JP3567561B2 - 心拍測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、目標となる心拍をあらかじめ設定してから心拍の測定を行う心拍測定装置に関し、特に複数の目標心拍数や目標心拍範囲を設定することができる心拍測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、主に陸上競技のトレーニングやリハビリテーションなどに用いられている心拍測定装置においては、ペースアップの一定時間が経過すると、報知音を発すると共に心拍数の測定を開始し、測定値が所定の値になったら、再度報知音を発すると共に再度ペースアップの計時を開始するという一連の動作を繰り返すようにしたものが知られている。
【0003】
このような心拍測定装置としては、実公平6−14723号公報の3欄8行目〜3欄13行目及び図6に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
陸上競技においては、インターバルトレーニングはスピードやスピード持久力、更にはペース感覚を養うためのトレーニングとして最も一般的に行われている。例えば400mをペースを上げて走り(ペースアップ)、そのまま休まずに200mをゆっくりジョギングする(回復)。これを1セットとして休まずに5回繰り返す。
【0005】
インターバルトレーニングをより効果的に行うためには、一般的にはペースアップ時(目標心拍数:160〜180)と回復時(目標心拍数:120〜130)の心拍数になるようにタイムや距離を設定することが望ましいと言われている。同様にレペティショントレーニングは回復時(目標心拍数:90以下)と言われている。
【0006】
しかし、従来のインターバルトレーニングは、インターバルタイマと呼ばれる時間管理だけの2つのタイマにペースアップ時間と回復時間を設定し、連動タイマとして交互に繰り返す練習方法であった。
【0007】
また、心拍数検出機能を有する従来の心拍測定装置を用いたインターバルトレーニングにおいても、ペースアップ時は一定時間で管理するだけであり、また回復時は時間不定で設定心拍数になるまでという単純なものである。
【0008】
このため、疲労回復のジョグでも心拍数は高いままとなり、筋肉内に乳酸が貯まってきてパフォーマンスが低下するという問題点があった。また、トレーニングを効果的に行うためのペースアップ時間や回復時間をチェックしたり決めるのが難しいという問題点があった。更に、トレーニングが効率よく適正に行われているかを知ることが難しいという問題点があった。
【0009】
そこで本発明は、このような課題を解決するものであって、インターバルトレーニングのような、複数の目標心拍数が必要とされるトレーニングを効率的に行える心拍測定装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
また、目標心拍数に対して測定値が範囲外となった時には鳴音により使用者に知らせることができる心拍測定装置を提供することを別の目的とするものである。
【0011】
また、ペースアップ時間および回復時間を計測・記憶し、後から今後の目標値が容易に決められたり、練習効果がわかる心拍測定装置を提供することを別の目的とするものである。
【0019】
本発明の心拍測定装置は、複数の目標心拍数を設定記憶することが可能であって、この目標心拍数を、外部操作部材の操作に従って所定の順序で読み出して連続した目標心拍設定動作を実行する目標心拍制御手段を備えている。そして、心拍パルス情報を検出する心拍センサからの信号に基づいて算出された心拍数と目標心拍制御手段により読み出された目標心拍数とを比較し、算出値が読み出された目標心拍数に到達しないうちに、外部操作部材の操作によって次の目標心拍数が読み出された時は、その旨を報知することを特徴とする。
【0020】
本発明においては、算出された心拍数が目標となる心拍数に到達しないうちに外部操作部材が操作されたこと、すなわち、トレーニングの目的が達成されないうちに、次のトレーニングに移ってしまったことを検出して報知するものである。回復時のクーリングダウンにおいては、実際の心拍数が目標となる心拍数に下がってから、外部操作部材を操作して次のトレーニングに移るのがよいのであるが、目標心拍数に到達する前に外部操作部材を操作してしまうと、疲労が抜けないうちに次のトレーニングに移行することになる。本形態はこのことを警告するものであり、これにより、疲労をため込まない効率のよいトレーニングができる。また、ペースアップ時においては、実際の心拍数が目標となる心拍数に上昇してから、外部操作部材を操作して次のトレーニングに移るのがよいのであるが、目標心拍数に到達する前に外部操作部材を操作してしまうと、充分な運動を行わないうちに次のトレーニングに移行することになる。このことを警告することにより、不充分な運動強度でのトレーニングを防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の心拍測定装置について図面に基づいて詳しく説明する。
【0022】
図1は本発明の心拍測定装置の一実施形態を示すブロック図である。図においてRAM1(目標心拍記憶手段、時間計測記憶手段)は、複数の目標心拍範囲や目標心拍数、計時タイム(計測された時間)等を記憶するメモリである。さらに、プログラム用のROM2、計測時間をカウントする計時カウンタや入出力ポート、そしてLCD(表示器)ドライバおよび演算回路等から構成される演算部3(目標心拍制御手段、心拍算出手段、比較手段、時間計測手段、一致検出手段)、心拍数および計時タイムを表示する表示器4、水晶からなる発振子5、発振子5を発振および分周して計測等に必要な基準信号を作る分周回路6、演算部3の入力ポートに接続される複数のスイッチ7(外部操作部材)、演算部3の出力ポートに接続されブザー等でアラーム出力する鳴音部8(報知手段)等から構成されている。
【0023】
心拍センサ部9は心臓の筋電位を電気的に検出するか、または血管に流れる血流を光学的に検出し、心拍検出信号を演算部3に出力する。なお、ここでいう心拍とは、心臓の拍動のみならず、例えば手足といった末梢部における脈拍をも含んでいる。
【0024】
演算部3では、入力された心拍検出信号を単位時間(ここでは1分間)当たりの心拍数に換算して算出する。そして、算出結果とRAM1に記憶された目標心拍範囲とを比較し、比較した結果が目標心拍数の範囲外にある時は、鳴音部8により警告鳴音する。
【0025】
演算部3は中央処理装置(CPU)を有し、ROM2には中央処理装置を制御するためのプログラムが書き込まれている。なお、RAM1、ROM2、演算部3、分周回路6はワンチップマイクロコンピュータ10で構成されている。
【0026】
次に、この構成による心拍測定装置の使用方法についてその概略を説明する。
【0027】
まず、被測定者はインターバルトレーニングの前に、モード切り替えスイッチであるスイッチ7Cを操作して目標心拍入力モードに入る。そして、スイッチ7Aとスイッチ7Bを操作して、ペースアップ時と回復時の目標心拍数範囲を入力する。入力手順としてはペースアップから先に入力する。入力を終えたら再びスイッチ7Cを操作して目標心拍入力モードから計測モードに移行させる。
【0028】
そして、スイッチ7Aを操作することにより計測時間カウンタおよび心拍測定をスタートさせる。目標心拍数としては、まずペースアップ時の設定記憶値から選択される。心拍測定が開始されると心拍センサ部9は心拍に同期した心拍検出信号を演算部3に送る。演算部3は心拍検出信号の入力を検出するとROM2に記憶されているプログラムに従い、1分当たりの心拍数に換算・算出し、表示器4にその数値を表示させる。同時に算出した心拍数とペースアップ用の目標心拍数とを比較し、算出された心拍数が目標心拍数の範囲外にある時は鳴音部により警告する。次にペースアップが終了するとスイッチ7Aを操作する。すると、演算部3は計測カウンタの値をRAM1に格納し、計測カウンタをリセットして再スタートさせる。同時に今度は回復時の目標心拍数を選択し、算出した心拍数と回復用の目標心拍数とを比較し、算出された心拍数が目標心拍数の範囲外にある時は鳴音部により警告する。次に回復が終了すると再びスイッチ7Aを押す。すると同様に計測カウンタの値をRAM1に格納し、計測カウンタをリセットして再スタートさせる。同時に再度ペースアップ時の目標心拍数を選択し、算出した心拍数とペースアップ用の目標心拍数とを比較し、算出された心拍数が目標心拍数の範囲外にある時は鳴音部により警告する。
【0029】
上述のような構成によれば、スイッチ7Aの操作により、簡単に目標心拍数を切り替えることができるので、トレーニングに合わせた心拍数を選択することができる。
【0030】
次に、目標心拍記憶手段であるRAM1の内部構成について説明する。
【0031】
図2はRAM1の主要部を示す内部構成図(メモリマップ)である。メモリアドレスはPAGE、HIGH、LOWにより選択される。説明を容易にするために右側にアドレス名称を示してある。この図は、計測の途中における状態の一例を示したものである。
【0032】
まず、積算データアドレスには計測スタートからの積算時間データ(0時00分34秒56)が記憶されている。積算データアドレスが計時カウンタとなる。ワーク1および2アドレスは演算等で一時的に使用する汎用のメモリである。目標心拍1アドレスにはペースアップ時の目標心拍(160〜180)が格納されている。目標心拍2アドレスには回復時の目標心拍(120〜130)が格納されている。目標心拍3アドレスには本例においては何も設定されていないクリア状態である。データ1アドレスには1回目のペースアップタイム(0時00分54秒24)が格納されている。データ2アドレスには1回目の回復タイム(0時00分41秒35)が格納されている。データ3アドレスには2回目のペースアップタイム(0時00分55秒14)が格納されている。データ4アドレスには2回目の回復タイム(0時00分42秒29)が格納されている。アドレス”LOW=7”にはどの目標心拍時の計時タイムかを示すデータが格納される。たとえばデータ3アドレスには”1”が格納され、目標心拍1の時の計時タイムであることを示す。すなわち、目標心拍nアドレスのn値が格納される。データ5アドレス以降はまだ何も格納されていない。
【0033】
上述のような構成によれば、トレーニングに合わせた複数の目標心拍数を記憶しているので、アドレスを適切に選択することにより、トレーニングに合わせた目標心拍数を自動的に選択することができる。
【0034】
図3は本発明の心拍測定装置の測定心拍と目標心拍との比較を行う心拍処理1(第1の形態)を説明するためのフローチャートである。外部操作部材であるスイッチ7のうち、スイッチ7Aはスタート/練習(トレーニング)終了用、スイッチ7Bはストップ/リセット用として使用する。
【0035】
以下、まず個別のステップとその動作についてフローに沿って一通り説明する。図において、ステップ21は心拍測定をしていない状態から、スイッチ7Aを操作して心拍測定を開始する”スタートSW入力?”である。ステップ22は血管に例えば流れる血流を光学的に検出することによって得られた心拍検出信号を演算部3に出力する”心拍測定スタート”である。ステップ23は図2の目標心拍1アドレスに記憶されているペースアップ時の目標心拍をRAM1から読み出す”目標1読込”である。ステップ24は演算部3に入力された心拍検出信号を単位時間(ここでは1分間)当たりの心拍数に換算した測定値が、ステップ23で読み出された目標心拍数(図2の例では160)より小さいかを判定する”心拍数下限?”である。ステップ25は鳴音部8にピーッ、ピーッと長い周期で鳴音するように指示する”下限鳴音”である。ステップ26は算出された測定値の心拍数が、ステップ23で読み出された目標心拍数(図2の例では180)より大きいかを判定する”心拍数上限?”である。ステップ27は鳴音部8にピッ、ピッと短い周期で鳴音するように指示する”上限鳴音”である。ステップ28は心拍測定状態でスイッチ7Aが操作されたかどうかを判定する”設定練習(トレーニング)終了?”である。ステップ29は次の練習の目標心拍数が設定されているかを判定する”次の練習あり?”である。ステップ30は次の目標心拍数をRAM1から読み出す”次の目標読込”である。ステップ31は心拍測定状態でスイッチ7Bが操作され心拍測定を終わりにするかを判定する”ストップSW入力?”である。ステップ32は心拍処理1を終わらせる”終了”である。
【0036】
次に図3のフローチャートの実際の流れについて説明する。心拍測定の前に、目標心拍数をあらかじめ入力しておく。インターバルトレーニングの条件はペースアップ時は400mを目標心拍数160〜180で走る。回復時は200mを目標心拍数120〜130で走る。これを1セットとして5回繰り返す。現在は心拍測定はしていないとする。
【0037】
ピストルのスタート音と同時にスイッチ7Aを操作するとS21、S22、S23が実行される。すなわち、まずトレーニングはペースアップから始まり、ペースアップ時の下限の目標心拍数は160、上限の心拍数は180となる。ステップ24では演算部3によって算出された測定値の心拍数が160以下かどうかが判定される。通常の場合、スタート直後は目標心拍数以下となっているので、ステップ25により下限鳴音が使用者(被測定者)に知らされ、使用者はペースアップを要求される。時間と共に心拍が上昇してきて目標心拍数160を超えると下限鳴音は停止し、ステップ26により、算出された測定値の心拍数が180以上かどうかが判定される機会が多くなる。そして、測定値が180を超えるとステップ27により上限鳴音が使用者に知らされ、使用者はペースダウンしなければならない。鳴音がなにもされない時は目標心拍数の範囲内(160〜180)でトレーニングが行われていることになる。
【0038】
使用者がスタートから400m地点を通過した時にスイッチ7Aを操作して、意識の中でペースアップから回復に移行すると、S28、S29、S30が実行され、今度は目標心拍2アドレスから目標心拍数が読み込まれ、下限値は120、上限値は130となる。前記と同様にS24またはS26により判定され、範囲外の時にはS25またはS27により知らされる。
【0039】
次に、使用者がスタートから600m地点を通過した時にスイッチ7Aを再び操作して、意識の中で回復の走りから2サイクル目のペースアップに移行すると、S28、S29、S23が実行され、再度目標心拍1アドレスから目標心拍数が読み込まれ、目標心拍数は160〜180となる。同様にS24またはS26により範囲内であるかどうかが判定され、範囲外の時には鳴音で知らされる。以下同様に合計5サイクル繰り返される。6サイクル目に入った時点で使用者がスイッチ7Bを操作することにより、S31、S32により心拍測定を強制的に終了する。
【0040】
本例においては、6サイクル目に入った時点で使用者がスイッチBを操作することにより、心拍測定を強制的に終了するようにしているが、インターバルトレーニングの繰り返し数(本例では5)をRAM1に入力し、1サイクル経過毎に減算してゼロになったら自動的に心拍計測を終わりにするようにしてもよい。
【0041】
また、目標心拍も下限値、狙い値、上限値の3値を入力し、3値とも異なる鳴音で知らせるようにすると、さらに効果は上がる。
【0042】
上述のような構成によれば、トレーニングの移行に伴い目標心拍数も自動的に移行していくので、トレーニングの最中に目標心拍数をあらためて修正したりしなくてもよくなる。
【0043】
また、目標心拍に達しないのか、超えたのかを鳴音により知らせるので、表示で確認する必要もなくなりトレーニングに集中することができる。
【0044】
図4は本発明の心拍測定装置の心拍測定時の時間計測を行う心拍処理2(第2の形態)を説明するためのフローチャートである。説明のためのインターバルトレーニング条件は図3と同様である。また、図3と同様な処理についての説明は省略する。
【0045】
ピストルのスタート音と同時にスイッチ7Aを操作するとS21、S22、S23が実行され、さらに、ステップ41において図2の積算データアドレスをカウントアップする”時間計測スタート”が実行され計時を開始する。使用者がスタートから400m地点を通過した時にスイッチ7Aを操作して、ペースアップから回復に移行すると、S28が実行されると共に、ステップ42において図2の積算データアドレスのデータが図2のデータ1アドレスに記憶され、積算データアドレスのデータをリセットする”計時タイムのメモリ”が行われる。また、データ1〜nアドレスの格納においては、目標心拍1の時間計測データの時にはアドレス”LOW=7”には”1”も格納され、目標心拍2の時間計測データの時にはアドレス”LOW=7”には”2”も格納される。このデータは後でリコールモード(記憶されているデータを読み出して表示させるためのモード)でデータを読み出した時になんのデータかを判別するためのものである。図2においてはデータ1および3アドレスの計測タイムがペースアップ時であり、データ2および4が回復時の計時タイムである。また、図示はしていないが、従来広く用いられているストップウォッチと同様にリコールモードでこの計時タイムを後から表示器4で読み出すことができる。ステップ43は心拍処理2を終わらせる”終了”である。以後の処理は図3と同様に行われる。
【0046】
上述のような構成によれば、各トレーニング毎の計測タイムが記憶されるので、計測されたタイムと昔のタイムとを比較してトレーニングの成果を知ったり、トレーニングが適正に行われているかを知ることができる。
【0047】
図5は本発明の心拍測定装置の目標心拍数になるまでの時間計測を行う心拍処理3(第3の形態)を説明するためのフローチャートである。説明のためのインターバルトレーニング条件は、ペースアップ時は400m、目標心拍数160、回復時は200m、目標心拍数130とする。これを1セットとして5回繰り返す。図3および4と同様な処理の説明は省略する。そして、心拍測定の前には前もって目標心拍数を入力しておく。ただし、図3及び4と異なり、目標心拍範囲ではなくひとつの目標心拍数の入力となる。
【0048】
ピストルのスタート音と同時にスイッチ7Aを操作するとS21、S22が実行され、ステップ51において図2の目標心拍1アドレスに記憶されているペースアップ時の目標心拍をRAM1から読み出す”目標1読込”を処理し、ステップ41を実行する。ステップ52は、演算部3に入力された心拍検出信号を単位時間(ここでは1分間)当たりの心拍数に換算した測定値の心拍数が、ステップ51で読み出された目標心拍数と同一かどうかを判定する”心拍数同一?”である。ステップS53は積算データアドレスのデータをリセットする”時間カウンタをリセット”が行われる。ステップ54は次の目標心拍数をRAM1から読み出す”次の目標読込”である。ステップ55は心拍処理3を終わらせる”終了”である。
【0049】
すなわち、時間計測カウンタがリセット状態(スイッチ7Aを操作した状態)から、実際の心拍測定値が設定された目標心拍数に到達するまでの時間を時間計測カウンタによってカウントアップし、この計測タイムを記憶手段に記憶する。また、図示はしていないが、従来広く用いられているストップウォッチと同様にリコールモードでこの計測タイムを後から表示器4で読み出すことができる。
【0050】
上述のような構成によれば、各トレーニング毎の目標タイムまでの計測タイムが記憶されるので、ペースアップ時にはウオーミングアップが適正だったかを知ることができる。また、回復時の計時タイムは回復力が遅いならばトレーニングが強すぎることになり、逆に回復が早いならば強度を上げられる等の自分に合ったペースを知ったり、トレーニングが適正に行われているかを知ることができる。
【0051】
図6は本発明の心拍測定装置の疲労トレーニング(あるいは不十分なトレーニング)を検出する心拍処理4(第4の形態)を説明するためのフローチャートである。説明のためのインターバルトレーニング条件は図5と同様である。図3、4および5と同様な処理の説明は省略する。なお、図6においては、回復時における動作を主に念頭において記載してある。
【0052】
ピストルのスタート音と同時にスイッチ7Aを操作するとS21、S22、S51、S52が実行される。ステップ61は”フラグをセット”である。ステップ62はステップ61が実行されたかを判定する”フラグ=1?”である。ステップ63はピィーと3秒間の連続鳴音となる”疲労鳴音”である。ステップ63は心拍測定を強制終了させる”心拍測定終了”である。
【0053】
すなわち、目標心拍2(130)にならないうちに目標心拍1(160)に移行した時(スイッチ7Aを操作した時)には、強制的に心拍測定を終了することを報知して心拍測定を終わらせる。また、目標心拍1(160)に到達しないうちに目標心拍2(130)に移行したときも、同様に心拍測定は終了する。この場合は、ステップ63は、”疲労鳴音”というよりも”不十分鳴音”と呼称する方が適当である。
【0054】
上述のような構成によれば、回復時において、目標心拍に達しない(下がらない)うちに次のトレーニングに移行した時には、トレーニングを中止するように鳴音するので、ケガやオーバーワークなどの弊害を予防することができる。また、ペースアップ時において、目標心拍に達しない(上がらない)うちに次のトレーニングに移行した時にも、トレーニングを中止するように鳴音するので、不十分なトレーニングになってしまうことを防止できる。
【0055】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の心拍測定装置によれば以下のような効果を有する。
【0057】
請求項1、2記載の発明によれば、複数の目標心拍範囲毎のタイムも計測するようにしたので、トレーニングの成果や、トレーニングが適正に行われているかを知ることができる。
【0059】
本発明によれば、まだ目標心拍数にならないのに次の目標心拍数が入ってきたときには、警告鳴音をするようにしたので、けがやオーバーワークなどの弊害や不充分なトレーニングを予防することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の心拍測定装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の心拍測定装置のRAM1の主要構成図(メモリマップ)である。
【図3】本発明の心拍測定装置の測定心拍と目標心拍との比較を行う心拍処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の心拍測定装置の心拍測定時の時間計測を行う心拍処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の心拍測定装置の目標心拍になるまでの時間計測を行う心拍処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の心拍測定装置の疲労トレーニング(あるいは不十分トレーニング)を検出する心拍処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・RAM
2・・・ROM
3・・・演算部
4・・・表示器
5・・・発振子
6・・・分周回路
7・・・スイッチ
8・・・鳴音部
9・・・心拍センサ部
10・・ワンチップマイクロコンピュータ
Claims (1)
- 複数の目標心拍数を設定記憶する目標心拍記憶手段と、この目標心拍数を、外部操作部材の操作に従って所定の順序で読み出して連続した心拍設定動作を実行する目標心拍制御手段と、心拍パルス情報を検出する心拍センサと、この心拍センサからの信号に基づいて心拍数を算出する心拍算出手段と、この心拍算出手段の算出値と読み出された前記目標心拍数とを比較し、前記算出値が読み出された目標心拍数に到達しないうちに前記外部操作部材の操作によって次の目標心拍数が読み出された時に、その旨の報知を行う報知手段とを有することを特徴とする心拍測定装置。
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- 1995-11-09 JP JP29148895A patent/JP3567561B2/ja not_active Expired - Lifetime
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