JP5092867B2 - ダスト低減装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車等の車両の室内における花粉等のダスト類の量を低減するためのダスト低減装置に関する。
近年、患者が増加している花粉症の対策として、自動車の車室内への花粉侵入を防止するための車載空調装置が考えられている(例えば、特許文献1参照)。このような車載空調装置では、空調装置ダクトにおける外気導入口の下流を第1及び第2の吸気路に区分すると共に、第2の吸気路に花粉除去フィルタを配置している。また、空調装置ダクト内には、外気導入口から吸入される外気を第1の吸気路または第2の吸気路に選択的に導くための外記切替ドアが設けられている。
そして、外気切替ドアは、雨滴検知センサ及び磁気検知センサからの各信号に基づいて、晴天または曇天であって花粉症の原因物質となる花粉が飛散する時期に、花粉除去フィルタに外気を導入する位置に位置するように制御される。これにより、車載空調装置の外気導入口が花粉除去フィルタを通過するので、この外気中の花粉が除去された清浄化エアが車室内に送り込まれ、車室内の花粉の量が低減される。
また、特許文献1には、上記構成に加え、空調装置ダクトにおける内気導入口の下流にも花粉除去フィルタを配置した車載空調装置が記載されている。この構成では、外気に含まれる花粉の除去は勿論のこと、内気に含まれる花粉も有効に捕集(除去)ことができるとされている。
特開平8−310230号公報
しかしながら、上記の如き従来の車載空調装置が適用された自動車では、内気導入口に花粉除去フィルタを備えた構成であっても、車室内の花粉を短時間で除去することができない。具体的には、空調装置(オートエアコン)の制御は通常ウォームアップ制御であるため、花粉症患者の多くがアレルゲンとする杉花粉等が飛散する2月〜5月は、ヒータコアの温度すなわちエンジン水温が上昇するまで空調装置が作動しない。このため、乗車時に車室内に侵入した花粉は、空調装置が作動するまで捕集されることなく車室内で飛散または浮遊し続ける。
また、多くの花粉は、車室の床上に自然落下するが、上記の如き従来の車載空調装置では、床上の花粉を回収することができない。そして、上記の如き杉花粉等の発生時期に使用される暖房モードでは、主に足元から暖房空気が吹き出されるため、車室内で床上の花粉が巻き上げられてしまう。さらに車室内に持ち込まれる荷物や着衣等に付着してしまった花粉を、空調装置による空気循環に伴って除去することは困難である。
本発明は、上記事実を考慮して、車室内に存在する花粉等のダスト類を短時間で確実に除去することができるダスト低減装置を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るダスト低減装置は、車室内に持ち込まれた持ち込み品を車室から隔離した状態で収納する収納室と、前記収納室に収納されている前記持ち込み品に付着しているダストを該持ち込み品から離脱させる離脱手段と、前記収納室に連通して設けられ前記ダストを捕集する捕集手段と、前記収納室内に前記持ち込み品が収納されている場合に、前記収納室内に前記持ち込み品が収納されていることに対応する信号を出力する光スイッチと、前記収納室内に前記持ち込み品が収納されていることに対応する信号が前記光スイッチから入力された場合に、予め設定された時間だけ前記離脱手段及び前記捕集手段を作動させるように制御するECUと、を備えた。
請求項1記載のダスト低減装置では、離脱手段が車内に持ち込まれた荷物や上着等の持ち込み品に付着したダストを持ち込み品から離脱し、捕集手段が持ち込み品から離脱したダストを捕集する。このため、持ち込み品に付着したダストが確実に除去される。これにより、車室内のダスト量が低減し、特にダストが持ち込み品から自然に離脱することにより車室内に浮遊または飛散するダストが増加することが予防される。
また、本ダスト低減装置は、車両の空調装置とは独立して設けられているため、乗車時に持ち込まれた持ち込み品に付着して車室内にダストが入り込んでも、このダストを速やかに除去することが可能となる。
このように、請求項1記載のダスト低減装置では、車室内に存在する花粉等のダスト類を短時間で確実に除去することができる。なお、捕集手段としては、例えば、空気を吸い込んでフィルタを通過させることで空気中のダストを除去する空気清浄装置、ダストを帯電させるイオン発生装置と帯電したダストを付着させる被付着部材との組み合わせ等を用いることができる。
また、本ダスト低減装置では、持ち込み品が収納室に収納された状態で、離脱手段が持ち込み品に付着しているダストを離脱させ、このダストを収納室に連通している捕集手段が捕集する。これにより、持ち込み品に付着していたダストが離脱手段による持ち込み品からの離脱時に車室内に飛散することが防止される。そして、収納室内に持ち込み品が収納されていることに対応する信号が光スイッチから出力されてECUに入力された場合に、ECUは、予め設定された時間だけ離脱手段及び捕集手段を作動させるように制御する。このため、持ち込み品に付着した付着物が収納室内から速やかに除去され、収納室を再度開放した場合に付着物が収納室内から車室内に飛散又は浮遊することが防止される。
請求項2記載の発明に係るダスト低減装置は、請求項1記載のダスト低減装置において、前記離脱手段は、前記収納室内に圧縮空気を噴出すエアノズルを含む。
請求項記載のダスト低減装置では、持ち込み品が収納室に収納されると、エアノズルから圧縮空気が噴出され、この圧縮空気によって持ち込み品に付着しているダストが該持ち込み品から効果的に離脱される。持ち込み品を収納室に収納することで、圧縮空気を用いて持ち込み品から付着ダストを効果的に離脱する構成が実現された。
請求項記載の発明に係るダスト低減装置は、請求項1又は請求項記載のダスト低減装置において、前記離脱手段は、前記持ち込み品を振動させる加振装置を含む。
請求項3記載のダスト低減装置では、例えば、車室内で持ち込み品を支持したり吊るしたりする部材(例えば、ハンガが吊り下げられるアシストグリップ等)に加振装置が組み込まれており、持ち込み品が持ち込まれた場合にこれを振動させる。これにより、持ち込み品に付着したダストが振るい落とされ、捕集手段によって捕集される。この構成は、花粉等の比較的比重が大きく自然落下するダストを離脱・捕集する場合に、特に好適である。
以上説明したように本発明に係るダスト低減装置は、車室内に存在する花粉等のダスト類を短時間で確実に除去することができるという優れた効果を有する。
以下、「第1の実施形態」とあるのは、「参考例」と読み替えるものとする。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るダスト低減装置としての花粉除去装置60が車両としての自動車12に適用された例について、図1及び図2に基づいて説明する。
花粉除去装置60は、乗員が車室内に持ち込んだ持ち込み品に付着した花粉Pが車室内で飛散または浮遊することを防止する装置とされている。以下、具体的に説明する。
図1に示される如く、花粉除去装置60は、助手席シート15のシートクッション15A下に設けられた持ち込み品収納室62を備えている。この持ち込み品収納室62内に持ち込み品(図示省略)を入れ、シートクッション15Aにて被覆することで、持ち込み品が車室から隔離され、該持ち込み品に付着した花粉Pが車室内に飛散することが防止される構成である。
また、花粉除去装置60は、空気清浄装置14を備えている。空気清浄装置14は、図2に示される如く、ファン20が作動すると、吸込部14Bから空気を吸い込み、この空気を花粉除去フィルタ18を通過させて本体14Aから排出する構成とされている。すなわち、空気清浄装置14は、吸込部14Bから吸い込んだ空気中の花粉Pを花粉除去フィルタ18に吸着させ、花粉Pが除去された空気を清浄空気として車室内に送り出すようになっている。
花粉除去装置60では、空気清浄装置14の吸込部14Bは、持ち込み品収納室62内の空気を吸い込むようになっている。なお、図示は省略するが、空気清浄装置14の本体14Aは、助手席シート15の下側でかつフロア上に配置されている。この実施形態では、空気清浄装置14は、図1に示した吸込部14Bの他に、フロア上の花粉Pまたはフロアから巻き上げられた花粉Pを吸い込むのに適した吸込部14Bを有している。
この空気清浄装置14(ファン20)は、制御装置としての花粉除去ECU22によって、所定の条件で作動するように制御される構成とされている。この実施形態では、花粉除去ECU22は、カーテシスイッチ24と電気的に接続されている。カーテシスイッチ24は、ドアの操作時に車内灯等を点灯するために、ドアによるドア開口部の開閉に応じた信号(ON/OFF信号でも良い)を出力するスイッチである。
花粉除去ECU22は、カーテシスイッチ24からドア開口部28が閉止されたことに対応する信号(以下、閉信号という)が入力されると、所定期間だけファン20を作動するようになっている。この所定期間は、例えば、花粉除去ECU22に内蔵するタイマによりカウントされる閉信号の入力時点から設定時間が経過するまでの期間、図示しない花粉センサが車室内の花粉量(濃度)が設定値以下になったことに対応する信号を出力するまでの期間等とすることができる。また、花粉除去ECU22は、ドア開口部28の閉止後に自動的に空気清浄装置を作動する以外にも、例えば、空調装置の操作パネルに設けた花粉除去スイッチの手動操作を検出して、ファン20を作動させることも可能とされている。
この花粉除去ECU22によって空気清浄装置14が作動されて持ち込み品収納室62から空気を吸い込むことで、持ち込み品から花粉Pを離脱させる空気流を生成すると共に離脱した花粉Pを花粉除去フィルタ18にて捕集するようになっている。すなわち、本第1の実施形態では、空気清浄装置14が離脱手段及び捕集手段の双方に相当する。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の花粉除去装置60を備えた自動車12では、乗車に伴って開放された運転席用のドア開口部28がドア26によって閉止されると、カーテシスイッチ24から花粉除去ECU22に閉信号が入力する。閉信号が入力した花粉除去ECU22は、上記所定期間だけファン20及び送風装置34を作動する。
このように空気清浄装置14が作動している期間中に、運転者は、助手席シート15下の持ち込み品収納室62内に鞄や袋などの車内持ち込み品を収納し、シートクッション15Aにて持ち込み品収納室62の開口部を閉塞する。これにより、持ち込み品に付着した花粉Pが直接的に車室内に飛散または浮遊することが防止される。また、上記の通り作動している空気清浄装置14によって、持ち込み品に付着した花粉Pが、持ち込み品収納室62内から、確実にかつ速やかに除去される。これにより、持ち込み品収納室62を再度開放した場合に、持ち込み品収納室62内の花粉Pが車室内に飛散または浮遊することが防止される。
このように、第1の実施形態に係る花粉除去装置60では、自動車12の車室内に存在する花粉Pを短時間で確実に除去することができる。すなわち、車室内の花粉Pの量が低減すると共に、車室内に浮遊または飛散する花粉Pが増加することが予防される。
また、花粉除去装置60は、持ち込み品収納室62用の吸込部14Bの他にフロア16用の吸込部14Bを有するので、ドア閉信号が入力した後の所定期間に空気清浄装置14が作動されることで、吸込部14Bから車室内の空気が吸い込まれ、乗車に伴い花粉Pと共に車室内に侵入した空気を含む空気は、花粉除去フィルタ18を通過して本体14Aから清浄空気として排出される。
この空気清浄装置14は、自動車12の空調装置とは独立して設けられているため、従来の花粉除去フィルタを備えた空調装置のようにエンジン水温が上昇するまで作動を待つことなく、所望のタイミングで作動することができる。この実施形態では、花粉除去装置10は、ドア開口部28の閉止直後(閉止と同時)に空気清浄装置14を作動し、乗車後の短期間で花粉Pを除去することができる。しかも、花粉除去ECU22が空気清浄装置14を自動的に作動する構成であるため、ドア開口部28の閉止後、確実にかつ速やかに空気清浄装置が作動する。また、空気清浄装置14、特に吸込部14Bをフロア16上に配置し車室内下部から空気を吸い込むようにしたため、フロア16上に自然落下した花粉P、ヒータの足元吹き出しによって巻き上げられた花粉Pを速やかに除去することができる。特に、空気清浄装置14の本体14Aもフロア16上に配置されているため、空気清浄装置14の本体14Aと吸込部14Bとを近接して配置することができ、空気吸い込みに伴う圧力損失を低減して空気清浄装置14の空気吸い込み能力を十分に発揮することができる。さらに、空気清浄装置14が助手席シート15の下側に配置されているため、車室内の空間を有効利用して花粉除去装置10を設けることができる。
このように、第1の実施形態に係る花粉除去装置10では、自動車12の車室内、該車室内のうちの特に持ち込み品収納室62に存在する花粉Pを短時間で確実に除去することができる。
なお、第1の実施形態では、空気清浄装置14が花粉除去ECU22によって制御される構成としたが、他の参考例として、例えば、空気清浄装置14が手動操作のみによって作動するようにしても良い。
また、第1の実施の形態では、空気清浄装置14が複数の吸込部14Bを有する構成としたが、他の参考例として、例えば、フロア16の近傍で空気を吸い込む吸込部14Bを備えない構成としても良い。この場合または持ち込み品収納室62専用の空気清浄装置14を備える構成では、例えば、シートクッション15Aで持ち込み品収納室62を被覆した(ことを検知した)後に空気清浄装置14を作動するようにしても良い。
さらに、第1の実施の形態では、空気清浄装置14が離脱手段を兼ねる構成としたが、他の参考例として、持ち込み品収納室62内で持ち込み品から花粉Pを離脱する独立の離脱手段を設けても良い。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るダスト低減装置としての花粉除去装置70について、図3及び図4に基づいて説明する。
本第2の実施形態に係る花粉除去装置70は、乗員が車室内に持ち込んだ持ち込み品に付着した花粉Pが車室内で飛散または浮遊することを防止する装置である点で、上記第1の実施形態に係る花粉除去装置60と共通する。
図3に示される如く、花粉除去装置70は、持ち込み品を収納する収室としてのメガネケース72を備えている。メガネケース72は、乗員が着用するメガネやサングラス等の比較的小型の持ち込み品を収納する開閉可能なケースであって、本第2の実施形態では、図4に示される如くルーフ48の前端中央部に配置されている。
図3に戻り、花粉除去装置70は、捕集手段としての空気清浄装置74を備えている。空気清浄装置74は、その本体74A内に花粉除去フィルタ18及びファン20を備えており、基本的に空気清浄装置14と同様に、ファン20を作動することで吸込部74Bから空気を吸い込み、この空気を花粉除去フィルタ18を通過させて排出する構成とされている。空気清浄装置74は、その吸込部74Bをメガネケース72の内部に連通させている。
以上により、空気清浄装置74は、メガネケース72から吸込部74Bを通して吸い込んだ空気中の花粉Pを花粉除去フィルタ18に吸着させ、花粉Pが除去された空気を清浄空気として車室内に送り出すようになっている。図示は省略するが、空気清浄装置74は、ルーフ48の略中央部(前後左右とも)に配置され、持ち込み品に付着した花粉Pの除去専用品(メガネケース72以外の他の収納室に連通されても良い)とされている。
また、花粉除去装置70は、圧縮空気源76に接続されたエアノズル78を備えている。エアノズル78は、メガネケース72内に圧縮空気を噴出するようになっており、この圧縮空気によってメガネケース72内の持ち込み品(図3ではメガネG)に付着した花粉Pを該持ち込み品から離脱させるようになっている。圧縮空気源76は、例えばコンプレッサ、またはコンプレッサとエアノズル78との間に設けた空気タンク及び開閉弁等とされる。これら圧縮空気源76、エアノズル78が本発明における離脱手段に相当する。
そして、空気清浄装置74及び圧縮空気源76は、花粉除去ECU80によって制御されるようになっている。花粉除去ECU80は、図示しない光スイッチからメガネケース72内にメガネG等の持ち込み品が収納されていることに対応する信号が入力された場合に、設定された時間だけ圧縮空気源76及びファン20を共に作動する構成とされている。なお、参考例として、花粉除去ECU80は、例えば、メガネケース72が開放された後閉塞したことに対応する信号がリミットスイッチ等から入力された場合等に、設定された時間だけ圧縮空気源76及びファン20を共に作動する構成とされてもよい。圧縮空気源の作動は、例えば、コンプレッサの起動、空気タンク下流に設けられた弁の開放等によるエアノズル78への圧縮空気供給である。
また、本第2の実施形態では、花粉除去ECU80は乗員の手元スイッチ82に電気的に接続されており、この手元スイッチからON信号が入力された場合にも、設定された時間だけ圧縮空気源76及びファン20を共に作動する構成とされている。
次に、本第2の実施形態の作用を説明する。
上記構成の花粉除去装置70を備えた自動車12では、乗員がメガネケース72内にメガネG等の持ち込み品を収容すると、これに対応する信号が花粉除去ECU80に入力される。すると、花粉除去ECU80は、圧縮空気源76、空気清浄装置74のファン20をそれぞれ作動する。
これにより、エアノズル78から圧縮空気がメガネGに向けて噴出され、該メガネGに付着していた花粉Pがメガネケース72内で飛散する。この飛散している花粉Pは、メガネケース72内の空気と共に空気清浄装置74に吸い込まれる。そして、この空気流が花粉除去フィルタ18を通過すると、花粉Pは花粉除去フィルタ18によって吸着され、空気清浄装置74からは清浄空気が排出される。
花粉除去ECU80は、その内蔵タイマのカウントが設定時間に達すると、圧縮空気源76及びファン20を停止する。なお、ファン20が圧縮空気源76よりも後に停止する設定とされていても良い。
ここで、持ち込み品をメガネケース72収納することで、持ち込み品に付着した花粉Pが直接的に車室内に飛散または浮遊することが防止される。また、空気清浄装置14によって、持ち込み品に付着した花粉Pが、持ち込み品収納室62内から、確実にかつ速やかに除去される。これにより、持ち込み品収納室62を再度開放した場合に、持ち込み品収納室62内の花粉Pが車室内に飛散または浮遊することが防止される。しかも、エアノズル78か噴出する圧縮空気が持ち込み品に付着していた花粉Pを強制的に離脱させるため、持ち込み品の花粉Pがより多く除去されてメガネケース72内に存在する花粉量が一層低減される。そして、持ち込み品を収納するメガネケース72を備えることで、上記の通り圧縮空気を用いて持ち込み品に付着していた花粉Pを強制的に離脱させる構成が実現されている。
このように、本第2の実施形態に係る花粉除去装置70では、自動車12の車室内に存在する花粉Pを短時間で確実に除去することができる。すなわち、車室内の花粉Pの量が低減すると共に、車室内に浮遊または飛散する花粉Pが増加することが効果的に予防される。
なお、上記第2の実施形態では、メガネケース72内に離脱手段を構成するエアノズル78を設けた構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、エアノズル78を備えない構成としても良く、エアノズル78等に代えて持ち込み品に振動を与えて花粉Pを離脱する離脱手段を設けても良い。前者の構成は、空気清浄装置74が持ち込み品の花粉除去専用である点を除き、第1の実施形態に係る花粉除去装置60と同様の構成となる。また、花粉除去ECU80の制御は、上記第2の実施形態に制御には限定されず、例えば、圧縮空気源76及びファン20を作動するトリガ信号を、上記光センサの信号のみとしても良い。また、参考例として、花粉除去ECU80の制御は、例えば、圧縮空気源76及びファン20を作動するトリガ信号を、上記リミットスイッチ等の信号及び手元スイッチ82の信号の何れか一方のみとしても良い。さらに、参考例として、圧縮空気源76及びファン20の停止条件は、上記設定時間には限られず、例えば、花粉センサがメガネケース72内の花粉量(濃度)が設定値以下になったことに対応する信号を出力すること、手元スイッチ82からOFF信号が入力すること等とすることも可能である。さらにまた、上記第2の実施形態では、捕集手段として空気清浄装置74を備える構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、第3の実施形態に示した如きマイナスイオン発生器と被付着部材とで捕集手段を構成しても良い。
以下、「第3の実施形態」とあるのは、「参考例」と読み替えるものとする。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るダスト低減装置としての花粉除去装置90について、図5に基づいて説明する。
本第3の実施形態に係る花粉除去装置90は、乗員が車室内に持ち込んだ持ち込み品に付着した花粉Pが車室内で飛散または浮遊することを防止する装置である点で、上記第1または第2の実施形態に係る花粉除去装置60、70と共通するが、持ち込み品を収納する収納室を備えない点でこれら花粉除去装置60、70とは異なる。
図5に示される如く、花粉除去装置90は、捕集手段としての空気清浄装置14を備えている。空気清浄装置14の吸込部14B(少なくとも1つの吸込部14B)は、後部座席側を向いて開口しており、車室内における後席空間下部から空気を吸い込むようになっている。この空気清浄装置14は、花粉除去ECU22(図示省略)によって、上記第1の実施形態と同様に制御されるようになっている。
また、花粉除去装置90は、持ち込み品に振動を与えて該持ち込み品に付着した花粉Pを離脱させる離脱手段としての加振装置92を備えている。本第3の実施形態では、加振装置92は、後部座席用のアシストグリップ94の車体との接続部に設けられている。加振装置は、例えば、モータの回転をクランク機構によって往復動に変換したり、モータによって偏心軸を回転したり、またはモータによって偏心錘を回転したりすることで、アシストグリップ94を振動するようになっている。また、加振装置92は、モータに代えて圧電素子(ピエゾ素子)等を用いて構成されても良い。
この加振装置92は、乗員が手元スイッチをON操作することで作動するようになっており、所定時間経過後または乗員が手元スイッチをOFF操作することで停止するようになっている。加振装置92は、花粉除去ECU22によって(花粉除去ECU22を介して)制御されても良く、空気清浄装置14と独立して作動する構成でも良い。
次に、本第3の実施形態の作用を説明する。
上記構成の花粉除去装置90を備えた自動車12では、乗車に伴って開放された運転席用のドア開口部28がドア26によって閉止されると、カーテシスイッチ24から花粉除去ECU22に閉信号が入力する。閉信号が入力した花粉除去ECU22は、上記所定期間だけファン20及び送風装置34を作動する。
このように空気清浄装置14が作動している期間中に、乗員は、例えば、上着Jを掛けたハンガHをアシストグリップ94に吊るし、手元スイッチをON操作する。すると、加振装置92が作動しアシストグリップ94が振動し、この振動がハンガHを介し上着Jに伝達され、上着Jに付着した花粉Pが該上着Jから振るい落とされる(脱落する)。このとき、空気清浄装置14が作動しているので、上着Jから振るい落とされた花粉Pが空気清浄装置14に吸い込まれ、車室内から確実にかつ速やかに除去される。
このように、本第1の実施形態に係る花粉除去装置60では、自動車12の車室内に存在する花粉Pを短時間で確実に除去することができる。すなわち、車室内の花粉Pの量が低減すると共に、車室内に浮遊または飛散する花粉Pが増加することが予防される。また、花粉除去装置90では、空気清浄装置14は、上着Jから振るい落とされた花粉Pと共に、車室内に浮遊または飛散している花粉P(乗車に伴って車室内に侵入した花粉P)を除去し、第1の実施形態に係る花粉除去装置10の作用効果を併せて奏する。
なお、上記第3の実施形態では、乗員が手元スイッチをON操作することで加振装置92が作動する構成としたが、他の参考例として、例えば、加振装置92のスイッチをアシストグリップ94に内蔵すれば、上着Jを掛けたハンガHの重さでスイッチがONされ自動的に作動するようにしても良い。また、空気清浄装置14(の吸込部14B)を、アシストグリップ94の下方に配置すると、上着Jから振るい落とされた花粉Pが車室内空間で移動する距離を小さくすることができ、有効である。
また、上記の各実施の形態では、ダスト類としての花粉Pを車室内から除去する例を示したが、上記各種装置によって、花粉の他に、空気中を飛散若しくは浮遊し、または乗員(着衣)や持ち込み品に付着する各種ダスト類の車室内への侵入を抑制することができる。空気清浄装置14、74を用いる構成では、花粉除去フィルタ18を除去対象のダスト類に応じて適宜変更、追加等すれば、該除去対象のダスト類の除去能力が向上する。
本発明の第1の実施形態に係る花粉除去装置が適用された車室内を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る花粉除去装置を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る花粉除去装置を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る花粉除去装置を構成するメガネケースの配置を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る花粉除去装置が適用された車室内を示す斜視図である。
符号の説明
0 花粉除去装置(ダスト低減装置)
72 メガネケース(収納室)
74 空気清浄装置(捕集手段)
76 圧縮空気源(離脱手段)
78 エアノズル(離脱手段)
80 花粉除去ECU

Claims (3)

  1. 車室内に持ち込まれた持ち込み品を車室から隔離した状態で収納する収納室と、
    前記収納室に収納されている前記持ち込み品に付着しているダストを該持ち込み品から離脱させる離脱手段と、
    前記収納室に連通して設けられ前記ダストを捕集する捕集手段と、
    前記収納室内に前記持ち込み品が収納されている場合に、前記収納室内に前記持ち込み品が収納されていることに対応する信号を出力する光スイッチと、
    前記収納室内に前記持ち込み品が収納されていることに対応する信号が前記光スイッチから入力された場合に、予め設定された時間だけ前記離脱手段及び前記捕集手段を作動させるように制御するECUと、
    を備えたダスト低減装置。
  2. 前記離脱手段は、前記収納室内に圧縮空気を噴出すエアノズルを含む、請求項1記載のダスト低減装置。
  3. 前記離脱手段は、前記持ち込み品を振動させる加振装置を含む、請求項1又は請求項2記載のダスト低減装置。
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