JP5092717B2 - 静電容量式接触検知装置 - Google Patents

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本発明は、静電容量式接触検知装置に関し、より詳しくは、キーレスエントリーシステムを搭載した車両において、ドアハンドルの上面等に雨水が溜まったときにユーザがドアハンドルに接触したと誤検知するのを防止することができる静電容量式接触検知装置に関する。
以下の説明では、上、下、前、後という方向は、車両を基準とする。
以下、キーレスエントリーシステムを搭載した車両における、従来のドアハンドルについて図面を参照しつつ説明する。
図23は、従来のドアハンドルを示す斜視図である。
近年、自動車のドアの施錠開錠をキー操作なしで行うことができるキーレスエントリーシステムが自動車に装備されることが多くなっている。キーレスエントリーシステムは、車内に設けられた認証部と、ユーザが所持する携帯機と、車両外側のドアハンドル100(図23参照)に設けられユーザがドアハンドル100に接触するとその接触を検知する静電容量式タッチセンサと、ドアの施錠を行う施錠部と、ドアの開錠を行う開錠部とを備えている。図12において、符号104は、ドアパネル外面に形成された凹部である。
静電容量式タッチセンサは、図23に示されるように、施錠用センサ電極101と、開錠用センサ電極103と、駆動部(図示せず)と、検知部(図示せず)とを含む。駆動部は、静電容量式タッチセンサを駆動する。検知部は、施錠用センサ電極101からの信号に基づき、施錠のためにユーザがドアハンドル100の上面に接触したことを検知し、開錠用センサ電極103からの信号に基づき、開錠のためにユーザがドアハンドル100の握り部105の裏側側面に接触したことを検知する。施錠用センサ電極101は、ドアハンドル100の上側部分に内蔵されている。また、開錠用センサ電極103は、ドアハンドル100の握り部105の裏側側部に内蔵されている。
このシステムの動作について説明する。まず、開錠時の動作について図23を参照しつつ説明する。携帯機を所持するユーザが車両に接近すると、認証部が携帯機と通信を行い、ユーザの認証を行う。認証部がユーザを正当なユーザであると認証し、かつ、ユーザがドアハンドル100の握り部105を握ってその裏側側面に接触したことを検知部が検知すると、開錠部がドアの開錠を行う。
次に、施錠時の動作について説明する。携帯機を所持するユーザが車外に出ると、認証部が携帯機と通信を行い、ユーザの認証を行う。認証部がユーザを正当なユーザであると認証し、かつ、ユーザがドアを閉めた後ドアハンドル100の上面にユーザが接触したことを検知部が検知すると、施錠部がドアの施錠を行う。
このように、キーレスエントリーシステムは、ユーザがキー操作しなくても、ユーザがドアハンドル100に触れるだけでドアの開錠及び施錠を行うので、ドアの開錠及び施錠が容易になる。
しかしながら、上記したキーレスエントリーシステムには、以下のような問題があった。すなわち、雨が降ると雨水がドアハンドル100の上面に溜まることがある。雨水がドアハンドル100の上面に溜まると、雨水の浮遊容量によって施錠用センサ電極101付近の静電容量が増加し、検知部はユーザがドアハンドル100の上面に接触したと誤検知することがあった。そうすると、ユーザがドアハンドル100に接触していないにも拘わらず、ユーザの意に反してドアが施錠されてしまうという問題があった。
特許文献1に記載のドア用タッチセンサは、ドアハンドルの側部に施錠用センサ電極を設けたものであるが、この施錠用センサ電極をドアハンドルの上側部分に設けると、図23に示した場合と同様の問題が生じる可能性があった。
特開2005−139634号公報
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、キーレスエントリーシステムを搭載した車両において、ドアハンドルの上面等に雨水が溜まったときにユーザがドアハンドルに接触したと誤検知するのを防止することができる静電容量式接触検知装置の提供を目的とする。
本発明に係る静電容量式接触検知装置は、
車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
上記ドアハンドルの上側部分に設けられた上側センサ電極と、
上記ドアハンドルの下側部分に設けられた下側センサ電極と、
上記上側センサ電極からの出力に基づきユーザが上記ドアハンドルの上側表面に接触したことを検知する上側検知部と、
上記下側センサ電極からの出力に基づきユーザが上記ドアハンドルの下側表面に接触したことを検知する下側検知部とを備え、
上記上側検知部及び上記下側検知部のいずれか一方の検知感度は、他方の検知感度よりも低いことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザがドアハンドルの上側表面に接触したことを検知する上側検知部と、ユーザがドアハンドルの下側表面に接触したことを検知する下側検知部とが設けられ、上側検知部及び下側検知部のいずれか一方の検知感度は、他方の検知感度よりも低く設定されている。従って、雨水がドアハンドルの上面に溜まる可能性がある場合には、上側検知部の検知感度を下側検知部の検知感度よりも低く設定しておけば、下側検知部の検知感度は高く、上側検知部の検知感度は低い状態である。よって、上側検知部によるユーザ接触の誤検知を防止しつつ、下側検知部によるユーザ接触の高感度検知が可能となる。また、雨水がドアハンドルの下面に溜まる可能性がある場合には、下側検知部の検知感度を上側検知部の検知感度よりも低く設定しておけば、上側検知部の検知感度は高く、下側検知部の検知感度は低い状態である。よって、下側検知部によるユーザ接触の誤検知を防止しつつ、上側検知部によるユーザ接触の高感度検知が可能となる。ドアハンドルの上面及び下面のいずれに雨水が溜まり易いのかは、ドアハンドルの表面形状、ドアハンドルが取り付けられるドアパネルの形状、等に依存する。
また、上側検知部と下側検知部が設けられているので、上側部分と下側部分とで同一の機能及び同一の形状を有する上下対称形状のドアハンドルを製造することができる。これにより、車両の左ドアと右ドアとでドアハンドルの共通化を図り、ドアハンドルの製造コストを低減することができる。
本発明に係る静電容量式接触検知装置は、
車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
上記ドアハンドルの上側部分に設けられた上側センサ電極と、
上記ドアハンドルの下側部分に設けられた下側センサ電極と、
上記上側センサ電極からの出力に基づきユーザが上記ドアハンドルの上側表面に接触したことを検知する上側検知部と、
上記下側センサ電極からの出力に基づきユーザが上記ドアハンドルの下側表面に接触したことを検知する下側検知部とを備え、
上記上側検知部の検知感度は、上記下側検知部の検知感度よりも低いことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザがドアハンドルの上側表面に接触したことを検知する上側検知部と、ユーザがドアハンドルの下側表面に接触したことを検知する下側検知部とが設けられ、上側検知部の検知感度は、下側検知部の検知感度よりも低く設定されている。従って、雨水がドアハンドルの上面に溜まる可能性がある場合には、上側検知部の検知感度を下側検知部の検知感度よりも低く設定しておけば、下側検知部の検知感度は高く、上側検知部の検知感度は低い状態である。よって、上側検知部によるユーザ接触の誤検知を防止しつつ、下側検知部によるユーザ接触の高感度検知が可能となる。
また、上側検知部と下側検知部が設けられているので、上側部分と下側部分とで同一の機能及び同一の形状を有する上下対称形状のドアハンドルを製造することができる。これにより、車両の左ドアと右ドアとでドアハンドルの共通化を図り、ドアハンドルの製造コストを低減することができる。
本発明に係る静電容量式接触検知装置は、
車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
上記ドアハンドルの上側部分に設けられた上側センサ電極と、
上記ドアハンドルの下側部分に設けられた下側センサ電極と、
降雨を検知する降雨検知手段と、
上記上側センサ電極からの出力に基づきユーザが上記ドアハンドルの上側表面に接触したことを検知する上側検知部と、
上記下側センサ電極からの出力に基づきユーザが上記ドアハンドルの下側表面に接触したことを検知する下側検知部と、
上記降雨検知手段が降雨を検知すると、上記上側検知部及び上記下側検知部のいずれか一方の検知感度を他方の検知感度よりも下げる制御部とを備えている。
本発明によれば、ユーザがドアハンドルの上側表面に接触したことを検知する上側検知部と、ユーザがドアハンドルの下側表面に接触したことを検知する下側検知部とが設けられ、降雨検知手段が降雨を検知すると、上側検知部及び下側検知部のいずれか一方の検知感度が他方の検知感度よりも下げられる。従って、雨水がドアハンドルの上面に溜まっている場合には、上側検知部の検知感度を下側検知部の検知感度よりも下げれば、下側検知部の検知感度は高く、上側検知部の検知感度は低い状態となる。よって、上側検知部によるユーザ接触の誤検知を防止しつつ、下側検知部によるユーザ接触の高感度検知が可能となる。また、雨水がドアハンドルの下面に溜まっている場合には、下側検知部の検知感度を上側検知部の検知感度よりも下げれば、上側検知部の検知感度は高く、下側検知部の検知感度は低い状態となる。よって、下側検知部によるユーザ接触の誤検知を防止しつつ、上側検知部によるユーザ接触の高感度検知が可能となる。ドアハンドルの上面及び下面のいずれに雨水が溜まり易いのかは、ドアハンドルの表面形状、ドアハンドルが取り付けられるドアパネルの形状、等に依存する。
また、上側検知部と下側検知部が設けられているので、上側部分と下側部分とで同一の機能及び同一の形状を有する上下対称形状のドアハンドルを製造することができる。これにより、車両の左ドアと右ドアとでドアハンドルの共通化を図り、ドアハンドルの製造コストを低減することができる。
本発明に係る静電容量式接触検知装置は、
車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
上記ドアハンドルの上側部分に設けられた上側センサ電極と、
上記ドアハンドルの下側部分に設けられた下側センサ電極と、
降雨を検知する降雨検知手段と、
上記上側センサ電極からの出力に基づきユーザが上記ドアハンドルの上側表面に接触したことを検知する上側検知部と、
上記下側センサ電極からの出力に基づきユーザが上記ドアハンドルの下側表面に接触したことを検知する下側検知部と、
上記降雨検知手段が降雨を検知すると、上記上側検知部の検知感度を上記下側検知部の検知感度よりも低くする制御部とを備えている。
本発明によれば、ユーザがドアハンドルの上側表面に接触したことを検知する上側検知部と、ユーザがドアハンドルの下側表面に接触したことを検知する下側検知部とが設けられ、降雨検知手段が降雨を検知すると、上側検知部の検知感度が下側検知部の検知感度よりも下げられる。従って、雨水がドアハンドルの上面に溜まっている場合には、上側検知部の検知感度を下側検知部の検知感度よりも下げれば、下側検知部の検知感度は高く、上側検知部の検知感度は低い状態となる。よって、上側検知部によるユーザ接触の誤検知を防止しつつ、下側検知部によるユーザ接触の高感度検知が可能となる。
また、上側検知部と下側検知部が設けられているので、上側部分と下側部分とで同一の機能及び同一の形状を有する上下対称形状のドアハンドルを製造することができる。これにより、車両の左ドアと右ドアとでドアハンドルの共通化を図り、ドアハンドルの製造コストを低減することができる。
本発明においては、上記降雨検知手段は、車体に付着している水滴の量を検知する水滴検知センサであることが好ましい。
降雨検知手段を、車体に付着している水滴の量を検知する水滴検知センサとすることにより、車体に付着している水滴の量に基づいて適切に上側検知部または下側検知部の検知感度を変更することができる。
本発明においては、上記制御部は、上記車体に付着している水滴の量に応じて、上記検知感度の下げ量を変更することが好ましい。
車体に付着している水滴の量に応じて、検知感度の下げ量を変更することにより、上側検知または下側検知部の検知感度を、水滴の量に応じた適切な検知感度に設定することができる。
本発明においては、上記制御部は、上記車体に付着した水滴の量が増加するにつれて、上記検知感度の下げ量を次第に増加させることが好ましい。
車体に付着した水滴の量が増加するにつれて、検知感度の下げ量を次第に増加させることにより、上側検知部または下側検知部の検知感度を、水滴の増加量に応じた適切な検知感度に設定することができる。
本発明においては、上記降雨検知手段は、ワイパの作動に基づいて降雨を検知することが好ましい。
降雨検知手段を、ワイパの作動に基づいて降雨を検知する手段とすることにより、ワイパの作動に基づいて適切に上側検知部または下側検知部の検知感度を変更することができる。
本発明においては、上記制御部は、上記ワイパの作動状態に応じて、上記検知感度の下げ量を変更することが好ましい。
ワイパの作動状態に応じて、検知感度の下げ量を変更することにより、上側検知部または下側検知部の検知感度を、ワイパの作動状態に応じた適切な検知感度に設定することができる。
本発明においては、上記制御部は、上記ワイパの動作が速くなるにつれて、上記検知感度の下げ量を次第に増加させることが好ましい。
ワイパの動作が速くなるにつれて、検知感度の下げ量を次第に増加させることにより、上側検知部または下側検知部の検知感度を、ワイパの動作速度に応じた適切な検知感度に設定することができる。ワイパは、通常、降雨量が多くなるにつれて動作が速くなるからである。
本発明に係る静電容量式接触検知装置は、
車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
上記ドアハンドルの上側部分に設けられた上側センサ電極と、
上記ドアハンドルの下側部分に設けられた下側センサ電極と、
降雨を検知する降雨検知手段と、
上記上側センサ電極からの出力に基づきユーザが上記ドアハンドルの上側表面に接触したことを検知する上側検知部と、
上記下側センサ電極からの出力に基づきユーザが上記ドアハンドルの下側表面に接触したことを検知する下側検知部と、
上記降雨検知手段が降雨を検知すると、上記上側検知部及び上記下側検知部のいずれか一方が降雨の検知を行わないようにする制御部とを備えている。
本発明によれば、ユーザがドアハンドルの上側表面に接触したことを検知する上側検知部と、ユーザがドアハンドルの下側表面に接触したことを検知する下側検知部とが設けられ、降雨検知手段が降雨を検知すると、上側検知部及び下側検知部のいずれか一方が降雨の検知を行わないように制御される。従って、雨水がドアハンドルの上面に溜まっている場合には、上側検知部が接触検知を行わないようにすれば、上側検知部によるユーザ接触の誤検知を防止しつつ、下側検知部によるユーザ接触の高感度検知が可能となる。また、雨水がドアハンドルの下面に溜まっている場合には、下側検知部が接触検知を行わないようにすれば、下側検知部によるユーザ接触の誤検知を防止しつつ、上側検知部によるユーザ接触の高感度検知が可能となる。ドアハンドルの上面及び下面のいずれに雨水が溜まり易いのかは、ドアハンドルの表面形状、ドアハンドルが取り付けられるドアパネルの形状、等に依存する。
また、上側検知部と下側検知部が設けられているので、上側部分と下側部分とで同一の機能及び同一の形状を有する上下対称形状のドアハンドルを製造することができる。これにより、車両の左ドアと右ドアとでドアハンドルの共通化を図り、ドアハンドルの製造コストを低減することができる。
車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
上記ドアハンドルの上側部分に設けられた上側センサ電極と、
上記ドアハンドルの下側部分に設けられた下側センサ電極と、
降雨を検知する降雨検知手段と、
上記上側センサ電極からの出力に基づきユーザが上記ドアハンドルの上側表面に接触したことを検知する上側検知部と、
上記下側センサ電極からの出力に基づきユーザが上記ドアハンドルの下側表面に接触したことを検知する下側検知部と、
上記降雨検知手段が降雨を検知すると、上記上側検知部が降雨の検知を行わないようにする制御部とを備えている。
本発明によれば、ユーザがドアハンドルの上側表面に接触したことを検知する上側検知部と、ユーザがドアハンドルの下側表面に接触したことを検知する下側検知部とが設けられ、降雨検知手段が降雨を検知すると、上側検知部が降雨の検知を行わないように制御される。従って、雨水がドアハンドルの上面に溜まっている場合には、上側検知部が接触検知を行わないようにすれば、上側検知部によるユーザ接触の誤検知を防止しつつ、下側検知部によるユーザ接触の高感度検知が可能となる。
また、上側検知部と下側検知部が設けられているので、上側部分と下側部分とで同一の機能及び同一の形状を有する上下対称形状のドアハンドルを製造することができる。これにより、車両の左ドアと右ドアとでドアハンドルの共通化を図り、ドアハンドルの製造コストを低減することができる。
本発明によれば、キーレスエントリーシステムを搭載した車両において、ドアハンドルの上面等に雨水が溜まったときにユーザがドアハンドルに接触したと誤検知するのを防止する静電容量式接触検知装置を提供することができる。
また、上側検知部と下側検知部が設けられているので、上側部分と下側部分とで同一の機能及び同一の形状を有する上下対称形状のドアハンドルを製造することができる。これにより、車両の左ドアと右ドアとでドアハンドルの共通化を図り、ドアハンドルの製造コストを低減することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る静電容量式接触検知装置について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態に係る静電容量式接触検知装置は、主として施錠用である。よって、以下の説明では、第1実施形態に係る静電容量式接触検知装置を施錠用の静電容量式接触検知装置とし、開錠用の静電容量式接触検知装置の説明は省略する。
図1は、第1実施形態に係る静電容量式接触検知装置を備えたドアハンドルを示す斜視図である。図2は、図1に示されるドアハンドルの矢印Aで示される部分を矢印B方向に垂直な面で切断し、その切断面をB方向から見たときの断面図である。
静電容量式接触検知装置1は、スマートエントリーシステムにおけるドア施錠装置の一構成要素である。ドア施錠装置は、車両外側のドアハンドル2の上面にユーザが接触するとドアを施錠する。ドア施錠装置は、認証部12と、静電容量式接触検知装置1と、施錠部13とを備えている。
認証部12は、ユーザが所持する携帯機(図示せず)と通信を行い、車外に居るユーザの認証を行う。ユーザ認証は、携帯機が記憶しているユーザIDと、認証部12が記憶しているユーザIDとを照合することによって行われる。認証部12は、キーレスエントリーシステム用ECU11内に設けられている。認証部12は、図示しない送信アンテナ(ドアハンドル2内に設けられる)及び受信アンテナを介して携帯機と通信する。
施錠部13は、認証部12がユーザを正当なユーザであると認証し、かつ、ユーザがドアハンドル2の前部上面に接触したことを、施錠用の静電容量式接触検知装置1が検知すると、ドアを施錠する。
静電容量式接触検知装置1は、車両外側のドアハンドル2の表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置である。静電容量式接触検知装置1は、ユーザ(人体)がセンサ電極に接近したときにおけるセンサ電極付近の静電容量の変化に基づき、ドアハンドル2にユーザが接触したことを検知する。
静電容量式接触検知装置1は、上側センサ電極3と、下側センサ電極4と、上側駆動部9と、下側駆動部10と、上側検知部6と、下側検知部7と、制御部8とを備える。
上側センサ電極3は、ドアハンドル2の筐体14内に設けられており、ドアハンドル2の前部の上側部分に位置する。筐体14は合成樹脂製である。上側センサ電極3は、図2に示されるように、配線15を介して上側駆動部9に接続されている。ユーザがドアハンドル2の前部上面に接触すると、上側センサ電極3付近の静電容量が増大する。上側センサ電極3は、静電容量の変化に基づき、ドアハンドル2の前部の上面にユーザが接触したか否かに応じた電気信号を上側駆動部9へ出力する。
下側センサ電極4は、ドアハンドル2の筐体14内に設けられており、ドアハンドル2の前部の下側部分に位置する。下側センサ電極4は、図2に示されるように、配線16を介して下側駆動部10に接続されている。ユーザがドアハンドル2の前部下面に接触すると、下側センサ電極4付近の静電容量が増大する。下側センサ電極4は、静電容量の変化に基づき、ドアハンドル2の前部の下面にユーザが接触したか否かに応じた電気信号を下側駆動部10へ出力する。
上側駆動部9は、静電容量式接触検知装置1において、ドアハンドル2の上面接触検知に関する部分を駆動するものであり、図示しない電源回路及び共振回路を有する。共振回路は、電源回路から電圧を供給され、上側センサ電極3からの出力信号に基づき、出力電圧の振幅を変化させる。その振幅変化は、ドアハンドル2の前部の上面にユーザが接触したか否かを表す。上側駆動部9は、ドアハンドル2の筐体14内に設けられる。
下側駆動部10は、静電容量式接触検知装置1において、ドアハンドル2の下面接触検知に関する部分を駆動するものであり、図示しない電源回路及び共振回路を有する。共振回路は、電源回路から電圧を供給され、下側センサ電極4からの出力信号に基づき、出力電圧の振幅を変化させる。その振幅変化は、ドアハンドル2の前部の下面にユーザが接触したか否かを表す。下側駆動部10は、ドアハンドル2の筐体14内に設けられる。
図3は、雨が降っていないときに上側検知部6が上側駆動部9の出力電圧を処理する様子を示す図である。図4は、雨が降っているときに上側検知部6が上側駆動部9の出力電圧を処理する様子を示す図である。
上側検知部6は、上側駆動部9から出力された信号に基づき、ドアハンドル2の上面にユーザが接触したことを検知する。具体的には、例えば、上側検知部6は、図3に示されるように、上側駆動部9から出力された交流電圧を整流して整流電圧Vr1(実線で示す)とし、その整流電圧Vr1の包絡線検波を行う。上側検知部6は、包絡線検波後の電圧Ve1(破線で示す)の値が閾値電圧Vt1以下になると、ユーザがドアハンドル2の上面に接触したと判断する。上側検知部6は、キーレスエントリーシステム用ECU11内に設けられている。
上側検知部6の検知感度は、下側検知部7の検知感度よりも常に低く設定されている。「上側検知部6の検知感度」とは、ユーザがドアハンドル2の上面に接触したことを検知する感度である。「下側検知部7の検知感度」とは、ユーザがドアハンドル2の下面に接触したことを検知する感度である。
雨水は、ドアハンドル2の上面に溜まり易い場合と、ドアハンドル2の下面に溜まり易い場合とがある。雨水がドアハンドル2の上面と下面のいずれに溜まり易いかは、ドアハンドル2の表面形状、ドアハンドル2が取り付けられるドアパネルの形状等に依存する。雨水がドアハンドル2の上面に溜まる可能性がある場合は、上側検知部6の検知感度を下側検知部7の検知感度よりも常に低く設定しておけば、下側検知部7の感度は高く、上側検知部6の感度は低い状態である。よって、上側検知部6による誤検知を防止しつつ、下側検知部7による高感度の接触検知が可能となる。
上側検知部6及び下側検知部7の各検知感度は、閾値電圧Vt1の値が高ければ高くなり、閾値電圧Vt1の値が低ければ低くなる。従って、上側検知部6においては、下側検知部7よりも閾値電圧Vt1の値が常に低く設定されている。
ユーザがドアハンドル2の上面に接触すると、図3に示されるように、接触前に比べて包絡線検波後の電圧Ve1が低下する。従って、上側検知部6は、電圧Ve1の低下を検知すれば、ユーザがドアハンドル2の上面に接触したことを検知することができる。よって、電圧Ve1の変動範囲内で、閾値電圧Vt1の値を高くすれば、「上側検知部6の検知感度」は高くなる。しかしながら、雨水がドアハンドル2の上面に溜まったとき、静電容量の変化によって、図4に示されるように、雨水が溜まる前に比べて電圧Ve1が下がる。よって、雨が降っているときに閾値電圧Vt1をあまり高く設定すると(図4における上側のVt0参照)、雨水が溜まったときの電圧Ve1の低下がユーザによるドアハンドル2への接触によるものであると誤判断される可能性がある。従って、閾値電圧Vt1は、雨水が溜まったときの電圧Ve1よりも低く高くならないように低く設定される(図4参照)。これにより、上側検知部6は、雨が降っているときにはドアハンドル2上に雨水が溜まった状態をユーザのドアハンドル2への接触であると誤検知しない。なお、上側検知部6の検知感度は低いが、下側検知部7の検知感度は高い。よって、ユーザがドアハンドル2の下面に接触すれば、下側検知部7がその接触を高感度で検知するので、特に問題はない。なお、本実施形態においては、他の検知方法を用いてもよい。
図5は、雨が降っていないときに下側検知部7が下側駆動部10の出力電圧を処理する様子を示す図である。図6は、雨が降っているときに下側検知部7が下側駆動部10の出力電圧を処理する様子を示す図である。
下側検知部7は、下側駆動部10から出力された信号に基づき、ドアハンドル2の下面にユーザが接触したことを検知する。具体的には、例えば、下側検知部7は、図5に示されるように、下側駆動部10から出力された交流電圧を整流して整流電圧Vr2(実線で示す)とし、その整流電圧Vr2の包絡線検波を行う。下側検知部7は、包絡線検波後の電圧Ve2(破線で示す)の値が閾値電圧Vt2以下になると、ユーザがドアハンドル2の下面に接触したと判断する。下側検知部7は、キーレスエントリーシステム用ECU11内に設けられている。
下側検知部7の検知感度は、上側検知部6の検知感度よりも常に高い。つまり、下側検知部7における閾値電圧Vt2は、上側検知部6における閾値電圧Vt1よりも常に高いレベルに設定されている。雨が降ったときにドアハンドル2の下面に雨水が溜まる可能性が低い場合には、このような設定をしても、雨水が溜まることによる接触の誤検知の可能性は低い。
ユーザがドアハンドル2の下面に接触すると、図5に示されるように、接触前に比べて包絡線検波後の電圧Ve2が低下する。従って、下側検知部7は、電圧Ve2の低下を検知すれば、ユーザがドアハンドル2の下面に接触したことを検知することができる。よって、電圧Ve2の変動範囲内で、閾値電圧Vt2の値を高くすれば、「下側検知部7の検知感度」は高くなる。雨が降ってもドアハンドル2の下面に雨水が溜まる可能性が低い場合には、図6に示されるように、「下側検知部7の検知感度」を常に高く設定しておくことができる。よって、下側検知部7の検知感度は常に高いままであり、ユーザのドアハンドル2の下面への接触を高感度で検知することができる。なお、本実施形態においては、他の検知方法を用いてもよい。
制御部8は、上側検知部6および下側検知部7の検知感度の設定を行う。制御部8は、上側検知部6の検知感度を下側検知部7の検知感度よりも常に低く設定する。
次に、第1実施形態に係る静電容量式接触検知装置1の動作について、図面を参照しつつ説明する。なお、ユーザ認証及びドアの施錠は本実施形態の特徴ではないので、その説明を省略する。
まず、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の上面への接触検知動作について説明する。図7は、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の上面への接触検知動作を示すフローチャートである。
ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触すると、静電容量式接触検知装置1において、上側センサ電極3付近の静電容量が変化する。上側センサ電極3は、静電容量の変化に対応する信号を上側駆動部9に出力する(ステップS1)。上側駆動部9は、上側センサ電極3から入力した信号に基づき、共振回路の出力電圧の振幅を変化させる(ステップS2)。その振幅変化は、ドアハンドル2の前部の上面にユーザが接触したことを表す。
上側検知部6は、上側駆動部9から出力された交流電圧を整流して整流電圧Vr1とし(ステップS3)、その整流電圧Vr1の包絡線検波を行う(ステップS4)。上側検知部6は、包絡線検波後の電圧Ve1の値と閾値電圧Vt1とを比較し(ステップS5)、電圧Ve1が閾値電圧Vt1以下であると、ユーザがドアハンドルの前部の上面に接触したと判断する(ステップS6)。一方、電圧Ve1が閾値電圧Vt1より大きいと、上側検知部6は、ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触していないと判断し、ステップS1に戻る。以上が、ドアハンドル2の上面への接触検知動作である。
次に、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の下面への接触検知動作について説明する。図8は、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の下面への接触検知動作を示すフローチャートである。
ユーザがドアハンドル2の前部の下面に接触すると、静電容量式接触検知装置1において、下側センサ電極4付近の静電容量が変化する。下側センサ電極4は、静電容量の変化に対応する信号を下側駆動部10に出力する(ステップS1)。下側駆動部10は、下側センサ電極4から入力した信号に基づき、共振回路の出力電圧の振幅を変化させる(ステップS2)。その振幅変化は、ドアハンドル2の前部の下面にユーザが接触したことを表す。
下側検知部7は、下側駆動部10から出力された交流電圧を整流して整流電圧Vr2とし(ステップS3)、その整流電圧Vr2の包絡線検波を行う(ステップS4)。下側検知部7は、包絡線検波後の電圧Ve2の値と閾値電圧Vt2(閾値電圧Vt1より高い)とを比較し(ステップS5)、電圧Ve2が閾値電圧Vt2以下であると、ユーザがドアハンドル2の前部の下面に接触したと判断する(ステップS6)。一方、電圧Ve2が閾値電圧Vt2より大きいと、下側検知部7は、ユーザがドアハンドル2の前部の下面に接触していないと判断し、ステップS1に戻る。以上が、ドアハンドル2の下面への接触検知動作である。
雨が降っている状態における、ドアハンドル2の上面への接触検知動作は、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の上面への接触検知動作と同じなので、その説明を省略する。
また、雨が降っている状態における、ドアハンドル2の下面への接触検知動作は、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の下面への接触検知動作と同じなので、その説明を省略する。
以上説明したように、第1実施形態によれば、上側検知部6の検知感度は、下側検知部7の検知感度よりも常に低く設定されている。従って、上側検知部6による接触の誤検知を防止しつつ、下側検知部7による高感度の接触検知が可能となる。
また、上側検知部6と下側検知部7が設けられているので、上側部分と下側部分とで同一の機能及び同一の形状を有する上下対称形状のドアハンドル2を製造することができる。これにより、車両の左ドアと右ドアとでドアハンドル2の共通化を図り、ドアハンドル2の製造コストを低減することができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、上側検知部6の検知感度が、常に下側検知部7の検知感度よりも低かった。第2実施形態では、逆に、下側検知部(図示せず)の検知感度が、常に上側検知部(図示せず)の検知感度よりも低く設定される。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態によれば、雨が降ったときにドアハンドルの下面に雨水が溜まり易い場合に、下側検知部による接触の誤検知を防止しつつ、上側検知部による高感度の接触検知が可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る静電容量式接触検知装置について図面を参照しつつ説明する。
図9は、第3実施形態に係る静電容量式接触検知装置を備えたドアハンドルを示す斜視図である。
第3実施形態に係る静電容量式接触検知装置20が第1実施形態と異なる点は、水滴検知センサ5が設けられていることと、上側検知部6に代えて上側検知部26が設けられていることと、下側検知部7に代えて下側検知部27が設けられていることと、制御部8に代えて制御部21が設けられていることであり、その他の構成は第1実施形態と同様である。第1実施形態と同様の構成については、同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
静電容量式接触検知装置20は、上側センサ電極3と、下側センサ電極4と、水滴検知センサ5と、上側駆動部9と、下側駆動部10と、上側検知部26と、下側検知部27と、制御部21とを備える。
水滴検知センサ5は、車体に付着している水滴の量を検知する。水滴検知センサ5は、例えば、LEDとフォトダイオードとを有する。水滴検知センサ5は、LEDから放出された光をフロントガラスに反射させ、その反射光をフォトダイオードに受光させ、その受光量に基づいて水滴の量を検知する。水滴がフロントガラスに付着していると、LEDから放出された光の一部が水滴を通じてフロントガラスの外部へ透過し、フォトダイオードの受光量が減少する。よって、フロントガラスに付着した水滴の量が多い程、フォトダイオードの受光量は減少することになる。雨が降ったとき、フロントガラスに付着した水滴の量に応じてドアハンドル2の上面に溜まる水滴の量も変化する。よって、フロントガラスに付着している水滴の量を検知することにより、ドアハンドル2の上面に溜まった水滴の量を把握することができる。
図10は、雨が降っていないときに上側検知部26が上側駆動部9の出力電圧を処理する様子を示す図である。図11は、雨が降っているときに上側検知部26が上側駆動部9の出力電圧を処理する様子を示す図である。
上側検知部26は、上側駆動部9から出力された信号に基づき、ドアハンドル2の上面にユーザが接触したことを検知する。具体的には、例えば、上側検知部26は、図11に示されるように、上側駆動部9から出力された交流電圧を整流して整流電圧Vr1(実線で示す)とし、その整流電圧Vr1の包絡線検波を行う。上側検知部26は、包絡線検波後の電圧Ve1(破線で示す)の値が閾値電圧Vt1以下になると、ユーザがドアハンドル2の上面に接触したと判断する。上側検知部26は、キーレスエントリーシステム用ECU22内に設けられている。
上側検知部26の検知感度は、閾値電圧Vt1の値によって変化する。上側検知部6の検知感度は、閾値電圧Vt1の値が高ければ高くなり、閾値電圧Vt1の値が低ければ低くなる。「上側検知部26の検知感度」とは、ユーザがドアハンドル2の上面に接触したことを検知する感度である。
ユーザがドアハンドル2の上面に接触すると、図10に示されるように、接触前に比べて包絡線検波後の電圧Ve1が低下する。従って、上側検知部26は、電圧Ve1の低下を検知すれば、ユーザがドアハンドル2の上面に接触したことを検知することができる。よって、電圧Ve1の変動範囲内で、閾値電圧Vt1の値を高くすれば、「上側検知部26の検知感度」は高くなる。しかしながら、雨水がドアハンドル2の上面に溜まったとき、静電容量の変化によって、図11に示されるように、雨水が溜まる前に比べて電圧Ve1が下がる。よって、雨が降っているときに閾値電圧Vt1をあまり高く設定すると(図12における上側のVt1参照)、雨水が溜まったときの電圧Ve1の低下がユーザによるドアハンドル2への接触によるものであると誤判断される可能性がある。従って、閾値電圧Vt1は、雨水が溜まったときの電圧Ve1よりも高くならないように下げられる(図12における下側のVt1参照)。これにより、上側検知部26は、雨が降っていないときにはできるだけ高い検知感度を保ち、雨が降っているときにはドアハンドル2の上面に雨水が溜まった状態をユーザのドアハンドル2への接触であると誤検知しない。なお、雨が降っているときには、上側検知部26の検知感度が下がるが、下側検知部7の検知感度は下がらない。よって、ユーザがドアハンドル2の下面に接触すれば、下側検知部7がその接触を高感度で検知するので、特に問題はない。なお、本実施形態においては、他の検知方法を用いてもよい。
図12は、雨が降っていないときに下側検知部27が下側駆動部10の出力電圧を処理する様子を示す図である。図13は、雨が降っているときに下側検知部27が下側駆動部10の出力電圧を処理する様子を示す図である。
下側検知部27は、下側駆動部10から出力された信号に基づき、ドアハンドル2の下面にユーザが接触したことを検知する。具体的には、例えば、下側検知部27は、図13に示されるように、下側駆動部10から出力された交流電圧を整流して整流電圧Vr2(実線で示す)とし、その整流電圧Vr2の包絡線検波を行う。下側検知部27は、包絡線検波後の電圧Ve2(破線で示す)の値が閾値電圧Vt2以下になると、ユーザがドアハンドル2の下面に接触したと判断する。下側検知部27は、キーレスエントリーシステム用ECU22内に設けられている。
下側検知部27の検知感度は、雨が降っても下げない。「下側検知部27の検知感度」とは、ユーザがドアハンドル2の下面に接触したことを検知する感度である。雨が降っていない状態では、閾値電圧Vt1と閾値電圧Vt2は高いレベルで同じ値に設定される。
ユーザがドアハンドル2の下面に接触すると、図13に示されるように、接触前に比べて包絡線検波後の電圧Ve2が低下する。従って、下側検知部27は、電圧Ve2の低下を検知すれば、ユーザがドアハンドル2の下面に接触したことを検知することができる。よって、電圧Ve2の変動範囲内で、閾値電圧Vt2の値を高くすれば、「下側検知部27の検知感度」は高くなる。雨が降ってもドアハンドル2の下面に雨水は溜まる可能性が低い場合には、下側検知部27の検知感度を下げなくても、雨水が溜まることによる接触の誤検知の可能性は低い。よって、雨が降っているときでも下側検知部27の検知感度は高いままであり、ユーザのドアハンドル2の下面への接触を高感度で検知することができる。なお、本実施形態においては、他の検知方法を用いてもよい。
制御部21は、水滴検知センサ5が車体に付着した水滴の量が所定量に達したことを検知すると、上側検知部26の検知感度を下側検知部27の検知感度よりも下げる。具体的には、例えば、上記閾値電圧Vt1を上記閾値電圧Vt2よりも下げる。これにより、上記した如く、上側検知部26は、雨が降っていないときにはできるだけ高い検知感度を保ち、雨が降っているときには雨水がドアハンドル2上に溜まった状態をユーザのドアハンドル2への接触であると誤検知しない。なお、雨が降っているときには、上側検知部26の検知感度が下がるが、下側検知部27の検知感度は下がらないので、ユーザがドアハンドル2の下面に触れば特に問題はない。なお、上側検知部26の検知感度は下がっても、上側検知部26でユーザの接触を検知することは可能である。
ここで、制御部21は、車体に付着した水滴の量に応じて、上側検知部26の検知感度の下げ量を変更することが好ましい。この場合、上側検知部26の検知感度を、水滴の量に応じた適切な検知感度に設定することができる。
また、制御部21は、車体に付着した水滴の量が増加するにつれて、上側検知部26の検知感度の下げ量を次第に増加させることが好ましい。この場合、上側検知部26の検知感度を、水滴の増加量に応じた適切な検知感度に設定することができる。
次に、第3実施形態に係る静電容量式接触検知装置20の動作について、図面を参照しつつ説明する。なお、ユーザ認証及びドアの施錠は本実施形態の特徴ではないので、その説明を省略する。
まず、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の上面への接触検知動作について説明する。図14は、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の上面への接触検知動作を示すフローチャートである。
ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触すると、静電容量式接触検知装置20において、上側センサ電極3付近の静電容量が変化する。上側センサ電極3は、静電容量の変化に対応する信号を上側駆動部9に出力する(ステップS1)。上側駆動部9は、上側センサ電極3から入力した信号に基づき、共振回路の出力電圧の振幅を変化させる(ステップS2)。その振幅変化は、ドアハンドル2の前部の上面にユーザが接触したことを表す。
上側検知部26は、上側駆動部9から出力された交流電圧を整流して整流電圧Vr1とし(ステップS3)、その整流電圧Vr1の包絡線検波を行う(ステップS4)。上側検知部26は、包絡線検波後の電圧Ve1の値と閾値電圧Vt1とを比較し(ステップS5)、電圧Ve1が閾値電圧Vt1以下であると、ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触したと判断する(ステップS6)。一方、電圧Ve1が閾値電圧Vt1より大きいと、上側検知部26は、ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触していないと判断し、ステップS1に戻る。以上が、ドアハンドル2の上面への接触検知動作である。
次に、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の下面への接触検知動作について説明する。図15は、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の下面への接触検知動作を示すフローチャートである。
ユーザがドアハンドル2の前部の下面に接触すると、静電容量式接触検知装置20において、下側センサ電極4付近の静電容量が変化する。下側センサ電極4は、静電容量の変化に対応する信号を下側駆動部10に出力する(ステップS1)。下側駆動部10は、下側センサ電極4から入力した信号に基づき、共振回路の出力電圧の振幅を変化させる(ステップS2)。その振幅変化は、ドアハンドル2の前部の下面にユーザが接触したことを表す。
下側検知部27は、下側駆動部10から出力された交流電圧を整流して整流電圧Vr2とし(ステップS3)、その整流電圧Vr2の包絡線検波を行う(ステップS4)。下側検知部27は、包絡線検波後の電圧Ve2の値と閾値電圧Vt2(閾値電圧Vt1と等しい)とを比較し(ステップS5)、電圧Ve2が閾値電圧Vt2以下であると、ユーザがドアハンドル2の前部の下面に接触したと判断する(ステップS6)。一方、電圧Ve2が閾値電圧Vt2より大きいと、下側検知部27は、ユーザがドアハンドル2の前部の下面に接触していないと判断し、ステップS1に戻る。以上が、ドアハンドル2の下面への接触検知動作である。
次に、雨が降っている状態における、ドアハンドル2の上面への接触検知動作について説明する。図16は、雨が降っている状態における、ドアハンドル2の上面への接触検知動作を示すフローチャートである。
雨が降ると、水滴検知センサ5は、車体(例えばフロントガラス)に付着している水滴の量を検知する(ステップS1)。水滴検知センサ5は、車体に付着した水滴の量が所定量に達したかどうかを判断する(ステップS2)。水滴検知センサ5が車体に付着した水滴の量が所定量に達したと判断すると、制御部21は、上側検知部26の検知感度を下側検知部27の検知感度よりも下げる。具体的には、例えば、閾値電圧Vt1を閾値電圧Vt2よりも下げる(ステップS3)。
次いで、ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触すると、静電容量式接触検知装置20において、上側センサ電極3付近の静電容量が変化する。上側センサ電極3は、静電容量の変化に対応する信号を上側駆動部9に出力する(ステップS4)。上側駆動部9は、上側センサ電極3から入力した信号に基づき、共振回路の出力電圧の振幅を変化させる(ステップS5)。その振幅変化は、ドアハンドル2の前部の上面にユーザが接触したことを表す。
上側検知部26は、上側駆動部9から出力された交流電圧を整流して整流電圧Vr1とし(ステップS6)、その整流電圧Vr1の包絡線検波を行う(ステップS7)。上側検知部26は、包絡線検波後の電圧Ve1の値と、上記の如く低下させた閾値電圧Vt1とを比較する(ステップS8)。電圧Ve1が閾値電圧Vt1以下であると、上側検知部26は、ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触したと判断する(ステップS9)。一方、電圧Ve1が閾値電圧Vt1より大きいと、上側検知部26は、ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触していないと判断し、ステップS1に戻る。
なお、ステップS3において、上側検知部26の検知感度を下側検知部27の検知感度よりも下げている。よって、雨水がドアハンドル2の上面に溜まっていても、上側検知部26は、雨水が溜まっている状態をユーザがドアハンドル2に接触している状態であると誤検知しない。以上が、ドアハンドル2の上面への接触検知動作である。
雨が降っている状態における、ドアハンドル2の下面への接触検知動作は、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の下面への接触検知動作と同じなので、その説明を省略する。
以上説明したように、第3実施形態によれば、車体に付着した雨滴の量が所定量に達したときに、上側検知部26の検知感度を下側検知部27の検知感度よりも下げる。よって、下側検知部27の検知感度は高いままで、上側検知部26の検知感度のみが下がる。従って、上側検知部26による誤検知を防止しつつ、下側検知部27による高感度の接触検知が可能となる。
また、上側検知部26と下側検知部27が設けられているので、上側部分と下側部分とで同一の機能及び同一の形状を有する上下対称形状のドアハンドル2を製造することができる。これにより、車両の左ドアと右ドアとでドアハンドル2の共通化を図り、ドアハンドル2の製造コストを低減することができる。
(第4実施形態)
上記第3実施形態では、降雨時において、上側検知部26の検知感度を、下側検知部27の検知感度よりも下げる制御を行った。第4実施形態では、逆に、降雨時において、下側検知部(図示せず)の検知感度を、上側検知部(図示せず)の検知感度よりも下げる制御を行う。その他の構成は、第3実施形態と同様である。
第4実施形態によれば、雨が降ったときにドアハンドルの下面に雨水が溜まり易い場合に、下側検知部による接触の誤検知を防止しつつ、上側検知部による高感度の接触検知が可能となる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態に係る静電容量式接触検知装置について図面を参照しつつ説明する。
図17は、第5実施形態に係る静電容量式接触検知装置を備えたドアハンドルを示す斜視図である。
第5実施形態に係る静電容量式接触検知装置30が第3実施形態と異なる点は、水滴検知センサ5がないことと、制御部21に代えて制御部24が設けられていることと、降雨検知部31が設けられていることであり、その他の構成は第3実施形態と同様である。第3実施形態と同様の構成については、同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
静電容量式接触検知装置30は、上側センサ電極3と、下側センサ電極4と、上側駆動部9と、下側駆動部10と、上側検知部26と、下側検知部27と、降雨検知部31と、制御部24とを備える。
降雨検知部31は、ワイパ(図示せず)の作動に基づき、降雨を検知するものである。ワイパは、降雨時に作動させるものであり、また降雨量に応じて作動速度を増減させるものであるため、降雨及び降雨量の検知に利用することができる。
降雨検知部31は、キーレスエントリーシステム用ECU25内に設けられている。降雨検知部31は、例えば、ワイパの作動を制御するワイパ制御部(図示せず)からワイパの作動を制御するワイパ作動信号を入力し、このワイパ作動信号に基づいて降雨を検知する。ワイパ作動信号は、ワイパを動かす電動モータを制御する信号である。ワイパ作動信号には、例えば、電動モータを間欠作動させる間欠作動信号、電動モータを低い速度で連続作動させるLOW作動信号、電動モータを高い速度で連続作動させるHIGH作動信号、電動モータを停止させるワイパ停止信号等がある。降雨検知部31は、例えば、間欠作動信号、LOW作動信号、およびHIGH作動信号を入力したときには雨が降っていることを示す信号(降雨検知信号)を制御部24に出力する。また、降雨検知部31は、ワイパ停止信号を入力したときには雨が降っていないことを示す信号を制御部24に出力する。
なお、降雨検知部31は、間欠作動信号、LOW作動信号、HIGH作動信号を入力したときには、それぞれ、少量の降雨、中量の降雨、多量の降雨を示す降雨検知信号を制御部24に送るように構成してもよい。
なお、ワイパ制御部は、水滴検知センサからの水滴検知信号に基づいて自動的にワイパの作動を制御するものであってもよいし、あるいは、ワイパを作動させるためにユーザが自ら行ったスイッチング操作に基づいてワイパの作動を制御するものであってもよい。
制御部24は、降雨検知部31が降雨を検知すると、上側検知部26の検知感度を下側検知部27の検知感度よりも下げる。具体的には、例えば、閾値電圧Vt1を閾値電圧Vt2よりも下げる。これにより、上記した如く、上側検知部26は、雨が降っていないときにはできるだけ高い検知感度を保ち、雨が降っているときには雨水がドアハンドル2上に溜まった状態をユーザのドアハンドル2への接触であると誤検知しない。なお、雨が降っているときには、上側検知部26の検知感度が下がるが、下側検知部27の検知感度は下がらないので、ユーザがドアハンドル2の下面に触れば特に問題はない。また、上側検知部26の検知感度は下がっても、上側検知部26でユーザの接触を検知することは可能である。
なお、制御部24は、降雨検知部31から、少量の降雨、中量の降雨、多量の降雨を示す降雨検知信号を入力した場合、それら各信号に応じて、上側検知部26の検知感度の下げ量を変更することが好ましい。この場合、上側検知部26の検知感度を、降雨量に応じた適切な検知感度に設定することができる。
また、制御部24は、降雨検知部31から、少量の降雨、中量の降雨、多量の降雨を示す降雨検知信号を入力した場合、その順に、上側検知部26の検知感度の下げ量を次第に増加させることが好ましい。この場合、上側検知部26の検知感度を、降雨量に応じた適切な検知感度に設定することができる。
次に、第5実施形態に係る静電容量式接触検知装置30の動作について、図面を参照しつつ説明する。なお、ユーザ認証及びドアの施錠は本実施形態の特徴ではないので、その説明を省略する。
まず、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の上面への接触検知動作について説明する。図18は、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の上面への接触検知動作を示すフローチャートである。
ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触すると、静電容量式接触検知装置30において、上側センサ電極3付近の静電容量が変化する。上側センサ電極3は、静電容量の変化に対応する信号を上側駆動部9に出力する(ステップS1)。上側駆動部9は、上側センサ電極3から入力した信号に基づき、共振回路の出力電圧の振幅を変化させる(ステップS2)。その振幅変化は、ドアハンドル2の前部の上面にユーザが接触したことを表す。
上側検知部26は、上側駆動部9から出力された交流電圧を整流して整流電圧Vr1とし(ステップS3)、その整流電圧Vr1の包絡線検波を行う(ステップS4)。上側検知部26は、包絡線検波後の電圧Ve1の値と閾値電圧Vt1とを比較し(ステップS5)、電圧Ve1が閾値電圧Vt1以下であると、ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触したと判断する(ステップS6)。一方、電圧Ve1が閾値電圧Vt1より大きいと、上側検知部26は、ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触していないと判断し、ステップS1に戻る。以上が、ドアハンドル2の上面への接触検知動作である。
次に、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の下面への接触検知動作について説明する。図19は、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の下面への接触検知動作を示すフローチャートである。
ユーザがドアハンドル2の前部の下面に接触すると、静電容量式接触検知装置30において、下側センサ電極4付近の静電容量が変化する。下側センサ電極4は、静電容量の変化に対応する信号を下側駆動部10に出力する(ステップS1)。下側駆動部10は、下側センサ電極4から入力した信号に基づき、共振回路の出力電圧の振幅を変化させる(ステップS2)。その振幅変化は、ドアハンドル2の前部の下面にユーザが接触したことを表す。
下側検知部27は、下側駆動部10から出力された交流電圧を整流して整流電圧Vr2とし(ステップS3)、その整流電圧Vr2の包絡線検波を行う(ステップS4)。下側検知部27は、包絡線検波後の電圧Ve2の値と閾値電圧Vt2(閾値電圧Vt1と等しい)とを比較し(ステップS5)、電圧Ve2が閾値電圧Vt2以下であると、ユーザがドアハンドル2の前部の下面に接触したと判断する(ステップS6)。一方、電圧Ve2が閾値電圧Vt2より大きいと、下側検知部27は、ユーザがドアハンドル2の前部の下面に接触していないと判断し、ステップS1に戻る。以上が、ドアハンドル2の下面への接触検知動作である。
次に、雨が降っている状態における、ドアハンドル2の上面への接触検知動作について説明する。図20は、雨が降っている状態における、ドアハンドル2の上面への接触検知動作を示すフローチャートである。
雨が降ると、降雨検知部31は、ワイパの作動に基づいて降雨量を検知する(ステップS1)。具体的には、例えば、降雨検知部31がワイパ制御部(図示せず)から間欠作動信号、LOW作動信号、HIGH作動信号のいずれかを入力した場合には、雨が降っていると判断し、降雨検知信号を制御部24に出力する。制御部24は、降雨検知部31から降雨検知信号を入力すると、上側検知部26の検知感度を下側検知部27の検知感度よりも下げる。具体的には、例えば、閾値電圧Vt1を閾値電圧Vt2よりも下げる(ステップS2)。
次いで、ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触すると、静電容量式接触検知装置30において、上側センサ電極3付近の静電容量が変化する。上側センサ電極3は、静電容量の変化に対応する信号を上側駆動部9に出力する(ステップS3)。上側駆動部9は、上側センサ電極3から入力した信号に基づき、共振回路の出力電圧の振幅を変化させる(ステップS4)。その振幅変化は、ドアハンドル2の前部の上面にユーザが接触したことを表す。
上側検知部26は、上側駆動部9から出力された交流電圧を整流して整流電圧Vr1とし(ステップS5)、その整流電圧Vr1の包絡線検波を行う(ステップS6)。上側検知部26は、包絡線検波後の電圧Ve1の値と、上記の如く低下させた閾値電圧Vt1とを比較する(ステップS7)。電圧Ve1が閾値電圧Vt1以下であると、上側検知部26は、ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触したと判断する(ステップS8)。一方、電圧Ve1が閾値電圧Vt1より大きいと、上側検知部26は、ユーザがドアハンドル2の前部の上面に接触していないと判断し、ステップS1に戻る。
なお、ステップS2において、上側検知部26の検知感度を下側検知部27の検知感度よりも下げている。よって、雨水がドアハンドル2の上面に溜まっていても、上側検知部26は、雨水が溜まっている状態をユーザがドアハンドル2に接触している状態であると誤検知しない。以上が、ドアハンドル2の上面への接触検知動作である。
なお、降雨検知部31は、ワイパ制御部からワイパ作動信号として間欠作動信号、LOW作動信号、HIGH作動信号を入力したときには、ステップS1において、それぞれ、少量の降雨、中量の降雨、多量の降雨を示す降雨検知信号を制御部24に出力してもよい。この場合、ステップS2において、制御部24は、上側検知部26の検知感度の下げ量を降雨量に応じて変更することができる。
また、降雨検知部31は、ワイパ制御部からワイパ停止信号を入力したときには、上側検知部26の下げた検知感度を元の高いレベルに戻すことができる。
雨が降っている状態における、ドアハンドル2の下面への接触検知動作は、雨が降っていない状態における、ドアハンドル2の下面への接触検知動作と同じなので、その説明を省略する。
以上説明したように、第5実施形態によれば、ワイパの作動に基づいて降雨が検知したときに、上側検知部26の検知感度を下側検知部27の検知感度よりも下げる。よって、下側検知部27の検知感度は高いままで、上側検知部26の検知感度のみが下がる。従って、上側検知部26による誤検知を防止しつつ、下側検知部27による高感度の接触検知が可能となる。
また、上側検知部26と下側検知部27が設けられているので、上側部分と下側部分とで同一の機能及び同一の形状を有する上下対称形状のドアハンドル2を製造することができる。これにより、車両の左ドアと右ドアとでドアハンドル2の共通化を図り、ドアハンドル2の製造コストを低減することができる。
(第6実施形態)
上記第5実施形態では、降雨時において、上側検知部26の検知感度を、下側検知部27の検知感度よりも下げる制御を行った。第6実施形態では、逆に、降雨時において、下側検知部(図示せず)の検知感度を、上側検知部(図示せず)の検知感度よりも下げる制御を行う。その他の構成は、第5実施形態と同様である。
第6実施形態によれば、雨が降ったときにドアハンドルの下面に雨水が溜まり易い場合に、下側検知部による接触の誤検知を防止しつつ、上側検知部による高感度の接触検知が可能となる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態に係る静電容量式接触検知装置について、図面を参照しつつ説明する。図21は、第7実施形態に係る静電容量式接触検知装置を備えたドアハンドルを示す斜視図である。第3実施形態と同様の構成については、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
第7実施形態に係る静電容量式接触検知装置40が第3実施形態と異なる点は、制御部21に代えて制御部32が設けられていることであり、その他の構成は第3実施形態と同様である。制御部32は、キーレスエントリーシステム用ECU33の中に設けられている。
第7実施形態では、水滴検知センサ5が車体に付着した水滴の量が所定量に達したことを検知すると、制御部32は、上側検知部26が接触検知を行わないようにする。
第7実施形態によれば、車体に付着した水滴の量が所定量に達すると、上側検知部26が接触検知を行わないように制御される。従って、車体に付着した雨滴の量が所定量に達したときに上側検知部26が接触検知を行わないようにすれば、雨水がドアハンドル2の上面に溜まる可能性がある場合に、上側検知部26による誤検知を防止しつつ、下側検知部7による高感度の接触検知が可能となる。
(第8実施形態)
上記第7実施形態では、降雨時において、上側検知部26の検知感度を、下側検知部27の検知感度よりも下げる制御を行った。第8実施形態では、逆に、降雨時において、下側検知部(図示せず)の検知感度を、上側検知部(図示せず)の検知感度よりも下げる制御を行う。その他の構成は、第7実施形態と同様である。
第8実施形態によれば、雨が降ったときにドアハンドルの下面に雨水が溜まり易い場合に、下側検知部による接触の誤検知を防止しつつ、上側検知部による高感度の接触検知が可能となる。
(第9実施形態)
本発明の第9実施形態に係る静電容量式接触検知装置について、図面を参照しつつ説明する。図22は、第9実施形態に係る静電容量式接触検知装置を備えたドアハンドルを示す斜視図である。第5実施形態と同様の構成については、同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
第9実施形態に係る静電容量式接触検知装置40が第5実施形態と異なる点は、制御部21に代えて制御部34が設けられていることであり、その他の構成は第5実施形態と同様である。制御部34は、キーレスエントリーシステム用ECU35の中に設けられている。
第9実施形態では、降雨検知部31が降雨を検知すると、制御部34は、上側検知部26が接触検知を行わないようにする。
第9実施形態によれば、車体に付着した水滴の量が所定量に達すると、上側検知部26が接触検知を行わないように制御される。従って、車体に付着した雨滴の量が所定量に達したときに上側検知部26が接触検知を行わないようにすれば、雨水がドアハンドル2の上面に溜まる可能性がある場合に、上側検知部26による誤検知を防止しつつ、下側検知部27による高感度の接触検知が可能となる。
(第10実施形態)
上記第9実施形態では、降雨時において、上側検知部26の検知感度を、下側検知部27の検知感度よりも下げる制御を行った。第10実施形態では、逆に、降雨時において、下側検知部(図示せず)の検知感度を、上側検知部(図示せず)の検知感度よりも下げる制御を行う。その他の構成は、第9実施形態と同様である。
第10実施形態によれば、雨が降ったときにドアハンドルの下面に雨水が溜まり易い場合に、下側検知部による接触の誤検知を防止しつつ、上側検知部による高感度の接触検知が可能となる。
なお、上記の説明では、各実施形態に係る静電容量式接触検知装置を施錠用であるとしたが、各実施形態を開錠用に適用することも可能である。
本発明は、キーレスエントリーシステムを搭載した車両において、ドアハンドルの上面等に雨水が溜まったときにユーザがドアハンドルに接触したと誤検知するのを防止することができる静電容量式接触検知装置等に利用可能である。
第1実施形態に係る静電容量式接触検知装置を備えたドアハンドルを示す斜視図 図1に示されるドアハンドルの矢印Aで示される部分を矢印B方向に垂直な面で切断し、その切断面をB方向から見たときの断面図 第1実施形態において、雨が降っていないときに上側検知部が上側駆動部の出力電圧を処理する様子を示す図 第1実施形態において、雨が降っているときに上側検知部が上側駆動部の出力電圧を処理する様子を示す図 第1実施形態において、雨が降っていないときに下側検知部が下側駆動部の出力電圧を処理する様子を示す図 第1実施形態において、雨が降っているときに下側検知部が下側駆動部の出力電圧を処理する様子を示す図 第1実施形態において、雨が降っていない状態における、ドアハンドルの上面への接触検知動作を示すフローチャート 第1実施形態において、雨が降っていない状態における、ドアハンドルの下面への接触検知動作を示すフローチャート 第3実施形態に係る静電容量式接触検知装置を備えたドアハンドルを示す斜視図 第3実施形態において、雨が降っていないときに上側検知部が上側駆動部の出力電圧を処理する様子を示す図 第3実施形態において、雨が降っているときに上側検知部が上側駆動部の出力電圧を処理する様子を示す図 第3実施形態において、雨が降っていないときに下側検知部が下側駆動部の出力電圧を処理する様子を示す図 第3実施形態において、雨が降っているときに下側検知部が下側駆動部の出力電圧を処理する様子を示す図 第3実施形態において、雨が降っていない状態における、ドアハンドルの上面への接触検知動作を示すフローチャート 第3実施形態において、雨が降っていない状態における、ドアハンドルの下面への接触検知動作を示すフローチャート 第3実施形態において、雨が降っている状態における、ドアハンドルの上面への接触検知動作を示すフローチャート 第5実施形態に係る静電容量式接触検知装置を備えたドアハンドルを示す斜視図 第5実施形態において、雨が降っていない状態における、ドアハンドルの上面への接触検知動作を示すフローチャート 第5実施形態において、雨が降っていない状態における、ドアハンドルの下面への接触検知動作を示すフローチャート 第5実施形態において、雨が降っている状態における、ドアハンドルの上面への接触検知動作を示すフローチャート 第7実施形態に係る静電容量式接触検知装置を備えたドアハンドルを示す斜視図 第9実施形態に係る静電容量式接触検知装置を備えたドアハンドルを示す斜視図 従来の静電容量式接触検知装置を備えたドアハンドルの一例を示す斜視図
符号の説明
1、20、30、40 静電容量式接触検知装置
2 ドアハンドル
3 上側センサ電極
4 下側センサ電極
5 水滴検知センサ
6、26 上側検知部
7、27 下側検知部
8、21、24、32、34 制御部
9 上側駆動部
10 下側駆動部
11、22、25、33、35 キーレスエントリーシステム用ECU
31 降雨検知部

Claims (12)

  1. 車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
    前記ドアハンドルの上側部分に設けられた上側センサ電極と、
    前記ドアハンドルの下側部分に設けられた下側センサ電極と、
    前記上側センサ電極からの出力に基づきユーザが前記ドアハンドルの上面に接触したことを検知する上側検知部と、
    前記下側センサ電極からの出力に基づきユーザが前記ドアハンドルの下面に接触したことを検知する下側検知部とを備え、
    前記上側検知部及び前記下側検知部のいずれか一方の検知感度は、他方の検知感度よりも低いことを特徴とする静電容量式接触検知装置。
  2. 車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
    前記ドアハンドルの上側部分に設けられた上側センサ電極と、
    前記ドアハンドルの下側部分に設けられた下側センサ電極と、
    前記上側センサ電極からの出力に基づきユーザが前記ドアハンドルの上面に接触したことを検知する上側検知部と、
    前記下側センサ電極からの出力に基づきユーザが前記ドアハンドルの下面に接触したことを検知する下側検知部とを備え、
    前記上側検知部の検知感度は、前記下側検知部の検知感度よりも低いことを特徴とする静電容量式接触検知装置。
  3. 車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
    前記ドアハンドルの上側部分に設けられた上側センサ電極と、
    前記ドアハンドルの下側部分に設けられた下側センサ電極と、
    降雨を検知する降雨検知手段と、
    前記上側センサ電極からの出力に基づきユーザが前記ドアハンドルの上面に接触したことを検知する上側検知部と、
    前記下側センサ電極からの出力に基づきユーザが前記ドアハンドルの下面に接触したことを検知する下側検知部と、
    前記降雨検知手段が降雨を検知すると、前記上側検知部及び前記下側検知部のいずれか一方の検知感度を他方の検知感度よりも下げる制御部とを備えた静電容量式接触検知装置。
  4. 車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
    前記ドアハンドルの上側部分に設けられた上側センサ電極と、
    前記ドアハンドルの下側部分に設けられた下側センサ電極と、
    降雨を検知する降雨検知手段と、
    前記上側センサ電極からの出力に基づきユーザが前記ドアハンドルの上面に接触したことを検知する上側検知部と、
    前記下側センサ電極からの出力に基づきユーザが前記ドアハンドルの下面に接触したことを検知する下側検知部と、
    前記降雨検知手段が降雨を検知すると、前記上側検知部の検知感度を前記下側検知部の検知感度よりも下げる制御部とを備えた静電容量式接触検知装置。
  5. 前記降雨検知手段は、車体に付着している水滴の量を検知する水滴検知センサであることを特徴とする請求項3または4に記載の静電容量式接触検知装置。
  6. 前記制御部は、前記車体に付着している水滴の量に応じて、前記検知感度の下げ量を変更することを特徴とする請求項5に記載の静電容量式接触検知装置。
  7. 前記制御部は、前記車体に付着した水滴の量が増加するにつれて、前記検知感度の下げ量を次第に増加させることを特徴とする請求項5に記載の静電容量式接触検知装置。
  8. 前記降雨検知手段は、ワイパの作動に基づいて降雨を検知することを特徴とする請求項3または4に記載の静電容量式接触検知装置。
  9. 前記制御部は、前記ワイパの作動状態に応じて、前記検知感度の下げ量を変更することを特徴とする請求項8に記載の静電容量式接触検知装置。
  10. 前記制御部は、前記ワイパの動作が速くなるにつれて、前記検知感度の下げ量を次第に増加させることを特徴とする請求項8に記載の静電容量式接触検知装置。
  11. 車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
    前記ドアハンドルの上側部分に設けられた上側センサ電極と、
    前記ドアハンドルの下側部分に設けられた下側センサ電極と、
    降雨を検知する降雨検知手段と、
    前記上側センサ電極からの出力に基づきユーザが前記ドアハンドルの上面に接触したことを検知する上側検知部と、
    前記下側センサ電極からの出力に基づきユーザが前記ドアハンドルの下面に接触したことを検知する下側検知部と、
    前記降雨検知手段が降雨を検知すると、前記上側検知部及び前記下側検知部のいずれか一方が降雨の検知を行わないようにする制御部とを備えた静電容量式接触検知装置。
  12. 車両外側のドアハンドルの表面にユーザが接触するとその接触を検知する静電容量式接触検知装置であって、
    前記ドアハンドルの上側部分に設けられた上側センサ電極と、
    前記ドアハンドルの下側部分に設けられた下側センサ電極と、
    降雨を検知する降雨検知手段と、
    前記上側センサ電極からの出力に基づきユーザが前記ドアハンドルの上面に接触したことを検知する上側検知部と、
    前記下側センサ電極からの出力に基づきユーザが前記ドアハンドルの下面に接触したことを検知する下側検知部と、
    前記降雨検知手段が降雨を検知すると、前記上側検知部が降雨の検知を行わないようにする制御部とを備えた静電容量式接触検知装置。
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