JP2007305543A - 照明装置、電気光学装置、電子機器及び光学シート - Google Patents

照明装置、電気光学装置、電子機器及び光学シート Download PDF

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JP2007305543A JP2006135657A JP2006135657A JP2007305543A JP 2007305543 A JP2007305543 A JP 2007305543A JP 2006135657 A JP2006135657 A JP 2006135657A JP 2006135657 A JP2006135657 A JP 2006135657A JP 2007305543 A JP2007305543 A JP 2007305543A
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Yasunori Onishi
康憲 大西
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Abstract

【課題】光の利用効率の低下を抑制しつつ照明光の出射角範囲を制限することができる照
明装置の構造を実現する。
【解決手段】本発明の照明装置110は、光出射面112bを備えた面状発光体110A
と、前記面状発光体の前記光出射面上に配置され、前記光出射面の法線に対して一側へ傾
斜した複数の遮光部116が間隔を有して繰り返し配置された光出射角制御層110Bと
、前記遮光面の傾斜方向に沿って入射する光の進路を所定の方向に屈折させる複数のプリ
ズム面114cが繰り返し設けられ、前記光出射角制御層上に配置された光屈折層110
Cと、を具備することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は照明装置、電気光学装置、電子機器及び光学シートに係り、特に、面状発光体
の出射光を受けて所望の出射角範囲に限定された出射角分布を有する照明光を形成する場
合に好適な照明装置及びこれに用いる光学シートの構造に関する。
一般に、液晶表示装置などの電気光学装置としては、液晶表示体等からなる電気光学パ
ネルの背後に配置されるバックライトや電気光学パネルの前方に配置されるフロントライ
ト等の照明装置を装備し、当該照明装置から照射される照明光によって表示が視認可能に
構成されるものが知られている。例えば、バックライトを装備した液晶表示装置では、面
状発光体を構成する導光板の光出射面上に、光拡散シートや集光シートが積層配置され、
これらの上に液晶表示体が配置される。
ところで、一般的には液晶表示装置には視認方向によって表示態様が変化するという視
野角依存性があるため、これを解消するために、液晶表示体そのものを改善する提案が種
々されている。また、視野角の視野角が狭いという欠点を解消するために表示体の観察面
上に配置されるマイクロレンズシートとして、マイクロレンズを形成した面の反対側の面
上に遮光性マトリックスを被着形成してなるものも知られている(例えば、以下の特許文
献1参照)。
しかしながら、電気光学装置を用いた各種表示機器においては、使用者以外の周囲の人
間に表示内容を見られたくない場合や、車載用表示機器のように表示光が窓に写り込むこ
とを防止する必要がある場合など、表示画面の視野角を却って制限したい場合がある。こ
れらの場合には、照明装置の照明光の平行度が高くないと所望の視野角特性を効果的に得
ることができない。
そこで、表示の視野角を制限する目的で、遮光材が互いに平行に複数配置される透光性
シート体をバックライト等の照明装置と液晶表示体との間に配置することが知られている
。特に、この透光性シート体の一種として、表面に断面略V字型の複数の溝部が設けられ
、これらの溝部に沿って上記遮光材を設けたものが提案されている(例えば、以下の特許
文献2参照)。
特開平11−101902号公報 特開平9−244018号公報
ところが、上記の遮光材を平行に配置した透光性シート体では、照明装置の照明光の平
行度を或る程度は高めることができるが、一般的に照明装置内の導光板から出射される光
の平行度が元々低いことから、平行な複数の遮光材で遮光するだけでは充分な平行度を得
ることが難しく、また、高い平行度を得ようとすると遮光材によって遮光される光成分が
多くなるため、光の利用効率が低下し暗くなってしまう。すなわち、照明光の出射角分布
を効率的に制限することが難しいという問題点がある。
また、液晶表示装置などに用いられる照明装置としては、薄型化を図るために光源を導
光板の側方へ配置してなるサイドライト型の照明装置が用いられる場合が多いが、このよ
うなサイドライト型の照明装置では、光源からの光を導光板の端面から内部に取り込み、
光源側から反対側へと進む内部伝播光を導光板の光出射面や裏面に形成した凹凸パターン
等によって光出射面側へ偏向させて出射するようにしていることから、導光板から出射す
る光の出射角分布が光源の反対側へ偏っている。このため、照明光の出射角範囲を制限し
ようとすると、上記遮光材によって遮られる光量がなおさら多くなり、光の利用効率がさ
らに低下するという問題点がある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、光の利用効率の低下
を抑制しつつ照明光の出射角範囲を制限することができる照明装置の構造を実現すること
にある。
斯かる実情に鑑み、本発明の照明装置は、光出射面を備えた面状発光体と、前記面状発
光体の前記光出射面上に配置され、前記光出射面の法線に対して一側へ傾斜した複数の遮
光部が間隔を有して繰り返し配置された光出射角制御層と、前記遮光面の傾斜方向に沿っ
て入射する光の進路を所定の方向に屈折させる複数のプリズム面が繰り返し設けられ、前
記光出射角制御層上に配置された光屈折層と、を具備することを特徴とする。
この発明によれば、面状発光体の光出射面から出射した光は光出射角制御層と光屈折層
を順次に通過することによって照明光が得られることとなるが、光出射角制御層において
は、複数の遮光部が間隔をもって繰り返し設けられていることにより遮光部の傾斜角、間
隔及び層の厚み方向の長さによって定まる所定の出射角範囲に制限された状態で光が出射
されるとともに、遮光部の傾斜に沿った方向へ出射される光の透過率が高くなる。そして
、このように制御された光が入射する光屈折層においては、遮光部の傾斜方向に沿って入
射した光をプリズム面によって所定の方向に屈折させため、光屈折層から出射される光は
、入射光よりも全体として所定の方向に沿った出射角範囲に集光されたものとなり、しか
も入射光の出射角分布が上述のように制限されていたために出射角範囲が制限された光と
なる。また、光出射角制御層の遮光部が一側へ傾斜していることにより、遮光部の傾斜方
向に沿って傾斜した入射光を効率的に透過させることができるため、面状発光体から出射
される光の出射角分布に合わせて遮光部の傾斜方位及び傾斜角度を設定することで、光を
効率的に利用することが可能になる。特に、上記所定の方向が前記遮光部の傾斜に沿った
方向よりも前記法線の方向に近い方向であることが好ましい。
本発明において、前記面状発光体の前記光出射面から出射される光が前記一側に偏った
出射角分布を有することが好ましい。これによれば、面状発光体の光出射面から出射され
る光が遮光部の傾斜方位と同じ一側に偏った出射角分布を有することにより、光出射角制
御層の光透過率を実質的に高めることができるため、光を効率的に利用することができる
本発明において、前記光出射角制御層の厚み方向の前記遮光部の形成範囲が前記遮光部
の間隔より大きいことが好ましい。これによれば、遮光部の厚み方向の形成範囲(T)が
遮光部の間隔(Gb)より大きいことにより、遮光部の傾斜角度(θ)が小さい場合でも
出射角を充分に制限することができるようになる。
本発明において、前記プリズム面は、前記光屈折層における前記光出射角制御層とは反
対側にある面上に、前記遮光部の傾斜に沿った方向と直交する面に対して前記一側に傾斜
するように構成されていることが好ましい。これによれば、光出射角制御層とは反対側に
ある光屈折層の面上に形成されたプリズム面が上記直交する面(Px)に対して前記一側
に傾斜していることにより、一側に傾斜した遮光部の傾斜に沿った光の進路を法線の方向
へ近づけるように屈折させることができる。また、このようにプリズム面が光出射角制御
層の反対側の面に構成されていると、光出射角制御層と光屈折層とを直接密着させること
ができるため、構造を簡易化できるとともに薄型化を図ることができる。
本発明において、前記遮光部は前記法線に対して15〜30度の範囲内で傾斜し、前記
プリズム面は前記法線に対して35〜55度の範囲内で傾斜していることが好ましい。遮
光部の傾斜角度(θ)とプリズム面の傾斜角度(φ)が上記範囲内にそれぞれ設定されて
いることにより、面状発光体から出射される光を効率的に集光することができる。
本発明において、前記光出射角制御層と前記光屈折層が積層されて一体の光学シートを
構成していることが好ましい。光出射角制御層と光屈折層が積層されて一体の光学シート
とされることで、製造時の取り扱いが容易になるとともに薄型化を図ることが可能になる
本発明において、前記光学シートの前記光屈折層側の表面にマット処理(粗面化処理)
が施されていることが好ましい。これによれば、光学シートを面状発光体上に直接配置し
た場合でも、面状発光体と光学シートとが密着することがなくなり、両者間に多少の空気
層が介在することとなるので、光学シートの設計された光学特性を確実に得ることができ
る。
本発明において、前記面状発光体は、光源と、該光源に対向配置された光入射用の端面
及び該端面と交差し内部伝播光を放出する前記光出射面を備えた導光板とを有し、前記遮
光部は、前記面状発光体から出射された光の進路に沿って前記導光板における内部伝播光
の進行側に傾斜していることが好ましい。導光板の側方に光源が配置されているタイプ(
サイドライト型)の面状発光体では、導光板の光出射面から出射される光の出射角分布が
光源とは反対側に偏っているため、遮光部を光源の反対側に傾斜させることにより、導光
板から出射される光を効率的に利用することができる。
次に、本発明の電気光学装置は、上記のいずれかに記載の照明装置と、該照明装置の照
明光を表示光の少なくとも一部として用いる電気光学パネルとを具備することを特徴とす
る。また、本発明の電子機器は、当該電気光学装置を搭載したことを特徴とする。
次に、本発明の光学シートは、シート面に対して一側へ傾斜した遮光部が間隔を有して
繰り返し配置された光出射角制御層と、前記遮光部の傾斜方向に沿って入射する光の進路
を所定の方向に屈折させる複数のプリズム面が繰り返し設けられ、前記光出射角制御層上
に積層された光屈折層と、を一体に備えたことを特徴とする。
[照明装置]
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は本実施形
態の照明装置110の断面構造を模式的に示す拡大部分断面図である。本実施形態の照明
装置110は、面状発光体110Aと、この面状発光体110Aの光出射面112b上に
配置される光出射角制御層110Bと、この光出射角制御層110B上に配置される光屈
折層110Cとを具備するものである。
面状発光体110Aは、LED(発光ダイオード)等からなる光源111と、この光源
111に対向する端面である光入射面112a及びこの光入射面112aと交差する光出
射面112bを有し、光入射面112aから入射して内部を伝播する光が光出射面112
bから出射されるように構成された導光板112とを有している。光源111は図示例の
場合には点状光源であり、導光板112の光入射面112aの幅方向に複数の光源111
が配列されている。ただし、このように複数の点状光源を配列させた構造に限定されるも
のではなく、例えば、冷陰極管などの線状光源を光入射面112aに沿った姿勢で配置し
てもよい。
導光板112は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の透明材料で構成され、内部
伝播光を光出射面112bから出射させるための光偏向手段を備えている。この光偏向手
段としては、光出射面112bやその反対側の底面に形成された凹凸構造(プリズム構造
)、底面上に形成された散乱性印刷層などが用いられる。このような光偏向手段は、光出
射面112bから均一に光が出射されるようにするために、光源111からの距離や方向
に応じて適宜の粗密パターンにて分散配置される。また、光の利用効率を高めるために、
導光板112の底面上に光反射シート113を配置することが好ましい。この光反射シー
ト113は、導光板112の底面から出射した光を再び導光板112へと戻し、光出射面
112bから出射させる。光反射シート113は光を反射できるものであればよいが、例
えば白色ポリエチレンシートなどで形成できる。なお、図示しないが、必要に応じて導光
板112の光入射面112a以外の端面(3辺に相当する端面部分)からの光漏れを防止
するための適宜の反射層を設けてもよい。
上記光出射角制御層110B及び光屈折層110Cは上記照明装置110Aの導光板1
12の光出射面112b上に配置されている。図示例の場合、光出射角制御層110Bと
光屈折層110Cは積層されて一体の光学シート114を構成している。ただし、本発明
はこのような態様に限らず、光出射角制御層110Bと光屈折層110Cが別々の光学シ
ートとして形成され、相互に重ねて配置されていても構わない。
図2は、上記光出射角制御層110B及び光屈折層110Cの断面構造を拡大して示す
拡大部分断面図である。光出射角制御層110Bは、アクリル樹脂等で構成される透明基
材115と遮光材116とを交互に平面上の所定方向(図2の左右方向、以下、単に「繰
り返し方向」)に繰り返し配列させてなる。透明基材115及び遮光材116は共に平面
上の上記繰り返し方向と直交する方向(図2の紙面と交差(直交)する方向、以下、単に
「延長方向」という。)に伸びる帯状に構成されている。この延長方向は、導光板112
内を光源111から入射した光が伝播する繰り返し方向と交差するように(好ましくは直
交するように)設定される。遮光材116は例えば黒色の樹脂材で構成され、薄い膜状に
構成されている。遮光材116は、面状発光体110A側に形成された光入射面114a
から光屈折層110C側に形成された光出射面114b(すなわち光の進路側)へ向けて
、光出射面112bの法線Lxに対して一側(図示右側)に傾斜するように設けられてい
る。図示例の場合、遮光材116は一定の傾斜角度θを有する平板状に構成されている。
図示例の場合、遮光材116は上記繰り返し方向に周期Pbで繰り返し形成されている
。また、遮光材116の厚み方向の形成範囲Tは遮光材116の間隔Gbよりも大きく形
成されている。ここで、光出射角制御層110Bを通過した光の出射角分布は、上記間隔
Gbと範囲Tによってほぼ決定される。このような光出射角制御層110Bは、ラミネー
ト法、ホログラフィ技術を利用した感光法、クレーズを形成した後にクレーズ形成部を染
色する方法などによって容易に形成することができる。
光学シート114において、導光板112の光出射面112bが平坦であり、当該光出
射面112b上に光学シート114が直接載置される場合には、光出射角制御層110B
の光入射面114aにマット処理が施されることが好ましい。ここでマット処理とは表面
に微細な凹凸を設けることであり、表面をエッチングやフロスト処理、ブラスト処理等で
粗面化したり、微細な凹凸表面を形成できる材料をコーティングしたりすることで施すこ
とができるものである。マット処理によって構成された微細な凹凸構造は周期Pbよりも
充分に(例えば一桁以上)小さいことが要求される。
光屈折層110Cはアクリル樹脂等で構成される透明基材117で構成され、光出射角
制御層110B側の面全体が平坦に形成されているとともに、その反対側の面に断面三角
形状の凸部が周期的に形成されてなる。この面には上記遮光材116の延長方向と平行に
伸びる傾斜したプリズム面114cが形成されている。このプリズム面114cは、遮光
材116の傾斜方向に沿って光屈折層110Cに入射した光を、その進路が上記光軸Lx
の方向に近づくように屈折させる。図示例のプリズム面114cは平坦面であるが、本発
明はこのような面形状に限定されるものではなく、湾曲面であってもよい。
上記プリズム面114cは上記繰り返し方向に周期Pcで繰り返し形成されている。こ
の周期Pcは図示例の場合、上記周期Pbと整合している(周期PbとPcの一方が他方
の倍数となっている)が、必ずしも整合している必要はない。
プリズム面114cは、光屈折層110Cに対して上記傾斜角度θで入射した光が法線
Lx側へ屈折されるように構成されていればよい。すなわち、図示例の場合には、上記傾
斜角度θで入射した光と直交する面Px(図示点線)に対して繰り返し方向(図示右側、
すなわち遮光材116が法線Lxに対して傾斜している側と同じ側)に傾斜している。こ
のようにすると、面状発光体110Aから出射される光のうちの光L1が光学シート11
4の内部で上記傾斜角度θに沿って進行する光L2となるとすれば、この光L2はプリズ
ム面114cで法線Lx側に屈折されて、法線Lxに沿った方向により近い方向に出射さ
れる光L3となる。図示例の場合、上記の光L3は法線Lxと平行な方向に出射するよう
に構成されている。ただし、本発明においては、法線Lxに対する光L2の傾斜角よりも
法線Lxに対する光L3の傾斜角の方が小さくなるように構成されていればよい。
ここで、上記の遮光材116の傾斜角度θは15〜30度の範囲内とし、プリズム面1
14cの法線Lxに対する傾斜角度φは35〜55度とすることが好ましい。これらの角
度範囲であれば、実際の面状発光体から出射される光を効率的に集光することができる。
また、本実施形態の場合、透明基材115、117の屈折率をnとすれば、スネルの法則
よりsin[φ−θ]=n・sinφが成立する。ここで、傾斜角度φ=45度のとき、
光L3が法線Lxとほぼ平行な方向に出射される(出射角がほぼ0となる)ように構成す
るためには、傾斜角度θは、例えばθ=15.429×n−6.5+M(Mは−5〜+5
間での数)が成立するように構成すればよい。
光屈折層110Cの光出射角制御層110Bとは反対側の面には、隣接する上記プリズ
ム面114c間に対向面114dが設けられている。この対向面114dは、図示例の場
合、ほぼ法線Lxに沿った垂直面となっている。ただし、上記光L2に対して実質的にプ
リズム面114cと同様に機能するか、或いは、光L2に対する屈折作用をほとんど有し
ないものであればよい。例えば、図2に破線で示す面(傾斜角度θ)と図示の対向面11
4d(傾斜角度0)との間の傾斜角度を有する面とすることができる。光屈折層110C
は射出成形法やインプリント法などによって容易に形成することができる。
なお、図示例の場合、透明基材115と117は同じ光屈折率を有する素材で構成され
ていることを前提としているが、透明基材115と117が異なる光屈折率を有していて
もよい。この場合、光屈折率の差が小さければ、基本的には上記説明内容は何ら変わるも
のではない。以下においても光屈折率の差が小さいことを前提として説明を続ける。
図3は面状発光体110Aから光出射角制御層110B及び光屈折層110Cを経て出
射される光の出射角分布D1、D2及びD3の概要の変化態様とともに断面構造を示す概
略断面図、図4は上記繰り返し方向に見た出射角分布D1、D2及びD3を従来のプリズ
ムシートを用いた照明装置の照明光の出射角分布D0とともに示すグラフである。
本実施形態では、面状発光体110において、導光板112の光出射面112bから出
射される光の出射角分布D1は、光源111の反対側の方位に偏った分布態様を有してい
る。これは、光源111から入射した光は導光板112の内部を光源111の反対側の方
位に伝播していき、この内部伝播光を何らかの光偏向手段による屈折若しくは反射によっ
て光出射面112bから出射させるようにしているため、原理的に光出射面112bの法
線Lxに対して対称な出射角分布を取りえないことによる。
本実施形態では、上記の出射角分布D1の偏り側に遮光材116が傾斜しているため、
光出射角制御層110Bは光出射面112bから出射した光の多くを光入射面114aに
て取り込み、かつ、光出射面114bから出射させることができる。すなわち、出射角分
布D1の傾斜方位と遮光材116の傾斜方位とが合致しているため、面状発光体110A
から出射された光を効率的に透過させることができる。
光出射角制御層110Bでは、傾斜した複数の遮光材116によって光出射面114b
からの光の出射角が制限され、遮光材116の傾斜角度θに対応する偏った出射角分布D
2が得られる。この場合、出射角分布D2は遮光材116の間隔Gb及び範囲Tによって
定まる所定の角度範囲内に制限される。その後、出射角分布D2を有する光はプリズム面
114cで屈折され、全体として法線Lxを中心とする出射角分布D3を有する光が出射
される。
本実施形態によれば、面状発光体110Aの出射角分布D1を有する光に整合した傾斜
角度θの遮光材116を備えた光出射角制御層110Bによって当該光を効率的に取り込
むことができるとともに。その出射角分布D2を所定範囲に制限することができる。その
後、この出射角分布D2の光をプリズム面114cによって法線Lx側へ屈折させること
により、法線Lxを中心とする制限された出射角分布D3を有する光を容易に得ることが
できる。したがって、本実施形態によれば、光を効率的に利用することができるとともに
、光の出射角範囲を充分に制限することが可能になる。
ちなみに従来のバックライトでは、プリズムシートなどで集光して法線Lxの近傍に沿
った光成分を増大させる方法で、図4に示す所定の出射角分布D0を得ているが、それで
も、本実施形態の出射角分布D3と比べると光の平行度が低く、しかも出射角範囲の制限
が不十分である。
[電気光学装置]
図5乃至図8は上記照明装置110を用いた電気光学装置100の概略構成を模式的に
示す概略構成断面図である。図5に示す例では、照明装置110の観察側に液晶表示体等
からなる電気光学パネル120が配置されている。この電気光学パネル120は、照明装
置110から与えられる照明光によって透過表示を実現するように構成され、例えば、透
過型液晶表示体や半透過反射型液晶表示体等で構成することができる。なお、図5に示す
例では、光源111側からその反対側に向けて厚みが徐々に低減される楔状の導光板11
2′を用いているが、上記導光板112と同様の平行平板状の導光板を用いてもよい。
図6に示す例では、導光板112と光出射角制御層110B(光学シート114)との
間に光拡散シート118を配置している。光拡散シート118としては、例えば、シート
基材中に屈折率の異なる微粒子を混在させたり、シート基材上に微粒子を分散固着させた
りしたものを用いることができる。光拡散シート118は導光板112の光出射面112
bから出射される光の強度のばらつきを低減するためのものである。この光拡散シート1
18を照明装置110に設けることで、その光出射面から出射される光の出射角分布D1
はなだらかになるが、通常、光源111の反対側への出射角分布の偏りは解消されないた
め、基本的な作用効果は上述のものと変わらない。
図7に示す例では、導光板112と光出射角制御層110B(光学シート114)との
間に集光シート119を配置している。この集光シート119は光の出射角分布を全体的
に法線Lx側へ集光する機能を有するものであり、例えば、上面若しくは下面に三角状(
二等辺三角形状)に突出する断面形状を備えたプリズムを形成してなるものである。この
場合、集光シート119の集光方向(すなわち、図示しないプリズム面の傾斜方位)は、
上記光出射角制御層110B及び光屈折層110C(光学シート114)の遮光材116
の傾斜方位及びプリズム面114cの屈折方位と交差(直交)する方位(上記延長方向)
に設定されていることが好ましい。このようにすると、延長方向に見た光の出射角分布を
集光シート119で集光し、上記繰り返し方向に見た光の出射角分布を光学シート114
により上述のように制御することができる。
図8に示す例では、導光板112と光出射角制御層110B(光学シート114)との
間において、導光板112側から光拡散シート118と集光シート119を順次に配置し
ている。これによって、導光板112から出射した光は光拡散シート118によって拡散
され、その後、集光シート119によって集光されてから、光出射角制御層110Bに入
射する。ここで、光拡散シート118及び集光シート119は上記図6及び図7に示す例
と同様に構成されたものである。
[電子機器]
最後に、図9を参照して上記液晶装置を搭載した電子機器の実施形態について説明する
。図9は本発明に係る電子機器の一例の外観を示す概略斜視図である。図示例の電子機器
1000は、車載用のカーナビゲーションシステムであり、本体1010と、この本体1
010に接続された表示部1020とを備えている。本体1010には操作ボタン等を配
設した操作面1011が設けられるとともに、DVD等の記録媒体の導入口1012が設
けられている。表示部1020の内部には上記の電気光学装置100が格納され、この電
気光学装置100による表示、すなわち、ナビゲーション画像の表示が表示部1020の
表示画面1020aにて視認できるように構成されている。
この電子機器1000においては、上記の電気光学装置100が搭載されていることで
、表示画面から出射される表示光の出射角範囲が制限されるため、車両の窓への写り込み
を防止することができ、安全性を確保できる。
尚、本発明の照明装置、電気光学装置、電子機器及び光学シートは、上述の図示例にの
み限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。例えば、面状発光体としては、上記実施形態で示した導光板の側面
に光源が配置されたものはもちろん、パネルの裏面にLEDを複数配置した構成や、パネ
ルの裏面に冷陰極管を配置した構成であってもよい。
また、上記の電気光学装置としては、透過型液晶表示体や半透過型液晶表示体を電気光
学パネルとして用いた装置を前提として説明したが、反射型液晶表示体を用いるものであ
ってもよく、液晶表示体以外の、例えば電気泳動表示体などを用いた他の電気光学装置で
あっても構わない。さらに、本発明に係る電子機器としては、上記のような車載用表示機
器に限らず、例えば、使用者以外の者に画面が視認されにくいように構成された携帯電話
、携帯型情報端末、携帯型コンピュータ装置などであってもよい。
照明装置の実施形態の概略斜視図。 光学シートの光学特性を説明するための拡大部分断面図。 照明装置内の出射角分布の変化を説明するための拡大部分断面図。 照明装置内の出射角分布を従来例の分布と共に示すグラフ。 電気光学装置の実施形態の構成を示す概略構成断面図。 電気光学装置の他の構成例を示す概略構成断面図。 電気光学装置のさらに他の構成例を示す概略構成断面図。 電気光学装置の別の構成例を示す概略構成断面図。 電子機器の実施形態の概観を示す概略斜視図。
符号の説明
100…電気光学装置、110…照明装置、110A…面状発光体、110B…光出射角
制御層、110C…光屈折層、111…光源、112…導光板、112a…光入射面、1
12b…光出射面、113…反射シート、114…光学シート、114a…光入射面、1
14b…光出射面、114c…プリズム面、114d…対向面、115、117…透明基
材、116…遮光材、118…光拡散シート、119…集光シート、1000…電子機器

Claims (11)

  1. 光出射面を備えた面状発光体と、
    前記面状発光体の前記光出射面上に配置され、前記光出射面の法線に対して一側へ傾斜
    した遮光部が間隔を有して繰り返し配置された光出射角制御層と、
    前記遮光部の傾斜方向に沿って入射する光の進路を所定の方向に屈折させる複数のプリ
    ズム面が繰り返し設けられ、前記光出射角制御層上に配置された光屈折層と、
    を具備することを特徴とする照明装置。
  2. 前記面状発光体の前記光出射面から出射する光が前記一側に偏った出射角分布を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光出射角制御層の厚み方向の前記遮光部の形成範囲が前記遮光部の間隔より大きい
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記プリズム面は、前記光屈折層における前記光出射角制御層とは反対側にある面上に
    、前記遮光部の傾斜に沿った方向と直交する面に対して前記一側に傾斜するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記遮光部は前記法線に対して15〜30度の範囲内で傾斜し、前記プリズム面は前記
    法線に対して35〜55度の範囲内で傾斜していることを特徴とする請求項4に記載の照
    明装置。
  6. 前記光出射角制御層と前記光屈折層が積層されて一体の光学シートを構成していること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の照明装置。
  7. 前記光学シートの前記光屈折層側の表面にマット処理が施されていることを特徴とする
    請求項6に記載の照明装置。
  8. 前記面状発光体は、光源と、該光源に対向配置された光入射用の端面及び該端面と交差
    し内部伝播光を放出する前記光出射面を備えた導光板とを有し、前記遮光部は、前記面状
    発光体から出射された光の進路に沿って前記導光板における内部伝播光の進行側に傾斜し
    ていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の照明装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の照明装置と、該照明装置の照明光を表示光の少
    なくとも一部として用いる電気光学パネルとを具備することを特徴とする電気光学装置。
  10. 請求項9に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
  11. シート面に対して一側へ傾斜した遮光部が間隔を有して繰り返し配置された光出射角制
    御層と、
    前記遮光部の傾斜方向に沿って入射する光の進路を所定の方向に屈折させる複数のプリ
    ズム面が繰り返し設けられ、前記光出射角制御層上に積層された光屈折層と、
    を一体に備えたことを特徴とする光学シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015513760A (ja) * 2012-02-08 2015-05-14 ▲蘇▼州晶智科技有限公司 液晶ディスプレイ用新形バックライトモジュール
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