JP5092483B2 - インターバル運動支援装置 - Google Patents
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また、近年、所定の時間間隔(例えば、30秒間隔)で、高強度運動と低強度運動とを交互に繰り返し行うことにより、所定の強度の運動を継続して行う場合に比べて、体に蓄積された脂肪を燃焼させる効果が高くなるということが言われている。
本発明の課題は、高強度運動時および低強度運動時の各目標脈拍数をユーザの運動能力に対して適正な値に設定することができ、インターバルトレーニングの運動効果を高めることのできるインターバル運動支援装置、インターバル運動支援装置の制御方法および制御プログラムを提供することにある。
上記構成によれば、目標脈拍数設定部は、前記高強度運動時の目標脈拍数である第一目標脈拍数と、前記低強度運動時の目標脈拍数である第二目標脈拍数とを、ユーザ情報に基づいて、前記ユーザの運動能力に応じた値となるように設定する。このため、ユーザはユーザの運動能力を導き出す指標となるユーザ情報をユーザ情報入力部を介して入力するだけで、第一目標脈拍数と第二目標脈拍数とが設定されるので、ユーザが脈拍数と運動強度の関係等の知識を有しているか否かによらず、ユーザの運動能力に応じた適正な値に設定することができ、インターバルトレーニングの運動効果を高めることができ、インターバルトレーニングを効果的に支援することができる。
上記構成によれば、高強度運動時の第一目標脈拍数と、低強度運動時の第二目標脈拍数とをユーザの年齢に応じた適正な値に設定することができる。
但し、ユーザの年齢はユーザの運動能力を導き出す一般的な指標となる。また、ユーザの年齢に基づいて、安静時の脈拍数や最大脈拍数を求めるための関係式や、年齢に応じた運動強度の目安が一般に知られている。
上記構成によれば、脈拍検出部により検出されたユーザの脈拍数をユーザ情報の一つとして自動的に入力することができるので、ユーザの年齢に関する情報に代えて、あるいはユーザの年齢に関する情報とともに、ユーザの脈拍数をユーザの運動能力に関する指標として用いることができる。このため、目標脈拍数を算出する際に、例えば、安静時の脈拍数を用いる場合、ユーザの安静時の脈拍数を実際に脈拍検出部により検出した脈拍数を用いることができ、よりユーザの運動能力に対して適正な第一目標脈拍数および第二目標脈拍数をユーザの手を煩わすことなく自動的に設定することができる。
この構成によれば、第一目標脈拍数と第二目標脈拍数とを交互に報知して、ユーザのインターバルトレーニングを効率的行わせることができる。
この構成によれば、報知部により報知される目標脈拍数が一の目標脈拍数(例えば、第一目標脈拍数)から他の目標脈拍数(例えば、第二目標脈拍数)に切り換えられた際に、脈拍検出部により検出されるユーザの脈拍数の変動に基づいて、目標脈拍数(主として他の目標脈拍数)がユーザの運動能力に対して過負荷、適正負荷、軽負荷のいずれであるかを判別し、過負荷であると判別された場合には前記目標脈拍数を減少させた値を新たな目標脈拍数として設定し、適正負荷であると判別された場合には前記目標脈拍数を維持し、軽負荷であると判別された場合には前記目標脈拍数を増加させた値を新たな目標脈拍数として設定するので、ユーザの実際の運動能力に対してより適正な目標脈拍数を設定することができる。
上記構成によれば、ユーザの運動能力に対して目標脈拍数が適正負荷であれば、移行時間は所定の範囲内であり、移行時間が極端に長い場合には、目標脈拍数が過負荷であることが考えられ、極端に短い場合は目標脈拍数が軽負荷であることが考えられる。このため、ユーザの運動能力に対して、移行時間に基づいて判別することにより、目標脈拍数がユーザの運動能力に対して過負荷、適正負荷、軽負荷のいずれであるかを判別することができる。
上記構成によれば、ユーザの運動能力に対して目標脈拍数が適正な値であれば、脈拍変動値は所定の範囲内であり、脈拍変動値が極端に小さい場合には、目標脈拍数が過負荷であることが考えられ、極端に大きい場合は目標脈拍数が軽負荷であることが考えられる。このため、ユーザの運動能力に対して、脈拍変動値に基づいて判別することにより、目標脈拍数がユーザの運動能力に対して適正な運動負荷であるか否かを判別することができる。また判別を行うために変動値を用いれば、第一目標脈拍数と第二目標脈拍数との間隔が違う設定となった場合にも同じ脈拍変動値を使用して判別することができる。
この構成によれば、インターバル運動開始時には高強度運動時および低強度運動時のいずれにおいても、それぞれの運動強度範囲の下限強度に基づいて設定された低めの目標脈拍数に基づいてトレーニングを開始することができる。
この構成によれば、ユーザが上記所定の時間が空かないように、当該インターバル運動支援装置を用いてインターバルトレーニングを継続的に行っている場合は、前回使用時の最終設定値を用いてインターバルトレーニングを開始することができる。
一方、所定の時間が経過し、ユーザの運動能力の低下が推定される場合は、初期設定値を用いて、低めの運動強度からインターバルトレーニングを開始することができる。
この構成によれば、ユーザ情報が一致する場合には、ユーザの運動能力は同程度であることが推定されるため、前回使用時の最終設定値を用いて、インターバルトレーニングを開始することができる。
また、ユーザ情報が異なる場合、異なるユーザが使用する場合、あるいはユーザの運動能力を導き出す指標が変化したことが考えられるため、新たなユーザ情報に基づいて新たなユーザの運動能力に対して適正な第一目標脈拍数や第二目標脈拍数を設定することができる。
この構成によれば、ユーザのインターバル運動(インターバルトレーニング)の目的に応じて、第一報知時間と第二報知時間とを適宜変更することができる。例えば、持久力の向上を目的とする場合は、第一報知時間に対して第二報知時間を長く(例えば、2倍等)にすることが好ましく、瞬発力の向上を目的とする場合は、第一報知時間が第二報知時間よりも長い(例えば、2倍等)ことが好ましい。
また、この場合、予めインターバルトレーニングの各目的毎に好ましい第一報知時間および第二報知時間を対応付けたインターバル情報等を用意しておき、ユーザに対してインターバルトレーニングの目的を選択入力させることにより、選択された目的に適した第一報知時間および第二報知時間を設定するようにしてもよい。
この場合において、制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録するようにしても良い。
図1は、本実施形態に係るインターバル運動支援装置1の使用状態における外観説明図である。本実施の形態のインターバル運動支援装置1は、インターバルトレーニング(インターバル運動)を支援するための装置で、高強度運動時の目標脈拍数(以下、第一目標脈拍数という)と、高強度運動時の目標脈拍数(以下、第二目標脈拍数という)とを、ユーザの運動能力に対して適正な値に自動的に設定することができるようにしたものである。ここで、インターバルトレーニングとは、高強度運動(強い強度の運動)と低強度運動(弱い強度の運動)とを順に連続して行うことを1セットとし、これを所定のセット回数(例えば、3〜5セット)繰り返し行うトレーニング方法である。本実施の形態では、高強度運動時の目標脈拍数(第一目標脈拍数)として、無酸素運動に適した運動強度の目標脈拍数を設定し、低強度運動時の目標脈拍数(第二目標脈拍数)として、有酸素運動に適した運動強度の目標脈拍数を設定するようにしている。
装置本体2のリストバンド3側を背面側とし、その反対側を正面側とした場合、図2に示すように、装置本体2には、正面視において周縁部21を除いて略全面に各種情報が表示される表示部22が設けられている。この表示部22の周縁(上記周縁部21)には、それぞれ上記スイッチS1、S2、S3、S4の配置位置近傍に、これら各スイッチS1、S2、S3、S4のスイッチ機能説明を表示するためのスイッチ機能説明表示領域23A、23B、23C、23Dが設けられている。
また、装置本体2の内部には、歩行時あるいは走行時のユーザのピッチを求めるための体動センサ24と、ケーブル5が接続された図示しない制御基板が内蔵されている。
上記構成において、ユーザは、例えば、時刻を設定する際は、スイッチS1を9時方向に押圧することによって、動作モードを時刻セットアップモードにした後、スイッチS2,S3を選択的に3時方向に押圧することにより時刻を設定することができる。
本実施形態においては、装置本体2の9時方向側の側端面20Bに充電用端子26及び通信用端子27を設けているため、専用クレードルと装置本体2を接続する際、リストバンド3や装置本体2の3時方向側の側端面20Aに設けられたケーブル5が邪魔になることなく接続することができる。
ここで、図3に示すように、ガラス板46が指に接するようにして、脈波検出機構40がセンサ固定用バンド42によりユーザの指に固定されて使用される。
すなわち、図1及び図2に示すように、ケーブル5は、装置本体2において、薬指及び小指に最も近い側端面20Aから延出しているため、生体センサユニット4を薬指又は小指の根元に装着した場合、ケーブル5の長さが短くて済み、かつ、ケーブル5のたるみや、ゆるみ等を防止できる。さらに、インターバル運動支援装置1を左手首に装着させた状態で、ユーザが右手の指で装置本体2の各スイッチS1、S2、S3、S4を押圧する際、ユーザの右手の指がケーブル5と交差するのが防止されており、各スイッチS1、S2、S3、S4を押圧することが可能となる。このため、操作中に誤ってケーブル5を引っ張ってしまい、ノイズが発生したり、ケーブル5を切断してしまったりすることがない。
さらに、生体センサユニット4を装着した指の動きは、体動によるノイズの発生原因となるが、薬指又は小指は、他の指と比較して指の動きが少ないため、生体センサユニット4を薬指又は小指に装着することにより、体動によるノイズの発生を抑えることができる。
脈波信号増幅回路51aは、生体センサユニット4から出力される脈波信号を増幅した脈波増幅信号をA/D変換回路51cおよび脈波波形整形回路51bに出力するものである。脈波波形整形回路51bは、脈波増幅信号の波形整形を行って制御部57に出力するものである。
A/D変換回路51cは、脈波増幅信号のA/D変換を行って脈波データとして制御部57に出力するものである。
体動信号増幅回路52aは、体動センサ24から入力される体動信号を増幅した体動増幅信号をA/D変換回路51cおよび体動波形整形回路52bに出力するものである。体動波形整形回路52bは、体動増幅信号の波形整形を行って制御部57に出力するものである。A/D変換回路51cは体動増幅信号のA/D変換を行って体動データとして制御部57に出力するものである。
表示部22は、上述したようにドットマトリクス表示領域22Aとセグメント表示領域22Bとを有し、制御部57の制御の下、第一目標脈拍数と第二目標脈拍数とを順に交互にそれぞれ所定の第一報知時間、第二報知時間の間報知したり、インターバルトレーニング時のユーザの脈拍数の変動や、ピッチ等の各種情報を表示したりするものである。
また、上記の標準的な時間の他に、インターバルトレーニングの目的毎にインターバルトレーニングの目的に適した第一報知時間および第二報知時間が対応付けられたインターバル情報が後述するROM57cに格納されている。インターバル情報において、持久力の向上、瞬発力の向上、ダイエット等のインターバルトレーニングの目的を表す項目に対して、それぞれ適切な第一報知時間および第二報知時間が対応付けられており、ユーザがスイッチS1、S2、S3、S4を介して、ユーザの所望するインターバルトレーニングの目的を選択することにより、目的に応じた適切な第一報知時間および第二報知時間が設定されるようにしてもよい。例えば、持久力の向上を目的とする場合、第一目標脈拍数を報知する第一報知時間に対して第二目標脈拍数を報知する第二報知時間を長く(例えば、2倍等)設定し、瞬発力の向上を目的とする場合、第一報知時間を第二報知時間に対して長く(例えば、2倍等)設定される。
CPU57aは、インターバル運動支援装置1の各部の動作を制御する他、生体センサユニット4からの信号に基づく脈拍数演算処理や、体動センサ24からの信号に基づくピッチ演算処理等の各種演算処理に加えて、目標脈拍数算出処理や移行時間や報知時間を計時するための計時処理、目標脈拍数報知処理等を実行する。
ROM(履歴記憶部)57cは、例えば、EEPROM等の書き換え可能なメモリであり、CPU57aによって実行される制御プログラムや、検出した脈拍数に係る脈拍数データ、上述したインターバル情報の他、第一目標脈拍数や第二目標脈拍数を算出する際に用いる目標脈拍数算出式情報、運動強度対応付け情報、最大脈拍数算出式情報、安静時脈拍数情報や当該インターバル運動支援装置1の使用履歴やユーザ履歴を示す情報である履歴情報、後述する体動監視フラグ等の各種データを不揮発的に記憶する。
RAM57bは、CPU57aのワークエリアとして用いられ、CPU57aによる演算結果や各種データを一時的に記憶するものである。
目標脈拍数算出式情報は、ユーザの運動能力を導き出す指標(ユーザ情報)に基づいて目標脈拍数を算出するための目標脈拍数算出式に関する情報である。本実施の形態では、第一目標脈波数および第二目標脈拍数は下記に示す目標脈拍数算出式(1)に基づいてそれぞれ算出される。本実施の形態では、ユーザの運動能力を導き出す指標の一つとして、ユーザの年齢を用いる構成としており、後述するように、ユーザの運動能力を導き出す指標として、ユーザの脈拍数(安静時脈拍数)を併せて用いる構成としてもよい。また、ユーザ情報の一つとして性別を用いる構成としてもよい。但し、ユーザの年齢を示す情報は、上記スイッチS1、S2、S3、S4等を用いて入力することができ、ユーザの脈拍数は、生体センサユニット4により検出された脈波信号に基づいて検出(算出)される。
HRtarget=HRrest+(HRmax−HRrest)×運動強度…(1)
ここで、HRtargetは目標脈拍数であり、HRrestはユーザの安静時脈拍数であり、HRmaxはユーザの最大脈拍数である。
上記目標脈拍数算出式(1)において、運動強度として、高強度運動に適した運動強度を適用すれば、第一目標脈拍数が求められ、低強度運動に適した運動強度を適用すれば第二目標脈拍数が求められる。
(最大脈拍数算出式)
HRmax=220−AGE…(2)
ここで、運動強度範囲対応付け情報は、ユーザ情報と、前記高強度運動に適した運動強度範囲と、無酸素運動に適した運動強度範囲とが予め対応付けられたものである。本実施の形態では、ユーザ情報として、ユーザの年齢をユーザの運動能力を導き出す一般的な指標として用いている。本実施の形態では、上述の様に、高強度運動として無酸素運動に対応する運動強度の運動を行い、低強度運動として有酸素運動に対応する運動強度に対応する運動を行う構成としている。これらの無酸素運動に適した運動強度範囲および有酸素運動に適した運動強度範囲は、年齢(又は年齢及び性別)と、各年齢(又は年齢及び性別)に応じた好ましい運動強度範囲が一般に定められている。例えば、図6に示すように、ユーザの脈拍数が安静時脈拍数を保てる程度の運動強度を0%とし、ユーザの脈拍数が最大脈拍数となる運動強度を100%とした場合、有酸素運動に適正な運動強度範囲は一般に40〜70%程度と言われており、無酸素運動に適正な運動強度範囲は、一般に70〜100%程度と言われており、年齢によってそれぞれの標準的な運動強度範囲が異なる。
但し、ユーザ情報にはユーザの運動能力を導き出す指標に関する情報のほか、ユーザ毎に割り当てられる識別情報を含む構成とし、識別情報に基づいてユーザ情報を管理する構成としてもよい。
図7に示すように、まず、入力部54を介してユーザ情報としてユーザの年齢に関する情報が入力される(ステップS1:Y)と、制御部57は自己のROM57cに記憶された履歴情報を参照して、ユーザ情報に変更があるか否かを判別する(ステップS2)。ユーザ情報が入力されない場合(ステップS1:N)、あるいはユーザ情報に変更がない場合(ステップS2:Y)、制御部57は、履歴情報に基づき、前回使用時から所定の時間が経過しているか否かを判別する(ステップS3)。ここで、所定の時間は、具体的には、2週間〜1ヵ月以内程度であることが好ましく、ユーザの運動能力が同一程度に維持されている期間であることが好ましい。但し、このステップS3における「所定の時間」をユーザ等が適宜設定することができるように構成しても良いのは勿論である。
また、上記ステップS1において、ユーザが指定するAT値や前記高強度運動に適した運動強度範囲の下限強度の入力を受ける構成としてもよい。この場合、目標脈拍数算出式(1)における運動強度には、ユーザから入力されたAT値や下限強度に基づく運動強度が用いられる。
ステップS13において、脈拍測定ができないと判別された場合(ステップS13:N)、制御部57は、A/D変換回路51cに制御信号を送信し、体動信号のA/D変換を停止すると共に、体動信号の取得を停止し(ステップS14)、ステップS22へ移行する。
次に、ステップS15において、体動監視フラグをリセットした後、制御部57は、A/D変換回路51cに制御信号を送信し、脈波信号のA/D変換を行わせ、変換された脈波信号(脈波データ)を取得する(ステップS16)。そして、制御部57は、取得した脈波信号を高速フーリエ変換処理によって周波数分析を行うことにより、脈波成分を抽出し、この脈波成分から脈拍数を算出する(ステップS17)。
一方、体動監視フラグがセットされていない場合(ステップS18:N)、制御部57は、ステップS17で算出した脈拍数を、現在時刻と共に、ROM57cに記憶する(ステップS19)。
表示処理では、現在の脈拍数および過去の脈拍数の変化状態から脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率を算出し、脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率から一定時間後の脈拍数を予測し、予測値に基づいて一定時間後の脈拍数が目標脈拍数範囲から外れる場合には、表示部22に運動量を調整する旨を表示させる。ここで、目標脈拍数範囲は、第一目標脈拍数を報知している間(第一報知時間の間)は、第一目標脈拍数を中心脈拍数とする第一目標脈拍数範囲が用いられ、第二目標脈拍数を報知している間(第二報知時間の間)は第二目標脈拍数を中心脈拍数とする第二目標脈拍数範囲が用いられるものとする。この際、警告部55aから警告音を出力させてもよい。
ステップS22において、制御部57は、ユーザによってスイッチS4が操作され、脈拍測定停止指示がなされたか否かを判別する(ステップS22)。脈拍測定停止指示があった場合(ステップS22:Y)、制御部57は、脈拍測定を終了する。脈拍測定停止指示がなされていない場合(ステップS22:N)、制御部57は、ステップS12へ移行し、再び脈拍の測定を行う。
また、第一報知時間の計時開示と略同時に図8において説明した脈拍測定を開始し(ステップS34)、ユーザの脈拍数が第一目標脈拍数に移行するのを待機する(ステップS35)。但し、ユーザの脈拍数は常に変動するため、ステップS35は、ユーザの脈拍数が第一目標脈拍数表示後から初めて第一目標脈拍数に達したか否かを判別するものとする。
図9において、制御部57は、第一報知時間が経過したことを判別すると(ステップS38:Y)、表示部22における目標脈脈拍数の表示を第一目標脈拍数から第二目標脈拍数に切り換える(ステップS51)。この際、警告部55aにより、第二目標脈拍数に切り替わったことを示す警告音を出力させるようにしてもよい。
また、上記実施の形態によれば、前記ユーザの脈拍数を検出する生体センサユニット4を備え、この生体センサユニット4を介して検出されるユーザの安静時脈拍数を用いて第一目標脈拍数および第二目標脈拍数を求めることができる。このため、ユーザの年齢の関数となる最大脈拍数と、ユーザの実際の検出値となる安静時脈拍数とを用いて、目標脈拍数算出式(1)により、高強度運動時の第一目標脈拍数と、低強度運動時の第二目標脈拍数との初期設定値をよりユーザの運動能力に対して適正な値に設定することができる。
また、上記実施の形態では、第一目標脈拍数を報知する第一報知時間と、第二目標脈拍数を報知する第二報知時間とは、インターバルトレーニングの目的に応じて選択入力することができるので、ユーザのインターバルトレーニングの目的に応じて適切な時間をそれぞれ設定することができ、効率のよい運動効果を得ることができる。
一方、所定の時間が経過し、ユーザの運動能力の低下が推定される場合は、初期設定値を用いて、低めの運動強度からインターバルトレーニングを開始することができる。
例えば、上記実施の形態では、制御部57により設定された第一目標脈拍数および第二目標脈波数がユーザの運動能力に対して適正な運動負荷であるか否かを判別する際に、ユーザの脈拍数が目標脈拍数に移行するまでの移行時間に基づいて判別する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザの脈拍数が目標脈拍数に移行するまでの移行時間と、第一目標脈拍数と第二目標脈拍数との差分とにより求められる単位時間当たりの脈拍変動値を求め、この脈拍変動値に基づいて、目標脈拍数が前記ユーザの運動能力に対して適正な運動負荷であるか否かを判別するようにしてもよい。ユーザの運動能力に対して目標脈拍数が適正な値であれば、脈拍変動値は所定の範囲内であり、脈拍変動値が極端に小さい場合には、目標脈拍数が過負荷であることが考えられ、極端に大きい場合は目標脈拍数が軽負荷であることが考えられる。このため、ユーザの運動能力に対して、脈拍変動値に基づいて判別することにより、目標脈拍数がユーザの運動能力に対して適正な運動負荷であるか否かを判別することができる。また、判別を行うために脈拍変動値を用いれば、第一目標脈拍数と第二目標脈拍数との間隔が違う設定となった場合にも、基準とする脈拍変動値は同じものを用いることができる。
また、上記実施の形態では、目標脈拍数の値を所定の脈拍数分だけ増減させる構成としたが、例えば、所定の割合だけ増加または減少させるようにしてもよい。具体的には、目標脈拍数算出式(1)を用いて、目標脈拍数を算出する際に用いる運動強度を増減させることにより、新たな目標脈拍数を算出する構成としてもよい。
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、どのような記憶媒体であってもよい。
また、インターネット、LANなどの通信ネットワークおよび通信部56を介して制御用プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。
Claims (6)
- 高強度運動と、低強度運動とを交互に行うインターバル運動を支援するためのインターバル運動支援装置において、
前記ユーザの運動能力を導き出す指標となるユーザ情報が入力されるユーザ情報入力部と、
前記高強度運動時の目標脈拍数である第一目標脈拍数と、前記低強度運動時の目標脈拍数である第二目標脈拍数とを、前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザの運動能力に応じた値となるように設定する目標脈拍数設定部と、
前記ユーザの脈拍数を検出する脈拍検出部と、
前記第一目標脈拍数と前記第二目標脈拍数とを交互に報知する報知部と、を備え、
前記ユーザ情報入力部には、前記脈拍検出部により検出された前記ユーザの脈拍数が前記ユーザ情報の一つとして入力され、
前記目標脈拍数設定部は、
前記第一目標脈拍数および前記第二目標脈拍数のうち、前記報知部により報知される目標脈拍数が一の目標脈拍数から他の目標脈拍数に切り換えられた際に、
前記脈拍検出部により検出される前記ユーザの脈拍数が前記他の目標脈拍数に移行するまでの移行時間と、前記第一目標脈拍数と前記第二目標脈拍数との差分とにより求められる単位時間当たりの脈拍変動値を求め、当該脈拍変動値に基づいて前記目標脈拍数が前記ユーザの運動能力に対して過負荷、適正負荷、軽負荷のいずれであるかを判別し、過負荷であると判別された場合には前記目標脈拍数を減少させた値を新たな目標脈拍数として設定し、適正負荷であると判別された場合には前記目標脈拍数を維持し、軽負荷であると判別された場合には前記目標脈拍数を増加させた値を新たな目標脈拍数として設定すること、
を特徴とするインターバル運動支援装置。 - 請求項1記載のインターバル運動支援装置において、
前記目標脈拍数設定部は、前記移行時間に基づいて、前記目標脈拍数が前記ユーザの運動能力に対して過負荷、適正負荷、軽負荷のいずれであるかを判別すること、
を特徴とするインターバル運動支援装置。 - 請求項1又は2に記載のインターバル運動支援装置において、
前記目標脈拍数設定部は、インターバル運動開始時には、前記ユーザの運動能力を導き出す指標に対応する前記高強度運動に適した運動強度範囲の下限強度および前記低強度運動に適した運動強度範囲の下限強度に基づいて求めた前記第一目標脈拍数および前記第二目標脈拍数を初期設定値とすること、
を特徴とするインターバル運動支援装置。 - 請求項3に記載のインターバル運動支援装置において、
当該インターバル運動支援装置の前回使用日時と、前記第一目標脈拍数および前記第二目標脈拍数の最終設定値を記憶する履歴記憶部を備え、
前記目標脈拍数設定部は、前記最終使用日時から所定の時間が経過するまでの間は前記初期設定値に代えて前記履歴記憶部に記憶された最終設定値をインターバル運動開始時の前記第一目標脈拍数および前記第二目標脈拍数として設定し、前記最終使用日時から所定の時間が経過した場合は前記初期設定値を前記第一目標脈拍数および前記第二目標脈拍数とすること、
を特徴とするインターバル運動支援装置。 - 請求項3記載のインターバル運動支援装置において、
当該インターバル運動支援装置の前回使用ユーザの前記ユーザ情報と、前回使用時の前記第一目標脈拍数および前記第二目標脈拍数の最終設定値とを記憶する履歴記憶部を備え、
前記目標脈拍数設定部は、前回使用ユーザの前記ユーザ情報と、前記ユーザ情報入力部を介して入力された今回使用ユーザの前記ユーザ情報とが一致する場合、前記初期設定値に代えて前記履歴記憶部に記憶された最終設定値時を前記第一目標脈拍数および前記第二目標脈拍数として設定し、一致しない場合は新たなユーザ情報に基づいて前記第一目標脈拍数および前記第二目標脈拍数を設定すること、
を特徴とするインターバル運動支援装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のインターバル運動支援装置において、
前記第一目標脈拍数を報知する第一報知時間と、前記第二目標脈拍数を報知する第二報知時間とは、インターバル運動の目的に応じて選択入力されること、
を特徴とするインターバル運動支援装置。
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