JP2008167783A - 運動支援情報提供装置、運動支援情報提供装置の制御方法および制御プログラム - Google Patents

運動支援情報提供装置、運動支援情報提供装置の制御方法および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】現在の脈拍状態を容易に把握でき、適正な運動を適正な時間行わせることを可能とする運動支援情報を提供する。
【解決手段】運動支援情報提供装置は、検出した脈拍数および脈拍数の変化状態に基づいて前記脈拍数が所定の目標脈拍範囲内にあって、前記脈拍数の変化状態としての脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超えるか否かに基づいてユーザの運動状態が所定の適正状態であるか否かを判別し、脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超える場合に、所定時間後に脈拍数が目標脈拍範囲を外れる旨の告知(例えば、アイコン71あるいはアイコン73)を行う。
【選択図】図8

Description

本発明は、運動支援情報提供装置、運動支援情報提供装置の制御方法および制御プログラムに係り、特に適正な運動状態を継続させて所定の運動量の運動を行わせるための運動支援情報を提供することが可能な運動支援情報提供装置、運動支援情報提供装置の制御方法および制御プログラムに関する。
従来、適正な運動状態であるか否かを判別するための脈拍数を測定する脈拍数測定装置が種々提案されている。
このような脈拍数測定装置は、例えば、心臓リハビリにおける適切な負荷をかける為の指針となる脈値を計測して表示する装置として用いられている。
そして従来の脈拍数測定装置は、ユーザが行っている運動の負荷が、適切な範囲である目標脈拍範囲と目標脈拍値滞在を表示する機能を備えている。
具体的には、特許文献1に記載の技術は、ユーザの指示入力により生体活動である脈拍数の計測、および、体動情報である歩数の計数の開始および終了を行うようにされており、計測が開始されるとユーザに対し、表情を伴うハートマークを表示し、その表情により心臓にかかっている負担の度合いを判断させるという構成をとっていた。
また、特許文献2に記載の技術は、装置本体の表示部は、脈拍数等の数字を表示する数字表示部分と、運動強度を0〜100%の範囲で10段階に区切ってバーグラフで表示するバーグラフ表示部分とを備えており、脈拍測定値に基づいて算出された運動強度が適正運動強度範囲内の場合に運動強度が長めのバーグラフで表示され、適正運動強度でない場合には運動強度が短めのバーグラフで表示されと共に、運動強度に応じたマークを表示する構成を採っていた。
特開2003−265441号 特開平07−213499号公報
上記従来の脈拍測定装置によれば、ユーザは、現在の脈拍数が、適正範囲か否かの判断しか行えない、すなわち、脈拍数の推移傾向については、ユーザが把握しづらいため、適正な運動状態を維持するのが困難であった。
より具体的には、例えば、現在の脈拍数が目標脈拍数範囲(=適正運動強度範囲)を下回った状態においては、その旨が告知されることとなる。
これにより、ユーザは、脈拍数を目標脈拍数範囲内とするために急激な運動を開始し、目標脈拍数に達した場合には、運動を通常状態に戻すこととなるが、脈拍数は運動状態に遅れて追従するので、今度は、脈拍数が目標脈拍数範囲を超えてしまうという可能性があった。
この結果、身体のためを思って行った運動が、かえって、ユーザに負担をかけてしまうというおそれがあった。
さらに、運動の開始は、ユーザが指示する必要があったため、指示を失念した場合などには、適正な運動量が確保されたか否かを判別する術もなかった。
そこで、本発明の目的は、現在の脈拍状態を容易に把握でき、適正な運動を適正な時間行わせることを可能とする運動支援情報を提供することが可能な運動支援情報提供装置、制御方法および制御プログラムを提供することにある。
上記課題を達成するため、ユーザの腕に装着されて運動支援情報を提供する運動支援情報提供装置において、前記ユーザの脈拍数を検出する脈拍検出部と、前記脈拍数および前記脈拍数の変化状態に基づいて前記脈拍数が所定の目標脈拍範囲内にあって、前記脈拍数の変化状態としての脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超えるか否かに基づいて前記ユーザの運動状態が所定の適正状態であるか否かを判別する運動状態判別部と、前記脈拍数上昇率あるいは前記脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超える場合に、所定時間後に前記脈拍数が前記目標脈拍範囲を外れる旨の告知を行う告知部と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、脈拍検出部は、ユーザの脈拍数を検出する。
これにより、運動状態判別部は、脈拍数および脈拍数の変化状態に基づいて脈拍数が所定の目標脈拍範囲内にあって、脈拍数の変化状態としての脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超えるか否かに基づいて前記ユーザの運動状態が所定の適正状態であるか否かを判別する。
これらの結果、告知部は、脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超える場合に、所定時間後に脈拍数が目標脈拍範囲を外れる旨の告知を行う。
上記構成によれば、ユーザは自己の運動状態について、確実、かつ、正確に知ることができる。さらに、現在の脈拍数が適正なものであっても、そのまま運動を継続すると適正範囲を外れることをユーザが容易に認識できる。
また、前記基準脈拍数上昇率は、前記目標脈拍範囲の最大値に基づいて設定され、前記基準脈拍数下降率は、前記目標脈拍範囲の最小値に基づいて設定されるようにしてもよい。
上記構成によれば、より確実にユーザは、現在の運動の継続により適正範囲を外れることを認識できる。
さらに、前記基準脈拍数上昇率は、前記現在の脈拍数が、前記目標脈拍範囲の最大値に近いほど小さく設定され、前記基準脈拍数下降率は、前記目標脈拍範囲の最小値に近いほど小さく設定されるようにしてもよい。
上記構成によれば、確実に告知を行うことができる。
さらにまた、前記運動状態判別部は、前記現在の脈拍数が前記目標脈拍範囲内あるいは前記目標脈拍範囲未満にあって、前記脈拍数上昇率が、所定の警告基準脈拍数上昇率(>基準脈拍数上昇率)を超えるか否かを判別し、前記告知部は、脈拍数上昇率が前記警告脈拍数上昇率を超える場合に、過負荷である旨の告知を行うようにしてもよい。
上記構成によれば、現実の脈拍数からは把握できない過負荷状態をユーザは容易に把握することができる。
また、前記運動状態判別部は、前記現在の脈拍数が、前記目標脈拍範囲における所定の目標中心値と前記最大値との間にあるか否かを判別し、前記告知部は、前記現在の脈拍数が、前記目標脈拍範囲における所定の目標中心値と前記最大値との間にあり、かつ、脈拍数上昇率がほぼゼロに近い状態と判別された場合に、現在の運動状態はより適正である旨の告知を行うようにしてもよい。
上記構成によれば、より適正な運動状態を容易に把握することができる。
さらに、前記運動状態判別部は、前記目標中心値を、前記最大値および前記最小値に基づいて次式により定めるようにしてもよい。
目標中心値=(最大値+最小値)×C (1/3≦C≦3/4)
上記構成によれば、容易に目標中心値を定めることができ、適正な運動状態を確実に判別することができる。
さらにまた、前記脈拍数が前記目標脈拍範囲内に含まれている時間である滞在時間を積算する滞在時間計測部を備え、前記告知部は、前記滞在時間が所定の滞在目標時間を超えた場合に、適正な運動量の運動がなされた旨を告知する、ことを特徴としている。
上記構成によれば、所定の適正な運動量の運動を確実に実施させることができる。
また、前記滞在時間計測部は、前記脈拍数が前記目標脈拍範囲外となった場合および脈拍計測ができないと判別された場合は、前記脈拍数が前記目標脈拍範囲内となるまで、あるいは、再度脈拍計測が行えると判別されるまで、前記滞在時間の積算を中断するようにしてもよい。
上記構成によれば、脈拍数が目標脈拍範囲外となった場合および脈拍計測ができないと判別された場合には、適正な運動ではないとして、所定の適正な運動量には含めないので、より確実に適正な運動量の運動をこなすことができる。
さらに、表示部と、入力スイッチとを有した装置本体と、前記装置本体に設けられ、前記装置本体をユーザの腕に装着するためのリストバンドと、前記装置本体と電気的に接続され、前記ユーザの手指に装着され、生体情報を検出する生体センサユニットと、を備えるようにしてもよい。
上記構成によれば、容易に運動支援情報提供装置を装着することができ、様々な運動状態において、ユーザは運動支援情報を得ることができる。
また、生体情報を検出する生体センサユニットを有し、前記ユーザの腕に装着されて運動支援情報を提供する運動支援情報提供装置の制御方法において、前記生体センサユニットにより、前記ユーザの脈拍数を検出する脈拍検出過程と、前記脈拍数および前記脈拍数の変化状態に基づいて前記脈拍数が所定の目標脈拍範囲内にあって、前記脈拍数の変化状態としての脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超えるか否かに基づいて前記ユーザの運動状態が所定の適正状態であるか否かを判別する運動状態判別過程と、前記脈拍数上昇率あるいは前記脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超える場合に、所定時間後に前記脈拍数が前記目標脈拍範囲を外れる旨の告知を行う告知過程と、を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、ユーザは自己の運動状態について、確実、かつ、正確に知ることができる。さらに、現在の脈拍数が適正なものであっても、そのまま運動を継続すると適正範囲を外れることをユーザが容易に認識できる。
また、生体情報を検出する生体センサユニットを有し、前記ユーザの腕に装着されて運動支援情報を提供する運動支援情報提供装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、前記生体センサユニットにより前記ユーザの脈拍数を検出させ、前記脈拍数および前記脈拍数の変化状態に基づいて前記脈拍数が所定の目標脈拍範囲内にあって、前記脈拍数の変化状態としての脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超えるか否かに基づいて前記ユーザの運動状態が所定の適正状態であるか否かを判別させ、前記脈拍数上昇率あるいは前記脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超える場合に、所定時間後に前記脈拍数が前記目標脈拍範囲を外れる旨の告知を行わせる、ことを特徴としている。
上記構成によれば、ユーザは自己の運動状態について、確実、かつ、正確に知ることができる。さらに、現在の脈拍数が適正なものであっても、そのまま運動を継続すると適正範囲を外れることをユーザが容易に認識できる。
本発明によれば、現在の運動状態(脈拍状態)を容易に把握でき、適正な運動を適正な時間行わせることができ、より効率的に必要目標脈拍滞在時間運動プログラムを消化することができる。その際において、現在の脈拍数が適正なものであっても、そのまま運動を継続すると適正範囲を外れることをユーザが容易に認識できるので、確実に適正な運動を継続させることができる。さらに、測定に対する注意をあまり払う必要がないので、運動に集中することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る運動支援情報提供装置の使用状態における外観説明図である。ここで、運動支援情報提供装置1は、腕時計形とされ、腕時計における3時−9時方向が、腕の延在方向の軸に沿った状態で装着されているものとする。
運動支援情報提供装置1は、図1に示すように、入力スイッチであるスイッチS1、S31、S32、S4を有した腕時計形の装置本体2と、この装置本体2に設けられ、腕時計における12時方向からユーザの腕に巻きつけられて6時−12時方向で固定されるリストバンド3と、ユーザの小指あるいは薬指(図1では、小指)に装着され、ユーザの生体情報を検出する生体センサユニット4とを有している。
装置本体2と生体センサユニット4とは、装置本体2の外周面から延出したケーブル5を介して接続され、これらの間で各種信号の送受信が可能な構成となっている。なお、装置本体2とリストバンド3は、一体構造であってもよい。
また、スイッチS1、S31、S32、S4は、装置本体2表面から突設されている。スイッチS1、S31、S32、S4は、押圧式の機機接点式を用いているが、静電式や、メンブレン電極を用いたタッチ式スイッチでもよい。
図2は、運動支援情報提供装置の装置本体の外観正面図である。
図2に示すように、装置本体2の正面に形成された正面部15には、各種情報が表示される表示部6と、この表示部6の周辺に設けられたスイッチ機能説明部7,8,9,10と、を有している。
表示部6は、表示部6における12時方向に位置し、脈波の波形やピッチの波形、動作モードのアナウンス等をグラフィック表示するドットマトリクス表示領域6Aと、表示部6における6時方向に位置し、時刻、脈拍数、ピッチ、及び、後述する充電パラメータ、通信状態パラメータ等の情報をセグメント表示するセグメント表示領域6Bと、を有している。
セグメント表示領域6Bには、運動状態についてユーザに対し告知を行うためのアイコンを表示するアイコン表示領域6Xが設けられている。
スイッチ機能説明部7は、スイッチS1の機能を簡潔に説明するためのスイッチ機能説明部であり、例えば、「セットアップ」の文字が記されている。同様に、スイッチ機能説明部8には、例えば、「UP/ライト」の文字が記されており、スイッチ機能説明部9には、例えば、「DOWN/結果表示」の文字が記されており、スイッチ機能説明部10には、例えば、「開始/停止」の文字が記されている。
また、装置本体2の内部には、ピッチを求めるための体動センサ11と、ケーブル5が接続された図示しない制御基板が内蔵されている。
図2に示すように、装置本体2の一方の側縁部G1には、ケーブル貫通孔12が形成されており、このケーブル貫通孔12からケーブル5の一端が延出している。また、装置本体2の同じ周縁部には、セットアップの開始指示や動作モードの変更指示を行うためのスイッチS1が設けられている。このスイッチS1は、9時方向に押圧されたときに作動する。
また、他方の側縁部G2には、時刻や上限脈拍数等の各種数値設定時にカウントアップキーとして機能し、数値設定以外のときは、表示部6をライトアップするためのスイッチとして機能するスイッチS31と、各種数値設定時にカウントダウンキーとして機能し、数値設定以外のときは、脈拍数等の測定結果を表示部6に表示するためのスイッチS32が設けられている。
上記構成において、ユーザは、例えば、時刻を設定する際は、スイッチS1を9時方向に押圧することによって、動作モードを時刻セットアップモードにした後、スイッチS31,S32を選択的に3時方向に押圧して時刻の設定を行う。
さらに側縁部G2の略中央であるスイッチS31とスイッチS32の間には、充電用端子13及び通信用端子14が設けられており、装置本体2が、図示しない専用のクレードルに装着されたときに、これらの端子を介して装置本体2と電気的に接続される構成となっている。そして、専用クレードルに装着された際には、装置本体2は、充電用端子13を介して電力の供給を受け、装置本体2に内蔵されている図示しない充電池の充電を行う。また、専用クレードルにパーソナルコンピュータ等の外部機器が直接あるいはネットワークを介して接続されている場合、装置本体2は、通信用端子14を介して、外部機器と通信を行うことができるようになっている。
本実施形態においては、側縁部G2に充電用端子13及び通信用端子14を設けているため、専用クレードルと装置本体2を接続する際、リストバンド3やケーブル5が邪魔になることなく接続することができる。
さらにまた正面部15の側縁部G3の略中央には、脈拍やピッチ等の生体情報の計測を開始/停止するためのスイッチS4が設けられている。このスイッチS4は、12時方向に押圧されたときに作動する。このスイッチS4を押圧すれば、脈拍の計測やピッチの計測等の運動支援情報提供装置1の基本的な機能を実行することができるため、スイッチS4は、装置本体2に設けられたスイッチの中で、最も重要かつ頻繁に押圧されるスイッチである。したがって、スイッチS4は、他のスイッチS1,S31,S32よりも目立たせるべく、比較的大きく形成されており、さらに、他のスイッチとは異なる色で形成されている。これにより、ユーザは、スイッチS4が重要なスイッチであることを感覚的に理解しやすい。さらに、スイッチS4は、側縁部G4という場所的に最もユーザが操作しやすい箇所に設けられている。
図3は、生体センサユニットの構成を模式的に示す一部断面図である。
生体センサユニット4は、図3示すように、脈波を検出するための脈波検出機構40と、この脈波検出機構40の両側に配置されたアース電極41と、脈波検出機構40をユーザの指に固定するためのセンサ固定用バンド42とを有しており、センサ固定用バンド42がユーザの指の根元に巻き回されている。なお、センサ固定用バンド42は、脈波検出機構40に覆い被さった状態で巻き回されており、脈波検出機構40に侵入する外光を遮断している。
脈波検出機構40は、ケーブル5が接続された回路基板43と、この回路基板43に実装された、発光波長領域が300nm〜700nmまでの範囲にあるLED44と、回路基板に実装された、受光波長領域が700nm以下のフォトトランジスタ45と、上面を塞ぐガラス板46とを有している。
脈波検出機構40は、LED44から血管に向けて光を照射し、血管から反射してきた光をフォトトランジスタ45にて受光することにより脈波を検出している。この脈波の検出にあたって、本実施形態では、発光波長領域が300nm〜700nmまでの範囲にあるLED44と、回路基板に実装された、受光波長領域が700nm以下のフォトトランジスタ45とを用いている。これにより、外光に含まれる光のうち、波長領域が700nm以下の光は、指を導光体としてフォトトランジスタ45にまで到達しない一方、300nm以下の光は、皮膚表面でそのほとんどが吸収されるため、外光の直射の影響を受けることなく脈波の検出を行うことができる。
また、脈波は、アース電位を基準電位として検出されているが、本実施形態では、アース電極41を脈波検出機構40の両側に設けることにより、脈波検出部位の一定位置において生体アース電位を設定し、アース電極の電位の安定化を図っている。また、センサ固定用バンド42は、導電性部材により形成されており、アース電極41,41と接続されている。このため、センサ固定用バンド42は、脈波検出機構40へのノイズの侵入を防止するシールド部材として兼用されている。
上述したように、生体センサユニット4は、ユーザの指の根元に装着されるが、本実施形態に係る生体センサユニット4は、指の中でも、特に、ユーザの小指又は薬指の根元に装着される。これにより、以下の効果が得られる。
すなわち、図1及び図2に示すように、ケーブル5は、装置本体2において、薬指及び小指に最も近い側縁部G1から延出しているため、生体センサユニット4を薬指又は小指の根元に装着した場合、ケーブル5の長さが短くて済み、かつ、ケーブル5のたるみや、ゆるみ等を防止できる。さらに、運動支援情報提供装置1を装着したまま、右手の指で装置本体2の各スイッチを押圧する際、右手の指は、ケーブル5と交差することなく、各スイッチを押圧することが可能なため、操作中に誤ってケーブル5を引っ張ってしまい、ノイズが発生したり、ケーブル5を切断してしまったりすることがない。
また、日常生活において、薬指及び小指は、他の指と比較して指を動かす機会が少ない。したがって、生体センサユニット4を薬指及び小指に装着することにより、ケーブル5の屈曲回数を減少させることができる。ケーブル5の屈曲回数が多い場合、屈曲によるケーブルの損傷に備えて、ケーブル5を太く設計する必要があるが、本実施形態に係るケーブル5は、上述の理由により屈曲回数が少ないため、ケーブル5を細く設計することができ、収納性、装着感を向上することができる。加えて、ユーザが親指先端と中指を無意識に接触させる動作(たとえば、指笛を発生させる動作)等のユーザが意識せずに行う指の動作によって、ケーブルが損傷するのを防止できる。
さらに、生体センサユニット4を装着した指の動きは、体動によるノイズの発生原因となるが、薬指又は小指は、他の指と比較して指の動きが少ないため、生体センサユニット4を薬指又は小指に装着することにより、体動によるノイズの発生を抑えることができる。
図4は、運動支援情報提供装置の機能ブロック図である。
図4において、CPU50は、運動支援情報提供装置1の各部の動作を制御する他、生体センサユニット4からの信号に基づく脈拍数演算処理や、体動センサ11からの信号に基づくピッチ演算処理等の各種演算処理を実行する。
ROM51は、例えば、EEPROM等の書き換え可能なメモリであり、CPU50によって実行される制御プログラムや、検出した脈拍数に係る脈拍数データ、後述する体動監視フラグ等の各種データを不揮発的に記憶する。
RAM52は、CPU50のワークエリアとして用いられ、CPU50による演算結果や各種データを一時的に記憶する。
クロック回路53は、所定周波数(例えば32.768kHz)のクロック信号を出力する発振回路54と、発振回路54からのクロック信号を分周して1Hzのクロック信号をCPU50に出力する分周回路55とを備えており、CPU50は、1Hzのクロック信号に基づき、計時処理を行う。
入力部56は、上述したスイッチS1,S31,S32,S4に対応するものであり、ユーザの各スイッチ操作に応じた信号をCPU50に出力する。
表示部6は、上述したようにドットマトリクス表示領域6Aとセグメント表示領域6Bとを有し、CPU50の制御の下、各種情報を表示する。
通信部57は、CPU50の制御の下、通信用端子を介して接続された外部機器と、データの送受信を行う。
脈波信号増幅回路58は、生体センサユニット4が検出した脈波に係る信号を増幅して脈波波形整形回路59及びA/D変換回路60に出力する。
脈波波形整形回路59は、脈波信号増幅回路58が出力した脈波信号を整形し、CPU50に出力する。
A/D変換回路60は、脈波信号増幅回路58が出力した脈波信号、及び、体動信号増幅回路61が出力した体動信号をA/D変換し、CPU50に出力する。 体動信号増幅回路61は、体動センサ11が検出した体動に係る信号を増幅して体動波形整形回路62及びA/D変換回路に出力する。
体動波形整形回路62は、体動信号増幅回路61が出力した体動信号を整形し、CPU50に出力する。
A/D変換回路60は、脈波信号増幅回路58が出力した脈波信号、及び、体動信号増幅回路61が出力した体動信号をA/D変換し、CPU50に出力する。
警告部63は、CPU50の制御下で、各種警告音などを出力する。
次に、運動支援情報提供装置の動作について説明する。
図5は、運動支援情報提供装置の動作を示すフローチャートである。
この場合において、計測開始前に、ユーザは、医師等から指示された目標脈拍範囲や、運動適正時間(目標脈拍範囲滞在時間)を運動支援情報提供装置1に入力しておくものとする。
本実施形態に係る運動支援情報提供装置1は、ユーザが激しく動作するなどして、信頼性の高い脈拍測定を行うことができないときは脈拍測定を行わない、という機能を備えている。以下、図5を参照して、この機能の実行時における運動支援情報提供装置1の動作について説明する。
CPU50は、ユーザによってスイッチS4が操作され、脈拍測定開始指示がなされたことを検出すると(ステップS1)、A/D変換回路60に制御信号を送信し、体動信号のA/D変換を行わせ、変換された体動信号を取得する(ステップS2)。
CPU50は、ステップS2にて取得した体動信号を分析し、脈拍測定が可能であるか否かを判断する。すなわち、現在の体動のレベルが、この脈拍測定可能体動レベルを超えていない場合は正常に脈拍を測定することができ、このレベルを超えている場合は脈拍の測定を不可とするために、脈拍測定が可能な体動のレベルを予め設定しておき、体動信号から求めた現在の体動のレベルが、この脈拍測定可能体動レベルを超えているか否かを判断する(ステップS3)。この場合には、再度脈拍計測が行えると判別されるまで、目標脈拍範囲滞在時間の積算を中断することとなる。
ステップS3の判別において、脈拍測定ができない場合(ステップS3:NO)、CPU50は、A/D変換回路60に制御信号を送信し、体動信号のA/D変換を停止すると共に、体動信号の取得を停止し(ステップS4)、ステップS12へ移行する。
一方、ステップS3の判別において、脈拍測定が可能な場合(ステップS3:YES)、CPU50は、ROM51に記憶されている体動監視フラグをリセットする(ステップS5)。ここで、体動監視フラグとは、上記脈拍測定可能体動レベルを超えた体動のレベルをCPU50が検知したか否かを判断するためのフラグである。
CPU50は、体動信号が入力されている間は、絶えず、現在の体動のレベルと脈拍測定可能体動レベルを比較しており、脈拍測定可能体動レベルを超えた体動のレベルを検知した場合、この体動監視フラグをセットすることとなる。
ステップS5において、体動監視フラグをリセットした後、CPU50は、A/D変換回路60に制御信号を送信し、脈波信号のA/D変換を行わせ、変換された脈波信号を取得する(ステップS6)。
さらに、CPU50は、取得した脈波信号を高速フーリエ変換処理によって周波数分析を行い、脈波成分を抽出し、この脈波成分から脈拍数を算出する(ステップS7)。
ステップS7において脈拍数を算出した後、CPU50は、体動監視フラグがセットされているか否かを判断する(ステップS8)。ここで行っている判断は、ステップS6及びステップS7の処理を実行中に、脈拍測定可能体動レベルを超える体動のレベルを検出したか否かの判断である。
体動監視フラグがセットされている場合(ステップS8:YES)、CPU50は、脈拍数のROM51への記憶、及び、脈拍数の表示部6への表示を禁止し、A/D変換回路60に制御信号を送信し、脈波信号のA/D変換を停止すると共に、脈波信号の取得を停止し(ステップS11)、ステップS12へ移行する。
一方、体動監視フラグがセットされていない場合(ステップS8:NO)、CPU50は、ステップS7で算出した脈拍数を、現在時刻と共に、ROM51に記憶する(ステップS9)。
続いて、CPU50は、表示部6に対する表示処理を行う(ステップS10)。
図6は、表示処理の処理フローチャートである。
まず、CPU50は、現在の脈拍数および過去の脈拍数の変化状態から脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率を算出する(ステップS21)。具体的には、複数の脈拍数の値に基づいて微分処理により脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率を算出している。なお、微分値に代えて、前回の脈波波形のピークタイミングと、今回の脈波波形のピークタイミングとの時間差、すなわち、脈一拍毎のpeak to peak時間を脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率として取り扱うように構成することも可能である。この場合には、peak to peak時間が短いほど、脈拍数上昇率あるいは脈拍数降下率が高いこととなる。 続いてCPU50は、脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率から一定時間後の脈拍数を予測し、予測値に基づいて一定時間後の脈拍数が目標脈拍数範囲から外れるか否かを判別する(ステップS22)。ここで、現在の脈拍数が目標脈拍数範囲の最大値あるいは最小値値に近づくほど、許容される脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率の値は小さくなることとなる。
ステップS22の判別において、予測値に基づいて一定時間後の脈拍数が目標脈拍数範囲から外れると判断した場合には(ステップS22;Yes)、CPU50は、運動量を調整する旨の告知(表示および警告音)を行う(ステップS23)。さらにCPU50は、目標脈拍範囲滞在時間の積算、ひいては、目標運動時間の減算を中断する。これは、脈拍数が目標脈拍範囲内となるまでは、適正な運動ではないとして、適正な運動量には含めないようにするためであり、より確実に適正な運動量の運動をこなすことができるようにするためである。
図7は、運動量を調整する旨の告知の表示例の説明図である。
具体的には、図7に示すように、現在の脈拍数は目標範囲内であるが、一定時間後には、目標範囲の最大値を超えて外れると判断した場合には、CPU50は、目標範囲上昇傾向である旨のアイコン71をアイコン表示領域6Xに表示し、必要に応じて警告部63により警告音を鳴らすなどの処理を行う。
さらに、CPU50は、表示部6において、ドットマトリクス表示領域6Aに脈波の波形を表示し、直近の脈拍数がセグメント表示領域に表示する(図7では、脈拍数=86)。
これらの結果、ユーザは、表示部6を視認することにより、現在の脈拍数、現在の脈拍数変化状態及び脈拍数の履歴を簡単に参照することができる。このとき、ケーブル5の延長線上に脈波の波形が表示されているため、この波形が、ケーブル5から送られてきたデータを基とした脈拍数の履歴であることを感覚的に理解しやすく、また、データを目で追いやすいこととなる。
ステップS22の判別において、予測値に基づいて一定時間後の脈拍数が目標脈拍数範囲から外れないと判断した場合には(ステップS22;No)、CPU50は、表示処理を終了する。
表示部6への表示後(ステップS10)、CPU50は、A/D変換回路60に制御信号を送信し、脈波信号のA/D変換を停止すると共に、脈波信号の取得を停止し(ステップS11)、ステップS12へ移行する。
ステップS12において、CPU50は、ユーザによってスイッチS4が操作され、脈拍測定停止指示がなされたか否かを判断する(ステップS12)。脈拍測定停止指示があった場合(ステップS12:YES)、CPU50は、脈拍測定を終了する。脈拍測定停止指示がなされていない場合(ステップS12:NO)、CPU50は、ステップS2へ移行し、再び脈拍の測定を行う。
このように、脈拍数の測定の際、CPU50は、現在の脈拍数のみならず、現在の脈拍数の変化状態までも含めて表示を行うので、ユーザは、適正な運動状態を容易に維持した状態で適正な運動量の運動を行うことができる。
この場合に、脈拍測定可能体動レベル以上の体動レベルを検出したときは、脈拍測定が不可能とみなし、脈拍数のROM51への記憶、及び、脈拍数の表示部6への表示を行わない。このため、信頼性の高い脈拍数の記録のみをROM51に記憶することができ、また、精度の高い脈拍数のみが表示部6に表示されるので、ユーザは、日常生活中や運動中、表示部6を参照することにより正しい脈拍数を参照することができる。
次に、運動中の一連の表示状態について説明する。
図8は、運動中の一連の表示状態の説明図である。
以下の説明においては、目標脈拍数範囲を90〜120(拍/分)とし、基準脈拍数上昇率をX1、基準脈拍数下降率をY1であるものとして説明する。なお、上述したように、これらの基準脈拍数上昇率X1および基準脈拍数下降率Y1は、現在の脈拍数と目標脈拍数範囲の最大値および最小値との関係によって定められる。
まず、ユーザによってスイッチS4が操作され、脈拍測定開始指示がなされた後、時刻t0において、脈拍数が目標脈拍数範囲の最小値である90(拍/分)に達すると、CPU50は、実際の脈拍数上昇率が基準脈拍数上昇率X1より小さく、現在の脈拍数が、目標最大値120(拍/分)と目標最小値の値にある場合、“適正である”旨の表示として、適正時アイコン72をアイコン表示領域6Xに表示する。
これと同時に、CPU50は、目標運動時間TTG0の減算を開始する。すなわち、目標脈拍範囲滞在時間の積算がなされる。
次に時刻t1において、脈拍数が下降状態となったことが確定し、その脈拍数下降率が基準脈拍数下降率Y1より大きくなった場合には、CPU50は、現在の脈拍数は目標範囲内であるが、一定時間後には、目標脈拍数範囲の最小値(=90拍/分)を超えて外れると判断した場合には、CPU50は、目標脈拍数範囲内で下降傾向である旨のアイコン73をアイコン表示領域6Xに表示し、必要に応じて警告部63により警告音を鳴らすなどの処理を行う。
そして、時刻t2において、現在の脈拍数が目標脈拍数範囲の最小値未満となると、CPU50は、目標運動時間TTGの減算を停止する。この結果、この時点での目標運動時間TTGは、
TG=TTG0−T1
となっている。
これと並行して、CPU50は、現在の脈拍数が目標脈拍数範囲未満である旨のアイコン74をアイコン表示領域6Xに表示し、必要に応じて警告部63により警告音を鳴らすなどの処理を行う。
その後、再び、ユーザが運動の負荷を増し、現在の脈拍数が増加傾向に転じ、時刻t3において、脈拍数が目標脈拍数範囲の最小値である90(拍/分)に達すると、CPU50は、再び目標運動時間TTG0の減算を開始する。
次に時刻t4において、脈拍数が上昇状態となったことが確定し、その脈拍数上昇率が基準脈拍数上昇率X1より大きくなった場合には、CPU50は、現在の脈拍数は目標範囲内であるが、一定時間後には、目標脈拍数範囲の最大値(=120拍/分)を超えて外れると判断した場合には、CPU50は、目標脈拍数範囲内で上昇傾向である旨のアイコン71をアイコン表示領域6Xに表示し、必要に応じて警告部63により警告音を鳴らすなどの処理を行う。
そして、時刻t5において、現在の脈拍数が目標脈拍数範囲の最大値超となると、CPU50は、目標運動時間TTGの減算を停止する。この結果、この時点での目標運動時間TTGは、
TG=TTG0−T1−T2
となっている。
これと並行して、CPU50は、現在の脈拍数が目標脈拍数範囲超である旨のアイコン75をアイコン表示領域6Xに表示し、必要に応じて警告部63により警告音を鳴らすなどの処理を行う。
その後、再び、ユーザが運動の負荷を減らし、現在の脈拍数が下降傾向に転じ、時刻t6において、脈拍数が目標脈拍数範囲の最大値である120(拍/分)に達すると、CPU50は、再び目標運動時間TTG0の減算を開始する。
そして、時刻t6の時点において、CPU50は、実際の脈拍数下降率が基準脈拍数下降率Y1より小さく、現在の脈拍数が、目標最大値と目標最小値の値にある場合、“適正である”旨の表示として、適正時アイコン72をアイコン表示領域6Xに表示する。
そして、CPU50は、目標運動時間TTGの減算を継続し、時刻t7における現在の目標運動時間TTGが、
TG=TTG0−T1−T2−T3
=0
となると、ユーザに対し、所定の運動量の運動が完了した旨を告知して処理を終了することとなる。
以上の説明は、運動が過負荷の場合については述べていないが、警告脈拍数上昇率X2(>X1)を設定しておき、実際の脈拍数上昇率が警告脈拍数上昇率X2以上である場合には、現在の脈拍数が、目標範囲未満の値であっても、過負荷の表示を行うようにすることも可能である。
同様に、実際の脈拍数上昇率が警告脈拍数上昇率X2以上である場合には、現在の脈拍数が、目標範囲内の値であっても、過負荷の表示を行うとともに、警告部63により警告音を鳴らすようにすることも可能である。
さらに、適正な範囲であれば、運動負荷は高い方が好ましいので、現在の脈拍数が、目標脈拍範囲の中心値(上述の例の場合、105(拍/分))と目標脈拍範囲最大値(上述の例の場合、120(拍/分))の間にあり、脈拍数上昇率がほぼゼロに近い状態のとき、“より適正である”旨の表示を行うようにすることも可能である。
さらに、目標脈拍範囲最大値に近い状態(上述の例の場合、例えば、115〜120(拍/分))で、脈拍数がほぼ一定の状態を継続すると、“最適正である”旨を表示するように構成することも可能である。
以上の説明では、目標中心値は、(最大値+最小値)/2の値としていたが、目標中心値を(最大値+最小値)×(2/3)、(最大値+最小値)×(3/5)など、実際の中心地よりもより適正側の値とするように構成することも可能である。より具体的には、目標中心値=(最大値+最小値)×C(Cは定数。例えば、1/3〜3/4)の範囲で、ユーザが設定可能とするようにしてもよい。
以上の説明は、通常の測定時のものであったが、ROM51に記憶させた脈拍数に係るデータを専用のクレードルを介してパーソナルコンピュータに出力し、処理する際、信頼性の高いデータのみを出力し、処理することができる。
次いで、運動支援情報提供装置1の充電時及び通信時における動作について図8を用いて説明する。
図9は、通信中の装置本体の表示状態の説明図である。
ユーザは、運動支援情報提供装置1と、パーソナルコンピュータ等の外部機器との間でデータの送受信を行う際は、専用のクレードルと外部機器とを通信可能に接続した後、専用クレードルに装置本体2を装着すると共に、通信用端子14とクレードルに設けられているクレードル側通信用端子とを接続することにより、運動支援情報提供装置1と外部機器とを通信可能な状態にする。
ここで、外部機器をパーソナルコンピュータとした場合において、運動支援情報提供装置1とパーソナルコンピュータとの間でやり取りするデータには、ROM51に記憶されている脈拍数に係るデータや、ピッチに係るデータ等がある。パーソナルコンピュータは、データを受信すると、これらを記憶、蓄積し、ユーザの指示の下、統計を取る処理を行ったり、詳細に分析しその分析結果をユーザに提示する処理を行ったりすることができる。
通信中は、図9に示すように、セグメント表示領域6B内の9時方向に通信状態パラメータ81が表示され、現在の通信状態をパラメータ表示すると共に、ドットマトリクス表示領域6Aに「LINK」の文字をグラフィック表示し、通信中であることを明示する。上記通信状態パラメータ81は、通信用端子14に近い箇所に表示されているため、このパラメータが現在の通信状態を表していることを感覚的に理解しやすく、マニュアル等を参照して何を表しているのかを調べる必要がない。
図10は、充電中の装置本体の表示状態の説明図である。
ユーザは、運動支援情報提供装置1の充電を行う際は、装置本体2を専用のクレードルに装着すると共に、充電用端子13と、専用クレードルに設けられているクレードル側充電用端子とを接続する。充電用端子13とクレードル側端子が接続されると、自動的に、装置本体2に内蔵されている充電池(不図示)の充電が開始される。
充電中は、図10に示すように、セグメント表示領域6B内の9時方向に充電パラメータ82が表示され、現在充電がどれだけ完了しているかを示すと共に、ドットマトリクス表示領域6Aに「Charge」の文字をグラフィック表示し、充電中であることを明示する。上記充電パラメータ70は、充電用端子13に近い箇所に表示されているため、このパラメータが充電の状態を表していることを感覚的に理解しやすく、例えば、マニュアル等を参照して何を表しているのかを調べる必要がない。
以上の説明のように、本実施形態によれば、現在脈拍の推移傾向(急激な脈拍の上昇や下降)を知ることで、ユーザ自身が脈拍の急激な上昇および下降の通知を受けながら運動量を調整することができ、体への予想以上の負担をかけることなく、目標脈拍範囲へ自分の脈拍を収めることができる。
また、現在の運動状態を継続することによって、今後、目標脈拍範囲から外れそうなのかそうでないのかも知ることができ、その情報から運動量を調整することによって、目標脈拍範囲にユーザの脈を納めることがより容易になる。
さらに、ユーザ自身が目標脈拍滞在時間カウントの開始や終了を指示する必要がなくなり、好きなときに運動を開始し、終了することができ、運動に集中することができる。
さらにまた、各スイッチやケーブル貫通孔12等を装置本体2の正面部15に設けていないため、表示部6の面積を大きくすることができ、表示内容も大きくすることができ、年配者や目の悪い人にとっても使いやすい運動支援情報提供装置1を提供することができる。
また、本実施形態によれば、装置本体2及びケーブル5が、コネクタを介して接続されていないため、運動支援情報提供装置1の防水機能を実現しやすい。これにより、ユーザは、運動支援情報提供装置1を装着したまま、水中ウォーキングやアクアビクス、水泳等の運動を行うことができる。
また、本実施の形態によれば、各スイッチが離れて設置されているため、指の大きな人が誤ってスイッチを同時に2つ押圧してしまうというようなことがなく、操作性の向上を図ることができる。
また、上述した実施の形態において、スイッチS1、S31、S32、S4は、それぞれ、側縁部G1、G2、G3に設けられているが、スイッチが設けられる箇所はこれに限らない。
また、各スイッチS1、S31、S32、S4の押圧方向についても、操作性を損なわない範囲で、適宜設定することが可能である。
また、本実施形態では、生体情報として脈拍数及びピッチを算出し、表示部に表示しているが、生体情報はこれに限らず酸素飽和度を算出するようにしてもよい。その際、脈波検出機構40は、発光波長領域の異なる2つのLEDを有するようにする等、酸素飽和度を算出するために必要な生体情報を取得可能な構成とすればよい。
また、本実施形態では、所定のレベル以上の体動レベルがあったとき、つまり、算出した脈拍数の信頼性が一定より低いときは、脈拍数を表示部6に表示することを禁止しているが、これを、脈拍数の信頼性が低いときは、表示している脈拍数の信頼性が低い旨の表示と共に脈拍数を表示する構成としてもよい。
さらに、本実施形態では、所定のレベル以上の体動レベルがあったとき、つまり、算出した脈拍数の信頼性が一定より低いときは、脈拍数のROM51への記憶を禁止しているが、これを、信頼性が低い旨の情報を付加してROM51に記憶する構成としてもよい。この構成によれば、ROM51に記憶されている脈拍数を使用して処理を行う場合に、付加された情報を参照することにより、信頼性の低い脈拍数の使用/不使用をユーザが適宜選択して処理を実行できる。
本実施形態に係る運動支援情報提供装置の使用状態における外観説明図である。 運動支援情報提供装置の装置本体の外観正面図である。 生体センサユニットの構成を模式的に示す一部断面図である。 運動支援情報提供装置の機能ブロック図である。 運動支援情報提供装置の動作を示すフローチャートである。 表示処理の処理フローチャートである。 運動量を調整する旨の告知の表示例の説明図である。 運動中の一連の表示状態の説明図である。 通信中の装置本体の表示状態の説明図である。 充電中の装置本体の表示状態の説明図である。
符号の説明
1…運動支援情報提供装置、2…装置本体、3…リストバンド、4…生体センサユニット、5…ケーブル、6…表示部、6A…ドットマトリクス表示領域、6B…セグメント表示領域、6X…アイコン表示領域、7…スイッチ機能説明部、8…スイッチ機能説明部、9…スイッチ機能説明部、10…スイッチ機能説明部、11…体動センサ、12…ケーブル貫通孔、13…充電用端子、14…通信用端子、15…正面部、40…脈波検出機構、41…アース電極、42…センサ固定用バンド、43…回路基板、44…LED、45…フォトトランジスタ、46…ガラス板、50…CPU、51…ROM、52…RAM、53…クロック回路、54…発振回路、55…分周回路、56…入力部、57…通信部、58…脈波信号増幅回路、59…脈波波形整形回路、60…D変換回路、61…体動信号増幅回路、62…体動波形整形回路、63…警告部、70…充電パラメータ、71…アイコン、72…適正時アイコン、73…アイコン、74…アイコン、75…アイコン、81…通信状態パラメータ、82…充電パラメータ、G1…側縁部、G2…側縁部、G3…側縁部、G4…側縁部、S1…スイッチ、S31…スイッチ、S32…スイッチ、S4…スイッチ、X1…基準脈拍数上昇率、X2…警告脈拍数上昇率、Y1…基準脈拍数下降率。

Claims (11)

  1. ユーザの腕に装着されて運動支援情報を提供する運動支援情報提供装置において、
    前記ユーザの脈拍数を検出する脈拍検出部と、
    前記脈拍数および前記脈拍数の変化状態に基づいて前記脈拍数が所定の目標脈拍範囲内にあって、前記脈拍数の変化状態としての脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超えるか否かに基づいて前記ユーザの運動状態が所定の適正状態であるか否かを判別する運動状態判別部と、
    前記脈拍数上昇率あるいは前記脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超える場合に、所定時間後に前記脈拍数が前記目標脈拍範囲を外れる旨の告知を行う告知部と、
    を備えたことを特徴とする運動支援情報提供装置。
  2. 請求項1記載の運動支援情報提供装置において、
    前記基準脈拍数上昇率は、前記目標脈拍範囲の最大値に基づいて設定され、
    前記基準脈拍数下降率は、前記目標脈拍範囲の最小値に基づいて設定される、
    ことを特徴とする運動支援情報提供装置。
  3. 請求項2記載の運動支援情報提供装置において、
    前記基準脈拍数上昇率は、前記現在の脈拍数が、前記目標脈拍範囲の最大値に近いほど小さく設定され、
    前記基準脈拍数下降率は、前記目標脈拍範囲の最小値に近いほど小さく設定される、
    ことを特徴とする運動支援情報提供装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の運動支援情報提供装置において、
    前記運動状態判別部は、前記現在の脈拍数が前記目標脈拍範囲内あるいは前記目標脈拍範囲未満にあって、前記脈拍数上昇率が、所定の警告基準脈拍数上昇率(>基準脈拍数上昇率)を超えるか否かを判別し、
    前記告知部は、脈拍数上昇率が、前記警告脈拍数上昇率を超える場合に、過負荷である旨の告知を行う、
    ことを特徴とする運動支援情報提供装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の運動支援情報提供装置において、
    前記運動状態判別部は、前記現在の脈拍数が、前記目標脈拍範囲における所定の目標中心値と前記最大値との間にあるか否かを判別し、
    前記告知部は、前記現在の脈拍数が、前記目標脈拍範囲における所定の目標中心値と前記最大値との間にあり、かつ、脈拍数上昇率がほぼゼロに近い状態と判別された場合に、現在の運動状態はより適正である旨の告知を行うことを特徴とする運動支援情報提供装置。
  6. 請求項5記載の運動支援情報提供装置において、
    前記運動状態判別部は、前記目標中心値を、前記最大値および前記最小値に基づいて次式により定めることを特徴とする運動支援情報提供装置。
    目標中心値=(最大値+最小値)×C (1/3≦C≦3/4)
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の運動支援情報提供装置において、
    前記脈拍数が前記目標脈拍範囲内に含まれている時間である滞在時間を積算する滞在時間計測部を備え、
    前記告知部は、前記滞在時間が所定の滞在目標時間を超えた場合に、適正な運動量の運動がなされた旨を告知する、
    ことを特徴とする運動支援情報提供装置。
  8. 請求項7記載の運動支援情報提供装置において、
    前記滞在時間計測部は、前記脈拍数が前記目標脈拍範囲外となった場合および脈拍計測ができないと判別された場合は、前記脈拍数が前記目標脈拍範囲内となるまで、あるいは、再度脈拍計測が行えると判別されるまで、前記滞在時間の積算を中断することを特徴とする運動支援情報提供装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の運動支援情報提供装置において、
    表示部と、入力スイッチとを有した装置本体と、
    前記装置本体をユーザの腕に装着するためのリストバンドと、
    前記装置本体と電気的に接続され、前記ユーザの手指に装着され、生体情報を検出する生体センサユニットと、
    ことを特徴とする運動支援情報提供装置。
  10. 生体情報を検出する生体センサユニットを有し、前記ユーザの腕に装着されて運動支援情報を提供する運動支援情報提供装置の制御方法において、
    前記生体センサユニットにより、前記ユーザの脈拍数を検出する脈拍検出過程と、
    前記脈拍数および前記脈拍数の変化状態に基づいて前記脈拍数が所定の目標脈拍範囲内にあって、前記脈拍数の変化状態としての脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超えるか否かに基づいて前記ユーザの運動状態が所定の適正状態であるか否かを判別する運動状態判別過程と、
    前記脈拍数上昇率あるいは前記脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超える場合に、所定時間後に前記脈拍数が前記目標脈拍範囲を外れる旨の告知を行う告知過程と、
    を備えたことを特徴とする運動支援情報提供装置の制御方法。
  11. 生体情報を検出する生体センサユニットを有し、前記ユーザの腕に装着されて運動支援情報を提供する運動支援情報提供装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
    前記生体センサユニットにより前記ユーザの脈拍数を検出させ、
    前記脈拍数および前記脈拍数の変化状態に基づいて前記脈拍数が所定の目標脈拍範囲内にあって、前記脈拍数の変化状態としての脈拍数上昇率あるいは脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超えるか否かに基づいて前記ユーザの運動状態が所定の適正状態であるか否かを判別させ、
    前記脈拍数上昇率あるいは前記脈拍数下降率が、所定の基準脈拍数上昇率あるいは基準脈拍数下降率を超える場合に、所定時間後に前記脈拍数が前記目標脈拍範囲を外れる旨の告知を行わせる、
    ことを特徴とする制御プログラム。
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