JP5092299B2 - 発光装置 - Google Patents
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また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。尚、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細な説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
図1Aは、実施の形態1における発光装置100を示す。図1Bは、図1Aの発光装置に用いられる光部品110を拡大した図である。図1Cは、図1Bの光部品110の断面図である
図1Aに示すように、実施の形態1に係る発光装置は、大きく分けると光源120と、導光部材130と、光部品110とから構成される。具体的には、パッケージ121の内部に半導体発光素子122と受光素子123とを備える光源120と、光源120からの光を受けて集光させるレンズ140と、集光された光を導光部材に導入するためのコネクタ150と、コネクタ150に接続された導光部材130と、導光部材130の先端に光部品110と、を備えている。光部品110は、図1B、図1Cに示すように、導光部材130の出射側の端部に取り付けられる保持部材112と、この保持部材112が固定されたフランジ111とを有している。
実施の形態1において、光部品は導光部材の先端に設けられる部材であり、この光部品によって出射される光の配光特性などを調整することができる。尚、本発明においては、光を取り出すための機構のみを説明するが、CCDカメラを設けるなど他の部材を併用して用いることも可能であることは言うまでもない。
導光部材は、光源と光学的に接続され、光源からの光を光部品に導くものであればよく、内側に屈折率の高いコアと、外側に屈折率の低いクラッドが配置されており、これらを長手方向に延伸するよう構成される。導光部材の径は特に問われるものではないが、屈曲可能な程度に構成されるのが好ましく、用途に応じて適宜選択することができる。また、具体的な材料としては石英、多成分ガラス、プラスチックなどから構成される光ファイバや、ホーリーファイバ、あるいは液体をコアとして用いるリキッドファイバなどを挙げることができる。特に、短波長領域の波長を有する光源を用いる場合は、石英を用いた光ファイバが好ましい。
実施の形態1において、第1の反射部材は光源からの光を反射させるために導光部材の出射端面に設けられるものであり、光ファイバを用いる場合は、少なくとも、ヘキ開によって形成される光ファイバの端面とは異なる反射率を有するように設けられるものである。
実施の形態1において、保持部材は導光部材の先端近傍に設けられている部材であり、これにより導光部材の先端部の加工をしやすくすることができる。保持部材の大きさや形状は、特に問われるものではないが、図1Bに示すような円筒形のものが好ましい。保持部材の材料としては、光源からの光や、後述の波長変換部材からの光に対する反射率の高いものが好ましい。これにより、第1の反射部材や透光性部材などによって反射された光が保持部材内部に戻りにくくすることができる。また、熱伝導率の高いものが好ましい。特に、第1の反射部材や後述する透光性部材やその中に含有させる蛍光部材などに、光源からの光や被覆部材によって反射された光などが照射されるときに発熱を伴う場合がある。そのような場合、色度が変化したり光度が低下したりするなどの変質の原因となりやすいため、保持部材の材料を少なくとも透光性部材や蛍光部材よりも熱伝導率の高い部材とするのが好ましい。このような材料として、具体的にはニッケル、アルミニウム、銀、プラチナ、アルミナ(Al2O3)、ジルコニア(ZrO2)、ダイヤモンド、炭化珪素(SiC)などが挙げられる。尚、図1Bに示すような保持部材やフランジなどは省略することも可能である。
実施の形態1において、光源としては、水銀ランプや固体レーザ、半導体発光素子などを用いることができる。これらに加え、さらに、導光部材の出射端面に設けられた第1の反射部材によって反射された光を受光可能な受光素子を有している。半導体発光素子を用いる場合は、具体的には図1Aに示すように、リード端子を備えるメタル製のパッケージ121には、半導体発光素子122が載置されており、この半導体発光素子からの光を外部に出射させることが可能なように開口部が設けられている。パッケージの開口部から出射された光はレンズ140を介して集光され、コネクタ150を通じて導光部材130に導入される。ここでは、説明のために各部品を個々に分けて図示しているが、これに限らず、レンズやコネクタは、パッケージ内に組み込むこともでき、これらを含めて光源と言う場合もある。
実施の形態1において、パッケージの材料及び形状は、特に限定されるものではなく、現在知られているパッケージを用いることができる。特に、光源として半導体発光素子の一種であるレーザダイオードを用いる場合は、耐光性や耐熱性、耐候性を考慮してメタルパッケージとするのが好ましい。また、その場合、樹脂などの有機物は劣化しやすい傾向にあるため、レーザダイオードを封止するための樹脂は用いない方が好ましく、気体封止するのが好ましい。さらに、光を出射する側には開口部を設け、無機硝子などの光劣化のしにくい部材によって開口部を覆うように構成するのが好ましい。
実施の形態1においては、導光部材の端面に設けられる第1の反射部材によって反射されて導光部材内を伝播される反射光を受光可能な受光素子を、異常を検知する検出部材として有することを特徴とする。受光素子としては、具体的には光起電力型光センサ(フォトダイオード)、フォトトランジスタ、光導電型光センサ(硫化カドミウム:CdS)、などを用いることができ、波長によって好ましい部材を種々選択することができる。このような受光素子は、図1Aに示すように、半導体発光素子122が搭載されているパッケージ121内に設けることができる。このようにすることで、発光装置を小型化することができる。特に、光源を納めるスペースが少ない場合に、このような構成とすることでコンパクトに断線検知機能を設けることができ、好ましい。
光源として用いる半導体発光素子としては、発光ダイオードやレーザダイオードを用いるのが好ましく、より好ましくはレーザダイオードである。これにより、導光部材に効率良く光を導入することができる。
実施の形態2は、実施の形態1で述べた第1の反射部材に加え、導光部材の先端部に取り付けられる保持部材の端面に、第2の反射部材を設けるものである。第2の反射部材を、保持部材の少なくとも端面に設けることで、導光部材光の出射端面から出射された光が保持部材内に反射されることを抑制することができる。導光部材を伝播してきた光は、その先端に設けられた第1の反射部材に当たり、一部は反射されるが残りの光は反射されずに透過する。第1の反射部材を透過した光は、一部はそのまま透光性部材を通過して外部に放出されるが、後述する透光性換部材や、その他周囲の部材との界面等で反射されて導光部材側に戻る光がある。このような光を導光部材の端面に設けられる第2の反射部材によって反射させることで、導光部材に光が吸収されないようにすることができる。
(第2の反射部材)
実施の形態2において、保持部材の端面に設けられる第2の反射部材は、導光部材の端面から出射された光が保持部材内部に戻らないように設けるものである。そのため、光源からの光に対する反射率は、第1の反射部材よりも高くするのが好ましい。具体的には、光源からの光に対する反射率は50%以上が好ましく、より好ましくは80%以上である。
実施の形態3は、第1の実施形態、第2の実施形態で述べたような第1の反射部材や第2の反射部材を備えた光部材に、さらに保持部材や導光部材の先端部を覆うようなキャップを有しているものである。これにより、第1の反射部材や第2の反射部材を保護することができるので、反射膜としての機能が劣化しにくく、断線を確度よく検知することができる。さらに、このキャップは、光源からの光の少なくとも一部を吸収して異なる波長を有する光を発する波長変換部材を具備することができ、これにより、任意に波長の光を放出することが可能となる。
実施の形態3において、キャップは、導光部材の先端に設けられる保持部材に嵌合させるように設けられている。このキャップは、導光部材の先端部を保護するための部材であり、特に導光部材の出射端面に設けられる第1の反射部材や、保持部材の端面に設けられる第2の反射部材を保護するためのものである。ただし、導光部材からの光を遮ることのないよう、開口部を有しており、この開口部と通過して光は放出される。したがって開口部には、何も設けないか、もしくは、光源からの光を透過可能な透光性部材を設けることができる。
(透光性部材)
実施の形態3において、透光性部材はキャップの貫通孔(開口部)に配されるものであり、導光部材の先端部を保護するためのものである。用いる材料としては、光源や蛍光部材からの光を透過しやすいものが好ましく、具体的には、ガラス、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂などを用いるのが好ましい。これらは、保護部材として機能させるためには、ある程度の強度を有するものが好ましい。例えば図3Bのように、まず、円形板状に加工し、それを接合部材を用いてキャップに接合させるように形成する場合は、透光性部材の厚さを0.1mm〜1.0mm程度とするのが好ましい。また、このような円形板状ではなく、レンズ形状の透光性部材とすることもできる。
上記透光性部材中に、波長変換部材として半導体発光素子からの光の少なくとも一部を吸収して異なる波長を有する光を発する蛍光部材を含有させることもできる。蛍光部材は、ガラスや樹脂などの透光性部材中に混入させて用いるのが好ましい。このとき、蛍光部材に加え、拡散部材なども一緒に用いることができる。このような波長変換部材は、キャップなど光部品ではなく、それ以外の部材に設けることもできる。例えば、光源の半導体発光素子の近傍に設けることもできる。ただし、導光部材に効率良く光を導入させるには、半導体発光素子としてレーザダイオードを用いるのが好ましく、その場合は、光源近傍に波長変換部材を配すると劣化し易くなるため、光部品に設けるのが好ましい。
実施の形態4は、第1〜第3の実施形態で述べたような発光装置において、検出部材の構成が異なるものであり、具体的には、第1の反射部材によって反射されて導光部材内を伝播される反射光の一部を、光分岐部材を介して受光する受光素子を備えるものである。実施の形態1では、受光素子は光源の近傍に設けられているため、光源からの直接光の影響を受ける場合がある。そのような問題を回避するために、光源からの直接光が当たらないように遮光部材を設けることもできるが、実施の形態4においては、光分岐部材により反射光を分岐し、受光素子はその分岐された反射光のみを受光するように構成される。これにより、より確度の優れた検知が可能となる。
実施の形態4においては、検出部材(受光素子)は、第1の反射部材によって反射され導光部材を伝播される反射光の一部を、光分岐部材を介して受光するものである。具体的には、図4に示すように、パッケージ421の内部に半導体発光素子422を備える光源420と、光源420からの光を受けて集光させるレンズ440a、440bと、集光された光を導光部材に導入するためのコネクタ450と、コネクタ450に接続された導光部材430と、導光部材430の先端に光部品410と、を備えている。
光分岐部材は、反射光を2つ以上に分割するものであれば何でもよい。このような光分岐部材を用いることで、光源とは別部材として検出部材を配することができるため、光源からの直接光の影響を排除することができる。また、光源駆動時に発生する熱などの影響を軽減し、温度による検出ばらつきなどを低減することができる。これにより、断線をより確度よく検知することが可能となる。さらに、反射光が光源に戻ることを抑制できるため、光源光のノイズも低減される。
110、310、410・・・光部品
111、311・・・フランジ
112、212、312・・・保持部材
114A、114B、214A、214B、214C、314・・・第1の反射部材
215A、215B、215C・・・第2の反射部材
316・・・キャップ
317・・・透光性部材
318・・・接合部材
120・・・光源
121、421・・・パッケージ
122、422・・・半導体発光素子
123、423・・・受光素子
130、230、330、430・・・導光部材
140、440a、440b・・・レンズ
441・・・光分岐部材
150、450・・・コネクタ
Claims (10)
- 光源と、該光源と光学的に接続される導光部材と、該導光部材の断線を検出する検出部材を具備する発光装置であって、
前記導光部材は、出射端面に、前記光源からの光の一部を反射する第1の反射部材を有し、
前記導光部材の出射端面には、前記第1の反射部材を介して、前記光源からの光の少なくとも一部を吸収して異なる波長を有する光を発する波長変換部材を有し、
前記検出部材は、前記第1の反射部材によって反射されて前記導光部材内を伝播される反射光を受光することを特徴とする発光装置。 - 前記導光部材は、出射端面の近傍に取り付けられる保持部材を有し、該保持部材は、前記導光部材の出射側の端面に第2の反射部材を有し、前記第2の反射部材は、光源からの光に対する反射率が、前記第1の反射部材よりも高い請求項1記載の発光装置。
- 前記第1の反射部材は、前記保持部材の端面に延在するよう設けられる請求項2に記載の発光装置。
- 前記第1の反射部材は、前記導光部材の端面から前記保持部材の端面まで連続するように設けられ、該第1の反射部材を覆うように前記第2の反射部材が設けられている請求項2又は請求項3に記載の発光装置。
- 前記第1の反射部材は、前記導光部材の端面にのみ設けられている請求項1又は請求項2に記載の発光装置。
- 前記第1の反射部材は、前記第2の反射部材及び前記導光部材を被覆するように設けられている請求項2又は請求項3に記載の発光装置。
- 前記第1の反射部材は、前記光源からの光に対する反射率が1%以上50%以下である請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の発光装置。
- 前記第1の反射部材は、膜厚が10Å以上100Å以下である請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の発光装置。
- 前記検出部材は、前記第1の反射部材によって反射されて前記導光部材内を伝播される反射光を受光する受光素子である請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の発光装置。
- 前記検出部材は、前記第1の反射部材によって反射され、前記導光部材内を伝播される反射光の一部を、光分岐部材を介して受光する受光素子である請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の発光装置。
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