位レンズ14aの断面形状の谷部を通る接線Xが第2光制御シートのシート面となす角θは50度となっており、また、各第2単位レンズ14aの断面形状は、幅(a):高さ(b)=2:1となっている。これによって、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光し第2光制御シート14に入射される光のうち、角度φと角度ηとの関係が斜線で示されている領域の範囲内である場合、例えば図7に示されている光の場合は、第2光制御シート14の第2単位レンズ14aにより全反射されて、第1光制御シート13の側に戻ることになる。具体的には、図8に示すように、角度ηが60度以上である光は、その50%以上が第2光制御シート14の第2単位レンズ14aにより全反射されて第1光制御シート13の側へ戻される。これによって、第1単位レンズ13aから出射される光のうち、出射角度が大きくLCDパネル17の視野角の範囲外にある光を第2光制御シート14で全反射させた後、反射板16により再び反射させて再利用することができる。
このように本実施の形態によれば、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aは、出光側表面13z近傍に形成された略透明層13cと、この略透明層13cより面光源15側に形成された散乱層13dとを有し、略透明層13cの厚さは、第1単位レンズ13aの厚さの1/20以上かつ1/5以下であり、散乱層13dの厚さは、第1単位レンズ13aの厚さの1/5以上かつ2/3以下である。このため、第1光制御シート13に入射される光のうち、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aと直交する方向に関し、第1光制御シート13に対して所定の角度よりも小さい角度を有する光、例えば25〜50度の角度の光は、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光する。一方、第1光制御シート13に対して所定の角度よりも大きい角度を有する光、例えば50〜120の角度の光は、第1単位レンズ13aの略透明層13cにおいて第1単位レンズ13aの端部により複数回全反射されることにより、若しくは、第1単位レンズ13aの散乱層13dにおいて後方散乱されることにより、面光源15側へ戻される。これによって、第1光制御シート13に入射される光のうち、第1単位レンズ13aの端部において全反射された後に、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光する光を削減することができる。このことにより、面光源装置10の正面輝度を向上させるとともに、不要な角度における輝度のピークを低減することができる。
また本実施の形態によれば、光制御シート12の第1光制御シート13は、面光源15の出光側に設けられ、面光源15の出光側表面15aに平行に配置された多数の第1単位レンズ13aを有し、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aは、面光源15の発光管15aと平行に延び、各第1単位レンズ13aは、第1光制御シート13の出光側に突出する円弧状の断面形状を有し、各第1単位レンズ13aの断面形状の谷部を通る接線が第1光制御シート13のシート面となす角は、65度、例えばとなっており、各第1単位レンズ13aの断面形状は、幅:高さ=2:1.2となっている。このため、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光し第2光制御シート14に入射される光(例えば図5に示すY)の輝度が、第1光制御シート13からの光の出射角度によらず略均一となる。これによって、光の輝度の斑が小さい均一な光を第1光制御シート13から出射させることができる。
また本実施の形態によれば、光制御シート12の第2光制御シート14は、第1光制御シート13の出光側に設けられ、出光側表面に平行に配置された多数の第2単位レンズ14aを有し、第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aは、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aが延びる方向と直交する方向に延び、各第2単位レンズ14aは、第2光制御シート14の出光側に突出する円弧状の断面形状を有し、各第2単位レンズ14aの断面形状の谷部を通る接線が第2光制御シート14のシート面となす角は、45度以上、例えば50度となっており、各第2単位レンズ14aの断面形状は、幅:高さ=2:1となっている。このため、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光し第2光制御シート14に入射される光のうち、第2光制御シート14の第2単位レンズ14aが延びる方向に平行な方向に関し、第2光制御シート14の法線に対して60度以上の角度を有する光は、その50%以上が第2単位レンズ14aで全反射して第1光制御シート13の側へ戻される。このことにより、第1単位レンズ13aから出射される光のうち、出射角度が大きくLCDパネル17の視野角の範囲外にある光を第2光制御シート14で反射させた後、反射板16により再び反射させて再利用することができる。
なお、本実施の形態において、面光源装置10は、光制御シート12の出光側とLCDパネル17との間に偏光分離シート11を備えている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、光制御シート12の出光側とLCDパネル17との間に、偏光分離シート11の代わりに、出射側に微細凸形状が形成された、光拡散作用を有する拡散シート(図示せず)を備えていてもよい。この場合、拡散シートとしては、透明基材フィルムの表面に拡散材が被覆されたもの、または拡散材が基材に練り込まれたものなどを使用することができる。
また、本実施の形態において、第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aの断面形状は、谷部を通る接線が第2光制御シートのシート面となす角が45度以上となる円弧形状を有する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aの断面形状は、底角が45度以上となる三角形形状を有していてもよい。
さらに、本実施の形態において、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aの断面形状がそれぞれ同一である例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aがそれぞれ異なる断面形状を有していてもよい。同様に、本実施の形態において、第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aの断面形状がそれぞれ同一である例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aがそれぞれ異なる断面形状を有していてもよい。
また、本実施の形態において、各第1単位レンズ13aの散乱層13dは、分散された複数の粒子18を含んでいる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図9(a)に示すように、各第1単位レンズ13aは、球状のフィラー19を有し、フィラー19は、透明部19aからなる外層部と、中空部19bからなる内層部とを有し、当該フィラー19は、第1単位レンズ13a内において、当該透明部19aからなる外層部が略透明層13cに含まれるよう配置され、当該中空部19bからなる内層部が散乱層13dに含まれるよう配置されていてもよい。この場合、第1光制御シート13に入射され散乱層13dを通る光は、フィラー19の中空部19bからなる内層部により散乱される。一方、透明部19aの材料として、屈折率が約1.49の例えば透明なポリメタクリル酸メチル樹脂が用いられており、このため、第1光制御シート13に入射され略透明層13cを通る光が、フィラー19の透明部19aに入射される際、およびフィラー19の透明部19aから出射される際、光が屈折されることはほとんどない。
また、前段落において、各第1単位レンズ13aは、球状のフィラー19を有し、フィラー19は、透明部19aからなる外層部と、中空部19bからなる内層部とを有する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図9(b)に示すように、各第1単位レンズ13aは、球状のフィラー19を有し、フィラー19は、透明部19aからなる外層部と、拡散剤19cからなる内層部とを有し、当該フィラー19は、第1単位レンズ13a内において、当該透明部19aからなる外層部が略透明層13cに含まれるよう配置され、当該中空部19cからなる内層部が散乱層13dに含まれるよう配置されていてもよい。
第2の実施の形態
次に、図10乃至図12を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。ここで、図10は、本発明の第2の実施の形態における光制御シートを示す図である。図11(a)は、本発明の第2の実施の形態における第1光制御シートの断面を示す図であり、図11(b)は、本発明の第2の実施の形態における第2光制御シートの断面を示す図である。図12は、本発明の第2の実施の形態において、光制御シートにより反射または屈折される光を示す図である。
図10乃至図12に示す第2の実施の形態は、第2光制御シート14の配置および第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aの断面形状が異なるのみであり、他の構成は、図1乃至図9に示す第1の実施の形態と略同一である。図10乃至図12に示す第2の実施の形態において、図1乃至図9に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
面光源装置10は、互いに平行に配置された複数の発光管15a(棒状光源)を含む面光源15と、面光源15の出光側に設けられるとともに面光源15に平行に配置されたシート面13sを有する第1光制御シート13と、第1光制御シート13の出光側に設けられるとともに第1光制御シート13に平行に配置されたシート面14sを有する第2光制御シート14と、面光源15の出光側とは反対の側に設けられ、光を反射させる反射板16と、第2光制御シート14とLCDパネル17との間に設けられ、LCDパネル17の視野角を狭めることなく、LCDパネル17の背面に照射される光の輝度を高める偏光分離シート11と、を備えている。このうち第2光制御シート14以外の構成は第1の実施の形態の場合と同一であるので、第2光制御シート14以外の構成についての詳細な説明は省略する。
次に、図10および図11により第2光制御シート14について説明する。第2光制御シート14の第2単位レンズ14aは、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aが延びる方向と平行する方向に延び(図10参照)、各第2単位レンズ14aは、第2光制御シート14の入光側に突出する円弧状の断面形状を有している。なお本実施の形態において、図10に示すように、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aおよび第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aが延びる方向はy軸方向となっており、第1光制御シート13のシート面13sおよび第2制御シート14のシート面14sと垂直の方向はz軸方向となっている。
ここで図11(b)は、第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aが延びる方向に垂直な平面(xz平面)における第2光制御シート14の断面を示す図である。図11(b)に示すように、各第2単位レンズ14aの断面形状の谷部を通る接線Xが第2光制御シート14のシート面14sとなす角θは、40度以下、例えば35度となっており、また、各第2単位レンズ14aの断面形状は、幅a:高さb=1.5〜2.5:1、例えば2:1となっている。これによって、後述するように、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光し第2光制御シート14に入射される光のうち、第2光制御シート14の第2単位レンズ14aが延びる方向に平行な方向に関し、第2光制御シート14の法線に対して60度以上の角度を有する光は、その50%以上が第2単位レンズ14aで全反射して第1光制御シート13の側へ戻される。
次に、図10乃至図12を参照して、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
第1の実施の形態の場合と同様に、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aは、第1単位レンズ13aの出光側表面13z近傍に形成された略透明層13cと、当該略透明層13cより面光源15側に形成された散乱層13dとを有している。このため、高い確率で、光の輝度の斑が小さい均一な光が第1光制御シート13から出射される。しかしながら、第1の実施の形態の場合と同様に、一部の光は、比較大きな出射角度で第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出射される。従って、本実施の形態においても、このような出射角度の大きい光を、LCDパネル17に入射させることなく、第2光制御シート14において第1光制御シート13の側に戻すことが好ましい。以下、本実施の形態における第2光制御シート14の作用について説明する。
図12は、光制御シート12の第1光制御シート13および第2光制御シート14により反射または屈折された光の経路をxz平面に投影して示す図である。図10においては、第1光制御シート13から大きな出射角度で出射された光が、第2光制御シート14の第2単位レンズ14aの端部で屈折された後、第2光制御シート14のシート面14s、すなわち第2光制御シート14の出光側の面で全反射されて第1光制御シート13の側へ戻される様子が示されている。
この場合、上述のように、第2光制御シート14の第2単位レンズ14aは、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aが延びる方向と平行する方向に延び、各第2単位レンズ14aは、第2光制御シート14の入光側に突出する円弧状の断面形状を有している。また、第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aの断面形状の谷部を通る接線Xが第2光制御シート14のシート面14sとなす角θは、40度以下、例えば35度となっており、さらに、各第2単位レンズ14aの断面形状は、例えば幅a:高さb=3:1となっている。このため、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光し第2光制御シート14に入射される光のうち、第2光制御シート14の第2単位レンズ14aが延びる方向に平行な方向に関し、第2光制御シート14の法線に対して60度以上の角度を有する光は、その50%以上が第2単位レンズ14aで全反射して第1光制御シート側13へ戻される。このことにより、第1単位レンズ13aから出射される光のうち、出射角度が大きくLCDパネル17の視野角の範囲外にある光を第2光制御シート14で反射させた後、反射板16により再び反射させて再利用することができる。
このように本実施の形態によれば、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aは、出光側表面13z近傍に形成された略透明層13cと、この略透明層13cより面光源15側に形成された散乱層13dとを有し、略透明層13cの厚さは、第1単位レンズ13aの厚さの1/20以上かつ1/5以下であり、散乱層13dの厚さは、第1単位レンズ13aの厚さの1/5以上かつ2/3以下である。このため、、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aの谷部および谷部近傍を通る光のうち、第1単位レンズ13aの端部において全反射される光の一部は、第1単位レンズ13aの出光側表面13z近傍に形成された略透明層13cを通され、第1単位レンズ13aの端部において複数回全反射され、そして面光源15側へ戻される。また、各第1単位レンズ13aの谷部および谷部近傍を通る光のうち、第1単位レンズ13aの端部において全反射される当該光の一部以外の光の一部は、略透明層13cより面光源15側に形成された散乱層13dを通され、散乱層13dにおいて散乱され、そして面光源15側へ戻される。これによって、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aの谷部および谷部近傍を通る光のうち、第1単位レンズ13aの端部において全反射された後に、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光する光を削減することができる。このことにより、面光源装置10の正面輝度を向上させるとともに、不要な角度における輝度のピークを低減することができる。
また本実施の形態によれば、光制御シート12の第1光制御シート13は、面光源15の出光側に設けられ、面光源15の出光側表面15aに平行に配置された多数の第1単位レンズ13aを有し、第1光制御シート13の各第1単位レンズ13aは、面光源15の発光管15aと平行に延び、各第1単位レンズ13aは、出光側に突出する円弧状の断面形状を有し、各第1単位レンズ13aの断面形状の谷部を通る接線が第1光制御シート13のシート面となす角は、例えば65度となっており、各第1単位レンズ13aの断面形状は、幅:高さ=2:1.2となっている。このため、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光し第2光制御シート14に入射される光の輝度が、第1光制御シート13からの光の出射角度によらず略均一となる。これによって、光の輝度の斑が小さい均一な光を第1光制御シート13から出射させることができる。
さらに本実施の形態によれば、光制御シート12の第2光制御シート14は、第1光制御シート13の出光側に設けられ、出光側表面に平行に配置された多数の第2単位レンズ14aを有し、第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aは、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aが延びる方向と平行する方向に延び、各第2単位レンズ14aは、第2光制御シート14の入光側に突出する円弧状の断面形状を有し、各第2単位レンズ14aの断面形状の谷部を通る接線が第2光制御シート14のシート面となす角は、40度以下、例えば35度となっており、各第2単位レンズ14aの断面形状は、幅:高さ=3:1となっている。このため、第1光制御シート13の第1単位レンズ13aから屈折して外方へ出光し第2光制御シート14に入射される光のうち、第2光制御シート14の第2単位レンズ14aが延びる方向に平行な方向に関し、第2光制御シート14の法線に対して60度以上の角度を有する光は、その50%以上が第2単位レンズ14aで全反射して第1光制御シート側13へ戻される。このことにより、第1単位レンズ13aから出射される光のうち、出射角度が大きくLCDパネル17の視野角の範囲外にある光を第2光制御シート14で反射させた後、反射板16により再び反射させて再利用することができる。
なお、本実施の形態において、第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aの断面形状は、谷部を通る接線が第2光制御シートのシート面となす角が40度以下となる円弧形状を有する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、第2光制御シート14の各第2単位レンズ14aの断面形状は、底角が40度以下となる三角形形状を有していてもよい。
図1は、本発明の第1の実施の形態における透過型表示装置の詳細を示す図。 図2は、本発明の第1の実施の形態における透過型表示装置の概略を示す図。 図3は、本発明の第1の実施の形態における光制御シートを示す図。 図4(a)は、本発明の第1の実施の形態における第1光制御シートの断面を示す図、図4(b)は、本発明の第1の実施の形態における第2光制御シートの断面を示す図。 図5は、本発明の第1の実施の形態において、第1光制御シートの詳細を示す断面図。 図6は、本発明の第1の実施の形態において、光制御シートにより反射または透過される光を示す図。 図7(a)(b)(c)は、本発明の第1の実施の形態において、光制御シートにより反射または屈折される光を示す図。 図8は、本発明の第1の実施の形態における第2光制御シートの光学特性を示す図。 図9(a)は、本発明の第1の実施の形態の変形例を示す図、図9(b)は、本発明の第1の実施の形態の他の変形例を示す図。 図10は、本発明の第2の実施の形態における光制御シートを示す図。 図11(a)は、本発明の第2の実施の形態における第1光制御シートの断面を示す図、図11(b)は、本発明の第2の実施の形態における第2光制御シートの断面を示す図。 図12は、本発明の第2の実施の形態において、光制御シートにより反射または屈折される光を示す図。
符号の説明
10 面光源装置
11 偏光分離シート
12 光制御シート
13 第1光制御シート
13a 第1単位レンズ
13b 第1基材
13c 第1単位レンズの略透明層
13d 第1単位レンズの散乱層
13s シート面
13z 第1単位レンズの出光側表面
14 第2光制御シート
14a 第2単位レンズ
14b 第2基材
14s シート面
15 面光源
15a 発光管
15b 面光源の出光側表面
16 反射板
17 LCDパネル
18 粒子
19 フィラー
19a 透明部
19b 中空部
19c 拡散剤
20 透過型表示装置
21a 斜線領域
21b ドット領域

Claims (12)

  1. 面光源と、
    面光源の出光側に設けられ、出光側表面に平行に配置された多数の単位レンズを有する光制御シートと、を備え、
    光制御シートの各単位レンズは、出光側に突出する断面形状を有し、各単位レンズは、出光側表面近傍に形成された略透明層と、当該略透明層より面光源側に形成された散乱層とを有し、
    略透明層の厚さは、単位レンズの厚さの1/20以上かつ1/5以下であり、
    散乱層の厚さは、単位レンズの厚さの1/5以上かつ2/3以下であることを特徴とする面光源装置。
  2. 各単位レンズは、球状のフィラーを有し、
    フィラーは、透明部からなる外層部と、中空部からなる内層部とを有し、
    フィラーは、単位レンズ内において、当該透明部からなる外層部が略透明層に含まれるよう配置され、当該中空部からなる内層部が散乱層に含まれるよう配置されていることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
  3. 各単位レンズは、球状のフィラーを有し、
    フィラーは、透明部からなる外層部と、拡散剤からなる内層部とを有し、
    フィラーは、単位レンズ内において、当該透明部からなる外層部が略透明層に含まれるよう配置され、当該拡散剤からなる内層部が散乱層に含まれるよう配置されていることを特徴とする請求項1に記載の面光源装置。
  4. 光制御シートは、多層押出しにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の面光源装置。
  5. 光制御シートの出光側に設けられ、出光側表面に平行に配置された多数の第2単位レンズを有する第2光制御シートを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の面光源装置。
  6. 第2光制御シートの第2単位レンズは、光制御シートの単位レンズと直交する方向に延び、各第2単位レンズは、出光側に突出する断面形状を有し、光制御シートの単位レンズから屈折して外方へ出光する光のうち、第2光制御シートの第2単位レンズが延びる方向に平行な方向に関し、第2光制御シートの法線に対して60度以上の角度を有する光は、その50%以上が第2単位レンズで全反射して光制御シート側へ戻ることを特徴とする請求項5に記載の面光源装置。
  7. 第2光制御シートの各第2単位レンズの断面形状は、幅:高さ=1.5〜2.5:1となっていることを特徴とする請求項6に記載の面光源装置。
  8. 第2光制御シートの各第2単位レンズの断面形状は、底角が45度以上となる三角形形状、または谷部を通る接線が第2光制御シートのシート面となす角が45度以上となる円弧形状を有することを特徴とする請求項6または請求項7のいずれかに記載の面光源装置。
  9. 第2光制御シートの第2単位レンズは、光制御シートの単位レンズと平行する方向に延び、各第2単位レンズは、入光側に突出する断面形状を有し、光制御シートの単位レンズから屈折して外方へ出光する光のうち、第2光制御シートの第2単位レンズに平行な方向に対して60度以上の角度を有する光は、その50%以上が第2単位レンズで全反射して第1光制御シート側へ戻ることを特徴とする請求項5に記載の面光源装置。
  10. 第2光制御シートの各第2単位レンズの断面形状は、底角が40度以下となる三角形形状、または谷部を通る接線が第2光制御シートのシート面となす角が40度以下となる円弧形状を有することを特徴とする請求項9に記載の面光源装置。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の面光源装置と、
    前記面光源装置によりその背面が照射される透過型表示部と、を備えることを特徴とする透過型表示装置。
  12. 面光源の出光側に設けられる光制御シートにおいて、
    出光側表面に平行に配置された多数の単位レンズを有し、
    各単位レンズは、出光側に突出する断面形状を有し、
    各単位レンズは、出光側表面近傍に形成された略透明層と、当該略透明層より面光源側に形成された散乱層とを有し、
    略透明層の厚さは、単位レンズの厚さの1/20以上かつ1/5以下であり、
    散乱層の厚さは、単位レンズの厚さの1/5以上かつ2/3以下であることを特徴とする光制御シート。
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