JP2005139634A - 人検出装置及び車載機器制御装置 - Google Patents

人検出装置及び車載機器制御装置 Download PDF

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昌洋 田中
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Abstract

【課題】 本発明は、人検出装置及び車載機器制御装置に関し、水滴の付着に起因する人センサの誤検知を防止することを目的とする。
【解決手段】 車両のドアアウタハンドル16に、人が触れているか否かを検出するための人センサ12を配設する。人センサ12を用いてドアアウタハンドル16に人が触れていると判別すると、施錠されている車両ドア14を解錠し、また、全閉位置にある車両ドア14を全開位置まで開放する。また、フロントウィンドシールドガラス32に配設されたレインセンサ30を用いて、車体に所定量以上の水滴が付着しているか否かを判別する。そして、レインセンサ30を用いて水滴が付着していると判別すると、人センサ12を用いてドアアウタハンドル16に人が触れているか否かを判別するためのしきい値を、水滴が付着していない場合とは異なる値に変更する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、人検出装置及び車載機器制御装置に係り、特に、車体の所定部位に配設され、人が触れたか否かに応じた制御を実現すべく接触物の有無に応じた信号を出力する人センサを備える人検出装置及び車載機器制御装置に関する。
従来より、車両に搭乗する乗員が接触し得るドアアウタハンドル等に静電容量式の人センサを配設し、その人センサによる検出結果に基づいて車両ドアの施解錠や開閉を制御する装置が知られている。この装置においては、ドアアウタハンドルに人が触れると、人センサの有する静電容量が変化するので、かかる静電容量の大きさに応じて車両ドアの制御が行われる。
特開2000−145228号公報
しかしながら、上記の如き人センサは車室外に取り付けられたドアアウタハンドル等に配設されるため、雨天時等においてその表面に水滴が付着することがある。このように人センサの配設部位に水滴が付着していると、人センサの静電容量が人の触れたときと同様に変化するので、人センサが付着した水滴を人の手と誤って検知し、車両ドアが人が触れていないにもかかわらず自動的に解錠され或いは開放される不都合が生じ得る。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、水滴の付着に起因する人センサの誤検知を防止することが可能な人検出装置及び車載機器制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、請求項1に記載する如く、車体の所定部位に配設され、人が触れたか否かに応じた制御を実現すべく接触物の有無に応じた信号を出力する人センサと、
車体に所定以上の水滴が付着しているか否かを判別する水滴判別手段と、
前記水滴判別手段により車体に前記水滴が付着していると判別される場合は、付着していないと判別される場合に比して、前記人センサの感知レベルを下げる感知レベル変更手段と、
を備える人検出装置により達成される。
本発明において、人センサは、車体の所定部位に配設され、人が触れたか否かに応じた制御を実現すべく接触物の有無に応じた信号を出力する。そして、その人センサの感知レベルは、車体に所定以上の水滴が付着している場合には、付着していない場合に比して低下する。かかる構成においては、車体の所定部位に人が触れたか否かを判別するうえで、人センサの表面に付着する水滴によって人センサの出力レベルが人が触れている程度に高くなることは防止される。このため、水滴の付着に起因する人センサの誤検知は防止される。
尚、この場合、請求項2に記載する如く、請求項1記載の人検出装置において、前記人センサは、車両ドアに取り付けられたドアアウタハンドルに配設され、前記ドアアウタハンドルに人が触れた場合に前記車両ドアを自動的に開ける制御を実現すべく接触物の有無に応じた信号を出力することとすれば、ドアアウタハンドルに人が触れていないにもかかわらず水滴の存在によって車両ドアが自動的に開放されるのは防止される。
また、請求項3に記載する如く、請求項1記載の人検出装置において、前記人センサは、車両ドアに取り付けられたドアアウタハンドルに配設され、前記ドアアウタハンドルに人が触れた場合に車載器と人の携帯する携帯機との通信による照合結果に従って前記車両ドアを自動的に解錠する制御を実現すべく接触物の有無に応じた信号を出力することとすれば、ドアアウタハンドルに人が触れていないにもかかわらず水滴の存在によって車両ドアが自動的に解錠されるのは防止される。
更に、上記の目的は、請求項4に記載する如く、車体の所定部位に配設され、人が触れたか否かに応じた制御を実現すべく接触物の有無に応じた信号を出力する人センサと、前記人センサの出力レベルが所定のしきい値以上であるか否かに応じて前記制御を実行する制御手段と、を備える車載機器制御装置であって、
車体に所定以上の水滴が付着しているか否かを判別する水滴判別手段と、
前記水滴判別手段の判別結果に応じて前記所定のしきい値を変更するしきい値変更手段と、
を備える車載機器制御装置により達成される。
本発明において、人センサは、車体の所定部位に配設され、人が触れたか否かに応じた制御を実現すべく接触物の有無に応じた信号を出力する。そして、かかる制御は、人センサの出力レベルが所定のしきい値以上であるか否かに応じて実行される。また、この所定のしきい値は、車体に所定以上の水滴が付着しているか否かに応じて変更される。かかる構成においては、車体の所定部位に人が触れたか否かを判別するうえで、人センサの表面に水滴が付着する際には人センサの出力レベルがしきい値未満からしきい値以上へ又はしきい値以上からしきい値未満へ移行し難くなる。このため、水滴の付着に起因する人センサの誤検知は防止され、これにより、制御が誤って実行されるのは防止される。
この場合、請求項5に記載する如く、請求項4記載の車載機器制御装置において、前記制御手段は、前記人センサの出力レベルが前記所定のしきい値以上である場合に前記制御を実行し、前記人センサの出力レベルが前記所定のしきい値未満である場合に前記制御を行わないと共に、前記しきい値変更手段は、前記水滴判別手段により車体に前記水滴が付着していると判別される場合は、付着していないと判別される場合に比して、前記所定のしきい値を大きくすることとすればよい。
尚、この場合、請求項6に記載する如く、請求項4又は5記載の車載機器制御装置において、前記人センサは、車両ドアに取り付けられたドアアウタハンドルに配設されると共に、前記制御は、前記ドアアウタハンドルに人が触れた場合に前記車両ドアを自動的に開ける制御であることとすれば、ドアアウタハンドルに人が触れていないにもかかわらず水滴の存在によって車両ドアが自動的に開放されるのは防止される。
また、請求項7に記載する如く、請求項4又は5記載の車載機器制御装置において、前記人センサは、車両ドアに取り付けられたドアアウタハンドルに配設されると共に、前記制御は、前記ドアアウタハンドルに人が触れた場合に車載器と人の携帯する携帯機との通信による照合結果に従って前記車両ドアを自動的に解錠する制御であることとすれば、ドアアウタハンドルに人が触れていないにもかかわらず水滴の存在によって車両ドアが自動的に解錠されるのは防止される。
請求項1記載の発明によれば、水滴付着時に人センサの出力感度レベルを低下させることで、水滴の付着に起因する人センサの誤検知を防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、水滴の付着に起因する人センサの誤検知を防止することができ、これにより、ドアアウタハンドルに人が触れていないにもかかわらず水滴の存在によって車両ドアが自動的に開放されるのを防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、水滴の付着に起因する人センサの誤検知を防止することができ、これにより、ドアアウタハンドルに人が触れていないにもかかわらず水滴の存在によって車両ドアが自動的に解錠されるのを防止することができる。
請求項4及び5記載の発明によれば、水滴付着時に人が触れたか否かを判別するためのしきい値を変更することで、水滴の付着に起因する人センサの誤検知を防止することができ、これにより、人が触れたか否かに応じて行われる制御が誤って実行されるのを防止することができる。
請求項6記載の発明によれば、ドアアウタハンドルに人が触れていないにもかかわらず水滴の存在によって車両ドアが自動的に開放されるのを防止することができる。
また、請求項7記載の発明によれば、ドアアウタハンドルに人が触れていないにもかかわらず水滴の存在によって車両ドアが自動的に解錠されるのを防止することができる。
図1は、本発明の一実施例である車両に搭載されるシステムの構成図を示す。また、図2は、本実施例の車載システムが備えるセンサの車両における配設部位を表した車両上面図を示す。本実施例のシステムは、図1に示す如く電子制御ユニット(以下、ECUと称す)10を備えている。本実施例のシステムは、ECU10を用いて、車両乗員が車両ドアに取り付けられたドアアウタハンドルに触れた場合に、施錠されている車両ドアを解錠すると共に、乗員の触れた車両ドアを車両乗員の手動操作によることなく自動的に全開位置まで開放する車載システムである。以下、ECU10を制御ECU10と称す。
本実施例のシステムにおいて、制御ECU10には、人センサ12が接続されている。人センサ12は、車両ドア14に取り付けられた車両乗員が乗車時に握るドアアウタハンドル16に配設されている。人センサ12は、静電容量式のセンサであり、電極間における静電容量の変化により人がドアアウタハンドル16に触れているか否かを検出するためのセンサである。
図3は、本実施例のシステムが備える人センサ12の検出原理を説明するための図を示す。具体的には、人センサ12は、ドアアウタハンドル16内に組み込まれたセンサ電極18と、金属製の車両ドア14のボデーパネル20内に組み込まれたボデー電極22と、を有している。センサ電極18及びボデー電極22は、予め両者間に所定の静電容量C0が形成されるように構成されている。センサ電極18は端子Aを介して、また、ボデー電極22は端子Bを介して、それぞれ上記した制御ECU10に接続している。具体的には、センサ電極18は、制御ECU10の有する所定周波数の電圧が電源から供給されるコイルとコンデンサとからなる共振回路に接続している。ボデー電極22は基準電圧として接地されている。
かかる人センサ12の構成において、センサ電極18とボデー電極22との間の静電容量Cは、図3(A)に示す如く誘電体である人の手等の物体がドアアウタハンドル16に触れていない場合にはC0に維持される。一方、図3(B)に示す如く誘電体である物体がドアアウタハンドル16に触れると、その物体とセンサ電極18(端子A)との間に静電容量C1が形成されると共に、その物体とボデー電極22(端子B)との間に静電容量C2が形成されるので、上記の静電容量Cは次式(1)となる。
C=C0+C1・C2/(C1+C2) ・・・(1)
このように、人センサ12の有する静電容量Cは、ドアアウタハンドル16に誘電体が触れているか否かに応じて変化する。具体的には、誘電体が触れている場合には触れていない場合に比して増加する。人センサ12は、センサ電極18及びボデー電極22から、ドアアウタハンドル16に誘電体である物体が触れたか否か、すなわち、ドアアウタハンドル16に触れる接触物の有無に応じた電気信号を出力する。上記した制御ECU10の共振回路は、人センサ12の静電容量Cに応じて所定周波数電圧の振幅を変化させた電圧を出力する。具体的には、静電容量Cが大きいほど電圧振幅の小さい電圧を出力する。制御ECU10は、人センサ12の出力信号に基づく共振回路の出力電圧を検波して直流化し、その直流電圧値に基づいてドアアウタハンドル16に人体が触れているか否かを判別する。
図1に示す如く、制御ECU10には、また、ドアロック/アンロックアクチュエータ24及びオートドアアクチュエータ26が接続されている。ドアロック/アンロックアクチュエータ24は、例えば電動モータであり、制御ECU10の指令に従って車両に設けられた車両ドア14を施錠(ロック)し又は解錠(アンロック)する。また、オートドアアクチュエータ26は、例えば電動モータであり、制御ECU10の指令に従って車両ドア14を全開位置まで開放する。
制御ECU10には、更に、車両に設けられたLAN(Local area Network)28を介して、レインセンサ30が接続されている。レインセンサ30は、車両のフロントウィンドシールドガラス32の中央上部内側に配設されている。レインセンサ30は、LEDとフォトダイオードとを有し、LEDから発光された赤外線等の光をフロントウィンドシールドガラス32に反射させてフォトダイオードに受光させる構造を有している。フロントウィンドシールドガラス32の表面に雨等により水滴が付着していると、LEDから発光された光の一部が水滴を通してフロントウィンドシールドガラス32の外部へ透過し、フォトダイオードに受光される光が減少する。この受光量の減少は、フロントウィンドシールドガラス32に付着する水滴が多いほど顕著になる。レインセンサ30は、フロントウィンドシールドガラス32に付着する水滴の有無を含む水滴量に応じた信号を出力する。制御ECU10は、レインセンサ30の出力信号に基づいて、フロントウィンドシールドガラス32に付着する水滴の有無を判別すると共に、その水滴量を検出する。
レインセンサ30は、また、LAN28を介してワイパーECU(図示せず)に接続されている。ワイパーECUにも、制御ECU10と同様に、フロントウィンドシールドガラス32に付着する水滴の有無を含む水滴量に応じた信号が供給される。ワイパーECUは、フロントウィンドシールドガラス32に付着する水滴の有無を判別すると共に、その水滴量を検出する。そして、水滴が付着している場合には、フロントウィンドシールドガラス32の表面を払拭するワイパーブレードが水滴量に応じた時間間隔で乗員の手動操作によることなく自動的に作動するようにワイパーアクチュエータを駆動する。
次に、本実施例のシステムにおける動作について説明する。図4は、本実施例のシステムにおける基本的な動作を説明するための図を示す。
本実施例のシステムにおいて、車両停止状態で車両ドア14が施錠されていると、車両は車室外アンテナから自己の車両のIDコードを含んだ信号(以下、リクエスト信号と称す)を車両を中心とした所定の車外検知エリア内に向けて送信する。かかる状態でその車両に対応する携帯機を携帯した車両乗員がその車外検知エリア内に進入すると、その携帯機は、車両からのリクエスト信号を受信し、自己の有するIDコードと受信したリクエスト信号に含まれるIDコードとが一致する場合には自己の有するIDコードを含んだ信号(以下、レスポンス信号と称す)を車両に向けて送信する。
車両は、リクエスト信号を送信した後に携帯機からのレスポンス信号を受信すると、そのレスポンス信号に含まれるIDコードが自己の有するIDコードに一致するか否かを判別する。その結果、両者のIDコードが一致することにより携帯機と車両との照合が完了すると、車両ドア14は、その施錠状態から解錠状態への移行が許容されるスタンバイ状態となる。
また、本実施例のシステムにおいて、少なくとも車両停止状態で車両ドア14が完全に閉じている際には、人センサ12のセンサ電極18に接続する共振回路に所定周波数の電圧が印加される。かかる状況下、ドアアウタハンドル16に誘電体である人体等の物体が触れていない場合は、人センサ12の電極間の静電容量Cは予め定められた容量C0に維持される。一方、ドアアウタハンドル16に誘電体である物体が触れていると、静電容量Cは通常の容量C0よりも増大する。制御ECU10は、人センサ12における静電容量Cに基づく共振回路出力を検波すると共に、その検波出力に基づく出力検知レベルが、人センサ12の通常静電容量C0に対応する通常レベルよりも所定レベルだけ大きなしきい値レベル以上であるか否かを判別することにより、ドアアウタハンドル16に人体が接触しているか否かを判別する。尚、かかるしきい値レベルは、人センサ12の静電容量の通常容量C0からの変化が人によってバラツクことを考慮して通常レベルよりも僅かに大きめに設定されている。
上記の如く車両ドア14が解錠状態へのスタンバイ状態にある状況下において、上記の手法に従って人センサ12の出力検知レベルがしきい値レベル以上となることによりドアアウタハンドル16に人体が触れていると判別されると、車両ドア14を解錠すべくドアロック/アンロックアクチュエータ24が駆動される。このように、本実施例においては、車両に搭載された車載器と乗員の携帯する携帯機との通信による照合が完了している場合において乗員がドアアウタハンドル16を握る動作を行うと、車両ドア14が自動的に解錠される。従って、本実施例のシステムによれば、車両乗員が車両に乗り込む際における車両ドア14の解錠を、乗員が車両のキー穴にキープレートを挿入する操作を行うことなく、自己の車両の携帯機を携帯して車両に乗り込む動作を行うだけで実現することができる。
更に、本実施例のシステムにおいて、上記の如くドアアウタハンドル16に人体が触れていると判別されることにより車両ドア14が施錠状態から解錠状態へ移行すると、その後、その解錠に続けて車両ドア14を全閉位置(図4(A)に示す状態)から全開位置(図4(B)に示す状態)まで開放すべくオートドアアクチュエータ26が駆動される。また、車両ドア14の解錠直後でないタイミングにおいても車両ドア14が解錠されかつ完全に閉じている状況下において、上記の手法に従ってドアアウタハンドル16に人体が触れていると判別されると、車両ドア14を全閉位置から全開位置まで開放すべくオートドアアクチュエータ26が駆動される。
このように、本実施例においては、車両乗員がドアアウタハンドル16を握る動作を行うと、その後、解錠されている車両ドア14が自動的に全開位置まで開けられる。従って、本実施例のシステムによれば、車両乗員が車両に乗り込む際における車両ドア14の開放を、車両乗員が車両ドア14を開ける手動操作によることなく実現することができ、このため、車両ドア14を開放するための乗員の操作負担を軽減することが可能となる。
ところで、本実施例においては、ドアアウタハンドル16に人が触れているか否かの判別が、人センサ12の有する電極間における静電容量の変化に基づいて行われる。この人センサ12は、上記の如く、車室外に取り付けられたドアアウタハンドル16に配設されているため、雨天時や濃霧時等においてその表面に水滴が付着することがある。水は比較的高い誘電率を有する物質であるため、ドアアウタハンドル16に水滴が付着していると、人センサ12の静電容量が、人が触れたときと同様に通常時よりも増大する変化を示す。このため、場合によっては人センサ12がドアアウタハンドル16に付着した水滴を人体と誤って検知し、車両ドア14が人が触れていないにもかかわらず自動的に解錠され或いは開放される不都合が生ずるおそれがある。そこで、本実施例のシステムは、かかる不都合を回避する点に特徴を有している。
すなわち、本実施例においては、フロントウィンドシールドガラス32の表面に付着した水滴を払拭するワイパ−ブレードを自動作動すべく、フロントウィンドシールドガラス32に付着する水滴量を検出するためのレインセンサ30が設けられている。フロントウィンドシールドガラス32に水滴が付着している場合は、ドアアウタハンドル16にも水滴が付着している可能性が高い。そこで、本実施例においては、レインセンサ30を用いて検出される水滴量が予め設定された所定量に達した場合、人センサ12の感知レベル(感度)を所定量だけ下げる。具体的には、制御ECU10における共振回路へ供給する電圧の周波数を変更し或いは共振回路の特性を変更し、又は、ドアアウタハンドル16に人が触れているか否かの判別のためのしきい値レベルを変更する。
かかる構成によれば、ドアアウタハンドル16に人が触れたか否かを判別するうえで、ドアアウタハンドル16の表面すなわち人センサ12の表面に水滴が付着する際には、その水滴の付着のみによって人センサ12の出力レベルが人が触れている程度にまで達することは極力抑制される。このため、水滴の付着に起因する人センサ12の誤検知は防止され、これにより、車両ドア14が人センサ12による誤検知によって人が触れていないにもかかわらず自動的に解錠され或いは開放される不都合の発生は防止される。
図5は、上記の機能を実現すべく、本実施例において制御ECU10が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図5に示すルーチンは、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。図5に示すルーチンが起動されると、まずステップ100の処理が実行される。
ステップ100では、レインセンサ30の出力信号に基づいて検出されるフロントウィンドシールドガラス32に付着する水滴量が設定水滴量以上であるか否かが判別される。尚、設定水滴量は、人センサ12が水滴の付着によって人が触れていると誤検知すると判断できる最小の水滴量である。その結果、設定水滴量以上の水滴が付着しておらず、否定判定がなされた場合は、次にステップ102の処理が実行される。一方、設定水滴量以上の水滴が付着しており、肯定判定がなされた場合は、次にステップ104の処理が実行される。
ステップ102では、人センサ12の感知レベルを通常どおりのレベルに設定する処理が実行される。一方、ステップ104では、人センサ12の感知レベルを通常レベルよりも低下させる処理が実行される。具体的には、人センサ12の配設部位であるドアアウタハンドル16での水滴の付着に起因する人センサ12の誤検知が生じないように、制御ECU10における共振回路へ供給する電圧の周波数が変更され或いは共振回路の特性が変更され、又は、ドアアウタハンドル16に人が触れているか否かの判別のためのしきい値レベルSH0が大きい側に変更される。ステップ102又は104の処理が終了すると、次にステップ106の処理が実行される。
ステップ106では、人センサ12の出力検知レベルが、上記ステップ102又は104で設定されたしきい値レベルSH0以上であるか否かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合は、以後何ら処理が進められることなく今回のルーチンは終了される。一方、肯定判定がなされた場合は、次にステップ108の処理が実行される。
ステップ108では、施錠されている車両ドア14を解錠すべく、ドアロック/アンロックアクチュエータ24を駆動する処理が実行されると共に、全閉位置にある車両ドア14を全開位置まで開放すべく、オートドアアクチュエータ26を駆動する処理が実行される。本ステップ108が実行されると、以後、車両ドア14が解錠されると共に、全開位置まで開放される。本ステップ108の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
上記図5に示すルーチンによれば、レインセンサ30を用いて所定以上の水滴が車体に付着していると判別される場合には、付着してないと判別される場合に比して、人センサ12の感知レベルを、水滴の付着に起因する誤検知が生じないように下げることができる。そして、その感知レベルに従って人センサ12の出力検知レベルがしきい値レベル以上であることによりドアアウタハンドル16に人が触れていると判別される場合に、車両ドア14を自動解錠しまた自動開放することができる。
上記の構成によれば、人センサ12を用いてドアアウタハンドル16に人が触れたか否かを判別するうえで、ドアアウタハンドル16の表面すなわち人センサ12の表面に水滴が付着する際には、その水滴の付着のみによって人センサ12の出力検知レベルが人が触れている程度にまで達することを極力抑制することができる。このため、本実施例のシステムによれば、雨や洗車等による車体への水滴の付着に起因する人センサ12の誤検知を防止することができ、これにより、車両ドア14が人が触れていないにもかかわらず水滴の存在によって自動的に解錠され或いは開放される不都合の発生をできるだけ防止することができ、従って、車両ドア14の解錠制御及び開放制御を車体に水滴が付着していても適切に行うことが可能となっている。
尚、本実施例において、所定以上の水滴が車体に付着しているか否かを検出するためのレインセンサ30が、人センサ12の感知レベルを変更するのに用いられると共に、ワイパーブレードを自動作動させるのに用いられる。この点、人センサ12の感知レベルを所定以上の水滴の付着の有無に応じて変更する構成を、別途新たなレインセンサを設けることなく簡易に実現することが可能となっている。
ところで、上記の実施例においては、制御ECU10、人センサ12、及びレインセンサ30が特許請求の範囲に記載した「人検出装置」に、制御ECU10、人センサ12、ドアロックアクチュエータ24又はオートドアアクチュエータ26、及びレインセンサ30が特許請求の範囲に記載した「車載機器制御装置」に、ドアアウタハンドル16が特許請求の範囲に記載した「所定部位」に、それぞれ相当している。
また、上記の実施例においては、制御ECU10が、上記図5に示すルーチン中ステップ100の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「水滴判別手段」が、ステップ104の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「感知レベル変更手段」及び「しきい値変更手段」が、ステップ106の処理結果に応じてステップ108の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「制御手段」が、それぞれ実現されている。
尚、上記の実施例においては、人センサ12の感知レベルを車体への水滴の付着に応じて変更するうえで、その車体に付着する水滴の検出をフロントウィンドシールドガラス32に配設されたレインセンサ30を用いて行うこととしているが、レインセンサ30の配設部位はこれに限定されるものではなく、他の車体部位であってもよく、特に人センサ12の配設部位の近傍すなわちドアアウタハンドル16近傍であることが人センサ12の機能を十分に発揮させるうえでは好適である。
また、上記の実施例においては、ドアアウタハンドル16に人が触れたか否かを判別するための人センサ12が静電容量式のセンサであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、人センサとして感圧式のセンサや光センサ等を用いることとしてもよい。
また、上記の実施例においては、静電容量式の人センサ12を用いてドアアウタハンドル16に人が触れたか否かを判別し、ドアアウタハンドル16に人が触れていると判別される場合に車両ドア14を自動的に解錠しまた開放することとしているが、その人センサ12を用いてドアアウタハンドル16に人が所定距離まで接近したか否かを判別し、人が所定距離まで接近していると判別される場合に車両ドア14を上記の如く自動制御することとしてもよい。
また、上記の実施例においては、車外検知エリア内での車両と携帯機との無線通信により車両ドア14が施錠状態から解錠状態への移行が許容されるスタンバイ状態となった後、かかる状況下において人センサ12を用いてドアアウタハンドル16に人が触れていると判別された場合に車両ドア14の解錠を行うこととしているが、人センサ12を用いてドアアウタハンドル16に人が触れていると判別された後に車両と携帯機との無線通信を行い、その無線通信による照合が完了すれば続けて車両ドア14の解錠を行うこととしてもよい。
また、上記の実施例においては、人センサ12を用いて車体に人が触れていると判別された場合に車両ドア14の解錠と開放とを共に行うこととしているが、何れか一方のみを行うものであってもよい。
更に、上記の実施例においては、人センサ12を用いて車体に人が触れていると判別された場合に車両ドア14を上記の如く自動的に解錠しまた開放することとしているが、かかる制御以外の制御、例えば車両ドア14の自動的な閉め制御や自動的な施錠制御、或いは、車両エンジンを始動させる始動制御やイモビライザ制御に適用することも可能である。
本発明の一実施例であるシステムの構成図である。 本実施例の車載システムが備えるセンサの車両における配設部位を表した車両上面図である。 本実施例のシステムが備える人センサの検出原理を説明するための図である。 本実施例のシステムにおける基本的な動作を説明するための図である。 本実施例において行われる制御ルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 制御ECU
12 人センサ
14 車両ドア
16 ドアアウタハンドル
24 ドアロックアクチュエータ
26 オートドアアクチュエータ
30 レインセンサ

Claims (7)

  1. 車体の所定部位に配設され、人が触れた又は所定距離まで接近したか否かに応じた制御を実現すべく接触物又は近接物の有無に応じた信号を出力する人センサと、
    車体に所定以上の水滴が付着しているか否かを判別する水滴判別手段と、
    前記水滴判別手段により車体に前記水滴が付着していると判別される場合は、付着していないと判別される場合に比して、前記人センサの感知レベルを下げる感知レベル変更手段と、
    を備えることを特徴とする人検出装置。
  2. 前記人センサは、車両ドアに取り付けられたドアアウタハンドルに配設され、前記ドアアウタハンドルに人が触れた又は前記所定距離まで接近した場合に前記車両ドアを自動的に開ける制御を実現すべく接触物又は近接物の有無に応じた信号を出力することを特徴とする請求項1記載の人検出装置。
  3. 前記人センサは、車両ドアに取り付けられたドアアウタハンドルに配設され、前記ドアアウタハンドルに人が触れた又は前記所定距離まで接近した場合に車載器と人の携帯する携帯機との通信による照合結果に従って前記車両ドアを自動的に解錠する制御を実現すべく接触物又は近接物の有無に応じた信号を出力することを特徴とする請求項1記載の人検出装置。
  4. 車体の所定部位に配設され、人が触れた又は所定距離まで接近したか否かに応じた制御を実現すべく接触物又は近接物の有無に応じた信号を出力する人センサと、前記人センサの出力レベルが所定のしきい値以上であるか否かに応じて前記制御を実行する制御手段と、を備える車載機器制御装置であって、
    車体に所定以上の水滴が付着しているか否かを判別する水滴判別手段と、
    前記水滴判別手段の判別結果に応じて前記所定のしきい値を変更するしきい値変更手段と、
    を備えることを特徴とする車載機器制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記人センサの出力レベルが前記所定のしきい値以上である場合に前記制御を実行し、前記人センサの出力レベルが前記所定のしきい値未満である場合に前記制御を行わないと共に、
    前記しきい値変更手段は、前記水滴判別手段により車体に前記水滴が付着していると判別される場合は、付着していないと判別される場合に比して、前記所定のしきい値を大きくすることを特徴とする請求項4記載の車載機器制御装置。
  6. 前記人センサは、車両ドアに取り付けられたドアアウタハンドルに配設されると共に、
    前記制御は、前記ドアアウタハンドルに人が触れた又は前記所定距離まで接近した場合に前記車両ドアを自動的に開ける制御であることを特徴とする請求項4又は5記載の車載機器制御装置。
  7. 前記人センサは、車両ドアに取り付けられたドアアウタハンドルに配設されると共に、
    前記制御は、前記ドアアウタハンドルに人が触れた又は前記所定距離まで接近した場合に車載器と人の携帯する携帯機との通信による照合結果に従って前記車両ドアを自動的に解錠する制御であることを特徴とする請求項4又は5記載の車載機器制御装置。
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