JP5093400B2 - 薬剤監査支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、患者ごとに投与すべき薬剤の調剤作業に関し、調剤作業の監査をする時、正しい手順で調剤作業の監査を行うための薬剤監査支援システムに関する。
病院の入院患者に投与すべき薬剤は、医師が作成した処方箋に応じて決まる。薬剤師は、処方箋に従い、トレイ、薬袋等の搬送容器に薬剤を取り揃える。この薬剤の取り揃えの一部は、機械が自動的に薬剤を払い出す自動払出機で行われている。
しかし、自動払出機ですべての薬剤が払出されるわけではない。例えば、薬剤師でしか取り扱うことが認められていない管理薬剤は、自動払出機を利用することはできない。よって、薬剤の取り揃えは人手による作業を省けない。
人手による薬剤の取り揃えは、人為的ミスで取り揃えを誤ることも考えられる。取り揃えの信頼性を高めるために、LEDの点灯で取り揃え薬剤を指示する方法が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図24を用いて従来の薬剤取り揃え支援システム1について説明する。図24において、まず、搬送容器3が、薬剤取り揃え支援システム1の作業台2に搬送されてくる。取り揃え人4は、バーコードリーダなどで搬送容器の識別番号を読み込む。すると、この搬送容器の識別番号に基づく患者名とその患者のための処方箋とが、表示部5に表示される。この表示と同時に、取り揃え人4は、薬剤自動払出機6で準備されない薬剤を取り揃える。この時、個々の薬剤が保管されている薬剤棚7の薬剤収納部のLEDが点灯する。LEDが点灯する薬剤収納部の薬剤は、取り揃えが必要な薬剤である。つまり、薬剤取り揃え支援システム1は、LEDの点灯で取り揃え薬剤を取り揃え人4へ指示する。そして、薬剤の取り揃えを取り揃え人4に促す。
取り揃え人4は、薬剤棚7のLEDが点灯している薬剤収納部から必要な薬剤を必要な本数だけを取り出す。取り揃え人4は、必要な薬剤がある薬剤収納部の位置を正確に把握することができる。よって、正確に薬剤の取り揃えが行われる。そして、薬剤の取り揃えの信頼性が高められる。
薬剤の取り揃えが完了すると、表示部5に表示される処方箋に基づいて、取り揃え人4は、揃えられた薬剤が正しいものであるか否かを監査する。
さらに、人為的ミスを抑えるために、薬剤を取り揃えた後、取り揃え人4と別人である監査者が監査を行う。取り揃え人4が処方箋通り正しく薬剤を取り揃え、搬送容器3へ投入しているか否かの監査を行う。
このようにして、薬剤の取り揃えの監査が行われる。また、薬剤棚7と別に、温度管理を必要とする輸液バッグ等を管理する薬剤保管庫(図示せず)が存在する場合もある。薬剤棚7と薬剤保管庫が並存する場合、薬剤棚7で、薬剤の監査が行われた後、薬剤棚7でも取り揃えることのできなかった不足の輸液バッグを、薬剤保管庫で取り揃える。そして、薬剤保管庫で薬剤の監査が行われる。
従来の薬剤取り揃支援システム1は、取り揃え人4と別人である監査者が監査を行うように決まっていても、実際には取り揃え人4が監査者の役割を行う場合もある。病院によっては人手不足な所もあり、人手のない時は取り揃え人4が監査者となり、1人で薬剤の取り揃えと、監査とを行ってしまう場合がある。
人が行う薬剤の取り揃え監査においては、集中力が欠けていた場合、監査者が間違えた監査を行ってしまうことがある。また、監査者が連続して複数の処方箋に対する薬剤の取り揃えの監査を行っていると、似たような処方箋の影響を受けて間違った監査を行うこともある。
このように、人が行う薬剤取り揃えの監査は、人為的なミスより監査間違いを起こす場合がある。
このことは、薬剤棚と薬剤保管庫の異なる場所で同一人物が監査を行う場合も同じである。薬剤棚で薬剤の監査を行う監査者と、薬剤保管庫で薬剤の監査を行う監査者とが同一人物であると、薬剤棚での監査結果の印象が薬剤保管庫の監査を行う監査者に影響を与える場合がある。その結果、人為的なミスより監査間違いを起こす場合がある。
このような人為的なミスを抑え、調剤作業の信頼性を高めるために異なる2名での二重監査が望まれる。
しかし、従来の薬剤監査支援システムは、監査の信頼性を高めるために、規則で調剤作業の監査を異なる2名の監査者が行うことが決められていても、規則から外れ調剤作業の監査を1名で行うことがあった。このことは、人為的ミスによる調剤作業の監査の信頼性を下げる。つまり、従来の薬剤監査支援システムは、監査の信頼性を高めるための監査規則を決めていても、この規則を厳密に運用するフローが調剤作業の監査の中で実現されておらず規則通りの監査が行われないことが課題である。
特開2005−46420号公報
本発明は、この課題を解決するものであり、信頼性の高い調剤作業の監査が行われる薬剤監査支援システムを提供する。
本発明の薬剤監査支援システムは、調剤作業を監査部で監査したことを認証する薬剤監査支援システムであって、調剤作業の予備監査を行う予備監査者および調剤作業の監査を行う監査者を識別する人認証部と、予備監査者により調剤作業を予備監査したことを認証する予備監査部と、監査者により調剤作業を監査したことを認証する監査部と、監査者が予備監査者と別人であると判定した場合、監査部での認証を許可する監査者チェック部と、予備監査部で調剤作業の予備監査の認証が行われる時の第1作業認証時刻と、監査者が識別される時の第2作業認証時刻と、を発行する作業情報発行部と、を備え、監査者チェック部は、予備監査者と監査者とが同一人物であると判定した場合に、第1作業認証時刻と第2作業認証時刻との時間差が所定の時間以上であれば監査部での認証を許可する構成からなる。この構成により、信頼性の高い調剤作業の監査が行われる。
図1は、本発明の実施の形態1における薬剤監査支援システムの概略構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態1における薬剤監査支援システムのブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態1における薬剤監査支援のフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態1における自動払出機で薬剤を払い出した時の搬送容器管理表を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1における薬剤取り揃え時の薬剤棚の作業台を上から見た図である。 図6は、本発明の実施の形態1における薬剤取り揃え、および、第1予備監査のフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態1における第1監査のフローチャートである。 図8は、本発明の実施の形態1における第1監査が行われる薬剤棚の作業台を上から見た図である。 図9は、本発明の実施の形態2における第1予備監査、および、第1監査の第1のフローチャートである。 図10は、本発明の実施の形態2における第1予備監査、および、第1監査の第2のフローチャートである。 図11は、本発明の実施の形態2における第1予備監査、および、第1監査の第3のフローチャートである。 図12は、本発明の実施の形態3における薬剤監査支援システムのブロック図である。 図13は、本発明の実施の形態4における薬剤監査支援システムの概略構成を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態4における薬剤監査支援システムのブロック図である。 図15は、本発明の実施の形態4における薬剤監査支援のフローチャートである。 図16は、本発明の実施の形態4における第2監査が行われる薬剤保管庫の作業台を上から見た図である。 図17は、本発明の実施の形態4における薬剤取り揃え、および、第2予備監査のフローチャートである。 図18は、本発明の実施の形態4における搬送容器管理表を示す図である。 図19は、本発明の実施の形態4における第2予備監査のフローチャートである。 図20は、本発明の実施の形態4における第2監査が行われる薬剤保管庫の作業台を上から見た図である。 図21は、本発明の実施の形態4における第1監査者と第2監査者が同一人だった場合の薬剤保管庫の作業台を上から見た図である。 図22は、本発明の実施の形態5における薬剤監査支援システムのブロック図である。 図23は、本発明の実施の形態5における搬送容器管理表を示す図である。 図24は、従来の薬剤監査支援システムの概略図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、同じ構成要素には同じ符号を付しているので説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における薬剤監査支援システム10の概略構成を示す図である。図2は、薬剤監査支援システム10のブロック図である。
図1、図2に示すように、本実施の形態1の薬剤監査支援システム10は、第1人認証部32と、第1予備監査部35と、第1監査部36と、監査者チェック部21とを有する。そして、第1人認証部32は、調剤作業の予備監査を行う第1予備監査者11および調剤作業の監査を行う第1監査者12を識別する。そして、第1予備監査部35は、第1予備監査者11により調剤作業の予備監査したことを認証する。そして、第1監査部36は、第1監査者12により調剤作業が監査されたことを認証する。
そして、監査者チェック部21は、第1監査者12と第1予備監査者11とが別人であると判定した場合、第1監査部36での認証を許可する。
一方、監査者チェック部21は、第1予備監査者11と第1監査者12が同一人物と判定した場合、第1監査部36での認証を許可しない。よって、二重監査を行うには、第1予備監査者11と監査者12とを別人にする必要がある。調剤作業に対する監査について、より信頼性の高い薬剤監査支援システム10を提供することができる。
また、第1人認証部32は生体認証機能を有し、生体情報で第1予備監査者11と第1監査者12とを識別するので、他の人に成り済ますことはできない。
図1に示すように、薬剤監査支援システム10は、搬送容器管理装置14と、薬剤棚16とを有する。
そして、搬送容器管理装置14は、監査者チェック部21を有する。薬剤棚16は、第1人認証部32と、第1予備監査部35と、第1監査部36とを有する。
また、自動払出機15は、搬送容器管理装置14とネットワークで繋がり、搬送容器管理装置14より、患者の処方箋情報を取得する。そして、自動払出機15は、搬送容器管理装置14に記録されている患者の処方箋情報に基づいて、薬剤を自動的に搬送容器13に投入する。搬送容器13は、患者ごとに取り揃えた薬剤を投入するトレイや薬袋等である。
搬送容器13は、自動払出機15より薬剤が投入された後、薬剤棚16へ運ばれる。そして、薬剤棚16で処方箋情報に基づいて薬剤が補充される。
なお、薬剤棚16に保管される薬剤には、薬剤師が施錠管理を行わなければならない麻薬、劇薬等の管理薬がある。また、あまり数の出ない薬剤、自動払出機に入らないサイズの大きな薬剤も保管される。薬剤棚16に保管される薬剤は総称して、特殊薬剤とする。
そして、自動払出機15で払い出される薬剤は、調剤作業で多量に使われる薬剤である。また、自動払出機15で取り扱うことのできるサイズである。自動払出機15に保管される薬剤は総称して一般薬剤とする。
次に、搬送容器13と、搬送容器管理装置14と、自動払出機15と、薬剤棚16との各構成の詳細について説明する。搬送容器13は、RFIDやバーコード等の識別タグを有する。この識別タグから搬送容器13の固有識別番号である搬送容器識別番号を検出することが可能である。本実施の形態1では、識別タグとしてバーコードタグ17を使用する。
搬送容器管理装置14は、搬送容器情報記録部20と、監査者チェック部21と、人材情報管理部22と、LAN接続部23と、を有する。搬送容器情報記録部20は、各患者の処方箋情報と搬送容器識別番号とを記録する。監査者チェック部21は、第1予備監査者11と第1監査者12とが別人であるか否かを判定する。人材情報管理部22には、この薬剤監査支援システム10に登録された取り揃え人と監査者の人材情報が記録される。LAN接続部23は、自動払出機15と薬剤棚16とにLANで接続されて情報の送受信を行う。
自動払出機15は、識別番号検出部27と、払出薬剤検出部26と、LAN接続部28とを有する。自動払出機15の識別番号検出部27は、バーコードタグ17より搬送容器13の搬送容器識別番号を検出する。払出薬剤検出部26は、搬送容器13に払い出した薬剤に関する薬剤収集情報を検出する。LAN接続部28は、情報の送受信を行う。
薬剤棚16は、第1表示部31と、第1人認証部32と、第1識別番号検出部33と、第1予備監査部35と、第1監査部36と、LAN接続部37とを有する。そして、第1表示部31は、搬送容器13に取り揃える薬剤名を表示する。第1人認証部32は、薬剤棚16で搬送容器13に取り揃えられたすべての薬剤を監査する第1監査者12を識別する。さらに、第1人認証部32は、搬送容器13に取り揃えられた第1の薬剤を予備監査する第1予備監査者11を識別する。第1監査部36は、搬送容器13に取り揃えられた一般薬剤および第1の薬剤を第1監査者12が第1監査したことを認証する。
第1識別番号検出部33は、バーコードタグ17より搬送容器13の搬送容器識別番号を検出する。薬剤収集情報検出部34は、第1の薬剤を薬剤棚16から取り出し、搬送容器13に投入する時に、薬剤に張り付けられたバーコード等から薬剤番号を読み取る。第1予備監査部35は、第1予備監査者11が第1予備監査を行ったことを認証する。LAN接続部37は情報の送受信を行う。薬剤棚16は、さらに、薬剤収納部25とバーコードリーダ24と作業台18とを有する。
なお、本実施の形態1において、第1の薬剤とは、処方箋に記載されたすべての薬剤の中で、薬剤棚16に保管されている特殊薬剤である。第1監査者12が監査を行う時、第1表示部31に表示される薬剤名は処方箋に記載されたすべての薬剤名が表示される。しかし、第1の薬剤は他の薬剤よりも目立つように強調して表示される。具体的には、第1の薬剤名の文字を太くしたり、第1の薬剤名の文字の色を反転したりして、他の薬剤よりも目立つように強調して表示する。
なお、第1人認証部32は、指紋、顔、静脈、虹彩等の生体認証機能を有し、この生体認証機能で個人認証を行う。
薬剤監査支援システム10は、監査者チェック部21で、第1監査者12と第1予備監査者11が別人であるか否かを判定する。これにより、第1監査者12と第1予備監査者11とが別人として監査を行う。そして、この構成により複数人での監査が行なわれるようになり、搬送容器13への薬剤の取り揃え監査について、より信頼性の高い取り揃え監査を行なうことができる。
図3は、薬剤監査支援のフローチャートである。図3において、本実施の形態1の薬剤監査支援システム10を用いた薬剤の監査動作を説明する。まず、自動払出機15に、処方箋情報が入力される。すると、自動払出機15は、処方箋情報に従って搬送容器13に薬剤を払い出す(ステップS01)。そして、この処方箋情報と、識別番号検出部27で検出した搬送容器識別番号と、払出薬剤検出部26で得た薬剤収集情報とを、LAN接続部28からネットワークを経由して搬送容器管理装置14へ送る。そして、これらの情報を搬送容器情報記録部20に記録する。
図4は、自動払出機15で薬剤を払い出した時の搬送容器管理表を示す図である。図4において、搬送容器情報記録部20には、搬送容器管理表29に新たな搬送容器識別番号と、処方箋情報と、払出機薬剤収集情報とが追記される。
ここで言う、新たな搬送容器識別番号と、処方箋情報と、払出機薬剤収集情報とは、図4の搬送容器管理表29の搬送容器識別番号0004の行である。
自動払出機15での薬剤の払い出しが終わった搬送容器13は、薬剤棚16へ運ばれる。そして、第1の取り揃え人でもある第1予備監査者11が、搬送容器13に入れる薬剤を薬剤棚16の薬剤収納部25から取り出す。そして、搬送容器13に取り揃える(ステップS02)。そして、第1予備監査者11が、薬剤棚16で、第1の薬剤の取揃えの第1予備監査を行う(ステップS03)。
その後、第1予備監査者11は、第1監査者12へ第1予備監査が終了したことを伝える。そして、第1監査者12は、搬送容器13に取揃えられたすべての薬剤の第1監査を行う(ステップS04)。ここで言う、すべての薬剤とは、自動払出機で払出された一般薬剤と、薬剤棚で取揃えられた第1の薬剤とを意味する。
このようにして、薬剤の調剤作業と、調剤作業の監査が行われる。そして、薬剤棚16で、第1予備監査者11と第1監査者12とが別人になるように、薬剤監査支援システム10によって管理される。
次に、ステップS02の薬剤取り揃えと、ステップS03の第1予備監査についての詳細を説明する。
図5は、薬剤取り揃え時の薬剤棚16の作業台18を上から見た図である。図5に示すように、作業台18はタッチモニターである第1表示部31を備えている。第1の取り揃え人は、第1表示部31に隣接する位置に設けられた専用の載置場所に搬送容器13を載置する。
図6は、薬剤棚16での薬剤取揃えおよび第1予備監査のフローチャートである。図6に示すように、載置した搬送容器13のバーコードタグ17がバーコードリーダ41で読み取られ、第1識別番号検出部33により搬送容器識別番号が検出される(ステップS11)。なお、バーコードリーダ41は、第1識別番号検出部33の読み取り口である。そして、搬送容器識別番号の検出は第1識別番号検出部33で行われる。なお、ここではバーコードタグ17でなくRFIDを用いて搬送容器識別番号を検出してもよい。RFIDを用いると、搬送容器識別番号の検出をハンズフリーで行うことができる。
そして、読み取った搬送容器識別番号が、LAN接続部37から搬送容器管理装置14の搬送容器情報記録部20に送られる。そして、搬送容器管理表29と照合して、この搬送容器13に取り揃える薬剤が記載されている処方箋情報が選び出される。そして、選び出された処方箋情報が、搬送容器管理装置14から薬剤棚16へ送信される。薬剤棚16は、この処方箋情報に基づいて薬剤棚16で取り揃えるべき第1の薬剤を示す調剤情報を作成する。そして、調剤情報を第1表示部31に表示する(ステップS12)。
第1表示部31に表示された第1の薬剤は、薬剤棚16で取り揃えが可能な薬剤である。取り揃え段階ではこれらの薬剤名とその個数とが、搬送容器13の各領域に対応して第1表示部31に表示される。具体的には、図5に示す搬送容器13内の3つの領域に対応して表示される。図5に示す搬送容器13は三領域に分かれているが、これは上から順に朝用、昼用、夜用と区別するために領域を分けている。
その後、第1の取り揃え人は、第1予備監査者11として認証されるために、第1人認証部32を使い、第1予備監査者11の識別を行う。まず、第1人認証部32は、第1の取り揃え人の生体情報を検出する(ステップS13)。第1人認証部32は、虹彩認証等により認識した第1の取り揃え人が誰か、この取り揃え人に薬剤師の資格があるか否か、について搬送容器管理装置14の人材情報管理部22に問い合わせる。つまり、第1の取り揃え人に監査資格があるか否かが判定される(ステップS14)。
第1の取り揃え人が、人材情報管理部22に登録されており、さらに薬剤師の資格を持っていれば、薬剤の取り揃えが許可される。そして、第1人認証部32は、第1の取り揃え人を、第1予備監査者11として認証する(ステップS15)。
このように、ステップS13、ステップS14およびステップS15によって、第1予備監査者11の識別が行われる。
そして、第1の取り揃え人は、薬剤収納部25から薬剤Cを取り出し、バーコードリーダ24で薬剤Cの瓶などのバーコードを読み取る。そして、薬剤Cを搬送容器13に投入する。なお、バーコードリーダ24は、薬剤収集情報検出部34の読み取り口でもあり、薬剤収集情報の検出は薬剤収集情報検出部34で行われる。このように、第1の薬剤棚16では、第1の取り揃え人でもある第1予備監査者11により薬剤の取り揃えが行われる(ステップS16)。
また、薬剤Cの瓶などのバーコードの読取は、バーコードリーダ24に代えてバーコードリーダ41を用いることも可能である。
搬送容器13への薬剤の取り揃えが終わると、第1の取り揃え人は、第1予備監査者11として、薬剤の取り揃えが正しく行われているか否かの第1予備監査を行う。そして、薬剤の取り揃えが正しく行われていれば第1予備監査を行ったことを認証する(ステップS17)。その認証方法としては、取り揃えが正しく行われていれば図5の第1表示部31に示される「認証」という文字が示されている領域に触れて、第1予備監査部35は、第1予備監査者11が第1予備監査をしたことを認証する。
そして、薬剤棚16は、第1人認証部32で識別した第1予備監査者情報、薬剤収集情報検出部34で得た薬剤収集情報および搬送容器管理番号を、搬送容器管理装置14へ送る。そして、搬送容器情報記録部20に保存されている搬送容器管理表29に追記する。つまり、搬送容器管理装置14は、搬送容器情報記録部20の管理情報を更新する(ステップS18)。
なお、ステップS14で、作業者に監査資格がないと判定されると、監査資格がない旨の警告メッセージが第1表示部31に表示される。つまり、第1の取り揃え人へ警告が出される(ステップS19)。そして、ステップS13へ戻る。
第1予備監査が終わった後、第1の取り揃え人は第1監査者12へ第1予備監査が終了したことを伝える。そして、第1監査者12が、この搬送容器13の薬剤の取り揃えの監査を行う。
次に、ステップS04の第1監査についての詳細を説明する。
図7は、第1監査のフローチャートである。図7に示すように、まず、第1作業者は第1監査者12として認証されるために、第1人認証部32を使い、第1監査者12の識別を行う。そのために、第1人認証部32は、第1作業者の生体情報を検出する(ステップS20)。
そして、第1人認証部32は、第1作業者は誰か、第1作業者は薬剤師の資格を持っているか否か、について人材情報管理部22に問い合わせる。つまり、第1作業者に監査資格があるか否かが判定される(ステップS21)。
そして、監査者チェック部21は、この第1作業者と、第1予備監査者11とが別人であるか否かを判定する(ステップS22)。薬剤師の資格を持ち、第1作業者と第1予備監査者11とが同一人物でなければ、第1作業者の第1監査を許可する。そして、第1人認証部32は、第1作業者を第1監査者12として認証する(ステップS24)。
このように、ステップS20、ステップS21、ステップS22およびステップS24よって、第1監査者12の識別が行われる。
しかし、第1作業者に監査者資格がない、または、第1作業者と第1予備監査者が同一人物であると、第1作業者へ警告が出る(ステップS23)。例えば、第1作業者と第1予備監査者が同一人物であると場合は、「別人で監査を行ってください」と第1表示部31に警告メッセージが表示される。そして、ステップS20へ戻る。
第1監査者12が認証されると、第1表示部31へ搬送容器13の処方箋情報が表示される(ステップS25)。
図8は、第1監査が行われる薬剤棚16の作業台18を上から見た図である。この時、薬剤棚16で搬送容器13に取り揃えられるべき第1の薬剤である薬剤名(薬剤C)とその個数は、図8に示すように他の薬剤よりも目立つように表示される。第1監査者12は、第1表示部31と搬送容器13に投入された薬剤を見て、薬剤が搬送容器13に取り揃えられているか否かを監査する。正しく取り揃えられていれば、第1表示部31に表示されている「認証」という文字が表示された領域を触れる。すると、第1監査部36は、第1監査者12が第1監査したことを認証する(ステップS26)。
そして、第1人認証部32で識別した第1監査者情報は、搬送容器管理装置14へ送られる。そして、搬送容器情報記録部20に保存されている搬送容器管理表29に第1の監査者の監査者情報が追記される。つまり、搬送容器管理装置14は、搬送容器情報記録部20の管理情報を更新する(ステップS27)。
このように、薬剤監査支援システム10は、薬剤棚16で監査する第1予備監査者11と、第1監査者12が別人になるように設計されている。よって、第1予備監査者11が第1監査者12としてなりすまそうとしても、第1予備監査者11と第1監査者12は同一人物なので、第1監査ができない。よって、調剤作業に対して、信頼性を高める薬剤監査支援システムを提供することができる。
なお、図6のフローチャートで、ステップS12の調剤情報の表示を、ステップS15で第1予備監査者11が認証される前に行っている。ステップS15の後で、調剤情報の表示を行ってもよい。第1監査者12として認証されなければ、調剤情報を取得することができないからである。よって、調剤情報を第1監査者12、第1予備監査者11以外の人へ漏らすことがなく、セキュリティーを向上する。
上述した、第1予備監査者11、および第1監査者12は、両者とも人材情報管理部22に登録され、薬剤師の資格を持つ。予備監査者と監査者と言い分けているが、実際には同等の監査者資格を有する。よって、第1予備監査者11による予備監査と、第1監査者による監査とは分けて記載しているが、実際には同等の監査である。言い換えると異なる2名の監査者による監査である。
また、予備監査者と監査者との資格は、状況に合わせて自由に変えてもよいし、予備監査者を、監査者より少ない条件で認証するようにしてもよい。例えば、「予備監査者に薬剤師の資格が不要」として、人材情報管理部22に登録されていれば認証されるとしてもよい。具体的には、予備監査者を、薬剤師の資格を持たない調剤士が行なってもよい。
なお、上述した薬剤監査支援システム10では、搬送容器管理装置14が監査者チェック部21を有しているが、薬剤棚16が監査者チェック部21を有してもよい。
なお、上述した薬剤監査支援システム10は、薬剤棚16が備える薬剤収納部25から薬剤を取出しているが、薬剤棚16以外から持ってきてもよい。例えば、薬剤を混合するための混合注薬作業を行うような時は、離れた所にある注射液保管庫(図示せず)から注射液を作業台18に持ってきて、作業台18で注射液の混合注薬作業を行う場合にも適用可能である。
なお、調剤作業の監査とは、調剤作業が処方箋通り適切に行われているかを確認することである。例えば、薬剤の種類、個数が処方箋に合っているかを確認することである。それ以外にも、調剤作業の監査とは、薬剤の組み合わせが適切か否か、患者への生涯投与量が適切か否か、患者が妊婦の場合に妊婦への禁止薬であるか否か、患者のアレルギーに問題があるか否かの確認も含まれる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の薬剤監査支援システム10は、第1予備監査者11の識別が終わった後、第1予備監査が行われる前に、第1監査者12の識別を行うことを特徴とする。
実施の形態1は、第1監査の後に、第1人認証部32で第1監査者12の識別を行っていた。薬剤混合作業において、第1監査者12は、薬剤混合作業を行う混合作業者でもある第1予備監査者11の作業を見て第1監査を行う。
よって、第1予備監査が終わる前に、第1人認証部32で、第1監査者12の認証が必要となる。薬剤監査支援システム10は、様々な種類の調剤作業に対しても異なる2人により薬剤の二重監査が行われ、信頼性の高い調剤監査を実現する。
なお、本実施の形態2の薬剤監査支援システム10は、本実施の形態1と同じ構成である。しかし、薬剤監査支援システム10の管理方法が異なるので以下に説明する。
調剤作業には、必要な薬剤を必要な個数取り揃える薬剤の取り揃え作業の他に、薬剤の混合作業がある。混合作業の中には、バイアルから抽出した薬液をシリンジで吸引し、吸引した薬液を必要な分量、シリンジを用いて輸液バックへ注入する混合注薬作業がある。
このような混合注薬作業の監査は、混合作業者が行う作業の監査である。混合作業者が混合注薬作業を行う間、監査者は混合作業台の側に立ち、混合作業者の混合作業を見守る。例えば、混合作業者が輸液バックへ薬液Fを50ml注入する場合、混合作業者は、監査者へ「薬液Fを50ml輸液バッグへ注入します」と発言する。そして、監査者は、混合作業者が薬液Fを50ml輸液バッグへ注入するのを確認する。このようにして、混合作業者となす第1予備監査者11と第1監査者12により、混合注薬作業の二重監査が行われる。
本実施の形態2の薬剤監査支援システム10は、本実施の形態2と同じ構成である。図9、図10、図11は、薬剤監査支援システム10を用いた混合注薬作業のフローチャートである。
まず、混合作業者は、薬剤棚16の調剤モードを、取揃えモードから混合作業モードへ切り替える。そして、混合注薬作業に必要なシリンジ等を準備する。そして、混合薬剤が含まれる搬送容器13のバーコードタグ17を、バーコードリーダ41で読取る。すると、図9に示すように、第1識別番号検出部33は搬送容器識別番号を検出する(ステップS31)。
そして、第1識別番号検出部33は、搬送容器識別番号を搬送容器管理装置14へ送信する。搬送容器管理装置14は、搬送容器識別番号を搬送容器管理表29と照合する。搬送容器管理表29に搬送容器識別番号に対応した処方箋情報があるか否かの判定が行われる(ステップS32)。処方箋情報があると、その処方箋情報に混合注薬作業があるか否かの判定が行われる(ステップS33)。その処方箋情報に混合注薬作業があると、その処方箋情報は薬剤棚16へ送信される。
薬剤棚16は、処方箋情報を受信すると、混合注薬作業に必要な調剤情報を抽出する。そして、第1表示部31に調剤情報を表示する(ステップS34)。
なお、ステップS32で処方箋情報がない場合やステップS33で処方箋情報に混合注薬作業がない場合、警告が出される(ステップS35)。そして、第1表示部31には、搬送容器13に混合注薬作業がない旨の警告メッセージが表示される。
混合作業者は、第1予備監査者11として認証されるために、第1人認証部32を使い、第1予備監査者11の識別を行う。
まず、第1人認証部32は、混合作業者の生体情報を検出する(ステップS36)。そして、搬送容器管理装置14は、混合作業者に監査資格があるか否かを判定する(ステップS37)。混合作業者が、人材情報管理部22に登録されており、薬剤師の資格を持っていれば監査資格があると判定される。
混合作業者に監査資格あると、薬剤棚16の第1人認証部32は、混合作業者を第1予備監査者11として認証する(ステップS38)。
このように、ステップS36、ステップS37およびステップS38によって、第1予備監査者の識別が行われる。
そして、混合作業者は薬剤棚16で混合注薬作業、および、混合注薬作業の予備監査が可能となる。
なお、ステップS37で、監査資格がないと判定されると、警告が出される(ステップS39)。そして、第1表示部31へ作業者に監査資格がない旨が表示される。ステップS38で第1予備監査者の認証が終わると、第1作業者は第1監査者12として認証されるために、第1人認証部32を使い、第1監査者12の識別を行う。
そのために、図10に示すように、第1人認証部32は、第1監査者12となる第1作業者の生体情報を検出する(ステップS40)。
すると、第1人認証部32は、第1作業者に監査資格があるか否かを判定する(ステップS41)。第1作業者が、人材情報管理部22に登録されており、薬剤師の資格を持っていれば監査資格があると判定される。
ここで、第1作業者に監査資格あると、監査者チェック部21は、第1予備監査者11と第1作業者が別人であるか否かの判定を行う(ステップS42)。
第1予備監査者11と第1作業者が別人であれば、第1人認証部32は、第1作業者を第1監査者として認証する(ステップS43)。
このように、ステップS40、ステップS41、ステップS42およびステップS43によって、第1監査者12の識別が行われる。
なお、ステップS41で、監査資格がないと判定されると、警告が出される。同様に、第1予備監査者11と第1作業者が同一人物であると、警告が出される(ステップS44)。そして、第1表示部31は警告メッセージを表示する。
ステップS43で、第1監査者12が認証されると、混合作業者でもある第1予備監査者11は混合注薬作業を行う(ステップS45)。この時、第1監査者12は、第1予備監査者11が行う混合注薬作業を見ている。そして、第1表示部31に表示される調剤情報に示された、すべての混合注薬作業が終わる。すると、第1予備監査者11は、調剤情報を再度確認して、混合注薬作業の監査を行う。つまり、混合作業者は第1予備監査者11として、混合注薬作業の第1予備監査を行う(ステップS46)。そして、第1予備監査者11は、混合注薬作業に対する第1予備監査結果を薬剤棚16へ入力する(ステップS47)。具体的には、第1予備監査者11が第1予備監査を認証することであり、または、第1予備監査を否認することである。
次に、第1監査者12は、第1予備監査者11が行った混合注薬作業に対して、第1監査を行う(ステップS48)。第1監査者は、調剤情報を再度確認して、混合注薬作業が適切に行われていたか否かを再確認する。そして、第1監査者12は、混合注薬作業に対する第1監査結果を薬剤棚16へ入力する(ステップS49)。具体的には、第1監査者12が、第1監査を認証すること、または、第1監査を否認することである。そして、図11に示すように、第1予備監査結果と第1監査結果が同一であるか否かの判定が行われる(ステップS50)。
第1予備監査結果と第1監査結果が同一であれば、搬送容器情報記録部20に保存されている搬送容器管理表29に第1予備監査者11と、第1監査者12と、監査結果が追記される。つまり、搬送容器管理装置14は管理情報が更新する(ステップS51)。
なお、ステップS51で、第1予備監査結果と第1監査結果が異なると、警告が出される(ステップS52)。第1予備監査結果と第1監査結果が異なる旨の警告メッセージが第1表示部31に表示される。
このような薬剤監査支援システム10を用いることにより、様々な種類の調剤作業に対しても異なる2人の監査者により薬剤の二重監査が行われ、信頼性の高い調剤監査を実現する。なお、混合注薬作業には、混合した後の輸液バッグのゴミや、汚れのチェックを行う場合も含まれる。また、自動的に混合作業を行う自動混合作業機の監査も含まれる。
なお、調剤作業には、分包作業も含まれる。分包作業とは、粉薬などを分けて一包ずつにすることであり、監査者は調剤者の近くに立って、調剤作業者が行う分包作業自体を見守る。そして、調剤者と監査者により二重監査が行われる。
また、調剤作業には、投薬作業も含まれる。投薬作業とは、病院施設に入院する入院患者に対して、行われる投薬である。投薬作業には、患者の服薬の確認、患者への点滴、注射の確認がある。さらには、患者が服薬する薬剤、患者へ注射する薬剤の分量、種別の確認も含まれる。
投薬カートを2人の看護師で運び、2人の看護士が、患者へ投薬する。このような投薬カートにも薬剤監査支援システム10を適用することで、信頼性の高い投薬作業が可能となる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の薬剤監査支援システムは、第1予備監査者と第1監査者が同一人物であった場合、第1作業認証時刻からリフレッシュ時間以上経過していれば、第1監査者の認証を許可する。
ここで、リフレッシュ時間とは、集中力を有する監査に対して人が休息して記憶を新たにすること(リフレッシュ)ができる時間である。通常、一時間程度の休息でリフレッシュ可能であるとされているため、本実施の形態3ではリフレッシュ時間を一時間としている。
図12は、本発明の実施の形態3における薬剤監査支援システム50を示すブロック図である。図12に示すように、薬剤監査支援システム50は、第1予備監査部35で、調剤作業の予備監査の認証が行われる時の第1作業認証時刻と、第1監査者12が識別される時の第2作業認証時刻と、を発行する作業時刻発行部51を備える。
監査者チェック部21は、第1予備監査者11と第1監査者12とが同一人物であった場合に、第1作業認証時刻と第2作業認証時刻との時間差がリフレッシュ時間以上であれば第1監査部36での認証を許可する。
よって、第1予備監査からリフレッシュ時間経過すれば、第1予備監査を行った第1予備監査者が第1監査を行うことができる。
このようにして、同一人物であっても第1予備監査からリフレッシュ時間経過した後に第1監査を行うことで、信頼性の高い監査が可能となる。
本実施の形態3の薬剤監査支援システム50は、薬剤監査支援システム10に、作業時刻発行部51を追加した構成である。
そして、監査者チェック部21は、第1予備監査者11と第1監査者12が同一人物であっても、条件を満たせば、監査を可能とする。条件とは、第1作業時刻と、第2作業時刻との間隔がリフレッシュ時間以上あることである。第1作業時刻とは、第1予備監査部35で予備監査の認証が行われる時刻である。第2作業時刻とは、第1人認証部32で第1監査者が識別される時刻である。
第1予備監査と第1監査を立て続きに同一人物が行うと、監査者には、どうしても第1予備監査の印象が残ってしまう。そして、第1監査に影響を与えてしまう可能性がある。しかし、第1予備監査が終わってから第1監査が始まるまでの間隔が一時間以上あれば、監査者の思考もリフレッシュされると考えられる。そして、第1予備監査の影響を受けずに第1監査を行うことができる。
薬剤監査支援システム50の搬送容器管理装置52は、搬送容器情報記録部20と、監査者チェック部21と、人材情報管理部22と、LAN接続部23と、作業時刻を発行する作業時刻発行部51を備える。
搬送容器情報記録部20は、各患者の処方箋情報、搬送容器識別番号等を記録する。監査者チェック部21は、第1予備監査者11と第1監査者12が別人で行われているか否かを判定する。人材情報管理部22は、この薬剤監査支援システム50に登録されている取り揃え人、監査者の人材情報が記録されている。LAN接続部23は、自動払出機15と、薬剤棚16とをLANで接続し、情報送受信を行う。作業時刻発行部51は、搬送容器管理装置52に、作業認証時刻を発行する。
薬剤監査支援システム50の監査支援方法について説明する。薬剤棚16の作業台18に搬送容器13が載置される。この搬送容器13に投入した薬剤の第1予備監査が行われる。この時、第1予備監査者11が取り揃えを正しいと判断すると第1予備監査部35で第1予備監査を認証する。そして、第1監査者情報は搬送容器管理表に追記される。この時、作業時刻発行部51は第1作業認証時刻を発行し、第1作業認証時刻も搬送容器管理表に追記される。
その後、薬剤棚16で第1監査が行われる。その時、バーコードリーダ41で読み取った搬送容器識別番号より、搬送容器管理表にある同一の搬送容器の第1予備監査者情報を抽出する。そして、搬送容器管理表に記録されている第1予備監査者情報と、第1人認証部32で得た第1監査者情報を比較して、別人であるか否かを監査者チェック部21にて判定する。
第1予備監査者11と第1監査者12が同一人物である場合、搬送容器管理表にある第1作業認証時刻を抽出する。さらには、作業時刻発行部51に現在の作業時刻の発行を依頼して、この作業時刻を第2作業認証時刻とする。
そして、監査者チェック部21では、第1作業認証時刻と第2作業認証時刻の間隔が一時間以上のリフレッシュ時間を経過しているか否かを算出する。リフレッシュ時間を経過していれば、第1予備監査者11でもある第1監査者12による第1監査が可能となる。第1表示部31に処方箋情報に記載されている薬剤名とその個数が表示され、第1監査が可能となる。
ここで、リフレッシュ時間を経過していなければ、第1予備監査者11による第1監査は許可されず、第1監査が行えないようになる。これにより、同一の監査者が監査を行なう場合でも、信頼性の高い監査を行うことが可能となる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4の薬剤監査支援システムは、第1調剤作業部と、第2調剤作業部と、監査者チェック部を備える。そして、第1調剤作業部では、第1監査者が第1監査を行う。第2調剤作業部では第2監査者が第2監査を行う。監査者チェック部は、第2監査者が第1監査者と別人であると判定する場合に、第2調剤部の第2監査部の認証を許可する。
場所が異なる一連の調剤作業に対して、第1監査者と第2監査者が異なることで、より信頼性の高い、調剤作業が行われる。
図13は、本発明の実施の形態4における薬剤監査支援システム60の概略構成を示す。図14は薬剤監査支援システム60のブロック図である。
図13、図14に示すように、薬剤監査支援システム60は、第1調剤作業を行うための薬剤棚16と、第2調剤作業を行うための薬剤保管庫62と、搬送容器管理装置14とを備える。なお、薬剤棚16は第1調剤作業部であり、薬剤保管庫62は第2調剤作業部である。
薬剤棚16は、第1人認証部32と第1監査部36とを有する。そして、第1人認証部32は、薬剤棚16で監査を行う第1監査者12を識別する。第1監査部36は、薬剤棚16で、第1監査者12が第1監査したことを認証する。
薬剤保管庫62は、第2人認証部64と第2監査部65とを有する。そして、第2人認証部64は、薬剤保管庫62で監査を行う第2監査者77を識別する。第2監査部65は、薬剤保管庫62で、第2監査者77が第2監査したことを認証する。
そして、第2監査者77が第1監査者12と別人である場合に、監査者チェック部21は、第2監査部65での認証を許可する。場所が異なる一連の調剤作業に対して、第1監査者12と第2監査者77を別人とすることで、信頼性の高い、調剤作業が行われる。
さらに、第1人認証部32は、第1予備監査者11を識別する。そして、薬剤棚16は、第1予備監査者11により薬剤棚16で、第1予備監査が行われたことを認証する第1予備監査部35を有する。そして、監査者チェック部21は、第1予備監査者11と第1監査者12とが別人である場合、第1監査部36での認証を許可する。薬剤棚16でも異なる2名で監査が行われる。よって、信頼性の高い調剤作業が行われる。
さらに、第2人認証部64は、第2予備監査者76を識別する。そして、薬剤保管庫62は、第2予備監査者76により薬剤保管庫62で、予備監査が行われたことを認証する第2予備監査部68を有する。そして、第2予備監査者76と第2監査者77とが別人である場合、監査者チェック部21は、第2監査部65での認証を許可する。薬剤保管庫62でも異なる2名で監査が行われる。さらに信頼性の高い調剤作業が行われる。
薬剤保管庫62の各構成の詳細について説明する。薬剤保管庫62は、第2表示部63と、第2人認証部64と、第2監査部65と、を有する。第2表示部63は、搬送容器13に取り揃える薬剤名を表示する。第2人認証部64は、第2の薬剤を監査する第2監査者77を識別する。第2監査部65は、搬送容器13に取り揃えられた薬剤を第2監査者77が第2監査したことを認証する。
そして、薬剤保管庫62には、「温度管理が必要である。」、「サイズが大きすぎる。」等の理由で、薬剤棚16では管理ができない輸液バッグ等が保管されている。また、薬剤保管庫62には、薬剤棚16で管理する薬剤よりも厳しい管理が必要な劇薬等を保管する。
なお、第2の薬剤とは、処方箋に記載されたすべての薬剤の中で、薬剤保管庫62で保管されている薬剤である。第2監査者77が監査を行う時、第2表示部63には処方箋に記載されたすべての薬剤名が表示される。
さらに、薬剤保管庫62は、第2識別番号検出部66と、薬剤収集情報検出部67と、第2予備監査部68と、LAN接続部61とを有する。第2識別番号検出部66は、バーコードタグ17より搬送容器13の搬送容器識別番号を検出する。薬剤収集情報検出部67は、薬剤保管庫62で取り揃える薬剤を搬送容器13に張り付けられたバーコードから読み取る。第2予備監査部68は、第2予備監査者76として予備監査を行ったことを認証する。LAN接続部61は、情報の送受信を行う。
なお、第1人認証部32と第2人認証部64との少なくとも一方は、指紋、顔、静脈、虹彩等の生体認証機能を有し、この生体認証機能で個人認証を行う。
このような構成とすることで、第2監査者77と第1監査者12とが別人で監査を行うことになる。そして、この構成により複数人での監査が行なわれるようになり、搬送容器13への薬剤の取り揃え監査について、より信頼性の高い取り揃え監査が行われる。
図15は薬剤棚16および薬剤保管庫62で行われる薬剤監査支援のフローチャートである。本実施の形態1の薬剤監査支援システム60を用いた薬剤の監査動作を説明する。
まず、自動払出機15は、処方箋情報が入力されると、自動払出機15で払出しが可能な薬剤を処方箋情報に従って搬送容器13に払い出す(ステップS01)。
自動払出機15での薬剤の払い出しが終わった搬送容器13は、薬剤棚16へ運ばれる。そして、薬剤師の資格を持つ第1の取り揃え人が、搬送容器13に入れる薬剤を薬剤棚16の薬剤収納部25から取り出す。そして、搬送容器13に投入する(ステップS02)。
搬送容器13への薬剤の取り揃えが終わると、第1取り揃え人は、薬剤の取り揃えが正しく行われているか否かの予備監査を行う(ステップS03)。問題が無ければ予備監査が完了したことを認証する。その認証方法としては、取り揃えが正しく行われていれば第1表示部31に示される「認証」という文字が示されている領域に触れる。第1予備監査部35で第1予備監査をしたことを認証する。
第1の取り揃え人による第1予備監査が終わった後、第1の取り揃え人は第1監査者12へ第1予備監査が終了したことを伝える。そして、第1監査者12が、この搬送容器13に投入した薬剤の取り揃えの第1監査を行う(ステップS04)。
なお、ステップS01、S02、S03、S04は、実施の形態1と同じである。次に、第1監査が終わった搬送容器13は、薬剤保管庫62へ運ばれる。第2の取り揃え人は、搬送容器13に入れる薬剤を薬剤保管庫62から取り出して搬送容器13に投入する(ステップS05)。
そして、第2の取り揃え人でもある第2予備監査者76が薬剤の取揃えの第2予備監査を行う(ステップS06)。その後、第2予備監査者76は、第2監査者77へ第2予備監査が終了したことを伝える。そして、第2監査者77は、搬送容器13に取揃えられたすべての薬剤の監査を行う(ステップS07)。
このようにして、調剤作業が行われる。第1監査者12と、第2監査者77とは別人になるように、薬剤監査支援システムによって管理される。
次に、図15のフローチャートで説明した、ステップS05の薬剤の取り揃え、ステップS06の第2予備監査についての詳細を説明する。
図16は、薬剤の取り揃え時の薬剤保管庫62の作業台71を上から見た図である。作業台71はタッチモニターである第2表示部63を有する。第2表示部63に隣接する専用の載置場所に搬送容器13が載置される。
図17は、薬剤保管庫62での薬剤取揃え、および、第2予備監査のフローチャートである。まず、第2取り揃え人は、専用の載置場所に載置した搬送容器13のバーコードタグ17をバーコードリーダ67aで読み取り、搬送容器識別番号を検出する(ステップS61)。なお、バーコードリーダ67aは、第2識別番号検出部66の読み取り口である。搬送容器識別番号の検出は、第2識別番号検出部66で行われる。この搬送容器識別番号を、搬送容器管理装置14の搬送容器情報記録部20に送る。
図18は、搬送容器管理表72を示す図である。搬送容器情報記録部20に記録された図18に示す搬送容器管理表72と、第2識別番号検出部66で検出された搬送容器識別番号を照合する。そして、この搬送容器13に取り揃える薬剤が記載されている処方箋情報を薬剤保管庫62へ送信する。薬剤保管庫62は、この処方箋情報より取り揃えるべき第2の薬剤を第2表示部63に表示する。
図16に示すように、第2表示部63に表示された第2の薬剤である薬剤Dは、薬剤保管庫62で取り揃えが可能な薬剤である。取り揃え段階ではこれらの薬剤名とその個数が、搬送容器13の各領域に対応して第2表示部63に表示される(ステップS62)。
その後、第2の取り揃え人は、第2予備監査者76として認証されるために、第2人認証部64を使い、第2予備監査者76の識別を行う。まず、第2人認証部64は、第2の取り揃え人の生体情報を検出する(ステップS63)。第2人認証部64は、この取り揃え人が誰か、この取り揃え人は薬剤師の資格を持っているか否か、について人材情報管理部22に問い合わせる。つまり、取り揃え人に監査資格があるか否かが判定される(ステップS64)。
この第2の取り揃え人が人材情報管理部22に登録されている。さらに、薬剤師の資格を持っていれば、薬剤の取り揃えが許可される。つまり、第2予備監査部68は、第2の取り揃え人を第2予備監査者76として認証する(ステップS65)。
このように、ステップS63、ステップS64およびステップS65によって、第2予備監査者76の識別が行われる。
そして、薬剤の取り揃えが許可された第2の取り揃え人は、薬剤保管庫62から薬剤Dを取り出し、バーコードリーダ73で薬剤Dのバーコードを読み取り、搬送容器13に投入する(ステップS66)。
搬送容器13への薬剤Dの取り揃えが終わると、第2の取り揃え人は、薬剤の取り揃えが正しく行われているか否かの予備監査を行う。取り揃えが正しく行われていればタッチモニターとなす第2表示部63に表示されている「認証」と示されている領域に触れる。すると、第2予備監査部68は、第2予備監査者が第2予備監査をしたことを認証する(ステップS67)。
そして、第2の取り揃え人を第2予備監査者76として、第2人認証部64で得た第2の予備監査者情報を搬送容器管理装置14へ送る。さらに、薬剤収集情報検出部67で得た薬剤収集情報と搬送容器管理番号とを、搬送容器管理装置14へ送る。そして、搬送容器情報記録部20に保存されている搬送容器管理表72に追記する。つまり、搬送容器管理装置14は、搬送容器情報記録部20の管理情報を更新する(ステップS68)。
なお、ステップS64で、第2の取り揃え人に監査資格がないと判定されると、監査資格がない旨のメッセージが第2表示部63に表示される。第2予備監査者76による第2予備監査が終わった後、第2予備監査者76は第2監査者77を呼び、第2監査者77が、この搬送容器13に取り揃えた薬剤の監査を行う。次に、図15のフローチャートで説明した、ステップS07の第2監査についての詳細を説明する。
図19は、薬剤保管庫62での第2監査のフローチャートである。第2作業者は第2監査者77として認証されるために、第2人認証部64を使い、第2監査者77の識別を行う。第2監査者77となる第2作業者は、第2人認証部64を使い、第2監査者77としての認証を行う。そのために、第2人認証部64は、第2作業者の生体情報を検出する(ステップS70)。
第2作業者は、第2人認証部64を使って認証を行う。第2人認証部64は、第2作業者が誰か、この第2作業者は薬剤師の資格を持っているか否か、について人材情報管理部22に問い合わせる。つまり、第2作業者に監査資格があるか否かが判定される(ステップS71)。
さらに、監査者チェック部21は、この第2作業者と、第2取り揃え人である第2予備監査者76とが別人であるか否かを判定する(ステップS72)。第2監査をする資格があり、第2作業者と第2予備監査者76とが同一人物でなければ、続いて、監査者チェック部21は、第2作業者が第1監査者12と別人であるか否かを判定する(ステップS73)。そして、搬送容器管理表72に記載されている第1監査者情報と、第2人認証部64で識別した第2監査者情報とを比較する。そして、第1監査者12と第2作業者とが別人であるか否かを、監査者チェック部21が判定する。
第1監査者12と第2作業者が別人であれば、監査者チェック部21は、第2作業者の監査を許可する。そして、第2人認証部64は、第2作業者を第2監査者として認証する(ステップS74)。
このように、ステップS70、ステップS71、ステップS73およびステップS74によって、第2監査者の識別が行われる。
なお、第1識別番号検出部33で検出された搬送容器識別番号と、第2識別番号検出部66で検出された搬送容器識別番号が同じ番号である時、第2監査者77が第1監査者12と別人である場合に、第2監査部での認証が許可される。
つまり、薬剤棚16で監査が行われた搬送容器13が、薬剤保管庫62で検出された場合に、第2作業者が第1監査者と同一であるか否かの判定が行われる。
図20は第2監査が行われる薬剤保管庫62の作業台71を上から見た図である。この時、薬剤保管庫62で搬送容器13に取り揃えるべき第2の薬剤である薬剤名とその個数は、図6と同様にして他の薬剤名等よりも目立つように処方箋情報が表示される(ステップS75)。
第2監査者77は、第2表示部63と搬送容器13に取り揃えられた薬剤を見る。そして、薬剤が、搬送容器13に正しく取り揃えられているか否かを監査する。そして、正しく取り揃えられていれば、第2表示部63に表示された「認証」という領域を触れる。すると、第2監査部65は、第2監査者77が第2監査したことを認証する(ステップS76)。
そして、第2人認証部64で得た第2監査者情報を、搬送容器管理装置14へ送る。搬送容器情報記録部20に保存されている搬送容器管理表72に第2監査者の監査者情報が追記される。つまり、搬送容器管理装置14は、搬送容器情報記録部20の管理情報を更新する(ステップS77)。
一方、ステップS73で、第1監査者12と第2監査者77とが同じである場合、監査者チェック部21は、第2監査を許可しない。
図21は、第1監査者と第2監査者が同一人だった場合の薬剤保管庫の作業台を上から見た図である。この場合、図21に示すように第2表示部63には、第1監査者12と第2監査者77が同一である旨のメッセージが表示される。つまり、警告が出される(ステップS78)。さらに、監査の「認証」の領域も表示されず、第2監査の認証が行えなくなる。
つまり、薬剤棚16で監査する第1監査者12と、薬剤保管庫62で監査する第2監査者77とが別人が行うように設計されている。よって、薬剤の取り揃えについて信頼性の高い薬剤監査支援システムを提供することができる。
なお、上述した薬剤監査支援システム60では、搬送容器管理装置14が監査者チェック部21を有しているが、薬剤棚16が監査者チェック部21を有してもよい。また、薬剤保管庫62が監査者チェック部21を有してもよい。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5の薬剤監査支援システムは、第1調剤作業部と第2調剤作業部を備える。そして、第1調剤作業部で、第1監査者が第1監査を行う。第2調剤作業部で、第2監査者が第2監査を行う。そして、第1監査者と第2監査者が同一人物であった場合、薬剤監査支援システムは、第1作業認証時刻からリフレッシュ時間以上経過していれば、第2監査者の認証を許可する。
図22は、本発明の実施の形態5における薬剤監査支援システム80を示すブロック図である。図22に示すように、薬剤監査支援システム80は、第1作業認証時刻と第2作業認証時刻とを発行する作業時刻発行部82を有する。第1作業認証時刻とは、第1監査部36で薬剤棚16の監査が行われる時刻である。第2作業認証時刻とは、薬剤保管庫62で第2監査者77が認証される時刻である。なお、薬剤棚16は第1調剤作業部であり、薬剤保管庫62は第2調剤作業部である。
監査者チェック部21は、第1監査者12と第2監査者77とが同一人物であると判定された場合に、第1作業認証時刻と第2作業認証時刻との時間差がリフレッシュ時間以上であれば、第2監査部65での認証を許可する。
なお、リフレッシュ時間とは、集中力を有する監査に対して人が休息してリフレッシュできる時間である。通常、一時間程度の休息でリフレッシュ可能であるとされているため、本実施の形態ではリフレッシュ時間を一時間としている。
本実施の形態5の薬剤監査支援システム80は、実施の形態4の薬剤監査支援システム60に、作業時刻発行部82を追加したものである。
第1監査者12と第2監査者77が同じであっても、次の条件にあれば、第2監査を許可するというものである。条件とは、第1監査部36で第1の薬剤の監査の認証が行われる時の第1作業認証時刻と、第2人認証部64で第2監査者が識別される時の第2作業認証時刻との間隔がリフレッシュ時間以上であることである。
本実施の形態5の薬剤監査支援システム80の搬送容器管理装置81は、搬送容器情報記録部20と、監査者チェック部21と、人材情報管理部22と、LAN接続部23とを有する。さらに、搬送容器管理装置81に、作業時刻を発行する作業時刻発行部82を有することを特徴とする。
本実施の形態5での監査動作について説明する。薬剤棚16の作業台18に載置された搬送容器13の薬剤の第1監査の認証が行われる時、第1監査者12が取り揃えを正しいと判断する。すると、第1監査部36で第1監査が認証される。
図23は、搬送容器管理表を示す図である。第1監査者情報は、図23に示す搬送容器管理表74に追記される。この時、作業時刻発行部82は、第1作業認証時刻を発行し、第1作業認証時刻も搬送容器管理表74に追記される。
その後、薬剤保管庫62で第2監査が行われる時、バーコードリーダ67aで読み取った搬送容器識別番号より、搬送容器管理表74にある同一の搬送容器の第1監査者情報を抽出する。そして、搬送容器管理表74に記録されている第1監査者情報と、第2人認証部64で得た第2監査者情報を比較して、別人かどうかを監査者チェック部21にて判定する。
この時、第1監査者12と第2監査者77が同一人物であった場合は、搬送容器管理表74にある第1作業認証時刻を抽出する。さらには、作業時刻発行部82に現在の作業時刻の発行を依頼して、この作業時刻を第2作業認証時刻とする。
そして、監査者チェック部21では、第1作業認証時刻と第2作業認証時刻の間隔が一時間以上のリフレッシュ時間を経過しているか否かを算出する。リフレッシュ時間を経過していれば、第2監査者77の監査を許可する。薬剤保管庫62の第2表示部63に処方箋情報に記載されている薬剤名とその個数が表示され、第2監査が可能となる。
ここで、リフレッシュ時間を経過していなければ、第2監査者77の監査を許可せず、第2監査が行えないようにする。
これにより、同一の監査者が監査を行なう場合でも、信頼性の高い監査を行うことが可能となる。
本発明にかかる薬剤監査支援システムは、より信頼性の高い薬剤の調剤作業の監査を行うので、病院、調剤薬局等の調剤作業部に用いるとよい。
10,50,60,80 薬剤監査支援システム
11 第1予備監査者
12 第1監査者
13 搬送容器
14,52,81 搬送容器管理装置
15 自動払出機
16 薬剤棚
17 バーコードタグ
18,71 作業台
20 搬送容器情報記録部
21 監査者チェック部
22 人材情報管理部
23,28,37,61 LAN接続部
24,41,73,67a バーコードリーダ
25 薬剤収納部
26 払出薬剤検出部
27 識別番号検出部
29,72,74 搬送容器管理表
31 第1表示部
32 第1人認証部
33 第1識別番号検出部
34,67 薬剤収集情報検出部
35 第1予備監査部
36 第1監査部
51,82 作業時刻発行部
62 薬剤保管庫
63 第2表示部
64 第2人認証部
65 第2監査部
66 第2識別番号検出部
68 第2予備監査部
76 第2予備監査者
77 第2監査者

Claims (13)

  1. 調剤作業を監査部で監査したことを認証する薬剤監査支援システムであって、
    調剤作業の予備監査を行う予備監査者および前記調剤作業の監査を行う監査者を識別する人認証部と、
    前記予備監査者により調剤作業を予備監査したことを認証する予備監査部と、
    前記監査者により調剤作業を監査したことを認証する監査部と、
    前記監査者が前記予備監査者と別人であると判定した場合、前記監査部での認証を許可する監査者チェック部と、
    前記予備監査部で調剤作業の予備監査の認証が行われる時の第1作業認証時刻と、前記監査者が識別される時の第2作業認証時刻と、を発行する作業情報発行部と、を備え、
    前記監査者チェック部は、前記予備監査者と前記監査者とが同一人物であると判定した場合に、前記第1作業認証時刻と前記第2作業認証時刻との時間差が所定の時間以上であれば前記監査部での認証を許可する薬剤監査支援システム。
  2. 前記監査者チェック部は、前記予備監査者と前記監査者とが同一人物であると判定した場合に、前記第1作業認証時刻と前記第2作業認証時刻との時間差がリフレッシュ時間以上であれば前記監査部での認証を許可する請求項1に記載の薬剤監査支援システム。
  3. 前記人認証部は生体認証機能を有する請求項1に記載の薬剤監査支援システム。
  4. 第1調剤作業を行うための第1調剤作業部と、第2調剤作業を行うための第2調剤作業部と、
    前記第1調剤作業部は、前記第1調剤作業部で監査を行う第1監査者を識別する第1人認証部と、第1監査者により前記第1調剤作業部で監査したことを認証する第1監査部と、
    前記第2調剤作業部は、前記第2調剤作業部で監査を行う第2監査者を識別する第2人認証部と、前記第2監査者により前記第2調剤作業部で監査したことを認証する第2監査部と、
    前記第2監査者が前記第1監査者と別人であると判定した場合に、前記第2監査部での認証を許可とする監査者チェック部と、
    前記第1監査部で前記第1調剤作業の監査が行われる時の第1作業認証時刻と、前記第2調剤作業部で前記第2監査者が識別される時の第2作業認証時刻と、を発行する作業時刻発行部と、を備え、
    前記監査者チェック部は、前記第1監査者と前記第2監査者とが同一人物と判定した場合に、前記第1作業認証時刻と前記第2作業認証時刻との時間差が所定の時間以上であれば前記第2監査部での認証を許可する薬剤監査支援システム。
  5. 前記監査者チェック部は、前記第1監査者と前記第2監査者とが同一人物と判定した場合に、前記第1作業認証時刻と前記第2作業認証時刻との時間差がリフレッシュ時間以上であれば前記第2監査部での認証を許可する請求項4に記載の薬剤監査支援システム。
  6. 前記第1調剤作業部は、搬送容器の識別タグから搬送容器識別番号を検出する第1識別番号検出部を具備し、
    前記第2調剤作業部は、前記搬送容器の識別タグから搬送容器識別番号を検出する第2識別番号検出部を具備し、
    前記第1識別番号検出部で検出された搬送容器識別番号と、前記第2識別番号検出部で検出された搬送容器識別番号が同じ番号である場合、前記監査者チェック部は、前記第2監査者が前記第1監査者と別人であると判定した場合に、前記第2監査部での認証を許可する請求項4に記載の薬剤監査支援システム。
  7. 前記第1人認証部は、第1予備監査者を識別し、
    前記第1調剤作業部は、前記第1予備監査者により前記第1調剤作業部で、予備監査が行われたことを認証する第1予備監査部を具備し、
    前記監査者チェック部は、前記第1予備監査者と前記第1監査者とが別人であると判定した場合、前記第1監査部での認証を許可する請求項4に記載の薬剤監査支援システム。
  8. 前記第2人認証部は、第2予備監査者を識別し、
    前記第2調剤作業部は、前記第2予備監査者により前記第2調剤作業部で、予備監査が行われたことを認証する第2予備監査部を具備し、
    前記監査者チェック部は、前記第2予備監査者と前記第2監査者とが別人であると判定した場合、前記第2監査部での認証を許可する請求項4に記載の薬剤監査支援システム。
  9. 前記第1調剤作業部は、第1薬剤を保管するための薬剤収納部を有する薬剤棚であり、
    前記第2調剤作業部は、第2薬剤を保管するための薬剤収納部を有する薬剤保管庫である請求項4に記載の薬剤監査支援システム。
  10. 前記第1人認証部と前記第2人認証部との少なくとも一方は生体認証機能を有する請求項4に記載の薬剤監査支援システム。
  11. 前記生体認証機能は、虹彩認証機能である請求項3に記載の薬剤監査支援システム。
  12. 前記調剤作業は、薬剤を搬送容器に取り揃えるための作業である請求項1に記載の薬剤監査支援システム。
  13. 前記調剤作業は、薬剤を混合するための混合作業である請求項1に記載の薬剤監査支援システム。
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